画像処理装置及び方法及びプログラム
【課題】 ネットワーク上に接続された複数の事務機器のうち、ユーザ設定情報の更新が可能である事務機器に対して、より効率的にユーザ設定情報を同期させる。
【解決手段】 他の事務機器からユーザ設定情報又はユーザ設定情報更新通知を受信すると、送信元の事務機器のユーザ設定情報識別子と自身のユーザ設定情報識別子とが一致するか否かを判定する。ユーザ設定情報識別子が一致し、さらに自身の情報保持情報が+であった場合に、受信したユーザ設定情報の設定を行う。
【解決手段】 他の事務機器からユーザ設定情報又はユーザ設定情報更新通知を受信すると、送信元の事務機器のユーザ設定情報識別子と自身のユーザ設定情報識別子とが一致するか否かを判定する。ユーザ設定情報識別子が一致し、さらに自身の情報保持情報が+であった場合に、受信したユーザ設定情報の設定を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はネットワークに接続される事務機器(プリンタ、スキャナ、コピー機、複合機、FAX等)でユーザ情報設定方法に関する装置および方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、複数の事務機器がネットワークで接続されて使用されているケースが増加している。このような状態で使用されているとき、ネットワークで接続されている事務機器の中の特定のグループの事務機器のユーザ設定が同一であることが望まれることが多い。たとえばアクセス権、アドレス帳、デフォルト画面情報等である。
【0003】
そこで、従来は特定のグループの事務機器のユーザ設定を同一にするために複数の事務機器それぞれにおいて、ユーザが手作業で設定を行っていた。
【0004】
一方、手作業以外の方法で特定グループの事務機器のユーザ設定情報を同じにする方法として事務機器1内の必要情報を物理的に着脱可能な記憶媒体に記憶させ、その分離した記憶媒体を事務機器2に接続して、記憶媒体内の情報を事務機器2に送出することにより、事務機器1と2の設定等の必要な情報を同一にする方法等が考えられている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−53913号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ユーザ設定情報更新時、すべての事務機器の更新を手作業でおこなうことは非常に効率が悪い。また誤入力の可能性もある。特に新規の事務機器の設定には多くのユーザの負担が必要だった。
【0006】
また前記特許文献の方法では物理的に分離可能な記憶装置というハードウェアが別に必要になりコストアップの要因になる。また同一ユーザ設定情報で望まれる事務機器の物理的な距離が大きいときや、同一ユーザ設定で望まれる事務機器の機体数が多いときは前記特許文献の方法では非効率である。
【0007】
一方で、ネットワーク上に接続される全ての事務機器に対してユーザ設定情報を送信し、強制的に全ての事務機器に対してユーザ設定情報を更新させた場合には、あるグループ内のみで共有していたアドレス帳情報などが想定外のアドレス情報に更新されてしまい、ユーザビリティを損ねてしまうという問題も考えられる。
【0008】
そこで本発明は、これら従来の方法における問題点に鑑み、ネットワーク上に接続された複数の事務機器のうち、ユーザ設定情報の更新が可能である事務機器に対して、より効率的にユーザ設定情報を同期させることができる装置、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信手段と、前記他の画像処理装置と自装置が同じグループに属するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段において同じグループに属すると判定された場合、前記受信手段で受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新手段とを有することを特徴とする。
【0010】
また、上記課題を解決するために本発明の画像処理装置は、他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信手段と、自身が設定情報を既に有しているか否かを判定する判定手段とを有し、前記判定手段において設定情報を有していると判定された場合、前記受信手段で受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新し、前記判定手段において設定情報を有していないと判定された場合、前記受信手段で受信した設定情報の設定を行わないことを特徴とする。
【0011】
また、上記課題を解決するために本発明の画像処理装置は、他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信手段と、前記他の画像処理装置と自装置が同じグループに属するか否かを判定する第一の判定手段と、
自身が設定情報を既に有しているか否かを判定する第二の判定手段と、前記第一の判定手段において同じグループに属すると判定され、且つ前記第二の判定手段において設定情報を有していると判定された場合、前記受信手段で受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新手段とを有することを特徴とする。
また、上記課題を解決するために本発明の画像処理装置は、ユーザが所望の設定情報を入力可能な入力手段と、前記入力手段において入力された設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新手段と、前記更新手段によって自身の設定情報が更新されるのに応じて、少なくとも自身の属するグループを示す情報と更新された設定情報とを含んで成る設定情報更新通知を他の画像処理装置に送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、ネットワーク上に接続された複数の事務機器のうち、ユーザ設定情報の更新が可能である事務機器に対して、より効率的にユーザ設定情報を同期させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0014】
図1は、本発明が適応可能なネットワーク構成図の一例である。
【0015】
図1の例では、それぞれ100〜107として事務機器A〜事務機器Hで表された複数の事務機器(プリンタ、スキャナ、FAX、コピー機、複合機等の画像処理装置)がLAN108上に接続されている。
【0016】
ここで、各事務機器100〜107にはそれぞれグループが登録されている。図1の100〜103の事務機器はグループAに属し、104、105の事務機器はグループBに属し、106、107の事務機器はグループCに属している。グループは、予め各事務機器に対して登録されており、後述するようにユーザによって変更可能である。このグループを任意に設定することにより例えば同機種の事務機器や、設置位置がオフィスの同一フロアにある事務機器等を同一グループとして設定することができる。
【0017】
さらに、図1において各事務機器100〜107には前述したグループの他に情報保持情報が設定されている。ここで情報保持情報とは各事務機器がユーザ設定情報を保持しているかどうかを示す情報であって、本実施例においては+か−かで表されている。つまり情報保持が+に設定されている事務機器100、101、104、105、106はそれぞれ自身のユーザ設定情報を保持していることを表し、情報保持がーに設定されている事務機器102、103、107はそれぞれユーザ設定情報を保持していないことを表している。また、ユーザ設定情報とはより詳細にはファックス、Eメール等の送信に用いられるアドレス帳情報や、事務機器の使用を許可するユーザ又は部門を管理するための部門ID情報や、事務機器の操作パネルのデフォルト画面、お気に入り操作キー、各種オプション設定等のユーザモード情報などの各事務機器に設定される設定情報であって、これらの情報は操作パネル等のユーザインターフェースを用いてユーザが設定可能である。
【0018】
本発明ではLAN108に接続された各事務機器がこれらユーザ設定情報を互いにやり取りし、他の事務機器のユーザ設定情報の取得、自身のユーザ設定情報の更新等を行う。
【0019】
図2は、本発明における事務機器の内部ブロック構成図を示す。
【0020】
1は本発明を制御するCPU、2はCPU1のワークエリアを提供するRAM(以下メモリと記す)、3は本発明のプログラムを提供するとともに電源断を越えて情報を格納保持可能でかつ格納情報の書き換え可能なNVRAM(ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、CDRW等でもよい)(以下NVRAMと記す)、4はユーザとのインターフェースを司るユーザコマンド入力装置、5は印字装置、6は原稿等を読み取る読み取り装置、7はネットワークI/Fを制御するNetwork I/F部、8はメインバスである。
【0021】
尚、本発明では特に断らない限り、CPU1がメインバス8を介してメモリ2、NVRAM3、ユーザコマンド入力装置4、印字装置5、原稿等を読み取る読み取り装置6、NetworkI/F部7を制御して実施する。
【0022】
図3には、本実施例における事務機器でユーザ設定情報を保持するもの(情報保持+の事務機器)のNVRAM3内の情報構成を表している。
【0023】
まず、ユーザ設定情報識別子は前述したグループを特定するための情報であり、図3の例では当該事務機器がグループAに属していることになる。また、情報保持情報は+であり、アドレス帳情報、デフォルトパネル情報、ユーザ設定操作キー情報、オプション設定情報等が格納されている。
【0024】
図4は本実施形における事務機器でユーザ設定情報を保持していないもの(情報保持―の事務機器)のNVRAM3内の情報構成を表している。
【0025】
当該事務機器においては、グループAに属し、ユーザ設定情報を保持していないことがわかる。
【0026】
以下、フローチャートを用いて、本実施例における事務機器の動作処理の流れを説明する。
【0027】
図5は、本実施例における事務機器の動作処理におけるメインフローであり、事務機器においてユーザコマンド入力装置4において何らかの指示が入力された際に実行される処理フローである。
【0028】
まず、S501においてユーザコマンド入力装置に対する入力が、ユーザ設定情報の送信要求であるか否かを判定する。その結果、ユーザ設定情報の送信要求であると判定した場合にはS502に進み、自身の情報保持情報が+であるか否かを判定する。情報保持が+である場合にはS503に進み、ユーザ設定情報の送信を行う。ここで、ユーザ設定情報の送信方法としてブロードキャスト送信を用いる。これにより、現在操作している事務機器と同一ネットワーク上にある全ての事務機器に対して同じユーザ設定情報を送信することが可能になる。一方、ユーザ設定情報の送信方法としてブロードキャスト送信を用いて送信を行わず、特定の事務機器に対してのみ送信可能にしてもよい。この場合、例えば、操作中の事務機器のユーザコマンド入力装置4の表示パネル上に、現在ネットワーク上に存在する全ての事務機器(又は通信可能な事務機器)の一覧が表示され、その中からユーザによって指定された少なくとも一つ以上の事務機器に対して送信する方法が考えられる。又は、IPアドレス等の送信先を識別するための情報をユーザコマンド入力装置を用いて入力することによって、該入力された宛先に対してユーザ設定情報を送信するようにしてもよい。
【0029】
S503においてユーザ設定情報の送信処理を行うと、処理を終了する。一方、S502において情報保持が−である場合には、ユーザ設定情報を保持していない為、その旨をパネル上に通知するなどしてユーザに知らせる処理を行い、処理を終了する。
【0030】
S501において、ユーザ設定情報の送信要求でないと判定された場合にはS504に進み、ユーザコマンド入力装置に対する入力がユーザ設定情報の変更又は追加の処理を行う指示であるかを判定する。判定の結果YESである場合にはS505に進み、ユーザ設定情報変更処理を行う。ユーザ設定情報変更処理については図6を用いて後述する。
【0031】
S504の判定の結果NOである場合にはS506に進み、ユーザコマンド入力装置に対する入力がユーザ設定情報識別子の変更指示であるかを判定する。判定の結果YESである場合にはS507に進み、ユーザ設定情報識別子変更処理を行う。ユーザ設定情報識別子変更処理については図7を用いて語述する。
【0032】
S506の判定の結果NOである場合にはS508に進む。ここでは、ユーザ設定情報に関する処理ではなく、コピー処理、プリント処理、スキャン処理等、現在操作中の事務機器を用いた所定の操作であることが考えられ、まず自身の情報保持情報が+かどうかを判定する。その結果情報保持が+であった場合にはS509に進み、必要に応じて保持しているユーザ設定情報を用いて所定の処理を行う。一方情報保持が−であった場合にはS510に進み、ユーザ設定情報取得処理を行う。ユーザ設定情報取得処理については図8を用いて後述する。
【0033】
次に、図6を用いてユーザ設定情報変更処理の動作フローを説明する。このユーザ設定情報変更処理はユーザが現在操作中の事務機器のユーザコマンド入力装置4において指示を行うことに応じて実行される。
【0034】
まずS601において、自身の情報保持情報が+かどうかを判定する。その結果YESであった場合にはS602に進む。S602では、ユーザがユーザコマンド入力装置を用いて変更又は追加したユーザ設定情報を自身のユーザ設定情報として設定する。次にS603に進み、自身のユーザ設定情報識別子を取り出す。例えば図3に示す例であればユーザ設定情報識別子として「A」という情報を取り出す。次にS604に進み、ユーザ設定情報更新通知を作成する。ユーザ設定情報更新通知は、他の事務機器に対してユーザ設定情報の更新を要求する通知であって、S602において新規に設定されたユーザ設定情報とS603において取り出したユーザ設定情報識別子とを含む。その後S605に進みS604において作成されたユーザ設定情報更新通知を送信する。このユーザ設定情報更新通知の送信に関しても前述のユーザ設定情報の送信と同様、ブロードキャスト送信又は特定の事務機器に対して送信を行う。
【0035】
一方、S601において自身の情報保持情報が−であった場合にはS606に進む。S606以降の処理では、現在操作中の事務機器において入力されたユーザ設定情報を該事務機器に対して設定を行わずに、ネットワーク上の他の事務機器に対して該入力されたユーザ設定情報の設定を行わせるべく要求する処理を行う。
【0036】
まず、S606において、自身のユーザ設定情報識別子を取り出す。例えば図3に示す例であればユーザ設定情報識別子として「A」という情報を取り出す。次にS607に進みユーザ設定情報変更要求を作成する。ユーザ設定情報変更要求は、他の事務機器に対してユーザ設定情報の変更を要求する通知であって、ユーザがユーザコマンド入力装置を用いて変更又は追加したユーザ設定情報とS606において取り出したユーザ設定情報識別子とを含んでいる。その後S608に進みS607において作成されたユーザ設定情報変更要求を送信する。このユーザ設定情報変更要求の送信に関しても前述のユーザ設定情報の送信と同様、ブロードキャスト送信又は特定の事務機器に対して送信を行う。
【0037】
次に、図7を用いてユーザ設定情報識別子変更処理の動作フローを説明する。
【0038】
このユーザ設定情報識別子変更処理はユーザが現在操作中の事務機器のユーザコマンド入力装置4において指示を行うことに応じて実行される。ユーザ設定情報識別子変更処理を行うことでユーザは現在操作中の事務機器のグループを変更したり、情報保持情報を+から−又は−から+に変更することができる。
【0039】
まず、S701において、ユーザコマンド入力装置4を用いてユーザ設定情報識別子が入力されたかどうかを判定する。入力されたと判定されるとS702に進み、該入力されたユーザ設定情報識別子をNVRAMに格納する。つまりNVRAMにユーザ設定情報識別子として「A」が格納されていた場合に、新たにユーザ設定情報識別子「B」が入力されると、NVRAM内のユーザ設定情報識別子を「A」から「B」に変更する処理を行う。
【0040】
次にS703へ進み、情報保持情報が入力されたかどうかを判定する。入力されたと判定されるとS704に進み、該入力された情報保持情報をNVRAMに格納する。これにより情報保持情報を+から−又は−から+へ変更することができる。
【0041】
次に、図8を用いてユーザ設定情報取得処理の動作フローを説明する。
【0042】
ユーザ設定情報取得処理は、ユーザが現在操作中の事務機器の情報保持情報が−であって、且つ何らかのユーザ設定情報を用いた処理が要求された際に、必要となるユーザ設定情報を他の事務機器から取得する処理である。
【0043】
まず、S801において、現在要求されている所定の処理においてユーザ設定情報が必要であるかを判定する。必要である場合として例えばアドレス帳情報を利用してFAX等を送信したいなどといった場合が考えられる。S801における判定の結果、ユーザ設定情報が必要でない場合にはS814に進み所定の処理を行い処理を終了する。一方ユーザ設定情報が必要であると判定された場合にはS802へ進む。
【0044】
S802では、NVRAMよりユーザ設定情報識別子情報を取り出す。そしてS803に進みユーザ設定情報取得応答要求を作成する。ユーザ設定情報取得応答要求は、現在操作中の事務機器を特定する情報(IPアドレス、MACアドレス等)とS802に取り出したユーザ設定情報識別子情報を含む情報であり、ユーザ設定情報を提供可能であるネットワーク上の何れかの事務機器から応答をもらう為の要求である。S804において、S803で作成されたユーザセ定情報取得応答要求を送信する。このユーザ設定情報取得応答要求の送信に関しても前述のユーザ設定情報の送信と同様、ブロードキャスト送信又は特定の事務機器に対して送信を行う。
【0045】
S805において、ユーザ設定情報取得応答要求に対する応答を受信したかどうかを判断し、受信した場合にはS806へ、受信していない場合にはS807へ進み所定時間経過した場合にはS804に戻り、ユーザ設定情報取得応答要求を再送する。
【0046】
S805において応答を受信した場合にはS806に進む。S806では、ユーザ設定情報取得要求を作成する。このユーザ設定情報取得要求は自身のユーザ設定情報識別子と現在必要なユーザ設定情報を含んでいる。S808に進み、S805において受信した応答を参照し、該応答をした事務機器を特定する情報(IPアドレス、MACアドレス等)を取り出す。S809に進み、S806で作成したユーザ設定情報取得要求を送信する。この時はブロードキャスト送信を用いずに、S808において取り出されたIPアドレス等、応答をした事務機器を特定する情報を用いて送信することで、該応答を行った事務機器に対してのみユーザ設定情報取得要求を送信することができる。
【0047】
S810では、ユーザ設定情報取得要求に対する応答があるかどうかを判定する。応答がない場合にはS812に進み、所定時間経過するとS809に戻りユーザ設定情報取得要求を再送する。S810において応答を受信すると、S811に進み、該受信した応答にふくまれるユーザ設定情報をRAM2に格納する。その後S813に進み取得したユーザ設定情報を用いて所定の処理を行い、処理を終了する。
【0048】
図9は、本実施例における事務機器の動作処理におけるメインフローであり、事務機器においてネットワークを介して何らかのデータ受信がされた際に実行される処理フローである。つまり、図5に示すメインフローとは、入力されるデータがユーザコマンド入力装置4から入力されるものかNetwork I/F部7を介して入力されるものかの違いがある。
【0049】
まず、S901において受信したデータがユーザ設定情報又はユーザ設定情報更新通知であるかを判定する。その結果YESであった場合にはS902に進みユーザ設定情報更新処理を行う。ユーザ設定情報更新処理については図10を用いて後述する。S901の判定の結果NOである場合にはS903に進む。
【0050】
S903では、受信したデータがユーザ設定情報変更要求であるかを判定する。判定の結果YESであった場合にはS904に進みユーザ設定情報変更処理を行う。ユーザ設定情報変更処理については図11を用いて後述する。S903の判定の結果NOであった場合にはS905に進む。
【0051】
S905では受信したデータがユーザ設定情報取得応答要求であるかどうかを判定する。判定の結果YESである場合にはS906に進み、該要求に対する応答処理を行う。この応答処理については図12を用いて後述する。S905の判定の結果NOであった場合にはS907に進む。
【0052】
S907では受信したデータがユーザ設定情報取得要求であるかを判定する。その結果YESである場合にはS908に進み、該要求に対する応答処理を行う。この応答処理については図13を用いて後述する。S907の判定の結果NOである場合にはS909に進む。
【0053】
S909では、ネットワークを介したプリント要求、FAX受信要求等の所定の処理を行い、処理を終了する。
【0054】
次に図10を用いてユーザ設定情報更新処理の動作フローを説明する。
【0055】
このユーザ設定情報更新処理は、ネットワーク上の他の事務機器から、図5のS503において送信されたユーザ設定情報を受信した際、又は図6のS605において送信されたユーザ設定情報更新通知を受信した際の何れかに応じて実行される処理である。
【0056】
まず、S1001において、受信したユーザ設定情報又はユーザ設定情報更新通知に含まれるユーザ設定情報識別子が自身のユーザ設定情報識別子と一致するかどうかを判定する。つまりここで、ユーザ設定情報又はユーザ設定情報更新通知を送信した事務機器と、自身が同じグループに属しているかどうかを判定している。その結果、ユーザ設定情報識別子が一致すると判定された場合(同一グループに属している場合)、S1002へ進む。一方S1001の判定の結果一致しないと判定された場合(別のグループに属している場合)には受信したユーザ設定情報を破棄し、処理を終了する。尚、この時、ユーザ設定情報識別子が異なる(別グループに属している)ことを送信元の事務機器に通知する処理を行ってもよい。
【0057】
S1002では、自身の情報保持情報が+であるかを判定する。判定の結果+である場合にはS1003に進む。判定の結果−である場合には、受信したユーザ設定情報を設定せずに、該ユーザ設定情報を破棄し、処理を終了する。尚、この時も、送信元の事務機器にその旨通知する処理を行ってもよい。
【0058】
S1003では、受信したユーザ設定情報に基づいて、自身が有するユーザ設定情報を更新する。ここでの更新処理の方法として、既に自身が有していたユーザ設定情報を受信したユーザ設定情報で上書きする方法か、又は既に有していたユーザ設定情報との差分を新規に追加するユーザ設定情報として記憶する方法か、又は、既に有していたユーザ設定情報とは別に、受信したユーザ設定情報を記憶しておく方法(つまり既に有しているユーザ設定情報と受信したユーザ設定情報の両方を記憶しておく方法)の何れを用いてもよい。S1003においてユーザ設定情報の更新を行うと処理を終了する。
【0059】
次に、図11を用いてユーザ設定情報変更処理の動作フローを説明する。
【0060】
このユーザ設定情報変更処理は、ネットワーク上の他の事務機器から、
図6のS608において送信されたユーザ設定情報変更要求を受信した際に実行される処理である。
【0061】
まず、S1101において、受信したユーザ設定情報変更要求に含まれるユーザ設定情報識別子が自身のユーザ設定情報識別子と一致するかどうかを判定する。つまりここで、ユーザ設定情報変更要求を送信した事務機器と、自身が同じグループに属しているかどうかを判定している。その結果、ユーザ設定情報識別子が一致すると判定された場合(同一グループに属している場合)、S1102へ進む。一方S1101の判定の結果一致しないと判定された場合(別のグループに属している場合)には受信したユーザ設定情報を破棄し、処理を終了する。尚、この時、ユーザ設定情報識別子が異なる(別グループに属している)ことを送信元の事務機器に通知する処理を行ってもよい。
【0062】
S1102では、自身の情報保持情報が+であるかを判定する。判定の結果+である場合にはS1103に進む。判定の結果−である場合には、受信したユーザ設定情報を設定せずに、該ユーザ設定情報を破棄し、処理を終了する。尚、この時も、送信元の事務機器にその旨通知する処理を行ってもよい。
【0063】
S1103では、受信したユーザ設定情報に基づいて、自身が有するユーザ設定情報を更新する。ここでの更新処理の方法として、既に自身が有していたユーザ設定情報を受信したユーザ設定情報で上書きする方法か、又は既に有していたユーザ設定情報との差分を新規に追加するユーザ設定情報として記憶する方法か、又は、既に有していたユーザ設定情報とは別に、受信したユーザ設定情報を記憶しておく方法(つまり既に有しているユーザ設定情報と受信したユーザ設定情報の両方を記憶しておく方法)の何れを用いてもよい。
【0064】
次にS1104に進み、ユーザ設定情報更新通知を作成する。ここで作成されるユーザ設定情報更新通知は、図6のS604で作成されるユーザ設定情報更新通知と同様であり、自身のユーザ設定情報識別子とS1103で設定したユーザ設定情報とを含んでいる。S1105において、S1104で作成したユーザ設定情報更新通知の送信を行う。このユーザ設定情報更新通知の送信に関しても前述のユーザ設定情報の送信と同様、ブロードキャスト送信又は特定の事務機器に対して送信を行う。これにより、さらに他の事務機器に対しても、自身が更新したユーザ設定情報と同じユーザ設定情報を設定させることができる。
【0065】
次に図12を用いてユーザ設定情報取得応答要求に対する応答処理の動作フローを説明する。
【0066】
この応答処理は、ネットワーク上の他の事務機器から、図8のS804において送信されたユーザ設定情報取得応答要求を受信した際に実行される処理である。
【0067】
まず、S1201において、受信したユーザ設定情報取得応答要求に含まれるユーザ設定情報識別子が自身のユーザ設定情報識別子と一致するかどうかを判定する。つまりここで、ユーザ設定情報取得応答要求を送信した事務機器と、自身が同じグループに属しているかどうかを判定している。その結果、ユーザ設定情報識別子が一致すると判定された場合(同一グループに属している場合)、S1202へ進む。一方S1201の判定の結果一致しないと判定された場合(別のグループに属している場合)には受信したユーザ設定情報取得応答要求を破棄し、処理を終了する。尚、この時、ユーザ設定情報識別子が異なる(別グループに属している)ことを送信元の事務機器に通知する処理を行ってもよい。
【0068】
S1202では、自身の情報保持情報が+であるかを判定する。判定の結果+である場合にはS1203に進む。判定の結果−である場合には、受信したユーザ設定情報取得応答要求を破棄し、処理を終了する。尚、この時も、送信元の事務機器にその旨通知する処理を行ってもよい。
【0069】
S1203では、自身を特定するための情報である自機器ID(例えばIPアドレス、MACアドレス等)を取り出す。S1204に進み、ユーザ設定情報取得応答要求に対する応答を作成する。この応答は少なくとも自身のユーザ設定情報識別子とS1203で取り出した自機器IDを含んでいる。その後S1205において、S1204で作成した応答を送信する。ユーザ設定情報取得応答要求には、送信元の機器IDが含まれているため、この機器IDに基づいて該ユーザ設定情報取得応答要求を送信した事務機器に対して該応答を送信する。
【0070】
次に、図13を用いてユーザ設定情報取得要求に対する応答処理の動作フローを説明する。
【0071】
この応答処理は、ネットワーク上の他の事務機器から、図8のS809において送信されたユーザ設定情報取得要求を受信した際に実行される処理である。
【0072】
まず、S1301において、受信したユーザ設定情報取得要求に含まれるユーザ設定情報識別子が自身のユーザ設定情報識別子と一致するかどうかを判定する。つまりここで、ユーザ設定情報取得要求を送信した事務機器と、自身が同じグループに属しているかどうかを判定している。その結果、ユーザ設定情報識別子が一致すると判定された場合(同一グループに属している場合)、S1302へ進む。一方S1301の判定の結果一致しないと判定された場合(別のグループに属している場合)には受信したユーザ設定情報取得要求を破棄し、処理を終了する。尚、この時、ユーザ設定情報識別子が異なる(別グループに属している)ことを送信元の事務機器に通知する処理を行ってもよい。
【0073】
S1302では、自身の情報保持情報が+であるかを判定する。判定の結果+である場合にはS1303に進む。判定の結果−である場合には、受信したユーザ設定情報取得要求を破棄し、処理を終了する。尚、この時も、送信元の事務機器にその旨通知する処理を行ってもよい。
【0074】
S1303では、自身が有するユーザ設定情報の各項目のうち、受信したユーザ設定情報取得要求が要求するユーザ設定情報の項目を取り出す。
【0075】
S1304に進み、S1303で取り出したユーザ設定情報と、自身のユーザ設定情報識別子とを含む応答を作成する。S1305に進み、該応答を送信する。ユーザ設定情報取得要求には、送信元の機器IDが含まれているため、この機器IDに基づいて該ユーザ設定情報取得応答要求を送信した事務機器に対して該応答を送信する。
【0076】
以上説明したように、第1の実施例によれば、ユーザ設定情報識別子が一致する事務機器(同一グループに属する事務機器)のユーザ設定情報を統一することができる。逆にユーザ設定情報識別子が異なる事務機器(同一グループに属さない事務機器)のユーザ設定情報が誤って変更されてしまうことを防ぐことができる。さらに、情報保持が+であるか−であるかによってユーザ設定情報を設定するか否かを判断するので、ユーザ設定情報を保持する必要がない事務機器に対してユーザ設定情報が登録されてしまうことを防ぐことができる。そして、情報保持が−であってユーザ設定情報を保持していない事務機器において所定の処理を行うためにユーザ設定情報が必要であれば、ユーザ設定情報を保持している他の事務機器からユーザ設定情報を取得することができる。
【実施例2】
【0077】
実施例2では、事務機器が新たにネットワークに接続された際、又は初期化時に、他の事務機器に対してユーザ設定情報を取得する処理を行うものである。基本的な処理は、実施例1と同様であり、事務機器が新たにネットワークに接続された際、又は初期化時に、他の事務機器に対してユーザ設定情報を取得する処理を行う点が異なる。この点について、図14を用いて説明する。
【0078】
事務機器が論理的にネットワークに接続されたとき(ネットワークに物理的に接続されたときまたは当該事務機器に電力が投入され初期化が完了したとき、または新たにネットワークに接続されたとき)に図14の処理はスタートする。先ずS1401において、ユーザ設定情報識別子および情報保持情報の両方がすでにNVRAM3上に設定されているかどうか調べる。設定されていなければS1402に進み、ユーザによる入力を待つ。ユーザ入力があればS1403に進みそれがユーザ設定情報識別子であるかどうか調べる。ユーザ設定情報識別子であればS1404に進み入力されたユーザ設定情報識別子をNVRAM3上に格納する。ユーザ設定情報識別子でなければ、S1405に進み、ユーザ入力が情報保持情報であるかどうか調べる。情報保持情報であればS1406に進み、入力された情報保持情報をNVRAM3上に格納する。ユーザ入力がその他の操作であれば、S1407に進み適切な処理を行う。
【0079】
一方、S1401において、ユーザ設定情報識別子および情報保持情報の両方がすでにNVRAM3上に設定されていればS1408に進み、これらをNVRAM3上から取り出す。S1409に進み、情報保持が+かどうか調べる。その結果、−であればユーザ設定情報を保持する必要がないので処理を終了する。+であればユーザ設定情報を自事務機器で保持するため最新のユーザ設定情報を取得しなければならない。そのためS1410に進み、NVRAM3よりユーザ設定情報識別子を取り出す。S1411に進み、取り出したユーザ設定情報識別子と自機器を特定するID(IPアドレス、MACアドレス)とともにユーザ設定情報取得応答要求を作成する。S1412に進み、S1411で作成したユーザ設定情報取得応答要求を送信する。そしてS1413では、ユーザ設定情報取得応答要求に対する応答を受信するのを待つ。所定時間経過しても受信しない場合には(S1414)、S1412に戻ってユーザ設定情報取得応答要求を再送する。応答を受信したならば、S1415においてユーザ設定情報識別子とすべてのユーザ設定情報を要求するユーザ設定情報取得要求を作成する。その後S1416に進み、ユーザ設定情報取得応答要求に対する応答に含まれる応答した機器を特定するIDを取り出す。そしてS1417において、取り出したIDを持つ機器に対して作成したユーザ設定情報取得要求を送信する。
【0080】
その後S1418においてユーザ設定情報取得要求に対する応答を受信するのを待つ。所定時間経過しても応答がない場合には(S1419)、S1417に戻ってユーザ設定情報取得要求を再送する。応答を受信したならばS1420に進み、応答に含まれる受信したすべてのユーザ設定情報をNVRAM3上に格納し、処理を終了する。
【0081】
以上第二の実施例によれば、事務機器が新たにネットワークに接続された際、又は初期化時に、自動的にユーザ設定情報を取得する処理を行うので、ネットワーク上の同一グループにある他の事務機器のユーザ設定情報との同期をとることがより容易にできる。
【0082】
(その他の実施例)
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。
【0083】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0084】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、DVD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、ネットワーク上のファイルサーバが有する記憶装置、或いは、インターネット上のFTPサーバが有する記憶装置など、あらゆる記録媒体を用いることができる。
【0085】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0086】
また、上記実施形態においては、ネットワーク上に複数の事務機器が接続され、相互にユーザ設定情報のやり取りを行うシステムを説明したが、ユーザ設定情報を管理するサーバ装置を設け、該サーバ装置がユーザ設定情報をネットワーク上の事務機器に対して送信するシステムを用いても本発明の目的は達成される。この場合、各事務機器にユーザ設定情報識別子を予め登録することによってグループを識別してもよいし、各事務機器のグループを識別するための情報をサーバ装置が管理するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本実施例におけるネットワーク構成図の例である。
【図2】本実施例における事務機器の内部ブロック構成図である。
【図3】本実施例における事務機器のNVRAM3内の情報構成の例である。
【図4】本実施例における事務機器のNVRAM3内の情報構成の例である。
【図5】本実施例における事務機器の動作処理におけるメインフローを表すフローチャートである。
【図6】本実施例におけるユーザ設定情報変更処理の動作フローを表すフローチャートである。
【図7】本実施例におけるユーザ設定情報識別子変更処理の動作フローを表すフローチャートである。
【図8】本実施例におけるユーザ設定情報取得処理の動作フローを表すフローチャートである。
【図9】本実施例における事務機器の動作処理におけるメインフローを表すフローチャートである。
【図10】本実施例におけるユーザ設定情報更新処理の動作フローを表すフローチャートである。
【図11】本実施例におけるユーザ設定情報変更処理の動作フローを表すフローチャートである。
【図12】本実施例におけるユーザ設定情報取得応答要求に対する応答処理の動作フローを表すフローチャートである。
【図13】本実施例におけるユーザ設定情報取得要求に対する応答処理の動作フローを表すフローチャートである。
【図14】本発明の第二の実施例における動作フローを表すフローチャートである。
【符号の説明】
【0088】
1 CPU
2 RAM
3 NVRAM
4 ユーザコマンド入力装置
5 印刷装置
6 読取装置
7 Network I/F部
8 メインバス
9 FAX装置
【技術分野】
【0001】
本発明はネットワークに接続される事務機器(プリンタ、スキャナ、コピー機、複合機、FAX等)でユーザ情報設定方法に関する装置および方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、複数の事務機器がネットワークで接続されて使用されているケースが増加している。このような状態で使用されているとき、ネットワークで接続されている事務機器の中の特定のグループの事務機器のユーザ設定が同一であることが望まれることが多い。たとえばアクセス権、アドレス帳、デフォルト画面情報等である。
【0003】
そこで、従来は特定のグループの事務機器のユーザ設定を同一にするために複数の事務機器それぞれにおいて、ユーザが手作業で設定を行っていた。
【0004】
一方、手作業以外の方法で特定グループの事務機器のユーザ設定情報を同じにする方法として事務機器1内の必要情報を物理的に着脱可能な記憶媒体に記憶させ、その分離した記憶媒体を事務機器2に接続して、記憶媒体内の情報を事務機器2に送出することにより、事務機器1と2の設定等の必要な情報を同一にする方法等が考えられている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−53913号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ユーザ設定情報更新時、すべての事務機器の更新を手作業でおこなうことは非常に効率が悪い。また誤入力の可能性もある。特に新規の事務機器の設定には多くのユーザの負担が必要だった。
【0006】
また前記特許文献の方法では物理的に分離可能な記憶装置というハードウェアが別に必要になりコストアップの要因になる。また同一ユーザ設定情報で望まれる事務機器の物理的な距離が大きいときや、同一ユーザ設定で望まれる事務機器の機体数が多いときは前記特許文献の方法では非効率である。
【0007】
一方で、ネットワーク上に接続される全ての事務機器に対してユーザ設定情報を送信し、強制的に全ての事務機器に対してユーザ設定情報を更新させた場合には、あるグループ内のみで共有していたアドレス帳情報などが想定外のアドレス情報に更新されてしまい、ユーザビリティを損ねてしまうという問題も考えられる。
【0008】
そこで本発明は、これら従来の方法における問題点に鑑み、ネットワーク上に接続された複数の事務機器のうち、ユーザ設定情報の更新が可能である事務機器に対して、より効率的にユーザ設定情報を同期させることができる装置、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信手段と、前記他の画像処理装置と自装置が同じグループに属するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段において同じグループに属すると判定された場合、前記受信手段で受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新手段とを有することを特徴とする。
【0010】
また、上記課題を解決するために本発明の画像処理装置は、他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信手段と、自身が設定情報を既に有しているか否かを判定する判定手段とを有し、前記判定手段において設定情報を有していると判定された場合、前記受信手段で受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新し、前記判定手段において設定情報を有していないと判定された場合、前記受信手段で受信した設定情報の設定を行わないことを特徴とする。
【0011】
また、上記課題を解決するために本発明の画像処理装置は、他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信手段と、前記他の画像処理装置と自装置が同じグループに属するか否かを判定する第一の判定手段と、
自身が設定情報を既に有しているか否かを判定する第二の判定手段と、前記第一の判定手段において同じグループに属すると判定され、且つ前記第二の判定手段において設定情報を有していると判定された場合、前記受信手段で受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新手段とを有することを特徴とする。
また、上記課題を解決するために本発明の画像処理装置は、ユーザが所望の設定情報を入力可能な入力手段と、前記入力手段において入力された設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新手段と、前記更新手段によって自身の設定情報が更新されるのに応じて、少なくとも自身の属するグループを示す情報と更新された設定情報とを含んで成る設定情報更新通知を他の画像処理装置に送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、ネットワーク上に接続された複数の事務機器のうち、ユーザ設定情報の更新が可能である事務機器に対して、より効率的にユーザ設定情報を同期させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0014】
図1は、本発明が適応可能なネットワーク構成図の一例である。
【0015】
図1の例では、それぞれ100〜107として事務機器A〜事務機器Hで表された複数の事務機器(プリンタ、スキャナ、FAX、コピー機、複合機等の画像処理装置)がLAN108上に接続されている。
【0016】
ここで、各事務機器100〜107にはそれぞれグループが登録されている。図1の100〜103の事務機器はグループAに属し、104、105の事務機器はグループBに属し、106、107の事務機器はグループCに属している。グループは、予め各事務機器に対して登録されており、後述するようにユーザによって変更可能である。このグループを任意に設定することにより例えば同機種の事務機器や、設置位置がオフィスの同一フロアにある事務機器等を同一グループとして設定することができる。
【0017】
さらに、図1において各事務機器100〜107には前述したグループの他に情報保持情報が設定されている。ここで情報保持情報とは各事務機器がユーザ設定情報を保持しているかどうかを示す情報であって、本実施例においては+か−かで表されている。つまり情報保持が+に設定されている事務機器100、101、104、105、106はそれぞれ自身のユーザ設定情報を保持していることを表し、情報保持がーに設定されている事務機器102、103、107はそれぞれユーザ設定情報を保持していないことを表している。また、ユーザ設定情報とはより詳細にはファックス、Eメール等の送信に用いられるアドレス帳情報や、事務機器の使用を許可するユーザ又は部門を管理するための部門ID情報や、事務機器の操作パネルのデフォルト画面、お気に入り操作キー、各種オプション設定等のユーザモード情報などの各事務機器に設定される設定情報であって、これらの情報は操作パネル等のユーザインターフェースを用いてユーザが設定可能である。
【0018】
本発明ではLAN108に接続された各事務機器がこれらユーザ設定情報を互いにやり取りし、他の事務機器のユーザ設定情報の取得、自身のユーザ設定情報の更新等を行う。
【0019】
図2は、本発明における事務機器の内部ブロック構成図を示す。
【0020】
1は本発明を制御するCPU、2はCPU1のワークエリアを提供するRAM(以下メモリと記す)、3は本発明のプログラムを提供するとともに電源断を越えて情報を格納保持可能でかつ格納情報の書き換え可能なNVRAM(ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、CDRW等でもよい)(以下NVRAMと記す)、4はユーザとのインターフェースを司るユーザコマンド入力装置、5は印字装置、6は原稿等を読み取る読み取り装置、7はネットワークI/Fを制御するNetwork I/F部、8はメインバスである。
【0021】
尚、本発明では特に断らない限り、CPU1がメインバス8を介してメモリ2、NVRAM3、ユーザコマンド入力装置4、印字装置5、原稿等を読み取る読み取り装置6、NetworkI/F部7を制御して実施する。
【0022】
図3には、本実施例における事務機器でユーザ設定情報を保持するもの(情報保持+の事務機器)のNVRAM3内の情報構成を表している。
【0023】
まず、ユーザ設定情報識別子は前述したグループを特定するための情報であり、図3の例では当該事務機器がグループAに属していることになる。また、情報保持情報は+であり、アドレス帳情報、デフォルトパネル情報、ユーザ設定操作キー情報、オプション設定情報等が格納されている。
【0024】
図4は本実施形における事務機器でユーザ設定情報を保持していないもの(情報保持―の事務機器)のNVRAM3内の情報構成を表している。
【0025】
当該事務機器においては、グループAに属し、ユーザ設定情報を保持していないことがわかる。
【0026】
以下、フローチャートを用いて、本実施例における事務機器の動作処理の流れを説明する。
【0027】
図5は、本実施例における事務機器の動作処理におけるメインフローであり、事務機器においてユーザコマンド入力装置4において何らかの指示が入力された際に実行される処理フローである。
【0028】
まず、S501においてユーザコマンド入力装置に対する入力が、ユーザ設定情報の送信要求であるか否かを判定する。その結果、ユーザ設定情報の送信要求であると判定した場合にはS502に進み、自身の情報保持情報が+であるか否かを判定する。情報保持が+である場合にはS503に進み、ユーザ設定情報の送信を行う。ここで、ユーザ設定情報の送信方法としてブロードキャスト送信を用いる。これにより、現在操作している事務機器と同一ネットワーク上にある全ての事務機器に対して同じユーザ設定情報を送信することが可能になる。一方、ユーザ設定情報の送信方法としてブロードキャスト送信を用いて送信を行わず、特定の事務機器に対してのみ送信可能にしてもよい。この場合、例えば、操作中の事務機器のユーザコマンド入力装置4の表示パネル上に、現在ネットワーク上に存在する全ての事務機器(又は通信可能な事務機器)の一覧が表示され、その中からユーザによって指定された少なくとも一つ以上の事務機器に対して送信する方法が考えられる。又は、IPアドレス等の送信先を識別するための情報をユーザコマンド入力装置を用いて入力することによって、該入力された宛先に対してユーザ設定情報を送信するようにしてもよい。
【0029】
S503においてユーザ設定情報の送信処理を行うと、処理を終了する。一方、S502において情報保持が−である場合には、ユーザ設定情報を保持していない為、その旨をパネル上に通知するなどしてユーザに知らせる処理を行い、処理を終了する。
【0030】
S501において、ユーザ設定情報の送信要求でないと判定された場合にはS504に進み、ユーザコマンド入力装置に対する入力がユーザ設定情報の変更又は追加の処理を行う指示であるかを判定する。判定の結果YESである場合にはS505に進み、ユーザ設定情報変更処理を行う。ユーザ設定情報変更処理については図6を用いて後述する。
【0031】
S504の判定の結果NOである場合にはS506に進み、ユーザコマンド入力装置に対する入力がユーザ設定情報識別子の変更指示であるかを判定する。判定の結果YESである場合にはS507に進み、ユーザ設定情報識別子変更処理を行う。ユーザ設定情報識別子変更処理については図7を用いて語述する。
【0032】
S506の判定の結果NOである場合にはS508に進む。ここでは、ユーザ設定情報に関する処理ではなく、コピー処理、プリント処理、スキャン処理等、現在操作中の事務機器を用いた所定の操作であることが考えられ、まず自身の情報保持情報が+かどうかを判定する。その結果情報保持が+であった場合にはS509に進み、必要に応じて保持しているユーザ設定情報を用いて所定の処理を行う。一方情報保持が−であった場合にはS510に進み、ユーザ設定情報取得処理を行う。ユーザ設定情報取得処理については図8を用いて後述する。
【0033】
次に、図6を用いてユーザ設定情報変更処理の動作フローを説明する。このユーザ設定情報変更処理はユーザが現在操作中の事務機器のユーザコマンド入力装置4において指示を行うことに応じて実行される。
【0034】
まずS601において、自身の情報保持情報が+かどうかを判定する。その結果YESであった場合にはS602に進む。S602では、ユーザがユーザコマンド入力装置を用いて変更又は追加したユーザ設定情報を自身のユーザ設定情報として設定する。次にS603に進み、自身のユーザ設定情報識別子を取り出す。例えば図3に示す例であればユーザ設定情報識別子として「A」という情報を取り出す。次にS604に進み、ユーザ設定情報更新通知を作成する。ユーザ設定情報更新通知は、他の事務機器に対してユーザ設定情報の更新を要求する通知であって、S602において新規に設定されたユーザ設定情報とS603において取り出したユーザ設定情報識別子とを含む。その後S605に進みS604において作成されたユーザ設定情報更新通知を送信する。このユーザ設定情報更新通知の送信に関しても前述のユーザ設定情報の送信と同様、ブロードキャスト送信又は特定の事務機器に対して送信を行う。
【0035】
一方、S601において自身の情報保持情報が−であった場合にはS606に進む。S606以降の処理では、現在操作中の事務機器において入力されたユーザ設定情報を該事務機器に対して設定を行わずに、ネットワーク上の他の事務機器に対して該入力されたユーザ設定情報の設定を行わせるべく要求する処理を行う。
【0036】
まず、S606において、自身のユーザ設定情報識別子を取り出す。例えば図3に示す例であればユーザ設定情報識別子として「A」という情報を取り出す。次にS607に進みユーザ設定情報変更要求を作成する。ユーザ設定情報変更要求は、他の事務機器に対してユーザ設定情報の変更を要求する通知であって、ユーザがユーザコマンド入力装置を用いて変更又は追加したユーザ設定情報とS606において取り出したユーザ設定情報識別子とを含んでいる。その後S608に進みS607において作成されたユーザ設定情報変更要求を送信する。このユーザ設定情報変更要求の送信に関しても前述のユーザ設定情報の送信と同様、ブロードキャスト送信又は特定の事務機器に対して送信を行う。
【0037】
次に、図7を用いてユーザ設定情報識別子変更処理の動作フローを説明する。
【0038】
このユーザ設定情報識別子変更処理はユーザが現在操作中の事務機器のユーザコマンド入力装置4において指示を行うことに応じて実行される。ユーザ設定情報識別子変更処理を行うことでユーザは現在操作中の事務機器のグループを変更したり、情報保持情報を+から−又は−から+に変更することができる。
【0039】
まず、S701において、ユーザコマンド入力装置4を用いてユーザ設定情報識別子が入力されたかどうかを判定する。入力されたと判定されるとS702に進み、該入力されたユーザ設定情報識別子をNVRAMに格納する。つまりNVRAMにユーザ設定情報識別子として「A」が格納されていた場合に、新たにユーザ設定情報識別子「B」が入力されると、NVRAM内のユーザ設定情報識別子を「A」から「B」に変更する処理を行う。
【0040】
次にS703へ進み、情報保持情報が入力されたかどうかを判定する。入力されたと判定されるとS704に進み、該入力された情報保持情報をNVRAMに格納する。これにより情報保持情報を+から−又は−から+へ変更することができる。
【0041】
次に、図8を用いてユーザ設定情報取得処理の動作フローを説明する。
【0042】
ユーザ設定情報取得処理は、ユーザが現在操作中の事務機器の情報保持情報が−であって、且つ何らかのユーザ設定情報を用いた処理が要求された際に、必要となるユーザ設定情報を他の事務機器から取得する処理である。
【0043】
まず、S801において、現在要求されている所定の処理においてユーザ設定情報が必要であるかを判定する。必要である場合として例えばアドレス帳情報を利用してFAX等を送信したいなどといった場合が考えられる。S801における判定の結果、ユーザ設定情報が必要でない場合にはS814に進み所定の処理を行い処理を終了する。一方ユーザ設定情報が必要であると判定された場合にはS802へ進む。
【0044】
S802では、NVRAMよりユーザ設定情報識別子情報を取り出す。そしてS803に進みユーザ設定情報取得応答要求を作成する。ユーザ設定情報取得応答要求は、現在操作中の事務機器を特定する情報(IPアドレス、MACアドレス等)とS802に取り出したユーザ設定情報識別子情報を含む情報であり、ユーザ設定情報を提供可能であるネットワーク上の何れかの事務機器から応答をもらう為の要求である。S804において、S803で作成されたユーザセ定情報取得応答要求を送信する。このユーザ設定情報取得応答要求の送信に関しても前述のユーザ設定情報の送信と同様、ブロードキャスト送信又は特定の事務機器に対して送信を行う。
【0045】
S805において、ユーザ設定情報取得応答要求に対する応答を受信したかどうかを判断し、受信した場合にはS806へ、受信していない場合にはS807へ進み所定時間経過した場合にはS804に戻り、ユーザ設定情報取得応答要求を再送する。
【0046】
S805において応答を受信した場合にはS806に進む。S806では、ユーザ設定情報取得要求を作成する。このユーザ設定情報取得要求は自身のユーザ設定情報識別子と現在必要なユーザ設定情報を含んでいる。S808に進み、S805において受信した応答を参照し、該応答をした事務機器を特定する情報(IPアドレス、MACアドレス等)を取り出す。S809に進み、S806で作成したユーザ設定情報取得要求を送信する。この時はブロードキャスト送信を用いずに、S808において取り出されたIPアドレス等、応答をした事務機器を特定する情報を用いて送信することで、該応答を行った事務機器に対してのみユーザ設定情報取得要求を送信することができる。
【0047】
S810では、ユーザ設定情報取得要求に対する応答があるかどうかを判定する。応答がない場合にはS812に進み、所定時間経過するとS809に戻りユーザ設定情報取得要求を再送する。S810において応答を受信すると、S811に進み、該受信した応答にふくまれるユーザ設定情報をRAM2に格納する。その後S813に進み取得したユーザ設定情報を用いて所定の処理を行い、処理を終了する。
【0048】
図9は、本実施例における事務機器の動作処理におけるメインフローであり、事務機器においてネットワークを介して何らかのデータ受信がされた際に実行される処理フローである。つまり、図5に示すメインフローとは、入力されるデータがユーザコマンド入力装置4から入力されるものかNetwork I/F部7を介して入力されるものかの違いがある。
【0049】
まず、S901において受信したデータがユーザ設定情報又はユーザ設定情報更新通知であるかを判定する。その結果YESであった場合にはS902に進みユーザ設定情報更新処理を行う。ユーザ設定情報更新処理については図10を用いて後述する。S901の判定の結果NOである場合にはS903に進む。
【0050】
S903では、受信したデータがユーザ設定情報変更要求であるかを判定する。判定の結果YESであった場合にはS904に進みユーザ設定情報変更処理を行う。ユーザ設定情報変更処理については図11を用いて後述する。S903の判定の結果NOであった場合にはS905に進む。
【0051】
S905では受信したデータがユーザ設定情報取得応答要求であるかどうかを判定する。判定の結果YESである場合にはS906に進み、該要求に対する応答処理を行う。この応答処理については図12を用いて後述する。S905の判定の結果NOであった場合にはS907に進む。
【0052】
S907では受信したデータがユーザ設定情報取得要求であるかを判定する。その結果YESである場合にはS908に進み、該要求に対する応答処理を行う。この応答処理については図13を用いて後述する。S907の判定の結果NOである場合にはS909に進む。
【0053】
S909では、ネットワークを介したプリント要求、FAX受信要求等の所定の処理を行い、処理を終了する。
【0054】
次に図10を用いてユーザ設定情報更新処理の動作フローを説明する。
【0055】
このユーザ設定情報更新処理は、ネットワーク上の他の事務機器から、図5のS503において送信されたユーザ設定情報を受信した際、又は図6のS605において送信されたユーザ設定情報更新通知を受信した際の何れかに応じて実行される処理である。
【0056】
まず、S1001において、受信したユーザ設定情報又はユーザ設定情報更新通知に含まれるユーザ設定情報識別子が自身のユーザ設定情報識別子と一致するかどうかを判定する。つまりここで、ユーザ設定情報又はユーザ設定情報更新通知を送信した事務機器と、自身が同じグループに属しているかどうかを判定している。その結果、ユーザ設定情報識別子が一致すると判定された場合(同一グループに属している場合)、S1002へ進む。一方S1001の判定の結果一致しないと判定された場合(別のグループに属している場合)には受信したユーザ設定情報を破棄し、処理を終了する。尚、この時、ユーザ設定情報識別子が異なる(別グループに属している)ことを送信元の事務機器に通知する処理を行ってもよい。
【0057】
S1002では、自身の情報保持情報が+であるかを判定する。判定の結果+である場合にはS1003に進む。判定の結果−である場合には、受信したユーザ設定情報を設定せずに、該ユーザ設定情報を破棄し、処理を終了する。尚、この時も、送信元の事務機器にその旨通知する処理を行ってもよい。
【0058】
S1003では、受信したユーザ設定情報に基づいて、自身が有するユーザ設定情報を更新する。ここでの更新処理の方法として、既に自身が有していたユーザ設定情報を受信したユーザ設定情報で上書きする方法か、又は既に有していたユーザ設定情報との差分を新規に追加するユーザ設定情報として記憶する方法か、又は、既に有していたユーザ設定情報とは別に、受信したユーザ設定情報を記憶しておく方法(つまり既に有しているユーザ設定情報と受信したユーザ設定情報の両方を記憶しておく方法)の何れを用いてもよい。S1003においてユーザ設定情報の更新を行うと処理を終了する。
【0059】
次に、図11を用いてユーザ設定情報変更処理の動作フローを説明する。
【0060】
このユーザ設定情報変更処理は、ネットワーク上の他の事務機器から、
図6のS608において送信されたユーザ設定情報変更要求を受信した際に実行される処理である。
【0061】
まず、S1101において、受信したユーザ設定情報変更要求に含まれるユーザ設定情報識別子が自身のユーザ設定情報識別子と一致するかどうかを判定する。つまりここで、ユーザ設定情報変更要求を送信した事務機器と、自身が同じグループに属しているかどうかを判定している。その結果、ユーザ設定情報識別子が一致すると判定された場合(同一グループに属している場合)、S1102へ進む。一方S1101の判定の結果一致しないと判定された場合(別のグループに属している場合)には受信したユーザ設定情報を破棄し、処理を終了する。尚、この時、ユーザ設定情報識別子が異なる(別グループに属している)ことを送信元の事務機器に通知する処理を行ってもよい。
【0062】
S1102では、自身の情報保持情報が+であるかを判定する。判定の結果+である場合にはS1103に進む。判定の結果−である場合には、受信したユーザ設定情報を設定せずに、該ユーザ設定情報を破棄し、処理を終了する。尚、この時も、送信元の事務機器にその旨通知する処理を行ってもよい。
【0063】
S1103では、受信したユーザ設定情報に基づいて、自身が有するユーザ設定情報を更新する。ここでの更新処理の方法として、既に自身が有していたユーザ設定情報を受信したユーザ設定情報で上書きする方法か、又は既に有していたユーザ設定情報との差分を新規に追加するユーザ設定情報として記憶する方法か、又は、既に有していたユーザ設定情報とは別に、受信したユーザ設定情報を記憶しておく方法(つまり既に有しているユーザ設定情報と受信したユーザ設定情報の両方を記憶しておく方法)の何れを用いてもよい。
【0064】
次にS1104に進み、ユーザ設定情報更新通知を作成する。ここで作成されるユーザ設定情報更新通知は、図6のS604で作成されるユーザ設定情報更新通知と同様であり、自身のユーザ設定情報識別子とS1103で設定したユーザ設定情報とを含んでいる。S1105において、S1104で作成したユーザ設定情報更新通知の送信を行う。このユーザ設定情報更新通知の送信に関しても前述のユーザ設定情報の送信と同様、ブロードキャスト送信又は特定の事務機器に対して送信を行う。これにより、さらに他の事務機器に対しても、自身が更新したユーザ設定情報と同じユーザ設定情報を設定させることができる。
【0065】
次に図12を用いてユーザ設定情報取得応答要求に対する応答処理の動作フローを説明する。
【0066】
この応答処理は、ネットワーク上の他の事務機器から、図8のS804において送信されたユーザ設定情報取得応答要求を受信した際に実行される処理である。
【0067】
まず、S1201において、受信したユーザ設定情報取得応答要求に含まれるユーザ設定情報識別子が自身のユーザ設定情報識別子と一致するかどうかを判定する。つまりここで、ユーザ設定情報取得応答要求を送信した事務機器と、自身が同じグループに属しているかどうかを判定している。その結果、ユーザ設定情報識別子が一致すると判定された場合(同一グループに属している場合)、S1202へ進む。一方S1201の判定の結果一致しないと判定された場合(別のグループに属している場合)には受信したユーザ設定情報取得応答要求を破棄し、処理を終了する。尚、この時、ユーザ設定情報識別子が異なる(別グループに属している)ことを送信元の事務機器に通知する処理を行ってもよい。
【0068】
S1202では、自身の情報保持情報が+であるかを判定する。判定の結果+である場合にはS1203に進む。判定の結果−である場合には、受信したユーザ設定情報取得応答要求を破棄し、処理を終了する。尚、この時も、送信元の事務機器にその旨通知する処理を行ってもよい。
【0069】
S1203では、自身を特定するための情報である自機器ID(例えばIPアドレス、MACアドレス等)を取り出す。S1204に進み、ユーザ設定情報取得応答要求に対する応答を作成する。この応答は少なくとも自身のユーザ設定情報識別子とS1203で取り出した自機器IDを含んでいる。その後S1205において、S1204で作成した応答を送信する。ユーザ設定情報取得応答要求には、送信元の機器IDが含まれているため、この機器IDに基づいて該ユーザ設定情報取得応答要求を送信した事務機器に対して該応答を送信する。
【0070】
次に、図13を用いてユーザ設定情報取得要求に対する応答処理の動作フローを説明する。
【0071】
この応答処理は、ネットワーク上の他の事務機器から、図8のS809において送信されたユーザ設定情報取得要求を受信した際に実行される処理である。
【0072】
まず、S1301において、受信したユーザ設定情報取得要求に含まれるユーザ設定情報識別子が自身のユーザ設定情報識別子と一致するかどうかを判定する。つまりここで、ユーザ設定情報取得要求を送信した事務機器と、自身が同じグループに属しているかどうかを判定している。その結果、ユーザ設定情報識別子が一致すると判定された場合(同一グループに属している場合)、S1302へ進む。一方S1301の判定の結果一致しないと判定された場合(別のグループに属している場合)には受信したユーザ設定情報取得要求を破棄し、処理を終了する。尚、この時、ユーザ設定情報識別子が異なる(別グループに属している)ことを送信元の事務機器に通知する処理を行ってもよい。
【0073】
S1302では、自身の情報保持情報が+であるかを判定する。判定の結果+である場合にはS1303に進む。判定の結果−である場合には、受信したユーザ設定情報取得要求を破棄し、処理を終了する。尚、この時も、送信元の事務機器にその旨通知する処理を行ってもよい。
【0074】
S1303では、自身が有するユーザ設定情報の各項目のうち、受信したユーザ設定情報取得要求が要求するユーザ設定情報の項目を取り出す。
【0075】
S1304に進み、S1303で取り出したユーザ設定情報と、自身のユーザ設定情報識別子とを含む応答を作成する。S1305に進み、該応答を送信する。ユーザ設定情報取得要求には、送信元の機器IDが含まれているため、この機器IDに基づいて該ユーザ設定情報取得応答要求を送信した事務機器に対して該応答を送信する。
【0076】
以上説明したように、第1の実施例によれば、ユーザ設定情報識別子が一致する事務機器(同一グループに属する事務機器)のユーザ設定情報を統一することができる。逆にユーザ設定情報識別子が異なる事務機器(同一グループに属さない事務機器)のユーザ設定情報が誤って変更されてしまうことを防ぐことができる。さらに、情報保持が+であるか−であるかによってユーザ設定情報を設定するか否かを判断するので、ユーザ設定情報を保持する必要がない事務機器に対してユーザ設定情報が登録されてしまうことを防ぐことができる。そして、情報保持が−であってユーザ設定情報を保持していない事務機器において所定の処理を行うためにユーザ設定情報が必要であれば、ユーザ設定情報を保持している他の事務機器からユーザ設定情報を取得することができる。
【実施例2】
【0077】
実施例2では、事務機器が新たにネットワークに接続された際、又は初期化時に、他の事務機器に対してユーザ設定情報を取得する処理を行うものである。基本的な処理は、実施例1と同様であり、事務機器が新たにネットワークに接続された際、又は初期化時に、他の事務機器に対してユーザ設定情報を取得する処理を行う点が異なる。この点について、図14を用いて説明する。
【0078】
事務機器が論理的にネットワークに接続されたとき(ネットワークに物理的に接続されたときまたは当該事務機器に電力が投入され初期化が完了したとき、または新たにネットワークに接続されたとき)に図14の処理はスタートする。先ずS1401において、ユーザ設定情報識別子および情報保持情報の両方がすでにNVRAM3上に設定されているかどうか調べる。設定されていなければS1402に進み、ユーザによる入力を待つ。ユーザ入力があればS1403に進みそれがユーザ設定情報識別子であるかどうか調べる。ユーザ設定情報識別子であればS1404に進み入力されたユーザ設定情報識別子をNVRAM3上に格納する。ユーザ設定情報識別子でなければ、S1405に進み、ユーザ入力が情報保持情報であるかどうか調べる。情報保持情報であればS1406に進み、入力された情報保持情報をNVRAM3上に格納する。ユーザ入力がその他の操作であれば、S1407に進み適切な処理を行う。
【0079】
一方、S1401において、ユーザ設定情報識別子および情報保持情報の両方がすでにNVRAM3上に設定されていればS1408に進み、これらをNVRAM3上から取り出す。S1409に進み、情報保持が+かどうか調べる。その結果、−であればユーザ設定情報を保持する必要がないので処理を終了する。+であればユーザ設定情報を自事務機器で保持するため最新のユーザ設定情報を取得しなければならない。そのためS1410に進み、NVRAM3よりユーザ設定情報識別子を取り出す。S1411に進み、取り出したユーザ設定情報識別子と自機器を特定するID(IPアドレス、MACアドレス)とともにユーザ設定情報取得応答要求を作成する。S1412に進み、S1411で作成したユーザ設定情報取得応答要求を送信する。そしてS1413では、ユーザ設定情報取得応答要求に対する応答を受信するのを待つ。所定時間経過しても受信しない場合には(S1414)、S1412に戻ってユーザ設定情報取得応答要求を再送する。応答を受信したならば、S1415においてユーザ設定情報識別子とすべてのユーザ設定情報を要求するユーザ設定情報取得要求を作成する。その後S1416に進み、ユーザ設定情報取得応答要求に対する応答に含まれる応答した機器を特定するIDを取り出す。そしてS1417において、取り出したIDを持つ機器に対して作成したユーザ設定情報取得要求を送信する。
【0080】
その後S1418においてユーザ設定情報取得要求に対する応答を受信するのを待つ。所定時間経過しても応答がない場合には(S1419)、S1417に戻ってユーザ設定情報取得要求を再送する。応答を受信したならばS1420に進み、応答に含まれる受信したすべてのユーザ設定情報をNVRAM3上に格納し、処理を終了する。
【0081】
以上第二の実施例によれば、事務機器が新たにネットワークに接続された際、又は初期化時に、自動的にユーザ設定情報を取得する処理を行うので、ネットワーク上の同一グループにある他の事務機器のユーザ設定情報との同期をとることがより容易にできる。
【0082】
(その他の実施例)
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。
【0083】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0084】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、DVD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、ネットワーク上のファイルサーバが有する記憶装置、或いは、インターネット上のFTPサーバが有する記憶装置など、あらゆる記録媒体を用いることができる。
【0085】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0086】
また、上記実施形態においては、ネットワーク上に複数の事務機器が接続され、相互にユーザ設定情報のやり取りを行うシステムを説明したが、ユーザ設定情報を管理するサーバ装置を設け、該サーバ装置がユーザ設定情報をネットワーク上の事務機器に対して送信するシステムを用いても本発明の目的は達成される。この場合、各事務機器にユーザ設定情報識別子を予め登録することによってグループを識別してもよいし、各事務機器のグループを識別するための情報をサーバ装置が管理するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本実施例におけるネットワーク構成図の例である。
【図2】本実施例における事務機器の内部ブロック構成図である。
【図3】本実施例における事務機器のNVRAM3内の情報構成の例である。
【図4】本実施例における事務機器のNVRAM3内の情報構成の例である。
【図5】本実施例における事務機器の動作処理におけるメインフローを表すフローチャートである。
【図6】本実施例におけるユーザ設定情報変更処理の動作フローを表すフローチャートである。
【図7】本実施例におけるユーザ設定情報識別子変更処理の動作フローを表すフローチャートである。
【図8】本実施例におけるユーザ設定情報取得処理の動作フローを表すフローチャートである。
【図9】本実施例における事務機器の動作処理におけるメインフローを表すフローチャートである。
【図10】本実施例におけるユーザ設定情報更新処理の動作フローを表すフローチャートである。
【図11】本実施例におけるユーザ設定情報変更処理の動作フローを表すフローチャートである。
【図12】本実施例におけるユーザ設定情報取得応答要求に対する応答処理の動作フローを表すフローチャートである。
【図13】本実施例におけるユーザ設定情報取得要求に対する応答処理の動作フローを表すフローチャートである。
【図14】本発明の第二の実施例における動作フローを表すフローチャートである。
【符号の説明】
【0088】
1 CPU
2 RAM
3 NVRAM
4 ユーザコマンド入力装置
5 印刷装置
6 読取装置
7 Network I/F部
8 メインバス
9 FAX装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理装置であって、
他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信手段と、
前記他の画像処理装置と自装置が同じグループに属するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段において同じグループに属すると判定された場合、前記受信手段で受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
画像処理装置であって、
他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信手段と、
自身が設定情報を既に有しているか否かを判定する判定手段と、
を有し、
前記判定手段において設定情報を有していると判定された場合、前記受信手段で受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新し、前記判定手段において設定情報を有していないと判定された場合、前記受信手段で受信した設定情報の設定を行わないことを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
画像処理装置であって、
他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信手段と、
前記他の画像処理装置と自装置が同じグループに属するか否かを判定する第一の判定手段と、
自身が設定情報を既に有しているか否かを判定する第二の判定手段と、
前記第一の判定手段において同じグループに属すると判定され、且つ前記第二の判定手段において設定情報を有していると判定された場合、前記受信手段で受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
前記更新手段において更新された設定情報を前記他の画像処理装置とは異なる画像処理装置に対して送信する送信手段を更に有し、
前記送信手段は、前記更新手段において設定情報が更新されるのに応じて該更新された設定情報を送信することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の画像処理装置。
【請求項5】
画像処理装置であって、
ユーザが所望の設定情報を入力可能な入力手段と、
前記入力手段において入力された設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新手段と、
前記更新手段によって自身の設定情報が更新されるのに応じて、少なくとも自身の属するグループを示す情報と更新された設定情報とを含んで成る設定情報更新通知を他の画像処理装置に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
画像処理方法であって、
他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信ステップと、
前記他の画像処理装置と自装置が同じグループに属するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて同じグループに属すると判定された場合、前記受信ステップで受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新ステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項7】
画像処理方法であって、
他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信ステップと、
自身が設定情報を既に有しているか否かを判定する判定ステップと、
を有し、
前記判定ステップにおいて設定情報を有していると判定された場合、前記受信ステップで受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新し、前記判定ステップにおいて設定情報を有していないと判定された場合、前記受信ステップで受信した設定情報の設定を行わないことを特徴とする画像処理方法。
【請求項8】
画像処理方法であって、
他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信ステップと、
前記他の画像処理装置と自装置が同じグループに属するか否かを判定する第一の判定ステップと、
自身が設定情報を既に有しているか否かを判定する第二の判定ステップと、
前記第一の判定ステップにおいて同じグループに属すると判定され、且つ前記第二の判定ステップにおいて設定情報を有していると判定された場合、前記受信ステップで受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新ステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項9】
画像処理方法であって、
ユーザが所望の設定情報を入力可能な入力ステップと、
前記入力手段において入力された設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新ステップと、
前記更新ステップによって自身の設定情報が更新されるのに応じて、少なくとも自身の属するグループを示す情報と更新された設定情報とを含んで成る設定情報更新通知を他の画像処理装置に送信する送信ステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項10】
画像処理装置に以下のステップを実行させるためのプログラムであって、
他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信ステップと、
前記他の画像処理装置と自装置が同じグループに属するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて同じグループに属すると判定された場合、前記受信ステップで受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新ステップと、
を有することを特徴とするプログラム。
【請求項11】
画像処理装置に以下のステップを実行させるためのプログラムであって、
他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信ステップと、
自身が設定情報を既に有しているか否かを判定する判定ステップと、
を有し、
前記判定ステップにおいて設定情報を有していると判定された場合、前記受信ステップで受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新し、前記判定ステップにおいて設定情報を有していないと判定された場合、前記受信ステップで受信した設定情報の設定を行わないことを特徴とするプログラム。
【請求項12】
画像処理装置に以下のステップを実行させるためのプログラムであって、
他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信ステップと、
前記他の画像処理装置と自装置が同じグループに属するか否かを判定する第一の判定ステップと、
自身が設定情報を既に有しているか否かを判定する第二の判定ステップと、
前記第一の判定ステップにおいて同じグループに属すると判定され、且つ前記第二の判定ステップにおいて設定情報を有していると判定された場合、前記受信ステップで受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新ステップと、
を有することを特徴とするプログラム。
【請求項13】
画像処理装置に以下のステップを実行させるためのプログラムであって、
ユーザが所望の設定情報を入力可能な入力ステップと、
前記入力手段において入力された設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新ステップと、
前記更新ステップによって自身の設定情報が更新されるのに応じて、少なくとも自身の属するグループを示す情報と更新された設定情報とを含んで成る設定情報更新通知を他の画像処理装置に送信する送信ステップと、
を有することを特徴とするプログラム。
【請求項1】
画像処理装置であって、
他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信手段と、
前記他の画像処理装置と自装置が同じグループに属するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段において同じグループに属すると判定された場合、前記受信手段で受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
画像処理装置であって、
他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信手段と、
自身が設定情報を既に有しているか否かを判定する判定手段と、
を有し、
前記判定手段において設定情報を有していると判定された場合、前記受信手段で受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新し、前記判定手段において設定情報を有していないと判定された場合、前記受信手段で受信した設定情報の設定を行わないことを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
画像処理装置であって、
他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信手段と、
前記他の画像処理装置と自装置が同じグループに属するか否かを判定する第一の判定手段と、
自身が設定情報を既に有しているか否かを判定する第二の判定手段と、
前記第一の判定手段において同じグループに属すると判定され、且つ前記第二の判定手段において設定情報を有していると判定された場合、前記受信手段で受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
前記更新手段において更新された設定情報を前記他の画像処理装置とは異なる画像処理装置に対して送信する送信手段を更に有し、
前記送信手段は、前記更新手段において設定情報が更新されるのに応じて該更新された設定情報を送信することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の画像処理装置。
【請求項5】
画像処理装置であって、
ユーザが所望の設定情報を入力可能な入力手段と、
前記入力手段において入力された設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新手段と、
前記更新手段によって自身の設定情報が更新されるのに応じて、少なくとも自身の属するグループを示す情報と更新された設定情報とを含んで成る設定情報更新通知を他の画像処理装置に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
画像処理方法であって、
他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信ステップと、
前記他の画像処理装置と自装置が同じグループに属するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて同じグループに属すると判定された場合、前記受信ステップで受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新ステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項7】
画像処理方法であって、
他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信ステップと、
自身が設定情報を既に有しているか否かを判定する判定ステップと、
を有し、
前記判定ステップにおいて設定情報を有していると判定された場合、前記受信ステップで受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新し、前記判定ステップにおいて設定情報を有していないと判定された場合、前記受信ステップで受信した設定情報の設定を行わないことを特徴とする画像処理方法。
【請求項8】
画像処理方法であって、
他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信ステップと、
前記他の画像処理装置と自装置が同じグループに属するか否かを判定する第一の判定ステップと、
自身が設定情報を既に有しているか否かを判定する第二の判定ステップと、
前記第一の判定ステップにおいて同じグループに属すると判定され、且つ前記第二の判定ステップにおいて設定情報を有していると判定された場合、前記受信ステップで受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新ステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項9】
画像処理方法であって、
ユーザが所望の設定情報を入力可能な入力ステップと、
前記入力手段において入力された設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新ステップと、
前記更新ステップによって自身の設定情報が更新されるのに応じて、少なくとも自身の属するグループを示す情報と更新された設定情報とを含んで成る設定情報更新通知を他の画像処理装置に送信する送信ステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項10】
画像処理装置に以下のステップを実行させるためのプログラムであって、
他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信ステップと、
前記他の画像処理装置と自装置が同じグループに属するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて同じグループに属すると判定された場合、前記受信ステップで受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新ステップと、
を有することを特徴とするプログラム。
【請求項11】
画像処理装置に以下のステップを実行させるためのプログラムであって、
他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信ステップと、
自身が設定情報を既に有しているか否かを判定する判定ステップと、
を有し、
前記判定ステップにおいて設定情報を有していると判定された場合、前記受信ステップで受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新し、前記判定ステップにおいて設定情報を有していないと判定された場合、前記受信ステップで受信した設定情報の設定を行わないことを特徴とするプログラム。
【請求項12】
画像処理装置に以下のステップを実行させるためのプログラムであって、
他の画像処理装置から送信される設定情報を受信する受信ステップと、
前記他の画像処理装置と自装置が同じグループに属するか否かを判定する第一の判定ステップと、
自身が設定情報を既に有しているか否かを判定する第二の判定ステップと、
前記第一の判定ステップにおいて同じグループに属すると判定され、且つ前記第二の判定ステップにおいて設定情報を有していると判定された場合、前記受信ステップで受信した設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新ステップと、
を有することを特徴とするプログラム。
【請求項13】
画像処理装置に以下のステップを実行させるためのプログラムであって、
ユーザが所望の設定情報を入力可能な入力ステップと、
前記入力手段において入力された設定情報に基づいて自身の設定情報を更新する更新ステップと、
前記更新ステップによって自身の設定情報が更新されるのに応じて、少なくとも自身の属するグループを示す情報と更新された設定情報とを含んで成る設定情報更新通知を他の画像処理装置に送信する送信ステップと、
を有することを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−15524(P2006−15524A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−193481(P2004−193481)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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