説明

画像処理装置及び背景画像合成プログラム

【課題】
原稿の出力用紙サイズがどのようなサイズであっても、背景文字列が自然な画像形成を行うことができる画像処理装置及び背景画像合成プログラムを提供する。
【解決手段】
操作パネル40の操作部41で設定された背景画像の主走査方向の個数及び出力用紙サイズに基づき背景文字列のサイズをサイズ決定部24で決定して、背景文字列生成部25で背景文字列を生成し、背景画像の主走査方向にこの背景文字列生成部25で生成された背景文字列が操作部41で設定された個数配列された背景画像を背景画像生成部25で生成し、この背景画像生成部25で生成された背景画像を画像合成部27で原稿画像に合成して画像出力部28からプリンタ30の印字部31に転送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及び背景画像合成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
各企業や公的機関は、重要文書および図面等の秘密保持に細心の注意を払ってきた。しかしながら、それら秘密文書の漏洩問題はあとを断たない。中でも、会議資料等として配布された秘密文書が複写され外部に持ち出される場合がしばしばある。
【0003】
このため、会議等で秘密文書を配布する際に同一原稿に対する複数のコピーのそれぞれに異なる文字列(例えばシリアル番号)を記述し、被配布者と文字列の組合わせを記憶して、漏洩時の漏洩元を明らかにすることにより、秘密保持を行う等の工夫がなされている。
【0004】
従来、同一原稿に対する複数のコピーのそれぞれに異なる文字列を付与する場合に、形成画像の全面に複製禁止の文字列を背景としてレイアウトし、原稿画像と複製禁止の文字列とを重ね合わせている。
【0005】
この場合、文字列の印字濃度、サイズ、間隔およびドット構成等により原稿の持つ情報を損ねるか、或いは、原稿の持つ情報を損ねないまでも判読性を著しく低下させることがある。
【0006】
そこで、特許文献1では、文字列の印字濃度、サイズ、間隔およびドット構成をユーザが内部設定として設定できるようにして、判読性を著しく低下させないようにした構成が開示されている。
【0007】
また、A4〜A0までの様々な用紙サイズに対応している画像処理装置における背景文字列のサイズ等の設定例として次のようなものがある。
【0008】
例えば、背景文字列に関する内部設定に「A4用の値」を設定していた場合、これをA0用紙に出力する際には背景文字列のパラメータがA4用として出力される。
【0009】
逆に、背景文字列に関する内部設定に「A0用の値」を設定していた場合、A4用紙に出力する際には背景文字列のパラメータがA0用として出力される。
【特許文献1】特開平5−22568号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
この発明は、原稿の出力用紙サイズに応じた背景文字列で画像形成を行うことができる画像処理装置及び背景画像合成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、請求項1の発明の画像処理装置は、原稿画像を出力する出力用紙のサイズを決定する出力用紙サイズ決定手段と、背景画像に含まれる背景文字列の主走査方向における個数を設定する背景文字列個数設定手段と、前記背景文字列個数設定手段で設定された前記個数及び前記出力用紙サイズ決定手段により決定された前記出力用紙サイズに基づき前記背景文字列のサイズを決定する背景文字列サイズ決定手段と、前記背景文字列サイズ決定手段で決定された前記背景文字列サイズの背景文字列が前記背景画像の主走査方向に前記背景文字列個数設定手段で設定された個数配列された背景画像を生成する背景画像生成手段と、前記原稿画像に前記背景画像生成手段で生成された背景画像を合成する背景画像合成手段とを具備する。
【0012】
また、請求項2の発明の画像処理装置は、原稿画像を出力する出力用紙のサイズを決定する出力用紙サイズ決定手段と、背景画像に含まれる背景文字列の主走査方向における主走査方向個数及び副走査方向における副走査方向個数を設定する背景文字列個数設定手段と、前記背景文字列個数設定手段で設定された前記主走査方向個数及び前記副走査方向個数及び前記出力用紙サイズ決定手段により決定された前記出力用紙サイズに基づき前記背景文字列のサイズを決定する背景文字列サイズ決定手段と、前記背景文字列サイズ決定手段で決定された前記背景文字列サイズの背景文字列が前記背景画像の主走査方向に前記主走査方向個数配列され、かつ、前記背景画像の副走査方向に前記副走査方向個数配列され背景画像を生成する背景画像生成手段と、前記原稿画像に前記背景画像生成手段で生成された背景画像を合成する背景画像合成手段とを具備する。
【0013】
また、請求項3の発明の画像処理装置は、原稿画像を出力する出力用紙のサイズを決定する出力用紙サイズ決定手段と、背景画像に含まれる背景文字列の主走査方向における個数を前記背景文字列の文字数に対応して決定する背景文字列個数決定手段と、前記背景文字列個数決定手段で決定された前記個数及び前記出力用紙サイズ決定手段により決定された前記出力用紙サイズに基づき前記背景文字列のサイズを決定する背景文字列サイズ決定手段と、前記背景文字列サイズ決定手段で決定された前記背景文字列サイズの背景文字列が前記背景画像の主走査方向に前記背景文字列個数決定手段で決定された個数配列された背景画像を生成する背景画像生成手段と、前記原稿画像に前記背景画像生成手段で生成された背景画像を合成する背景画像合成手段とを具備する。
【0014】
また、請求項4の発明の画像処理装置は、原稿画像を出力する出力用紙のサイズを決定する出力用紙サイズ決定手段と、背景画像に含まれる背景文字列の主走査方向における主走査方向個数及び副走査方向における副走査方向個数を前記背景文字列の文字数に対応して決定する背景文字列個数決定手段と、前記背景文字列個数決定手段で決定された前記主走査方向個数及び前記副走査方向個数及び前記出力用紙サイズ決定手段により決定された前記出力用紙サイズに基づき前記背景文字列のサイズを決定する背景文字列サイズ決定手段と、前記背景文字列サイズ決定手段で決定された前記背景文字列サイズの背景文字列が前記背景画像の主走査方向に前記主走査方向個数配列され、かつ、前記背景画像の副走査方向に前記副走査方向個数配列された背景画像を生成する背景画像生成手段と、前記原稿画像に前記背景画像生成手段で生成された背景画像を合成する背景画像合成手段とを具備する。
【0015】
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明において、前記出力用紙サイズ決定手段は、前記原稿画像に出力用紙サイズが設定されていない場合は、前記原稿画像のサイズから前記出力用紙のサイズを決定し、前記原稿画像に出力用紙サイズが設定されている場合は、該設定された出力用紙サイズから前記出力用紙のサイズを決定する。
【0016】
また、請求項6の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明において、前記背景画像が合成された合成画像の転送を受けて前記背景画像が合成された前記原稿画像を形成する画像形成手段を具備し、前記背景画像合成手段は、前記合成画像の転送前に前記原稿画像に前記背景画像を合成する。
【0017】
また、請求項7の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明において、前記背景画像が合成された合成画像の転送を受けて該背景画像が合成された前記原稿画像を形成する画像形成手段を具備し、前記背景画像合成手段は、前記合成画像の転送時に前記原稿画像に前記背景画像を合成する。
【0018】
また、請求項8の発明の背景画像合成プログラムは、コンピュータを、原稿画像を出力する出力用紙のサイズを決定する出力用紙サイズ決定手段、背景画像に含まれる背景文字列の主走査方向における個数を設定する背景文字列個数設定手段、前記背景文字列個数設定手段で設定された前記個数及び前記出力用紙サイズ決定手段により決定された前記出力用紙サイズに基づき前記背景文字列のサイズを決定する背景文字列サイズ決定手段、前記背景文字列サイズ決定手段で決定された前記背景文字列サイズの背景文字列が前記背景画像の主走査方向に前記背景文字列個数設定手段で設定された個数配列された背景画像を生成する背景画像生成手段、前記原稿画像に前記背景画像生成手段で生成された背景画像を合成する背景画像合成手段として機能させる。
【0019】
また、請求項9の発明の背景画像合成プログラムは、コンピュータを、原稿画像を出力する出力用紙のサイズを決定する出力用紙サイズ決定手段、背景画像に含まれる背景文字列の主走査方向における主走査方向個数及び副走査方向における副走査方向個数を設定する背景文字列個数設定手段、前記背景文字列個数設定手段で設定された前記主走査方向個数及び前記副走査方向個数及び前記出力用紙サイズ決定手段により決定された前記出力用紙サイズに基づき前記背景文字列のサイズを決定する背景文字列サイズ決定手段、前記背景文字列サイズ決定手段で決定された前記背景文字列サイズの背景文字列が前記背景画像の主走査方向に前記主走査方向個数配列され、かつ、前記背景画像の副走査方向に前記副走査方向個数配列された背景画像を生成する背景画像生成手段、前記原稿画像に前記背景画像生成手段で生成された背景画像を合成する背景画像合成手段として機能させる。
【0020】
また、請求項10の発明の背景画像合成プログラムは、コンピュータを、原稿画像を出力する出力用紙のサイズを決定する出力用紙サイズ決定手段、背景画像に含まれる背景文字列の主走査方向における個数を前記背景文字列の文字数に対応して決定する背景文字列個数決定手段、前記背景文字列個数決定手段で決定された前記個数及び前記出力用紙サイズ決定手段により決定された前記出力用紙サイズに基づき前記背景文字列のサイズを決定する背景文字列サイズ決定手段、前記背景文字列サイズ決定手段で決定された前記背景文字列サイズの背景文字列が前記背景画像の主走査方向に前記背景文字列個数決定手段で決定された個数配列された背景画像を生成する背景画像生成手段、前記原稿画像に前記背景画像生成手段で生成された背景画像を合成する背景画像合成手段として機能させる。
【0021】
また、請求項11の発明の背景画像合成プログラムは、コンピュータを、原稿画像を出力する出力用紙のサイズを決定する出力用紙サイズ決定手段、背景画像に含まれる背景文字列の主走査方向における主走査方向個数及び副走査方向における副走査方向個数を前記背景文字列の文字数に対応して決定する背景文字列個数決定手段、前記背景文字列個数決定手段で決定された前記主走査方向個数及び前記副走査方向個数及び前記出力用紙サイズ決定手段により決定された前記出力用紙サイズに基づき前記背景文字列のサイズを決定する背景文字列サイズ決定手段、前記背景文字列サイズ決定手段で決定された前記背景文字列サイズの背景文字列が前記背景画像の主走査方向に前記主走査方向個数配列され、かつ、前記背景画像の副走査方向に前記副走査方向個数配列された背景画像を生成する背景画像生成手段、前記原稿画像に前記背景画像生成手段で生成された背景画像を合成する背景画像合成手段として機能させる。
【発明の効果】
【0022】
請求項1の発明によれば、背景画像に含まれる背景文字列の主走査方向における個数を設定するだけで、原稿の出力用紙サイズに応じた背景文字列のサイズで画像形成を行うことができる。
【0023】
また、請求項2の発明によれば、背景画像に含まれる背景文字列の主走査方向における主走査方向個数及び副走査方向における副走査方向個数を設定するだけで、画像形成を行うことができる。
【0024】
また、請求項3の発明によれば、原稿の出力用紙サイズに応じた背景文字列の文字数に対応して画像形成を行うことができる。
【0025】
また、請求項4の発明によれば、原稿の出力用紙サイズに応じた背景文字列の文字数に対応して画像形成を行うことができる。
【0026】
また、請求項5の発明によれば、原稿画像に出力用紙サイズが設定されていない場合あるは設定されている場合でも、出力用紙のサイズを決定することができる。
【0027】
また、請求項6の発明によれば、背景画像の合成を画像形成手段に対する画像転送前に行うことができる。
【0028】
また、請求項7の発明によれば、背景画像の合成を画像形成手段に対する画像転送時に行うことができる。
【0029】
また、請求項8の発明によれば、原稿の出力用紙サイズに応じた背景文字列のサイズで画像形成を行う背景画像合成プログラムを提供することができる。
【0030】
また、請求項9の発明によれば、背景画像に含まれる背景文字列の主走査方向における主走査方向個数及び副走査方向における副走査方向個数を設定するだけで、原稿の出力用紙サイズに応じた背景文字列のサイズで画像形成を行う背景画像合成プログラムを提供することができる。
【0031】
また、請求項10の発明によれば、原稿の出力用紙サイズに応じた背景文字列の文字数に対応して画像形成を行う背景画像合成プログラムを提供することができる。
【0032】
また、請求項11の発明によれば、原稿の出力用紙サイズに応じた背景文字列の文字数に対応して画像形成を行う背景画像合成プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、本発明に係わる画像処理装置及び背景画像合成プログラムの実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0034】
図1は、本発明に係わる画像処理装置の一実施例の全体構成を示す図である。
【0035】
図1に示す画像処理装置100は、スキャナ10、コントローラ20、プリンタ30、操作パネル40を具備して構成され、スキャナ10には、画像読取部11が設けられ、コントローラ20には、画像入力部21、入力画像記憶部22、背景文字列の設定個数記憶部23、背景文字列のサイズ決定部24、背景文字列生成部25、背景画像生成部26、画像合成部27、画像出力部28が設けられ、プリンタ30に、印字部31が設けられ、操作パネル40には、操作部41が設けられる。
【0036】
ここで、スキャナ10の画像読取部11は、原稿から画像を読み取り、原稿画像を出力する。
【0037】
また、コントローラ21の画像入力部21は、画像読取部11から出力された原稿画像若しくは外部のホストコンピュータ200から転送された原稿画像を入力し、入力画像記憶部22は、画像入力部21で入力された原稿画像を記憶する。
【0038】
背景文字列の設定個数記憶部23は、操作パネル40の操作部41で設定された背景文字列の個数を記憶する。
【0039】
この実施例においては、操作パネル40の操作部41における背景文字列の文字サイズの指定を、各出力用紙サイズに対応した文字サイズの指定ではなく、出力用紙サイズに依存しない背景画像の主走査方向の個数の設定により行う。
【0040】
したがって、背景文字列の設定個数記憶部23には、操作パネル40の操作部41により設定された出力用紙サイズに依存しない背景画像の主走査方向の個数が記憶される。
【0041】
背景文字列のサイズ決定部25は、設定個数記憶部23に記憶された背景画像の主走査方向の個数および入力画像記憶部22に記憶された原稿画像を印字出力する出力用紙サイズに基づき背景文字列を構成する各文字のサイズを決定する。
【0042】
ここで、出力用紙サイズは、入力画像記憶部22に記憶された原稿画像に出力用紙サイズが設定されている場合は、この設定されている出力用紙サイズを用い、入力画像記憶部22に記憶された原稿画像に出力用紙サイズが設定されていない場合は、入力画像記憶部22に記憶された原稿画像のサイズから出力用紙サイズを決定する。
【0043】
背景文字列のサイズ決定部25における背景文字列を構成する各文字のサイズの決定手法は後に詳述するが、例えば、予め背景画像の主走査方向の個数および出力用紙サイズに対応して文字サイズを設定する文字サイズ決定テーブルを用いて決定される。
【0044】
背景文字生成部25は、背景画像に含ませる1または複数の文字からなる背景文字列を背景文字列のサイズ決定部25で決定された文字サイズで生成するもので、ここで、この背景文字列は、例えば、用紙に印字出力される原稿画像を特定するもので、予め各原稿画像に対応して生成される。
【0045】
背景画像生成部26は、背景文字生成部25で生成された背景文字列が所定の間隔で配列された背景画像を生成する。ここで、この背景画像生成部26により形成される背景画像は、その背景画像の主走査方向の背景文字列の個数が前記背景文字列の設定個数記憶部23に記憶された個数に一致するように配設される。
【0046】
この背景画像生成部26における背景画像生成手法は、例えば、出力用紙サイズの主走査方向の長さと設定個数記憶部23に記憶された個数とから、背景画像の主走査方向に設定個数記憶部23に記憶された個数の背景文字列が均等に配列されるように背景文字列間の距離を求めて、この距離に基づき背景画像の主走査方向に設定個数記憶部23に記憶された設定個数の背景文字列を配列し、この文字列の配列を基準として背景文字列の配列の副走査方向の間隔を求めて、出力用紙サイズに対応するサイズの背景画像全体に背景文字列が配列された背景画像を形成する。この背景画像の具体例については後に詳述する。
【0047】
画像合成部27は、入力画像記憶部22に記憶された原稿画像に背景画像生成部26で生成された背景画像を合成する画像合成処理を行う。
【0048】
画像出力部28は、画像合成部27で合成された合成画像をプリンタ30の印字部31に転送する。
【0049】
なお、上記構成においては、画像合成部27で原稿画像と背景画像とを合成した後、画像出力部28からプリンタ30の印字部31に転送するようにしたが、画像出力部28が、入力画像記憶部22に記憶された原稿画像に背景画像生成部26で生成された背景画像を合成しながら、合成画像をプリンタ30の印字部31に転送するように構成してもよい。
【0050】
プリンタ30の印字部31は、画像出力部28から転送された合成画像に基づき背景画像が合成された原稿画像の印字を行う。
【0051】
また、操作パネル部40の操作部41は、この発明に係わる背景文字列の主走査方向の個数設定を含む各種設定、入力操作を行うものである。
【0052】
図2は、図1に示したコントローラ20の画像形成処理を示すフローチャートである。
【0053】
まず、画像形成に係わる原稿画像を画像読取部11若しくはホストコンピュータ200から原稿画像を画像入力部21で入力する(ステップ201)。この入力された原稿画像は入力画像記憶部22に記憶される(ステップ202)。
【0054】
次に、背景文字列の設定個数記憶部23から該背景文字列の設定個数記憶部23に記憶されている背景画像に関する主走査方向の背景文字列の個数を背景文字列のサイズ決定部24が取得する(ステップ203)。
【0055】
そして、背景文字列のサイズ決定部24は、上記主走査方向の背景文字列の個数および入力画像記憶部22に記憶した原稿画像を印字出力する出力用紙サイズに基づき背景文字列のサイズ、すなわち、背景文字列を構成する各文字のサイズ(ポイント数)を決定する(ステップ204)。この背景文字列のサイズ、すなわち、背景文字列を構成する各文字のサイズ(ポイント数)の決定は、例えば、図3に示す背景文字列サイズ決定テーブルを用いて行われる。
【0056】
図3に示す背景文字列サイズ決定テーブルには、主走査方向の背景文字列の個数および原稿画像を印字出力する出力用紙サイズに対応して、背景文字列を構成する各文字の最適サイズ(ポイント数)が予め記憶されている。例えば、主走査方向の背景文字列の個数が「3」であり、原稿画像を印字出力する出力用紙サイズが「A4」であると、背景文字列を構成する各文字のサイズ(ポイント数)は「P43」と記憶され、また、主走査方向の背景文字列の個数が「3」であり、原稿画像を印字出力する出力用紙サイズが「A0」であると、背景文字列を構成する各文字のサイズ(ポイント数)は「P03」と記憶されている。ここで、P43〜P03は、主走査方向の背景文字列の個数および出力用紙サイズに対応して予め決定されたポイント数を示す。
【0057】
背景文字列のサイズ決定部24は、背景文字列の設定個数記憶部23から取得した主走査方向の背景文字列の個数および入力画像記憶部22に記憶された入力画像から決定された出力用紙サイズに基づき、図3に示す背景文字列サイズ決定テーブルを参照して背景文字列のサイズ、すなわち、背景文字列を構成する各文字のサイズ(ポイント数)を決定する。
【0058】
ステップ205では、ステップ204で決定された背景文字列を構成する各文字のサイズ(ポイント数)を用いて所定の背景文字列を生成し、この背景文字列が所定の間隔で配列された図4に示すような背景画像を生成する(ステップ206)。ここで生成される背景画像は、その主走査方向の背景文字列の配設個数が背景文字列の設定個数記憶部23から取得した主走査方向の背景文字列の個数に一致するように配設される。
【0059】
なお、副走査方向の背景文字列の最適個数は、出力用紙サイズに対応して予め設定されている。
【0060】
すなわち、図4に示す背景画像420は、主走査方向の背景文字列の個数が「3」であり、副走査方向の背景文字列の配設個数が「8」である場合を示しており、図4においては、それぞれ「123」からなる文字列421が、主走査方向3個、副走査方向8個、千鳥状に配設されている。
【0061】
ステップ207では、画像合成部27による入力画像記憶部22に記憶された原稿画像と背景画像生成部26で生成された背景画像との合成が行われ、この合成された合成画像は画像出力部28によりプリンタ30の印字部31に転送され(ステップ208)、この処理は終了する。
【0062】
図5は、出力用紙サイズが「A0」の場合の、ステップ207で画像合成部27により行われる原稿画像と背景画像との合成例を示したものである。
【0063】
図5においては、文字「A」が記載された画像サイズが「A0」の原稿画像510と文字列521が主走査方向に3個、副走査方向に、例えば、8個、千鳥状に配設されている画像サイズが「A0」の背景画像520とが合成され、画像サイズが「A0」の合成画像530が形成される。
ここで、この実施例においては、背景画像520の主走査方向の背景文字列の個数を「3」と設定するだけで、この主走査方向の背景文字列の個数「3」および出力用紙サイズ「A0」に基づき背景文字列を構成する各文字のサイズが決定されるとともに、この決定されたサイズの所定の文字からなる背景文字列521が決定され、この背景文字列521が背景画像の全面に(主走査方向には3個、副走査方向には、例えば、8個)千鳥状に配列された画像サイズが「A0」の背景画像520が生成される。この画像サイズが「A0」の背景画像520と画像サイズが「A0」の原稿画像510とが合成されて、画像サイズが「A0」の合成画像530が形成される。
【0064】
図6は、出力用紙サイズが「A4」の場合の、ステップ207で画像合成部27により行われる原稿画像と背景画像との合成例を示したものである。
【0065】
図6においても、文字「A」が記載された画像サイズが「A4」の原稿画像610と文字列621が主走査方向に3個、副走査方向には、例えば、8個、千鳥状に配設されている画像サイズが「A4」の背景画像620とを合成することにより画像サイズが「A4」の合成画像630が形成される。
この実施例においても、背景画像620の主走査方向の背景文字列の個数が「3」と設定されているので、この主走査方向の背景文字列の個数「3」および出力用紙サイズ「A4」に基づき背景文字列を構成する各文字のサイズが決定されるとともに、この決定されたサイズの所定の文字からなる背景文字列621が決定され、この決定された背景文字列621が背景画像の全面に(主走査方向には3個、副走査方向には、例えば、8個)千鳥状に配列された画像サイズが「A4」の背景画像620が生成され、この生成された画像サイズが「A4」の背景画像620と画像サイズが「A4」の原稿画像610とが合成されて、画像サイズが「A4」の合成画像630が形成される。
【0066】
ここで、図5に示す出力用紙サイズが「A0」の場合および図6に示す出力用紙サイズが「A4」のいずれの場合も、背景画像の主走査方向の背景文字列の個数を設定するだけで、出力用紙サイズに対応した面倒な設定を行うことなく、出力用紙サイズが「A0」、「A4」にそれぞれ対応した自然な背景画像を生成することができ、これにより、それぞれ自然な背景画像が合成された画像サイズが「A0」の合成画像530、画像サイズが「A4」の合成画像630を得ることができる。
【0067】
このような構成によると、例えば、図7に示すように、出力用紙サイズが「A4」の背景画像720を生成して、この画像サイズが「A4」の背景画像720と画像サイズが「A4」の原稿画像710とを合成して画像サイズが「A4」の合成画像730を形成し、その後、この画像サイズが「A4」の合成画像730を画像サイズが「A0」の合成画像740に拡大した場合においても、主走査方向の背景文字列の個数は3個、副走査方向の背景文字列の個数は8個にた保たれ、しかも背景文字列のサイズは、この拡大処理により画像サイズが「A4」から「A0」に変化しても、出力用紙サイズに応じた背景文字列のサイズに保たれる。
【0068】
図8は、操作パネル40の操作部41で採用される景文字列の文字サイズを設定するための文字列サイズ指定画面の一例を示したものである。
【0069】
この文字列サイズ指定画面においては、自動指定モードと個数指定モードとが選択できるように構成されており、図8においては、個数指定モードが選択され、主走査方向における背景文字列の個数が「3」と指定された場合を示している。
【0070】
この文字列サイズ指定画面で指定された背景文字列の個数「3」は、図1に示したコントローラ20の背景文字列の設定個数記憶部23に記憶され、背景画像生成部26では、主走査方向の背景文字の個数が「3」の背景画像が生成される。この場合、背景画像の副走査方向における背景文字の個数(副走査方向の間隔)は、主走査方向における背景文字列の個数に対応して決定される。
【0071】
上記構成においては、背景画像の主走査方向の個数を操作パネル40の操作部41における文字列サイズ指定画面で指定して、背景画像の副走査方向における背景文字の個数(副走査方向の間隔)は、主走査方向における背景文字列の個数に対応して決定するように構成したが、背景画像の主走査方向の文字列の個数に加えて副走査方向の文字列の個数も指定するように構成してもよい。
【0072】
図9は、操作パネル40の操作部41で採用される景文字列の文字サイズを設定するための文字列サイズ指定画面の他の例を示したものである。
【0073】
この文字列サイズ指定画面においても、自動指定モードと個数指定モードとが選択できるように構成されており、図9においては、個数指定モードが選択され、主走査方向における背景文字列の個数が「3」と指定され、副走査方向における背景文字列の個数が「8」と指定された場合を示している。
【0074】
この文字列サイズ指定画面で指定された主走査方向における背景文字列の個数「3」および副走査方向における背景文字列の個数「8」は、図1に示したコントローラ20の背景文字列の設定個数記憶部23に記憶され、背景画像生成部26では、主走査方向の背景文字の個数が「3」、副走査方向の個数が「8」の背景画像が生成される。
【0075】
図10は、操作パネル40の操作部41で採用される景文字列の文字サイズを設定するための文字列サイズ指定画面の更に他の例を示したものである。
【0076】
図10に示す文字列サイズ指定画面では、主走査方向および副走査方向の背景文字列の個数に代えて、用紙のX方向、Y方向に対応して背景文字列の個数を指定できるようになっている。すなわち、図10に示す文字列サイズ指定画面には、用紙のX方向、Y方向を示す図およびX方向、Y方向に対応して背景文字列の個数を指定する指定部を有する。図10においては、個数指定モードが選択され、X方向における背景文字列の個数が「3」と指定され、Y方向における背景文字列の個数が「8」と指定された場合を示す。
【0077】
図11は、操作パネル40の操作部41で採用される景文字列の文字サイズを設定するための文字列サイズ指定画面で自動指定モードが選択された場合を示す図である。
【0078】
この自動指定モードにおいては、背景文字列を構成する文字数に対応して背景画像のX方向およびY方向の背景文字列の個数が自動設定される。すなわち、文字列サイズ指定画面で自動指定モードが選択された場合は、「背景文字列の文字数に応じて背景文字列の個数を自動的に設定します。」というメッセージ表示され、この場合は、図12に示す背景文字列個数決定テーブルに基づき背景画像のX方向およびX方向の背景文字列の個数が自動設定される。
【0079】
例えば、背景画像の文字列の文字数が「1」から「3」の場合は、X方向の背景文字列の個数が「3」と自動設定され、Y方向の背景文字列の個数が「3」と自動設定される。
【0080】
同様に、背景画像を形成する文字列の文字数が「4」から「8」の場合は、X方向の背景文字列の個数が「2」と自動設定され、Y方向の背景文字列の個数が「4」と自動設定され、背景画像を形成する文字列の文字数が「9」以上の場合は、X方向の背景文字列の個数が「1」と自動設定され、Y方向の背景文字列の個数が「1」と自動設定される。
【0081】
上記文字列サイズ指定画面で自動設定されたX方向における背景文字列の個数およびY方向における背景文字列の個数は、図1に示したコントローラ20の背景文字列の設定個数記憶部23に記憶され、背景画像生成部26では、この背景文字列の設定個数記憶部23に記憶されたX方向における背景文字列の個数およびY方向における背景文字列の個数に基づき背景画像を生成する。
【0082】
なお、上記構成においては、背景画像の文字列の文字数に応じて背景画像のX方向における背景文字列の個数およびY方向における背景文字列の個数を自動設定するように構成したが、背景画像の文字列の文字数に応じて背景画像の主走査方向における背景文字列の個数および副走査方向における背景文字列の個数を自動設定するように構成してもよく、また、X方向またはY方向のいずれか一方若しくは主走査方向または副走査方向のいずれか一方の個数を自動設定して、他の方向はこの自動設定した個数に対応して決定するように構成してもよい。
【0083】
以上が本発明の代表的な実施形態の一例であるが、本発明は、上記実施例及び図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
【0084】
また、上記背景画像合成処理は、記憶装置に記憶された背景画像合成プログラムに基づき中央演算処理装置で処理することにより行うことができる。
【0085】
なお、上記背景画像合成プログラムは、ネットワーク等の通信手段により提供することは勿論、CD−ROM、DVD等の外部記録媒体に記録して提供することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明に係わる画像処理装置の一実施例の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したコントローラの画像形成処理を示すフローチャートである。
【図3】図1に示した背景文字列のサイズ決定部で使用する背景文字列サイズ決定テーブルの一例を示す図である。
【図4】図1に示した背景画像生成部で生成される背景画像の一例を示す図である。
【図5】出力用紙サイズが「A0」の場合の、画像合成部により行われる原稿画像と背景画像との合成例を示した図である。
【図6】出力用紙サイズが「A4」の場合の、画像合成部により行われる原稿画像と背景画像との合成例を示した図である。
【図7】画像合成部で合成された合成画像を拡大した場合を示す図である。
【図8】操作パネルの操作部で採用される景文字列の文字サイズを設定するための文字列サイズ指定画面の一例を示した図である。
【図9】操作パネルの操作部で採用される景文字列の文字サイズを設定するための文字列サイズ指定画面の他の例を示した図である。
【図10】操作パネルの操作部で採用される景文字列の文字サイズを設定するための文字列サイズ指定画面の更に他の例を示した図である。
【図11】操作パネルの操作部で採用される景文字列の文字サイズを設定するための文字列サイズ指定画面で自動指定モードが選択された場合を示す図である。
【図12】文字列サイズ指定画面で自動指定モードが選択された場合に用いられる文字列個数決定テーブルの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0087】
10 スキャナ
11 画像読取部
20 コントローラ
21 画像入力部
22 入力画像記憶部
23 背景文字列の設定個数記憶部
24 背景文字列のサイズ決定部
25 背景文字列生成部
26 背景画像生成部
27 画像合成部
28 画像出力部
30 プリンタ
31 印字部
40 操作パネル
41 操作部
100 画像処理装置
420 背景画像
421 背景文字列
510 原稿画像
520 背景画像
521 背景文字列
530 合成画像
610 原稿画像
620 背景画像
621 背景文字列
630 合成画像
710 原稿画像
720 背景画像
721 背景文字列
730 合成画像
740 拡大画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿画像を出力する出力用紙のサイズを決定する出力用紙サイズ決定手段と、
背景画像に含まれる背景文字列の主走査方向における個数を設定する背景文字列個数設定手段と、
前記背景文字列個数設定手段で設定された前記個数及び前記出力用紙サイズ決定手段により決定された前記出力用紙サイズに基づき前記背景文字列のサイズを決定する背景文字列サイズ決定手段と、
前記背景文字列サイズ決定手段で決定された前記背景文字列サイズの背景文字列が前記背景画像の主走査方向に前記背景文字列個数設定手段で設定された前記個数配列された背景画像を生成する背景画像生成手段と、
前記原稿画像に前記背景画像生成手段で生成された背景画像を合成する背景画像合成手段と
を具備する画像処理装置。
【請求項2】
原稿画像を出力する出力用紙のサイズを決定する出力用紙サイズ決定手段と、
背景画像に含まれる背景文字列の主走査方向における主走査方向個数及び副走査方向における副走査方向個数を設定する背景文字列個数設定手段と、
前記背景文字列個数設定手段で設定された前記主走査方向個数及び前記副走査方向個数及び前記出力用紙サイズ決定手段により決定された前記出力用紙サイズに基づき前記背景文字列のサイズを決定する背景文字列サイズ決定手段と、
前記背景文字列サイズ決定手段で決定された前記背景文字列サイズの背景文字列が前記背景画像の主走査方向に前記主走査方向個数配列され、かつ、前記背景画像の副走査方向に前記副走査方向個数配列された背景画像を生成する背景画像生成手段と、
前記原稿画像に前記背景画像生成手段で生成された背景画像を合成する背景画像合成手段と
を具備する画像処理装置。
【請求項3】
原稿画像を出力する出力用紙のサイズを決定する出力用紙サイズ決定手段と、
背景画像に含まれる背景文字列の主走査方向における個数を前記背景文字列の文字数に対応して決定する背景文字列個数決定手段と、
前記背景文字列個数決定手段で決定された前記個数及び前記出力用紙サイズ決定手段により決定された前記出力用紙サイズに基づき前記背景文字列のサイズを決定する背景文字列サイズ決定手段と、
前記背景文字列サイズ決定手段で決定された前記背景文字列サイズの背景文字列が前記背景画像の主走査方向に前記背景文字列個数決定手段で決定された個数配列された背景画像を生成する背景画像生成手段と、
前記原稿画像に前記背景画像生成手段で生成された背景画像を合成する背景画像合成手段と
を具備する画像処理装置。
【請求項4】
原稿画像を出力する出力用紙のサイズを決定する出力用紙サイズ決定手段と、
背景画像に含まれる背景文字列の主走査方向における主走査方向個数及び副走査方向における副走査方向個数を前記背景文字列の文字数に対応して決定する背景文字列個数決定手段と、
前記背景文字列個数決定手段で決定された前記主走査方向個数及び前記副走査方向個数及び前記出力用紙サイズ決定手段により決定された前記出力用紙サイズに基づき前記背景文字列のサイズを決定する背景文字列サイズ決定手段と、
前記背景文字列サイズ決定手段で決定された前記背景文字列サイズの背景文字列が前記背景画像の主走査方向に前記主走査方向個数配列され、かつ、前記背景画像の副走査方向に前記副走査方向個数配列された背景画像を生成する背景画像生成手段と、
前記原稿画像に前記背景画像生成手段で生成された背景画像を合成する背景画像合成手段と
を具備する画像処理装置。
【請求項5】
前記出力用紙サイズ決定手段は、
前記原稿画像に出力用紙サイズが設定されていない場合は、前記原稿画像のサイズから前記出力用紙のサイズを決定し、前記原稿画像に出力用紙サイズが設定されている場合は、該設定された出力用紙サイズから前記出力用紙のサイズを決定する請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記背景画像が合成された合成画像の転送を受けて前記背景画像が合成された前記原稿画像を形成する画像形成手段
を具備し、
前記背景画像合成手段は、
前記合成画像の転送前に前記原稿画像に前記背景画像を合成する請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記背景画像が合成された合成画像の転送を受けて該背景画像が合成された前記原稿画像を形成する画像形成手段
を具備し、
前記背景画像合成手段は、
前記合成画像の転送時に前記原稿画像に前記背景画像を合成する請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項8】
コンピュータを、
原稿画像を出力する出力用紙のサイズを決定する出力用紙サイズ決定手段、
背景画像に含まれる背景文字列の主走査方向における個数を設定する背景文字列個数設定手段、
前記背景文字列個数設定手段で設定された前記個数及び前記出力用紙サイズ決定手段により決定された前記出力用紙サイズに基づき前記背景文字列のサイズを決定する背景文字列サイズ決定手段、
前記背景文字列サイズ決定手段で決定された前記背景文字列サイズの背景文字列が前記背景画像の主走査方向に前記背景文字列個数設定手段で設定された個数配列された背景画像を生成する背景画像生成手段、
前記原稿画像に前記背景画像生成手段で生成された背景画像を合成する背景画像合成手段
として機能させる背景画像合成プログラム。
【請求項9】
コンピュータを、
原稿画像を出力する出力用紙のサイズを決定する出力用紙サイズ決定手段、
背景画像に含まれる背景文字列の主走査方向における主走査方向個数及び副走査方向における副走査方向個数を設定する背景文字列個数設定手段、
前記背景文字列個数設定手段で設定された前記主走査方向個数及び前記副走査方向個数及び前記出力用紙サイズ決定手段により決定された前記出力用紙サイズに基づき前記背景文字列のサイズを決定する背景文字列サイズ決定手段、
前記背景文字列サイズ決定手段で決定された前記背景文字列サイズの背景文字列が前記背景画像の主走査方向に前記主走査方向個数配列され、かつ、前記背景画像の副走査方向に前記副走査方向個数配列された背景画像を生成する背景画像生成手段、
前記原稿画像に前記背景画像生成手段で生成された背景画像を合成する背景画像合成手段
として機能させる背景画像合成プログラム。
【請求項10】
コンピュータを、
原稿画像を出力する出力用紙のサイズを決定する出力用紙サイズ決定手段、
背景画像に含まれる背景文字列の主走査方向における個数を前記背景文字列の文字数に対応して決定する背景文字列個数決定手段、
前記背景文字列個数決定手段で決定された前記個数及び前記出力用紙サイズ決定手段により決定された前記出力用紙サイズに基づき前記背景文字列のサイズを決定する背景文字列サイズ決定手段、
前記背景文字列サイズ決定手段で決定された前記背景文字列サイズの背景文字列が前記背景画像の主走査方向に前記背景文字列個数決定手段で決定された個数配列された背景画像を生成する背景画像生成手段、
前記原稿画像に前記背景画像生成手段で生成された背景画像を合成する背景画像合成手段
として機能させる背景画像合成プログラム。
【請求項11】
コンピュータを、
原稿画像を出力する出力用紙のサイズを決定する出力用紙サイズ決定手段、
背景画像に含まれる背景文字列の主走査方向における主走査方向個数及び副走査方向における副走査方向個数を前記背景文字列の文字数に対応して決定する背景文字列個数決定手段、
前記背景文字列個数決定手段で決定された前記主走査方向個数及び前記副走査方向個数及び前記出力用紙サイズ決定手段により決定された前記出力用紙サイズに基づき前記背景文字列のサイズを決定する背景文字列サイズ決定手段、
前記背景文字列サイズ決定手段で決定された前記背景文字列サイズの背景文字列が前記背景画像の主走査方向に前記主走査方向個数配列配列され、かつ、前記背景画像の副走査方向に前記副走査方向個数配列された背景画像を生成する背景画像生成手段、
前記原稿画像に前記背景画像生成手段で生成された背景画像を合成する背景画像合成手段
として機能させる背景画像合成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−103827(P2010−103827A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−274319(P2008−274319)
【出願日】平成20年10月24日(2008.10.24)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】