説明

画像取得方法および画像取得装置

【課題】利用者の顔画像および利用者の手に属する生体情報を取得する画像取得方法および装置において、すりかわりを防止する。
【解決手段】画像取得装置10は、利用者14の手が生体情報取得手段に配置されているか否かを判定し、前記判定において、配置されていると判定された期間のみ、利用者14の顔画像の取得を許可する。また、前記判定において、配置されていると判定された期間のみ、利用者14の手に属する生体情報の取得を許可する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として身分証明書や磁気カードなどの個人に帰属する書札等に添付する画像を取得する画像取得方法および装置に関するものであり、より詳細には利用者の顔画像の取得に加え、利用者の手に属する生体情報を取得する機能を有する画像取得方法および装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、街頭には、カメラにより被写体の撮影を行う無人の画像取得装置が設置されている。このように取得された画像は、写真プリント紙や、普通紙、シール紙等に印刷されて利用者に提供され、例えば免許証等の個人認証書類に使用される。
【0003】
また、最近ではセキュリティ性を高めるために生体情報が個人認証に用いられるようになっており、顔写真の撮影とともに、指紋などの生体情報を取得可能な画像取得装置も提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載された装置では、顔画像の取得に続いて生体情報を取得し、用紙に顔写真と生体情報を印刷するようにしている。
【特許文献1】特開2005−148537号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、顔画像と生体情報を取得する際に、利用者がすりかわると、取得された顔画像と生体情報は正しい認証情報となりえない。特許文献1の装置は、顔画像の取得直後、引き続いて生体情報を取得するものであるが、取得された生体情報が利用可能なデータではないと判断された場合には、生体情報の再取得を行うようにしている。したがって、初めに生体情報を取得するときに、故意に不完全なデータを取得するようにすれば、再取得の機会を得ることができ、再取得のときに他人とすりかわって他人の生体情報を登録することができてしまう。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、利用者の顔画像および前記利用者の手に属する生体情報を取得する画像取得方法および装置において、利用者のすりかわりを防止可能な画像取得方法および装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の画像取得方法は、利用者の手に属する生体情報と前記利用者の顔画像とを取得する画像取得方法において、前記利用者の手が生体情報取得手段に配置されているか否かを判定し、前記判定において、配置されていると判定された期間のみ、前記利用者の顔画像の取得を許可することを特徴とするものである。
【0007】
本発明の画像取得装置は、利用者の手に属する生体情報を取得する生体情報取得手段と、前記利用者の顔画像を取得する顔画像取得手段とを有する画像取得装置において、前記利用者の手が前記生体情報取得手段に配置されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、配置されていると判定された期間のみ、前記顔画像取得手段を作動可能にする制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
上記画像取得装置において、前記制御手段は、前記判定手段において、配置されていると判定された期間のみ、前記生体情報取得手段を作動可能にするようにしてもよい。
【0009】
また、前記判定手段はさらに、前記判定において、配置されていないと判定されたときには、配置されていないときの直前の継続して配置されていた期間に前記利用者の顔画像および前記利用者の手に属する生体情報が取得されていたか否かを判定し、前記制御手段は、前記利用者の顔画像および前記利用者の手に属する生体情報の両方が揃って取得されていないと判定されたときには、前記利用者の顔画像および前記利用者の手に属する生体情報のいずれか一方が取得されていても該一方を無効化するようにしてもよい。
【0010】
なお、ここで「手に属する生体情報」とは、指紋、嘗紋、嘗形、指静脈パターン、手のひら静脈パターンなどである。
【0011】
また、ここで「手が生体情報取得手段に配置されている」とは、生体情報の取得が可能な状態で、手が生体情報取得手段に配置されているという意味であり、必ずしも手全体が生体情報取得手段に配置されている必要はなく、所望の生体情報の取得が可能であれば、手の一部が配置されているだけでもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明の画像取得方法は、利用者の手が生体情報取得手段に配置されているか否かを判定し、前記判定において、配置されていると判定された期間のみ、利用者の顔画像の取得を許可するようにしているため、顔画像の取得時は、必ず利用者の手は生体情報取得手段に対して拘束された状態にあり、利用者がすりかわることは極めて困難である。したがって、本発明の画像取得方法および装置によれば、顔画像を取得するときに、利用者がすりかわることを防止できる。
【0013】
本発明の画像取得装置は、利用者の手が生体情報取得手段に配置されているか否かを判定する判定手段と、判定手段により、配置されていると判定された期間のみ、顔画像取得手段を作動可能にする制御手段とを備えているため、顔画像取得手段が作動して顔画像が取得されるときは、必ず利用者の手は生体情報取得手段に対して拘束された状態にあり、利用者がすりかわることは極めて困難である。したがって、本発明の画像取得方法および装置によれば、顔画像を取得するときに、利用者がすりかわることを防止できる。
【0014】
さらに、前記制御手段は、前記判定手段において、配置されていると判定された期間のみ、生体情報取得手段を作動可能にするようにすれば、顔画像および手に属する生体情報が取得されるときは、必ず利用者の手は生体情報取得手段に対して拘束された状態にあるため、利用者がすりかわることを防止できる。
【0015】
また、前記判定手段はさらに、前記判定において、配置されていないと判定されたときには、配置されていないときの直前の継続して配置されていた期間に前記利用者の顔画像および前記利用者の手に属する生体情報が取得されていたか否かを判定し、前記制御手段は、前記利用者の顔画像および前記利用者の手に属する生体情報の両方が揃って取得されていないと判定されたときには、前記利用者の顔画像および前記利用者の手に属する生体情報のいずれか一方が取得されていても該一方を無効化するようにすれば、利用者の手が生体情報取得手段に対して継続して拘束された状態で取得された顔画像および手に属する生体情報のみを有効とすることができる。すなわち、利用者がすりかわった可能性のある顔画像および手に属する生体情報を無効にし、利用者がすりかわった可能性のない顔画像および手に属する生体情報だけを有効にでき、結果として、利用者のすりかわりを防止できる。
【0016】
ここで、前記手に属する生体情報が指紋である場合には、例えば指1本で生体情報を取得することができるため、装置を小型化できるとともに、利用者の負担を軽くできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態による画像取得装置および方法について説明する。図1は本発明の第1の実施形態である画像取得装置10の概略構成図である。本画像取得装置10は、全体的に直方体の筐体を有し、大きさは高さ2.0m、幅1.4m程度である。一例として、図2に装置10の外観を示す。図1に示すように、装置10は幅75cm程度の撮影室12を含み、利用者14は撮影室12に設けられた椅子16に座って撮影を行う。
【0018】
画像取得装置10は撮影室12以外の部分が上段18と、中段20と、机部21を有する下段22とに分かれている。中段20にはデジタルカメラ24と、コントローラ33とが設置されている。コントローラ33は、デジタルカメラ24の制御を含む、画像取得装置10全体の動作を制御するとともに、画像処理等の各種処理を行うものである。デジタルカメラ24のレンズの画角αは広く、撮影室12の背面壁27の高さ60cm〜170cm程度の範囲をカバーする。したがって、利用者14が椅子16に座った時、少なくとも頭部15および胸部17を確実にカバーでき、利用者14の身長に依存しない撮影が可能である。
【0019】
上段18には照明装置25、CRTディスプレイ26およびスピーカ29が配置されている。照明装置25、CRTディスプレイ26およびスピーカ29はコントローラ33に接続されている。照明装置25は撮影に十分な明るさを保つために撮影室12を照らす照明であり、スピーカ29は利用者14に対して操作指示を音声により伝える装置である。
【0020】
CRTディスプレイ26は、デジタルカメラ24により撮影されてコントローラ33から出力される動画像および静止画像を表示可能な表示手段である。CRTディスプレイ26の表示画面30は下方向に向けられていて、その表示内容は、上段18と中段20との間の中空な境界面32を通して、中段20のハーフミラー34に投影される。デジタルカメラ24と利用者14との間に配置された傾斜したハーフミラー34によれば、CRTディスプレイ26および撮影室12からの光の一部は相互に反射される。
【0021】
撮影室12からの光の一部は透過してデジタルカメラ24に向かうが、デジタルカメラ24側からの光は遮断され、撮影室12に届かない。したがって、利用者14は、ガラス窓35を通してハーフミラー34上の投影内容を確認できるが、デジタルカメラ24は利用者14からは見えない。しかし、撮影室12からハーフミラー34を透過してデジタルカメラ24に到達する光によって、デジタルカメラ24は利用者14の画像を撮影可能である。
【0022】
撮影室12の床面には、顔画像の静止画像の取得を指示するフットボタン37が設けられており、利用者14が足でフットボタン37を押下げることにより、顔画像の静止画像が取得され、このときに顔画像取得の信号が発生する。このように、フットボタン37は、顔画像取得手段として機能するものである。
【0023】
下段22には、生体情報取得手段である指紋取得部40と、操作用のタッチパネル41と、カードライタ42と、プリンタ43と、モデム44とが設けられている。指紋取得部40と、操作用のタッチパネル41と、カードライタ42と、プリンタ43と、モデム44とはコントローラ33に接続されている。なお、指紋取得部40と、操作用のタッチパネル41と、カードライタ42とは、机部21に収容されている。
【0024】
図3に指紋取得部40の概略構成を示す。指紋取得部40は、利用者14の指13の指紋面を接触させるプリズム141と、プリズム141に接触している指紋面に光を照射するための光源142と、指紋面からの反射光を分岐する光分岐部材143と、分岐後の一方の光路に配置された検出部144と、分岐後の他方の光路に配置されて指紋を撮像する指紋スキャナ145とを備える。
【0025】
プリズム141は、一側面が直角二等辺三角形状の三角柱であり、図3に示すようにその斜辺に相当する面が指紋面を接触させる面となる。また、光源142からプリズム141への入射光、およびプリズム141から光分岐部材143への出射光は、この斜辺と45度の角度をなすように配置されている。光源142は例えば発光ダイオード等により構成される。光分岐部材143は、例えばハーフミラー等により構成される。
【0026】
検出部144は、例えばフォトダイオード等の受光素子により構成され、利用者14の指13が指紋取得可能な状態で指紋取得部40に配置されているか否かの位置検出をするものである。利用者14の指13がプリズム141に配置されているか否かにより、検出部144への入射光量が異なるため、検出部144の受光素子の出力に基づき指13が指紋取得部40に配置されているか否かを検出する。
【0027】
図4(A)は検出部144の受光素子の出力の時間変化を例示する図である。検出部144は、出力が所定の閾値の範囲Δ内にあるときは指13が指紋取得可能な状態で指紋取得部40に配置されているON状態であり、出力が所定の閾値の範囲Δ外にあるときは指13が指紋取得可能な状態で指紋取得部40に配置されていないOFF状態であると検出する。図4(B)は図4(A)の出力に応じて位置検出された結果を示す図であり、図4(B)のONおよびOFFは上述のON状態およびOFF状態を意味する。閾値の範囲Δは、予め固定値を設定しておいてもよく、あるいは最高出力に対する所定の割合の出力のように変動的に設定してもよい。検出部144の位置検出結果の出力は常にコントローラ33に出力される。
【0028】
指紋スキャナ145は、複数の受光素子が列状に配置されてなるラインセンサ等から構成され、受光素子の配列方向に直交する方向に移動可能であり、この移動によって2次元的な画像の撮像を行い、指紋データを取得する。指紋スキャナ145により指紋データが取得されると、スキャンOKの信号が発生し、コントローラ33に出力される。また、指紋スキャナ145によって撮像された指紋データもコントローラ33に出力される。
【0029】
タッチパネル41は、利用者14の操作に基づく信号をコントローラ33に出力する装置である。タッチパネル41は、利用者の名前や、住民票コード番号あるいはパスポート番号等の個人情報を入力する情報入力画面と、利用者による操作を入力する操作入力画面とを切り換えて表示可能である。情報入力画面では、キーボードが表示され、操作入力画面では、処理の続行を確認する確認ボタンや、選択的処理についてその処理を選択させる選択ボタン等が表示される。
【0030】
カードライタ42は、利用者14の持参する記録媒体51用の挿入口52を有し、挿入された媒体に書き込み可能な装置である。記録媒体51としては、フレキシブルディスク、スマートメディア(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリースティック(登録商標)、SD(Secure Digital)メモリカード(登録商標)、xD(Extreme Digital)ピクチャーカード(登録商標)等を用いることができる。カードライタ42は、カメラ24によって撮影された顔のデジタル画像データおよび指紋取得部40により取得された指紋データを、記録媒体51に書き込む。
【0031】
プリンタ43は、デジタルカメラ24の撮影した画像を写真としてプリント可能である。プリントされた写真は、排出口53から排出される。モデム44は、利用者が希望する場合には、利用者の顔のデジタル画像データまた指紋データを通信回線62を介して所定の拠点、例えば管理センター66へ転送する転送手段である。
【0032】
コントローラ33では、顔画像、指紋データ、利用者の個人情報を対応付けて保存する。コントローラ33では、これらにさらに、画像取得装置10の固有識別番号、撮影日時データを対応付けて、保存することもできる。また、コントローラ33で、上記の対応付けがされたデータを、モデム44および通信回線62を介して遠方の管理センター66に送信することもできる。
【0033】
なお、図1では図示の便宜上、装置10の上段18、中段20および下段22の内部を可視化して示しているが、実際は、タッチパネル41、カードライタ42の挿入口52およびプリンタ43の排出口53以外は、壁によって隠されていて、利用者14からは見えない。また、下段22は、実際はさらに、料金投入口や返金口などの機構も備えているが、これらは図示を省略している。
【0034】
装置10の側壁71には、利用者14を継続的に撮影する監視用カメラ74が備えられている。この監視用カメラ74は、レンズの画角が広く、利用者の手と顔を同時かつともに撮影した監視画像を取得することができる。なお、監視カメラ74は、指紋取得部40の真横から10cmほど上の側壁71に、指紋取得部40と利用者の顔を撮影できるような配置で取り付けられている。監視用カメラ74で撮影された監視画像は、コントローラ33に出力される。
【0035】
図5は図1のデジタルカメラ24およびコントローラ33の機能ブロック図である。光学レンズ80は被写体である利用者14からの光を受けて被写体像を撮像部81の受光面へ結像する。撮像部81としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)を使用可能である。撮像部81で光電変換された画像信号はビデオ出力部83に出力される。
【0036】
ビデオ出力部83は、通常、撮像部81からの画像信号をそのまま出力端子を介してCRTディスプレイ26に送る。したがって、利用者14の動画像は、デジタルカメラ24に取り込まれて出力され、CRTディスプレイ26に表示され、ハーフミラー34によって反射されて利用者14へ帰還する。このように動画像をそのまま利用者へ帰還させることを、以下、ビデオスルーと称する。利用者14は、撮影前は、ビデオスルーにより、帰還した自己の動画像をリアルタイムに見ることができる。
【0037】
撮像部81から出力される画像信号は、A/D変換器(Analogue/Digital Converter; ADC)82にも出力可能である。顔画像の撮影時には、A/D変換器82は、アナログ信号である画像信号をデジタル画像信号に変換し、メモリ84へ保存する。
【0038】
CPU(Central Processing Unit)85は、A/D変換器82、メモリ84およびD/A変換機(Digital/Analogue Converter; DAC)86に接続され、これらのユニットを制御する。撮影時には、CPU85は、A/D変換器82へ変換命令を発信し、動画像信号を1フレーム単位でA/D変換させる。CPU85は、デジタル化されメモリ84に記録されたデジタル画像信号を取り込み、様々な画像処理を行って、メモリ84に再格納することが可能である。
【0039】
CPU85は、本発明の判定手段および制御手段として機能するものである。CPU85は、指紋データまたは顔画像の一方が取得されてから、指紋データまたは顔画像の他方が取得されるまでの間、利用者14の指13が、指紋取得可能な状態で指紋取得部40に配置されているか否かを判定する判定部88を備える。判定部88には、指紋取得部40の検出部144からの位置検出結果を表す信号が常に出力されている。また、判定部88には、指紋データを取得した時のスキャンOKの信号、および顔画像を取得した時の顔画像取得の信号が出力される。
【0040】
判定部88は、スキャンOKの信号または顔画像取得の信号の一方が入力された時にこの信号をトリガーとして、検出部144からの位置検出結果をモニタする動作を開始する。このモニタ動作は、少なくともスキャンOKの信号または顔画像取得の信号の他方が入力されるまでの間継続される。そして、この間継続して位置検出結果がON状態であれば、判定部88は指が継続して指紋取得部40に配置されていたと判定し、CPU85は取得された指紋データおよび顔画像を真正の指紋データおよび顔画像としてメモリ84へ保存する。あるいは、この間継続して位置検出結果がON状態でなければ、すなわち一度、数秒でもOFF状態があれば、判定部88は指が継続して指紋取得部40に配置されていなかったと判定し、CPU85は取得された指紋データおよび顔画像は保存せず、再取得を促すように指示を出す。
【0041】
また、CPU85は、デジタルカメラ24で撮影後画像処理されて取得された指紋データが個人認証に利用可能な指紋データであるか否かを判定し、利用可能なデータであると判定したときには、その指紋データをメモリ84へ指紋データとして保存する。
【0042】
さらに、CPU85は、デジタルカメラ24で取得された利用者14の顔画像および指紋データに、タッチパネル41から入力された個人情報データ、例えば、利用者の名前や、住民票コード番号あるいはパスポート番号等を対応付ける。また、CPU85は、画像取得装置10の固有識別番号および撮影日時データも対応付ける。
【0043】
対応付けはあらゆる方法で行ってよく、例えば個人情報データを用いて顔画像に名前を付けることができる。あるいはテキストデータをデジタル画像データのヘッダ部分に記録して、一体的に扱い、メモリ84に格納してもよい。このようにしてデジタル画像データに対応付けられた個人情報データによって、「誰に帰属するデータか」の識別が可能なデジタル画像データを作成することができる。
【0044】
CPU85は、画像処理を行ったデジタル静止画像を出力し、D/A変換機86によりD/A変換を行ってビデオ出力部83に送ることができる。このとき、ビデオ出力部83を制御し、ビデオスルーされているアナログ動画像信号に代えて、アナログ化された静止画像信号出力させることができる。これにより、撮影され、画像処理が施された静止画像を利用者に示すことができる。また、アナログ静止画像信号および動画像信号はカラーおよび白黒のいずれの形式でも出力することができる。
【0045】
CPU85は、画像処理を施した撮影画像を自由にレイアウトしてCRTディスプレイ26に表示させることができる。また、画像の出力とともに、メモリ84に予め用意された複数の静止画像をコマ送りに表示して簡単なアニメーションをCRTディスプレイ26に表示させることもできる。さらに、ビデオ出力部83を介した自由なグラフィック出力が可能であり、利用者14に対するメッセージをCRTディスプレイ26に表示させることができる。
【0046】
CPU85はスピーカ29にも接続され、予め用意された音声信号をスピーカ29へ出力し、各動作に適合した操作指示を利用者14に対して音声で指示可能である。
【0047】
CPU85はプリンタ43およびタッチパネル41にも接続されている。画像処理を施された静止画像は、CPU85から、プリント命令とともにプリンタ43へ出力することにより、写真としてプリント可能である。また、CPU85はタッチパネル41からの操作命令を受信し、利用者14の操作に従った処理を行う。
【0048】
CPU85はさらに、ROM(Read Only Memory)87に接続されている。ROM87は、少なくとも、複数の画像処理プログラムと、証明写真の要求仕様と、指紋認証の要求仕様とを記録する。証明写真の要求仕様は、少なくとも、プリントすべき写真のサイズ、および当該写真における頭部の大きさおよび位置に関する情報を含む。指紋認証の要求仕様は、少なくとも、指紋データを取得する指、および指紋認証に必要な特徴点に関する情報を含む。CPU85は、ROM87にアクセスし、各種プログラムと写真の要求仕様とを、適宜読み込み、メモリ84から取り込んだ静止顔画像に対して、要求仕様に適合した写真を作成するための画像処理、および指紋データを取得するための画像処理を行う。
【0049】
次に、図6〜図9を参照しながら画像取得装置10の動作例について説明する。図6は画像取得装置10の動作を説明するフローチャートである。図7、図8および図9は画像取得装置10の動作を説明するタイミングチャートである。図7、図8および図9において、(1)は検出部144の位置検出結果、すなわち、指13が指紋取得可能な状態で指紋取得部40に配置されているON状態か、指13が指紋取得可能な状態で指紋取得部40に配置されていないOFF状態かを示すものであり、(2)は指紋スキャナ145の指紋データ取得のための移動動作を示すものであり、(3)は指紋スキャナ145で指紋データが取得されたとき発生するスキャンOKの信号を示すものであり、(4)は判定部88でモニタした検出部144の位置検出結果を示すものであり、(5)はフットボタン37を押し下げて顔画像が取得されたとき発生する顔画像取得の信号を示すものである。
【0050】
本実施の形態の動作はすべて、スピーカ29の音声メッセージに促されて行われる。利用者14は、まず料金を投入する(ステップ100)。これにより画像取得装置10が起動する。次に記録媒体51をカードライタ42の挿入口52へ挿入する(ステップ101)。その後情報入力画面(キーボード)が表示されているタッチパネル41から氏名、住民票コードなどの個人情報を入力する(ステップ102)。
【0051】
デジタルカメラ24で撮像している利用者の顔の動画像が、ビデオスルーによりCRTディスプレイ26に表示される(ステップ103)。利用者14は、指紋を取得できるように、指13を指紋取得部40のプリズム141面に配置する(ステップ104)。指13が指紋取得部40に配置されると、検出部144へ入射する光量変化により検出部144は指13が配置されたことを検出し、検出部144は位置検出動作を開始する(ステップ105)。この位置検出動作では、図4を用いて説明したように、受光素子の出力に基づき、指13が指紋取得可能な状態で指紋取得部40に配置されているON状態か、指13が指紋取得可能な状態で指紋取得部40に配置されていないOFF状態かを検出する。この位置検出動作は、指13のプリズム141面への配置が検出されてから所定時間、またはON状態と検出されてから所定時間継続される。
【0052】
検出部144で指13が配置されたことが検出されると、指紋スキャナ145が移動動作を開始し、これにより指紋データが取得される。一方、利用者14がフットボタン37を押し下げることにより、顔画像が取得される。本実施形態における画像取得装置10では、指紋データおよび顔画像を同時に取得する必要はなく、また、取得する順番に制約もない。指紋データおよび顔画像のいずれを先に取得するかは、指紋スキャナ145の移動とフットボタン37の押し下げのタイミングに依存する。指紋データおよび顔画像のいずれか一方が取得されると(ステップ106)、判定部88では検出部144から出力される信号に基づき、位置検出結果のモニタを開始する(ステップ107)。その後、指紋データおよび顔画像の他方が取得されると(ステップ108)、判定部88ではこれら2つのデータが取得される間、継続してON状態であったか否かを判定する(ステップ109)。
【0053】
ここで、ステップ106〜ステップ109の動作について、各場合に分けて、タイミングチャートを参照しながら詳しく説明する。図7のタイミングチャートは指紋データを顔画像よりも先に取得した場合の例を示すものである。指紋スキャナ145により時間T1に指紋データを取得すると(ステップ106)、図7(3)に示すようにスキャンOKの信号S1が発生し、この信号S1をトリガー信号として、判定部88は図7(4)に示すように検出部144から送信された信号を読み込んで位置検出結果のモニタを開始する(ステップ107)。
【0054】
その後、時間T2に、利用者14のフットボタン37押し下げにより、顔画像が取得される(ステップ108)。このフットボタン37の押し下げにより図7(5)に示すように短パルスの顔画像取得の信号S2が生成され、判定部88へ出力される。判定部88では、時間T1から時間T2までの間、継続してON状態が維持されていたか否かを判定する(ステップ109)。図7(4)に示すように、継続してON状態であった場合は、利用者14の手が継続して指紋取得部40に配置されていたと判定され、次のステップに進む。
【0055】
図8に示す例は、図7に示す例同様、時間T1に指紋データを取得し、時間T2に顔画像を取得した場合であるが、図8(1)および図8(4)に示すように時間T1から時間T2の間にOFF状態が発生した点のみ図7に示す例と異なる。この場合は、判定部88での判定結果は、時間T1から時間T2までの間、継続しては利用者14の手が配置されていなかったと判定され、ステップ106へ戻り、指紋データおよび顔画像の両方の再取得を促す。
【0056】
図9のタイミングチャートは、顔画像を指紋データよりも先に取得した場合の例を示すものである。時間T3にフットボタン37の押し下げにより顔画像が取得され、このとき図9(5)に示すように短パルスの顔画像取得の信号S3が発生する。この信号S3をトリガー信号として、判定部88は図9(4)に示すように検出部144から送信された信号を読み込んで位置検出結果のモニタを開始する(ステップ107)。
【0057】
その後、指紋スキャナ145の移動により、時間T4に指紋データが取得され(ステップ108)、図9(3)に示すように、スキャンOKの信号S4が発生する。判定部88では、時間T3から時間T4までの間、継続してON状態が維持されていたか否かを判定する(ステップ109)。図9(4)に示すように、継続してON状態であった場合は、利用者14の手が継続して配置されていたと判定され次のステップに進む。なお、図示されていないが、この場合も時間T3から時間T4までの間、継続しては利用者14の手が配置されていなかったと判定された場合は、ステップ106へ戻り、指紋データおよび顔画像の両方の再取得を促す。
【0058】
ステップ109で利用者14の手が継続して配置されていたと判定された場合は、次に、取得された顔画像と指紋データが認証に利用可能なデータであるか否かを判定する(ステップ110)。認証に利用可能なデータではないと判定された場合には、ステップ106へ戻り、指紋データおよび顔画像の両方の再取得を促す。認証に利用可能なデータであると判定された場合には、取得された顔画像を表示する(ステップ111)。
【0059】
そして、コントローラ33は、顔画像、指紋データ、利用者の名前や、住民票コード番号あるいはパスポート番号等の個人情報、画像取得装置10の固有識別番号、撮影日時データの情報を対応付ける(ステップ112)。また、取得された指紋データおよび顔画像を真正の指紋データおよび顔画像としてメモリ84へ保存し(ステップ113)、カードライタ42の挿入口52に挿入されている記録媒体51へ、ステップ112で対応付けされた上記情報を書き込む。
【0060】
以上の説明で明らかなように、本実施形態である画像取得装置10は、指紋データおよび顔画像のいずれか一方が取得されてから他方が取得されるまでの間、継続して利用者の手が指紋取得部に配置されていたときのみ、取得された指紋データおよび顔画像を真正の指紋データおよび顔画像として保存するようにしているため、指紋データおよび顔画像取得時のすりかわりを確実に防止できる。
【0061】
次に、本発明の第2の実施形態による画像取得装置および方法について説明する。第2の実施形態による画像取得装置および方法は、上記の第1の実施形態のCPU85および判定部88の機能が異なるだけであるため、以下では主に第1の実施形態との相違点のみ説明し、その他の説明は省略する。
【0062】
本実施形態における判定部88は、利用者14の指13が、指紋取得可能な状態で指紋取得部40に配置されているか否かを判定する。そして、CPU85は、前記判定において、配置されていると判定された期間のみ、利用者14の顔画像の取得を許可する制御手段として機能する。具体的には例えば、CPU85は、前記判定において、配置されていると判定された期間のみ顔画像取得手段であるフットボタン37を作動可能にし、配置されていないと判定された期間は、フットボタン37はロックされて押し下げられないように制御する。
【0063】
また、CPU85は、前記判定において、配置されていないと判定されたときには、配置されていないときの直前の継続して配置されていた期間に利用者14の顔画像および利用者14の指紋データが取得されていたか否かを判定し、利用者14の顔画像および利用者14の指紋データの両方が揃って取得されていないと判定されたときには、利用者14の顔画像および利用者14の指紋データのいずれか一方が取得されていても該一方を無効化する。
【0064】
次に、図10および図11を参照しながら本実施形態の動作例について説明する。図10は本実施形態の動作を説明するフローチャートであり、図11は本実施形態の動作を説明するタイミングチャートである。図11における(1)〜(5)が示すものは第1の実施形態の図7〜図9で説明したものと同様である。
【0065】
本実施の形態における動作はすべて、スピーカ29の音声メッセージに促されて行われる。利用者14は、まず料金を投入する(ステップ200)。これにより画像取得装置10が起動する。次に記録媒体51をカードライター42の挿入口52へ挿入する(ステップ201)。その後情報入力画面(キーボード)が表示されているタッチパネル41から氏名、住民票コードなどの個人情報を入力する(ステップ202)。
【0066】
デジタルカメラ24で撮像している利用者の顔の動画像が、ビデオスルーによりCRTディスプレイ26に表示される(ステップ203)。利用者14は、指紋を取得できるように、指13を指紋取得部40のプリズム141面に配置する(ステップ204)。検出部144は位置検出動作を開始する(ステップ205)。この位置検出動作では、図4を用いて説明したように、受光素子の出力に基づき、指13が指紋取得可能な状態で指紋取得部40に配置されているON状態か、指13が指紋取得可能な状態で指紋取得部40に配置されていないOFF状態かを検出する。
【0067】
検出部144からの信号により、判定部88では、手が配置されているか否か、すなわち、指13が指紋取得可能な状態で指紋取得部40に配置されているか否かを判定する(ステップ206)。なお、本実施形態においては、判定部88における上記判定は、検出部144からの信号が入力されている間は常に行われている。
【0068】
CPU85は、判定部88の判定において、手が配置されていると判定された期間のみ、顔画像の取得を許可し、フットボタン37を作動可能にする(ステップ207)。なお、このときに、音声メッセージや、ランプ等で顔画像の取得が可能であることを利用者14に対して表示するようにしてもよい。顔画像の取得が許可されている間に、利用者14はフットボタン37を押し下げて顔画像を取得する(ステップ208)。次に、指紋スキャナ145の移動動作により、指紋データが取得される(ステップ209)。
【0069】
次に、取得された顔画像と指紋データが認証に利用可能なデータであるか否かを判定する(ステップ210)。認証に利用可能なデータではないと判定された場合には、ステップ206へ戻り、利用者14へは指紋データおよび顔画像の両方の再取得を促す。認証に利用可能なデータであると判定された場合には、取得された顔画像を表示する(ステップ211)。
【0070】
そして、コントローラ33は、顔画像、指紋データ、利用者の名前や、住民票コード番号あるいはパスポート番号等の個人情報、画像取得装置10の固有識別番号、撮影日時データの情報を対応付ける(ステップ212)。また、取得された指紋データおよび顔画像を真正の指紋データおよび顔画像としてメモリ84へ保存し(ステップ213)、カードライタ42の挿入口52に挿入されている記録媒体51へ、ステップ212で対応付けされた上記情報を書き込む。
【0071】
なお、ステップ206で利用者14の手が配置されていないと判定された場合は、CPU85は、配置されていないときの直前の継続して配置されていた期間に利用者14の顔画像および利用者14の指紋データの両方が取得されていたか否かを判定する(ステップ214)。そして、顔画像および利用者14の指紋データの両方が揃って取得されていた場合にはステップ210に進み、顔画像および利用者14の指紋データの両方が揃って取得されていない場合には、顔画像および指紋データのいずれか一方が取得されていたかどうかを判定する(ステップ215)。顔画像および指紋データのいずれか一方が取得されていない場合には、ステップ206に戻り、顔画像および指紋データのいずれか一方が取得されていた場合には、取得済みの顔画像または指紋データを無効化し(ステップ216)、ステップ206に戻る。
【0072】
ここで、本実施形態の主要部であるステップ206〜ステップ209、ステップ214〜ステップ216の動作について、図11のタイミングチャートを参照しながらさらに説明する。図11に示す例では、図11(4)からわかるように、時間T5〜T6,時間T7〜T8が、手が配置されていたと判定された期間であり、この期間のみ顔画像の取得が可能になる。本例では、顔画像取得の信号S5および指紋データ取得の信号S6で表されるように、時間T5〜T6の期間に顔画像および指紋データが取得されており、これらはステップ210において利用可能であると判定された場合には、真正の顔画像および指紋データとして保存される。
【0073】
また、図11に示す例において、時間T6〜T7、時間T8以降は手が配置されていないと判定された期間である。これらの期間では、ステップ214で説明したように、直前の継続して手が配置されていた期間に利用者14の顔画像および利用者14の指紋データの両方が取得されていたか否かが判定される。例えば、時間T8以降において、この判定が行われると、時間T8の直前の継続して手が配置されていた期間である時間T6〜T7に取得した顔画像または指紋データについて判定する。時間T6〜T7の期間には、信号S7で示される顔画像のみが取得されており、指紋データは取得されていないため、ステップ214〜216で説明したように、信号S7で示される顔画像は無効化される。
【0074】
以上の説明で明らかなように、本実施形態においては、利用者14の手が指紋取得部に配置されているか否かを判定し、配置されていると判定された期間のみ、顔画像の取得を許可するようにしているため、顔画像の取得時は、必ず利用者の手は指紋取得部に対して継続して拘束された状態にあり、利用者がすりかわることを防止できる。
【0075】
なお、上記第2の実施形態では、手が指紋取得部40に配置されていると判定された期間に利用者14の顔画像の取得を許可する例について説明したが、変形例として、この期間に顔画像および指紋データの両方の取得を許可するようにしてもよい。この場合は例えばCPU85により、手が指紋取得部40に配置されていると判定された期間のみ、フットボタン37および指紋取得部40の指紋スキャナ145が作動可能となるように制御する。上記第2の実施形態および上記変形例いずれの場合も、顔画像と指紋データを同時に取得するようにしてもよく、あるいは、顔画像と指紋データを前後して取得するようにしてもよい。
【0076】
また、上記例では、省電力化を図るため、指13が指紋取得部40に配置されたときに検出部144の位置検出動作が開始するようにしたが、検出部144の位置検出動作は、画像取得装置10の起動後、作動中は常に行うようにしてもよい。
【0077】
また、保存する生体情報は、例えば生体情報が指紋である場合には、指紋の画像であってもよいし、あるいは指紋の特徴点であってもよく、すなわち、生体認証に利用可能な形態であれば、いかなる形態の生体情報であってもよい。
【0078】
さらに、指紋取得部40の構成は上記例に限定されるものではなく、同様の機能を有するものであれば種々の構成が可能である。例えば、光源を指の下方に配置し、検出部を指の上方に配置する構成も可能である。
【0079】
なお、利用者が希望する場合には、対応付けされた上記情報を通信回線62を介して所定の拠点、例えば管理センター66へ転送してもよいし、あるいはプリントアウトしてもよい。また、コントローラ33は、対応付けされた上記情報を、所定期間保存してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の第1の実施の形態による画像取得装置の概略構成図
【図2】図1に示す画像取得装置の外観図
【図3】図1に示す画像取得装置が備える指紋取得部の概略構成図
【図4】図1に示す画像取得装置が備える検出部の位置検出方法を説明する図
【図5】図1に示す画像取得装置の要部の機能ブロック図
【図6】図1に示す画像取得装置の動作を説明するフローチャート
【図7】図1に示す画像取得装置の動作を説明するタイミングチャート
【図8】図1に示す画像取得装置の動作を説明するタイミングチャート
【図9】図1に示す画像取得装置の動作を説明するタイミングチャート
【図10】本発明の第2の実施の形態による画像取得装置の動作を説明するフローチャート
【図11】本発明の第2の実施の形態による画像取得装置の動作を説明するタイミングチャート
【符号の説明】
【0081】
10 画像取得装置
12 撮影室
13 指
14 利用者
15 顔
17 手
24 デジタルカメラ
26 CRTディスプレイ
33 コントローラ
37 フットボタン
40 指紋取得部
41 タッチパネル
42 カードライタ
43 プリンタ
44 モデム
53 排出口
62 通信回線
66 管理センター
81 撮像部
84 メモリ
85 CPU
88 判定部
141 プリズム
142 光源
143 光分岐部材
144 検出部
145 指紋スキャナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の手に属する生体情報と前記利用者の顔画像とを取得する画像取得方法において、
前記利用者の手が生体情報取得手段に配置されているか否かを判定し、
前記判定において、配置されていると判定された期間のみ、前記利用者の顔画像の取得を許可することを特徴とする画像取得方法。
【請求項2】
前記手に属する生体情報が指紋であることを特徴とする請求項1記載の画像取得方法。
【請求項3】
利用者の手に属する生体情報を取得する生体情報取得手段と、前記利用者の顔画像を取得する顔画像取得手段とを有する画像取得装置において、
前記利用者の手が前記生体情報取得手段に配置されているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、配置されていると判定された期間のみ、前記顔画像取得手段を作動可能にする制御手段とを備えたことを特徴とする画像取得装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記判定手段において、配置されていると判定された期間のみ、前記生体情報取得手段を作動可能にするものであることを特徴とする請求項3記載の画像取得装置。
【請求項5】
前記判定手段はさらに、前記判定において、配置されていないと判定されたときには、配置されていないときの直前の継続して配置されていた期間に前記利用者の顔画像および前記利用者の手に属する生体情報が取得されていたか否かを判定し、
前記制御手段は、前記利用者の顔画像および前記利用者の手に属する生体情報の両方が揃って取得されていないと判定されたときには、前記利用者の顔画像および前記利用者の手に属する生体情報のいずれか一方が取得されていても該一方を無効化するものであることを特徴とする請求項3または4記載の画像取得装置。
【請求項6】
前記手に属する生体情報が指紋であることを特徴とする請求項3から5のいずれか1項記載の画像取得装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−323109(P2007−323109A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−149293(P2006−149293)
【出願日】平成18年5月30日(2006.5.30)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】