説明

画像対応楽曲推薦提示システム

【課題】 利用者が任意に設定した外部入力画像を背景映像として代替設定する際に、当該外部入力画像の撮影場所や撮影年月日に対応した楽曲をBGMとして聴取したり歌唱したりできるようにする。
【解決手段】 各カラオケ演奏端末13における演奏ログを、地域データを付帯させて収集すると共に、この演奏ログに基づきカラオケ演奏端末13の設置地域毎に演奏回数が上位の楽曲を抽出して管理する。楽曲毎にデフォルト設定された背景映像に代えて、外部入力画像管理手段40に格納された外部入力画像を背景映像とする代替設定を可能とした外部入力画像設定手段41と、背景映像として外部入力画像が代替設定された場合に、当該外部入力画像に付帯した撮影場所データに対応させて、カラオケ演奏端末13の設置地域毎に抽出した楽曲を選曲可能に一覧表示させる画像対応楽曲提示手段46とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽曲毎にデフォルト設定された背景映像に代えて、利用者が任意に設定した外部入力画像を背景映像として表示する際に、当該外部入力画像の撮影場所データや撮影年月日データに対応して抽出された楽曲を推薦提示することが可能な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、カラオケ利用者の多用な要望に応えるため、カラオケ装置に関して種々の技術が開発されている。例えば、楽曲毎にデフォルト設定された背景映像に代えて、利用者が任意に設定した外部入力画像を背景映像として表示することができるカラオケシステムが開発されている。具体的には、カラオケ演奏端末に外部記憶装置の接続端子を設けることにより外部記憶装置に記録された画像を取り込み、楽曲の演奏に際して当該画像を背景映像として表示するようにしたカラオケシステムである。
【0003】
ここで、背景映像として表示可能な外部入力画像は、デジタルカメラで撮影した映像が一般的である。例えば、デジタルカメラで撮影した映像は、外部記憶装置(例えばSDメモリカード)に記憶されており、この外部記憶装置をカラオケ演奏端末に接続して映像データを取り込むことにより、デジタルカメラで撮影した映像を背景映像として表示することができる。
【0004】
また、近年、GPSを用いて現在位置を把握する技術が普及しており、自動車、船舶、航空機等に搭載されたナビゲーションシステムで利用されている。さらに、携帯電話にGPS機能を搭載して、携帯電話の使用者の現在位置を把握可能とした技術も知られている。このGPS技術を利用することにより、デジタルカメラで撮影した映像に対して撮影場所データを付帯させることが可能である。このように撮影データに撮影場所データを付帯させる技術が開示されている(特許文献1、特許文献2参照)。
【0005】
特許文献1に記載された技術は、撮影後における撮影画像の付加価値を高めるため、画像データと共に撮影場所データを記録するようにしたものである。具体的には、カメラのシャッター操作に連動してGPSモジュールが動作し、現在地の緯度・経度情報を取得する。そして、撮影年月日、撮影時刻、経度・緯度、地名メモリから検索した地名等のデータを撮影画像に付帯させてフラッシュメモリに記憶するようになっている。
【0006】
また、特許文献2に記載された技術は、ご当地ソングなどの特定地方に縁のある曲を自動的に選曲して再生するようにしたものである。具体的には、曲データがどの地方に縁があるかを表す地図関連情報記憶部と、現在位置がどの地方に属するかを記憶した地域区分情報記憶部とを備えると共に、車載されたGPSシステムにより車両の現在位置を認識する。そして、認識した現在位置情報に基づいて地域区分を特定し、地図関連情報記憶部を参照して当該地域区分に対応する曲目を選曲するようになっている。
【0007】
また、利用者の好む楽曲の年代を容易に特定すると共に、年代に地域性を加味して、その時その地域で人気のあった楽曲を容易かつ効率的に選曲できるカラオケ装置が提案されている(特許文献3参照)。
【0008】
この特許文献3に記載されている技術は、楽曲の検索方式において、利用者が所望する年代を、利用者の現在年齢又は出生年代の入力条件と、利用者が何歳の時あるいは何学年生の時かの入力条件に基づき特定すると共に、利用者が所望する地域を、利用者の地域指定に基づき特定する。そして、特定された年代及び地域から、地域別人気楽曲管理テーブルを参照して、検索対象となる楽曲を抽出する楽曲検索モードを設定できるようになっている。
【0009】
【特許文献1】特開2000−196933号公報
【特許文献2】特開平8−248953号公報
【特許文献3】特開2006−154272号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、利用者が任意に設定した外部入力画像を背景映像として表示するようにしたカラオケシステムでは、背景映像として表示させる外部入力画像の撮影場所や撮影年月日に対応した楽曲をBGMとして聴取し、あるいは当該楽曲を歌唱したいとの要望がある。例えば、沖縄旅行の際に撮影した外部入力画像を背景画像として表示させる場合には、沖縄地方に関係のある楽曲をBGMとして聴取し、あるいは当該楽曲を歌唱することにより、旅行の思い出が鮮明に呼び起こされて、楽しさが増加することが期待できる。この際、写真撮影を行った時期に対応した楽曲を選ぶことができれば、楽しさがさらに増加すると考えられる。
【0011】
この点、上記した従来の技術では、利用者が任意に設定した外部入力画像を背景映像として表示可能とし、さらに背景映像として表示させる外部入力画像の撮影場所や撮影年月日に対応した楽曲をBGMとして聴取し、あるいは当該楽曲を歌唱することはできない。
すなわち、上記した特許文献1に記載された技術は、撮影年月日、撮影時刻、経度・緯度、地名メモリから検索した地名等のデータの付加情報を撮影画像に付帯させてフラッシュメモリに記憶する技術は記載されているが、これをカラオケシステムにおいて利用することに関しては何ら記載されていない。
【0012】
また、上記した特許文献2に記載された技術は、自動車の現在位置に関連するご当地ソングをBGMとして演奏する技術は記載されているが、デジタルカメラ等で撮影した画像に対応させて楽曲を選択可能とすることに関しては何ら記載されていない。
【0013】
同様に、上記した特許文献3に記載された技術は、利用者の好む楽曲の年代に地域性を加味して、その時その地域で人気のあった楽曲を容易かつ効率的に選曲する技術は開示されているが、外部入力画像を背景画像として表示させると共に、この外部入力画像に付帯された撮影場所データや撮影年月日データを利用して選曲を行うことに関しては何ら記載されていない。
【0014】
本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、利用者が任意に設定した外部入力画像を背景映像として設定する際に、背景映像として表示させる外部入力画像の撮影場所や撮影年月日に対応した楽曲をBGMとして聴取し、あるいは当該楽曲を歌唱することが可能な画像対応楽曲推薦提示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の画像対応楽曲推薦提示システムは、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を備えている。
すなわち、本発明の画像対応楽曲推薦提示システムは、ネットワーク通信回線を介してホスト装置に接続された複数のカラオケ演奏端末を備えた通信カラオケシステムに内蔵されてなり、各カラオケ演奏端末では楽曲毎にデフォルト設定された背景映像に代えて、外部入力画像を利用者の設定に応じて背景映像として表示可能であり、演奏ログ収集手段と、地域対応楽曲抽出管理手段と、外部入力画像管理手段と、外部入力画像設定手段と、画像対応楽曲提示手段と、を備えている。
【0016】
演奏ログ収集手段は、各カラオケ演奏端末における演奏ログを少なくとも各カラオケ演奏端末に設定された設置地域データを付帯させて収集し、地域対応楽曲抽出管理手段は、収集した演奏ログに基づき、カラオケ演奏端末の設置地域毎に演奏回数が上位の楽曲を抽出して管理し、外部入力画像管理手段は、少なくとも撮影場所データが付帯された外部入力画像を所定の外部入力画像記憶部にて管理し、外部入力画像設定手段は、楽曲毎にデフォルト設定された背景映像に代えて、外部入力画像管理手段に格納された外部入力画像を背景映像とする代替設定を可能とし、画像対応楽曲提示手段は、背景映像として外部入力画像が代替設定された場合に、当該外部入力画像に付帯した撮影場所データに対応させて、地域対応楽曲抽出管理手段で設置地域毎に抽出した楽曲を選曲可能に一覧表示させる、ことを特徴とするものである。
【0017】
また、前記画像対応楽曲推薦提示システムにおいて、演奏ログを収集する際に演奏年月日データを付帯させて収集し、外部入力画像には撮影場所データに加えて撮影年月日データを付帯させることが可能である。
【0018】
すなわち、演奏ログ収集手段は、各カラオケ演奏端末における演奏ログを少なくとも各カラオケ演奏端末に設定された設置地域データ及び演奏年月日データを付帯させて収集し、地域対応楽曲抽出管理手段は、収集した演奏ログに基づき、設置地域及び所定の期間毎に演奏回数が上位の楽曲を抽出して管理し、外部入力画像管理手段は、少なくとも撮影場所データ及び撮影年月日データが付帯された外部入力画像を所定の外部入力画像記憶部にて管理する。また、画像対応楽曲提示手段は、背景映像として外部入力画像が代替設定された場合に、当該外部入力画像に付帯した撮影場所データ及び撮影年月日データに対応させて、地域対応楽曲抽出管理手段で設置地域及び所定の期間毎に抽出した楽曲を選曲可能に一覧表示させる、ことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明の画像対応楽曲推薦提示システムによれば、通信ネットワークで接続された各カラオケ演奏端末から演奏ログを収集し、カラオケ演奏端末の設置地域毎、あるいは設置地域及び所定の期間毎に演奏回数が上位の楽曲を抽出する。そして、利用者が任意に設定した外部入力画像を背景映像として設定する際に、この背景映像の撮影場所、あるいは撮影場所及び撮影年月日に対応した楽曲を選曲対象として推薦提示する。
したがって、利用者により背景映像として設定された外部入力画像の撮影場所や撮影年月日に対応した楽曲をBGMとして聴取し、あるいは当該楽曲を歌唱することが可能となる。
【0020】
具体的には、例えば、沖縄旅行の際に撮影した外部入力画像を背景画像として表示させる場合に、沖縄地方で好まれて演奏されている楽曲をBGMとして聴取し、あるいは当該楽曲を歌唱することにより、旅行の思い出が鮮明に呼び起こされて、楽しさが増加する。この際、写真撮影を行った時期に対応した楽曲を選曲可能とすることにより、楽しさがさらに増加する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面を参照して本発明の画像対応楽曲推薦提示システムの実施形態を説明する。
本発明の実施形態に係る画像対応楽曲推薦提示システムは、楽曲毎にデフォルト設定された背景映像に代えて、利用者が任意に設定した外部入力画像を背景映像として表示する際に、当該外部入力画像の撮影場所、あるいは撮影場所及び撮影年月日に対応したデータを有する楽曲を推薦提示する機能を有している。
【0022】
<外部入力画像>
まず、本発明の実施形態に係る画像対応楽曲推薦提示システムで用いる外部入力画像及び外部入力画像管理手段について説明する。
外部入力画像とは、カラオケ演奏端末内に組み込まれた背景映像、すなわち楽曲毎に予めデフォルト設定された通常の背景映像とは異なり、利用者が個々に用意した個人対応の画像のことである。なお、画像とは、静止画又は動画のどちらであってもよい。
また、外部入力画像管理手段とは、外部入力画像を管理するための手段であり、例えばカラオケ演奏端末に装着されるSDメモリカード等の外部記憶装置や、カラオケ演奏端末の構成要素であるHDD又はRAMに格納された外部入力画像の管理を行う。
【0023】
本発明の実施形態に係る画像対応楽曲推薦提示システムで用いる外部入力画像は、画像データに対して、撮影場所データ及び撮影年月日データが付帯されている。この外部入力画像を生成する機器は、例えば、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等からなる。
一般的に、デジタルカメラやデジタルビデオカメラで撮影された画像には、画像データの他に、ファイル名(画像ID)、データ形式、データサイズ、撮影年月日、画像の大きさ、撮影機材、解像度等の情報が付帯している。外部入力画像管理手段では、これらの情報のうち、少なくとも画像ID及び撮影年月日に関するデータを管理する。
【0024】
さらに、デジタルカメラやデジタルビデオカメラにGPSモジュールを搭載し、このGPSモジュールにより取得した緯度・経度データを、撮影場所データとして外部入力画像に付帯させることが可能であり、このようなデジタルカメラに関する技術が特開2000−196933号公報に記載されている。具体的には、シャッターが操作されたタイミングで、デジタルカメラに搭載されたGPSモジュールモジュールが動作し、GPS衛星からの電波を受信して現在位置の緯度・経度データを取得し、画像データに付帯させて記憶する。
【0025】
この際、緯度・経度データを直接記憶してもよいが、予め緯度・経度データと地名データとを対応付けて記憶した地名対応テーブルを用意しておき、取得した緯度・経度データに対応する地名データを、画像データに付帯させて記憶してもよい。この地名対応テーブルは、デジタルカメラ等に内蔵させてもよいし、ホスト装置に内蔵させてもよいし、カラオケ演奏端末に内蔵させてもよい。また、緯度・経度データと対応させる地名データは、都道府県名であってもよいし、廃藩置県前の旧国名であってもよいし、東北、関東、中部、関西等の地域名であってもよい。
【0026】
<全体構成>
次に、本発明の実施形態に係る画像対応楽曲推薦提示システムの全体構成を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像対応楽曲推薦提示システムの構成を示すもので、図1(a)は画像対応楽曲推薦提示システムの全体構成を示す模式図、図1(b)はホスト装置の概略構成を示すブロック図である。
【0027】
本発明の実施形態に係る画像対応楽曲推薦提示システムは、図1(a)に示すように、通信ネットワーク12を介して相互に接続されたホスト装置11と複数のカラオケ演奏端末13とを備えている。通信ネットワーク12は、公衆電話回線、専用電話回線、光通信回線、LAN等を用いることができるが、ネットワークに対する第三者の侵入やデータの傍聴及び改竄が困難であると共に、帯域を独占せず安価な通信網であるという点で、インターネットにより構築されるVPNを利用することが好ましい。
【0028】
<ホスト装置>
ホスト装置11は、図1(b)に示すように、送受信部21、制御手段22、データ処理手段23、演奏ログデータベース(演奏ログDB)24及び顧客データベース(顧客DB)25を備えている。
このホスト装置11は、各カラオケ演奏端末13で利用する楽曲索引データ、更新楽曲索引データ、楽曲データ、利用者データ、演奏ログ等を管理している。ホスト装置11からカラオケ演奏端末13に対して、楽曲索引データ、更新楽曲索引データ、利用者データ等が送信される。一方、カラオケ演奏端末13からホスト装置11に対して、演奏ログ等が送信される。なお、演奏ログには、各カラオケ演奏端末13に付与された設置地域データ、楽曲の演奏回数、演奏年月日等のデータが含まれている。また、楽曲索引データには、通常用いる楽曲索引データの他に、外部入力画像に対応して推薦提示する楽曲索引データも含まれている。
【0029】
<送受信部>
送受信部21は、各カラオケ演奏端末13との間でデータの送受信を行うための手段であり、通信ネットワーク12における通信方式の整合性を保つための通信回路やソフトウェアにより構成される。
<制御手段>
制御手段22は、ホスト装置11を統括的に制御するための手段であり、CPU及びその周辺機器を含んで構成され、CPU等がROM等に格納されたアプリケーションプログラムに従って動作することにより制御機能を発揮するようになっている。
また制御手段22は、演奏ログ収集手段26及び地域対応楽曲抽出管理手段27として機能する。
【0030】
<演奏ログ収集手段>
演奏ログ収集手段26は、各カラオケ演奏端末における演奏ログを少なくとも各カラオケ演奏端末に設定された設置地域データ、あるいはこれに加えて演奏年月日データを付帯させて収集するための手段である。
一般的に、通信ネットワーク12を介してホスト装置11に接続された各カラオケ演奏端末13は、それぞれ独自のアドレスデータが付与されている。そこで、各カラオケ演奏端末13で演奏された楽曲について、楽曲IDとアドレスデータとを関連付けることにより、各カラオケ演奏端末13における演奏ログを収集することができる。さらに、演奏ログに演奏年月日データを付帯させることにより、各カラオケ演奏端末13で演奏された楽曲について、楽曲ID、カラオケ演奏端末13のアドレスデータ、及び演奏年月日データを演奏ログとして収集することができる。
【0031】
<地域対応楽曲抽出管理手段>
地域対応楽曲抽出管理手段27は、収集した演奏ログに基づき、設置地域毎、あるいは設置地域及び所定の期間毎に演奏回数が上位の楽曲を抽出するための手段である。
上述したように、演奏ログには、楽曲ID、カラオケ演奏端末13のアドレスデータや演奏年月日データを含ませることができる。そして、例えば都道府県毎にアドレスデータを分類することにより、カラオケ演奏端末13の設置地域毎に演奏ログを管理することができる。また、カラオケ演奏端末13の設置地域に関する分類に加えて楽曲の演奏年月日データに基づいた分類を付加することにより、カラオケ演奏端末13の設置地域及び所定の期間毎に演奏ログを管理することができる。
【0032】
ここで、地域対応楽曲抽出管理手段27では、収集した演奏ログに基づき、設置地域毎に演奏回数が上位の楽曲を抽出し、あるいは設置地域及び所定の期間毎に演奏回数が上位の楽曲を抽出する。具体的には、例えばカラオケ演奏端末13の設置地域毎、あるいは設置地域及び所定の期間毎に、演奏回数が上位である10曲を順位付けて抽出する。この地域対応楽曲抽出管理手段27で管理される演奏ログは、例えばホスト装置11を構成するHDD等において演奏ログデータベース24として格納される。
【0033】
なお、カラオケ演奏端末13を設置地域毎に分類する際に用いる基準は、都道府県のみにかぎられず、例えば、廃藩置県前の旧国名であってもよいし、東北、関東、中部、関西等の地域名であってもよい。
また、所定の期間の分類基準は特に限定されるものではなく、例えば、1週間単位、1月単位、3ヶ月単位、6ヶ月単位、1年単位等、どのような期間であってもよい。
【0034】
<データ処理手段>
データ処理手段23は、演奏ログデータベース24及び顧客データベース25にアクセスして、データの抽出、変更、追加を処理するためのプログラムからなる。
【0035】
<演奏ログデータベース>
演奏ログデータベース24は、複数のカラオケ演奏端末13から収集した演奏ログを管理するためのデータベースである。この演奏ログデータベース24は、例えば図2(a)に示すように、カラオケ演奏端末13の設置地域毎に、曲名、アーティスト名、楽曲ID、演奏回数、演奏割合が関連付けて構築されている。また、楽曲が演奏された所定の期間を演奏ログに含ませる場合には、例えば図2(b)に示すように、カラオケ演奏端13の設置地域毎に、曲名、アーティスト名、楽曲ID、所定の期間における演奏回数(演奏頻度)、演奏割合が関連付けて構築されている。なお、各楽曲に関するデータは、演奏回数又は演奏頻度が多い順に並べられている。
【0036】
<顧客データベース>
顧客データベース25は、利用者毎に利用者情報が登録されたデータベースである。この顧客データベース25は、例えば利用者毎に、利用者ID、氏名、セカンドネーム(例えば愛称)、住所、電話番号、年齢、性別、職業、顔写真等のイメージファイル名が関連付けて構築されている。イメージファイルは、顧客データベース25に格納されている。なお、本実施形態では、外部入力画像に関する管理データが、顧客データベース25に格納される場合がある。
【0037】
<カラオケ演奏端末>
次に、本発明の実施形態に係る画像対応楽曲推薦提示システムを適用するカラオケ演奏端末13について説明する。図3は、カラオケ演奏端末13の構成を示すブロック図である。
カラオケ演奏端末13は、図3に示すように、カラオケ本体30、表示手段54、ミキシングアンプ53、マイクロホン51、スピーカ52、及び遠隔入出力端末50を備えると共に、通信ネットワーク12を介してホスト装置11と接続されている。また、カラオケ本体30と表示手段54とは、有線方式又は無線方式により接続されている。
【0038】
<遠隔入出力端末>
遠隔入出力端末50は、ユーザインタフェース機能を備えており、カラオケ本体30のローカル送受信手段39に対して有線方式又は無線方式によりデータの送受信を行うようになっており、データの送受信を行うための回路基板及びプログラム、及び楽曲検索手段45として機能させるためのプログラムを備えている。ここで利用される無線方式としては、例えば近接無線通信技術であるirDAやbluetooth(登録商標)等を挙げることができる。また、ユーザインタフェース機能として、例えば液晶ディスプレイとタッチセンサとを積層した入出力用表示部(図示せず)を備えており、入出力用表示部に表示されるアイコンや文字列にタッチすることにより、楽曲の選択やデータの入力を行うようになっている。
【0039】
また、遠隔入出力端末50は、画像対応楽曲提示手段46及び画像選択手段47として機能させるためのプログラムを備えると共に、楽曲索引データベース(DB)48を含んでいる。遠隔入出力端末50を構成する各手段については、後に詳述する。
【0040】
<カラオケ本体>
カラオケ本体30は、バス31、中央制御手段32、ROM33、RAM34、HDD35、音楽曲出力手段43、再生制御手段44、予約管理手段42、ローカル送受信手段39、ネットワーク送受信手段49、外部入力画像管理手段40、及び外部入力画像設定手段41を備えている。
【0041】
<中央制御手段>
中央制御手段32は、カラオケシステムを総合的に制御するための手段であり、例えばCPU及びその周辺機器により構成されており、CPU等がROM33等に記憶されたアプリケーションプログラムに従って動作することにより、制御機能を発揮することができるようになっている。
【0042】
<ROM/RAM>
ROM33は、カラオケシステムを構成する各機器を制御するためのアプリケーションプログラムデータや数値データを記憶するための機器で、例えば半導体メモリ等で構成される。また、RAM34は、アプリケーションプログラムや種々のデータを一時的に読み込む一時記憶領域として機能するための機器で、例えば半導体メモリ等で構成される。なお、物理的な半導体メモリによりRAM34を構成するのではなく、ハードディスク記憶装置等を用いて仮想的なRAM34を構成してもよい。本実施形態では、RAM34に、予約待ち行列が格納される。この予約待ち行列は、例えば図14に示すように、演奏順に、楽曲ID、楽曲名、選曲者の利用者IDを関連付けて格納したものであり、背景映像として外部入力画像が設定されている場合には、代替設定された画像IDも関連付けて格納される。
【0043】
<HDD>
HDD35は、カラオケ本体30を構成する大容量記憶装置であり、本実施形態では、楽曲データベース(DB)36、映像データベース37(DB)37、及び外部入力画像記憶部38として機能する。
【0044】
楽曲データベース36は、楽曲索引データ格納手段としても機能するもので、演奏データ(MIDI(登録商標)データ)及び歌詞テロップデータが同期されて構成される楽曲索引データについて、楽曲コードと対応付けてそれぞれ格納したデータベースである。ここで、演奏データは各楽曲の演奏データをデジタル化したものであり、歌詞テロップデータは演奏データに同期された楽曲の歌詞文字データである。
【0045】
映像データベース37は、楽曲毎に予めデフォルト設定された通常の背景映像を、当該楽曲の楽曲IDに対応させた映像ファイルとして所定数格納したデータベースである。利用者が個々に用意した個人対応の外部入力画像を背景映像として表示させない場合には、映像データベース37に格納された通常の背景映像を楽曲の演奏に合わせて表示することになる。
【0046】
外部入力画像記憶部38は、外部入力画像管理手段40で管理される外部入力画像を格納するための記憶部である。なお、遠隔入出力端末50に装着された外部記憶装置(例えばSDメモリカード)等を、外部入力画像記憶部38として機能させてもよいし、ホスト装置11を構成するHDD等を外部入力画像記憶部38として機能させてもよい。
【0047】
<音楽曲出力手段>
音楽曲出力手段43は、楽曲IDに基づいて楽曲データベース36から抽出された演奏データをデジタル再生すると共にアナログ変換してミキシングアンプ53に出力するための電子回路である。ミキシングアンプ53は、マイクロホン51から入力された歌唱者の歌唱音声と、音楽曲出力手段43から送出される演奏データとをミキシングすると共に、アンプ機能により増幅してスピーカ52より出力させるための手段である。
【0048】
<再生制御手段>
再生制御手段44は、カラオケ演奏中に、楽曲データベース36から抽出された楽曲データのうちの歌詞テロップデータ(歌詞文字データ)を当該楽曲の演奏データに同期させて表示手段54に出力するための電子回路である。さらに、再生制御手段44は、遠隔入出力端末50を介した利用者からの操作指示による予約楽曲リストや、画像対応楽曲提示手段46により選択設定される選曲可能な楽曲の一覧を表示手段54に表示させる機能も有している。
【0049】
<表示手段>
表示手段54は、カラオケ演奏時の映像、歌詞テロップ及び表示識別情報等を表示するための装置で、例えばCRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等により構成される。
【0050】
<予約管理手段>
予約管理手段42は、利用者により遠隔入出力端末50における楽曲検索手段45の機能を用いて選曲され、あるいは画像対応楽曲提示手段46の機能により提示された楽曲の中から選曲され、ローカル送受信手段39を介して送信された利用者ID、選曲された楽曲ID、及び設定された背景映像を対応付けて予約待ち行列としてRAM34に格納し、管理するためのプログラムである。なお、楽曲選択の表示や予約待ち行列の表示は、遠隔入出力端末50の入出力用表示部(図示せず)及び表示手段54のいずれか一方、あるいは双方で行うことができる。
【0051】
<送受信手段>
ローカル送受信手段39は、遠隔入出力端末50との間でデータの送受信を行うための手段である。ネットワーク送受信手段49は、通信ネットワーク12を介してホスト装置11との間でデータの送受信を行うための手段であり、通信ネットワーク12における通信方式の整合性を保つための通信回路やソフトウェアにより構成される。
【0052】
<外部入力画像管理手段>
外部入力画像管理手段40は、画像ID、撮影場所データ、あるいはこれらに加えて撮影年月日データが付帯された外部入力画像を格納するための手段であり、例えばSDメモリカード等の外部記憶手段や、カラオケ本体30の構成要素であるHDD、RAM等に格納された外部入力画像を管理するためのプログラムである。
外部入力画像管理手段40では、外部入力画像記憶部38に記憶されている情報のうち、少なくとも画像ID、撮影場所データ、あるいはこれらに加えて撮影年月日に関するデータを管理する。
【0053】
<外部入力画像の入力例1>
ここで、外部入力画像管理手段40における外部入力画像の入力例について説明する。図4は、カラオケ演奏端末13に1つのSDメモリカード装着スロット61が設けられている場合の外部入力画像の入力例を示す説明図である。
図4に示す例では、カラオケ演奏端末13に設けられたSDメモリカード装着スロット61に、外部入力画像が記憶されたSDメモリカード63が装着されると、外部入力画像毎に、画像ID、画像データ、撮影場所データ、及び撮影年月日データを関連付けて管理データとする。この場合には、SDメモリカード装着スロット61が1つのみであるので、外部入力画像を管理するための管理データとして利用者IDは必要ない。なお、この場合には、SDメモリカード63が外部入力画像記憶部38として機能する。
【0054】
<外部入力画像の入力例2>
図5は、ホスト装置11において外部入力画像を管理する場合の入力例を示す説明図である。
図5に示す例では、カラオケ演奏端末13にSDメモリカード装着スロット61を設けると共に、遠隔入出力端末50にSDメモリカード装着スロット61及びIDカード装着スロット62を設け、SDメモリカード63に記憶された外部入力画像をホスト装置11にアップロードし、ホスト装置11において、外部入力画像を利用者IDと関連付けて管理するようになっている。
この例では、複数のカラオケ演奏端末13が、通信ネットワーク12を介してホスト装置11に接続されているものとする。
【0055】
具体的には、図5に示すように、遠隔入出力端末50に設けられたIDカード装着スロット62にIDカード64を装着すると共に、カラオケ演奏端末13のSDメモリカード装着スロット61にSDメモリカード63を装着し、利用者IDと外部入力画像に関するデータとをホスト装置11に送信する。なお、パーソナルコンピュータ及びインターネットを用いてホスト装置11にアクセスして、利用者IDと外部入力画像に関するデータとをホスト装置11に送信するような構成としてもよい。
【0056】
ホスト装置11では、顧客データベース25において、利用者毎に、画像ID、画像データ、撮影場所データ、あるいはこれらに加えて撮影年月日データを関連付けて管理データとする。なお、画像データが複数ある場合には、画像データ毎に画像ID、画像データ、撮影場所データ、あるいはこれらに加えて撮影年月日データが関連付けられる。この管理データは、例えば図6に示すように、各画像データに対して撮影場所データ及び撮影年月日データを関連付けたものである。
【0057】
そして、遠隔入出力端末50に設けられたIDカード装着スロット62にIDカード64を装着して、利用者を特定するための要求がホスト装置11に送信されると、通信ネットワーク12を介してホスト装置11からカラオケ演奏端末13に向かって、特定された利用者IDに対応する管理データが送信され、HDDやRAM等からなる外部入力画像記憶部38に利用者ID毎のフォルダが形成されて、管理データが格納される。
なお、管理データは、各カラオケ演奏端末13において管理するようにしてもよい。
【0058】
<外部入力画像設定手段>
外部入力画像設定手段41は、楽曲毎にデフォルト設定された背景映像に代えて、外部入力画像管理手段40に格納された外部入力画像を背景映像として代替設定するためのプログラムである。
【0059】
<楽曲索引データベース>
楽曲索引データベース48は、楽曲データベースに対応させて、選曲時に参照する楽曲索引データを格納している。この楽曲索引データベース48には、通常使用する通常楽曲索引データとは別に、地域対応楽曲抽出管理手段27で管理している設置地域毎、あるいは設置地域及び所定の期間毎の地域別楽曲索引データが格納されている。
【0060】
楽曲索引データベースに格納された地域別楽曲索引データは、ホスト装置11の演奏ログデータベース24に対応したもので、楽曲IDと、設置地域データ及び所定の期間データとを紐付けして格納したものである。
なお、外部入力画像の撮影場所データにのみ基づいて推薦楽曲を提示する場合には、所定の期間データは不要となる。
【0061】
<画像対応楽曲提示手段>
画像対応楽曲提示手段46は、背景映像として外部入力画像が代替設定された場合に、楽曲索引データベース48に格納された地域別楽曲索引データの中から当該外部入力画像に付帯された撮影場所データ及び撮影年月日データに対応する設置地域データ及び所定の期間データが付帯された楽曲を選曲可能に一覧表示させるためのプログラムである。
なお、外部入力画像の撮影場所データにのみ基づいて推薦楽曲を提示する場合には、所定の期間データは不要となる。
【0062】
<画像選択手段>
画像選択手段47は、利用者の指示に基づき、複数の外部入力画像の中から背景映像に代えて代替設定する外部入力画像を選択するためのプログラムである。
【0063】
<楽曲選択手順>
次に、本実施形態の画像対応楽曲推薦提示システムを用いて楽曲選択を行う手順を説明する。本実施形態の画像対応楽曲推薦提示システムを用いた楽曲選択手順では、カラオケ演奏端末13のSDメモリカード装着スロット61にSDメモリカード63が装着され、あるいは遠隔入出力端末50からホスト装置11に対して管理データの送信要求があると、外部入力画像管理手段40の機能により外部入力画像が管理データとして管理され、楽曲選択処理が開始する。
【0064】
<実施例1>
実施例1の楽曲選択手順は、外部入力画像に付帯された撮影場所データのみに基づいて選曲を行う場合である。
図7は、外部入力画像に対応した楽曲を選択する手順の実施例1を示すフローチャートである。また、図8は背景映像選択画面を示す説明図、図9は地域指定画面の一例を示す説明図、図10は選曲目次画面を示す説明図である。
【0065】
実施例1の楽曲選択手順では、図7に示すように、外部入力画像に関する管理データが存在するか否かを判断し(S1)、管理データが存在する場合には、外部入力画像が複数存在するか否かを判断する(S2)。ここで、外部入力画像が1つのみの場合には、外部入力画像設定手段41の機能により、楽曲毎にデフォルト設定された背景映像に代えて当該外部入力画像を背景映像として設定し(S12)、遠隔入出力端末50の入出力用表示部に選曲目次を表示する(S13)。この際、遠隔入出力端末50の入出力用表示部には、図10に示すような画面が表示される。
【0066】
一方、外部入力画像が複数存在する場合には、画像選択手段47の機能により、遠隔入出力端末50の入出力用表示部に背景映像選択画面を表示する(S3)。この際、遠隔入出力端末50の入出力用表示部には、図8に示すような画面が表示される。図8に示す例では、複数の画像がサムネイル表示されている。
【0067】
続いて、利用者により画像が選択されると(S4)、外部入力画像設定手段41の機能により、楽曲毎にデフォルト設定された背景映像に代えて、外部入力画像管理手段40に管理された外部入力画像の中から選択された外部入力画像を背景映像として設定する(S5)。本実施例では、例えば図6に示すように、管理データとして外部入力画像が複数存在するため、これらの外部入力画像の画像データに付帯された撮影場所データも複数存在することになる。したがって、本実施例では、選択された画像に対応する撮影場所が複数となる場合が想定されるため、選曲に際して地域を指定する必要が生じる。
【0068】
そこで、本実施例では、遠隔入出力端末50の入出力用表示部に、選択された画像と共に地域指定ボタンを表示する(S6)、この際、遠隔入出力端末50の入出力用表示部には、図9に示すような画面が表示される。そして、利用者により地域の指定が行われると(S7)、画像対応楽曲提示手段46の機能により、楽曲索引データベース48の地域別楽曲索引データを参照し、背景映像として設定された外部入力画像に付帯された撮影場所データに対応する楽曲を抽出して、選曲可能な楽曲を遠隔入出力端末50の入出力用表示部に一覧表示する(S8)。この際、遠隔入出力端末50の入出力用表示部には、図10に示すような画面が表示される。
【0069】
続いて、選曲が確定されたか否かを判断し(S9)、選曲が確定されると、カラオケ本体30に対して、楽曲ID、背景映像として表示する外部入力画像の画像ID、及び利用者IDが送信され、予約管理手段42の機能により、予約待ち行列としてRAM34に格納する(S10)。一方、選曲が確定されなかった場合には、上述した処理を最初からやり直す。
【0070】
一方、外部入力画像に関する管理データが存在しない場合には、通常の選曲処理(S11)に移行する。なお、通常の選曲処理(S11)とは、一般的なカラオケシステムにおいて通常行われている選曲処理のことであり、例えば、楽曲索引データベース48に与えられる検索キーワードの属性情報に応じて、曲名、アーティスト名、ジャンル、年代等の各種検索モードを用いて選曲を行う処理のことである。
【0071】
なお、外部入力画像に関する管理データが存在する場合に、外部入力画像管理手段40に格納された外部入力画像の中から選択された画像を背景映像として設定するのではなく、利用者が当該外部入力画像を背景映像とするか否かを指示できるようにしてもよい。
【0072】
<実施例2>
実施例2の楽曲選択手順は、外部入力画像に付帯された撮影場所データ及び撮影年月日データに基づいて選曲を行う場合である。図11は、外部入力画像に対応した楽曲を選択する手順の実施例2を示すフローチャートである。また、図12は地域及び期間指定画面の一例を示す説明図、図13は選曲目次画面を示す説明図である。
【0073】
実施例2の楽曲選択手順では、図11に示すように、管理データ有無の判断処理(S21)から外部入力画像の設定処理(S25、S32〜S33)までは実施例1とほぼ同様である。
実施例2では、管理データとして外部入力画像が複数存在し、これらの外部入力画像の画像データに付帯された撮影場所データ及び撮影年月日データも複数存在することになる。したがって、実施例2では、選択された画像に対応する撮影場所及び撮影期間が複数となる場合が想定されるため、選曲に際して地域及び期間を指定する必要が生じる。
【0074】
そこで、実施例2では、遠隔入出力端末50の入出力用表示部に、選択された画像と共に地域指定ボタン及び期間指定ボタンを表示する(S26)、この際、遠隔入出力端末50の入出力用表示部には、図12に示すような画面が表示される。そして、利用者により地域及び期間の指定が行われると(S27)、画像対応楽曲提示手段46の機能により、楽曲索引データベース48の地域別楽曲索引データを参照し、背景映像として設定された外部入力画像に付帯された撮影場所データ及び撮影年月日データに対応する楽曲を抽出して、選曲可能な楽曲を遠隔入出力端末50の入出力用表示部に一覧表示する(S28)。この際、遠隔入出力端末50の入出力用表示部には、図13に示すような画面が表示される。
それ以降の処理(S29〜S30及びS31)に関しては、実施例1とほぼ同様である。
【0075】
<他の実施形態>
本発明の画像対応楽曲推薦提示システムを適用するカラオケシステムを構成する機器や手段は上述したものに限定されず、カラオケシステムの利用目的等に応じて、必要な機器や手段のみの構成としたり、適宜他の機器や手段を付加したりすることができる。
また、各手段をそれぞれ別個のものとして構成するのではなく、複数の機能を統合した手段として構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の実施形態に係る画像対応楽曲推薦提示システムの構成を示すもので、(a)は画像対応楽曲推薦提示システムの全体構成を示す模式図、(b)はホスト装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】演奏ログデータベースの構成を示すもので、(a)は楽曲が演奏された所定の期間を演奏ログに含ませない場合の説明図、楽曲が演奏された所定の期間を演奏ログに含ませる場合の説明図。
【図3】カラオケ演奏端末の構成を示すブロック図。
【図4】カラオケ演奏端末において外部入力画像を管理する場合の入力例1を示す説明図。
【図5】ホスト装置において外部入力画像を管理する場合の入力例2を示す説明図。
【図6】管理データの説明図。
【図7】外部入力画像に対応した楽曲を選択する手順を示すフローチャート(実施例1)。
【図8】背景映像選択画面を示す説明図(実施例1、実施例2)。
【図9】地域指定画面を示す説明図(実施例1)。
【図10】選曲目次画面を示す説明図(実施例1)。
【図11】外部入力画像に対応した楽曲を選択する手順を示すフローチャート(実施例2)。
【図12】地域及び期間指定画面を示す説明図(実施例2)。
【図13】選曲目次画面を示す説明図(実施例2)。
【図14】予約待ち行列の説明図。
【符号の説明】
【0077】
11 ホスト装置
12 通信ネットワーク
13 カラオケ演奏端末
21 送受信部
22 制御手段
23 データ処理手段
24 演奏ログデータベース
25 顧客データベース
26 演奏ログ収集手段
27 地域対応楽曲抽出管理手段
30 カラオケ本体
31 バス
32 中央制御手段
33 ROM
34 RAM
35 HDD
36 楽曲データベース
37 映像データベース
38 外部入力画像記憶部
39 ローカル送受信手段
40 外部入力画像管理手段
41 外部入力画像設定手段
42 予約管理手段
43 音楽曲出力手段
44 再生制御手段
45 楽曲検索手段
46 画像対応楽曲提示手段
47 画像選択手段
48 楽曲索引データベース
49 ネットワーク送受信手段
50 遠隔入出力端末
51 マイクロホン
52 スピーカ
53 ミキシングアンプ
54 表示手段
61 SDメモリカード装着スロット
62 IDカード装着スロット
63 SDメモリカード
64 IDカード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク通信回線を介してホスト装置に接続された複数のカラオケ演奏端末を備えた通信カラオケシステムに内蔵されてなり、各カラオケ演奏端末では楽曲毎にデフォルト設定された背景映像に代えて、外部入力画像を利用者の設定に応じて背景映像として表示可能であり、
演奏ログ収集手段と、地域対応楽曲抽出管理手段と、外部入力画像管理手段と、外部入力画像設定手段と、画像対応楽曲提示手段と、を備え、
前記演奏ログ収集手段は、前記各カラオケ演奏端末における演奏ログを少なくとも各カラオケ演奏端末に設定された設置地域データを付帯させて収集し、
前記地域対応楽曲抽出管理手段は、収集した演奏ログに基づき、カラオケ演奏端末の設置地域毎に演奏回数が上位の楽曲を抽出して管理し、
前記外部入力画像管理手段は、少なくとも撮影場所データが付帯された外部入力画像を所定の外部入力画像記憶部にて管理し、
前記外部入力画像設定手段は、楽曲毎にデフォルト設定された背景映像に代えて、前記外部入力画像管理手段に格納された外部入力画像を背景映像とする代替設定を可能とし、
前記画像対応楽曲提示手段は、背景映像として外部入力画像が代替設定された場合に、当該外部入力画像に付帯した撮影場所データに対応させて、前記地域対応楽曲抽出管理手段で設置地域毎に抽出した楽曲を選曲可能に一覧表示させる、
ことを特徴とする画像対応楽曲推薦提示システム。
【請求項2】
ネットワーク通信回線を介してホスト装置に接続された複数のカラオケ演奏端末を備えた通信カラオケシステムに内蔵されてなり、各カラオケ演奏端末では楽曲毎にデフォルト設定された背景映像に代えて、外部入力画像を利用者の設定に応じて背景映像として表示可能であり、
演奏ログ収集手段と、地域対応楽曲抽出管理手段と、外部入力画像管理手段と、外部入力画像設定手段と、画像対応楽曲提示手段と、を備え、
前記演奏ログ収集手段は、前記各カラオケ演奏端末における演奏ログを少なくとも各カラオケ演奏端末に設定された設置地域データ及び演奏年月日データを付帯させて収集し、
前記地域対応楽曲抽出管理手段は、収集した演奏ログに基づき、設置地域及び所定の期間毎に演奏回数が上位の楽曲を抽出して管理し、
前記外部入力画像管理手段は、少なくとも撮影場所データ及び撮影年月日データが付帯された外部入力画像を所定の外部入力画像記憶部にて管理し、
前記外部入力画像設定手段は、楽曲毎にデフォルト設定された背景映像に代えて、前記外部入力画像管理手段に格納された外部入力画像を背景映像とする代替設定を可能とし、
前記画像対応楽曲提示手段は、背景映像として外部入力画像が代替設定された場合に、当該外部入力画像に付帯した撮影場所データ及び撮影年月日データに対応させて、前記地域対応楽曲抽出管理手段で設置地域及び所定の期間毎に抽出した楽曲を選曲可能に一覧表示させる、
ことを特徴とする画像対応楽曲推薦提示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−8977(P2009−8977A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−171719(P2007−171719)
【出願日】平成19年6月29日(2007.6.29)
【出願人】(390004710)株式会社第一興商 (537)
【Fターム(参考)】