説明

画像形成システムおよび画像形成装置制御方法

【課題】画像形成された記録紙や後処理装置の状態を確認しつつ、専用のリモコンを使用せず、調整値の入力や変更が可能にする。
【解決手段】画像形成を行う画像形成部150と、キー入力による操作とポインティングデバイスによる操作とを受け付けると共に該操作に関連する表示を行う操作部105と、操作部からの操作に応じて前記画像形成部を制御する制御部101と、を有し、画像形成装置各部を調整する調整モードを少なくとも有する場合に、前記調整モード時において、前記ポインティングデバイスによる操作を、調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てるよう制御することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置各部を調整する調整モードを少なくとも有する画像形成装置、およびこの画像形成装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年は電子写真方式の画像形成装置の画質が向上したことにより、従来のオフセット印刷装置の代わりに印刷分野で画像形成装置が使用されている。
【0003】
この場合、図2に示すように、給紙装置50、画像形成装置100、後処理装置200−400が連結された状態で使用される。なお、後処理としては、断裁処理、バインド処理(製本処理)、積載排出処理などのために、複数台の後処理装置200,300,400が直列接続された状態になっている。
【0004】
この場合、画像形成装置100に設けられた操作部105から給紙から排紙に至るまでの画像形成の指示を入力する。ここで、オペレータは、操作部105において、画面表示を参照しつつ、ハードキー、表示画面上のアイコンやソフトキーなどのキー入力により、必要な指示を与えることができる。
【0005】
ただし、図2のように機器が大型化することにより、この操作部105の位置と末端の後処理装置400の出力位置は離れることになる。なお、操作部105の位置と記録紙出力の位置とは、1人のオペレータが移動せずに手を伸ばして届く距離ではない。
【0006】
すなわち、調整モードで調整をする場合には、操作部105での調整値の入力だけでなく、後処理装置における断裁位置やステープル位置の目視確認や調整の必要が生じるため、オペレータは末端の後処理装置400と画像形成装置100との間を何度か往復することがある。
【0007】
このような場合に対処するため、操作部105を取り外し可能なワイヤレスのタッチパッドにしたり、あるいは、専用のワイヤレス操作端末を用意することも考えられるが、対応させるためにコストがかかるという問題が生じる。
【0008】
なお、このような離れた位置での操作に関しては、以下の特許文献に各種の提案がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2008−070527号公報
【特許文献2】特開2007−066057号公報
【特許文献3】特開2004−252820号公報
【特許文献4】特開平11−122399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
以上の特許文献1に開示されたシステムでは、通常の表示画面のタッチパネル操作に加えて、専用のリモコンを用いた操作を可能にしている。この場合、専用のリモコンを用意しなければならず、部品点数やコストの増加を避けることができない。
【0011】
以上の特許文献2に開示されたシステムでは、コンピュータにおいて、リモコン操作用に情報量の少ないグラフィカルユーザインタフェース(以下、GUI)と、マウスやキーボード用に情報量の多いGUIと、を別々に持っている。この場合、専用のリモコンを用意する必要があることと、操作媒体によってGUIを切り替えるために操作者が複数のGUIでの操作に慣れることが問題となる。
【0012】
以上の特許文献3に開示されたシステムでは、コンピュータにおいて、タッチパネル操作とリモコン操作とで、表示画面におけるGUIを別々に持っている。この場合、操作媒体によってGUIを切り替える必要が生じ、操作者も複数のGUIでの操作に慣れる必要がある。
【0013】
以上の特許文献4の開示された画像形成装置では、通常の操作部での操作に加え、音声ガイダンスモードにおいて音声ガイダンスが流れてマウスを用いて画像形成の指示が行えるようになっている。この場合、ガイダンスが流れたのに応じてマウス操作をして、画像形成実行や、部数設定などを行うことができる。なお、この音声ガイダンスモードは盲人用が印刷を実行するための補助的なユーザインタフェースであり、上述した画像形成装置の調整に用いることはできない。
【0014】
以上のように、各特許文献記載のシステムでは専用のリモコンを用意したり、別のユーザインタフェースを用いたりするため、上述した画像形成装置の調整に用いることは実用的ではない。このため、後処理装置における断裁位置やステープル位置の目視確認や調整の必要がある場合には、オペレータは末端の後処理装置400と画像形成装置100との間を何度か往復しなければならない。
【0015】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、画像形成された記録紙や各種処理の状態を確認しつつ、専用のリモコンを使用せず、調整値の入力や変更が可能な画像形成装置および画像形成装置制御方法を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
すなわち、前記した課題を解決する本発明は、以下の通りである。
【0017】
(1)第1の発明は、画像形成を行う画像形成部と、キー入力による操作とポインティングデバイスによる操作とを受け付けると共に該操作に関連する表示を行う操作部と、操作部からの操作に応じて前記画像形成部を制御する制御部と、を有し、画像形成装置各部を調整する調整モードを少なくとも有する画像形成装置、または、画像形成装置の制御方法であって、前記制御部は、前記調整モード時において、前記ポインティングデバイスによる操作を、調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てるよう制御する、ことを特徴とする。
【0018】
(2)第2の発明は、上記(1)において、前記制御部は、前記操作部から所定の操作(テストプリント指示、遠隔調整の指示)があったときに、遠隔調整モードとして、前記ポインティングデバイスによる操作を調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てる、ことを特徴とする。
【0019】
(3)第3の発明は、上記(1)−(2)において、前記制御部は、前記ポインティングデバイスの操作を調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てた場合に、前記ポインティングデバイスによる前記表示部での表示画面におけるポインタ操作を無効にする、ことを特徴とする。
【0020】
(4)第4の発明は、上記(1)−(3)において、前記ポインティングデバイスによる操作に割り当てられた機能を音声により通知する音声通知部を備え、前記制御部は、前記ポインティングデバイスの操作を調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てた場合に、前記ポインティングデバイスによる操作の内容を前記音声通知部により通知するよう制御する、ことを特徴とする。なお、ここで通知に用いる音声としては、メッセージ音声、チャイムのいずれであってもよい。
【0021】
(5)第5の発明は、上記(1)−(4)において、前記制御部は、前記ポインティングデバイスによる操作を調整値の変更あるいは入力に割り当てた状態において前記操作部でキー入力が発生した場合には、前記ポインティングデバイスによる操作を、前記表示部での表示画面におけるポインタ操作に割り当てるよう制御する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によると、以下のような効果が得られる。
【0023】
(1)第1の発明では、画像形成装置各部を調整する調整モード時において、ポインティングデバイスによる操作を調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てるよう制御することにより、操作部から離れた場所で、画像形成された記録紙や後処理装置の状態を確認しつつ調整値の入力や変更が可能になる。
【0024】
(2)第2の発明では、上記(1)において、操作部から所定の操作として、テストプリントの指示や遠隔調整の指示があったときに、ポインティングデバイスによる操作を調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てることにより、操作部から離れた場所でも、画像形成された記録紙や後処理装置の状態を確認しつつ調整値の入力や変更が容易に行えるようになる。
【0025】
(3)第3の発明では、上記(1)−(2)において、ポインティングデバイスの操作を調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てた場合に、ポインティングデバイスによる表示部での表示画面におけるポインタ操作を無効にすることにより、画像形成された記録紙や後処理装置の状態を確認しつつ調整値の入力や変更が確実に行えるようになる。
【0026】
(4)第4の発明では、上記(1)−(3)において、ポインティングデバイスの操作を調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てた場合に、ポインティングデバイスによる操作の内容を、メッセージ音声やチャイム等の音声で通知するよう制御することにより、操作部から離れた場所であっても、画像形成された記録紙や後処理装置の状態を確認しつつ調整値の入力や変更が確実に行えるようになる。
【0027】
(5)第5の発明では、上記(1)−(4)において、ポインティングデバイスによる操作を調整値の変更あるいは入力に割り当てた状態において操作部でキー入力が発生した場合には、ポインティングデバイスによる操作を表示部での表示画面におけるポインタ操作に割り当てるよう制御することにより、操作部から離れた場所で画像形成された記録紙や後処理装置の状態を確認しつつ調整値の入力や変更が確実に行えるようになると共に、操作部の場所に戻って通常の操作を行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示す構成図である。
【図3】本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示す構成図である。
【図4】本発明の実施形態の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態の画面表示の様子を写真画像で示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態の画面表示の様子を写真画像で示す説明図である。
【図8】本発明の実施形態の画面表示の様子を写真画像で示す説明図である。
【図9】本発明の実施形態の画面表示の様子を写真画像で示す説明図である。
【図10】本発明の実施形態の画面表示の様子を写真画像で示す説明図である。
【図11】本発明の実施形態の画面表示の様子を写真画像で示す説明図である。
【図12】本発明の実施形態の画面表示の様子を写真画像で示す説明図である。
【図13】本発明の実施形態の画面表示の様子を写真画像で示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態(以下、実施形態)を詳細に説明する。
【0030】
〈画像形成装置の構成〉
図1−3は本発明の第1実施の形態の接続状態を示しており、給紙装置50、画像形成装置100、後処理装置200、後処理装置300、後処理装置400が直列に接続された画像形成システムを構成している。ここで、直列に接続とは、給紙装置50から給紙された記録紙に、画像形成装置100で画像形成され、その画像形成された記録紙が後処理装置200〜400で順次後処理されることを意味する。なお、記録紙の流れに沿って上流側を前段、下流側を後段と呼ぶことにする。なお、ここでは、後処理装置200〜400の3台の後処理装置が直列接続された状態を具体例として示すが、後処理装置の台数は何台であってもよい。
【0031】
給紙装置50は、給紙装置50内の各部を制御する制御部51と、接続されている他の装置と通信するための通信部52と、積載された記録紙を指示されたタイミングで送り出す給紙部55と、を備えて構成されている。
【0032】
画像形成装置100は、画像形成装置100内の各部を制御すると共に画像形成システムとしてシステム全体を制御する制御部101と、接続されている他の装置と通信するための通信部102と、操作者による操作入力と画像形成装置100の状態表示とを行う操作部105と、操作部105での操作を補助するマウスやトラックボール等のポインティングデバイス106と、操作部105での表示を補助するためにメッセージ音声やチャイム等の音声を通知する音声通知部107と、画像形成する際の画像データや各種データを記憶する記憶部130と、画像形成に必要な各種画像処理を実行する画像処理部140と、画像形成命令と画像データとに基づいて画像形成(印刷)を実行する画像形成部150と、を備えて構成されている。
【0033】
なお、制御部101は、調整実行中に操作部105からテストプリント指示や遠隔調整指示等の所定の操作があったときに、遠隔調整モードとして、ポインティングデバイス106による操作を調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てる制御を行う。
【0034】
また、操作部105では、オペレータが給紙から排紙に至るまでの画像形成の指示を入力する。ここで、オペレータは、操作部105において、操作部105の画面表示を参照しつつ、キー入力やポインタ操作により、必要な指示を与えることができる。ここで、「キー入力」とは、オペレータが、操作部105の画面表示を参照しつつ、操作部105においてテンキーやスタートボタンなどのハードキーの押下や表示画面上のアイコンやソフトキーのタッチ(クリック)などによる操作を言う。また、ここで、「ポインタ操作」とは、オペレータが、ポインティングデバイス106を用いたカーソル移動等のポインタ操作により、必要な指示を与える操作を言う。
【0035】
後処理装置200は、後処理装置200内の各部を制御する制御部201と、各装置と通信するための通信部202と、画像形成装置100で画像形成された記録紙に制御部201の制御に従って各種後処理(パンチ処理、ステイプル処理、バインド処理など)を施す後処理部205と、を備えて構成されている。なお、画像形成装置100あるいは画像形成装置100からの制御によって後処理部205を直接動作させる場合には、制御部201を省略することが可能である。
【0036】
後処理装置300は、後処理装置300内の各部を制御する制御部301と、各装置と通信するための通信部302と、画像形成装置100で画像形成された記録紙に制御部301の制御に従って各種後処理(パンチ処理、ステイプル処理、バインド処理など)を施す後処理部305と、を備えて構成されている。なお、画像形成装置100あるいは画像形成装置100からの制御によって後処理部305を直接動作させる場合には、制御部301を省略することが可能である。
【0037】
後処理装置400は、後処理装置400内の各部を制御する制御部401と、各装置と通信するための通信部402と、画像形成装置100で画像形成された記録紙に制御部401の制御に従って各種後処理(パンチ処理、ステイプル処理、バインド処理など)を施す後処理部405と、を備えて構成されている。なお、画像形成装置100あるいは画像形成装置100からの制御によって後処理部405を直接動作させる場合には、制御部401を省略することが可能である。
【0038】
以上の画像形成システムの構成では、通信部52,102,202,302,402間は、給紙装置50,画像形成装置100,後処理装置200−400を接続する際に、専用のコネクタやケーブルを介して接続される構成である。
【0039】
〈画像形成装置の動作、画像形成装置制御方法の手順〉
以下、図4−図5のフローチャート、図6以降の画面説明図を参照して画像形成装置の動作、画像形成装置制御方法の手順についての説明を行う。なお、この動作説明では、ポインティングデバイス106として、マウスを具体例にする。
【0040】
画像形成装置100が動作状態になると、制御部101は操作部105に対して初期画面を表示するように制御する(図4中のステップS101)。この初期画面としては、画像形成装置としてどのような動作を行うかをオペレータが選択するための画面である。そして、制御部101は、ポインティングデバイス106としてのマウスを通常操作モードに設定する(図4中のステップS102)。
【0041】
ここで、オペレータは、操作部105の画面表示を参照しつつ、ハードキーの押下や表示画面上のアイコンやソフトキーのクリックなどのキー入力、ポインティングデバイス106を用いたカーソル移動等のポインタ操作により、操作部105において必要な指示を与えることができる。
【0042】
ここで、操作部105やマウスを介して何らかの操作入力が検知された場合(図4中のステップS103)、操作入力が調整を指示するものであるかを制御部101が判別する(図4中のステップS104)。
【0043】
操作入力が調整以外を指示するものであると制御部101により判別されると(図4中のステップS104でNO)、制御部101は操作入力に応じた動作をするように、画像形成装置100の各部を制御する(図4中のステップS105)。
【0044】
そして、その動作を実行して(図4中のステップS105)、動作を続行すべきであれば(図4中のステップS107でNO)、操作入力の検知(図4中のステップS103)、操作入力の判別(図4中のステップS104)、およびそれ以降の処理を繰り返すよう、制御部101が各部を制御する。一方、その動作を実行して(図4中のステップS105)、動作を終了すべきであれば(図4中のステップS107でYES)、制御部101は画像形成装置100の各部の動作を終了させるよう制御する。
【0045】
また、操作入力が調整を指示するものであると制御部101により判別されると(図4中のステップS104でYES)、制御部101は、調整モードとして動作をするように画像形成装置100の各部を制御する(図4中のステップS106)。
【0046】
制御部101は、調整モードとしての動作として、操作部105から調整項目の選択を受け付ける(図5中のステップS201)。そして、制御部101は、選択された調整項目に応じた調整画面(図6参照)として表示画面を操作部105に表示させつつ、ハードキー、表示画面上のアイコンやソフトキーなどのキー入力、ポインティングデバイス106を用いたカーソル移動等のポインタ操作によるオペレータの調整値の入力を受け付ける(図5中のステップS202)。
【0047】
なお、この実施形態においては、ハードキーの押下や、ソフトキーやアイコンのタッチやクリック等の操作を、纏めて「キー入力」と呼ぶことにする。ここで、ハードキーとは、操作部105などに設けられたテンキーやスタートキーなど、物理的に存在するキーのことを意味する。ここで、ソフトキーやアイコンとは、操作部105の表示画面上に表示されたキーのことを意味する。
【0048】
ここで、図6は、中とじ処理を行う中とじ機のステープルセンター位置の調整を受け付ける調整画面としての表示画面であり、オペレータが調整値を調整することでステープルセンター位置を変更することが可能である。
【0049】
この場合、オペレータは、ハードキーやソフトキーのテンキーからの調整値を入力することで、入力した調整値が設定値表示部(図6(1))に表示される。この調整値が意図する値であればマウスのポインタ操作によりセットボタン(図6(2))をクリックすることで、入力した調整値が現在値として反映され、現在値表示部(図6(3))に表示される。
【0050】
なお、具体例に示したステープルセンター位置の調整に限らず、画像の色調整、画像の位置(余白)調整、パンチ孔位置調整、製本処理の調整など、各種の調整項目において、対応する調整値の入力や変更を同様にして行う。
【0051】
そして、オペレータは、この調整項目の調整値に基づいて印刷を実行して記録紙を出力させて確認するため、マウスのポインタ操作により印刷モードボタン(図6(4))をクリックする。操作部105において印刷モードボタンのクリックを検知した制御部101は操作部105に対して印刷モード画面(図7)を表示するように制御する。
【0052】
ここで、オペレータが印刷モード画面において印刷条件を意図する状態に設定してから実行ボタン(図示せず)を押下することで、この印刷の実行の指示を受けた制御部101は、中とじ処理において上述したセンター位置調整を実行しつつ印刷を実行して記録紙を出力する(図5中のステップS204)。なお、制御部101は、印刷実行後に、操作部105の表示画面を図7の印刷モード画面から図6の調整画面に戻し、調整値の変更に対処する。なお、実際の調整としては、制御部101は中とじ処理を担当する後処理装置400の制御部401にセンター位置の調整値を通知し、この通知を受けた制御部401が後処理部405におけるセンター位置を調整する。
【0053】
このように調整モードでのプリント出力指示などの所定の操作が発生すると、オペレータは出力される記録紙の状態あるいは後処理装置の状態を確認するため、操作部105の位置を離れて後処理装置400近傍に移動する可能性が高くなる。すなわち、オペレータは、後処理装置における断裁位置やステープル位置の目視確認や調整の必要が生じるため、末端の後処理装置400の出力部近傍に移動する。ただし、このように調整モードでのプリント出力指示などの所定の操作が発生した場合であっても、オペレータが別な操作を操作部105から入力するために操作部105の近くに居る場合もある。
【0054】
そこで、制御部101は、操作部105やポインティングデバイス106の操作入力状況を監視すると共に操作入力内容を判定する(図5中のステップS205)。
【0055】
ここで、オペレータが操作部105のタッチパネルにおけるアイコンやソフトキーのタッチなどのキー入力、あるいは、ハードキーから操作入力、すなわちポインティングデバイス106を用いない操作入力をしていれば(図5中のステップS205で「マウス以外」)、オペレータは操作部105の近傍に存在しているので、この検知結果を受けた制御部101は、動作モードを通常操作モードに設定する(図5中のステップS206)と共に、マウス等のポインティングデバイス106を通常操作モードにしてポインタ操作を有効になるように設定し(図5中のステップS207)、調整を実行する(図5中のステップS208)。
【0056】
なお、通常操作モードとは、従来から存在する一般的な操作モードであり、本実施形態で後述する遠隔調整モードと区別するための名称である。すなわち、この動作において、タッチパネルから操作入力をする以前から通常操作モードであれば、そのままの状態で通常操作モードの動作を続行する。
【0057】
一方、オペレータがマウス等のポインティングデバイス106から操作入力をしていれば(図5中のステップS205で「マウス」)、この検知結果を受けた制御部101は、動作モードを遠隔調整モードに設定する(図5中のステップS209)。また、制御部101は、マウス等のポインティングデバイス106について、遠隔調整モードにして、ポインタ操作を無効にすると共に、予め定められた特定の割り当てが有効になるように設定する(図5中のステップS210)。
【0058】
すなわち、遠隔調整モードとは、ポインティングデバイスによる操作を表示画面におけるポインタ操作に割り当てている従来から存在する一般的な操作モード(通常操作モード)とは別のモードであって、ポインティングデバイスによる操作を調整値の変更や入力の操作などの特定の割り当てとして動作させる本実施形態の特徴的なモードである。
【0059】
また、ここで、予め定められた特定の割り当てとは、例えば、調整モード画面において、ホイール操作に応じて調整値の増減、左クリックで調整値の確定、左ダブルクリックで印刷モード画面への遷移(印刷モード画面では左クリックで印刷実行、右クリックで印刷キャンセル)、右クリックで調整値のキャンセル、右ダブルクリックで調整値のクリア、マウス上下移動で調整項目の上下移動、マウス左右移動で調整項目の左右移動、などである。
【0060】
なお、遠隔調整時に操作部105の表示画面を見なくても遠隔調整の内容が明らかになるように、増減後の調整値や移動後の調整項目やセット(確定)/キャンセルの内容を、音声通知部107がメッセージ音声やチャイム等の音声で通知するよう、制御部101が制御する。
【0061】
そして、この状態で、オペレータによるマウスの操作が予め定められた特定の割り当てに該当すれば(図5中のステップS211でYES)、制御部101は、マウスの操作に応じて遠隔調整を実行する(図5中のステップS212)。なお、実際の遠隔調整としては、制御部101は担当する後処理装置等の制御部に調整値を通知し、この通知を受けた制御部が実際の調整を実行する。一方、オペレータによるマウスの操作が予め定められた特定の割り当てに該当しなければ(図5中のステップS211でNO)、制御部101は、操作部105やマウスの操作入力の監視と判定に戻る(図5中のステップS205)。
【0062】
〈遠隔調整の説明〉
印刷実行(図5中のステップS204)後にオペレータによるマウスの操作が予め定められた特定の割り当てに該当し(図5中のステップS211でYES)、マウスの操作に応じて制御部101が遠隔調整を実行する(図5中のステップS212)場合について、以下に説明する。
【0063】
図8に示す遠隔調整時の調整画面では、直前の調整における中とじ処理のステープルセンター位置の調整を受け付けており、直前の操作であるオペレータの調整値の入力(図5中のステップS202)での調整値「+20」が設定値表示部(図8(1))に表示されている。
【0064】
ここで、オペレータがマウスのホイールを手前方向に回転させることで、ポインティングデバイス106からの信号を受けた制御部101は、調整値を減少方向させると共に、音声通知部107から「調整値を減少させます、19,18,17,…」のようなメッセージ音声を出力させる。また、オペレータがマウスのホイールを奥方向に回転させることで、ポインティングデバイス106からの信号を受けた制御部101は、調整値を増加方向させると共に、音声通知部107から「調整値を増加させます、21,22,23,…」のようなメッセージ音声を出力させる。
【0065】
図9の場合には、オペレータがマウスのホイールを手前方向に回転させることで、ポインティングデバイス106からの信号を受けた制御部101は、調整値を「+20」から「+10」に減少方向に変化させている(図9(1)参照)。この場合、ポインティングデバイス106からの信号を受けた制御部101は、調整値を減少方向させて「+10」にすると共に、音声通知部107から「調整値を減少させます、19,18,…,10」のようなメッセージ音声を出力させる。なお、調整モード画面において、マウスのホイール操作に応じて調整値の増減中に、右クリックで変更中調整値のキャンセル(元の数値「+20」に戻す)、右ダブルクリックで調整値のクリア(調整値を「0」にする)なども可能である。これにより、オペレータは操作部105の表示画面を見ることなく、後処理装置400近傍でマウスを操作することで、遠隔調整で調整値の入力や変更が可能になる。
【0066】
また、以上の調整モード画面の設定値表示部が調整値「+10」の状態においてオペレータがマウスを左クリックすることで、ポインティングデバイス106からの信号を受けた制御部101は、設定値表示部の調整値を確定させる。すなわち、遠隔調整時にマウスを左クリックすることは、従来の通常操作モードにおいて「セット」アイコン(図10(2))をクリックしたのと同様の効果を持つ。従って、入力された調整値(図10(1))が、現在値として反映されて現在値表示部(図10(3))に表示される。この場合、ポインティングデバイス106からの信号を受けた制御部101は、調整値を確定すると共に、音声通知部107から「調整値を+10で確定します」のようなメッセージ音声を出力させる。これにより、オペレータは操作部105の表示画面を見ることなく、後処理装置400近傍でマウスを操作することで、遠隔調整で調整値のセット(確定)が可能になる。
【0067】
また、以上の調整モード画面の現在値表示部が調整値「+10」の状態においてオペレータがマウスを左ダブルクリックすることで、ポインティングデバイス106からの信号を受けた制御部101は、操作部105に対して印刷モード画面(図11)を表示するように制御する。この場合、ポインティングデバイス106からの信号を受けた制御部101は、印刷モード画面への遷移と共に、音声通知部107から「印刷モード画面に遷移します」のようなメッセージ音声を出力させる。これにより、オペレータは操作部105の表示画面を見ることなく、後処理装置400近傍でマウスを操作することで、印刷モード画面への遷移が可能になる。
【0068】
また、以上の印刷モード画面(図11)の状態においてオペレータがマウスを左クリックすることで、ポインティングデバイス106からの信号を受けた制御部101は、中とじ処理において上述したセンター位置調整(「+10」)を実行しつつ印刷を実行して記録紙を出力する。この場合、ポインティングデバイス106からの信号を受けた制御部101は、音声通知部107から「印刷を実行します」のようなメッセージ音声を出力させる。これにより、オペレータは操作部105の表示画面を見ることなく、遠隔調整中に印刷実行が可能になる。また、以上の印刷モード画面の状態においてオペレータがマウスを右クリックすることで、ポインティングデバイス106からの信号を受けた制御部101は、音声通知部107から「印刷をキャンセルします」のようなメッセージ音声を出力させる。これにより、オペレータは操作部105の表示画面を見ることなく、後処理装置400近傍でマウスを操作することで、遠隔調整中に印刷のキャンセルが可能になる。
【0069】
また、上下方向に複数の調整項目を有する印刷モード画面(図12)の状態においては、オペレータがマウスを上下に移動させることで、ポインティングデバイス106からの信号を受けた制御部101は、調整値の入力がアクティブとなる調整項目(図12(1)〜(8))を上又下に切り替える。なお、左右方向に複数の調整項目を有する印刷モード画面(図示せず)の状態においては、オペレータがマウスを左右に移動させることで、ポインティングデバイス106からの信号を受けた制御部101は、調整値の入力がアクティブとなる調整項目を左又は右に切り替える。この場合、ポインティングデバイス106からの信号を受けた制御部101は、音声通知部107から「調整項目は全体です。現在の調整値は10です」,「調整項目はSRA3です。現在の調整値は0です」のようなメッセージ音声を出力させる。これにより、オペレータは操作部105の表示画面を見ることなく、後処理装置400近傍でマウスを操作することで、遠隔調整中に調整項目の切り替えが可能になる。なお、各調整項目内の調整値の変更や確定、印刷実行などは既に説明した通りである。
【0070】
また、上下方向と左右方向の両方向に複数の調整項目を有する印刷モード画面(図13)の状態においては、オペレータがマウスを左右に移動させることで、ポインティングデバイス106からの信号を受けた制御部101は、調整値の入力がアクティブとなる調整項目を左又は右に切り替える(図13(1)〜(4)、(5)、(6))。この場合、ポインティングデバイス106からの信号を受けた制御部101は、音声通知部107から「調整項目はトレイ設定です。」,「調整項目は表裏調整オモテです。」,「調整項目は表裏調整ウラです。」,のようなメッセージ音声を出力させる。これにより、オペレータは操作部105の表示画面を見ることなく、後処理装置400近傍でマウスを操作することで、遠隔調整中に調整項目の切り替えが可能になる。なお、各調整項目内の調整値の変更や確定、印刷実行などは既に説明した通りである。そして、オペレータがマウスを上下に移動させることで、図12の場合と同様に、ポインティングデバイス106からの信号を受けた制御部101は、調整値の入力がアクティブとなる調整項目を上又下に切り替える(図13(1)〜(4)、(7)〜(10))。
【0071】
〈本実施形態により得られる効果〉
この実施形態では、各部を調整する調整モード時において、マウス等のポインティングデバイス106による操作を調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てるよう制御することにより、操作部105から離れた場所で、画像形成された記録紙や後処理装置の状態を確認しつつ調整値の入力や変更が可能になる。
【0072】
また、テストプリントの指示や遠隔調整の指示があったときに、ポインティングデバイス106による操作を調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てることにより、操作部105から離れた場所でも、画像形成された記録紙や後処理装置の状態を確認しつつ調整値の入力や変更が容易に行えるようになる。
【0073】
また、ポインティングデバイス106の操作を調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てた場合に、ポインティングデバイス106による操作部105の表示画面におけるポインタ操作を無効にすることにより、画像形成された記録紙や後処理装置の状態を確認しつつ調整値の入力や変更が確実に行えるようになる。
【0074】
また、ポインティングデバイス106の操作を調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てた場合に、ポインティングデバイス106による操作の内容を、音声通知部107によるメッセージ音声やチャイム等の音声で通知するよう制御することにより、操作部105から離れた場所であっても、画像形成された記録紙や後処理装置の状態を確認しつつ調整値の入力や変更が確実に行えるようになる。
【0075】
また、ポインティングデバイス106による操作を調整値の変更あるいは入力に割り当てた状態において操作部105でキー入力(ハードキーのキー入力や、タッチパネルのタッチ操作)が発生した場合には、ポインティングデバイス106による操作を表示画面におけるポインタ操作に割り当てるよう制御することにより、操作部105から離れた場所で画像形成された記録紙や後処理装置の状態を確認しつつ調整値の入力や変更が確実に行えるようになると共に、操作部105の場所に戻って通常操作モードの操作を確実に行えるようになる。
【0076】
また、以上の実施形態によると、操作部105やポインティングデバイス106として、遠隔調整のために専用のデバイスを用意する必要がないので、オペレータの負担を軽減できると共に、装置コストの上昇を防止することができる。
【0077】
また、以上の実施形態によると、操作部105の表示画面を変更しておらず、GUIを切り替える必要がないので、オペレータに負担を掛けることがない。
【0078】
〈その他の実施形態〉
以上の実施形態では、ポインティングデバイス106としてマウスを具体例にしたが、マウスはワイヤレスであってもワイヤードであってもよい。また、マウスではなく、トラックボール等を用いて遠隔調整をすることも可能である。
【0079】
また、マウスの操作として、左右のシングルクリック、ダブルクリック、ホイール回転(垂直スクロール)操作などを具体例にしたが、これに限られず、長押し、ホイールの押し込み、ホイールの左右(水平スクロール)操作などを、上述した予め定められた特定の割り当てに用いてもよい。
【0080】
なお、オペレータは操作部105の位置から離れた場合にマウスを用いて遠隔調整を行うだけでなく、操作部105の近くに居る場合であっても、操作部105の表示画面に目を向けることが難しい、あるいは、操作部105のタッチパネルやハードキーを使うことが難しい場合などに、マウスの操作で遠隔調整を行うことは可能である。たとえば、オペレータが画像形成装置100の遠隔調整をデモンストレーションとして展示会などで実施する場合には、オペレータがどの位置にいても遠隔調整の実行が可能である。
【0081】
また、マウスからのワイヤレス信号を受信する受信部を後処理装置200−400のそれぞれに配置しておき、処理装置200−400のいずれかを遠隔調整により調整する際に、受信部からの信号強度を参照した制御部101は、マウスが一番近づいたいずれかの後処理装置についての調整項目が自動的にアクティブになるようにしてもよい。
【0082】
また、以上の説明では、遠隔調整モードにおいて後処理装置200−400のいずれかについて遠隔調整を実行する具体例を示したが、調整対象は後処理装置に限定されるものではない。画像形成装置100や給紙装置50であっても、遠隔調整の実行が可能である。
【0083】
また、音声通知部107はメッセージ音声だけでなく、調整値のアップ/ダウン、確定、キャンセルなどについて予め定められたチャイムやビープ音などで通知を行うことも可能である。
【0084】
また、通常操作モードから遠隔調整モードに移行するきっかけとなる所定の操作として、調整モードでのプリント出力のほかに、遠隔調整をオペレータが自分の意志で選択する操作であってもよい。
【符号の説明】
【0085】
50 給紙装置
100 画像形成装置
101 制御部
102 通信部
105 操作部
106 ポインティングデバイス
107 音声通知部
130 記憶部
140 画像処理部
150 画像形成部
200 後処理装置
300 後処理装置
400 後処理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成を行う画像形成部と、
キー入力による操作とポインティングデバイスによる操作とを受け付けると共に該操作に関連する表示を行う操作部と、操作部からの操作に応じて前記画像形成部を制御する制御部と、を有し、
画像形成装置各部を調整する調整モードを少なくとも有する画像形成装置であって、
前記制御部は、前記調整モード時において、前記ポインティングデバイスによる操作を、調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てるよう制御する、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記操作部から所定の操作があったときに、遠隔調整モードとして、前記ポインティングデバイスによる操作を調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てる、
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記ポインティングデバイスの操作を調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てた場合に、前記ポインティングデバイスによる前記表示部での表示画面におけるポインタ操作を無効にする、
ことを特徴とする請求項1−2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ポインティングデバイスによる操作に割り当てられた機能を音声により通知する音声通知部を備え、
前記制御部は、前記ポインティングデバイスの操作を調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てた場合に、前記ポインティングデバイスによる操作の内容を前記音声通知部により通知するよう制御する、
ことを特徴とする請求項1−3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記ポインティングデバイスによる操作を調整値の変更あるいは入力に割り当てた状態において前記操作部でキー入力が発生した場合には、前記ポインティングデバイスによる操作を、前記表示部での表示画面におけるポインタ操作に割り当てるよう制御する、
ことを特徴とする請求項1−4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
画像形成を行う画像形成部と、キー入力による操作とポインティングデバイスによる操作とを受け付けると共に該操作に関連する表示を行う操作部と、操作部からの操作に応じて前記画像形成部を制御する制御部と、を有し、画像形成装置各部を調整する調整モードを少なくとも有する画像形成装置の制御方法であって、
前記調整モード時において、前記ポインティングデバイスによる操作を、調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てるよう制御する、
ことを特徴とする画像形成装置制御方法。
【請求項7】
前記操作部から所定の操作があったときに、遠隔調整モードとして、前記ポインティングデバイスによる操作を調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てる、
ことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置制御方法。
【請求項8】
前記ポインティングデバイスの操作を調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てた場合に、前記ポインティングデバイスによる前記表示部での表示画面におけるポインタ操作を無効にする、
ことを特徴とする請求項6−7に記載の画像形成装置制御方法。
【請求項9】
前記ポインティングデバイスによる操作に割り当てられた機能を音声により通知する機能を備え、
前記ポインティングデバイスの操作を調整値の変更あるいは入力の操作に割り当てた場合に、前記ポインティングデバイスによる操作の内容を音声により通知するよう制御する、
ことを特徴とする請求項6−8のいずれか一項に記載の画像形成装置制御方法。
【請求項10】
前記ポインティングデバイスによる操作を調整値の変更あるいは入力に割り当てた状態において前記操作部でキー入力が発生した場合には、前記ポインティングデバイスによる操作を、前記表示部での表示画面におけるポインタ操作に割り当てるよう制御する、
ことを特徴とする請求項6−9のいずれか一項に記載の画像形成装置制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−28106(P2013−28106A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−166501(P2011−166501)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】