説明

画像形成装置、および、画像形成方法

【課題】原稿中に不明な語句がある場合や、訳語が分からない語句がある場合に、その語句の意味や、訳語、解説を容易に得るとともに、その語句の意味や、訳語、解説を記録として残し、後にその記録を利用できるようにするなど、ユーザの利便性を高めること。
【解決手段】画像読取部13が、原稿画像を読み取り、文字認識部14が、画像読取部13により読み取られた原稿画像に含まれる語句の文字認識を行い、情報取得部23が、辞書検索を行うウェブサイトにネットワークを介してアクセスし、文字認識部14により文字認識された語句をキーワードとして辞書検索を行った検索結果の情報を語句情報として取得し、画像形成部24が、情報取得部23により取得された語句情報に基づいて、語句情報と原稿画像とを含む語句情報付き画像を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を形成する画像装置、および、画像形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットの発達により、インターネット上で公開されたウェブサイトからさまざまな情報を容易に得ることができるようになっている。そして、このようなインターネット上の情報を利用するため、インターネットへの接続機能を搭載するさまざまな機器が開発されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、インターネットに接続可能なMFP(Multi Function Peripheral)が開示されている。このMFPは、原稿画像に含まれるウェブアドレスを抽出し、そのウェブアドレスに対応するウェブページ情報を取得する。そして、MFPは、原稿画像とウェブページ情報との対応関係を示すインデックスを生成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−74573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1の従来技術は、ユーザがスキャンした文書中に含まれている語句の意味や訳語、解説を知りたい場合に、そのような情報をユーザに提供するものではない。
【0006】
文書中に不明な語句がある場合や、訳語が分からない語句がある場合、ユーザは辞書を用いてその語句を調べるか、あるいは、コンピュータを用いてインターネットに接続し、辞書検索サービスを提供するウェブサイトなどでその語句を検索して調べる必要が生じ、手間がかかる。また、メモしたり、印刷したりしなければ調べた結果が後に残らないという不便さもある。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑み、文書中に不明な語句がある場合や、訳語が分からない語句がある場合に、その語句の意味や、訳語、解説を容易に取得するとともに、その語句の意味や、訳語、解説を記録として残し、後にその記録を利用できるようにするなど、ユーザの利便性を高めることが可能な画像形成装置、および、画像形成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する為に、本発明の第1の技術手段は、画像を形成する画像形成装置であって、原稿画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部により読み取られた前記原稿画像に含まれる語句の文字認識を行う文字認識部と、辞書検索を行うウェブサイトにネットワークを介してアクセスし、前記文字認識部により文字認識された語句をキーワードとして前記辞書検索を行った検索結果の情報を語句情報として取得する情報取得部と、前記情報取得部により取得された語句情報に基づいて、該語句情報と前記原稿画像とを含む語句情報付き画像を形成する画像形成部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記情報取得部は、ユーザにより指定された条件を満たす語句を前記キーワードとして設定することを特徴とする。
【0010】
本発明の第3の技術手段は、第2の技術手段において、前記条件は、前記語句の領域指定、文字列指定、字体指定、文字サイズ指定、文字色指定の条件の少なくとも1つを含むことを特徴とする。
【0011】
本発明の第4の技術手段は、第1〜第3のいずれか1つの技術手段において、ユーザを識別する識別情報と前記ウェブサイトのアドレスとを対応付けて記憶する記憶部と、前記ユーザを認証するユーザ認証部とをさらに備え、前記情報取得部は、前記ユーザ認証部により認証されたユーザに対応する前記ウェブサイトのアドレスを前記記憶部から読み出し、読み出した該アドレスに基づいて前記ウェブサイトにアクセスすることを特徴とする。
【0012】
本発明の第5の技術手段は、第1〜4のいずれか1つの技術手段において、前記画像形成部は、1ページ分の前記原稿画像と該1ページ分の原稿画像に含まれる語句の前記語句情報とを1ページ内に含む前記語句情報付き画像を形成することを特徴とする。
【0013】
本発明の第6の技術手段は、第1〜第5のいずれか1つの技術手段において、前記画像形成部は、前記原稿画像と前記語句情報とを所定のレイアウトで配置し、レイアウトの変更指示をユーザから受け付けた場合に、前記所定のレイアウトを変更することを特徴とする。
【0014】
本発明の第7の技術手段は、第1〜第6のいずれか1つの技術手段において、前記情報取得部は、前記文字認識部により文字認識された語句のうち、ユーザにより選択された語句を前記ウェブサイトにおいて辞書検索の対象となる語句から除外することを特徴とする。
【0015】
本発明の第8の技術手段は、第7の技術手段において、前記情報取得部は、前記ウェブサイトにおいて辞書検索の対象となる語句の数が、前記語句情報を配置する予め設定された領域の数よりも多い場合に、予め設定された条件に基づいて前記ウェブサイトにおいて辞書検索の対象となる語句から除外する語句を選択し、選択された語句を前記ウェブサイトにおいて辞書検索の対象となる語句から除外することを特徴とする。
【0016】
本発明の第9の技術手段は、第1〜第6のいずれか1つの技術手段において、前記画像形成部は、前記ウェブサイトにおいて辞書検索の対象となる語句の数が、前記語句情報を配置する予め設定された領域の数よりも多い場合に、前記語句情報を配置する領域を前記ウェブサイトにおいて辞書検索の対象となる語句の数と同じ数だけ設け、さらに、少なくとも前記原稿画像を縮小するか、または、前記語句情報を縮小して配置した前記語句情報付き画像を形成することを特徴とする。
【0017】
本発明の第10の技術手段は、第1〜第9のいずれか1つの技術手段において、前記画像形成部は、前記情報取得部により取得された前記語句情報において、前記語句情報付き画像に含める領域、または、前記語句情報付き画像に含めない領域の指定をユーザから受け付け、受け付けた領域の指定に基づいて、前記語句情報付き画像を形成することを特徴とする。
【0018】
本発明の第11の技術手段は、第1〜第10のいずれか1つの技術手段において、前記ウェブサイトにおいてなされる辞書検索は、前記語句の意味、訳語、または、解説の情報の検索を含むことを特徴とする。
【0019】
本発明の第12の技術手段は、画像を形成する画像形成方法であって、原稿画像を読み取る画像読取ステップと、前記画像読取ステップにおいて読み取られた前記原稿画像に含まれる語句の文字認識を行う文字認識ステップと、辞書検索を行うウェブサイトにネットワークを介してアクセスし、前記文字認識ステップにおいて文字認識された語句をキーワードとして前記辞書検索を行った検索結果の情報を語句情報として取得する情報取得ステップと、前記情報取得ステップにおいて取得された語句情報に基づいて、該語句情報と前記原稿画像とを含む語句情報付き画像を形成する画像形成ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、原稿画像を読み取り、読み取られた原稿画像に含まれる語句の文字認識を行い、辞書検索を行うウェブサイトにネットワークを介してアクセスし、文字認識された語句をキーワードとして辞書検索を行った検索結果の情報を語句情報として取得し、取得された語句情報に基づいて、語句情報と原稿画像とを含む語句情報付き画像を形成することとしたので、原稿中に不明な語句がある場合や、訳語が分からない語句がある場合に、その語句の意味や、訳語、解説をユーザが容易に得ることができるとともに、その語句の意味や、訳語、解説が記録として残るので、後にその記録が利用できるようになり、ユーザの利便性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る画像形成処理の一例について説明する説明図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る画像形成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る画像形成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る画像形成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る画像形成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】キーワードの抽出条件の選択を受け付ける選択画面の一例を示す図である。
【図8】原稿画像の一例を示す図である。
【図9】語句情報付き画像のレイアウトの一例を示す図である。
【図10】語句情報付き画像のレイアウトの他の例を示す図である。
【図11】キーワードの一覧を表示するキーワード表示画面の一例を示す図である。
【図12】語句情報付き画像データに含める領域の指定を受け付ける領域指定受付画面の一例を示す図である。
【図13】加工後の語句情報を含む語句情報付き画像データの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係る画像形成処理の一例について説明する説明図である。まず、この画像形成処理では、ユーザ認証が行われる(図1(A))。このユーザ認証は、認証されたユーザにのみ画像形成装置の利用を許可するために行われる。また、画像形成装置には、ユーザを識別する識別情報に対応付けて辞書検索を行うウェブサイトのURLの情報が登録されている。このウェブサイトでは、語句が検索キーワードとして入力された場合に、その語句の意味や訳語、あるいは、解説を含む語句情報が検索結果として出力される。上記URLの情報は、上記検索に利用するウェブサイトのURLとして予めユーザにより登録されたものである。ユーザが画像形成装置を利用する権限のあるユーザであると認証された場合、後に説明するように、上記URLに対応するウェブサイトにアクセスがなされる。
【0023】
ユーザ認証の後、画像形成装置により原稿画像が読み取られ、文字認識がなされる(図1(B))。そして、文字認識により得られた語句の中から、辞書検索用のキーワードとして用いられる語句が抽出される(図1(C))。この語句の抽出には、さまざまな抽出条件が用いられる。例えば、文書の見出しとして、大きな文字サイズで重要な語句が強調して記載されている場合があるが、このような語句を抽出するため、文字サイズが抽出条件として用いられる。また、重要な語句は、特別な色や字体で記載されている場合があるが、このような語句を抽出するため、文字色や字体が抽出条件として用いられる。そして、それらの抽出条件を満たす語句が抽出され、抽出された語句が辞書検索用のキーワードとして設定される。
【0024】
その後、画像形成装置は、図1(A)におけるユーザ認証において認証されたユーザに対応付けて登録されているURLの情報を取得し、そのURLに対応するウェブサイトにアクセスして、抽出したキーワードを用いて辞書検索を行う(図1(D))。そして、画像形成装置は、辞書検索の結果得られた語句情報を記憶装置に記憶する(図1(E))。
【0025】
その後、画像形成装置は、ユーザによる語句情報の加工指示を受け付ける(図1(F))。例えば、取得した語句情報に含まれる余分な情報をユーザが除去する場合、画像形成装置は、その情報を除去する指示をユーザから受け付ける。そして、画像形成装置は、図1(B)で読み取った原稿画像と、辞書検索の結果得られた語句情報、あるいは、余分な情報が除去された語句情報とを含む語句情報付き画像を生成し、生成した語句情報付き画像を印刷する(図1(G))。
【0026】
これにより、原稿中に不明な語句がある場合や、訳語が分からない語句がある場合に、その語句の意味や、訳語、解説を容易に得ることができるとともに、その語句の意味や、訳語、解説が記録として残るので、後にその記録が利用できるようになり、ユーザの利便性が高まる。
【0027】
つぎに、本発明に係る画像形成装置10の構成について説明する。図2は、本発明に係る画像形成装置10の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、画像形成装置10は、ICカード通信部11、ユーザ認証部12、画像読取部13、画像処理部14、文字認識部15、画像記憶部16、画像読取制御部17、操作パネル18、ネットワークインターフェース部19、不揮発性メモリ部20、揮発性メモリ部21、記憶部22、情報取得部23、画像形成部24、制御部25を備える。
【0028】
ICカード通信部11は、ICカード30との間で通信を行う処理部である。例えば、ユーザ情報が登録されたICカード30をユーザがICカード通信部11にかざすと、ICカード通信部11はそれを検知してICカード30との間で通信を行い、ICカード30から受信したユーザの情報をユーザ認証部12に出力する。
【0029】
ユーザ認証部12は、ユーザ認証を行う処理部である。ユーザ認証部12は、ICカード通信部11からユーザの情報を受信し、受信した情報を後に説明する記憶部22に記憶されたユーザ認証情報22aと照合して、ユーザ認証を行う。
【0030】
画像読取部13は、原稿画像を読み取るイメージスキャナなどのデバイスである。画像処理部14は、画像読取部13により読み取られた原稿画像に対して、画像の回転などの画像処理を実行する処理部である。文字認識部15は、画像読取部13により読み取られた原稿画像、あるいは、画像処理部14により画像処理がなされた原稿画像に対して文字認識を行う処理部である。
【0031】
ここで、文字認識部15は、原稿画像に含まれる語句の文字列だけでなく、文字サイズや文字色、字体も認識する。例えば、文字認識部15は、画像読み取った原稿画像の各文字の幅や高さを検出することにより文字サイズを認識する。また、文字認識部15は、各文字の色を検出することにより文字色を認識する。さらに、文字認識部15は、各文字の文字構造の特徴抽出を行い、抽出した特徴と、字体特徴情報22eとして予め字体ごとに登録されている文字の特徴とを比較することにより字体を認識する(例えば、特開平7−200734の技術を参照)。
【0032】
画像記憶部16は、画像読取部13により読み取られた原稿画像、画像処理部14により画像処理がなされた原稿画像、文字認識部15により認識された文字の情報などを記憶するハードディスク装置などの記憶デバイスである。画像読取制御部17は、原稿画像の読取処理を制御する処理部である。例えば、画像読取制御部17は、画像読取部13が読み取った原稿画像を画像処理部14に渡して、画像処理部14に画像処理を実行させたり、画像読取部13が読み取った原稿画像、画像処理部14により画像処理がなされた原稿画像、あるいは、文字認識部15により認識された文字の情報などを画像記憶部16に記憶させたりする。
【0033】
操作パネル18は、さまざまな情報を表示し、また、ユーザからのさまざまな入力を受け付けるデバイスである。操作パネル18は、表示部18aと操作部18bとを備える。表示部18aは、液晶ディスプレイなどの表示デバイスである。操作部18bは、ユーザからの情報の入力を受け付けるタッチパネルなどの入力デバイスである。操作部18bは、表示部11と重ねて設置され、表示部11に表示されたボタンの押下などを検出する。ネットワークインターフェース部19は、辞書検索を行うウェブサイトを提供するウェブサーバ31などとの間で、ネットワーク32を介した通信を行うインターフェース部である。
【0034】
不揮発性メモリ部20は、ROM(Read Only Memory)などの不揮発性メモリにより構成される記憶デバイスである。不揮発性メモリ部20は、画像形成装置10で行われる処理を実行するコンピュータプログラムなどを記憶する。揮発性メモリ部21は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリにより構成される記憶デバイスである。揮発性メモリ部21は、画像形成装置10で用いられる種々のデータを一時的に記憶する。記憶部22は、ハードディスク装置などの補助記憶装置により構成される記憶デバイスである。この記憶部22は、ユーザ認証情報22a、ウェブサイト情報22b、レイアウト情報22c、語句情報22d、字体特徴情報22e、キーワード抽出条件情報22fを記憶する。
【0035】
ユーザ認証情報22aは、ユーザ認証を行うために用いられる認証情報である。ユーザ認証部11は、ICカード30からユーザの情報を取得した場合に、その情報がユーザ認証情報22aに登録されているか否かを検出することにより、ユーザ認証を行う。
【0036】
ウェブサイト情報22bは、ユーザを識別する識別情報と対応付けて登録された辞書検索を行うウェブサイトの情報である。この情報は、ウェブサイトのURL(Uniform Resource Locator)、ウェブサイト上で辞書検索用のキーワードの入力を受け付けるキーワード入力領域の位置情報、ウェブサイト上で検索実行の指示をユーザから受け付ける検索実行ボタンの位置情報、検索が失敗した際にウェブサイトから出力される文字列の情報などを含んでいる。
【0037】
ユーザ認証によりユーザが認証された場合、そのユーザの識別情報に対応付けて登録されているウェブサイトのURLが読み出さる。そして、読み出されたURLを用いて、ウェブサイトに対するアクセスがなされ、辞書検索が行われる。このウェブサイトの情報は、各ユーザにより予め登録される。これにより、各ユーザは、辞書検索に用いるウェブサイトを、本人の好み、欲する情報、利用分野、利用目的、情報の充実度などに応じて自由に設定することができる。
【0038】
レイアウト情報22cは、印刷される語句情報付き画像において、原稿画像を配置する領域、および、辞書検索の結果得られた語句情報を配置する領域を設定した設定情報である。このような情報を予め設定しておくことにより、原稿画像と語句情報とを含む語句情報付き画像を生成する際に、ユーザはレイアウトをその都度指定する必要が無くなり、利便性が高まる。語句情報22dは、辞書検索の結果得られた語句情報を記憶した情報である。この語句情報には、検索を行った語句の意味や、訳語、解説などの情報が含まれる。
【0039】
字体特徴情報22eは、太字体や細字体などの各字体に対応付けて、文字の縦線、横線、あるいは、斜め線の太さや、各線の端点の形状などの特徴を登録した情報である。キーワード抽出条件情報22fは、予め設定されたキーワードの抽出条件の情報、および、キーワードの各抽出条件の優先順位の情報である。
【0040】
情報取得部23は、文字認識部15により文字認識がなされた場合に、ネットワーク32を介して、辞書検索を行うウェブサイトにアクセスし、文字認識の結果得られた語句をキーワードとして、そのウェブサイトに辞書検索を実行させ、その結果得られた語句情報を取得する処理部である。その際、情報取得部23は、文字認識の結果得られた語句の中から、キーワードの抽出条件を満たす語句を抽出し、抽出した語句をキーワードとして設定する。例えば、情報取得部23は、ユーザにより指定された領域内にある語句、ユーザにより入力された文字列と一致する文字列の語句、ユーザにより指定された文字サイズの条件を満たす語句、ユーザにより指定された文字色の条件を満たす語句、あるいは、ユーザにより指定された字体の条件を満たす語句を抽出し、抽出した語句をキーワードとして設定する。
【0041】
ここで、情報取得部23は、辞書検索を行うウェブサイトを、ユーザ認証により認証されたユーザに対応付けてウェブサイト情報22bに登録されているウェブサイトの中から選択する。そして、情報取得部23は、そのウェブサイトにおける辞書検索の結果得られた情報を、語句情報22dとして記憶部22に記憶する。
【0042】
画像形成部24は、画像の印刷を行う処理部である。特に、この画像形成部24は、画像読取部13により読み取られた原稿画像と、情報取得部23によりウェブサーバ31から取得された語句情報とを含む語句情報付き画像を生成し、生成した語句情報付き画像を印刷する。画像形成部24は、印刷する際に所定の大きさの紙の1ページに収まる語句情報付き画像を生成してもよいし、複数ページにわたって印刷される語句情報付き画像を生成してもよい。また、画像形成部24は、ウェブサーバ31から取得された語句情報に広告などの不要な情報が含まれている場合には、不要な情報を除外する処理を行い、不要な情報が除外された語句情報と、原稿画像とを含む語句情報付き画像を生成し、生成した語句情報付き画像を印刷する。このように、原稿画像と語句情報とをまとめて印刷することが可能な語句情報付き画像を生成することにより、ユーザは語句情報付き画像の印刷物を解説書として利用することができる。
【0043】
制御部25は、画像処理装置10の全体を制御する処理部である。制御部25は、CPU(Central Processing Unit)などにより構成される。この制御部25は、図2に示した各機能部間におけるデータの授受などを制御する。
【0044】
つぎに、本発明に係る画像形成処理の処理手順について説明する。図3〜図6は、本発明に係る画像形成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図3に示すように、まず、画像形成装置10のユーザ認証部12は、ユーザがICカード30をICカード通信部11にかざした場合に、それを検知してユーザ認証を行う(ステップS101)。具体的には、ユーザ認証部12は、ICカード30に登録されているユーザの認証情報をICカード通信部11から取得し、取得したユーザの認証情報がユーザ記憶部22に記憶されているユーザ認証情報22aに登録されているか否かを判定する。
【0045】
そして、ユーザ認証部12は、ユーザ認証が成功したか否かを判定する(ステップS102)。具体的には、ユーザ認証部12は、ユーザの認証情報がユーザ認証情報22aに登録されている場合に、ユーザ認証が成功したと判定する。ユーザの認証情報がユーザ認証情報22aに登録されていない場合、ユーザ認証部12は、ユーザ認証が失敗したと判定する。
【0046】
ユーザ認証が失敗した場合(ステップS102においてNOの場合)、そのままこの画像形成処理は終了する。ユーザ認証が成功した場合(ステップS102においてYESの場合)、情報取得部23は、ユーザから語句情報の取得要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS103)。具体的には、情報取得部23は、語句情報を取得するか否かの入力をユーザから受け付ける画面を表示部18aに表示させ、操作部18bを介して、その入力をユーザから受け付けたか否かを判定する。
【0047】
語句情報の取得要求をユーザから受け付けなかった場合(ステップS103においてNOの場合)、画像形成部24は、画像読取部13が読み取った原稿画像を印刷する通常のコピー処理を実行する(ステップS112)。その後、この画像形成処理は終了する。語句情報の取得要求をユーザから受け付けた場合(ステップS103においてYESの場合)、情報取得部23は、画像読取部13が読み取った原稿画像から、辞書検索用のキーワードを抽出する際に用いられるキーワード抽出条件の選択をユーザから受け付ける(ステップS104)。
【0048】
図7は、キーワードの抽出条件の選択を受け付ける選択画面40の一例を示す図である。この選択画面40には、領域指定ボタン41、文字列指定ボタン42、文字サイズ指定ボタン43、文字色指定ボタン44、字体指定ボタン45、OKボタン46が表示される。
【0049】
領域指定ボタン41は、ユーザが原稿画像に含まれる語句を矩形領域で囲んで指定し、指定された語句を辞書検索する際のキーワードとして設定するためのボタンである。領域指定ボタン41が押下され、さらにOKボタン46が押下された場合、操作部18bは、原稿画像に含まれる語句を囲む矩形領域の頂点の指定をユーザから受け付ける。情報取得部23は、この頂点の情報を取得し、原稿画像が文字認識された場合に、取得した頂点の情報により特定される矩形領域内に含まれる語句を、辞書検索する際のキーワードとして選択する。これにより、ユーザはキーワードを直接指定できる。
【0050】
文字列指定ボタン42は、ユーザが文字列を入力して、辞書検索する際のキーワードを設定するためのボタンである。文字列指定ボタン42が押下され、さらにOKボタン46が押下された場合、表示部18aは、仮想キーボードを表示し、操作部18bは、仮想キーボードを用いてなされた文字列の入力をユーザから受け付ける。情報取得部23は、この文字列の情報を取得し、原稿画像が文字認識された場合に、取得した文字列と一致する文字列の語句を、辞書検索する際のキーワードとして選択する。これにより、ユーザはキーワードを直接指定できる。
【0051】
文字サイズ指定選択ボタン43は、原稿画像に含まれる語句のうち予め設定された文字サイズの条件を見たす語句を、辞書検索する際のキーワードとして設定するためのボタンである。文字サイズ指定ボタン43が押下され、さらにOKボタン46が押下された場合、操作部18bは、文字サイズの条件(例えば、18ポイント以上など)の指定をユーザから受け付ける。情報取得部23は、この文字サイズの条件の情報を取得し、原稿画像が文字認識された場合に、その文字サイズの条件を満たす語句を、辞書検索する際のキーワードとして選択する。これにより、例えば、見出しなどにおいて、大きなサイズの文字で強調して記載されている重要な語句が、キーワードとして効率的に選択される。
【0052】
文字色指定選択ボタン44は、原稿画像に含まれる語句のうち予め設定された文字色と同じ文字色の語句を、辞書検索する際のキーワードとして設定するためのボタンである。文字色指定ボタン44が押下され、さらにOKボタン46が押下された場合、操作部18bは、文字色の条件(例えば、赤色など)の指定をユーザから受け付ける。情報取得部23は、この文字色の条件の情報を取得し、原稿画像が文字認識された場合に、その文字色の条件を満たす文字色の語句を、辞書検索する際のキーワードとして選択する。これにより、例えば、特定の文字色で強調して記載されている重要な語句が、キーワードとして効率的に選択される。
【0053】
字体指定選択ボタン45は、原稿画像に含まれる語句のうち予め設定された文字の字体と同じ字体の語句を、辞書検索する際のキーワードとして設定するためのボタンである。字体指定ボタン45が押下され、さらにOKボタン46が押下された場合、操作部18bは、字体の条件(例えば、太字体など)の指定をユーザから受け付ける。情報取得部23は、この字体の条件の情報を取得し、原稿画像が文字認識された場合に、その字体の条件を満たす字体の語句を、辞書検索する際のキーワードとして選択する。これにより、例えば、特殊な字体で強調して記載されている重要な語句が、キーワードとして効率的に選択される。
【0054】
OKボタン46は、キーワード抽出条件を設定するためのボタンである。具体的には、情報取得部23は、ユーザにより領域指定ボタン41、文字列指定ボタン42、文字サイズ指定ボタン43、文字色指定ボタン44、あるいは、字体指定ボタン45が押下され、さらにOKボタン46が押下された場合に、領域指定、文字列指定、文字サイズ指定、文字色指定、あるいは、字体指定の各条件をキーワード抽出条件として設定する。
【0055】
また、領域指定ボタン41、文字列指定ボタン42、文字サイズ指定ボタン43、文字色指定ボタン44、あるいは、字体指定ボタン45を押下する順番により、ユーザは、各キーワード抽出条件の優先度を設定することができる。この場合、情報取得部23は、各ボタンが押下された順番の情報を記憶部22にキーワード抽出条件情報22fとして記憶する。この優先度の情報は、キーワード数が語句情報を表示する領域の数に比べて多く、キーワードを取捨選択する必要がある場合に用いられる。このように、さまざまな抽出条件を用いて語句を抽出することにより、さまざまなフォーマットで記載されている原稿に対して、適切にキーワードを設定できる。
【0056】
図3の説明に戻ると、ステップS104の後、情報取得部23は、キーワードを抽出する条件の選択が完了したか否かを調べる(ステップS105)。具体的には、情報取得部23は、ユーザによりOKボタン46が押下されたか否かを判定する。キーワード抽出条件の選択が完了していない場合(ステップS105においてNOの場合)、ステップS104に移行して、情報取得部23は、引き続きキーワードを抽出する条件の選択をユーザから受け付ける。
【0057】
キーワード抽出条件の選択が完了した場合(ステップS105においてYESの場合)、情報取得部23は、選択されたキーワード抽出条件の中に、文字列指定の条件があるか否かを調べる(ステップS106)。文字列指定の条件がある場合(ステップS106においてYESの場合)、情報取得部23は、操作部18bを介して、ユーザから文字列の指定を受け付ける(ステップS109)。具体的には、情報取得部23は、表示部18aに仮想キーボードを表示させ、操作部18bは、ユーザが押下した仮想キーボードのキーを検出する。そして、情報取得部23は、押下が検出されたキーの情報を操作部18bから取得することにより、ユーザからの文字列の指定を受け付ける。
【0058】
ステップS106において文字列指定の条件がない場合(ステップS106においてNOの場合)、あるいは、ステップS107においてユーザから文字列の指定を受け付けた場合、情報取得部23は、選択されたキーワード抽出条件の中に、文字サイズ指定の条件があるか否かを調べる(ステップS108)。文字サイズ指定の条件がある場合(ステップS108においてYESの場合)、情報取得部23は、操作部18bを介して、ユーザから文字サイズの指定を受け付ける(ステップS109)。具体的には、情報取得部23は、表示部18aに文字サイズの指定を受け付ける画面を表示させ、その画面上でユーザが操作部18bを介して指定した文字サイズの情報を操作部18bから取得することにより、ユーザからの文字サイズの指定を受け付ける。
【0059】
ステップS108において文字サイズ指定の条件がない場合(ステップS108においてNOの場合)、あるいは、ステップS109においてユーザから文字サイズの指定を受け付けた場合、情報取得部23は、選択されたキーワード抽出条件の中に、文字色指定の条件があるか否かを調べる(ステップS110)。文字色指定の条件がある場合(ステップS110においてYESの場合)、情報取得部23は、操作部18bを介して、ユーザから文字色の指定を受け付ける(ステップS111)。具体的には、情報取得部23は、表示部18aに文字色の指定を受け付ける画面を表示させ、その画面上でユーザが操作部18bを介して指定した文字色の情報を操作部18bから取得することにより、ユーザからの文字色の指定を受け付ける。
【0060】
ステップS110において文字色指定の条件がない場合(ステップS110においてNOの場合)、あるいは、ステップS111においてユーザから文字色の指定を受け付けた場合、図4に示すように、情報取得部23は、選択されたキーワード抽出条件の中に、字体指定の条件があるか否かを調べる(ステップS113)。字体指定の条件がある場合(ステップS113においてYESの場合)、情報取得部23は、操作部18bを介して、ユーザから文字の字体の指定を受け付ける(ステップS114)。具体的には、情報取得部23は、表示部18aに文字の字体の指定を受け付ける画面を表示させ、その画面上でユーザが操作部18bを介して指定した文字の字体の情報を操作部18bから取得することにより、ユーザからの文字の字体の指定を受け付ける。
【0061】
ステップS113において字体指定の条件がない場合(ステップS113においてNOの場合)、あるいは、ステップS114においてユーザから文字の字体の指定を受け付けた場合、画像形成部24は、操作部18bを介して、コピー処理の実行指示をユーザから受け付けたか否かを判定する(ステップS115)。コピー処理の実行指示をユーザから受け付けていない場合(ステップS115においてNOの場合)、画像形成部24は、ユーザからコピー処理の実行をキャンセルする指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS123)。ユーザからコピー処理の実行をキャンセルする指示を受け付けた場合(ステップS123においてYESの場合)、そのままこの画像形成処理は終了する。ユーザからコピー処理の実行をキャンセルする指示を受け付けていない場合(ステップS123においてNOの場合)、画像形成部24は、ステップS115に移行し、それ以後の処理を継続する。
【0062】
ステップS115において、画像形成部24が、コピー処理の実行指示をユーザから受け付けた場合(ステップS115においてYESの場合)、画像読取部13は、原稿をスキャンして原稿画像を読み取り、読み取った画像を画像記憶部16に記憶する画像読取処理を実行する(ステップS116)。そして、画像形成部24は、読み取った原稿画像を表示部18aに表示させるプレビュー表示処理を実行する(ステップS117)。
【0063】
図8は、原稿画像50の一例を示す図である。例えば、図8に示す原稿画像50では、語句「強誘電体メモリ」の文字サイズは18ポイントであり、語句「BIOS」の文字の字体は太字体であり、語句「不揮発性メモリ」の文字色は赤色であるものとする。そして、他の文字の文字サイズは、18ポイント未満であり、字体は細字体であり、色は黒色であるものとする。
【0064】
この場合、文字サイズのキーワード抽出条件として、18ポイント以上という条件が設定されている場合、語句「強誘電体メモリ」が辞書検索用のキーワードの候補として選択される。また、文字の字体のキーワード抽出条件として、太字体という条件が設定されている場合、語句「BIOS」が辞書検索用のキーワードの候補として選択される。また、文字色のキーワード抽出条件として、赤色という条件が設定されている場合、語句「不揮発性メモリ」が辞書検索用のキーワードの候補として選択される。
【0065】
図4の説明に戻ると、ステップS117の後、情報取得部23は、選択されたキーワード抽出条件の中に、文字領域指定の条件があるか否かを調べる(ステップS118)。文字領域指定の条件がある場合(ステップS118においてYESの場合)、情報取得部23は、操作部18bを介して、ユーザから文字領域の指定を受け付ける(ステップS119)。具体的には、操作部18bは、表示部18aに表示された原稿画像に含まれる文字を囲む矩形領域の指定を受け付ける。そして、情報取得部23は、操作部18bから、指定された矩形領域の情報を取得することにより、文字領域の指定を受け付ける。
【0066】
ステップS118において、文字領域指定の条件がない場合(ステップS118においてNOの場合)、あるいは、ステップS119においてユーザから文字サイズの指定を受け付けた場合、文字認識部15は、ステップS116において読み取った原稿画像に含まれる語句を文字認識する文字認識処理を実行する(ステップS120)。
【0067】
そして、画像形成部24は、記憶部22からレイアウト情報22cを読み出し(ステップS121)、最終的に印刷される語句情報付き画像のレイアウトを決定する(ステップS122)。具体的には、画像形成部24は、語句情報付き画像のレイアウトをユーザに選択させる画面を表示部18aに表示させ、操作部18bがユーザからレイアウトの選択を受け付けることにより、レイアウトを決定する。
【0068】
図9は、語句情報付き画像のレイアウト60の一例を示す図である。図9に示すレイアウト60には、原稿画像表示領域61と、3つの語句情報表示領域62a〜62cが含まれる。原稿画像表示領域61は、図4のステップS116で読み取られた原稿画像50が表示される領域である。語句情報表示領域62a〜62cは、辞書検索を行うウェブサイトにおいて、キーワードとして設定された語句の検索を行うことにより得られた語句情報を表示する領域である。この語句情報には、検索を行った語句の意味や訳語、解説などの情報が含まれる。また、語句情報に広告63a〜63fが含まれる場合には、語句情報表示領域62a〜62cに広告63a〜63fも併せて表示される。
【0069】
図10は、語句情報付き画像のレイアウト60の他の例を示す図である。図10には、3つのレイアウト60の例が示されている(図10(A)〜(C))。図10(A)〜図10(C)の各レイアウト60には、図9に示したレイアウト60と同様に、原稿画像表示領域61、および、語句情報表示領域62a〜62hが含まれるが、各レイアウト60は、語句情報表示領域62a〜62hの数が互いに異なる。すなわち、図10(A)のレイアウト60では、語句情報表示領域62a〜62dの数は4つであり、図10(B)のレイアウト60では、語句情報表示領域62a〜62fの数は6つであり、図10(C)のレイアウト60では、語句情報表示領域62a〜62hの数は8つである。画像形成部24は、上記のようなレイアウト60の中からいずれか1つのレイアウト60の選択をユーザから受け付けることにより、印刷される語句情報付き画像のレイアウト60を決定する。
【0070】
また、ユーザは、原稿画像表示領域61、あるいは、語句情報表示領域62a〜62hを縮小、拡大することができる。この場合、画像形成部24は、縮小比率、あるいは、拡大比率の指定をユーザから受け付ける画面を表示部18aに表示させ、操作部18bがユーザから縮小比率、あるいは、拡大比率の指定を受け付ける。画像形成部24は、操作部18bがユーザから受け付けた縮小比率、あるいは、拡大比率に基づいて、原稿画像表示領域61、あるいは、語句情報表示領域62a〜62hを縮小、拡大し、印刷される語句情報付き画像のレイアウトを決定する。
【0071】
また、画像形成部24は、原稿画像表示領域61、あるいは、語句情報表示領域62a〜62hを縮小、拡大するのに合わせて、原稿画像表示領域61内に表示される原稿画像、あるいは、語句情報表示領域62a〜62h内に表示される語句情報を縮小、拡大する。このように、原稿画像表示領域61、あるいは、語句情報表示領域62a〜62hの縮小、拡大を可能とすることにより、見易さを考慮して語句情報付き画像を印刷することができる。
【0072】
図4の説明に戻ると、ステップS122の処理の後、情報取得部23は、図3のステップS104において選択されたキーワード抽出条件に応じて、ステップS120において文字認識された語句の中からキーワードを抽出する(ステップS123)。具体的には、情報取得部23は、図3のステップS107において文字列が指定された場合には、指定された文字列と同じ文字列の語句を、ステップS109において文字サイズの条件が指定された場合には、指定された文字サイズの条件を満たす語句を、ステップS111において文字色の条件が指定された場合には、指定された文字色の条件を満たす語句を、ステップS114において文字の字体の条件が指定された場合には、指定された字体の条件を満たす語句を、ステップS119において文字領域が指定された場合には、指定された文字領域に含まれる語句を、辞書検索用のキーワードの候補として抽出する。
【0073】
そして、図5に示すように、情報取得部23は、抽出されたキーワード中に重複するキーワードがあるか否かを判定する(ステップS124)。重複するキーワードがある場合(ステップS124においてYESの場合)、情報取得部23は、重複するキーワードのうち、キーワード抽出条件情報22fに登録された優先度の高いキーワードを1つ選択する(ステップS125)。
【0074】
ステップS125の処理の後、あるいは、重複するキーワードがない場合(ステップS124においてNOの場合)、情報取得部23は、図4のステップS123で抽出されたキーワードの一覧を表示部18aに表示させる(ステップS126)。なお、ステップS124の処理において、重複するキーワードがあった場合、情報取得部23は、重複するキーワードのうち、ステップS125において選択された1つのキーワードのみを表示部18aに表示させる。
【0075】
図11は、キーワードの一覧を表示するキーワード表示画面70の一例を示す図である。図11に示すように、キーワード表示画面70には、キーワード表示ボタン71a〜71c、設定ボタン72、修正ボタン73が表示される。キーワード表示ボタン71a〜71cは、原稿画像から抽出された各キーワードを示すボタンである。キーワード表示ボタン71a〜71cには、抽出されたキーワードと、そのキーワードの抽出に用いられたキーワード抽出条件とが表示される。
【0076】
また、各キーワード表示ボタン71a〜71cは、キーワード抽出条件情報22fに登録されているキーワード抽出条件の優先順位の順に表示される。例えば、キーワード抽出条件の優先順位が、字体指定、文字色指定、文字サイズ指定の順である場合、字体指定の条件により抽出された語句「BIOS」を示すキーワード表示ボタン71a、文字色指定の条件により抽出された語句「不揮発性メモリ」を示すキーワード表示ボタン71b、文字サイズ指定の条件により抽出された語句「強誘電体メモリ」を示すキーワード表示ボタン71cが、この順番で表示される。
【0077】
設定ボタン72は、辞書検索を行うウェブサイトにおいて、辞書検索用のキーワードを設定するために用いられるボタンである。キーワード表示画面70が最初に表示された場合、キーワード表示ボタン71a〜71cに表示されたキーワードはすべて選択された状態となっている。そして、そのままユーザが設定ボタン72を押下した場合、情報取得部23は、すべてのキーワードを辞書検索用のキーワードとして設定する。
【0078】
また、キーワード表示ボタン71a〜71cが選択された状態で、選択された状態にあるキーワード表示ボタン71a〜71cをユーザが押下した場合、情報取得部23は、押下されたキーワード表示ボタン71a〜71cの表示色を変更し、そのキーワードの選択を解除する。この状態でユーザが設定ボタン72を押下すると、情報取得部23は、選択されているキーワードのみを辞書検索用のキーワードとして設定する。このように、辞書検索用のキーワードを取捨選択できるようにすることにより、不要なキーワードによる辞書検索を省略することができ、不要なキーワードに対する語句情報が語句情報付き画像に含まれることを防止できる。
【0079】
修正ボタン73は、キーワードを修正するために用いられるボタンである。ユーザが修正したいキーワードを表示するキーワード表示ボタン71a〜71cを押下し、さらに修正ボタン73を押下すると、情報取得部23は、表示部18aに仮想キーボードを表示させ、操作部18bは、仮想キーボードによるキーワードの入力をユーザから受け付ける。そして、情報取得部23は、入力されたキーワードで、押下されたキーワード表示ボタン71a〜71cに対応するキーワードを置き換えることにより、キーワードの修正を行う。例えば、図11の例では、「強誘電体メモリ」が「強誘電体メモル」と誤って文字認識されている。このような場合、上記のようにして、情報取得部23は、「強誘電体メモル」を「強誘電体メモリ」で置き換える。このようなキーワード表示画面70を表示することにより、ユーザは、キーワードが適切に抽出されているか否かを容易に確認することができ、また、適切に抽出されなかったキーワードを容易に修正できる。
【0080】
図5の説明に戻ると、ステップS126の後、情報取得部23は、ユーザからキーワードの修正指示があったか否かを判定する(ステップS127)。具体的には、情報取得部23は、図11に示すキーワード表示画面70において、修正ボタン73がユーザにより押下され、その情報を操作部18bから受信した場合に、キーワードの修正指示があったと判定する。一方、設定ボタン72がユーザにより押下され、その情報を操作部18bから受信した場合、情報取得部23は、キーワードの修正指示はないと判定する。
【0081】
キーワードの修正指示があった場合(ステップS127においてYESの場合)、情報取得部23は、操作部18bを介して、キーワードの修正をユーザから受け付ける(ステップS128)。その後、情報取得部23は、ステップS126に移行して、再度キーワードの一覧を表示部18aに表示させる。
【0082】
ステップS127において、キーワードの修正指示がなかった場合(ステップS127においてNOの場合)、情報取得部23は、キーワードの選択を受け付ける(ステップS129)。具体的には、情報取得部23は、図11に示したキーワード表示画面70において、ユーザがキーワード表示ボタン71a〜71cを押下して行ったキーワードの選択を受け付ける。
【0083】
そして、情報取得部23は、選択されたキーワードが設定されたか否かを判定する(ステップS130)。具体的には、情報取得部23は、図11に示したキーワード表示画面70において、設定ボタン72が押下されたか否かを判定することにより、選択されたキーワードが設定されたか否かを判定する。
【0084】
選択されたキーワードが設定されていない場合(ステップS130においてNOの場合)、ステップS126に移行して、情報取得部23は、それ以降の処理を実行する。選択されたキーワードが設定された場合(ステップS130においてYESの場合)、情報取得部23は、ステップS129で設定されたキーワードの数が、図4のステップS122で決定したレイアウト60における語句情報表示領域63a〜63hの数よりも多いか否かを判定する(ステップS131)。
【0085】
キーワードの数が、語句情報表示領域63a〜63hの数よりも多い場合(ステップS131においてYESの場合)、情報取得部23は、キーワードの削除要求をユーザから受け付ける警告画面を表示部18aに表示させる(ステップS132)。そして、情報取得部23は、キーワードの削除要求をユーザから受け付けたか否かを判定する(ステップS133)。キーワードの削除要求をユーザから受け付けた場合(ステップS133においてYESの場合)、ステップS129に移行して、情報取得部23は、ユーザによるキーワードの選択を再度受け付ける。
【0086】
その際、図11に示すキーワード表示画面70において、ユーザがそのまま設定ボタン72を押下した場合には、情報取得部23は、優先順位が高いキーワード抽出条件に対応するキーワードから順に、語句情報表示領域63a〜63hの数だけキーワードを選択する。また、ユーザがキーワード表示ボタン71a〜71cを押下して、押下されたキーワード表示ボタン71a〜71cに対応するキーワードの選択を解除し、その後設定ボタン72を押下した場合、情報取得部23は、その時点で選択された状態にあるキーワードを辞書検索用のキーワードとして設定する。これにより、語句情報表示領域63a〜63hの数とキーワードの数とを一致させることができ、ユーザは、予め設定された見易いレイアウト60を崩すことなく生成された語句情報付き画像を得ることができる。
【0087】
ステップS133において、キーワードの削除要求をユーザから受け付けなかった場合(ステップS133においてNOの場合)、画像形成部24は、図4のステップS122において決定されたレイアウト60を、キーワードの数と同じ数の語句情報表示領域62a〜62cを有する別のレイアウト60に変更する(ステップS134)。
【0088】
例えば、図9に示すレイアウト60の場合、画像形成部24は、原稿画像表示領域61を縮小し、あるいは、語句情報表示領域62a〜62cを縮小し、あるいは、原稿画像表示領域61と語句情報表示領域62a〜62cの両方を縮小し、キーワードの数と同じ数の語句情報表示領域を配置できる領域を確保する。そして、画像形成部24は、図9に示すもとのレイアウト60を、原稿画像表示領域61と、キーワードの数と同じ数の語句情報表示領域を配置したレイアウト60に変更する。なお、画像形成部24は、縮小された原稿画像表示領域61に原稿画像を表示する場合には、その縮小に合わせて原稿画像を縮小表示し、縮小表示された語句情報表示領域62a〜62cに語句情報を表示する場合には、その縮小に合わせて語句情報を縮小表示する。これにより、ユーザは、検索されたすべての語句情報を含む語句情報付き画像を容易に得ることができる。
【0089】
図5の説明に戻ると、ステップS134の後、情報取得部23は、辞書検索を行うウェブサイトを選択する(ステップS135)。具体的には、情報取得部23は、記憶部22に記憶されたウェブサイト情報22bから、図3のステップS101において認証されたユーザの識別情報に対応付けて登録されているウェブサイトのURLの情報をウェブサイト情報22bから読み出す。そして、情報取得部23は、URLの情報を読み出したウェブサイトを、辞書検索を行うウェブサイトとして選択する。そして、情報取得部23は、読み出したURLを用いて、辞書検索を行うウェブサイトにアクセスする(ステップS136)。
【0090】
その後、図6に示すように、情報取得部23は、そのウェブサイトの辞書検索用のキーワード入力領域にキーワードを入力する(ステップS137)。具体的には、情報取得部23は、ウェブサイト情報22bから、そのウェブサイトにおけるキーワード入力領域の位置の情報を読み出し、その位置に図5のステップS130で設定されたキーワードを入力する(ステップS137)。
【0091】
そして、情報取得部23は、上記ウェブサイトにおいて検索を実行し、入力したキーワードに対応する語句情報を取得する(ステップS138)。具体的には、情報取得部23は、ウェブサイト情報22bから、そのウェブサイトにおいて検索の実行を指示する検索実行ボタンの位置の情報を読み出し、その位置にある検索実行ボタンを押下することにより検索を実行する。
【0092】
そして、情報取得部23は、語句情報の取得が成功したか否かを判定する(ステップS139)。具体的には、情報取得部23は、ウェブサイト情報22bから、検索が失敗した際にそのウェブサイトから出力される文字列の情報を読み出す。そして、情報取得部23は、辞書検索の結果、その文字列がそのウェブサイトから出力されたか否かを検出することにより、上記判定を行う。
【0093】
語句情報の取得が失敗した場合(ステップS139においてNOの場合)、情報取得部23は、語句情報の取得が失敗したウェブサイトとは別のウェブサイトが、図3のステップS101において認証されたユーザの識別情報に対応付けてウェブサイト情報22bに登録されているか否かを判定する(ステップS140)。別のウェブサイトがウェブサイト情報22bに登録されている場合(ステップS140においてYESの場合)、図5のステップS135に移行して、情報取得部23は、その別のウェブサイトを選択し、その後の処理を継続する。
【0094】
なお、ここでは、語句情報の取得に失敗した場合に、別のウェブサイトを選択し、辞書検索を行うこととしたが、初めから複数のウェブサイトにおいて辞書検索を行い、後に説明する語句情報付き画像の生成処理において、その結果得られた複数の語句情報と原稿画像とを含む語句情報付き画像を生成することとしてもよい。この場合、図9に示すレイアウト60における語句情報表示領域62a〜62cには、同一のキーワードに対して異なるウェブサイトにおいて辞書検索を行った結果得られた語句情報が表示される。
【0095】
別のウェブサイトがウェブサイト情報22bに登録されていない場合(ステップS140においてNOの場合)、あるいは、ステップS139において語句情報の取得が成功した場合(ステップS139においてYESの場合)、情報取得部23は、検索結果の情報を記憶部22に語句情報22dとして記憶する(ステップS141)。ここで、検索結果の情報とは、検索が失敗した際にウェブサイトから出力される情報、あるいは、取得に成功した場合にウェブサイトから出力される語句情報である。
【0096】
その後、情報取得部23は、原稿画像から抽出されたすべてのキーワードの検索が終了したか否かを判定する(ステップS142)。すべてのキーワードの検索が終了していない場合(ステップS142においてNOの場合)、ステップS137に移行して、情報取得部23は、まだ検索がなされていないキーワードを、ウェブサイトの辞書検索用のキーワード入力欄に入力し、その後の処理を継続する。
【0097】
すべてのキーワードの検索が終了した場合(ステップS142においてYESの場合)、画像形成部24は、語句情報付き画像データを生成する(ステップS143)。具体的には、画像形成部24は、図4のステップS122で決定したレイアウト60、あるいは、図5のステップS134で変更されたレイアウト60を有する印刷用の画像データを生成する。例えば、図9に示すレイアウト60における原稿画像表示領域61には、図4のステップS116において読み取った原稿画像が配置され、語句情報表示領域62a〜62cには、ステップS138において取得された語句情報が配置される。
【0098】
続いて、画像形成部24は、生成した語句情報付き画像データのプレビュー画像を表示部18aに表示させる(ステップS144)。その後、画像形成部24は、ユーザから操作部18bを介して語句情報付き画像データの加工指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS145)。ユーザから語句情報付き画像データの加工指示を受け付けた場合(ステップS145においてYESの場合)、画像形成部24は、ユーザから語句情報付き画像データに含める領域の指定を受け付ける領域指定受付画面を表示部18aに表示させ、操作部18bを介して、その領域の指定をユーザから受け付ける(ステップS146)。
【0099】
図12は、語句情報付き画像データに含める領域の指定を受け付ける領域指定受付画面80の一例を示す図である。領域指定受付画面80は、ウェブサイトから辞書検索の結果として出力された語句情報を表示する画面である。この領域指定受付画面80には、例えば、ウェブサイトの名称「XXX辞典」や広告63a、63bなどの不要な情報も含まれている。この領域指定受付画面80上で、ユーザは、語句の意味や、訳語、解説などが表示されている領域81を指定し、ウェブサイトの名称「XXX辞典」、および、広告63a、63bが表示されている領域を除外することができる。
【0100】
なお、図12の例では、図9の語句情報表示領域62aに対する領域指定受付画面80が表示されているが、画像形成部24は、語句情報表示領域62aに対する領域指定受付画面80において領域の指定がユーザによりなされた後に、語句情報表示領域62b、62cに対する領域指定受付画面80を順次表示部18aに表示させ、ユーザから語句情報付き画像データに含める領域の指定を受け付ける。
【0101】
図6の説明に戻ると、ステップS146の後、画像形成部24は、ユーザにより指定された領域内の情報を語句情報から抽出し、語句情報を加工する(ステップS147)。そして、ステップS143に移行し、画像形成部24は、加工した語句情報と、図4のステップS116において読み取った原稿画像とから語句情報付き画像データを生成し、その後の処理を継続する。
【0102】
図13は、加工後の語句情報を含む語句情報付き画像データ90の一例を示す図である。この語句情報付き画像データ90には、原稿画像表示領域61と、語句情報表示領域62a〜62cが含まれる。そして、語句情報表示領域62a〜62cには、図9に示したウェブサイトの名称「XXX辞典」や、広告63a〜63fが除かれた語句情報が表示される。このように、不要な情報を除外した語句情報付き画像を生成することにより、原稿画像、および、語句情報をより大きく示すことができ、語句情報付き画像を見易くすることができる。
【0103】
図6の説明に戻ると、図6のステップS145において、ユーザから語句情報付き画像データの加工指示を受け付けていない場合(ステップS145においてNOの場合)、画像形成部24は、ステップS143において生成した語句情報付き画像データを印刷する(ステップS148)。そして、この画像形成処理は終了する。
【0104】
さて、これまで画像形成装置および画像形成方法の実施形態を中心に説明を行ったが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、画像形成装置の機能を実現するためのコンピュータプログラムとしての形態、あるいは、当該コンピュータプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体の形態として本発明が実施されることとしてもよい。
【0105】
ここで、記録媒体としては、ディスク系(例えば、磁気ディスク、光ディスク等)、カード系(例えば、メモリカード、光カード等)、半導体メモリ系(例えば、ROM、不揮発性メモリ等)、テープ系(例えば、磁気テープ、カセットテープ等)等、さまざまな形態のものを採用することができる。
【0106】
これら記録媒体に上記実施形態における画像形成装置の機能を実現させるコンピュータプログラム、または、コンテンツ表示方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを記録して流通させることにより、コストの低廉化、及び可搬性や汎用性を向上させることができる。
【0107】
そして、コンピュータに上記記録媒体を装着し、コンピュータにより記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み出してメモリに格納し、コンピュータが備えるプロセッサ(CPU:Central Processing Unit、MPU:Micro Processing Unit)が当該コンピュータプログラムをメモリから読み出して実行することにより、本実施形態に係る画像形成装置の機能を実現し、画像形成方法を実行することができる。
【0108】
また、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変形、修正が可能である。例えば、上記実施形態では、情報取得部23が、ユーザにより指定された領域内に含まれる語句、あるいは、ユーザにより入力された文字列と一致する文字列の語句を、辞書検索用のキーワードとして設定することとしたが、情報取得部23が、ユーザが括弧で囲んだり、丸で囲んだりして指定した領域内の語句、下線を引いて指定した文字列の語句を抽出し、抽出した語句を辞書検索用のキーワードとして設定することとしてもよい。この場合、情報取得部23は、文字認識処理および画像読取処理によって括弧や下線、丸の位置を検出し、括弧により囲まれた語句、下線が付された語句、丸で囲まれた語句を抽出する。そして、情報取得部23は、抽出した語句を辞書検索用のキーワードとして設定する。これにより、ユーザは、印刷物に下線や括弧、丸を記入して、辞書検索を行うキーワードを容易に指定できるようになる。
【符号の説明】
【0109】
10…画像形成装置、11…ICカード通信部、12…ユーザ認証部、13…画像読取部、14…画像処理部、15…文字認識部、16…画像記憶部、17…画像読取制御部、18…操作パネル、18a…表示部、18b…操作部、19…ネットワークインターフェース部、20…不揮発性メモリ部、21…揮発性メモリ部、22…記憶部、22a…ユーザ認証情報、22b…ウェブサイト情報、22c…レイアウト情報、22d…語句情報、22e…字体特徴情報、22f…キーワード抽出条件情報、23…情報取得部、24…画像形成部、25…制御部、30…ICカード、31…ウェブサーバ、40…選択画面、41…領域指定ボタン、42…文字列指定ボタン、43…文字サイズ指定ボタン、44…文字色指定ボタン、45…字体指定ボタン、46…OKボタン、50…原稿画像、60…レイアウト、61…原稿画像表示領域、62a〜62f…語句情報表示領域、63a〜63f…広告、70…キーワード表示画面、71a〜71c…キーワード表示ボタン、72…設定ボタン、73…修正ボタン、80…領域指定画面、81…領域、90…語句情報付き画像データ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を形成する画像形成装置であって、
原稿画像を読み取る画像読取部と、
前記画像読取部により読み取られた前記原稿画像に含まれる語句の文字認識を行う文字認識部と、
辞書検索を行うウェブサイトにネットワークを介してアクセスし、前記文字認識部により文字認識された語句をキーワードとして前記辞書検索を行った検索結果の情報を語句情報として取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された語句情報に基づいて、該語句情報と前記原稿画像とを含む語句情報付き画像を形成する画像形成部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記情報取得部は、ユーザにより指定された条件を満たす語句を前記キーワードとして設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記条件は、前記語句の領域指定、文字列指定、字体指定、文字サイズ指定、文字色指定の条件の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
ユーザを識別する識別情報と前記ウェブサイトのアドレスとを対応付けて記憶する記憶部と、前記ユーザを認証するユーザ認証部とをさらに備え、前記情報取得部は、前記ユーザ認証部により認証されたユーザに対応する前記ウェブサイトのアドレスを前記記憶部から読み出し、読み出した該アドレスに基づいて前記ウェブサイトにアクセスすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像形成部は、1ページ分の前記原稿画像と該1ページ分の原稿画像に含まれる語句の前記語句情報とを1ページ内に含む前記語句情報付き画像を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画像形成部は、前記原稿画像と前記語句情報とを所定のレイアウトで配置し、レイアウトの変更指示をユーザから受け付けた場合に、前記所定のレイアウトを変更することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記情報取得部は、前記文字認識部により文字認識された語句のうち、ユーザにより選択された語句を前記ウェブサイトにおいて辞書検索の対象となる語句から除外することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記情報取得部は、前記ウェブサイトにおいて辞書検索の対象となる語句の数が、前記語句情報を配置する予め設定された領域の数よりも多い場合に、予め設定された条件に基づいて前記ウェブサイトにおいて辞書検索の対象となる語句から除外する語句を選択し、選択された語句を前記ウェブサイトにおいて辞書検索の対象となる語句から除外することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記画像形成部は、前記ウェブサイトにおいて辞書検索の対象となる語句の数が、前記語句情報を配置する予め設定された領域の数よりも多い場合に、前記語句情報を配置する領域を前記ウェブサイトにおいて辞書検索の対象となる語句の数と同じ数だけ設け、さらに、少なくとも前記原稿画像を縮小するか、または、前記語句情報を縮小して配置した前記語句情報付き画像を形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記画像形成部は、前記情報取得部により取得された前記語句情報において、前記語句情報付き画像に含める領域、または、前記語句情報付き画像に含めない領域の指定をユーザから受け付け、受け付けた領域の指定に基づいて、前記語句情報付き画像を形成することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記ウェブサイトにおいてなされる辞書検索は、前記語句の意味、訳語、または、解説の情報の検索を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
画像を形成する画像形成方法であって、
原稿画像を読み取る画像読取ステップと、
前記画像読取ステップにおいて読み取られた前記原稿画像に含まれる語句の文字認識を行う文字認識ステップと、
辞書検索を行うウェブサイトにネットワークを介してアクセスし、前記文字認識ステップにおいて文字認識された語句をキーワードとして前記辞書検索を行った検索結果の情報を語句情報として取得する情報取得ステップと、
前記情報取得ステップにおいて取得された語句情報に基づいて、該語句情報と前記原稿画像とを含む語句情報付き画像を形成する画像形成ステップと、
を含むことを特徴とする画像形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−175406(P2012−175406A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−35509(P2011−35509)
【出願日】平成23年2月22日(2011.2.22)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】