説明

画像形成装置、ダイレクトプリントユーティリティプログラム及び記憶装置

【課題】 ダイレクト印刷を容易に実行可能とする。
【解決手段】 PDL変換プログラムがプリンタ20の接続端子23に接続された外部記憶装置30に記憶されている場合には、その外部記憶装置30に記憶されているPDL変換プログラムを実行させて外部記憶装置30に記憶されている印刷ファイルを画像データ(ラスター化されたデータ)に変換して印刷する。これにより、外部記憶装置30が接続されたプリンタが、その外部記憶装置30に記憶されている印刷ファイル(特定のPDL形式)に対応していない場合であっても、ダイレクト印刷を容易に実行することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、ダイレクトプリントユーティリティプログラム及び記憶装置に関する発明である。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラの普及とともに、いわゆるUSBメモリやSDカード(登録商標)等の外部記憶装置に記憶されている画像データをコンピュータを介さずに直接的に印刷するダイレクト印刷機能を有する画像形成装置が製品化されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−138531号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記の画像形成装置においては、外部記憶装置に記憶されているファイルが、BMP(Bit MaP)形式やJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式等の画像ファイルである場合には、そのまま印刷(ダイレクト印刷)することができるものの、ワードプロセッサ等のアプリケーションソフトにて作成されたファイルは、通常、コンピュータを介さずにダイレクト印刷することはできない。
【0004】
すなわち、アプリケーションソフトにて作成されたファイルを印刷するには、通常、コンピュータ10に組み込まれたプリンタドライバ等のプログラムによってその印刷対象となるファイルをPDL形式の印刷データに変換し、そのPDL形式に変換された印刷データを画像形成装置に送信することにより実行される。したがって、PDL形式の印刷データをファイルとして出力した印刷ファイルであれば、原則として、コンピュータを介すことなく画像形成装置単体でダイレクト印刷することも可能である。
【0005】
しかし、PDL(Page Description Language)形式とは、画像形成装置にて実行可能な特定の形式をいうが、このPDL形式は、画像形成装置の種類又は画像形成装置メーカによって相違する場合がある。
【0006】
そして、このようにPDL形式の詳細仕様が、画像形成装置毎に相違している場合には、外部記憶装置に記憶されているファイルがPDL形式の印刷ファイルであっても、その外部記憶装置が装着された画像形成装置が、そのPDL形式に対応していない場合にはダイレクト印刷をすることができない。
【0007】
これに対しては、画像形成装置が、全てのPDL形式の印刷ファイルを画像データに変換するためのプログラムを有していれば解決することができるものの、この解決手段では、プログラムを記憶するための記憶装置の容量を大きくする必要があるので、画像形成装置の製造原価上昇を招いてしまう。
【0008】
本発明は、上記点に鑑み、ダイレクト印刷を容易に実行可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、外部記憶装置が着脱可能に接続される接続端子と、PDL形式の印刷ファイルを画像データに変換するためのプログラムが接続端子に接続された外部記憶装置に記憶されているか否か判定する判定手段と、外部記憶装置に記憶されているプログラムを実行させて外部記憶装置に記憶されている印刷ファイルを印刷する印刷実行手段とを備えていることを特徴とする。
【0010】
これにより、請求項1に記載の発明では、外部記憶装置が接続された画像形成装置が、その外部記憶装置に記憶されている印刷ファイル(PDL形式)に対応していない場合であっても、ダイレクト印刷を容易に実行することが可能となる。
【0011】
また、請求項2に記載の発明では、外部記憶装置に記憶されている印刷ファイルのうち、少なくとも外部記憶装置に記憶されているプログラムを実行させることにより印刷可能となる印刷ファイルを表示する表示手段を備えていることを特徴とする。
【0012】
これにより、請求項2に記載の発明では、利用者は、ダイレクト印刷可能なファイルを認識することができるので、利用者の利便性を向上させることができる。
また、請求項3に記載の発明では、印刷実行手段は、表示手段により表示された印刷ファイルのうち、いずれかの印刷ファイルが利用者により選択されときに、その選択された印刷ファイルを印刷することを特徴とする。
【0013】
これにより、請求項3に記載の発明では、利用者にとって無用なファイルが印刷されてしまうことを防止できる。
請求項4に記載の発明では、外部記憶装置が着脱可能に接続される接続端子を有するコンピュータを、PDL形式の印刷ファイルを画像データに変換するためのプログラムを記憶させるに足りる容量が、接続端子に接続された外部記憶装置に残存するか否かを判定する判定手段、及び判定手段により、プログラムを記憶させるに足りる容量が残存すると判定された場合に、プログラムを外部記憶装置に記憶させる書き込み手段として機能させることを特徴とする。
【0014】
これにより、請求項4に記載の発明では、プログラムを容易に外部記憶装置に書き込むことができるので、ダイレクト印刷を容易に実行することが可能となる。
請求項5に記載の発明では、コンピュータ及び画像形成装置に接続可能な記憶装置であって、PDL形式の印刷ファイルを画像データに変換するためのプログラムが記憶されていることを特徴とする。
【0015】
これにより、請求項5に記載の発明に係る記憶装置を外部記憶装置として用いれば、ダイレクト印刷を容易に実行することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
1.印刷システムの概要
図1(a)は、本実施形態に係る印刷システム1の模式図であり、図1(b)はコンピュータ10の概略構成を示す模式図であり、図1(c)はプリンタ20の概略構成を示す模式図である。
【0017】
印刷システム1は、図1(a)に示すように、コンピュータ10とプリンタ20とをイーサネット(登録商標)等のネットワーク回線、又はシリアルポート若しくはパラレルポートを介して接続されたものである。
【0018】
そして、コンピュータ10は、図1(b)に示すように、CPU11、RAM12、ROM13、HDD14等の記憶装置、及びNIC(Network Interface Card)15等のネットワーク用のインターフェース等を有して構成されている。
【0019】
また、コンピュータ10には、外部記憶装置30が着脱可能に接続される接続端子16が設けられている。なお、本実施形態では、接続端子16として、USB(Universal Serial Bus)規格の接続端子(インターフェース)を採用しているが、本実施形態は、これに限定されるものではなく、他の規格の接続端子でもよい。
【0020】
また、外部記憶装置30も、接続端子16に接続可能なインターフェースを有する記憶手段であれば何でもよく、具体的には、フラッシュメモリ等の不揮発性半導体記憶装置にて構成されたUSBメモリやSDメモリ(登録商標)、又はHDD等の磁気記憶装置等が外部記憶装置30として考えられる。
【0021】
そして、コンピュータ10には、本発明の実施形態に係るダイレクトプリントユーティリティプログラム(以下、プログラムと略す。)が組み込まれて(インストールされて)おり、このプログラムは、コンピュータ10のOS(Operating System)と協働して作動する。
【0022】
なお、本実施形態では、OSとしてWindows(登録商標)を用いており、以下、特に説明(定義)が無い用語は、Windows(登録商標)における一般的な意味にて用いる。
【0023】
また、プリンタ20は、図1(c)に示すように、記録用紙等の記録媒体に画像を形成する記録部21、NIC(Network Interface Card)22等のネットワーク用のインターフェース、外部記憶装置30が着脱可能に接続される接続端子23、各種情報を表示する表示部24、及び記録部21等を制御する制御回路25を有して構成されている。
【0024】
なお、制御回路25は、CPU、RAM及びROM等からなる周知のマイクロコンピュータにて構成されたものであり、ROMに記憶されているプログラムに従って記録部21等を制御する。因みに、本実施形態では、接続端子23として、USB規格の接続端子を採用しているが、本実施形態は、これに限定されるものではなく、他の規格の接続端子でもよい。
【0025】
また、プリンタ20は、接続端子23に接続された外部記憶装置30に記憶されている印刷ファイル等をコンピュータ10を介さずに直接的に印刷(以下、この印刷をダイレクト印刷という。)する機能を有している。
【0026】
なお、印刷ファイルとは、PDL(Page Description Language)形式等のプリンタ20にて実行可能な特定形式のデータをいい、本実施形態に係るプリンタ20は、印刷ファイルに加えて、BMP(Bit MaP)形式やJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式等の画像ファイルもダイレクト印刷することができる。
【0027】
2.本実施形態に係るプリンタの特徴的作動
2.1.ダイレクト印刷前処理制御(図2参照)
図2は、プリンタ20の接続端子23に接続された外部記憶装置30に記憶されている印刷ファイルのうち、ダイレクト印刷が可能な印刷ファイルを表示部24に表示する際の制御概要を示すフローチャートであり、この制御フローは、プリンタ20が外部記憶装置30を認識したときに起動される。
【0028】
そして、本制御フローが起動されると、先ず、接続端子23に接続された外部記憶装置30に記憶されているファイルの中から印刷ファイルが検索され(S1)、印刷ファイルが発見された場合には(S5:YES)、その発見された印刷ファイルが、本制御フローが起動しているプリンタ20にてダイレクト印刷が実行可能なPDL形式の印刷ファイルであるか否かが判定される(S10)。
【0029】
なお、ここで、印刷が可能なPDL形式の印刷ファイルであるか否かの判定は、プリンタ内部に予め組み込まれているPDL処理用のプログラム、すなわち、PDL形式の印刷データを画像データ(ラスター化されたデータ)に変換して印刷するためのプログラムによって、その印刷ファイルを画像データに変換することが可能であるか否かに基づいて判定される。
【0030】
したがって例えば、当該プリンタ20で特定のPDL形式にのみ対応している場合、当該PDL形式の印刷ファイルであれば、印刷が可能な印刷ファイルであると判定され、また、当該PDL形式とは異なるPDL形式の印刷ファイルであれば、印刷ができない印刷ファイルとして判定される。
【0031】
そして、本実施形態では、特定の拡張子(例えば、「prn」)をもつ印刷ファイル、すなわち、プリンタドライバ等のプログラムを介して、プリンタ20にPDL形式の印刷データとして出力されるのではなく、ファイルとして出力(保存)されたPDL形式の印刷データのファイルを対象として、プリンタ内部に予め組み込まれているPDL処理用のプログラムによって印刷が可能なファイルであるか否かが判定される。
【0032】
このとき、その印刷ファイルが印刷可能なPDL形式の印刷ファイルであると判定された場合には(S10:YES)、その印刷ファイルが印刷可能と認識されてファイル名が表示部24に表示された後(S15)、外部記憶装置30に記憶されているファイルの全てについて検索が完了したか否かが判定される(S20)。
【0033】
そして、外部記憶装置30に記憶されているファイルの全てについて検索が完了したと判定された場合には(S20:YES)、本制御フローが終了し、一方、外部記憶装置30に記憶されているファイルの全てについて検索が完了していないと判定された場合には(S20:NO)、S1に戻って次のファイルが検索される。
【0034】
また、S10にて、発見された印刷ファイルが印刷可能なPDL形式の印刷ファイルでないと判定された場合、すなわち、プリンタ内部に予め組み込まれているPDL処理用のプログラムによっては画像データ(ラスター化されたデータ)に変換することができないPDL形式の印刷ファイルであった場合には(S10:NO)、その印刷ファイルを画像データに変換するためのプログラム(以下、このプログラムをPDL変換プログラムという。)が、接続端子23に接続された外部記憶装置30に記憶されているか否か判定される(S25)。
【0035】
なお、本実施形態では、PDL変換プログラムが外部記憶装置30に記憶されているか否かの判定(S25)は、拡張子を含む特定のファイル名のファイルが外部記憶装置30に記憶されているか否かに基づいて判定される。因みに、本実施形態に係るPDL変換プログラムはインタプリタ方式のプログラムである。
【0036】
そして、外部記憶装置30にPDL変換プログラムが記憶されていると判定された場合には(S25:YES)、その印刷ファイルも印刷可能と認識されてファイル名が表示部24に表示された後(S15)、外部記憶装置30に記憶されているファイルの全てについて検索が完了したか否かが判定される(S20)。
【0037】
また、外部記憶装置30にPDL変換プログラムが記憶されていないと判定された場合(S25:NO)、又はS5にて印刷ファイルが発見されなかった場合には(S5:NO)、表示部24にファイル名が表示されることなく、外部記憶装置30に記憶されているファイルの全てについて検索が完了したか否かが判定される(S20)。
【0038】
2.2.ダイレクト印刷制御(図3参照)
図3は、S15(図2参照)にて表示部24に表示された印刷ファイルのうち、いずれかの印刷ファイルが利用者により選択されてダイレクト印刷が指示されたときに実行される制御フローを示すフローチャートである。
【0039】
そして、本制御フローが起動されると、利用者により選択された印刷ファイルのPDL形式が識別され(S50)、そのPDL形式が、本制御フローが起動しているプリンタ20にて印刷可能なPDL形式であるか否か、すなわち、プリンタ内部に予め組み込まれているPDL処理用のプログラムにて画像データに変換することができるPDL形式であるか否かが判定される(S55)。
【0040】
なお、印刷が可能なPDL形式であるか否かの判定は、本実施形態では、S10(図2参照)と同様に、プリンタドライバ等のプログラムを介して、印刷データのファイルとして出力(保存)された特定の拡張子(例えば、「prn」)をもつ印刷ファイルを対象として判定が行われる。
【0041】
このとき、プリンタ20にて印刷が可能なPDL形式でないと判定された場合には(S55:NO)、外部記憶装置30に記憶されているPDL変換プログラムが読み込まれ(S60)、この読み込まれたPDL変換プログラムが実行されることにより、選択された印刷ファイルがプリンタ20にてダイレクト印刷が実行可能な画像データ(ラスター化されたデータ)に変換された後、印刷が実行される(S65)。
【0042】
一方、プリンタ20にて印刷が可能なPDL形式であると判定された場合には(S55:YES)、プリンタ20に内蔵されている(プリンタ内部に予め組み込まれている)PDL処理用のプログラムが実行されることにより、選択された印刷ファイルが画像データ(ラスター化されたデータ)に変換された後、印刷が実行される(S70)。
【0043】
3.PDL変換プログラムの自動書き込みプログラム
図4は、PDL変換プログラムを外部記憶装置30に自動的に書き込むためのダイレクトプリントユーティリティプログラム(以下、ユーティリティプログラムと略す。)の作動を示すフローチャートであり、このユーティリティプログラムは、コンピュータ10にインストールされ、利用者により起動指示がされたときに起動する。
【0044】
因みに、本実施形態に係るユーティリティプログラムは、接続端子16に外部記憶装置30が接続されていない状態で、起動指示がされると、接続端子16に外部記憶装置30が接続されていない旨の警告が利用者に対して発せられた後、起動することなく、終了する。
【0045】
そして、本ユーティリティプログラムが起動されると、先ず、接続端子16に接続されている外部記憶装置30の記憶可能な空き容量が取得されるとともに(S100)、その空き容量にてPDL変換プログラムが保存可能であるか否かが判定される(S110)。
【0046】
このとき、PDL変換プログラムが保存可能であると判定された場合には(S110:YES)、その外部記憶装置30にPDL変換プログラムが書き込まれた後(S120)、本ユーティリティプログラムが終了し、一方、PDL変換プログラムを保存することができないと判定された場合には(S110:NO)、PDL変換プログラムを外部記憶装置30に書き込むに十分な空き容量が無い旨の警告が利用者に発せられた後(S130)、本ユーティリティプログラムが終了する。
【0047】
4.本実施形態の特徴
本実施形態では、PDL変換プログラムがプリンタ20の接続端子23に接続された外部記憶装置30に記憶されている場合には、その外部記憶装置30に記憶されているPDL変換プログラムを実行させて外部記憶装置30に記憶されている印刷ファイルを画像データに変換して印刷するので、外部記憶装置30が接続されたプリンタが、その外部記憶装置30に記憶されている印刷ファイル(特定のPDL形式)に対応していない場合であっても、ダイレクト印刷を容易に実行することが可能となる。
【0048】
また、本実施形態では、プリンタ20に内蔵されたPDL処理用のプログラムを用いてダイレクト印刷可能な印刷ファイルに加えて、外部記憶装置30に記憶されているPDL変換プログラムを実行させることによりダイレクト印刷可能となる印刷ファイルも表示部24に表示するので、利用者は、ダイレクト印刷可能なファイルを認識することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
【0049】
また、本実施形態では、表示部24に表示された印刷ファイルのうち、利用者により選択された印刷ファイルを印刷するので、利用者にとって無用なファイルが印刷されてしまうことを未然に防止できる。
【0050】
また、本実施形態に係るユーティリティプログラムでは、PDL変換プログラムを記憶させるに足りる容量が外部記憶装置30に残存すると判定された場合に、PDL変換プログラムを外部記憶装置30に記憶させるので、PDL変換プログラムを容易に外部記憶装置30に書き込むことができ、ダイレクト印刷を容易に実行することが可能となる。
【0051】
なお、本実施形態では、利用者がユーティリティプログラムを用いて、外部記憶装置30にPDL変換プログラムを書き込んだが、本発明はこれに限定されるものではなく、予めPDL変換プログラムが書き込まれた外部記憶装置30を用いれば、ダイレクト印刷を容易に実行することが可能となる。
【0052】
5.発明特定事項と実施形態との対応関係
接続端子23が請求項1に記載された接続手段に相当し、S25が請求項1に記載された判定手段に相当し、S50〜S70が請求項1に記載された印刷実行手段に相当し、S110が請求項4に記載された判定手段に相当し、S120が請求項4に記載された書き込み手段に相当し、プリンタ20が特許請求の範囲に記載された画像形成装置に相当する。
【0053】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、表示部24に表示された印刷ファイルのうち、利用者により選択された印刷ファイルのみがダイレクト印刷されたが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0054】
また、上述の実施形態では、外部記憶装置30に記憶されているPDL変換プログラムにてダイレクト印刷可能な印刷ファイルが表示部24に表示されたが、本発明はこれに限定されない。
【0055】
また、上述の実施形態では、ユーティリティプログラムがコンピュータ10にて実行されたが、本発明はこれに限定されるものではなく、プリンタ20にユーティリティプログラムと同様な機能を備えさせてもよい。
【0056】
また、上述の実施形態では、PDL変換プログラムがインタプリタ方式であったが、本発明はこれに限定されものではない。
また、プリンタ20は、上述の実施形態に示されたものに限定されるものではなく、例えばファクシミリ機能やスキャナ機能等を兼ね備える多機能機であってもよい。
【0057】
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】(a)は、実施形態に係る印刷システム1の模式図であり、(b)はコンピュータ10の概略構成を示す模式図であり、(c)はプリンタ20の概略構成を示す模式図である。
【図2】プリンタ20にてダイレクト印刷が可能な印刷ファイルを表示部24に表示する際に実行される制御の概要を示すフローチャートである。
【図3】ダイレクト印刷が指示されたときに実行される制御フローを示すフローチャートである。
【図4】PDL変換プログラムを外部記憶装置30に自動的に書き込むためのダイレクトプリントユーティリティプログラムの作動を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0059】
1…印刷システム、10…コンピュータ、16…接続端子、20…プリンタ、
21…記録部、23…接続端子、24…表示部、25…制御回路、
30…外部記憶装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部記憶装置が着脱可能に接続される接続端子と、
PDL形式の印刷ファイルを画像データに変換するためのプログラムが、前記接続端子に接続された外部記憶装置に記憶されているか否か判定する判定手段と、
前記外部記憶装置に記憶されている前記プログラムを実行させて前記外部記憶装置に記憶されている前記印刷ファイルを印刷する印刷実行手段と
を備えていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記外部記憶装置に記憶されている印刷ファイルのうち、少なくとも前記外部記憶装置に記憶されている前記プログラムを実行させることにより印刷可能となる印刷ファイルを表示する表示手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記印刷実行手段は、前記表示手段により表示された印刷ファイルのうち、いずれかの印刷ファイルが利用者により選択されときに、その選択された印刷ファイルを印刷することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
外部記憶装置が着脱可能に接続される接続端子を有するコンピュータを、
PDL形式の印刷ファイルを画像データに変換するためのプログラムを記憶させるに足りる容量が、前記接続端子に接続された外部記憶装置に残存するか否かを判定する判定手段、及び
前記判定手段により、前記プログラムを記憶させるに足りる容量が残存すると判定された場合に、前記プログラムを前記外部記憶装置に記憶させる書き込み手段
として機能させることを特徴とするダイレクトプリントユーティリティプログラム。
【請求項5】
コンピュータ及び画像形成装置に接続可能な記憶装置であって、
PDL形式の印刷ファイルを画像データに変換するためのプログラムが記憶されていることを特徴とする記憶装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−226120(P2008−226120A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−66737(P2007−66737)
【出願日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】