説明

画像形成装置、パネル制御プログラムおよび記録媒体

【課題】 ユーザの作業効率を向上させることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 ユーザの操作をユーザ毎に記憶し、記憶したユーザ毎のユーザ操作からユーザ毎のサービスの使用頻度情報を抽出し、その抽出したユーザ毎のサービスの使用頻度情報を基に、ユーザ毎に使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行するための画面を再構成して操作パネル5に表示するパネル制御手段6と、パネル制御手段を制御する主制御手段1とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、特に操作パネル制御に特徴のある画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置の操作パネル制御に関連して、例えば、特許文献1には、必要に応じてユーザが操作環境を選択できるようにして、操作性の向上を図る技術が提案されている。
【特許文献1】特開2001−209520公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1に開示されている従来技術は、ユーザが対象操作パネル制御プログラムを通して実現したいこととは直接関係のない操作環境の設定作業を、ユーザに対して事前に強いることになり、ユーザの便益を最大限に尊重しているとは言い難い。
本発明は、ユーザの作業効率を向上させることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ユーザの操作をユーザ毎に記憶し、該記憶したユーザ毎のユーザ操作からユーザ毎のサービスの使用頻度情報を抽出し、該抽出したユーザ毎のサービスの使用頻度情報を基に、ユーザ毎に使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行するための画面を再構成して操作パネルに表示するパネル制御手段と、該パネル制御手段を制御する主制御手段と、を備えた画像形成装置を最も主要な特徴とする。
請求項2記載の発明は、ユーザの操作をユーザ毎に記憶し、記憶したユーザ毎のユーザ操作からユーザ毎のサービスの使用頻度情報を抽出し、その抽出したユーザ毎のサービスの使用頻度情報を基に、ユーザ毎に使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行するための画面を再構成して操作パネルに表示するパネル制御プログラムを格納した記憶手段と、パネル制御プログラムを実行する主制御手段とを備えた画像形成装置を最も主要な特徴とする。
請求項3記載の発明は、ユーザ毎に操作を区別することなく、全てのユーザ操作からサービスの使用頻度情報を抽出し、該抽出したサービスの使用頻度情報を基に、使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行するための画面を再構成して操作パネルに表示するパネル制御手段と、該パネル制御手段を制御する主制御手段とを備えた画像形成装置を最も主要な特徴とする。
請求項4記載の発明は、ユーザ毎に操作を区別することなく、全てのユーザ操作からサービスの使用頻度情報を抽出し、その抽出したサービスの使用頻度情報を基に、使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行するための画面を再構成して操作パネルに表示するパネル制御プログラムを格納した記憶手段と、パネル制御プログラムを実行する主制御手段とを備えた画像形成装置を最も主要な特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項2の画像形成装置において、前記主制御手段は、サービスの使用頻度情報を基に、使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行するための画面を再構成する際にユーザの許可により、実際に画面を再構成して表示する画像形成装置を主要な特徴とする。
【0005】
請求項6記載の発明は、請求項2の画像形成装置において、前記主制御手段は、サービスの使用頻度情報を基に、使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行するための画面を再構成した後、ユーザの指示により再構成前の初期状態に戻して画面を表示する画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項4の画像形成装置において、前記主制御手段は、サービスの使用頻度情報を基に、使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行するための画面を再構成する際にユーザの許可により、実際に画面を再構成して表示する画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項4の画像形成装置において、前記主制御手段は、サービスの使用頻度情報を基に、使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行ための画面を再構成した後、ユーザの指示により再構成前の初期状態に戻して画面を表示する画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項5の画像形成装置において、前記主制御手段は、サービスの使用頻度情報を基に使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行するための画面を再構成した後、ユーザの指示により再構成前の初期状態に戻して画面を表示する画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項6の画像形成装置において、前記主制御手段は、サービスの使用頻度情報を基に、使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行できるように画面を再構成した後、ユーザの指示により再構成前の初期状態に戻して画面を表示する画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1または2の画像形成装置に設けられたパネル制御プログラムを最も主要な特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項11のパネル制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、ユーザの操作をユーザ毎に記憶し、記憶したユーザ毎のユーザ操作からユーザ毎のサービスの使用頻度情報を抽出し、その抽出したユーザ毎のサービスの使用頻度情報を基に、ユーザ毎に使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行するための画面を再構成して操作パネルに表示するパネル制御手段と、パネル制御手段を制御する主制御手段とを備えることで、また、ユーザ毎に操作を区別することなく、全てのユーザ操作からサービスの使用頻度情報を抽出し、その抽出したサービスの使用頻度情報を基に、使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行するための画面を再構成して操作パネルに表示するパネル制御手段と、パネル制御手段を制御する主制御手段とを備えることで、操作パネルに対するユーザの作業効率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の機能ブロック図である。本画像形成装置において、CPU1は装置全体の制御を司るものであり、その制御下にROM2、RAM3、NVRAM4、操作パネル5とパネル制御部6、スキャンプリントエンジン7とエンジン制御部8、記憶装置9とディスクドライバ10、通信制御部11、モデム12、ホストI/F13が接続されている。
ROM2は、プログラムコード、フォント、及びその他の静的なデータが格納されている。RAM3は、一時的な記憶場所として利用される。NVRAM4は、不揮発性のデータを格納する。操作パネル5とパネル制御部6は、ユーザとのインターフェイスを司る。
スキャンプリントエンジン7とエンジン制御部8は、イメージデータの入出力ユニットとして、紙原稿の読み取りと転写紙への印刷を実行する。記憶装置9とディスクドライバ10は、大量のイメージデータなどを蓄積したり、データベースの記憶場所として利用される。
通信制御部11は、イーサネット(登録商標)等のネットワークに接続され、外部の機器との通信を可能とする。モデム12は、公衆回線と接続され、外部の機器との通信を可能とする。ホストI/F13は、セントロニクスやRS−232C等のインターフェイスを用いてホスト機器(PC)との通信を可能とする。
図2は本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の機能ブロック図である。本画像形成装置は、操作パネル側ユニット20と、エンジン側ユニット21の双方にCPU、ROM、RAM、NVRAM、通信制御部を有しており、両者は通信制御部11−1と11−2で接続されている。尚、同じ構成要素には図1と同じ参照番号を付してあるので説明を省略する。
【0008】
図3は本発明の画像形成装置におけるソフトウェアの構成図である。図において、アプリケーションプログラム30は、コピー、ファクス、プリンタなどの機能実行を管理する。パネル制御プログラム31は、パネルドライバ32を介して操作パネル5を制御し、ユーザからの情報をアプリケーションプログラム30に伝え、アプリケーションプログラム30からの情報をユーザに伝える。パネルドライバ32は、パネル制御プログラム31の指示によりオペレーションシステム33を介して操作パネル5を制御する。
エンジン制御プログラム34は、エンジンドライバ35を介してスキャンプリントエンジン7を制御し、スキャンプリントエンジン7からの情報をアプリケーションプログラム30に伝え、アプリケーションプログラム30からの情報をスキャンプリントエンジン7に伝える。エンジンドライバ35は、エンジン制御プログラム34の指示によりオペレーションシステム33を介してスキャンプリントエンジン7を制御する。
通信制御プログラム36は、通信ドライバ37を介してネットワーク通信を制御し、ネットワーク上の通信相手からの情報をアプリケーションプログラム30に伝え、アプリケーションプログラム30からの情報をネットワーク上の通信相手に伝える。通信ドライバ37は、通信制御プログラム36の指示によりオペレーションシステム33を介して物理ネットワーク通信を制御する。
オペレーションシステム33は各デバイスドライバ32、35、37からの指示に基づき物理デバイスを制御し、物理デバイスの情報を各デバイスドライバ32、35、37に伝え、各デバイスドライバ32、35、37からの情報を物理デバイスに伝える。
【実施例1】
【0009】
図4はパネル制御プログラムの構成図(その1)である。パネル制御プログラム31は、ユーザ毎に操作履歴を保持する複数個の操作履歴データ40と、ユーザ毎にサービスの使用頻度情報を保持する複数個のサービス使用頻度データ41と、ユーザ毎の画面構成情報を保持する複数個の画面構成データ42と、共通プログラム43とで構成される。
図5〜図7は本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例1の制御フローチャートである。図5では、S1〜S8に示す手順で画面構成データに基づく画面の表示とユーザ操作の記憶が行われる。まず、ユーザ名とパスワードの入力を求める(S1)。次にユーザ名とパスワードの入力を実行し、ついでユーザの認証結果がOKかを確認する(S3)。ここで認証結果がOKでなければ、再度(S1)に戻る。OKであれば、ユーザに対応した画面構成データに基づく画面を表示し(S4)、記録先(S5)の決定を行い、ユーザ操作記録を開始し(S6)、ついでユーザの操作(S7)によって、記録先への操作を記録させる(S8)。
次に、図6では、S1〜S5に示す手順でサービス使用頻度データの記憶が行われる。先ずサービス使用頻度データの記憶を行う(S1)。ついで、操作履歴データを読み込み(S2)、操作履歴データを解析して(S3)使用頻度情報を抽出する(S4)。その後、使用頻度データへ使用頻度情報を記憶させる(S5)。
図7では、S1〜S5に示す手順で画面構成データの記憶が行われる。先ず、サービス使用頻度データがなくなるまで画面構成データの記憶を行う(S1)。ついで、サービス使用頻度データを読み込み(S2)、サービス使用頻度データを解析して(S3)サービス使用頻度の高い順に操作手順の少なくなるように配慮された画面構成情報を抽出する(S4)。その後、画面構成データへ画面構成情報を記憶させる(S5)。
【実施例2】
【0010】
図8はパネル制御プログラムの構成図(その2)である。パネル制御プログラム31は、操作履歴を保持する操作履歴データ40と、サービスの使用頻度情報を保持するサービス使用頻度データ41と、画面構成情報を保持する画面構成データ42と、共通プログラム43とで構成される。
図9〜図11は本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例2の制御フローチャートである。実施例1に示した内容と近似するフローが実行される。具体的に図9では、画面構成データに基づく画面を表示し(S1)、ユーザ操作記録を開始する(S2)。そしてユーザによる操作を経て(S3)、記録先への操作を記憶させる(S4)手順で画面構成データに基づく画面の表示とユーザ操作の記憶が行われる。図10では、操作履歴データの読み込み(S1)、操作履歴データの解析(S2)、使用頻度情報の抽出(S3)、使用頻度データへ使用頻度情報を記憶させる操作(S4)の手順でサービス使用頻度データの記憶が行われる。図11では、サービス使用頻度データの読み込み(S1)、サービス使用頻度データの解析(S2)、サービス使用頻度の高い順に操作手順の少なくなるように配慮された画面構成情報の抽出(S3)、画面構成データへ画面構成情報を記憶させる操作(S4)手順で画面構成データの記憶が行われる。
【実施例3】
【0011】
図12はパネル制御プログラムの構成図(その3)である。パネル制御プログラム31は、ユーザ毎に操作履歴を保持する複数個の操作履歴データ40と、ユーザ毎にサービスの使用頻度情報を保持する複数個のサービス使用頻度データ41と、ユーザ毎の画面構成情報を保持する複数個の画面構成データ42と、ユーザ毎の前回表示時画面構成情報(最初はデフォルトの情報を格納)を保持する複数個の前回表示時画面構成データ44と、共通プログラム43とで構成される。
図13〜15は本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例3の制御フローチャートである。上述した内容と近似するフローが実行される。具体的に図13では、ユーザ名とパスワード入力を求め(S1)、ユーザ名とパスワードを入力し(S2)、ユーザ認証結果がOKで(S3)、画面構成データの更新があれば(S4)、画面構成を更新するか確認を求め(S5)、画面構成を更新するか否かの入力があるか判断する(S6)。画面構成を更新する場合は(S7でY)、ユーザに対応した画面構成データに基づく画面を表示する(S8)。そしてユーザに対応した前回表示時画面構成データの内容をコピーする(S10)。画面構成を更新しない場合は(S7でN)、前回表示した画面構成データに基づく画面を表示する(S9)。次に記録先の決定を行い(S11)、ユーザの操作記録を開始し(S12)ユーザによる操作の記憶を行う(S13、S14)手順で画面構成データに基づく画面の表示とユーザ操作の記憶が行われる。図14では、サービス使用頻度データの記憶(S1)、操作履歴データの読み込み(S2)、操作履歴データの解析(S3)、使用頻度情報の抽出(S4)、使用頻度データへ使用頻度情報を記憶させる(S5)手順でサービス使用頻度データの記憶が行われる。図15では、画面構成データの記憶(S1)、サービス使用頻度データの読み込み(S2)、サービス使用頻度データの解析(S3)、サービス使用頻度の高い順に操作手順の少なくなるように配慮された画面構成情報の抽出(S4)、画面構成データへ画面構成情報を記憶させる(S5)手順で画面構成データの記憶が行われる。
【実施例4】
【0012】
図16はパネル制御プログラムの構成図(その4)である。パネル制御プログラム31は、操作履歴を保持する操作履歴データ40と、サービスの使用頻度情報を保持するサービス使用頻度データ41と、画面構成情報を保持する画面構成データ42と、前回表示時画面構成情報(最初はデフォルトの情報を格納)を保持する前回表示時画面構成データ44と、共通プログラム43とで構成される。
図17〜19は本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例4の制御フローチャートである。上述した内容と近似するフローが実行される。具体的に図17では、画面構成データの更新があれば(S1)、画面構成を更新するか確認を求め(S2)、画面構成を更新するか否かの入力があるか判断する(S3)。画面構成を更新する場合は(S4でY)、画面構成データに基づく画面を表示する(S5)。そして前回表示時画面構成データの内容をコピーする(S7)。画面構成を更新しない場合は(S4でN)、前回表示した画面構成データに基づく画面を表示する(S6)。次に記録先の決定を行い(S8)、ユーザの操作記録を開始し(S9)ユーザによる操作の記憶を行う(S10、S11)手順で画面構成データに基づく画面の表示とユーザ操作の記憶が行われる。図18では、操作履歴データの読み込み(S1)、操作履歴データの解析(S2)、使用頻度情報の抽出(S3)、使用頻度データへ使用頻度情報を記憶させる(S4)手順でサービス使用頻度データの記憶が行われる。図19では、サービス使用頻度データの読み込み(S1)、サービス使用頻度データの解析(S2)、サービス使用頻度の高い順に操作手順の少なくなるように配慮された画面構成情報の抽出(S3)、画面構成データへ画面構成情報を記憶させる(S4)手順で画面構成データの記憶が行われる。
【実施例5】
【0013】
図20はパネル制御プログラムの構成図(その5)である。パネル制御プログラム31は、ユーザ毎に操作履歴を保持する複数個の操作履歴データ40と、ユーザ毎にサービスの使用頻度情報を保持する複数個のサービス使用頻度データ41と、ユーザ毎の画面構成情報を保持する複数個の画面構成データ42と、ユーザ毎の初期画面構成情報を保持する複数個の初期画面構成データ45と、共通プログラム43とで構成される。
図21〜23は本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例5の制御フローチャートである。上述した内容と近似するフローが実行される。具体的に図21では、ユーザ名とパスワード入力を求め(S1)、ユーザ名とパスワードを入力し(S2)、ユーザ認証結果がOKの場合(S3でY)、初期表示に戻す必要がないか確認を求め(S4)、初期表示に戻すか否かの確認結果の入力があるか判断する(S5)。初期表示に戻す必要がある場合は(S6でN)、ユーザに対応した初期画面構成データの内容をユーザに対応した画面構成データにコピーする(S7)。初期表示に戻す必要がない場合は(S6でY)、ユーザに対応した画面構成データに基づく画面を表示する(S8)。次に記録先への操作を記憶させ(S9)、ユーザの操作記録を開始し(S10)ユーザによる操作の記憶を行う(S11、S12)手順で画面構成データに基づく画面の表示とユーザ操作の記憶が行われる。図22では、サービス使用頻度データの記憶(S1)、操作履歴データの読み込み(S2)、操作履歴データの解析(S3)、使用頻度情報の抽出(S4)、使用頻度データへ使用頻度情報を記憶させる(S5)手順でサービス使用頻度データの記憶が行われる。図23では、画面構成データの記憶(S1)、サービス使用頻度データの読み込み(S2)、サービス使用頻度データの解析(S3)、サービス使用頻度の高い順に操作手順の少なくなるように配慮された画面構成情報の抽出(S4)、画面構成データへ画面構成情報を記憶させる(S5)手順で画面構成データの記憶が行われる。
【実施例6】
【0014】
図24はパネル制御プログラムの構成図(その6)である。パネル制御プログラム31は、操作履歴を保持する操作履歴データ40と、サービスの使用頻度情報を保持するサービス使用頻度データ41と、画面構成情報を保持する画面構成データ42と、初期画面構成情報を保持する初期画面構成データ45と、共通プログラム43とで構成される。
図25〜27は本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例6の制御フローチャートである。上述した内容と近似するフローが実行される。具体的に図25では、初期表示に戻す必要がないか確認を求め(S1)、初期表示に戻すか否かの確認結果の入力があるか判断する(S25)。初期表示に戻す必要がある場合は(S3でN)、初期画面構成データの内容を画面構成データにコピーする(S4)。初期表示に戻す必要がない場合は(S3でY)、画面構成データに基づく画面を表示する(S5)。次に記録先の決定を行い(S6)、ユーザの操作記録を開始し(S7)ユーザによる操作の記憶を行う(S8、S9)手順で画面構成データに基づく画面の表示とユーザ操作の記憶が行われる。図26では、操作履歴データの読み込み(S1)、操作履歴データの解析(S2)、使用頻度情報の抽出(S3)、使用頻度データへ使用頻度情報を記憶させる(S4)手順でサービス使用頻度データの記憶が行われる。図27では、サービス使用頻度データの読み込み(S1)、サービス使用頻度データの解析(S2)、サービス使用頻度の高い順に操作手順の少なくなるように配慮された画面構成情報の抽出(S3)、画面構成データへ画面構成情報を記憶させる(S4)手順で画面構成データの記憶が行われる。
【実施例7】
【0015】
図28はパネル制御プログラムの構成図(その7)である。パネル制御プログラム31は、ユーザ毎に操作履歴を保持する複数個の操作履歴データ40と、ユーザ毎にサービスの使用頻度情報を保持する複数個のサービス使用頻度データ41と、ユーザ毎の画面構成情報を保持する複数個の画面構成データ42と、ユーザ毎の前回表示時画面構成情報(最初はデフォルトの情報を格納)を保持する複数個の前回表示時画面構成データ44と、ユーザ毎の初期画面構成情報を保持する複数個の初期画面構成データ45と、共通プログラム43とで構成される。
図29〜31は本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例7の制御フローチャートである。上述した内容と近似するフローが実行される。具体的に図29では、ユーザ名とパスワード入力を求め(S1)、ユーザ名とパスワードを入力し(S2)、ユーザ認証結果がOKの場合(S3)、初期表示に戻す必要がないか確認を求める(S4)。初期表示に戻すか否かの確認結果を入力する(S5)。初期表示に戻す必要があれば(S6でN)、ユーザに対応した初期画面構成データの内容をユーザに対応した画面構成データにコピーする(S7)。初期表示に戻す必要がなければ、画面構成データの更新があるか確認する(S8)。更新がなければAに移行する。更新があれば画面構成を更新するか確認を求める(S9)。そして画面構成を更新するか否かの入力を行う(S10)。画面構成の更新を判断し(S11)、更新する場合はユーザに対応した画面構成データに基づく画面を表示する(S12)。そしてユーザに対応した前回表示時画面構成データにユーザに対応した画面構成データの内容をコピーする(S14)。更新しない場合は前回表示した画面構成データに基づく画面を表示する(S13)。次に記録先の決定を行い(S15)、ユーザの操作記録を開始し(S16)ユーザによる操作の記憶を行う(S17、S18)手順で画面構成データに基づく画面の表示とユーザ操作の記憶が行われる。図30では、サービス使用頻度データの記憶(S1)、操作履歴データの読み込み(S2)、操作履歴データの解析(S3)、使用頻度情報の抽出(S4)、使用頻度データへ使用頻度情報を記憶させる(S5)手順でサービス使用頻度データの記憶が行われる。図31では、画面構成データの記憶(S1)、サービス使用頻度データの読み込み(S2)、サービス使用頻度データの解析(S3)、サービス使用頻度の高い順に操作手順の少なくなるように配慮された画面構成情報の抽出(S4)、画面構成データへ画面構成情報を記憶させる(S5)手順で画面構成データの記憶が行われる。
【実施例8】
【0016】
図32はパネル制御プログラムの構成図(その8)である。パネル制御プログラム31は、操作履歴を保持する操作履歴データ40と、サービスの使用頻度情報を保持するサービス使用頻度データ41と、画面構成情報を保持する画面構成データ42と、前回表示時画面構成情報(最初はデフォルトの情報を格納)を保持する前回表示時画面構成データ44と、初期画面構成情報を保持する初期画面構成データ45と、共通プログラム43とで構成される。
図33〜35は本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例8の制御フローチャートである。上述した内容と近似するフローが実行される。具体的に図33では、初期表示に戻す必要がないか確認を求める(S1)。初期表示に戻すか否かの確認結果を入力する(S2)。初期表示に戻す必要があれば(S3でN)、初期画面構成データの内容を画面構成データにコピーする(S4)。初期表示に戻す必要がなければ、画面構成データの更新があるか確認する(S5)。更新がなければAに移行する。更新があれば画面構成を更新するか確認を求める(S6)。そして画面構成を更新するか否かの入力を行う(S7)。画面構成の更新を判断し(S8)、更新する場合は画面構成データに基づく画面を表示する(S9)。そしてユーザに対応した前回表示時画面構成データにユーザに対応した画面構成データの内容をコピーする(S11)。更新しない場合は前回表示した画面構成データに基づく画面を表示する(S10)。次に記録先の決定を行い(S12)、ユーザの操作記録を開始し(S13)ユーザによる操作の記憶を行う(S14、S15)手順で画面構成データに基づく画面の表示とユーザ操作の記憶が行われる。図34では、操作履歴データの読み込み(S1)、操作履歴データの解析(S2)、使用頻度情報の抽出(S3)、使用頻度データへ使用頻度情報を記憶させる(S4)手順でサービス使用頻度データの記憶が行われる。図35では、サービス使用頻度データの読み込み(S1)、サービス使用頻度データの解析(S2)、サービス使用頻度の高い順に操作手順の少なくなるように配慮された画面構成情報の抽出(S3)、画面構成データへ画面構成情報を記憶させる(S4)手順で画面構成データの記憶が行われる。
【0017】
本発明によれば、使用頻度の高いサービスを実行するための操作手順がより少なくなるような操作画面がユーザ毎に提供されることにより、複数のユーザが互いに異なったサービスを多く実行する状況においても、全てのユーザに対してスムーズでスピーディーな作業環境が実現され、画像形成動作の生産性向上に寄与する
また、ユーザが一人、あるいはユーザは複数でも同じようなサービスを利用する状況下においては、ユーザ毎の、情報管理のためのコストがいらない低コスト化を図ることができる。
また、普段は利用しないような特殊なサービスを実行した後、その操作の学習効果の反映をしないように指示できることにより、ユーザにとって好ましい状態にある操作画面構成を崩さないようにすることができる。
また、画面構成を初期状態に戻すことができるようになることにより、ユーザ環境の変化により利用するサービス群が大きく変わった場合などに、素早く新しいサービス利用状況に対応した操作画面の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の機能ブロック図。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の機能ブロック図。
【図3】本発明の画像形成装置におけるソフトウェアの構成図。
【図4】パネル制御プログラムの構成図(その1)。
【図5】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例1の制御フローチャート(その1)。
【図6】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例1の制御フローチャート(その2)。
【図7】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例1の制御フローチャート(その3)。
【図8】パネル制御プログラムの構成図(その2)。
【図9】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例2の制御フローチャート(その1)。
【図10】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例2の制御フローチャート(その2)。
【図11】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例2の制御フローチャート(その3)。
【図12】パネル制御プログラムの構成図(その3)。
【図13】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例3の制御フローチャート(その1)。
【図14】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例3の制御フローチャート(その2)。
【図15】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例3の制御フローチャート(その3)。
【図16】パネル制御プログラムの構成図(その4)。
【図17】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例4の制御フローチャート(その1)。
【図18】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例4の制御フローチャート(その2)。
【図19】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例4の制御フローチャート(その3)。
【図20】パネル制御プログラムの構成図(その5)。
【図21】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例5の制御フローチャート(その1)。
【図22】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例5の制御フローチャート(その2)。
【図23】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例5の制御フローチャート(その3)。
【図24】パネル制御プログラムの構成図(その6)。
【図25】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例6の制御フローチャート(その1)。
【図26】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例6の制御フローチャート(その2)。
【図27】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例6の制御フローチャート(その3)。
【図28】パネル制御プログラムの構成図(その7)。
【図29】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例7の制御フローチャート(その1)。
【図30】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例7の制御フローチャート(その2)。
【図31】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例7の制御フローチャート(その3)。
【図32】パネル制御プログラムの構成図(その8)。
【図33】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例8の制御フローチャート(その1)。
【図34】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例8の制御フローチャート(その2)。
【図35】本発明の画像形成装置のパネル制御プログラムによる実施例8の制御フローチャート(その3)。
【符号の説明】
【0019】
1 CPU(主制御手段)、4 NVRAM(記憶手段)、5 操作パネル、6 パネル制御部(パネル制御手段)、31 パネル制御プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの操作をユーザ毎に記憶し、該記憶したユーザ毎のユーザ操作からユーザ毎のサービスの使用頻度情報を抽出し、該抽出したユーザ毎のサービスの使用頻度情報を基に、ユーザ毎に使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行するための画面を再構成して操作パネルに表示するパネル制御手段と、該パネル制御手段を制御する主制御手段と、を備えたことを特徴とした画像形成装置。
【請求項2】
ユーザの操作をユーザ毎に記憶し、記憶したユーザ毎のユーザ操作からユーザ毎のサービスの使用頻度情報を抽出し、その抽出したユーザ毎のサービスの使用頻度情報を基に、ユーザ毎に使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行するための画面を再構成して操作パネルに表示するパネル制御プログラムを格納した記憶手段と、パネル制御プログラムを実行する主制御手段とを備えたことを特徴とした画像形成装置。
【請求項3】
ユーザ毎に操作を区別することなく、全てのユーザ操作からサービスの使用頻度情報を抽出し、該抽出したサービスの使用頻度情報を基に、使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行するための画面を再構成して操作パネルに表示するパネル制御手段と、該パネル制御手段を制御する主制御手段とを備えたことを特徴とした画像形成装置。
【請求項4】
ユーザ毎に操作を区別することなく、全てのユーザ操作からサービスの使用頻度情報を抽出し、その抽出したサービスの使用頻度情報を基に、使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行するための画面を再構成して操作パネルに表示するパネル制御プログラムを格納した記憶手段と、パネル制御プログラムを実行する主制御手段とを備えたことを特徴とした画像形成装置。
【請求項5】
請求項2の画像形成装置において、前記主制御手段は、サービスの使用頻度情報を基に、使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行するための画面を再構成する際にユーザの許可により、実際に画面を再構成して表示することを特徴とした画像形成装置。
【請求項6】
請求項2の画像形成装置において、前記主制御手段は、サービスの使用頻度情報を基に、使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行するための画面を再構成した後、ユーザの指示により再構成前の初期状態に戻して画面を表示することを特徴とした画像形成装置。
【請求項7】
請求項4の画像形成装置において、前記主制御手段は、サービスの使用頻度情報を基に、使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行するための画面を再構成する際にユーザの許可により、実際に画面を再構成して表示することを特徴とした画像形成装置。
【請求項8】
請求項4の画像形成装置において、前記主制御手段は、サービスの使用頻度情報を基に、使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行ための画面を再構成した後、ユーザの指示により再構成前の初期状態に戻して画面を表示することを特徴とした画像形成装置。
【請求項9】
請求項5の画像形成装置において、前記主制御手段は、サービスの使用頻度情報を基に使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行するための画面を再構成した後、ユーザの指示により再構成前の初期状態に戻して画面を表示することを特徴とした画像形成装置。
【請求項10】
請求項6の画像形成装置において、前記主制御手段は、サービスの使用頻度情報を基に、使用頻度の高いサービスをより少ない操作数で実行できるように画面を再構成した後、ユーザの指示により再構成前の初期状態に戻して画面を表示することを特徴とした画像形成装置。
【請求項11】
請求項1または2の画像形成装置に設けられたパネル制御プログラム。
【請求項12】
請求項11のパネル制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【公開番号】特開2006−243413(P2006−243413A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−59735(P2005−59735)
【出願日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】