説明

画像形成装置、実行対象ジョブ抑止方法、及び実行対象ジョブ抑止プログラム

【課題】課金装置にて正確な課金を行うことを可能にする画像形成装置を提供する。
【解決手段】課金装置と通信を行うことにより課金処理を行う画像形成装置であって、課金情報を蓄積する記憶部と、前記課金装置との接続状態を判断する判断手段(ステップS102)と、前記判断手段により接続不良と判断された場合に(ステップS102でNo)、前記記憶部の空き容量と実行対象ジョブの課金情報の容量とを比較し(ステップS109)、当該実行対象ジョブの課金情報の容量の方が大きい場合(ステップS109でNo)、当該実行対象ジョブの実行を抑止するジョブ実行制御手段(ステップS112)と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、課金装置と接続されるMFP(Multi Function Peripheral)等の画像形成装置に関し、課金装置との接続が不良になった場合に課金情報を記憶装置に記憶するようにした画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種装置は、実行したコピーやプリントといったジョブ毎に課金に関する課金情報を生成し、課金装置との接続が正常である場合には、生成したジョブ毎の課金情報を、課金装置に送信する。
課金装置との接続が不良になった場合には、記憶装置として例えば装置内部のHDD(ハードディスクドライブ)にジョブ毎の課金情報を記憶しておき、課金装置との接続が回復し次第、記憶していた課金情報を課金装置に送信する。
【0003】
このような画像形成装置に関する先行技術としては、特許文献1乃至5に記載のものがある。
【特許文献1】特開2001-350936号公報
【特許文献2】特開2002-175195号公報
【特許文献3】特開2002-202696号公報
【特許文献4】特開2002-261997号公報
【特許文献5】特開2005-107637号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、HDDにおいて課金情報を記憶するための容量は予め定められているので、接続不良の期間が長くなり多くのジョブが実行されることになると、HDDに記憶する課金情報が許容量を超えてしまい、ジョブは実行できるものの、そのジョブに関する課金情報を記憶しておくことができない、といった状況を招いてしまう。課金情報を記憶しておくことができないと、課金装置との接続が回復したとしても、課金装置にて正確な課金を行うことは不可能となる。
【0005】
本発明は、課金装置との接続が不良になった場合であっても、接続の復旧後、課金装置にて正確な課金を行うことを可能にする画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、課金装置と通信を行うことにより課金処理を行う画像形成装置であって、課金情報を蓄積する記憶部と、前記課金装置との接続状態を判断する判断手段と、前記判断手段により接続不良と判断された場合に、前記記憶部の空き容量と実行対象ジョブの課金情報の容量とを比較し、当該実行対象ジョブの課金情報の容量の方が大きい場合、当該実行対象ジョブの実行を抑止するジョブ実行制御手段と、を有する画像形成装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明は上記の構成を備えることにより、課金装置との間の接続状態が接続不良と判断された場合において、前記記憶部の空き容量より実行対象となるジョブの課金情報の容量の方が大きい場合には、当該ジョブの実行を抑止するので、ジョブは実行できるものの、そのジョブに関する課金情報を記憶しておくことができない、といった状況を回避することができる。したがって、接続不良時においてジョブの課金情報を確実に記憶できるため、接続が回復した後、課金装置にて正確な課金を行うことができる。
【0008】
ところで、記憶部の空き容量はある程度あり、ジョブを実行したとしても当該ジョブの課金情報を記憶しておくことは可能であるが、ジョブによっては、その課金情報を記憶するために多大な容量を必要とする場合がある。この場合、そのジョブの実行を許可すると、途端に記憶部の容量が許容量に迫り、他の者が画像形成装置を利用できない、といった状況を招く可能性がある。
【0009】
そこで、前記抑止手段はさらに、前記ジョブの課金情報の容量と予め設定されている閾値とを比較し、閾値の方が大きい場合に、当該ジョブの実行を抑止するとするのが望ましい。
これにより、前記記憶部の空き容量が実行対象となるジョブの課金情報の容量より大きい場合であっても、予め設定されている閾値が前記ジョブの課金情報の容量より大きい場合には、当該ジョブの実行を抑止することができる。したがって、課金情報の記憶に多大な容量を必要とするジョブの実行を回避できるので、画像形成装置の使い勝手を向上させることができる。
【0010】
ここで、ユーザからユーザ識別子の入力を受け付ける受付手段をさらに備え、前記閾値はユーザ毎に設定されており、前記抑止手段は、受付手段にて受け付けられたユーザ識別子に対応する閾値を用いて前記比較を行うとしてもよい。
閾値はユーザ毎に設定されているので、例えば、普段から課金情報の記憶に多大な容量を必要とするジョブを実行する頻度の高いユーザの閾値を低く設定しておくことにより、必要な人物に記憶部のリソースを割り当てることができ、画像形成装置の使い勝手を向上させることができる。
【0011】
ここで、前記閾値は前記記憶部の空き容量に応じて変動する値であり、前記記憶部の空き容量が多いほど前記閾値は大きくなるとしてもよい。
閾値は記憶部の空き容量に応じて変動するので、ジョブの実行可否の判断を柔軟に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
<実施の形態1>
1.全体構成
図1は、本発明に係る画像形成装置が適用された課金システムを示している。画像形成装置として例えばMFP(Multi Function Peripheral)100は、ネットワークを介して課金装置200と接続されている。
【0013】
MFP100は、ユーザからユーザID及び部門IDの入力を受け付け、受け付けたユーザID及び部門IDを課金装置200に送信することにより、当該ユーザID及び部門IDに対応する課金テーブルを課金装置200からダウンロードする。
また、MFP100の自装置内のハードディスクの空き容量、実行対象となるジョブの課金情報の容量、及び予め設定されている閾値に基づいて、当該ジョブの実行可否を判断する。実行可との判断がなされた場合、コピー、プリント、スキャン、及びファックスといったジョブを実行し、当該ジョブの履歴に基づいて、ダウンロードした課金テーブルを参照しながら当該ジョブに関する課金情報を生成し、生成した課金情報を課金装置200に送信する。
【0014】
課金装置200は、複数の課金テーブルをユーザID及び部門IDに対応付けて記憶しており、MFP100から送信されたユーザID及び部門IDに応じた課金テーブルを選択しMFP100に送信する。また、MFP100から送信された課金情報に基づいて、ユーザID及び部門ID毎にジョブに関する課金の管理を行う。
2.MFPの構成
2.1.ハードウェア構成
図2は、MFP100のハードウェア構成を示す図である。同図に示すように、MFP100は、通信インタフェース101、CPU102、ROM103、RAM104、ハードディスク105、ユーザインタフェース106、読取部107、プリント部108、後処理部(Finishing)109等を含んで構成され、これらはバスを介して相互に通信可能に接続されている。
【0015】
通信インタフェース101は、ネットワークと接続されていて、ユーザID及び部門ID、並びに課金情報を課金装置200に送信し、課金装置200から課金テーブルを受信する。
ROM103には、ジョブの実行可否判断の際に用いられる閾値のほか、課金装置200との間の接続状態の判断に関する制御プログラム、及び課金装置200との間の接続が不良の場合におけるジョブの実行可否判断に関する制御プログラムなどが格納されている。
【0016】
RAM104は、CPU102のワークエリアとして用いられる。
ハードディスク105には、ユーザID及び部門ID別に課金情報が蓄積される。
CPU102は、課金装置200との間の接続状態を判断する。接続不良と判断された場合において、コピー、プリント、スキャン、及びファックスといったジョブの要求を受け付けると、当該ジョブの実行可否を判断する。判断が肯定的な場合、受け付けたジョブを実行する。そして、実行したジョブに関する課金情報を生成し、ハードディスクに生成した課金情報を蓄積する。
【0017】
ユーザインタフェース106は、各ジョブを実行するための条件設定、宛先等の各種情報の入力を行う入力部、及び情報の表示を行う表示部を有する。
読取部107は、画像の読み取りを行う。
プリント部108は、画像のプリントを行う。
後処理部109は、ステープル、パンチ(穴あけ)、紙折り等の処理をプリント部108より出力された用紙に対して行う。
【0018】
2.2.機能構成
続いて、ROM103に格納されている制御プログラムにしたがってCPU102が動作することにより達成される機能について説明する。図3は、MFP100の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、MFP100は、接続状態判断部210、接続不良時処理部220、容量比較部230、ジョブ実行制御部240、課金情報生成部250、及び課金情報記憶部260を含んで構成される。
【0019】
接続状態判断部210は、課金装置200との間の接続状態を判断する。課金装置200との接続が正常であると判断した場合、接続が正常である旨の通知をジョブ実行制御部240に出力し、課金装置200との接続が正常でないと判断した場合、接続が正常でない旨の通知を接続不良時処理部220に出力する。
接続不良時処理部220は、空き容量検出部221、閾値読出部222、閾値記憶部223、及び容量算出部224を含んで構成される。
【0020】
空き容量検出部221は、接続が正常でない旨の通知を接続状態判断部210から受信すると、ハードディスク105の空き容量を検出し、容量比較部230に出力する。
閾値読出部222は、接続が正常でない旨の通知を接続状態判断部210から受信すると、閾値記憶部223に記憶されている閾値を読み出し、容量比較部230に出力する。
閾値記憶部223は、ジョブの実行可否判断で用いられる閾値を予め記憶している。
【0021】
容量算出部224は、接続が正常でない旨の通知を接続状態判断部210から受信すると、実行対象ジョブの課金情報の容量を算出し、容量比較部230に出力する。
容量比較部230は、接続不良時処理部220から入力された空き容量、閾値、及び課金情報の容量の比較を行い、比較結果をジョブ実行制御部240に出力する。
ジョブ実行制御部240は、容量比較部230から入力された比較結果に基づいて、読取部107、プリント部108、及び後処理部109を制御する。
【0022】
また、接続状態判断部210から接続が正常である旨の通知を受信した場合には、ジョブを実行するよう、読取部107、プリント部108、及び後処理部109を制御する。
さらに、実行したジョブの履歴を課金情報生成部250に出力する。
課金情報生成部250は、ジョブ実行制御部240から入力されたジョブ履歴及び予め取得された課金テーブルに基づいて課金情報を生成し、生成した課金情報を課金情報記憶部260に出力するとともに、通信インタフェース101を介して、課金装置200に送信する。
【0023】
課金情報記憶部260は、課金情報生成部250から入力された課金情報をハードディスク105に格納する。
3.課金情報
3.1.課金情報のデータ構造
続いて、課金情報のデータ構造について説明する。課金情報は、ジョブに関するジョブ履歴情報と当該ジョブに対する課金額とを対応付けたものである。課金情報には、MFP100にて実行されるジョブの種類に応じて三種類の異なるデータ構造が存在する。ジョブがコピージョブ及びプリントジョブの場合の課金情報のデータ構造を図4(a)に、ジョブがスキャンジョブの場合の課金情報のデータ構造を図4(b)に、ジョブがファックスジョブの場合の課金情報のデータ構造を図4(c)に示す。
【0024】
図4(a)に示すように、ジョブがコピージョブ及びプリントジョブの場合には、課金情報は、ユーザID及び部門ID、用紙情報、並びにFinishingの各欄からなる。
用紙情報は、用紙サイズ、用紙種類、カラー、片面両面、出力枚数、及び金額の各欄からなり、用紙情報は、ジョブで使用された用紙に関する用紙情報の数[N]だけ存在する。
【0025】
Finishingは、Staple回数、Punch回数、紙折り回数、及びこれらのそれぞれに対応する金額の各欄からなる。
図4(b)に示すように、ジョブがスキャンジョブの場合には、課金情報は、ユーザID及び部門ID、原稿情報、FileSize、並びに送信先Addressの各欄からなる。
原稿情報は、原稿サイズ、画像データの出力形態(E-mail/FTP/SMB/USB)、カラー、解像度、原稿枚数、及び金額の各欄からなり、原稿情報は、ジョブで使用された原稿に関する原稿情報の数[N]だけ存在する。FileSizeは、Size及び金額の各欄からなる。送信先Addressは、Address及び金額の各欄からなり、ジョブで使用された送信先Addressの数[M]だけ存在する。
【0026】
図4(c)に示すように、ジョブがファックスジョブの場合には、課金情報は、ユーザID及び部門ID、原稿情報、送信先電話番号、接続時間、並びに接続料の各欄からなる。原稿情報は、原稿サイズ、解像度、原稿枚数、及び金額の各欄からなり、原稿情報は、ジョブで使用された原稿に関する原稿情報の数[N]だけ存在する。送信先電話番号は、電話番号及び金額の各欄からなり、ジョブで使用された送信先電話番号の数[M]だけ存在する。接続時間は、時間と金額の各欄からなり、接続を継続している時間に応じて発生する料金を示す。接続料は、接続したことにより発生する料金を示す。
【0027】
3.2.課金情報の容量の算出方法
続いて、実行対象となるジョブの課金情報の容量を算出する方法について説明する。課金情報の各項目には、図4に示すように、予め所定のバイト数が割り当てられている。したがって、実行対象となるジョブの課金情報の容量は、当該ジョブで使用される用紙サイズや枚数等を判断し、当該ジョブの課金情報を構成する全ての項目のバイト数を加算することにより算出することができる。
【0028】
図5は、課金情報の一例を示す図である。図5(a)はジョブがコピージョブ及びプリントジョブの場合の課金情報を示している。この場合、課金情報の容量はユーザID及び部門IDで4Byte、用紙情報[0]で11Byte、用紙情報[1]で11Byte、Finishingで18Byteであるので、合計44Byteとなる。
図5(b)はジョブがスキャンジョブの場合の課金情報を示している。この場合、課金情報の容量は、ユーザID及び部門IDで4Byte、原稿情報[0]で11Byte、原稿情報[1]で11Byte、FileSizeで12Byte、送信先Address[0]で204Byte、送信先Address[1]で204Byteであるので、合計446Byteとなる。
【0029】
図5(c)はジョブがファックスジョブの場合の課金情報を示している。この場合、課金情報の容量は、ユーザID及び部門IDで4Byte、原稿情報[0]で9Byte、原稿情報[1]で9Byte、送信先電話番号[0]で54Byte、送信先電話番号[1]で54Byte、接続時間で8Byte、接続料で4Byteであるので、合計142Byteとなる。
コピージョブでは用紙が何種類もある場合、スキャンジョブ及びファックスジョブでは送信先が多い場合等に課金情報の容量は増大する。
4.MFPの動作
MFP100の動作について説明する。図6は、MFP100の動作を示すフローチャートである。MFP100はスタートキーがONされると(ステップS101でYes)、課金装置200との接続が正常であるか否かを判断する(ステップS102)。この判断は、課金装置200にポーリングを送信し、ポーリングを受信した課金装置200からの応答信号(ACK)が受信されたか否かにより行われる。
【0030】
課金装置200との接続が正常でないと判断すると(ステップS102でNo)、ハードディスクの空き容量を検出し(ステップS103)、検出したハードディスクの空き容量を示す値を、変数Aに代入する(ステップS104)。
続いて、閾値を読み出し(ステップS105)、読み出した閾値を変数Bに代入する(ステップS106)。この閾値は、課金情報の記憶に際して、より確実とするために設定された値である。さらに、実行可否対象となるジョブの課金情報の容量を算出し(ステップS107)、算出した課金情報の容量を示す値を、変数Cに代入する(ステップS108)。
【0031】
変数Aが変数C以上か否かを判断し(ステップS109)、変数Aが変数Cより小さい場合には(ステップS109でNo)、ジョブの実行を禁止する(ステップS112)。なお、すでにスタートキーはONされているので、ここでいうジョブの実行の禁止は、ジョブをキャンセルすることである。
変数Aが変数C以上の場合には(ステップS109でYes)、変数Bが変数C以上か否かを判断する。(ステップS110)
そして変数Bが変数Cより小さい場合には(ステップS110でNo)、ジョブの実行を禁止する(ステップS112)。
【0032】
一方、ステップS110で変数Bが変数C以上の場合(ステップS110でYes)、及び課金装置200との接続が正常であると判断された場合には(ステップS102でYes)、ジョブを実行する(ステップS111)。
以上のように本実施の形態によれば、スタートキーがONされると、直ちにジョブを実行するのではなく、ハードディスクの空き容量と、実行可否対象となるジョブの課金情報の容量とを比較し、ジョブの課金情報の容量の方が大きい場合に、ジョブの実行を禁止する。したがって、ジョブは実行できるものの、そのジョブに関する課金情報を記憶しておくことができない、といった状況を回避することができる。
【0033】
さらに、ジョブの課金情報の容量と閾値とを比較し、閾値の方が小さい場合に、ジョブの実行を禁止するので、課金情報を記憶するために多大な容量を必要とするジョブの実行を回避することができ、MFP100の使い勝手を向上させることができる。
(変形例)
以上、本発明に係る画像形成装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施の形態に限られないことは勿論である。
(1)上記実施の形態では、閾値は固定値であるとしたが、変動する値でもよい。図7はハードディスクの空き容量と閾値との関係を示す図である。この場合には、ハードディスクの空き容量が増大すると閾値も大きくなる。また、ハードディスクの空き容量が多い場合は、閾値も大きくなり、ジョブ禁止が発生しにくくなるため、閾値を固定値とした場合より、使い勝手がよくなる。
(2)また、ユーザ及び部門毎に閾値を設定するとしてもよい。図8は、ユーザ及び部門毎に閾値を記載したテーブルを示す図である。例えば、普段MFP100の使用量の大きいユーザ及び部門に大きな閾値を付与することにより、記憶部のリソースを適切に割り当てることができ、画像形成装置の使い勝手を向上させることができる。
(3)上記実施の形態では、MFP100で閾値を設定したが、課金装置200で閾値を設定しておき、MFP100に送信する構成としてもよい。通常、課金装置200には大型の液晶表示装置等が備えられており、MFP100と比較し操作性に優れるためである。
【0034】
上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
また、本発明に係る画像形成装置は、その範囲を逸脱することなく本発明の趣旨に沿って様々な変形または修正が可能であることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、課金装置とネットワークで接続される画像形成装置に広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】課金システムを示す図である。
【図2】MFP100のハードウェア構成を示す図である。
【図3】MFP100の機能構成を示すブロック図である。
【図4】(a)ジョブがコピージョブ及びプリントジョブの場合の課金情報のデータ構造を示す図である。(b)ジョブがスキャンジョブの場合の課金情報のデータ構造を示す図である。(c)ジョブがファックスジョブの場合の課金情報のデータ構造を示す図である。
【図5】課金情報の一例を示す図である。
【図6】MFP100の動作を示すフローチャートである。
【図7】ハードディスクの空き容量と閾値との関係を示す図である。
【図8】ユーザ及び部門毎に閾値を記載したテーブルを示す図である。
【符号の説明】
【0037】
100 MFP
200 課金装置
101 通信インタフェース
102 CPU
103 ROM
104 RAM
105 ハードディスク
106 ユーザインタフェース
107 読取部
108 プリント部
109 後処理部
210 接続状態判断部
220 接続不良時処理部
221 空き容量検出部
222 閾値読出部
223 閾値記憶部
224 容量算出部
230 容量比較部
240 ジョブ実行制御部
250 課金情報生成部
260 課金情報記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
課金装置と通信を行うことにより課金処理を行う画像形成装置であって、
課金情報を蓄積する記憶部と、
前記課金装置との接続状態を判断する判断手段と、
前記判断手段により接続不良と判断された場合に、前記記憶部の空き容量と実行対象ジョブの課金情報の容量とを比較し、当該実行対象ジョブの課金情報の容量の方が大きい場合、当該実行対象ジョブの実行を抑止するジョブ実行制御手段と、
を有する画像形成装置。
【請求項2】
前記抑止手段はさらに、前記ジョブの課金情報の容量と予め設定されている閾値とを比較し、閾値の方が大きい場合に、当該ジョブの実行を抑止する
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
ユーザからユーザ識別子の入力を受け付ける受付手段をさらに備え、
前記閾値はユーザ毎に設定されており、
前記抑止手段は、受付手段にて受け付けられたユーザ識別子に対応する閾値を用いて前記比較を行う
請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記閾値は前記記憶部の空き容量に応じて変動する値であり、
前記記憶部の空き容量が多いほど前記閾値は大きくなる
請求項2または3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記閾値を外部より受信する受信手段を有する
請求項2〜4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記実行対象ジョブは、実行中のジョブである
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記課金情報の容量は、前記課金情報の各項目に割り当てられた記憶容量を加算することにより算出される
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項8】
実行対象ジョブの実行を抑止する実行対象ジョブ抑止方法であって、
課金装置との接続状態を判断する判断ステップと、
前記判断ステップにより接続不良と判断された場合に、課金情報を蓄積するための記憶手段の空き容量と実行対象ジョブの課金情報の容量とを比較し、当該実行対象ジョブの課金情報の容量の方が大きい場合、当該実行対象ジョブの実行を抑止するジョブ実行制御ステップと、
を有する実行対象ジョブ抑止方法。
【請求項9】
実行対象ジョブの実行を抑止する処理をコンピュータに行わせる実行対象ジョブ抑止プログラムであって、
課金装置との接続状態を判断する判断手順と、
前記判断手順により接続不良と判断された場合に、課金情報を蓄積するための記憶手段の空き容量と実行対象ジョブの課金情報の容量とを比較し、当該実行対象ジョブの課金情報の容量の方が大きい場合、当該実行対象ジョブの実行を抑止するジョブ実行制御手順と、
を有する実行対象ジョブ抑止プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−3088(P2010−3088A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−160984(P2008−160984)
【出願日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】