説明

画像形成装置、情報処理システム、情報処理方法、プログラム、及び記録媒体

【課題】画像形成装置を利用した処理フローに関する設定作業を簡便化すること。
【解決手段】画像形成装置であって、外部記憶手段より、処理フローの定義情報を管理する管理装置のアドレス情報を取得するアドレス情報取得手段と、前記アドレス情報に基づいて、前記処理フローにおいて当該画像形成装置が実行する処理の識別情報を前記管理装置より取得する処理情報取得手段と、前記識別情報が示す処理を当該画像形成装置に実行させる機能制御手段と、前記処理の実行結果を前記管理装置に送信する連携手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、情報処理システム、情報処理方法、プログラム、及び記録媒体に関し、特に処理フローを実行する画像形成装置、情報処理システム、情報処理方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、画像形成装置とネットワークを介して接続されるPC(Personal Computer)等にインストールされ、当該画像形成装置と連携した処理フローを当該PCに実行させるプログラム(特許文献1において「ウィジェット」と呼ばれるプログラム)が記載されている。当該プログラムによれば、例えば、画像形成装置によってスキャンされた画像データに関して、PC等の仲介により、インターネット上で提供されているWebサービスを利用して所定の処理フローを実行することができる。
【0003】
他方において、近年においては、各種の携帯型の端末が存在し、プログラムのインストールが可能とされているものがある。したがって、一人のユーザが、従来からのPCも含めて複数台の端末を併用する場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、複数台の端末のそれぞれに関して、画像形成装置と連携した処理フローの実行を可能としたい場合、ユーザは、端末ごとに当該処理フローを実行するプログラムをインストールする必要があった。また、当該プログラムがWebサービスと連携する場合、ユーザは、端末ごとに、Webサービスとの連携のための各種の設定を行う必要があった。例えば、セキュリティの確保を目的として、各端末についてWebサービスとの認証関係又は信頼関係を構築するための設定(例えば、電子証明書の設定等)を行う必要があった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、画像形成装置を利用した処理フローに関する設定作業を簡便化することのできる画像形成装置、情報処理システム、情報処理方法、プログラム、及び記録媒体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで上記課題を解決するため、本発明は、画像形成装置であって、外部記憶手段より、処理フローの定義情報を管理する管理装置のアドレス情報を取得するアドレス情報取得手段と、前記アドレス情報に基づいて、前記処理フローにおいて当該画像形成装置が実行する処理の識別情報を前記管理装置より取得する処理情報取得手段と、前記識別情報が示す処理を当該画像形成装置に実行させる機能制御手段と、前記処理の実行結果を前記管理装置に送信する連携手段とを有する。
【0007】
このような画像形成装置では、画像形成装置を利用した処理フローに関する設定作業を簡便化することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、画像形成装置を利用した処理フローに関する設定作業を簡便化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施の形態における情報処理システムの構成例を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態における画像形成装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるユーザ端末のハードウェア構成例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における各装置の機能構成例を示す図である。
【図5】ユーザ端末の存在の通知処理の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
【図6】端末情報記憶部の構成例を示す図である。
【図7】端末情報記憶部の第二の構成例を示す図である。
【図8】実行可能なワークフローの一覧の表示処理の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
【図9】端末選択画面の表示例を示す図である。
【図10】アクセス許可情報記憶部の構成例を示す図である。
【図11】ワークフロー情報記憶部の構成例を示す図である。
【図12】ワークフロー選択画面の表示例を示す図である。
【図13】実行可能なワークフローの一覧の表示処理の処理手順の第二の例を説明するためのシーケンス図である。
【図14】スキャン系のワークフローの処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
【図15】印刷系のワークフローの処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態における情報処理システムの構成例を示す図である。同図の情報処理システム1において、一台以上の画像形成装置10と、ユーザ端末20a及び20b等の一台以上のユーザ端末20と、ワークフロー管理サーバ30とは、LAN(Local Area Network)又はインターネット等のネットワーク(有線又は無線の別は問わない。)を介して接続されている。
【0011】
画像形成装置10は、例えば、スキャン、印刷、コピー、及びFAX送受信等の機能のうち、2以上の機能を一台の筐体によって実現する複合機である。但し、いずれか一つの機能を有するスキャナ、プリンタ、コピー機、又はファクシミリが画像形成装置10として用いられてもよい。
【0012】
ユーザ端末20は、ユーザが利用する端末である。ユーザ端末20は、ソフトウェアプログラムのインストール及び実行が可能であり、通信機能を有するものであれば、特定の装置に限定されない。ユーザ端末20の具体例として、デスクトップ型のPC(Personal Computer)等の非携帯型の情報処理装置や、ノートPC、PDA(Personal Digital Assistance)、携帯電話、スマートフォン等の携帯型の情報処理装置等が挙げられる。図1において、ユーザ端末20aは、非携帯型のユーザ端末20の一例であり、ユーザ端末20bは、携帯型のユーザ端末20の一例である。ユーザ端末20aとユーザ端末20bとを区別しない場合、「ユーザ端末20」という。なお、本実施の形態において、ユーザ端末20が有する記憶手段(例えば、後述される補助記憶装置202)は、外部記憶手段の一例である。
【0013】
ワークフロー管理サーバ30は、画像形成装置10との連携によって実現される処理フロー(ワークフロー)に関する情報の管理、当該情報に基づくワークフローの制御等を行うコンピュータである。ワークフロー管理サーバ30によって制御されるワークフローでは、例えば、インターネット等において提供されている各種のWebサービスが利用されうる。本実施の形態において、ワークフロー管理サーバ30は、管理装置の一例である。
【0014】
図2は、本発明の実施の形態における画像形成装置のハードウェア構成例を示す図である。図2において、画像形成装置10は、コントローラ11、スキャナ12、プリンタ13、モデム14、操作パネル15、ネットワークインタフェース16、及びSDカードスロット17等のハードウェアを有する。
【0015】
コントローラ11は、CPU111、RAM112、ROM113、及びHDD114等を有する。ROM113には、各種のプログラムやプログラムによって利用されるデータ等が記録されている。RAM112は、プログラムをロードするための記憶領域や、ロードされたプログラムのワーク領域等として用いられる。CPU111は、RAM112にロードされたプログラムを処理することにより、各種の機能を実現する。HDD114には、プログラムやプログラムが利用する各種のデータ等が記録される。
【0016】
スキャナ12は、原稿より画像データを読み取るためのハードウェアである。プリンタ13は、印刷データを印刷用紙に印刷するためのハードウェアである。モデム14は、電話回線に接続するためのハードウェアであり、FAX通信による画像データの送受信を実行するために用いられる。操作パネル15は、ユーザからの入力の受け付けを行うためのボタン等の入力手段や、液晶表示部等の表示手段を備えたハードウェアである。ネットワークインタフェース16は、LAN等のネットワーク(有線又は無線の別は問わない。)に接続するためのハードウェアである。SDカードスロット17は、SDカード80に記録されたプログラムを読み取るために利用される。すなわち、画像形成装置10では、ROM113に記録されたプログラムだけでなく、SDカード80に記録されたプログラムもRAM112にロードされ、実行されうる。なお、他の記録媒体(例えば、CD−ROM又はUSB(Universal Serial Bus)メモリ等)によってSDカード80が代替されてもよい。すなわち、SDカード80の位置付けに相当する記録媒体の種類は、所定のものに限定されない。この場合、SDカードスロット17は、記録媒体の種類に応じたハードウェアによって代替されればよい。
【0017】
図3は、本発明の実施の形態におけるユーザ端末のハードウェア構成例を示す図である。図3のユーザ端末20は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置200と、補助記憶装置202と、メモリ装置203と、CPU204と、インタフェース装置205と、表示装置206と、入力装置207とを有する。
【0018】
ユーザ端末20での処理を実現するプログラムは、CD−ROM又はメモリカード等の記録媒体201によって提供される。プログラムを記録した記録媒体201がドライブ装置200にセットされると、プログラムが記録媒体201からドライブ装置200を介して補助記憶装置202にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体201より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置202は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
【0019】
メモリ装置203は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置202からプログラムを読み出して格納する。CPU204は、メモリ装置203に格納されたプログラムに従ってユーザ端末20に係る機能を実現する。インタフェース装置205は、ネットワーク接続用のインタフェース、USB(Universal Serial Bus)接続用のインタフェース、Bluetooth等の無線通信用のインタフェース等、各種通信用のインタフェースである。表示装置206はプログラムによるGUI(Graphical User Interface)等を表示する。入力装置207はキーボード、マウス等のポインティングデバイス、又はボタン等で構成され、様々な操作指示を入力させるために用いられる。
【0020】
なお、ワークフロー管理サーバ30も、図3に示されるハードウェアを有していればよい。但し、ワークフロー管理サーバ30は、表示装置206及び入力装置207を有していなくてもよい。
【0021】
図4は、本発明の実施の形態における各装置の機能構成例を示す図である。同図において、ユーザ端末20は、広告部21、アドレス通知部22、及びアドレス情報記憶部23等を有する。広告部21及びアドレス通知部22は、ユーザ端末20にインストールされたプログラムがユーザ端末20のCPU204に実行させる処理によって実現される。アドレス情報記憶部23は、例えば、補助記憶装置202を用いて実現可能である。
【0022】
広告部21は、例えば、ユーザ端末20に対するユーザによる指示入力に応じ、ユーザ端末20の識別情報(例えば、端末名)、及びユーザ端末20のユーザのユーザID等をネットワーク上に広告(ブロードキャスト又はマルチキャスト等)する。
【0023】
アドレス情報記憶部23は、ユーザ端末20のユーザが利用を予定しているワークフロー管理サーバ30のアドレス情報を記憶する。アドレス情報とは、例えば、IPアドレス又はURL(Uniform Resource Locator)等、ネットワークを介してワークフロー管理サーバ30と通信するために必要な、ワークフロー管理サーバ30の識別情報である。
【0024】
アドレス通知部22は、画像形成装置10からの要求に応じ、アドレス情報記憶部23に記憶されているアドレス情報を画像形成装置10に通知する。
【0025】
画像形成装置10は、UI制御部121、検知部122、アドレス取得部123、アクセス許否判定部124、ワークフロー情報取得部125、連携部126、機能制御部127、端末情報記憶部128、及びアクセス許可情報記憶部129等を有する。UI制御部121、検知部122、アドレス取得部123、ワークフロー情報取得部125、連携部126、及び機能制御部127は、画像形成装置10にインストールされたプログラムがCPU111に実行させる処理により実現される。端末情報記憶部128及びアクセス許可情報記憶部129は、例えば、HDD114を用いて実現可能である。
【0026】
UI制御部121は、操作パネル15への各種の操作画面の表示等を行う。
【0027】
検知部122は、ユーザ端末20より発行される広告の受信に基づいて、ユーザ端末20の存在を検知する。検知部122は、受信された広告に含まれている情報(ユーザID、端末名等)を端末情報記憶部128に記録する。
【0028】
アドレス取得部123は、ユーザ端末20よりワークフロー管理サーバ30のアドレス情報を取得する。アクセス許否判定部124は、アドレス取得部123によって取得されたアドレス情報に係るワークフロー管理サーバ30へのアクセスの許否を、アクセス許可情報記憶部129を用いて判定する。ワークフロー情報取得部125は、アドレス取得部123によって取得されたアドレス情報に係るワークフロー管理サーバ30より、ワークフローの一覧情報や、各ワークフローの設定情報(属性情報)等を取得する。
【0029】
連携部126は、ユーザにより実行対象として選択されたワークフローの実行時において、画像形成装置10とワークフロー管理サーバ30との連携処理を実現する。
【0030】
機能制御部127は、実行対象として選択されたワークフローにおいて利用対象とされている画像形成装置10の機能(例えば、スキャン機能又は印刷機能等)の実行を制御する。
【0031】
アクセス許可情報記憶部129は、アクセス(連携)が許可されるアドレス情報の一覧を記憶する。上記したように、連携先のワークフロー管理サーバ30は、ユーザ端末20より取得される。このことは、画像形成装置10から任意のコンピュータにアクセスされうることを意味する。アクセス先を無制限とすることは、セキュリティの観点より好ましくない。そこで、アクセス先のワークフロー管理サーバ30を制限するために、アクセス許可情報記憶部129が用いられる。すなわち、アクセス可能なワークフロー管理サーバ30は、アクセス許可情報記憶部129に記憶されているアドレス情報の一覧の範囲に制限される。但し、例えば、無制限なアクセスを許可してもよい場合、又は他のアクセス制限機構(例えば、ファイアフォール等)によって、他のコンピュータへのアクセスが適切に制限される場合、アクセス許可情報記憶部129によるアクセス制限は行われなくてもよい。
【0032】
ワークフロー管理サーバ30は、ワークフロー情報提供部31、ワークフロー管理部32、及びワークフロー情報記憶部33等を有する。ワークフロー情報提供部31及びワークフロー管理部32は、ワークフロー管理サーバ30にインストールされたプログラムが、ワークフロー管理サーバ30のCPUに実行させる処理により実現される。ワークフロー情報記憶部33は、ワークフロー管理サーバ30の補助記憶装置等を用いて実現可能である。
【0033】
ワークフロー情報提供部31は、ワークフロー管理サーバ30に登録されているワークフローの一覧情報等を画像形成装置10に提供する。ワークフロー管理部32は、ワークフローを実現するプログラム(以下、「ワークフロープログラム」という。)の呼び出し(起動)等を行う。ワークフロー情報記憶部33は、ワークフローごとに、ワークフロープログラム及び当該ワークフロー(すなわち、当該ワークフロープログラム)の設定情報等を記憶する。同図では、ワークフロー情報記憶部33を示す図形が複数示されている。これは、ユーザごとに、ワークフロー情報記憶部33が存在することを示す。
【0034】
以下、情報処理システム1の処理手順について説明する。ワークフローを実行したいユーザは、まず、ユーザ端末20の存在を画像形成装置10に通知する必要がある。そこで、ユーザ端末20の存在を画像形成装置10に通知するための処理手順について説明する。
【0035】
図5は、ユーザ端末の存在の通知処理の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
【0036】
ユーザ端末20において、ユーザによって所定の指示入力が行われると、広告部21は、当該ユーザ端末20の端末名と、ログインユーザのユーザIDと、当該ユーザ端末のアドレス通知部22に対するURL(以下、「アドレス通知URL」という。)とを含む広告をネットワーク上に送信する(S101)。
【0037】
各画像形成装置10の検知部122は、広告を受信すると、当該広告に含まれている情報(以下、「端末情報」という。)を端末情報記憶部128に登録する(S102)。
【0038】
図6は、端末情報記憶部の構成例を示す図である。同図に示されるように、端末情報記憶部128は、端末ごとに、端末名、ユーザID、及びアドレス通知URL等を含む端末情報を記憶可能なように構成されている。
【0039】
各ユーザ端末20に関して、図5の処理が実行されることにより、各ユーザ端末20の端末情報が端末情報記憶部128に記録(登録)される。なお、ユーザ端末20aとユーザ端末20bとが、同一ユーザによって利用されている場合、ユーザ端末20aとユーザ端末20bのそれぞれについて、同一のユーザIDを含む端末情報が、端末情報記憶部128に記録される。
【0040】
なお、画像形成装置10への端末情報の登録は、必ずしも広告(ブロードキャスト)を利用して行われなくてもよい。例えば、ユニキャストを用いて、端末情報の登録先が特定の画像形成装置10に限定されてもよい。この場合、特定の画像形成装置10のIPアドレスは、ユーザ端末20に予め登録されていてもよいし、図5の処理の開始時に、ユーザによってユーザ端末20に入力されてもよい。広告部21は、登録又は入力された特定のIPアドレス宛に、端末情報を送信すればよい。
【0041】
また、携帯型のユーザ端末20bについては、画像形成装置10との通信に、BlueTooth通信が用いられてもよい。この点については、後述される図8のステップS204及びS205における通信においても同様である。
【0042】
また、ステップS101において、アドレス通知URLの代わりに、アドレス情報記憶部23に記憶されているアドレス情報が広告又はユニキャストに含まれて送信されてもよい。この場合、端末情報記憶部128は、ユーザ端末20ごとに、ワークフロー管理サーバ30のアドレス情報を記憶可能とされればよい。
【0043】
図7は、端末情報記憶部の第二の構成例を示す図である。同図において、端末情報記憶部128は、ユーザ端末20ごとに、ワークフロー管理サーバ30のアドレス情報(例えば、URL)を記憶可能なように構成されている。
【0044】
端末情報が画像形成装置10に登録されると、ユーザは、画像形成装置10を介してワークフローの利用が可能となる。そこで、ユーザは、画像形成装置10の設置場所へ移動する。なお、複数の画像形成装置10がネットワークに接続されている場合、同一の広告が各画像形成装置10によって受信され、それぞれの画像形成装置10の端末情報記憶部128に同一の端末情報が登録されている。したがって、ユーザは、複数の画像形成装置10のいずれからもワークフローを実行させることができる。
【0045】
続いて、画像形成装置10におけるユーザによる操作に応じて実行される処理について説明する。
【0046】
図8は、実行可能なワークフローの一覧の表示処理の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
【0047】
操作パネル15を介して、ワークフローの利用指示がユーザによって入力されると(S201)、UI制御部121は、端末情報記憶部128に登録されている端末情報に基づいて、端末選択画面を表示させる(S202)。
【0048】
図9は、端末選択画面の表示例を示す図である。同図に示される端末選択画面610には、ユーザ端末20ごとに、端末名及びユーザIDが表示されたボタンが配置されている。同図では、ユーザAが利用する端末A1に対応するボタン611、ユーザAが利用する端末A2に対応するボタン612、及びユーザBが利用する端末Bに対応するボタン613が配置されている。
【0049】
続いて、ユーザは、端末選択画面610において、自らのユーザ端末20の端末名及び自らのユーザIDに対応するボタンを選択する(S203)。該当するボタンが複数有る場合、いずれか一つが選択される。ボタンの選択に応じ、アドレス取得部123は、選択されたボタンに対応する端末情報(以下、「カレント端末情報」という。)に含まれているアドレス通知URLを端末情報記憶部128より取得する。なお、図9の処理手順では、図6に示される端末情報記憶部128が用いられる。
【0050】
続いて、アドレス取得部123は、取得されたアドレス通知URLに係るユーザ端末20のアドレス通知部22に、ワークフロー管理サーバ30のアドレス情報の取得要求を送信する(S204)。当該ユーザ端末20のアドレス通知部22は、当該ユーザ端末20のアドレス情報記憶部23に記憶されているアドレス情報をアドレス取得部123に返信する(S205)。
【0051】
なお、端末情報記憶部128が、図7に示される構成を有する場合、ステップS204及びS205は不要である。アドレス取得部123は、端末選択画面610におけるボタンの選択に応じて、ワークフロー管理サーバ30のアドレス情報を端末情報記憶部128より取得することが可能だからである。
【0052】
続いて、アクセス許否判定部124は、取得されたアドレス情報(以下、「対象アドレス情報」という。)に係るワークフロー管理サーバ30に対するアクセスの許否を、アクセス許可情報記憶部129を用いて判定する(S206)。
【0053】
図10は、アクセス許可情報記憶部の構成例を示す図である。同図において、アクセス許可情報記憶部129は、アクセスが許可されるワークフロー管理サーバ30ごとに、当該ワークフロー管理サーバ30に対するアドレス情報を記憶する。同図では、アドレス情報がURLである例が示されている。
【0054】
上記したステップS206において、アクセス許否判定部124は、対象アドレス情報が、アクセス許可情報記憶部129に記憶されているいずれかのアドレス情報に一致するか否か(すなわち、対象アドレス情報がアクセス許可情報記憶部129に記憶されているか否か)を判定する。対象アドレス情報がアクセス許可情報記憶部129に記憶されている場合、アクセス許否判定部124は、対象アドレス情報に係るワークフロー管理サーバ30へのアクセスを許可する。対象アドレス情報がアクセス許可情報記憶部129に記憶されていない場合、アクセス許否判定部124は、対象アドレス情報に係るワークフロー管理サーバ30へのアクセスを禁止する。
【0055】
なお、アクセス許可情報記憶部129には、アクセスを許可しないアドレス情報の一覧が記憶されるようにしてもよい。この場合、アクセス許否判定部124は、上記とは逆の判定を行えばよい。
【0056】
アクセス許否判定部124によって、対象アドレス情報に係るワークフロー管理サーバ30へのアクセスが禁止された場合、UI制御部121は、アクセスが禁止されたことを示すメッセージを操作パネル15に表示させ、処理の継続を中止する。
【0057】
アクセス許否判定部124によって、対象アドレス情報に係るワークフロー管理サーバ30へのアクセスが許可された場合、ワークフロー情報取得部125は、対象アドレス情報に係るワークフロー管理サーバ30宛に、カレント端末情報に含まれているユーザID(すなわち、画像形成装置10を操作中のユーザのユーザID)を指定して、ワークフローの一覧情報の取得要求を送信する(S207)。
【0058】
当該ワークフロー管理サーバ30のワークフロー情報提供部31は、当該取得要求に指定されているユーザIDに対応するワークフロー情報記憶部33(以下、「対象ワークフロー情報記憶部33」という。)より、ワークフローの一覧情報を取得し、当該一覧情報をワークフロー情報取得部125に返信する(S208)。
【0059】
図11は、ワークフロー情報記憶部の構成例を示す図である。同図に示されるように、ワークフロー情報記憶部33は、ワークフローごとに、ワークフローID、連携機能識別子、表示名、設定情報、及びワークフロープログラム等を含む。
【0060】
ワークフローIDは、各ワークフローを識別する識別情報である。連携機能識別子は、ワークフローにおいて利用される、画像形成装置10の機能の識別子である。本実施の形態において、連携機能識別子は、「print」又は「scan」の値をとりうる。「print」は、印刷機能を示す。「scan」はスキャン機能(画像の読み取り機能)を示す。連携機能識別子が「print」であるワークフロー(すなわち、画像形成装置10の印刷機能を利用するワークフロー)を「印刷系のワークフロー」という。一方、連携機能識別子が「scan」であるワークフロー(すなわち、画像形成装置10のスキャン機能を利用するワークフロー)を「スキャン系のワークフロー」という。なお、本実施の形態において、連携機能識別子は、ワークフロー(処理フロー)において画像形成装置10が実行する処理の識別情報の一例である。
【0061】
表示名は、ワークフローの表示用の文字列である。同図では、便宜上、「フロー1」等が表示名とされているが、ワークフローの内容を示す文字列が表示名とされるのが望ましい。
【0062】
設定情報は、ワークフローに関する設定情報である。印刷系のワークフローであれば、印刷ジョブに関するパラメータ等が設定情報に含まれうる。スキャン系のワークフローであれば、スキャンジョブに関するパラメータ等が設定情報に含まれうる。
【0063】
ワークフロープログラムは、当該ワークフローを制御するプログラムの実体(プログラムファイル)である。
【0064】
なお、本実施の形態において、図11のワークフロー情報記憶部33における一行分の情報は、広義のワークフロー(処理フロー)の定義情報の一例である。また、ワークフロープログラムは、狭義のワークフロー(処理フロー)の定義情報の一例である。
【0065】
上記したステップS208では、ワークフローごとにワークフローID、連携機能識別子、及び表示名を含む一覧情報が返信される。
【0066】
続いて、画像形成装置10のUI制御部121は、ワークフローの一覧情報に基づいて、ワークフロー選択画面を操作パネル15に表示させる。
【0067】
図12は、ワークフロー選択画面の表示例を示す図である。同図においてワークフロー選択画面620には、ワークフローの一覧情報に含まれているワークフローごとにボタンが表示されている。各ボタンには、対応するワークフローの表示名が表示されている。
【0068】
ワークフロー選択画面620においていずれかのボタンが選択されると(S210)、画像形成装置10の連携部126は、選択されたボタンに対応するワークフロー(以下、「対象ワークフロー」という。)の連携機能識別子に応じた処理を実行する。
【0069】
なお、図8の処理手順は、例えば、図13に示されるように変形されてもよい。
【0070】
図13は、実行可能なワークフローの一覧の表示処理の処理手順の第二の例を説明するためのシーケンス図である。図13中、図8と同一ステップには同一ステップ番号を付し、その説明は省略する。
【0071】
図13では、端末選択画面610におけるボタンの選択に応じ、画像形成装置10のワークフロー情報取得部125は、選択されたボタンに対応する端末情報(カレント端末情報)に含まれているアドレス通知URLを端末情報記憶部128より取得する。
【0072】
続いて、ワークフロー情報取得部125は、取得されたアドレス通知URLに係るユーザ端末20のアドレス通知部22に、カレント端末情報に含まれているユーザIDを指定して、ワークフローの一覧情報の取得要求を送信する(S211)。アドレス通知部22は、アドレス情報記憶部23よりアドレス情報を取得し、当該アドレス情報に係るワークフロー管理サーバ30に、ワークフローの一覧情報の取得を転送する(S212)。
【0073】
当該ワークフロー管理サーバ30のワークフロー情報提供部31は、当該取得要求に指定されているユーザIDに対応するワークフロー情報記憶部33より、ワークフローの一覧情報を取得し、当該一覧情報をアドレス通知部22に返信する(S213)。
【0074】
アドレス通知部22は、当該一覧情報を画像形成装置10のワークフロー情報取得部125に転送する(S214)。
【0075】
すなわち、図13では、ワークフロー管理サーバ30のアドレス情報を知っているユーザ端末20によって、ワークフローの一覧情報の取得要求が中継される。なお、この場合、ワークフロー管理サーバ30へのアクセス許否の判定が、ユーザ端末20において行われてもよい。
【0076】
なお、特に、図8の処理手順が実行される場合、ユーザ端末20の役割は、ユーザが利用したいワークフロー管理サーバ30のアドレス情報を画像形成装置10に通知することである。したがって、ユーザ端末20の役割を、携帯型の記録媒体(SDカード、USBメモリ、CD−ROM等)又はICカード(接触型又は非接触型を問わない。)等によって代替させてもよい。すなわち、当該記録媒体又はICカードには、ユーザが利用したいワークフロー管理サーバ30のアドレス情報が記録されている。当該記録媒体又はICカードは、画像形成装置10に読み取り可能にセットされる。画像形成装置10のアドレス取得部123は、当該記録媒体又はICカードよりアドレス情報を取得する。この場合、ステップS202及びS203は、実行されなくてもよい。また、この場合、携帯型の記録媒体又はICカードが、外部記憶手段の一例となる。
【0077】
ユーザ端末20と、記録媒体又はICカードとのいずれを利用するかをユーザに選択させてもよい。例えば、検知部122によって広告が検知されているユーザ端末20に対応するボタンと、画像形成装置10にセットされている記録媒体又はICカードに対応するボタンとが、端末選択画面610に表示される。アドレス取得部123は、端末選択画面610において選択されたボタンに応じて、ユーザ端末20、又は記録媒体若しくはICカードより、ワークフロー管理サーバ30のアドレス情報を取得する。
【0078】
ところで、図8又は図13のステップS210以降の処理は、連携機能識別子に応じて(スキャン系のワークフローであるか、印刷系のワークフローであるかに応じて)異なる。そこで、スキャン系のワークフローの処理手順と、印刷系のワークフローの処理手順とをそれぞれ分けて説明する。
【0079】
図14は、スキャン系のワークフローの処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。図14におけるワークフロー管理サーバ30は、図8においてアクセスが許可されたワークフロー管理サーバ30と同一である。
【0080】
ステップS301において、連携部126は、対象ワークフローのワークフローIDを指定して、ワークフローの実行要求をワークフロー管理サーバ30に送信する。ワークフロー管理サーバ30のワークフロー管理部32は、当該ワークフローIDに対応するワークフロープログラムに対して、処理の実行を要求する。当該ワークフロープログラムは、処理の実行要求に応じ、対象ワークフローの設定情報を、画像形成装置10の連携部126に返信する(S302)。本実施の形態において、スキャン系のワークフロープログラムは、ワークフローの実行要求に応じて設定情報を返信することが、画像形成装置10との連携における約束事(プロトコル又はルール)とされている。
【0081】
画像形成装置10において、連携部126によって当該設定情報が受信されると、UI制御部121は、当該設定情報とともに、スキャン対象の原稿のセットを要求するメッセージを操作パネル15に表示させる(S303)。
【0082】
ユーザによってスキャン対象の原稿がスキャナ12の圧板又はADF(Auto Document Feeder)にセットされ、スタートキーが押下されると(S304)、機能制御部127は、スキャナ12に原稿のスキャン(画像の読み取り)を実行させ、スキャンされた画像データ(以下、「スキャン画像」という。)を、RAM112又はHDD114に記録する(S305)。
【0083】
続いて、連携部126は、対象ワークフローのワークフローIDと共に、スキャン画像をワークフロー管理サーバ30に送信する(S306)。
【0084】
ワークフロー管理サーバ30において、スキャン画像等が受信されると、ワークフロー管理部32は、スキャン画像と共に受信されたワークフローIDに対応するワークフロープログラムにスキャン画像を入力する。
【0085】
当該ワークフロープログラムは、入力されたスキャン画像に関して、自らに実装された処理を実行する。当該処理の内容は、ワークフロープログラムの実装内容に応じて多種多様である。例えば、ワークフロープログラムは、当該スキャン画像に対するOCR(Optical Character Recognition)の実行を、OCRサービスを提供するWebサービスw1に要求する(S307)。Webサービスw1よりOCR結果としてのテキストデータを受信すると(S308)、ワークフロープログラムは、当該テキストデータの翻訳を、翻訳サービスを提供するWebサービスw2に要求する(S309)。続いて、ワークフロープログラムは、翻訳結果(例えば、英語から日本語への翻訳結果)としてのテキストデータをWebサービスw2より受信する(S310)。
【0086】
例えば、当該テキストデータが、ワークフローの最終的な成果物である場合、当該テキストデータをどのようにユーザに入手可能とするかについても、ワークフロープログラムの実装次第である。例えば、ワークフロープログラムは、所定のWebサーバ又はファイルサーバに当該テキストデータをアップロードしてもよい。この場合、ユーザは、当該Webサーバ又はファイルサーバより当該テキストデータをダウンロードすることができる。または、ワークフロープログラムは、当該テキストデータを、ユーザのメールアドレス宛にメール送信してもよい。この場合、送信先のメールアドレスは、例えば、対象ワークフローの設定情報に含まれていればよい。
【0087】
なお、スキャン画像に対してOCRを実行し、更に翻訳を実行するというワークフローは、あくまでも一例である。上記したように、ワークフローの内容は、ワークフロープログラムの実装次第である。例えば、Webサービスが利用されなくてもよい。ワークフロープログラム内に、スキャン画像に対する加工又は変換処理等が実装されていてもよい。
【0088】
続いて、印刷系のワークフローについて説明する。図15は、印刷系のワークフローの処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
【0089】
ステップS401において、連携部126は、対象ワークフローのワークフローIDを指定して、ワークフローの実行要求をワークフロー管理サーバ30に送信する。ワークフロー管理サーバ30のワークフロー管理部32は、当該ワークフローIDに対応するワークフロープログラムに対して、処理の実行を要求する。当該ワークフロープログラムは、処理の実行要求に応じ、印刷データを、画像形成装置10の連携部126に返信する(S404)。本実施の形態において、印刷系のワークフロープログラムは、ワークフローの実行要求に応じて印刷データを返信することが、画像形成装置10との連携における約束事(プロトコル又はルール)とされている。
【0090】
但し、どのように印刷データが生成されるかは、ワークフロープログラムの実装に依存する。図15の例では、ワークフロープログラムは、文書管理サービスを提供するWebサービスw3に対して、文書データの取得要求を送信する(S402)。例えば、Webサービスw3には、予め、ユーザによって文書データがアップロードされている。取得要求の対象とされる文書データの識別情報は、例えば、対象ワークフローの設定情報に含まれていればよい。Webサービスw3より返信された文書データが受信されると(S403)、ワークフロープログラムは、当該文書データの印刷データを生成する(S404)。例えば、当該文書データに対応したアプリケーションプログラム及びプリンタドライバ等を用いて印刷データが生成される。続いて、上記したとように、ワークフロープログラムは、当該印刷データを画像形成装置10の連携部126に返信する(S404)。
【0091】
なお、印刷データは、他の処理手順によって生成されてもよい。例えば、ワークフロー管理サーバ30の所定のフォルダに保存されている文書データに関して印刷データが生成されてもよい。または、インターネット上において公開されている情報をワークフロープログラムが収集及び編集した結果生成される文書データについて、印刷データが生成されてもよい。
【0092】
画像形成装置10において、連携部126によって当該印刷データが受信されると、機能制御部127は、プリンタ13等を制御して、当該印刷データに基づく印刷を実行する(S406)。その結果、プリンタ13より、印刷データが示す画像が印刷された印刷用紙が出力される。続いて、連携部126は、印刷結果(印刷の成否を示す情報)を、対象ワークフローのワークフローIDと共にワークフロー管理サーバ30に送信する(S407)。
【0093】
ワークフロー管理サーバ30において、印刷結果等が受信されると、ワークフロー管理部32は、印刷結果と共に受信されたワークフローIDに対応するワークフロープログラムに印刷結果を入力する。その後、印刷結果に応じて、ワークフロープログラムが、更なる処理手順を実行してもよい。例えば、印刷結果をユーザのメールアドレス宛に送信してもよいし、所定のWebサーバ又はファイルサーバにアップロードしてもよい。
【0094】
なお、スキャン系のワークフロー及び印刷系のワークフローの共通事項として、ワークフローにおける各ステップ(画像形成装置10との連携、各Webサービス等へのアクセス)ごとに処理結果を示す情報が記録されてもよい。当該情報はRSS(Rich Site Summary)フィードされてもよい。そうすることにより、ユーザは、Webブラウザ又はRSSリーダ等の汎用的なアプリケーションを利用して当該情報を確認することができる。
【0095】
上述したように、本実施の形態によれば、画像形成装置10を利用したワークフローの処理制御(ワークフロープログラムの実行)は、ワークフロー管理サーバ30において一元的に行われる。換言すれば、画像形成装置10は、ユーザ端末20とではなく、ワークフロー管理サーバ30と連携することにより、処理フローの一部の処理を実行する。したがって、ワークフローを実行するための設定(ワークフロープログラムのインストールや各種Webサービスとの認証関係又は信頼関係の構築のための設定等)は、ワークフロー管理サーバ30に対して行われればよい。したがって、複数のユーザ端末20を利用するユーザは、上記のような煩雑な設定をユーザ端末20ごとに行う必要はない。
【0096】
また、利用されるワークフロー管理サーバ30は、各画像形成装置10において固定的ではなく、ユーザ端末20等に記録されているアドレス情報に基づいて動的に決定される。したがって、特に、複数のワークフロー管理サーバ30が設置されている場合、利用対象とするワークフロー管理サーバ30の選択に関して柔軟性を確保することができる。また、ユーザは、いずれの画像形成装置10を操作対象としても、同じワークフロー管理サーバ30を利用することができる。
【0097】
なお、本実施の形態では、ワークフロープログラムによってワークフロー(処理フロー)が制御される例について説明した。但し、ワークフローの定義情報は、プログラムといった形態で実装されなくてもよい。例えば、XML(eXtensible Markup Language)等のテキストベースの形式で、ワークフローが定義されてもよい。この場合、ワークフロー管理部32は、テキストベースのワークフローの定義情報を解釈し、実行する機能を有していればよい。
【0098】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0099】
1 情報処理システム
10 画像形成装置
11 コントローラ
12 スキャナ
13 プリンタ
14 モデム
15 操作パネル
16 ネットワークインタフェース
17 SDカードスロット
20 ユーザ端末
21 広告部
22 アドレス通知部
23 アドレス情報記憶部
30 ワークフロー管理サーバ
31 ワークフロー情報提供部
32 ワークフロー管理部
33 ワークフロー情報記憶部
80 SDカード
111 CPU
112 RAM
113 ROM
114 HDD
121 UI制御部
122 検知部
123 アドレス取得部
124 アクセス許否判定部
125 ワークフロー情報取得部
126 連携部
127 機能制御部
128 端末情報記憶部
129 アクセス許可情報記憶部
200 ドライブ装置
201 記録媒体
202 補助記憶装置
203 メモリ装置
204 CPU
205 インタフェース装置
206 表示装置
207 入力装置
B バス
【先行技術文献】
【特許文献】
【0100】
【特許文献1】特開2010−218064号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置であって、
外部記憶手段より、処理フローの定義情報を管理する管理装置のアドレス情報を取得するアドレス情報取得手段と、
前記アドレス情報に基づいて、前記処理フローにおいて当該画像形成装置が実行する処理の識別情報を前記管理装置より取得する処理情報取得手段と、
前記識別情報が示す処理を当該画像形成装置に実行させる機能制御手段と、
前記処理の実行結果を前記管理装置に送信する連携手段とを有する画像形成装置。
【請求項2】
アドレス情報の一覧を記憶した記憶手段と、
前記アドレス情報取得手段によって取得されたアドレス情報に係る前記管理装置へのアクセスの許否を前記記憶手段を用いて判定するアクセス許否判定手段とを有し、
前記処理情報取得手段は、前記アクセス許否判定手段によって前記アクセスが許可された場合に、前記識別情報を前記管理装置より取得する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記外部記憶手段は、前記画像形成装置とネットワークを介して接続される情報処理装置が有する記憶手段であり、
前記情報処理装置を検知する検知手段を有し、
前記アドレス取得手段は、検知された前記情報処理装置より前記アドレス情報を取得する請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記機能制御手段は、前記識別情報が画像の読み取りを示す場合、原稿からの画像の読み取りを当該画像形成装置に実行させ、
前記連携手段は、読み取られた画像を前記管理装置に送信する請求項1乃至3いずれか一項記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記機能制御手段は、前記識別情報が印刷を示す場合、前記管理装置より転送される印刷データに基づく印刷を当該画像形成装置に実行させる請求項1乃至3いずれか一項記載の画像形成装置。
【請求項6】
画像形成装置と、処理フローの定義情報を管理する管理装置とを有する情報処理システムであって、
画像形成装置は、
外部記憶手段より、前記管理装置のアドレス情報を取得するアドレス情報取得手段と、
前記アドレス情報に基づいて、前記処理フローにおいて当該画像形成装置が実行する処理の識別情報を前記管理装置より取得する処理情報取得手段と、
前記識別情報が示す処理を当該画像形成装置に実行させる機能制御手段と、
前記処理の実行結果を前記管理装置に送信する連携手段とを有する情報処理システム。
【請求項7】
画像形成装置が、
外部記憶手段より、処理フローの定義情報を管理する管理装置のアドレス情報を取得するアドレス情報取得手順と、
前記アドレス情報に基づいて、前記処理フローにおいて当該画像形成装置が実行する処理の識別情報を前記管理装置より取得する処理情報取得手順と、
前記識別情報が示す処理を当該画像形成装置に実行させる機能制御手順と、
前記処理の実行結果を前記管理装置に送信する連携手順とを実行する情報処理方法。
【請求項8】
画像形成装置に、
外部記憶手段より、処理フローの定義情報を管理する管理装置のアドレス情報を取得するアドレス情報取得手順と、
前記アドレス情報に基づいて、前記処理フローにおいて当該画像形成装置が実行する処理の識別情報を前記管理装置より取得する処理情報取得手順と、
前記識別情報が示す処理を当該画像形成装置に実行させる機能制御手順と、
前記処理の実行結果を前記管理装置に送信する連携手順とを実行させるためのプログラム。
【請求項9】
請求項8記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能か記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−134606(P2012−134606A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−282803(P2010−282803)
【出願日】平成22年12月20日(2010.12.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】