説明

画像形成装置、情報処理装置および制御プログラム

【課題】インク低減モードの印刷時において、ユーザの想定以上に劣化した画像が印刷されることを防ぐ。
【解決手段】被記録媒体に色材を転写することにより画像を形成する画像形成装置において、色材の使用量を通常印刷時より低減させて画像形成を行う色材使用量低減モードを備え、色材使用量低減モードによる画像形成に際し、該色材使用量低減モードによる画像形成結果よりも劣った画質レベルの画像データを作成し、該画像データをプレビュー画像として表示部に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、情報処理装置および制御プログラムに関する。さらに詳述すると、色材の使用量を通常印刷時より低減させて画像形成を行う際のプレビュー表示に好適な画像形成装置、情報処理装置および制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば、色材の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを含む装置を用いて、媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、また、被記録媒体、記録用紙、転写材、記録紙なども同義で使用する)を搬送しながら、液体としての色材(以下、記録液、インクともいう)を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる)を行なう、いわゆるインクジェット方式の画像形成装置がある。
【0003】
また、近年、画像形成の際、通常印刷画像に対して、印刷する文書の内容に応じてインク等の色材消費量を低減し、通常印刷より印刷コストを抑えることができるレベルカラー技術(以下、インク低減モード、色材使用量低減モードともいう)を備える画像形成装置が提案されている。具体的には、例えば、写真や図が入った文書を印刷する際、文章部分と写真や図の部分とを分けて認識し、文章部分は通常印刷時と同様のインク濃度で印刷し、写真や図のところは濃度を落として印刷するものである。また、レベルカラー技術を用いた印刷をユーザに推奨する画像形成装置も提案されている。
【0004】
また、特許文献1には、プロセスカラーと特色を含む複数の色材を組み合わせたプリントの可否を判断する情報をユーザに提供する目的で、プロセスカラーの色材の使用量に対する、特色の色材の使用量の割合を算出し、当該割合に基づき、プロセスカラーと特色の色材の組み合わせによるプリントの推奨度を判定する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のコストや印刷速度の指標により判断してインク低減モードを推奨する方法では、インク低減モード印刷を行った結果、プレビュー画像と実際にインク低減モードで印字された画像との間の品質の差異が大きく、ユーザが想定した以上に品質が劣化した画像が印刷されることがあるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、インク低減モードの印刷時において、プレビュー画像と実際のインク低減モードで印字された画像との間の品質(以下、画質レベルともいう)の差異を減らし、ユーザの想定以上に劣化した画像が印刷されることを防ぐ画像形成装置、情報処理装置および制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するため、請求項1に記載の画像形成装置は、被記録媒体に色材を転写することにより画像を形成する画像形成装置において、色材の使用量を通常印刷時より低減させて画像形成を行う色材使用量低減モードを備え、色材使用量低減モードによる画像形成に際し、該色材使用量低減モードによる画像形成結果よりも劣った画質レベルの画像データを作成し、該画像データをプレビュー画像として表示部に表示させる制御手段を備えるものである。
【0008】
また、請求項2に記載の情報処理装置は、被記録媒体に色材を転写することにより画像を形成し、かつ色材の使用量を通常印刷時より低減させて画像形成を行う色材使用量低減モードを備えた画像形成装置と、画像形成装置に対して所定の制御を行う情報処理装置とが通信回線を介して接続された画像形成システムにおける情報処理装置において、画像形成装置に対し、色材使用量低減モードにより画像形成を実行させる際に、該色材使用量低減モードによる画像形成結果よりも劣った画質レベルの画像データを作成し、該画像データをプレビュー画像として表示部に表示させる制御手段を備えるものである。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置または請求項2に記載の情報処理装置において、制御手段は、色材使用量低減モードによりカラー画像形成を行うに際し、カラー画像の画像データに基づいて白黒画像データを作成し、該白黒画像データをプレビュー画像として表示部に表示させるものである。
【0010】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置または請求項2に記載の情報処理装置において、制御手段は、色材使用量低減モードにより画像形成を実行させる際に、該色材使用量低減モードによる画像形成結果より、優れた、および/または、劣った画質レベルの画像データを複数作成し、該複数の画像データをプレビュー画像として表示部に表示させるものである。
【0011】
また、請求項5に記載の制御プログラムは、被記録媒体に色材を転写することにより画像を形成し、かつ色材の使用量を通常印刷時より低減させて画像形成を行う色材使用量低減モードを備えた画像形成装置と、画像形成装置に対して所定の制御を行う情報処理装置とが通信回線を介して接続された画像形成システムにおける画像形成装置および/または情報処理装置に、色材使用量低減モードによる画像形成に際し、該色材使用量低減モードによる画像形成結果よりも劣った画質レベルの画像データを作成し、該画像データをプレビュー画像として表示部に表示させる処理を実行させるものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、インク低減モードの印刷時において、プレビュー画像と実際のインク低減モードで印字された画像との間の品質(画質レベル)の差異を減らし、ユーザの想定以上に劣化した画像が印刷されることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施態様の概略構成を示す上面図である。
【図2】画像形成装置の一実施態様の概略構成を示す前方側面図である。
【図3】画像形成装置の制御部の一例を示すブロック図である。
【図4】画像形成システムの構成例である。
【図5】本発明に係る情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図6】プレビュー表示制御処理の概略を示すフローチャートである。
【図7】カラー印刷時のプレビュー表示の一例を示す説明図である。
【図8】図7のプレビュー表示に対する印刷結果の一例を示す図である。
【図9】インク低減モードのカラー印刷時のプレビュー表示の一例を示す説明図である。
【図10】図9のプレビュー表示に対する印刷結果の一例を示す図である。
【図11】白黒印刷時のプレビュー表示の一例を示す説明図である。
【図12】図11のプレビュー表示に対する印刷結果の一例を示す図である。
【図13】第1の実施形態におけるインク低減モードのカラー印刷時のプレビュー表示の一例を示す説明図である。
【図14】図13のプレビュー表示に対する印刷結果の一例を示す図である。
【図15】第1の実施形態におけるプレビュー表示制御処理を示すフローチャートである。
【図16】音声出力部から音声を出力してユーザに通知する例を説明する図である。
【図17】通知文を表示部に表示してユーザに通知する例を説明する図である。
【図18】通知手段による通知処理を含むプレビュー表示制御処理を示すフローチャートである。
【図19】白黒のプレビュー画像と、カラーのインク低減モードプレビュー画像とを交互に表示する例を説明する図である。
【図20】図19に示すプレビュー表示制御処理を示すフローチャートである。
【図21】第2の実施形態におけるインク低減モードのカラー印刷時のプレビュー表示の一例を示す説明図である。
【図22】図21に示すプレビュー表示制御処理を示すフローチャートである。
【図23】印字モードの推奨表示を行う例を説明する図である。
【図24】ユーザによる印字モード選択を説明する図である。
【図25】図24の印字モード選択が実行された後に表示される確認画面の一例を示す図である。
【図26】図23〜図25に示すプレビュー表示制御処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る構成を図1から図26に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0015】
1.画像形成装置の構成
図1及び図2は、本実施形態に係る画像形成装置の一例としてのインクジェット記録装置の概略構成を示す図であり、図1は上面図、図2は装置前方の側面図である。
【0016】
このインクジェット記録装置は、左右の側板(図示せず)に横架したガイドロット104でキャリッジ100を保持している。キャリッジ100は、主走査モータ105によって、駆動プーリ106と従動プーリ107間に渡したタイミングベルト102を介して主走査方向に移動走査する。
【0017】
キャリッジ100には、例えばイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出する4個の液吐出ヘッドから成る記録ヘッド(単に、ヘッドともいう)120が設けられ、複数のインク吐出口(ノズル)を形成したノズル面のノズル列が主走査方向と直行する副走査方向に配列され、インク吐出口方向を下方に向けて装着されている。なお、ここでは独立した液滴吐出ヘッドを用いているが、各色の記録液の液滴を吐出する複数のノズル列を有する1又は複数のヘッドを用いる構成とすることもできる。また、色の数及び配列順序はこれに限るものではない。
【0018】
記録ヘッド120を構成するインクジェットヘッドとしては、例えば、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
【0019】
キャリッジ100には、スリットを形成したエンコーダスケール103が主走査方向に沿って設けられている。また、キャリッジ100にはエンコーダスケール103のスリットを検出するエンコーダセンサが設けられ(図示せず)、これらがキャリッジ100の主走査方向位置を検知するためのリニアエンコーダ213(図3参照)を構成している。
【0020】
一方、記録用紙108を静電吸着して記録ヘッド120に対向する位置で搬送するための搬送手段として、搬送ベルト101を備えている。この搬送ベルト101は無端状ベルトであり、搬送ローラ109とテンションローラ110との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成し、周回移動しながら帯電ローラ113によって帯電(電荷付与)される。
【0021】
次に、画像形成装置の制御手段としての制御部の概要について説明する。図3は、本実施形態に係る画像形成装置(インクジェット記録装置)の制御部200の概要を示すブロック図である。この制御部200は、記録用紙108の搬送動作及び記録ヘッド120の移動動作に関する制御を司る手段を兼ねた、画像形成装置全体の制御を司るCPU201と、CPU201が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM202と、画像データ等を一時格納するRAM203と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ(NVRAM)204と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC205とを備えている。
【0022】
また、制御部200は、ホスト側とのデータ及び信号の送受を行うためのホストI/F206と、記録ヘッド120を駆動するための駆動波形を生成するとともに、記録ヘッド120の圧力発生手段を選択駆動させる画像データ及びそれに伴う各種データをヘッドドライバ208に出力する印刷制御部207と、主走査モータ105を駆動するための主走査モータ駆動部209と、副走査モータ210を駆動するための副走査モータ駆動部211と、帯電ローラ113にACバイアスを供給するACバイアス供給部212と、リニアエンコーダ213及びホイールエンコーダ214からの検出パルス、並びにその他の各種センサからの検知信号を入力するためのI/O215などを備えている。
【0023】
さらに、制御部200には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル216(表示部)が接続されている。
【0024】
制御部200は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト装置(情報処理装置、外部装置)のプリンタドライバ217が生成した印刷データ等を、ケーブル或いはネットワークを介してホストI/F206で受信する。
【0025】
そして、制御部200のCPU201は、ホストI/F206に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC205にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行って印刷制御部207に転送し、印刷制御部207から所要のタイミングでヘッドドライバ208に画像データや駆動波形を出力する。
【0026】
なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、例えば、ROM202にフォントデータを格納して行っても、ホスト側のプリンタドライバ217で画像データをビットマップデータに展開して画像形成装置に転送するようにしても良い。
【0027】
印刷制御部207の駆動波形生成部(図示せず)は、ROM202に格納されてCPU201で読み出される駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び増幅器等で構成され、1つの駆動パルスあるいは複数の駆動パルスで構成される駆動波形を、ヘッドドライバ208に対して出力する。
【0028】
ヘッドドライバ208は、シリアルに入力される記録ヘッド120の1行分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)に基づいて、印刷制御部207の駆動波形生成部から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを、選択的に記録ヘッド120の圧力発生手段に対して印加することで記録ヘッドを駆動する。なお、このヘッドドライバ208は、例えば、クロック信号及び画像データであるシリアルデータを入力するシフトレジスタと、シフトレジスタのレジスト値をラッチ信号でラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力値をレベル変化するレベル変換回路(レベルシフタ)と、このレベルシフタでオン/オフが制御されるアナログスイッチアレイ(スイッチ手段)等を含み、アナログスイッチアレイのオン/オフを制御することで駆動波形に含まれる所要の駆動パルスを選択的に記録ヘッド120の圧力発生手段に印加する。
【0029】
2.印刷システム構成
図4は、画像形成装置および本発明に係る情報処理装置が接続手段により接続された印刷システム(画像形成システムともいう)の概略構成図を示す。
【0030】
本実施形態では、図4に示すように、印刷システム300は、印刷データ及び当該印刷データを印刷するための印刷条件を含む印刷ジョブを送出するホスト装置である情報処理装置の一例としてのパーソナルコンピュータ301と、印刷データを印刷する画像形成装置の一例としてのプリンタ装置302とが、接続手段としてのケーブル303を介して接続されて構築されている。
【0031】
パーソナルコンピュータ(情報処理装置)301は、例えば、作成した文書に対応した印刷データ及びこの文書印刷するために設定した印刷条件データ(用紙方向、両面、集約、製本、ステープル、パンチ、拡大/縮小等)を印刷ジョブとしてプリンタ装置(画像形成装置)302に送出する。
【0032】
一方、プリンタ装置302は、パーソナルコンピュータ301から送出される印刷ジョブに従って印刷データの印刷を行う。具体的には,プリンタ装置302は,印刷ジョブに含まれる印刷条件データ(例えば、用紙方向、両面、集約、製本、ステープル、パンチ、拡大/縮小等)に従って、印刷ジョブに含まれる印刷データを紙などのメディアに印刷する。
【0033】
図5は、情報処理装置としてのパーソナルコンピュータ301の概略構成を示すブロック図である。
【0034】
図5において,パーソナルコンピュータ301は、データを入力するための入力部310と、ディスプレイなどの表示部311と、データ通信を行うための通信部312と、装置全体の制御を司る制御手段としてのCPU313と、CPU313のワークエリアとして使用されるRAM314と、記録媒体のデータのリード/ライトを行う記録媒体ドライブ装置315と、CPU313を動作させるための各種プログラム等を記憶した記録媒体316と、音声を出力する音声出力部317とから構成されている。
【0035】
入力部310は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボード、表示部311の表示画面上でキーの選択等を行うためのマウスやスライスパット等からなり、ユーザがCPU313に操作指示を与えるためや、データを入力するためのユーザインターフェースである。
【0036】
表示部311は、CRTやLCD等により構成され、CPU313から入力される表示データに応じた表示が行われる。通信部312は、外部とデータ通信するためのものであり、例えば、ケーブル303を介してプリンタ装置302等とデータ通信を行うためのものである。
【0037】
CPU313は、記録媒体316に格納されているプログラムに従って、装置全体を制御する中央制御ユニットであり、このCPU313には、入力部310、表示部311、通信部312、RAM314、記録媒体ドライブ装置315等が接続されており、データ通信、メモリへのアクセスによるアプリケーションプログラムの読み出しや各種データのリード/ライト、データ/コマンド入力、表示等を制御する。
【0038】
また、CPU313は、入力部310から入力された印刷データ及び当該印刷データの印刷条件データを印刷ジョブとして通信部312を介してプリンタ装置302に送出する。
【0039】
RAM314は、指定されたプログラム、入力指示、入力データ及び処理結果等を格納するワークメモリと、表示部311の表示画面に表示する表示データを一時的に格納する表示メモリとを備えている。
【0040】
記録媒体316は、CPU313が実行可能なOSプログラム(例えば、Microsoft社のオペレーティングシステムWindows(登録商標)XP等)、文書作成用アプリケーションプログラム、プリンタ装置302に対応したプリンタドライバ(即ち、本発明に係る画像形成装置および/または情報処理装置の制御プログラム)等の各種プログラムやデータを格納する。なお、記録媒体316としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、MOやPCカード等の光学的・磁気的・電気的な記録媒体を用いることができる。
【0041】
各種プログラムは、CPU313が読み取り可能なデータ形態で記録媒体316に格納されている。また、各種プログラムは、予め記録媒体316に記録されている場合やインターネット等の通信回線を介してダウンロードされて記録媒体316に格納される場合等がある。
【0042】
3.プレビュー表示制御処理
3−1.プレビュー表示制御処理概要
以下に説明する処理は、
(1)上述の構成に係る画像形成装置の操作パネルに表示させる構成
(2)上述の構成に係る印刷システムにおける情報処理装置の表示部に表示させる構成
のいずれにおいても実行することができる。すなわち、画像形成装置の制御手段(CPU201)が操作パネル216にプレビュー画像の表示を行うようにしても、画像形成システムにおける情報処理装置301の制御手段(CPU313)が、表示部311にプレビュー画像の表示を行うようにしても良い。なお、「プレビュー」とは、例えば、印刷前に画像データの仕上がりイメージを情報処理装置または画像形成装置等の表示部上で確かめるもの、及び、その機能を意味する。
【0043】
なお、以下の例では、情報処理装置301の表示部311にプレビュー画像が表示される場合を中心として説明するが、画像形成装置の操作パネル(表示部)216にプレビュー表示を行うようにしても良いのは勿論であり、この場合、情報処理装置301は必須の構成ではなく、画像形成装置単体で、以下の処理を実行可能である。
【0044】
図6は、印刷システム300におけるパーソナルコンピュータ(本発明に係る情報処理装置)301の表示部311にプレビュー表示を行う場合のフローチャートである。
【0045】
パーソナルコンピュータ301は、先ず、OSプログラムから画像データを取得し(Z001)、RAM314上にRGBで画像を展開し(Z002)、表示部311に画像のプレビュー表示を行うものである(Z003)。
【0046】
3−2.プレビュー表示制御処理(従来構成)
以下、本実施形態に係るパーソナルコンピュータ301によるプレビュー表示制御処理との差異を明確にするために、先ず、従来のプレビュー表示制御の問題点について、図7〜図12を参照しつつ説明する。
【0047】
図7にカラー印刷時のプレビュー画面を示す。図8に、図7に示したプレビュー表示に基づいて印刷を行ったカラー印字画像を示す。
【0048】
図7に示すプレビュー画像は、表示部311上で確認することができ、ユーザはプレビュー画像を確認し、レイアウトや色調などに問題が無ければ印刷を実施する。しかしながら、図8に示すような記録用紙108に形成された印字画像は、プレビュー画像とレイアウトなどは一緒でも、色調などは異なる場合が多い。
【0049】
これは、インクの特性や、用紙等の被記録媒体の特性に加え、画像処理性能の限界などにより、表示部311上に表示されるプレビュー画像を完全に再現することは難しいことによるものである。
【0050】
図9にカラー印刷時においてインク低減モードを選択した場合のカラーのプレビュー画面を示す。図10に、図9に示したプレビュー表示に基づいて印刷を行ったカラー印字画像を示す。
【0051】
従来のインク低減モードを備える画像形成装置において、カラー印刷時においてインク低減モードを選択した場合にも、プレビュー画像(図9)と実際の印字画像(図10)との間には色調などの品質に差異が生じる場合があり、その印字画像の品質(画質)が、ユーザの要求に対して許容できるレベルに満たないことがある。また、インク低減モードのプレビューにおいて、図9のようなインク低減モードのプレビュー表示ではなく、図7のような通常モードのカラー画像のプレビューを代替して表示する装置においては、差異はさらに大きい。
【0052】
図11に白黒印刷時のプレビュー画面を示す、図12に、図11に示したプレビュー表示に基づいて印刷を行った印字画像を示す。
【0053】
白黒印刷時においても、プレビュー画像(図11)と実際の印字画像(図12)との間には画質に差異が生じる場合があり、印字画像の画質が、ユーザが満足できるレベルではないことがある。また、白黒印刷であるため、図7〜図10に示したようなカラー印刷の場合よりも色再現性などの面で劣る。
【0054】
以上、従来のプレビュー画像と印字画像との問題点について説明したが、ユーザから見た画質について、最も画質が良いもの(1)から、最も画質が悪いもの(6)の順に並べると、以下のような関係になる。
<画質の関係(A)>
(1):カラープレビュー画像、
(2):カラー印字画像、
(3):インク低減モードカラープレビュー画像、
(4):インク低減モードカラー印字画像、
(5):白黒プレビュー画像、
(6):白黒印字画像
【0055】
プレビュー画像と同等の画質の印字画像を期待するユーザにとって、実際に印刷される印字画像は、必ずしも所望のレベルではなく、要求に満たないことがある。特に、インク低減モードにおいては、インク濃度が低く色再現性が低いため、プレビュー画像(上記(3))と印字画像(上記(4))との画質レベルに隔たりが生じるという問題がある。
【0056】
3−3.プレビュー表示制御処理(第1の実施形態)
上述の問題点を解決するために、本発明に係る画像処理装置および/または情報処理装置は、予め悪条件のプレビュー画像をユーザに表示することにより、印字画像の画質がプレビュー画像よりも劣ることがないようにするものである。
【0057】
本実施形態では、カラー印刷のインク低減モード選択時のプレビュー画像として、白黒プレビュー画像を表示する。ユーザから見た画質は、上記<画質の関係(A)>に示すように、白黒プレビュー画像(上記(5))よりも、インク低減モード印字画像(上記(4))は良質である。
【0058】
このようにすることにより、プレビューした画像よりも印字画像のほうが良質な画質が得られ、所望の画質が得られなかったことによる再印刷や、印刷済み用紙の廃棄を防ぐことができ、ユーザの画像形成装置に対する満足度を向上させることができる。
【0059】
図13〜図15を参照しつつプレビュー表示制御の一実施形態について説明する。図13に、インク低減モードでカラー印刷しようとする画像のプレビュー表示を示し、図14に、画像形成装置を用いて図13でプレビュー表示した画像を印刷した結果の印字画像を示す。このように、インク低減モードのカラー印刷時に、白黒プレビュー画像の表示を実施し、実際にはインク低減モードのカラー印刷を行うことにより、ユーザ側から見て、プレビューした画像よりも印字画像のほうが良質な画質が得られることになる。
【0060】
図15に、情報処理装置が実行するプレビュー表示制御処理のフローチャートの一例を示す。まず、印刷モードがカラーモードか否かを判定し(Z101)、カラーモードではない場合(Z101:N)は、白黒画像データを作成する(Z102)。一方、カラーモードの場合(Z101:Y)は、インク低減モードであるか否かを判定する(Z103)。
【0061】
インク低減モードの場合(Z103:Y)は、白黒画像データを作成する(Z102)。一方、インク低減モードではない場合(Z103:N)は、カラー画像データを作成する(Z104)。そしていずれかの画像データを作成した後、表示部311に作成データをプレビュー画像として表示指示を行う(Z015)。
【0062】
上述のように、本実施形態では、インク低減モードのカラー印刷の場合に、通常の白黒印刷の場合と同様の白黒プレビュー表示を行うので、ユーザに白黒印字が実行されると誤認される可能性もある。
【0063】
そこで、ユーザに対しインク低減モードのカラー印刷が実行されることを通知する通知手段をさらに有することが好ましい。通知手段は、例えば、音声による通知を行う音声通知手段、文字表示による通知を行う文字表示手段等により構成される。図16は、プレビュー表示の際、音声出力部317から音声を出力してユーザに通知する様子を説明する図であり、図17は、プレビュー表示の際、通知文を表示部311に併せて表示してユーザに通知する様子を説明する図である。
【0064】
このように通知手段によるユーザ通知を行う場合の、プレビュー表示制御処理のフローチャートの一例を図18に示す。先ず、プレビュー画像を表示し(Z201)、その表示画像がカラーの場合(Z202:Y)は、プレビュー終了を待つ(Z203)。一方、表示画像がカラーではない(白黒)場合(Z202:N)は、インク低減モードかどうか判定する(Z204)。
【0065】
インク低減モードない場合(Z204:N)は、プレビュー終了を待つ(Z203)。一方、インク低減モードである場合(Z204:Y)は、通知手段は、ユーザにインク低減モードであることをユーザに通知する(Z205)。なお、プレビューの終了(Z203:Y)は、例えば、ユーザがプレビュー終了ボタンなどを押下することによる終了指示により実施される。
【0066】
また、インク低減モードのカラー印刷の場合に、白黒印字が実行されると誤認されることを防ぐために、表示部311に通常と異なるプレビュー表示を行うことにより、ユーザに視覚的に注意を喚起するようにすることも好ましい。
【0067】
例えば、図19(a),(b)に示すように、カラーのインク低減モードプレビュー画像(図19(a))と、白黒のプレビュー画像(図19(b))とを表示部311に交互に表示するように制御を行うものである。
【0068】
図19に示すプレビュー表示制御処理のフローチャートの一例を図20に示す。先ず、表示画像がカラーであるか否かを判定し(Z301)、カラーであれば(Z301:Y)、カラープレビュー画像を表示し(Z302)、プレビュー終了を待つ(Z303)。一方、表示画像がカラーでない場合(Z301:N)は、白黒プレビュー画像を表示し(Z304)、インク低減モードであるか否か判定を行う(Z305)。
【0069】
インク低減モードでない場合(Z305:N)は、プレビュー終了待ちに移行する(Z303)。一方、インク低減モードの場合(Z305:Y)は、プレビュー画像を白黒からカラー、またはカラーから白黒に切り替えるタイミングか否かを判定し(Z306)、切替タイミングではない場合(Z306:N)は、プレビュー終了かどうかの判定を行う(Z307)。
【0070】
プレビュー終了ではない場合(Z307:N)は、切替タイミングの判定に戻る(Z306)。プレビュー切替タイミングである場合(Z306:Y)は、現在は白黒プレビューであるか否かを判定し(Z308)、白黒プレビューである場合(Z308:Y)は、カラープレビューに切り替え(Z309)、プレビュー終了判定に移行する(Z307)。白黒プレビュー判定(Z308)において、白黒プレビューでない場合(Z308:N)は、白黒プレビューに切り替え(Z310)、プレビュー終了判定に移行する(Z307)。
【0071】
なお、プレビュー切替タイミングは、例えば、前回画像を切り替えてからの時間経過を計測し、一定時間経過したらそのタイミングとすれば良い。また、プレビューの終了(Z303,Z307:Y)は、例えば、ユーザがプレビュー終了ボタンなどを押下することによる終了指示により実施される。
【0072】
3−3.プレビュー表示制御処理(第2の実施形態)
本発明に係る情報処理装置301は、表示部311に複数の印字モードによるプレビュー画像を同時に表示するようにすることも好ましい。本実施形態の情報処理装置301は、図21に示すように、インク低減モードでカラー印刷しようとする画像のプレビュー表示として、カラープレビュー画像、インク低減モードプレビュー画像(カラー)、白黒プレビュー画像、インク低減モードプレビュー画像(白黒)を同時に表示する。
【0073】
図21に示すプレビュー表示制御処理のフローチャートの一例を図22に示す。先ず、カラー画像データ(以下、プレビュー画像1ともいう)を作成し(Z401)、カラー画像データからインク低減カラーデータ(以下、プレビュー画像2ともいう)を作成する(Z402)。そしてカラー画像データから白黒画像データ(以下、プレビュー画像3ともいう)を作成(Z403)し、インク低減カラーデータから白黒データ(以下、プレビュー画像4ともいう)を作成する(Z404)。そして、作成したすべての画像データについて、表示部311に表示指示を行う(Z405)。
【0074】
ここで、上記<画質の関係(A)>に、さらに、インク低減モードの白黒印刷を加えた場合のユーザから見た画質レベルは、<画質の関係(B)>のように表すことができる。
<画質の関係(B)>
(1):カラープレビュー画像(プレビュー画像1)
(2):カラー印字画像
(3):インク低減モードカラープレビュー画像(プレビュー画像2)
(4):インク低減モードカラー印字画像
(5):白黒プレビュー画像(プレビュー画像3)
(6):白黒印字画像
(7):インク低減モード白黒プレビュー画像(プレビュー画像4)
(8):インク低減モード白黒印字画像
【0075】
図21のプレビュー画像において、ユーザにプレビュー画像のうち、所望の画質レベルにあるプレビュー画像を選択可能とし、例えば、ユーザが、カラープレビュー画像(上記(1))及びインク低減モードカラープレビュー画像(上記(3))のいずれかを選択した場合は、カラー印字画像(上記(2))を印刷することを推奨し、白黒プレビュー画像(上記(5))及びインク低減モード白黒プレビュー画像(上記(7))のいずれかを選択した場合は、インク低減モードカラー印字画像(上記(4))を印刷することを推奨する。
【0076】
このように、インク低減モードカラープレビュー画像(上記(3))を選択した場合に、カラー印字画像(上記(2))を推奨し、インク低減モード白黒プレビュー画像(上記(7))を選択した場合にインク低減モードカラー印字画像(上記(4))を推奨することで、ユーザは、プレビューした画像に劣らない印字画像を得ることができる。なお、図23の「○」はカラー印刷を推奨すること、「△」がインク低減カラー印刷を推奨した例をそれぞれ示している。
【0077】
ここで、ユーザによる選択は、例えば、図24に示すように、プレビュー表示において、ユーザが要求を満足する画質レベルのプレビュー画像を選択可能に表示することによるものである。たとえば、マウスやキーボード等の入力手段、また、操作パネル216の場合は、タッチパネルとしてユーザが選択内容に該当するプレビュー表示に直接触れることで選択可能とするようにすることも好ましい。
【0078】
図24に示した選択画面において、ユーザは所望のプレビュー画像を選択するが、選択したプレビュー表示が白黒の場合、白黒画像が印字されるという誤解を招く可能性がある。そのため、例えば、図25に示すように、表示部311に確認表示を表示することも好ましい。当該確認表示に対してYESが選択された場合は、選択されたモードで印刷が実施される。
【0079】
本実施形態のプレビュー表示制御処理のフローチャートの一例を図26に示す。先ず、図22に示した4種のプレビュー画像を表示する(Z411)。プレビュー画像のいずれがマウスポインタで選択されたかどうか判定し(Z412)、選択されていなければ(Z412:N)、プレビュー終了判定を行う(Z413)。
【0080】
選択された場合(Z412:Y)は、選択された画像がいずれの画像であるか判定し(Z414)、プレビュー画像1及び2のいずれかの画像であれば(Z414:N)、カラー印字の推奨をユーザに通知する(Z415)。一方、プレビュー画像1及び2のいずれかの画像では無い場合(即ち、プレビュー画像3及び4のいずれかが選択された場合,Z414:N)は、インク低減カラー印字の推奨をユーザに通知する(Z416)。なお、各印字モードの推奨方法は、図25で示すような方法がある。
【0081】
また、プレビューの終了(Z413:Y)は、例えば、ユーザがプレビュー終了ボタンなどを押下することによる終了指示により実施される。
【0082】
なお、上述のプレビュー表示制御は、ROM202または記録媒体316等の本体メモリに格納されているプログラム(本発明に係る制御プログラム)で実行することもできる。当該プログラムは、情報処理装置のプリンタドライバで実行する構成とすることが好ましい。また、例えばインターネット上からのダウンロードによって提供し、情報処理装置から画像形成装置にインストールすることも好ましい。また、本発明に係る制御プログラムを画像形成装置で実行可能に記録した記録媒体の態様にも適用される。
【0083】
上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
【符号の説明】
【0084】
100 キャリッジ
101 搬送ベルト
102 タイミングベルト
103 エンコーダスケール
104 ガイドロット
105 主走査モータ
106 駆動プーリ
107 従動プーリ
108 記録用紙
109 搬送ローラ
110 テンションローラ
113 帯電ローラ
120 記録ヘッド(ヘッド)
200 制御部
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 NVRAM
205 ASIC
206 ホストI/F
207 印刷制御部
208 ヘッドドライバ
209 主走査モータ駆動部
210 副走査モータ
211 副走査モータ駆動部
212 ACバイアス供給部
213 リニアエンコーダ
214 ホイールエンコーダ
215 I/O
216 操作パネル(表示部)
217 プリンタドライバ
300 印刷システム
301 情報処理装置(パーソナルコンピュータ)
302 画像形成装置(プリンタ装置)
310 入力部
311 表示部
312 通信部
313 CPU
314 RAM
315 記憶媒体ドライブ装置
316 記録媒体
317 音声出力部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0085】
【特許文献1】特開2007−33888号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被記録媒体に色材を転写することにより画像を形成する画像形成装置において、
前記色材の使用量を通常印刷時より低減させて画像形成を行う色材使用量低減モードを備え、
前記色材使用量低減モードによる画像形成に際し、該色材使用量低減モードによる画像形成結果よりも劣った画質レベルの画像データを作成し、該画像データをプレビュー画像として表示部に表示させる制御手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
被記録媒体に色材を転写することにより画像を形成し、かつ前記色材の使用量を通常印刷時より低減させて画像形成を行う色材使用量低減モードを備えた画像形成装置と、前記画像形成装置に対して所定の制御を行う情報処理装置とが通信回線を介して接続された画像形成システムにおける情報処理装置において、
前記画像形成装置に対し、前記色材使用量低減モードにより画像形成を実行させる際に、該色材使用量低減モードによる画像形成結果よりも劣った画質レベルの画像データを作成し、該画像データをプレビュー画像として表示部に表示させる制御手段を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記色材使用量低減モードによりカラー画像形成を行うに際し、カラー画像の画像データに基づいて白黒画像データを作成し、該白黒画像データをプレビュー画像として表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記色材使用量低減モードにより画像形成を実行させる際に、該色材使用量低減モードによる画像形成結果より、優れた、および/または、劣った画質レベルの画像データを複数作成し、該複数の画像データをプレビュー画像として表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
被記録媒体に色材を転写することにより画像を形成し、かつ前記色材の使用量を通常印刷時より低減させて画像形成を行う色材使用量低減モードを備えた画像形成装置と、前記画像形成装置に対して所定の制御を行う情報処理装置とが通信回線を介して接続された画像形成システムにおける画像形成装置および/または情報処理装置に、
前記色材使用量低減モードによる画像形成に際し、該色材使用量低減モードによる画像形成結果よりも劣った画質レベルの画像データを作成し、該画像データをプレビュー画像として表示部に表示させる処理を実行させることを特徴とする制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図15】
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【図18】
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【図20】
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【図22】
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【図26】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図16】
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【図17】
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【図19】
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【図21】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2010−194810(P2010−194810A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−41048(P2009−41048)
【出願日】平成21年2月24日(2009.2.24)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】