画像形成装置、画像形成方法、プログラム、及び記録媒体
【課題】コピー及びプリンタの機能を有する際にメモリの消費量を少なくした画像形成装置、画像形成方法、プログラム、及び記録媒体を提供する。
【解決手段】コピーのACCで使用する基準パターン及びプリンタのACCで使用する基準パターンには共通する部分があり、コピーのACCとプリンタのACCで使用する基準パターンをあわせて、共通する部分を1つにし、すなわちコピーのACCとプリンタのACCとの共通の基準パターン1つにするので、ACCに必要になるメモリの消費量を少なく抑えることができる。
【解決手段】コピーのACCで使用する基準パターン及びプリンタのACCで使用する基準パターンには共通する部分があり、コピーのACCとプリンタのACCで使用する基準パターンをあわせて、共通する部分を1つにし、すなわちコピーのACCとプリンタのACCとの共通の基準パターン1つにするので、ACCに必要になるメモリの消費量を少なく抑えることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置には、自動階調補正機能(以下、ACC:Automatic Contrast Correct)という機能がある。従来のACCでは、コピーのACCとプリンタのACCとを別々に動作させている。
この種の画像形成装置に関する技術が特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1に記載の発明は、画像形成装置の制御方法に関するものであり、具体的には、画像情報を入力することによって画像形成する画像形成装置の制御方法において、複数の異なるプロセス条件でパターン画像を形成するパターン画像形成工程と、パターンのドット特性および階調特性を評価する評価工程と、評価工程による評価結果に基づいてプロセス条件を選択する選択工程と、選択されたプロセス条件で階調補正を実行する階調補正工程とを有するものである。
【0004】
特許文献1に記載の画像形成装置の制御方法によれば、濃度及び階調の安定だけでなく画質劣化抑制を考慮し、画質評価の高いプロセス条件とすること、より具体的には、例えば、ドット再現性、あるいは粒状性のよい条件でプロセス制御を行うことができるとしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来のACCでは、コピーのACCとプリンタのACCとで必要になるデータを別々に持つ必要がある。そのため、必要なメモリの消費量が多くなってしまい、搭載メモリが少ない機種にACCを搭載する場合、メモリを圧迫してしまうという問題があった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、コピー及びプリンタの機能を有する際にメモリの消費量を少なくした画像形成装置、画像形成方法、プログラム、及び記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、原稿を読み取る読取手段と、画像を蓄積する蓄積手段と、蓄積された画像を印刷する印刷手段と、予め決められた画像濃度に従った基準パターンを保持する基準パターン保持手段と、保持している基準パターンから基準パターン画像を作成する基準パターン画像作成手段と、蓄積された濃度検知パターン画像から、濃度検知パターンを検出する検出手段と、検出した濃度検知パターンと基準パターンを基に、濃度検知パターンを基準パターンと同じ階調にするための補正値を決定する補正値決定手段と、補正値を保持する保持手段と、補正値を基に、画像濃度を補正する補正手段と、前記基準パターン画像作成手段により、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像を作成し、前記補正値決定手段により、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像からコピーとプリンタそれぞれの補正値を決定することを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、情報を知らせる情報通知手段と、動作を選択する操作手段と、前記情報通知手段と前記操作手段とにより、自動階調補正の種類を、選択し、選択された自動階調補正の種類の補正値を決定することを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記補正値の決定に失敗した場合に、失敗した自動階調補正の再実行を行うことを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、補正値の決定に失敗した場合、前記情報通知手段により、失敗したことを通知することを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、補正値の決定に失敗した自動階調補正の種類を通知することを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記再実行を“自動階調補正パターンシートの印刷"から行うのか、“自動階調補正パターンシートの読み取り"から行うのかを前記情報通知手段と前記操作手段により、選択することを特徴とする。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明において、自動階調補正実行前の補正値を保存する前回補正値保存手段と、コピーもしくはプリンタの片方だけでも補正値が決定した場合、前記前回補正値保存手段により、両方の自動階調補正実行前の補正値を保存することを特徴とする。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記自動階調補正実行前の補正値を保存する前回補正値保存手段と、前記前回補正値保存手段により、補正値が決定した自動階調補正のみ、自動階調補正実行前の補正値を保存することを特徴とする。
【0015】
請求項9記載の発明は、請求項7または8記載の発明において、情報を知らせる情報通知手段と、動作を選択する操作手段と、前記情報通知手段と前記操作手段とにより、自動階調補正実行前の補正値を保存することを特徴とする。
【0016】
請求項10記載の発明は、請求項7または8記載の発明において、現在の補正値を前回の補正値にする復元手段と、前記復元手段により、両方の現在の補正値を前回の補正値にすることを特徴とする。
【0017】
請求項11記載の発明は、原稿を読み取る読取工程と、画像を蓄積する蓄積工程と、蓄積された画像を印刷する印刷工程と、予め決められた画像濃度に従った基準パターンを保持する基準パターン保持工程と、保持している基準パターンから基準パターン画像を作成する基準パターン画像作成工程と、蓄積された濃度検知パターン画像から、濃度検知パターンを検出する検出工程と、検出した濃度検知パターンと基準パターンを基に、濃度検知パターンを基準パターンと同じ階調にするための補正値を決定する補正値決定工程と、補正値を保持する保持工程と、補正値を基に、画像濃度を補正する補正工程と、前記基準パターン画像作成工程により、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像を作成し、前記補正値決定工程により、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像からコピーとプリンタそれぞれの補正値を決定することを特徴とする。
【0018】
請求項12記載の発明は、コンピュータに、読取手段が、原稿を読み取る手順、蓄積手段が、画像を蓄積する手順、印刷手段が、蓄積された画像を印刷する手順、基準パターン保持手段が、予め決められた画像濃度に従った基準パターンを保持する手順、基準パターン画像作成手段が、保持している基準パターンから基準パターン画像を作成する手順、検出手段が、蓄積された濃度検知パターン画像から、濃度検知パターンを検出する手順、補正値決定手段が、検出した濃度検知パターンと基準パターンを基に、濃度検知パターンを基準パターンと同じ階調にするための補正値を決定する手順、保持手段が、補正値を保持する手順、補正手段が、補正値を基に、画像濃度を補正する手順、前記基準パターン画像作成手段が、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像を作成する手順、前記補正値決定手段が、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像からコピーとプリンタそれぞれの補正値を決定する手順、を実行させることを特徴とする。
【0019】
請求項13記載の発明は、請求項12記載のプログラムを記録した記録媒体であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
コピーのACCで使用する基準パターン及びプリンタのACCで使用する基準パターンには共通する部分があり、コピーのACCとプリンタのACCで使用する基準パターンをあわせて、共通する部分を1つにし、すなわちコピーのACCとプリンタのACCとの共通の基準パターン1つにするので、ACCに必要になるメモリの消費量を少なく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る画像形成装置の基本構成を示すブロック図の一例である。
【図2】本発明に関わる画像形成装置のS/W(ソフトウェア)構成図の一例である。
【図3】図1のS/W(ソフトウェア)構成図内の画像処理制御部についての詳細を表した図である。
【図4】本発明に関る基準パターン画像図の一例である。
【図5】本発明に関わる濃度検知パターン画像図の一例である。
【図6】階調補正方法を説明した図である。
【図7】一般的なコピーのACCを表したフローチャート図である。
【図8】本発明に関わるコピーのACCとプリンタのACCとについて示したフローチャート図の一例である。
【図9】(a)〜(c)は、基準パターンのメモリサイズについて示した図である。
【図10】請求項2を示すフローチャートの一例である。
【図11】画像形成装置の操作表示部を表した図の一例である。
【図12】実行するACCの種類選択画面のユーザインターフェースを説明した図の一例である。
【図13】請求項3において、実行するACCが"コピーとプリンタ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
【図14】請求項3において、実行するACCが"コピーのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
【図15】請求項3において、実行するACCが"プリンタのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
【図16】請求項4において、実行するACCが"コピーとプリンタ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
【図17】請求項4において、実行するACCが"コピーのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
【図18】請求項3において、実行するACCが"プリンタのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
【図19】ACCに失敗した場合のユーザインターフェースを説明した図の一例である。
【図20】ACCに失敗した場合のユーザインターフェースを説明した図の一例である。
【図21】請求項6において、実行するACCが"コピーとプリンタ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
【図22】請求項6において、実行するACCが"コピーのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
【図23】請求項6において、実行するACCが"プリンタのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
【図24】ACCに失敗した場合、再実行を開始する位置(印刷、または読み取り)についてのユーザインターフェースを説明した図の一例である。
【図25】請求項7を示すフローチャートの一例である。
【図26】請求項8を示すフローチャート図の一例である。
【図27】請求項9を示すフローチャート図の一例である。
【図28】ACC実行前の補正値の保存方法についてのユーザインターフェースを説明した図の一例である。
【図29】請求項10を示すフローチャート図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の基本構成を示すブロック図の一例である。
基本機能としては、コピー、プリント、スキャナを実現するものである。
コピー、スキャナ機能における画像の入力手段としてスキャナエンジン105があり、画像処理部108では、スキャナエンジン105に取り込まれたデータに対し、適したデジタル信号処理化が行なわれる。
【0023】
プリント機能における画像の入力手段として、外部ホスト機器111からの印刷データを受信するホストI/F(インターフェース)制御部112があり、I/Fの種類としてはIEEE1284、USB等のローカル接続や有線、無線によるイーサネット(登録商標)等のネットワーク接続が挙げられる。
【0024】
印刷出力手段としてはプリンタエンジン119が挙げられ、レーザー方式、LED(発光ダイオード)方式、インクジェット方式等の作像方式が挙げられる。
【0025】
その他、CPU(Central Processing Unit)バス100を介して各ブロックへの指示や制御等を行うCPU101があり、ROM(Read Only Memory)102に実行するプログラムが格納されており、システムによっては複数個搭載することで処理性能を向上させるシステムもある。
【0026】
RAM(Random Acess Memory)103はRAM制御部104を介してCPU101をはじめ、各ブロックの処理のデータ一時保存に活用される。
NVRAM(Non−volitile RAM)121は不揮発メモリであり、機器固有の情報(例えばコピー枚数のカウンタ値等)を保持させる用途に使われる。
操作部116は機器操作のためのボタンや機器状態表示のためのインジケーター(LEDやLCD(Liquid Crystal Device)等の表示器、スピーカー等)等、機器操作者とのマンマシンインターフェース部であり、操作部I/F制御117により操作部116との情報入出力を行う。
【0027】
図2は、本発明に関わる画像形成装置のS/W(ソフトウェア)構成図の一例である。
206はシステム制御部で、CPU10の制御を行う。
201はスキャナ読み取り制御部で、スキャナエンジン105の制御を行う。
203はプロッタ印刷制御部で、プリンタエンジン119の制御を行う。
202は画像処理制御部で、ROM102、NVRAM121、画像処理部108、RAM制御部104を制御し、ACCで使用する基準パターン画像の作成や濃度検知パターン画像の読み取り、補正値の算出や保存を行う。
ACCパターンシート出力は画像処理制御部202、プロッタ印刷制御部203により実行される。ACCパターンシート読み取りはスキャナ読み取り制御部201により行われる。階調の補正は画像処理制御部202によって実行される。
【0028】
図3は、図1のS/W(ソフトウェア)構成図内の画像処理制御部についての詳細を表した図である。
213は画像蓄積手段で、RAM制御部104を制御し、画像を蓄積する。
208は基準パターン保持手段で、ROM102を制御し、基準パターンの保存と取得を行う。
207は基準パターン画像作成手段で、画像処理部108を制御し、基準パターンを基準パターン画像にする。
209は濃度検知パターン検出手段で、スキャナエンジン105を制御し、濃度検知パターンを検出する。
210は補正値決定手段で、画像処理部108を制御することで、濃度検知パターンと基準パターンとからコピーの補正値、プリンタの補正値を求める。
211は補正値保持手段で、NVRAM121を制御し、コピーの補正値、プリンタの補正値の保存と取得を行う。
214は前回補正値保存手段で、NVRAM121を制御し、ACC実行前のコピーの補正値、ACC実行前のプリンタの補正値の保存と取得を行う。
215は補正値復元手段で、NVRAM121を制御し、現在の補正値を前回の補正値にする。
【0029】
図4は、本発明に関る基準パターン画像図の一例である。
301は基準パターンであり、階調補正をするために必要な濃度情報である。この基準パターンは、コピーとプリンタとの両方の階調補正に対応している。濃度情報は基準パターン保持手段208で管理されている。
302は、ACCパターンシートの読み取り方向をユーザに知らせるための矢印である。濃度情報を印字する際に同時に印字される。また、矢印に合わせてメッセージが添えられていることもある。
基準パターン画像はプロッタ印刷制御部203によって、紙面に印刷されてACCパターンシートになる。
【0030】
図5は、本発明に関わる濃度検知パターン画像図の一例である。
303は、濃度検知パターンであり、階調補正をするために必要な濃度情報である。この濃度検知パターンは、コピーとプリンタとの両方の階調補正に対応している。濃度情報は濃度検知パターン検出手段209で求められる。
濃度検知パターン画像はスキャナ読み取り制御部201が、ACCパターンシートを読み取ることによって、得られる。
【0031】
図6は、階調補正方法を説明した図である。
401は、ACCパターンシート出力時に紙面に印字する基準パターンの持つ階調における濃度値を表したものである。以後、401を基準濃度値と呼ぶ。
402は、ACCパターンシート読み取り時にACCパターンシートから取得した濃度検知パターンの持つ階調における濃度値を表したものである。以後、402を検知濃度値と呼ぶ。
403で示す矢印は、基準濃度値401と検知濃度値402との差である濃度差を表したものである。濃度差403を、補正値決定手段210を用いて、濃度値にする。この濃度値をコピーとプリンタとのそれぞれに対して求め、コピーとプリンタとの補正値として利用する。
本発明では、基準濃度値401及び検知濃度値402は、コピーとプリンタとで共通の基準パターン、濃度検知パターンを用い、濃度差をコピー、プリンタそれぞれ別々に求めている。
ここでは、濃度値をコピーとプリンタそれぞれ別々に求めているが、コピーとプリンタとの濃度値を同時に求める場合も考えられる。
【0032】
図7は、一般的なコピーのACCを表したフローチャート図である。
(1)システム制御部206は、ACC実行を指示されると、画像処理制御部202へ指示をして、ROM102に保存されているコピー用の基準パターンを元に、基準パターン画像を作成し、作成した画像をRAM103に保存する(501)。
【0033】
(2)システム制御部206が、プロッタ印刷制御部203へ指示をして、RAM103に保存されている基準パターン画像を印刷し、ACCパターンシートを出力する(502)。
【0034】
(3)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は504へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(503)。
【0035】
(4)システム制御部206は、濃度検知パターン画像の読み取りを指示されると、スキャナ読み取り制御部201に指示することで、濃度検知パターン画像の読み取り、読み取った濃度検知パターン画像をRAM103に保存する(504)。
【0036】
(5)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、RAM103に保存されている濃度検知パターン画像から、濃度検知パターン検出手段209を用いて、コピー用の濃度検知パターンを検出する(505)。
【0037】
(6)濃度検知パターン検出手段209が、コピー用の濃度検知パターンを検出した結果を判断する。検出できた場合は、507へ進み、検出できなかった場合は507を実行できないので、処理を終了する(506)。
【0038】
(7)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、コピー用の濃度検知パターンとROM102に保存されているコピー用の基準パターンとを比較し、補正値を求め、補正値保持手段211にて、補正値をNVRAM121に保存する(507)。
【0039】
ここでは、コピーのACCのフローチャートについて表しているが、プリンタのACCのフローチャートも同じになる。その際は、(1)、(7)で使用される基準パターンが、コピー用の基準パターンではなく、プリンタ用の基準パターンになり、(5)、(6)、(7)で使用される濃度検知パターンが、プリンタ用の濃度検知パターンになる。
【0040】
図8は、本発明に関わるコピーのACCとプリンタのACCとについて示したフローチャート図の一例である。
図8が請求項1について表している。
(1)システム制御部206は、ACC実行を指示されると、画像処理制御部202へ指示をして、ROM102に保存されている基準パターン301を元に、基準パターン画像を作成し、作成した画像をRAM103に保存する(701)。
【0041】
(2)システム制御部206が、プロッタ印刷制御部203へ指示をして、RAM103に保存されている基準パターン画像を印刷し、ACCパターンシートを出力する(702)。
【0042】
(3)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は704へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(703)。
【0043】
(4)システム制御部206は、濃度検知パターン画像の読み取りを指示されると、スキャナ読み取り制御部201に指示することで、濃度検知パターン画像を読み取る。その後、スキャナ読み取り制御部201が、読み取った濃度検知パターン画像をRAM103に保存する(704)。
【0044】
(5)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、RAM103に保存されている濃度検知パターン画像から、濃度検知パターン検出手段209を用いて、濃度検知パターン303を検出する(705)。
【0045】
(6)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、707へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は707、708を実行できないので、処理を終了する(706)。
【0046】
(7)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、濃度検知パターン303とROM102とに保存されている基準パターン301を比較し、コピーの補正値を求め、補正値保持手段211にて、コピーの補正値を得NVRAM121に保存する(707)。
【0047】
(8)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、濃度検知パターン303とROM102とに保存されている基準パターン301を比較し、プリンタの補正値を求め、補正値保持手段211にて、プリンタの補正値をNVRAM121に保存する(708)。
【0048】
図8では、コピーの補正値決定から順に行っているが、順序はこれに限らない。また、コピーとプリンタの補正値決定が同時並行行われる場合も考えられる。
【0049】
図9(a)〜(c)は、基準パターンのメモリサイズについて示した図であり、図7のフローチャートの501、図8の704、705で使用する基準パターンのメモリサイズについて示した一例である。基準パターンは、画像ではなく、濃度値として保存されている。
コピー1001の基準パターンとは、コピーのACCで使用する濃度値である。コピー1001の基準パターンは色が持つ16段階の濃淡ごとの濃度値を持ち、濃淡1段階の濃度値を保存するために必要なメモリサイズは1byteである。色は4色(黒、シアン、マゼンタ、イエロー)あり、補正種類としては『写真』と『文字』との2種類あり、種類別に色を持つ。そのため、1001コピーの基準パターンのメモリサイズは、
1(byte)×16(濃淡数)×4(色数)×2(補正種類数)=128(byte)
である。
【0050】
プリンタ1002の基準パターンもコピー1001の基準パターンと同じ構成であるため、プリンタ1002の基準パターンのメモリサイズは、
1(byte)×16(濃淡数)×4(色数)×2(補正種類数)=128(byte)
である。
【0051】
コピー1003とプリンタの基準パターンとは、コピーとプリンタのACCで使用する濃度値である。コピー1003とプリンタの基準パターンは色が持つ16段階の濃淡ごとの濃度値を持ち、濃淡1段階の濃度値を保存するために必要なメモリサイズは1byteである。色は4色(黒、シアン、マゼンタ、イエロー)あり、補正種類としては『コピーの写真』、『プリンタの写真』、『コピー、プリンタ共通の文字』の3種類あり、種類別に色を持つ。そのため、コピー1003とプリンタの基準パターンのメモリサイズは、
1(byte)×16(濃淡数)×4(色数)×3(補正種類数)=192(byte)
である。
【0052】
従来の画像形成装置でコピーとプリンタとのACCを行う際は、コピー1001の基準パターンとプリンタ1002の基準パターンを両方持つ必要があったため、必要なメモリサイズは256byteである。それに対し、コピー1003とプリンタの基準パターンのメモリサイズは192byteであるため、コピー1003とプリンタの基準パターンだけ持つ方が、コピー1001の基準パターンとプリンタ1002の基準パターンを両方持つよりも、64byte省メモリになる。
【0053】
図10は、請求項2を示すフローチャートの一例である。
(1)システム制御部206は、ACC実行を指示されると、画像処理制御部202へ指示をして、ROM102に保存されている基準パターン301を元に、基準パターン画像を作成し、作成した画像をRAM103に保存する(2001−1)。
【0054】
(2)システム制御部206が、プロッタ印刷制御部203へ指示をして、RAM103に保存されている基準パターン画像を印刷し、ACCパターンシートを出力する(2001−2)。
【0055】
(3)操作部116に実行できるACCの種類(コピーとプリンタ、コピーのみ、プリンタのみ)の表示を行う(2001−3)。
【0056】
(4)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は2001−5へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(2001−4)。
【0057】
(5)ユーザが操作部116を操作し、選択したACC種類を、システム制御部206が判断し、実行するACC種類を決定する。ACC種類として、コピーとプリンタとが選択された場合は2001−6へ進み、コピーのみが選択された場合は2001−11へ進み、プリンタのみが選択された場合は2001−15へ進む(2001−5)。
【0058】
(6)システム制御部206は、濃度検知パターン画像の読み取りを指示されると、スキャナ読み取り制御部201に指示することで、濃度検知パターン画像を読み取る。その後、スキャナ読み取り制御部201が、読み取った濃度検知パターン画像をRAM103に保存する(2001−6)。
【0059】
(7)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、RAM103に保存されている濃度検知パターン画像から、濃度検知パターン検出手段209を用いて、濃度検知パターン303を検出する(2001−7)。
【0060】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、2001−9へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は2001−9、2001−10を実行できないので、処理を終了する(2001−8)。
【0061】
(9)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、濃度検知パターン303と、ROM102とに保存されている基準パターン301とを比較し、コピーの補正値を求め、補正値保持手段211にて、コピーの補正値をNVRAM121に保存する(2001−9)。
【0062】
(10)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、濃度検知パターン303と、ROM102に保存されている基準パターン301とを比較し、プリンタの補正値を求め、補正値保持手段211にて、プリンタの補正値をNVRAM121に保存する(2001−10)。
【0063】
(11)システム制御部206は、濃度検知パターン画像の読み取りを指示されると、スキャナ読み取り制御部201に指示することで、濃度検知パターン画像を読み取る。その後、スキャナ読み取り制御部201が、読み取った濃度検知パターン画像をRAM103に保存する(2001−11)。
【0064】
(12)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、RAM103に保存されている濃度検知パターン画像から、濃度検知パターン検出手段209を用いて、濃度検知パターン303を検出する(2001−11)。
【0065】
(13)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、2001−14へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は2001−14を実行できないので、処理を終了する(2001−13)。
【0066】
(14)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、濃度検知パターン303とROM102に保存されている基準パターン301を比較し、コピーの補正値を求め、補正値保持手段211にて、コピーの補正値をNVRAM121に保存する(2001−14)。
【0067】
(15)システム制御部206は、濃度検知パターン画像の読み取りを指示されると、スキャナ読み取り制御部201に指示することで、濃度検知パターン画像を読み取る。その後、スキャナ読み取り制御部201が、読み取った濃度検知パターン画像をRAM103に保存する(2001−15)。
【0068】
(16)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、RAM103に保存されている濃度検知パターン画像から、濃度検知パターン検出手段209を用いて、濃度検知パターン303を検出する(2001−16)。
【0069】
(17)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、2001−18へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は2001−18を実行できないので、処理を終了する(2001−17)。
【0070】
(18)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、濃度検知パターン303と、ROM102に保存されている基準パターン301とを比較し、プリンタの補正値を求め、補正値保持手段211にて、プリンタの補正値をNVRAM121に保存する(2001−18)。
【0071】
図10のコピーとプリンタとのACC実行時では、コピーの補正値決定から順に行っているが、順序はこれに限らない。また、コピーとプリンタの補正値決定が同時並行行われる場合も考えられる。
【0072】
図11は、画像形成装置の操作表示部を表した図の一例である。
2002−1は、操作部であり、図1中の116を示したものである。
2002−2は、表示部であり、文字列やビットマップが表示される。
2002−3は、テンキーであり、コピーの印刷部数の入力等の操作に用いられる。
2002−4は、リセットキーであり、コピーモードのリセット時に使用する。
2002−5は、スタートキーであり、コピーや原稿読み取りの開始を指示する操作に用いられる。
2002−6は、アプリケーション切り替えキーであり、コピー機能/プリンタ機能/スキャナ機能/FAX機能等の機能を切り替える操作に用いられる。
2002−7は、クリアストップキーであり、コピー作業の中断やコピー枚数のリセット時に使用する。
本構成では、キーボードをハードキーで構成しているが、これは液晶タッチパネル上に表示されるソフトキーボードでも代用可能である。
【0073】
図12は、実行するACCの種類選択画面のユーザインターフェースを説明した図の一例である。
2003−1は表示部2002−2に表示される。
ユーザは操作部116を操作し、2003−2、2003−3、2003−4のいずれかを選択後、2003−5を選択することで、実行するACCの種類を決定する。また2003−6を選択することでACCの処理が終了する。
【0074】
図13は、請求項3において、実行するACCが"コピーとプリンタ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
(1)図10の(1)と同じ(3001−1)。
【0075】
(2)図10の(2)と同じ(3001−2)。
【0076】
(3)図10の(3)と同じ(3001−3)。
【0077】
(4)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は3001−5へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(3001−5)。
【0078】
(5)ユーザが操作部116を操作し、選択したACC種類を、システム制御部206が判断し、実行するACC種類を決定する。ACC種類として、コピーとプリンタとが選択された場合は3001−6へ進み、コピーのみが選択された場合は図14の3002−11へ進み、プリンタのみが選択された場合は図15の3003−15へ進む(3001−5)。
【0079】
(6)図10の(6)と同じ(3001−6)。
【0080】
(7)図10の(7)と同じ(3001−7)。
【0081】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、3001−19へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は3001−12に進む(3001−8)。
【0082】
(9)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、コピーの補正値が決定済みか否かを判断する。コピーの補正値が既に求められている場合は3001−20へ進み、コピーの補正値がまだ求められていない場合は3001−9へ進む(3001−19)。
【0083】
(10)図10の(9)と同じ(3001−9)。
【0084】
(11)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、プリンタの補正値が決定済みか否かを判断する。プリンタの補正値が既に求められている場合は3001−21へ進み、プリンタの補正値がまだ求められていない場合は3001−10へ進む(3001−20)。
【0085】
(12)図10の(10)と同じ(3001−10)。
【0086】
(13)システム制御部206が、コピーとプリンタとの両方の補正値が決定しているか判断し、成功している場合は処理を終了する。失敗している場合は3001−22へ進む(3001−21)。
【0087】
(14)システム制御部206が、ACCの再実行の回数が規定回数未満か否かを判断する。再実行の回数が規定回数未満の場合は3001−へ進み、規定回数未満ではない場合は処理を終了する(3001−22)。
【0088】
図13では、コピーの補正値決定から順に行っているが、順序はこれに限らない。また、コピーとプリンタとの補正値決定が同時並行行われる場合も考えられる。
【0089】
図14は、請求項3において、実行するACCが"コピーのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
(1)図10の(1)と同じ(3002−1)。
【0090】
(2)図10の(2)と同じ(3002−2)。
【0091】
(3)図10の(3)と同じ(3002−3)。
【0092】
(4)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は3002−5へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(3002−4)。
【0093】
(5)ユーザが操作部116を操作し、選択したACC種類を、システム制御部206が判断し、実行するACC種類を決定する。ACC種類として、コピーとプリンタとが選択された場合は図13の3001−6へ進み、コピーのみが選択された場合は3002−11へ進み、プリンタのみが選択された場合は図15の3003−15へ進む(3002−5)。
【0094】
(6)図10の(6)と同じ(3002−11)。
【0095】
(7)図10の(7)と同じ(3002−12)。
【0096】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、3002−23へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は3002−24に進む(3002−13)。
【0097】
(9)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、コピーの補正値が決定済みか否かを判断する。コピーの補正値が既に求められている場合は3002−24へ進み、コピーの補正値がまだ求められていない場合は3002−14へ進む(3002−23)。
【0098】
(10)図10の(9)と同じ(3002−14)。
【0099】
(11)システム制御部206が、コピーの補正値が決定しているか否かを判断し、成功している場合は処理を終了する。失敗している場合は3002−25へ進む(3002−−24)。
【0100】
(12)システム制御部206が、ACCの再実行の回数が規定回数未満か否かを判断する。再実行の回数が規定回数未満の場合は3002−1へ進み、規定回数未満ではない場合は処理を終了する(3002−25)。
【0101】
図15は、請求項3において、実行するACCが"プリンタのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
(1)図10の(1)と同じ(3003−1)。
【0102】
(2)図10の(2)と同じ(3003−2)。
【0103】
(3)図10の(3)と同じ(3003−3)。
【0104】
(4)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は3003−5へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(3003−4)。
【0105】
(5)ユーザが操作部116を操作し、選択したACC種類を、システム制御部206が判断し、実行するACC種類を決定する。ACC種類として、コピーとプリンタとが選択された場合は図13の3001−6へ進み、コピーのみが選択された場合は図14の3002−11へ進み、プリンタのみが選択された場合は3003−15へ進む(3003−5)。
【0106】
(6)図10の(6)と同じ(3003−15)。
【0107】
(7)図10の(7)と同じ(3003―16)。
【0108】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、3003−26へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は3003−27に進む(3003−17)。
(9)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、プリンタの補正値が決定済みか否かを判断する。プリンタの補正値が既に求められている場合は3003−27へ進み、プリンタの補正値がまだ求められていない場合は3003−18へ進む(3003−26)。
【0109】
(10)図10の(9)と同じ(3003−18)。
【0110】
(11)システム制御部206が、プリンタの補正値が決定しているか判断し、成功している場合は処理を終了する。失敗している場合は3003−28へ進む(3003−27)。
【0111】
(12)システム制御部206が、ACCの再実行の回数が規定回数未満か否かを判断する。再実行の回数が規定回数未満の場合は3003−1へ進み、規定回数未満ではない場合は処理を終了する(3003−28)。
【0112】
ここでは、3001−22、3002−25、3003−28で使用される"再実行回数"は共通のものである。また、再実行は規定回数しか行わないようになっているが、規定回数を用いず、補正値決定が成功するまで再実行する場合も考えられる。
【0113】
図16は、請求項4において、実行するACCが"コピーとプリンタ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
(1)図10の(1)と同じ(4001−1)。
【0114】
(2)図10の(2)と同じ(4001−2)。
【0115】
(3)図10の(3)と同じ(4001−3)。
【0116】
(4)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は4001−5へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(4001−4)。
【0117】
(5)ユーザが操作部116を操作し、選択したACC種類を、システム制御部206が判断し、実行するACC種類を決定する。ACC種類として、コピーとプリンタとが選択された場合は4001−6へ進み、コピーのみが選択された場合は図17の4002−11へ進み、プリンタのみが選択された場合は図18の4003−15へ進む(4001−5)。
【0118】
(6)図10の(6)と同じ(4001−6)。
【0119】
(7)図10の(7)と同じ(4001−7)。
【0120】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は4001−19へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は4001−21に進む(4001−8)。
【0121】
(9)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、コピーの補正値が決定済みか否かを判断する。コピーの補正値が既に求められている場合は4001−20へ進み、コピーの補正値がまだ求められていない場合は4001−9へ進む(4001−19)。
【0122】
(10)図10の(9)と同じ(4001−9)。
【0123】
(11)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、プリンタの補正値が決定済みか否かを判断する。プリンタの補正値が既に求められている場合は4001−21へ進み、プリンタの補正値がまだ求められていない場合は4001−10へ進む(4001−20)。
【0124】
(12)図10の(10)と同じ(4001−10)。
【0125】
(13)システム制御部206が、コピーとプリンタ両方の補正値が決定しているか否かを判断し、成功している場合は処理を終了する。失敗している場合は4001−22へ進む(4001−21)。
【0126】
(14)システム制御部206が、ACCの再実行の回数が規定回数未満か否かを判断する。再実行の回数が規定回数未満の場合は4001−29へ進み、規定回数未満ではない場合は処理を終了する(4001−22)。
【0127】
(15)システム制御部206は、操作部116にACCが失敗したことの表示を行う(4001−29)。
【0128】
(16)ユーザが操作部を116操作し、ACCの再実行を行うか選択した結果を、システム制御部206が判断する。再実行を実施する場合は4001−1へ進み、再実行を実施しない場合は処理を終了する(4001−30)。
【0129】
図16では、コピーの補正値決定から順に行っているが、順序はこれに限らない。また、コピーとプリンタの補正値決定が同時並行行われる場合も考えられる。
【0130】
図17は、請求項4において、実行するACCが"コピーのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
(1)図10の(1)と同じ(4002−1)。
【0131】
(2)図10の(2)と同じ(4002−2)。
【0132】
(3)図10の(3)と同じ(4002−3)。
【0133】
(4)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は4002−5へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(4002−4)。
【0134】
(5)ユーザが操作部116を操作し、選択したACC種類を、システム制御部206が判断し、実行するACC種類を決定する。ACC種類として、コピーとプリンタとが選択された場合は図16の4001−6へ進み、コピーのみが選択された場合は4002−11へ進み、プリンタのみが選択された場合は図15の4003−15へ進む(4002−5)。
【0135】
(6)図10の(6)と同じ(4002−11)。
【0136】
(7)図10の(7)と同じ(4002−12)。
【0137】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は4002−23へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は4002−24に進む(4002−13)。
【0138】
(9)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、コピーの補正値が決定済みか否かを判断する。コピーの補正値が既に求められている場合は4002−24へ進み、コピーの補正値がまだ求められていない場合は4002−14へ進む(4002−23)。
【0139】
(10)図10の(9)と同じ(4002−14)。
【0140】
(11)システム制御部206が、コピーの補正値が決定しているか判断し、成功している場合は処理を終了する。失敗している場合は4002−25へ進む(4002−24)。
【0141】
(12)システム制御部206が、ACCの再実行の回数が規定回数未満か否かを判断する。再実行の回数が規定回数未満の場合は4002−1へ進み、規定回数未満ではない場合は処理を終了する(4002−25)。
【0142】
(13)システム制御部206は、操作部116にACCが失敗したことの表示を行う(4002−31)。
【0143】
(14)ユーザが操作部116を操作し、ACCの再実行を行うか選択した結果を、システム制御部206が判断する。再実行を実施する場合は4002−1へ進み、再実行を実施しない場合は処理を終了する(4002−32)。
【0144】
図18は、請求項3において、実行するACCが"プリンタのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
(1)図10の(1)と同じ(4003−1)。
【0145】
(2)図10の(2)と同じ(4003−2)。
【0146】
(3)図10の(3)と同じ(4003−3)。
【0147】
(4)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は4003−5へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(4003−4)。
【0148】
(5)ユーザが操作部116を操作し、選択したACC種類を、システム制御部206が判断し、実行するACC種類を決定する。ACC種類として、コピーとプリンタとが選択された場合は図16の4001−6へ進み、コピーのみが選択された場合は図17の4002−11へ進み、プリンタのみが選択された場合は4003−へ進む(4003−5)。
【0149】
(6)図10の(6)と同じ(4003−15)。
【0150】
(7)図10の(7)と同じ(4003−16)。
【0151】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、4003−26へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は4003−27に進む(4003−17)。
【0152】
(9)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、プリンタの補正値が決定済みか否かを判断する。プリンタの補正値が既に求められている場合は4003−27へ進み、プリンタの補正値がまだ求められていない場合は4003−18へ進む(4003−26)。
【0153】
(10)図10の(9)と同じ(4003−18)。
【0154】
(11)システム制御部206が、プリンタの補正値が決定しているか否かを判断し、成功している場合は処理を終了する。失敗している場合は4003−28へ進む(4003−27)。
【0155】
(12)システム制御部206が、ACCの再実行の回数が規定回数未満か否かを判断する。再実行の回数が規定回数未満の場合は4003−1へ進み、規定回数未満ではない場合は処理を終了する(4003−28)。
【0156】
(13)システム制御部206は、操作部116にACCが失敗したことの表示を行う(4002−33)。
【0157】
(14)ユーザが操作部116を操作し、ACCの再実行を行うか選択した結果を、システム制御部206が判断する。再実行を実施する場合は4002−1へ進み、再実行を実施しない場合は処理を終了する(4002−34)。
【0158】
ここでは、4001−22、4002−25、4003−28で使用される"再実行回数"は共通のものである。また、再実行は規定回数しか行わないようになっているが、規定回数を用いず、補正値決定が成功するまで再実行する場合も考えられる。
【0159】
図16、図17、図18では、『再実行回数が規定回数に達しているか否かの確認』後、達していない場合は『ACC失敗の表示、ACCの再実行実施の確認』を行っているが、順序はこれにかぎらない。
【0160】
図19は、ACCに失敗した場合のユーザインターフェースを説明した図の一例である。
画面4004−1は表示部2002−2に表示される。
ユーザは操作部116を操作し、4004−2、4004−3のどちらか一方を選択することで、ACCを再実行する/しないを選択できる。
【0161】
請求項5のフローチャートは図16、図17、図18のフローチャートと同じになり、その際、4001−29、4002−31、4002−33において、表示するものが『ACC失敗』ではなく、『ACCに失敗した種類』になる。
【0162】
図20は、ACCに失敗した場合のユーザインターフェースを説明した図の一例である。
5001−1は表示部2002−2に表示される。
ユーザは操作部116を操作し、5001−2、5001−3のどちらか一方を選択することで、コピーのACCを再実行する/しないを選択できる。
【0163】
ここでは、コピーのACCに失敗した場合のユーザインターフェース画面について表しているが、コピーのACCに失敗した場合、コピーのACCとプリンタのACC両方とも失敗した場合の画面も同じになる。その際は、『コピーの〜』の表示がプリンタのみ失敗なら『プリンタの〜』、コピーとプリンタ両方とも失敗なら『コピーとプリンタの〜』になる。
【0164】
図21は、請求項6において、実行するACCが"コピーとプリンタ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
(1)図10の(1)と同じ(6001−1)。
【0165】
(2)図10の(2)と同じ(6001−2)。
【0166】
(3)図10の(3)と同じ(6001−3)。
【0167】
(4)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は6001−5へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(6001−4)。
【0168】
(5)ユーザが操作部116を操作し、選択したACC種類を、システム制御部206が判断し、実行するACC種類を決定する。ACC種類として、コピーとプリンタとが選択された場合は6001−6へ進み、コピーのみが選択された場合は図22の6002−11へ進み、プリンタのみが選択された場合は図23の6003−15へ進む(6001−5)。
【0169】
(6)図10の(6)と同じ(6001−6)。
【0170】
(7)図10の(7)と同じ(6001−7)。
【0171】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、6001−19へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は6001−21に進む(6001−8)。
【0172】
(9)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、コピーの補正値が決定済みか否かを判断する。コピーの補正値が既に求められている場合は6001−20へ進み、コピーの補正値がまだ求められていない場合は6001−9へ進む(6001−19)。
【0173】
(10)図10の(9)と同じ(6001−9)。
【0174】
(11)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、プリンタの補正値が決定済みか否かを判断する。プリンタの補正値が既に求められている場合は6001−21へ進み、プリンタの補正値がまだ求められていない場合は6001−10へ進む(6001−20)。
【0175】
(12)図10の(10)と同じ(6001−10)。
【0176】
(13)システム制御部206が、コピーとプリンタ両方の補正値が決定しているか否かを判断し、成功している場合は処理を終了する。失敗している場合は6001−22へ進む(6001−21)。
【0177】
(14)システム制御部206が、ACCの再実行の回数が規定回数未満か否かを判断する。再実行の回数が規定回数未満の場合は6001−35へ進み、規定回数未満ではない場合は処理を終了する(6001−22)。
【0178】
(15)システム制御部206は、操作部116に再実行確認画面の表示を行う(6001−35)。
【0179】
(16)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断する。ACCパターンシートの印刷から再実行する場合は6001−1へ進み、AACパターンシートの読み取りから再実行する場合は6001−4へ進み、再実行を実施しない場合は処理を終了する(6001−36)。
【0180】
図21では、コピーの補正値決定から順に行っているが、順序はこれに限らない。また、コピーとプリンタの補正値決定が同時並行行われる場合も考えられる。
【0181】
図22は、請求項6において、実行するACCが"コピーのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
(1)図10の(1)と同じ(6002−1)。
【0182】
(2)図10の(2)と同じ(6002−2)。
【0183】
(3)図10の(3)と同じ(6002−3)。
【0184】
(4)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は6002−5へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(6002−4)。
【0185】
(5)ユーザが操作部116を操作し、選択したACC種類を、システム制御部206が判断し、実行するACC種類を決定する。ACC種類として、コピーとプリンタとが選択された場合は図21の6001−6へ進み、コピーのみが選択された場合は6002−11へ進み、プリンタのみが選択された場合は図23の6003−15へ進む(6002−5)。
【0186】
(6)図10の(6)と同じ(6002−11)。
【0187】
(7)図10の(7)と同じ(6002−12)。
【0188】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、6002−23へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は6002−24に進む(6002−13)。
【0189】
(9)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、コピーの補正値が決定済みか否かを判断する。コピーの補正値が既に求められている場合は6002−24へ進み、コピーの補正値がまだ求められていない場合は6002−14へ進む(6002−23)。
【0190】
(10)図10の(9)と同じ(6002−14)。
【0191】
(11)システム制御部206が、コピーの補正値が決定しているか否かを判断し、成功している場合は処理を終了する。失敗している場合は6002−25へ進む(6002−24)。
【0192】
(12)システム制御部206が、ACCの再実行の回数が規定回数未満か否かを判断する。再実行の回数が規定回数未満の場合は6002−1へ進み、規定回数未満ではない場合は処理を終了する(6002−25)。
【0193】
(13)システム制御部206は、操作部116に再実行確認画面の表示を行う(6002−37)。
【0194】
(14)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断する。ACCパターンシートの印刷から再実行する場合は6002−1へ進み、ACCパターンシートの読み取りから再実行する場合は6002−4へ、再実行を実施しない場合は処理を終了する(6002−38)。
【0195】
図23は、請求項6において、実行するACCが"プリンタのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
(1)図10の(1)と同じ(6003−1)。
【0196】
(2)図10の(2)と同じ(6003−2)。
【0197】
(3)図10の(3)と同じ(6003−3)。
【0198】
(4)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は6003−5へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(6003−4)。
【0199】
(5) ユーザが操作部116を操作し、選択したACC種類を、システム制御部206が判断し、実行するACC種類を決定する。ACC種類として、コピーとプリンタとが選択された場合は図21の6001−6へ進み、コピーのみが選択された場合は図22の6002―11へ進み、プリンタのみが選択された場合は6003−15へ進む(6003−5)。
【0200】
(6)図10の(6)と同じ(6003−15)。
【0201】
(7)図10の(7)と同じ(6003−16)。
【0202】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、6003−26へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は6003−27に進む(6003−17)。
【0203】
(9)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、プリンタの補正値が決定済みか否かを判断する。プリンタの補正値が既に求められている場合は6003−27へ進み、プリンタの補正値がまだ求められていない場合は6003−18へ進む(6003−26)。
【0204】
(10)図10の(9)と同じ(6003−18)。
【0205】
(11)システム制御部206が、プリンタの補正値が決定しているか否かを判断し、成功している場合は処理を終了する。失敗している場合は6003−28へ進む(6003−27)。
【0206】
(12)システム制御部206が、ACCの再実行の回数が規定回数未満か否かを判断する。再実行の回数が規定回数未満の場合は6003−1へ進み、規定回数未満ではない場合は処理を終了する(6003−28)。
【0207】
(13)システム制御部206は、操作部116に再実行確認画面の表示を行う(6003−39)。
【0208】
(14)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断する。ACCパターンシートの印刷から再実行する場合は6003−1へ進み、ACCパターンシートの読み取りから再実行する場合は6003−4へ進み、再実行を実施しない場合は処理を終了する(6003−40)。
【0209】
ここでは、6001−22、6002−25、6003−28で使用される"再実行回数"は共通のものである。また、再実行は規定回数しか行わないようになっているが、規定回数を用いず、補正値決定が成功するまで再実行する場合も考えられる。
【0210】
図21、図22、図23では、『再実行回数が規定回数に達しているか否かの確認』後、達していない場合は『再実行確認画面表示、再実行開始位置の確認』を行っているが、順序はこれにかぎらない。
【0211】
図24は、ACCに失敗した場合、再実行を開始する位置(印刷、または読み取り)についてのユーザインターフェースを説明した図の一例である。
画面6004−1は表示部2002−2に表示される。
ユーザは操作部116を操作し、アイコン6004−2、6004−3、6004−4を選択後、6004−5を選択することで再実行を開始する位置若しくは再実行しないかの何れか一方を選択できる。
【0212】
図25は、請求項7を示すフローチャートの一例である。
(1)システム制御部206は、ACC実行を指示されると、画像処理制御部202へ指示をして、ROM102に保存されている基準パターン301を元に、基準パターン画像を作成し、作成した画像をRAM103に保存する(7001−1)。
【0213】
(2)システム制御部206が、プロッタ印刷制御部203へ指示をして、RAM103に保存されている基準パターン画像を印刷し、ACCパターンシートを出力する(7001−2)。
【0214】
(3)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は7001−4へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(7001−3)。
【0215】
(4)システム制御部206は、濃度検知パターン画像の読み取りを指示されると、スキャナ読み取り制御部201に指示することで、濃度検知パターン画像を読み取る。その後、スキャナ読み取り制御部201が、読み取った濃度検知パターン画像をRAM103に保存する(7001−4)。
【0216】
(5)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、RAM103に保存されている濃度検知パターン画像から、濃度検知パターン検出手段209を用いて、濃度検知パターン303を検出する(7001−5)。
【0217】
(6)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、7001−7へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は7001−7、7001−8を実行できないので、処理を終了する(7001−6)。
【0218】
(7)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、濃度検知パターン303とROM102に保存されている基準パターン301を比較し、コピーの補正値を求め、補正値保持手段211にて、コピーの補正値をNVRAM121に保存する(7001−7)。
【0219】
(8)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、濃度検知パターン303とROM102に保存されている基準パターン301を比較し、プリンタの補正値を求め、補正値保持手段211にて、プリンタの補正値をNVRAM121に保存する(7001−8)。
【0220】
(9)システム制御部206が、コピーまたはプリンタいずれかの補正値の決定に成功しているか否かを判断する。成功している場合は7001−10へ、失敗している場合は処理を終了する(7001−9)。
【0221】
(10)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、前回補正値保存手段214を用いて、ACC実行前のコピー及びプリンタの補正値を、NVRAM121に保存する(7001−10)。
【0222】
図25では、コピーの補正値決定から順に行っているが、順序はこれに限らない。また、コピー及びプリンタの補正値決定が同時並行行われる場合も考えられる。
【0223】
表1〜3は、請求項7におけるACC実行前後の補正値を表した表である。
【0224】
【表1】
【0225】
表1は、図25の7001−7、7001−8で共に補正値の決定に成功した場合を表している。
7002−1は7001−10の処理前のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値を表している。
7002−2は7001−10の処理後のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値とを表している。コピーの現在の補正値にはACCで決定したコピーの補正値が入り、コピーの前回の補正値には、7002−1でコピーの現在の補正値だった値が入る。プリンタも同様に、プリンタの現在の補正値にはACCで決定したプリンタの補正値が入り、プリンタの前回の補正値には、7002−1でプリンタの現在の補正値だった値が入る。
【0226】
【表2】
【0227】
表2は7001−7でコピーの補正値の決定に成功した場合を表し、7001−8でプリンタの補正値の決定に失敗した場合を表している。
7002−3は7001−10の処理前のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値とを表している。
7002−4は7001−10の処理後のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値とを表している。コピーの現在の補正値にはACCで決定したコピーの補正値が入り、コピーの前回の補正値には、7002−3でコピーの現在の補正値だった値が入る。プリンタの現在の補正値は、7002−3でプリンタの現在の補正値だった値がそのまま残り、プリンタの前回の補正値には、7002−3でプリンタの現在の補正値だった値が入る。
【0228】
【表3】
【0229】
表3は7001−7でコピーの補正値の決定に失敗、7001−8でプリンタの補正値の決定に成功した場合を表している。
7002−5は7001−10の処理前のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値を表している。
7002−6は7001−10の処理後のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値を表している。コピーの現在の補正値は、7002−5でコピーの現在の補正値だった値がそのまま残り、コピーの前回の補正値には、7002−5でコピーの現在の補正値だった値が入る。プリンタの現在の補正値にはACCで決定したプリンタの補正値が入り、プリンタの前回の補正値には、7002−5でプリンタの現在の補正値だった値が入る。
7002−7は表1〜3に記載されている記号の説明である。
【0230】
図26は、請求項8を示すフローチャート図の一例である。
(1)システム制御部206は、ACC実行を指示されると、画像処理制御部202へ指示をして、ROM102に保存されている基準パターン301を元に、基準パターン画像を作成し、作成した画像をRAM103に保存する(8001−1)。
【0231】
(2)システム制御部206が、プロッタ印刷制御部203へ指示をして、RAM103に保存されている基準パターン画像を印刷し、ACCパターンシートを出力する(8001−2)。
【0232】
(3)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は8001−4へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(8001−3)。
【0233】
(4)システム制御部206は、濃度検知パターン画像の読み取りを指示されると、スキャナ読み取り制御部201に指示することで、濃度検知パターン画像を読み取る。その後、スキャナ読み取り制御部201が、読み取った濃度検知パターン画像をRAM103に保存する(8001−4)。
【0234】
(5)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、RAM103に保存されている濃度検知パターン画像から、濃度検知パターン検出手段209を用いて、濃度検知パターン303を検出する(8001−5)。
【0235】
(6)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、8001−7へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は8001−7、8001−8を実行できないので、処理を終了する(8001−6)。
【0236】
(7)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、濃度検知パターン303とROM102に保存されている基準パターン301を比較し、コピーの補正値を求め、補正値保持手段211にて、コピーの補正値をNVRAM121に保存する(8001−7)。
【0237】
(8)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、濃度検知パターン303とROM102に保存されている基準パターン301を比較し、プリンタの補正値を求め、補正値保持手段211にて、プリンタの補正値をNVRAM121に保存する(8001−8)。
【0238】
(9)システム制御部206が、コピーまたはプリンタいずれかの補正値の決定に成功しているか否かを判断する。成功している場合は8001−11へ進み、失敗している場合は処理を終了する(8001−9)。
【0239】
(10)システム制御部206が、決定している補正値を判断する。コピーとプリンタ両方の補正値が決定している場合は8001−10へ進み、コピーのみの補正値が決定している場合は8001−12へ進み、プリンタのみの補正値が決定している場合は8001−13へ進む(8001−11)。
【0240】
(11)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、前回補正値保存手段214を用いて、ACC実行前のコピーとプリンタの補正値を、NVRAM121に保存する(8001−10)。
【0241】
(12)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、前回補正値保存手段214を用いて、ACC実行前のコピーの補正値を、NVRAM121に保存する(8001−12)。
【0242】
(13)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、前回補正値保存手段214を用いて、ACC実行前のプリンタの補正値を、NVRAM121に保存する(8001−13)。
【0243】
図26では、コピーの補正値決定から順に行っているが、順序はこれに限らない。また、コピーとプリンタの補正値決定が同時並行行われる場合も考えられる。
【0244】
表4〜6は、請求項8におけるACC実行前後の補正値を表した表である。
【0245】
【表4】
【0246】
表4は8001−7、8001−8で共に補正値の決定に成功した場合を表している。
8002−1は8001−10の処理前のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値を表している。
8002−2は8001−10の処理後のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値を表している。コピーの現在の補正値にはACCで決定したコピーの補正値が入り、コピーの前回の補正値には、8002−1でコピーの現在の補正値だった値が入る。プリンタも同様に、プリンタの現在の補正値にはACCで決定したプリンタの補正値が入り、プリンタの前回の補正値には、8002−1でプリンタの現在の補正値だった値が入る。
【0247】
【表5】
【0248】
表5は8001−7でコピーの補正値の決定に成功、8001−8でプリンタの補正値の決定に失敗した場合を表している。
8002−3は8001−12の処理前のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値を表している。
8002−4は8001−12の処理後のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値とを表している。コピーの現在の補正値にはACCで決定したコピーの補正値が入り、コピーの前回の補正値には、8002−3でコピーの現在の補正値だった値が入る。プリンタの現在の補正値は、8002−3でプリンタの現在の補正値だった値がそのまま残り、プリンタの前回の補正値には、8002−3でプリンタの前回の補正値だった値がそのまま残る。
【0249】
【表6】
【0250】
表6は8001−7でコピーの補正値の決定に失敗した場合を表し、8001−8でプリンタの補正値の決定に成功した場合を表している。
8002−5は8001−13の処理前のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値とを表している。
8002−6は8001−13の処理後のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値とを表している。コピーの現在の補正値は、8002−5でコピーの現在の補正値だった値がそのまま残り、コピーの前回の補正値には、8002−5でコピーの前回の補正値だった値がそのまま残る。プリンタの現在の補正値にはACCで決定したプリンタの補正値が入り、プリンタの前回の補正値には、8002−5でプリンタの現在の補正値だった値が入る。
8002−7は表4〜6に記載されている記号の説明である。
【0251】
図27は、請求項9を示すフローチャート図の一例である。
(1)システム制御部206は、ACC実行を指示されると、操作部116にACC実行前の補正値の保存方法の表示を行う(9001−1)。
【0252】
(2)ユーザが操作部116を操作し、選択したACC実行前の補正値の保存方法を決定し、システム制御部206が判断し、実行するACC実行前の補正値の保存方法を決定する(9001−2)。
【0253】
(3)図25の(1)と同じ(9001−3)。
【0254】
(4)図25の(1)と同じ(9001−4)。
【0255】
(5)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は9001−6へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(9001−5)。
【0256】
(6)図25の(1)と同じ(9001−6)。
【0257】
(7)図25の(1)と同じ(9001−7)。
【0258】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、9001−9へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は9001−9、9001−10を実行できないので、処理を終了する(9001−8)。
【0259】
(9)図25の(1)と同じ(9001−9)。
【0260】
(10)図25の(1)と同じ(9001−10)。
【0261】
(11)システム制御部206が、コピーまたはプリンタいずれかの補正値の決定に成功しているか否かを判断する。成功している場合は9001−133へ進み、失敗している場合は処理を終了する(9001−11)。
【0262】
(12)システム制御部206が、9001−2で決定した補正値の保存方法を判断する。補正値の保存方法がすべて保存の場合は9001−12へ進み、補正値の保存方法が決定したもののみ保存の場合は9001−14へ進む(9001−13)。
【0263】
(13)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、前回補正値保存手段214を用いて、ACC実行前コピーとプリンタの補正値を、NVRAM121に保存する(9001−12)。
【0264】
(14)システム制御部206が、決定している補正値を判断する。コピーとプリンタ両方の補正値が決定している場合は9001−15へ進み、コピーのみの補正値が決定している場合は9001−16へ進み、プリンタのみの補正値が決定している場合は9001−17へ進む(9001−14)。
【0265】
(15)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、前回補正値保存手段214を用いて、ACC実行前のコピーとプリンタの補正値を、NVRAM121に保存する(9001−15)。
【0266】
(16)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、前回補正値保存手段214を用いて、ACC実行前のコピーの補正値を、NVRAM121に保存する(9001−16)。
【0267】
(14)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、前回補正値保存手段214を用いて、ACC実行前のプリンタの補正値を、NVRAM121に保存する(9001−17)。
【0268】
図27では、コピーの補正値決定から順に行っているが、順序はこれに限らない。また、コピーとプリンタの補正値決定が同時並行行われる場合も考えられる。
【0269】
図28は、ACC実行前の補正値の保存方法についてのユーザインターフェースを説明した図の一例である。
画面9002−1は表示部2002−2に表示される。
ユーザは操作部116を操作し、アイコン9002−2、9002−3を選択後、9002−4を選択することで補正値が1つでも決定した場合、全てのACC実行前の補正値を保存/補正値が決定したACC実行前の補正値だけ保存を選択できる。
【0270】
図29は、請求項10を示すフローチャート図の一例である。
現在の補正値を前回の補正値にすることを“補正値復元”と定義する。
(1)補正値復元を指示されると、システム制御部206は、復元手段215を用いて、NVRAM121に保存されているコピーの前回の補正値を、NVRAM121に保存されているコピーの現在の補正値に上書きする(10001−1)。
【0271】
(2)システム制御部206は、復元手段215を用いて、NVRAM121に保存されているコピーの前回の補正値を、NVRAM121に保存されているプリンタの現在の補正値に上書きする(10001−2)。
【0272】
図29では、コピーの補正値復元から順に行っているが、順序はこれに限らない。また、コピーとプリンタとの補正値復元が同時並行行われる場合も考えられる。
【0273】
表7は、請求項10における補正値復元前後の補正値を表した表である。
【0274】
【表7】
【0275】
表7は補正値復元を実施した場合を表している。
10002−1は10001−1の処理前のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値を表している。
10002−2は10001−2の処理後のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値を表している。コピーの現在の補正値には10002−1でコピーの前回の補正値だった値が入り、コピーの前回の補正値には、10002−1でコピーの前回の補正値だった値がそのまま残る。プリンタも同様に、プリンタの現在の補正値には10002−1でプリンタの前回の補正値だった値が入り、プリンタの前回の補正値には、10002−1でプリンタの前回の補正値だった値がそのまま残る。
【0276】
<プログラム及び記録媒体>
以上で説明した本発明にかかる画像形成装置は、コンピュータで処理を実行させるプログラムによって実現されている。コンピュータとしては、例えばパーソナルコンピュータやワークステーションなどの汎用的なものが挙げられるが、本発明はこれに限定されるものではない。よって、一例として、プログラムにより本発明を実現する場合の説明を以下で行う。
【0277】
コンピュータに、
(1)読取手段が、原稿を読み取る手順、
(2)蓄積手段が、画像を蓄積する手順、
(3)印刷手段が、蓄積された画像を印刷する手順、
(4)基準パターン保持手段が、予め決められた画像濃度に従った基準パターンを保持する手順、
(5)基準パターン画像作成手段が、保持している基準パターンから基準パターン画像を作成する手順、
(6)検出手段が、蓄積された濃度検知パターン画像から、濃度検知パターンを検出する手順、
(7)補正値決定手段が、検出した濃度検知パターンと基準パターンを基に、濃度検知パターンを基準パターンと同じ階調にするための補正値を決定する手順、
(8)保持手段が、補正値を保持する手順、
(9)補正手段が、補正値を基に、画像濃度を補正する手順、
(10)基準パターン画像作成手段が、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像を作成する手順、
(11)補正値決定手段が、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像からコピーとプリンタそれぞれの補正値を決定する手順、
を実行させるプログラムが挙げられる。
【0278】
これにより、プログラムが実行可能なコンピュータ環境さえあれば、どこにおいても本発明にかかる画像形成装置を実現することができる。
このようなプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記憶されていてもよい。
【0279】
ここで、記録媒体としては、例えば、CD−ROM(Compact Disk−ROM)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(CD Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)などのコンピュータで読み取り可能な記憶媒体、フラッシュメモリ、RAM、ROM、FeRAM(強誘電体メモリ)等の半導体メモリやHDD(Hard Disc Drive)が挙げられる。
【0280】
なお、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
【0281】
ところで、特許文献1に記載の発明は、パターン画像を形成する点と階調補正を実行する点とでは一見すると本願発明と類似しているかのような印象を与える。
しかし、特許文献1に記載の発明では、メモリの消費量が多くなってしまい、搭載メモリが少ない機種に搭載する場合、メモリを圧迫してしまうという課題は解消できていない。
【符号の説明】
【0282】
100 CPUバス
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 RAM制御部
105 スキャナエンジン
108 画像処理部
111 外部ホスト機器
112 I/F制御部
116 操作部
117 操作部I/F制御部
119 プリンタエンジン
121 NVRAM
【先行技術文献】
【特許文献】
【0283】
【特許文献1】特開2008−015042号公報
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置には、自動階調補正機能(以下、ACC:Automatic Contrast Correct)という機能がある。従来のACCでは、コピーのACCとプリンタのACCとを別々に動作させている。
この種の画像形成装置に関する技術が特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1に記載の発明は、画像形成装置の制御方法に関するものであり、具体的には、画像情報を入力することによって画像形成する画像形成装置の制御方法において、複数の異なるプロセス条件でパターン画像を形成するパターン画像形成工程と、パターンのドット特性および階調特性を評価する評価工程と、評価工程による評価結果に基づいてプロセス条件を選択する選択工程と、選択されたプロセス条件で階調補正を実行する階調補正工程とを有するものである。
【0004】
特許文献1に記載の画像形成装置の制御方法によれば、濃度及び階調の安定だけでなく画質劣化抑制を考慮し、画質評価の高いプロセス条件とすること、より具体的には、例えば、ドット再現性、あるいは粒状性のよい条件でプロセス制御を行うことができるとしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来のACCでは、コピーのACCとプリンタのACCとで必要になるデータを別々に持つ必要がある。そのため、必要なメモリの消費量が多くなってしまい、搭載メモリが少ない機種にACCを搭載する場合、メモリを圧迫してしまうという問題があった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、コピー及びプリンタの機能を有する際にメモリの消費量を少なくした画像形成装置、画像形成方法、プログラム、及び記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、原稿を読み取る読取手段と、画像を蓄積する蓄積手段と、蓄積された画像を印刷する印刷手段と、予め決められた画像濃度に従った基準パターンを保持する基準パターン保持手段と、保持している基準パターンから基準パターン画像を作成する基準パターン画像作成手段と、蓄積された濃度検知パターン画像から、濃度検知パターンを検出する検出手段と、検出した濃度検知パターンと基準パターンを基に、濃度検知パターンを基準パターンと同じ階調にするための補正値を決定する補正値決定手段と、補正値を保持する保持手段と、補正値を基に、画像濃度を補正する補正手段と、前記基準パターン画像作成手段により、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像を作成し、前記補正値決定手段により、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像からコピーとプリンタそれぞれの補正値を決定することを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、情報を知らせる情報通知手段と、動作を選択する操作手段と、前記情報通知手段と前記操作手段とにより、自動階調補正の種類を、選択し、選択された自動階調補正の種類の補正値を決定することを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記補正値の決定に失敗した場合に、失敗した自動階調補正の再実行を行うことを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、補正値の決定に失敗した場合、前記情報通知手段により、失敗したことを通知することを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、補正値の決定に失敗した自動階調補正の種類を通知することを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記再実行を“自動階調補正パターンシートの印刷"から行うのか、“自動階調補正パターンシートの読み取り"から行うのかを前記情報通知手段と前記操作手段により、選択することを特徴とする。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明において、自動階調補正実行前の補正値を保存する前回補正値保存手段と、コピーもしくはプリンタの片方だけでも補正値が決定した場合、前記前回補正値保存手段により、両方の自動階調補正実行前の補正値を保存することを特徴とする。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記自動階調補正実行前の補正値を保存する前回補正値保存手段と、前記前回補正値保存手段により、補正値が決定した自動階調補正のみ、自動階調補正実行前の補正値を保存することを特徴とする。
【0015】
請求項9記載の発明は、請求項7または8記載の発明において、情報を知らせる情報通知手段と、動作を選択する操作手段と、前記情報通知手段と前記操作手段とにより、自動階調補正実行前の補正値を保存することを特徴とする。
【0016】
請求項10記載の発明は、請求項7または8記載の発明において、現在の補正値を前回の補正値にする復元手段と、前記復元手段により、両方の現在の補正値を前回の補正値にすることを特徴とする。
【0017】
請求項11記載の発明は、原稿を読み取る読取工程と、画像を蓄積する蓄積工程と、蓄積された画像を印刷する印刷工程と、予め決められた画像濃度に従った基準パターンを保持する基準パターン保持工程と、保持している基準パターンから基準パターン画像を作成する基準パターン画像作成工程と、蓄積された濃度検知パターン画像から、濃度検知パターンを検出する検出工程と、検出した濃度検知パターンと基準パターンを基に、濃度検知パターンを基準パターンと同じ階調にするための補正値を決定する補正値決定工程と、補正値を保持する保持工程と、補正値を基に、画像濃度を補正する補正工程と、前記基準パターン画像作成工程により、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像を作成し、前記補正値決定工程により、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像からコピーとプリンタそれぞれの補正値を決定することを特徴とする。
【0018】
請求項12記載の発明は、コンピュータに、読取手段が、原稿を読み取る手順、蓄積手段が、画像を蓄積する手順、印刷手段が、蓄積された画像を印刷する手順、基準パターン保持手段が、予め決められた画像濃度に従った基準パターンを保持する手順、基準パターン画像作成手段が、保持している基準パターンから基準パターン画像を作成する手順、検出手段が、蓄積された濃度検知パターン画像から、濃度検知パターンを検出する手順、補正値決定手段が、検出した濃度検知パターンと基準パターンを基に、濃度検知パターンを基準パターンと同じ階調にするための補正値を決定する手順、保持手段が、補正値を保持する手順、補正手段が、補正値を基に、画像濃度を補正する手順、前記基準パターン画像作成手段が、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像を作成する手順、前記補正値決定手段が、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像からコピーとプリンタそれぞれの補正値を決定する手順、を実行させることを特徴とする。
【0019】
請求項13記載の発明は、請求項12記載のプログラムを記録した記録媒体であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
コピーのACCで使用する基準パターン及びプリンタのACCで使用する基準パターンには共通する部分があり、コピーのACCとプリンタのACCで使用する基準パターンをあわせて、共通する部分を1つにし、すなわちコピーのACCとプリンタのACCとの共通の基準パターン1つにするので、ACCに必要になるメモリの消費量を少なく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る画像形成装置の基本構成を示すブロック図の一例である。
【図2】本発明に関わる画像形成装置のS/W(ソフトウェア)構成図の一例である。
【図3】図1のS/W(ソフトウェア)構成図内の画像処理制御部についての詳細を表した図である。
【図4】本発明に関る基準パターン画像図の一例である。
【図5】本発明に関わる濃度検知パターン画像図の一例である。
【図6】階調補正方法を説明した図である。
【図7】一般的なコピーのACCを表したフローチャート図である。
【図8】本発明に関わるコピーのACCとプリンタのACCとについて示したフローチャート図の一例である。
【図9】(a)〜(c)は、基準パターンのメモリサイズについて示した図である。
【図10】請求項2を示すフローチャートの一例である。
【図11】画像形成装置の操作表示部を表した図の一例である。
【図12】実行するACCの種類選択画面のユーザインターフェースを説明した図の一例である。
【図13】請求項3において、実行するACCが"コピーとプリンタ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
【図14】請求項3において、実行するACCが"コピーのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
【図15】請求項3において、実行するACCが"プリンタのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
【図16】請求項4において、実行するACCが"コピーとプリンタ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
【図17】請求項4において、実行するACCが"コピーのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
【図18】請求項3において、実行するACCが"プリンタのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
【図19】ACCに失敗した場合のユーザインターフェースを説明した図の一例である。
【図20】ACCに失敗した場合のユーザインターフェースを説明した図の一例である。
【図21】請求項6において、実行するACCが"コピーとプリンタ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
【図22】請求項6において、実行するACCが"コピーのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
【図23】請求項6において、実行するACCが"プリンタのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
【図24】ACCに失敗した場合、再実行を開始する位置(印刷、または読み取り)についてのユーザインターフェースを説明した図の一例である。
【図25】請求項7を示すフローチャートの一例である。
【図26】請求項8を示すフローチャート図の一例である。
【図27】請求項9を示すフローチャート図の一例である。
【図28】ACC実行前の補正値の保存方法についてのユーザインターフェースを説明した図の一例である。
【図29】請求項10を示すフローチャート図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の基本構成を示すブロック図の一例である。
基本機能としては、コピー、プリント、スキャナを実現するものである。
コピー、スキャナ機能における画像の入力手段としてスキャナエンジン105があり、画像処理部108では、スキャナエンジン105に取り込まれたデータに対し、適したデジタル信号処理化が行なわれる。
【0023】
プリント機能における画像の入力手段として、外部ホスト機器111からの印刷データを受信するホストI/F(インターフェース)制御部112があり、I/Fの種類としてはIEEE1284、USB等のローカル接続や有線、無線によるイーサネット(登録商標)等のネットワーク接続が挙げられる。
【0024】
印刷出力手段としてはプリンタエンジン119が挙げられ、レーザー方式、LED(発光ダイオード)方式、インクジェット方式等の作像方式が挙げられる。
【0025】
その他、CPU(Central Processing Unit)バス100を介して各ブロックへの指示や制御等を行うCPU101があり、ROM(Read Only Memory)102に実行するプログラムが格納されており、システムによっては複数個搭載することで処理性能を向上させるシステムもある。
【0026】
RAM(Random Acess Memory)103はRAM制御部104を介してCPU101をはじめ、各ブロックの処理のデータ一時保存に活用される。
NVRAM(Non−volitile RAM)121は不揮発メモリであり、機器固有の情報(例えばコピー枚数のカウンタ値等)を保持させる用途に使われる。
操作部116は機器操作のためのボタンや機器状態表示のためのインジケーター(LEDやLCD(Liquid Crystal Device)等の表示器、スピーカー等)等、機器操作者とのマンマシンインターフェース部であり、操作部I/F制御117により操作部116との情報入出力を行う。
【0027】
図2は、本発明に関わる画像形成装置のS/W(ソフトウェア)構成図の一例である。
206はシステム制御部で、CPU10の制御を行う。
201はスキャナ読み取り制御部で、スキャナエンジン105の制御を行う。
203はプロッタ印刷制御部で、プリンタエンジン119の制御を行う。
202は画像処理制御部で、ROM102、NVRAM121、画像処理部108、RAM制御部104を制御し、ACCで使用する基準パターン画像の作成や濃度検知パターン画像の読み取り、補正値の算出や保存を行う。
ACCパターンシート出力は画像処理制御部202、プロッタ印刷制御部203により実行される。ACCパターンシート読み取りはスキャナ読み取り制御部201により行われる。階調の補正は画像処理制御部202によって実行される。
【0028】
図3は、図1のS/W(ソフトウェア)構成図内の画像処理制御部についての詳細を表した図である。
213は画像蓄積手段で、RAM制御部104を制御し、画像を蓄積する。
208は基準パターン保持手段で、ROM102を制御し、基準パターンの保存と取得を行う。
207は基準パターン画像作成手段で、画像処理部108を制御し、基準パターンを基準パターン画像にする。
209は濃度検知パターン検出手段で、スキャナエンジン105を制御し、濃度検知パターンを検出する。
210は補正値決定手段で、画像処理部108を制御することで、濃度検知パターンと基準パターンとからコピーの補正値、プリンタの補正値を求める。
211は補正値保持手段で、NVRAM121を制御し、コピーの補正値、プリンタの補正値の保存と取得を行う。
214は前回補正値保存手段で、NVRAM121を制御し、ACC実行前のコピーの補正値、ACC実行前のプリンタの補正値の保存と取得を行う。
215は補正値復元手段で、NVRAM121を制御し、現在の補正値を前回の補正値にする。
【0029】
図4は、本発明に関る基準パターン画像図の一例である。
301は基準パターンであり、階調補正をするために必要な濃度情報である。この基準パターンは、コピーとプリンタとの両方の階調補正に対応している。濃度情報は基準パターン保持手段208で管理されている。
302は、ACCパターンシートの読み取り方向をユーザに知らせるための矢印である。濃度情報を印字する際に同時に印字される。また、矢印に合わせてメッセージが添えられていることもある。
基準パターン画像はプロッタ印刷制御部203によって、紙面に印刷されてACCパターンシートになる。
【0030】
図5は、本発明に関わる濃度検知パターン画像図の一例である。
303は、濃度検知パターンであり、階調補正をするために必要な濃度情報である。この濃度検知パターンは、コピーとプリンタとの両方の階調補正に対応している。濃度情報は濃度検知パターン検出手段209で求められる。
濃度検知パターン画像はスキャナ読み取り制御部201が、ACCパターンシートを読み取ることによって、得られる。
【0031】
図6は、階調補正方法を説明した図である。
401は、ACCパターンシート出力時に紙面に印字する基準パターンの持つ階調における濃度値を表したものである。以後、401を基準濃度値と呼ぶ。
402は、ACCパターンシート読み取り時にACCパターンシートから取得した濃度検知パターンの持つ階調における濃度値を表したものである。以後、402を検知濃度値と呼ぶ。
403で示す矢印は、基準濃度値401と検知濃度値402との差である濃度差を表したものである。濃度差403を、補正値決定手段210を用いて、濃度値にする。この濃度値をコピーとプリンタとのそれぞれに対して求め、コピーとプリンタとの補正値として利用する。
本発明では、基準濃度値401及び検知濃度値402は、コピーとプリンタとで共通の基準パターン、濃度検知パターンを用い、濃度差をコピー、プリンタそれぞれ別々に求めている。
ここでは、濃度値をコピーとプリンタそれぞれ別々に求めているが、コピーとプリンタとの濃度値を同時に求める場合も考えられる。
【0032】
図7は、一般的なコピーのACCを表したフローチャート図である。
(1)システム制御部206は、ACC実行を指示されると、画像処理制御部202へ指示をして、ROM102に保存されているコピー用の基準パターンを元に、基準パターン画像を作成し、作成した画像をRAM103に保存する(501)。
【0033】
(2)システム制御部206が、プロッタ印刷制御部203へ指示をして、RAM103に保存されている基準パターン画像を印刷し、ACCパターンシートを出力する(502)。
【0034】
(3)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は504へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(503)。
【0035】
(4)システム制御部206は、濃度検知パターン画像の読み取りを指示されると、スキャナ読み取り制御部201に指示することで、濃度検知パターン画像の読み取り、読み取った濃度検知パターン画像をRAM103に保存する(504)。
【0036】
(5)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、RAM103に保存されている濃度検知パターン画像から、濃度検知パターン検出手段209を用いて、コピー用の濃度検知パターンを検出する(505)。
【0037】
(6)濃度検知パターン検出手段209が、コピー用の濃度検知パターンを検出した結果を判断する。検出できた場合は、507へ進み、検出できなかった場合は507を実行できないので、処理を終了する(506)。
【0038】
(7)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、コピー用の濃度検知パターンとROM102に保存されているコピー用の基準パターンとを比較し、補正値を求め、補正値保持手段211にて、補正値をNVRAM121に保存する(507)。
【0039】
ここでは、コピーのACCのフローチャートについて表しているが、プリンタのACCのフローチャートも同じになる。その際は、(1)、(7)で使用される基準パターンが、コピー用の基準パターンではなく、プリンタ用の基準パターンになり、(5)、(6)、(7)で使用される濃度検知パターンが、プリンタ用の濃度検知パターンになる。
【0040】
図8は、本発明に関わるコピーのACCとプリンタのACCとについて示したフローチャート図の一例である。
図8が請求項1について表している。
(1)システム制御部206は、ACC実行を指示されると、画像処理制御部202へ指示をして、ROM102に保存されている基準パターン301を元に、基準パターン画像を作成し、作成した画像をRAM103に保存する(701)。
【0041】
(2)システム制御部206が、プロッタ印刷制御部203へ指示をして、RAM103に保存されている基準パターン画像を印刷し、ACCパターンシートを出力する(702)。
【0042】
(3)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は704へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(703)。
【0043】
(4)システム制御部206は、濃度検知パターン画像の読み取りを指示されると、スキャナ読み取り制御部201に指示することで、濃度検知パターン画像を読み取る。その後、スキャナ読み取り制御部201が、読み取った濃度検知パターン画像をRAM103に保存する(704)。
【0044】
(5)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、RAM103に保存されている濃度検知パターン画像から、濃度検知パターン検出手段209を用いて、濃度検知パターン303を検出する(705)。
【0045】
(6)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、707へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は707、708を実行できないので、処理を終了する(706)。
【0046】
(7)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、濃度検知パターン303とROM102とに保存されている基準パターン301を比較し、コピーの補正値を求め、補正値保持手段211にて、コピーの補正値を得NVRAM121に保存する(707)。
【0047】
(8)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、濃度検知パターン303とROM102とに保存されている基準パターン301を比較し、プリンタの補正値を求め、補正値保持手段211にて、プリンタの補正値をNVRAM121に保存する(708)。
【0048】
図8では、コピーの補正値決定から順に行っているが、順序はこれに限らない。また、コピーとプリンタの補正値決定が同時並行行われる場合も考えられる。
【0049】
図9(a)〜(c)は、基準パターンのメモリサイズについて示した図であり、図7のフローチャートの501、図8の704、705で使用する基準パターンのメモリサイズについて示した一例である。基準パターンは、画像ではなく、濃度値として保存されている。
コピー1001の基準パターンとは、コピーのACCで使用する濃度値である。コピー1001の基準パターンは色が持つ16段階の濃淡ごとの濃度値を持ち、濃淡1段階の濃度値を保存するために必要なメモリサイズは1byteである。色は4色(黒、シアン、マゼンタ、イエロー)あり、補正種類としては『写真』と『文字』との2種類あり、種類別に色を持つ。そのため、1001コピーの基準パターンのメモリサイズは、
1(byte)×16(濃淡数)×4(色数)×2(補正種類数)=128(byte)
である。
【0050】
プリンタ1002の基準パターンもコピー1001の基準パターンと同じ構成であるため、プリンタ1002の基準パターンのメモリサイズは、
1(byte)×16(濃淡数)×4(色数)×2(補正種類数)=128(byte)
である。
【0051】
コピー1003とプリンタの基準パターンとは、コピーとプリンタのACCで使用する濃度値である。コピー1003とプリンタの基準パターンは色が持つ16段階の濃淡ごとの濃度値を持ち、濃淡1段階の濃度値を保存するために必要なメモリサイズは1byteである。色は4色(黒、シアン、マゼンタ、イエロー)あり、補正種類としては『コピーの写真』、『プリンタの写真』、『コピー、プリンタ共通の文字』の3種類あり、種類別に色を持つ。そのため、コピー1003とプリンタの基準パターンのメモリサイズは、
1(byte)×16(濃淡数)×4(色数)×3(補正種類数)=192(byte)
である。
【0052】
従来の画像形成装置でコピーとプリンタとのACCを行う際は、コピー1001の基準パターンとプリンタ1002の基準パターンを両方持つ必要があったため、必要なメモリサイズは256byteである。それに対し、コピー1003とプリンタの基準パターンのメモリサイズは192byteであるため、コピー1003とプリンタの基準パターンだけ持つ方が、コピー1001の基準パターンとプリンタ1002の基準パターンを両方持つよりも、64byte省メモリになる。
【0053】
図10は、請求項2を示すフローチャートの一例である。
(1)システム制御部206は、ACC実行を指示されると、画像処理制御部202へ指示をして、ROM102に保存されている基準パターン301を元に、基準パターン画像を作成し、作成した画像をRAM103に保存する(2001−1)。
【0054】
(2)システム制御部206が、プロッタ印刷制御部203へ指示をして、RAM103に保存されている基準パターン画像を印刷し、ACCパターンシートを出力する(2001−2)。
【0055】
(3)操作部116に実行できるACCの種類(コピーとプリンタ、コピーのみ、プリンタのみ)の表示を行う(2001−3)。
【0056】
(4)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は2001−5へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(2001−4)。
【0057】
(5)ユーザが操作部116を操作し、選択したACC種類を、システム制御部206が判断し、実行するACC種類を決定する。ACC種類として、コピーとプリンタとが選択された場合は2001−6へ進み、コピーのみが選択された場合は2001−11へ進み、プリンタのみが選択された場合は2001−15へ進む(2001−5)。
【0058】
(6)システム制御部206は、濃度検知パターン画像の読み取りを指示されると、スキャナ読み取り制御部201に指示することで、濃度検知パターン画像を読み取る。その後、スキャナ読み取り制御部201が、読み取った濃度検知パターン画像をRAM103に保存する(2001−6)。
【0059】
(7)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、RAM103に保存されている濃度検知パターン画像から、濃度検知パターン検出手段209を用いて、濃度検知パターン303を検出する(2001−7)。
【0060】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、2001−9へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は2001−9、2001−10を実行できないので、処理を終了する(2001−8)。
【0061】
(9)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、濃度検知パターン303と、ROM102とに保存されている基準パターン301とを比較し、コピーの補正値を求め、補正値保持手段211にて、コピーの補正値をNVRAM121に保存する(2001−9)。
【0062】
(10)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、濃度検知パターン303と、ROM102に保存されている基準パターン301とを比較し、プリンタの補正値を求め、補正値保持手段211にて、プリンタの補正値をNVRAM121に保存する(2001−10)。
【0063】
(11)システム制御部206は、濃度検知パターン画像の読み取りを指示されると、スキャナ読み取り制御部201に指示することで、濃度検知パターン画像を読み取る。その後、スキャナ読み取り制御部201が、読み取った濃度検知パターン画像をRAM103に保存する(2001−11)。
【0064】
(12)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、RAM103に保存されている濃度検知パターン画像から、濃度検知パターン検出手段209を用いて、濃度検知パターン303を検出する(2001−11)。
【0065】
(13)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、2001−14へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は2001−14を実行できないので、処理を終了する(2001−13)。
【0066】
(14)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、濃度検知パターン303とROM102に保存されている基準パターン301を比較し、コピーの補正値を求め、補正値保持手段211にて、コピーの補正値をNVRAM121に保存する(2001−14)。
【0067】
(15)システム制御部206は、濃度検知パターン画像の読み取りを指示されると、スキャナ読み取り制御部201に指示することで、濃度検知パターン画像を読み取る。その後、スキャナ読み取り制御部201が、読み取った濃度検知パターン画像をRAM103に保存する(2001−15)。
【0068】
(16)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、RAM103に保存されている濃度検知パターン画像から、濃度検知パターン検出手段209を用いて、濃度検知パターン303を検出する(2001−16)。
【0069】
(17)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、2001−18へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は2001−18を実行できないので、処理を終了する(2001−17)。
【0070】
(18)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、濃度検知パターン303と、ROM102に保存されている基準パターン301とを比較し、プリンタの補正値を求め、補正値保持手段211にて、プリンタの補正値をNVRAM121に保存する(2001−18)。
【0071】
図10のコピーとプリンタとのACC実行時では、コピーの補正値決定から順に行っているが、順序はこれに限らない。また、コピーとプリンタの補正値決定が同時並行行われる場合も考えられる。
【0072】
図11は、画像形成装置の操作表示部を表した図の一例である。
2002−1は、操作部であり、図1中の116を示したものである。
2002−2は、表示部であり、文字列やビットマップが表示される。
2002−3は、テンキーであり、コピーの印刷部数の入力等の操作に用いられる。
2002−4は、リセットキーであり、コピーモードのリセット時に使用する。
2002−5は、スタートキーであり、コピーや原稿読み取りの開始を指示する操作に用いられる。
2002−6は、アプリケーション切り替えキーであり、コピー機能/プリンタ機能/スキャナ機能/FAX機能等の機能を切り替える操作に用いられる。
2002−7は、クリアストップキーであり、コピー作業の中断やコピー枚数のリセット時に使用する。
本構成では、キーボードをハードキーで構成しているが、これは液晶タッチパネル上に表示されるソフトキーボードでも代用可能である。
【0073】
図12は、実行するACCの種類選択画面のユーザインターフェースを説明した図の一例である。
2003−1は表示部2002−2に表示される。
ユーザは操作部116を操作し、2003−2、2003−3、2003−4のいずれかを選択後、2003−5を選択することで、実行するACCの種類を決定する。また2003−6を選択することでACCの処理が終了する。
【0074】
図13は、請求項3において、実行するACCが"コピーとプリンタ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
(1)図10の(1)と同じ(3001−1)。
【0075】
(2)図10の(2)と同じ(3001−2)。
【0076】
(3)図10の(3)と同じ(3001−3)。
【0077】
(4)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は3001−5へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(3001−5)。
【0078】
(5)ユーザが操作部116を操作し、選択したACC種類を、システム制御部206が判断し、実行するACC種類を決定する。ACC種類として、コピーとプリンタとが選択された場合は3001−6へ進み、コピーのみが選択された場合は図14の3002−11へ進み、プリンタのみが選択された場合は図15の3003−15へ進む(3001−5)。
【0079】
(6)図10の(6)と同じ(3001−6)。
【0080】
(7)図10の(7)と同じ(3001−7)。
【0081】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、3001−19へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は3001−12に進む(3001−8)。
【0082】
(9)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、コピーの補正値が決定済みか否かを判断する。コピーの補正値が既に求められている場合は3001−20へ進み、コピーの補正値がまだ求められていない場合は3001−9へ進む(3001−19)。
【0083】
(10)図10の(9)と同じ(3001−9)。
【0084】
(11)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、プリンタの補正値が決定済みか否かを判断する。プリンタの補正値が既に求められている場合は3001−21へ進み、プリンタの補正値がまだ求められていない場合は3001−10へ進む(3001−20)。
【0085】
(12)図10の(10)と同じ(3001−10)。
【0086】
(13)システム制御部206が、コピーとプリンタとの両方の補正値が決定しているか判断し、成功している場合は処理を終了する。失敗している場合は3001−22へ進む(3001−21)。
【0087】
(14)システム制御部206が、ACCの再実行の回数が規定回数未満か否かを判断する。再実行の回数が規定回数未満の場合は3001−へ進み、規定回数未満ではない場合は処理を終了する(3001−22)。
【0088】
図13では、コピーの補正値決定から順に行っているが、順序はこれに限らない。また、コピーとプリンタとの補正値決定が同時並行行われる場合も考えられる。
【0089】
図14は、請求項3において、実行するACCが"コピーのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
(1)図10の(1)と同じ(3002−1)。
【0090】
(2)図10の(2)と同じ(3002−2)。
【0091】
(3)図10の(3)と同じ(3002−3)。
【0092】
(4)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は3002−5へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(3002−4)。
【0093】
(5)ユーザが操作部116を操作し、選択したACC種類を、システム制御部206が判断し、実行するACC種類を決定する。ACC種類として、コピーとプリンタとが選択された場合は図13の3001−6へ進み、コピーのみが選択された場合は3002−11へ進み、プリンタのみが選択された場合は図15の3003−15へ進む(3002−5)。
【0094】
(6)図10の(6)と同じ(3002−11)。
【0095】
(7)図10の(7)と同じ(3002−12)。
【0096】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、3002−23へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は3002−24に進む(3002−13)。
【0097】
(9)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、コピーの補正値が決定済みか否かを判断する。コピーの補正値が既に求められている場合は3002−24へ進み、コピーの補正値がまだ求められていない場合は3002−14へ進む(3002−23)。
【0098】
(10)図10の(9)と同じ(3002−14)。
【0099】
(11)システム制御部206が、コピーの補正値が決定しているか否かを判断し、成功している場合は処理を終了する。失敗している場合は3002−25へ進む(3002−−24)。
【0100】
(12)システム制御部206が、ACCの再実行の回数が規定回数未満か否かを判断する。再実行の回数が規定回数未満の場合は3002−1へ進み、規定回数未満ではない場合は処理を終了する(3002−25)。
【0101】
図15は、請求項3において、実行するACCが"プリンタのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
(1)図10の(1)と同じ(3003−1)。
【0102】
(2)図10の(2)と同じ(3003−2)。
【0103】
(3)図10の(3)と同じ(3003−3)。
【0104】
(4)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は3003−5へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(3003−4)。
【0105】
(5)ユーザが操作部116を操作し、選択したACC種類を、システム制御部206が判断し、実行するACC種類を決定する。ACC種類として、コピーとプリンタとが選択された場合は図13の3001−6へ進み、コピーのみが選択された場合は図14の3002−11へ進み、プリンタのみが選択された場合は3003−15へ進む(3003−5)。
【0106】
(6)図10の(6)と同じ(3003−15)。
【0107】
(7)図10の(7)と同じ(3003―16)。
【0108】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、3003−26へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は3003−27に進む(3003−17)。
(9)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、プリンタの補正値が決定済みか否かを判断する。プリンタの補正値が既に求められている場合は3003−27へ進み、プリンタの補正値がまだ求められていない場合は3003−18へ進む(3003−26)。
【0109】
(10)図10の(9)と同じ(3003−18)。
【0110】
(11)システム制御部206が、プリンタの補正値が決定しているか判断し、成功している場合は処理を終了する。失敗している場合は3003−28へ進む(3003−27)。
【0111】
(12)システム制御部206が、ACCの再実行の回数が規定回数未満か否かを判断する。再実行の回数が規定回数未満の場合は3003−1へ進み、規定回数未満ではない場合は処理を終了する(3003−28)。
【0112】
ここでは、3001−22、3002−25、3003−28で使用される"再実行回数"は共通のものである。また、再実行は規定回数しか行わないようになっているが、規定回数を用いず、補正値決定が成功するまで再実行する場合も考えられる。
【0113】
図16は、請求項4において、実行するACCが"コピーとプリンタ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
(1)図10の(1)と同じ(4001−1)。
【0114】
(2)図10の(2)と同じ(4001−2)。
【0115】
(3)図10の(3)と同じ(4001−3)。
【0116】
(4)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は4001−5へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(4001−4)。
【0117】
(5)ユーザが操作部116を操作し、選択したACC種類を、システム制御部206が判断し、実行するACC種類を決定する。ACC種類として、コピーとプリンタとが選択された場合は4001−6へ進み、コピーのみが選択された場合は図17の4002−11へ進み、プリンタのみが選択された場合は図18の4003−15へ進む(4001−5)。
【0118】
(6)図10の(6)と同じ(4001−6)。
【0119】
(7)図10の(7)と同じ(4001−7)。
【0120】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は4001−19へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は4001−21に進む(4001−8)。
【0121】
(9)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、コピーの補正値が決定済みか否かを判断する。コピーの補正値が既に求められている場合は4001−20へ進み、コピーの補正値がまだ求められていない場合は4001−9へ進む(4001−19)。
【0122】
(10)図10の(9)と同じ(4001−9)。
【0123】
(11)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、プリンタの補正値が決定済みか否かを判断する。プリンタの補正値が既に求められている場合は4001−21へ進み、プリンタの補正値がまだ求められていない場合は4001−10へ進む(4001−20)。
【0124】
(12)図10の(10)と同じ(4001−10)。
【0125】
(13)システム制御部206が、コピーとプリンタ両方の補正値が決定しているか否かを判断し、成功している場合は処理を終了する。失敗している場合は4001−22へ進む(4001−21)。
【0126】
(14)システム制御部206が、ACCの再実行の回数が規定回数未満か否かを判断する。再実行の回数が規定回数未満の場合は4001−29へ進み、規定回数未満ではない場合は処理を終了する(4001−22)。
【0127】
(15)システム制御部206は、操作部116にACCが失敗したことの表示を行う(4001−29)。
【0128】
(16)ユーザが操作部を116操作し、ACCの再実行を行うか選択した結果を、システム制御部206が判断する。再実行を実施する場合は4001−1へ進み、再実行を実施しない場合は処理を終了する(4001−30)。
【0129】
図16では、コピーの補正値決定から順に行っているが、順序はこれに限らない。また、コピーとプリンタの補正値決定が同時並行行われる場合も考えられる。
【0130】
図17は、請求項4において、実行するACCが"コピーのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
(1)図10の(1)と同じ(4002−1)。
【0131】
(2)図10の(2)と同じ(4002−2)。
【0132】
(3)図10の(3)と同じ(4002−3)。
【0133】
(4)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は4002−5へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(4002−4)。
【0134】
(5)ユーザが操作部116を操作し、選択したACC種類を、システム制御部206が判断し、実行するACC種類を決定する。ACC種類として、コピーとプリンタとが選択された場合は図16の4001−6へ進み、コピーのみが選択された場合は4002−11へ進み、プリンタのみが選択された場合は図15の4003−15へ進む(4002−5)。
【0135】
(6)図10の(6)と同じ(4002−11)。
【0136】
(7)図10の(7)と同じ(4002−12)。
【0137】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は4002−23へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は4002−24に進む(4002−13)。
【0138】
(9)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、コピーの補正値が決定済みか否かを判断する。コピーの補正値が既に求められている場合は4002−24へ進み、コピーの補正値がまだ求められていない場合は4002−14へ進む(4002−23)。
【0139】
(10)図10の(9)と同じ(4002−14)。
【0140】
(11)システム制御部206が、コピーの補正値が決定しているか判断し、成功している場合は処理を終了する。失敗している場合は4002−25へ進む(4002−24)。
【0141】
(12)システム制御部206が、ACCの再実行の回数が規定回数未満か否かを判断する。再実行の回数が規定回数未満の場合は4002−1へ進み、規定回数未満ではない場合は処理を終了する(4002−25)。
【0142】
(13)システム制御部206は、操作部116にACCが失敗したことの表示を行う(4002−31)。
【0143】
(14)ユーザが操作部116を操作し、ACCの再実行を行うか選択した結果を、システム制御部206が判断する。再実行を実施する場合は4002−1へ進み、再実行を実施しない場合は処理を終了する(4002−32)。
【0144】
図18は、請求項3において、実行するACCが"プリンタのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
(1)図10の(1)と同じ(4003−1)。
【0145】
(2)図10の(2)と同じ(4003−2)。
【0146】
(3)図10の(3)と同じ(4003−3)。
【0147】
(4)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は4003−5へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(4003−4)。
【0148】
(5)ユーザが操作部116を操作し、選択したACC種類を、システム制御部206が判断し、実行するACC種類を決定する。ACC種類として、コピーとプリンタとが選択された場合は図16の4001−6へ進み、コピーのみが選択された場合は図17の4002−11へ進み、プリンタのみが選択された場合は4003−へ進む(4003−5)。
【0149】
(6)図10の(6)と同じ(4003−15)。
【0150】
(7)図10の(7)と同じ(4003−16)。
【0151】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、4003−26へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は4003−27に進む(4003−17)。
【0152】
(9)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、プリンタの補正値が決定済みか否かを判断する。プリンタの補正値が既に求められている場合は4003−27へ進み、プリンタの補正値がまだ求められていない場合は4003−18へ進む(4003−26)。
【0153】
(10)図10の(9)と同じ(4003−18)。
【0154】
(11)システム制御部206が、プリンタの補正値が決定しているか否かを判断し、成功している場合は処理を終了する。失敗している場合は4003−28へ進む(4003−27)。
【0155】
(12)システム制御部206が、ACCの再実行の回数が規定回数未満か否かを判断する。再実行の回数が規定回数未満の場合は4003−1へ進み、規定回数未満ではない場合は処理を終了する(4003−28)。
【0156】
(13)システム制御部206は、操作部116にACCが失敗したことの表示を行う(4002−33)。
【0157】
(14)ユーザが操作部116を操作し、ACCの再実行を行うか選択した結果を、システム制御部206が判断する。再実行を実施する場合は4002−1へ進み、再実行を実施しない場合は処理を終了する(4002−34)。
【0158】
ここでは、4001−22、4002−25、4003−28で使用される"再実行回数"は共通のものである。また、再実行は規定回数しか行わないようになっているが、規定回数を用いず、補正値決定が成功するまで再実行する場合も考えられる。
【0159】
図16、図17、図18では、『再実行回数が規定回数に達しているか否かの確認』後、達していない場合は『ACC失敗の表示、ACCの再実行実施の確認』を行っているが、順序はこれにかぎらない。
【0160】
図19は、ACCに失敗した場合のユーザインターフェースを説明した図の一例である。
画面4004−1は表示部2002−2に表示される。
ユーザは操作部116を操作し、4004−2、4004−3のどちらか一方を選択することで、ACCを再実行する/しないを選択できる。
【0161】
請求項5のフローチャートは図16、図17、図18のフローチャートと同じになり、その際、4001−29、4002−31、4002−33において、表示するものが『ACC失敗』ではなく、『ACCに失敗した種類』になる。
【0162】
図20は、ACCに失敗した場合のユーザインターフェースを説明した図の一例である。
5001−1は表示部2002−2に表示される。
ユーザは操作部116を操作し、5001−2、5001−3のどちらか一方を選択することで、コピーのACCを再実行する/しないを選択できる。
【0163】
ここでは、コピーのACCに失敗した場合のユーザインターフェース画面について表しているが、コピーのACCに失敗した場合、コピーのACCとプリンタのACC両方とも失敗した場合の画面も同じになる。その際は、『コピーの〜』の表示がプリンタのみ失敗なら『プリンタの〜』、コピーとプリンタ両方とも失敗なら『コピーとプリンタの〜』になる。
【0164】
図21は、請求項6において、実行するACCが"コピーとプリンタ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
(1)図10の(1)と同じ(6001−1)。
【0165】
(2)図10の(2)と同じ(6001−2)。
【0166】
(3)図10の(3)と同じ(6001−3)。
【0167】
(4)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は6001−5へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(6001−4)。
【0168】
(5)ユーザが操作部116を操作し、選択したACC種類を、システム制御部206が判断し、実行するACC種類を決定する。ACC種類として、コピーとプリンタとが選択された場合は6001−6へ進み、コピーのみが選択された場合は図22の6002−11へ進み、プリンタのみが選択された場合は図23の6003−15へ進む(6001−5)。
【0169】
(6)図10の(6)と同じ(6001−6)。
【0170】
(7)図10の(7)と同じ(6001−7)。
【0171】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、6001−19へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は6001−21に進む(6001−8)。
【0172】
(9)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、コピーの補正値が決定済みか否かを判断する。コピーの補正値が既に求められている場合は6001−20へ進み、コピーの補正値がまだ求められていない場合は6001−9へ進む(6001−19)。
【0173】
(10)図10の(9)と同じ(6001−9)。
【0174】
(11)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、プリンタの補正値が決定済みか否かを判断する。プリンタの補正値が既に求められている場合は6001−21へ進み、プリンタの補正値がまだ求められていない場合は6001−10へ進む(6001−20)。
【0175】
(12)図10の(10)と同じ(6001−10)。
【0176】
(13)システム制御部206が、コピーとプリンタ両方の補正値が決定しているか否かを判断し、成功している場合は処理を終了する。失敗している場合は6001−22へ進む(6001−21)。
【0177】
(14)システム制御部206が、ACCの再実行の回数が規定回数未満か否かを判断する。再実行の回数が規定回数未満の場合は6001−35へ進み、規定回数未満ではない場合は処理を終了する(6001−22)。
【0178】
(15)システム制御部206は、操作部116に再実行確認画面の表示を行う(6001−35)。
【0179】
(16)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断する。ACCパターンシートの印刷から再実行する場合は6001−1へ進み、AACパターンシートの読み取りから再実行する場合は6001−4へ進み、再実行を実施しない場合は処理を終了する(6001−36)。
【0180】
図21では、コピーの補正値決定から順に行っているが、順序はこれに限らない。また、コピーとプリンタの補正値決定が同時並行行われる場合も考えられる。
【0181】
図22は、請求項6において、実行するACCが"コピーのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
(1)図10の(1)と同じ(6002−1)。
【0182】
(2)図10の(2)と同じ(6002−2)。
【0183】
(3)図10の(3)と同じ(6002−3)。
【0184】
(4)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は6002−5へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(6002−4)。
【0185】
(5)ユーザが操作部116を操作し、選択したACC種類を、システム制御部206が判断し、実行するACC種類を決定する。ACC種類として、コピーとプリンタとが選択された場合は図21の6001−6へ進み、コピーのみが選択された場合は6002−11へ進み、プリンタのみが選択された場合は図23の6003−15へ進む(6002−5)。
【0186】
(6)図10の(6)と同じ(6002−11)。
【0187】
(7)図10の(7)と同じ(6002−12)。
【0188】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、6002−23へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は6002−24に進む(6002−13)。
【0189】
(9)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、コピーの補正値が決定済みか否かを判断する。コピーの補正値が既に求められている場合は6002−24へ進み、コピーの補正値がまだ求められていない場合は6002−14へ進む(6002−23)。
【0190】
(10)図10の(9)と同じ(6002−14)。
【0191】
(11)システム制御部206が、コピーの補正値が決定しているか否かを判断し、成功している場合は処理を終了する。失敗している場合は6002−25へ進む(6002−24)。
【0192】
(12)システム制御部206が、ACCの再実行の回数が規定回数未満か否かを判断する。再実行の回数が規定回数未満の場合は6002−1へ進み、規定回数未満ではない場合は処理を終了する(6002−25)。
【0193】
(13)システム制御部206は、操作部116に再実行確認画面の表示を行う(6002−37)。
【0194】
(14)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断する。ACCパターンシートの印刷から再実行する場合は6002−1へ進み、ACCパターンシートの読み取りから再実行する場合は6002−4へ、再実行を実施しない場合は処理を終了する(6002−38)。
【0195】
図23は、請求項6において、実行するACCが"プリンタのみ"の場合を示すフローチャート図の一例である。
(1)図10の(1)と同じ(6003−1)。
【0196】
(2)図10の(2)と同じ(6003−2)。
【0197】
(3)図10の(3)と同じ(6003−3)。
【0198】
(4)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は6003−5へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(6003−4)。
【0199】
(5) ユーザが操作部116を操作し、選択したACC種類を、システム制御部206が判断し、実行するACC種類を決定する。ACC種類として、コピーとプリンタとが選択された場合は図21の6001−6へ進み、コピーのみが選択された場合は図22の6002―11へ進み、プリンタのみが選択された場合は6003−15へ進む(6003−5)。
【0200】
(6)図10の(6)と同じ(6003−15)。
【0201】
(7)図10の(7)と同じ(6003−16)。
【0202】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、6003−26へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は6003−27に進む(6003−17)。
【0203】
(9)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、プリンタの補正値が決定済みか否かを判断する。プリンタの補正値が既に求められている場合は6003−27へ進み、プリンタの補正値がまだ求められていない場合は6003−18へ進む(6003−26)。
【0204】
(10)図10の(9)と同じ(6003−18)。
【0205】
(11)システム制御部206が、プリンタの補正値が決定しているか否かを判断し、成功している場合は処理を終了する。失敗している場合は6003−28へ進む(6003−27)。
【0206】
(12)システム制御部206が、ACCの再実行の回数が規定回数未満か否かを判断する。再実行の回数が規定回数未満の場合は6003−1へ進み、規定回数未満ではない場合は処理を終了する(6003−28)。
【0207】
(13)システム制御部206は、操作部116に再実行確認画面の表示を行う(6003−39)。
【0208】
(14)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断する。ACCパターンシートの印刷から再実行する場合は6003−1へ進み、ACCパターンシートの読み取りから再実行する場合は6003−4へ進み、再実行を実施しない場合は処理を終了する(6003−40)。
【0209】
ここでは、6001−22、6002−25、6003−28で使用される"再実行回数"は共通のものである。また、再実行は規定回数しか行わないようになっているが、規定回数を用いず、補正値決定が成功するまで再実行する場合も考えられる。
【0210】
図21、図22、図23では、『再実行回数が規定回数に達しているか否かの確認』後、達していない場合は『再実行確認画面表示、再実行開始位置の確認』を行っているが、順序はこれにかぎらない。
【0211】
図24は、ACCに失敗した場合、再実行を開始する位置(印刷、または読み取り)についてのユーザインターフェースを説明した図の一例である。
画面6004−1は表示部2002−2に表示される。
ユーザは操作部116を操作し、アイコン6004−2、6004−3、6004−4を選択後、6004−5を選択することで再実行を開始する位置若しくは再実行しないかの何れか一方を選択できる。
【0212】
図25は、請求項7を示すフローチャートの一例である。
(1)システム制御部206は、ACC実行を指示されると、画像処理制御部202へ指示をして、ROM102に保存されている基準パターン301を元に、基準パターン画像を作成し、作成した画像をRAM103に保存する(7001−1)。
【0213】
(2)システム制御部206が、プロッタ印刷制御部203へ指示をして、RAM103に保存されている基準パターン画像を印刷し、ACCパターンシートを出力する(7001−2)。
【0214】
(3)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は7001−4へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(7001−3)。
【0215】
(4)システム制御部206は、濃度検知パターン画像の読み取りを指示されると、スキャナ読み取り制御部201に指示することで、濃度検知パターン画像を読み取る。その後、スキャナ読み取り制御部201が、読み取った濃度検知パターン画像をRAM103に保存する(7001−4)。
【0216】
(5)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、RAM103に保存されている濃度検知パターン画像から、濃度検知パターン検出手段209を用いて、濃度検知パターン303を検出する(7001−5)。
【0217】
(6)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、7001−7へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は7001−7、7001−8を実行できないので、処理を終了する(7001−6)。
【0218】
(7)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、濃度検知パターン303とROM102に保存されている基準パターン301を比較し、コピーの補正値を求め、補正値保持手段211にて、コピーの補正値をNVRAM121に保存する(7001−7)。
【0219】
(8)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、濃度検知パターン303とROM102に保存されている基準パターン301を比較し、プリンタの補正値を求め、補正値保持手段211にて、プリンタの補正値をNVRAM121に保存する(7001−8)。
【0220】
(9)システム制御部206が、コピーまたはプリンタいずれかの補正値の決定に成功しているか否かを判断する。成功している場合は7001−10へ、失敗している場合は処理を終了する(7001−9)。
【0221】
(10)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、前回補正値保存手段214を用いて、ACC実行前のコピー及びプリンタの補正値を、NVRAM121に保存する(7001−10)。
【0222】
図25では、コピーの補正値決定から順に行っているが、順序はこれに限らない。また、コピー及びプリンタの補正値決定が同時並行行われる場合も考えられる。
【0223】
表1〜3は、請求項7におけるACC実行前後の補正値を表した表である。
【0224】
【表1】
【0225】
表1は、図25の7001−7、7001−8で共に補正値の決定に成功した場合を表している。
7002−1は7001−10の処理前のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値を表している。
7002−2は7001−10の処理後のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値とを表している。コピーの現在の補正値にはACCで決定したコピーの補正値が入り、コピーの前回の補正値には、7002−1でコピーの現在の補正値だった値が入る。プリンタも同様に、プリンタの現在の補正値にはACCで決定したプリンタの補正値が入り、プリンタの前回の補正値には、7002−1でプリンタの現在の補正値だった値が入る。
【0226】
【表2】
【0227】
表2は7001−7でコピーの補正値の決定に成功した場合を表し、7001−8でプリンタの補正値の決定に失敗した場合を表している。
7002−3は7001−10の処理前のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値とを表している。
7002−4は7001−10の処理後のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値とを表している。コピーの現在の補正値にはACCで決定したコピーの補正値が入り、コピーの前回の補正値には、7002−3でコピーの現在の補正値だった値が入る。プリンタの現在の補正値は、7002−3でプリンタの現在の補正値だった値がそのまま残り、プリンタの前回の補正値には、7002−3でプリンタの現在の補正値だった値が入る。
【0228】
【表3】
【0229】
表3は7001−7でコピーの補正値の決定に失敗、7001−8でプリンタの補正値の決定に成功した場合を表している。
7002−5は7001−10の処理前のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値を表している。
7002−6は7001−10の処理後のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値を表している。コピーの現在の補正値は、7002−5でコピーの現在の補正値だった値がそのまま残り、コピーの前回の補正値には、7002−5でコピーの現在の補正値だった値が入る。プリンタの現在の補正値にはACCで決定したプリンタの補正値が入り、プリンタの前回の補正値には、7002−5でプリンタの現在の補正値だった値が入る。
7002−7は表1〜3に記載されている記号の説明である。
【0230】
図26は、請求項8を示すフローチャート図の一例である。
(1)システム制御部206は、ACC実行を指示されると、画像処理制御部202へ指示をして、ROM102に保存されている基準パターン301を元に、基準パターン画像を作成し、作成した画像をRAM103に保存する(8001−1)。
【0231】
(2)システム制御部206が、プロッタ印刷制御部203へ指示をして、RAM103に保存されている基準パターン画像を印刷し、ACCパターンシートを出力する(8001−2)。
【0232】
(3)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は8001−4へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(8001−3)。
【0233】
(4)システム制御部206は、濃度検知パターン画像の読み取りを指示されると、スキャナ読み取り制御部201に指示することで、濃度検知パターン画像を読み取る。その後、スキャナ読み取り制御部201が、読み取った濃度検知パターン画像をRAM103に保存する(8001−4)。
【0234】
(5)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、RAM103に保存されている濃度検知パターン画像から、濃度検知パターン検出手段209を用いて、濃度検知パターン303を検出する(8001−5)。
【0235】
(6)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、8001−7へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は8001−7、8001−8を実行できないので、処理を終了する(8001−6)。
【0236】
(7)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、濃度検知パターン303とROM102に保存されている基準パターン301を比較し、コピーの補正値を求め、補正値保持手段211にて、コピーの補正値をNVRAM121に保存する(8001−7)。
【0237】
(8)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、濃度検知パターン303とROM102に保存されている基準パターン301を比較し、プリンタの補正値を求め、補正値保持手段211にて、プリンタの補正値をNVRAM121に保存する(8001−8)。
【0238】
(9)システム制御部206が、コピーまたはプリンタいずれかの補正値の決定に成功しているか否かを判断する。成功している場合は8001−11へ進み、失敗している場合は処理を終了する(8001−9)。
【0239】
(10)システム制御部206が、決定している補正値を判断する。コピーとプリンタ両方の補正値が決定している場合は8001−10へ進み、コピーのみの補正値が決定している場合は8001−12へ進み、プリンタのみの補正値が決定している場合は8001−13へ進む(8001−11)。
【0240】
(11)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、前回補正値保存手段214を用いて、ACC実行前のコピーとプリンタの補正値を、NVRAM121に保存する(8001−10)。
【0241】
(12)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、前回補正値保存手段214を用いて、ACC実行前のコピーの補正値を、NVRAM121に保存する(8001−12)。
【0242】
(13)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、前回補正値保存手段214を用いて、ACC実行前のプリンタの補正値を、NVRAM121に保存する(8001−13)。
【0243】
図26では、コピーの補正値決定から順に行っているが、順序はこれに限らない。また、コピーとプリンタの補正値決定が同時並行行われる場合も考えられる。
【0244】
表4〜6は、請求項8におけるACC実行前後の補正値を表した表である。
【0245】
【表4】
【0246】
表4は8001−7、8001−8で共に補正値の決定に成功した場合を表している。
8002−1は8001−10の処理前のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値を表している。
8002−2は8001−10の処理後のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値を表している。コピーの現在の補正値にはACCで決定したコピーの補正値が入り、コピーの前回の補正値には、8002−1でコピーの現在の補正値だった値が入る。プリンタも同様に、プリンタの現在の補正値にはACCで決定したプリンタの補正値が入り、プリンタの前回の補正値には、8002−1でプリンタの現在の補正値だった値が入る。
【0247】
【表5】
【0248】
表5は8001−7でコピーの補正値の決定に成功、8001−8でプリンタの補正値の決定に失敗した場合を表している。
8002−3は8001−12の処理前のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値を表している。
8002−4は8001−12の処理後のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値とを表している。コピーの現在の補正値にはACCで決定したコピーの補正値が入り、コピーの前回の補正値には、8002−3でコピーの現在の補正値だった値が入る。プリンタの現在の補正値は、8002−3でプリンタの現在の補正値だった値がそのまま残り、プリンタの前回の補正値には、8002−3でプリンタの前回の補正値だった値がそのまま残る。
【0249】
【表6】
【0250】
表6は8001−7でコピーの補正値の決定に失敗した場合を表し、8001−8でプリンタの補正値の決定に成功した場合を表している。
8002−5は8001−13の処理前のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値とを表している。
8002−6は8001−13の処理後のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値とを表している。コピーの現在の補正値は、8002−5でコピーの現在の補正値だった値がそのまま残り、コピーの前回の補正値には、8002−5でコピーの前回の補正値だった値がそのまま残る。プリンタの現在の補正値にはACCで決定したプリンタの補正値が入り、プリンタの前回の補正値には、8002−5でプリンタの現在の補正値だった値が入る。
8002−7は表4〜6に記載されている記号の説明である。
【0251】
図27は、請求項9を示すフローチャート図の一例である。
(1)システム制御部206は、ACC実行を指示されると、操作部116にACC実行前の補正値の保存方法の表示を行う(9001−1)。
【0252】
(2)ユーザが操作部116を操作し、選択したACC実行前の補正値の保存方法を決定し、システム制御部206が判断し、実行するACC実行前の補正値の保存方法を決定する(9001−2)。
【0253】
(3)図25の(1)と同じ(9001−3)。
【0254】
(4)図25の(1)と同じ(9001−4)。
【0255】
(5)ユーザが操作部116を操作した内容を、システム制御部206が判断し、ACCパターンシートパターン読み取りを実施する場合は9001−6へ進み、ACCパターンシートの読み取りをしない場合は、処理を終了する(9001−5)。
【0256】
(6)図25の(1)と同じ(9001−6)。
【0257】
(7)図25の(1)と同じ(9001−7)。
【0258】
(8)濃度検知パターン検出手段209が、濃度検知パターン303を検出した結果を判断する。濃度検知パターン303を検出できていた場合は、9001−9へ進み、濃度検知パターン303を検出できなかった場合は9001−9、9001−10を実行できないので、処理を終了する(9001−8)。
【0259】
(9)図25の(1)と同じ(9001−9)。
【0260】
(10)図25の(1)と同じ(9001−10)。
【0261】
(11)システム制御部206が、コピーまたはプリンタいずれかの補正値の決定に成功しているか否かを判断する。成功している場合は9001−133へ進み、失敗している場合は処理を終了する(9001−11)。
【0262】
(12)システム制御部206が、9001−2で決定した補正値の保存方法を判断する。補正値の保存方法がすべて保存の場合は9001−12へ進み、補正値の保存方法が決定したもののみ保存の場合は9001−14へ進む(9001−13)。
【0263】
(13)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、前回補正値保存手段214を用いて、ACC実行前コピーとプリンタの補正値を、NVRAM121に保存する(9001−12)。
【0264】
(14)システム制御部206が、決定している補正値を判断する。コピーとプリンタ両方の補正値が決定している場合は9001−15へ進み、コピーのみの補正値が決定している場合は9001−16へ進み、プリンタのみの補正値が決定している場合は9001−17へ進む(9001−14)。
【0265】
(15)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、前回補正値保存手段214を用いて、ACC実行前のコピーとプリンタの補正値を、NVRAM121に保存する(9001−15)。
【0266】
(16)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、前回補正値保存手段214を用いて、ACC実行前のコピーの補正値を、NVRAM121に保存する(9001−16)。
【0267】
(14)システム制御部206が、画像処理制御部202に指示することで、補正値決定手段210が、前回補正値保存手段214を用いて、ACC実行前のプリンタの補正値を、NVRAM121に保存する(9001−17)。
【0268】
図27では、コピーの補正値決定から順に行っているが、順序はこれに限らない。また、コピーとプリンタの補正値決定が同時並行行われる場合も考えられる。
【0269】
図28は、ACC実行前の補正値の保存方法についてのユーザインターフェースを説明した図の一例である。
画面9002−1は表示部2002−2に表示される。
ユーザは操作部116を操作し、アイコン9002−2、9002−3を選択後、9002−4を選択することで補正値が1つでも決定した場合、全てのACC実行前の補正値を保存/補正値が決定したACC実行前の補正値だけ保存を選択できる。
【0270】
図29は、請求項10を示すフローチャート図の一例である。
現在の補正値を前回の補正値にすることを“補正値復元”と定義する。
(1)補正値復元を指示されると、システム制御部206は、復元手段215を用いて、NVRAM121に保存されているコピーの前回の補正値を、NVRAM121に保存されているコピーの現在の補正値に上書きする(10001−1)。
【0271】
(2)システム制御部206は、復元手段215を用いて、NVRAM121に保存されているコピーの前回の補正値を、NVRAM121に保存されているプリンタの現在の補正値に上書きする(10001−2)。
【0272】
図29では、コピーの補正値復元から順に行っているが、順序はこれに限らない。また、コピーとプリンタとの補正値復元が同時並行行われる場合も考えられる。
【0273】
表7は、請求項10における補正値復元前後の補正値を表した表である。
【0274】
【表7】
【0275】
表7は補正値復元を実施した場合を表している。
10002−1は10001−1の処理前のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値を表している。
10002−2は10001−2の処理後のコピー、プリンタそれぞれの現在の補正値と前回の補正値を表している。コピーの現在の補正値には10002−1でコピーの前回の補正値だった値が入り、コピーの前回の補正値には、10002−1でコピーの前回の補正値だった値がそのまま残る。プリンタも同様に、プリンタの現在の補正値には10002−1でプリンタの前回の補正値だった値が入り、プリンタの前回の補正値には、10002−1でプリンタの前回の補正値だった値がそのまま残る。
【0276】
<プログラム及び記録媒体>
以上で説明した本発明にかかる画像形成装置は、コンピュータで処理を実行させるプログラムによって実現されている。コンピュータとしては、例えばパーソナルコンピュータやワークステーションなどの汎用的なものが挙げられるが、本発明はこれに限定されるものではない。よって、一例として、プログラムにより本発明を実現する場合の説明を以下で行う。
【0277】
コンピュータに、
(1)読取手段が、原稿を読み取る手順、
(2)蓄積手段が、画像を蓄積する手順、
(3)印刷手段が、蓄積された画像を印刷する手順、
(4)基準パターン保持手段が、予め決められた画像濃度に従った基準パターンを保持する手順、
(5)基準パターン画像作成手段が、保持している基準パターンから基準パターン画像を作成する手順、
(6)検出手段が、蓄積された濃度検知パターン画像から、濃度検知パターンを検出する手順、
(7)補正値決定手段が、検出した濃度検知パターンと基準パターンを基に、濃度検知パターンを基準パターンと同じ階調にするための補正値を決定する手順、
(8)保持手段が、補正値を保持する手順、
(9)補正手段が、補正値を基に、画像濃度を補正する手順、
(10)基準パターン画像作成手段が、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像を作成する手順、
(11)補正値決定手段が、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像からコピーとプリンタそれぞれの補正値を決定する手順、
を実行させるプログラムが挙げられる。
【0278】
これにより、プログラムが実行可能なコンピュータ環境さえあれば、どこにおいても本発明にかかる画像形成装置を実現することができる。
このようなプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記憶されていてもよい。
【0279】
ここで、記録媒体としては、例えば、CD−ROM(Compact Disk−ROM)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(CD Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)などのコンピュータで読み取り可能な記憶媒体、フラッシュメモリ、RAM、ROM、FeRAM(強誘電体メモリ)等の半導体メモリやHDD(Hard Disc Drive)が挙げられる。
【0280】
なお、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
【0281】
ところで、特許文献1に記載の発明は、パターン画像を形成する点と階調補正を実行する点とでは一見すると本願発明と類似しているかのような印象を与える。
しかし、特許文献1に記載の発明では、メモリの消費量が多くなってしまい、搭載メモリが少ない機種に搭載する場合、メモリを圧迫してしまうという課題は解消できていない。
【符号の説明】
【0282】
100 CPUバス
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 RAM制御部
105 スキャナエンジン
108 画像処理部
111 外部ホスト機器
112 I/F制御部
116 操作部
117 操作部I/F制御部
119 プリンタエンジン
121 NVRAM
【先行技術文献】
【特許文献】
【0283】
【特許文献1】特開2008−015042号公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を読み取る読取手段と、
画像を蓄積する蓄積手段と、
蓄積された画像を印刷する印刷手段と、
予め決められた画像濃度に従った基準パターンを保持する基準パターン保持手段と、
保持している基準パターンから基準パターン画像を作成する基準パターン画像作成手段と、
蓄積された濃度検知パターン画像から、濃度検知パターンを検出する検出手段と、
検出した濃度検知パターンと基準パターンを基に、濃度検知パターンを基準パターンと同じ階調にするための補正値を決定する補正値決定手段と、
補正値を保持する保持手段と、
補正値を基に、画像濃度を補正する補正手段と、
前記基準パターン画像作成手段により、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像を作成し、前記補正値決定手段により、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像からコピーとプリンタそれぞれの補正値を決定することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
情報を知らせる情報通知手段と、
動作を選択する操作手段と、
前記情報通知手段と前記操作手段とにより、自動階調補正の種類を、選択し、選択された自動階調補正の種類の補正値を決定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記補正値の決定に失敗した場合に、失敗した自動階調補正の再実行を行うことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
【請求項4】
補正値の決定に失敗した場合、前記情報通知手段により、失敗したことを通知することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
補正値の決定に失敗した自動階調補正の種類を通知することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記再実行を“自動階調補正パターンシートの印刷"から行うのか、“自動階調補正パターンシートの読み取り"から行うのかを前記情報通知手段と前記操作手段により、選択することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項7】
自動階調補正実行前の補正値を保存する前回補正値保存手段と、
コピーもしくはプリンタの片方だけでも補正値が決定した場合、前記前回補正値保存手段により、両方の自動階調補正実行前の補正値を保存することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記自動階調補正実行前の補正値を保存する前回補正値保存手段と、
前記前回補正値保存手段により、補正値が決定した自動階調補正のみ、自動階調補正実行前の補正値を保存することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項9】
情報を知らせる情報通知手段と、
動作を選択する操作手段と、
前記情報通知手段と前記操作手段とにより、自動階調補正実行前の補正値を保存することを特徴とする請求項7または8記載の画像形成装置。
【請求項10】
現在の補正値を前回の補正値にする復元手段と、
前記復元手段により、両方の現在の補正値を前回の補正値にすることを特徴とする請求項7または8記載の画像形成装置。
【請求項11】
原稿を読み取る読取工程と、
画像を蓄積する蓄積工程と、
蓄積された画像を印刷する印刷工程と、
予め決められた画像濃度に従った基準パターンを保持する基準パターン保持工程と、
保持している基準パターンから基準パターン画像を作成する基準パターン画像作成工程と、
蓄積された濃度検知パターン画像から、濃度検知パターンを検出する検出工程と、
検出した濃度検知パターンと基準パターンを基に、濃度検知パターンを基準パターンと同じ階調にするための補正値を決定する補正値決定工程と、
補正値を保持する保持工程と、
補正値を基に、画像濃度を補正する補正工程と、
前記基準パターン画像作成工程により、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像を作成し、前記補正値決定工程により、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像からコピーとプリンタそれぞれの補正値を決定することを特徴とする画像形成方法。
【請求項12】
コンピュータに、
読取手段が、原稿を読み取る手順、
蓄積手段が、画像を蓄積する手順、
印刷手段が、蓄積された画像を印刷する手順、
基準パターン保持手段が、予め決められた画像濃度に従った基準パターンを保持する手順、
基準パターン画像作成手段が、保持している基準パターンから基準パターン画像を作成する手順、
検出手段が、蓄積された濃度検知パターン画像から、濃度検知パターンを検出する手順、
補正値決定手段が、検出した濃度検知パターンと基準パターンを基に、濃度検知パターンを基準パターンと同じ階調にするための補正値を決定する手順、
保持手段が、補正値を保持する手順、
補正手段が、補正値を基に、画像濃度を補正する手順、
前記基準パターン画像作成手段が、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像を作成する手順、
前記補正値決定手段が、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像からコピーとプリンタそれぞれの補正値を決定する手順、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
【請求項1】
原稿を読み取る読取手段と、
画像を蓄積する蓄積手段と、
蓄積された画像を印刷する印刷手段と、
予め決められた画像濃度に従った基準パターンを保持する基準パターン保持手段と、
保持している基準パターンから基準パターン画像を作成する基準パターン画像作成手段と、
蓄積された濃度検知パターン画像から、濃度検知パターンを検出する検出手段と、
検出した濃度検知パターンと基準パターンを基に、濃度検知パターンを基準パターンと同じ階調にするための補正値を決定する補正値決定手段と、
補正値を保持する保持手段と、
補正値を基に、画像濃度を補正する補正手段と、
前記基準パターン画像作成手段により、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像を作成し、前記補正値決定手段により、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像からコピーとプリンタそれぞれの補正値を決定することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
情報を知らせる情報通知手段と、
動作を選択する操作手段と、
前記情報通知手段と前記操作手段とにより、自動階調補正の種類を、選択し、選択された自動階調補正の種類の補正値を決定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記補正値の決定に失敗した場合に、失敗した自動階調補正の再実行を行うことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
【請求項4】
補正値の決定に失敗した場合、前記情報通知手段により、失敗したことを通知することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
補正値の決定に失敗した自動階調補正の種類を通知することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記再実行を“自動階調補正パターンシートの印刷"から行うのか、“自動階調補正パターンシートの読み取り"から行うのかを前記情報通知手段と前記操作手段により、選択することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項7】
自動階調補正実行前の補正値を保存する前回補正値保存手段と、
コピーもしくはプリンタの片方だけでも補正値が決定した場合、前記前回補正値保存手段により、両方の自動階調補正実行前の補正値を保存することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記自動階調補正実行前の補正値を保存する前回補正値保存手段と、
前記前回補正値保存手段により、補正値が決定した自動階調補正のみ、自動階調補正実行前の補正値を保存することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項9】
情報を知らせる情報通知手段と、
動作を選択する操作手段と、
前記情報通知手段と前記操作手段とにより、自動階調補正実行前の補正値を保存することを特徴とする請求項7または8記載の画像形成装置。
【請求項10】
現在の補正値を前回の補正値にする復元手段と、
前記復元手段により、両方の現在の補正値を前回の補正値にすることを特徴とする請求項7または8記載の画像形成装置。
【請求項11】
原稿を読み取る読取工程と、
画像を蓄積する蓄積工程と、
蓄積された画像を印刷する印刷工程と、
予め決められた画像濃度に従った基準パターンを保持する基準パターン保持工程と、
保持している基準パターンから基準パターン画像を作成する基準パターン画像作成工程と、
蓄積された濃度検知パターン画像から、濃度検知パターンを検出する検出工程と、
検出した濃度検知パターンと基準パターンを基に、濃度検知パターンを基準パターンと同じ階調にするための補正値を決定する補正値決定工程と、
補正値を保持する保持工程と、
補正値を基に、画像濃度を補正する補正工程と、
前記基準パターン画像作成工程により、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像を作成し、前記補正値決定工程により、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像からコピーとプリンタそれぞれの補正値を決定することを特徴とする画像形成方法。
【請求項12】
コンピュータに、
読取手段が、原稿を読み取る手順、
蓄積手段が、画像を蓄積する手順、
印刷手段が、蓄積された画像を印刷する手順、
基準パターン保持手段が、予め決められた画像濃度に従った基準パターンを保持する手順、
基準パターン画像作成手段が、保持している基準パターンから基準パターン画像を作成する手順、
検出手段が、蓄積された濃度検知パターン画像から、濃度検知パターンを検出する手順、
補正値決定手段が、検出した濃度検知パターンと基準パターンを基に、濃度検知パターンを基準パターンと同じ階調にするための補正値を決定する手順、
保持手段が、補正値を保持する手順、
補正手段が、補正値を基に、画像濃度を補正する手順、
前記基準パターン画像作成手段が、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像を作成する手順、
前記補正値決定手段が、コピーとプリンタの両方に対応した基準パターン画像からコピーとプリンタそれぞれの補正値を決定する手順、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【公開番号】特開2010−204292(P2010−204292A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−48248(P2009−48248)
【出願日】平成21年3月2日(2009.3.2)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月2日(2009.3.2)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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