説明

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、画像形成装置の制御プログラム、及び印字媒体

【課題】画像形成装置において、セット(載置)するメディアの位置合わせを気にすることなく、そのメディアの印字領域にあった画像を形成する。
【解決手段】画像形成装置は、メディアの印字領域に関する情報が記録された無線ICタグがそのメディアに備えられている場合において、無線ICタグリーダ部と情報取得手段とタグ実位置特定手段と基準位置特定手段と角度算出手段と画像形成手段とを備える。無線ICタグリーダ部は無線ICタグに記録された情報を読み出す。情報取得手段は無線ICタグから情報を取得する。タグ実位置特定手段は無線ICタグの実位置を特定する。基準位置特定手段はメディアの基準位置を特定する。角度算出手段はその基準位置に基づいて無線ICタグの実位置を所定の位置とするための回転角度を算出する。そして、画像形成手段はその回転角度に基づいて画像を回転し、その画像をメディアの印字領域に形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法、画像形成装置の制御プログラム、及び印字媒体に関し、特に、印字媒体の印字領域へ画像を適切に形成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
微小なICチップとチップ用アンテナを備え、電磁誘導により電力を得てICチップ内に電気的に電子データを書き込みまたは読み出すことのできるNFC(Near Field Communication)タグに代表されるRFID(Radio Frequency-IDentification)タグ等の非接触型の無線ICタグ(非接触ICタグ)がよく知られている。無線ICタグは、微小なICチップに種々の電子データを記録しておき、電波や電磁波を使ってこれらの電子データを読み出したり、さらに書き込んだりすることができる。そのため、様々な製品に無線ICタグを貼り付け乃至埋め込み(以下、単に無線ICタグを貼り付けと表した場合でも無線ICタグを埋め込む場合も含むものとする)、その無線ICタグに電子データを記録することによりその記録した電子データを活用することができる。
また、このような無線ICタグの位置を検出する技術もよく知られている。例えば、特許文献1には、同一平面上にマトリックス状に配列した複数のアンテナを順に駆動し、非接触ICカードから応答があったアンテナ位置の分布に基づいて非接触ICカードの位置を算出したり、同一平面上にマトリックス状に配列した複数のアンテナを同時に駆動し、複数のアンテナが非接触ICカードから個々に受信した搬送波の電圧レベルと搬送波を受信したアンテナ位置に基づいて非接触ICカードの位置を算出したりする非接触ICカードリーダ/ライタ装置が記載されている。
【0003】
一方、特許文献2、3には、読み取った画像を媒体(例えばCD−R)のレーベル面に印刷することができる印刷装置が記載されている。
このようなレーベル印刷を施す対象の媒体(メディア)は一般的には直径12cmの円盤(ディスク)が想定されており、何も印刷されていないディスクの表面を印刷領域とする場合には、例えば縦横・上下左右など印刷対象としての方向に関する制約がないので、ディスクトレイのガイドにセットしたままの状態で適切な印刷が可能である。
【特許文献1】特開2004−132890号公報
【特許文献2】特開2003−1873号公報
【特許文献3】特開2004−358714号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、12cmディスク以外に直径8cmなどの小径ディスクも存在することから、レーベル印刷可能なメディアを12cmディスクに限定すると、ディスクサイズに自由度がなくなる。これに対して、プリンタのパネル設定などによりディスクサイズに合ったレーベル印刷をすることが考えられるが、ユーザにとって手間であり、誤って8cmディスクに対して12cmディスクのイメージ(画像)をレーベル印刷してディスクトレイを汚してしまう可能性があった。
また、何も印刷されていないディスクの表面を印刷領域とする場合には、ディスクトレイにセットする際に周方向の位置合わせ(回転角度)を気にする必要はない。しかしながら、印刷領域が限定されるような場合には、例えば異形のメディアであったり、円形メディアであっても印刷が好ましくない部分があって印刷領域が規定されているような場合には、位置合わせを正確に行わないとメディアからインクがはみ出してディスクトレイを汚してしまったり、印刷するのが好ましくない部分に印刷してしまう可能性があった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、セット(載置)するメディアの位置合わせを気にすることなく、そのメディアの印字領域にあった画像を形成することができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、画像形成装置の制御プログラム、及び印字媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明にかかる画像形成装置は、画像を入力し、メディアにその画像を形成するものであって、前記メディアの印字領域に関する情報が記録された無線ICタグが前記メディアに備えられている場合において、無線ICタグリーダ部と情報取得手段とタグ実位置特定手段と基準位置特定手段と角度算出手段と画像形成手段とを備える。
前記無線ICタグリーダ部は、前記無線ICタグに記録された情報を読み出す。前記情報取得手段は、前記無線ICタグリーダ部を用いて前記無線ICタグから前記情報を取得する。前記タグ実位置特定手段は、前記無線ICタグリーダ部を用いて前記無線ICタグの実位置を特定する。前記基準位置特定手段は、前記メディアの基準位置を特定する。前記角度算出手段は、前記特定されたメディアの基準位置に基づいて前記特定された無線ICタグの実位置を所定の位置とするための回転角度を算出する。そして、前記画像形成手段は、前記算出された回転角度に基づいて前記画像を回転し、その画像を前記メディアの印字領域に形成する。
これにより、印字領域が限定されるメディアであってもそのメディアの位置合わせを気にすることなく、そのメディアの印字領域にあった画像を形成することができる。すなわち、セット(載置)時にメディアの回転角度を合わせたり、メディアのサイズに合ったパネル設定などをしたり、印字領域を設定したりせずとも、そのメディアからインクがはみ出されることなく画像が形成されたり、好ましくない部分に印字することなく画像が形成される。
ここで、メディアの印字領域からインクがはみ出して印刷されてしまうという課題は入力された画像と、載置されたメディアの印字領域の位置、角度との相違から生じているため、特定されたメディアの実位置と基準位置との関係に基づいた回転により、入力された画像をはみ出さずにメディアの印字領域に形成することができれば、基準位置はどのように定義されていても良い。例えば、丸穴部を有するメディアであれば、該丸穴部の中心位置、又は該丸穴部の中心位置から適宜離れたあらかじめ決められた位置を基準位置とすることもできる。
【0007】
好適には、前記角度算出手段は、前記特定された無線ICタグの実位置を前記特定された基準位置を原点とする座標に変換し、該座標を前記メディアの基準位置を原点とした前記所定の位置に基づく所定座標とするための回転角度を算出するようにしても良い。これにより、回転角度が適切に算出される。
【0008】
好適には、前記所定の位置は、前記無線ICタグが前記メディアに貼り付け乃至埋め込まれる予め規定された位置であっても良い。これにより、回転角度が簡単に算出される。
【0009】
好適には、前記無線ICタグには、該無線ICタグが前記メディアに貼り付け乃至埋め込まれた貼付位置に関する情報が更に記録されても良い。そして、前記所定の位置は、前記メディアの基準位置を原点とした前記貼付位置に基づく座標であっても良い。これにより、回転角度が簡単に算出される。
【0010】
好適には、前記貼付位置は、前記メディアの基準位置を原点とした直交座標系における一方の座標軸上にあっても良い。これにより、回転角度が一層簡単に算出される。
【0011】
好適には、前記無線ICタグリーダ部は、前記画像を形成する為の印字ヘッドに備えられても良い。また、前記メディアは、前記印字ヘッドの走査方向と直交する用紙送り方向に移動可能なメディアトレイにセットされても良い。そして、前記タグ実位置特定手段は、前記印字ヘッドの走査毎に前記メディアトレイを順次移動させて前記メディアの全面を前記無線ICタグリーダ部に走査させることにより、前記無線ICタグの実位置を特定しても良い。これにより、例えば前記メディアの全面を覆うように同一平面上にマトリックス状に無線ICタグリーダ部を配置せずとも、すなわちより少ない無線ICタグリーダ部を備えるだけで、無線ICタグの実位置を適切に特定することができる。また、印字ヘッドとメディアトレイとを備えてレーベル印刷が可能な例えばよく知られたプリンタの従来構成をそのまま転用することができる。
【0012】
好適には、前記画像が既に形成された領域を記憶する印字領域記憶手段を更に備えても良い。これにより、前記メディアの印字領域を前記画像が既に形成された領域を除いた新たな印字領域に更新することができ、既に画像が形成された部分に重なることなく画像を適切に追加形成することができる。
【0013】
好適には、前記無線ICタグリーダ部は、前記無線ICタグに情報を書き込むこともできる無線ICタグリーダ/ライタであっても良い。そして、前記印字領域記憶手段は、前記画像が既に形成された領域に関する情報を前記無線ICタグに書き込んでも良い。これにより、メディアの印字領域が新たな印字領域に簡単に更新される。
【0014】
好適には、前記印字領域記憶手段は、前記メディアを特定するメディア識別情報と関連付けて前記画像が既に形成された領域に関する情報を所定の記憶装置に記憶させても良い。これにより、メディアの印字領域が新たな印字領域に簡単に更新される。
【0015】
さらに、本発明にかかる技術的思想は、上述した画像形成装置以外の発明としても捉えることができる。一例として、上述した画像形成装置における各手段に対応する工程を有する画像形成装置の制御方法としても発明を把握することができる。
また、上述した画像形成装置における各手段に対応する機能をコンピュータに実現させる画像形成装置の制御プログラムとしても発明を把握することができる。
また、上述した画像形成装置に適用され得る印字媒体のみでも発明を把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、下記の順序に従って、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
(1)画像形成装置及び印字媒体の概略構成
(2)メディア上のNFCタグの位置を検出する方法
(3)NFCタグの実位置に基づいてメディアの回転角度を算出する方法
(4)回転角度に応じて印刷イメージの座標変換を行う方法
(5)レーベル印刷時の画像形成装置の作動
(6)まとめ
【0017】
(1)画像形成装置及び印字媒体の概略構成
図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置としての印刷装置10、及び印字媒体としてのCD/DVDメディア20の外観図、図2は印刷装置10及びCD/DVDメディア20のブロック構成図を示している。
【0018】
図1、2において、CD/DVDメディア20は、電子データ(ファイル)の記録が可能なデータ記録面20aと、データ記録面20aの裏面であって印刷装置10による印刷が可能なレーベル面20bと、メディアトレイとしての例えばCDトレイ30にセットする際や図示しない所定のCDケース等に固定する際にCDトレイ30の突起部30aや図示しない所定のケースの突起部が嵌め込まれる固定穴としての丸穴部20cと、レーベル面20b側に貼り付けられた無線ICタグ22とを備えている。このCD/DVDメディア20は、例えばメモリカード50等に記録された電子データをバックアップする際などに用いられるよく知られたCD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RWなどであり、特に、無線ICタグ22が備えられたものである。
【0019】
無線ICタグ22は、微小なICチップとチップ用アンテナを備え、電磁誘導により電力を得てICチップ内に電気的に電子データを書き込みまたは読み出すことができるRFIDタグ等の非接触型の無線ICタグであり、本実施例ではよく知られたNFCタグ(以下、無線ICタグ22をNFCタグ22と表す)が用いられている。特に本実施例においては、NFCタグ22には、所謂レーベル印刷時のCD/DVDメディア20の印字領域(印字範囲、印刷可能領域なども同義である)に関する情報が記録されている。
【0020】
図3は、本発明が適用され得る各種CD/DVDメディア20の外観図を示している。図3において、斜線部は各々の印字領域であり、その印字領域の情報が記録されたNFCタグ22は所定の位置に貼り付けられている。(a)は通常の印字領域Pが設定されている良く知られた円形メディアである。(b)は円形メディアであるが印字領域Pが通常よりも限定して設定されている。(c)、(d)は異形メディアであり、当然印字領域Pが通常よりも限定して設定される。
そこで、後述するように、本実施例では、レーベル印刷時にユーザがその都度印字領域Pを設定せずとも、実際の印字が印字領域Pを外れたりCD/DVDメディア20との相対位置が異なったりすることなくCD/DVDメディア20に正しく印刷が為される為に、印字領域の情報が記録されたNFCタグ22をCD/DVDメディア20に貼り付け、その印字領域の情報を用いてレーベル印刷を行うのである。
但し、図3からも明らかなように、(a)の場合以外ではレーベル印刷の際にCD/DVDメディア20をCDトレイ30に正しくセットしないと、つまり回転した状態でセットしてしまうと、印字領域の情報だけではCD/DVDメディア20に正しく印刷されない可能性がある。そこで、更に本実施例では、CDトレイ30へのセットを気にすることなく、CD/DVDメディア20に正しく印刷が為されるようにする。
尚、上記所定の位置は、例えばNFCタグ22がCD/DVDメディア20に貼り付けられる予め規定された位置である。つまり、NFCタグ22は任意の位置に貼り付けられるのではなく、予め決められた位置に貼り付けられる。従って、NFCタグ22の貼り付け位置の情報が必要な場合にその位置情報をNFCタグ22に記録してなくても、NFCタグ22の貼り付け位置が把握される。
【0021】
印刷装置10は、制御部11と、操作パネル12と、通信I/F13と、印刷機構部14と、無線ICタグリーダ部としてのNFCタグリーダ15と、CD/DVDドライブ16と、メモリカードドライブ17とを備え、例えばホスト装置40内のプリンタドライバから制御命令を受けて印刷を実行するプリンタである。例えば、印刷装置10は、丸穴部20cを介してセットされるCD/DVDメディア20のレーベル面20bにホスト装置40から入力した画像を形成するレーベル印刷が可能である。
尚、この印刷装置10は、CD/DVDメディア20をCD/DVDドライブ16に挿入したりメモリカード50をメモリカードドライブ17に挿入したりすることでホスト装置40なしでCD/DVDドライブ16により読み取ったCD/DVDメディア20内の電子データに基づく画像やメモリカードドライブ17により読み取ったメモリカード50内の電子データに基づく画像を直接的に印刷(レーベル印刷も含む)することができる所謂ダイレクトプリンタでもある。
【0022】
制御部11は、CPU、RAM、ROM、メモリ制御部、不揮発性RAM等を備え、ホスト装置40から受信した印刷ジョブデータに応じた内容の印刷物を印刷機構部14に生成させる処理、印刷装置10の状態(利用可能な機能や消耗品の残量等)を表すステータス情報をそれを要求した機器に返送する処理等を行うユニットである。
このCPUは、ROM等に記憶されたプログラムに従って制御部11内の各部を統合的に制御する。RAMは、通信I/F13等が受信した印刷ジョブデータやその印刷ジョブデータに基づきCPUが生成したデータなどの一時記憶に用いられるメモリである。ROMは、CPUがRAMにロードして実行する各種のプログラムが圧縮された状態で記憶されている不揮発性メモリである。メモリ制御部は、CPUの指示に従って、通信I/F13等からRAMにデータを転送する処理や、RAMから印刷機構部14内のプリンタエンジンへデータを転送する処理などを行う。不揮発性RAMは、電源が落とされても保持しておくべき各種の情報の記憶装置として、印刷装置10(制御部11)に搭載されている書き換え可能な不揮発性メモリ(例えばEEPROMやNVRAM)である。
【0023】
操作パネル12は、ユーザと印刷装置10(制御部11)との間のユーザインタフェースユニットである。この操作パネル12は、ユーザー操作を受け付ける複数の押しボタンスイッチ、印刷装置10の状態に関する各種のメッセージを表示するためのLCD(液晶ディスプレイ)等を備えたユニットである。ここでのユーザー操作とは、例えば印刷レイアウトの指示操作、印刷対象の画像データの選択操作、CD/DVDメディア20へのレーベル印刷操作などである。
通信I/F13は、Bluetooth、IrDA、有線/無線LAN、USB等の各種通信手段に対応した少なくとも1つのインターフェース回路等を備え、例えばホスト装置40との間で所定の通信(情報交換)を行うためのインターフェースである。
印刷機構部14は、CDトレイ30、紙送り装置32、印字ヘッド34、プリンタエンジン等を備え、給紙された用紙上への印刷やCDトレイ30に置かれたCD/DVDメディア20のレーベル面20bへのレーベル印刷を実際に行う機構である。
レーベル印刷の際には、このCDトレイ30の突起部30aに丸穴部20cを介してCD/DVDメディア20がセットされ、CDトレイ30は印字ヘッド34の走査方向(主走査方向)と直交する用紙送り方向(副走査方向)に紙送り装置32により移動可能に印刷装置10本体に取り付けられる。
【0024】
NFCタグリーダ15は、NFCタグ22のチップ用アンテナと無線通信することによりICチップから情報を読み出す為のリーダ用アンテナ36等を備え、例えば制御部11の命令に従って、無線通信によりNFCタグ22に記録された情報を読み出すことができる。このNFCタグリーダ15は、少なくともリーダ用アンテナ36が印字ヘッド34と共に主走査方向移動可能にその印字ヘッド34に備えられ、CDトレイ30にセットされたCD/DVDメディア20のNFCタグ22と無線通信が可能とされる。
【0025】
CD/DVDドライブ16は、例えば制御部11の命令に従って、CD/DVDメディア20のデータ記録面20aに記録されている電子データを読み出したり、削除したり、書き換えたり、データ記録面20aに新たに電子データを書き込むことができる。
メモリカードドライブ17は、メモリカード50内の電子データを取り込むことができる。また、メモリカードドライブ17は、例えば制御部11の命令に従って、メモリカード50に記録されている電子データを削除したり、書き換えたり、メモリカード50に新たに電子データを書き込むことができる。
【0026】
ホスト装置40は、例えば印刷装置10が接続された一般的な構成のコンピュータ(OS、Webブラウザ等がインストールされたコンピュータ)に、印刷装置10用に開発された印刷装置制御用プログラム及びユーティリティプログラムをインストールしたパーソナルコンピュータ等である。印刷装置制御用プログラムは、アプリケーションプログラム(及びOS)から渡された印刷対象ドキュメントに関するデータに基づき、印刷装置10に供給する印刷ジョブデータを生成するプログラム(いわゆるプリンタドライバ)となっている。一方、ユーティリティプログラムは、ホスト装置40のユーザに、印刷装置10内に記憶されているリザーブジョブデータ(主として、自身が記憶させたもの)を簡単に利用できる環境を提供するためのプログラムである。
【0027】
上述のように構成された印刷装置10において、制御部11は、NFCタグリーダ15を用いてNFCタグ22から情報を取得する情報取得手段と、NFCタグリーダ15を用いてNFCタグ22の実位置を特定するタグ実位置特定手段と、CD/DVDメディア20の基準位置を特定する基準位置特定手段と、特定されたCD/DVDメディア20の基準位置に基づいて特定されたNFCタグ22の実位置を所定の位置とするための回転角度を算出する角度算出手段と、算出された回転角度に基づいて入力した画像を回転し、その画像をCD/DVDメディア20の印字領域Pに形成する画像形成手段とを機能的に備えている。
【0028】
(2)メディア上のNFCタグの位置を検出する方法
図4は、CDトレイ30にセットされたCD/DVDメディア20のNFCタグ22の位置を検出する方法を説明する図である。図4において、印刷装置10の制御部11は、印字ヘッド34を主走査方向に走査させ、且つその走査毎にCDトレイ30を紙送り装置32により副走査方向へ順次移動させてCD/DVDメディア20の全面をNFCタグリーダ15のリーダ用アンテナ36に走査させる(タグ実位置特定手段、情報取得手段)。この際、リーダ用アンテナ36から電界を送信してNFCタグ22に対して情報要求し、NFCタグ22からの応答(情報送信)を受信する(情報取得手段)。また、NFCタグ22から受信した搬送波の電圧レベル(リーダ用アンテナ36の受信波電圧)とCDトレイ30上の座標値とを関連付けて検出する。このCDトレイ30上の座標値は、印字ヘッド34の駆動機構及び紙送り装置32の駆動機構により特定可能である。そして、主走査方向、副走査方向が共にピーク電圧となる座標をNFCタグ22の実位置とする(タグ実位置特定手段)。
【0029】
(3)NFCタグの実位置に基づいてメディアの回転角度を算出する方法
図5は、CDトレイ30にセットされたCD/DVDメディア20の回転角度を算出する方法を説明する図である。(a)は印字領域が限定された円形メディア或いは異形メディアがNFCタグ22を所定位置とする非回転状態でセットされた場合を示し、(b)はメディアが回転角度θの回転状態でセットされた場合を示している。図5において、印刷装置10の制御部11は、CD/DVDメディア20の基準位置として例えばCDトレイ30の突起部30aの中心位置すなわちCD/DVDメディア20の丸穴部20cの中心位置を特定する(基準位置特定手段)。例えば、この突起部30aの中心位置は、CDトレイ30上の座標として例えば制御部11の不揮発性RAMに記憶されており、不揮発性RAMから読み込まれる。印字ヘッド34の走査方向をx軸、用紙送り方向をy軸とし、特定されたNFCタグ22の実位置を特定された基準位置を原点とする座標P2(x,y)に変換する。そして、実位置座標P2(x,y)を基準位置を原点とした所定の位置に基づく所定座標P1(x,y)とするための回転角度θを算出する(角度算出手段)。例えば、図5に示すように、NFCタグ22の所定座標P1(x,y)がx軸上にある場合には、CD/DVDメディア20の回転角度θは、実位置座標P2(x,y)を用いて図5の式(1)と表すことができる。
【0030】
(4)回転角度に応じて印刷イメージの座標変換を行う方法
図6は、CDトレイ30にセットされたCD/DVDメディア20の回転角度に応じた印刷イメージの座標変換を説明する図である。図5と同様に、(a)はメディアが非回転状態でセットされた場合を示し、(b)はメディアが回転角度θの回転状態でセットされた場合を示している。
ここで、NFCタグ22に記録されている印字領域の情報は、CD/DVDメディア20が図6(a)に示すような非回転状態における座標を示している。従って、図6(b)に示すような回転状態でセットされたCD/DVDメディア20に正しく印刷するには、回転角度θで回転させた印刷イメージを生成する必要がある。印刷イメージの回転に当たっては、印刷イメージを構成する各画素の座標変換処理が必要になる。例えば、図6に示すように、変換前のある画素の座標を(Px,Py)、回転角度θ分回転させたときの座標を(Qx,Qy)とすると、図6の式(2)の関係が成り立つ。よって、印刷装置10の制御部11は、図5の式(1)で算出した回転角度θにより座標変換処理が可能となる(画像形成手段)。
【0031】
(5)レーベル印刷時の画像形成装置の作動
図7は、印刷装置10の制御部11が例えばROMに記憶された所定のプログラムに従って実行するレーベル印刷時の制御作動のうちNFCタグ22の実位置を特定して回転角度θを算出する制御作動を示すフローチャートである。また、図8は、印刷装置10の制御部11が例えばROMに記憶された所定のプログラムに従って実行するレーベル印刷時の制御作動のうち印刷データを生成して印刷を実行する制御作動を示すフローチャートである。
【0032】
図7において、ステップS10(以下、ステップの記載は省略する)にて印字ヘッド34に備えられたリーダ用アンテナ36が駆動される。次いで、S11において、当該ライン上(主走査方向)にて印字ヘッド34が走査させられる。次いで、S12において、リーダ用アンテナ36から電界が送信されてNFCタグ22に対して情報(例えば印字領域に関する情報)が要求される。このときリーダ用アンテナ36近傍にNFCタグ22があれば、NFCタグ22が応答させられて情報が送信される。次いで、S13において、NFCタグ22から受信したリーダ用アンテナ36の受信波電圧とCDトレイ30上の座標値とが検出される。次いで、S14において、受信した情報が記憶装置例えば制御部11の不揮発性RAMに記憶される。次いで、S15において、CDトレイ30が紙送り装置32により次ラインへ移動させられる。次いで、S16において、CD/DVDメディア20の全面がNFCタグリーダ15のリーダ用アンテナ36に走査されたか否かが判断される。未だCD/DVDメディア20の全面が走査されずこのS16の判断が否定される場合はS11以下が繰り返し実行される。
【0033】
一方で、CD/DVDメディア20の全面の走査が完了してS16の判断が肯定される場合はS17において、リーダ用アンテナ36の受信波電圧の強さからCDトレイ30にセットされたCD/DVDメディア20のNFCタグ22の実位置が特定される。すなわち、主走査方向、副走査方向が共にピーク電圧となる座標がNFCタグ22の実位置とされる。次いで、S18において、基準位置としてCD/DVDメディア20の丸穴部20cの中心位置すなわち突起部30aの中心位置情報が例えば制御部11の不揮発性RAMから読み込まれ、座標原点に設定される。次いで、S19において、NFCタグ22の実位置がCD/DVDメディア20の基準位置を原点とする座標P2(x,y)に変換させられる。次いで、S20において、実位置座標P2(x,y)を用いて図5の式(1)により回転角度θが算出される。
【0034】
図8において、S100にて例えば画像データが記録されているメモリカード50がメモリカードドライブ17に挿入されてメモリカード50が認識されると、続くS110において、メモリカード50から画像データが取得される。次いで、S120において、図7のS14にて不揮発性RAMに記憶された印字領域に関する情報に基づいて印字領域内に収まるように印刷コンテンツが配置される。次いで、S130において、印刷イメージが生成される。次いで、S140において、図6の式(2)の関係に基づいてS130にて生成された印刷イメージが図7のS20にて算出された回転角度θにより座標変換処理される。次いで、S150において座標変換処理後の印刷イメージが色変換・ラスタライズされ、S160においてCD/DVDメディア20へのレーベル印刷が実行される。
【0035】
(6)まとめ
上記のように構成された印刷装置10において、印字領域Pが限定されるメディア(例えばCD/DVDメディア20)であってもそのメディアの位置合わせを気にすることなく、そのメディアの印字領域Pにあった画像を形成することができる。すなわち、CDトレイ30へのセット時にメディアの回転角度を合わせたり、メディアのサイズに合ったパネル設定などをしたり、印字領域Pを設定したりせずとも、そのメディアからインクがはみ出されることなく画像が形成されたり、好ましくない部分に印字することなく画像が形成される。
また、特定されたNFCタグ22の実位置を特定されたメディアの基準位置を原点とする座標に変換し、その座標をメディアの基準位置を原点とした所定の位置に基づく所定座標とするための回転角度θを算出するので、回転角度θが適切に算出される。
また、その所定の位置は、NFCタグ22がメディアに貼り付けられる予め規定された位置であるので、回転角度θが簡単に算出される。また、NFCタグ22の貼り付け位置に関連する情報をNFCタグ22に記憶する必要がない。
また、NFCタグリーダ15は画像を形成する為の印字ヘッド34に備えられ、メディアは印字ヘッド34の走査方向と直交する用紙送り方向に移動可能なCDトレイ30にセットされ、印字ヘッド34の走査毎にCDトレイ30を順次移動させてメディアの全面をNFCタグリーダ15に走査させることによりNFCタグ22の実位置を特定することから、例えばメディアの全面を覆うように同一平面上にマトリックス状にNFCタグリーダ15を配置せずとも、すなわちより少ないNFCタグリーダ15を備えるだけで、NFCタグ22の実位置を適切に特定することができる。また、印字ヘッド34とCDトレイ30とを備えてレーベル印刷が可能な例えばよく知られたプリンタの従来構成をそのまま転用することができる。
【0036】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、所定の位置はNFCタグ22がCD/DVDメディア20に貼り付けられる予め規定された位置であったが、NFCタグ22がメディアに貼り付けられた貼付位置に関する情報をNFCタグ22に更に記録し、NFCタグ22がCD/DVDメディア20の任意の位置に貼り付けられるようにしても良い。この場合、所定の位置は、メディアの基準位置を原点とした貼付位置に基づく座標となる。これによっても、回転角度が簡単に算出される。特に、貼付位置をメディアの基準位置を原点とした直交座標系における一方の座標軸上、例えばx軸上或いはy軸上としても良い。これにより、回転角度が一層簡単に算出される。
【0037】
また、前述の実施例に加えて、印刷装置10の制御部11は、画像が既に形成された領域すなわちメディアの非回転状態において画像の印刷イメージを生成した領域を例えば制御部11の不揮発性RAMに記憶する印字領域記憶手段を更に機能的に備えても良い。これにより、メディアの印字領域を画像が既に印刷された領域を除いた新たな印字領域に更新することができ、既に画像が印刷された部分に重なることなく画像を適切に追加印刷することができる。また、印刷を途中で止めたような場合にも追記が可能になる。
具体的には、NFCタグリーダ15をNFCタグ22に情報を書き込むこともできる無線ICタグリーダ/ライタとし、画像が既に形成された領域に関する情報をNFCタグ22に書き込み、この情報を次回の印字時に読み出す。これにより、メディアの印字領域が新たな印字領域に簡単に更新される。
或いは、メディアを特定するメディア識別情報(例えばメディアID)と関連付けて画像が既に形成された領域に関する情報を所定の記憶装置例えば制御部11の不揮発性RAMに記憶させ(印字領域記憶手段)、次回の印刷時にメディアIDを照合し、一致した場合にはその情報を読み出す。これによっても、メディアの印字領域が新たな印字領域に簡単に更新される。
【0038】
また、前述の実施例に加えて、NFCタグ22に記録される情報として、メディアの外形寸法が記憶されても良い。
また、前述の実施例では、印字媒体としてCD/DVDメディア20を例示したが、印刷装置10により画像が形成される媒体であれば良い。例えば、必ずしも丸穴部20cを有する印字媒体である必要はなく、穴がないことはもちろんであるが穴が三角形や四角形等であっても良い。メディアに穴がない場合には、CDトレイ30の突起部30aも必要なく、単にCDトレイの所定の載置位置にメディアがセットされる。このような場合には、メディアの基準位置として突起部30aの中心位置を特定することはできないが、載置されたメディアの位置とそのメディアの回転角度がわかれば、基準位置はどのように定義されていても良い。また、印刷装置10により形成される画像には、テキスト等も含まれることは言うまでもない。また、印刷装置10は少なくともメディアに画像を形成する機能が備わっているものであればよい。
【0039】
また、本発明にかかる技術的思想は、上述した印刷装置10以外の発明としても捉えることができる。一例として、上述した印刷装置10における各手段に対応する工程を有する印刷装置10の制御方法としても発明を把握することができる。また、上述した印刷装置10における各手段に対応する機能を制御部11(コンピュータ)に実現させる印刷装置10の制御プログラムとしても発明を把握することができる。さらに、上述した印刷装置10に適用され得る印字媒体(例えばCD/DVDメディア20)のみでも発明を把握することができる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】印刷装置及びCD/DVDメディアを例示する外観図である。
【図2】印刷装置及びCD/DVDメディアの構成を例示するブロック図である。
【図3】本発明が適用される各種CD/DVDメディアを例示する外観図である。
【図4】NFCタグの実位置を検出する方法を説明する図である。
【図5】CD/DVDメディアの回転角度を算出する方法を説明する図である。
【図6】回転角度に応じた印刷イメージの座標変換を説明する図である。
【図7】制御部が実行する回転角度算出時のフローチャートである。
【図8】制御部が実行する印刷イメージ座標変換処理時のフローチャートである。
【符号の説明】
【0041】
10:印刷装置(画像形成装置)、11:制御部(情報取得手段、情報取得工程、情報取得機能、タグ実位置特定手段、タグ実位置特定機能、タグ実位置特定工程、基準位置特定手段、基準位置特定工程、基準位置特定機能、角度算出手段、角度算出工程、角度算出機能、画像形成手段、画像形成工程、画像形成機能、印字領域記憶手段、コンピュータ)、15:NFCタグリーダ(無線ICタグリーダ部、無線ICタグリーダ/ライタ)、20:CD/DVDメディア(メディア、印字媒体)、22:NFCタグ(無線ICタグ)、30:CDトレイ(メディアトレイ)、34:印字ヘッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を入力し、メディアに該画像を形成する画像形成装置であって、
前記メディアの印字領域に関する情報が記録された無線ICタグが前記メディアに備えられている場合に、
前記無線ICタグに記録された情報を読み出すことができる無線ICタグリーダ部と、
前記無線ICタグリーダ部を用いて前記無線ICタグから前記情報を取得する情報取得手段と、
前記無線ICタグリーダ部を用いて前記無線ICタグの実位置を特定するタグ実位置特定手段と、
前記メディアの基準位置を特定する基準位置特定手段と、
前記特定されたメディアの基準位置に基づいて前記特定された無線ICタグの実位置を所定の位置とするための回転角度を算出する角度算出手段と、
前記算出された回転角度に基づいて前記画像を回転し、該画像を前記メディアの印字領域に形成する画像形成手段と
を、備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記角度算出手段は、前記特定された無線ICタグの実位置を前記特定された基準位置を原点とする座標に変換し、該座標を前記メディアの基準位置を原点とした前記所定の位置に基づく所定座標とするための回転角度を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記所定の位置は、前記無線ICタグが前記メディアに貼り付け乃至埋め込まれる予め規定された位置であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記無線ICタグには、該無線ICタグが前記メディアに貼り付け乃至埋め込まれた貼付位置に関する情報が更に記録されており、
前記所定の位置は、前記メディアの基準位置を原点とした前記貼付位置に基づく座標であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記貼付位置は、前記メディアの基準位置を原点とした直交座標系における一方の座標軸上にあることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記無線ICタグリーダ部は、前記画像を形成する為の印字ヘッドに備えられ、
前記メディアは、前記印字ヘッドの走査方向と直交する用紙送り方向に移動可能なメディアトレイにセットされ、
前記タグ実位置特定手段は、前記印字ヘッドの走査毎に前記メディアトレイを順次移動させて前記メディアの全面を前記無線ICタグリーダ部に走査させることにより、前記無線ICタグの実位置を特定することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像が既に形成された領域を記憶する印字領域記憶手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記無線ICタグリーダ部は、前記無線ICタグに情報を書き込むこともできる無線ICタグリーダ/ライタであり、
前記印字領域記憶手段は、前記画像が既に形成された領域に関する情報を前記無線ICタグに書き込むことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記印字領域記憶手段は、前記メディアを特定するメディア識別情報と関連付けて前記画像が既に形成された領域に関する情報を所定の記憶装置に記憶させることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項10】
画像を入力し、メディアに該画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
前記メディアの印字領域に関する情報が記録された無線ICタグが前記メディアに備えられ、且つ前記無線ICタグに記録された情報を読み出すことができる無線ICタグリーダ部が前記画像形成装置に備えられている場合に、
前記無線ICタグリーダ部を用いて前記無線ICタグから前記情報を取得する情報取得工程と、
前記無線ICタグリーダ部を用いて前記無線ICタグの実位置を特定するタグ実位置特定工程と、
前記メディアの基準位置を特定する基準位置特定工程と、
前記特定されたメディアの基準位置に基づいて前記特定された無線ICタグの実位置を所定の位置とするための回転角度を算出する角度算出工程と、
前記算出された回転角度に基づいて前記画像を回転し、該画像を前記メディアの印字領域に形成する画像形成工程と
を、備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項11】
コンピュータを請求項1乃至請求項9に記載の画像形成装置として動作させることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
画像形成装置にセットされ、該画像形成装置に入力された画像が面上に形成される印字媒体であって
印字領域に関する情報が記録された無線ICタグを備え、
前記画像形成装置により、
無線ICタグリーダ部を用いて前記無線ICタグから前記情報が取得され、
前記無線ICタグリーダ部を用いて前記無線ICタグの実位置が特定され、
基準位置が特定され、
前記特定された基準位置に基づいて前記特定された無線ICタグの実位置を所定の位置とするための回転角度が算出され、
前記算出された回転角度に基づいて前記画像が回転され、該画像が前記印字領域に形成されることを特徴とする印字媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−214460(P2009−214460A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−61593(P2008−61593)
【出願日】平成20年3月11日(2008.3.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】