説明

画像形成装置および印刷依頼端末および印刷制御システムおよび画像形成方法

【課題】
学校におけるネットワーク環境において、職員室のパソコンからの教師の印刷指示の間違いにより、設定された時間帯に印刷出力してはいけない教室内のプリンタに印刷出力させないようにすることができる画像形成装置および印刷依頼端末および印刷制御システムおよび画像形成方法を提供する。
【解決手段】
画像形成装置であるプリンタ21において、印刷を許可するユーザ名が日時毎に記載された時間割をメモリ24に記憶し、ネットワークインタフェース(NWI/F)22で印刷ジョブを受信すると、制御部23が、メモリ24の時間割を参照し、該印刷ジョブの印刷時刻の時間割に記載されたユーザ名が該印刷ジョブの作成者と一致すれば該印刷ジョブの印刷が可能であると判断して該印刷ジョブの印刷を行い、一致しない場合は、該印刷ジョブの印刷が不可能であると判断して該印刷ジョブを破棄する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置および印刷依頼端末および印刷制御システムおよび画像形成方法に関し、特に、学校におけるネットワーク環境において、職員室のパソコンからの教師の印刷指示の間違いにより、設定された時間帯に印刷出力してはいけない教室内のプリンタに印刷出力させないようにすることができる画像形成装置および印刷依頼端末および印刷制御システムおよび画像形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、学校という職員室と教室とが混在した環境での印刷システムは、職員室内のパーソナルコンピュータからの指示で、職員室内のプリンタと教室内のプリンタにそれぞれ印刷出力させることができた。
【0003】
教師が、職員室内のパーソナルコンピュータから職員室内のプリンタに印刷出力させるのはもちろんであり、また、教室内のプリンタに対してはその教師が行なう授業の準備の為の書類を生徒数分出力させる等に使用される。
【0004】
しかし、教師が、職員室内のパーソナルコンピュータから職員室内のプリンタに対して、名簿等の生徒に見られたくない書類を出力させる場合に、間違って生徒のいる教室内のプリンタに対して出力するケースがあった。
【0005】
また、教師が、職員室内のパーソナルコンピュータから授業の準備の為にこれから授業を行う教室内のプリンタに対して準備の書類を出力させる場合に、間違って他の教室内のプリンタに対して出力してしまうケースがあった。
【0006】
このような問題に対処するために、特許文献1には、ファクシミリの操作者が印刷出力を禁止するように設定された時間帯においては、データをファクシミリ受信した場合であっても印刷出力されない画像形成装置、画像形成システム及び制御方法が提案されている。
【特許文献1】特開2000−022923号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1の発明では、印刷を拒否する時間帯を設定することで時間帯に応じて出力を禁止することができるが、教室内のプリンタのように、曜日によって行なわれる授業の時間帯が変わって出力禁止する時間帯の設定が変化する環境では、毎日設定を変更する必要があり手間が掛かった。
【0008】
また、特許文献1の発明では、システム内の他のファクシミリとの間で出力を制御するような記載はされておらず、これでは教室に出力させる際に他の教室に間違って出力することを完全に防止することはできない。
【0009】
また、特許文献1の発明では、メモリ内には受信した印刷ジョブが保存されるので、後でキー操作でメモリ内に保存された印刷ジョブが印刷できてしまうという情報漏洩の問題も発生することが考えられる。
【0010】
そこで、この発明は、学校におけるネットワーク環境において、職員室のパソコンからの教師の印刷指示の間違いにより、設定された時間帯に印刷出力してはいけない教室内のプリンタに印刷出力させないようにすることができる画像形成装置および印刷依頼端末および印刷制御システムおよび画像形成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成する為、請求項1の発明は、印刷ジョブを受信して印刷を行う画像形成装置において、印刷を許可するユーザ名を日時毎に記載された時間割を記憶する時間割記憶手段と、前記印刷ジョブの印刷に際して前記時間割を参照し、該印刷ジョブの印刷時刻に記載されたユーザ名が該印刷ジョブの作成者と一致すれば該印刷ジョブの印刷が可能であると判断し、一致しない場合は、該印刷ジョブの印刷が不可能であると判断する印刷可否判断手段と、前記印刷可否判断手段により印刷が可能であると判断した場合は該印刷ジョブの印刷を行い、印刷が不可能であると判断した場合は該印刷ジョブを破棄する印刷制御手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
また、請求項2の発明は、印刷ジョブを複数の画像形成装置のいずれかに送信して印刷依頼を行う印刷依頼端末において、日時毎に印刷が許可されるユーザ名が前記複数の画像形成装置に対応して記載された時間割を記憶する時間割記憶手段と、前記印刷依頼に際して、前記時間割を参照して印刷可能な画像形成装置を選択する画像形成装置選択手段とを具備することを特徴とする。
【0013】
また、請求項3の発明は、印刷ジョブを複数の画像形成装置のいずれかに送信して印刷依頼を行う印刷依頼端末と、前記印刷依頼を管理するサーバとを有する印刷制御システムにおいて、前記サーバは、日時毎に印刷を許可されるユーザ名が前記複数の画像形成装置に対応して記載された時間割を記憶する時間割記憶手段を具備し、前記印刷依頼端末は、前記印刷依頼に際して前記サーバの前記時間割を参照して印刷可能な画像形成装置を選択する画像形成装置選択手段を具備することを特徴とする。
【0014】
また、請求項4の発明は、印刷ジョブを受信して印刷を行う画像形成装置における画像形成方法において、印刷を許可するユーザ名を日時毎に記載された時間割を時間割記憶手段により記憶し、前記印刷ジョブの印刷に際して前記時間割を参照し、該印刷ジョブの印刷時刻に記載されたユーザ名が該印刷ジョブの作成者と一致すれば該印刷ジョブの印刷が可能であると印刷可否判断手段により判断し、一致しない場合は、該印刷ジョブの印刷が不可能であると印刷可否判断手段により判断し、前記印刷可否判断手段により印刷が可能であると判断した場合は、該印刷ジョブの印刷を印刷制御手段により行い、印刷が不可能であると判断した場合は該印刷ジョブを印刷制御手段により破棄することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、印刷を許可するユーザ名を日時毎に記載された時間割を記憶する時間割記憶手段と、印刷ジョブの印刷に際して前記時間割を参照し、該印刷ジョブの印刷時刻に記載されたユーザ名が該印刷ジョブの作成者と一致すれば該印刷ジョブの印刷が可能であると判断し、一致しない場合は、該印刷ジョブの印刷が不可能であると判断する印刷可否判断手段と、印刷可否判断手段により印刷が可能であると判断した場合は該印刷ジョブの印刷を行い、印刷が不可能であると判断した場合は該印刷ジョブを破棄する印刷制御手段とを具備するように構成したので、学校におけるネットワーク環境において、職員室のパソコンからの教師の印刷指示の間違いにより、設定された時間帯に印刷出力してはいけない教室内のプリンタに印刷出力させないようにすることができ、間違って送信された場合には印刷ジョブがメモリ内に蓄えられることなく情報漏洩が起こる可能性をなくすことができる。
【0016】
また、本発明によれば、時間割の日時を曜日別に記入された内容にすれば印刷出力を禁止する時間帯を毎日設定しなくてもよくすることができ、設定内容は時間割の入力だけになるので人的な設定ミスを防止することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明に係わる画像形成装置および印刷依頼端末および印刷制御システムおよび画像形成方法の実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0018】
図1は、本発明に係わる印刷制御システム1の構成を示すシステム構成図である。
【0019】
図1に示すように、この印刷制御システム1は、職員室10内に配置された装置と教室(教室A)20、教室(教室B)30、教室(教室C)40のそれぞれの教室内に配置された装置とがネットワーク2によって接続される。
【0020】
職員室10内には、サーバ3、プリンタ(プリンタZ)4、パーソナルコンピュータ5があり、それぞれの装置はネットワーク2に接続される。
【0021】
また、教室(教室A)20、教室(教室B)30、教室(教室C)40内には、それぞれプリンタ(プリンタA)21、プリンタ(プリンタB)31、プリンタ(プリンタC)41、(教室内のプリンタを総称してプリンタ51と記す)が配置され、それぞれの装置はネットワーク2に接続される。
【0022】
職員室10内の、サーバ3は、各教室のプリンタ(プリンタA)21、プリンタ(プリンタB)31、プリンタ(プリンタC)41に時間割情報を送信する。
【0023】
また、職員室10内のプリンタ(プリンタZ)4は、職員室10内のパーソナルコンピュータ5から送られる印刷ジョブを受信して印刷する。
【0024】
また、職員室10内のパーソナルコンピュータ5は、印刷依頼端末であって、印刷制御システム1のユーザである教師が使用し、印刷ジョブの作成をすることができ、職員室10内のプリンタ(プリンタZ)4や各教室内のプリンタ51に作成した印刷ジョブを送信して印刷させる指示を行うことができる。
【0025】
教室(教室A)20内のプリンタ(プリンタA)21は、ネットワークインタフェース(以下ネットワークI/Fと呼ぶ)22と制御部23とメモリ24を備える。
【0026】
教室(教室B)30内のプリンタ(プリンタB)31、教室(教室C)40内のプリンタ(プリンタC)41もプリンタ(プリンタA)21と同様にそれぞれネットワークI/F32、42と制御部33、43とメモリ34、44を備える(以下、ネットワークI/F22、32、42を教室内のプリンタ51のネットワークI/Fと総称してネットワークI/F52と呼び、制御部23、33、43を教室内のプリンタ51の制御部と総称して制御部53と呼び、メモリ24、34、44を教室内のプリンタ51のメモリと総称してメモリ54と呼んで説明を行う)。
【0027】
また、教室内のプリンタ51では、ネットワークI/F52はパーソナルコンピュータ5からの印刷ジョブを受信し、制御部53はプリンタ51の統括的な制御を行い、受信した印刷ジョブの印刷可否の判断と印刷不可となった印刷ジョブのデータを削除する処理を行う。
【0028】
そして、各々のプリンタに備えられるメモリ24、34、44は、それぞれのメモリを備えるプリンタが配置された教室を使用する教師の時間割を記憶する。
【0029】
つまり、メモリ24は、教室(教室A)20を使用する教師についての時間割を記憶し、メモリ32は、教室(教室B)30を使用する教師についての時間割を記憶し、メモリ42は、教室(教室C)40を使用する教師についての時間割を記憶する。
【0030】
このように構成される印刷制御システム1では、パーソナルコンピュータ5で作成された印刷ジョブが職員室10内のプリンタ(プリンタZ)4に送信されるとプリンタ(プリンタZ)4は印刷ジョブを受信して印刷する。
【0031】
また、パーソナルコンピュータ5で作成された印刷ジョブが教室内のプリンタ51に送信されると、プリンタ51ではネットワークI/F52で印刷ジョブを受信して、制御部53が、印刷ジョブの内容とプリンタ51内のメモリ54に記憶する時間割とを比較して印刷可否の判断を行い、印刷可能な場合には印刷を行い、印刷不可応な場合には受信した印刷ジョブのデータを削除する。
【0032】
次に、メモリ24、34、44に記憶される時間割について図2を参照して説明を行う。
【0033】
図2は、メモリ24、34、44内に記憶される時間割について示した表であり、図2(a)はプリンタ(プリンタA)21のメモリ24に記憶される教室(教室A)20の時間割を示した表であり、図2(b)はプリンタ(プリンタB)31内のメモリ32に記憶される教室(教室B)30の時間割を示した表であり、図2(c)はプリンタ(プリンタC)41内のメモリ42に記憶される教室(教室C)40の時間割の内容について示した表である。
【0034】
これらの表には項目名として「教室名」「日時(曜日と時間)」「教師名」が記される。
【0035】
図2(a)に示すようにプリンタ(プリンタA)21内のメモリ24には、教室(教室A)20を使用するユーザ名である教師名についての時間割が記憶されている。
【0036】
例えば、教室(教室A)20は、月曜日の1時間目は教師aによって使用され、2時間目には教師bによって使用されることがメモリ24に記憶される。
【0037】
そして、メモリ24の表を参照することで、時刻が決まれば、その時刻にどの教師が教室(教室A)20を使用する予定なのかが判明する。
【0038】
また、図2(b)に示すようにメモリ32には教室(教室B)30を使用する教師についての時間割が記憶され、図2(c)に示すようにメモリ42には教室(教室C)40を使用する教師についての時間割が記憶される。
【0039】
そして、メモリ32を参照することで、日時が決まれば、その日時にどの教師が教室(教室B)30を使用する予定なのかが判明し、そして、メモリ42を参照することで、日時が決まれば、その日時にどの教師が教室(教室C)40を使用する予定なのかが判明する。
【0040】
次に、教室内のプリンタ51が印刷ジョブを受信したときに、制御部53が行う印刷可否の判断について図3を参照して説明を行う。
【0041】
図3は、教室内のプリンタ51が印刷ジョブを受信したときに、制御部53が行う印刷可否の判断について示した概念図である。
【0042】
プリンタ51がネットワークI/F52で印刷ジョブを受信すると、制御部53は、印刷ジョブの内容から印刷ジョブの作成者を把握し、メモリ54に記憶されている時間割から調べる時点での時刻にプリンタ51が配置された教室を使用するユーザ名である教師の名前は誰なのかを調べ、印刷ジョブの作成者とユーザ名である教師の名前とが同じか否かを確認する。
【0043】
そして、印刷ジョブの作成者とユーザ名である教師の名前とが同じであれば印刷可能であると判断し、同じでなかったら印刷不可能と判断する。
【0044】
制御部53によって、印刷可能と判断されると、プリンタ51で可能と判断された印刷ジョブを印刷し、印刷不可能と判断されると、制御部53が不可能と判断された印刷ジョブのデータを削除する。
【0045】
次に、印刷ジョブを受信したプリンタ51で行われる処理フローについて図4を参照して説明を行う。
【0046】
図4は、印刷ジョブを受信したプリンタ51で行われる処理フローについて示したフローチャートである。
【0047】
プリンタ51は、ネットワークI/F52でパーソナルコンピュータ5からの印刷ジョブを受信すると(ステップ401)、プリンタ51の制御部53が、受信した印刷ジョブの作成者の名前と調べる時点の時刻に基づいて、メモリ54内に記憶された内容から調べる時点の時刻にプリンタ51がある教室を使用する教師が誰かを調べ、印刷可否を判断する(ステップ402)。
【0048】
つまり、メモリ54が記憶する時間割より調べた教師名が、受信した印刷ジョブの作成者であれば印刷可能であると判断し、受信した印刷ジョブの作成者でなかったら印刷不可能であると判断する。
【0049】
印刷不可能だと判断されると(ステップ403でNO)、制御部53は、ステップ401で受信した印刷ジョブのデータを削除する(ステップ404)。
【0050】
受信した印刷ジョブのデータはプリンタ51上から削除されるので、情報漏洩が防止される。
【0051】
また、印刷可能だと判断されると(ステップ403でYES)、ステップ401で受信した印刷ジョブがプリンタ51で印刷される(ステップ405)。
【0052】
このようにプリンタ51でメモリ54内に記憶された時間割に基づいて受け取った印刷ジョブの印刷可否が制御されて、印刷されない場合は受信した印刷ジョブのデータは削除されるので、職員室10のパーソナルコンピュータ5からの印刷指示の間違いにより、教師が授業を担当していない教室内のプリンタから出力させる誤印刷を防ぐことができる。
【0053】
次に、教室内のプリンタ51のメモリ54が記憶する時間割がサーバ3から送られた情報により更新される処理について図5を参照して説明を行う。
【0054】
図5は、教室内のプリンタ51のメモリ54が記憶する時間割がサーバ3から送られた情報により更新される処理を示した概念図である。
【0055】
図5に示すように、時間割が決定したときに、サーバから教室の時間割がネットワーク2を介して各教室に送られる。
【0056】
時間割情報が送信された各教室のプリンタ(プリンタA)21、プリンタ(プリンタB)31、プリンタ(プリンタC)41は、それぞれのネットワークI/F22、32、42で時間割情報を受信し、制御部23、33、43が、それぞれメモリ24、34、44の内容を自動的に書き換える。
【0057】
このようにサーバ3から送信された時間割情報によってプリンタ51のメモリ54で記憶される時間割の内容が更新されるので、各々のプリンタ(プリンタA)21、プリンタ(プリンタB)31、プリンタ(プリンタC)41で更新作業をする手間を省くことができる。
【0058】
なお、本実施例では、印刷可否の判断を、制御部53が判断する時点の現在時刻と印刷ジョブの作成者とがメモリ54に記憶される時間割と比較されて行なわれるように説明したが、制御部53が印刷ジョブが送信された時刻と印刷ジョブの作成者とがメモリ54に記憶される時間割と比較されて行われるように構成してもよい。
【0059】
なお、図2を参照して説明した時間割は、教室毎の日時と教師名との情報を表で表しているが、プリンタ名毎の日時と教師名との情報を表で表すようにしてもよい。
【実施例2】
【0060】
実施例1では、印刷可否の判断が、印刷ジョブを受信する各教室内のプリンタ51内のメモリ54が記憶する時間割に基づいてプリンタ51で行われる印刷制御システム1について説明をおこなったが、本実施例では、印刷可能なプリンタの判断を職員室110内に配置されてネットワーク102に接続されるパーソナルコンピュータ105内のメモリ106が記憶する時間割に基づいてパーソナルコンピュータ105で行われる印刷制御システム100について説明を行う。
【0061】
まず、印刷制御システム100について図6を参照して説明を行う。
【0062】
図6は、印刷制御システム100について示したシステム構成図である。
【0063】
図6に示すように、印刷制御システム100は、職員室110内の装置と教室(教室A)120、教室(教室B)130、教室(教室C)140内の装置とがネットワーク102を介して接続される。
【0064】
職員室110内には、サーバ103、プリンタ(プリンタZ)4、パーソナルコンピュータ105が配置され、それぞれの装置はネットワーク102に接続される。
【0065】
職員室110内のパーソナルコンピュータ105は、印刷依頼端末であって、印刷ジョブを送信させることができ、そして、メモリ106、制御部107、表示部108を備える。
【0066】
職員室110内のサーバ103は、パーソナルコンピュータ105のメモリ106に記憶される時間割を更新させる為に、時間割情報をパーソナルコンピュータ105に送信する。
【0067】
職員室110内のプリンタ(プリンタZ)104は、パーソナルコンピュータ105から送信された印刷ジョブを受信し、印刷する。
【0068】
また、パーソナルコンピュータ105は、ユーザである教師の操作により印刷される原稿の印刷開始が指示されると、メモリ106に記憶されている時間割情報から印刷可否を判断して、印刷可能なプリンタをユーザに表示し、ユーザより出力先のプリンタが選択されると、選択されたプリンタのプリンタドライバで印刷ジョブが作成され、印刷ジョブを選択されたプリンタに送信する。
【0069】
パーソナルコンピュータ105内のメモリ106は、教室を使用する教師の名前が時間割毎に記載された教師の時間割を記憶し、制御部107は、パーソナルコンピュータ105の全体的な統括制御を行い、判断する時刻とログインユーザ名とから印刷可能なプリンタの判断を行い、表示部108は、パーソナルコンピュータ105における操作情報をユーザに表示して制御部107によって判断された印刷可能なプリンタの表示も行う。
【0070】
また、教室(教室A)120にはプリンタ(プリンタA)121が配置され、教室(教室B)130にはプリンタ(プリンタB)131が配置され、教室(教室C)140にはプリンタ(プリンタC)141が配置され、それぞれのプリンタはネットワーク102に接続される。
【0071】
また、プリンタ(プリンタA)121、プリンタ(プリンタB)131、プリンタ(プリンタC)141はパーソナルコンピュータ105から印刷ジョブの送信を受けると、受信した印刷ジョブの印刷を行う。
【0072】
このように構成される印刷制御システム100では、パーソナルコンピュータ105で原稿の印刷指示が行われると、印刷することができるプリンタがメモリ106に記憶された時間割に基づいて判断され、表示部108に表示される。
【0073】
印刷することができるプリンタの判断は、具体的には、パーソナルコンピュータ105のログインユーザ名と調べる時点の時刻とに基づいて、メモリ106に記憶されている時間割の内容からログインユーザ名の教師が使用することができる教室を調べ、その教室にあるプリンタを印刷可能なプリンタと判断して表示する。
【0074】
また、職員室110内のプリンタ(プリンタZ)104も使用可能なプリンタとして表示される。
【0075】
表示部108に表示されたプリンタからユーザは印刷するプリンタを選択し、選択されたプリンタのプリンタドライバによって印刷ジョブが作成されて、選択されたプリンタに印刷ジョブが送信される。
【0076】
そして、印刷ジョブを受信したプリンタは印刷を行う。
【0077】
次に、パーソナルコンピュータ105内のメモリ106内に記憶される教師の時間割について図7を参照して説明を行う。
【0078】
図7は、メモリ106内に記憶される教師の時間割を示した表であり、図7(a)はパーソナルコンピュータ105のメモリ106に記憶される教師の時間割を示した表であり、図7(b)は教師a専用の時間割を示した表である。
【0079】
これら表には項目名として「教室名」「日時(曜日と時間)」「教師名」が記される。
【0080】
図7(a)に示すように、パーソナルコンピュータ105のメモリ106に記憶される時間割には、日時が決まれば、その日時に教室(教室A)120、教室(教室B)130、教室(教室C)140を使用する教師が判明するように時間割が組まれている。
【0081】
この図7(a)に示す表により、判断する時点の時刻と教師名(ログインユーザ名)に基づいて、該時刻におけるその教師が使用することができる教室を判断することができる。
【0082】
また、図7(b)には、パーソナルコンピュータ105が教師a専用の端末であった場合に、教師a専用のパーソナルコンピュータ105内のメモリ106に記憶される教師の時間割が示されている。
【0083】
教師a専用であった場合には、パーソナルコンピュータ105を使用するユーザは教師aしかいないので、教師aが使用する教室についての情報だけが記憶されており、他の教師が使用する教室の情報については記憶されない。
【0084】
このように、パーソナルコンピュータ105が教師a専用の端末であった場合には、メモリ106に記憶する時間割は教師aが使用する教室だけが判断できる時間割でもよい。
【0085】
なお、本実施例ではパーソナルコンピュータ105は教師a専用の端末でなく、パーソナルコンピュータ105のメモリ106には図7(b)に示す表でなく図7(a)に示す表が記憶されているものとして説明を行う。
【0086】
次に、パーソナルコンピュータ105で原稿の印刷開始が指示された後に、制御部107によって印刷可能なプリンタの選択が行われる様子について図8を参照して説明を行う。
【0087】
図8は、パーソナルコンピュータ105で印刷開始が指示された後に、制御部107によって行われる印刷可能なプリンタの選択について示した概念図である。
【0088】
図8に示すように、印刷可能なプリンタが制御部107によって選択される際には、選択する時点の時刻とログインユーザ名とを、メモリ106に記憶されている日時とユーザ名である教師名とに比較し、該時刻でログインユーザが使用する教室はどの教室かを探し出す。
【0089】
調べた結果、使用する教室が判明すると、その教室内にあるプリンタを印刷可能なプリンタとして表示部108に表示し、使用する教室以外の教室内にあるプリンタは印刷不可能なプリンタとして表示部108には表示しない。
【0090】
次に、表示部108に表示される印刷可能なプリンタについて図9を参照して説明を行う。
【0091】
図9は、表示部109に表示されるプリンタ選択画面を示す画面構成図である。
【0092】
図9に示すように、プリンタ選択画面には、教室(教室B)130のプリンタ(プリンタB)131と職員室110のプリンタ(プリンタZ)104との選択肢が表示されており、教室(教室A)120のプリンタ(プリンタA)121と教室(教室C)140のプリンタ(プリンタC)141との選択肢は表示されない。
【0093】
それは、制御部107によって印刷可能なプリンタが図8を参照して説明したように調べられた結果、教室(教室B)130のプリンタ(プリンタB)131が印刷可能であると選択されたからである。
【0094】
ユーザは、パーソナルコンピュータ105で原稿の印刷開始の指示をした後に表示部108に表示される、この図9に示すプリンタ選択画面から出力させるプリンタを選択し、選択したプリンタのプリンタドライバによって原稿の印刷ジョブを作成して印刷ジョブの送信を行う。
【0095】
次に、印刷制御システム100において行われる印刷処理について図10を参照して説明を行う。
【0096】
図10は、印刷制御システム100で行われる印刷処理について示したフローチャートである。
【0097】
印刷制御システム100のパーソナルコンピュータ105でユーザである教師が文書作成ソフト等によって印刷原稿を作成し、ユーザは印刷指示を行う。
【0098】
そして、印刷開始の指示がユーザより行われると(ステップ1001)、パーソナルコンピュータ105内の制御部107は、図7(a)を参照して説明したメモリ106に記憶される時間割を参照して印刷可能なプリンタを調べる(ステップ1002)。
【0099】
制御部107が印刷可能なプリンタを調べる際には、図8を参照して説明したように選択する時点の時刻とログインユーザ名からメモリ106に記憶される時間割を参照し、該時刻にログインユーザ名である教師が使用することができる教室を調べ、その教室内にあるプリンタを印刷可能なプリンタとして表示部108に表示し、使用することのできる教室以外の教室内のプリンタは表示しない。
【0100】
表示される際は、図9を参照して説明したようにプリンタ選択画面に表示されるプリンタとして表示部108に表示される(ステップ1003)。
【0101】
そして、ユーザは、表示部108に表示されたプリンタ選択画面から出力先のプリンタを操作部109より入力する。
【0102】
ユーザによって操作部109より出力先のプリンタが入力されると、表示部108にユーザによって選択されたプリンタドライバが表示され、印刷ジョブの作成が行われる。
【0103】
そして印刷ジョブが作成されると、ユーザが選択したプリンタに印刷ジョブがパーソナルコンピュータ105送信される(ステップ1004)。
【0104】
印刷ジョブがパーソナルコンピュータ105より送信されると、印刷ジョブを受信した出力先として選択されたプリンタでは、印刷ジョブの受信後に印刷を行う(ステップ1005)。
【0105】
このように、印刷制御システム100においては、パーソナルコンピュータ105内のメモリ106に記憶された時間割情報に基づいて、パーソナルコンピュータ105で印刷可能なプリンタが選択されて、その時点で教師が使用しない教室のプリンタは選択することができないので、間違って他の教室に出力させるような誤印刷を防ぐことができる。
【0106】
次に、パーソナルコンピュータ105内のメモリ106が記憶する時間割がサーバ103から送られた情報により更新される処理について図11を参照して説明を行う。
【0107】
図11は、パーソナルコンピュータ105内のメモリ106が記憶する時間割がサーバ103から送られた情報により更新される処理を示した概念図である。
【0108】
図11に示すように、時間割が決定したときに、サーバ103からパーソナルコンピュータ105に新しい時間割の情報がネットワーク102を介してパーソナルコンピュータ105に送られる。
【0109】
時間割情報が送信されたパーソナルコンピュータ105は、新しい時間割情報を受信すると、メモリ106内の時間割情報を受信した時間割情報に更新する。
【0110】
ネットワーク102に複数のパーソナルコンピュータが接続される場合は、サーバ103からネットワーク102に接続されるパーソナルコンピュータに新しい時間割情報が送信され、ネットワーク102に接続されるパーソナルコンピュータ内のメモリに記憶される時間割情報の更新が行われる。
【0111】
なお、ネットワーク102に接続されるパーソナルコンピュータが単独の教師専用に設定されており、そのパーソナルコンピュータのメモリに記憶される時間割情報が、図7(b)に示すような単独の教師名についての時間割情報である場合には、サーバ103から単独の教師専用に設定されているパーソナルコンピュータに対して送信される時間割情報は単独の教師名についての時間割情報であってもよい。
【0112】
なお、図7を参照して説明した時間割は、教室毎の日時と教師名との情報を表で表しているが、プリンタ名毎の日時と教師名との情報を表で表すようにしてもよい。
【実施例3】
【0113】
実施例2では、印刷可能なプリンタの選択が、職員室110内に配置されてネットワーク102に接続されるパーソナルコンピュータ105内のメモリ106に記憶される時間割に基づいてパーソナルコンピュータ105で行われる印刷制御システム100について説明をおこなったが、本実施例では、職員室213内に配置されてネットワーク202に接続されるサーバ203内のメモリ206に記憶される時間割を参照して、職員室213内に配置されてネットワーク202に接続されるパーソナルコンピュータ208で印刷可能なプリンタの選択が行われる印刷制御システム200について説明を行う。
【0114】
まず、印刷制御システム200について図12を参照して説明を行う。
【0115】
図12は、印刷制御システム200について示したシステム構成図である。
【0116】
図12に示すように、印刷制御システム200は、職員室213内の装置と教室(教室A)220、教室(教室B)230、教室(教室C)240内の装置とがネットワーク202を介して接続される。
【0117】
職員室213内には、サーバ203、プリンタ(プリンタZ)207、パーソナルコンピュータ208が配置され、それぞれの装置はネットワーク202に接続される。
【0118】
職員室213内のサーバ203は、ネットワークI/F204、制御部205、メモリ206を備え、パーソナルコンピュータ208から時間割情報の参照要求があれば、パーソナルコンピュータ208の時間割情報の参照を受け付けて時間割情報の送信を行い、また、プリントサーバとしてパーソナルコンピュータ208から送信された印刷ジョブを受信し出力先のプリンタに印刷ジョブを送信する。
【0119】
サーバ203内のネットワークI/F204は、パーソナルコンピュータ208からの時間割情報の参照要求を受け付け、また、パーソナルコンピュータ208からの印刷ジョブを受け付ける。
【0120】
サーバ203内の制御部205は、サーバ203の統括的な制御を行う。
【0121】
サーバ203内のメモリ206は、時間割情報を記憶する。
【0122】
職員室213内のプリンタ(プリンタZ)207は、プリントサーバとしてのサーバ203から印刷ジョブの送信を受けると、受け付けた印刷ジョブの印刷を行う。
【0123】
職員室213内のパーソナルコンピュータ208は、印刷依頼端末であって、ネットワークI/F209、制御部210、表示部211、操作部212を備え、パーソナルコンピュータ208で印刷を開始する際には、サーバ203のメモリ206が記憶する時間割情報を参照し、参照した時間割情報に基づいて印刷可能なプリンタの選択を行い、印刷可能なプリンタへの印刷ジョブを送信する。
【0124】
パーソナルコンピュータ208内のネットワークI/F209は、サーバ203に対する時間割情報の参照要求を送信し、サーバ203の時間割情報を参照する際に情報の授受を行い、また、作成された印刷ジョブを指定されたプリンタに送信する。
【0125】
パーソナルコンピュータ208内の制御部210は、パーソナルコンピュータ208の統括的な制御を行い、また、ユーザから印刷開始が指示された際に、選択する時点の現在時刻とログインユーザ名とからサーバ203より参照した時間割情報に基づいて印刷可能なプリンタの選択を行う。
【0126】
パーソナルコンピュータ208内の表示部211は、ユーザに対して操作情報等を表示し、制御部210によって選択される印刷可能なプリンタの表示も行う。
【0127】
パーソナルコンピュータ209内の操作部212は、ユーザからの指示を受け付ける。
【0128】
また、教室(教室A)220にはプリンタ(プリンタA)221が配置され、教室(教室B)230にはプリンタ(プリンタB)231が配置され、教室(教室C)240にはプリンタ(プリンタC)241が配置され、それぞれのプリンタはネットワーク202に接続される。
【0129】
各教室に配置されるプリンタ(プリンタA)221、プリンタ(プリンタB)231、プリンタ(プリンタC)241は、パーソナルコンピュータ208で作成されてサーバ203を経由して送信される印刷ジョブを受信すると、受信した印刷ジョブの印刷を行う。
【0130】
このように構成される印刷制御システム200において、パーソナルコンピュータ208で印刷開始の指示が行われると、パーソナルコンピュータ208からサーバ203に時間割情報の要請を行い、パーソナルコンピュータ208の制御部210は、サーバ203のメモリ206が記憶する時間割情報を参照して印刷可能なプリンタの選択を行い、表示部211に印刷可能なプリンタを表示する。
【0131】
ユーザは表示部211に表示されたプリンタより出力先のプリンタを選択して、選択されたプリンタのプリンタドライバによって印刷ジョブが作成され、パーソナルコンピュータ208のネットワークI/F209より出力先のプリンタに対して印刷ジョブが送信される。
【0132】
パーソナルコンピュータ208から送信された印刷ジョブは、一端、サーバ203に蓄えられて、指定されたプリンタでの印刷が可能になり次第、指定されたプリンタに印刷ジョブが送られ、印刷ジョブを受信したプリンタは印刷を行う。
【0133】
サーバ203内のメモリ206に記憶される時間割情報は、実施例2において図7(a)を参照して説明したメモリ106に記憶される時間割情報と同様であって、各教室を使用する日時が決まればその時間にその教室を使用する教師の名前が分かるように時間割が組まれている。
【0134】
そして、パーソナルコンピュータ208内の制御部210で行われる使用可能なプリンタの選択については、実施例2において図8を参照して説明した制御部107で行われる印刷可能なプリンタの選択と同様であって、選択する時点での現在時刻とパーソナルコンピュータ208のログインユーザ名とに基づいて、サーバ203より参照した時間割情報から使用可能なプリンタが選択される。
【0135】
そして、選択されたプリンタの表示部211への表示については、実施例2において図9を参照して説明したプリンタ選択画面と同様であって、制御部107によって使用可能なプリンタと選択されたプリンタと職員室213内のプリンタ(プリンタZ)207が使用可能なプリンタとするプリンタ選択画面が表示部211に表示され、使用可能と選択されなかったプリンタはプリンタ選択画面に表示されない。
【0136】
次に、印刷制御システム200で行われる印刷制御処理について図13を参照して説明を行う。
【0137】
図13は、印刷制御システム200で行われる印刷制御処理について示したフローチャートである。
【0138】
パーソナルコンピュータ208を使用するユーザである教師が原稿の印刷開始をパーソナルコンピュータ208の操作部212より指示すると(ステップ1301)、制御部210はサーバ203のメモリ206が記憶する時間割情報を参照し(ステップ1302)、制御部210によって使用可能なプリンタの選択が行われる(ステップ1303)。
【0139】
制御部210によって行われるプリンタの選択は、プリンタの選択が行われる時の現在時刻とパーソナルコンピュータ208のログインユーザ名とに基づいて、サーバ203より参照した時間割情報から使用可能なプリンタが選択され、選択される時点でユーザである教師が使用しない教室内のプリンタは選択されない(ステップ1303)。
【0140】
制御部210によって印刷可能なプリンタが選択されると、表示部211に選択された印刷可能なプリンタと職員室213内のプリンタ(プリンタZ)207との表示が行われる(ステップ1304)。
【0141】
すると、ユーザは表示部211に表示された実施例2で図9を参照して説明したプリンタ選択画面より、出力先とするプリンタを選んで操作部212より入力する。
【0142】
ユーザによって出力先のプリンタが入力されると、出力先のプリンタのプリンタドライバによって、印刷ジョブの作成が行われる。
【0143】
印刷ジョブが作成されると、出力先のプリンタに向けて作成された印刷ジョブがネットワークI/F209より送信される(ステップ1305)。
【0144】
パーソナルコンピュータ208から送信された印刷ジョブは、プリントサーバの役目を果たすサーバ203に送信される。
【0145】
サーバ203は、パーソナルコンピュータ208より送信された印刷ジョブを受信すると(ステップ1306)、印刷ジョブに記された出力先のプリンタの空き状況を調べて、空いていない状態のときは受信した印刷ジョブをサーバ203にプールし、空いている状態のときに出力先のプリンタに受信した印刷ジョブを送信する(ステップ1307)。
【0146】
そして、出力先の印刷ジョブと選択されたプリンタにおいては、印刷ジョブを受信して印刷を行なう(ステップ1308)。
【0147】
このように、印刷制御システム200においては、サーバ203内のメモリ206に記憶された時間割情報に基づいて、パーソナルコンピュータ208で印刷可能なプリンタが選択されて、その時点で教師が使用しない教室のプリンタは選択することができないので、間違って他の教室に出力させるような誤印刷を防ぐことができる。
【0148】
なお、サーバ203は職員室213内にあるように説明したが、ネットワーク202に接続される環境であれば、必ずしも職員室213内に配置されなくてもよい。
【0149】
なお、サーバ203内のメモリ206に記憶される時間割情報は、図7(a)を参照して説明したように1つの時間割情報に複数の教師名の情報が記憶される時間割情報であるように説明したが、職員室213内のパーソナルコンピュータ208が単独の教師専用の端末である場合には、サーバ203内のメモリ206には図7(b)を参照して実施例2で説明したように、単独の教師名についての時間割情報を記憶するようにすることもできる。
【0150】
なお、図7を参照して説明した時間割は、教室毎の日時と教師名との情報を表で表しているが、プリンタ名毎の日時と教師名との情報を表で表すようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0151】
この発明は、教師がいる職員室と生徒がいる教室というように区別された場所での印刷制御システムにおいて利用可能である。
【0152】
この発明によれば、職員室のパーソナルコンピュータから出力指示した印刷ジョブが教師の使用する教室以外の教室に間違って印刷指示されて印刷が行われ生徒に見られてしまう誤印刷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0153】
【図1】印刷制御システム1の概略を示すシステム構成図。
【図2】メモリ24、34、44内に記憶される時間割の内容について示した表。
【図3】プリンタ51内の制御部53で行われる印刷可否の判断について示した概念図。
【図4】プリンタ51で行われる処理フローを示したフローチャート。
【図5】プリンタ51内のメモリ54が記憶する時間割が更新される様子を示した概念図。
【図6】印刷制御システム100の構成を示すシステム構成図。
【図7】メモリ106に記憶される教師の時間割を示した表。
【図8】制御部107で行われる印刷可能なプリンタの選択について示した概念図。
【図9】表示部109に表示されるプリンタ選択画面を示す画面構成図。
【図10】印刷制御システム100で行われる印刷処理について示したフローチャート。
【図11】サーバ103から送られる情報によりメモリ106内の時間割情報が更新される様子を示した概念図。
【図12】印刷制御システム200の構成を示すシステム構成図。
【図13】印刷制御システム200で行われる処理について示したフローチャート。
【符号の説明】
【0154】
1 印刷制御システム
2 ネットワーク
3 サーバ
4 プリンタZ
5 パーソナルコンピュータ
10 職員室
20 教室A
30 教室B
40 教室C
21 プリンタA
31 プリンタB
41 プリンタC
22、32、42 ネットワークI/F
23、33、43 制御部
24、34、44 メモリ
100 印刷制御システム
102 ネットワーク
103 サーバ
104 プリンタZ
105 パーソナルコンピュータ
106 メモリ
107 制御部
108 表示部
110 職員室
120 教室A
130 教室B
140 教室C
121 プリンタA
131 プリンタB
141 プリンタC
200 印刷制御システム
202 ネットワーク
203 サーバ
204 ネットワークI/F
205 制御部
206 メモリ
207 プリンタZ
208 パーソナルコンピュータ
209 ネットワークI/F
210 制御部
211 表示部
212 操作部
213 職員室
220 教室A
230 教室B
240 教室C
221 プリンタA
231 プリンタB
241 プリンタC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷ジョブを受信して印刷を行う画像形成装置において、
印刷を許可するユーザ名を日時毎に記載された時間割を記憶する時間割記憶手段と、
前記印刷ジョブの印刷に際して前記時間割を参照し、該印刷ジョブの印刷時刻に記載されたユーザ名が該印刷ジョブの作成者と一致すれば該印刷ジョブの印刷が可能であると判断し、一致しない場合は、該印刷ジョブの印刷が不可能であると判断する印刷可否判断手段と、
前記印刷可否判断手段により印刷が可能であると判断した場合は該印刷ジョブの印刷を行い、印刷が不可能であると判断した場合は該印刷ジョブを破棄する印刷制御手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
印刷ジョブを複数の画像形成装置のいずれかに送信して印刷依頼を行う印刷依頼端末において、
日時毎に印刷が許可されるユーザ名が前記複数の画像形成装置に対応して記載された時間割を記憶する時間割記憶手段と、
前記印刷依頼に際して、前記時間割を参照して印刷可能な画像形成装置を選択する画像形成装置選択手段と
を具備することを特徴とする印刷依頼端末。
【請求項3】
印刷ジョブを複数の画像形成装置のいずれかに送信して印刷依頼を行う印刷依頼端末と、前記印刷依頼を管理するサーバとを有する印刷制御システムにおいて、
前記サーバは、
日時毎に印刷を許可されるユーザ名が前記複数の画像形成装置に対応して記載された時間割を記憶する時間割記憶手段
を具備し、
前記印刷依頼端末は、
前記印刷依頼に際して前記サーバの前記時間割を参照して印刷可能な画像形成装置を選択する画像形成装置選択手段
を具備することを特徴とする印刷制御システム。
【請求項4】
印刷ジョブを受信して印刷を行う画像形成装置における画像形成方法において、
印刷を許可するユーザ名を日時毎に記載された時間割を時間割記憶手段により記憶し、
前記印刷ジョブの印刷に際して前記時間割を参照し、該印刷ジョブの印刷時刻に記載されたユーザ名が該印刷ジョブの作成者と一致すれば該印刷ジョブの印刷が可能であると印刷可否判断手段により判断し、一致しない場合は、該印刷ジョブの印刷が不可能であると印刷可否判断手段により判断し、
前記印刷可否判断手段により印刷が可能であると判断した場合は、該印刷ジョブの印刷を印刷制御手段により行い、印刷が不可能であると判断した場合は該印刷ジョブを印刷制御手段により破棄する
ことを特徴とする画像形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−283591(P2007−283591A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−112141(P2006−112141)
【出願日】平成18年4月14日(2006.4.14)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】