説明

画像形成装置および情報処理方法、プログラム

【課題】 USBメモリ内のデータを画像形成装置で用いる際に、画像形成装置の利便性を損なわせることなく、USBメモリの抜き忘れを防止すること
【解決手段】 画像形成装置に接続されたUSBメモリ内のデータに対するジョブの選択を受け付け、選択されたジョブのうち最後に残ったジョブについては、当該接続されたUSBメモリが取り外されたことを検知したあとに実行する画像形成装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着脱可能な記憶媒体を接続する画像形成装置とその画像形成装置における情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複合機においてもUSBポートを搭載し、USBメモリデバイスを接続することができるようになっている。
【0003】
複合機にUSBメモリデバイスを接続した際の利用形態として、USBメモリデバイス内に保存されている文書データを読み出し、複合機上で直接印刷する、また当該文書をFAXで送信する等の形態が存在する。
【0004】
上述の利用を行った場合、印刷やFAX送信などの作業が終了した際には、接続したUSBメモリデバイスを抜き取ることが必要となる。
【0005】
しかし、印刷やFAX送信などのユーザが目的とする作業が終了した際には、当該目的の作業が終了したことに満足し、USBメモリの取り外しを忘れてしまうことがある。
【0006】
そこで、このようなUSBメモリデバイスの抜き忘れを防ぐために、特許文献1には、外部記憶装置が取り外されたことを検知したときに外部記憶装置から取得したデータを印刷する仕組みが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−181336
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら特許文献1で開示されている技術では、USBメモリデバイス内のデータを複数の処理(印刷およびFAX送信等)で利用する場合には、USBメモリデバイスの抜き差しが、各処理を実行する度に発生してしまう。
【0009】
例えばUSBメモリデバイス内のデータを印刷して、さらにFAX送信する場合には、USBメモリデバイスを複合機に接続して印刷指示を行い、その後、一旦USBメモリデバイスを複合機から抜いて印刷出力してから、再度FAX送信のためにUSBメモリデバイスを複合機に接続して、FAX送信指示後に再度USBメモリデバイスを抜かなければならなかった。
【0010】
このように、特許文献1に記載の技術では、USBメモリデバイスの抜き忘れを防止することは可能であっても、操作が煩雑であり、複合機の利便性が損なわれる結果となる。
【0011】
そこで、本発明の目的は、複合機の利便性を損なわせずに、USBメモリデバイスの抜き忘れを防止する仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、着脱可能な記憶媒体を接続可能な画像形成装置であって、接続された前記着脱可能な記憶媒体に記憶されたデータに対するジョブの選択を受け付けるジョブ選択受付手段と、前記ジョブ選択受付手段で受け付けたジョブの実行指示を受け付ける実行指示受付手段と、前記着脱可能な記憶媒体が前記画像形成装置から取り外されたことを検知する取り外し検知手段と、前記実行指示受付手段で実行指示を受けたジョブが前記ジョブ選択受付手段で選択されたジョブのうち最後のジョブであるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記実行指示受付手段で実行指示を受けたジョブが前記ジョブ選択受付手段で選択されたジョブのうち最後のジョブであると判定された場合に、前記取り外し検知手段により前記着脱可能な記憶媒体が前記画像形成装置から取り外されたことを検知されてから当該ジョブを実行するジョブ実行手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、着脱可能な記憶媒体を接続可能な画像形成装置における情報処理方法であって、前記画像形成装置のジョブ選択受付手段が、接続された前記着脱可能な記憶媒体に記憶されたデータに対するジョブの選択を受け付けるジョブ選択受付工程と、前記画像形成装置の実行指示受付手段が、前記ジョブ選択受付工程で受け付けたジョブの実行指示を受け付ける実行指示受付工程と、前記画像形成装置の取り外し検知手段が、前記着脱可能な記憶媒体が前記画像形成装置から取り外されたことを検知する取り外し検知工程と、前記画像形成装置の判定手段が、前記実行指示受付工程で実行指示を受けたジョブが前記ジョブ選択受付工程で選択されたジョブのうち最後のジョブであるか否かを判定する判定工程と、前記画像形成装置のジョブ実行手段が、前記判定工程により前記実行指示受付工程で実行指示を受けたジョブが前記ジョブ選択受付工程で選択されたジョブのうち最後のジョブであると判定された場合は、前記取り外し検知工程により前記着脱可能な記憶媒体が前記画像形成装置から取り外されたことを検知されてから当該ジョブを実行するジョブ実行工程と、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、着脱可能な記憶媒体を接続可能な画像形成装置で実行可能なプログラムであって、前記画像形成装置を、接続された前記着脱可能な記憶媒体に記憶されたデータに対するジョブの選択を受け付けるジョブ選択受付手段と、前記ジョブ選択受付手段で受け付けたジョブの実行指示を受け付ける実行指示受付手段と、前記着脱可能な記憶媒体が前記画像形成装置から取り外されたことを検知する取り外し検知手段と、前記実行指示受付手段で実行指示を受けたジョブが前記ジョブ選択受付手段で選択されたジョブのうち最後のジョブであるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記実行指示受付手段で実行指示を受けたジョブが前記ジョブ選択受付手段で選択されたジョブのうち最後のジョブであると判定された場合に、前記取り外し検知手段により前記着脱可能な記憶媒体が前記画像形成装置から取り外されたことを検知されてから当該ジョブを実行するジョブ実行手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、複合機の利便性を損なわせずに、USBメモリデバイスの抜き忘れを防止する仕組みを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態におけるシステム構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態におけるクライアントPC、認証サーバに適用可能なハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態における複合機に適用可能なハードウェア構成の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態における認証サーバ、複合機の機能構成の一例を示すブロック図である
【図5】本発明の実施形態における複合機300のCPU301が実行する処理を示すフローチャートである
【図6】本発明の実施形態における複合機300のCPU301が実行する処理を示すフローチャートである
【図7】本発明の実施形態における複合機300のCPU301が実行する処理を示すフローチャートである
【図8】複合機300の操作部308に表示される実行ジョブ選択画面の一例を示す図である
【図9】複合機300の操作部308に表示されるUSBデータ一覧画面の一例を示す図である
【図10】複合機300の操作部308に表示されるFAX送信画面の一例を示す図である
【図11】複合機300の操作部308に表示される印刷設定画面の一例を示す図である
【図12】複合機300の操作部308に表示されるメール送信画面の一例を示す図である
【図13】複合機300の操作部308に表示されるジョブ完了画面の一例を示す図である
【図14】複合機300の操作部308に表示されるUSB取り外し指示画面の一例を示す図である
【図15】ICカード認証用テーブルの一例を示す図である
【発明を実施するための形態】
【0017】
〔第1の実施形態〕
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の情報処理システムの構成の一例を示すシステム構成図である。
【0019】
図1は、1又は複数の複合機300(画像形成装置)及び、認証サーバ200がローカルエリアネットワーク(LAN)400を介して接続される構成となっている。
【0020】
また、ネットワーク上にはクライアントPC100(情報処理装置)が接続されており、このクライアントPC100から複合機300に対して印刷データを出力したり、複合機300に接続されるUSBメモリ320へ記憶させる文書データを複合機300に送信することができる構成となっている。
【0021】
複合機300は、カードリーダ319が接続されており、USBメモリ320が接続可能な構成となっている。また、複合機300は、当該複合機300に接続されたUSBメモリ320(携帯可能記憶媒体)の抜き忘れ等を管理し、ログインしたユーザに抜き忘れや持ち去りに関する通知を行う。
【0022】
認証サーバ200は、ICカード認証用テーブル(図15)を記憶し、複合機300からのICカードによる認証依頼、またはユーザ名とパスワードによる認証依頼に応じて、該ICカード認証用テーブルを用いて認証処理を行い、認証結果を依頼のあった複合機300に送信する。
【0023】
なお、本実施形態では、抜き忘れ等の管理や表示処理を複合機300で行うように構成したが、複合機300に不図示の情報処理装置(サイドPC)を接続し、この情報処理装置上で処理を行うように構成することも可能である。
【0024】
また、本実施例では複合機300に接続される記憶媒体としてUSBメモリを一例にして説明するが、着脱可能な記憶媒体であればUSBメモリに限られず何れでも良い。
【0025】
以下、図2を用いて、図1に示したクライアントPC100、認証サーバ200に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
【0026】
図2は、図1に示したクライアントPC100、認証サーバ200に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0027】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0028】
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0029】
また、205は入力コントローラで、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。なお、図2では、CRT210と記載しているが、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0030】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク(HD))や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0031】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、図1に示したLAN400)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0032】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0033】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0034】
次に、図3を用いて、本発明の複合機300のハードウェア構成について説明する。
【0035】
図3は、図1に示した複合機300のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0036】
図3において、316はコントローラユニットで、画像入力デバイスとして機能するスキャナ314や、画像出力デバイスとして機能するプリンタ部312と接続する一方、LAN(例えば、図1に示したLAN400)や公衆回線(WAN)(例えば、PSTNまたはISDN等)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
【0037】
コントローラユニット316において、301はCPUで、システム全体を制御するプロセッサである。302はRAMで、CPU301が動作するためのシステムワークメモリであり、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリでもある。
【0038】
303はROMで、システムのブートプログラムや各種制御プログラムが格納されている。304はハードディスクドライブ(HDD)で、システムを制御するための各種プログラム,画像データ等を格納する。
【0039】
307は操作部インタフェース(操作部I/F)で、操作部(キーボード)308とのインタフェース部である。また、操作部I/F307は、操作部308から入力したキー情報(例えば、スタートボタンの押下)をCPU301に伝える役割をする。
【0040】
305はネットワークインタフェース(Network I/F)で、ネットワーク(LAN)600に接続し、データの入出力を行う。306はモデム(MODEM)で、公衆回線に接続し、FAXの送受信等のデータの入出力を行う。
【0041】
318は外部インタフェース(外部I/F)で、USB、IEEE1394,プリンタポート,RS−232C等の外部入力を受け付けるI/F部であり、本実施形態においては認証で必要となる携帯端末のICカード(記憶媒体)の読み取り用のカードリーダ319が外部I/F部318に接続されている。そして、CPU301は、この外部I/F318を介してカードリーダ319による携帯端末のICカードからの情報読み取りを制御し、該携帯端末のICカードから読み取られた情報を取得可能である。以上のデバイスがシステムバス309上に配置される。
【0042】
320はイメージバスインタフェース(IMAGE BUS I/F)であり、システムバス309と画像データを高速で転送する画像バス315とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
【0043】
画像バス315は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス315上には以下のデバイスが配置される。
【0044】
310はラスタイメージプロセッサ(RIP)で、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。311はプリンタインタフェース(プリンタI/F)で、プリンタ部312とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。また、313はスキャナインタフェース(スキャナI/F)で、スキャナ314とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0045】
317は画像処理部で、入力画像データに対し補正、加工、編集を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。また、これに加えて、画像処理部317は、画像データの回転や、多値画像データに対してはJPEG、2値画像データはJBIG、MMR、MH等の圧縮伸張処理を行う。
【0046】
スキャナ部314は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサで走査することで、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットし、装置使用者が操作部308から読み取り起動指示することにより、CPU301がスキャナ314に指示を与え、フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
【0047】
プリンタ部312は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、CPU301からの指示によって開始する。なお、プリンタ部312には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットがある。
【0048】
操作部308は、LCD表示部を有し、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報を操作部I/F307を介してCPU301に伝える。また、操作部308は、各種操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等を備える。
【0049】
尚、表示部はプリンタによって表示性能が異なり、タッチパネルを介して操作をできるプリンタ、単に液晶画面を備え文字列を表示(印刷状態や印刷している文書名の表示)させるだけのプリンタによって本発明は構成されている。
【0050】
ここで、操作部308のスタートキーは、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキーの中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色によってスタートキーが使える状態にあるかどうかを示す。また、操作部308のストップキーは、稼働中の動作を止める働きをする。また、操作部308のIDキーは、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。リセットキーは、操作部からの設定を初期化する時に用いる。
【0051】
カードリーダ319は、CPU301からの制御により、携帯端末内に備えられたICカードに記憶されている情報を読み取り、該読み取った情報を外部I/F318を介してCPU301へ通知する。
【0052】
以上のような構成によって、複合機300は、スキャナ314から読み込んだ画像データをLAN400上に送信したり、LAN400から受信した印刷データをプリンタ部312により印刷出力することができる。
【0053】
また、スキャナ314から読み込んだ画像データをモデム306により、公衆回線上にFAX送信したり、公衆回線からFAX受信した画像データをプリンタ部312により出力することできる。
【0054】
USBメモリ320は、CPU301からの制御により、USBメモリ内に記憶されている情報を読み取り、該読み取った情報を外部I/F318を介してCPU301へ通知する。
【0055】
次に、図4を用いて、本発明の複合機300と、認証サーバ200の機能ブロック図について説明する。
【0056】
図4は、複合機300と、認証サーバ200の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0057】
尚、各機能ブロックが処理する詳細な制御については、後述するフローチャートにて説明する。
【0058】
複合機300は、カードリーダ制御部401、USBメモリ制御部402、データ通信部403、認証処理部404、表示制御部405、ジョブ管理部406、データ記憶部407の機能を有する。
【0059】
カードリーダ制御部401は、ICカードの読み取りを制御し、読み取ったICカードのカード情報をデータ通信部403へ出力する。
【0060】
USBメモリ制御部402は、USBメモリ320の接続又は切断を検知する。また、USBメモリ320に記録されているデータの読み取りを制御する。接続又は切断を検知した場合に、ジョブ管理部406へ接続又は切断の通知を行う。
【0061】
データ通信部403は、ネットワークインタフェース305を介して、カードリーダ制御部401から受け取ったカード情報を、認証サーバ200へ送信し、認証サーバ200からの認証結果を受信する。
【0062】
認証処理部404は、データ通信部403で受信した認証結果に従って、複合機300へのログイン及びログアウト処理を制御する。
【0063】
表示制御部405は、USBメモリ制御部402がUSBメモリの接続を検知すると操作部308に実行ジョブ選択画面(図8)を表示する。また、USBデータ一覧画面(図9)、FAX送信画面(図10)、印刷設定画面(図11)、メール送信画面(図12)、ジョブ完了画面(図13)、USB取り外し指示画面(図14)等の表示を制御する。
【0064】
ジョブ管理部406は実行ジョブ選択画面(図8)でユーザにより選択されたジョブの管理や、ユーザにより設定されたジョブの実行回数の管理を行う。また、最後のジョブについてはUSB取り外し時に実行し、それ以外の場合はFAX送信画面(図10)、印刷設定画面(図11)、メール送信画面(図12)等でユーザにより実行を指示された時に実行するという制御を行う。
【0065】
データ記憶部407は、最後のジョブのデータを一時的に記憶する機能を有する。
【0066】
認証サーバ200は、データ通信部408、認証処理部409の機能を有する。
【0067】
認証サーバ200のデータ通信部408は、通信I/Fコントローラ208を介して、複合機300からのカード情報を含む認証要求を受信し、受信したカード情報を認証処理部409へ出力する。また、認証処理部409で認証された認証結果を複合機300に送信する。なお、ユーザID・パスワードによる認証について行うために、ユーザID・パスワードを含む認証要求を受信することが可能である。
【0068】
認証サーバ200の認証処理部409は、データ通信部408から受け付けたカード情報を元に、図15の1501のICカード認証用テーブルを検索し、対応する認証情報があるか否かを判定する。認証情報がある場合には認証成功としてユーザ情報を含む認証結果をデータ通信部408へ出力する。また、認証情報がない場合には認証失敗として認証失敗を示す認証結果をデータ通信部408へ出力する。なお、ユーザID・パスワードによる認証について行うことが可能である。
【0069】
次に図5〜図15を参照しながら、本実施形態における情報処理システムの詳細な処理について説明する。
【0070】
なお、本実施形態における特徴的なステップは、例えばステップS514、S617、S701、S703である。
【0071】
図5〜図7のフローチャートは、本実施形態における情報処理システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【0072】
なお、ステップS501〜ステップS503、ステップS507〜ステップS517、ステップS601〜S617、ステップS701〜S704の処理は、複合機300のCPU301が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。また、ステップS504〜ステップS506の処理は認証サーバ200のCPU201が所定の制御プログラムを読み出して実行する処理である。
【0073】
複合機300のCPU301は、ステップS501でカードリーダ319により読み取り可能なICカードを検知すると、ステップS502で当該検知したICカード内のカード情報(例えば、製造番号)を読み取る。
【0074】
なお、ステップS502で読み取るカード情報は、ICカードの製造番号に限られず、ICカードにユーザIDを記憶させておき、このユーザIDを用いることも可能である。
【0075】
ステップS503では、複合機300のCPU301は、ステップS502で読み取ったカード情報に対応するユーザが当該複合機300にログインするために、認証サーバ200へ当該カード情報を含む認証要求を送信する。
【0076】
なお、本実施形態ではICカードを用いた認証を行うように構成するが、ユーザIDとパスワードを入力させて認証する方法を用いて認証を行うことも可能である。
【0077】
ステップS504では、認証サーバ200は、複合機300から送信されたカード情報を含む認証要求を受信する。
【0078】
ステップS505では、認証サーバ200のCPU201は、ステップS504で受信した認証要求に含まれるカード情報に対応するユーザ情報を、ICカード認証用テーブル(図15)から検索する。
【0079】
対応するユーザ情報がある場合には、当該対応するユーザ情報からユーザ名1502を取得する。
【0080】
ステップS506では、認証サーバ200のCPU201は、ステップS505で取得したユーザ名を含む認証結果を複合機300に対して送信する。
【0081】
この際、ステップS505において、ステップS504で受信したカード情報に対応するユーザ情報が存在する場合は、認証成功である旨の認証結果(ステップS505で取得したユーザ名を含む)を複合機300に送信する。
【0082】
他方、対応するユーザ情報が存在しない場合には、認証失敗である旨の認証結果を複合機300に送信する。
【0083】
なお、認証成功の場合の認証結果にはユーザ名以外にも、メールアドレス等が含まれていてもよい。このメールアドレスはメール送信画面(図12)の送信元アドレスとしても利用される。
【0084】
ステップS507では、複合機300のCPU301は、ステップS506で認証サーバ200から送信された認証結果を受信する。
【0085】
これは、複合機300にログインするために、認証サーバ200で認証されたユーザのユーザ名を含むユーザ情報の入力を受け付ける処理である(ユーザ情報受付)。この受け付けたユーザ情報でログインがされる。
【0086】
ステップS508では、複合機300のCPU301は、ステップS507で受信した認証結果が、認証成功である旨を示す結果か認証失敗である旨を示す結果かを判定する。
【0087】
認証成功していると判定される場合(ステップS508:OK)は、ステップS509に処理を移行し、認証失敗していると判定される場合(ステップS508:NG)はステップS517へ処理を移す。
【0088】
ステップS509では、複合機300のCPU301は、ステップS507で受信した認証されたユーザのユーザ名を用いて、複合機300にログインを行う。
【0089】
なお、本実施形態のログインとは、複合機300の機能を利用可能にすることである。また、このユーザ名でログインすることによって、ログインしたユーザ名で複合機300の利用履歴を取得することなどができる。
【0090】
ステップS517では、複合機300のCPU301は、認証エラー画面(不図示)を操作部308へ表示する。
【0091】
ステップS510では、USBメモリ320が複合機300に接続されたことを検知する(接続検知)。なお、USBメモリ320の接続検知は、複合機300のオペレーティングシステムから接続通知を受けることで検知する。
【0092】
ステップS511では、複合機300のCPU301は実行ジョブ選択画面(図8)を操作部308に表示する。
【0093】
ステップS512では、複合機300のCPU301は、ステップS511で操作部308に表示された実行ジョブ選択画面を介して、ユーザから実行するジョブの選択と、当該選択されたジョブの実行回数の設定を受け付ける。実行ジョブ選択画面に表示されたジョブのうちいずれかのジョブが選択された場合(ステップS512:YES)は、処理をステップS513に移行する。
【0094】
なお、図8に示す画面では、画面上の「+」ボタンが押下されることで、当該ジョブの実行回数が1ずつ増加し、「−」ボタンが押下されることで、当該ジョブの実行が1ずつ減少していく仕組みとなっている。
【0095】
何れのジョブも選択されていない場合(ステップS512:NO)は、ユーザによる選択を待つ。
【0096】
ステップS513では、複合機300のCPU301は、実行ジョブ選択画面のOKボタンが押下されたか否かを判断する。
【0097】
OKボタンが押下された場合(ステップS513:YES)は、処理をステップS514に移行する。他方、OKボタンが押下されていない場合(ステップS513:NO)は、処理をステップS512に移行し、再度ジョブの選択、実行回数の設定を受け付ける。
【0098】
ステップS514では、複合機300のCPU301は、ステップS512でユーザにより設定されたジョブの実行回数の合計値およびそれぞれのジョブ毎に設定された実行回数を取得する。
【0099】
ステップS515では、複合機300のCPU301は、ステップS514で取得したジョブの実行回数の合計値が1以上か否かを判断する。
【0100】
ジョブの実行回数の合計値が1以上である場合(ステップS515:YES)は、処理をステップS516に移行する。1以上ではない場合(ジョブの実行回数が0回の場合)(ステップS515:NO)は、処理をステップS512に戻し、再度実行するジョブの選択、実行回数の設定を受け付ける。
【0101】
ステップS516では、複合機300のCPU301は、ステップS510で接続を検知したUSBメモリに記憶されたデータを取得し、USBデータ一覧画面(図9)を操作部308に表示する。そして、処理を図6のフローチャートのステップS601に移行する。
【0102】
ステップS601では、複合機300のCPU301は、ステップS516で表示されたUSBデータ一覧画面上のいずれかのデータがユーザにより選択されたか否かを判断する。
【0103】
ステップS602では、複合機300のCPU301は、ステップS512で設定された実行回数が1以上の実行ジョブのボタンをアクティブにして操作部308に表示する。
【0104】
ステップS603では、複合機300のCPU301は、ステップS602でアクティブにされたジョブボタンの何れかが押下されたか否かを判断する。
【0105】
いずれかのジョブボタンが押下された場合(ステップS603:YES)は、処理をステップS604に移行する。いずれのジョブボタンも押下されていない場合(ステップS603:NO)は、処理をステップS602に移行する。
【0106】
ステップS604では、ジョブの実行回数の合計値が1であるか否かを判断する。すなわち、ステップS512でユーザにより設定されたジョブのうち、今回実行するジョブが最後のジョブであるか否かを判断する。
【0107】
最後のジョブであると判断されると(ステップS604:YES)、処理をステップS605に移行する。最後のジョブではない場合(ステップS605:NO)は、処理をステップS606に移行する。
【0108】
ステップS605では、複合機300のCPU301は、USBメモリ内にあるデータのうちステップS601で選択されたデータをコピーして複合機300の記憶領域に記憶する。
【0109】
この処理は、最後のジョブについて本実施形態ではUSBメモリ320を取り外してから実行されるため、必要となる処理である。
【0110】
なお、最後のジョブに限らず全てのジョブについて、USBメモリ320から複合機300にデータをコピーして、各処理を実行しても良い。
【0111】
ステップS606では、複合機300のCPU301は、ステップS603でユーザにより選択されたジョブの種類を判断する。
【0112】
ステップS606でユーザにより選択されたジョブがFAX送信である場合(ステップS606:FAX)は、処理をステップS607に移行する。ステップS606でユーザにより選択されたジョブが印刷である場合(ステップS606:印刷)は、処理をステップS611に移行する。ステップS606でユーザにより選択されたジョブがメール送信である場合(ステップS606:メール)は、処理をステップS613に移行する。
【0113】
なお、本実施例では、ジョブの種類として「FAX送信」「印刷」「メール送信」のみ選択可能としているが、これらに限られるものではなく、複合機の機能によってはこれら以外の機能についても選択可能となる。
【0114】
ステップS607では、複合機300のCPU301は、FAX番号入力画面(図10)を操作部308に表示する。
【0115】
ステップS608では、複合機300のCPU301は、ユーザからFAX番号が入力されたか否かを判断する。入力されたと判断された場合(ステップS608:YES)は、処理をステップS609に移行する。入力されていないと判断された場合(ステップS608:NO)は、ユーザによる入力を待つ。
【0116】
ステップS609では、複合機300のCPU301は、図10のFAX送信ボタン1001をアクティブにし、ユーザによるFAX送信指示を受付可能にする。

【0117】
ステップS610では、複合機300のCPU301は、ユーザによるFAX送信指示があったか否か(FAX送信ボタンが押下されたか否か)を判断する。
【0118】
FAX送信ボタンが押下された場合(ステップS610:YES)は、処理をステップS617に移行し、押下されていない場合(ステップS610:NO)は、ユーザによる指示を待つ。
【0119】
ステップS611では、複合機300のCPU301は、図11に一例を示す印刷設定画面を操作部308に表示し、ユーザによる印刷設定を受け付ける。
【0120】
ステップS612では、複合機300のCPU301は、印刷設定画面の印刷実行ボタン1101がユーザにより押下されたか否かを判断する。
【0121】
ユーザにより印刷実行ボタン1101が押下された場合(ステップS612:YES)は、処理をステップS617に移行する。
【0122】
印刷実行ボタン1101が押下されていない場合(ステップS612:NO)は、ユーザによる印刷実行ボタン1101の押下を待機する。
【0123】
ステップS613では、複合機300のCPU301は、図12に一例を示すメール送信画面を操作部308に表示し、送信先となるメールアドレスの入力を受け付ける。
【0124】
ステップS614では、複合機300のCPU301は、送信先となるメールアドレスがユーザにより入力されたか否かを判断する。
【0125】
入力されたと判断されると(ステップS614:YES)、処理をステップS617に移行する。入力されていないと判断された場合(ステップS614:NO)は、ユーザによる入力を待つ。
【0126】
ステップS615では、複合機300のCPU301は、図12に示すメール送信ボタン1201をアクティブにし、ユーザによるメール送信指示を受付可能にする。
【0127】
ステップS616では、複合機300のCPU301は、ユーザによりメール送信ボタン1201が押下されたか否かを判断する。押下されたと判断された場合(ステップS616:YES)は、処理をステップS617に移行する。押下されていない場合(ステップS616:NO)は、ユーザによるメール送信ボタンの押下を待つ。
【0128】
ステップS617では、複合機300のCPU301は、ステップS514で取得したジョブの実行回数の合計値を1減らす。
【0129】
ステップS514で取得したジョブの実行回数の合計値をジョブが1回実行される度に1ずつ減らすことで、ジョブの残り回数を算出することとなる。この処理により、ステップS604、ステップS701における最後のジョブか否かの判定が可能となる。
【0130】
そして、処理を図7のフローチャートのステップS701に移行する。
【0131】
ステップS701では、複合機300のCPU301は、ジョブの実行回数の合計値が0か否かを判断する。すなわち、ステップS512でユーザにより設定されたジョブのうち、今回実行するジョブが最後のジョブであるか否かを判断する。
【0132】
ジョブの実行回数の合計値が0である場合(ステップS701:YES)は、処理をステップS703に移行する。ジョブの実行回数の合計値が0ではない場合(ステップS701:NO)は、処理をステップS702に移行する。
【0133】
ステップS702では、複合機300のCPU301は、ステップS603でユーザにより選択されたジョブを実行する。
【0134】
すなわち、ステップS603でユーザにより選択されたジョブがFAX送信であった場合は、ステップS608で入力されたFAX番号先に対して、ステップS601で選択されたデータをFAX送信する。
【0135】
また、ステップS603でユーザにより選択されたジョブが印刷であった場合は、ステップS601で選択されたデータをステップS611で受け付けた印刷設定に従い、印刷を行う。
【0136】
また、ステップS603でユーザにより選択されたジョブがメール送信であった場合は、ステップS601で選択されたデータをステップS613で入力された送信先へ送信する。
【0137】
なお、ステップS702の処理が実行された際には、ジョブが完了した旨を示す画面(一例として図13)を操作部308に表示しても良い。
【0138】
ステップS703では、ステップS510で接続を検知したUSBメモリ320が取り外しを検知したか否かを判断する。すなわち、最後のジョブである場合には、USBメモリ320を取り外さなければジョブが実行されないように制御を行う。これにより、USBメモリ320の取り外し忘れを低減することが可能となる。
【0139】
USBメモリの取り外しを検知した場合(ステップS703:YES)は、処理をステップS704に移行する。USBメモリの取り外しを検知していない場合は、USBメモリが取り外されるのを待つ。
【0140】
なお、ステップS701で最後のジョブであると判定された場合には、操作部308に取り外しを促す画面(図14)を表示しても良い。
【0141】
ステップS704では、複合機300のCPU301は、ステップS603でユーザにより選択されたジョブを実行する。なお、選択されたジョブ毎の詳細の処理は、ステップS702の処理と同様である。また、この際のジョブで実行されるデータは、本実施形態においては、ステップS605でUSBメモリ320からコピーされ複合機300の記憶領域に記憶されたデータが用いられる。
【0142】
以上の構成を備えることにより、USBメモリ内のデータについて複合機で印刷やFAX送信などを実行したあとに、当該USBメモリの取り外しを忘れることを防止することが可能となる。
【0143】
さらに、USBメモリ内のデータについて複数の処理を実行する場合において、複合機の利便性を損なわせずに、USBメモリの取り外し忘れを防止することが可能となる。
【0144】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0145】
また、本発明におけるプログラムは、図5〜図7の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムである。なお、本発明におけるプログラムは図5〜図7の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0146】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し、実行することによっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0147】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0148】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることが出来る。
【0149】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0150】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0151】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、ひとつの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0152】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0153】
100 クライアントPC
200 認証サーバ
300 複合機
319 カードリーダ
320 USBメモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着脱可能な記憶媒体を接続可能な画像形成装置であって、
接続された前記着脱可能な記憶媒体に記憶されたデータに対するジョブの選択を受け付けるジョブ選択受付手段と、
前記ジョブ選択受付手段で受け付けたジョブの実行指示を受け付ける実行指示受付手段と、
前記着脱可能な記憶媒体が前記画像形成装置から取り外されたことを検知する取り外し検知手段と、
前記実行指示受付手段で実行指示を受けたジョブが前記ジョブ選択受付手段で選択されたジョブのうち最後のジョブであるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記実行指示受付手段で実行指示を受けたジョブが前記ジョブ選択受付手段で選択されたジョブのうち最後のジョブであると判定された場合に、前記取り外し検知手段により前記着脱可能な記憶媒体が前記画像形成装置から取り外されたことを検知されてから当該ジョブを実行するジョブ実行手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記ジョブ実行手段は、さらに、
前記判定手段により前記実行指示受付手段で実行指示を受けたジョブが前記ジョブ選択受付手段で選択されたジョブのうち最後のジョブではないと判定された場合は、前記実行指示受付手段でジョブの実行指示を受け付けたときに当該ジョブを実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記接続された着脱可能な記憶媒体に記憶されたデータを取得し記憶するデータ記憶手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記データ記憶手段は、前記判定手段により最後のジョブであると判定されたジョブにかかるデータのみを前記着脱可能な記憶媒体から取得し記憶することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
着脱可能な記憶媒体を接続可能な画像形成装置における情報処理方法であって、
前記画像形成装置のジョブ選択受付手段が、接続された前記着脱可能な記憶媒体に記憶されたデータに対するジョブの選択を受け付けるジョブ選択受付工程と、
前記画像形成装置の実行指示受付手段が、前記ジョブ選択受付工程で受け付けたジョブの実行指示を受け付ける実行指示受付工程と、
前記画像形成装置の取り外し検知手段が、前記着脱可能な記憶媒体が前記画像形成装置から取り外されたことを検知する取り外し検知工程と、
前記画像形成装置の判定手段が、前記実行指示受付工程で実行指示を受けたジョブが前記ジョブ選択受付工程で選択されたジョブのうち最後のジョブであるか否かを判定する判定工程と、
前記画像形成装置のジョブ実行手段が、前記判定工程により前記実行指示受付工程で実行指示を受けたジョブが前記ジョブ選択受付工程で選択されたジョブのうち最後のジョブであると判定された場合は、前記取り外し検知工程により前記着脱可能な記憶媒体が前記画像形成装置から取り外されたことを検知されてから当該ジョブを実行するジョブ実行工程と、
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
着脱可能な記憶媒体を接続可能な画像形成装置で実行可能なプログラムであって、
前記画像形成装置を、
接続された前記着脱可能な記憶媒体に記憶されたデータに対するジョブの選択を受け付けるジョブ選択受付手段と、
前記ジョブ選択受付手段で受け付けたジョブの実行指示を受け付ける実行指示受付手段と、
前記着脱可能な記憶媒体が前記画像形成装置から取り外されたことを検知する取り外し検知手段と、
前記実行指示受付手段で実行指示を受けたジョブが前記ジョブ選択受付手段で選択されたジョブのうち最後のジョブであるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記実行指示受付手段で実行指示を受けたジョブが前記ジョブ選択受付手段で選択されたジョブのうち最後のジョブであると判定された場合に、前記取り外し検知手段により前記着脱可能な記憶媒体が前記画像形成装置から取り外されたことを検知されてから当該ジョブを実行するジョブ実行手段として機能させることを特徴とするプログラム。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−101451(P2012−101451A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−252159(P2010−252159)
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】