画像形成装置及びその制御方法、プログラム
【課題】 ユーザーが使用する用紙に対する階調補正処理を、適切なタイミングで実行できるようにする。
【解決手段】 上記課題を解決するため、本発明にける画像形成装置は、給紙段の開閉が検知されると、該給紙段に格納される用紙の白地部の輝度値を取得する取得手段と、前記給紙段に格納される用紙に印刷される画像の階調補正を行う補正手段と、前記取得手段で取得した輝度値から、前記補正手段による前記給紙段に格納される用紙に印刷される画像の階調補正に用いる輝度濃度変換特性を決定する決定手段とを有し、前記決定手段にて決定した輝度濃度変換特性に関する情報と、前記取得手段で輝度値を取得された前記用紙が格納される給紙段の情報とを対応付けることを特徴とする。
【解決手段】 上記課題を解決するため、本発明にける画像形成装置は、給紙段の開閉が検知されると、該給紙段に格納される用紙の白地部の輝度値を取得する取得手段と、前記給紙段に格納される用紙に印刷される画像の階調補正を行う補正手段と、前記取得手段で取得した輝度値から、前記補正手段による前記給紙段に格納される用紙に印刷される画像の階調補正に用いる輝度濃度変換特性を決定する決定手段とを有し、前記決定手段にて決定した輝度濃度変換特性に関する情報と、前記取得手段で輝度値を取得された前記用紙が格納される給紙段の情報とを対応付けることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異なる特性を有する用紙を用いて印刷を行う際、画像の階調特性を維持するためのキャリブレーションに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に画像形成装置によって出力される印刷物の画像の階調特性は、画像形成装置が使用されている環境や使用状況によって変動する。このため、使用されている環境や使用状況に応じて階調特性が補正されない状態で出力した場合、印刷物は適切な色で印刷されない場合がある。
この様な変動を補正する方法としてγ処理という技術がある。
【0003】
γ処理とは入力画像信号を出力デバイスの特性に応じて変換するために行われる処理である。具体的な処理フローは、まずγ処理回路に原稿読取装置で読み取られた原稿に基づく入力画像信号を入力する。γ処理回路に入力された入力画像信号は、γLUT(ガンマルックアップテーブル)に基づいて出力画像信号に変換される。そして変換された信号(出力画像信号)により画像が形成される。このγLUTを調整する事で、印刷物の適切な階調特性を維持する事が可能になる。
【0004】
γLUTの調整方法として、例えばパッチ画像を用紙に形成して印刷し、それを画像読取スキャナ等のリーダーで読み取り、読み取った結果からγLUTを調整し、階調補正を行う技術がある。
【0005】
また印刷物の画像は、印刷に用いる用紙の種類によっても階調特性が異なる。このため、同じγ処理を異なる特性を有する用紙の印刷物に適用しても、色が異なって見える場合がある。
よって、用紙の種類に対応した階調補正技術として、階調補正時に用紙の白地部の濃度を検出し、検出した濃度値を元にγLUTを作成する手法が提案されている(特許文献1)。
【0006】
また、特定の標準紙とユーザーが実際の印刷に使用する用紙を用いて、それぞれの紙にパッチ画像を形成して印刷する。それをリーダーで読み取ったパッチ画像毎の輝度値から、以後実施される階調補正時にユーザーが印刷対象データを印刷する際に使用する用紙種に適した輝度濃度変換特性を生成する手法も提案されている(特許文献2)。
この輝度濃度変換特性を用いて階調補正を行う事により、印刷に用いる用紙の種類に対して適切な階調特性で出力を行うことが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10−145598号公報
【特許文献2】特開2010−286620号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した方法を用いて新しい種類の用紙を用いて印刷する場合、その新しい種類の用紙に適切なγLUTが必要になる。しかし、上述の方法ではユーザーが階調補正を実施するまでユーザーが使用する用紙に適したγLUTの生成ができない。これにより、印刷に使用する新しい種類の用紙を用いて階調補正が実施されないと適切な階調での印刷ができないという課題がある。また特許文献2の方法では、輝度濃度変換特性生成時、常に、ユーザーが実際に使用する用紙と基準となる標準紙の両方が手元にないとユーザーが実際に使用する用紙に適した輝度濃度変換特性生成する事ができない。即ち標準紙が無いと、印刷対象データを印刷する際に使用する用紙に対して適切な階調特性で印刷ができないという課題がある。
【0009】
以上の理由によりどちらの方法を用いても実際に使用する用紙の種類が変わってすぐに適切な階調での画像を提供できないという課題がある。
よって本発明では給紙部の開閉が行われたことが検知されると、その給紙部に格納された用紙に対する適切な階調補正を実施できるようにする事を目的とする。またこれにより用紙の種類が変わった後すぐに適切な階調での画像を出力する画像形成装置を提供する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明にける画像形成装置は、給紙段の開閉が検知されると、該給紙段に格納される用紙の白地部の輝度値を取得する取得手段と、前記給紙段に格納される用紙に印刷される画像の階調補正を行う補正手段と、前記取得手段で取得した輝度値から、前記補正手段による前記給紙段に格納される用紙に印刷される画像の階調補正に用いる輝度濃度変換特性を決定する決定手段とを有し、前記決定手段にて決定した輝度濃度変換特性に関する情報と、前記取得手段で輝度値を取得された前記用紙が格納される給紙段の情報とを対応付けることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、印刷に使用される用紙種の変更を検知することができる。そして、その変更された用紙種に適切な階調補正を実施する事が可能になるまた、標準紙が無くてもユーザーが用いる用紙の種類に対する適切な階調補正を実施する事が可能になる。また、画像形成装置における階調補正処理機能について熟知しているユーザーが、自分以外のユーザーによって用紙の種類が変更された事を把握する事が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】画像形成装置のシステム構成例を示す図である。
【図2】エンジン部における用紙白地部特性測定部を示した図である。
【図3】第1のキャリブレーションにおけるフローを示した図である。
【図4】第1のキャリブレーションで用いるキャリブレーション用チャートの一例を示した図である。
【図5】第1のキャリブレーションにおける操作部のUI表示を示す図である。
【図6】γLUTを示す図である。
【図7】第2のキャリブレーションにおけるフローを示した図である。
【図8】第2のキャリブレーションにおける操作部のUI表示を示す図である。
【図9】実施例1において画像形成装置が行う処理を示すフローチャートである。
【図10】実施例2において画像形成装置が行う処理を示すフローチャートである。
【図11】実施例3において画像形成装置が行う処理を示すフローチャートである。
【図12】輝度濃度変換特性を示した図である。
【図13】実施例4において画像形成装置が行う処理を示すフローチャートである。
【図14】ユーザーにキャリブレーションを促す際の操作部のUI表示を示す図である。
【図15】図14に係るフローチャートである。
【図16】実施例5において画像形成装置が行う処理を示すフローチャートである。
【図17】実施例5におけるキャリブレーション用パッチパターンの一例である。
【図18】実施例2において画像形成装置が行う処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
【0014】
まず初めに、実施例1〜4に関わる画像形成装置の構成について説明する。
【0015】
図1は実施例における画像形成装置のシステム構成例を示す図である。
画像形成装置100は大きく分類するとコントローラ101、プリンタエンジン103、リーダー部119、ユーザーが操作する操作部120を備えている。
【0016】
また、画像データや各種設定したデータ等を保存可能な記憶装置122、一時的にデータを保存するROM(リードオンリーメモリー)123、RAM(ランダムアクセスメモリ)124が搭載されている。記憶装置122はハードディスクやバックアップ用の電池が搭載されているSRAM等の電源断時でも記憶が可能な媒体であれば、どの記憶装置を用いても構わない。
【0017】
ネットワークI/F125は印刷データ等の受信や画像データ、制御データの送信を行う。
【0018】
またPC(パーソナルコンピュータ)等の外部装置128はネットワーク126を介して画像形成装置100と接続されている。外部装置128内のプリンタドライバ127は画像形成装置100へ印刷データを送信する機能を備えている。
【0019】
コントローラ101はCPU105と一連の画像処理を行う画像処理部102、パターンジェネレータ106、γLUT生成部107、輝度濃度変換特性生成部108、操作I/F部109、エンジンI/F部112を備えている。
【0020】
画像処理部102はリーダー部119で読み込んだ画像やプリンタドライバ127から送信された画像、パターンジェネレータ106で生成した画像に対して画像処理を行う。画像処理部102には出力される印刷物の階調性を維持するためにγLUTを用いて画像信号を補正する階調制御部110とディザ処理を行うディザ処理部111を備えている。パターンジェネレータ106は階調補正処理の際に出力するチャートのパッチ画像を形成する。γLUT生成部107は階調制御部110にセットするγLUTを、階調補正処理を実行する際に生成する。輝度濃度変換特性生成部108は階調補正処理の際に用いる輝度濃度変換特性を生成する。エンジンI/F部112はプリンタエンジン103とコントローラ101との間でそれぞれの処理に必要なデータを受け渡す。
【0021】
プリンタエンジン103はユーザーが印刷に用いる用紙を格納する給紙部104、画像形成部116、用紙の白地部を読み取る白地部特性測定部117、印刷時に用紙を排紙する排紙部118を備えている。
なお、白地部特性測定部117は白地部特性を測定する際、十分な白さを測定する事ができるダイナミックレンジを備えている物である。
【0022】
給紙部104は用紙を出し入れするカセット部113とカセット部113がユーザーによって開けられた事と閉じられた事を検知するカセット開閉センサ部114と、手差し給紙部115を備えている。カセット部113は複数の給紙段が備わっている。これによって様々なサイズや向き、用紙の種類を分けて格納する事ができる。
【0023】
またカセット部113と手ざし給紙部115の格納されている用紙量をカウントする用紙残量カウント部129も備えている。
【0024】
画像形成部116はコントローラ101から送信されてきた画像信号を元にトナー画像を形成、形成した画像を用紙に定着させる機能を備えている。
【0025】
リーダー部119は圧板に原稿をセットする形式もしくは不図示のオートドキュメントフィーダーを含むスキャナである。
【0026】
またリーダー部119は束状のまたは一枚の原稿画像を不図示の光源で照射し、原稿反射像をレンズでCCD(Charge Coupled Device)センサ等の固体撮像素子上に結像する。そして固体撮像素子からラスター状の画像読み取り信号を画像データとして得る。
【0027】
操作部120はユーザーによって各種機能の操作を受け付ける機能を備えており、ユーザーの操作性を向上させるためのUI(ユーザーインターフェイス)表示部121が含まれている。
【0028】
以下実施例では、階調制御部110にセットするγLUTを生成する第1のキャリブレーションと、この第1のキャリブレーション実行中に用いる輝度濃度変換特性を生成する第2のキャリブレーションを実施する。
【0029】
(第1のキャリブレーション(γLUT生成))
以下、実施例における第1のキャリブレーションについて説明する。
【0030】
図3は実施例における第1のキャリブレーション実行時のフローを記したものである。なお、以下で示すフローチャートは、画像形成装置100のRAM124にロードされたプログラムをCPU105が実行することによって実行される。
【0031】
ユーザーによって画像調整機能に関する画面を表示させる指示を受けた操作部120はUI表示部121に図5(a)の画面を表示させる。図5(a)の画面が表示されている状態でユーザーに第1のキャリブレーションボタン500を押下された操作部120は、UI表示部121に図5(b)の画面を表示させる。
【0032】
ユーザーによってプリント開始ボタン501を押下されると、操作部120は、操作I/F部109を経由してコントローラ101にプリント開始ボタン501が押下されたことを通知する。
【0033】
この通知を受けた後、CPU105はパターンジェネレータ106に対して第1のキャリブレーション用のパッチ画像を形成する指示をする。
パターンジェネレータ106は第1のキャリブレーション用のパッチ画像を形成してプリンタエンジン103にて用紙にパッチ画像を印字して出力する(S301)。
【0034】
図4は第1のキャリブレーションにて用いるパッチ画像のパターンの一例であり、用紙上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)各色12階調分を備えたパッチ群から構成されている。なお、第1 のキャリブレーションで使用するパッチ画像のパターンは画像形成装置に性能に応じて変更しても問題はない。キャリブレーション用チャート出力後、UI表示部121は図5(c)の画面を表示し、チャートをリーダー部119にて読み込ませるよう、ユーザーに促す。ユーザーによってチャートがリーダー部119にセットされ、読込開始ボタン502を押下されると、操作部120は、操作I/F部109を経由してコントローラ101に読込開始ボタン502が押下されたことを通知する。
【0035】
この通知を受けた後、CPU105はリーダー部119に対してキャリブレーション用チャートの読取を開始するよう指示し、この指示を受けたリーダー部119はキャリブレーション用チャートの読取を開始する(S302)。
リーダー部119によってキャリブレーション用チャートの読取が完了されると、各パッチ画像の輝度値を取得し、この輝度値をコントローラ101に通知する。
【0036】
輝度値の通知を受けた後、CPU105はγLUT生成部107に対してγLUTを生成する指示をする。
この指示を受けたγLUT生成部107は、通知された輝度値を濃度に変換する処理を行う(S303)。
【0037】
以下実施例では輝度を濃度に変換する処理は、図12(a)に示すような輝度濃度変換特性を用いて行う。
【0038】
図12(a)は第1のキャリブレーションで用いる輝度を濃度に変換するための輝度濃度変換特性である。この輝度濃度変換特性を用いて輝度を濃度に変換する。この輝度濃度変換特性の曲線は、予め装置内に記憶されている。この輝度濃度変換特性についての詳細は後述する。
【0039】
取得した輝度値を濃度値に変更した後、γLUT生成部107は濃度値からγLUTを生成する(S304)。図6は以下実施例におけるγLUTを示した図である。
【0040】
601は画像形成装置100での標準紙に対する階調ターゲットである。
602はS303で生成した第1のキャリブレーションを実施した時点での濃度特性を示している。
601と602に差分がある場合、階調ターゲット601に対して逆変換を行いγLUT603を生成する。
γLUT生成後、CPU105は生成したγLUTを記憶装置122に保存する(S305)。
なおγLUTはジョブ出力時に階調制御部110にセットする処理時間を考慮した上で、RAM124に保存しても良い。
【0041】
(第2のキャリブレーション(輝度濃度変換特性生成))
次に実施例における第2のキャリブレーションについて説明する。
【0042】
第2のキャリブレーションでは第1のキャリブレーション実行時に用いた輝度濃度変換特性を生成する。
【0043】
また、図7は、第2のキャリブレーションを実行し、標準紙を用いて異なる特性を有する用紙に対応する輝度濃度変換特性を作成する際のフローを示す。
【0044】
なお、以下で示すフローチャートは、画像形成装置100のRAM124にロードされたプログラムをCPU105が実行することによって実行される。
【0045】
また、図8は、第2のキャリブレーション実行時のUI表示部の遷移を示す図である。操作部120は、ユーザーによって第2のキャリブレーションを開始する操作を受理すると、これをコントローラ101に通知する。次にコントローラ101は操作部120に対し、UI表示部121に図8(a)の表示をさせるよう指示し、UI表示部121は図8(a)を表示する。
【0046】
ユーザーによって給紙段の選択肢800を押下された操作部120は、どの給紙段に標準紙が格納されているかを確認し、どの給紙段が選択されたかをコントローラ101に通知する(S701)。次にコントローラ101は操作部120に対して、UI表示部121に図8(b)の表示をさせるよう指示し、UI表示部121は図8(b)を表示する。
【0047】
図8(b)表示後、操作部120は、ユーザーによってプリント開始ボタン801を押下されると、それをコントローラ101に通知する。この通知を受けた後、パターンジェネレータ106が第2のキャリブレーション用のパッチ画像を形成し、プリンタエンジン103にて用紙にパッチ画像を印字して出力する(S702)。本実施例では、第2のキャリブレーションで使用するパッチ画像のパターンは第1のキャリブレーションで用いるパッチ画像のパターンと同一のものを使用する。なお、第1のキャリブレーションと第2のキャリブレーションで同一種のパッチ画像のパターンのチャートを使用しなくても良い。S702で出力したチャートを、チャート(A)とする。
【0048】
チャート(A)出力後、コントローラ101は操作部120に対して、UI表示部121に図8(c)の表示をさせるよう指示し、UI表示部121は図8(c)を表示する。
【0049】
図8(c)表示後、ユーザーによってチャート(A)がリーダー部119にセットされた後に読込開始ボタン802を押下されると、操作部120はコントローラ101に読込開始ボタン802が押下されたことを通知する。この通知を受けた後、CPU105はリーダー部119に対してチャートAの読取を開始するよう指示し、この指示を受けたリーダー部119はチャート(A)の読取を開始する(S703)。リーダー部119によってチャート(A)の読取が完了すると、チャート(A)に印字された各パッチ画像の輝度値が取得される。そして、この取得された輝度値をコントローラ101に通知し、コントローラ101は受け取った輝度値を一時的にRAM124に格納する(S703)。なお、輝度値の格納先は記憶装置122でも構わない。この時RAM124に格納した輝度値を輝度値(A)とする。
【0050】
輝度値(A)を格納後、コントローラ101は操作部120に対して、UI表示部121に図8(d)の表示をさせるよう指示し、UI表示部121は図8(d)を表示する。
【0051】
ユーザーによって給紙段の選択肢803を押下されると、操作部120は、輝度濃度変換特性を作成したい対象である用紙がどの給紙段に格納されているかユーザーに確認し、選択された給紙段をコントローラ101に通知する(S704)。
【0052】
次にコントローラ101は操作部120に対して、UI表示部121に図8(e)の表示をさせるよう指示し、UI表示部121は図8(e)を表示する。
【0053】
図8(e)表示後、ユーザーによってプリント開始ボタン804を押下されると、操作部120は、コントローラ101に開始ボタン804が押下されたことを通知する。この通知を受けた後、パターンジェネレータ106は第2のキャリブレーション用のパッチ画像を形成し、プリンタエンジン103にて用紙にパッチ画像を印字して出力する(S705)。S705で出力したチャートをチャート(B)とする。
【0054】
チャート(B)出力後、コントローラ101は操作部120に対して、UI表示部121に図8(f)の表示をさせるよう指示し、UI表示部121は図8(f)を表示する。
【0055】
図8(f)表示後、ユーザーによってチャート(B)がリーダー部119にセットされた後に読込開始ボタン805を押下されると、操作部120はコントローラ101に読み取り開始ボタン805が押下されたことを通知する。
【0056】
この通知を受けた後、CPU105はリーダー部119に対してチャート(B)の読取を開始するよう指示し、この指示を受けたリーダー部119はチャート(B)の読取を開始する(S706)。リーダー部119によってチャート(B)の読取が完了し、チャート(B)に印字された各パッチの輝度値が取得される。そして、この取得された輝度値をコントローラ101に通知し、コントローラ101は受け取った輝度値を一時的にRAM124に格納する(S706)。この時RAM124に格納した輝度値を輝度値(B)とする。
【0057】
RAM124に輝度値(B)を格納した後、輝度濃度変換特性生成部108はRAM124に格納されている輝度値(A)と輝度値(B)と標準紙用の輝度濃度変換特性を用いて登録する用紙用の輝度濃度変換特性を生成する(S707)。登録したい用紙種用の輝度濃度変換特性生成後、CPU105は生成した輝度濃度変換特性を記憶装置122に保存する。生成した輝度濃度変換特性を保存後、コントローラ101は操作部120に対してUI表示部121に図8(g)の表示をさせ、第2のキャリブレーションが完了した事をユーザーに通知する。
【実施例1】
【0058】
本実施例では印刷に使用される用紙の白地部の輝度を検出し、以後実施される第1のキャリブレーションで用いられる輝度濃度変換特性を生成してから、ユーザーに第1のキャリブレーションを促す処理について説明する。
【0059】
図9は本実施例におけるフローチャートである。このフローチャートを実行することで、実際に印刷対象データを印刷する用紙に対応する階調補正時に用いる輝度濃度変換特性を選択することができる。
なお、以下で示すフローチャートは、画像形成装置100のRAM124にロードされたプログラムをCPU105が実行することによって実行される。
【0060】
ユーザーによってカセット部113が開けられた事をカセット開閉センサ部114は検知する(S901)。
【0061】
その後、ユーザーによってS901にて開けられたカセット部113が閉じられた事をカセット開閉センサ部114は検知する(S902)。
【0062】
カセット部113が閉じられた事を検知した後、CPU105は閉じられたカセット(給紙段)に格納された用紙を1枚出力する指示する(S903)。
【0063】
この際、用紙の白地部を読み取るために、白地部を有する用紙が出力されればよいので、印字は行わなくてもよい。CPU105はエンジンI/F部112を経由し、給紙部104に対して画像形成部116に用紙を給紙するよう指示する。
【0064】
この指示を受けた給紙部104は、カセット部113もしくは手ざし給紙部115から画像形成部116に用紙を給紙する。
【0065】
画像形成部116は画像を形成せずに、給紙部104から給紙された用紙を排紙部118に向けて搬送する。
【0066】
搬送された用紙に対して白地部特性測定部117は、用紙のうち、画像が印字されていない用紙の白地部の輝度値を測定する(S904)。
【0067】
図2は画像形成部116の定着部(不図示)を通過した用紙が、排紙部118に搬送されるところを示す図である。
【0068】
画像形成部116から排紙部118の間の紙搬送路上にある白地部特性測定部117に白地部特性検出センサ201が設置されている。このセンサを用いて白地部特性測定部117に搬送される用紙の領域における輝度値を取得することができる。このセンサを用いることでユーザーの手を介さずに自動で用紙の白地部の輝度を取得することができる。また、出力した用紙の白地部特性が測定できるのであれば、どのようなセンサを用いても構わず、例えばユーザーの手間を要するがリーダー部119のスキャナを用いても構わない。
【0069】
用紙200が排紙部118に向けて搬送されている途中で白地部特性検出センサ201は用紙の白地部分を読み取り、用紙の白地部の輝度値を取得する(S905)。
【0070】
白地部の輝度値を取得した後、白地部特性測定部117は取得した輝度値をエンジンI/F部112を経由してコントローラ101に通知する。
【0071】
次に輝度濃度変換特性生成部108はプリンタエンジン103から通知された。
【0072】
輝度値を元に、用紙の出力を行った給紙段に格納されている用紙に適した輝度濃度変換特性を複数の輝度濃度変換特性候補から選択する(S906)。
【0073】
図12は本実施例における輝度濃度変換特性を示したものである。
【0074】
曲線1200はプリセットされている画像形成装置における標準紙用の輝度濃度変換特性の例である。標準紙は予め定められた一定の特性を有する用紙であり、標準紙の白地部の輝度値も予め取得済みである。
【0075】
例えばS905で取得した輝度値が標準紙の白地部の輝度値と同じであると、出力した用紙と標準紙が同じ特性を有することが分かる。よって、輝度濃度変換特性生成部108は曲線1200をその用紙用の輝度濃度変換特性に指定する。
【0076】
一方、取得した輝度値が標準紙の輝度値と異なると、出力した用紙と標準紙が異なる特性を有することが分かる。この場合、輝度濃度変換特性生成部108は輝度濃度変換特性の候補である曲線1201、1202、1203から最も近い輝度濃度変換特性をその用紙用の輝度濃度変換特性に指定する。
【0077】
これらの候補である曲線は、一般的に広く使用される用紙を予め測定することで生成されたものであり、すでに装置内に記憶されているものである。
【0078】
この輝度濃度変換特性を指定する方法は、図12に示す曲線1201、1202、1203それぞれの読取濃度値が0付近の輝度値とS905で取得した輝度値を比較して、最も近い候補をその用紙の輝度濃度変換特性として指定する。
【0079】
輝度濃度変換特性を指定後、CPU105は輝度濃度変換特性に関する情報と、印刷に用いる用紙を出力している給紙段情報とを対応付ける(S907)。
【0080】
CPU105は生成した輝度濃度変換特性に関する情報と給紙段情報とを対応付けるデータを記憶装置122に保存する。
【0081】
保存後、CPU105は操作部120に対してUI表示部121がキャリブレーション実施をユーザーに促す表示をさせる(S908)。
【0082】
S908以降の詳細フローを図14、図15を用いて説明する。S908ではUI表示部121は図14(a)を表示する。UI表示部121が図14(a)を表示する事でユーザーにキャリブレーション実施を促す(S1500)。
【0083】
このステップでUI表示部121はユーザーに対して、第2のキャリブレーションを実施させるか第1のキャリブレーションを実施させるかを確認するための表示を行う。
【0084】
S908以降の詳細な処理内容について図14および15を用いて説明する。
【0085】
図14は画像形成装置を利用するユーザーが複数存在する場合、ユーザーの印刷物に対する画像品質の要求レベルに応じてユーザーが手動で操作するキャリブレーションの実施有無を確認するUI表示部の遷移を示す図である。
【0086】
図15は、図14に示されたようにUIを遷移させるための制御をフローチャートにしたものである。
【0087】
なお、以下で示すフローチャートは、画像形成装置100のRAM124にロードされたプログラムをCPU105が実行することによって実行される。
【0088】
S908は図15におけるS1500を指している。
【0089】
CPU105は操作部120に対して、UI表示部121に図14(a)を表示させる(S1501)。
【0090】
図14(a)は、ユーザーに第2のキャリブレーションが実施されていない特性を有する用紙を格納する給紙段がある場合にUI表示部121に表示される画面である。
【0091】
第2のキャリブレーションが実施されていないことを判断するためには、輝度濃度変換特性に関する情報と給紙段情報とを関連付けるデータが記憶装置122に保存されているか否かで判断する。操作部120は、ユーザーによってボタン1400を押下されると、コントローラ101にボタン1400が押下されたことを通知する。この通知を受けた後、CPU105は操作部120に対して、UI表示部121に図14(b)を表示させるよう指示する。
【0092】
UI表示部121が図14(b)を表示する事で、第2のキャリブレーション実施で必要になる標準紙があるか、ユーザーに対して確認を促す(S1502)。
【0093】
ボタン1401を押下されると、操作部120はコントローラ101にボタン1401が押下されたことを通知する。
【0094】
この通知を受けた後、CPU105は操作部120に第2のキャリブレーションを開始するために、図8(a)の画面を表示させるよう指示をし、S700の第2のキャリブレーションの動作に移行する(S1503)。
【0095】
一方図14(b)でボタン1402が押下されると、操作部120はコントローラ101にこのボタン1402が押下された事を通知する。
【0096】
この通知を受けた後、CPU105は操作部120に対して、第1のキャリブレーションの実施をユーザーに確認させるため、図14(c)の画面を表示させるよう指示する(S1504)。
【0097】
UI表示部121が図14(c)を表示する事で第1のキャリブレーションを実行するか否かのユーザーに対して確認を促す(S1505)。
【0098】
ユーザーによってボタン1404が押下されると、操作部120はコントローラ101にボタン1404が押下されたことを通知する。この通知を受けたCPU105はキャリブレーションを実行するか否か確認を行うための処理を終了する。
【0099】
また図14(c)でボタン1403が押下されると、操作部120はコントローラ101にボタン1403が押下されたことを通知する。この通知を受けたCPU105は操作部120に対して、UI表示部121に図5(a)を表示させるよう指示を出す(S1506)。
【0100】
図5(a)が表示された後、S300の第1のキャリブレーション動作に移行する。なお、この時に用いる輝度濃度変換特性は事前にS906で生成した輝度濃度変換特性を用いる。本実施例により、ユーザーが使用する用紙種の変更検知することができる。そして、その変更された用紙種に適切な階調補正を実施する事が可能になる。
【0101】
また、本実施例では白紙を読み取り輝度値を取得し、その後キャリブレーション実行時にチャートを読み取るが、この方法に限らなくてもよい。すなわち、輝度値を取得する際に、チャートのパッチ画像と白紙部分を読み取り、白紙部分から輝度値を取得し、パッチ画像の読み取り値はメモリ等に記憶する。そして、キャリブレーション実行時に改めてチャートの読み取りを行わずに、メモリに記憶されるパッチ画像の読み取り値に対して補正を行えば、チャートの読み取りの手間を省くことができる。
【実施例2】
【0102】
本実施例では白地部特性測定部117が給紙部104に設置された場合の階調特性の補正方法について説明する。
【0103】
図10は本実施例におけるフローチャートである。
【0104】
なお、以下で示すフローチャートは、画像形成装置100のRAM124にロードされたプログラムをCPU105が実行することによって実行される。
【0105】
図10は、開始(S1000)の時点でカセット部113に用紙が全く入っていない状態の時ユーザーによってカセット部113が開けられた場合の本実施例における動作フローである。
【0106】
このある給紙段に用紙が全く入っていない状態は、用紙残量カウント部129で確認する事が可能である。
【0107】
給紙段に用紙が全く入っていない状態から用紙が入っている状態になるということは、この給紙段に同一の特性を有する用紙が格納される可能性が高いと考えられる。よってこの給紙段に補充された用紙の1枚目を測定すれば、この結果をその給紙段全体の用紙の特性として取り扱う事ができる。
【0108】
まず、ユーザーによってカセット部113が開けられた事をカセット開閉センサ部114が検知する(S1001)。
【0109】
その後ユーザーによってカセット部113が閉じられた事をカセット開閉センサ部114が検知する(S1002)。
【0110】
カセット部113が閉じられた事が検知された後、CPU105は用紙残量カウント部129に対して閉じられた給紙段に用紙が格納されているかを確認するよう指示する。用紙残量カウント部129は給紙段に用紙が格納されているかを確認する(S1003)。
【0111】
S1000の時点と同様に用紙が入っていない場合は本実施例の動作フローを終了する(S1009)。
【0112】
もし給紙段に用紙が入っていた場合、CPU105は白地部特性測定部117に対し、閉じられた給紙段に格納された用紙の白地部を検知する指示をする。この指示を受けた白地部特性測定部117は、用紙の白地部の輝度値を取得する(S1005)。白地部の輝度値を取得した後、白地部特性測定部117は取得した輝度値をエンジンI/F部112を経由してコントローラ101に通知する。
【0113】
白地部の輝度値を取得した後、白地部特性測定部117は取得した輝度値をエンジンI/F部112を経由してコントローラ101に通知する。
【0114】
輝度濃度変換特性生成部108はプリンタエンジン103から通知された輝度値を元に、用紙を出力している給紙段に格納されている用紙に適した輝度濃度変換特性を複数の輝度濃度変換特性候補から選択する(S1006)。
【0115】
輝度濃度変換特性候補から選択する動作の詳細は実施例1のS906と同じため、省略する。
【0116】
輝度濃度変換特性を指定後、CPU105は輝度濃度変換特性に関する情報と印刷に用いる用紙を出力する給紙段の情報とを対応付ける処理を行う(S1007)。
【0117】
CPU105は生成した輝度濃度変換特性に関する情報と給紙段情報とを関連付けるデータを記憶装置122に保存する。
【0118】
そして、CPU105は操作部120に対してUI表示部121がキャリブレーション実施をユーザーに促す表示をさせる(S1008)。
【0119】
その後、先ほどと同様に、図15のS1500に進み、ユーザーにキャリブレーションを実行させるか否かを選択する。
【0120】
図18は開始(S1050)の時点でカセット部113にまだ用紙が残っていた状態でユーザーによってカセット部113が開けられた場合の本実施例における動作フローである。
【0121】
ユーザーによってカセット部113が開けられた事をカセット開閉センサ部114は検知する(S1051)。
【0122】
その後ユーザーによってカセット部113が閉じられた事をカセット開閉センサ部114は検知する(S1052)。
【0123】
カセット部113が閉じられた事を検知した後、CPU105は用紙残量カウント部129に対して閉じられた給紙段に格納されている用紙の残量に変動がないかを確認するよう指示する。そして、この指示を受けた用紙残量カウント部129は給紙段に用紙が格納されているかを確認する(S1053)。
【0124】
用紙枚数の残量に変化がなければ、用紙の変更が無かったと判断して、本実施例の動作フローを終了させる。
【0125】
一方、用紙の残量に変動があると、ジョブを出力する際用紙が1枚ずつ給紙される毎に各用紙の白地部を検出して輝度濃度変換特性を生成する。
【0126】
以下S1054〜1058まではジョブ出力中のフローである。
【0127】
CPU105は白地部特性測定部117に対して開閉されたカセット部113に格納されている用紙の白地部の輝度値を読み取る指示をする。
【0128】
指示を受けた白地部特性測定部117は用紙の白地部を読み取り(S1054)、輝度値を取得する(S1055)。
【0129】
白地部の輝度値を取得した後、白地部特性測定部117は算出した輝度値をエンジンI/F部112を経由してコントローラ101に通知する。
【0130】
次に輝度濃度変換特性生成部108はプリンタエンジン103から通知された輝度値を元に、用紙を出力する給紙段に格納されている用紙用の輝度濃度変換特性を複数の輝度濃度変換特性候補から選択する(S1056)。S1056ではS906と同様の事を行う。
【0131】
輝度濃度変換特性が指定された後、CPU105は輝度濃度変換特性に関する情報と印刷に用いる用紙を出力する給紙段の情報を関連付ける処理を行う(S1057)。
【0132】
CPU105は生成した輝度濃度変換特性に関連する情報と給紙段情報とを関連付けるデータを記憶装置122に保存する。
【0133】
排紙部118に用紙が出力された後に、CPU105はジョブを確認しジョブが完了したかを確認する(S1058)。ジョブが完了していない場合、CPU105はジョブ継続を指示する。
【0134】
すなわち給紙段に格納されている用紙の増減があった場合は、給紙段内に複数種の用紙が混在している可能性があるため、本実施例では給紙段に設置された白地部特性測定部117を用いて毎ページ用紙の白地部を監視する。
【0135】
ジョブが完了した場合、CPU105は操作部120に対してUI表示部121がキャリブレーション実施をユーザーに促す表示をさせる(S1059)。
【0136】
なお、本実施例ではジョブが終了した後にキャリブレーションを促すUIを表示するが、S1057の後にキャリブレーションを促すUIを表示しても良い。
【0137】
本実施例により、給紙段に格納されている用紙枚数の格納量に応じて白地部特性の検知回数を設定する事が可能になる。よって用紙の白地部分の読み取りを行い、輝度値を取得する回数を抑制する事で、生産性を向上させる事が可能になる。
【実施例3】
【0138】
本実施例では近似式を用いて輝度濃度変換特性を生成する方法について説明する。
【0139】
図11は本実施例におけるフローチャートを示したものである。
【0140】
なお、以下で示すフローチャートは、画像形成装置100のRAM124にロードされたプログラムをCPU105が実行することによって実行される。
【0141】
本実施例では前述したS906、S1006、S1056で候補から選択することで得た輝度濃度変換特性を以下のフロー生成する方法を説明する。
【0142】
輝度濃度変換特性生成部108はプリンタエンジン103から通知されてきた輝度値を元に、用紙を出力する給紙段に格納される用紙に適した輝度濃度変換特性を生成する(S1104)。
【0143】
図12(b)は輝度濃度変換特性を実施例3において輝度濃度変換特性を生成した時の輝度濃度変換特性を示した図である。
【0144】
輝度濃度変換特性を生成する際、読取輝度値をx軸、読取濃度値をy軸とする。
【0145】
本実施例では用紙の白地部の輝度値を取得して輝度濃度変換特性を生成するため、読取輝度値が0の時の読取濃度値の値は標準紙における読取輝度値が0の時の読取濃度値と同じ値を用いる事とする。
【0146】
標準紙における読取輝度値が0の時の読取濃度値をbとした時、
例えば輝度濃度変換特性生成式は例えば、
y=−ALog10x+b
で表現できる (y≦0になる場合はy=0にする)。
【0147】
上記数式中のAは白地部の読取輝度値によって可変とする。
【0148】
この近似式により、輝度濃度変換特性生成部108は輝度濃度変換特性1204や1205を生成する。
【0149】
なお、上記近似式は画像形成装置100の特性によって変更しても良い。
【0150】
輝度濃度変換特性を生成後、S907、S1007、S1057のように輝度濃度変換特性に関する情報と印刷に用いる用紙を出力する給紙段情報とを関連付ける処理を行う(S1105)。
【0151】
本実施例により、近似式を用いて輝度濃度変換特性を生成する事が可能になる。よって第1のキャリブレーションを実施した時の補正精度を向上させる事が可能になる。
【実施例4】
【0152】
実施例1〜3で得られる輝度濃度変換特性と第2のキャリブレーションを実行して得られる輝度濃度変換特性を比較した場合、第2のキャリブレーションを実行して得られる輝度濃度変換特性の方が、精度が高いと考えられる。
【0153】
この理由は、実施例1〜3で得られた輝度濃度変換特性は、用紙の白地部のみから取得した輝度を基に選択したもので、一方、第2のキャリブレーションで得られたテーブルは、白地部を含んだ複数のパッチ画像から取得した輝度を基に生成される。
【0154】
よって、第2のキャリブレーションを実行して得られるテーブルは低濃度部から高濃度部までの広範囲に実測した濃度検出が可能なため、こちらで得られるテーブルの方が高い精度が得られる。
【0155】
本実施例では第2のキャリブレーションの実施履歴の有無に応じて、第1のキャリブレーションで用いる輝度濃度変換特性を決定する場合について説明する。
【0156】
図13は本実施例におけるフローチャートを示したものである。
【0157】
なお、以下で示すフローチャートは、画像形成装置100のRAM124にロードされたプログラムをCPU105が実行することによって実行される。
【0158】
図13(a)は本実施例において、ユーザーが第2のキャリブレーションを実施した時の動作フローである。
【0159】
まず、ユーザーによって第2のキャリブレーション開始の指示を受け、画像形成装置100は第2のキャリブレーションを実行する(S1301)。
【0160】
S1301の詳細は、図7を用いて第2のキャリブレーションについて説明した内容と同一なので省略する。
【0161】
第2のキャリブレーション実施後、CPU105第2のキャリブレーションを実施したカセット部113とカセット部113にセットされていた用紙の白地部の輝度値を記憶装置122に保存する(S1302)。
【0162】
図13(b)は本実施例において、ユーザーによってジョブが投入されてからの画像形成装置100内のフローを示した図である。
【0163】
操作部120がジョブの出力の開始指示を受けた場合、もしくはプリントジョブ開始をプリンタドライバ127がネットワーク126を経由してコントローラに通知した時、CPU105はジョブの出力を開始する(S1303)。
【0164】
ジョブ出力開始後、画像処理部102はリーダー部119もしくはプリンタドライバ127から送信されてきた画像データに対して画像処理を行い、処理したデータをエンジンI/F部112を経由してプリンタエンジン103に送信する。
【0165】
またジョブ出力開始の指示を受けたCPU105は、エンジンI/F部112を経由して、給紙部104に対して画像形成部116に用紙を給紙するよう指示する。それと同時に、ジョブを印刷する際に用いる用紙種について示す情報も、給紙部104に通知する。
【0166】
指示を受けた給紙部104は、通知されたジョブの内容に応じてカセット部113もしくは手ざし給紙部115から用紙を画像形成部116に給紙する。
【0167】
画像形成部116は送信された画像データを形成し、給紙部104から給紙された用紙に転写、定着する。
【0168】
画像を定着された用紙に対して、画像形成部116の定着部から排紙部118の間の用紙搬送路に設置された白地部特性測定部117は画像が印字されていない用紙の白地部の輝度値を測定する(S1304)。
【0169】
用紙200が排紙部118に向けて搬送されている途中で白地部特性検出センサ201は用紙の余白部分を読み取る事で用紙の白地部の輝度値を取得する(S1305)。
【0170】
白地部の輝度値を取得した後、白地部特性測定部117は算出した輝度値をエンジンI/F部112を経由してコントローラ101に通知する。
【0171】
その後、CPU105はS1305で通知された輝度値とS1302で保存した輝度値を比較する(S1306)。
【0172】
輝度値が同一だった場合、CPU105はS1301のフローで生成した輝度濃度変換特性を、その給紙段の輝度濃度変換特性に指定する(S1307)。
【0173】
一方、輝度値が同一でない場合、CPU105はS1305で取得輝度値と過去の第2のキャリブレーションで登録した用紙の白地部の輝度値に同一の輝度値があったか確認する(S1309)。
【0174】
輝度値が同一のものがあった場合、CPU105は過去の第2のキャリブレーションで登録した輝度濃度変換特性を、その給紙段の輝度濃度変換特性に指定する(S1310)。
【0175】
輝度値が同一のものが無かった場合、CPU105は輝度濃度変換特性生成部108に対し、S1305で取得した輝度値を元に輝度濃度変換特性を生成するよう指示する。
【0176】
この指示を受けた輝度濃度変換特性生成部108は、輝度濃度変換特性を生成する(S1311)。
【0177】
輝度濃度変換特性の生成方法は、実施例1〜3におけるS906、1006、1056、1104と同一のものを用いるので詳細は省略する。
【0178】
S1310もしくはS1311の後、CPU105は操作部120に対して、UI表示部121が第1のキャリブレーションの実施をユーザーに促す表示をさせるよう指示する(S1308)。
【0179】
本実施例により手動にて第2のキャリブレーションを実施した時に生成される輝度濃度変換特性が使用されるようになる。よって第1のキャリブレーションを実施した時の補正精度が低下することを抑制する事が可能になる。
【実施例5】
【0180】
本実施例ではS1008、S1059、S1108のようにユーザーにキャリブレーションを促すUIを表示するのではなく、自動で第1のキャリブレーションを実施する場合について図16、図17を用いて説明する。
【0181】
なお、図16に示すフローチャートは、画像形成装置100のRAM124にロードされたプログラムをCPU105が実行することによって実行される。
【0182】
S1600〜S1605までは図18のS1050、S1051、S1052、S1053、S1054、S1055と同じ処理を行う。
【0183】
次に輝度濃度変換特性生成部108はプリンタエンジン103から通知されてきた輝度値が、現在紐づいている輝度濃度変換特性生成時に用いた輝度値と差分が無いか確認する(S1606)。
【0184】
差分があった場合、輝度濃度変換特性生成部108はS906と同様に給紙段に格納されている用紙に適した輝度濃度変換特性を複数の輝度濃度変換特性候補から選択する(S1607)。
【0185】
S1057と同様の処理(S1608)を行った後、CPU105は第1のキャリブレーションを実施する指示を出す(S1609)。
【0186】
本実施例における第1のキャリブレーションは、ユーザーが操作部120を用いる事なく自動で行うものとする。
【0187】
例えば、本実施例における画像形成装置が電子写真方式の場合等は、画像形成部116内にある中間転写ベルト1700上にキャリブレーション用のパッチ1702を形成し、それをセンサ1701で読み取る。なお、キャリブレーション用のパッチのパターンは機種の性能に応じて変更しても良い。
【0188】
センサ1701が読み取った結果をコントローラ101に通知した後、γLUT生成部107は通知されてきた読取結果を元にγLUTを生成する。
【0189】
S1609もしくはS1606で差分が無かった場合、CPU105はS1058と同様にジョブを確認し、ジョブが完了したか否かを確認する(S1610)。
【0190】
なお、S1609で行う第1のキャリブレーションは中間転写ベルト1700上ではなく用紙上にキャリブレーション用のパッチを形成する方法でもよい。その場合は用紙上に図4のようなキャリブレーション用パッチを形成する。なお、形成するパッチパターンは図4のようなデザインでなくても画像形成装置の仕様によって変更しても良い。
【0191】
白地部特性測定部117もしくは画像形成部116の定着部から排紙部の間の用紙搬送路に備えられている不図示の輝度値読取センサがキャリブレーション用のパッチを用紙排紙時に自動で読み取ってキャリブレーションを実施しても良い。本実施例により第1のキャリブレーションを自動で実行する事が可能になるため、ユーザーに対する負荷を軽減する事が可能になる。
【0192】
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、異なる特性を有する用紙を用いて印刷を行う際、画像の階調特性を維持するためのキャリブレーションに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に画像形成装置によって出力される印刷物の画像の階調特性は、画像形成装置が使用されている環境や使用状況によって変動する。このため、使用されている環境や使用状況に応じて階調特性が補正されない状態で出力した場合、印刷物は適切な色で印刷されない場合がある。
この様な変動を補正する方法としてγ処理という技術がある。
【0003】
γ処理とは入力画像信号を出力デバイスの特性に応じて変換するために行われる処理である。具体的な処理フローは、まずγ処理回路に原稿読取装置で読み取られた原稿に基づく入力画像信号を入力する。γ処理回路に入力された入力画像信号は、γLUT(ガンマルックアップテーブル)に基づいて出力画像信号に変換される。そして変換された信号(出力画像信号)により画像が形成される。このγLUTを調整する事で、印刷物の適切な階調特性を維持する事が可能になる。
【0004】
γLUTの調整方法として、例えばパッチ画像を用紙に形成して印刷し、それを画像読取スキャナ等のリーダーで読み取り、読み取った結果からγLUTを調整し、階調補正を行う技術がある。
【0005】
また印刷物の画像は、印刷に用いる用紙の種類によっても階調特性が異なる。このため、同じγ処理を異なる特性を有する用紙の印刷物に適用しても、色が異なって見える場合がある。
よって、用紙の種類に対応した階調補正技術として、階調補正時に用紙の白地部の濃度を検出し、検出した濃度値を元にγLUTを作成する手法が提案されている(特許文献1)。
【0006】
また、特定の標準紙とユーザーが実際の印刷に使用する用紙を用いて、それぞれの紙にパッチ画像を形成して印刷する。それをリーダーで読み取ったパッチ画像毎の輝度値から、以後実施される階調補正時にユーザーが印刷対象データを印刷する際に使用する用紙種に適した輝度濃度変換特性を生成する手法も提案されている(特許文献2)。
この輝度濃度変換特性を用いて階調補正を行う事により、印刷に用いる用紙の種類に対して適切な階調特性で出力を行うことが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10−145598号公報
【特許文献2】特開2010−286620号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した方法を用いて新しい種類の用紙を用いて印刷する場合、その新しい種類の用紙に適切なγLUTが必要になる。しかし、上述の方法ではユーザーが階調補正を実施するまでユーザーが使用する用紙に適したγLUTの生成ができない。これにより、印刷に使用する新しい種類の用紙を用いて階調補正が実施されないと適切な階調での印刷ができないという課題がある。また特許文献2の方法では、輝度濃度変換特性生成時、常に、ユーザーが実際に使用する用紙と基準となる標準紙の両方が手元にないとユーザーが実際に使用する用紙に適した輝度濃度変換特性生成する事ができない。即ち標準紙が無いと、印刷対象データを印刷する際に使用する用紙に対して適切な階調特性で印刷ができないという課題がある。
【0009】
以上の理由によりどちらの方法を用いても実際に使用する用紙の種類が変わってすぐに適切な階調での画像を提供できないという課題がある。
よって本発明では給紙部の開閉が行われたことが検知されると、その給紙部に格納された用紙に対する適切な階調補正を実施できるようにする事を目的とする。またこれにより用紙の種類が変わった後すぐに適切な階調での画像を出力する画像形成装置を提供する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明にける画像形成装置は、給紙段の開閉が検知されると、該給紙段に格納される用紙の白地部の輝度値を取得する取得手段と、前記給紙段に格納される用紙に印刷される画像の階調補正を行う補正手段と、前記取得手段で取得した輝度値から、前記補正手段による前記給紙段に格納される用紙に印刷される画像の階調補正に用いる輝度濃度変換特性を決定する決定手段とを有し、前記決定手段にて決定した輝度濃度変換特性に関する情報と、前記取得手段で輝度値を取得された前記用紙が格納される給紙段の情報とを対応付けることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、印刷に使用される用紙種の変更を検知することができる。そして、その変更された用紙種に適切な階調補正を実施する事が可能になるまた、標準紙が無くてもユーザーが用いる用紙の種類に対する適切な階調補正を実施する事が可能になる。また、画像形成装置における階調補正処理機能について熟知しているユーザーが、自分以外のユーザーによって用紙の種類が変更された事を把握する事が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】画像形成装置のシステム構成例を示す図である。
【図2】エンジン部における用紙白地部特性測定部を示した図である。
【図3】第1のキャリブレーションにおけるフローを示した図である。
【図4】第1のキャリブレーションで用いるキャリブレーション用チャートの一例を示した図である。
【図5】第1のキャリブレーションにおける操作部のUI表示を示す図である。
【図6】γLUTを示す図である。
【図7】第2のキャリブレーションにおけるフローを示した図である。
【図8】第2のキャリブレーションにおける操作部のUI表示を示す図である。
【図9】実施例1において画像形成装置が行う処理を示すフローチャートである。
【図10】実施例2において画像形成装置が行う処理を示すフローチャートである。
【図11】実施例3において画像形成装置が行う処理を示すフローチャートである。
【図12】輝度濃度変換特性を示した図である。
【図13】実施例4において画像形成装置が行う処理を示すフローチャートである。
【図14】ユーザーにキャリブレーションを促す際の操作部のUI表示を示す図である。
【図15】図14に係るフローチャートである。
【図16】実施例5において画像形成装置が行う処理を示すフローチャートである。
【図17】実施例5におけるキャリブレーション用パッチパターンの一例である。
【図18】実施例2において画像形成装置が行う処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
【0014】
まず初めに、実施例1〜4に関わる画像形成装置の構成について説明する。
【0015】
図1は実施例における画像形成装置のシステム構成例を示す図である。
画像形成装置100は大きく分類するとコントローラ101、プリンタエンジン103、リーダー部119、ユーザーが操作する操作部120を備えている。
【0016】
また、画像データや各種設定したデータ等を保存可能な記憶装置122、一時的にデータを保存するROM(リードオンリーメモリー)123、RAM(ランダムアクセスメモリ)124が搭載されている。記憶装置122はハードディスクやバックアップ用の電池が搭載されているSRAM等の電源断時でも記憶が可能な媒体であれば、どの記憶装置を用いても構わない。
【0017】
ネットワークI/F125は印刷データ等の受信や画像データ、制御データの送信を行う。
【0018】
またPC(パーソナルコンピュータ)等の外部装置128はネットワーク126を介して画像形成装置100と接続されている。外部装置128内のプリンタドライバ127は画像形成装置100へ印刷データを送信する機能を備えている。
【0019】
コントローラ101はCPU105と一連の画像処理を行う画像処理部102、パターンジェネレータ106、γLUT生成部107、輝度濃度変換特性生成部108、操作I/F部109、エンジンI/F部112を備えている。
【0020】
画像処理部102はリーダー部119で読み込んだ画像やプリンタドライバ127から送信された画像、パターンジェネレータ106で生成した画像に対して画像処理を行う。画像処理部102には出力される印刷物の階調性を維持するためにγLUTを用いて画像信号を補正する階調制御部110とディザ処理を行うディザ処理部111を備えている。パターンジェネレータ106は階調補正処理の際に出力するチャートのパッチ画像を形成する。γLUT生成部107は階調制御部110にセットするγLUTを、階調補正処理を実行する際に生成する。輝度濃度変換特性生成部108は階調補正処理の際に用いる輝度濃度変換特性を生成する。エンジンI/F部112はプリンタエンジン103とコントローラ101との間でそれぞれの処理に必要なデータを受け渡す。
【0021】
プリンタエンジン103はユーザーが印刷に用いる用紙を格納する給紙部104、画像形成部116、用紙の白地部を読み取る白地部特性測定部117、印刷時に用紙を排紙する排紙部118を備えている。
なお、白地部特性測定部117は白地部特性を測定する際、十分な白さを測定する事ができるダイナミックレンジを備えている物である。
【0022】
給紙部104は用紙を出し入れするカセット部113とカセット部113がユーザーによって開けられた事と閉じられた事を検知するカセット開閉センサ部114と、手差し給紙部115を備えている。カセット部113は複数の給紙段が備わっている。これによって様々なサイズや向き、用紙の種類を分けて格納する事ができる。
【0023】
またカセット部113と手ざし給紙部115の格納されている用紙量をカウントする用紙残量カウント部129も備えている。
【0024】
画像形成部116はコントローラ101から送信されてきた画像信号を元にトナー画像を形成、形成した画像を用紙に定着させる機能を備えている。
【0025】
リーダー部119は圧板に原稿をセットする形式もしくは不図示のオートドキュメントフィーダーを含むスキャナである。
【0026】
またリーダー部119は束状のまたは一枚の原稿画像を不図示の光源で照射し、原稿反射像をレンズでCCD(Charge Coupled Device)センサ等の固体撮像素子上に結像する。そして固体撮像素子からラスター状の画像読み取り信号を画像データとして得る。
【0027】
操作部120はユーザーによって各種機能の操作を受け付ける機能を備えており、ユーザーの操作性を向上させるためのUI(ユーザーインターフェイス)表示部121が含まれている。
【0028】
以下実施例では、階調制御部110にセットするγLUTを生成する第1のキャリブレーションと、この第1のキャリブレーション実行中に用いる輝度濃度変換特性を生成する第2のキャリブレーションを実施する。
【0029】
(第1のキャリブレーション(γLUT生成))
以下、実施例における第1のキャリブレーションについて説明する。
【0030】
図3は実施例における第1のキャリブレーション実行時のフローを記したものである。なお、以下で示すフローチャートは、画像形成装置100のRAM124にロードされたプログラムをCPU105が実行することによって実行される。
【0031】
ユーザーによって画像調整機能に関する画面を表示させる指示を受けた操作部120はUI表示部121に図5(a)の画面を表示させる。図5(a)の画面が表示されている状態でユーザーに第1のキャリブレーションボタン500を押下された操作部120は、UI表示部121に図5(b)の画面を表示させる。
【0032】
ユーザーによってプリント開始ボタン501を押下されると、操作部120は、操作I/F部109を経由してコントローラ101にプリント開始ボタン501が押下されたことを通知する。
【0033】
この通知を受けた後、CPU105はパターンジェネレータ106に対して第1のキャリブレーション用のパッチ画像を形成する指示をする。
パターンジェネレータ106は第1のキャリブレーション用のパッチ画像を形成してプリンタエンジン103にて用紙にパッチ画像を印字して出力する(S301)。
【0034】
図4は第1のキャリブレーションにて用いるパッチ画像のパターンの一例であり、用紙上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)各色12階調分を備えたパッチ群から構成されている。なお、第1 のキャリブレーションで使用するパッチ画像のパターンは画像形成装置に性能に応じて変更しても問題はない。キャリブレーション用チャート出力後、UI表示部121は図5(c)の画面を表示し、チャートをリーダー部119にて読み込ませるよう、ユーザーに促す。ユーザーによってチャートがリーダー部119にセットされ、読込開始ボタン502を押下されると、操作部120は、操作I/F部109を経由してコントローラ101に読込開始ボタン502が押下されたことを通知する。
【0035】
この通知を受けた後、CPU105はリーダー部119に対してキャリブレーション用チャートの読取を開始するよう指示し、この指示を受けたリーダー部119はキャリブレーション用チャートの読取を開始する(S302)。
リーダー部119によってキャリブレーション用チャートの読取が完了されると、各パッチ画像の輝度値を取得し、この輝度値をコントローラ101に通知する。
【0036】
輝度値の通知を受けた後、CPU105はγLUT生成部107に対してγLUTを生成する指示をする。
この指示を受けたγLUT生成部107は、通知された輝度値を濃度に変換する処理を行う(S303)。
【0037】
以下実施例では輝度を濃度に変換する処理は、図12(a)に示すような輝度濃度変換特性を用いて行う。
【0038】
図12(a)は第1のキャリブレーションで用いる輝度を濃度に変換するための輝度濃度変換特性である。この輝度濃度変換特性を用いて輝度を濃度に変換する。この輝度濃度変換特性の曲線は、予め装置内に記憶されている。この輝度濃度変換特性についての詳細は後述する。
【0039】
取得した輝度値を濃度値に変更した後、γLUT生成部107は濃度値からγLUTを生成する(S304)。図6は以下実施例におけるγLUTを示した図である。
【0040】
601は画像形成装置100での標準紙に対する階調ターゲットである。
602はS303で生成した第1のキャリブレーションを実施した時点での濃度特性を示している。
601と602に差分がある場合、階調ターゲット601に対して逆変換を行いγLUT603を生成する。
γLUT生成後、CPU105は生成したγLUTを記憶装置122に保存する(S305)。
なおγLUTはジョブ出力時に階調制御部110にセットする処理時間を考慮した上で、RAM124に保存しても良い。
【0041】
(第2のキャリブレーション(輝度濃度変換特性生成))
次に実施例における第2のキャリブレーションについて説明する。
【0042】
第2のキャリブレーションでは第1のキャリブレーション実行時に用いた輝度濃度変換特性を生成する。
【0043】
また、図7は、第2のキャリブレーションを実行し、標準紙を用いて異なる特性を有する用紙に対応する輝度濃度変換特性を作成する際のフローを示す。
【0044】
なお、以下で示すフローチャートは、画像形成装置100のRAM124にロードされたプログラムをCPU105が実行することによって実行される。
【0045】
また、図8は、第2のキャリブレーション実行時のUI表示部の遷移を示す図である。操作部120は、ユーザーによって第2のキャリブレーションを開始する操作を受理すると、これをコントローラ101に通知する。次にコントローラ101は操作部120に対し、UI表示部121に図8(a)の表示をさせるよう指示し、UI表示部121は図8(a)を表示する。
【0046】
ユーザーによって給紙段の選択肢800を押下された操作部120は、どの給紙段に標準紙が格納されているかを確認し、どの給紙段が選択されたかをコントローラ101に通知する(S701)。次にコントローラ101は操作部120に対して、UI表示部121に図8(b)の表示をさせるよう指示し、UI表示部121は図8(b)を表示する。
【0047】
図8(b)表示後、操作部120は、ユーザーによってプリント開始ボタン801を押下されると、それをコントローラ101に通知する。この通知を受けた後、パターンジェネレータ106が第2のキャリブレーション用のパッチ画像を形成し、プリンタエンジン103にて用紙にパッチ画像を印字して出力する(S702)。本実施例では、第2のキャリブレーションで使用するパッチ画像のパターンは第1のキャリブレーションで用いるパッチ画像のパターンと同一のものを使用する。なお、第1のキャリブレーションと第2のキャリブレーションで同一種のパッチ画像のパターンのチャートを使用しなくても良い。S702で出力したチャートを、チャート(A)とする。
【0048】
チャート(A)出力後、コントローラ101は操作部120に対して、UI表示部121に図8(c)の表示をさせるよう指示し、UI表示部121は図8(c)を表示する。
【0049】
図8(c)表示後、ユーザーによってチャート(A)がリーダー部119にセットされた後に読込開始ボタン802を押下されると、操作部120はコントローラ101に読込開始ボタン802が押下されたことを通知する。この通知を受けた後、CPU105はリーダー部119に対してチャートAの読取を開始するよう指示し、この指示を受けたリーダー部119はチャート(A)の読取を開始する(S703)。リーダー部119によってチャート(A)の読取が完了すると、チャート(A)に印字された各パッチ画像の輝度値が取得される。そして、この取得された輝度値をコントローラ101に通知し、コントローラ101は受け取った輝度値を一時的にRAM124に格納する(S703)。なお、輝度値の格納先は記憶装置122でも構わない。この時RAM124に格納した輝度値を輝度値(A)とする。
【0050】
輝度値(A)を格納後、コントローラ101は操作部120に対して、UI表示部121に図8(d)の表示をさせるよう指示し、UI表示部121は図8(d)を表示する。
【0051】
ユーザーによって給紙段の選択肢803を押下されると、操作部120は、輝度濃度変換特性を作成したい対象である用紙がどの給紙段に格納されているかユーザーに確認し、選択された給紙段をコントローラ101に通知する(S704)。
【0052】
次にコントローラ101は操作部120に対して、UI表示部121に図8(e)の表示をさせるよう指示し、UI表示部121は図8(e)を表示する。
【0053】
図8(e)表示後、ユーザーによってプリント開始ボタン804を押下されると、操作部120は、コントローラ101に開始ボタン804が押下されたことを通知する。この通知を受けた後、パターンジェネレータ106は第2のキャリブレーション用のパッチ画像を形成し、プリンタエンジン103にて用紙にパッチ画像を印字して出力する(S705)。S705で出力したチャートをチャート(B)とする。
【0054】
チャート(B)出力後、コントローラ101は操作部120に対して、UI表示部121に図8(f)の表示をさせるよう指示し、UI表示部121は図8(f)を表示する。
【0055】
図8(f)表示後、ユーザーによってチャート(B)がリーダー部119にセットされた後に読込開始ボタン805を押下されると、操作部120はコントローラ101に読み取り開始ボタン805が押下されたことを通知する。
【0056】
この通知を受けた後、CPU105はリーダー部119に対してチャート(B)の読取を開始するよう指示し、この指示を受けたリーダー部119はチャート(B)の読取を開始する(S706)。リーダー部119によってチャート(B)の読取が完了し、チャート(B)に印字された各パッチの輝度値が取得される。そして、この取得された輝度値をコントローラ101に通知し、コントローラ101は受け取った輝度値を一時的にRAM124に格納する(S706)。この時RAM124に格納した輝度値を輝度値(B)とする。
【0057】
RAM124に輝度値(B)を格納した後、輝度濃度変換特性生成部108はRAM124に格納されている輝度値(A)と輝度値(B)と標準紙用の輝度濃度変換特性を用いて登録する用紙用の輝度濃度変換特性を生成する(S707)。登録したい用紙種用の輝度濃度変換特性生成後、CPU105は生成した輝度濃度変換特性を記憶装置122に保存する。生成した輝度濃度変換特性を保存後、コントローラ101は操作部120に対してUI表示部121に図8(g)の表示をさせ、第2のキャリブレーションが完了した事をユーザーに通知する。
【実施例1】
【0058】
本実施例では印刷に使用される用紙の白地部の輝度を検出し、以後実施される第1のキャリブレーションで用いられる輝度濃度変換特性を生成してから、ユーザーに第1のキャリブレーションを促す処理について説明する。
【0059】
図9は本実施例におけるフローチャートである。このフローチャートを実行することで、実際に印刷対象データを印刷する用紙に対応する階調補正時に用いる輝度濃度変換特性を選択することができる。
なお、以下で示すフローチャートは、画像形成装置100のRAM124にロードされたプログラムをCPU105が実行することによって実行される。
【0060】
ユーザーによってカセット部113が開けられた事をカセット開閉センサ部114は検知する(S901)。
【0061】
その後、ユーザーによってS901にて開けられたカセット部113が閉じられた事をカセット開閉センサ部114は検知する(S902)。
【0062】
カセット部113が閉じられた事を検知した後、CPU105は閉じられたカセット(給紙段)に格納された用紙を1枚出力する指示する(S903)。
【0063】
この際、用紙の白地部を読み取るために、白地部を有する用紙が出力されればよいので、印字は行わなくてもよい。CPU105はエンジンI/F部112を経由し、給紙部104に対して画像形成部116に用紙を給紙するよう指示する。
【0064】
この指示を受けた給紙部104は、カセット部113もしくは手ざし給紙部115から画像形成部116に用紙を給紙する。
【0065】
画像形成部116は画像を形成せずに、給紙部104から給紙された用紙を排紙部118に向けて搬送する。
【0066】
搬送された用紙に対して白地部特性測定部117は、用紙のうち、画像が印字されていない用紙の白地部の輝度値を測定する(S904)。
【0067】
図2は画像形成部116の定着部(不図示)を通過した用紙が、排紙部118に搬送されるところを示す図である。
【0068】
画像形成部116から排紙部118の間の紙搬送路上にある白地部特性測定部117に白地部特性検出センサ201が設置されている。このセンサを用いて白地部特性測定部117に搬送される用紙の領域における輝度値を取得することができる。このセンサを用いることでユーザーの手を介さずに自動で用紙の白地部の輝度を取得することができる。また、出力した用紙の白地部特性が測定できるのであれば、どのようなセンサを用いても構わず、例えばユーザーの手間を要するがリーダー部119のスキャナを用いても構わない。
【0069】
用紙200が排紙部118に向けて搬送されている途中で白地部特性検出センサ201は用紙の白地部分を読み取り、用紙の白地部の輝度値を取得する(S905)。
【0070】
白地部の輝度値を取得した後、白地部特性測定部117は取得した輝度値をエンジンI/F部112を経由してコントローラ101に通知する。
【0071】
次に輝度濃度変換特性生成部108はプリンタエンジン103から通知された。
【0072】
輝度値を元に、用紙の出力を行った給紙段に格納されている用紙に適した輝度濃度変換特性を複数の輝度濃度変換特性候補から選択する(S906)。
【0073】
図12は本実施例における輝度濃度変換特性を示したものである。
【0074】
曲線1200はプリセットされている画像形成装置における標準紙用の輝度濃度変換特性の例である。標準紙は予め定められた一定の特性を有する用紙であり、標準紙の白地部の輝度値も予め取得済みである。
【0075】
例えばS905で取得した輝度値が標準紙の白地部の輝度値と同じであると、出力した用紙と標準紙が同じ特性を有することが分かる。よって、輝度濃度変換特性生成部108は曲線1200をその用紙用の輝度濃度変換特性に指定する。
【0076】
一方、取得した輝度値が標準紙の輝度値と異なると、出力した用紙と標準紙が異なる特性を有することが分かる。この場合、輝度濃度変換特性生成部108は輝度濃度変換特性の候補である曲線1201、1202、1203から最も近い輝度濃度変換特性をその用紙用の輝度濃度変換特性に指定する。
【0077】
これらの候補である曲線は、一般的に広く使用される用紙を予め測定することで生成されたものであり、すでに装置内に記憶されているものである。
【0078】
この輝度濃度変換特性を指定する方法は、図12に示す曲線1201、1202、1203それぞれの読取濃度値が0付近の輝度値とS905で取得した輝度値を比較して、最も近い候補をその用紙の輝度濃度変換特性として指定する。
【0079】
輝度濃度変換特性を指定後、CPU105は輝度濃度変換特性に関する情報と、印刷に用いる用紙を出力している給紙段情報とを対応付ける(S907)。
【0080】
CPU105は生成した輝度濃度変換特性に関する情報と給紙段情報とを対応付けるデータを記憶装置122に保存する。
【0081】
保存後、CPU105は操作部120に対してUI表示部121がキャリブレーション実施をユーザーに促す表示をさせる(S908)。
【0082】
S908以降の詳細フローを図14、図15を用いて説明する。S908ではUI表示部121は図14(a)を表示する。UI表示部121が図14(a)を表示する事でユーザーにキャリブレーション実施を促す(S1500)。
【0083】
このステップでUI表示部121はユーザーに対して、第2のキャリブレーションを実施させるか第1のキャリブレーションを実施させるかを確認するための表示を行う。
【0084】
S908以降の詳細な処理内容について図14および15を用いて説明する。
【0085】
図14は画像形成装置を利用するユーザーが複数存在する場合、ユーザーの印刷物に対する画像品質の要求レベルに応じてユーザーが手動で操作するキャリブレーションの実施有無を確認するUI表示部の遷移を示す図である。
【0086】
図15は、図14に示されたようにUIを遷移させるための制御をフローチャートにしたものである。
【0087】
なお、以下で示すフローチャートは、画像形成装置100のRAM124にロードされたプログラムをCPU105が実行することによって実行される。
【0088】
S908は図15におけるS1500を指している。
【0089】
CPU105は操作部120に対して、UI表示部121に図14(a)を表示させる(S1501)。
【0090】
図14(a)は、ユーザーに第2のキャリブレーションが実施されていない特性を有する用紙を格納する給紙段がある場合にUI表示部121に表示される画面である。
【0091】
第2のキャリブレーションが実施されていないことを判断するためには、輝度濃度変換特性に関する情報と給紙段情報とを関連付けるデータが記憶装置122に保存されているか否かで判断する。操作部120は、ユーザーによってボタン1400を押下されると、コントローラ101にボタン1400が押下されたことを通知する。この通知を受けた後、CPU105は操作部120に対して、UI表示部121に図14(b)を表示させるよう指示する。
【0092】
UI表示部121が図14(b)を表示する事で、第2のキャリブレーション実施で必要になる標準紙があるか、ユーザーに対して確認を促す(S1502)。
【0093】
ボタン1401を押下されると、操作部120はコントローラ101にボタン1401が押下されたことを通知する。
【0094】
この通知を受けた後、CPU105は操作部120に第2のキャリブレーションを開始するために、図8(a)の画面を表示させるよう指示をし、S700の第2のキャリブレーションの動作に移行する(S1503)。
【0095】
一方図14(b)でボタン1402が押下されると、操作部120はコントローラ101にこのボタン1402が押下された事を通知する。
【0096】
この通知を受けた後、CPU105は操作部120に対して、第1のキャリブレーションの実施をユーザーに確認させるため、図14(c)の画面を表示させるよう指示する(S1504)。
【0097】
UI表示部121が図14(c)を表示する事で第1のキャリブレーションを実行するか否かのユーザーに対して確認を促す(S1505)。
【0098】
ユーザーによってボタン1404が押下されると、操作部120はコントローラ101にボタン1404が押下されたことを通知する。この通知を受けたCPU105はキャリブレーションを実行するか否か確認を行うための処理を終了する。
【0099】
また図14(c)でボタン1403が押下されると、操作部120はコントローラ101にボタン1403が押下されたことを通知する。この通知を受けたCPU105は操作部120に対して、UI表示部121に図5(a)を表示させるよう指示を出す(S1506)。
【0100】
図5(a)が表示された後、S300の第1のキャリブレーション動作に移行する。なお、この時に用いる輝度濃度変換特性は事前にS906で生成した輝度濃度変換特性を用いる。本実施例により、ユーザーが使用する用紙種の変更検知することができる。そして、その変更された用紙種に適切な階調補正を実施する事が可能になる。
【0101】
また、本実施例では白紙を読み取り輝度値を取得し、その後キャリブレーション実行時にチャートを読み取るが、この方法に限らなくてもよい。すなわち、輝度値を取得する際に、チャートのパッチ画像と白紙部分を読み取り、白紙部分から輝度値を取得し、パッチ画像の読み取り値はメモリ等に記憶する。そして、キャリブレーション実行時に改めてチャートの読み取りを行わずに、メモリに記憶されるパッチ画像の読み取り値に対して補正を行えば、チャートの読み取りの手間を省くことができる。
【実施例2】
【0102】
本実施例では白地部特性測定部117が給紙部104に設置された場合の階調特性の補正方法について説明する。
【0103】
図10は本実施例におけるフローチャートである。
【0104】
なお、以下で示すフローチャートは、画像形成装置100のRAM124にロードされたプログラムをCPU105が実行することによって実行される。
【0105】
図10は、開始(S1000)の時点でカセット部113に用紙が全く入っていない状態の時ユーザーによってカセット部113が開けられた場合の本実施例における動作フローである。
【0106】
このある給紙段に用紙が全く入っていない状態は、用紙残量カウント部129で確認する事が可能である。
【0107】
給紙段に用紙が全く入っていない状態から用紙が入っている状態になるということは、この給紙段に同一の特性を有する用紙が格納される可能性が高いと考えられる。よってこの給紙段に補充された用紙の1枚目を測定すれば、この結果をその給紙段全体の用紙の特性として取り扱う事ができる。
【0108】
まず、ユーザーによってカセット部113が開けられた事をカセット開閉センサ部114が検知する(S1001)。
【0109】
その後ユーザーによってカセット部113が閉じられた事をカセット開閉センサ部114が検知する(S1002)。
【0110】
カセット部113が閉じられた事が検知された後、CPU105は用紙残量カウント部129に対して閉じられた給紙段に用紙が格納されているかを確認するよう指示する。用紙残量カウント部129は給紙段に用紙が格納されているかを確認する(S1003)。
【0111】
S1000の時点と同様に用紙が入っていない場合は本実施例の動作フローを終了する(S1009)。
【0112】
もし給紙段に用紙が入っていた場合、CPU105は白地部特性測定部117に対し、閉じられた給紙段に格納された用紙の白地部を検知する指示をする。この指示を受けた白地部特性測定部117は、用紙の白地部の輝度値を取得する(S1005)。白地部の輝度値を取得した後、白地部特性測定部117は取得した輝度値をエンジンI/F部112を経由してコントローラ101に通知する。
【0113】
白地部の輝度値を取得した後、白地部特性測定部117は取得した輝度値をエンジンI/F部112を経由してコントローラ101に通知する。
【0114】
輝度濃度変換特性生成部108はプリンタエンジン103から通知された輝度値を元に、用紙を出力している給紙段に格納されている用紙に適した輝度濃度変換特性を複数の輝度濃度変換特性候補から選択する(S1006)。
【0115】
輝度濃度変換特性候補から選択する動作の詳細は実施例1のS906と同じため、省略する。
【0116】
輝度濃度変換特性を指定後、CPU105は輝度濃度変換特性に関する情報と印刷に用いる用紙を出力する給紙段の情報とを対応付ける処理を行う(S1007)。
【0117】
CPU105は生成した輝度濃度変換特性に関する情報と給紙段情報とを関連付けるデータを記憶装置122に保存する。
【0118】
そして、CPU105は操作部120に対してUI表示部121がキャリブレーション実施をユーザーに促す表示をさせる(S1008)。
【0119】
その後、先ほどと同様に、図15のS1500に進み、ユーザーにキャリブレーションを実行させるか否かを選択する。
【0120】
図18は開始(S1050)の時点でカセット部113にまだ用紙が残っていた状態でユーザーによってカセット部113が開けられた場合の本実施例における動作フローである。
【0121】
ユーザーによってカセット部113が開けられた事をカセット開閉センサ部114は検知する(S1051)。
【0122】
その後ユーザーによってカセット部113が閉じられた事をカセット開閉センサ部114は検知する(S1052)。
【0123】
カセット部113が閉じられた事を検知した後、CPU105は用紙残量カウント部129に対して閉じられた給紙段に格納されている用紙の残量に変動がないかを確認するよう指示する。そして、この指示を受けた用紙残量カウント部129は給紙段に用紙が格納されているかを確認する(S1053)。
【0124】
用紙枚数の残量に変化がなければ、用紙の変更が無かったと判断して、本実施例の動作フローを終了させる。
【0125】
一方、用紙の残量に変動があると、ジョブを出力する際用紙が1枚ずつ給紙される毎に各用紙の白地部を検出して輝度濃度変換特性を生成する。
【0126】
以下S1054〜1058まではジョブ出力中のフローである。
【0127】
CPU105は白地部特性測定部117に対して開閉されたカセット部113に格納されている用紙の白地部の輝度値を読み取る指示をする。
【0128】
指示を受けた白地部特性測定部117は用紙の白地部を読み取り(S1054)、輝度値を取得する(S1055)。
【0129】
白地部の輝度値を取得した後、白地部特性測定部117は算出した輝度値をエンジンI/F部112を経由してコントローラ101に通知する。
【0130】
次に輝度濃度変換特性生成部108はプリンタエンジン103から通知された輝度値を元に、用紙を出力する給紙段に格納されている用紙用の輝度濃度変換特性を複数の輝度濃度変換特性候補から選択する(S1056)。S1056ではS906と同様の事を行う。
【0131】
輝度濃度変換特性が指定された後、CPU105は輝度濃度変換特性に関する情報と印刷に用いる用紙を出力する給紙段の情報を関連付ける処理を行う(S1057)。
【0132】
CPU105は生成した輝度濃度変換特性に関連する情報と給紙段情報とを関連付けるデータを記憶装置122に保存する。
【0133】
排紙部118に用紙が出力された後に、CPU105はジョブを確認しジョブが完了したかを確認する(S1058)。ジョブが完了していない場合、CPU105はジョブ継続を指示する。
【0134】
すなわち給紙段に格納されている用紙の増減があった場合は、給紙段内に複数種の用紙が混在している可能性があるため、本実施例では給紙段に設置された白地部特性測定部117を用いて毎ページ用紙の白地部を監視する。
【0135】
ジョブが完了した場合、CPU105は操作部120に対してUI表示部121がキャリブレーション実施をユーザーに促す表示をさせる(S1059)。
【0136】
なお、本実施例ではジョブが終了した後にキャリブレーションを促すUIを表示するが、S1057の後にキャリブレーションを促すUIを表示しても良い。
【0137】
本実施例により、給紙段に格納されている用紙枚数の格納量に応じて白地部特性の検知回数を設定する事が可能になる。よって用紙の白地部分の読み取りを行い、輝度値を取得する回数を抑制する事で、生産性を向上させる事が可能になる。
【実施例3】
【0138】
本実施例では近似式を用いて輝度濃度変換特性を生成する方法について説明する。
【0139】
図11は本実施例におけるフローチャートを示したものである。
【0140】
なお、以下で示すフローチャートは、画像形成装置100のRAM124にロードされたプログラムをCPU105が実行することによって実行される。
【0141】
本実施例では前述したS906、S1006、S1056で候補から選択することで得た輝度濃度変換特性を以下のフロー生成する方法を説明する。
【0142】
輝度濃度変換特性生成部108はプリンタエンジン103から通知されてきた輝度値を元に、用紙を出力する給紙段に格納される用紙に適した輝度濃度変換特性を生成する(S1104)。
【0143】
図12(b)は輝度濃度変換特性を実施例3において輝度濃度変換特性を生成した時の輝度濃度変換特性を示した図である。
【0144】
輝度濃度変換特性を生成する際、読取輝度値をx軸、読取濃度値をy軸とする。
【0145】
本実施例では用紙の白地部の輝度値を取得して輝度濃度変換特性を生成するため、読取輝度値が0の時の読取濃度値の値は標準紙における読取輝度値が0の時の読取濃度値と同じ値を用いる事とする。
【0146】
標準紙における読取輝度値が0の時の読取濃度値をbとした時、
例えば輝度濃度変換特性生成式は例えば、
y=−ALog10x+b
で表現できる (y≦0になる場合はy=0にする)。
【0147】
上記数式中のAは白地部の読取輝度値によって可変とする。
【0148】
この近似式により、輝度濃度変換特性生成部108は輝度濃度変換特性1204や1205を生成する。
【0149】
なお、上記近似式は画像形成装置100の特性によって変更しても良い。
【0150】
輝度濃度変換特性を生成後、S907、S1007、S1057のように輝度濃度変換特性に関する情報と印刷に用いる用紙を出力する給紙段情報とを関連付ける処理を行う(S1105)。
【0151】
本実施例により、近似式を用いて輝度濃度変換特性を生成する事が可能になる。よって第1のキャリブレーションを実施した時の補正精度を向上させる事が可能になる。
【実施例4】
【0152】
実施例1〜3で得られる輝度濃度変換特性と第2のキャリブレーションを実行して得られる輝度濃度変換特性を比較した場合、第2のキャリブレーションを実行して得られる輝度濃度変換特性の方が、精度が高いと考えられる。
【0153】
この理由は、実施例1〜3で得られた輝度濃度変換特性は、用紙の白地部のみから取得した輝度を基に選択したもので、一方、第2のキャリブレーションで得られたテーブルは、白地部を含んだ複数のパッチ画像から取得した輝度を基に生成される。
【0154】
よって、第2のキャリブレーションを実行して得られるテーブルは低濃度部から高濃度部までの広範囲に実測した濃度検出が可能なため、こちらで得られるテーブルの方が高い精度が得られる。
【0155】
本実施例では第2のキャリブレーションの実施履歴の有無に応じて、第1のキャリブレーションで用いる輝度濃度変換特性を決定する場合について説明する。
【0156】
図13は本実施例におけるフローチャートを示したものである。
【0157】
なお、以下で示すフローチャートは、画像形成装置100のRAM124にロードされたプログラムをCPU105が実行することによって実行される。
【0158】
図13(a)は本実施例において、ユーザーが第2のキャリブレーションを実施した時の動作フローである。
【0159】
まず、ユーザーによって第2のキャリブレーション開始の指示を受け、画像形成装置100は第2のキャリブレーションを実行する(S1301)。
【0160】
S1301の詳細は、図7を用いて第2のキャリブレーションについて説明した内容と同一なので省略する。
【0161】
第2のキャリブレーション実施後、CPU105第2のキャリブレーションを実施したカセット部113とカセット部113にセットされていた用紙の白地部の輝度値を記憶装置122に保存する(S1302)。
【0162】
図13(b)は本実施例において、ユーザーによってジョブが投入されてからの画像形成装置100内のフローを示した図である。
【0163】
操作部120がジョブの出力の開始指示を受けた場合、もしくはプリントジョブ開始をプリンタドライバ127がネットワーク126を経由してコントローラに通知した時、CPU105はジョブの出力を開始する(S1303)。
【0164】
ジョブ出力開始後、画像処理部102はリーダー部119もしくはプリンタドライバ127から送信されてきた画像データに対して画像処理を行い、処理したデータをエンジンI/F部112を経由してプリンタエンジン103に送信する。
【0165】
またジョブ出力開始の指示を受けたCPU105は、エンジンI/F部112を経由して、給紙部104に対して画像形成部116に用紙を給紙するよう指示する。それと同時に、ジョブを印刷する際に用いる用紙種について示す情報も、給紙部104に通知する。
【0166】
指示を受けた給紙部104は、通知されたジョブの内容に応じてカセット部113もしくは手ざし給紙部115から用紙を画像形成部116に給紙する。
【0167】
画像形成部116は送信された画像データを形成し、給紙部104から給紙された用紙に転写、定着する。
【0168】
画像を定着された用紙に対して、画像形成部116の定着部から排紙部118の間の用紙搬送路に設置された白地部特性測定部117は画像が印字されていない用紙の白地部の輝度値を測定する(S1304)。
【0169】
用紙200が排紙部118に向けて搬送されている途中で白地部特性検出センサ201は用紙の余白部分を読み取る事で用紙の白地部の輝度値を取得する(S1305)。
【0170】
白地部の輝度値を取得した後、白地部特性測定部117は算出した輝度値をエンジンI/F部112を経由してコントローラ101に通知する。
【0171】
その後、CPU105はS1305で通知された輝度値とS1302で保存した輝度値を比較する(S1306)。
【0172】
輝度値が同一だった場合、CPU105はS1301のフローで生成した輝度濃度変換特性を、その給紙段の輝度濃度変換特性に指定する(S1307)。
【0173】
一方、輝度値が同一でない場合、CPU105はS1305で取得輝度値と過去の第2のキャリブレーションで登録した用紙の白地部の輝度値に同一の輝度値があったか確認する(S1309)。
【0174】
輝度値が同一のものがあった場合、CPU105は過去の第2のキャリブレーションで登録した輝度濃度変換特性を、その給紙段の輝度濃度変換特性に指定する(S1310)。
【0175】
輝度値が同一のものが無かった場合、CPU105は輝度濃度変換特性生成部108に対し、S1305で取得した輝度値を元に輝度濃度変換特性を生成するよう指示する。
【0176】
この指示を受けた輝度濃度変換特性生成部108は、輝度濃度変換特性を生成する(S1311)。
【0177】
輝度濃度変換特性の生成方法は、実施例1〜3におけるS906、1006、1056、1104と同一のものを用いるので詳細は省略する。
【0178】
S1310もしくはS1311の後、CPU105は操作部120に対して、UI表示部121が第1のキャリブレーションの実施をユーザーに促す表示をさせるよう指示する(S1308)。
【0179】
本実施例により手動にて第2のキャリブレーションを実施した時に生成される輝度濃度変換特性が使用されるようになる。よって第1のキャリブレーションを実施した時の補正精度が低下することを抑制する事が可能になる。
【実施例5】
【0180】
本実施例ではS1008、S1059、S1108のようにユーザーにキャリブレーションを促すUIを表示するのではなく、自動で第1のキャリブレーションを実施する場合について図16、図17を用いて説明する。
【0181】
なお、図16に示すフローチャートは、画像形成装置100のRAM124にロードされたプログラムをCPU105が実行することによって実行される。
【0182】
S1600〜S1605までは図18のS1050、S1051、S1052、S1053、S1054、S1055と同じ処理を行う。
【0183】
次に輝度濃度変換特性生成部108はプリンタエンジン103から通知されてきた輝度値が、現在紐づいている輝度濃度変換特性生成時に用いた輝度値と差分が無いか確認する(S1606)。
【0184】
差分があった場合、輝度濃度変換特性生成部108はS906と同様に給紙段に格納されている用紙に適した輝度濃度変換特性を複数の輝度濃度変換特性候補から選択する(S1607)。
【0185】
S1057と同様の処理(S1608)を行った後、CPU105は第1のキャリブレーションを実施する指示を出す(S1609)。
【0186】
本実施例における第1のキャリブレーションは、ユーザーが操作部120を用いる事なく自動で行うものとする。
【0187】
例えば、本実施例における画像形成装置が電子写真方式の場合等は、画像形成部116内にある中間転写ベルト1700上にキャリブレーション用のパッチ1702を形成し、それをセンサ1701で読み取る。なお、キャリブレーション用のパッチのパターンは機種の性能に応じて変更しても良い。
【0188】
センサ1701が読み取った結果をコントローラ101に通知した後、γLUT生成部107は通知されてきた読取結果を元にγLUTを生成する。
【0189】
S1609もしくはS1606で差分が無かった場合、CPU105はS1058と同様にジョブを確認し、ジョブが完了したか否かを確認する(S1610)。
【0190】
なお、S1609で行う第1のキャリブレーションは中間転写ベルト1700上ではなく用紙上にキャリブレーション用のパッチを形成する方法でもよい。その場合は用紙上に図4のようなキャリブレーション用パッチを形成する。なお、形成するパッチパターンは図4のようなデザインでなくても画像形成装置の仕様によって変更しても良い。
【0191】
白地部特性測定部117もしくは画像形成部116の定着部から排紙部の間の用紙搬送路に備えられている不図示の輝度値読取センサがキャリブレーション用のパッチを用紙排紙時に自動で読み取ってキャリブレーションを実施しても良い。本実施例により第1のキャリブレーションを自動で実行する事が可能になるため、ユーザーに対する負荷を軽減する事が可能になる。
【0192】
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
給紙段の開閉が検知されると、該給紙段に格納される用紙の白地部の輝度値を取得する取得手段と、
前記給紙段に格納される用紙に印刷される画像の階調補正を行う補正手段と、
前記取得手段で取得した輝度値から、前記補正手段による前記給紙段に格納される用紙に印刷される画像の階調補正に用いる輝度濃度変換特性を決定する決定手段とを有し、
前記決定手段にて決定した輝度濃度変換特性に関する情報と、前記取得手段で輝度値を取得された前記用紙が格納される給紙段の情報とを対応付けること、
を特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記決定手段にて決定した輝度濃度変換特性に関する情報と、前記取得手段で輝度値を取得された用紙が格納されている給紙段の情報との対応付けが行われると、
前記補正手段による階調補正の実施を促す表示を行う表示手段を有する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記決定手段は、予め設定されている複数の輝度濃度変換特性から近似する輝度濃度変換特性を選択することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記決定手段は、近似式を用いて輝度濃度変換特性を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
給紙段に搭載されている用紙の残量を検知する検知手段を有し、
前記検知手段により、給紙段における用紙の残量に変化があることが検知される場合、前記取得手段により前記給紙段における用紙の白地部の輝度値を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
標準紙を用いて輝度濃度変換特性を生成する生成手段と
前記生成手段で輝度濃度変換特性を生成する用紙の白地部の輝度値を記憶する記憶手段とを有し、
前記取得手段により、印刷対象のデータを印刷する際に用いる用紙の白地部の輝度値を取得し、
前記記憶手段で記憶された輝度値と、前記印刷対象のデータを印刷する際に用いる用紙の白地部の輝度値を比較する比較手段と、
前記比較手段により輝度値に差分がない場合は、前記生成手段にて生成した輝度濃度変換特性を前記補正手段にて用いる設定を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
給紙段の開閉が検知されると、該給紙段に格納される用紙の白地部の輝度値を取得する取得ステップと、
前記給紙段に格納される用紙に印刷される画像の階調補正を行う補正ステップと、
前記取得ステップで取得した輝度値から、前記補正ステップによる前記給紙段に格納される用紙に印刷される画像の階調補正に用いる輝度濃度変換特性を決定する決定ステップとを有し、
前記決定ステップにて決定した輝度濃度変換特性に関する情報と、前記取得ステップで輝度値を取得された前記用紙が格納される給紙段の情報とを対応付けること、
を特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項8】
請求項7に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項1】
給紙段の開閉が検知されると、該給紙段に格納される用紙の白地部の輝度値を取得する取得手段と、
前記給紙段に格納される用紙に印刷される画像の階調補正を行う補正手段と、
前記取得手段で取得した輝度値から、前記補正手段による前記給紙段に格納される用紙に印刷される画像の階調補正に用いる輝度濃度変換特性を決定する決定手段とを有し、
前記決定手段にて決定した輝度濃度変換特性に関する情報と、前記取得手段で輝度値を取得された前記用紙が格納される給紙段の情報とを対応付けること、
を特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記決定手段にて決定した輝度濃度変換特性に関する情報と、前記取得手段で輝度値を取得された用紙が格納されている給紙段の情報との対応付けが行われると、
前記補正手段による階調補正の実施を促す表示を行う表示手段を有する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記決定手段は、予め設定されている複数の輝度濃度変換特性から近似する輝度濃度変換特性を選択することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記決定手段は、近似式を用いて輝度濃度変換特性を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
給紙段に搭載されている用紙の残量を検知する検知手段を有し、
前記検知手段により、給紙段における用紙の残量に変化があることが検知される場合、前記取得手段により前記給紙段における用紙の白地部の輝度値を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
標準紙を用いて輝度濃度変換特性を生成する生成手段と
前記生成手段で輝度濃度変換特性を生成する用紙の白地部の輝度値を記憶する記憶手段とを有し、
前記取得手段により、印刷対象のデータを印刷する際に用いる用紙の白地部の輝度値を取得し、
前記記憶手段で記憶された輝度値と、前記印刷対象のデータを印刷する際に用いる用紙の白地部の輝度値を比較する比較手段と、
前記比較手段により輝度値に差分がない場合は、前記生成手段にて生成した輝度濃度変換特性を前記補正手段にて用いる設定を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
給紙段の開閉が検知されると、該給紙段に格納される用紙の白地部の輝度値を取得する取得ステップと、
前記給紙段に格納される用紙に印刷される画像の階調補正を行う補正ステップと、
前記取得ステップで取得した輝度値から、前記補正ステップによる前記給紙段に格納される用紙に印刷される画像の階調補正に用いる輝度濃度変換特性を決定する決定ステップとを有し、
前記決定ステップにて決定した輝度濃度変換特性に関する情報と、前記取得ステップで輝度値を取得された前記用紙が格納される給紙段の情報とを対応付けること、
を特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項8】
請求項7に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2013−90050(P2013−90050A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−227048(P2011−227048)
【出願日】平成23年10月14日(2011.10.14)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月14日(2011.10.14)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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