説明

画像形成装置及び画像形成システム

【課題】キャリブレーションに起因する待ち時間を低減できる画像形成装置及び画像形成システムを提供すること。
【解決手段】カウント部は、画像形成部により画像が形成された用紙の枚数をカウントする。キャリブレーション制御部は、カウント部によりカウントされる用紙の枚数と、通信I/F部により受信された画像形成データに含まれる用紙の枚数との合計枚数を算出すると共に、合計枚数が設定枚数を超えた場合には、画像形成部における画像の形成を開始する前に、キャリブレーション処理部によりキャリブレーション処理を行わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コピー機、プリンタ、ファクシミリ又はこれらの複合機等の画像形成装置及び画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、被画像形成媒体(用紙)に画像を形成(印刷)するための装置として、コピー機、プリンタ、ファクシミリ又はこれらの複合機等の画像形成装置が知られている。電子写真方式を採用している画像形成装置では、画像濃度調整用のテストパッチを中間転写ベルトの表面に形成してテストパッチの濃度を検出し、検出したテストパッチの濃度に基づいて、キャリブレーション処理が行う。これにより、画像形成装置は、画像の品質を確保している。
【0003】
このようなキャリブレーション処理を行う画像形成装置において、キャリブレーションを行う時期を最適化する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の画像形成装置は、印刷ジョブ終了時において、直前のキャリブレーションを行った後の印刷枚数が、予め決められた範囲内の枚数である場合には、キャリブレーションを行う制御部を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−82243号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の画像形成装置では、印刷ジョブ終了時において、直前のキャリブレーションを行った後の印刷枚数が、予め決められた範囲外の枚数である場合には、キャリブレーションを行わない。そのため、例えば、直前のキャリブレーションを行った後の印刷枚数が、予め決められた範囲外の枚数であり、その後の印刷枚数がキャリブレーションを行う範囲内の枚数である場合には、印刷の途中でキャリブレーションが行われてしまい、待ち時間が発生する。また、親展印刷のような秘匿性の高い文書を印刷する場合に、印刷の途中でキャリブレーションが行われてしまうと、文書の秘匿性が損なわれる可能性もある。
【0006】
本発明は、キャリブレーションに起因する待ち時間を低減できる画像形成装置及び画像形成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、外部機器とデータの送受信を行う通信部と、前記通信部により受信された、少なくとも被画像形成媒体の枚数及び画像データを含む画像形成データに基づいて、被画像形成媒体の表面に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成された被画像形成媒体の枚数をカウントするカウント部と、前記カウント部によりカウントされた被画像形成媒体の枚数が設定枚数に到達すると、前記画像形成部のキャリブレーション処理を行うキャリブレーション処理部と、前記通信部により受信された画像形成データに基づいて前記画像形成部により被画像形成媒体に画像の形成を行う場合において、前記カウント部によりカウントされる被画像形成媒体の枚数と、前記通信部により受信された画像形成データに含まれる被画像形成媒体の枚数との合計枚数を算出すると共に、該合計枚数が設定枚数を超えた場合には、前記画像形成部における画像の形成を開始する前に、前記キャリブレーション処理部により前記キャリブレーション処理を行わせる制御部と、を備える画像形成装置に関する。
【0008】
また、前記制御部は、前記キャリブレーション処理部による前記キャリブレーション処理が完了した場合に、前記キャリブレーション処理の完了を通知する完了通知データを、前記通信部により前記外部機器に送信させることが好ましい。
【0009】
また、前記画像形成装置は、前記通信部により受信された暗証情報を含む画像形成データを記憶する記憶部と、暗証情報が入力される入力部と、前記記憶部に記憶される前記画像形成データに含まれる画像データに設定された暗証情報と、前記入力部により入力された暗証情報とが一致した場合には、前記画像データに基づいて、前記画像形成部により被画像形成媒体に画像を形成させる画像形成制御部と、を更に備え、前記制御部は、前記通信部により受信された画像形成データに暗証情報が設定された画像データが含まれ、かつ、前記合計枚数が設定枚数を超えた場合には、前記画像形成部に画像の形成を開始する前に、前記キャリブレーション処理部により前記キャリブレーション処理を実行させることが好ましい。
【0010】
また、前記制御部は、前記キャリブレーション処理部により前記キャリブレーション処理を行わせる前に、前記キャリブレーション処理を行わせることを通知する事前通知データを、前記通信部により前記外部機器に送信させることが好ましい。
【0011】
本発明は、外部機器と、前記外部機器と通信可能に接続される画像形成装置とを有する画像形成システムであって、前記外部機器は、前記画像形成装置に画像形成データを送信する第1通信部を備え、前記画像形成装置は、外部機器とデータの送受信を行う第2通信部と、前記第2通信部により受信された画像形成データに基づいて被画像形成媒体に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成された被画像形成媒体の枚数をカウントするカウント部と、前記カウント部によりカウントされる被画像形成媒体の枚数が設定枚数に到達すると、前記画像形成部のキャリブレーション処理を行うキャリブレーション処理部と、前記カウント部によりカウントされる被画像形成媒体の枚数と、前記第2通信部により受信された画像形成データに含まれる被画像形成媒体の枚数との合計枚数を算出すると共に、該合計枚数が前記設定枚数を超えた場合には、前記画像形成部における画像の形成を行わせる前に、前記キャリブレーション処理部により前記キャリブレーション処理を行わせる制御部と、を備える画像形成システムに関する。
【0012】
また、前記制御部は、前記キャリブレーション処理部による前記キャリブレーション処理が完了した場合に、前記キャリブレーション処理の完了を通知する完了通知データを、前記第2通信部により前記外部機器に送信させ、前記第1通信部は、前記第2通信部により送信された前記完了通知データを受信し、前記外部機器は、前記第1通信部により受信された完了通知データに基づいて前記キャリブレーション処理の完了を通知する通知部を備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、キャリブレーションに起因する待ち時間を低減できる画像形成装置及び画像形成システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施形態に係る画像形成システム200の全体構成を説明するための図である。
【図2】画像形成装置の一実施形態に係るコピー機1の全体構成を説明するための図である。
【図3】コピー機1の機能構成を示すブロック図である。
【図4】情報処理装置150の機能構成を示すブロック図である。
【図5】コピー機1によるキャリブレーション処理について示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の画像形成装置の一実施形態に係る画像形成システム200について説明する。図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態に係る画像形成システム200の全体構成を説明するための図である。
【0016】
画像形成システム200は、コピー機1と、外部機器としての情報処理装置150とを備える。
情報処理装置150は、パーソナルコンピュータ(Personal Computer)等で構成される。情報処理装置150は、通信ケーブルCを介して、LAN(Local Area Network)等によりコピー機1と通信可能に接続される。なお、本実施形態では、コピー機1と情報処理装置150とは通信ケーブルCを介して有線により通信可能に接続されているが、無線LAN等を用いて、無線により通信可能に接続されていてもよい。
【0017】
次に、コピー機1の全体構成について説明する。図2は、画像形成装置の一実施形態に係るコピー機1の全体構成を説明するための図である。
【0018】
コピー機1は、原稿搬送部10と、原稿読取部20と、用紙搬送部30と、画像形成部40と、転写部50と、定着部60とを備える。
原稿搬送部10は、ADF(Auto Document Feeder)であり、原稿載置部11と、第1送りローラ12と、ガイド13と、タイミングローラ対14と、原稿排出部15とを備える。第1送りローラ12は、原稿載置部11に載置された原稿Gを1枚ずつ順にタイミングローラ対14に供給する。タイミングローラ対14は、原稿読取部20が原稿Gを読み取るタイミングと、原稿Gが原稿読取部20によって読み取られる位置(ガイド13が配置されている位置)に原稿Gを供給するタイミングとを合わせるために、原稿Gの搬送又は原稿Gの搬送停止を行う。ガイド13は、搬送された原稿Gを後述する第1読取面21aに導く。原稿排出部15は、原稿読取部20によって読み取られた(ガイド13を通過した)原稿Gをコピー機本体2の外部に排出する。
原稿排出部15におけるコピー機本体2の外側には、原稿集積部16が形成される。原稿集積部16には、原稿排出部15から排出された原稿Gが積層して集積される。
【0019】
原稿読取部20は、第1読取面21aと、第2読取面22aとを備える。第1読取面21aは、ガイド13に対向して配置された第1コンタクトガラス21の上面に沿って形成され、原稿Gを読み取る面となる。第2読取面22aは、第1読取面21aに隣接して(図2に示す場合では、第1読取面21aの右側の大部分に亘って)配置される。第2読取面22aは、原稿搬送部10を用いずに原稿Gを読み取る場合に用いられる。第2読取面22aは、原稿Gが載置される第2コンタクトガラス22の上面に沿って形成され、原稿Gを読み取る面となる。
【0020】
また、原稿読取部20は、照明部23と、第1ミラー24と、第2ミラー25と、第3ミラー26と、結像レンズ27と、撮像部28とをコピー機本体2の内部に備える。照明部23と第1ミラー24とは、それぞれ副走査方向Xに移動する。第2ミラー25と第3ミラー26とは、図2において照明部23及び第1ミラー24の左側に配置される。更に、第2ミラー25及び第3ミラー26は、第1ミラー24と、第2ミラー25と、第3ミラー26と、結像レンズ27とを介した第1読取面21a又は第2読取面22aから撮像部28までの距離(光路長)を一定に保ちつつ、それぞれ副走査方向Xに移動する。
【0021】
照明部23は、原稿Gに光を照射する光源である。第1ミラー24、第2ミラー25及び第3ミラー26は、光路長を一定に保ちつつ、原稿Gによって反射された光を結像レンズ27に導くためのミラーである。結像レンズ27は、第3ミラー26から入射した光を撮像部28に結像させる。撮像部28は、主走査方向(副走査方向Xに直交する方向)に沿って並べられた複数の撮像素子を備える。撮像素子は、入射された光を電気信号に変換することにより、結像された光像に基づいて画像データを得るための素子であり、例えば、電荷結合素子(CCD:Charge Coupled Device)等である。
【0022】
用紙搬送部30は、第2送りローラ31と、第3送りローラ32と、レジストローラ対33と、用紙排出部34とを備える。第2送りローラ31は、給紙カセット36に収容される用紙T(被画像形成媒体)を転写部50に供給する。第3送りローラ32は、手差しトレイ37に載置される用紙T(被画像形成媒体)を転写部50に供給する。レジストローラ対33は、転写部50にトナー画像が形成されるタイミングと、転写部50に用紙Tを供給するタイミングとを合わせるために、用紙Tの搬送又は用紙Tの搬送停止を行う。また、レジストローラ対33は、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正を行う。用紙排出部34は、トナー画像が定着された用紙Tをコピー機本体2の外部に排出する。
用紙排出部34におけるコピー機本体2の外側には、排紙集積部35が形成される。排紙集積部35には、用紙排出部34から排出された用紙Tが積層して集積される。
【0023】
画像形成部40は、感光体ドラム41と、帯電部42と、レーザスキャナユニット43と、現像器44と、クリーニング部45と、トナーカートリッジ46と、1次転写ローラ47と、中間転写ベルト48と、対向ローラ49とを備える。
感光体ドラム41(41a,41b,41c,41d)は、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローそれぞれのトナー画像を形成するために、感光体又は像担持体として機能する。各感光体ドラム41a,41b,41c,41dの周囲には、感光体ドラム41の回転方向に沿って上流側から下流側へ順に、帯電部42と、レーザスキャナユニット43と、現像器44と、クリーニング部45とが配置される。
【0024】
帯電部42は、感光体ドラム41の表面を帯電させる。レーザスキャナユニット43は、感光体ドラム41の表面から離れて配置され、原稿読取部20によって読み取られた原稿Gに関する画像データに基づいて感光体ドラム41の表面を走査露光する。これにより、感光体ドラム41の表面には、露光された部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。現像器44は、感光体ドラム41の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を形成する。クリーニング部45は、除電器(図示せず)によって感光体ドラム41の表面が除電された後のその表面に残るトナー等を除去する。
トナーカートリッジ46は、現像器44に供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ46と現像器44とは、トナー供給路(図示せず)により接続されている。
【0025】
1次転写ローラ47(47a,47b,47c,47d)は、中間転写ベルト48における各感光体ドラム41a,41b,41c,41dとは反対側にそれぞれ配置される。中間転写ベルト48は、画像形成部40及び転写部50を通過するベルトである。中間転写ベルト48の一部分は、各感光体ドラム41a,41b,41c,41dと各1次転写ローラ47a,47b,47c,47dとの間に挟み込まれ、各感光体ドラム41a,41b,41c,41dの表面に形成されたトナー画像が1次転写される。対向ローラ49は、環状形状の中間転写ベルト48の内側に配置され、中間転写ベルト48を図2に示す矢印A方向に進行させるための駆動ローラである。
【0026】
転写部50は、2次転写ローラ51を備える。2次転写ローラ51は、中間転写ベルト48における対向ローラ49とは反対側に配置され、中間転写ベルト48の一部分を対向ローラ49との間に挟みこむ。更に、2次転写ローラ51は、中間転写ベルト48に1次転写されたトナー画像を用紙Tに2次転写させる。
【0027】
定着部60は、加熱回転体61と、加圧回転体62とを備える。加熱回転体61と加圧回転体62とは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟み込んで、トナーを溶融及び加圧し、そのトナーを用紙Tに定着させる。
【0028】
濃度検出センサSは、中間転写ベルト48の表面に1次転写されたトナー画像の濃度を検出するセンサである。濃度検出センサSは、感光体ドラム41aと、対向ローラ49との間に、中間転写ベルト48の外周面に対向して設けられる。
濃度検出センサSは、反射型の光学センサであり、光源(図示せず)及び受光素子(図示せず)を備える。光源は、中間転写ベルト48の表面に光を照射する。受光素子は、中間転写ベルト48の表面からの反射光を検出して、検出した受光量に応じた電気信号を制御部90に出力する。制御部90(図3参照)は、受光素子から出力された電気信号に基づいて、トナー画像の濃度を検出する。
【0029】
次に、コピー機1の機能構成について説明する。図3は、コピー機1の機能構成を示すブロック図である。
コピー機1は、上述した構成要素(原稿搬送部10、原稿読取部20、用紙搬送部30、画像形成部40、クリーニング部45、転写部50及び定着部60を備える。用紙搬送部30、画像形成部40、転写部50及び定着部60によりエンジン部3が構成される。なお、図2を用いて説明した構成要素については、その説明を省略する。更に、コピー機1は、上述した機能構成に加えて、入力部としての操作部70と、記憶部80と、制御部90と、通信部としての通信I/F(インターフェース)部100と、を備える。
【0030】
操作部70は、テンキー(図示せず)、タッチパネル(図示せず)及びスタートキー(図示せず)等を備える。テンキーは、印刷部数等の数字を入力するために操作される。タッチパネルは、種々の機能(一例として、印刷倍率の設定機能や、複数のページを1枚の用紙Tに割り付ける機能(2in1等))が割り当てられた複数のキー等を表示する。タッチパネルに表示されたキーは、種々の機能のうちのいずれかをコピー機1に実行させるために操作(タッチ)される。スタートキーは、印刷を実行させるために操作される。操作部70は、いずれかのキーが操作されることにより、このキーが操作されたことを表す信号を制御部90に供給する。
【0031】
記憶部80は、ハードディスク、半導体メモリ等から構成される。記憶部80は、原稿読取部20によって読み取られた原稿Gに基づく画像データを記憶する。また、記憶部80は、コピー機1において利用される制御プログラム、及びこの制御プログラムによって利用されるデータ等を記憶する。
【0032】
制御部90は、各種の制御プログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)、一時的にデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、制御プログラム等をROMから読み出して実行するCPU(Central Processing Unit)等から構成される。
制御部90は、原稿搬送部10と、原稿読取部20と、エンジン部3と、操作部70と、記憶部80と、通信I/F部100と、濃度検出センサSとを制御する。
【0033】
原稿載置部11に載置された原稿Gをコピーする場合を示して、制御部90の機能(動作)の一例を説明する。まず、制御部90は、操作部70を構成する上記のスタートキーが操作されたことを示す信号が供給されることにより、スタートキーが操作されたことを検知する。次に、制御部90は、原稿搬送部10の第1送りローラ12を駆動させて原稿Gを第1読取面21aに供給する。制御部90は、原稿読取部20により第1読取面21aに供給された原稿Gに基づく画像データを生成させ、その画像データを記憶部80に一時記憶する。
【0034】
制御部90は、記憶部80に一時記憶された画像データに基づいて用紙Tにトナー画像を形成するために、エンジン部3を構成する用紙搬送部30と、画像形成部40と、転写部50と、定着部60とをそれぞれ制御する。すなわち、制御部90は、第2送りローラ31又は第3送りローラ32を駆動させて、用紙Tを転写部50に搬送させる。また、制御部90は、画像データに基づいて色ごとに生成された色画像データをそれぞれレーザスキャナユニット43に供給し、レーザスキャナユニット43から照射されるレーザ光により感光体ドラム41に静電潜像を形成させる。制御部90は、現像器44により感光体ドラム41にトナー画像を形成させ、このトナー画像を中間転写ベルト48に1次転写させる。制御部90は、中間転写ベルト48に1次転写されたトナー画像を2次転写ローラ51によって用紙Tに2次転写させる。制御部90は、加熱回転体61が所定の温度に加熱されるよう制御して、その加熱回転体61により用紙Tに2次転写されたトナー画像のトナーを溶融させると共に、加熱回転体61に圧接される加圧回転体62よりトナーを用紙Tに定着させる。更に、制御部90は、トナー画像が定着された用紙Tを用紙搬送部30により用紙排出部34から排出させる。
【0035】
通信I/F部100は、ネットワークインターフェース等で構成され、通信ケーブルCを介して情報処理装置150と各種のデータの送受信を行う。通信I/F部100は、例えば、情報処理装置150から送信された画像形成データを受信し、制御部90に供給する。
表示部120は、上述したタッチパネル及び/又はタッチパネルとは別に設けられた液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等で構成される。表示部120は、制御部90の制御に従い、各種のデータを表示する。
【0036】
次に、本実施形態に係る情報処理装置150の機能構成について説明する。図4は、情報処理装置150の機能構成を示すブロック図である。
図4に示すように、情報処理装置150は、操作部151と、記憶部152と、制御部153と、通信I/F部154と、表示部155と、を備える。
【0037】
操作部151は、キーボード、マウス等から構成される。操作部151は、例えば、ユーザからの画像データを印刷するための操作を受け付ける。
記憶部152は、ハードディスク、半導体メモリ等から構成される。記憶部152は、コピー機1へ送信される画像データ等の各種情報を記憶する。
【0038】
制御部153は、各種の制御プログラム等を記憶するROM、一時的にデータを記憶するRAM、制御プログラム等をROMから読み出して実行するCPU等から構成される。
制御部153は、例えば、操作部151によって画像形成データに基づいて画像を形成するための操作が受け付けられると、通信I/F部154を介して、この操作に応じた画像形成データをコピー機1に送信する。また、制御部153は、ROMに記憶される制御プログラムを用いて、画像形成データに含まれる画像データに対してパスワードを設定する。なお、パスワードは、例えば、操作部151への入力操作により、任意の文字、数字、記号及びそれらの組み合わせに設定される。
【0039】
通信I/F部154は、ネットワークインターフェース等で構成され、通信ケーブルCを介してコピー機1とデータの送受信を行う。通信I/F部154は、例えば、制御部153の制御に従い、画像形成データをコピー機1に送信する。
【0040】
表示部155は、液晶ディスプレイ(LCD)、有機ELディスプレイ等から構成される。表示部155は、例えば、制御部153の制御に従い、画像形成データに基づく画像を表示する。
【0041】
以下、図3及び図4を参照して、本実施形態に係るコピー機1の特徴部分の機能構成について説明する。
図3に示すように、制御部90は、画像形成制御部91と、カウント部92と、キャリブレーション処理部93と、キャリブレーション制御部94とを備える。
【0042】
画像形成制御部91は、通信I/F部100により受信される画像形成データに基づいて、エンジン部3により用紙Tに画像を形成させる。
画像形成データには、少なくとも画像データ及び用紙Tに画像を形成する枚数が含まれている。
また、本実施形態に係る画像形成データに含まれる画像データには、情報処理装置150においてパスワード(暗証情報)が予め設定されている。
【0043】
画像形成制御部91は、パスワードが設定された画像データを含む画像形成データが通信I/F部100により受信され、受信された画像形成データが記憶部80に記憶された後に、操作部70によりユーザからのユーザIDの入力を受け付けると、表示部120にパスワード入力画面を表示させる。
【0044】
そして、画像形成制御部91は、パスワード入力画面において操作部70によりユーザからパスワードが入力され、記憶部80に記憶される画像形成データに含まれる画像データに設定されたパスワードと、操作部70により入力されたパスワードとが一致した場合には、その画像データに基づいて、エンジン部3により用紙Tに画像を形成させる。なお、記憶部80に記憶される画像データは、その画像データに基づく画像が形成された後、制御部90により記憶部80から削除される。
【0045】
本実施形態に係るコピー機1は、パスワードが設定された画像データを含む画像形成データに基づいて画像の形成を行う場合において、エンジン部3のキャリブレーションによる待ち時間を短縮するために、以下に示す処理を実行する。
【0046】
カウント部92は、画像形成部40により画像が形成された用紙Tの枚数をカウントする。
【0047】
キャリブレーション処理部93は、中間転写ベルト48の表面にトナー画像を1次転写する。そして、キャリブレーション処理部93は、中間転写ベルト48の表面に1次転写されたトナー画像の濃度を調整することで、画像形成部40のキャリブレーション処理を行う。
【0048】
具体的には、キャリブレーション処理部93は、画像形成部40により各色のトナー画像の濃度検出用のテストパッチを中間転写ベルト48の表面に1次転写させる。
テストパッチは、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローそれぞれの色ごとに、異なる濃度のパターンが設定された複数のテストパッチから構成されている。
【0049】
濃度検出センサSは、中間転写ベルト48の表面に1次転写されたテストパッチのトナー画像の濃度を検出する。
キャリブレーション処理部93は、濃度検出センサSにより検出されたトナー画像の濃度と、理想的なトナー画像の濃度との濃度差を算出する。なお、理想的なトナー画像の濃度は、予め設定されており、記憶部80に記憶されているものとする。
【0050】
キャリブレーション処理部93は、算出した濃度差に基づいて、現像器44におけるトナー帯電の制御、中間調処理の微調整、画像形成データにおける画像データの変換テーブルの調整等のトナー画像の濃度を調整する制御を行う。
【0051】
キャリブレーション制御部94は、通信I/F部100により受信された画像形成データにパスワードが設定された画像データが含まれ、かつ、カウント部92によりカウントされる用紙Tの枚数と、通信I/F部100により受信された画像形成データに含まれる用紙Tの枚数との合計枚数を算出すると共に、算出した合計枚数が設定枚数Mを超えた場合には、画像形成部40における画像の形成を開始する前に、キャリブレーション処理部93によりキャリブレーション処理を行わせる。
【0052】
一方、キャリブレーション制御部94は、通信I/F部100により受信された画像形成データにパスワードが設定された画像データが含まれない場合には、画像形成部40に画像の形成を行わせる。そして、キャリブレーション制御部94は、画像形成部40における画像を形成している途中で合計枚数が設定枚数Mを超えた場合には、合計枚数が設定枚数Mを超えた時点でキャリブレーション処理部93によりキャリブレーション処理を行わせる。
【0053】
具体的には、キャリブレーション制御部94は、例えば、設定枚数Mが100枚であり、カウント部92によりカウントされる用紙Tの枚数が80枚であり、通信I/F部100により受信された画像形成データにパスワードが設定され、かつ、画像が形成される用紙Tの枚数が30枚である場合には、合計枚数(80枚+30枚=110枚)が設定枚数M(100枚)を超えるため、画像形成部40に画像の形成を開始する前に、キャリブレーション処理部93によりキャリブレーション処理を行わせる。
【0054】
一方、キャリブレーション制御部94は、例えば、設定枚数Mが100枚であり、カウント部92によりカウントされる用紙Tの枚数が80枚であり、通信I/F部100により受信された画像形成データにパスワードが設定され、かつ、画像が形成される用紙Tの枚数が10枚である場合には、合計枚数(80枚+10枚=90枚)が設定枚数M(100枚)を超えないため、画像形成部40に画像の形成を行わせて、キャリブレーション処理部93によりキャリブレーション処理を行わせない。
【0055】
更に、キャリブレーション制御部94は、例えば、設定枚数Mが100枚であり、カウント部92によりカウントされる用紙Tの枚数が80枚であり、通信I/F部100により受信された画像形成データにパスワードが設定されず、かつ、画像が形成される用紙Tの枚数が30枚である場合には、合計枚数(80枚+30枚=110枚)が設定枚数M(100枚)を超えるため、画像形成部40に画像の形成を行わせる。そして、キャリブレーション制御部94は、用紙Tの20枚の画像を形成した後に、キャリブレーション処理部93によりキャリブレーション処理を行う。キャリブレーション制御部94は、キャリブレーション処理部93によるキャリブレーション処理が行われた後に、残りの10枚の画像の形成を行う。
【0056】
また、キャリブレーション制御部94は、キャリブレーション処理部93によるキャリブレーション処理が完了した場合に、キャリブレーション処理の完了を通知する完了通知データを、通信I/F部100により情報処理装置150に送信させる。
【0057】
情報処理装置150における通信I/F部154は、通信I/F部100により送信された完了通知データを受信し、受信した完了通知データを制御部153に供給する。
そして、制御部153は、完了通知データに基づいて、キャリブレーション処理の完了を通知する情報を表示部155に表示させる。
【0058】
また、キャリブレーション制御部94は、キャリブレーション処理部93によりキャリブレーション処理を行わせる前に、キャリブレーション処理を行わせることを通知する事前通知データを、通信I/F部100により情報処理装置150に送信させてもよい。
【0059】
この場合、情報処理装置150における通信I/F部154は、通信I/F部100により送信された事前通知データを受信し、制御部153に供給する。
そして、制御部153は、事前通知データに基づいて、キャリブレーション処理を行わせることを通知する情報を表示部155に所定の態様で表示させる。
【0060】
次に、本実施形態に係る画像形成システム200の特徴部分の構成における処理について説明する。図5は、画像形成データに含まれる画像データにパスワードが設定されている場合におけるコピー機1によるキャリブレーション処理について示すフローチャートである。
【0061】
ステップST1において、制御部153は、画像形成データに基づく画像を用紙Tに形成するために、通信I/F部154により画像形成データをコピー機1に送信させる。
【0062】
ステップST2において、通信I/F部100は、通信I/F部154により送信された画像形成データを受信する。
【0063】
ステップST3において、キャリブレーション制御部94は、通信I/F部100により受信された画像形成データにパスワードが設定された画像データが含まれるか否かを判定する。パスワードが設定された画像データが含まれる場合(Yes)には、ステップST4へ移る。一方、パスワードが設定された画像データが含まれない場合(No)には、ステップST18へ移る。
【0064】
ステップST4において、キャリブレーション制御部94は、カウント部92により直前のキャリブレーションを行った後にカウントされる用紙Tの枚数と、通信I/F部100により受信された画像形成データに含まれる用紙Tの枚数との合計枚数を算出する。
【0065】
ステップST5において、キャリブレーション制御部94は、算出された合計枚数が設定枚数Mを超えるか否かを判定する。合計枚数が設定枚数Mを超える(合計値>M)場合(Yes)には、ステップST6へ移る。一方、合計枚数が設定枚数Mを超えない場合(No)には、ステップST13へ移る。
【0066】
ステップST6において、キャリブレーション制御部94は、キャリブレーション処理を行わせることを通知する事前通知データを、通信I/F部100により情報処理装置150に送信させる。
【0067】
ステップST7において、通信I/F部154は、通信I/F部100により送信された事前通知データを受信し、受信した事前通知データを制御部153に供給する。
【0068】
ステップST8において、制御部153は、通信I/F部154により受信された事前通知データに基づいて、キャリブレーション処理を行わせることを通知する情報を表示部155に表示させる。
【0069】
ステップST9において、キャリブレーション制御部94は、画像形成部40における画像の形成を開始する前に、キャリブレーション処理部93によりキャリブレーション処理を行わせる。
【0070】
ステップST10において、キャリブレーション制御部94は、キャリブレーション処理の完了を通知する完了通知データを、通信I/F部100により情報処理装置150に送信させる。
【0071】
ステップST11において、通信I/F部154は、通信I/F部100により送信された完了通知データを受信し、受信した完了通知データを制御部153に供給する。
【0072】
ステップST12において、制御部153は、完了通知データに基づいて、キャリブレーション処理の完了を通知する情報を表示部155に所定の態様で表示させる。
【0073】
ステップST13において、画像形成制御部91は、操作部70によりユーザからのユーザIDの入力を受け付けると、表示部120にパスワード入力画面を表示させる。
【0074】
ステップST14において、画像形成制御部91は、パスワード入力画面において操作部70によりユーザからパスワードの入力を受け付ける。
【0075】
ステップST15において、画像形成制御部91は、画像形成データに含まれる画像データに設定されたパスワードと、操作部70により入力されたパスワードとが一致するか否かを判定する。パスワードが一致する場合(Yes)には、ステップST16へ移る。一方、パスワードが一致しない場合(No)には、ステップST17へ移る。
【0076】
ステップST16において、画像形成制御部91は、画像形成データに基づいて、エンジン部3により用紙Tに画像の形成を行う。
【0077】
ステップST17において、画像形成制御部91は、画像形成データに基づいて、エンジン部3により用紙Tに画像の形成を行わせない。そして、画像形成制御部91は、例えば、「パスワードが正しくありません」等のメッセージを表示部120に表示させる。
【0078】
ステップST18において、画像形成制御部91及びキャリブレーション制御部94は、通常の画像形成処理を行う。具体的には、画像形成制御部91は、画像形成データに含まれる用紙Tの枚数の画像形成を行う。そして、キャリブレーション制御部94は、カウント部92によりカウントされる用紙Tの枚数と、画像形成データに含まれる用紙Tの枚数との合計枚数が設定枚数Mを超えた場合には、合計枚数が設定枚数Mを超えた時点でキャリブレーション処理部93によりキャリブレーション処理を行わせる。そして、キャリブレーション制御部94は、キャリブレーション処理部93によるキャリブレーション処理が行われた後に、残りの枚数の画像の形成を行う。
【0079】
本実施形態に係るコピー機1によれば、次のような効果が奏される。
本実施形態においては、キャリブレーション制御部94は、カウント部92によりカウントされる用紙Tの枚数と、通信I/F部100により受信された画像形成データに含まれる用紙Tの枚数との合計枚数が設定枚数Mを超えた場合には、画像形成部40における画像の形成を開始する前に、キャリブレーション処理部93によりキャリブレーション処理を行わせる。
【0080】
すなわち、コピー機1は、既に画像が形成された用紙Tの枚数(カウント部92によりカウントされる用紙Tの枚数)と、これから画像を形成しようとする用紙Tの枚数(通信I/F部100により受信された画像形成データに含まれる用紙Tの枚数)との合計枚数が設定枚数Mを超えた場合には、キャリブレーション処理を行う。そのため、コピー機1は、用紙Tに画像が形成されている途中で、画像の形成が中断して、キャリブレーションが行われることがない。従って、コピー機1は、キャリブレーションが行われることで、画像の形成が中断し、キャリブレーションが終了するまでに発生する待ち時間を低減することができる。
【0081】
また、本実施形態においては、キャリブレーション制御部94は、キャリブレーション処理部93によるキャリブレーション処理が完了した場合に、キャリブレーション処理の完了を通知する完了通知データを、通信I/F部100により情報処理装置150に送信させる。そのため、コピー機1は、情報処理装置150によりキャリブレーション処理の完了を通知できる。従って、情報処理装置150のユーザは、キャリブレーション処理の完了をコピー機1の許で待つ必要がない。
【0082】
また、本実施形態においては、キャリブレーション制御部94は、通信I/F部100により受信された画像形成データにパスワードが設定された画像データが含まれ、かつ、カウント部92によりカウントされる用紙Tの枚数と、通信I/F部100により受信された画像形成データに含まれる用紙Tの枚数との合計枚数が設定枚数Mを超えた場合には、画像形成部40における画像の形成を開始する前に、キャリブレーション処理部93によりキャリブレーション処理を行わせる。
【0083】
一方、キャリブレーション制御部94は、通信I/F部100により受信された画像形成データにパスワードが設定された画像データが含まれない場合には、画像形成部40に画像の形成を行わせる。そして、キャリブレーション制御部94は、画像形成部40における画像を形成している途中で合計枚数が設定枚数Mを超えた場合には、合計枚数が設定枚数Mを超えた時点でキャリブレーション処理部93によりキャリブレーション処理を行わせる。
【0084】
ここで、画像形成データにパスワードが設定された画像データが含まれる場合には、画像データは、秘匿性が高いものであると考えられる。このような秘匿性が高い画像データに基づく画像の形成を途中で中断してキャリブレーション処理を行った場合、画像データの秘匿性が損なわれてしまうおそれがある。そのため、コピー機1は、画像形成データにパスワードが設定された画像データが含まれ、合計枚数が設定枚数Mを超えた場合には、画像形成部40に画像の形成を開始する前に、キャリブレーション処理部93によりキャリブレーション処理を行わせる。これにより、コピー機1は、キャリブレーション処理に起因する待ち時間を低減しつつ、画像データの秘匿性を損なうことを抑制できる。
【0085】
また、本実施形態においては、キャリブレーション制御部94は、キャリブレーション処理部93によりキャリブレーション処理を開始する前に、キャリブレーション処理を行わせることを通知する事前通知データを、通信I/F部100により情報処理装置150に送信させる。そのため、コピー機1は、情報処理装置150によりキャリブレーション処理がこれから行われることを通知できる。従って、情報処理装置150のユーザは、キャリブレーション処理が行われることを事前に知ることができ、より好適にキャリブレーション処理に起因する待ち時間を低減することができる。
【0086】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
【0087】
なお、本実施形態のコピー機1は、カラーコピー機であるが、この形態に限定されることはなく、モノクロコピー機であってもよい。
また、本実施形態のコピー機1は、中間転写ベルト48を介して用紙Tにトナー画像を転写している(間接転写方式)が、この形態に限定されることはなく、感光体ドラムに形成されたトナー画像を直接に用紙Tに転写してもよい(直接転写方式)。
また、本実施形態のコピー機1は、用紙Tの片面を印刷する構成であるが、これに限定されることはなく、用紙の両面を印刷する構成であってもよい。
【0088】
また、本発明の画像形成装置は、上述したコピー機1に限定されることはない。すなわち、本発明の画像形成装置は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能及びスキャナ機能を備える複合機であってもよく、ファクシミリやプリンタであってもよい。
また、本発明の画像形成装置によってトナー画像が定着される被転写材は用紙Tに限定されることはなく、例えば、OHP(オーバヘッドプロジェクタ)シート等のフィルムシートであってもよい。
【符号の説明】
【0089】
1…コピー機(画像形成装置)、3…エンジン部、10…原稿搬送部、20…原稿読取部、30…用紙搬送部、40…画像形成部、45…クリーニング部、50…転写部、60…定着部、70…操作部、80…記憶部、90…制御部、91…画像形成制御部、92…カウント部、93…キャリブレーション処理部、94…キャリブレーション制御部(制御部)、100…通信I/F部(通信部)、150…情報処理装置(外部機器)、S…濃度検出センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部機器とデータの送受信を行う通信部と、
前記通信部により受信された、少なくとも被画像形成媒体の枚数及び画像データを含む画像形成データに基づいて、被画像形成媒体の表面に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により画像が形成された被画像形成媒体の枚数をカウントするカウント部と、
前記カウント部によりカウントされた被画像形成媒体の枚数が設定枚数に到達すると、前記画像形成部のキャリブレーション処理を行うキャリブレーション処理部と、
前記通信部により受信された画像形成データに基づいて前記画像形成部により被画像形成媒体に画像の形成を行う場合において、前記カウント部によりカウントされる被画像形成媒体の枚数と、前記通信部により受信された画像形成データに含まれる被画像形成媒体の枚数との合計枚数を算出すると共に、該合計枚数が設定枚数を超えた場合には、前記画像形成部における画像の形成を開始する前に、前記キャリブレーション処理部により前記キャリブレーション処理を行わせる制御部と、を備える
画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記キャリブレーション処理部による前記キャリブレーション処理が完了した場合に、前記キャリブレーション処理の完了を通知する完了通知データを、前記通信部により前記外部機器に送信させる
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記通信部により受信された暗証情報を含む画像形成データを記憶する記憶部と、
暗証情報が入力される入力部と、
前記記憶部に記憶される前記画像形成データに含まれる画像データに設定された暗証情報と、前記入力部により入力された暗証情報とが一致した場合には、前記画像データに基づいて、前記画像形成部により被画像形成媒体に画像を形成させる画像形成制御部と、を更に備え、
前記制御部は、
前記通信部により受信された画像形成データに暗証情報が設定された画像データが含まれ、かつ、前記合計枚数が設定枚数を超えた場合には、前記画像形成部に画像の形成を開始する前に、前記キャリブレーション処理部により前記キャリブレーション処理を実行させる
請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記キャリブレーション処理部により前記キャリブレーション処理を行わせる前に、前記キャリブレーション処理を行わせることを通知する事前通知データを、前記通信部により前記外部機器に送信させる
請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
外部機器と、前記外部機器と通信可能に接続される画像形成装置とを有する画像形成システムであって、
前記外部機器は、
前記画像形成装置に画像形成データを送信する第1通信部を備え、
前記画像形成装置は、
外部機器とデータの送受信を行う第2通信部と、
前記第2通信部により受信された画像形成データに基づいて被画像形成媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により画像が形成された被画像形成媒体の枚数をカウントするカウント部と、
前記カウント部によりカウントされる被画像形成媒体の枚数が設定枚数に到達すると、前記画像形成部のキャリブレーション処理を行うキャリブレーション処理部と、
前記カウント部によりカウントされる被画像形成媒体の枚数と、前記第2通信部により受信された画像形成データに含まれる被画像形成媒体の枚数との合計枚数を算出すると共に、該合計枚数が前記設定枚数を超えた場合には、前記画像形成部における画像の形成を行わせる前に、前記キャリブレーション処理部により前記キャリブレーション処理を行わせる制御部と、を備える
画像形成システム。
【請求項6】
前記制御部は、
前記キャリブレーション処理部による前記キャリブレーション処理が完了した場合に、前記キャリブレーション処理の完了を通知する完了通知データを、前記第2通信部により前記外部機器に送信させ、
前記第1通信部は、
前記第2通信部により送信された前記完了通知データを受信し、
前記外部機器は、
前記第1通信部により受信された完了通知データに基づいて前記キャリブレーション処理の完了を通知する通知部を備える
請求項5に記載の画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−203629(P2011−203629A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−72607(P2010−72607)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】