説明

画像形成装置及び画像形成方法

【課題】ユーザの目的に応じて画像形成に必要な項目の設定をいつでも容易に行うことができる上、その設定によって最終的に形成される画像を事前に確認することができる。
【解決手段】レイアウト情報として複数パターンのレイアウト情報を記憶する。スキャナで読み取られた原稿画像のデータを記憶する。この記憶された原稿画像のデータについて、複数パターンのレイアウト情報でそれぞれ処理して、レイアウト情報毎に所定頁分のプレビュー画像データを作成し、記録媒体上に複数のプレビュー画像を形成させる。記録媒体上に形成された複数のプレビュー画像の中から選択されたプレビュー画像のデータ形成に用いられたレイアウト情報を検出する。記憶された原稿画像のデータから、検出されたレイアウト情報に基づいて出力画像データを作成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、複合機等の画像形成装置及びその装置の画像形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に複写機は、コピー枚数は勿論のこと、A4サイズ,A3サイズ,B5サイズ,B4サイズ等の用紙サイズ、拡大,縮小のコピー倍率、原稿の配置、カラー・モノクロの選択等の設定項目について、操作パネルを操作することで任意に設定することができる。しかしその反面、設定項目が多岐にわたるために、その機体の扱いに慣れていない利用者にとっては設定が難しいものとなっている。
【0003】
そこで従来、複写のための設定項目が印字された専用紙を用意し、利用者はその専用紙上で各設定項目を選択し、それを複写機のスキャナで読み取らせると、その設定どおりに複写を行うようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−174260号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の専用紙を用いて複写機の設定を行う技術では、1回の複写動作に対する設定作業は簡便になるものの、以前と同じ内容で複写したいときに、そのときの設定で用いた専用紙を紛失していた場合には、再度、各項目について設定しなおさなければならないという点で、依然として煩雑さがあった。また、専用紙を用いて設定を行ったとしても、操作者が印刷の目的などから判断して複写機の各項目の設定を選択しなければならず、最終的にどのような画像形成がなされるのかがわかりづらいという問題もあった。
【0005】
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、ユーザの目的に応じて画像形成に必要な項目の設定をいつでも容易に行うことができ、しかもその設定によって最終的に形成される画像を事前に確認することができ、使い勝手を向上できる画像形成装置及び画像形成方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の画像形成装置は、原稿画像を画像読取手段により読取り、読み取られた原稿画像のデータから画像処理手段により所定のレイアウト情報に基づいて出力画像データを作成し、作成された出力画像データに基づいて画像形成手段により記録媒体上に画像を形成するものであって、出力画像データを作成するためのレイアウト情報として複数パターンのレイアウト情報を記憶するレイアウト情報記憶手段と、画像読取手段により読み取られた原稿画像のデータを記憶する原稿記憶手段と、この原稿記憶手段により記憶された原稿画像のデータについて、レイアウト情報記憶手段により記憶された複数パターンのレイアウト情報でそれぞれ処理して、レイアウト情報毎に所定頁分のプレビュー画像データを作成するプレビュー画像作成手段と、このプレビュー画像作成手段により作成されたレイアウト情報別のプレビュー画像データに基づき画像形成手段を動作させて記録媒体上に複数のプレビュー画像を形成させるプレビュー画像形成手段と、記録媒体上に形成された複数のプレビュー画像の中から選択されたプレビュー画像のデータ形成に用いられたレイアウト情報を検出する使用レイアウト情報検出手段とを備え、画像処理手段は、原稿記憶手段により記憶された原稿画像のデータから、使用レイアウト情報検出手段により検出されたレイアウト情報に基づいて出力画像データを作成するようにしたものである。
【0007】
また、本発明の画像形成方法は、原稿画像を画像読取手段により読取り、読み取られた原稿画像のデータから画像処理手段により所定のレイアウト情報に基づいて出力画像データを作成し、作成された出力画像データに基づいて画像形成手段により記録媒体上に画像を形成する画像形成方法であって、出力画像データを作成するためのレイアウト情報として複数パターンのレイアウト情報をレイアウト情報記憶手段により予め記憶し、画像読取手段により原稿画像のデータが読取られると、プレビュー画像作成手段が、この原稿画像のデータについて、レイアウト情報記憶手段により記憶された複数パターンのレイアウト情報でそれぞれ処理して、レイアウト情報毎に所定頁分のプレビュー画像データを作成し、このプレビュー画像作成手段により作成されたレイアウト情報別のプレビュー画像データに基づいて、プレビュー画像形成手段が、記録媒体上に複数のプレビュー画像を形成し、記録媒体上に形成された複数のプレビュー画像の中から、使用レイアウト情報検出手段が、選択されたプレビュー画像のデータ形成に用いられたレイアウト情報を検出し、この検出されたレイアウト情報に基づいて、画像処理手段が、原稿画像のデータから出力画像データを作成するようにしたものである。
【発明の効果】
【0008】
かかる手段を講じた本発明によれば、ユーザの目的に応じて画像形成に必要な項目の設定をいつでも容易に行うことができ、しかもその設定によって最終的に形成される画像を事前に確認することができ、使い勝手を向上できる画像形成装置及び画像形成方法を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、複写機能を有するデジタル複合機に本発明の画像形成機能を適用した場合である。
【0010】
図1は、本実施の形態におけるデジタル複合機1の要部構成を示すブロック図である。デジタル複合機1は、CPU(Central Processing Unit)11、プログラム記憶部12、データ記録部13、ワークメモリ14、画像処理部15、通信インターフェイス16、操作・表示部17、画像読取部18、画像形成部19及び用紙収納部20等で構成されている。CPU11と、プログラム記憶部12、データ記録部13、ワークメモリ14、画像処理部15、通信インターフェイス16、操作・表示部17、画像読取部18、画像形成部19及び用紙収納部20等とは、アドレスバス,データバス等のバスライン21を介して互いに接続されている。
【0011】
CPU11は、予め設定された制御プログラムに基づいて各部を制御することにより、デジタル複合機としての動作を実現するものである。プログラム記憶部12は、例えばROM(Read Only Memory)からなり、上記CPU11の制御プログラム等を記憶する。データ記録部13は、例えばハードディスク装置からなり、種々の設定データ等が書き換え可能に記録される。ワークメモリ14は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)からなり、種々の入力データや処理データ等が一時的に記憶される。
【0012】
通信インターフェイス16は、ネットワークを介して接続されるコンピュータ等の外部機器と、データ通信を行う。操作・表示部17は、表示部として機能するとともに操作部としても機能するタッチパネル171と、操作部として機能するハードキー172とを備えている。ハードキー172には、コピー枚数を設定するためのテンキーや、スタートキー、クリアキー等の各種キーが配設されている。
【0013】
画像処理部15は、CPU11の指令により画像データの処理を行うもので、画像処理手段を構成する。画像読取部18は、光学式読取装置であるスキャナを備え、原稿画像を光学的にスキャンして画像データを得るもので、画像読取手段を構成する。画像形成部19は、レーザプリンタ,インクジェットプリンタ等の印刷装置を備え、用紙等の記録媒体上に画像データに基づく画像を形成するもので、画像形成手段を構成する。
【0014】
用紙収納部20は、印字用紙201とプレビュー用紙202とをそれぞれ収納する。印字用紙201としては、例えばA3,A4,A5,B3,B4,B5等の種々の大きさの用紙が用いられる。プレビュー用紙202としては、例えばA4サイズの用紙が用いられる。これら印字用紙201及びプレビュー用紙202は、いずれも記録媒体として機能する。なお、この実施の形態では印字用紙201とプレビュー用紙202とを分けて説明しているが、印字用紙201の所定サイズ、例えばA4サイズのものをプレビュー用紙202として兼用してもよい。
【0015】
かかる構成のデジタル複合機1は、データ記録部13に、レイアウト情報設定テーブル31と目的別レイアウト情報テーブル32とを記録している。
【0016】
レイアウト情報設定テーブル31は、図2に示すように、出力画像データの作成に必要な印字用紙サイズ、拡大・縮小率、印字色、両面印刷、付加情報、1枚分原稿頁数等の種々のレイアウト項目について、それぞれ所望の値が設定された複数パターンのレイアウト情報を、それぞれ一意の識別番号(レイアウト情報番号)に対応付けて記憶したものである。ここに、レイアウト情報設定テーブル31は、レイアウト情報記憶手段を構成する。
【0017】
目的別レイアウト情報テーブル32は、図3に示すように、「会議用資料」、「長期保存」、「客先配布」、「外出閲覧」等のように、複写による画像形成の目的を示す項目別に、その項目を目的とした画像形成に適した複数のレイアウト情報の識別番号(レイアウト情報番号)を記憶したものである。
【0018】
なお、レイアウト項目及び画像形成の目的を示す項目は、図2,3に示すものに限定されるものではない。
【0019】
また、デジタル複合機1は、図4に示すように、原稿メモリ41、原稿印字メモリ42、プレビュー原稿メモリ43、識別子領域441とプレビュー印字領域442とからなるプレビューメモリ44、識別子メモリ45、レイアウト情報番号メモリ46、レイアウト情報数nのメモリ47、位置番号P0のメモリ48、カウント値(C値)とレイアウト情報番号との対応テーブルメモリ49、情報数カウンタCのメモリ50、位置番号カウンタPのメモリ51及びチェック検出フラグFのメモリ52の種々のメモリ領域をワークメモリ14に形成している。なお、これらのメモリ領域の用途については、後述の流れ図の説明において、明らかになろう。
【0020】
さて、ユーザが操作・表示部17を操作して複写モードを選択すると、CPU11は、プログラム記憶部12に記憶された複写モード用の制御プログラムに基づいて、図5の流れ図に示す手順で各部を制御する。この制御により、当該デジタル複合機1では、複写動作が実現される。なお、この制御に先立って、ワークメモリ14の各メモリエリア41〜52はクリアされている。
【0021】
先ず、CPU11は、ST(ステップ)1としてタッチパネル171に複写目的メニュー画面61を表示させる。複写目的メニュー画面61の一例を図14(a)に示す。図示するように、複写目的メニュー画面61には、目的別レイアウト情報テーブル32に設定されている各種の目的項目に1対1で対応したボタンが表示されている。そこでユーザは、自身の複写目的に該当するボタンをタッチ操作する。
【0022】
複写目的メニュー画面61を表示させたCPU11は、ST2として画面61上のいずれか1つの目的項目が選択入力されるのを待機する(目的受付手段)。そして、タッチパネル171からの信号により、画面61上のいずれかのボタンがタッチ操作されたことを検知すると、そのボタンに対応する目的項目が選択されたものとみなす。
【0023】
目的項目が選択されると(ST2のYES)、CPU11は、ST3として目的別レイアウト情報テーブル32を検索して、その目的項目に対応して設定されているレイアウト情報番号を順次読み出す。そして、このレイアウト情報番号を読み出した順にレイアウト情報番号メモリ46に記憶する。また、ST4として読み出したレイアウト情報番号の数、つまりは選択された目的項目に対して設定されているレイアウト情報の数nを計数し、レイアウト情報数メモリ47に記録する。
【0024】
しかる後、CPU11は、ST5として原稿読取処理を実行する。この原稿読取処理は、図6の流れ図に示す手順で実行される。
【0025】
すなわちCPU11は、ST11としてタッチパネル171に原稿読取指示画面62を表示させる。原稿読取指示画面62の一例を図14(b)に示す。ユーザは、この画面62のメッセージに従い、複写を行う原稿を全て画像読取部18にセットして、ハードキー172のスタートボタンを押下する。
【0026】
原稿読取指示画面62を表示させたCPU11は、ST12として画像読取部18に原稿がセットされた状態でスタートボタンが押下されるのを待機する。そして、ハードキー172の信号によりスタートボタンが押下され、画像読取部18に原稿がセットされていることを検知すると(ST12のYES)、CPU11は、ST13として画像読取部18を動作させて、セットされた原稿を順次スキャンする。そして、スキャンした原稿画像データを、ST14として原稿メモリ41に順次格納する。ここに、原稿メモリ41は、原稿記憶手段として機能する。
【0027】
CPU11は、ST15として全ての原稿のスキャンが完了するまで、上記ST13,14の処理を繰返し実行する。この間、タッチパネル171には、図14(c)に示すように原稿のスキャン中であることをユーザに知らしめるメッセージの画面63が表示されている。
【0028】
画像読取部18にセットされた全ての原稿のスキャンが完了したことを検知すると(ST15のYES)、CPU11は、ST16として今回読取った原稿画像データに対して一意の識別子を生成する(識別情報生成手段)。そしてこの原稿識別子を識別子メモリ45に格納する。
【0029】
以上で、原稿読取処理を終了するので、CPU11は、次に、ST6としてレイアウト配置処理を実行する。このレイアウト配置処理は、図7の流れ図に示す手順で実行される。
【0030】
すなわちCPU11は、ST21として識別子メモリ45に記憶した原稿識別子を、バーコード画像に変換する。バーコード画像は、光学的に読取りが可能なフォーマット、すなわち、スキャナを用いた画像読取部18で読取りが可能な画像である(識別情報変換手段)。
【0031】
次に、CPU11は、ST22としてプレビューメモリ44の識別子領域441に、ST21の処理で生成した原稿識別子画像(バーコード画像)を配置する(識別情報配置手段)。また、ST23としてプレビューメモリ44のプレビュー印字領域442を、レイアウト情報数メモリ47で記憶されているレイアウト情報数nで等分に分割する。
【0032】
次に、CPU11は、ST24として情報数カウンタメモリ50の情報数カウンタCを“0”にリセットする。しかる後、ST25としてこの情報数カウンタCを“1”だけカウントアップする。そして、ST26としてこの情報数カウンタCがレイアウト情報数nを超えたか否かを判断する。
【0033】
情報数カウンタCがレイアウト情報数nを超えていない場合には、CPU11は、ST27としてレイアウト情報番号メモリ46からC番目(Cは情報数カウンタCの値)に記憶されたレイアウト情報番号を取得し、このレイアウト情報番号でレイアウト情報設定テーブル31を検索して、当該レイアウト情報番号に対応して設定されている各種レイアウト項目の情報(以下、C番目レイアウト情報と称する)を取得する(レイアウト情報読出し手段)。そして、ST28としてこのC番目レイアウト情報でのプレビュー編集を画像処理部15に指示する。
【0034】
このプレビュー編集の指示を受けた画像処理部15は、図10の流れ図に示す手順で画像処理を実行する。すなわち画像処理部15は、先ず、C番目レイアウト情報から1枚分原稿頁数Aを取得する(ST101)。次に、原稿メモリ41に記憶された原稿データのうち、先頭よりA頁までの原稿データを読み出す。そして、この読み出したA頁分の原稿データについて、C番目レイアウト情報に従いレイアウト編集処理を行って、プレビュー画像データを作成する(ST102:プレビュー画像作成手段)。
【0035】
次に、画像処理部15は、作成したプレビュー画像データを、前記ST23の処理で等分に分割されたプレビュー印字領域442の1領域に収まるように縮小する(ST103)。そして、縮小したプレビュー画像データを、プレビュー印字領域442の空いている1領域に配置する(ST104)。また、プレビュー画像データが配置されたプレビュー印字領域442のプレビュー画像データの左横に、例えば四角形のチェックボックスを配置する(ST105)。以上で、画像処理部15は、CPU11に編集終了を指示する(ST106)。
【0036】
そこで、画像処理部15にプレビュー編集を指示したCPU11は、ST29として画像処理部15から編集終了が指示されるのを待機する。そして、編集終了の指示を受けたならば、CPU11は、ST30として現時点の情報数カウンタCの値と、C番目レイアウト情報のレイアウト情報番号とを対にして、対応テーブルメモリ49の空エリアにセットする。
【0037】
しかる後、CPU11は、ST25の処理に戻り、情報数カウンタCをさらに“1”だけカウントアップする。そして、情報数カウンタCがレイアウト情報数nを超えるまで、ST27〜ST30の処理を繰返し実行する。
【0038】
情報数カウンタCがレイアウト情報数nを超えたならば(ST26のYES)、レイアウト配置処理を終了するので、CPU11は、次に、ST7としてプレビューメモリ44の識別子領域41に所定のタイトルを識別子画像と重ならないように配置した後、このプレビューメモリ44の内容を画像形成部19に出力するとともに、用紙収納部20に対してプレビュー用紙202の排紙を指示して、プレビュー用紙202上にプレビュー画像を印字形成させる(プレビュー画像形成手段)。
【0039】
なお、レイアウト配置処理が開始されてから、プレビュー画像が印字形成されたプレビュー用紙202が排出されるまでの間、タッチパネル171には、図14(d)に示すように、プレビュー用紙202の印刷中であることをユーザに知らしめるメッセージの画面64が表示されている。そして、プレビュー用紙202の印刷が終了すると、タッチパネル171には、図14(e)に示すように、プレビュー用紙202からお好みの印字設定を選び、チェックマークを入れてスキャンさせることをユーザに指示するためのレイアウト受付画面65が表示される。
【0040】
ここで、原稿をスキャンしてからプレビュー用紙202が印刷されるまでの動作を、図16〜図19に示す具体例に基づいて説明する。図16は、原稿の一例を示す図であり、PA1〜PA4までの4頁分の原稿が図示されている。図17及び図18は、プレビューメモリ44の状態変遷図である。図19は、プレビュー用紙202の出力例を示す図である。
【0041】
本具体例では、ユーザは、原稿PA1〜PA4について、会議用資料の複写を目的とする。この場合、ユーザは、複写目的メニュー画面61の「会議用資料」ボタンをタッチ操作する。ここで、目的別レイアウト情報テーブル32には、目的項目「会議用資料」に対応して、レイアウト情報番号「1」,「2」及び「3」が設定されているものとする。そうすると、レイアウト情報番号メモリ46には、レイアウト情報番号「1」,「2」及び「3」が順番に格納される。また、レイアウト情報数メモリ47には、レイアウト情報数nとして「3」が格納される。
【0042】
次に、ユーザは、メッセージ画面62のメッセージに従い、原稿PA1〜PA4を画像読取部18にセットし、スタートボタンを押下する。そうすると、この原稿PA1〜PA4の画像が読取られ、その画像データが原稿メモリ41に格納される。そして、読取り完了後、一意の原稿識別子として、例えば「9901234567899」が生成され、識別子メモリ45に格納される。
【0043】
しかる後、レイアウト配置処理が実行される。先ず、図17(a)に示すように、プレビューメモリ44の識別子領域441に、原稿識別子のバーコード情報IDが配置される。次に、図17(b)に示すように、プレビューメモリ44のプレビュー印字領域442が、レイアウト情報数n、すなわち3等分に分割される。
【0044】
次に、1番目のレイアウト情報、すなわちレイアウト情報番号「1」のレイアウト情報で、原稿画像データからプレビュー画像データが生成される。今、レイアウト情報番号「1」のレイアウト情報の1枚分原稿枚数が「1」であるとする。そうすると、原稿メモリ41に記憶された原稿画像データの1頁目のデータが当該レイアウト情報に従い編集されて、プレビュー画像データG1が作成される。さらに、3分割されたプレビュー印字領域442のサイズに収まるように、このプレビュー画像データG1が縮小される。そして、図17(c)に示すように、この縮小されたプレビュー画像データG1がプレビュー印字領域442の一番上のエリア442-1に配置される。さらに、図17(d)に示すように、このプレビュー画像データG1が配置されたプレビュー印字領域442-1のプレビュー画像データG1の左横にチェックボックスCB1が配置される。
【0045】
次に、2番目のレイアウト情報、すなわちレイアウト情報番号「2」のレイアウト情報で、原稿画像データからプレビュー画像データが生成される。今、レイアウト情報番号「2」のレイアウト情報の1枚分原稿枚数が「2」であるとする。そうすると、原稿メモリ41に記憶された原稿画像データの1頁目と2頁目のデータが当該レイアウト情報に従い編集されて、プレビュー画像データG2が作成される。さらに、3分割されたプレビュー印字領域442のサイズに収まるように、このプレビュー画像データG2が縮小される。そして、図18(a)に示すように、この縮小されたプレビュー画像データG2がプレビュー印字領域442の2番目のエリア442-2に配置される。さらに、このプレビュー画像データG2の左横にチェックボックスCB2が配置される。
【0046】
次に、3番目のレイアウト情報、すなわちレイアウト情報番号「3」のレイアウト情報で、原稿画像データからプレビュー画像データが生成される。今、レイアウト情報番号「2」のレイアウト情報の1枚分原稿枚数が「4」であるとする。そうすると、原稿メモリ41に記憶された原稿画像データの1頁目から4頁目までのデータが当該レイアウト情報に従い編集されて、プレビュー画像データG3が作成される。さらに、3分割されたプレビュー印字領域442のサイズに収まるように、このプレビュー画像データG3が縮小される。そして、図18(a)に示すように、この縮小されたプレビュー画像データG3がプレビュー印字領域442の3番目のエリア442-3に配置される。さらに、このプレビュー画像データG3の左横にチェックボックスCB3が配置される。
【0047】
その後、プレビューメモリ44の識別子領域441に、所定のタイトル「会議資料用レイアウト一覧」が、識別子画像IDと重ならないように配置された後、このプレビューメモリ44の内容が、画像形成部19によってプレビュー用紙202上に形成される。かくして、図19に示すような「会議資料用レイアウト一覧」のプレビュー画像が印刷されたプレビュー用紙202が出力される。
【0048】
このように、プレビュー用紙202には、目的項目「会議用資料」に対して予め設定されている3種類のレイアウト情報でそれぞれレイアウトされたプレビュー画像G1,G2,G3がそれぞれ表示される。したがってユーザは、これらのプレビュー画像G1,G2,G3から、最終的な出力形態をレイアウト情報別に確認することができる。
【0049】
そこでユーザは、メッセージ画面65のメッセージに従い、図20に示すように、希望するプレビュー画像に対応したチェックボックスにチェックを入れた後、プレビュー用紙202を画像読取部18にセットしてスタートボタンを押下することとなる。それ以後の動作については、後述する。
【0050】
図5のST7の処理でプレビュー用紙202上にプレビュー画像を印字形成させたCPU11は、次に、ST8としてレイアウト受付処理を実行する。このレイアウト受付処理は、図8の流れ図に示す手順で実行される。
【0051】
すなわちCPU11は、ST41として前述したレイアウト受付画面65をタッチパネル171に表示させる。この状態で、ST42として画像読取部18に原稿がセットされた状態でスタートボタンが押下されるのを待機する。そして、ハードキー172の信号によりスタートボタンが押下され、画像読取部18に原稿がセットされていることを検知すると(ST42のYES)、CPU11は、ST43として画像読取部18を動作させて、セットされた原稿をスキャンする。そして、スキャンした原稿画像データを、ST44としてプレビュー原稿メモリ43に格納する。このとき、タッチパネル171には、図14(f)に示すように、プレビュー用紙をスキャンしている旨をユーザに知らしめるメッセージの画面66が表示されている。
【0052】
次に、CPU11は、ST45として画像処理部15に対して原稿識別子の復号を指示する。この指示を受けて、画像処理部15は、図11の流れ図に示す手順で画像処理を実行する。
【0053】
すなわち画像処理部15は、先ず、プレビュー原稿メモリ43の原稿画像データのうち、プレビューメモリ44の識別子領域441に対応したエリアの画像データから、バーコードデータを切り出す(ST111)。次に、この切り出したバーコードデータをデコード(復号)して原稿識別子を取得する(ST112:識別情報取得手段)。その結果、原稿識別子を復号できた場合には(ST113のYES)、その復号結果である原稿識別子の情報をCPU11に通知する(ST114)。これに対し、原稿識別子を復号できなかった場合には(ST113のNO)、復号エラーをCPU11に通知する(ST115)。
【0054】
そこで、画像処理部15に原稿識別子の復号を指示したCPU11は、ST46として画像処理部15から復号結果が送られてくるのを待機する。そして、復号された原稿識別子の情報を取得した場合には(ST46のYES)、CPU11は、ST47としてこの取得した原稿識別子の情報と識別子メモリ45に記憶されている原稿識別子の情報とを比較する。そして、一致しているか否かを判断する(識別情報判定手段)。
【0055】
ここで、両原稿識別子の情報が一致している場合には、画像読取部18で読み取った原稿は、直前にプレビュー画像を印刷して出力したプレビュー用紙202なので、CPU11は、ST48として画像処理部15にチェックマーク位置の解析を指示する。この指示を受けて、画像処理部15は、図12の流れ図に示す手順で画像処理を実行する。
【0056】
すなわち画像処理部15は、先ず、メモリ51の位置番号カウンタPを“0”にリセットする(ST121)。また、メモリ52のチェック検出フラグFを“0”にリセットする(ST122)。次に、画像処理部15は、位置番号カウンタPを“1”だけカウントアップする(ST123)。そして、この位置番号カウンタPがレイアウト情報数メモリ47に記憶されているレイアウト情報数nを超えたか否かを判断する(ST124)。
【0057】
位置番号カウンタPがレイアウト情報数nを超えていない場合には、画像処理部15は、プレビュー原稿メモリ43の原稿画像データのうち、プレビューメモリ44におけるP番目(Pは位置番号カウンタPの値)のプレビュー印字領域442に対応したエリアの画像データから、チェックボックス配置位置の画像を切り出す(ST125)。そして、この画像を解析して、チェックボックス内にチェックマークが付されているか否かを判別する(ST126)。
【0058】
その結果、チェックマークが付されていない場合には(ST126のNO)、画像処理部15は、位置番号カウンタPをさらに“1”だけカウントアップして、ST124以降の処理を繰り返す。
【0059】
これに対し、チェックマークが付されていた場合には(ST126のYES)、画像処理部15は、チェック検出フラグFを調べる(ST127)。そして、チェック検出フラグFが“0”がリセットされていた場合には(ST127のNO)、プレビュー用紙202から1つ目のチェックを検出したので、画像処理部15は、位置番号メモリ48の値P0を現時点の位置番号カウンタPとする(ST128)。また、チェック検出フラグFを“1”にセットする(ST129)。しかる後、画像処理部15は、位置番号カウンタPをさらに“1”だけカウントアップして、ST124以降の処理を繰り返す。
【0060】
この繰返しの処理において、チェックボックス内にチェックマークが付されていると判別したとき(ST126のYES)、チェック検出フラグFを調べた結果、すでに“1”にセットされていたとすると(ST1127のYES)、プレビュー用紙202から2つ目のチェックマークを検出したことになるので、画像処理部15は、情報数カウンタCの値に“1”を加算した値を位置番号Pxとして、CPU11に通知する(ST134)。そして、画像処理部15は、今回の画像処理を終了する。
【0061】
一方、処理の繰返しの結果、位置番号カウンタPがレイアウト情報数nを超えた場合には(ST124のYES)、画像処理部15は、チェック検出フラグFを調べる(ST131)。そして、チェック検出フラグFが“1”にセットされていた場合には(ST131のYES)、プレビュー用紙202のチェックボックスに1つだけチェックマークが付されていたので、位置番号メモリ48に記憶されている位置番号P0をCPU11に通知する(ST132)。これに対し、チェック検出フラグFが“0”にリセットされたままであった場合には(ST131のNO)、プレビュー用紙202のチェックボックスに1つもチェックマークが付されていなかったので、位置番号Pxとして“0”をCPU11に通知する(ST133)。以上で、今回の画像処理を終了する。
【0062】
そこで、画像処理部15にチェックマーク位置の解析を指示したCPU11は、ST49として画像処理部15から位置番号Pxが通知されるのを待機する。そして、位置番号Pxが通知されたならば、ST50としてその位置番号Pxが“0”であるか否かを判断する。
【0063】
ここで、位置番号Pxが“0”でない場合には(ST50のYES)、CPU11は、ST51として、位置番号Pxが“0”より大きく、情報数カウンタCの値よりも小さい整数か否かを判断する。そして、位置番号Pxが“0”より大きく、情報数カウンタCの値よりも小さい整数であった場合には(ST51のYES)、CPU11は、ST52として対応テーブルメモリ49からその位置番号Pxに対応するレイアウト情報番号を選択する(使用レイアウト情報検出手段)。
【0064】
以上で、レイアウト受付処理を終了するので、CPU11は、ST9として原稿印字処理を実行する。
【0065】
なお、レイアウト受付処理において、画像処理部15から復号された原稿識別子の情報を取得できなかった場合には(ST46のNO)、読み取った原稿がプレビュー用紙202ではないので、CPU11は、ST53として図15(a)に示すように、プレビュー用紙202を認識できなかった旨のエラーをユーザに知らしめるメッセージの画面67を表示させる。そして、ST42に戻り、次の原稿の読取りが指示されるのを待機する。
【0066】
また、画像処理部15から取得した原稿識別子の情報と識別子メモリ45に記憶されている原稿識別子の情報とが一致しない場合には、画像読取部18で読み取った原稿は、直前にプレビュー画像を印刷して出力したプレビュー用紙202ではないので、CPU11は、ST54として図15(b)に示すように、違うプレビュー用紙がスキャンされた旨のエラーをユーザに知らしめるメッセージの画面68を表示させる。そして、ST42に戻り、次の原稿の読取りが指示されるのを待機する。
【0067】
また、画像処理部15から通知された位置番号Pxが“0”であった場合には(ST50のYES)、スキャンしたプレビュー用紙202にはチェックマークが付されていなかったので、ST55として図15(c)に示すように、チェックマークを認識できない旨のエラーをユーザに知らしめるメッセージの画面68を表示させる。そして、ST42に戻り、次の原稿の読取りが指示されるのを待機する。
【0068】
さらに、画像処理部15から通知された位置番号Pxが情報数カウンタCの値を超える場合には、スキャンしたプレビュー用紙202には2つ以上のチェックマークが付されていたので、ST56として図15(d)に示すように、チェックマークのエラーをユーザに知らしめるメッセージと、プレビュー用紙の再印字を行うか否かをユーザに問い合わせるメッセージ、さらには、この問合せに対する回答(「はい」または「いいえ」)をユーザに入力させるためのボタンが表示されたエラー対応画面70を表示させる。そして、ST57として「いいえ」ボタンが入力されるか、「はい」ボタンが入力されるのを待機する。
【0069】
ここで、「いいえ」ボタンが入力された場合には、再印字が指示されなかったので、CPU11は、ST42に戻り、次の原稿の読取りが指示されるのを待機する。これに対し、「はい」ボタンが入力された場合には、再印字が指示されたので、CPU11は、図5のST7の処理に戻る。すなわち、プレビューメモリ44の内容を画像形成部19に出力するとともに、用紙収納部20に対してプレビュー用紙202の排紙を指示して、プレビュー用紙202上に同一のプレビュー画像を印字形成させる。
【0070】
図9は、ST9の原稿印字処理の手順を具体的に示す流れ図である。レイアウト受付処理を終了したCPU11は、ST61としてレイアウト受付処理のST52の処理で選択したレイアウト情報番号のレイアウト情報に従った原稿の印字編集を画像処理部15に指示する。この指示を受けて、画像処理部15は、図13の流れ図に示す手順で画像処理を実行する。
【0071】
すなわち画像処理部15は、先ず、CPU11から指定されたレイアウト情報番号のレイアウト情報をレイアウト情報設定テーブル31から読み出す。そして、このレイアウト情報から1枚分原稿頁数Bを取得する(ST141)。次に、画像処理部15は、原稿メモリ41に記憶された原稿データのうち、先頭よりB頁までの原稿データを読み出す。そして、この読み出したB頁分の原稿データについて、当該レイアウト情報に従いレイアウト編集処理を行って、出力画像データを作成し(ST142)、この出力画像データを原稿印字メモリ42に配置する(ST143)。
【0072】
次に、画像処理部15は、原稿メモリ41に残りの原稿画像データがあるか否かを判断する(ST144)。そして、残りの原稿画像データがある場合には(ST144のYES)、その残りの原稿画像データのうち、先頭よりB頁までの原稿データを読出し、この読み出したB頁分の原稿データについて、同様のレイアウト編集処理を行って、出力画像データを作成する(ST145)。そして、この出力画像データを原稿印字メモリ42に順に配置する(ST143)。
【0073】
次に、画像処理部15は、原稿メモリ41に未だ残りの原稿画像データがあるか否かを判断する(ST144)。こうして、原稿メモリ41の全ての原稿画像データについて同様なレイアウト編集処理を行ったならば(ST144のNO)、画像処理部15は、CPU11に編集終了を通知する。
【0074】
そこで、画像処理部15に対して原稿印字編集を指示したCPU11は、ST62として画像処理部15から編集終了が通知されるのを待機する。そして、編集終了の通知を受けたならば(ST62のYES)、CPU11は、ST63として原稿印字メモリ42の内容を画像形成部19に出力するとともに、用紙収納部20に対して印字用紙201の排紙を指示して、印字用紙201上に原稿画像を印字形成させる。このとき、タッチパネル141には、図15(e)に示すように、チェックを入れた設定で原稿をコピーしている旨をユーザに知らしめるメッセージの画面71が表示されている。
【0075】
以上で、原稿印字処理が終了するので、CPU11は、ST10として、ワークメモリ14の各領域41〜52を初期化する。かくして、複写モードの制御を終了する。
【0076】
前述した具体例において発行されたプレビュー用紙202に対し、今、ユーザが、図20に示すように、3番目のチェックボックスCB3にチェックマークを入れてこの原稿を読み取らせたとする。そうすると、この原稿の画像データは、プレビュー原稿メモリ43に格納される。そして、画像処理部15に対して原稿識別子IDの復号が指示される。
【0077】
これにより、画像処理部15ではプレビュー原稿メモリ43内のプレビュー用紙202の画像データから原稿識別子IDが復号される。この原稿識別子IDは、識別子メモリ45に記憶されている識別子と一致するので、次に、画像処理部15に対してチェックマーク位置の解析が指示される。
【0078】
これにより、プレビュー原稿メモリ43内のプレビュー用紙202の画像データから、3番目のチェックボックスCB3にチェックマークが付されていることが解析される。そして、位置番号Pxとして「3」がCPU11に通知される。その結果、対応テーブルメモリ49の値「3」に対応して記憶されているレイアウト情報番号「3」が選択される。かくして、このレイアウト情報番号「3」のレイアウト情報に従って、原稿メモリ41内の原稿画像が処理されて、印字用紙201に印刷出力される。すなわち、図21に示すように、A4サイズの印字用紙に、1頁目PA1から4頁目PA4までが配置された複写原稿80、つまりは、ユーザがプレビュー用紙202から選択したレイアウトの複写画像が印刷出力される。
【0079】
このように、本実施の形態によれば、ユーザの目的に応じて画像形成に必要な項目の設定をいつでも容易に行うことができる。しかも、その設定によって最終的に形成される画像を事前に確認することができる。したがって、デジタル複合機1の使い勝手を大いに向上させることができる。
【0080】
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
【0081】
例えば、前記実施の形態では、複写目的の項目別にそれぞれ複数パターンのレイアウト情報を設定したが、複写目的の項目別とせずに複数パターンのレイアウト情報を設定しておき、原稿画像のデータについて、各パターンのレイアウト情報でそれぞれ処理して、レイアウト情報毎に所定頁分のプレビュー画像データを作成し、この作成されたレイアウト情報別のプレビュー画像データに基づき画像形成手段を動作させて記録媒体上に複数のプレビュー画像を形成させるようにしてもよい。
【0082】
また、前記実施の形態では、複数のプレビュー画像データを1枚のプレビュー用紙202に印刷出力したが、1枚のプレビュー用紙202に1つのプレビュー画像データを印刷出力するようにしてもよい。この場合、レイアウト受付処理においては、画像読取部18で読み取ったプレビュー用紙202に形成されているプレビュー画像データを解析することで、このレイアウト情報が選択されたものと判断するものとする。こうすることにより、ユーザは、希望するプレビュー画像データが印刷されたプレビュー用紙のみを読み取らせればよくなる。また、チェックマークが不要となる上、プレビュー画像データを縮小する必要もなくなる。
【0083】
また、前記実施の形態では、本発明をデジタル複合機1に適用した場合を示したが、複写機能のみ有する複写機単体のように、原稿画像をスキャナ等の画像読取手段により読取り、読み取られた原稿画像のデータから画像処理手段により所定のレイアウト情報に基づいて出力画像データを作成し、作成された出力画像データに基づいてレーザプリンタ等の画像形成手段により記録媒体上に画像を形成する画像形成装置にも同様に適用できるものである。
【0084】
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明の一実施の形態であるデジタル複合機1の要部構成を示すブロック図。
【図2】同実施の形態のデジタル複合機が有するレイアウト情報設定テーブルのデータ構造例を示す模式図。
【図3】同実施の形態のデジタル複合機が有する目的別レイアウト情報テーブルのデータ構造例を示す模式図。
【図4】同実施の形態において、デジタル複合機のRAMに形成される主要なメモリエリアを示す模式図。
【図5】同実施の形態において、デジタル複合機のCPUが実行する複写モードのメイン処理手順を示す流れ図。
【図6】図5における原稿読取処理の手順を具体的に示す流れ図。
【図7】図5におけるレイアウト配置処理の手順を具体的に示す流れ図。
【図8】図5におけるレイアウト受付処理の手順を具体的に示す流れ図。
【図9】図5における原稿印字処理の手順を具体的に示す流れ図。
【図10】同実施の形態において、デジタル複合機の画像処理部がプレビュー編集指示を受けたときの処理手順を示す流れ図。
【図11】同実施の形態において、デジタル複合機の画像処理部が原稿識別子復号指示を受けたときの処理手順を示す流れ図。
【図12】同実施の形態において、デジタル複合機の画像処理部がチェックマーク位置解析指示を受けたときの処理手順を示す流れ図。
【図13】同実施の形態において、デジタル複合機の画像処理部が原稿印字編集指示を受けたときの処理手順を示す流れ図。
【図14】同実施の形態において、デジタル複合機のタッチパネルに表示される画面変遷図。
【図15】図14の画面変遷図の続きを示す図。
【図16】同実施の形態において、デジタル複合機で読み取られる原稿の一例を示す模式図。
【図17】同実施の形態において、デジタル複合機のプレビューメモリに記憶されるデータの変遷図。
【図18】図17のデータ変遷図の続きを示す図。
【図19】同実施の形態において、デジタル複合機から印刷発行されるプレビュー用紙の一例を示す平面図。
【図20】図19のプレビュー用紙においてチェックマークが付された状態を示す平面図。
【図21】図16に示される原稿が印刷された印字用紙の一例を示す平面図。
【符号の説明】
【0086】
1…デジタル複合機、11…CPU、12…プログラム記憶部、13…データ記録部、14…ワークメモリ、15…画像処理部、16…通信インターフェイス、17…操作・表示部、18…画像読取部、19…画像形成部、20…用紙収納部、31…レイアウト情報設定テーブル、32…目的別レイアウト情報テーブル、41…原稿メモリ、42…原稿印字メモリ、43…プレビュー原稿メモリ、44…プレビューメモリ、45…識別子メモリ、46…レイアウト情報番号メモリ、47…レイアウト情報数メモリ、48…位置番号メモリ、49…対応テーブルメモリ、50…情報数カウンタメモリ、51…位置番号カウンタメモリ、52…チェック検出フラグメモリ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿画像を画像読取手段により読取り、読み取られた原稿画像のデータから画像処理手段により所定のレイアウト情報に基づいて出力画像データを作成し、作成された出力画像データに基づいて画像形成手段により記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
前記出力画像データを作成するためのレイアウト情報として複数パターンのレイアウト情報を記憶するレイアウト情報記憶手段と、
前記画像読取手段により読み取られた原稿画像のデータを記憶する原稿記憶手段と、
この原稿記憶手段により記憶された原稿画像のデータについて、前記レイアウト情報記憶手段により記憶された複数パターンのレイアウト情報でそれぞれ処理して、レイアウト情報毎に所定頁分のプレビュー画像データを作成するプレビュー画像作成手段と、
このプレビュー画像作成手段により作成されたレイアウト情報別のプレビュー画像データに基づき前記画像形成手段を動作させて前記記録媒体上に複数のプレビュー画像を形成させるプレビュー画像形成手段と、
前記記録媒体上に形成された複数のプレビュー画像の中から選択されたプレビュー画像のデータ形成に用いられたレイアウト情報を検出する使用レイアウト情報検出手段とを具備し、
前記画像処理手段は、前記原稿記憶手段により記憶された原稿画像のデータから、前記使用レイアウト情報検出手段により検出されたレイアウト情報に基づいて出力画像データを作成することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
画像形成の目的別に設定された複数項目の中からいずれか1項目の選択入力を受付ける目的受付手段と、
前記複数項目の中からいずれか1項目が選択入力されると、その選択された項目に応じた2以上のレイアウト情報を前記レイアウト情報記憶手段から読み出すレイアウト情報読出し手段とをさらに具備し、
前記プレビュー画像作成手段は、前記原稿記憶手段により記憶された原稿画像のデータについて、前記レイアウト情報読出し手段により前記レイアウト情報記憶手段から読み出された2以上のパターンのレイアウト情報でそれぞれ処理して、レイアウト情報毎に所定頁分のプレビュー画像データを作成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記プレビュー画像作成手段は、前記記録媒体の1頁分に複数のプレビュー画像が収まるように、前記レイアウト情報別のプレビュー画像データをそれぞれ縮小することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記使用レイアウト情報検出手段は、前記画像読取手段により読み取られた前記プレビュー画像のデータから選択されたプレビュー画像を判別し、選択されたと判別されたプレビュー画像のデータ形成に用いられたレイアウト情報を検出することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記原稿読取手段により原稿画像のデータを読取る毎に、その原稿画像に対して一意となる識別情報を生成する識別情報生成手段と、
この識別情報生成手段により生成された識別情報を前記原稿読取手段により読取り可能な画像に変換する識別情報変換手段と、
この識別情報変換手段により得られた識別情報画像を、前記プレビュー画像形成手段により形成されるプレビュー画像上に配置する識別情報配置手段と、
前記画像読取手段により読取られた前記プレビュー画像のデータから前記識別情報画像を処理して識別情報を取得する識別情報取得手段と、
この識別情報取得手段により取得した識別情報が前記識別情報生成手段により生成された識別情報と一致するか否かを判定する識別情報判定手段とをさらに具備し、
前記使用レイアウト情報検出手段は、前記識別情報判定手段により一致していると判定されたことを条件に、前記画像読取手段により読み取られた前記プレビュー画像のデータから選択されたプレビュー画像を判別し、選択されたと判別されたプレビュー画像のデータ形成に用いられたレイアウト情報を検出することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
原稿画像を画像読取手段により読取り、読み取られた原稿画像のデータから画像処理手段により所定のレイアウト情報に基づいて出力画像データを作成し、作成された出力画像データに基づいて画像形成手段により記録媒体上に画像を形成する画像形成方法において、
前記出力画像データを作成するためのレイアウト情報として複数パターンのレイアウト情報をレイアウト情報記憶手段により予め記憶し、
前記画像読取手段により原稿画像のデータが読取られると、プレビュー画像作成手段が、この原稿画像のデータについて、前記レイアウト情報記憶手段により記憶された複数パターンのレイアウト情報でそれぞれ処理して、レイアウト情報毎に所定頁分のプレビュー画像データを作成し、
このプレビュー画像作成手段により作成されたレイアウト情報別のプレビュー画像データに基づいて、プレビュー画像形成手段が、前記記録媒体上に複数のプレビュー画像を形成し、
前記記録媒体上に形成された複数のプレビュー画像の中から、使用レイアウト情報検出手段が、選択されたプレビュー画像のデータ形成に用いられたレイアウト情報を検出し、
この検出されたレイアウト情報に基づいて、前記画像処理手段が、前記原稿画像のデータから出力画像データを作成することを特徴とする画像形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2009−130724(P2009−130724A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−304807(P2007−304807)
【出願日】平成19年11月26日(2007.11.26)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】