説明

画像形成装置用課金装置及び画像形成装置

【課題】 自動的に発行され領収書の取得が初心者でも容易で、装置全体がコンパクトで専有面積も狭く売上金額等の盗難や破損も確実に防止する。そして、金種の最低単位等の低価格設定にも容易に対応することができる画像形成装置用自動販売機、及びその画像形成装置用自動販売機を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 機体の内部を覆うカバー部材1と、前記カバー部材1の外側に配置されて記録画像を形成する画像形成装置100に接続する画像形成装置との接続手段2と、前記カバー部材1の外側から操作する外側操作部3と、前記カバー部材1の内部に有価物を投入する有価物投入口4と、前記カバー部材1の内部から有価物を返却する有価物返却口5と、前記カバー部材1の内部から領収書を発行する領収書発行口6を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置用の複写サービスに拘るコピーの課金装置、及びその画像形成装置用の課金装置を備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置用課金装置においては、複写機等の画像形成装置を使用した場合の課金は、複写機に電磁カウンタを取り付けて行なっていた。取り外し可能な電磁カウンタを複写機に取り付けるとコピー許可になり、コピーを取る毎にこの電磁カウンタによるコピー枚数等がカウントアップされ、最後にレジにこの電磁カウンタを持っていき、コピー料金の精算ならびに領収書発行等を行なっていた。
然し、次第に、このレジでの清算方法から無人販売での精算へとニーズが高まり電磁カウンタと同じインターフェース回路を用いた課金装置が使用されるようになってきた。
また、サイズの違いや、カラーか否かによって異なる料金設定を行うために電磁カウンタのインターフェースに、サイズやカラーの信号を付加したものへと発展している。更に、課金装置内の料金テーブルによる課金以外の課金を行う画像形成販売装置も提案されている(特許文献5を参照)。
【0003】
例えば、POS(Point of Sales)の分野でも、POSターミナル等として用いられて商品の売上げ登録を行う電子式金銭登録機が使用されている。この電子式金銭登録機に関し、売上げ登録終了後に明細書を発行するとともに、領収書をも発行可能な電子式金銭登録機が提案されている(特許文献1を参照)。同様に、POSターミナル等の販売管理装置に関し、領収書発行機能を備えた販売管理装置が提案されている(特許文献2を参照)。
レジスタ装置で、レジスタとは別に印刷装置を設け、レジスタで入力された販売内容に基づいて支払い時でなくても自動的に領収書を発行することができる領収書発行システムも提案されている(特許文献4を参照)。
更に、メッセージ等の情報を伝達する機能を有する情報処理装置と組み合わせて使用される課金装置を備えた自動販売システムも提案されている(特許文献3を参照)。
最近では、コンビニエンスストア等の店頭でもお客様が使用できる複写機が設置されるようになってきたが、複写機だけがPOSやレジスタと連動していないため、お客様から領収書の発行依頼があった場合には、店員は領収書を別途発行しなければならず、店員の領収書発行を簡便にする領収書が発行される複写機用の課金装置が望まれていた。
そこで、最近では、プリンタを外付けして領収書の発行に対応した複写機用の課金装置も発売されてきた。然し、外付けであるため課金装置の専有面積が大きく大型になってしまったり、ユーザー等によって破損されたり、売上金額の盗難等の不具合も生じている。
現在の課金装置で扱える金種設定は、10円単位というのが一般的であるが、コピー単価の低価格化傾向、他店との差別化による価格の最低単位が10円単位から1円単位へのニーズの高まり、消費税の変更への対応等から、金種の最低単位である1円単位の低価格設定を容易に行う事ができない不具合も生じている。
【特許文献1】特許第3472501号
【特許文献2】特開2001−236570公報
【特許文献3】特開2001−307191公報
【特許文献4】特開2001−338346公報
【特許文献5】特開2002−92733公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の画像形成装置用課金装置、及びその画像形成装置用課金装置を備える画像形成装置は、領収書が自動的に発行されても、領収書の発行場所が課金装置の何処の位置から発行されるのかが不明確で、コピーサービスを受けるユーザーによる領収書の取得に混乱を招いていた傾向があった。更に、装置全体が大型で専有面積が広くなるばかりか、売上金等の盗難やユーザー等による破損の虞が高く、また金種の最低単位等の低価格設定にも容易に対応する事ができないと言う問題が発生していた。
本発明の課題は、このような問題点を解決するものである。即ち、自動的に発行され領収書の取得が初心者でも容易であり、また、装置全体がコンパクトで専有面積も狭く売上金額等の盗難や破損も確実に防止するレイアウト構成であり、そして、金種の最低単位等の低価格設定にも容易に対応することができる画像形成装置用課金装置、及びその画像形成装置用課金装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、画像形成装置の使用に伴う対価を課金するために該画像形成装置に付設される画像形成装置用課金装置において、内部に各種構成要素を収容するカバー部材と、前記画像形成装置と間を接続する接続手段と、前記カバー部材の外側に配置された外側操作部と、前記カバー部材の内部に有価物を投入する有価物投入口と、前記カバー部材の内部から有価物を返却する有価物返却口と、前記カバー部材の内部から領収書を発行する領収書発行口と、制御部と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の画像形成装置用課金装置において、前記有価物投入口と前記有価物返却口との間に前記領収書発行口を備えることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置用課金装置において、前記カバー部材に設けた開口部を開閉する外扉と、前記外扉の内側に開閉可能に配置された内扉と、を備えることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の画像形成装置用課金装置において、前記外扉は、開閉を制限する外扉開閉制限部材を備えることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3又は4に記載の画像形成装置用課金装置において、前記内扉は、開閉を制限する内扉開閉制限部材を備えることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項3乃至5の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記外扉は、前記有価物投入口と、前記有価物返却口と、前記領収書発行口を備えることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載の画像形成装置用課金装置において、前記外扉は、上方の前記有価物投入口から順次下方に配列する前記領収書発行口と、前記有価物返却口を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記有価物投入口から投入された有価物が販売条件を満足した時に前記画像形成装置の画像形成動作を可能にする許可信号を出力する動作許可信号出力手段を備えることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記画像形成装置からの画像形成枚数及びサイズデータを記憶する画像形成枚数/サイズ記憶手段を備えることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記画像形成装置の画像形成枚数を加算又は上限枚数から減算し、減算しているときは現在の残度数もしくは残金を前記画像形成装置に出力する料金信号出力手段を備えることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1乃至10の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、残金もしくは残度数が不足の場合は前記画像形成装置の画像形成動作を禁止する画像形成動作禁止手段を備えることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1乃至11の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、残金もしくは残度数を表示する残金/残度数表示手段を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項13の発明は、請求項1乃至12の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記画像形成装置の画像形成動作終了後に有価物を返却する有価物返却手段を備えることを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項1乃至13の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記外側操作部は、前記カバー部材の上面に装備されていることを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項1乃至14の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記外側操作部は、料金を表示する料金表示部を備えることを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項15に記載の画像形成装置用課金装置において、前記料金表示部は、料金の表示以外に他の表示部も備えることを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項15又は16に記載の画像形成装置用課金装置において、前記料金表示部は、交互表示する表示部を備えることを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項15、16又は17に記載の画像形成装置用課金装置において、前記料金表示部は、投入した残高金額を表示する金額表示部を備えることを特徴とする。
請求項19の発明は、請求項18に記載の画像形成装置用課金装置において、前記金額表示部は、投入した残高金額の表示以外に他の表示部を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項20の発明は、請求項18又は19に記載の画像形成装置用課金装置において、前記金額表示部は、投入した残高金額の表示以外にカウター確認時のカウンタ枚数の表示部を備えることを特徴とする。
請求項21の発明は、請求項15乃至20の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記料金表示部は、画像形成の料金の表示以外に前記金額表示部の表示内容の表示部を備えることを特徴とする。
請求項22の発明は、請求項1乃至21の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記有価物投入口は、紙幣又はカードを投入する紙幣投入口を備えることを特徴とする。
請求項23の発明は、請求項1乃至22の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記有価物投入口は、前記外側操作部上に配置されたコインを投入するコイン投入口を備えることを特徴とする。
請求項24の発明は、請求項1乃至23の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記有価物投入口は、紙幣の受け入れ枚数を設定できる前記紙幣投入口を備えることを特徴とする。
請求項25の発明は、請求項1乃至24の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記有価物投入口は、複数枚の紙幣が投入されて返却する場合に1枚を紙幣で残りをコインで返却する前記有価物返却口を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項26の発明は、請求項1乃至25の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記有価物投入口は、受け入れ可能な紙幣の設定枚数を、つり銭の状況によって変更することを特徴とする。
請求項27の発明は、請求項1乃至26の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記有価物返却口は、前記有価物投入口に受け入れ可能金種と異なる返却可能金種を備えることを特徴とする。
請求項28の発明は、請求項1乃至27の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記有価物返却口は、追加つり銭収納部から返却する払い出し金種の設定に合わせて設定する料金テーブルを備えることを特徴とする。
請求項29の発明は、請求項28に記載の画像形成装置用課金装置において、有価物返却口は、追加つり銭収納部から返却する払い出し金種の設定と前記料金テーブルの設定に不一致がある場合にエラー表示する前記料金表示部を備えることを特徴とする。
請求項30の発明は、請求項1乃至29の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、一定期間の売上を集計して表示する前記料金表示部を備えることを特徴とする。
請求項31の発明は、請求項1乃至30の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、一定期間の売上を集計して印字する前記領収書発行プリンタを備えることを特徴とする。
請求項32の発明は、請求項1乃至31の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、一定期間の売上を集計する前記画像形成装置用課金装置設定ツールを備えることを特徴とする。
【0010】
請求項33の発明に係る画像形成装置は、記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置において、記録媒体に記録画像を形成する画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットで形成する記録画像の課金をする請求項1乃至32の何れか一項に記載の前記画像形成装置用課金装置と、前記画像形成装置用課金装置に接続する画像形成装置用課金装置との接続手段を備えることを特徴とする。
請求項34の発明は、請求項33に記載の画像形成装置において、前記画像形成ユニットは、電子写真方式の作像プロセスでトナーの記録画像を形成することを特徴とする。
請求項35の発明は、請求項33又は34に記載の画像形成装置において、前記画像形成装置用課金装置との接続手段は、画像形成の枚数を伝える信号、サイズデータ、カラー情報、その他の情報を接続する前記画像形成装置用課金装置に伝達する伝達手段を備えることを特徴とする。
請求項36の発明は、請求項33、34又は35に記載の画像形成装置において、前記画像形成装置用課金装置との接続手段は、接続する前記画像形成装置用課金装置より画像形成動作を可能にする許可信号を受けているときのみ画像形成動作を許可する画像形成動作許可手段を備えることを特徴とする。
請求項37の発明は、請求項33乃至36の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記画像形成装置用課金装置との接続手段は、画像形成動作中は接続する前記画像形成装置用課金装置に画像形成動作中であることを知らせる信号を出力する動作中信号出力手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複写機等の画像形成装置用課金装置において自動的に発行され領収書の取得が初心者でも容易で、課金装置を備える画像形成装全体がコンパクトで専有面積も狭く売上金額等の盗難や破損も確実に防止する。そして、金種の最低単位等の低価格設定にも容易に対応することができる画像形成装置用課金装置、及びその画像形成装置用課金装置を備える画像形成装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置10の基本構成の斜視図である。
図2は、本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置10の画像形成装置との接続手段2と画像形成装置100の画像形成装置用課金装置との接続手段102の構成図である。
図3は、本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置10の外側操作部3の上面拡大図である。
図4は、本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置10の外扉11を開放した状態の斜視図である。
図5は、本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置10の外扉11を開放して内扉12を閉じた状態の斜視図である。
図6は、本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置10の制御部7を説明するブロック図である。
【0013】
図1乃至図6において、画像形成装置に接続して複写枚数等に応じて課金を行う画像形成装置用課金装置10は、内部に各種部品を収容したカバー部材1を備えている。カバー部材1の外側に配置されて画像形成装置100に接続ケーブル26で接続する接続手段2と、カバー部材1の上面に配置された外側操作部3を備えている。更に、カバー部材1の内部に有価物としてのコインや硬貨、紙幣、カード類(プリペイドカード、ICカード等々)等を投入する有価物投入口4と、カバー部材1の内部から有価物を返却する有価物返却口5と、カバー部材1の内部から領収書を発行する領収書発行口6を備えている。
カバー部材1は、有価物投入口4と有価物返却口5との間に領収書発行口6を備えている。カバー部材1は、前面開口を開閉可能に軸支された外扉11を有し、外扉11は外扉開閉制限部材13によりロックされる。また、図5に図示するように外扉11の内側には内扉12が開閉可能に軸支され、且つ内扉開閉制限部材13によりロックされるように構成されている。
外扉11には、上方の有価物投入口4から順次下方に配列する領収書発行口6と有価物返却口5を備えている。
従って、有価物の有価物投入口4とつり銭やカード等の有価物返却口5との間に領収書を排出する領収書発行口6を設けたので、初めて使用する人でも領収書発行口6を容易に見つけることができる。そして、上方の有価物投入口4から順次下方に領収書発行口6と有価物返却口5を配列する構成となっているから装置全体がコンパクトで専有面積も狭くなっている。
更に、外扉11と内扉12の閉止時のロックは、外扉開閉制限部材13と内扉開閉制限部材14によって厳重に管理可能になり売上金の盗難や破損も確実に防止することができる。
【0014】
図2に図示するように、画像形成装置用課金装置10と画像形成装置100は、制御部7の画像形成装置との接続手段2と画像形成装置用課金装置との接続手段102によりパラレルI/F72を介して接続可能になっている。他方、シリアルI/F73を介して画像形成装置用課金装置設定ツール200のパーソナルコンピュータ(PC)に接続可能の構成で使用可能である。
画像形成装置用課金装置10の画像形成装置との接続手段2は、動作許可信号出力手段20、画像形成枚数/サイズ記憶手段21、料金信号出力手段22、画像形成動作禁止手段23を備えている。更に、残金/残度数表示手段24、有価物返却手段25も備えている。
動作可能信号出力手段20は、有価物投入口4から投入された有価物が販売条件(真贋、残金、残度数等)を満足した時に画像形成装置100の画像形成動作を可能にする許可信号を出力する。
画像形成枚数/サイズ記憶手段21は、画像形成装置100からの画像形成枚数及びサイズデータを記憶する。
【0015】
料金信号出力手段22は、画像形成装置100の画像形成枚数を加算又は上限枚数から減算し、減算しているときは現在の残度数もしくは残金を画像形成装置100に出力する。
画像形成動作禁止手段23は、残金もしくは残度数が不足の場合は画像形成装置100の画像形成動作を禁止する。
残金/残度数表示手段24は、残金もしくは残度数を表示する。
有価物返却手段25は、画像形成装置100の画像形成動作終了後に有価物を返却する。
接続手段102は、伝達手段120、画像形成動作許可手段121、動作中信号出力手段122を備えている。
伝達手段120は、画像形成の枚数を伝える信号、サイズデータ、カラー情報、その他の情報を画像形成装置用課金装置10に伝達する。
画像形成動作許可手段121は、画像形成装置用課金装置10より画像形成動作を可能にする許可信号を受けているときのみ画像形成動作を許可する。
動作中信号出力手段122は、画像形成動作中は画像形成装置用課金装置10に画像形成動作中であることを知らせる画像形成動作中信号を出力する。
【0016】
図3に図示するように料金表示部30が配置される外側操作部3は、略直方体状のカバー部材1の上面に配置されているから料金表示部30の表示の確認が容易で見易く、コイン投入口41にコインの投入も確実に容易に行うことができる。
外側操作部3は、交互表示が可能で料金を表示する料金表示部30に投入した残高金額をリアルタイムで表示するただいまの金額表示部31と画像形成に対する対価としての料金を表示する画像形成料金表示部32を備えている。
金額表示部31は、投入した残高金額の表示以外に他のカウター確認時のカウンタ枚数の表示もすることができる。そして、画像形成料金表示部32も、画像形成の料金の表示以外に他のコピーサービス提供途中の現時点の金額表示部31の表示内容も表示することができる。
【0017】
次に、画像形成装置100が複写機である場合を組み合わせを例にして、更に、詳細に説明する。
画像形成装置用課金装置10は、現金を扱うものとし、10円、50円、100円、500円の各硬貨、及び1000円紙幣を有価物投入口4に投入して使用することができるものとする。
有価物投入口4は、1000円札等の紙幣又はカードを投入する外扉11の上方に配置する紙幣投入口40と、外側操作部3上に配置して10円、50円、100円、500円の硬貨やコイン等を投入するコイン投入口41を備えている。
払い出し金額として、10円、50円、100円、500円の各硬貨と予備チューブから10円、100円若しくは5円の各硬貨を有価物返却口5から返却することができるものとする。
外扉開閉制限部材13にキーを差し込んで施錠を解除して外扉11を図示の矢印(A)方向に開放すると、下方に電源8のヒューズ80とオン/オフ(OFF/ON)を行うメインスイッチ81が配置されている。
制御部7は、画像形成装置用課金装置10全体の制御、及び、画像形成装置100との通信を行う。
【0018】
画像形成装置用課金装置10は、以下の構成になっている。
おつり・返却ボタン52は、つり銭の返却、及び、硬貨詰まりの解除を行うときに使用する。料金表示部30の金額表示部31に残金額があるときには、このおつり・返却ボタン52を押せば、残金が有価物返却口5に戻るようになっている。
制御部7には、モードスイッチ74、アドレススイッチ75、設定金額スイッチ76、セット/カウントスイッチ77が配置されている。
モードスイッチ74は、図6に図示する制御部7の料金テーブル71の変更モードに入るスイッチである。アドレススイッチ75は、記録媒体である記録用紙のサイズやカラー等を選択するスイッチであある。
設定金額スイッチ76は、制御部7の料金テーブル71に単価を設定し、また販売方法の設定も行えるスイッチである。この設定金額スイッチ76で設定された単価は、制御部7にあるRAM70に格納される。RAM70は、バックアップのバッテリーを備えていて、画像形成装置用課金装置10の電源8からの電力の供給が切断されてもデータは保持されるようになっている。
セット/カウントスイッチ77は、トータルカウント、又は記録媒体である記録用紙のサイズ別のカウントを表示するときに使用する。
【0019】
コインメカニズム43を構成する硬貨識別装置は、有価物投入口4のコイン投入口41から投入される硬貨の真偽を判定し、本物の場合は投入金額を制御部7に知らせる。画像形成装置用課金装置10の本実施例では、10円、50円、100円、500円の各硬貨の判別が行え、それ以外の金種の硬貨やメダル等が投入された場合は有価物返却口5に返却する。
つり銭収納部50は、予め、10円、50円、100円、500円の各硬貨をつり銭として収納する。また、つり銭収納部50のなかに配置される追加つり銭収納部51は、返却のみ行なえるつり銭収納部で画像形成装置用課金装置10の本実施例では、5円硬貨を入れる。
ビルバリ44を構成する紙幣識別装置は、挿入される紙幣の真偽を判定し、本物の場合は投入金額を制御部7に知らせる。また、投入される1000円紙幣を最高100枚まで収納することができる紙幣収納部42もあわせて配置されている。
紙幣収納部42は、紙幣収納部開閉レバー45で開閉することができるようになっている。画像形成装置用課金装置10の本実施例では、1000円紙幣のみが受入れ可能であり、また1度の販売で受入れられる枚数を設定できるようにもなっている。
コイン収納箱46は、つり銭収納部50からオーバーフローして入りきらない硬貨を収納して蓄える箱である。
【0020】
切り替えキー33は、使用状態を有料又は無料に切替えることができる。切り替えキー33により、金銭を有価物投入口4に投入しなくても出力が行える画像形成装置100の単体使用と、画像形成装置用課金装置10との連動使用に切替えることができる。切り替えキー33を取り扱い中側にすると有料でコピー又はプリントを出力することができる。また保守側にすると無料でコピー又はプリントを出力することができるようになっている。
使用できますランプ34は、有価物の硬貨と紙幣が有価物投入口4の紙幣投入口40とコイン投入口41から投入され、設定金額のコピー又はプリント料金以上になると点灯する。この使用できますランプ34が点灯した後、画像形成装置100の複写機本体又は画像形成装置用課金装置販売機設定ツール200のパソコンのアプリーケーションからコピー又はプリントの指示をする。この使用できますランプ34が点灯しないときは、使用することができない。
10円つり銭ランプ35は、10円硬貨のつり銭がなくなると点灯する。100円つり銭ランプ36は、100円硬貨のつり銭がなくなると点灯する。
ただいまの金額表示部31は、投入した残高金額の表示以外に他のカウター確認時のカウンタ枚数の表示もすることができる。そして、画像形成料金表示部32も、画像形成の料金の表示以外に他のただいまの金額表示部31の表示内容も表示することができる。
【0021】
領収書発行プリンタ60は、画像形成装置用課金装置10の内部で外扉11の内側に取り付けられサーマルプリンタ又はインクジェットプリンタ等からなる。領収書発行プリンタ60は、制御部7からの指示により、領収書等を印字して領収書発行口6に排出する。領収書発行プリンタ60は、画像形成装置用課金装置10の内部に配置されているから、装置全体がコンパクトで専有面積も狭く破損も確実に防止することができる。
接続手段2と接続手段102が、お互いにやり取りを行う信号の中には以下のものがある。
画像形成装置100側からは、記録媒体のサイズを表すサイズ信号、フルカラーか白黒か片面か両面か等の複写条件を表すモード信号がある。更に、画像形成装置100が動作中であるか否かを表す動作信号、画像形成装置用課金装置10に課金してもらいたいタイミングに出力する課金指示信号等がある。
画像形成装置用課金装置10側からは、画像形成装置用課金装置10が課金できる状態にあるか否かを表す許可信号等がある。
画像形成装置用課金装置10には、画像形成条件や記録用紙のサイズ、モード等によって、制御部7の基板上のRAM70の料金テーブル71にいくつかのコピー料金が設定されている。
【0022】
次に、コピー課金のみの場合について説明する。
画像形成装置用課金装置10は、コイン投入口41から硬貨が投入されると、現在の投入金額を料金表示部30のただいまの金額表示部31に表示する。画像形成装置100の複写機は、操作部103で選択されたコピー条件に基づき、モード信号、サイズ信号を画像形成装置用課金装置10に通知する。
画像形成装置用課金装置10は、モード信号、サイズ信号から料金テーブル71を参照し、その単価と投入された金額を比較する。投入された金額が単価を上回った場合で、かつ、釣銭を返却できる状態である時に、例えば、単価80円で100円硬化が投入された場合、10円のつり銭が不足しているかどうかを判断する。そして、許可信号オン(ON)し、画像形成装置100の複写機に通知する。
【0023】
画像形成装置100側では、画像形成装置用課金装置10から許可信号が出力されない限り、コピースタートを行なわない。
未許可の場合は、料金を投入して下さいの旨の警告を表示する。また、スタートキーのランプを赤くし、スタートキーを押下してもコピー動作は行なわない。
許可の場合は、料金警告の表示を解除する。また、スタートキーのランプを緑にし、スタートキーが押下されるとコピー動作を開始する。複写動作が開始されると、画像形成装置100は動作信号をオン(ON)にし、記録媒体の給紙、及び、排紙のタイミングで課金信号を画像形成装置用課金装置10に対して出力する。
画像形成装置用課金装置10は、給紙のタイミングで残金のチェックを行い、残金が単価を上回っている場合には、そのまま許可信号のオン(ON)を継続する。
然し、残金が単価を下回った場合は、ただちに許可信号をオフ(OFF)にさせる。
また、投入金額が単価を上回っていても、おつり・返却ボタン52を押下された場合は、ただちに許可信号をオフ(OFF)させる。これによりそれ以降の記録媒体の給紙は行わない。
給紙を開始した記録媒体の記録用紙の画像形成が全て完了し、排出し終わると動作信号をオフ(OFF)し、ユーザーが作業を完了したと判断し、画像形成条件等をデフォルトの状態に戻す。
画像形成装置用課金装置10は、動作信号がオフ(OFF)したことを確認して、返却動作を開始させる。
その他、周知のプリント課金、ファクシミリ送信課金等もある。
【0024】
次に、返却専用の5円硬貨について説明する。
現在の缶飲料、タバコ等の自動販売機にて受け入れられる金種は、10円、50円、100円、500円の各硬貨、及び、1000円紙幣が一般的であり、1円、5円の各硬貨を受け入れられるものはあまり見かける事はない。
これに対して、画像形成装置用課金装置10では、コイン投入口41から10円、50円、100円、500円の各硬貨、及び、紙幣投入口40から1000円紙幣を受入れられるものとする。そして、コインメカニズム43に付属する追加つり銭収納部51に5円硬貨を返却専用としてセットできる例として説明する。
通常の販売時、有価物投入口4のコイン投入口41から受け入れた10円、50円、100円、500円の各硬貨は、つり銭用としてつり銭収納部50にストックされる。つり銭収納部50に収まりきれないものに関しては、コイン収納箱46に入れられる。
【0025】
このように投入された硬貨とは別に、返却用の追加つり銭収納部51が配置されている。この追加つり銭収納部51に5円硬貨をセットし、有価物返却口5からの返却用として用いる。
このような方法で、受け入れが可能な金種以下の低単価のものの販売も容易に行うことができる。
追加つり銭収納部51は、5円硬貨、10円硬貨、100円の各硬貨の何れか用に設定できる。但し、5円単位での販売ができるのは、追加つり銭収納部51を5円硬貨に設定した時だけである。
5円単位の価格のものを販売するには、ユーザーは10円以上の硬貨を単価以上分投入する。例えば、15円のものを販売する時にユーザーは10円硬貨を2枚投入した場合は、課金が終わった後に追加つり銭収納部51から5円硬貨1枚を有価物返却口5に排出して返却する。
従って、有価物返却口5は、有価物投入口4のコイン投入口41に受け入れ可能金種と異なる低単価の返却可能金種を備えるから、受入れ金額よりも小額の販売も容易に可能である。
【0026】
次に、料金テーブル71の設定について説明する。
画像形成装置用課金装置10の管理者は、課金を開始する前、及び、料金改定時に料金テーブル71を変更する必要がある。
モードスイッチ74で料金テーブル71の変更モードに入る。そして、料金テーブル71にある単価を料金表示部30、アドレススイッチ75や設定金額スイッチ76を用いて変更を行う。又は、画像形成装置用課金装置10に画像形成装置用課金装置設定ツール200のパーソナルコンピュータ(PC)などを接続して行うこともできる。
画像形成装置用課金装置10は、コインメカニズム43の追加つり銭収納部51の設定が5円硬貨になっているか否かで、料金テーブル71に設定できる単価に制限を設ける。
追加つり銭収納部51に5円設定とすれば、料金テーブル71に設定できる最低単価は5円である。追加つり銭収納部51に10円設定とすれば、料金テーブル71に設定できる最低単価は10円である。
設定金額スイッチ76で単価を設定する場合、設定金額スイッチ76を押すたびに単価がアップする。5円設定の場合は、5円、10円、15円、20円・・・・・とアップする。10円設定の場合は、10円、20円、30円、40円・・・・・とアップする。
【0027】
画像形成装置用課金装置設定ツール200のパーソナルコンピュータ(PC)にて料金テーブル71をセットする際に、追加つり銭収納部51が10円設定であった場合は、5円単位の単価の入力があった場合、10円単位の価格を設定して下さいと警告を出すようになっている。
また途中で、コインメカニズム43の追加つり銭収納部51の設定を、例えば、10円から5円に変えたり、その逆であったりした場合にも制限を設ける。10円から5円に変えた場合は、制限無しとなる。
然し、5円から10円に変えた場合は、料金テーブル71の単価を調べ、5円単位の価格が存在した場合、エラーを表示するようになっている。
画像形成装置用課金装置10の管理者は、料金テーブル71の修正を行い、5円単位の価格がなくなった場合、若しくは再度、追加つり銭収納部51の設定が10円にされた時にエラーを解除する。
即ち、有価物返却口5は、追加つり銭収納部51からの返却する払い出し金種の設定に合わせて設定する料金テーブル71を備えている。そして、追加つり銭収納部51からの返却する払い出し金種の設定と料金テーブル71の設定に不一致がある場合にエラー表示する料金表示部30を備えている。
従って、払出し金種設定にあわせて料金テーブル71の設定が可能となり、払出し金種と料金テーブル71に不一致がある場合は、エラーを表示するので、コインメカニズム43の設定と料金テーブル71の不一致による価格設定ミスを防ぐことができる。
【0028】
次に、領収書発行プリンタ60について説明する。
領収書発行プリンタ60は、画像形成装置用課金装置10の内部で外扉11と内扉12の間に設置されている。ユーザーは、例えば、用紙補給ボタン61に触れる事はできないが、店員は外扉11を開閉する外扉開閉制限部材13の鍵を持っているため、用紙の補給を行うことができる。
また、領収書発行プリンタ60から領収書を排出する領収書発行口6は、有価物投入口4の紙幣投入口40と有価物返却口5との間に設けた為、初めて使用するユーザーでも、容易に領収書発行口6を見つけることが可能である。
【0029】
次に、外扉11と内扉12の構成について説明する。
図5に図示するように、画像形成装置用課金装置10のユーザーが操作できる部分と、領収書の用紙補給できる部分とに外扉11を設け、さらに硬貨等がストックされる部分のコイン収納箱46等との間に内扉を設けている。
店舗に来て、画像形成装置用課金装置10を使用するユーザーは、カバー部材1と外扉11の外側の有価物投入口4の紙幣投入口40とコイン投入口41、有価物返却口5、領収書発行口6に触れることができる。更に、外側操作部3上のおつり・返却ボタン52や領収書発行ボタン62等を操作することもできる。
外扉開閉制限部材13の鍵を用いて外扉11を開け、外扉11と内扉の間の操作と確認ができる、例えば、コンビニエンスストアの店員等の第一管理者は、コインメカニズム43のコイン詰まりの除去の操作等ができる。更に、領収書発行プリンタ60の用紙補給ボタン61を押して用紙の補給、つり銭収納部50や追加つり銭収納部51の残りつり銭の確認、電源8のメインスイッチ81のオン(ON)/オフ(OFF)等の操作もできる。
外扉開閉制限部材13の鍵を用いて外扉11を開け、更に、内扉開閉制限部材14の鍵で内扉12を開け、例えば、コンビニエンスストアの店長等の第二管理者は、売上金額の集計を行うことができる。更に、コイン収納箱46等からの集金、つり銭収納部50や追加つり銭収納部51へのつり銭の補給等を行うことができる。
従って、画像形成装置用課金装置10は、外扉11と内扉12を設けることにより、いたずらや盗難を確実に防ぐことができる。
【0030】
次に、画像形成装置用課金装置10での1000札等の紙幣の取り扱いを説明する。
一般的に通常の安価なビルバリでは、紙幣を1枚しか返却する事ができない。若し、複数枚を返却することができるようにするには、駅等に設置されている券売機やATM等のような装置自身が大きなものになってしまう。
また、コンビニエンスストアなどでは、画像形成装置用課金装置10は小型なものが求められている。
然し、画像形成装置100は、単なる書類のコピーに限らず、例えば、チケットの発券など高額なものを発行するために利用されるケースが増加している。
本発明の画像形成装置用課金装置10は、有価物投入口4から受け入れられる紙幣の枚数を設定することができる。更に、有価物投入口4から受け入れられる枚数が複数枚に設定されている場合は、硬貨のつり銭状況に応じて受け入れられる枚数に制限を設けることも可能である。
【0031】
ビルバリ44は、有価物投入口4の紙幣投入口40から紙幣が投入されると、紙幣投入口40と紙幣収納部42の中間地点で一度ストックし、販売の終了と共に紙幣収納部42に移動させる。
もし、紙幣が挿入された後、何もコピー操作を行なわずに、おつり・返却ボタン52を押された場合は中間地点にストックされた紙幣をそのまま返却する。また、この中間地点でストックできる枚数は1枚である。
一般的に1枚しか返却できない機構、中間地点に1枚しかストックできない機構のビルバリ44は、有価物投入口4の紙幣投入口40から受け入れる枚数も1枚である。
なぜならば、紙幣を複数枚受け入れユーザーが何もコピー操作を行なわずに、おつり・返却ボタン52を押した場合は、その金額分を返却しなければならない。然し、一度、紙幣収納部42に入れてしまった紙幣は、盗難防止のため紙幣投入口40との間のシャッターによって返却ができないようになっている。
【0032】
また、シャッターを開閉可能にしたとしても、紙幣収納部42にある紙幣を1枚ずつ返却するための新たな分離機構も搭載しなくてはならず大型になってしまう。
従って、有価物投入口4の紙幣投入口40から投入された紙幣をそのまま返却するのは不可能である。
もし、受け入れた場合は、1枚だけを紙幣で返却し、残りを硬貨にて返却する必要がある。
そこで、本発明の画像形成装置用課金装置10では、100円硬貨、500円硬貨のつり銭状況によって、紙幣の受け入れ枚数を自動的に変更することができるようになっている。
例えば、千円紙幣の最大受け入れ枚数を1枚と2枚の何れかに設定できる場合について説明する。
1枚設定の場合では、100円硬貨のつり銭切れならば、受け入れ不可とする。また、500円硬貨のつり銭切れで、100円硬貨のつり銭があれば、受け入れ可とする。
2枚設定の場合では、100円硬貨のつり銭切れならば、受け入れ不可とする。100円、500円の各硬貨のつり銭があれば、2枚の受入れ可とする。500円硬貨のつり銭切れ、100円硬貨のつり銭があれば、1枚の受け入れ可とする。
従って、本発明の画像形成装置用課金装置10では、有価物投入口4の紙幣投入口40への紙幣の受け入れ枚数を設定することができる。そして、紙幣の受け入れ枚数が複数枚設定の時に複数枚投入された場合に有価物返却口5から返却をする時は、1枚を紙幣で、残りは硬貨にて返却する。
更に、紙幣投入口40への紙幣の受け入れ枚数が複数枚に設定されていても、つり銭の状況によって受け入れられる枚数を変更するので、高額なものの課金を容易にしかも安価に行うことができる。
【0033】
本発明の画像形成装置用課金装置10は、以下の3通りの構成と方法で一定期間の売上を、新たな装置等を搭載することなく、安価で容易に集計することができる。
まず、外側操作部3の料金表示部30に一定期間の売上を集計して表示させる。
ただいまの金額表示部31と画像形成料金表示部32の部分に、日付と金額を表示する。
但し、桁数が不足するので、以下の様にして表示することができる。
売上が¥123,456、集計開始日が2007年1月1日だった場合には、金額表示部31に−12と3456を交互に表示する。そして、画像形成料金表示部32に2007と0101を交互に表示する。「−」は上位3桁を表示している事を示す。
次に、領収書発行プリンタ60に一定期間の売上を集計して印字させる。搭載している領収書発行プリンタ60で上記料金表示部30の表示と共に集計結果を印字することもできる。
更に、画像形成装置用課金装置設定ツール200のパーソナルコンピュータ(PC)にインストールした設定ツールを用いてログデータの収集を行い、表計算ソフト等を用いて一定期間の売上を集計することもできる。
【0034】
図7は、本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置10の動作を説明するフローチャートである。
図7において、画像形成装置用課金装置10は、制御部7によって、画像形成装置100に接続して形成する画像の課金を次のように行う。
スタートで、有価物の硬貨や紙幣等が有価物投入口4の紙幣等入口40やコイン投入口41から投入されたことを確認して(ステップ1)、現在の投入金額をただいまの金額表示部31に表示する(ステップ2)。
他方、画像形成装置100で選択されたコピー条件に基づき、モード信号、サイズ信号から料金テーブル71を参照し、その料金と有価物投入口4から投入された投入金額を比較する(ステップ3)。(ステップ3)で投入金額が料金より少なければ許可信号をオフ(OFF)にして(ステップ4)、それから(ステップ8)へ。
(ステップ3)で投入された金額が料金を上回った場合で、かつ、お釣りの返却できる状態である時に、許可信号をオン(ON)にして、画像形成装置100の複写機に通知する(ステップ5)。
(ステップ5)で許可信号オン(ON)を通知した後に画像形成装置100からのカウント信号の有無を判断する(ステップ6)。(ステップ6)でカウント信号がなければ(ステップ8)へ、カウント信号があれば料金テーブル71にあわせて減算して、投入金額を料金表示部30のただいまの金額表示部31に再表示する(ステップ7)。そして、おつり・返却ボタン52を押下してオン(ON)されているかを判断して(ステップ8)、おつり・返却ボタン52が押下されずオン(ON)されていなければ(ステップ1)へ戻る。然し、おつり・返却ボタン52が押下してオン(ON)ならば、画像形成装置100の動作停止を確認して(ステップ9)、残金を有価物返却口5に返却して、ただちに許可信号をオフ(OFF)にして(ステップ10)、エンドで終了する。
【0035】
図8は、本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置10の追加つり銭収納部51の切換動作を説明するフローチャートである。
図8において、画像形成装置用課金装置10は、制御部7によって、追加つり銭収納部51の切換動作の制御を次のように行う。
スタートで、追加つり銭収納部51の切換が行われているかを判断して(ステップ11)、切換が行われていなければ終了するが、切換が行われていれば設定が5円硬貨になっているかを判断する(ステップ12)。(ステップ12)で設定が5円硬貨になっていれば終了するが、設定が5円硬貨になっていなければ料金テーブル71に5円単位が有るかを判断する(ステップ13)。
(ステップ13)で料金テーブル71に5円単位の設定が有れば10円硬貨の切換が行われているかを判断して(ステップ14)、10円硬貨の切換が行われていなければエラー表示して(ステップ15)から(ステップ13)へ。然し、(ステップ14)で10円硬貨の切換が行われていれば(ステップ16)へ。そして、(ステップ13)で料金テーブル71に5円単位の設定がなければエラー表示を消して(ステップ16)、エンドで終了。
【0036】
図9は、本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置10の1000円紙幣制御を説明するフローチャートである。
図9において、画像形成装置用課金装置10は、制御部7によって、1000円紙幣制御を次のように行う。
スタートで、紙幣投入口40から1000円紙幣が投入された事を確認して(ステップ21)、1000円紙幣が最大受け入れ枚数を1枚と2枚の何れかに設定できる場合について2枚に設定されているか判断する(ステップ22)。(ステップ22)で2枚に設定されていれば、つり銭収納部50に100円硬貨のつり銭切れかを判断して(ステップ23)、100円硬貨のつり銭切れであれば有価物投入口4の紙幣投入口40から1000円紙幣の受け入れを禁止して(ステップ24)、終了する。
然し、(ステップ23)で100円硬貨のつり銭が有れば、つり銭収納部50に500円硬貨のつり銭切れかを判断して(ステップ25)、500円硬貨のつり銭が有れば有価物投入口4の紙幣投入口40から1000円札の2枚の紙幣を受け入れて(ステップ26)、終了する。然し、(ステップ25)で500円硬貨のつり銭切れであれば、有価物投入口4の紙幣投入口40から1000円札の1枚の紙幣を受け入れて、2枚目以降の紙幣は受け入れないで(ステップ27)、終了する。
そして、(ステップ22)で1000円紙幣が最大受け入れ枚数を1枚に設定されていれば、つり銭収納部50に100円硬貨のつり銭切れかを判断する(ステップ28)。(ステップ28)で100円硬貨のつり銭切れであれば(ステップ24)へ、100円硬貨のつり銭が有れば有価物投入口4の紙幣投入口40から1000円札の1枚の紙幣を受け入れて、2枚目以降の紙幣は受け入れないで(ステップ29)、終了する。
【0037】
図10は、本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置10を備える画像形成装置100の基本構成図である。
図11は、本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置10を備える画像形成装置100の動作を説明するフローチャートである。
図10において、記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置100は、記録媒体(P)に記録画像を形成する画像形成ユニット101と、画像形成ユニット101で形成する記録画像の課金をする上記各実施形態に記載した何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置10と、画像形成装置用課金装置10に接続する画像形成装置用課金装置との接続手段102を備えている。
画像形成装置100の側部には、画像形成装置100の形成する画像の課金を行う画像形成装置用課金装置10を接続している。
画像形成ユニット101の上部には、原稿画像読み取りユニット106が載置されている。そして、画像形成ユニット101は、記録媒体を給送する記録媒体給送装置107の上部に保持されている。
【0038】
画像形成ユニット101は、電子写真方式の作像プロセスで利便性や汎用性に優れ高速で高品質のトナーの記録画像を記録媒体等に転写して形成するようになっている。
原稿画像読み取りユニット106の原稿台160に載置される原稿(O)を光源161が図示の矢印(B)方向に移動し、このとき、原稿(O)の原稿画像面が光源161により照明され、原稿画像が読み取り光学系162で読み取られる。読み取り光学系162で読み取られる原稿画像は、画像処理部104を介して画像形成ユニット101の書き込みユニット112によってドラム形状の感光体ドラム110上に書き込まれる。
感光体ドラム110は、図示の矢印(C)方向の時計方向に回転し、この時、帯電装置111によって表面を一様に帯電され、その帯電面に書き込みユニット112により原稿画像が書き込まれる。これによって感光体ドラム110上に静電潜像が形成され、この潜像は現像ユニット113によってトナー像として可視像化される。
一方、記録媒体給送装置107から記録媒体(P)が感光体ドラム110に向けて搬送され、転写装置114によって感光体ドラム110上のトナーの記録画像が記録媒体(P)に転写される。
この記録媒体(P)は、熱定着ユニット115を通り、転写されたトナーの記録画像が記録媒体(P)上に熱定着される。そして、記録媒体(P)は排紙トレイ116に送り出されて収納される。
接続する画像形成装置用課金装置10により、形成する画像の課金が行われる。そして、感光体ドラム110上に残留するトナーは、クリーニングユニット117によって除去されて次工程に備えられる。
【0039】
図11において、画像形成装置100は、制御部105によって、画像形成装置用課金装置10に接続ケーブル26を介して形成する画像の課金を次のように行う。
スタートで、操作部103にてコピー条件を入力して(ステップ101)、画像形成装置用課金装置10に対してコピー条件を出力する(ステップ102)。そして、許可信号オン(ON)であるかを判断して(ステップ103)、許可信号オン(ON)であれば操作部103の表示部130の「料金を入れて下さい」を消してスタートボタン131を緑色にする(ステップ104)。(ステップ103)で許可信号オン(ON)でなければ操作部103の表示部130の「料金を入れて下さい」を表示してスタートボタン131を赤色にして(ステップ106)、(ステップ101)へ戻る。(ステップ104)でスタートボタン131を緑色にしてスタートボタン131を押したかどうかを判断して(ステップ105)、スタートボタン131を押していなければ(ステップ101)へ戻る。然し、(ステップ105)でスタートボタン131が押されていれば出力を開始してカウント信号を出力して(107)、出力の完了を確認して(ステップ108)、(ステップ101)へ戻る。
従って、自動的に発行され領収書の取得が初心者でも容易で、装置全体がコンパクトで専有面積も狭く売上金額等の盗難や破損も確実に防止する。そして、金種の最低単位等の低価格設定にも容易に対応することができる画像形成装置用課金装置10を備える画像形成装置100を提供することができる。
本発明は、画像形成装置に接続して複写サービスの無人販売等での課金を行う画像形成装置用課金装置に関するが、コンビニエンスストア等に設置される発券機や大学等で利用される証明書発行機等に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置の基本構成の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置の画像形成装置との接続手段と画像形成装置の画像形成装置用課金装置との接続手段の構成図である。
【図3】本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置の外側操作部の上面拡大図である。
【図4】本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置の外扉を開放した状態の斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置の外扉を開放して内扉を閉じた状態の斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置の制御部を説明するブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置の動作を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置の追加つり銭収納部の切換動作を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置の1000円紙幣制御を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置を備える画像形成装置の基本構成図である。
【図11】本発明の実施の形態例にかかる画像形成装置用課金装置を備える画像形成装置の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0041】
1 カバー部材、2 画像形成装置との接続手段、3 外側操作部、4 有価物投入口、5 有価物返却口、6 領収書発行口、7 制御部、8 電源、10 画像形成装置用課金装置、11 外扉、12 内扉、13 外扉開閉制限部材、14 内扉開閉制限部材 、20 動作許可信号出力手段、21 画像形成枚数/サイズ記憶手段、22 料金信号出力手段、23 画像形成動作禁止手段、24 残金/残度数表示手段、25 有価物返却手段、26 接続ケーブル、30 料金表示部、31 ただいまの金額表示部、32 画像形成料金表示部、33 切り替えキー、34 使用できますランプ、35 10円つり銭切れランプ、36 100円つり銭切れランプ、40 紙幣投入口、41 コイン投入口、42 紙幣収納部、43 コインメカニズム、44 ビルバリ、45 紙幣収納部開閉レバー、46 コイン収納箱、50 つり銭収納部、51 追加つり銭収納部、52 おつり・返却ボタン、60 領収書発行プリンタ、61 用紙補給ボタン、62 領収書発行ボタン、70 RAM、71 料金テーブル、72 パラレルI/F、73 シリアルI/F、74 モードスイッチ、75 アドレススイッチ、76 設定金額スイッチ、77 セット/カウントスイッチ、80 ヒューズ、81 メインスイッチ、100 画像形成装置、101 画像形成ユニット、102 画像形成装置用自動販売機との接続手段、103 操作部、104 画像処理部、105 制御部、106 原稿画像読み取りユニット、107 記録媒体給送装置、110 感光体ドラム、111 帯電装置、112 書き込みユニット、113 現像ユニット、114 転写装置、115 熱定着ユニット、116 排紙トレイ、117 クリーニングユニット、120 伝達手段、121 画像形成動作許可手段、122 動作中信号出力手段、130 表示部、131 スタートボタン、160 原稿台、161 光源、162 読み取り光学系、200 画像形成装置用自動販売機設定ツール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置の使用に伴う対価を課金するために該画像形成装置に付設される画像形成装置用課金装置において、内部に各種構成要素を収容するカバー部材と、前記画像形成装置と間を接続する接続手段と、前記カバー部材の外側に配置された外側操作部と、前記カバー部材の内部に有価物を投入する有価物投入口と、前記カバー部材の内部から有価物を返却する有価物返却口と、前記カバー部材の内部から領収書を発行する領収書発行口と、制御部と、を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置用課金装置において、前記有価物投入口と前記有価物返却口との間に前記領収書発行口を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の画像形成装置用課金装置において、前記カバー部材に設けた開口部を開閉する外扉と、前記外扉の内側に開閉可能に配置された内扉と、を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像形成装置用課金装置において、前記外扉は、開閉を制限する外扉開閉制限部材を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の画像形成装置用課金装置において、前記内扉は、開閉を制限する内扉開閉制限部材を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項6】
請求項3乃至5の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記外扉は、前記有価物投入口と、前記有価物返却口と、前記領収書発行口を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項7】
請求項6に記載の画像形成装置用課金装置において、前記外扉は、上方の前記有価物投入口から順次下方に配列する前記領収書発行口と、前記有価物返却口を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記有価物投入口から投入された有価物が販売条件を満足した時に前記画像形成装置の画像形成動作を可能にする許可信号を出力する動作許可信号出力手段を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記画像形成装置からの画像形成枚数及びサイズデータを記憶する画像形成枚数/サイズ記憶手段を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項10】
請求項1乃至9の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記画像形成装置の画像形成枚数を加算又は上限枚数から減算し、減算しているときは現在の残度数もしくは残金を前記画像形成装置に出力する料金信号出力手段を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項11】
請求項1乃至10の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、残金もしくは残度数が不足の場合は前記画像形成装置の画像形成動作を禁止する画像形成動作禁止手段を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項12】
請求項1乃至11の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、残金もしくは残度数を表示する残金/残度数表示手段を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項13】
請求項1乃至12の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記画像形成装置の画像形成動作終了後に有価物を返却する有価物返却手段を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項14】
請求項1乃至13の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記外側操作部は、前記カバー部材の上面に装備されていることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項15】
請求項1乃至14の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記外側操作部は、料金を表示する料金表示部を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項16】
請求項15に記載の画像形成装置用課金装置において、前記料金表示部は、料金の表示以外に他の表示部も備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項17】
請求項15又は16に記載の画像形成装置用課金装置において、前記料金表示部は、交互表示する表示部を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項18】
請求項15、16又は17に記載の画像形成装置用課金装置において、前記料金表示部は、投入した残高金額を表示する金額表示部を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項19】
請求項18に記載の画像形成装置用課金装置において、前記金額表示部は、投入した残高金額の表示以外に他の表示部を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項20】
請求項18又は19に記載の画像形成装置用課金装置において、前記金額表示部は、投入した残高金額の表示以外にカウター確認時のカウンタ枚数の表示部を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項21】
請求項15乃至20の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記料金表示部は、画像形成の料金の表示以外に前記金額表示部の表示内容の表示部を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項22】
請求項1乃至21の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記有価物投入口は、紙幣又はカードを投入する紙幣投入口を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項23】
請求項1乃至22の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記有価物投入口は、前記外側操作部上に配置されたコインを投入するコイン投入口を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項24】
請求項1乃至23の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記有価物投入口は、紙幣の受け入れ枚数を設定できる前記紙幣投入口を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項25】
請求項1乃至24の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記有価物投入口は、複数枚の紙幣が投入されて返却する場合に1枚を紙幣で残りをコインで返却する前記有価物返却口を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項26】
請求項1乃至25の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記有価物投入口は、受け入れ可能な紙幣の設定枚数を、つり銭の状況によって変更することを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項27】
請求項1乃至26の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記有価物返却口は、前記有価物投入口に受け入れ可能金種と異なる返却可能金種を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項28】
請求項1乃至27の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、前記有価物返却口は、追加つり銭収納部から返却する払い出し金種の設定に合わせて設定する料金テーブルを備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項29】
請求項28に記載の画像形成装置用課金装置において、有価物返却口は、追加つり銭収納部から返却する払い出し金種の設定と前記料金テーブルの設定に不一致がある場合にエラー表示する前記料金表示部を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項30】
請求項1乃至29の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、一定期間の売上を集計して表示する前記料金表示部を備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項31】
請求項1乃至30の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、一定期間の売上を集計して印字する前記領収書発行プリンタを備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項32】
請求項1乃至31の何れか一項に記載の画像形成装置用課金装置において、一定期間の売上を集計する前記画像形成装置用課金装置設定ツールを備えることを特徴とする画像形成装置用課金装置。
【請求項33】
記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置において、記録媒体に記録画像を形成する画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットで形成する記録画像の課金をする請求項1乃至32の何れか一項に記載の前記画像形成装置用課金装置と、前記画像形成装置用課金装置に接続する画像形成装置用課金装置との接続手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項34】
請求項33に記載の画像形成装置において、前記画像形成ユニットは、電子写真方式の作像プロセスでトナーの記録画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
【請求項35】
請求項33又は34に記載の画像形成装置において、前記画像形成装置用課金装置との接続手段は、画像形成の枚数を伝える信号、サイズデータ、カラー情報、その他の情報を接続する前記画像形成装置用課金装置に伝達する伝達手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項36】
請求項33、34又は35に記載の画像形成装置において、前記画像形成装置用課金装置との接続手段は、接続する前記画像形成装置用課金装置より画像形成動作を可能にする許可信号を受けているときのみ画像形成動作を許可する画像形成動作許可手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項37】
請求項33乃至36の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記画像形成装置用課金装置との接続手段は、画像形成動作中は接続する前記画像形成装置用課金装置に画像形成動作中であることを知らせる信号を出力する動作中信号出力手段を備えることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−269093(P2008−269093A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−108518(P2007−108518)
【出願日】平成19年4月17日(2007.4.17)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】