説明

画像形成装置

【課題】 特別の検出手段を設けることなくプロセスカートリッジの新旧判定を行うことが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】 旧品プロセスカートリッジ20が装着されると、移動位置の移動部材61によって遮光部材52が許容姿勢となりBDセンサ51が受光する。新品プロセスカートリッジ20が装着されると、移動部材61は初期位置にあり遮光部材52が阻止姿勢のままでありBDセンサ51は受光せず、攪拌動作で移動部材61が移動位置になると遮光部材61が許容姿勢となりBDセンサ51が受光する。そして、攪拌動作の前後におけるBDセンサ51の受光の有無に基づきプロセスカートリッジ20の新旧判定を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロセスカートリッジが着脱可能に装着される画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置には、例えば、その画像形成装置本体内に、現像剤収容室を有するプロセスカートリッジを着脱可能に備えて、この現像剤収容室内の現像剤が無くなったときにプロセスカートリッジを交換できるようにしたものがある。ここで、現像剤が現像剤収容室内にある程度残っていても、攪拌動作が過度に行われたために現像剤が劣化して画像形成品質を低下させることがある。このために、下記特許文献1に示すように、新品の現像剤が収容されたプロセスカートリッジが、画像形成装置本体内に装着された時点から、例えば上記攪拌動作回数をカウントし、このカウント数が所定数を超えたときにプロセスカートリッジの交換を促すようにしたものが従来から有る。従って、このような構成では、画像形成装置本体の装着時にプロセスカートリッジ(現像剤収容室内の現像剤)の新旧判定を行う必要がある。
【特許文献1】特開平7−160173号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、上記特許文献1のものでは、プロセスカートリッジの新旧判定のために特別のセンサを設ける必要があり、構造が複雑になるなどの問題があった。
【0004】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、特別の検出手段を設けることなくプロセスカートリッジの新旧判定を行うことが可能な画像形成装置を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る画像形成装置は、画像形成装置本体と、前記画像形成装置本体内に着脱可能に装着されるプロセスカートリッジと、前記プロセスカートリッジ側或いは前記画像形成装置本体側に設けられた像担持体と、前記画像形成装置本体側に設けられ、レーザ光源を有し、当該レーザ光源からのレーザ光を出射口から出射して、前記像担持体上に導いて走査する走査装置と、前記レーザ光源からのレーザ光の受光に基づき、前記像担持体上へのレーザ光の照射タイミングを図るためのレーザ光検出手段と、を備える画像形成装置であって、前記プロセスカートリッジ側に設けられ、当該プロセスカートリッジが新品である時に初期位置に位置し、その新品のプロセスカートリッジが前記画像形成装置本体内に装着された状態で初期動作を実行することで前記初期位置から移動位置に移動する移動部材と、前記レーザ光源から前記レーザ光検出手段に至るレーザ光の光路上において、前記レーザ光検出手段へのレーザ光の受光を阻止する阻止姿勢と、前記レーザ光検出手段へのレーザ光の受光を許容する許容姿勢との間で移動可能に設けられ、前記プロセスカートリッジが前記画像形成装置本体内に装着され、且つ、前記移動部材が前記移動位置にある場合に前記許容姿勢になる受光阻止部材と、前記初期動作の前後における前記レーザ検出手段での受光の有無結果に基づいて、前記プロセスカートリッジの新旧判定を行う判定手段と、を備えることを特徴とする。
なお、「画像形成装置」には、プリンタ(例えばレーザプリンタ)などの印刷装置だけでなく、ファクシミリ装置や、プリンタ機能及びスキャナ機能等を備えた複合機であってもよい。
「像担持体」には、感光ドラム(感光体)だけなく、中間転写体も含まれる。
「受光阻止部材」には、レーザ光を遮光してレーザ光検出手段へのレーザ光の受光を阻止する遮光部材に限らず、レーザ光を偏向することによってレーザ光の受光を阻止する偏向手段であってもよい。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記受光阻止部材は、常には自重によって前記阻止姿勢にあり、前記移動位置にある移動部材との当接に基づき前記許容姿勢となることを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、前記受光阻止部材は、前記阻止姿勢時には、前記レーザ光源からのレーザ光が前記出射口から出射されることをも阻止する一方で、前記許容姿勢時には、前記レーザ光源からのレーザ光が前記出射口から出射されることをを許容することを特徴とする。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記受光阻止部材は、前記レーザ光源と、そのレーザ光源からのレーザ光を偏向する偏向手段との間に配されることを特徴とする。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記プロセスカートリッジは、少なくとも現像剤を収容する現像剤収容室を備え、前記初期動作は、前記現像剤収容室内の現像剤の攪拌動作であることを特徴とする。
【0010】
請求項6の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記判定手段は、前記初期動作前に前記レーザ検出手段にてレーザ光の受光が検出された場合には、プロセスカートリッジを旧品と判定し、前記初期動作前に前記レーザ検出手段にてレーザ光の受光が検出されず、且つ、前記初期動作後に前記レーザ検出手段にてレーザ光の受光が検出された場合には、プロセスカートリッジを新品と判定することを特徴とする。
【0011】
請求項7の発明は、請求項6に記載の画像形成装置において、前記プロセスカートリッジは、少なくとも現像剤を収容する現像剤収容室を備え、前記画像形成装置本体側には、前記現像剤収容室内に所定量以上の現像剤残量があるかどうかを検出する現像剤残量検出手段が備えられ、前記判定手段は、前記初期動作後も前記レーザ検出手段にてレーザ光の受光が検出されなかった場合には、前記現像剤残量検出手段における検出結果に基づいて前記プロセスカートリッジの装着有無を判定することを特徴とする。
【0012】
請求項8の発明は、請求項7に記載の画像形成装置において、前記判定手段は、前記初期動作後も前記レーザ検出手段にてレーザ光の受光が検出されず、且つ、前記現像剤残量検出手段にて所定量以上の現像剤残量が検出されたときは、前記レーザ光源又は前記レーザ検出手段の故障と判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
<請求項1の発明>
本構成は、レーザ光源からのレーザ光の受光に基づき像担持体上へのレーザ光の照射タイミングを図るためのレーザ光検出手段という、既存の検出手段を利用してプロセスカートリッジの新旧判定を行うものである。
具体的には、例えば、新品のプロセスカートリッジが画像形成装置本体内に装着されたとき、移動部材はまだ初期位置にあるため、受光阻止部材が阻止姿勢にあり、レーザ光検出手段への受光は阻止される。その後、初期動作が実行されることで移動部材が移動位置に移動し、これに伴って受光阻止部材が許容姿勢となり、これにより、レーザ光検出手段への受光が許容される。つまり、新品のプロセスカートリッジが装着されたときは、初期動作前後でレーザ検出手段における受光の有無結果が反転する。
これに対して、使用済みの旧品のプロセスカートリッジが画像形成装置内に装着されているときは、移動部材は、移動位置にあるため、受光阻止部材は初期動作前において既に許容姿勢にあり、レーザ検出手段への受光が許容される。
このように、本構成では、特別の検出手段を設けることなく、既存のレーザ検出手段を利用してプロセスカートリッジの新旧判定を行うことができる。
【0014】
<請求項2の発明>
本構成によれば、受光阻止部材を、自重によって常には阻止姿勢にさせ、移動位置にある移動部材との当接に基づき許容姿勢になる構成であるため、比較的に簡単な構成とすることができる。
【0015】
<請求項3の発明>
画像形成装置の中には、プロセスカートリッジが装着されていないときなどに、出射口からレーザ光が出射されないようにするためのレーザシャッタを備えるものがある。本構成によれば、受光阻止部材が上記レーザシャッタとしても機能するために、構成の簡略化を図ることができる。
【0016】
<請求項4の発明>
本構成のように、受光阻止部材を、レーザ光源と偏向手段との間に配すれば、その間でのレーザ光の光路変位が少ないため、受光阻止部材を比較的に小さくすることができる。
【0017】
<請求項5の発明>
初期動作は、例えば被記録媒体に現像剤像を転写する転写動作などであってもよいが、本構成のように画像形成動作前に実行される攪拌動作にすれば、実際の画像形成動作開始前に新旧判定を行うことができる。
【0018】
<請求項6の発明>
本構成では、初期動作前後でレーザ検出手段にてレーザ光の受光が検出され無かった場合には、他の異常があると予想される。従って、本構成では、初期動作前にレーザ検出手段にてレーザ光の受光が検出されず、且つ、初期動作後にレーザ検出手段にてレーザ光の受光が検出された場合に、プロセスカートリッジを新品と判定するようにした。
【0019】
<請求項7,8の発明>
本構成によれば、初期動作前後でレーザ検出手段にてレーザ光の受光が検出され無かった場合、前記現像剤残量検出手段における検出結果に基づいて前記プロセスカートリッジの装着有無を判定するようにした。より具体的には、例えば、現像剤残量検出手段にて所定量以上の現像剤残量が検出されなかったときは、プロセスカートリッジが装着されていないと判定する。一方、現像剤残量検出手段にて所定量以上の現像剤残量が検出されたときは、請求項8の構成のように、レーザ光源又はレーザ検出手段の故障と判定する。
これにより、既存のレーザ検出手段及び現像剤残量検出手段を利用して、プロセスカートリッジの新旧判定及び装着の有無判定を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1〜図12を参照しつつ説明する。
【0021】
1.レーザプリンタの全体構成
図1および図2は、請求の範囲でいう画像形成装置としてのレーザプリンタ1の要部側断面図である。図1はプロセスカートリッジ20が装着されフロントカバー7を閉じた状態を示し、図2はフロントカバー7を開いてプロセスカートリッジ20を取り出した状態を示す。なお、以下の説明では、フロントカバー7が設けられた面側(同図で紙面右側)を「前面、前方向」とし、その反対の面側(同図で紙面左側)を「後面、後方向」とする。また、フロントカバー7側から見て右側を「右面、右方向」とし、左側を「左面、左方向」とする。
【0022】
このレーザプリンタ1は、本体ケーシング2(請求の範囲の「画像形成装置本体」に相当)内に、被記録媒体としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
【0023】
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2において、前面側の側壁には、プロセスカートリッジ20を着脱するための着脱開口部6が形成されており、その着脱開口部6を開閉するためのフロントカバー7が設けられている。
【0024】
このフロントカバー7は、その下端部に挿通された図示しないカバー軸に回動自在に支持されている。これによって、フロントカバー7を、カバー軸を中心として閉じると、図1に示すように、フロントカバー7によって着脱開口部6が閉鎖され、フロントカバー7を、カバー軸を支点として開くと(傾倒させると)、図2に示すように、着脱開口部6が開放され、この着脱開口部6を介して、プロセスカートリッジ20を本体ケーシング2に対して着脱させることができる。
【0025】
(2)フィーダ部
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ9と、給紙トレイ9の前端部の上方に設けられる給紙ローラ10および分離パッド11と、給紙ローラ10の後側に設けられるピックアップローラ12と、給紙ローラ10の前側下方において対向配置されるピンチローラ13と、給紙ローラ10の後側上方に設けられる上下1対のレジストローラ14とを備えている。
【0026】
給紙トレイ9の内部には、用紙3を積層状に載置可能な用紙押圧板15が設けられている。この用紙押圧板15は、後端部において揺動可能に支持されることによって、前端部が上下方向に移動可能にされている。
【0027】
また、給紙トレイ9の前端部には、用紙押圧板15の前端部を上方に持ち上げるためのレバー17が設けられている。このレバー17は、用紙押圧板15の前側から下側へ回り込むように断面略L字状に形成されており、その上端部が、給紙トレイ9の前端部に設けられたレバー軸18に取り付けられ、その後端部が、用紙押圧板15の下面の前端部に当接している。これによって、レバー軸18に図中時計回りの回転駆動力が入力されると、レバー17がレバー軸18を支点として回転し、レバー17の後端部が用紙押圧板15の前端部を持ち上げる。
【0028】
用紙押圧板15の前端部が持ち上げられると、用紙押圧板15上の最上位にある用紙3は、ピックアップローラ12に押圧され、そのピックアップローラ12の回転によって、給紙ローラ10と分離パッド11との間に向けて搬送開始される。
【0029】
一方、給紙トレイ9を本体ケーシング2から離脱させると、用紙押圧板15は、その自重によって、前端部が下方に移動し、給紙トレイ9の底面に沿った状態になる。この状態で、用紙押圧板15上に用紙3を積層状に載置することができる。
【0030】
ピックアップローラ12によって給紙ローラ10と分離パッド11との間に向けて送り出された用紙3は、給紙ローラ10の回転によって、給紙ローラ10と分離パッド11との間に挟まれたときに、確実に1枚ごとに捌かれて給紙される。給紙された用紙3は、給紙ローラ10とピンチローラ13との間を通り、レジストローラ14に搬送される。
【0031】
レジストローラ14は、上側および下側の1対のローラから構成され、用紙3を、レジスト後に、画像形成部5の転写位置(後述する感光ドラム21と転写ローラ23との間であって、感光ドラム21上のトナー像を用紙3に転写する位置)に搬送する。
【0032】
(3)画像形成部
画像形成部5は、スキャナ部19(請求の範囲の「走査装置」に相当)、プロセスカートリッジ20、定着部31などを備えている。
【0033】
a.スキャナ部
スキャナ部19は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、ポリゴンミラー43、fθレンズ44、折り返しミラー45,47、及びシリンドリカルレンズ46等を備えている。このスキャナ部19の構成については後に詳述するが、スキャナ部19は、レーザ光Lをプロセスカートリッジ20の感光ドラム21の表面に高速走査にて照射する。
【0034】
b.プロセスカートリッジ
プロセスカートリッジ20は、スキャナ部19の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されるように構成されている。このプロセスカートリッジ20は、感光ドラム21(請求の範囲の「像担持体」に相当)と、現像カートリッジ22と、転写手段の一例としての転写ローラ23と、帯電手段の一例としてのスコロトロン型帯電器24とを備えている。現像カートリッジ22は、プロセスカートリッジ20に対して着脱自在に装着されており、トナー収容室25(請求の範囲の「現像剤収容室」に相当)、現像手段としての現像ローラ26、層厚規制ブレード27、トナー供給ローラ28等を備えている。
【0035】
トナー収容室25内には、現像剤の一例として、正帯電性の非磁性1成分の重合トナーが充填されており、また、その側面視中央に設けられた回転軸に支持されたアジテータ29が設けられている。このアジテータ29は、例えばレーザプリンタの電源が投入されることで、図示しないモータからの動力の入力により回転駆動される。アジテータ29が回転駆動されると、トナー収容室25内のトナーが攪拌されて、トナー供給ローラ28側に放出される。
【0036】
また、現像カートリッジ22の左右両側壁には、それぞれトナー収容室25に対応した領域に窓部材30が装着されている。各窓部材30は、アジテータ29に保持されて連動するワイパによって清掃される。そして、本体ケーシング2には、トナー収容室25内のトナー残量を検出するトナー有無センサ72(図8参照)が設けられている。このトナー有無センサ72は、一方の窓部材30の外側に設けられた発光素子(図示せず)と、他方の窓部材30の外側に設けられた受光素子(図示せず)とを備え、発光素子から出射されトナー収容室25内を通過した検知光を受光素子にて検出し、その出力値に応じてトナーの有無(トナー残量が所定量以上あるか否か)を判別する。上記構成においてトナー有無センサ72は請求の範囲の「現像剤残量検出手段」に相当する。
【0037】
トナー収容室25から放出されたトナーは、トナー供給ローラ28によって現像ローラ26に供給され、更に、層厚規制ブレード27の摺擦によって一定厚さの薄層として現像ローラ26に担持される。一方、感光ドラム21は、現像ローラ26と対向して回転可能に配設されており、ドラム本体が接地されると共に、その表面がポリカーボネート等から構成される正帯電性の感光層により形成されている。
【0038】
そして、感光ドラム21の表面は、感光ドラム21の矢印方向への回転に伴って、スコロトロン型帯電器24により一様に正帯電された後、スキャナ部19からのレーザ光Lの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。その後、現像ローラ26と対向したときに、現像ローラ26上に担持されかつ正帯電されているトナーが、その感光ドラム21の表面に形成された静電潜像を可視化する。すなわち、一様に正帯電された感光ドラム21の表面のうち、レーザ光Lに露光されて電位が下がっている部分にトナーが供給され、選択的に担持されることによって、反転現像が形成される。
【0039】
転写ローラ23は、感光ドラム21の下方において、この感光ドラム21に対向するように配置されている。この転写ローラ23は、金属製のローラ軸に導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、感光ドラム21に対して所定の転写バイアスが印加されている。そのため、感光ドラム21上に担持された可視像(トナー像)は、用紙3が感光ドラム21と転写ローラ23との間を通る間に用紙3に転写される。可視像が転写された用紙3は定着部31に搬送される。
【0040】
c.定着部
定着部31は、プロセスカートリッジ20の後方下流側に配設され、加熱ローラ32と、加熱ローラ32を押圧する押圧ローラ33とを備えている。加熱ローラ32は金属製で、加熱のためのハロゲンランプを備えており、プロセスカートリッジ20において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ32と押圧ローラ33との間を通過する間に熱定着させ、その後、その用紙3はU字状のガイド部34を介して、本体ケーシング2に設けられた排紙ローラ35に搬送されて排紙トレイ36上に排紙される。
【0041】
2.スキャナ部の具体的構成
続いて、スキャナ部19の構成について説明する。図3はスキャナ部19の構成を表す上面図であり、図4はそのX−X線断面図であり、図5は斜視図である。なお、図3では紙面上側、図4では紙面右側、図5では紙面右斜め上側が、レーザプリンタ1の前面側である。
【0042】
図3,4に示すように、スキャナ部19は、略平板状の底板40aの周囲に側壁40bを立設してなる上向き開放型の箱型の筐体40を備えている。底板40aの表面の左端側(同図で紙面右側)に固定されたレーザ発光部41が発生したレーザ光Lの光路を構成する光学部材として、コリメートレンズ42、回転多面鏡の一例としてのポリゴンミラー43(請求の範囲の「偏向手段」に相当)、fθレンズ44、折り返しミラー45,47、及びシリンドリカルレンズ46が固定されている。
【0043】
この構成によって、図4に示すように、レーザ発光部41が発生したレーザ光Lをポリゴンミラー43によって所定の走査方向に偏向させ、fθレンズ44を通過させて折り返しミラー45で折り返させる。そして、その折り返されたレーザ光Lを、シリンドリカルレンズ46を通過させ折り返しミラー47で折り返すことによって、筐体40の底面に形成した出射口40c(図4参照)から照射することができる。なお、出射口40cは、下方からカバーガラス48で覆われている。上記構成において、レーザ発光部41が請求の範囲の「レーザ光源」に、ポリゴンミラー43が請求の範囲の「偏向手段」に、出射口40cが請求の範囲の「出射口」にそれぞれ相当する。
【0044】
また、図3に示すように、折り返しミラー45の側方(同図で紙面右側)には、第1BDミラー49が設けられ、ポリゴンミラー43にて偏向されるレーザ光Lのうち上記走査の原点に対応する方向のレーザ光L’を、この第1BDミラー49で反射させ、第2BDミラー50での反射によってBDセンサ51に導くようにしている。この構成により、BDセンサ51がレーザ光L’を検出したタイミングに応じてレーザ発光部41のON/OFFタイミングを設定することによって、レーザ光Lの照射方向を正確に規定することができる。上記構成においてBDセンサ51が請求の範囲の「レーザ光検出手段」に相当する。
【0045】
また、スキャナ部19には、図3,4に示すように、fθレンズ44と折り返しミラー45との間に、遮光部材52(図1,2で省略)が設けられている。この遮光部材52は、図5に示すように、全体として棒状をなし、その両端部が筐体40の側壁40bに切り欠き形成された軸受け53,53と筐体40の上カバー40dとの間で回転可能に軸受けされている。そして、その略中央には、遮光部材52の回転軸方向に沿って長く延びる遮光部52aが側方に向けて突設されている。更に、遮光部材52は、図5に示すように、左端部にレバー部52bが延設されている。
【0046】
このような構成により、遮光部材52は、通常は、図4で実線で示すように、遮光部52a及びレバー部52bの自重によって、これら遮光部52a及びレバー部52bが略鉛直方向に垂下した姿勢となる。このとき、遮光部52aは、ポリゴンミラー43にて偏向されたレーザ光L、L’の光路上に位置して遮光し、これらのレーザ光L、L’が折り返しミラー45及び第1BDミラー49に至ることを阻止する。以下、このときの姿勢を「阻止姿勢」という。
【0047】
一方、阻止姿勢にある遮光部材52に対してレバー部52bが、前側から押されることで、同図で点線で示すように、遮光部52aが後方に退避し、ポリゴンミラー43にて偏向されたレーザ光L、L’が折り返しミラー45及び第1BDミラー49に至ることを許容する。以下、このときの姿勢を「許容姿勢」という。上記構成において、遮光部材52が請求の範囲の「受光阻止部材」に相当する。
【0048】
3.移動部材の構成
図6,7は、前述した現像カートリッジ22の側面図である。同図に示すように、現像カートリッジ22の左側面には、円弧状の開口溝60が形成されており、この開口溝60内を移動可能な移動部材61が上記左側面から突出した状態で設けられている。この移動部材61は、現像カートリッジ22が新品の場合には図6に示す初期位置にある。このとき、移動部材61は、上記アジテータ29を回転させるギア機構62(同図では一部を図示)にギア連結されている。
【0049】
そして、この現像カートリッジ22を図1に示すように本体ケーシング2に装着した状態で、後述するようにアジテータ29が回転し、攪拌動作を開始すると、それに伴って移動部材は、上記ギア機構62の駆動によって図7に示すように上記初期位置よりも高い移動位置へと移動し、ギア機構62とのギア連結が解除される。
【0050】
4.ソフトウエア構成
図8は、本実施形態のソフトウエア構成を簡略化したブロック図である。制御回路70(請求の範囲の「判定手段」として機能する)には、給紙ローラ10やアジテータ29等を駆動させるためのモータ駆動部71、BDセンサ51、トナー有無センサ72、操作パネル73、表示部74、フロントカバーセンサ75等が接続され、各種の制御を実行する。なお、その他の構成については省略してある。
【0051】
このうちモータ駆動部71は、制御回路70からの制御信号を受けて図示しないメインモータを駆動させ、給紙ローラ10やアジテータ29等を回転駆動させる。なお、アジテータ29は、プロセスカートリッジ20が本体ケーシング2に装着されフロントカバー7が閉じられたときにモータ駆動部71によって回転し攪拌動作を行う。本実施形態では、このときの攪拌動作が請求の範囲の「初期動作」に相当する。
【0052】
表示部74は、例えば操作パネル73上に配置され、操作上のメッセージやエラーメッセージ等を表示する。フロントカバーセンサ75は、上記フロントカバー7の開閉動作に応じた信号を出力し、この出力信号によって制御回路70はフロントカバー7が閉じているかどうかを判断する。
【0053】
また、制御回路70は、トナー有無センサ72でのトナー有無の判別結果に応じた検出信号を受けて、現在装着されているプロセスカートリッジ20のトナー収容室25にトナー残量が所定量以上あるかどうかを認識する。更に、制御回路70は、BDセンサ51での受光量が所定閾値以上であったときに出力されるレーザBD信号を受けるようになっている。
【0054】
5.遮光部材及び移動部材の動作に対応する制御回路の制御内容
遮光部材52及び移動部材61の動作に対応する制御回路70の制御内容について、図9のフローチャート、図10〜図12に示すレーザプリンタ1の模式図を参照しつつ説明する。
【0055】
まず、図10のように、プロセスカートリッジ20が本体ケーシング2から取り出された状態では、遮光部材52は、自重によりレバー部52b及び遮光部52aを垂下させた阻止姿勢にある。従って、仮にレーザ発光部41からレーザ光が出射される事態があっても、遮光部材52によって遮光されるためレーザ光Lが出射口40cから外部に出射されることはない。それとともに、BDセンサ51に向かうレーザ光L’も遮光部材52によって遮光されるためBDセンサ51での受光はされない。
【0056】
一方、制御回路70は、フロントカバー7が開かれると、まずS1でフロントカバーセンサ75からの信号に基づきフロントカバー7が閉じられたかどうかを判断し、閉じられたら(S1で「Y」)S2でBDセンサ51からレーザBD信号の検出を試みる。
【0057】
ここで、旧品プロセスカートリッジ20(例えば本体ケーシング2に装着され既に使用されたことがあるもの)が本体ケーシング2に装着される場合には、図11に示すように、移動部材61は移動位置にあり、下方に垂下したレバー部52bに対して前方から当接し後方に傾動させる。これにより、遮光部材52が阻止姿勢から許容姿勢へと回動し、レーザ発光部41からのレーザ光L’がBDセンサ51に受光され制御回路70でレーザBD信号が検出される(S3で「Y」)。これにより、制御回路70は、現在装着されたプロセスカートリッジ20が旧品であると判定する(S4)。
【0058】
これに対して、新品プロセスカートリッジ20(例えば本体ケーシング2にまだ装着されておらず劣化していないトナーを収容しているもの)が本体ケーシング2に装着される場合には、図12に示すように、移動部材61はまだ移動位置よりも低い初期位置にあり、下方に垂下したレバー部52bに当接しない。即ち、遮光部材52は阻止姿勢のままであり、レーザ発光部41からのレーザ光L’がBDセンサ51に受光されない状態が維持され、制御回路70でレーザBD信号が検出されない(S3で「N」)。
【0059】
その後、制御回路70は、S5でモータ駆動部71に制御信号を与えてアジテータ29を回転させる攪拌動作を所定時間行わせて、S6で再びBDセンサ51からレーザBD信号の検出を試みる。そうすると、このアジテータ29の攪拌動作に伴って移動部材61が初期位置から移動位置へと移動し、遮光部材52を阻止姿勢から許容姿勢にさせる(図11と同じ状態)。従って、制御回路70でレーザBD信号が検出されることになる(S7で「Y」)。これにより、制御回路70は、現在装着されたプロセスカートリッジ20が新品であると判定する(S8)。
【0060】
一方、制御回路70は、S6でレーザBD信号を検出できなかった場合(S7で「N」)、レーザBD信号の検出の有無に基づいてプロセスカートリッジ20の新旧を判定できない何らかの異常事態が発生したと想定される。そして、想定され得る状態としては、次の2つの状態が考えれる。1つ目としては、新品のプロセスカートリッジ20が装着され上記攪拌動作によって遮光部材52が阻止姿勢から許容姿勢になったにもかかわらず、BDセンサ51にレーザ光L’が受光されない状態である。これはBDセンサ51やレーザ発光部41などスキャナ部19で何らかの故障が発生したことを意味する。2つ目としては、そもそもプロセスカートリッジ20が装着されていない状態でフロントカバー7が閉じられた状態である。
【0061】
これらの状態を識別するために、制御回路70は、S9でトナー有無センサ72からの検出信号に基づいてトナー残量が所定量以上有るかどうかを判断する。そして、トナー残量が所定量以上有ると判断したとき(S9で「Y」)は、本体ケーシング2内にプロセスカートリッジ20が存在することを意味するから、スキャナ部19で何らかの故障が発生したと判定する(S10)。これに対して、トナー残量が所定量以上無いと判断したとき(S9で「N」)は、プロセスカートリッジ20が装着されていないと判定する(S11)。
【0062】
6.本実施形態の効果
(1)本実施形態によれば、レーザ発光部41からのレーザ光L’の受光に基づき感光ドラム21上へのレーザ光Lの照射タイミングを図るための既存のBDセンサ51を利用して、プロセスカートリッジ20の新旧判定を行うことができる。
(2)遮光部材52は、通常は、例えばバネ等の付勢手段によって阻止姿勢を維持する構成であってもよいが、本実施形態では、自重によって阻止姿勢を維持する構成なので、付勢手段を設けずに簡単な構成とすることができる。
【0063】
(3)また、遮光部材52は、阻止姿勢時には、BDセンサ51に向かうレーザ光L’だけでなく、出射口40cに向かうレーザ光Lをも遮光する。即ち、遮光部材52は、レーザ光Lが出射口40cから外部に出射されないようするためのレーザシャッタとしても機能する。
(4)新品プロセスカートリッジ20が装着された場合、最初の攪拌動作の前後におけるBDセンサ51でのレーザBD信号検出結果に基づき新旧判定を行うため、実際に画像形成動作が開始される前に新旧判定することができる。
【0064】
(5)また、新旧判定以外に、レーザ発光部41やBDセンサ51等の故障、プロセスカートリッジ20の装着有無をも判定することができる。
【0065】
<実施形態2>
図13は(請求項4の発明に対応する)実施形態2を示す。前記実施形態との相違は、遮光部材の配置等にあり、その他の点は前記実施形態1と同様である。従って、実施形態1と同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明する。
図13に示すように、本実施形態の遮光部材80は、レーザ発光部41とポリゴンミラー43との間のレーザLの光路上に配されている。具体的には、遮光部材80は、移動位置にある移動部材61に当接して後方に傾動するレバー部80aと、そのレバー部80aの傾動によって、レーザ発光部41からのレーザ光Lを遮光する阻止姿勢(実線で図示)と、レーザ光Lの光路上から退避した許容姿勢(点線で図示)との間で移動する遮光部80bとから構成されている。そして、遮光部材80は、通常はレバー部80a及び遮光部80bの自重によって阻止姿勢にあり、移動位置にある移動部材61との当接により後方に傾動して許容姿勢となる。
【0066】
このような構成であっても、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。しかも、ポリゴンミラー43での偏向前のレーザ光Lを遮光させる構成であるから、遮光部材80の遮光部80bを実施形態1のものに比べて小型化できるという利点がある。
【0067】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記各実施形態では、遮光部材52,80は、常には自重により阻止姿勢に維持する構成としたが、これに限らず、例えば付勢手段によって阻止姿勢に維持する構成とし、その付勢手段の付勢力に抗して移動位置にある移動部材61によって許容姿勢にする構成であってもよい。また、例えば、電源投入に連動して阻止姿勢になる構成であってもよい。
【0068】
(2)上記構成において、プロセスカートリッジ20のうち現像カートリッジ22だけを着脱可能とし、この現像カートリッジ22の着脱操作に対して上記制御を行って現像カートリッジ22の新旧等を判定する構成であってもよい。この構成の場合、現像カートリッジ22が請求の範囲の「プロセスカートリッジ」に相当することになる。
【0069】
(3)上記実施形態では、遮光部材52,80は、出射口40cに向かうレーザ光Lをも遮光する構成としたが、これに限らず、BDセンサ51に向かうレーザ光L’のみを遮光する構成であってもよい。
【0070】
(4)また、遮光部材でなくても、レーザ光がBDセンサ51や出射口40cに向かうことを阻止できればよく、例えばレーザ光を反射等して偏向することによって阻止する構成であってもよい。
【0071】
(5)上記実施形態では、アジテータ29の攪拌動作によって移動部材61が初期位置から移動位置に移動する構成としたが、これに限らず、例えば感光ドラム21が初めて回転することによって移動する構成であってもよい。この構成であれば、感光ドラム21が新品のプロセスカートリッジかどうかを判定することができる。この場合、請求の範囲の「初期動作」は感光ドラム21の回転動作に相当する。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の実施形態に係るレーザプリンタの要部側断面図(フロントカバーを閉じた状態)
【図2】レーザプリンタの要部側断面図(フロントカバーを開いた状態)
【図3】スキャナ部の構成を表す上面図
【図4】図3のX−X線断面図
【図5】スキャナ部の構成を表す斜視図
【図6】移動部材が初期位置にある状態を示す現像カートリッジの側面図
【図7】移動部材が移動位置にある状態を示す現像カートリッジの側面図
【図8】ソフトウエア構成を簡略化したブロック図
【図9】制御回路の制御内容を示すフローチャート
【図10】プロセスカートリッジ取り出し時のレーザプリンタの模式図
【図11】旧品プロセスカートリッジ装着完了時又は新品プロセスカートリッジの初期動作開始後のレーザプリンタの模式図
【図12】新品プロセスカートリッジ装着完了時のレーザプリンタの模式図
【図13】実施形態2のスキャナ部の構成を表す斜視図
【符号の説明】
【0073】
1…レーザプリンタ(画像形成装置)
2…本体ケーシング(画像形成装置本体)
19…スキャナ部(走査装置)
20…プロセスカートリッジ
21…感光ドラム(像担持体)
25…トナー収容部(現像剤収容室)
43…ポリゴンミラー(偏向手段)
40c…出射口
41…レーザ発光部(レーザ光源)
51…BDセンサ(レーザ光検出手段)
52,80…遮光部材(受光阻止部材)
61…移動部材
70…制御回路(判定手段)
72…トナー有無センサ(現像剤残量検出手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置本体と、
前記画像形成装置本体内に着脱可能に装着されるプロセスカートリッジと、
前記プロセスカートリッジ側或いは前記画像形成装置本体側に設けられた像担持体と、
前記画像形成装置本体側に設けられ、レーザ光源を有し、当該レーザ光源からのレーザ光を出射口から出射して、前記像担持体上に導いて走査する走査装置と、
前記レーザ光源からのレーザ光の受光に基づき、前記像担持体上へのレーザ光の照射タイミングを図るためのレーザ光検出手段と、を備える画像形成装置であって、
前記プロセスカートリッジ側に設けられ、当該プロセスカートリッジが新品である時に初期位置に位置し、その新品のプロセスカートリッジが前記画像形成装置本体内に装着された状態で初期動作を実行することで前記初期位置から移動位置に移動する移動部材と、
前記レーザ光源から前記レーザ光検出手段に至るレーザ光の光路上において、前記レーザ光検出手段へのレーザ光の受光を阻止する阻止姿勢と、前記レーザ光検出手段へのレーザ光の受光を許容する許容姿勢との間で移動可能に設けられ、前記プロセスカートリッジが前記画像形成装置本体内に装着され、且つ、前記移動部材が前記移動位置にある場合に前記許容姿勢になる受光阻止部材と、
前記初期動作の前後における前記レーザ検出手段での受光の有無結果に基づいて、前記プロセスカートリッジの新旧判定を行う判定手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記受光阻止部材は、常には自重によって前記阻止姿勢にあり、前記移動位置にある移動部材との当接に基づき前記許容姿勢となることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記受光阻止部材は、前記阻止姿勢時には、前記レーザ光源からのレーザ光が前記出射口から出射されることをも阻止する一方で、前記許容姿勢時には、前記レーザ光源からのレーザ光が前記出射口から出射されることをを許容することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記受光阻止部材は、前記レーザ光源と、そのレーザ光源からのレーザ光を偏向する偏向手段との間に配されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記プロセスカートリッジは、少なくとも現像剤を収容する現像剤収容室を備え、
前記初期動作は、前記現像剤収容室内の現像剤の攪拌動作であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記判定手段は、前記初期動作前に前記レーザ検出手段にてレーザ光の受光が検出された場合には、プロセスカートリッジを旧品と判定し、前記初期動作前に前記レーザ検出手段にてレーザ光の受光が検出されず、且つ、前記初期動作後に前記レーザ検出手段にてレーザ光の受光が検出された場合には、プロセスカートリッジを新品と判定することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記プロセスカートリッジは、少なくとも現像剤を収容する現像剤収容室を備え、
前記画像形成装置本体側には、前記現像剤収容室内に所定量以上の現像剤残量があるかどうかを検出する現像剤残量検出手段が備えられ、
前記判定手段は、前記初期動作後も前記レーザ検出手段にてレーザ光の受光が検出されなかった場合には、前記現像剤残量検出手段における検出結果に基づいて前記プロセスカートリッジの装着有無を判定することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記判定手段は、前記初期動作後も前記レーザ検出手段にてレーザ光の受光が検出されず、且つ、前記現像剤残量検出手段にて所定量以上の現像剤残量が検出されたときは、前記レーザ光源又は前記レーザ検出手段の故障と判定することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−300999(P2006−300999A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−118317(P2005−118317)
【出願日】平成17年4月15日(2005.4.15)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】