説明

画像形成装置

【課題】定着ローラに用紙が巻き付くことを防止し、ジャムした用紙を容易に取り除ける画像形成装置を提供すること。
【解決手段】画像形成装置は、定着ローラ15と加圧ローラ16とのニップ部42よりも、加圧ローラ16の回転方向下流側に用紙の定着ローラ15への巻き込みを防止する第1の分離板43を備え、第1の分離板43の先端と定着ローラ15の外周面との間にギャップを形成している。第1の分離板43から定着ローラ15の回転方向の下流側方向に向けて、第1の分離板43と搬送路7までの間に、定着ローラ15の外周面に接触し、ギャップを越えてきた用紙20が定着ローラ15への巻き込みを防止する第2の分離板45を配設した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、定着装置の定着ローラと加圧ローラとのニップ部を通過する記録媒体の定着ローラへの巻き込みを防止する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンター、複写機およびファクシミリ装置などの画像形成装置では、感光体や中間転写媒体などの像担持体上に形成したトナー像を記録媒体に転写した後、そのトナー像を記録媒体に定着させるべき定着装置が配設されている。定着装置では、未定着画像を熱溶着させる定着ローラに用紙が巻きつくのを防止するため、定着ローラへ分離爪を接触させている。
しかし、分離爪を定着ローラに接触させると定着ローラの表面に傷を付けるため、爪跡が生じる。傷跡が発生しないように分離爪をフッ素樹脂で形成すれば、材質が軟化なため傷は発生せず、トナーに対する離型性も良いが、高耐久のマシンであれば用紙(記録媒体)の摺動、衝撃でフッ素樹脂を削ってしまい、結果的にジャムを発生させてしまう恐れがある。そのため、爪跡が特に目立ちやすいカラー機などでは分離板を0.lmm単位のギャップで配置された分離板で巻き付きを防止する方法が用いられている。
【0003】
図8にギャップのある分離板方式を用いた定着装置周辺の断面図を示す。
定着装置51は、定着ローラ52と加圧ローラ53とを備え、定着装置51の上流側には、用紙にトナー像を転写するための二次転写ローラ54と転写ベルト56を回転駆動させる駆動ローラ55とが配設されている。二次転写ローラ54によってトナー像が転写された用紙は、搬送路57を上方の下流側に搬送され、定着ローラ52と加圧ローラ53とのニップ部58にて、定着ローラ52の熱と加圧ローラ53の加圧によって未定着トナーが定着される。定着ローラ52のニップ部58における回転方向の下流側には、分離板59が配設されている。分離板59はその先端部が、定着ローラ52の外周面との間に0.1mmのギャップを形成し、分離オイル等で定着ローラ52から浮き上がった用紙を分離板59によって分離することによって、定着ローラ52への用紙の巻き込みを防止している。なお、ニップの下流にはジャムセンサーのレバー64が配設されている。
なお、下記の特許文献1には、定着ローラ(加熱ローラ)の表面と所定間隔を隔てて、用紙を剥離するための剥離板を設けた構造が開示されている。
【特許文献1】特開2005−91545
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ギャップのある分離板では用紙を完全に分離させることはできず、用紙が定着ローラに巻きつくジャムが発生しやすくなる。ジャムした用紙は、プリンター本体カバーを開けて、用紙の取り出しが可能な状態に持ち込むのが一般的である(図7参照)。ジャムした用紙先端が図9に示すように定着ローラを1周してしまうと、定着ローラと加圧ローラのニップへ再び入り込むような状態になると、用紙の取り出しは非常に困難な状態となる。
図9に示すように用紙が巻きついてしまう要因は、ジャムセンサーでのジャム検知が遅れることにあり、センサーの性能や位置変更で改善は可能であるが、性能の向上には限界があり、コストの上昇にもつながる。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、定着ローラに記録媒体が巻き付くことを防止し、ジャムした記録媒体を容易に取り除ける画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体(用紙)に転写する転写手段により記録媒体に転写されたトナー像を定着させる定着手段を記録媒体の搬送路途上に設け、前記定着手段が前記トナー像を記録媒体に熱溶着させる定着ローラと該定着ローラに圧着する加圧ローラと、これらの定着ローラと加圧ローラとの圧着部よりも、前記定着ローラの回転方向下流側に記録媒体の前記定着ローラへの巻き込みを防止する第1の分離部材(第1分離板)とを備え、該第1の分離部材の先端と前記定着ローラの外周面との間にギャップを形成した画像形成装置において、前記第1の分離部材から前記定着ローラの回転方向の下流側には、前記第1の分離部材と前記搬送路までの間に、前記定着ローラの外周面に接触し、前記ギャップを越えてきた記録媒体の前記定着ローラへの巻き込みを防止する第2の分離部材(第2分離板)を配設した。
上記画像形成装置は、前記第2の分離部材の少なくとも前記定着ローラと接触する部分がフッ素樹脂とすることが好ましい。
また、上記画像形成装置は、前記第1の分離部材及び前記第2の分離部材が前記定着ローラ及び前記加圧ローラと一体に組み付けられた組付体とすることができる。
さらに、上記画像形成装置は、前記組付体に前記ギャップを越えた記録媒体を前記搬送路に戻す開口(排紙口)を形成することができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の画像形成装置は、第1の分離部材から前記定着ローラの回転方向の下流側には、前記第1の分離部材と前記搬送路までの間に、前記定着ローラの外周面に接触し、前記ギャップを越えてきた前記記録媒体の前記定着ローラへの巻き込みを防止する第2の分離部材を配設したので、定着ローラとの間にギャップがなく、記録媒体の巻き込みを防止できるようになった。
上記画像形成装置は、前記第2の分離部材の少なくとも前記定着ローラと接触する部分がフッ素樹脂であるので、定着ローラの外周面を傷つけることなく、フッ素樹脂自体は摩擦が少ないので、定着ローラの負担も少ない。
また、上記画像形成装置は、前記第1の分離部材及び前記第2の分離部材が前記定着ローラ及び前記加圧ローラと一体に組み付けられた組付体としたので、装置への組み付けなどの取り扱いが容易となる。
さらに、上記画像形成装置は、前記組付体に前記隙間を越えた記録媒体を前記搬送路に戻す開口を形成するようにしたので、用紙のジャム後の取り出しが容易になった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態における画像形成装置について、図面を参照しながら説明する。
図1に示す画像形成装置1は、下側に印刷媒体としての用紙を収容する給紙カセット2を設け、給紙カセット2の用紙の排出口側には、用紙を給紙カセット2から引き出すピックアップローラ3及びその上流側に対となって配設される給紙ローラ4及び分離ローラ5が設けられている。
用紙の流れに沿って、給紙ローラ4の下流側には、用紙の搬送路7が形成されている。搬送路7には、給紙ローラ4から下流側に向かって、第1フィードローラ対10、レジストローラ対11、駆動ローラ12及び二次転写ローラ13、定着装置組立体14の定着ローラ15及び加圧ローラ16,第2フィードローラ対17及び排出ローラ対18が配設されている。これらのローラ群10〜18によって、用紙は搬送路7を通って、排出口19から排出される。
【0009】
二次転写ローラ13と対をなす駆動ローラ12には、駆動ローラ12の水平方向に対して離間して従動ローラ21が配設され、駆動ローラ12と従動ローラ21との周囲間に、転写ベルト22が配設されている。転写ベルト22の内周側には、一次転写ローラ28〜31が間隔を開けて配設され、転写ベルト22の下側には、各一次転写ローラ28〜31に対応させた位置に印刷ユニット24〜27が配設されている。
これらの印刷ユニット24〜27は実質的に同じものであり、印刷時に取り扱うインク色のみが異なる。すなわち、転写ベルト22の周回方向Aに沿ってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のプロセスユニットが設けられている。各プロセスユニットはトナー色が相違するのみで基本的な構成は同一である。したがって、ここでは、上流側に位置するイエローの印刷ユニット24について詳述し、その他のトナー色の印刷ユニット25〜27については説明を省略する。
【0010】
印刷ユニット24には、感光体ドラム32が時計回り方向に回転自在に設けられている。感光体32の周りには、回転方向に沿って、クリーニング部33、帯電器34、現像部35が配設されている。帯電器34は、感光体ドラム32の外周面を所定の表面電位に均一に帯電するもので、帯電手段としての機能を有する。帯電器34と現像部35との間の表面領域は、露光部36からの光ビームの照射領域となっており、光ビームにより感光体ドラム32を露光して、感光体ドラム32上に画像信号に対応する静電潜像を形成する。
【0011】
こうして形成された静電潜像は、トナーカートリッジ37を介して、現像部35の現像ローラ35aから供給されるトナーによって顕像化され、一次転写ローラ28によって転写ベルト22に転写される。そして、下流側の印刷ユニット25〜27でも同様な処理がなされて、転写ベルト22に転写されたトナー像は、二次転写ローラ13によって用紙に転写される。
用紙に転写された未定着のトナー像は、定着ローラ15を通過する際に、定着ローラ15の熱と加圧ローラ16の圧着によって、用紙に定着されて、排出口19から配設される。一方、感光体ドラム32では、感光体ドラム32に付着した残留トナーがクリーニング部33で除去される。
【0012】
図2〜図5は、定着部の拡大図であり、図2は定着部の周辺を含む拡大断面図、図3は定着部組立体の斜視図、図4は定着部の側面図、図5は図4の定着部組立体からガイド板を外した状態の斜視図である。
図2及び図3に示すように定着部は、定着ローラ組立体14によって一体的に形成され、定着ローラ15及び加圧ローラ16は、ハウジング41の図示しない側板にそれぞれ支持されている。定着ローラ15及び加圧ローラ16は、軸を水平方向に向けて平行に配置され、定着ローラ15の外周面に対して加圧ローラ16の外周面が圧接状態にある。この圧接部が用紙20を挟み込みながらトナー像を定着させるニップ部42となる。
【0013】
図4に示すように、搬送路7の定着ローラ15のニップ部42よりも上側に位置する下流側搬送路7aに面して、第1分離板43が配設されている。第1分離板43は、用紙20の定着時に定着ローラ15に巻き付いた用紙20を定着ローラ15から分離し、下流側搬送路7aに戻す役割を果たす。第1分離板43は、図示しない側板に配設されている支持板44に取付けられ、支持板44は回動軸を中心44aに回転することによって、定着ローラ15の熱変動による、第1分離板43と定着ローラ15とのギャップaを一定にすることができる。この第1分離板43は、定着ローラ15の軸方向の一端部から他端部にわたって設けられている。
【0014】
第1分離板43は、用紙20が上側斜め前方に向かうように傾斜して配置されている。そして、第1分離板43の下流側搬送路側7aに向いた側面43aは、下流側搬送路7aの一部を形成させている。
第1分離板43の先端は、定着ローラ15の軸方向に延び、かつ外周面と平行に延在し、定着ローラ15の外周面に対して、0.lmm単位のギャップaで管理された精度の必要な分離板である。そのため、第1分離板43はできるだけ薄い材料を使用し、用紙20の摺動、衝撃に耐えられるように強度を補強できるものを使用することが望ましい。本実施形態では、ステンレスを使用している。
【0015】
図2及び図4を参照にして、搬送路7の定着ローラ15よりも下側には、上流側搬送路7bが設けられ、上述の第1分離板43と上流側搬送路7bとの間には、第2分離板45が配設されている。第2分離板45は、第1分離板43で分離しきれず、通過してしまった用紙20を分離させる目的で配設されている。第2分離板45は、図示しない側板に配設されている支持板46に取付けられている。第2分離板45は、定着ローラ15の軸方向の一端部から他端部に亘って設けられ、用紙20の巻き込みを確実に防止するため、先端部は定着ローラ15に接触させる必要がある。しかし、定着ローラ15に傷が入ると画像に跡が残るため、少なくとも先端はフッ素樹脂のような軟化な材質でかつ未定着トナーが蓄積しないような材質のものを取り付ける必要がある。
第2分離板45は、用紙20が定着ローラ15に巻き付いたときに定着ローラ15の外周面から用紙20を円滑に分離できるように、定着ローラ15の回転方向斜め上方に向くように傾斜させている。
【0016】
図2又は図3を参照にして、定着ローラ組立体14には、上流側搬送路7bに面して用紙20をガイドするガイド板47を、定着ローラ15の軸方向へ延在するように形成されている。ガイド板47には、第2分離板45から分離された用紙20が、上流側搬送路7bに戻すことができる排紙口47aが配設されている。この排紙口47aは、第2分離板45の傾斜方向の延長線上に位置するように形成され、排紙口47aの位置を基準にして、定着ローラ15と反対側(下側)の上流側搬送路7bに用紙20が案内されるようにすることが好ましい。ガイド板47には、ガイド板47の面上に突出し、用紙20の搬送方向(上下方向)に延びる縦リブ47bが設けられている。この縦リブ47bはガイド板47の横方向に複数が離間して設けられている。縦リブ47の形状は、用紙20を排紙口47aから遠ざける形状であればよい。
【0017】
本実施形態における画像形成装置1は、両面印刷ができる形式の印刷機であって、図1に示す画像形成装置1の右側面には、側面カバー49が配設され、側面カバー49の装置内方側には、搬送ユニット50が配設されている。そして、側面カバー49と搬送ユニット50側には、上下方向に配設された反転搬送路61が形成されている。本実施形態では、図7に示すように、反転搬送路61を分離境界として、側面カバー49が装置本体1aに対して開閉自在に配設されている。搬送ユニット50の反転搬送路61の反対側は搬送路7であり、搬送ユニット50は、搬送路7及び反転搬送路61を分離境界として、装置本体1aに対して回転可能に取付け、下流側搬送路7aを開放することができる。
なお、図3に示す、搬送路7の排出口19側にある切換レバー62は、用紙20の搬送路7と反転搬送路61の切換えを行う。また、下流側搬送路7aにあるレバー48は、ジャムセンサーを検知するレバーである。
【0018】
このような構成により、印刷指令が出されたときに、図1に示す給紙カセット2からピックアップローラ3によって、印刷媒体としての用紙20が引き出されて、給紙ローラ4及び分離ローラ5を経て搬送路7に移送される。搬送路7では、第1フィードローラ対10及びレジストローラ対11を通って、二次転写ローラ13まで移送される。用紙20は駆動ローラ12に巻回されている転写ベルト22と二次転写ローラ13との間で、トナー像が転写される。この時に用紙20に転写されたトナー像は、未だ用紙20に定着されていない未定着トナーであるので、用紙20が定着のために定着ローラ15及び加圧ローラ16との間のニップ部42に搬送される。この際、上流側搬送路7bにて、用紙20をガイドする縦リブ47b(図3参照)を形成したので、用紙20の搬送途上で、排紙口47aに用紙20が引っ掛かることを防止できる。
ニップ部42では、用紙20は定着ローラ15の熱と加圧ローラ16との圧着力によって、用紙20にトナー像が定着される。そして、トナー像の定着後に第2フィードローラ対17、排出ローラ対18を経て排出口19から排出される。
【0019】
用紙20の印刷中において、用紙20にトナー像が定着される際に、用紙20が定着ローラ15に付着されるようなことがある。このようなときは、ニップ部42よりも定着ローラ15の回転方向下流側にある第1分離板43に、用紙20の先端部が当たり、側面43aに沿って定着ローラ15から用紙20が引き剥がされるようにして下流側搬送路7aに戻される。
しかしながら、第1分離板43の先端部と定着ローラ15の外周面との間には、ギャップaが形成されており、用紙20が定着ローラに完全に巻き付いている状態では、ギャップaに用紙20が入り込んでしまうことがある。そのようなときには、図6に示すように、第2分離板45まで用紙20が侵入すると第2分離板45が定着ローラ15と接触しているので、用紙20は第2分離板45によって定着ローラ15から剥がされる。用紙20は定着ローラ15から剥がされたときは、第2分離板45の側面45aにガイドされるようにして排紙口47aから排出される。第2分離板45は、フッ素樹脂で形成しているが、第1分離板43をすり抜けて第2分離板45に用紙が到達することは稀であるので、用紙20によりフッ素樹脂が削られる耐久的な心配はない。
【0020】
一方、用紙20が定着ローラ15に巻き込まれると、用紙20が上流側搬送路に達しないため、ジャムセンサーのレバー48が用紙の規定時間内の到着を感知しないことから、用紙20をジャム状態であると判断し、用紙20の搬送を中断する。そのとき、用紙20は排紙口47aを通過した状態で停止し、先端部が上流側搬送路7bに突出した状態となる。
この状態で、図7に示すように、側面カバー49と搬送ユニット50とを開くことによって、上流側搬送路7bにある用紙20を引き抜くことができる。特に、用紙20の先端を搬送ユニット50の開放側の下向きに向けているので、用紙20を容易に取り出すことができる。この際、図示しない定着ローラ15と加圧ローラ16とのニップ圧を解除する機構(この機構は公知技術である)を設けることによって、用紙20を容易に引き抜けるようにすることが好ましい。
【0021】
このように、本発明は、ギャップaのある第1の分離板43のほかに、定着ローラ15の回転方向下流側に接触タイプの第2の分離板45を配置して、強制的に巻きついた用紙20を分離させる。その後、用紙20を下側に向けることによって、ジャム用紙20の排紙口47aを通り再び定着ローラ15のニップ部42に用紙20が進入しないようにする。
その結果、巻きついた用紙20は再びニップ部42に進入することはなく、用紙先端が二次転写ローラ13と定着ローラ15間に位置するようになり、ユーザは側面カバー49を開けるとジャム紙が取りやすい状態となる。
【0022】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術的思想に基づいて、勿論、本発明は種々の変形又は変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、図4に示すように、第1分離板43とその支持板44、第2分離板45とその支持板46とを別体によって形成したが、一体的に形成してもよい。
また、上記実施形態では、用紙20を分離するために、第2分離板45を使用したが、分離部材として、分離爪によって剥離することもできる。
上記実施形態では、両面印刷できる印刷装置としたが、片面用の印刷装置についても適用が可能である。この場合は、図7に示すような搬送ユニット50が存在しないので、側面カバー49を開くだけで、ジャム用紙を引き抜くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施形態による画像形成装置を縦方向に切断した断面図である。
【図2】図1の画像形成装置の定着部の周辺を含む拡大断面図である。
【図3】図1の画像形成装置の定着部組立体の斜視図である。
【図4】図1の画像形成装置の定着部の側面図である。
【図5】図3の画像形成装置の定着部組立体からガイド板を外した状態の斜視図である。
【図6】図1の画像形成装置の定着部の定着ローラに用紙が巻き付いた状態を示す拡大断面図である。
【図7】図1の画像形成装置の側面カバーと装置本体内に設けられている搬送ユニットを開放した状態の斜視図である。
【図8】従来の画像形成装置の定着部周辺を含む断面図である。
【図9】図8の画像形成装置の定着部の定着ローラに用紙が巻き付いた状態の断面図である。
【符号の説明】
【0024】
1 画像形成装置
7 搬送路
7b 上流側搬送路
14 定着ローラ組付体
15 定着ローラ
16 加圧ローラ
20 用紙
41 ハウジング
42 ニップ部
43 第1分離板
45 第2分離板
47 用紙ガイド
47a 排紙口
47b 縦リブ
48 ジャムセンサー
49 側面カバー
50 搬送ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段により記録媒体に転写されたトナー像を定着させる定着手段を記録媒体の搬送路途上に設け、前記定着手段が前記トナー像を記録媒体に熱溶着させる定着ローラと該定着ローラに圧着する加圧ローラと、これらの定着ローラと加圧ローラとの圧着部よりも、前記定着ローラの回転方向下流側に記録媒体の前記定着ローラへの巻き込みを防止する第1の分離部材とを備え、該第1の分離部材の先端と前記定着ローラの外周面との間にギャップを形成した画像形成装置において、
前記第1の分離部材から前記定着ローラの回転方向の下流側には、前記第1の分離部材と前記搬送路までの間に、前記定着ローラの外周面に接触し、前記ギャップを越えてきた記録媒体の前記定着ローラへの巻き込みを防止する第2の分離部材を配設したことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記第2の分離部材の少なくとも前記定着ローラと接触する部分がフッ素樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1の分離部材及び前記第2の分離部材が前記定着ローラ及び前記加圧ローラと一体に組み付けられた組付体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記組付体に前記ギャップを越えた記録媒体を前記搬送路の上流側に戻す開口を形成するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−197236(P2008−197236A)
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−30507(P2007−30507)
【出願日】平成19年2月9日(2007.2.9)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】