説明

画像形成装置

【課題】 複数のユニットを安定して回転可能に支持する。
【解決手段】 MFPは、使用時に画像形成部1、原稿読取部2およびADF3の順に重なり、原稿読取部2を回転可能に支持する第1回転軸21と、第1回転軸21と異なる位置に設けられ、ADF3を回転可能に支持する第2回転軸31とを画像形成部1が有する。このため、原稿読取部2およびADF3を安定して回転可能に支持することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像形成装置に関し、特に、自動原稿搬送装置および原稿読取装置を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複合機は、画像を形成する画像形成装置の上に、原稿を読み取る原稿読取装置が配置され、さらに原稿読取装置の上に原稿を搬送する自動原稿搬送装置が配置される構成となっているものが多い。近年、画像形成装置において、用紙が詰まったりする等した場合、その障害を復旧させるための作業を容易にするために、画像形成装置の上に配置されている原稿読取装置および自動原稿搬送装置を開き、画像形成装置の内部を上側から開く構造の複合機が登場している。
【0003】
例えば、特開平10−186742号公報(特許文献1)には、複数のユニットを重ねて組み付けると共に、開放したユニットの上位に位置するユニットが一体的に運動するように構成し、1つの操作部材により2つのユニットの開閉操作を行い、操作部材で第一のユニットを開放させる時、操作部材が第一のユニットの開放方向のみ操作可能とし、他のユニットの開放方向には操作不能としたユニット化装置が記載されている。
【0004】
しかしながら、従来のユニット化装置においては、複数のユニットが1つの回転軸を中心に回転する(図7)ので、より上位のユニットは回転軸までの距離が長くなり、ユニットを回転軸で支えるための部材の強度を増さなければならないといった問題がある。
【0005】
また、自動原稿搬送装置の回転軸を原稿読取装置に設けるようにすると、自動原稿搬送装置を開いた状態で原稿読取装置を開くと、自動原稿搬送装置の画像読取装置に対する回転角は、原稿読取装置に対して回転する回転角に加えて、原稿読取装置が画像形成装置に対して回転する回転角が加わる。このため、自動原稿搬送装置が画像形成装置に対して大きく後方に開いた状態になり、複合機全体の安定性が損なわれてしまうといった問題があった。特に、自動原稿搬送装置は、原稿の両面を読取るための機構などが付加されて、その重量が重くなってきている。このため、原稿読取装置で自動原稿搬送装置を支えるための構造を強化する必要があり、コストが増になるといった問題がある。
【特許文献1】特開平10−186742号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、複数のユニットを安定して回転可能に支持することが可能な画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、画像形成装置は、第1のユニット、第2のユニットおよび第3のユニットを備え、使用時に第1のユニット、第2のユニットおよび第3のユニットの順に重なる画像形成装置であって、第1のユニットに設けられ、第2のユニットを回転可能に支持する第1の回転軸と、第1のユニットの第1の回転軸と異なる位置に設けられ、第3のユニットを回転可能に支持する第2の回転軸とを備える。
【0008】
この局面に従えば、第1のユニットが、第1の回転軸と、それとは別に第2の回転軸を有するので、第2のユニットおよび第3のユニットを安定して回転可能に支持することができる。また、第2のユニットの回転と、第3のユニットの回転とを別々に規制することができる。さらに、第2のユニットおよび第3のユニットがともに回転し、第1ユニットと重ならない状態となっても、画像形成装置の重心の移動を少なくすることができる。その結果、複数のユニットを安定して回転可能に支持することが可能な画像形成装置を提供することができる。
【0009】
好ましくは、第1の回転軸と第2の回転軸が平行である。
【0010】
この局面に従えば、第2のユニットと第3のユニットとを同時に回転させることができる。
【0011】
好ましくは、第2のユニットは、第3のユニットを向く面に、第3のユニットに向かって突出し、第2のユニットおよび第3のユニットが回転するに伴って第3のユニットの一部と当接する摺動突起部を有する。
【0012】
この局面に従えば、第1のユニットと第2のユニットとが共に回転する場合、摺動突起部が第3のユニットの一部と当接するので、第1のユニットと第2のユニットとが離れる。このため、第1のユニットと第2のユニットとが擦れて損傷するのを防止することができる。
【0013】
好ましくは、摺動突起部に当接する他方の面の一部は、回転可能な回転部を有する。
【0014】
この局面に従えば、第2のユニットと第3のユニットとの間の摩擦を少なくして、スムーズに回転させることができる。
【0015】
好ましくは、第2のユニットと第3のユニットとの互いに向き合う面のいずれか一方の面は、他方の面に向かって突出する係合突起部を有し、他方の面は、係合突起部が入り込んだ状態で該係合突起部と摺動可能に係合する被係合溝部を有する。
【0016】
この局面に従えば、係合突起部が被係合溝と係合するので、第3のユニットと第2のユニットとを同時に回転させることができる。
【0017】
好ましくは、前記第1のユニットの上面に操作を受け付けるための操作部をさらに備え、
前記第2のユニットは、側面に指掛け部を有し、操作部の高さは、第2のユニットの底面から指掛け部の下方までの長さ以下である。
【0018】
この局面に従えば、操作部を第1のユニットに固定することができる。
【0019】
好ましくは、第1のユニットの上面に操作を受け付けるための操作部をさらに備え、第2のユニットは、側面に指掛け部を有し、操作部の第1の方向の長さは、第2のユニットの第1の方向の長さより短い。
【0020】
この局面に従えば、操作部を第1のユニットに固定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるMFPの側面図である。MFP100は、画像形成装置の一例である。図1を参照して、MFP100は、画像形成部1と、画像形成部1の上に配置された原稿読取部2と、原稿読取部2の上に配置された自動原稿搬送装置(ADF)3と、を含む。すなわち、ADF3、原稿読取部2および画像形成部1の順に上から配置される。
【0023】
ADF3は、原稿台に搭載された複数枚の原稿をさばいて1枚ずつ順に、原稿読取部2の読取面に搬送する。原稿読取部2は、写真、文字、絵等の画像情報を原稿から光学的に読み取って画像データを取得する。
【0024】
画像形成部1は、画像データが入力されると、画像データに基づいて記録シート上に画像を形成する。記録シートは、紙媒体としての普通紙、OHP用紙等を含む。画像形成部1は、シアン、マゼンタ、イエローの3色のトナーを用いてカラーの画像を形成する。また、画像形成部1は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのいずれか1色のトナーを用いてモノクロの画像を形成する。
【0025】
原稿読取部2は、第1回転軸21を有し、第1回転軸は画像形成部1により支持される。原稿読取部2は、第1回転軸を中心にして回転可能な状態で画像形成部1により支持される。原稿読取部2が画像形成部1の上側を閉じた状態で、MFP100が駆動する。
【0026】
ADF3は、第2回転軸31を有し、第2回転軸は画像形成部1により、第1回転軸と異なる位置で支持される。ADF3は、第2回転軸を中心にして回転可能な状態で画像形成部1により支持される。
【0027】
第1回転軸と第2回転軸とは、平行である。このため、原稿読取部2の第1回転軸21と反対側の端を持ち上げると、原稿読取部2が第1回転軸21を中心に回転して開くとともに、ADF3が第2回転軸31を中心に回転する。また、ADF3の第2回転軸31と反対側の端を持ち上げると、原稿読取部2が第1回転軸21を中心に回転することなく、ADF3が第2回転軸31中心に回転する。これにより、原稿読取部2の上面が開く。
【0028】
図2は、原稿読取部を開いた状態におけるMFPの側面図を示す図である。図2を参照して、ADF3は、閉じた状態から略90度回転して、その第2回転軸31側の側面が、画像形成部1の上面に当接する。画像形成部1の上面がADF3の回転を規制するため、ADF3は、閉じた状態から略90度の回転が可能である。ADF3が90度以上回転すると、MFP100の重心が後方(図面右方向)に移動するので、MFP100が不安定になるが、ADF3の回転を略90度以内に規制するので、MFP100の重心の移動が少なくなり、安定する。
【0029】
原稿読取部2が回転して開くと、画像形成部1の内部がその上側で開放される。このため、画像形成部1に用紙が詰まるなどの障害が発生した場合に、その障害を復旧するための作業が容易となる。また、原稿読取部2の回転は、画像形成部1によりその回転が規制されるADF3により規制される。なお、ここでは、原稿読取部2の回転を、ADF3により規制するようにしたが、画像形成部1に原稿読取部2の回転を規制するための回転規制部を設けるようにして、ADF3とは独立して、原稿読取部2の回転を規制するようにしてもよい。これにより、ADF3がその回転が規制されるまで回転した状態(略90度回転した状態)で、原稿読取部2がADF3と接触しないようにすることができる。
【0030】
本実施の形態におけるMFP100は、ADF3を原稿読取部2と独立して開閉することができる。このため、原稿読取部2の上面に設けられたプラテンガラス上に原稿を直接おくことができる。また、ADF3を開いた状態で、原稿読取部2を開くことができる。さらに、ADF3と、原稿読取部2とが閉じた状態(図1に示す状態)から、原稿読取部2を回転させて画像形成部1を開くと、原稿読取部2とともにADF3が開く。このとき、第1回転軸21と第2回転軸31とが離れているので、原稿読取部2の上面と、ADF3の下面とが面方向にずれる。
【0031】
図3は、図1のA部分を拡大して示す断面図である。図3を参照して、原稿読取部2は、原稿の読取面となるプラテンガラス25と、プラテンガラス25を原稿読取部2に固定するためのカバー26と、プラテンガラス25の回転軸21と離れた位置にADF3の底面に向かって突出する摺動突起部23とを有する。
【0032】
ADF3は、底面の一部に、原稿を搬送するとともにプラテンガラス25に原稿を押し当てる原稿押さえ部35を含む。原稿押さえ部35は、柔らかい部材で構成され、裏面にスポンジなどの弾性部材を有する。このため、ADF3が閉じた状態では、原稿押さえ部35がプラテンガラス25に押し付けられ、これにより弾性部材が収縮し、原稿をプラテンガラス25に押し付ける。
【0033】
ここで、プラテンガラス25の上面とカバー26の上端との垂直方向の距離をB1とし、ADF3の底面と原稿読取部2の摺動突起部23の上端との垂直方向の距離をB2とし、摺動突起部23の下端から上端までの水平方向の距離をA1とし、原稿押さえ部35の端部と、カバー26との間の距離をA2とする。但し、距離B1は、原稿押さえ部35の弾性部材が圧縮されていない伸張時の寸法である。
【0034】
摺動突起部23は、次の式(1)および式(2)が成立するように、水平方向の長さ、垂直方向の長さ、および位置が定められる。また、原稿押さえ部35とカバー部材とは、式(1)および式(2)が成立するように、それぞれ配置される。
【0035】
A2>A1 … (1)
B2>B1 … (2)
原稿読取部2とADF3とを同時に回転させて開くと、第1回転軸21と第2回転軸31とが離れているので、原稿読取部2とADF3とが面方向に相対的に移動する。このとき、ADF3の底面の一部33が摺動突起部23に倣うので、原稿押さえ部35がカバー26と干渉することがない。このため、原稿押さえ部35がカバー26と接触して破損するのを防止することができる。
【0036】
<変形例>
ADF3の摺動突起部23と当接する部分33に回転可能なコロを設けるようにしてもよい。図4は、図1のA部分を拡大して示す別の図である。図4を参照して、ADF3は、摺動突起部23と当接する部分にコロ37を有する。コロ37の回転軸は、第2の回転軸31と平行であるのが望ましい。これにより、ADF3と摺動突起部23との摩擦が少なくなるので、原稿読取部2とADF3とを同時に小さな力で開けることができる。
【0037】
図5は、ADF3のみを開いた状態におけるMFPの一部を示す斜視図である。図5を参照して、ADF3は、原稿読取部2の上面と向かい合う底面の一部に、原稿読取部2に向かって伸びるフック39を有する。また、原稿読取部2は、その上面に、ADF3と重なった状態でADF3のフック39が入り込む溝29を有する。上述したように、原稿読取部2とADF3とを同時に開くと、原稿読取部2とADF3とが接触する面方向にずれる。溝29は、第1回転軸21と垂直な方向の長さが、原稿読取部2とADF3とがずれる長さ以上である。このため、原稿読取部2とADF3とを同時に開いた場合、フック39が溝29に入り込んだ状態となるので、フック39が原稿読取部2と干渉することがない。
【0038】
溝29は、フック39と係合するための係止部29Aを有する。係止部29Aは、溝29の長手方向に沿って、第1回転軸21からフック39が入り込むための長さだけ離れた位置に配置される。
【0039】
図6は、図5のA−A線断面図である。図6は、溝29の係止部29Aが配置されていない部分の断面図である。原稿読取部2が画像形成部1の上面を閉じた状態において、ADF3が閉じると、ADF3のフック39が溝29の係止部29Aが配置されていない部分に入り込む。このため、フック39は係止部29Aと干渉することなく、溝29に入り込む。したがって、ADF3が原稿読取部2に重なり、画像形成部1の上面を閉じた状態にあるとき、フック39は、溝29と係合しない。
【0040】
図7(A)は、図6のB−B線断面図である。溝29の係止部29Aが配置されている部分の断面図である。原稿読取部2が開き、ADF3が閉じた状態では、フック39が溝29の係止部29Aが配置された位置に摺動する。このため、フック39が係止部29Aに規制されて、溝29から外にでることができない。原稿読取部2とADF3とを同時に開く場合、原稿読取部2だけを持ち上げると、ADF3がともに回転するが、原稿読取部2の回転を止めてもADF3は慣性によって回転が止まらない。しかし、フック39が溝29に入り込んでいれば、フック39が係止部29Aにより規制され、フック39と溝29とが係合するで、ADF3が慣性により原稿読取部2から離れて回転するのを防止することができる。
【0041】
図7(B)は、図6のB−B線の別の断面図である。例えば、先にADF3を開いて、次に原稿読取部2を開いて回転角を増していくと、フック39が溝29の係止部29Aに当たる。フック39は、弾力性のある部材で構成されており、フック39の先端が係止部29Aに当たると、フック39が弾性により湾曲する。さらに、原稿読取部2の回転角が増すと、フック39が係止部29Aを乗り越えて溝29に入り込む。フック39が溝29に入り込むので、ADF3が原稿読取部2から離れて回転するのを防止することができる。このため、先にADF3が開いた状態から、その後原稿読取部2が開いてADF3が閉じた後に、原稿読取部2の回転に伴ってADF3を回転させることができる。
【0042】
図8は、MFPの一部を示す第1の斜視図である。図8を参照して、MFP100は、画像形成部1の上面の正面側の一部に操作パネル41が配置される。操作パネル41は、画像形成部1に固定される。原稿読取部2は、ユーザが原稿読取部2を持ち上げて回転させるために指を掛けるための第1指掛け部28を、正面側の側面(正面)に有する。ADF3は、ユーザがADF3を持ち上げて回転させるために指を掛けるための第2指掛け部38を、正面側の側面(正面)に有する。
【0043】
操作パネル41の高さは、原稿読取部2の底面から第1指掛け部28の下方(底面側の端)までの長さ以下である。このため、原稿読取部2を閉じた状態にしても、第1指掛け部28が操作パネル41で塞がれることがないので、操作パネル41を画像形成部1に固定することができる。また、原稿読取部2に操作パネル41を固定する場合と比較して、原稿読取部2の重量を軽くすることができるので、原稿読取部2の開閉を容易に行うことができる。
【0044】
なお、操作パネル41を原稿読取部2に固定するようにしてもよい。
【0045】
<変形例>
図9は、MFPの一部を示す第2の斜視図である。図9を参照して、MFP100は、画像形成部1の上面の正面側の一部に操作パネル41が配置される。操作パネル41の横方向の長さは、原稿読取部2の横方向の長さよりも短い。ここでは、操作パネル41は、その左側面が、画像形成部1の左側面と同一面になるように配置され、画像形成部1に固定される。
【0046】
原稿読取部2は、ユーザが原稿読取部2を持ち上げて回転させるために指を掛けるための第1指掛け部28Aを、正面側の側面(正面)の操作パネル41が配置されていない側に有する。ADF3は、ユーザがADF3を持ち上げて回転させるために指を掛けるための第2指掛け部38を、正面側の側面(正面)に有する。
【0047】
原稿読取部2が閉じた状態において、第1指掛け部28Aが操作パネル41の右側に露出するので、第1指掛け部28Aに容易に指を掛けることができる。このため、操作パネル41を画像形成部1に固定することができる。また、操作パネル41を原稿読取部2に固定する場合と比較して、原稿読取部2の重量を軽くすることができるので、原稿読取部2の開閉を容易に行うことができる。
【0048】
なお、ここでは、原稿読取部2に第1指掛け部28Aを1つ設ける例を説明したが、操作パネル41を中央に配置して、原稿読取部2の側面(正面)で、閉じた状態で操作パネル41の両脇となる部分に2つの第1指掛け部28Aを設けるようにしてもよい。
【0049】
また、操作パネル41を原稿読取部2に固定するようにしてもよい。
【0050】
以上説明したように、本実施の形態におけるMFP100は、使用時に、画像形成部1、原稿読取部2およびADF3の順に重なった状態で使用され、画像形成部1に設けられ、原稿読取部2を回転可能に支持する第1回転軸21と、画像形成部1の第1の回転軸と異なる位置に設けられ、ADF3を回転可能に支持する第2回転軸31とを備える。第1回転軸21と第2回転軸31とが独立して画像形成部1に設けられるので、原稿読取部2およびADF3を安定して回転可能に支持することができる。また、原稿読取部2およびADF3がともに回転して、画像形成部1と重ならない状態となっても、MFP100の重心の移動を少なくすることができるので、メンテナンス時等にMFP100が安定し、ユーザはメンテナンス操作を安全にすることができる。
【0051】
また、第1回転軸21と第2回転軸31とを独立させたので、ADF3の回転と、原稿読取部2の回転とを別々に規制することができる。このため、ADF3と原稿読取部2との回転角度を異ならせた状態にすることができる。
【0052】
また、第1回転軸21と第2回転軸31とが平行なので、原稿読取部2の回転に伴って、ADF3を回転させることができる。
【0053】
また、原稿読取部2に、摺動突起部23を設けたので、ADF3の原稿押さえ部35が原稿読取部2に当たって損傷するのを防止することができる。
【0054】
さらに、ADF3にフック39を設け、原稿読取部2に溝29を設けたので、ADF3を原稿読取部2とともに回転させることができる。
【0055】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0056】
<付記>
(1) 前記第2のユニットが前記第1のユニットに対して第1の位置にあるとき、前記係合突起部は前記被係合溝部と係合しない、請求項5に記載の画像形成装置。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおけるMFPの側面図である。
【図2】原稿読取部を開いた状態におけるMFPの側面図を示す図である。
【図3】図1のA部分を拡大して示す断面図である。
【図4】図1のA部分を拡大して示す別の断面図である。
【図5】ADF3のみを開いた状態におけるMFPの一部を示す斜視図である。
【図6】図5のA−A線断面図である。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【図8】MFPの一部を示す第1の斜視図である。
【図9】MFPの一部を示す第2の斜視図である。
【符号の説明】
【0058】
1 画像形成部、2 原稿読取部、3 ADF、21 第1回転軸、23 摺動突起部、25 プラテンガラス、26 カバー、28,28A 第1指掛け部、29 溝、29A 係止部、31 第2回転軸、33 底面の一部、35 原稿押さえ部、37 コロ、38 第2指掛け部、39 フック、41 操作パネル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のユニット、第2のユニットおよび第3のユニットを備え、使用時に第1のユニット、第2のユニットおよび第3のユニットの順に重なる画像形成装置であって、
前記第1のユニットに設けられ、前記第2のユニットを回転可能に支持する第1の回転軸と、
前記第1のユニットの前記第1の回転軸と異なる位置に設けられ、前記第3のユニットを回転可能に支持する第2の回転軸とを備えた、画像形成装置。
【請求項2】
前記第1の回転軸と前記第2の回転軸が平行である、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第2のユニットは、前記第3のユニットを向く面に、前記第3のユニットに向かって突出し、前記第2のユニットおよび前記第3のユニットが回転するに伴って前記第3のユニットの一部と当接する摺動突起部を有する、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記摺動突起部に当接する前記第3のユニットの一部は、回転可能な回転部を有する、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第2のユニットと前記第3のユニットとの互いに向き合う面のいずれか一方の面は、他方の面に向かって突出する係合突起部を有し、他方の面は、前記係合突起部が入り込んだ状態で該係合突起部と摺動可能に係合する被係合溝部を有する、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第1のユニットの上面に操作を受け付けるための操作部をさらに備え、
前記第2のユニットは、側面に指掛け部を有し、
前記操作部の高さは、前記第2のユニットの底面から前記指掛け部の下方までの長さ以下である、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第1のユニットの上面に操作を受け付けるための操作部をさらに備え、
前記第2のユニットは、側面に指掛け部を有し、
前記操作部の第1の方向の長さは、前記第2のユニットの前記第1の方向の長さよりも短い、請求項2に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−268492(P2008−268492A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−110494(P2007−110494)
【出願日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】