説明

画像形成装置

【課題】 帯電装置によるコロナ放電によって像担持体を帯電させる際に発生した放電生成物が像担持体の表面に付着して、形成される画像に画像流れ等の異常画像が発生するのを、簡単な構成によって適切に防止できるようにする。
【解決手段】 帯電装置2によるコロナ放電により像担持体1を帯電させる画像形成装置において、帯電装置にシール部材20の一端部を取り付けて、シール部材の他端側における像担持体の移動方向上流側の面を像担持体の表面に接触させると共に、シール部材における像担持体の移動方向下流側の面の研磨力が、像担持体の移動方向上流側の面の研磨力よりも高くなるように構成し、非画像形成時に制御手段30により像担持体を逆方向に回転させて、シール部材における研磨力の高い像担持体の移動方向下流側の面を像担持体の表面に接触させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリ及びこれらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置に係り、特に、回転駆動される像担持体と、コロナ放電により像担持体を帯電させる帯電装置とを備えた画像形成装置において、上記の帯電装置によるコロナ放電によって像担持体を帯電させる際に発生した放電生成物が像担持体の表面に付着して、形成される画像に画像流れ等の異常画像が発生するのを、簡単な構成によって適切に防止できるようにした点に特徴を有するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、電子写真方式を利用した複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、一般に、図1に示すように、回転する像担持体1に対して帯電装置2からコロナ放電を行って、像担持体1を帯電させた後、この像担持体1の表面にレーザ等を用いた潜像形成装置3により画像情報に応じた露光を行い、この像担持体1の表面に静電潜像を形成するようにしている。
【0003】
そして、このように像担持体1の表面に形成された静電潜像の部分に現像装置4からトナーを供給して、像担持体1の表面に静電潜像に対応するトナー像を形成した後、この像担持体1の表面に形成されたトナー像を転写装置5により記録媒体6に転写させ、このようにトナー像が転写された記録媒体6を一対の定着ローラ7間に導き、この定着ローラ7間において、トナー像を記録媒体6に定着させるようにしている。
【0004】
一方、上記のようにトナー像を転写させた後における像担持体1の表面に残留しているトナー等の残留物をクリーニング装置8によって像担持体1の表面から除去し、その後、前記のように帯電装置2によって像担持体1を帯電させ、上記のような操作を繰り返して、画像形成を連続して行うようにしている。
【0005】
ここで、上記のように帯電装置2からコロナ放電を行って像担持体1を帯電させるようにした場合、コロナ放電によって生じたオゾンや窒素酸化物等の放電生成物が像担持体1の表面に付着し、このように付着した放電生成物が水分を吸収して像担持体1の表面抵抗が低下し、これにより像担持体1の移動方向へのリーク等が発生して、形成される画像に画像流れ等の異常画像が発生するという問題があった。特に、現像装置4から飛散したトナーが帯電装置2に侵入するのを防止するために、帯電装置2における像担持体1の回転方向下流側に、像担持体1の表面に接触させるようにしてシール部材(図示せず)を設けた場合には、上記の放電生成物が帯電装置2から放出されずに残り、この放電生成物が像担持体1の表面に一層付着されやすくなって、形成される画像に画像流れ等の異常画像が発生しやすくなるという問題があった。
【0006】
このため、像担持体1の表面に残留しているトナー等の残留物を除去するクリーニング装置8におけるクリーニング条件を強くして、トナー等の残留物と一緒に像担持体1の表面に付着している放電生成物を像担持体1の表面から除去することも行われているが、この場合、クリーニング装置8による像担持体1表面の摩耗が大きくなり、長期にわたって安定した画像形成が行えなくなるという問題があった。
【0007】
また、従来においては、特許文献1に示されるように、転写後の像担持体の表面に残留しているトナーを除去するクリーニング装置とは別に、像担持体の表面を研磨する研磨ブレードを設けるようにしたり、特許文献2に示されるように、ゼオライトを担持した吸着剤担持体を像担持体の表面に当接させるようにしたり、特許文献3に示されるように、ゼオライトを担持した第1の流れ物質除去手段を像担持体の表面に当接させると共に、ゼオライトを担持した第2の流れ物質除去手段を像担持体の表面に近接して設けるようにし、像担持体の表面に付着したオゾンや窒素酸化物等の放電生成物を像担持体の表面から除去し、或いはオゾンや窒素酸化物等の放電生成物を像担持体の表面に付着するのを抑制するようにしたものが提案されている。
【0008】
しかし、上記のように研磨ブレードや吸着剤担持体や第1及び第2の流れ物質除去手段を設ける場合、コストが高くつくと共に、像担持体の周囲にこれら装置を設けるスペースが必要になり、像担持体を小さくして画像形成装置を小型化させることが困難になるという問題があった。
【0009】
さらに、従来においては、特許文献4に示されるように、現像装置から飛散したトナーが帯電装置に侵入するのを防止するシール部材を、帯電装置における像担持体の回転方向下流側において像担持体の表面に接触させるように設けると共に、このシール部材にオゾン分解剤層を設け、コロナ放電によって生じたオゾンをこのオゾン分解剤層により分解させて、オゾンが像担持体の表面に付着するのを抑制するようにしたものが提案されている。
【0010】
しかし、このようにコロナ放電によって生じたオゾンをシール部材に設けたオゾン分解剤層により分解させて、オゾンが像担持体の表面に付着するのを抑制するようにしたものにおいては、このオゾン分解剤層の機能が低下した場合に、このシール部材を取り換えるようにしており、オゾンが像担持体の表面に付着するのを適切に抑制するためには、このシール部材を取り換える作業が頻繁になり、取換作業が面倒になると共にコストも高くつくという問題があった。さらに、上記のようにシール部材にオゾン分解剤層を設けたものにおいては、オゾンが像担持体の表面に付着するのを抑制する効果があるが、オゾンや窒素酸化物等の放電生成物が像担持体の表面に付着してしまうと、この放電生成物を像担持体の表面から適切に除去することが困難になり、依然として、形成される画像に画像流れ等の異常画像が発生するという問題があった。
【特許文献1】特開平5−323833号公報
【特許文献2】特開2002−258667号公報
【特許文献3】特開2003−122187号公報
【特許文献4】特開平7−281565号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、回転駆動される像担持体と、コロナ放電により像担持体を帯電させる帯電装置とを備えた画像形成装置における上記のような問題を解決することを課題とするものであり、帯電装置によるコロナ放電によって像担持体を帯電させる際に発生した放電生成物が像担持体の表面に付着して、形成される画像に画像流れ等の異常画像が発生するのを、簡単な構成によって適切に防止できるようにすることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明においては、上記のような課題を解決するため、回転駆動される像担持体と、コロナ放電により像担持体を帯電させる帯電装置とを備えた画像形成装置において、上記の帯電装置にシール部材の一端部を取り付けて、このシール部材の他端側における像担持体の移動方向上流側の面を像担持体の表面に接触させると共に、このシール部材における像担持体の移動方向下流側の面の研磨力が、像担持体の移動方向上流側の面の研磨力よりも高くなるように構成し、非画像形成時に制御手段により上記の像担持体を逆方向に回転させて、上記のシール部材における研磨力の高い像担持体の移動方向下流側の面を像担持体の表面に接触させるようにした。
【0013】
ここで、本発明の画像形成装置においては、上記のシール部材として、像担持体の移動方向上流側における上流シールと像担持体の移動方向下流側における下流シールとが接合された2層構造になったシール部材を用い、シール部材における像担持体の移動方向下流側の面の研磨力を、像担持体の移動方向上流側の面の研磨力よりも高くすることができる。
【0014】
また、シール部材における像担持体の移動方向下流側の面の研磨力を、像担持体の移動方向上流側の面の研磨力よりも高くするにあたっては、シール部材における像担持体の移動方向下流側の面に凹凸を形成することができる。
【0015】
また、上記のように帯電装置にシール部材の一端部を取り付けて、このシール部材の他端側における像担持体の移動方向上流側の面を像担持体の表面に接触させるにあたっては、上記のシール部材を帯電装置における像担持体の移動方向下流側に取り付け、現像装置から飛散したトナーが帯電装置に侵入するのを防止させるようにすることが好ましい。
【0016】
また、上記のように非画像形成時に、制御手段により像担持体を逆方向に回転させて、上記のシール部材における研磨力の高い像担持体の移動方向下流側の面を像担持体の表面に接触させるにあたっては、像担持体の表面に付着している放電生成物を適切に除去するため、連続した画像形成枚数や環境条件等に応じ、像担持体の表面に付着している放電生成物の量に対応させて、上記の制御手段により像担持体を逆方向に回転させる回転数を制御することが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
本発明における画像形成装置においては、上記のように帯電装置にシール部材の一端部を取り付けて、このシール部材の他端側における像担持体の移動方向上流側の面を像担持体の表面に接触させると共に、このシール部材における像担持体の移動方向下流側の面の研磨力を、像担持体の移動方向上流側の面の研磨力よりも高くなるように構成し、非画像形成時に制御手段により像担持体を逆方向に回転させて、上記のシール部材における研磨力の高い像担持体の移動方向下流側の面を像担持体の表面に接触させるようにしたため、帯電装置からコロナ放電によって生じたオゾンや窒素酸化物等の放電生成物が像担持体の表面に付着しても、この放電生成物が上記のシール部材における研磨力の高い像担持体の移動方向下流側の面と接触して、像担持体の表面から適切に除去されるようになる。
【0018】
この結果、本発明における画像形成装置においては、帯電装置によるコロナ放電によって発生した放電生成物が像担持体の表面に付着して、形成される画像に画像流れ等の異常画像が発生するのが、簡単な構成によって適切に防止できるようになり、良好な画質の画像が安定して得られるようになる。
【0019】
また、この画像形成装置において、上記のシール部材を帯電装置における像担持体の移動方向下流側に取り付けると、現像装置から飛散したトナーが帯電装置に侵入するのも適切に防止されるようになる。
【0020】
さらに、上記のように制御手段により像担持体を逆方向に回転させて、シール部材における研磨力の高い像担持体の移動方向下流側の面を像担持体の表面に接触させて、像担持体の表面に付着した放電生成物を除去させるにあたり、上記の制御手段により、像担持体の表面に付着している放電生成物の量に応じて、像担持体を逆方向に回転させる回転数を制御すると、像担持体の表面に付着している放電生成物が適切に除去されると共に、像担持体の表面の摩耗が大きくなるのも抑制されるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、この発明の実施形態に係る画像形成装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、この発明に係る画像形成装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
【0022】
この実施形態における画像形成装置においても、図2に示すように、像担持体1を回転させると共に、この像担持体1に対して帯電装置2からコロナ放電を行って、像担持体1を帯電させた後、この像担持体1の表面にレーザ等を用いた潜像形成装置3により画像情報に応じた露光を行い、この像担持体1の表面に静電潜像を形成するようにしている。
【0023】
そして、このように像担持体1の表面に形成された静電潜像の部分に現像装置4からトナーを供給して、像担持体1の表面に静電潜像に対応するトナー像を形成した後、この像担持体1の表面に形成されたトナー像を転写装置5により記録媒体6に転写させ、このようにトナー像が転写された記録媒体6を一対の定着ローラ7間に導き、この定着ローラ7間において、トナー像を記録媒体6に定着させるようにしている。
【0024】
一方、上記のようにトナー像を転写させた後における像担持体1の表面に残留しているトナー等の残留物をクリーニング装置8によって像担持体1の表面から除去し、その後、前記のように帯電装置2によって像担持体1を帯電させ、上記のような操作を繰り返して、画像形成を連続して行うようにしている。
【0025】
ここで、この実施形態における画像形成装置においては、上記の帯電装置2における像担持体1の移動方向下流側の面にシール部材20の一端を取り付けて、このシール部材20の他端側を上記の像担持体1の表面に接触させ、現像装置4から飛散したトナー等が帯電装置2に侵入するのを防止させると共に、上記の像担持体1を画像形成時とは逆方向に回転させる制御手段30を設けている。
【0026】
そして、この実施形態においては、上記のシール部材20として、図3に示すように、像担持体1の移動方向上流側における上流シール20aと像担持体の移動方向下流側における下流シール20bとが接合された2層構造になったものを用い、上記の下流シール20bにおける像担持体1の移動方向下流側の面に凹凸21を形成して、シール部材20における像担持体の移動方向下流側の面の研磨力が、像担持体1の移動方向上流側の面の研磨力よりも高くなるようにしている。
【0027】
なお、この実施形態においては、シール部材20における像担持体の移動方向下流側の面の研磨力が、像担持体1の移動方向上流側の面の研磨力よりも高くなるようにするため、上流シール20aと下流シール20bとが接合された2層構造になったシール部材20を用い、下流シール20bにおける像担持体1の移動方向下流側の面に凹凸21を形成するようにしたが、この下流シール20bを摩擦抵抗の高い材料で構成して、像担持体1の移動方向下流側の面の研磨力を高めるようにすることも可能である。
【0028】
また、図4に示すように、1枚で構成されたシール部材20を用い、このシール部材20における像担持体の移動方向下流側の面に凹凸21を形成して、像担持体1の移動方向下流側の面の研磨力を高めるようにすることも可能である。
【0029】
そして、この実施形態における画像形成装置においては、上記のように帯電装置2からコロナ放電を行って像担持体1を帯電させて画像形成を行った結果、コロナ放電によって生じたオゾンや窒素酸化物等の放電生成物が像担持体1の表面に付着した場合には、図5に示すように、上記の制御手段30により像担持体1を画像形成時とは逆方向に回転させ、上記のシール部材20を反転させて、シール部材20における像担持体1の移動方向下流側の面を像担持体1の表面に接触させるようにする。
【0030】
このようにすると、図6に示すように、上記のシール部材20において凹凸21が形成されて研磨力が高くなった下流シール20bにおける像担持体1の移動方向下流側の面が像担持体1の表面に接触し、この下流シール20bに形成された凹凸21により、像担持体1の表面に付着したオゾンや窒素酸化物等の放電生成物が像担持体1の表面から適切に除去され、形成される画像に画像流れ等の異常画像が発生するのが適切に防止されると共に、クリーニング装置8によるクリーニング条件を強くした場合に比べて、像担持体1の表面の摩耗も少なくなり、良好な画質の画像が安定して得られるようになる。
【0031】
なお、上記の制御手段30により像担持体1を画像形成時とは逆方向に回転させるにあたり、逆方向に回転させる回転数は特に限定されないが、逆方向に回転させる回転数が多くなると、下流シール20bに形成された凹凸21による像担持体1の表面の摩耗が大きくなるため、連続した画像形成枚数や環境条件等に応じ、像担持体1の表面に付着している放電生成物の量に対応させて、制御手段30により像担持体1を逆方向に回転させる回転数を制御させるようにしている。
【0032】
また、上記のように像担持体1を画像形成時とは逆方向に回転させた場合に、上記のシール部材20が適切に反転されるようにするため、図7に示すように、シール部材20の一端を、回動部材22を介して帯電装置2に回動可能に取り付けるようにすることも可能である。
【0033】
また、この実施形態における画像形成装置においては、帯電装置2によって像担持体1の表面を帯電させるにあたり、帯電装置2を像担持体1の表面に接触させないようにしたものを用いたが、帯電ローラや帯電ブラシのように、像担持体1の表面に接触させて帯電させるものを用いることも可能である。
【0034】
次に、市販の画像形成装置(コニカミノルタ社製:magicolor5570)を改造し、帯電装置における像担持体の移動方向下流側の面にシール部材の一端部を取り付け、シール部材の他端部を像担持体の表面に接触させるようにした。
【0035】
ここで、シール部材として、実施例1では厚みが75μmで平滑なウレタンシートからなる上流シールに、像担持体の移動方向下流側の面の十点平均粗さRzが5μmになった厚みが30μmのウレタンシートからなる下流シールを接合させたものを、実施例2では厚みが75μmで平滑なウレタンシートからなる上流シールに、像担持体の移動方向下流側の面の十点平均粗さRzが3μmになった厚みが30μmのウレタンシートからなる下流シールを接合させたものを、比較例1では厚みが30μmで両面が平滑なウレタンシートからなるものを用いるようにした。
【0036】
そして、帯電装置にこれらのシート材を取り付けた実施例1,2及び比較例1の各画像形成装置を用い、それぞれ温度30℃,湿度85%の高温・高湿度環境下において、画像部の比率が5%のパターン画像を1万枚連続印字した後、一晩放置し、その後、実施例1,2の画像形成装置においては、像担持体を画像形成時と同じ速度で逆方向に18回転させる一方、比較例1の画像形成装置においては、像担持体を画像形成時と逆方向に回転させないようにした。
【0037】
次いで、上記の実施例1,2及び比較例1の各画像形成装置を用い、それぞれ温度30℃,湿度85%の高温・高湿度環境下において、ハーフトーン画像を連続して印字し、形成された画像における画像流れの評価を行い、印字枚数と画像流れの評価の変化を調べ、その結果を下記の表1に示した。
【0038】
ここで、画像流れの評価については、画像流れが発生していない場合を○、よく見ると僅かに画像流れが発生していた場合を△、画像流れが明らかに確認できた場合を×で示した。
【0039】
【表1】

【0040】
この結果、像担持体の移動方向下流側の面の十点平均粗さRzが5μmになった下流シールを取り付けて、像担持体を画像形成時と逆方向に回転させるようにした実施例1の画像形成装置においては、1枚目の画像から画像流れが発生しなくなり、また像担持体の移動方向下流側の面の十点平均粗さRzが3μmになった下流シールを取り付けて、像担持体を画像形成時と逆方向に回転させるようにした実施例2の画像形成装置においては、1〜3枚目まではよく見ると僅かに画像流れが発生していたが、4枚目以降は画像流れが発生しなくなった。
【0041】
これに対して、両面が平滑なシール材を用いると共に、像担持体を画像形成時と逆方向に回転させなかった比較例1の画像形成装置においては、画像流れが発生しなくなるまでに50枚の画像形成を行うことが必要になり、初期から良好な画像を得ることができなかった。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】従来の画像形成装置の概略説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る画像形成装置において、画像形成を行う状態を示した概略説明図である。
【図3】上記の実施形態に係る画像形成装置において、画像形成時にシール部材における研磨力の弱い像担持体の移動方向上流側の面を像担持体の表面に接触させた状態を示した部分説明図である。
【図4】上記の実施形態に係る画像形成装置において、シール部材の変更例を示し、画像形成時にこの変更例のシール部材における研磨力の弱い像担持体の移動方向上流側の面を像担持体の表面に接触させた状態を示した部分説明図である。
【図5】上記の実施形態に係る画像形成装置において、非画像形成時に像担持体を画像形成時と逆方向に回転させてシール部材を反転させた状態を示した概略説明図である。
【図6】上記の実施形態に係る画像形成装置において、非画像形成時にシール部材を反転させて研磨力の強い像担持体の移動方向下流側の面を像担持体の表面に接触させた状態を示した部分説明図である。
【図7】上記の実施形態に係る画像形成装置において、シール部材の一端部を帯電装置に回動部材を介して回動可能に取り付けるようにした変更例の部分説明図である。
【符号の説明】
【0043】
1 像担持体
2 帯電装置
3 潜像形成装置
4 現像装置
5 転写装置
6 記録媒体
7 定着ローラ
8 クリーニング装置
20 シール部材
20a 上流シール
20b 下流シール
21 凹凸
22 回動部材
30 制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転駆動される像担持体と、コロナ放電により像担持体を帯電させる帯電装置とを備えた画像形成装置において、上記の帯電装置にシール部材の一端部を取り付けて、このシール部材の他端側における像担持体の移動方向上流側の面を像担持体の表面に接触させると共に、このシール部材における像担持体の移動方向下流側の面の研磨力が、像担持体の移動方向上流側の面の研磨力よりも高くなるように構成し、非画像形成時に制御手段により上記の像担持体を逆方向に回転させて、上記のシール部材における研磨力の高い像担持体の移動方向下流側の面を像担持体の表面に接触させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、上記のシール部材が像担持体の移動方向上流側における上流シールと像担持体の移動方向下流側における下流シールとが接合された2層構造になっていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、上記のシール部材における像担持体の移動方向下流側の面に凹凸が形成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置において、上記のシール部材が帯電装置における像担持体の移動方向下流側に取り付けられていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置において、上記の制御手段によって非画像形成時に像担持体を逆方向に回転させる回転数を制御することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−186620(P2009−186620A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−24644(P2008−24644)
【出願日】平成20年2月5日(2008.2.5)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】