説明

画像形成装置

【課題】 現像ローラにより現像剤を感光体と所要間隔を介して対向する現像領域に搬送し、感光体に形成された静電潜像を現像する際に、トナーが現像装置と感光体との間から外部に飛散するのを確実に防止する。
【解決手段】 感光体1と、現像剤Dを収容させた現像ハウジング11の開口部11aの位置に回転駆動される現像ローラ12を感光体と所要間隔を介して対向するように設けた現像装置とを備えた画像形成装置において、現像ローラの回転方向下流側に下流シール部材16を現像ローラの軸方向に沿って設けると共に、現像ローラの軸方向両側を覆う端部シール17を、感光体と接触するように開口部近傍に装着させ、端部シール17の現像領域より現像ローラの回転方向下流側の部分に、下流側突出部17aを現像ローラの現像剤搬送領域Lに近接する位置まで突出させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリ及びこれらの複合機などの画像形成装置に係り、現像剤を収容させた現像ハウジングの開口部の位置において、感光体と所要間隔を介して対向するように設けられた現像ローラを回転駆動させて、この現像ローラにより現像剤を感光体と対向する現像領域に導き、感光体に形成された静電潜像を現像する場合に、現像剤におけるトナーが現像装置と感光体との間から外部に飛散するのを確実に防止できるようにした点に特徴を有するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複写機,プリンタ,ファクシミリ及びこれらの複合機などの画像形成装置においては、一般に、現像装置に設けられた現像ローラにより現像剤を感光体と対向する現像領域に搬送し、この現像ローラから感光体に現像剤におけるトナーを供給して、感光体に形成された静電潜像を現像するようにしている。
【0003】
ここで、このような画像形成装置の一つとして、例えば、図1に示すような現像装置10を用いて、感光体1に形成された静電潜像を現像するようにしたものが用いられている。
【0004】
ここで、この画像形成装置における現像装置10においては、トナーとキャリアを含む2成分の現像剤Dが収容された現像ハウジング11の開口部11aの位置において、内周側にマグネット部材12aが固定して設けられた現像ローラ12を上記の感光体1と所要間隔を介して対向するように設け、また現像ハウジング11内に隔壁13を介して2つの搬送路14a,14bを設けると共に、各搬送路14a,14b内に搬送部材15a,15bを設け、各搬送部材15a,15bにより現像ハウジング11内に収容された現像剤Dを混合攪拌しながら各搬送路14a,14bを搬送させて循環させると共に、現像ローラ12側の搬送路14aにおいて現像剤Dを現像ローラ12に供給するようにしている。
【0005】
そして、上記の現像装置10を用いて感光体1に形成された静電潜像を現像するにあたっては、上記の現像ローラ12を回転させて、この現像ローラ12に供給された現像剤Dを磁気ブラシの状態で搬送させ、この現像ローラ12によって搬送される現像剤Dの量を規制部材16により規制した後、この現像ローラ12により所定量の現像剤Dを感光体1と所要間隔を介して対向する現像領域に導いて現像を行うようにしている。なお、この現像装置10においては、感光体1と現像ローラ12とが対向する位置において、感光体1と現像ローラ12とが逆方向に移動するように、感光体1と現像ローラ12とを同方向に回転させるようにしているが、感光体1と現像ローラ12とが同方向に移動するように、感光体1と現像ローラ12とを逆方向に回転させるようにしたものも用いられている。
【0006】
ここで、上記のように現像ローラ12により所定量の現像剤Dを感光体1と所要間隔を介して対向する現像領域に導いて現像を行うようにした場合、現像ローラ12の回転に伴う空気の流れにより、現像剤D中におけるトナーが現像装置10と感光体1との隙間から外部に飛散して画像形成装置内が汚れるという問題があった。
【0007】
このため、従来においては、例えば、特許文献1に示されるように、現像ローラの回転方向下流側の開口部に現像ローラの軸方向に沿った下流シール部材を設けると共に、現像ローラの軸方向両側における開口部に端部シールを設け、現像剤中におけるトナーが現像装置と感光体との隙間から外部に飛散するのを抑制するようにしたものが提案されている。
【0008】
ここで、上記のように現像ローラの軸方向両側における開口部に端部シールを設けるにあたり、従来においては、現像ローラによって搬送される現像剤に端部シールが接触しないように、現像ローラの現像剤搬送領域から離れた両側の開口部の位置に端部シールを設けるようにしていた。
【0009】
しかし、このように端部シールを現像ローラの現像剤搬送領域から離れた開口部の位置に設けた場合、現像ローラの回転に伴う空気の流れが、現像剤が存在していない現像ローラと端部シールとの間に流れ込み、現像ローラの軸方向両側における現像装置と感光体との隙間を通して、現像剤中におけるトナーが外部に飛散するという問題が依然として存在した。
【特許文献1】特開2007−164021号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、現像装置に設けられた現像ローラにより現像剤を感光体と対向する現像領域に搬送し、この現像ローラから感光体に現像剤におけるトナーを供給して感光体に形成された静電潜像を現像するようにした画像形成装置における上記のような問題を解決することを課題とするものである。
【0011】
すなわち、本発明においては、上記のように現像ローラの回転方向下流側の開口部に現像ローラの軸方向に沿った下流シール部材を設けると共に、現像ローラの軸方向両側における開口部に端部シールを設けて、現像剤におけるトナーが現像装置と感光体との隙間から外部に飛散するのを確実に防止できるようすることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明においては、上記のような課題を解決するため、感光体と、現像剤を収容させた現像ハウジングの開口部の位置に上記の感光体と所要間隔を介して対向するように回転駆動される現像ローラが設けられた現像装置とを備え、上記の現像ローラにより現像剤を感光体と対向する現像領域に搬送させて感光体に形成された静電潜像を現像する画像形成装置において、上記の現像ローラの回転方向下流側の開口部に現像ローラの軸方向に沿った下流シール部材を設けると共に、現像ローラの軸方向両側において感光体と接触するようにして端部シールを現像ローラの軸方向両側を覆うように開口部近傍の現像ハウジングに装着させ、この端部シールにおける現像領域よりも現像ローラの回転方向下流側の部分に、上記の現像ローラによって現像剤が搬送される現像剤搬送領域に近接する位置まで突出された下流側突出部を設けるようにした。
【0013】
ここで、本発明の画像形成装置は、上記のように現像ローラと感光体とを所要間隔を介して対向する現像領域において現像剤におけるトナーを感光体に供給して感光体に形成された静電潜像を現像するようになっていればよく、上記の現像ローラによって搬送させる現像剤は特に限定されず、トナーとキャリアを含む2成分現像剤であっても、トナーだけからなる現像剤であってもよいが、トナーとキャリアを含む2成分現像剤を現像ローラにより磁気ブラシの状態で、感光体と所要間隔を介して対向する現像領域に搬送させて現像を行う場合に有効に用いることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の画像形成装置においては、現像装置に設けられた現像ローラの回転方向下流側における現像ハウジングの開口部に、現像ローラの軸方向に沿った下流シール部材を設けると共に、現像ローラの軸方向両側において、感光体と接触するようにして端部シールを現像ローラの軸方向両側を覆うように開口部近傍のハウジングに装着させ、現像剤におけるトナーが現像装置と感光体との隙間から外部に飛散するのを抑制するにあたり、さらに上記の端部シールにおける現像領域よりも現像ローラの回転方向下流側の部分に、上記の現像ローラによって現像剤が搬送される現像剤搬送領域に近接する位置まで突出された下流側突出部を設けた。
【0015】
この結果、本発明の画像形成装置においては、端部シールに設けた上記の下流側突出部により、現像ローラの回転に伴う空気が、現像剤が存在していない現像ローラと端部シールとの間に流れ込むのが抑制され、現像ローラの軸方向両側における現像装置と感光体との隙間を通して、現像剤中におけるトナーが外部に飛散するのも防止されるようになり、画像形成装置内が飛散したトナーで汚れるのがさらに抑制されるようになった。
【0016】
ここで、本発明の画像形成装置において、現像ローラと感光体と対向する位置において、上記の現像ローラと感光体とが逆方向に移動するように回転する場合には、上記の下流シール部材の先端を感光体と接触するように設けて、現像剤中におけるトナーがこの下流シール部材と感光体との隙間を通して外部に飛散するのを抑制することが好ましい。なお、現像ローラと感光体とが同方向に移動するように回転する場合において、上記の下流シール部材を感光体の表面に接触させると、現像ローラから感光体に供給されたトナーがこの下流シール部材によって掻き取られるようになるため、この場合には、下流シール部材の先端を感光体に接触させないように設ける必要がある。
【0017】
また、本発明の画像形成装置において、上記の端部シールにおける下流側突出部を上記の現像ローラと感光体との間で挟持させるようにすると、現像剤におけるトナーが、現像ローラの軸方向両側における現像装置と感光体との隙間を通して外部に飛散するのが一層防止されるようになる。
【0018】
また、本発明の画像形成装置において、上記の端部シールの下流側突出部における現像ローラの回転方向上流側の突出部分を、現像ローラの回転方向下流側に向けて傾斜して突出させると、この下流側突出部において抑止されたトナーが、この下流側突出部における現像ローラの回転方向上流側の突出部分に沿って現像ローラの中央部に戻されるようになる。この結果、この下流側突出部にトナーが蓄積されたり、このように蓄積されたトナーにより端部シールが押されて、現像装置と感光体との間から蓄積されたトナーが外部に漏れ出したりするのが防止されるようになる。
【0019】
また、本発明の画像形成装置において、上記の端部シールにおける現像領域よりも現像ローラの回転方向上流側の部分に、上記の現像剤搬送領域に近接する位置まで突出された上流側突出部を設けると、現像ローラの回転方向上流側における現像装置と感光体との隙間を通してトナーが飛散するのも防止されるようになる。特に、現像ローラと感光体と対向する位置において、上記の現像ローラと感光体とが逆方向に移動するように回転する場合には、感光体の回転に伴う空気が、現像剤が存在していない現像ローラと端部シールとの間に流れ込むのが抑制され、現像剤におけるトナーが、現像ローラの回転方向上流側における現像装置と感光体との隙間を通して外部に飛散するのが確実に防止されるようになる。
【0020】
また、上記の上流側突出部における現像ローラの回転方向下流側の突出部分を、現像ローラの回転方向上流側に向けて傾斜して突出させると、この上流側突出部において抑止されたトナーが、この上流側突出部における現像ローラの回転方向下流側の突出部分に沿って現像ローラの中央部に戻されるようになる。この結果、この上流側突出部にトナーが蓄積されたり、このように蓄積されたトナーにより端部シールが押されて、現像装置と感光体との間から蓄積されたトナーが外部に漏れ出したりするのが防止されるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、この発明の実施形態に係る画像形成装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る画像形成装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
【0022】
この実施形態に係る画像形成装置においても、図1に示すような現像装置10を用いて、感光体1に形成された静電潜像を現像するようにしている。
【0023】
そして、この実施形態に係る画像形成装置においても、図1に示した現像装置10のように、トナーとキャリアを含む2成分の現像剤Dが収容された現像ハウジング11の開口部11aの位置において、現像ローラ12を感光体1と所要間隔を介して対向するように設けている。
【0024】
ここで、この実施形態に係る画像形成装置においては、図2及び図3に示すように、上記の現像装置10において、現像ローラ12の回転方向下流側における開口部11aの部分に、現像ローラ12の軸方向に沿った下流シール部材16を設けると共に、上記の現像ローラ12の軸方向両側において、この現像ローラ12の軸方向両側を覆うようにして端部シール17を設けている。
【0025】
そして、この実施形態においては、上記の端部シール17において、現像ローラ12によって現像剤Dを感光体1に導いて現像を行う現像領域よりも現像ローラ12の回転方向下流側の部分に、現像ローラ12によって現像剤Dが搬送される現像剤搬送領域Lに近接する位置まで突出された下流側突出部17aを設けると共に、上記の現像領域よりも現像ローラ12の回転方向上流側の部分に、現像ローラ12によって現像剤Dが搬送される現像剤搬送領域Lに近接する位置まで突出された上流側突出部17bを設けている。
【0026】
また、この実施形態においては、上記の下流側突出部17aにおける現像ローラ12の回転方向上流側の突出部分17a1を、現像ローラ12の回転方向下流側に向けて傾斜して突出させると共に、上記の上流側突出部17bにおける現像ローラ12の回転方向下流側の突出部分17b1を、現像ローラ12の回転方向上流側に向けて傾斜して突出させるようにしている。
【0027】
そして、この実施形態においては、図4に示すように、現像ローラ12の軸方向に沿って現像ローラ12の回転方向下流側における開口部11aの部分に設けた下流シール部材16を、現像ローラ12と逆方向に移動するように回転する感光体1の表面に接触させるようにしている。
【0028】
また、上記の現像ローラ12の軸方向両側に設けられた端部シール17を、現像ローラ12の軸方向両側における感光体1の軸方向両側の表面に接触させると共に、各端部シール17において現像剤搬送領域Lに近接するように突出された上記の下流側突出部17a及び上流側突出部17bを、それぞれ感光体1と現像ローラ12との間で挟持させるようにしている。
【0029】
そして、この実施形態の画像形成装置において、前記のように感光体1と現像ローラ12とが対向する位置において、感光体1と現像ローラ12とが逆方向に移動するように感光体1と現像ローラ12とを回転させて、この現像ローラ12により所定量の現像剤Dを感光体1と所要間隔を介して対向する現像領域に導いて現像を行うようにした場合、上記の下流シール部材16により、現像ローラ12の回転方向下流側における現像装置10と感光体1との間を通して現像剤D中におけるトナーが外部に飛散するのが防止される。
【0030】
また、上記のように現像ローラ12の軸方向両側を覆うようにして設けた端部シール17により、現像ローラ12の軸方向両側における現像装置10と感光体1との間から現像剤D中におけるトナーが外部に飛散するのが防止されるようになる。
【0031】
そして、この端部シール17に設けた上記の下流側突出部17aにより、現像ローラ12の回転に伴う空気の流れによって現像剤D中におけるトナーが、現像剤Dが存在していない現像ローラ12と端部シール17との間に流れ込むのが抑制されると共に、この端部シール17に設けた上記の上流側突出部17bにより、感光体1の回転に伴う空気の流れによって現像剤D中におけるトナーが、現像剤Dが存在していない現像ローラ12と端部シール17との間に流れ込むのが抑制され、現像ローラ12の軸方向両側における現像装置10と感光体1との間から現像剤D中におけるトナーが外部に飛散するのが一層防止されるようになる。
【0032】
さらに、この実施形態においては、上記の下流側突出部17aと上流側突出部17bとをそれぞれ感光体1と現像ローラ12との間で挟持させているため、現像ローラ12の軸方向両側における現像ローラ12の回転方向下流側及び上流側の位置から、現像剤Dにおけるトナーが外部に飛散するのが一層防止されるようになる。
【0033】
さらに、この実施形態においては、上記の下流側突出部17aにおける現像ローラの回転方向上流側の突出部分17a1を、現像ローラの回転方向下流側に向けて傾斜して突出させているため、この下流側突出部17aにおいて抑止されたトナーが、この下流側突出部17aにおける現像ローラの回転方向上流側の突出部分17a1に沿って現像ローラ12の中央部に戻されるようになり、また上記の上流側突出部17bにおける現像ローラ12の回転方向下流側の突出部分17b1を、現像ローラ12の回転方向上流側に向けて傾斜して突出させているため、この上流側突出部17bにおいて抑止されたトナーが、この上流側突出部17bにおける現像ローラ12の回転方向下流側の突出部分17b1に沿って現像ローラ12の中央部に戻されるようになる。
【0034】
この結果、上記の下流側突出部17aや上流側突出部17bにトナーが蓄積したり、またこのように蓄積したトナーにより端部シール17が押されて、蓄積されたトナーが現像装置10と感光体1との間から外部に漏れ出したりするのも防止されるようになる。
【0035】
なお、この実施形態の画像形成装置においては、上記のように端部シール17に下流側突出部17aと上流側突出部17bとを設けるようにしたが、図5に示すように、端部シール17に下流側突出部17aだけを設けるようにすることも可能である。
【0036】
また、この実施形態の画像形成装置においては、トナーとキャリアとを含む2成分の現像剤Dを用いた現像装置10を使用するようにしたが、現像剤にトナーだけを用いた現像装置を使用する場合においても同様である。図示していないが、現像剤のトナーを現像ローラによって感光体と所要間隔を介して対向する現像領域に導き、この現像ローラと感光体との間に振動電界を作用させて、現像剤のトナーを現像ローラと感光体との間に飛翔させて現像を行う場合においても、上記のような下流シール部材と端部シールとを設けることにより、上記の場合と同様にして、現像剤のトナーが現像装置と感光体との間から外部に飛散されるのが確実に防止されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】現像装置によって感光体に形成された静電潜像を現像する画像形成装置の一例を示した概略説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置において、下流シール部材と端部シールとを設けた現像装置の概略正面図である。
【図3】同実施形態の画像形成装置において、下流シール部材と端部シールとを設けた現像装置を示した部分拡大説明図である。
【図4】同実施形態の画像形成装置において、現像装置における現像ローラと所要間隔を介して感光体を対向させ、上記の下流シール部材を感光体の表面に接触させると共に、端部シールにおける下流側突出部と上流側突出部とを現像ローラと感光体との間で挟持させた状態を示した部分断面説明図である。
【図5】同実施形態の画像形成装置において、下流シール部材と端部シールとを設けた現像装置の変更例を示した部分拡大説明図である。
【符号の説明】
【0038】
1 感光体
10 現像装置
11 現像ハウジング
11a 開口部
12 現像ローラ
12a マグネット部材
13 隔壁
14a,14b 搬送路
15a,15b 搬送部材
16 下流シール部材
17 端部シール
17a 下流側突出部
17a1 現像ローラの回転方向上流側の突出部分
17b 上流側突出部
17b1 現像ローラの回転方向下流側の突出部分
D 現像剤
L 現像剤搬送領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
感光体と、現像剤を収容させた現像ハウジングの開口部の位置に上記の感光体と所要間隔を介して対向するように回転駆動される現像ローラが設けられた現像装置とを備え、上記の現像ローラにより現像剤を感光体と対向する現像領域に搬送させて感光体に形成された静電潜像を現像する画像形成装置において、上記の現像ローラの回転方向下流側の開口部に現像ローラの軸方向に沿った下流シール部材が設けられると共に、現像ローラの軸方向両側において感光体と接触するようにして端部シールが現像ローラの軸方向両側を覆うように開口部近傍の現像ハウジングに装着され、この端部シールにおける現像領域よりも現像ローラの回転方向下流側の部分に、上記の現像ローラによって現像剤が搬送される現像剤搬送領域に近接する位置まで突出された下流側突出部が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、上記の現像剤がトナーとキャリアを含む2成分現像剤であり、この現像剤が上記の現像ローラにより磁気ブラシの状態で搬送されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、上記の現像ローラが感光体と対向する位置において感光体とが逆方向に移動するように回転すると共に、上記の下流シール部材の先端が感光体と接触するように設けられていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置において、上記の端部シールにおける下流側突出部が上記の現像ローラと感光体との間で挟持されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置において、上記の下流側突出部における現像ローラの回転方向上流側の突出部分が、現像ローラの回転方向下流側に向けて傾斜して突出されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の画像形成装置において、上記の端部シールにおける現像領域よりも現像ローラの回転方向上流側の部分に、上記の現像剤搬送領域に近接する位置まで突出された上流側突出部が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項6に記載の画像形成装置において、上記の上流側突出部における現像ローラの回転方向下流側の突出部分が、現像ローラの回転方向上流側に向けて傾斜して突出されていることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−258260(P2009−258260A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−105356(P2008−105356)
【出願日】平成20年4月15日(2008.4.15)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】