説明

画像形成装置

【課題】 サンプル印刷を実行する画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 本発明の画像形成装置100は、印刷ジョブを、転写部材1枚単位の印刷プロセスに分割して、該印刷ジョブでの印刷出力の実行を制御する印刷制御手段72と、サンプル印刷出力の要求に応答して、印刷ジョブの印刷設定を判定し、印刷ジョブにセキュリティ制限が付されている場合には、要求のサンプル印刷出力の実行を抑制し、付されていない場合には、印刷制御手段72に対し、印刷ジョブ中の所定の印刷プロセスの複製を割込ませて、要求のサンプル印刷出力を実行させるサンプル印刷出力制御手段70とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、より詳細には、サンプル印刷を実行する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、印刷物の仕上がり品質を重視する傾向がますます強くなり、特に大量印刷においては、指定の印刷設定により所望の仕上がりが得られるか否か、さらには印刷物の品質の経時変化についても見極めることが要求されている。一般に、印刷物の最終的な仕上がりは、感光体、給紙用や搬送用のコロやローラなどの劣化に起因した、用紙先端レジストの誤差、スキューや画像濃度変調などの経時的な品質低下を被る。
【0003】
このような背景から、ユーザ指定の印刷設定による仕上がり状態を確認するために、1部数単位の用紙束をサンプルとして印刷出力する、試し印刷と呼ばれる機能を備える画像形成装置が開発されている。この従来技術は、本番の印刷出力を開始する前に、または、実行中の印刷動作を一時中断して、ユーザ指定の印刷設定によるサンプルの印刷出力を実行し、実際に出力された印刷物を目視にて確認することによって、印刷ジョブを開始または継続するか否かの判断を行なうことを可能とするものである。
【0004】
一方、近年、機密情報の漏洩リスクを回避することが要望としてあり、例えば、ネットワーク・プリンタなどの画像形成装置においては、クライアント・コンピュータから該ネットワーク・プリンタへ印刷ジョブを要求する際に、出力時のパスワードを設定し、本体の操作パネルでパスワードが入力されるまで出力を待機する、所謂、機密印刷機能を持った画像形成装置も開発されている。
【0005】
その他、セキュリティを考慮した画像形成装置としては、例えば、特開2006−341430号公報は、作製されたプリントを容易に受け取れるよう保管できる画像形成装置を提供することを目的として、1オーダ毎にプリントを保管するプリント格納領域を複数備える保管部と、プリント注文に対して受付情報を付与し、プリントをプリント格納領域に格納するとき、受付情報と格納するプリント格納領域の格納位置情報とを関連付けて管理するとともに、受付情報に基づいて、1オーダ分のプリントをプリント格納領域から取り出せる制御部を有する画像形成装置を開示する。
【0006】
また、特開2003−141241号公報は、シリアルナンバーのような記録メディア固有の情報を、プリント注文人とプリント受取人の整合性を判断するための識別情報として用い、整合性が認証された場合に、プリントが保管されたプリント保管ロッカーの鍵を開錠して顧客にプリントを引き渡すプリント端末を開示する。
【特許文献1】特開2006−341430号公報
【特許文献2】特開2003−141241号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来技術の試し印刷機能においては、情報セキュリティを考慮した制御について、これまで検討がなされておらず、一方、画像形成装置が処理する印刷物のなかには、機密印刷設定がなされた印刷ジョブなど、第3者に無断に見られては困る印刷物が含まれる可能性があり、セキュリティ上の観点から充分なものではなかった。また、特許文献1や特許文献2に開示されるようなセキュリティ技術は存在するものの、依然として、情報セキュリティを考慮した試し印刷機能を備える画像形成装置の開発が望まれていた。
【0008】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、実行中の印刷動作を中断させることなく、所定の排紙先へ転写紙1枚単位または1部数単位といった必要に応じた単位のサンプル印刷出力を行なうことを可能としつつ、一方、機密印刷指定などのセキュリティ制限指定が設定された印刷ジョブに対しては、サンプル印刷の実行を抑制して機密性を保つことを可能とする、利便性とセキュリティとを兼ね揃えたサンプル印刷機能を実現する画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するために、サンプル印刷出力の要求に応答して、実行中の印刷ジョブの印刷設定を判定し、該印刷ジョブにセキュリティ制限が付されている場合には、要求のサンプル印刷出力の実行を抑制し、付されていない場合には、実行中の印刷ジョブ中の所定の印刷プロセスの複製を割込ませて、要求のサンプル印刷出力を実行させるとの構成を採用する。印刷ジョブに、例えば機密印刷指定が設定されている場合には、要求されたサンプル印刷出力が抑制される。これにより、第3者に無断で見られては困るような印刷物については、サンプル印刷出力を実行させない制御とすることにより、機密性を保つことを可能とし、一方、通常の印刷ジョブに対しては、利便性を損なわずに、通常のサンプル印刷出力を実現することを可能とする。
【0010】
すなわち本発明によれば、印刷ジョブを、転写部材1枚単位の印刷プロセスに分割して、該印刷ジョブでの印刷出力の実行を制御する印刷制御手段と、
サンプル印刷出力の要求に応答して、前記印刷ジョブの印刷設定を判定し、前記印刷ジョブにセキュリティ制限が付されている場合には、要求の前記サンプル印刷出力の実行を抑制し、付されていない場合には、前記印刷制御手段に対し、前記印刷ジョブ中の所定の印刷プロセスの複製を割込ませて、要求の前記サンプル印刷出力を実行させるサンプル印刷出力制御手段と
を含む画像形成装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を説明するが、本発明の実施形態は、以下の実施形態に限定されるものではない。なお本実施形態では、画像形成装置の一例として、コピー、ファクシミリ、スキャナ、プリント等の画像を扱う複合機能を有する複合機100を用いた例を説明する。
【0012】
図1は、複合機100の実施形態を示す。本実施形態の複合機100は、自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)101と、コンタクトガラス106と、画像読取ユニット150と、画像形成ユニット157と、転写・定着ユニット130とを含み構成される。ADF101は、原稿台102と、給送ローラ103と、給送ベルト104と、排送ローラ105と、原稿セット検知センサ107とを含み構成され、給送ローラ103、給送ベルト104および排送ローラ105は、モータ駆動されている。ADF101は、原稿台102にセットされた原稿束を、一番上方にセットされた原稿から給送ローラ103および給送ベルト104によってコンタクトガラス106上の所定位置へ搬送し、また、画像読取りされた原稿を給送ベルト104および排送ローラ105により排出する。ADF101は、原稿セット検知センサ107により、セットされた原稿が残されていることを検知し、全ての原稿の画像読取りが完了するまで、順次、原稿の給送および排送を行なう。
【0013】
画像読取ユニット150は、露光ランプ151と、第1ミラー152と、第2ミラー155と、第3ミラー156と、レンズ光学系153と、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ154とを含み構成される。画像読取ユニット150は、露光ランプ151から光を放射させ、コンタクトガラス106上の原稿により反射された反射光を、第1ミラー152、第2ミラー155および第3ミラー156より反射させ、レンズ光学系153を経由させて、CCDイメージセンサ154へ導き、画像読取りを行なう。
【0014】
画像形成ユニット157は、レーザダイオードおよびポリゴンミラーを含むレーザ出力ユニット158と、結像レンズ光学系159と、ミラー160と、感光体ドラム115とを含み構成される。画像形成ユニット157は、レーザ出力ユニット158から光ビームを放射させ、放射された光ビームを、結像レンズ光学系159およびミラー160を経由させて、感光体ドラム115へ照射し、感光体ドラム115を像状露光し、静電潜像を形成する。
【0015】
形成された静電潜像は、感光体ドラム115が回動するにつれて現像ユニット127へと搬送される。静電潜像は、現像剤により現像され、感光体ドラム115上に現像剤像が形成され、担持される。現像剤像は、感光体ドラム115の回動につれて、転写・定着ユニット130へと搬送される。転写・定着ユニット130は、給紙カセット108、109、110と、給紙ユニット111、112、113と、縦搬送ユニット114と、搬送ベルト116と、定着ユニット117とを含み構成される。各給紙カセット108〜110に積載された上質紙やプラスチックシートなどの転写部材は、それぞれ各給紙ユニット111〜113により給紙され、縦搬送ユニット114により感光体ドラム115に当接する位置まで搬送される。
【0016】
感光体ドラム115上の現像剤像は、転写バイアス電位の下で搬送ベルト116に静電吸着された転写部材に転写され、転写後、転写部材上に画像が形成される。形成された画像は、定着ユニット117により定着される。定着後の印刷物は、排紙ユニット118により、排紙トレイ119上に排紙される。また、両面印刷を行なう場合、分離爪172を上側にセットすることにより、印刷物は、排紙トレイ119上に導かれずに、両面印刷用給紙ユニット171に一旦ストックされる。その後、両面印刷用給紙ユニット171にストックされた印刷物は、裏面に画像を転写するために再給紙される。画像が両面に形成され定着された両面印刷物は、分離爪172を下側にセットすることにより、排紙トレイ119上に排紙される。
【0017】
なお、本実施形態では、排紙ユニット118により排紙トレイ119上に排紙される構成として説明したが、複合機100と、フィニッシャ装置など他装置とが接続される実施形態においては、接続される装置構成に応じた排紙先へと印刷物が搬送されることとなる。また本実施形態では、単一の感光体ドラムを備える構成として説明してきたが、シアン、マゼンダ、イエローなどの各色の感光体ドラムおよび対応する画像形成ユニットを採用することにより、カラー印刷出力が可能な構成とすることもできる。
【0018】
複合機100は、さらに、IEEE1294、USBなどのパラレル・インタフェース(I/F)、シリアルバス・インタフェース(I/F)、またはイーサネット(登録商標)に接続するためのネットワーク・インタフェース(I/F)などを実装し、例えば、ホスト・コンピュータからのPJL(Printer Job Language)やPDL(Page Description Language)などによって記述された印刷制御命令を解釈して、またホスト・コンピュータ側で設定された印刷設定に従って、画像形成処理を実行したり、ドキュメント蓄積を行なったりすることができる。以下、複合機100を含み構成される画像形成システムの概略を説明する。
【0019】
図2は、複合機100を含み構成される画像形成システム200の実施形態を示した構成図である。図2に示した画像形成システム200は、複合機100と、複合機100と隣接して接続される2段インサータ180と、2段インサータ180と接続されるZ折り装置184と、Z折り装置184とさらに接続されるステープルユニット186と、ステープルユニット186とさらに接続されるパンチユニット188とを含み構成される。2段インサータ180は、挿入用の合紙などをセットするためのトレイ182a、182bとを含み構成され、必要に応じて、印刷出力された転写部材(以下、用紙を例として説明する。)の合間に合紙などを挿入させる。Z折り装置184は、必要に応じて、印刷出力された用紙をZ状に折り込む。ステープルユニット186は、必要に応じて、複合機100により印刷出力された用紙、および2段インサータ180により挿入された合紙からなる用紙束を揃え、ステープル処理を施す。パンチユニット188は、必要に応じて、搬送されてくる用紙に対して、一枚ごとにパンチ処理を施す。
【0020】
図2に示した画像形成システム200は、さらに、排紙スタッカ190、192と、フィニッシャ194とを含み構成される。排紙スタッカ190、192は、印刷出力された用紙をそのトレイ上に積載し、それぞれ、複合機100からの排紙先として指定することができる。フィニッシャ194は、移動排紙トレイ196と、ステープルトレイ198とを含み、それぞれ、複合機100からの排紙先して指定することができる。上記の2段インサータ180、Z折り装置184、ステープルユニット186、パンチユニット188、排紙スタッカ190、192やフィニッシャ194などの各装置は、例えばシリアル接続により複合機100と接続され、複合機100により動作が制御され、連動して画像形成動作および後処理動作を実行する構成とされている。
【0021】
図3は、本実施形態の複合機100のソフトウェア構成およびハードウェア構成を示した概略図である。図3に示した複合機100は、複数の機能を提供するための各種アプリケーションからなるアプリケーション・モジュール層50と、その下位のサービス・モジュール層48と、各種ハードウェア・リソースを含むハードウェア・リソース層46とを含み構成されている。
【0022】
アプリケーション・モジュール層50は、プリント機能を提供するプリンタ・アプリケーション40と、ドキュメント蓄積機能を提供するドキュメントボックス・アプリケーション42とを含み構成されている。アプリケーション・モジュール層50とサービス・モジュール層48との間には、アプリケーション・プログラム・インタフェース(API)44が設けられていて、サービス・モジュール層48の各制御部は、API44に含まれる予め定義された関数によりアプリケーション・モジュール層50の各アプリケーション40,42からの処理要求を受信している。
【0023】
サービス・モジュール層48は、CPU24やエンジン26などのハードウェア・リソースと、アプリケーション・モジュール層50との間に介在し、オペレーティング・システム(OS)30とともに、各種アプリケーション40,42からの処理要求を解釈して、ハードウェア等の各種リソースの獲得要求を発行するソフトウェア群である各種制御部32〜38を含み構成されている。サービス・モジュール層48の各種制御部としては、エンジン制御部32と、出力画像生成部34と、オペレーション・パネル制御部36と、ネットワーク制御部38とを含み構成されている。
【0024】
出力画像生成部34は、上位のアプリケーション40,42などの指示に従い、画像データの合成、縮小、拡大、回転など画像加工を実行する。オペレーション・パネル制御部36は、オペレータと本体制御との間のインタフェースとなるオペレーション・パネル60などのユーザ・インタフェースの制御を行い、各種処理の要求を受付けている。
【0025】
ネットワーク制御部38は、イーサネット(登録商標)などのネットワーク・インタフェース(I/F)28の制御を実行し、各アプリケーション40,42に対して共通に利用可能なサービスを提供する。ネットワーク制御部38は、また、ネットワーク側から各通信プロトコルによって受信したデータを、各アプリケーション40,42に振り分け、各アプリケーション40,42からのデータをネットワーク側に送信する際の仲介を行い、ネットワークを介して、ジョブや各種設定・管理要求を処理している。
【0026】
エンジン制御部32は、スキャナ・エンジンおよびプロッタ・エンジンを含むエンジン26や、HDD22などのハードウェア・リソースを制御し、画像読取動作や印刷動作などを制御する。また本実施形態のエンジン制御部32は、上位のアプリケーション40,42から受領したジョブを、エンジン26で取扱うために各1枚単位の原稿または転写紙レベルの印刷プロセスに分割して、その印刷プロセスを管理する。後述するサンプル印刷出力では、オペレーション・パネル60を介してサンプル印刷出力要求を受領すると、その旨がエンジン制御部32に通知される。通知を受信したエンジン制御部32は、例えば、次にエンジン26に対して印刷出力要求を発行する予定の所定の印刷プロセスについて、印刷出力要求をエンジン26に対して発行するとともに、排紙先指定を変更した印刷出力要求をエンジン26に対して発行することにより、サンプル印刷出力を実現している。
【0027】
複合機100のハードウェア・リソース層46は、各種演算を行なうCPU24と、各種制御プログラムを記憶するROM(図示せず)と、CPU24の作業メモリ領域を提供するメモリ20とを含み構成され、上述のソフトウェア構成、および後述のサンプル印刷出力を実行するための各処理手段は、ROMやHDD22やSDカード(図示せず)などの記憶装置に格納されたプログラム(図示せず)をメモリ20のメモリ領域にロードすることにより実現される。また、複合機100のシステム状態やサンプル印刷出力の排紙先などの設定情報は、NV−RAM(図示せず)に格納される。
【0028】
図4は、本実施形態の複合機100が備えるオペレーション・パネルの概略を示す。図4に示したオペレーション・パネル60は、印刷開始指示を受領するための「PRINT」キー62と、印刷動作を停止させたり、入力をクリアするための「CL/STOP」キー64と、サンプル印刷出力の開始指示を受領するための「試し印刷」キー66と、数字を入力するためのテンキー68と、表示装置と入力装置が一体となったタッチパネル58とを含み構成される。
【0029】
本実施形態では、オペレータは、タッチパネル58に表示されたグラフィカル・ユーザ・インタフェース(以下、GUIと参照する。)を押下することによって、両面印刷の指定、集約印刷や分割印刷の指定、給紙カセットの選択指定、そのほか濃度調整など、予め印刷設定を行い、続いて「PRINT」キー62を押下することによって、ジョブの開始指示を複合機100に対して行なうことができる。またオペレータは、ジョブ実行中に「試し印刷」キー66を押下することによって、サンプル印刷出力の開始指示を複合機100に対して行なうことができる。なお、サンプル印刷出力の開始指示は、複合機100のシステム構成や設定に応じて、専用の「試し印刷」キー66以外にも、ジョブ実行中にもう一度「PRINT」キー62を押下するなどによって行なう構成とすることもでき、特に限定されるものではない。
【0030】
また本実施形態では、オペレータは、テンキー68や、タッチパネル58上にGUIとして表示されるソフトキーを押下することによって、機密印刷指定されたジョブに対して要求されるパスワードを入力し、待機していたジョブの印刷出力を要求することができる。同様に、オペレータは、パスワード保護されたドキュメントに対して要求されるパスワードを入力し、ドキュメントの印刷出力を要求することができる。なお、オペレーション・パネル60への操作は、オペレーション・パネル制御部36により検出され、エンジン制御部32を含むサービス・モジュール層48の各制御部へ通知される。以下、サンプル印刷出力機能について詳細な説明を行なう。
【0031】
図5は、本実施形態の複合機100が有するサンプル印刷出力機能についての主要構成を示したブロック図である。複合機100は、プロッタ・エンジン76と、エンジン制御部32と、オペレーション・パネル制御部36と、アプリケーション74とを含み構成される。アプリケーション74は、図3に示したアプリケーション・モジュール層50の各アプリケーションに対応し、印刷出力処理を含むプリンタ・アプリケーション40およびドキュメントボックス・アプリケーション42とすることができる。アプリケーション74は、オペレーション・パネル60や、IEEE1294やUSBなどのパラレルあるいはシリアルI/Fや、ネットワークI/F28などを介したジョブ実行要求を受領し、また必要に応じてオペレーション・パネル60を介して入力されたパスワードの正当性を検証した後、印刷出力処理を含むジョブ(以下、印刷ジョブとして参照する)を開始させ、エンジン制御部32に対して印刷ジョブスタート要求を発行する。なお、印刷ジョブスタート要求には、機密印刷指定などのセキュリティ制限指定、排紙先指定、両面印刷指定や集約印刷指定などの編集設定、後処理設定、用紙設定、印字設定、リピート部数設定や印刷濃度設定など、種々の印刷出力に関連する印刷パラメータが付属される。
【0032】
エンジン制御部32は、より具体的には、印刷実行制御部72と、サンプル印刷出力制御部70とを含み構成される。エンジン制御部32が印刷ジョブスタート要求を受信すると、印刷実行制御部72は、印刷ジョブスタート要求に付属された印刷パラメータに応じて、印刷ジョブを転写紙1枚単位の印刷プロセスに分割管理する。また、印刷実行制御部72は、上記印刷ジョブについて、転写紙1枚単位および1部数単位で印刷プロセスのスケジュールを管理し、ステープル処理など用紙束単位についても管理する。エンジン制御部32は、印刷実行制御部72による管理の下、印刷ジョブの進行に応じて、転写紙1枚単位の印刷プロセスの印刷出力要求をプロッタ・エンジン76に対して順次発行する。印刷出力要求を受信したプロッタ・エンジン76は、要求された転写紙1枚単位の印刷プロセスの印刷動作を実行し出力する。
【0033】
例えば、プリント・ジョブの場合、ホスト・コンピュータから受取った印刷制御命令から、転写紙1枚単位の印刷画像データが生成され、エンジン制御部32は、電子ソーティング機能を利用して、ページ数m×リピート部数n回分の印刷要求をプロッタ・エンジン76に対して発行し、所定部数のプリント出力を行わせる。また蓄積ファイル印刷ジョブの場合、オペレーション・パネル60を介した指示を受領して、複合機100のHDD22に蓄積されたファイルから転写紙1枚単位の印刷画像データが生成され、エンジン制御部32は、電子ソーティング機能を利用して、ページ数m×リピート部数n回分の印刷要求をプロッタ・エンジン76に対して発行し、所定部数のプリント出力を行わせる。
【0034】
サンプル印刷出力制御部70は、例えば、「試し印刷」キー66の押下を検知したオペレーション・パネル制御部36からのサンプル印刷出力要求の通知を受領して、印刷実行制御部72に対して、サンプル印刷出力のための所定の印刷プロセスを割込ませる。この所定の印刷プロセスとしては、例えば、次にプロッタ・エンジン76に対して印刷出力要求を発行する予定の印刷プロセスを、排紙先指定を変更して複製したものとする。この結果、エンジン制御部32は、予定された印刷プロセスについて、印刷ジョブ開始時の指定通りの印刷指定で印刷出力要求をプロッタ・エンジン76に対して発行するとともに、排紙先指定を変更した印刷設定の印刷出力要求をプロッタ・エンジン76に対して発行し、異なる排紙先へのサンプル印刷出力を実現する。なお、この割り込ませる印刷プロセスとしては、上記以外にも、外部指定の頁に対応する転写紙1枚単位の印刷プロセスを、排紙先指定を変更して複製したものとすることもでき、特に限定されるものではない。割り込ませるタイミングは、サンプル印刷出力の要求を受けた直後のタイミングや、実行中印刷ジョブが完了したタイミングなどとすることができるが、特に限定されるものではない。
【0035】
さらに本実施形態の複合機100のサンプル印刷出力制御部70は、印刷ジョブスタート要求に付属される印刷パラメータを参照し、プリント・ジョブに対する機密印刷指定や、蓄積ファイル印刷ジョブに対するパスワード保護指定など、セキュリティ制限が付されているか否かを判定し、サンプル印刷出力を実行するか抑制するかを決定する。以下、サンプル印刷出力機能における処理フローを説明する。
【0036】
図6は、本実施形態の複合機100が実行するサンプル印刷出力の処理フローを示すフローチャートである。図6に示した処理は、ステップS100から開始され、ステップS101で、ネットワークを介したプリント・ジョブや、オペレーション・パネル60を介した蓄積ファイル印刷ジョブなどの印刷ジョブ実行要求を受領したか否かを判定する。なお、この印刷ジョブにパスワード入力の要求などのセキュリティ制限が付されていた場合には、パスワードの入力および検証されたことをもって、実行要求を受領したものとする。ステップS101で、まだ印刷ジョブ実行要求を受領していないと判定された場合(NO)には、処理をステップS101でループさせ、印刷ジョブ実行要求を受領するまで待受ける。
【0037】
ステップS101で、印刷ジョブ実行要求を受領したと判定された場合(YES)には、処理をステップS102へ分岐させ、アプリケーション74からエンジン制御部32に対して印刷ジョブスタート要求が発行され、印刷実行制御部72は、印刷ジョブスタート要求に含まれる印刷パラメータに応じて印刷ジョブを転写紙1枚単位の印刷プロセスに分割し、転写紙1枚単位および1部数単位で印刷プロセスのスケジュール管理を行なう。なお、印刷ジョブスタート要求に含まれる印刷パラメータは、本実施形態では、機密印刷指定やパスワード保護指定などのセキュリティ制限指定、排紙先指定、用紙指定、リピート部数指定や印刷濃度指定の印刷設定を含み、説明を簡単にするため、ここでは両面印刷指定や集約印刷指定や後処理指定などの印刷設定が含まれていない場合を想定している。
【0038】
続いてステップS103では、これから出力する予定の印刷プロセスの印刷実行条件が成立しているか否かを判定する。ステップS103の印刷実行条件の判定では、例えば、予定の印刷プロセスに設定されている給紙元の給紙カセットが閉じられているか否か、給紙カセットに転写紙が有るか否か、トナー残量が充分有るか否かといった項目について確認が行なわれ、印刷実行条件が成立していない場合(NO)には、エラー通知を行い、印刷実行条件が成立するまで処理をループさせ待機する。一方、ステップS103で、印刷実行条件が成立したと判定された場合(YES)には、処理をステップS104へ分岐させる。
【0039】
続いてステップS104では、サンプル印刷出力要求の通知を受領したか否かを判定し、該通知を受領していなかった場合(NO)には、処理をステップS105へ分岐させる。ステップS105では、印刷実行制御部72は、予定されている印刷プロセスの印刷出力要求をプロッタ・エンジン76に対して発行する。印刷出力要求を受領したプロッタ・エンジン76は、要求の印刷プロセスにかかる印刷を実行し、出力された用紙がジョブの印刷設定が指定する排紙先へ搬送される。
【0040】
ステップS106では、ステップS105での印刷出力要求によって、印刷ジョブ中のすべての印刷プロセスについて印刷出力要求を発行したか否かを判定する。ステップS106で、すべての印刷プロセスについての印刷出力要求の発行が完了したと判定された場合(YES)には、ステップS107へ処理を分岐させる。ステップS107では、印刷ジョブ中のすべての印刷プロセスについて、プロッタ・エンジン76によって印刷出力が正常に完了されたか否かを判定し、完了していないと判定された場合(NO)には、処理をループさせ、すべて正常に完了するまで待機する。ステップS107で、すべて正常に完了していたと判定された場合(YES)には、ステップS108へ分岐させ、処理を終了させる。一方、ステップS106で、印刷ジョブ中すべての印刷プロセスの印刷出力要求の発行が完了していないと判定された場合(NO)には、処理を再びステップS103へ分岐させ、印刷ジョブ中のすべての印刷プロセスについて、順次処理を繰返す。
【0041】
ステップS104で、サンプル印刷出力要求を受領したと判定された場合(YES)には、処理をステップS109へ分岐させる。ステップS109では、処理中の印刷ジョブに付された印刷パラメータを参照し、処理中の印刷ジョブに、機密印刷指定やパスワード保護指定などのセキュリティ制限指定が付されているか否かを判定する。ステップS109で、セキュリティ制限指定が付されていないと判定した場合(NO)には、処理をステップS110へ分岐させ、サンプル印刷出力制御部70は、予め設定された所定のサンプル印刷用の排紙先を指定して、サンプル印刷出力のための印刷プロセスをスケジュールに割込ませる。この後、ステップS105で印刷実行制御部72は、サンプル印刷出力のための印刷プロセスの印刷出力要求をプロッタ・エンジン76に対して発行し、サンプル印刷出力を実行する。そして、サンプル印刷出力された印刷物は、所定の排紙先に搬送される。そして、サンプル印刷出力が実行された後、次のサイクルのステップS105において、サンプル印刷出力のために遅延させられ、当初予定されていた印刷プロセスが実行されることとなる。
【0042】
一方、ステップS109で、処理中の印刷ジョブにセキュリティ制限指定が付されていると判定された場合(YES)には、処理をステップS111へ分岐させる。ステップS111では、タッチパネル58上にサンプル印刷出力が不可である旨のエラー通知を表示させ、要求されたサンプル印刷出力を無効なものとし、続くステップS105では、当初から予定されていた通りの印刷プロセスが実行されることとなる。
【0043】
図7は、印刷ジョブ・スケジュール表の実施形態を示す図である。図7に示した印刷ジョブ・スケジュール表300は、ページ番号を模式的に示しているフィールド300aと、機密印刷指定の有無がエントリされているフィールド300bとを含み構成されている。図7に示すように印刷ジョブ・スケジュール表300は、複数の印刷ジョブ302a,302bを含み、各印刷ジョブ302は、5ページ分の転写紙1枚単位の印刷プロセス304、306、308、310から構成されている。印刷実行制御部72は、図7に示すデータ構造を用いて、印刷ジョブを転写用紙1枚単位の印刷プロセスに分割し、実行のスケジュールを管理している。
【0044】
図7においては、実行スケジュールの進捗状況(T1)および進捗状況(T2)が破線で示され、進捗状況(T1)の時点において、第1ジョブ第1ページ目に対応する印刷プロセス304aが既に印刷動作が完了していることが示されている。また同様に、進捗状況(T2)の時点においては、第1ジョブ302aおよび第2ジョブ第1ページ目の印刷プロセス304bが既に印刷動作が完了していることが示されている。
【0045】
進捗状況(T1)、つまり第1ジョブ第2ページ目の印刷プロセス306aに対応する印刷動作中にサンプル印刷出力要求がなされると、進行中の印刷プロセス306aの次に予定された印刷プロセス308aを含む印刷ジョブ302aに対して、機密印刷指定などのセキュリティ制限指定が付されているか否かが判定され、図7に示すようにフィールド300bに機密印刷指定が存在する場合には、サンプル印刷出力の実行が抑制されることとなる。
【0046】
一方、進捗状況(T2)、つまり第2ジョブ第2ページ目の印刷プロセス306bに対応する印刷動作中にサンプル印刷出力要求がなされた場合、図7に示すように、進行中の印刷プロセス306bの次に予定された印刷プロセス308bを含む印刷ジョブ302bに対して、機密印刷などのセキュリティ制限指定が付されていないため、進行中の印刷プロセス306bに対応する印刷動作が完了した後、予定された印刷プロセス308bの前に割込印刷プロセス312を割り込ませ、サンプル印刷出力を実行させることとなる。なお、図7の例では、実行中印刷プロセス306bの次に予定されていた第2ジョブ第3ページ目の印刷プロセス308bの排紙先設定が変更されたものが割り込むこととなる。
【0047】
なお、上述までの説明では、転写紙1枚単位の印刷プロセスをサンプル印刷出力として割り込ませる場合を例として説明してきた。しかしながら、上記サンプル印刷出力に対応する印刷プロセスとしては、複数の転写紙1枚単位の印刷プロセスからなる1部数単位の印刷プロセスとすることもできる。サンプル印刷出力を部数単位とするか転写紙1枚単位とするかは、印刷ジョブに含まれる印刷設定および目的に応じて、適宜選択することができ、サンプル印刷出力を指示する際にオペレーション・パネル60を介して入力設定されたものを使用することができ、または、予めサンプル印刷出力の設定情報としてNV−RAMなどに格納されたものを参照することができる。
【0048】
図6および図7で示したように、印刷ジョブを転写紙1枚単位および1部数単位の印刷プロセスに分割してスケジュールを管理し、サンプル印刷出力の要求に応答して、予定されていた所定の印刷プロセスの複製を、排紙先設定を変更してスケジュールに割込ませる制御とすることにより、印刷ジョブを中断させること無く、通常とは別の排紙先へサンプル印刷出力することが可能となる。また、実行中の印刷ジョブに付された印刷パラメータから、機密印刷指定やパスワード保護指定などのセキュリティ制限指定が該印刷ジョブに付されているか否かを判定し、セキュリティ制限指定が付された印刷ジョブについては、その印刷ジョブに関するサンプル印刷出力が要求された場合であっても、出力の実行を抑制することにより、サンプル印刷機能による情報漏洩を好適に防止することが可能となる。もって、印刷のスループットを低下させずに、印刷ジョブ中の任意の単位の印刷物の仕上がり品質を確認することを可能としつつ、セキュリティ保護されたサンプル印刷出力機能を実現することが可能となる。
【0049】
図8は、サンプル印刷出力が抑制された場合にタッチパネルの表示画面に表示されるユーザ通知画面の実施形態を示す。ユーザ通知画面400は、機密印刷指定がされているためにサンプル印刷出力ができなかった旨のエラーを、ユーザに通知するためのメッセージ表示402を含んで構成されている。なお、ユーザに対するエラー通知は、タッチパネル58上にユーザ通知画面400を表示させることによって行なうことができるが、特に限定されるものではない。例えば、他の実施形態では、複合機100のオペレーション・パネル60以外にも、所定のインタフェースを介して、ホスト・コンピュータのディスプレイ上に表示させることもできる。さらに他の実施形態では、サンプル印刷出力の排紙先として設定された排紙先、またはその他の排紙先に、ユーザ通知画面400と類似の通知を含むサービスプリントとして印刷出力させることもできる。
【0050】
また、上述の実施形態では、サンプル印刷出力の対象となる印刷ジョブにセキュリティ制限が付されていた場合に、要求されたサンプル印刷出力を抑制し、無効とする制御として説明してきた。しかしながら、他の実施形態では、要求されたサンプル印刷出力を抑制した後、例えば、オペレータにパスワード入力を要求し、パスワードの入力および検証されたことをもって要求のサンプル印刷出力処理の抑制を解除するように構成することもできる。
【0051】
以上説明したように、本実施形態によれば、実行中の印刷動作を中断させることなく、所定の排紙先へ転写紙1枚単位または1部数単位といった必要に応じた単位のサンプル印刷出力を行なうことができ、一方、機密印刷指定などのセキュリティ制限指定が設定された印刷ジョブに対しては、サンプル印刷の実行を抑制して機密性を保つことができる、利便性とセキュリティとを兼ね揃えたサンプル印刷機能を実現する画像形成装置を提供することが可能となる。
【0052】
なお上述では、画像形成装置の一実施形態として、複数機能を備えた複合機を例に説明してきた。しかしながら本発明の実施形態では、画像形成装置は、複写機、印刷機、プリンタなどの他の画像形成装置として構成することもできる。
【0053】
また上記機能は、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)、などのレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語などで記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD、SDカード、MOなど装置可読な記録媒体に格納して頒布することができる。
【0054】
これまで本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】複合機の実施形態を示す図。
【図2】複合機を含み構成される画像形成システムの実施形態を示す構成図。
【図3】本実施形態の複合機のソフトウェア構成およびハードウェア構成の概略図。
【図4】本実施形態の複合機が備えるオペレーション・パネルの概略を示す図。
【図5】本実施形態の複合機が有するサンプル印刷出力機能についての主要構成を示したブロック図。
【図6】本実施形態の複合機が実行するサンプル印刷出力の処理フローを示すフローチャート。
【図7】印刷ジョブ・スケジュール表の実施形態を示す図。
【図8】ユーザ通知画面の実施形態を示す図。
【符号の説明】
【0056】
20…メモリ、22…HDD、24…CPU、26…エンジン、28…ネットワーク・インタフェース(I/F)、30…OS、32…エンジン制御部、34…出力画像生成部、36…オペレーション・パネル制御部、38…ネットワーク制御部、40…プリンタ・アプリケーション、42…ドキュメントボックス・アプリケーション、44…API、46…ハードウェア・リソース層、48…サービス・モジュール層、50…アプリケーション・モジュール層、58…タッチパネル、60…オペレーション・パネル、62…「PRINT」キー、64…「CL/STOP」キー、66…「試し印刷」キー、68…テンキー、70…サンプル印刷出力制御部、72…印刷実行制御部、74…アプリケーション、76…プロッタ・エンジン、100…複合機、101…ADF、102…原稿台、103…給送ローラ、104…給送ベルト、105…排送ローラ、106…コンタクトガラス、107…原稿セット検知センサ、108〜110…給紙カセット、111〜113…給紙ユニット、114…縦搬送ユニット、115…感光体ドラム、116…搬送ベルト、117…定着ユニット、118…排紙ユニット、119…排紙トレイ、127…現像ユニット、130…転写・定着ユニット、140…表示装置、150…画像読取ユニット、151…露光ランプ、152…第1ミラー、153…レンズ光学系、154…CCDイメージセンサ、155…第2ミラー、156…第3ミラー、157…画像形成ユニット、158…レーザ出力ユニット、159…結像レンズ光学系、160…ミラー、171…両面印刷用給紙ユニット、172…分離爪、180…2段インサータ、184…Z折り装置、186…ステープルユニット、188…パンチユニット、190、192…排紙スタッカ、194…フィニッシャ、196…移動排紙トレイ、198…ステープルトレイ、200…画像形成システム、300…印刷ジョブ・スケジュール表、400…ユーザ通知画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷ジョブを、転写部材1枚単位の印刷プロセスに分割して、該印刷ジョブでの印刷出力の実行を制御する印刷制御手段と、
サンプル印刷出力の要求に応答して、前記印刷ジョブの印刷設定を判定し、前記印刷ジョブにセキュリティ制限が付されている場合には、要求の前記サンプル印刷出力の実行を抑制し、付されていない場合には、前記印刷制御手段に対し、前記印刷ジョブ中の所定の印刷プロセスの複製を割込ませて、要求の前記サンプル印刷出力を実行させるサンプル印刷出力制御手段と
を含む画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−61694(P2009−61694A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−231850(P2007−231850)
【出願日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】