説明

画像形成装置

【課題】記録媒体が排出される排出部の上方で生じる結露を抑制することができる画像形成装置を得る。
【解決手段】定着装置38がシート材Pを加熱圧着することで生じる水蒸気を多く含んだ空気を、吸気ファンからの空気流によって排気口48から装置外に排出する場合に、空気の流れる方向が変化すると、そこで結露が生じること考えられる。ここで、排出部42の上方に位置するカバー72の傾斜面72Aは、折曲部を有しないため、空気の流れる方向が変化するとはない。このため、排出部42に積載されるシート材Pの上方で生じる結露を抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、定着装置に隣接してファンが設けられた画像形成装置が記載されている。
【0003】
詳細には、このファンを駆動させることで、定着装置とカバーとの間に形成された通風路にエアの流れを形成し、外気を取りいれつつ装置内部の熱を排紙部方向に放出して装置内部の昇温を防止している。
【特許文献1】特開2000−221867
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、含水した記録媒体を加熱定着することで水蒸気を多く含んだ空気が発生する。この空気を装置外部に排出するにあたって、空気の流れを遮るようにカバー等の折曲部が存在すると、その折曲部に結露が生じやすい。そして折曲部が記録媒体の排出部の上部に位置した場合、結露によって生じた水滴が排出部やこの排出部に排出された記録媒体上に落ちることが考えられる。
【0005】
本発明は、上記問題を考慮し、記録媒体が排出される排出部の上部で結露が生じないようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、記録媒体に形成されたトナー画像を前記記録媒体に加熱定着する定着装置と、前記定着装置によってトナー画像が定着された前記記録媒体を排出する排出ローラと、前記排出ローラから排出された前記記録媒体が積載される排出部と、前記排出ローラの上方に設けられ、装置内の空気を排出する排気口を構成するカバーと、を備え、前記カバーの前記排出ローラ側の面のうち前記排出部の上部に位置する部分は、折曲部を有しないことを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項2に係る画像形成装置は、請求項1の画像形成装置において、前記カバーの前記排出ローラ側の面は、前記折曲部から前記排出部に向かって下方へ傾斜する傾斜面を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項3に係る画像形成装置は、請求項2記載の画像形成装置において、前記折曲部は、記録媒体の除電を行なう除電部材より装置内側に配置されたことを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、請求項3記載の画像形成装置において、前記折曲部は、前記排出ローラの外周面のうち装置外側の位置より装置内側に配置されたことを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、請求項4記載の画像形成装置において、前記折曲部は、前記排出ローラの外周面のうち装置内側の位置より装置内側に配置されたことを特徴とする。
本発明の請求項6に係る画像形成装置は、請求項2〜5何れか1項に記載の画像形成装置において、前記折曲部は、前記定着装置の上部を覆う面から鉛直方向上方にずらして、前記傾斜面を接続することを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項7に係る画像形成装置は、請求項2〜6何れか1項に記載の画像形成装置において、前記傾斜面には、前記記録媒体の排出方向に沿って、板状のリブが設けられることを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項8に係る画像形成装置は、請求項7記載の画像形成装置において、前記傾斜面には、通気孔が設けられることを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項9に係る画像形成装置は、請求項2〜8何れか1項記載の画像形成装置において、前記定着装置の上方には、端部が前記傾斜面に向けて平板状の整流板が設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、記録媒体が排出される排出部の上部で結露が生じないことで、排出部や排出部に積載される記録媒体に水滴が付着することが防止される。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、排気口を狭めて流速を増すことで空気が滞留することが防止でき、折曲部が略垂直に設けられた構成と比して、空気の流れを遮らず、結露が防止される。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、除電部材に水滴が付着し、その水滴が記録媒体へ移ることが防止される。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、結露によって水滴が落下しても、排出部や排出部に積載される記録媒体に付着することが防止できる。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、結露によって水滴が落下しても、排出部や排出部に積載される記録媒体に付着することが防止できるとともに、排出ローラに水滴が付着することが防止できる。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、空気の流れ上に屈曲点が存在せず、結露の発生を抑制することができる。
【0020】
請求項7に記載の発明によれば、ユーザーが排気口から指を入れようとしても、リブによって指の挿入が阻止される。
【0021】
請求項8に記載の発明によれば、排気口から排出される空気の流れを遮ることがなく、通気孔から装置外部に放出することができる。
【0022】
請求項9に記載の発明によれば、空気を平板状の整流板に沿って傾斜面に向けて流すことができ、定着装置の上方に凹凸が形成された場合と比して、空気が滞留することが防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明に係る第1実施形態の一例が採用された画像形成装置を図1から図3に従って説明する。
【0024】
図3に示されるように、画像形成装置10は、筐体であるハウジング12を備え、ハウジング12内にイエロのトナー画像を形成する現像器24Y、マゼンタのトナー画像を形成する現像器24M、シアンのトナー画像を形成する現像器24C、及びブラックのトナー画像を形成する現像器24Kが上から順に上方から配置されている。なお、YMCKを区別する必要がある場合は、符号の後に、Y、M、C、Kのいずれかを付して説明し、YMCKを区別する必要がない場合は、YMCKを省略する。
【0025】
一方、現像器24はドラム状の感光体22や帯電ローラ26等を備えた感光体カートリッジ18として構成され、感光体カートリッジ18Y,M,C,Kはそれぞれが独立して、画像形成装置に脱着可能とされている。さらに、感光体22の表面を露光して静電潜像を形成する各色に対応した光走査装置14が感光体カートリッジ18に隣接して配置されている。
【0026】
また、現像器24Y、24M、24C、24Kに備えられた現像ローラ20は、感光体22の静電潜像をそれぞれイエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーで現像して可視化する。
【0027】
さらに、感光体22のトナー画像をシート材Pに転写する転写ローラ30が感光体22に対向して配置され、画像形成部60を構成している。
【0028】
一方、ハウジング12内の下方部には、記録媒体としてのシート材Pを収容する給紙カセット16が設けられている。この給紙カセット16には、シート材Pを所定のタイミングで送り出すフィードローラ32が設けられており、後述する排出ローラ40まで延びるシート材Pの搬送経路28のうちフィードローラ32と現像器24Kとの間には、挟持搬送ローラ34が設けられると共に、挟持搬送ローラ34の下流側には、光学式のシート材通過センサ36が配置されている。
【0029】
このシート材通過センサ36は、シート材Pの先端を検出するものであり、この検出タイミングに基づいて、各光走査装置14の静電潜像の書込タイミング等が制御される。さらに、現像器24Yの下流側に位置する搬送経路28には、トナー画像を加熱圧着することでシート材Pに定着させる定着装置38が設けられており、この定着装置38の筐体44の内部には、加圧ローラ38Aとヒータを内蔵した加熱ローラ38Bが設けられている。
【0030】
また、定着装置38の上方には、スイッチ類が設けられたコントロールパネル46が設けられている。
【0031】
さらに、定着装置38の下流側には、定着装置38によってトナー画像が定着されたシート材Pを装置外部に排出する排出ローラ40が設けられている。そして、この排出ローラ40は、シート材Pをハウジング12の上面に形成された排出部42に排出するようになっている。
【0032】
また、排出ローラ40の上方には、装置内の空気を装置外部に排気する排気口48を構成するカバー72が設けられている。
【0033】
また、排出ローラ40の下流には、排出されるシート材Pと当り、シート材Pの静電気を除去する除電ブラシ50(除電部材)が設けられている。
【0034】
なお、排気口48を構成するカバー72については詳細を後述する。
【0035】
一方、ハウジング12の内部であって、光走査装置14Yの上方には、吸気ファン64が配設されている。この吸気ファン64は、装置外部から空気を取り込み、装置内部に空気を供給するためのものである。この吸気ファン64による空気、及び空気流は、装置内部の各部分を冷却するために用いられる。
【0036】
また、吸気ファン64の吹き出し側には、ダクト66が配置されており、このダクト66は、吸気ファン64からの空気流を2つに分岐するようになっている。すなわち、ダクト66は、定着装置38の方向に空気流を導くための吹き出し口66Aと、感光体カートリッジ18の方向に空気流を導くための吹き出し口66Bと、を有している。
【0037】
ダクト66の吹き出し口66Aからの空気流は、電子基板84の上方を通過して装置内部の隙間を通りながら定着装置38に向かい、その後は排気口48から装置外部に排出される。つまり、吹き出し口66Aからの空気流は、電子基板84と定着装置38を主として冷却するようになっている。
【0038】
図1に示されるように、吹き出し口66Aからの空気流の流路としては、定着装置38と排出部42の間に形成される第1の通風経路68と、定着装置38とハウジング12の側壁12Aとの間に形成される第2の通風経路70と、がある。
【0039】
つまり、第1の通風経路68は、空気流を定着装置38の手前で定着装置38の近傍を通して排気口48へ導くための通路である。また、第2の通風経路70は、空気流が定着装置38を下方から回り込むように通って排気口48に導くための通路である。このように、定着装置38の全周にわたって定着装置38の近傍を空気流が通るように構成されている。
【0040】
また、図3に示されるように、ダクト66の吹き出し口66Bからの空気流は、光走査装置14の上方を通過して感光体カートリッジ18に導かれる。
【0041】
詳細には、光走査装置14が光源を有すること等により熱が発生し、特にレンズがプラスチックであると熱膨張してしまうことがある。また感光体カートリッジ18は、周囲に配置されている例えば露光ランプや帯電ランプ等からの熱の影響を受ける。更には、現像器24は、現像器24の内部で現像剤を撹拝することにより、キャリヤの摩擦による熱で、現像器24のハウジングと内部の現像剤とが熱を帯びる。そして、現像器24が必要以上に加熱されると、現像剤の帯電不良が発生したりトナーが熱の影響を受けて固化したりする等の問題がある。また、トナーの流動性が低下することによりトナー画像の形成作用にも支障が発生するという問題もある。このため、本実施の形態では、現像器24にも空気流を送って冷却している。
【0042】
したがって、吹き出し口66Bからの空気流は、光走査装置14と感光体カートリッジ18を主として冷却するようになっている。そして感光体カートリッジ18を通過した空気流は、図1における第2の通風経路70に合流し、排気口48へ導かれる。ここで、吹き出し口66Bからの空気流は、排気口48から装置外部へと排気される空気流によって生じる負圧によって引き込まれることによって、第2の通風経路へと導かれる。
【0043】
上記構成による画像形成装置10では、次のようにして画像が形成される。
【0044】
まず、電圧が印加された帯電ローラ26は、感光体22の表面を予定の帯電部電位でマイナス帯電する。
【0045】
続いて、帯電された感光体22上の画像部分が予定の露光部電位になるように光走査装置14で露光を行ない静電潜像が形成される。
【0046】
すなわち、図示しない制御装置から供給された画像情報に基づき、光走査装置14から出射されるレーザをオン・オフすることによって画像情報に対応した静電潜像が感光体22上に形成される。
【0047】
また、現像器24の現像ローラ20には各色毎に予め設定された現像バイアスが印加されており、静電潜像は現像ローラ20の位置を通過する際にトナーで現像され、トナー画像として可視化される。
【0048】
そこで、シート材Pが、感光体22と転写ローラ30で構成される画像形成部60を通り、トナー画像がシート材Pに転写される。この転写されたトナー画像は、定着装置38に備えられた加圧ローラ38Aと加熱ローラ38Bの間を挟持搬送されることで加熱圧着されてシート材Pに定着される。
【0049】
また、トナー画像が定着されたシート材Pは、排出ローラ40によってハウジング12の上面に形成された排出部42へと排出されて積載される。
【0050】
次に、装置内の空気を排出する排気口48を構成するカバー72について図1、図2に従って説明する。
【0051】
図1に示されるように、排気口48を構成するカバー72は、板状とされている。また、カバー72における排出ローラ40側の面は、装置内側(紙面左側)に位置する折曲部76から排出部42へ向って下方へ傾斜する傾斜面72Aを有している。
【0052】
さらに、カバー72の排出ローラ40側の面のうち排出部の上部に位置する部分には、折曲部76を有しない。なお折曲部とは、平面又は曲面が折り曲げられるように構成されたものをいい、傾斜面72Aに沿って水蒸気を含む空気が流れる際に、空気の流れる方向を変化させて結露を生じさせる程度の折り曲げ形状を備えた部位である。本実施例においては、第1の面72Bから傾斜面72Aとを接続するにあたって、略鉛直方向上方に傾斜面72Aをずらしている。
【0053】
さらに、図2に示されるように、この傾斜面72Aには、シート材Pの排出方向に沿って延びる板状のリブ74が設けられている。
【0054】
一方、図1に示されるように、定着装置38の上方には、端部が傾斜面72Aへ至る平板状の整流板78が設けられ、定着装置38によって生じた水蒸気を多く含んだ空気は、整流板78に沿って傾斜面72Aへ流れるようになっている。
【0055】
なお、整流板78は、定着装置38が発する熱がコントロールパネル46へ伝達されるのを遮断する遮蔽板を兼ねている。さらに、シート材Pの排出方向に沿ってリブを設けてもよい。
【0056】
ここで、定着装置38がシート材Pを加熱圧着することで生じる水蒸気を多く含んだ空気を、吸気ファン64(図3参照)からの空気流によって排気口48から装置外に排出する場合に、空気の流れを遮ると、そこで結露が生じやすいと考えられる。
【0057】
しかし、カバー72のうち排出部42の上方に位置する部分(傾斜面72A)は、折曲部76を有しないため、空気の流れを遮らない。このため、排出部42に積載されるシート材Pの上方で生じる結露を抑制することができる。また、これにより、結露による水滴が排出部42に排出されたシート材Pの上に付着するのを防止することができる。
【0058】
また、傾斜面72Aは、装置内側から排出部42に向けて下方へ傾斜しているため、排気口を狭めて流速を増すことで空気が滞留することが防止でき、折曲部が略垂直に設けられた構成と比して、空気の流れを遮らず、結露が防止される。
【0059】
また、折曲部76は除電部材より装置内側に配置されたことにより、折曲部に生じた水滴が除電部材に付着し、その水滴が記録媒体へ移ることが防止される。
【0060】
また、折曲部は前記排出ローラの外周面のうち装置内側の位置より装置内側に配置されており、つまり、図1における排出ローラ40の最も左側の外周面(点)を通り、鉛直方向へ延びる接線上よりさらに左側に折曲部76を配置している。したがって、折曲部76に生じた水滴が排出ローラ40に付着することも防止できる。
【0061】
また、傾斜面72Aには、シート材Pの排出方向に沿って延びるリブ74が設けられている。このため、排気口48から排出される空気の流れを整えること(整流)ができる。
【0062】
さらに、ユーザーが誤って、傾斜面72Aと排出ローラ40の間から指を入れても、リブ74によって指の挿入が阻止される。
【0063】
また、傾斜面72Aにリブ74を設けることで、リブ74を設けていない場合と比較して、カバー72の剛性を高くすることができる。
【0064】
また、定着装置38の上方には、端部が傾斜面72Aへ至る平板状の整流板78が設けられているため、凹凸状の面に沿って空気を傾斜面72Aへ流す場合と比較して、空気の流れを整えること(整流)ができ、さらに、整流板78の表面での結露を抑制することができる。
【0065】
また、第1の面72Bから傾斜面72Aとを接続するにあたって、略鉛直方向上方に傾斜面72Aをずらして第1の面と傾斜面72Aを接続したことにより、空気の流れ上にカバー72の屈曲点が存在せず、結露の発生を抑制することができる。
【0066】
次に本発明の画像形成装置10の第2実施形態を図4に従って説明する。
【0067】
なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0068】
図4に示されるように、この実施形態では第1実施形態のように、カバー72の傾斜面72Aには、リブは設けられておらず、それに替えて、カバー72には、スリット状の通気孔80が設けられている。
【0069】
このため、定着装置38によって生じた水蒸気を多く含んだ空気は、この通気孔80から外部に放出され、排出部42の上方で結露するのを防止することができる。
【0070】
次に本発明の画像形成装置10の第3実施形態を図5に従って説明する。
【0071】
なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0072】
図5に示されるように、この実施形態では第1実施形態とは違い、カバー82の傾斜面82Aは、排出ローラ40の装置内側の端部40Aより、装置内側(紙面左側)の折曲部82Bから傾斜している。
【0073】
ここで、定着装置38によって生じた水蒸気を多く含んだ空気は、ハウジング12の天板12B沿って流れ、折曲部82Bと当り、結露が生じることが考えられる。しかし、折曲部82Bは排出ローラ40の装置内側の端部40Aより装置内側であるため、結露によって水滴が落下しても、排出ローラ40や排出部42に積載されるシート材Pに付着することはない。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の定着装置38、及び排出ローラ40等を示した側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置のカバーに設けられたリブを示した斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る画像形成装置のカバーに設けられた通気孔を示した斜視図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の定着装置38、及び排出ローラ40等を示した側面図である。
【符号の説明】
【0075】
10 画像形成装置
40 排出ローラ
42 排出部
48 排気口
72 カバー
72A 傾斜面
74 リブ
78 整流板
80 通気孔
82 カバー
82A 傾斜面
82B 折曲部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に形成されたトナー画像を前記記録媒体に加熱定着する定着装置と、
前記定着装置によってトナー画像が定着された前記記録媒体を排出する排出ローラと、
前記排出ローラから排出された前記記録媒体が積載される排出部と、
前記排出ローラの上方に設けられ、装置内の空気を排出する排気口を構成するカバーと、を備え、
前記カバーの前記排出ローラ側の面のうち前記排出部の上部に位置する部分は、折曲部を有しないことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記カバーの前記排出ローラ側の面は、前記折曲部から前記排出部に向かって下方へ傾斜する傾斜面を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記折曲部は、記録媒体の除電を行なう除電部材より装置内側に配置されたことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記折曲部は、前記排出ローラの外周面のうち装置外側の位置より装置内側に配置されたことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記折曲部は、前記排出ローラの外周面のうち装置内側の位置より装置内側に配置されたことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記折曲部は、前記定着装置の上部を覆う面から鉛直方向上方にずらして、前記傾斜面を接続することを特徴とする請求項2〜5何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記傾斜面には、前記記録媒体の排出方向に沿って、板状のリブが設けられることを特徴とする請求項2〜6何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記傾斜面には、通気孔が設けられることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記定着装置の上方には、端部が前記傾斜面に向けて平板状の整流板が設けられることを特徴とする請求項2〜8何れか1項に記載された画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2009−69376(P2009−69376A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−236543(P2007−236543)
【出願日】平成19年9月12日(2007.9.12)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】