説明

画像形成装置

【課題】第1のシート積載部の上方に設けられ、第2のシート排出部から排出されたシートを積載する第2のシート積載部を有する奥から手前排紙タイプの胴内排紙型の画像形成装置において、簡単な構成で、第2のシート積載部からのシートの取り出しやすさとシートの視認性とが向上すると共に、装置の高さ、設置面積が大きくならない画像形成装置を実現し提供する。
【解決手段】1ビン排紙トレイ50とスキャナ9との間の上下方向Zに形成される第2のシート排出部用空間の大きさが、シート排出方向Xと直交するシート幅方向Yにおいて、かつ、シート排出方向Xの下流端側において異なり、図1では装置本体3の正面から見て、1ビン排紙トレイ50が右側から左側に向かって下方に徐々に傾斜していることで、開口部5の上下方向Zの大きさが前方左端側が広く形成されるのでシートが取り出しやすく、視認性もよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ等およびこれら少なくとも2つの機能を備えた複合機等の画像形成装置に関し、詳しくは装置本体の占有面積内に形成されるいわゆる胴内空間に、複数のシート積載部を有する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ等およびこれら少なくとも2つの機能を備えた複合機等の画像形成装置において、画像形成部と、この画像形成部にて画像を形成されたシートを画像形成装置本体(以下、単に「装置本体」ともいう)の後方から前方または側方(横)のシート排出方向に排出するシート排出部と、画像形成部の上方にシート排出用の空間を形成するようにして配置された画像読取部(以下、「スキャナ」ともいう)と、画像形成部の上面に設けられシート排出部から排出されたシートを積載するシート積載部とを有する胴内排出型(以下、「胴内排紙型」ともいう)の画像形成装置が知られている。
【0003】
この種の画像形成装置は、シート積載部としての排紙トレイが装置本体の占有面積内に存在するので、画像形成装置を設置した際の占有面積を小さくすることができる等の利点を有している。
胴内排紙型の画像形成装置においては、シート積載部に対してスキャナを、できるだけ間隔を大きく取らないように配置することで、装置の高さ方向を抑え、装置のコンパクト化を図っている。
【0004】
しかし、上記のような胴内排紙型の画像形成装置に複数の排紙先(シート排出部ないしシート積載部)を設け、これらの排紙先に選択的に排紙することで、複写やプリンタ出力用紙とファクシミリ受信の用紙とが混在しないようにした場合、複数の排紙先の一つである1ビントレイとスキャナとが近接しているため用紙の視認性が悪化するとか、シートが取り出ししにくいという不具合があった。
【0005】
特に近年は、ジャム処理や用紙の補給、ユニットの交換手順をアニメーション表示するなどして装置の詳細情報をユーザに分かりやすく表示するために操作パネル等の操作部が大型化する傾向があり、そういった大きな操作部の場合には1ビントレイの視認性悪化は顕著となってしまう。
【0006】
従来、胴内排紙型の画像形成装置において、シート積載部である排紙トレイからのシートの取り出し性や視認性を向上させる技術としては、次のような種々の提案がなされている(例えば、特許文献1〜4参照)。
【0007】
特許文献1(特開2002−173262号公報)では、排紙部に移動可能に設けられた排紙トレイを、排紙された用紙ごと自動的に前面側に移動させるようにして、用紙の取り出しやすさを向上させている。
【0008】
特許文献2(特許第3526969号公報)では、画像形成部を収納している装置筺体上面に形成されている排紙トレイの一部に凹みを設け、その凹みの底面を傾斜させることでシートの取り出しやすさを向上させている。
【0009】
特許文献3(特許第2688458号公報)では、その図6および図7に示されているように、シート積載部に直接シートを排出せずに、シート積載部の低く構成された部分に排紙トレイを上下方向に揺動可能に配置し、トレイ駆動手段によって排紙トレイを上方向に揺動させることでシートの取り出しやすさを向上させている。
【0010】
特許文献4(特開2003−54820号公報)では、排紙トレイに切り欠きを形成することなく1ビントレイであるインナートレイを、鉛直軸を中心として水平方向に回動させることでシートの取り出しやすさを向上させている。
【0011】
【特許文献1】特開2002−173262号公報
【特許文献2】特許第3526969号公報
【特許文献3】特許第2688458号公報(図6、図7)
【特許文献4】特開2003−54820号公報
【特許文献5】特開平8−339106号公報
【特許文献6】特開2007−65274号公報
【特許文献7】特開2007−84210号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、特許文献1では、排紙された用紙ごと排紙トレイを自動的に前面側に移動させるものであるから、構成が複雑であり、大幅なコストアップが避けられないという問題点がある。
【0013】
特許文献2では、排紙トレイの一部に凹みを設け、その凹みの底面を傾斜させることで、手が入れやすくなり、排紙トレイ上のシートの取り出し性が向上している。しかしながら、第2のシート積載部としての1ビントレイを想定した場合では、このトレイの一部を切り欠けば上記のような凹部を設けなくてもよく、1ビントレイに凹部を設ける効果がない。また、排紙トレイ上のシートの視認性は向上しないという問題点もある。
【0014】
特許文献3では、排紙トレイを上方に揺動させることでシートの視認性とシートの取り出し性を向上させているが、排紙トレイを上下に揺動させる機構、駆動手段と状態を検知する検知手段が必要なため、構成が複雑となり、大幅なコストアップが避けられないという問題点がある。
【0015】
特許文献4では、1ビントレイであるインナートレイを、鉛直軸を中心として水平方向に回動させることでシートの取り出し性を向上させているが、インナートレイを回動させる機構、駆動手段と状態を検知する検知手段が必要なため、構成が複雑となり、大幅なコストアップが避けられないという問題点がある。また、インナートレイの回動を手動または操作部からの操作で行うことになっており、ユーザがインナートレイにシートが排出されたことを知っていることが前提であって、つまりシートの視認性向上の効果はない。
【0016】
図6および図7を参照して、従来の胴内排紙型の画像形成装置において、1ビントレイからのシートの取り出し性および視認性について説明する。
図6および図7は、従来の胴内排紙型の画像形成装置1000、2000を簡略的に示している。画像形成装置1000は、図6(a)において、画像形成装置1000の紙面に対向する側(紙面手前側)にユーザが位置して画像形成装置1000の操作を行うタイプであり、画像形成されたシートのシート排出方向Xが図6(a)において左側から右側に設定された横排紙の一例を示している(例えば、特許文献5参照)。
【0017】
図6(a)および図6(b)において、画像形成部500側で例えばファクシミリ信号に基づいて画像形成された用紙等のシート(図示せず)は、第2のシート排出部としての第2のシートローラ対480によってシート排出方向Xに排出され、画像形成部500とスキャナ900との間に形成された胴内空間に複数のシート積載部として配設された第2のシート積載部としての1ビントレイ700上に選択的に積載される。なお、図6(a)において、600は第1のシート積載部としての排紙トレイである。
【0018】
横排紙の画像形成装置1000では、図6(b)に拡大して示すように、通常、1ビントレイ700上に排出・積載されたシートの後端揃え等を行うために、1ビントレイ700の形状は、1ビントレイ700の下流側からシートローラ対480寄り側である1ビントレイ700の上流側に向けて下方に傾斜するように形成されている。このように、1ビントレイ700の上流側とスキャナ900との間の上下方向Zのスペース高さhが1ビントレイ700の下流側とスキャナ900との間のそれよりも広く設定されているので、ユーザは図6(b)の紙面に対向する正面側から破線の丸で示すスペースjに手を入れて積載された図示しないシートを容易に取り出すことができる。
【0019】
一方、画像形成装置2000は、図7に示すように、画像形成装置2000の右側にユーザが位置して画像形成装置2000の操作を行うタイプであり、画像形成されたシートのシート排出方向Xが図7において左側(後方)から右側(前方)に設定されていて、奥から手前排紙の一例を示している。奥から手前排紙の例としては、特許文献6および7等も挙げられる。
図7において、画像形成部2000側で画像形成された用紙等のシート(図示せず)は、図示しないシート排出部からシート排出方向Xに排出され、画像形成部550上面に形成されたシート積載部650上に積載される。同図において、210は画像形成部550とスキャナ950との間に形成された胴内空間を示す。
【0020】
図6(b)に示したように、画像形成装置1000においては、1ビントレイ700の上流側とスキャナ900との間の上下方向Zのスペース高さhが1ビントレイ700の下流側とスキャナ900との間のそれよりも広く設定されているので、ユーザは図6(b)の紙面に対向する正面側から破線の丸で示すスペースjに手を入れて積載された図示しないシートを容易に取り出すことができる。
しかしながら、奥から手前排紙タイプの画像形成装置2000に、画像形成装置1000の1ビントレイ700を適用した場合には、画像形成装置1000の正面側(図7において右側)は1ビントレイ700とスキャナ950との間のスペースが狭くなってしまうので、シートが取り出しにくくなるという問題点がある。
【0021】
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、画像形成部と、この画像形成部にて画像を形成されたシートを画像形成装置本体の後方から前方のシート排出方向に排出する第1のシート排出部と、画像形成部の上方にシート排出用の空間を形成し、該空間のシート排出方向下流端側にシートを取り出すための開放部を形成するようにして配置された画像読取部と、画像形成部の上面に設けられ、第1のシート排出部から排出されたシートを積載する第1のシート積載部と、第1のシート排出部と画像読取部との間にシートをシート排出方向に排出する第2のシート排出部と、第1のシート積載部の上方に設けられ、第2のシート排出部から排出されたシートを積載する第2のシート積載部とを有する胴内排紙型の画像形成装置において、簡単な構成でコストアップを最低限に抑え、第2のシート積載部からのシートの取り出しやすさとシートの視認性とが向上すると共に、装置の高さ、設置面積が大きくならない画像形成装置を実現し提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明は、上述の課題を解決するとともに上述の目的を達成するために、請求項毎の発明では、以下のような特徴ある手段・構成を採っている。
すなわち、請求項1記載の発明は、画像形成部と、前記画像形成部にて画像を形成されたシートを画像形成装置本体の後方から前方のシート排出方向に排出する第1のシート排出部と、前記画像形成部の上方にシート排出用空間を形成し、該シート排出用空間の前記シート排出方向下流端側にシートを取り出すための開放部を形成するようにして配置された画像読取部と、前記画像形成部の上面に設けられ、第1のシート排出部から排出されたシートを積載する第1のシート積載部と、第1のシート排出部と前記画像読取部との間に、前記画像形成部にて画像を形成されたシートを前記シート排出方向に排出する第2のシート排出部と、第1のシート積載部の上方に設けられ、第2のシート排出部から排出されたシートを積載する第2のシート積載部とを有し、第2のシート積載部と前記画像読取部との間の上下方向に形成される第2のシート排出部用空間の大きさが、前記シート排出方向と直交するシート幅方向において、かつ、前記シート排出方向下流端側において異なることを特徴とする画像形成装置である。
【0023】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、第2のシート積載部は、前記シート幅方向に傾斜していることを特徴とする。
【0024】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の画像形成装置において、前記シート幅方向における第2のシート排出部用空間の大きさが、前記シート排出方向の上流側で等しく、前記シート排出方向の下流端側で異なることを特徴とする。
【0025】
請求項4記載の発明は、請求1ないし3の何れか一つに記載の画像形成装置において、第2のシート積載部は、前記シート排出方向の上流側で前記画像形成装置本体に係止され、前記シート排出方向の下流側で支持手段を介して前記画像読取部に係止されていて、前記支持手段は、第2のシート排出部用空間が小さい側に配置されていることを特徴とする。
【0026】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか一つに記載の画像形成装置において、第2のシート積載部は、そのシート積載面にシートを係止するシート係止手段を有し、前記シート係止手段は、第2のシート排出部用空間が前記シート幅方向で大きい側の第2のシート積載部に設けられ、前記シート幅方向のシートの移動を規制するシート側端面係止部であることを特徴とする。
【0027】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の画像形成装置において、前記シート係止手段は、第2のシート積載部の前記シート排出方向の下流端部における前記シート幅方向に沿って設けられ、前記シート排出方向のシート先端の移動を規制する、上方に傾斜したシート先端面係止部であることを特徴とする。
【0028】
請求項7記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、前記画像読取部における前記シート排出方向下流側に操作部を備え、第2のシート積載部における前記傾斜部分の少なくとも一部は、前記操作部と重合していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、上記課題を解決して新規な画像形成装置を実現し提供することができる。請求項毎の発明の効果を挙げれば、以下のとおりである。
請求項1、2記載の発明によれば、第2のシート積載部と画像読取部との間の上下方向に形成される第2のシート排出部用空間の大きさが、シート排出方向と直交するシート幅方向において、かつ、シート排出方向下流端側において異なると共に、第2のシート積載部はシート幅方向に傾斜していることにより、例えば、第2のシート排出部用空間を、画像形成装置本体の正面から見て左右のどちらかを大きく形成することで、第2のシート積載部と画像読取部との間の開放部が上下方向に広がるので、第2のシート積載部からのシートの取り出しやすさとシートの視認性とが向上する。同時にその反対側は、第2のシート積載部と第1のシート積載部との間の上下方向に形成される空間(以下、「第1のシート排出部用空間」という)が大きく形成されることで、第2のシート積載部と第1のシート積載部との間の開放部が上下方向に広がるので、第1のシート積載部からのシートの取り出しやすさとシートの視認性とが向上する。また、前記開放部の片側のみ上下方向に大きく形成したので、簡単な構成で、装置の高さ、設置面積が大きくならない。
【0030】
請求項3記載の発明によれば、シート幅方向における第2のシート排出部用空間の大きさが、シート排出方向の上流側で等しく、シート排出方向の下流端側で異なることにより、第2のシート排出部用空間におけるシート幅方向の大きさがシート排出方向の上流側では均等であるため、第1と第2とのシート排出部の間隔を第2のシート積載部のシート積載容量に必要とされる以上に大きくする必要がないので、装置高さを大きくすることなく、シートの取り出しやすさと視認性を向上することができる。
【0031】
請求項4記載の発明によれば、第2のシート積載部は、シート排出方向の上流側で画像形成装置本体に係止され、シート排出方向の下流側で支持手段を介して画像読取部に係止されていて、支持手段は、第2のシート排出部用空間が小さい側に配置されていることにより、第2のシート排出部用空間が大きい側は支持手段がないので、シートの取り出しやすさや視認性、ジャム処理のしやすさを犠牲にせずに、第2のシート積載部を支持できる。また、画像読取部との上下方向の距離が短い側に支持手段を配置したので、支持手段の強度を確保することも容易である。
【0032】
請求項5記載の発明によれば、第2のシート積載部は、そのシート積載面にシートを係止するシート係止手段を有し、シート係止手段は、第2のシート排出部用空間がシート幅方向で大きい側の第2のシート積載部に設けられ、シート幅方向のシートの移動を規制するシート側端面係止部であることにより、第2のシート積載部におけるシート幅方向から複数枚のシートが落下することを未然に防止できる。
【0033】
請求項6記載の発明によれば、シート係止手段は、第2のシート積載部のシート排出方向の下流端部におけるシート幅方向に沿って設けられ、シート排出方向のシート先端の移動を規制する、上方に傾斜したシート先端面係止部であることにより、第2のシート積載部におけるシート排出方向の下流端部から複数枚のシートが落下することを確実かつ未然に防止できる。
【0034】
請求項7記載の発明によれば、画像読取部におけるシート排出方向下流側に操作部を備え、第2のシート積載部における傾斜部分の少なくとも一部は、操作部と重合していることにより、操作部と第2のシート積載部とが重合(オーバーラップ)しても、第2のシート積載部の下流端側の傾斜部分により、第2のシート積載部と操作部との間の空間を大きくすることなくシートの取り出し性、視認性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)を説明する。各実施形態等に亘り、混同の虞がない限り同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
【0036】
以下、図を参照して本発明の一実施形態を説明する。まず、図1および図2を参照して、本実施形態に係る画像形成装置の全体構成とともに動作を説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置1を前方やや斜め左上から見た外観斜視図、図2は、その画像形成装置1の内部構成の一例を示す概略的な縦断面図である。
【0037】
図1および図2に示した画像形成装置1は、画像形成装置本体(以下、単に「装置本体」という)3のほぼ中央に配置され、シートに画像を形成する後述の画像形成手段等を備えた画像形成部2と、画像形成部2にて画像を形成されたシートを装置本体3の後方から前方のシート排出方向Xに排出する第1のシート排出部4と、画像形成部2の上方にシート排出用空間としての胴内空間11、11’を形成し、胴内空間11、11’のシート排出方向Xの下流端側に画像形成済みのシート(図示せず)を取り出すための開放部としての開口部5、5’を形成するようにして配置された画像読取部9と、画像形成部2の上面に設けられ、第1のシート排出部4から排出されたシート(図示せず)を積載する第1のシート積載部としての本体排紙トレイ6と、本体排紙トレイ6と画像読取部9との間にシート(図示せず)をシート排出方向Xに排出する第2のシート排出部8と、本体排紙トレイ6の上方に設けられ、第2のシート排出部8から排出されたシート(図示せず)を積載する第2のシート積載部としての1ビン排紙トレイ50とを有している。
【0038】
図1ではその一部を二点鎖線で、図2では実線で示すように、装置本体3の上部には、装置本体3の背面側に位置するスペーサ部としての支柱13を介して画像読取部(以下、「スキャナ」という)9が設けられている。スキャナ9の上には、原稿給送装置としての自動原稿給送装置(以下、「ADF」という)10が配置されている。
【0039】
スキャナ9は、その上面に図示しないスリットガラスとコンタクトガラスが設けられており、その下には原稿を読み取る公知の読取手段1200が設けられている。読取手段1200は、上記シート排出部の排紙方向に対して直交する方向に移動して原稿を読み取る光学系を有し、具体的な構成は、例えば特許第3449870号公報に記載されているものと同様である。
ADF10は、上記シート排出部の排紙方向に対して直交する方向に移動して原稿を搬送する搬送手段を有し、具体的な構成は、例えば特許第3449870号公報の段落「0013」〜「0021」に記載されている内容と同様である。
【0040】
図1では二点鎖線で、図2では実線で示すように、装置本体3の正面側には、画像形成動作またはスキャナ9で原稿を読み取る動作に必要な指示手段および表示手段を含んで構成された操作部7が配置されている。操作部7は、操作パネルとも呼ばれ、表示手段としての液晶ディスプレイ(図示せず)と、テンキー、スタートキー等を含むハードキー(図示せず)、各種LED(発光ダイオード装置)などが一つの面に配置されている周知の構成をなす。
【0041】
さらに、スキャナ9の下面と1ビン排紙トレイ50の上面との間には胴内空間11が形成されている。また、1ビン排紙トレイ50の下面と画像形成部2の上面との間にも胴内空間11’が形成されている。胴内空間11、11’は、画像形成済みのシートをシート排出方向Xに排出する排紙空間である。
胴内空間11のうち上下方向Zの空間が、第2のシート排出部用空間に相当する。胴内空間11’のうち上下方向Zの空間が、第1のシート排出部用空間に相当する。
【0042】
1ビン排紙トレイ50から画像形成済みのシート(図示せず)を取り出すための開放部としての開口部5は、第2のシート排出部用空間におけるシート排出方向X下流端側に形成される。
本体排紙トレイ6から画像形成済みのシート(図示せず)を取り出すための開放部としての開口部5’は、第1のシート排出部用空間におけるシート排出方向X下流端側に形成される。
【0043】
図1等において、Yは、シート排出方向Xと直交するシート幅方向を、Zは、シート排出方向Xおよびシート幅方向Yと直交する上下方向を示している。
1ビン排紙トレイ50に排出・積載されたシートは、後述するように、装置本体3の前面側(操作面側)に形成された開口部5における図1の前方左端側から容易に取り出すことができる。1ビン排紙トレイ50の配置・形状等の構成の詳細は、後述する。同様に、本体排紙トレイ6に排出・積載されたシートは、装置本体3の前面側(操作面側)に形成された開口部5’における図1の前方右端側から容易に取り出すことができる。
【0044】
図2を参照して、装置本体3の内部構成を説明する。装置本体3の前面側には、手差しトレイ100が装置本体3に対して開閉自在に設けられており、手差しトレイ100上の記録紙や転写紙あるいは用紙等のシート(図示せず)は給紙コロ101によって、画像形成部2に給送される。手差しトレイ100が装置本体3に対して図1に示すように閉じられたとき、その裏面側(装置正面に露出する側)が装置本体3の外装をなす外装カバー100aとなっている。
【0045】
装置本体3の内部には、下側に給紙部15が、上側に画像形成部2を構成する作像部27と、定着装置29が設けられている。
給紙部15は、シートPが積載収容される給紙トレイ19と、給紙コロ21等を有している。給紙コロ21の図中矢印方向の回転によって給送されたシートPは、搬送ローラ対23により搬送され、レジストローラ対25によりスキューを修正された後、所定のタイミングで作像部27の転写部位へ搬送される。
図2に示す給紙部15は、装置本体3に対して挿脱自在に構成された給紙カセット16を有して構成されている。給紙カセット16には挿脱操作するための取っ手16aが形成されている(図1参照)。
【0046】
本実施形態例では、1段の給紙カセット16で説明したが、この給紙カセットはユーザの所望するところにより、何段にも増設して増設カセットにすることが可能である。
【0047】
作像部27は、像担持体としての感光体ドラム31と、転写手段としての転写ローラ33等を有している。
図示しないが、感光体ドラム31の周囲には、周知の作像手段が配置されており、周知の電子写真プロセスにより画像形成が行われる。すなわち、感光体ドラム31の周囲には、それぞれ図示を省略した、帯電手段、露光手段、現像手段、クリーニング手段、除電手段等が配置されており、感光体ドラム31上に静電潜像を形成してそれをトナーで可視像化した後、所定のタイミングで到達するシートPまたは手差しトレイ100から給送されたシート(説明を簡素化するため「シートP」として以下説明する)に転写ローラ33によりトナー像が静電的に転写される。
【0048】
定着装置29は、定着ローラ35と加圧ローラ37等を有しており、シートP上に転写されたトナーを加熱・溶融してトナー像を用紙Pに定着する。定着を終えたシートPは定着排紙ローラ対39により下流側へ搬送される。
給紙部15からのシートPの搬送は、第1の搬送路40により案内されながら前記した各種ローラ等の搬送手段によって搬送される。
【0049】
第1の搬送路40の下流には、シート排出部4とシート排出部8が設けられている。シート排出部4は、第1の搬送路40から分岐して本体排紙トレイ6に連通・接続した第1の排出搬送路41と、第1の排出搬送路41の下流端に設けられ、シートPを排出する第1の排紙ローラ対45と、シートPを検知するシート検知手段としての用紙センサ47とを有する。
シートPは、シート排出部4における第1の排出搬送路41を経由して搬送・案内され、第1の排紙ローラ対45によってシート排出方向Xに排出されて、画像面が下向きの状態(フェースダウン)で本体排紙トレイ6上に積載される。
【0050】
第1の排出搬送路41と第2の排出搬送路42との分岐部には、分岐爪46が設けられている。
シート排出部8は、第1の搬送路40および第1の排出搬送路41から分岐して1ビン排紙トレイ50に連通・接続した第2の排出搬送路42と、第2の排出搬送路42の下流端に設けられ、例えば、図示しないファクシミリ装置等からの信号に基づいて上述と同様の工程で画像形成部2で画像形成されて搬送されてくるシートPを排出する第2の排紙ローラ対48とを有する。
例えば、図示しないファクシミリ装置等からの信号に基づいて上述と同様の工程で画像形成部2で画像形成されて搬送されてくるシートPは、分岐爪55および分岐爪46により第2の排出搬送路42に導かれる。シートPはシート排出部8における第2の排出搬送路42を経由して搬送・案内され、第2の排紙ローラ対48によってシート排出方向Xに排出されて、画像面が下向きの状態(フェースダウン)で1ビン排紙トレイ50上に積載される。
【0051】
作像部27および定着装置29と給紙部15との間には、シートPの両面に画像形成をする場合に用いられるシート反転部49が設けられている。
シート反転部49は、定着装置29の下流近傍において第1の搬送路40から分岐する反転搬送路51と、該反転搬送路51の上部から分岐してレジストローラ対25の上流側にて第1の搬送路40に合流する再給紙搬送路53を有している。
第1の搬送路40と反転搬送路51との分岐部には分岐爪55が、反転搬送路51と再給紙搬送路53との分岐部には分岐爪57がそれぞれ設けられている。
【0052】
両面モードの場合、片面に画像を形成されたシートPは、分岐爪55により反転搬送路51に導かれ、搬送ローラ対61により所定量スイッチバック搬送され、反転搬送路51で略垂直に保持された後、シートPの後端が先端となって分岐爪57により再給紙搬送路53に導かれる。
シートPは、再給紙搬送路53を複数の搬送ローラ対63により搬送され、作像部27の転写部位へ向けて再給紙される。
【0053】
図1〜図6を参照して、1ビン排紙トレイ50の配置・形状等の詳細構成および動作を説明する。図1に示すように、本実施形態では、1ビン排紙トレイ50とスキャナ9との間の上下方向Zに形成される第2のシート排出部用空間の大きさが、シート幅方向Yにおいて、かつ、シート排出方向Xの下流端側において異なることを大きな特徴としている。
上記特徴に加え、1ビン排紙トレイ50は、シート幅方向Yに傾斜していると共に、シート幅方向Yにおける第2のシート排出部用空間の大きさが、シート排出方向Xの上流側で等しく、シート排出方向Xの下流端側で異なることを特徴としている。
【0054】
図1に示すように、1ビン排紙トレイ50のシート積載面50a(図3参照)の上流側は、シート幅方向Yにおいて第2の排紙ローラ対48と略水平に形成されていて、下流になるにしたがってシート積載面50aは徐々に左下向きに傾斜している。
すなわち、1ビン排紙トレイ50の図1において前方左端側は、前方右端側より開口部5(図2参照)の上下方向の大きさが大きく形成されることで、1ビン排紙トレイ50上のシートの視認性が良く、シート取り出しが容易になっている。
1ビン排紙トレイ50の下流端側の上記左下向きの傾斜と、図3に示す傾斜面50bおよび壁面50cとによって、1ビン排紙トレイ50に排出されたシートが1ビン排紙トレイ50の下流方向に脱落することや、不揃えになるのを防止している。
【0055】
1ビン排紙トレイ50の図1において前方右端側は、シート排出方向Xの上流から下流に向かって、下流端側がスキャナ9により近づくよう傾斜していて、前方左端側より開口部5’(図2参照)の上下方向の大きさが大きく形成されることで、本体排紙トレイ6上のシートの視認性が良く、シートの取り出しが容易になっている。
【0056】
1ビン排紙トレイ50のシート搬出方向Xの上流側は、下流側の非シート積載面領域で1ビン排紙トレイ50に一体的に形成された、支持手段としてのトレイ支持部材52を介して、図示しないネジ等の締結手段や適宜の嵌合手段でスキャナ9に係止・固定されている。説明が前後するが、スキャナ9は装置本体3側に固定されている。このように、トレイ支持部材52は、スキャナ9と1ビン排紙トレイ50との間の上下方向Zに形成される第2のシート排出部用空間が小さい側(本実施形態例では図1の右側)で係止されていて、第2のシート排出部用空間が広い側にはトレイ支持部材がないので、1ビン排紙トレイ50上のシートの視認性が良く、シートの取り出しが容易になる。
【0057】
図3を参照して、1ビント排紙トレイ50の形状を説明する。1ビント排紙トレイ50は、そのシート積載面50aにシートを係止するシート係止手段(もしくはシート移動規制手段)としてのシート先端面係止部(もしくはシート先端面規制部)と、シート側端面係止部(もしくはシート側端面規制部)とを有している。
すなわち、1ビン排紙トレイ50におけるシート排出方向Zの下流端部には、シート幅方向Yに沿ってシート排出方向Xのシート先端の移動を規制する、上方に傾斜したシート先端面係止部としての傾斜面50bが設けられている。
【0058】
また、1ビン排紙トレイ50上方の第2の排出部用空間(スキャナ9と1ビン排紙トレイ50との間の上下方向Zに形成される空間)が大きく・広い側のシート幅方向Yの一側端部(図1において左側)には、シート幅方向Yのシートの移動を規制するシート側端面係止部としての壁面50cが設けられている。この壁面50cにより、勢い良く排出されたシートが1ビン排紙トレイ50上から飛び出すことや、落下するのを防止している。
【0059】
図4に二点鎖線で示すように、1ビン排紙トレイ50とほぼ同じ大きさのシートは、シートの先端が1ビン排紙トレイ50の下流先端にまで排出・搬送され、また小サイズシートの場合は、排出された勢いと1ビン排紙トレイ50の傾斜によってシートの自重で1ビン排紙トレイ50の下流先端の第2の排出部用空間の広い部分に搬送されるので、1ビン排紙トレイ50先端の空間の広い部分、すなわち図1における前方左端部の開口部5(図2参照)からシートが視認可能であり、シートの取り出しも容易に行うことができる。
【0060】
また、シートが視認できることと第2の排出部用空間が広くなっていることから、ユーザは直感的にそこからシートを取り出すことを理解できる。例えば、1ビン排紙トレイ50上にシートがあることを検知してユーザに知らせるLED(発光ダイオード)なども、第2の排出部用空間が広くなっている側に配置すると更に効果的である。さらには、切欠部50dを設けて、シートをつまみやすくすることで、さらにシートの取り出しを容易に行うことができる。
【0061】
また、1ビン排紙トレイ50上の一部、第2の排出部用空間が広くなっている側に凹部(もしくは窪み)50eを設けている。これにより、第2の排紙ローラ対48から飛ばされた小サイズシートを凹部50eに落下させて積載することによって、小サイズシートの積載順序が狂わないようになっていると共に、図4に二点鎖線で示すように、1ビン排紙トレイ50とほぼ同じ大きさのシートPが凹部50eの傾斜面形状に撓まさせることで、そのシートPをつまみやすくシートの取り出が容易になる。
【0062】
説明が前後するが、本実施形態のシート排出方法は、搬送されてくるシート(用紙)Pのシート幅方向Yの中心位置がシートサイズ毎に異ならず同じであるいわゆる「センター排紙基準」方式を採用している。そのため、図5に示すように、胴内空間11(図2参照)に設けられた1ビン排紙トレイ50は、その中心であるシート排出部幅中心C50がシートPのシート幅方向Yの中心と一致している。
図5に示すように、凹部50eの形成領域は、図中破線で示す小サイズシートPが図示しない第2の排紙ローラ対から排出されたときに、小サイズシートPの少なくとも先端部の一部と重合する領域に形成されている。
【0063】
図3等に示した1ビント排紙トレイ50は、傾斜面50b、壁面50c、切欠部50d、凹部50eおよびトレイ支持部材52を安価に製作するために、例えば射出用金型等によって適宜の樹脂で一体成形で設けられている例で説明したが、上記利点をそれ程望まなくてもよい場合には、傾斜面50b、壁面50cおよびトレイ支持部材52は別部材で設けることも可能である。
【0064】
上述したとおり、本実施形態によれば、1ビント排紙トレイ50の配置・形状において、シート排出方向Xの上流側では、従来の画像形成装置(例えば図6および図7の画像形成装置1000と2000とを組み合わせたものに相当)と同様に配置され、シート幅方向Yおよびシート排出方向Xの下流端側において上述したような形状変更で済む構成であり、非常に簡単な構成であることは明らかである。そして、上述した利点・効果を奏することも無論である。
【0065】
操作部7の配置について補説する。図1および図2において、操作部7は、スキャナ9の前方で幅方向(装置左右方向)に延びて設けられている。1ビント排紙トレイ50の下流端は、操作部7と上下方向Zに重合(オーバーラップ)している。凹部50eは、操作部7の真下にオーバーラップするように配置されている。
図2では、操作部7がスキャナ9の前面に設けられているが、この形態に限られない。例えば、操作部7を装置本体3の前面側に設け、1ビント排紙トレイ50の下流端がスキャナ9とオーバーラップするようにして、スキャナ9を前方に配置してもよい。この構成により、図2に比べて、スキャナ9における装置後方の突出量を抑えることができ、装置が小型化できる。またこの構成により、1ビント排紙トレイ50とスキャナ9とがオーバーラップしても、凹部50eによりシート取り出し性、視認性が図2と同様に維持される。
【0066】
本発明は、上述した実施形態の胴内排紙型の画像形成装置に限らず、画像形成部と、画像形成部にて画像を形成されたシートを画像形成装置本体の後方から前方のシート排出方向に排出する第1のシート排出部と、画像形成部の上方にシート排出用空間を形成し、該シート排出用空間のシート排出方向下流端側にシートを取り出すための開放部を形成するようにして配置された画像読取部と、画像形成部の上面に設けられ、第1のシート排出部から排出されたシートを積載する第1のシート積載部と、第1のシート排出部と画像読取部との間に、画像形成部にて画像を形成されたシートをシート排出方向に排出する第2のシート排出部と、第1のシート積載部の上方に設けられ、第2のシート排出部から排出されたシートを積載する第2のシート積載部とを有する画像形成装置であれば、どのような画像形成装置にも適用可能である。
以上、本発明を特定の実施形態等について説明したが、本発明が開示する技術的範囲は、上述した実施形態等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の一実施形態を示す画像形成装置を左斜め上方から一部を透視して見た外観斜視図である。
【図2】図1の画像形成装置の装置本体側の内部構成例を示す概略的な縦断面図である。
【図3】図1の画像形成装置に配設された1ビン排紙トレイをシート排出方向上流側の左斜め上方から見た外観斜視図である。
【図4】図3の1ビン排紙トレイ上に積載されるシートの動作を説明する斜視図である。
【図5】図3の1ビン排紙トレイに形成された凹部形成領域と、小サイズのシートとの関係を説明する要部の簡略的な平面図である。
【図6】(a)は、横排紙タイプの従来の胴内排紙型画像形成装置を、装置本体の正面に対向して見た簡略的な正面図、(b)は、同画像形成装置の1ビントレイの上流側の胴内空間を拡大して示す要部の正面図である。
【図7】奥から手前排紙タイプの従来の胴内排紙型画像形成装置を、やや左斜め上方から見た簡略的な外観斜視図である。
【符号の説明】
【0068】
1 画像形成装置
2 画像形成部
3 装置本体(画像形成装置本体)
4 第1のシート排出部
5 開口部(開放部)
6 本体排紙トレイ(第1のシート積載部)
7 操作部
8 第2のシート排出部
9 スキャナ・画像読取部
10 ADF・自動原稿給送装置(原稿給送装置)
11 胴内空間(シート排出用空間)
15 給紙部
27 作像部
29 定着装置
31 感光体ドラム(像担持体)
50 1ビン排紙トレイ(第2のシート積載部)
50a シート積載面
50b 傾斜面(係止手段、シート先端面係止部)
50c 壁面(係止手段、シート側端面係止部)
52 トレイ支持部材(支持手段)
P シート(シート状記録媒体)
X シート排出方向
Y シート幅方向
Z 上下方向・高さ方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成部と、
前記画像形成部にて画像を形成されたシートを画像形成装置本体の後方から前方のシート排出方向に排出する第1のシート排出部と、
前記画像形成部の上方にシート排出用空間を形成し、該シート排出用空間の前記シート排出方向下流端側にシートを取り出すための開放部を形成するようにして配置された画像読取部と、
前記画像形成部の上面に設けられ、第1のシート排出部から排出されたシートを積載する第1のシート積載部と、
第1のシート排出部と前記画像読取部との間に、前記画像形成部にて画像を形成されたシートを前記シート排出方向に排出する第2のシート排出部と、
第1のシート積載部の上方に設けられ、第2のシート排出部から排出されたシートを積載する第2のシート積載部とを有し、
第2のシート積載部と前記画像読取部との間の上下方向に形成される第2のシート排出部用空間の大きさが、前記シート排出方向と直交するシート幅方向において、かつ、前記シート排出方向下流端側において異なることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
第2のシート積載部は、前記シート幅方向に傾斜していることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記シート幅方向における第2のシート排出部用空間の大きさが、前記シート排出方向の上流側で等しく、前記シート排出方向の下流端側で異なることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
【請求項4】
第2のシート積載部は、前記シート排出方向の上流側で前記画像形成装置本体に係止され、前記シート排出方向の下流側で支持手段を介して前記画像読取部に係止されていて、
前記支持手段は、第2のシート排出部用空間が小さい側に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか一つに記載の画像形成装置。
【請求項5】
第2のシート積載部は、そのシート積載面にシートを係止するシート係止手段を有し、
前記シート係止手段は、第2のシート排出部用空間が前記シート幅方向で大きい側の第2のシート積載部に設けられ、前記シート幅方向のシートの移動を規制するシート側端面係止部であることを特徴とする請求項1ないし4の何れか一つに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記シート係止手段は、第2のシート積載部の前記シート排出方向の下流端部における前記シート幅方向に沿って設けられ、前記シート排出方向のシート先端の移動を規制する、上方に傾斜したシート先端面係止部であることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像読取部における前記シート排出方向下流側に操作部を備え、
第2のシート積載部における前記傾斜部分の少なくとも一部は、前記操作部と重合していることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−111490(P2010−111490A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−286899(P2008−286899)
【出願日】平成20年11月7日(2008.11.7)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】