説明

画像形成装置

【課題】記録媒体を反転させるときの画像形成面の汚れを抑えられる画像形成装置を得る。
【解決手段】プリンタ10は、記録媒体Pの搬送路72で画像形成部50の下流側に設けられた第1湾曲壁81と、第1湾曲壁81と対向する外周壁83Bと、を有する反転通路80と、反転通路80に設けられ、外周壁83Bを帯電して記録媒体Pを引き付けさせる直流電源85と、を有している。ここで、まず画像形成部50が、搬送されている記録媒体Pの一方の画像形成面に画像を形成する。続いて、反転通路80で画像形成面の表裏が反転される。このとき、直流電源85からの通電により、外周壁83Bが記録媒体Pの帯電極性と逆の極性で帯電されるので、記録媒体Pは外周壁83Bに引き付けられ、画像形成面と第1湾曲壁81とが離間配置される。これにより、画像形成面が反転通路80と接触しにくくなり、画像形成面の汚れが抑えられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、記録用紙に画像を形成する画像形成装置において、複数枚の記録用紙に連続して画像形成を行うとき、先に画像形成された記録用紙の画像形成面を下にして排紙し、後から画像形成された記録用紙を先に画像形成された記録用紙の上に重なるように排紙するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の画像形成装置は、記録用紙の搬送方向で画像形成手段よりも下流側に反転通路を設けており、この反転通路で記録用紙の画像形成面を上から下に反転させて、排紙を行っている。ここで、記録用紙は、反転時に反転通路に接触して反転する。
【特許文献1】特開平08−282874
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、記録媒体を反転させるときの画像形成面の汚れを抑えられる画像形成装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、記録媒体が搬送される搬送経路に設けられた第1湾曲壁と、前記第1湾曲壁と対向する第2湾曲壁と、を有し、記録媒体の一方の画像形成面に画像を形成する画像形成手段よりも記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記画像形成面の表裏を反転させる反転通路と、前記反転通路に設けられ、前記画像形成面と前記第1湾曲壁又は前記第2湾曲壁とを離間配置させる離間手段と、を有する。
【0006】
本発明の請求項2に係る画像形成装置は、前記第2湾曲壁が、記録媒体の搬送方向に沿って回転可能に設けられた回転体の外周面であり、前記離間手段は、記録媒体の前記画像形成面と反対側の面を前記回転体の外周面に引き付ける引付手段を有している。
【0007】
本発明の請求項3に係る画像形成装置は、前記引付手段は、前記外周面に形成された複数の孔と、前記複数の孔から前記回転体の内側へ吸気する吸気手段と、を有する。
【0008】
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、前記引付手段は、前記外周面を記録媒体の帯電極性と逆の極性で帯電させる帯電手段である。
【0009】
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、前記第2湾曲壁が、記録媒体の搬送方向に沿って回転可能に設けられた回転体の外周面であり、前記離間手段は、記録媒体の前記画像形成面を押圧して記録媒体を前記第2湾曲壁に押し付ける押付手段である。
【0010】
本発明の請求項6に係る画像形成装置は、前記離間手段は、少なくとも記録媒体の幅方向両端部に接触して記録媒体を前記第2湾曲壁に押し付けると共に回転して前記搬送方向に搬送する回転部材である。
【0011】
本発明の請求項7に係る画像形成装置は、前記離間手段は、前記画像形成面に送風して記録媒体を前記第2湾曲壁に押し付けると共に前記搬送方向に搬送する押付搬送手段である。
【0012】
本発明の請求項8に係る画像形成装置は、前記押付搬送手段の送風の温度を調整する温度調整手段が設けられている。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明は、本構成を有していない場合に比較して、記録媒体を反転させるときの画像形成面の汚れを抑えられる。
【0014】
請求項2の発明は、本構成を有していない場合に比較して、記録媒体全体を引き付けて第1湾曲壁から離間させることができる。
【0015】
請求項3の発明は、本構成を有していない場合に比較して、吸引力で記録媒体を引き付けて第1湾曲壁から離間させることができる。
【0016】
請求項4の発明は、本構成を有していない場合に比較して、記録媒体の画像形成面と反対側の面全体を引き付けることができる。
【0017】
請求項5の発明は、記録媒体が部分的に撓んだ場合でも、画像形成面と第1湾曲壁を離間配置させることができる。
【0018】
請求項6の発明は、本構成を有していない場合に比較して、離間手段を簡易な構成とすることができる。
【0019】
請求項7の発明は、本構成を有していない場合に比較して、画像汚れを抑えることができる。
【0020】
請求項8の発明は、本構成を有していない場合に比較して、画像が乾き易くなり画像汚れが抑えられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の画像形成装置の第1実施形態を図面に基づき説明する。
【0022】
図1には、画像読み取りの機構を有し、インクジェット方式により記録媒体P上に画像形成を行う画像形成装置としてのプリンタ10が示されている。なお、図1の上下方向が、プリンタ10の天地方向となっている。
【0023】
プリンタ10は、装置本体12と、装置本体12の上部に配置され装置本体12に対して開閉可能なプラテンカバー14を備えている。また、プリンタ10は、原稿の画像を読み取る画像読取機構16と、記録媒体Pに画像を形成する画像形成機構18とを備えている。ここで、記録媒体Pは、記録用紙だけでなく、画像形成可能な媒体も含んでいる。
【0024】
画像読取機構16は、原稿が収容される原稿収容部20と、原稿収容部20に収容された原稿を読取位置に搬送する原稿搬送部22と、読取位置で原稿に対して移動して該原稿の画像を読み取る画像読取部24と、原稿搬送部22で搬送された原稿が排出される原稿排出部26と、を有している。
【0025】
原稿収容部20は、原稿を置くための置き台28を備えている。この置き台28に、読み取り対象となる読取面を上向きにして原稿が置かれ、原稿が原稿収容部20に収容される。
【0026】
原稿搬送部22は、原稿収容部20に収容された原稿を1枚ずつ送り出す送出ロール30を備えている。送出ロール30の下流側には、原稿収容部20から送り出された原稿を1枚ずつに分離する分離機構32が設けられている。分離機構32は、送出ロール30によって送り出された原稿にその表面側から搬送力を付与する搬送ロール34と、送出ロール30に送り出された原稿にその裏面側から搬送抵抗を付与する分離パッド36と、を有している。
【0027】
これにより、原稿収容部20から複数の原稿が重なって送り出された場合には、搬送ロール34が上側の原稿(1枚目の原稿)へ搬送力を付与する一方、下側の原稿(2枚目以降の原稿)は、分離パッド36によって搬送抵抗が付与され原稿が分離される。このように、送出ロール30と分離パッド36とで、重なった原稿が捌かれ一枚ずつ給送される。
【0028】
原稿搬送部22には、分離機構32で分離された原稿を原稿排出部26へ搬送するためのU字状の搬送路38が形成されている。この搬送路38には、原稿を画像読取部24に搬送する搬送ロール40及び原稿排出部26へ原稿を排出する排出ロール42が配置されている。
【0029】
原稿排出部26は、排出ロール42により排出された原稿が置かれる置き台44を備えており、排出ロール42により排出された原稿は、読取面が下向きにされて置き台44に置かれて原稿排出部26に収容される。
【0030】
原稿排出部26は、原稿収容部20に対して原稿の幅方向(搬送方向と交差する方向)にずれており、原稿排出部26及び原稿収容部20が階段状に配置されている。なお、プリンタ10が、原稿の幅方向の一方側から原稿を取り扱う者が対面するように構成されている場合(例えば、読み取り操作等を行うための操作部が原稿の幅方向の一方側に配置されている場合)には、そちら側に原稿排出部26が原稿収容部20に対してずれている。
【0031】
一方、画像読取部24は、図示しない光源と、ミラーや結像レンズ等からなる光学系と、CCD等からなる画像読取素子とを備えている。ここで、搬送路38には、画像読取部24の光源から照射された光を通過させるプラテンガラス46が設けられている。このプラテンガラス46は、搬送路38の搬送路面の一部を形成しており、プラテンガラス46が配置された位置が、搬送路38を搬送される原稿の画像を読み取る読取位置となっている。
【0032】
これにより、搬送路38を搬送される原稿に、画像読取部24の光源から光が照射され、原稿で反射した反射光が光学系を通じて画像読取素子に導かれ、画像読取素子により画像が読み取られる。このとき、画像読取部24は、プラテンガラス46の下方で所定の位置に位置決め固定された状態にある。なお、画像読取部24には、プリンタ10の各部の制御を行う制御部48が接続されており、制御部48は、画像読取部24が読み取った画像を画像信号に変換し、変換した画像信号を後述する画像形成部50に送信するようになっている。
【0033】
また、画像読取機構16では、片面の画像が読み取られた原稿を反転させて、再び読取位置へ送り戻すための原稿反転路52が、搬送路38に連結されている。これにより、片面の画像が読み取られた原稿は、排出ロール42により再度送り出され、原稿反転路52を搬送されて再びプラテンガラス46上の読取位置に送られるようになっている。
【0034】
また、画像読取機構16は、プラテンカバー14の下方に、画像読取部24の光源から照射された光を通過させるプラテンガラス54を備えている。このプラテンガラス54には、プラテンカバー14を上方に開放してから、読取面を下方に向けた状態で原稿が置かれる。原稿は、プラテンガラス54上の所定位置に置かれることにより、画像読み取りのための固定位置に設置される。
【0035】
画像読取部24は、プラテンガラス54上に置かれた原稿に対して、プラテンガラス54の下方で移動して原稿の画像を読み取るようになっている。なお、プラテンガラス46とプラテンガラス54は別体で表記しているが、両プラテンガラスのサイズの範囲をカバーする一枚の透明平板(ガラス等)で構成してもよい。
【0036】
次に、画像形成機構18について説明する。画像形成機構18は、用紙等の未記録の記録媒体Pが収容される記録媒体収容部56と、記録媒体収容部56に収容された記録媒体Pを搬送する記録媒体搬送部58とを有している。さらに、画像形成機構18は、画像読取部24が読み取った画像データに基づいて、記録媒体搬送部58に搬送される記録媒体Pに画像を形成する画像形成部50と、画像形成部50で画像形成された記録媒体Pが排出される記録媒体排出部60と、を有している。
【0037】
記録媒体収容部56は、記録媒体Pを置くための置き台62を備えている。この置き台62に記録媒体Pが置かれて記録媒体収容部56に収容される。なお、記録媒体収容部56は、原稿収容部20と一体化されていてもよい。
【0038】
記録媒体搬送部58は、記録媒体収容部56に収容された記録媒体Pを送り出す送出ロール64を備えている。送出ロール64の下流側には、記録媒体収容部56から送り出された記録媒体Pを1枚ずつに分離する分離機構66が設けられている。分離機構66は、送出ロール64によって送り出された記録媒体Pに、その表面側から搬送力を付与する搬送ロール68と、送出ロール64に送り出された記録媒体Pにその裏面側から搬送抵抗を付与する分離パッド70と、を備えている。なお、搬送ロール68は、図示しない駆動手段で回転駆動されるようになっている。
【0039】
これにより、記録媒体収容部56から複数の記録媒体Pが重なって送り出された場合には、搬送ロール68が上側の記録媒体P(1枚目の記録媒体P)へ搬送力を付与する一方、下側の記録媒体P(2枚目以降の記録媒体P)は、分離パッド70によって搬送抵抗が付与され記録媒体Pが分離される。このように、搬送ロール68と分離パッド70とで、重なった記録媒体Pが捌かれて一枚ずつ給送される。
【0040】
記録媒体搬送部58には、分離機構66で分離された記録媒体Pを記録媒体排出部60へ搬送するためのU字状の搬送路72が形成されている。搬送路72には、記録媒体Pを搬送する搬送ロール対74、75と、記録媒体Pの画像形成面の表裏を反転させる反転通路80と、画像形成面の表裏が反転された記録媒体Pを記録媒体排出部60へ排出する排出ロール78が配置されている。
【0041】
ここで、搬送路72は、記録媒体収容部56と画像形成部50との間で、搬送路38と交差している。また、搬送路38は、原稿収容部20と画像読取部24との間で、搬送路72と交差している。さらに、搬送路72は、プラテンガラス46が設けられた読取位置において搬送路38と共用化されており、後述する記録ヘッド82で画像が形成された記録媒体Pも、この読取位置に搬送され、画像読取部24によって画像が読み取り可能となっている。
【0042】
この読取位置の下流側では、搬送路72と搬送路38とは分岐しており、それぞれ、記録媒体排出部60と原稿排出部26とに接続されている。ここで、搬送路72と搬送路38との分岐点には、記録媒体P及び原稿を導く搬送経路を切替えるための切替部材76が設けられている。
【0043】
切替部材76は、先端が下方へ移動して搬送路72を閉鎖し搬送路38を開放することにより、原稿又は記録媒体Pが、排出ロール42及び原稿排出部26に導かれるようになっている。また、切替部材76は、先端が上方へ移動して搬送路38を閉鎖し、搬送路72を開放することにより、原稿又は記録媒体Pが、排出ロール78及び記録媒体排出部60に導かれるようになっている。
【0044】
記録媒体排出部60は、排出ロール78により排出された記録媒体Pが置かれる置き台84を備えており、排出ロール78により排出された記録媒体Pは、置き台84に置かれて記録媒体排出部60に収容される。なお、記録媒体排出部60は、原稿排出部26と一体化されていてもよい。また、記録媒体排出部60は、記録媒体収容部56に対して、記録媒体Pの幅方向(搬送方向と交差する方向)にずれており、記録媒体排出部60及び記録媒体収容部56が階段状に配置されている。
【0045】
一方、画像形成部50は、図示しないノズルからインク滴を吐出して記録媒体に画像を形成するインクジェット方式の記録ヘッド82を備えている。記録ヘッド82は、記録ヘッド82下面側の画像形成位置に搬送された記録媒体Pへ、インク滴を吐出して画像を形成するようになっている。
【0046】
記録ヘッド82の上方には、記録ヘッド82にインクを供給するインクタンク86が設けられている。また、記録ヘッド82の下方で記録ヘッド82と対向する位置には、記録ヘッド82のインク吐出面に対向して、記録ヘッド82のメンテナンスを行うメンテナンス部材88が設けられている。メンテナンス部材88は、インク吐出面を覆うキャップ、記録ヘッド82のインク吐出面を清掃する清掃部材、ノズル内のインクを吸引するための吸引装置等を有している。なお、メンテナンス部材88のキャップ、清掃部材、吸引装置の図示は省略している。
【0047】
また、画像形成機構18では、片面に画像が記録された記録媒体Pを反転させて再び画像形成位置へ送り戻すための記録媒体反転路92が、搬送路72に連結されている。ここで、片面に画像が形成された記録媒体Pは、排出ロール78が正転時にはそのまま記録媒体排出部60へ搬送される。
【0048】
さらに、画像形成機構18では、排出ロール78の直前にワンウェイのゲートが設けられている。これにより、記録媒体Pの裏面(画像形成面と反対側の面)に画像を形成した後、記録媒体排出部60への排出直前に排出ロール78を逆転させると、記録媒体Pは記録媒体反転路92を搬送されて再び画像形成位置に送られるようになっている。
【0049】
なお、プリンタ10は、原稿収容部20、原稿排出部26、送出ロール30、分離機構32、記録媒体収容部56、記録媒体排出部60、送出ロール64及び分離機構66が、プラテンカバー14に設けられており、これらがプラテンカバー14と一体に上下方向に開閉される。プラテンカバー14は、装置本体12に取付けられた軸部15を中心に回転して跳ね上げられるようになっており、プラテンカバー14を上方に跳ね上げて開くことにより、プラテンガラス54の上面が開放され、本などの原稿をプラテンガラス54上に載置可能となる。
【0050】
図2に示すように、前述の搬送路72における記録媒体の搬送方向で、画像形成部50及びメンテナンス部材88の上流側には、搬送ロール対74が設けられている。搬送ロール対74は、記録媒体の搬送方向と交差する方向を回転軸方向として回転可能に設けられたスターホイール74A(上側)と、スターホイール74Aと対向して記録媒体の搬送方向と交差する方向を回転軸方向として回転可能に設けられた補助ロール74B(下側)とで構成されている。
【0051】
同様にして、搬送路72における記録媒体の搬送方向で、画像形成部50及びメンテナンス部材88の下流側には、搬送ロール対75が設けられている。搬送ロール対75は、記録媒体の搬送方向と交差する方向を回転軸方向として回転可能に設けられたスターホイール75A(上側)と、スターホイール75Aと対向して記録媒体の搬送方向と交差する方向を回転軸方向として回転可能に設けられた補助ロール75B(下側)とで構成されている。ここで、記録媒体が図2の右から左に向けて移動することにより、スターホイール74A、75Aは矢印+R方向に回転し、補助ロール74B、75Bは矢印−R方向に回転する。
【0052】
また、搬送ロール対74の上流側と搬送ロール対75の下流側には、それぞれ搬送路72の底部(下側)を構成する底壁79、77が設けられている。この底壁79、77によって、搬送されてきた記録媒体の画像形成面と反対側の面が支持される。底壁79、77と対向する位置には、搬送路72の壁の一部(上側)を構成する上壁71、73が設けられている。なお、搬送されてきた記録媒体は、搬送ロール対74と搬送ロール対75の間で張架されるため、記録ヘッド82と対向する画像形成位置において、平坦な状態で画像形成が行われる。
【0053】
搬送路72の記録媒体の搬送方向で、記録ヘッド82(及び上壁73、底板77)よりも下流側には、画像形成された記録媒体の画像形成面の表裏を反転させる反転通路80が設けられている。
【0054】
次に、反転通路80について説明する。
【0055】
反転通路80は、上壁73に連続して半円状に形成された第1湾曲壁81と、第1湾曲壁81の内周面81Aと対向配置された円筒状の搬送ドラム83を有している。搬送ドラム83は、記録媒体の搬送方向(矢印PA方向又は矢印PB方向)と交差する方向を長軸方向として、図示しないベアリング等で回転可能に設けられた回転軸83Aと、回転軸83Aと一体で形成された第2湾曲壁としての外周壁83B(外周面83C)とを有している。また、搬送ドラム83は、軸方向端部に図示しないギア及びモータからなる駆動手段が設けられている。これにより、搬送ドラム83は、記録媒体の搬送方向に沿って矢印−R方向に回転可能となっている。
【0056】
第1湾曲壁81と搬送ドラム83の外周面83Cは、予め設定された距離で離間配置されており、第1湾曲壁81と外周壁83Bの間を記録媒体が搬送されるようになっている。なお、第1湾曲壁81は、図2の位置Aから位置Bまでを構成しているものとする。
【0057】
一方、外周壁83Bは、内部に図示しない複数の電極が配設されており、この複数の電極に電源供給されると、誘電により外周面83Cが帯電されるようになっている。外周面83Cの帯電極性は、記録媒体の帯電極性と逆極性となるように、予め複数の電極への供給電圧が設定されている。
【0058】
複数の電極は、離間手段(引付手段、帯電手段)としての直流電源85に接続されており、直流電源85は、前述の制御部48(図1参照)によって電源供給のON、OFFが行われる。ここで、例えば、記録媒体がプラスの帯電極性を有している場合、直流電源85は、マイナス極性の帯電を行うように、予め複数の電極への出力が設定されている。そして、複数の電極に電力供給されると、外周壁83Bの外周面83Cがマイナスに帯電され、記録媒体が静電的な吸引力により外周面83Cに吸着される。
【0059】
なお、直流電源85に換えて、例えば想像線で示したように、帯電ロールTを外周面83Cに接触させ、帯電ロールTに電圧供給することにより、外周面83Cを帯電させるようにしてもよい。
【0060】
記録媒体の搬送方向で反転通路80よりも下流側には、上下に配置された板材によって搬送路87が形成されている。搬送路87は、前述のプラテンガラス46(図1参照)まで直線状に延設されており、搬送路38又は搬送路72に接続されている。
【0061】
ここで、図3(a)に示すように、本実施形態では、搬送ロール対74、75として、記録媒体の搬送方向と交差する方向(矢印X方向)に延設されたスターホイール74A、75Aと、補助ロール74B、75Bを用いて記録媒体Pを搬送しているが、図3(b)に示すように、スターホイール74A、75Aに換えて、給紙コロ93を設けてもよい。
【0062】
給紙コロ93は、記録媒体Pの画像形成領域SAを挟んで幅方向両端部に配置されたコロ93A、93Bと、コロ93A、93Bが固定され図示しないベアリング等で回転可能に支持されたシャフト91で構成される。
【0063】
次に、本発明の第1実施形態の作用について説明する。まず、プリンタ10の画像読み取り動作と画像形成動作について説明する。
【0064】
プリンタ10において、原稿の画像を読み取りたい場合は、操作者は、プラテンガラス54上に原稿を置くか、原稿収容部20に原稿を収容する。そして、図示しないスタートボタンを操作者が押すなどして画像読み取りのジョブが開始されると、画像読取部24が、プラテンガラス54上に置かれた原稿に対しては、移動して画像を読み取る。
【0065】
また、原稿収容部20に収容された原稿に対しては、プラテンガラス46に相対する位置で原稿搬送部22によって原稿が移動することにより、画像読取部24が原稿の画像を読み取る。操作者は、原稿画像が読み取られた後は、プラテンガラス54上に置かれた原稿を取り出すか、又は、原稿排出部26に排出された原稿を取り出す。
【0066】
さらに、原稿の画像を記録媒体Pにコピー(画像形成)したい場合は、操作者は、記録媒体Pを記録媒体収容部56に収容する。そして、図示しないスタートボタンを操作者が押すなどして画像形成のジョブが開始されると、画像形成部50は、画像読取部24が読み取った画像データに基づきインクを吐出して、記録媒体Pに画像を形成する。記録媒体Pに画像形成された後は、操作者が、記録媒体排出部60に排出された記録媒体Pを取り出す。このようにして、プリンタ10の画像読み取り動作と画像形成動作が行われる。
【0067】
次に、記録媒体Pの反転について説明する。なお、図4(a)、(b)では、画像形成部50よりも上流側の搬送路の図示を省略している。
【0068】
図4(a)に示すように、搬送され画像形成部50で一方の面(図の上側の面)に画像形成された記録媒体Pは、スターホイール75Aと補助ロール75Bの間を通過して、矢印PA方向に搬送され、反転通路80内に進入する。ここで、搬送ドラム83は、矢印−R方向に回転駆動されると共に直流電源85から給電され、外周面83Cがマイナス極性に帯電する。
【0069】
続いて、図4(b)に示すように、記録媒体Pは、マイナスに帯電した外周面83Cの静電引力Fによって、画像形成面と反対側の面全体がほぼ均等に搬送ドラム83の外周面83Cに引き付けられる。そして、記録媒体Pは、搬送ドラム83の回転により反転通路80内を搬送され、表面(画像形成面)と裏面が反転される。
【0070】
このとき、記録媒体Pは、搬送ドラム83の外周面83Cに引き付けられており、記録媒体Pの画像形成面が、第1湾曲壁81の内周面81Aと離間されている。これにより、画像形成面と内周面81Aの接触が抑制される。
【0071】
続いて、搬送ドラム83は、外周壁83B内の複数の電極について、位置Bを通過するタイミングで直流電源85による給電が停止される。これにより、反転通路80で反転された記録媒体Pは、搬送ドラム83の外周面83Cから剥離され、搬送路87内に進入して搬送路72内を移動し、前述の記録媒体排出部60(図1参照)に排出される。なお、搬送路87の入口に隣接する位置に分離爪を設けて、搬送ドラム83からの記録媒体Pの剥離を行うようにしてもよい。
【0072】
次に、本発明の画像形成装置の第2実施形態を図面に基づき説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部品には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
【0073】
図5には、第2実施形態の画像形成装置としてのプリンタ100が示されている。プリンタ100は、前述のプリンタ10(図1参照)の反転通路80に換えて、反転通路110が設けられた構成となっている。
【0074】
反転通路110は、第1湾曲壁81と、第1湾曲壁81の内周面81Aと対向配置された円筒状の搬送ドラム102を有している。搬送ドラム102は、記録媒体の搬送方向と交差する方向を長軸方向として、図示しないベアリング等で回転可能に設けられた回転軸102Aと、回転軸102Aと一体で形成された第2湾曲壁としての外周壁102B(外周面102D)とを有している。外周壁102Bには、離間手段(引付手段)としての複数の貫通孔102Cが形成されている。
【0075】
また、搬送ドラム102は、軸方向端部に図示しないギア及びモータからなる駆動手段が設けられている。これにより、搬送ドラム102は、記録媒体の搬送方向に沿って矢印−R方向に回転可能となっている。第1湾曲壁81と搬送ドラム102の外周面102Dは、予め設定された距離で離間配置されており、第1湾曲壁81と外周壁102Bの間を記録媒体が搬送されるようになっている。
【0076】
一方、外周壁102Bの内側で第1湾曲壁81(位置Aから位置Bまで)と対向する領域には、回転軸102Aをよけて外周壁102Bに向けて湾曲した断面U字状の仕切壁104が設けられている。この仕切壁104と、搬送ドラム102の回転軸102A方向の両端を覆う図示しない側壁とで囲まれて、吸気室105が形成されている。吸気室105の外周壁102B側は、開放されている。
【0077】
また、吸気室105にはパイプ状の吸気路106の一端が接続されており、吸気路106の他端は、離間手段(引付手段)としての吸気装置108に接続されている。吸気装置108は、内部に図示しないモータで駆動されるファン112を有しており、前述の制御部48(図1参照)からの信号によってモータが駆動され、ファン112が回転して図示しないスリットから排気が行われることにより、吸気室105及び吸気路106の吸気が行われる。
【0078】
次に、本発明の第2実施形態の作用について説明する。
【0079】
図6(a)に示すように、搬送され画像形成部50で一方の面(図の上側の面)に画像形成された記録媒体Pは、スターホイール75Aと補助ロール75Bの間を通過して搬送され、反転通路110内に進入する。ここで、搬送ドラム102は、矢印−R方向に回転駆動されると共に吸気装置108が駆動されることにより、吸気室105と対向する貫通孔102Cから吸気が行われる。
【0080】
続いて、図6(b)に示すように、記録媒体Pは、貫通孔102Cの吸気によって、画像形成面と反対側の面全体がほぼ均等に搬送ドラム102の外周面102Dに引き付けられる。そして、記録媒体Pは、搬送ドラム102の回転により反転通路110内を搬送され、表面(画像形成面)と裏面が反転される。
【0081】
このとき、記録媒体Pは、搬送ドラム102の外周面102Dに引き付けられており、記録媒体Pの画像形成面が、第1湾曲壁81の内周面81Aと離間されている。これにより、画像形成面と内周面81Aの接触が抑制される。
【0082】
続いて、吸気室105と対向しない領域に移動した外周壁102Bの貫通孔102Cでは、吸気が行われなくなる。このため、反転通路110で反転された記録媒体Pは、搬送路87に近い位置で自重等により搬送ドラム102の外周面102Dから剥離され、搬送路87内に進入して搬送路72内を移動し、前述の記録媒体排出部60(図1参照)に排出される。なお、搬送路87の入口に隣接する位置に分離爪を設けて、搬送ドラム83からの記録媒体Pの剥離を行うようにしてもよい。
【0083】
次に、本発明の画像形成装置の第3実施形態を図面に基づき説明する。なお、前述した第1、第2実施形態と基本的に同一の部品には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
【0084】
図7には、第3実施形態の画像形成装置としてのプリンタ120が示されている。プリンタ120は、前述のプリンタ10(図1参照)の反転通路80に換えて、反転通路130が設けられた構成となっている。
【0085】
反転通路130は、スターホイール75Aを覆うようにして設けられた上壁129に連続して、半円状に形成された第1湾曲壁132と、第1湾曲壁132の内周面132Aと対向配置された搬送ドラム83とを有している。第1湾曲壁132の曲率半径は、第1実施形態の第1湾曲壁81(図1参照)の曲率半径よりも大径となっており、第1湾曲壁132の内周面132Aと、搬送ドラム83の外周面83Cとの間隔は、第1湾曲壁81の内周面81A(図1参照)と、搬送ドラム83の外周面83Cとの間隔よりも大きくなっている。
【0086】
また、反転通路130には、第1湾曲壁132と、搬送ドラム83の外周壁83Bとの間に、離間手段(押付手段)としての複数のスターホイール134が設けられている。複数のスターホイール134は、スターホイール74A、75Aと同様に、記録媒体の搬送方向と交差する方向を長軸方向として、図示しないベアリング等で回転可能に設けられており、搬送ドラム83の外周面83Cに沿って、間隔をあけて複数(ここでは4本)配置されている。
【0087】
なお、搬送ドラム83の外周壁83Bには直流電源85が接続されているが、本実施形態では、直流電源85は必要に応じて駆動されるものであり、ここでは、駆動しない場合について説明する。また、スターホイール134に換えて、図3(b)に示す前述の給紙コロ93を用いてもよい。
【0088】
次に、本発明の第3実施形態の作用について説明する。
【0089】
図8(a)に示すように、プリンタ120において、搬送され画像形成部50で一方の面(図の上側の面)に画像形成された記録媒体Pは、スターホイール75Aと補助ロール75Bの間を通過して搬送され、反転通路130内に進入する。
【0090】
続いて、図8(b)に示すように、記録媒体Pは、スターホイール134によって押圧力Fを受け、搬送ドラム83の外周面83Cに押し付けられると共に、搬送ドラム83の矢印−R方向への回転と、スターホイール134の矢印+R方向の回転とにより、反転通路130内を搬送され、表面(画像形成面)と裏面が反転される。このとき、記録媒体Pは、搬送ドラム83の外周面83Cに押し付けられており、記録媒体Pの画像形成面が、第1湾曲壁132の内周面132Aと離間されている。これにより、画像形成面と内周面132Aの接触が抑制される。
【0091】
続いて、反転通路130で反転された記録媒体Pは、搬送路87に近い位置にスターホイール134が無いため、自重等により外周面132Cから剥離する。そして、剥離した記録媒体Pは、搬送路87内に進入して搬送路72内を移動し、前述の記録媒体排出部60(図1参照)に排出される。
【0092】
なお、図9に示すように、プリンタ120において、搬送ドラム83に換えて、第1湾曲壁132と対向する第2湾曲壁136を設け、スターホイール134で記録媒体Pを第2湾曲壁136に押し付けると共に、スターホイール134の回転によって記録媒体Pを搬送して反転させるようにしてもよい。
【0093】
次に、本発明の画像形成装置の第4実施形態を図面に基づき説明する。なお、前述した第1〜第3実施形態と基本的に同一の部品には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
【0094】
図10には、第4実施形態の画像形成装置としてのプリンタ140が示されている。プリンタ140は、前述のプリンタ10(図1参照)の反転通路80に換えて、反転通路150が設けられた構成となっている。
【0095】
反転通路150は、上壁129に連続して、半円状に形成された第1湾曲壁142と、第1湾曲壁142の内周面142Aと対向配置され、第1湾曲壁142の曲率半径よりも小さい曲率半径の第2湾曲壁144とを有している。
【0096】
第1湾曲壁142は、周方向の複数箇所(本実施形態では4箇所)に孔部146が形成されており、各孔部146に中空の筒体が取付けられ送風口148A〜148Dが形成されている。送風口148A〜148Dは、第1湾曲壁142の内周面142Aから記録媒体の搬送方向に向けて傾斜して突出されており、送風口148A〜148Dの傾斜方向は、いずれも第2湾曲壁144の接線方向に近い方向となっている。
【0097】
第1湾曲壁142の外側には、複数箇所の孔部146を覆って第1湾曲壁142よりも大きい曲率半径の第3湾曲壁152が設けられている。そして、この第3湾曲壁152と第1湾曲壁142で囲まれて送風室154が形成されている。送風室154には、中空の筒体からなる送風路156の一端が接続されており、送風路156の他端は、図示しないモータで回転駆動されるファン158を備えた離間手段(押付搬送手段)としての送風装置160に接続されている。
【0098】
送風装置160の内部には、ファン158の他に、内部を昇温するヒータ162と、内部の温度を測定するサーミスタからなる温度センサ164とが設けられている。ヒータ162と温度センサ164は、温度調整装置166に電気的に接続されており、ヒータ162、温度センサ164、及び温度調整装置166で温度調整手段が構成されている。
【0099】
ここで、温度調整装置166は、温度センサ164からの出力温度が、予め設定された温度(例えば、室温+20〜40℃)に到達していないときは、ヒータ162に通電して送風装置160内部の雰囲気温度を上昇させ、出力温度が予め設定された温度に到達したときに、ヒータ162への通電を遮断するように、制御回路及びプログラムが設定されている。
【0100】
一方、記録媒体の搬送方向で反転通路150と搬送路87の間には、一対の搬送ロール149が設けられている。搬送ロール149は、図示しないモータ等の駆動手段が設けられており、回転して反転通路150で反転された記録媒体を搬送路87に向けて搬送させる。
【0101】
次に、本発明の第4実施形態の作用について説明する。なお、図11(b)では、説明の都合上、第2湾曲壁144及び搬送路87を白抜き表示し、記録媒体Pを想像線で表示している。
【0102】
図11(a)に示すように、プリンタ140において、搬送され画像形成部50で一方の面(図の上側の面)に画像形成された記録媒体Pは、スターホイール75Aと補助ロール75Bの間を通過して搬送され、反転通路150内に進入する。このとき、送風装置160のファン158が回転し、温度調整装置166により予め設定された温度となっている空気が送風路156に送り込まれる。
【0103】
送風路156に送り込まれた空気は、送風室154を通って各送風口148A〜148Dから第2湾曲壁144に向けて送出される。このようにして、送風口148A〜148Dから記録媒体Pに向けて送風が行われる。
【0104】
続いて、図11(b)に示すように、記録媒体Pは、送風口148A〜148Dからの送風によって押圧力Fを受け、第2湾曲壁144の外周面に押し付けられる。このとき、記録媒体Pに作用する押圧力Fは、記録媒体Pの画像形成面に対して搬送方向上流側の斜め上方から与えられているため、記録媒体Pの表面と直交する方向には分力F1が作用し、記録媒体Pの表面と平行な方向には分力F2が作用することになる。
【0105】
ここで、記録媒体Pは、分力F1の作用によって第2湾曲壁144の外周面に押し付けられるため、記録媒体Pの画像形成面が第1湾曲壁142の内周面142Aと離間され、画像形成面と内周面142Aの接触が抑制される。さらに、記録媒体Pは、分力F2の作用により、第2湾曲壁144の外周面に沿って移動する。このようにして、記録媒体Pは、反転通路150内を搬送され、表面(画像形成面)と裏面が反転される。
【0106】
また、記録媒体Pへの送風温度は室温よりも高温となっているため、記録媒体Pに形成された画像のインクが乾き易くなっている。これにより、反転通路150を通過した記録媒体Pの画像形成面が下流側の搬送路87、72で接触しても、こすれ等による画像乱れが起きにくい。
【0107】
続いて、反転通路150で反転された記録媒体Pは、搬送路87に近い位置に送風口148が無いため、自重等により第2湾曲壁144の外周面から離れる。そして、外周面から離れた記録媒体Pは、搬送ロール149によって搬送路87内を搬送され、搬送路72内を移動して前述の記録媒体排出部60(図1参照)に排出される。
【0108】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
【0109】
プリンタ10は、インクジェット方式による画像形成部50だけでなく、トナーを用いた電子写真方式の画像形成部を用いてもよい。この場合、定着装置よりも下流側の搬送路に反転通路を設けることが好ましい。また、各第1湾曲壁81、132、142は、半円形に限らず、楕円形であってもよい。
【0110】
また、プリンタ10は、画像形成後に反転された記録媒体Pが、記録媒体収容部56よりも上方に排出されるものであってもよい。この場合、例えば、第2湾曲壁144に送風手段を設け、第1湾曲壁142に向けて送風しながら押し付け搬送を行うことで、記録媒体Pの画像形成面と、第2湾曲壁144との接触が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の全体図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る画像形成部及び反転通路の部分拡大図である。
【図3】(a)本発明の第1実施形態に係る搬送ロール対の構成図である。(b)本発明の第1実施形態に係る搬送ロール対の他の実施例を示す構成図である。
【図4】(a)、(b)本発明の第1実施形態に係る反転通路での記録媒体の反転状態を示す部分拡大図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る画像形成部及び反転通路の部分拡大図である。
【図6】(a)、(b)本発明の第2実施形態に係る反転通路での記録媒体の反転状態を示す部分拡大図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る画像形成部及び反転通路の部分拡大図である。
【図8】(a)、(b)本発明の第3実施形態に係る反転通路での記録媒体の反転状態を示す部分拡大図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る画像形成部及び反転通路の他の実施例を示す部分拡大図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る画像形成部及び反転通路の部分拡大図である。
【図11】(a)、(b)本発明の第4実施形態に係る反転通路での記録媒体の反転状態を示す部分拡大図である。
【符号の説明】
【0112】
10 プリンタ(画像形成装置)
50 画像形成部(画像形成手段)
72 搬送路(搬送経路)
80 反転通路(反転通路)
81 第1湾曲壁(第1湾曲壁)
83 搬送ドラム(回転体)
83B 外周壁(第2湾曲壁)
83C 外周面(外周面)
85 直流電源(離間手段、引付手段、帯電手段)
100 プリンタ(画像形成装置)
102 搬送ドラム(回転体)
102B 外周壁(第2湾曲壁)
102C 貫通孔(離間手段、引付手段、孔)
102D 外周面(外周面)
108 吸気装置(離間手段、引付手段、吸気手段)
110 反転通路(反転通路)
120 プリンタ(画像形成装置)
130 反転通路(反転通路)
132 第1湾曲壁(第1湾曲壁)
134 スターホイール(離間手段、回転部材)
136 第2湾曲壁(第2湾曲壁)
140 プリンタ(画像形成装置)
142 第1湾曲壁(第1湾曲壁)
144 第2湾曲壁(第2湾曲壁)
150 反転通路(反転通路)
160 送風装置(離間手段、押付搬送手段)
162 ヒータ(温度調整手段)
164 温度センサ(温度調整手段)
166 温度調整装置(温度調整手段)
P 記録媒体(記録媒体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体が搬送される搬送経路に設けられた第1湾曲壁と、前記第1湾曲壁と対向する第2湾曲壁と、を有し、記録媒体の一方の画像形成面に画像を形成する画像形成手段よりも記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記画像形成面の表裏を反転させる反転通路と、
前記反転通路に設けられ、前記画像形成面と前記第1湾曲壁又は前記第2湾曲壁とを離間配置させる離間手段と、
を有する画像形成装置。
【請求項2】
前記第2湾曲壁が、記録媒体の搬送方向に沿って回転可能に設けられた回転体の外周面であり、
前記離間手段は、記録媒体の前記画像形成面と反対側の面を前記回転体の外周面に引き付ける引付手段を有している請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記引付手段は、
前記外周面に形成された複数の孔と、
前記複数の孔から前記回転体の内側へ吸気する吸気手段と、
を有する請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記引付手段は、前記外周面を記録媒体の帯電極性と逆の極性で帯電させる帯電手段である請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第2湾曲壁が、記録媒体の搬送方向に沿って回転可能に設けられた回転体の外周面であり、
前記離間手段は、記録媒体の前記画像形成面を押圧して記録媒体を前記第2湾曲壁に押し付ける押付手段である請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記離間手段は、少なくとも記録媒体の幅方向両端部に接触して記録媒体を前記第2湾曲壁に押し付けると共に回転して前記搬送方向に搬送する回転部材である請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記離間手段は、前記画像形成面に送風して記録媒体を前記第2湾曲壁に押し付けると共に前記搬送方向に搬送する押付搬送手段である請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記押付搬送手段の送風の温度を調整する温度調整手段が設けられている請求項7に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−120755(P2010−120755A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−296800(P2008−296800)
【出願日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】