説明

画像形成装置

【課題】画像処理に続く印刷処理が効率的に行われるようにした画像形成装置を提供する。
【解決手段】コピー開始(S102)と共にコピー条件から1枚の原稿の読取時間、画像処理時間、印刷時間を取得し(S104)、「(読取時間+画像処理時間)>印刷時間」を判定し(S105)、この条件を満たすときに(S105:Yes)印刷処理を一旦停止することを画像印刷処理部(プリンタ装置)に通知し(S116)、上記の条件を満たさないとき(S105:No)印刷処理を継続動作させることを画像印刷処理部に通知する(S112)。以後、実際の画像処理時間(実処理時間)を求め(S107)、この実処理時間と事前の計算結果とに基づいて印刷処理を一旦停止か、継続動作かを判断し(S109、S110、S113)、画像印刷処理部に通知する(S111、S114)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置においては、例えば、複数枚の原稿をコピーする場合、印刷処理部が一時的に動作を停止するような状態を招くことなく画像形成が連続的に行われることが望ましい。それには、画像読取、画像処理及び画像形成に至る一連の処理が円滑に行われる必要がある。
【0003】
これを可能にする画像形成装置として、例えば、特許文献1に示す画像形成装置がある。この画像形成装置は、スタートボタンを押下したことに基づいてコピー条件から1枚分の原稿読取時間と印刷時間との関係が、「原稿読取時間>印刷時間」であれば印刷処理動作を一旦停止させ、また、「原稿読取時間≦印刷時間」であれば印刷処理動作を継続させる構成になっている。
【特許文献1】特開2007−199517号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、画像処理に続く印刷処理が効率的に行われるようにした画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の画像形成装置を提供する。
【0006】
[1]原稿から画像データを光学的に読み取る読取部と、前記読取部により得られた画像データに対して画像処理を行う画像処理部と、前記画像処理部により処理された画像データに基づいて用紙上に画像を印刷する制御を行う画像印刷処理部と、印刷条件に応じて前記読取部による前記原稿の読取時間、前記画像処理部による画像処理時間及び前記印刷部による印刷時間を取得し、前記読取時間と前記画像処理時間との和が前記印刷時間を超過したか否かを判定し、この判定結果に基づいて前記画像印刷処理部に対して印刷処理の停止又は印刷処理の継続動作の指令を通知する入出力動作調停部とを備えた画像形成装置。
【0007】
[2]前記入出力動作調停部は、前記通知を行った後、前記予め定めた画像処理時間と前記画像処理部による実際の画像処理時間とがほぼ等しく、かつ「(前記読取時間+前記画像処理時間)>前記印刷時間」となり、更に前記画像印刷処理部に印刷処理の継続動作を既に通知済みであるとき、印刷処理の停止を前記画像印刷処理部に通知する前記[1]に記載の画像形成装置。
【0008】
[3]前記入出力動作調停部は、前記通知を行った後、前記予め定めた画像処理時間と前記画像処理部による実際の画像処理時間とがほぼ等しく、かつ「(前記読取時間+前記画像処理時間)≦前記印刷時間」となり、更に前記画像印刷処理部に印刷処理の一旦停止を既に通知済みであるとき、印刷処理の継続動作を前記画像印刷処理部に通知する前記[1]に記載の画像形成装置。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載された発明によれば、画像処理に続く印刷処理が効率的に行われるようにした画像形成装置を得ることができる。
【0010】
請求項2に記載された発明によれば、画像印刷処理部の無駄な動作を低減することができる。
【0011】
請求項3に記載された発明によれば、画像印刷処理部を効率的に動作させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(画像形成装置の構成)
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略の構成を示すブロック図である。この画像形成装置100は、CPU1、画像データ等を記憶するRAM2、CPU1に実行させるプログラムが格納されたROM3、スキャナインターフェイス4と、IO装置6と、プリンタインターフェイス5と、プリンタ装置7と、スキャナ装置8と、システムバス9と、操作表示部10とを有する。CPU1、RAM2、ROM3、スキャナインターフェイス4、プリンタインターフェイス5、IO装置6及び操作表示部10のそれぞれは、システムバス9を介して相互に接続されている。
【0013】
CPU1は、例えば、1チップのマイクロコンピュータであり、画像形成装置100の全体を制御する主制御部に相当する。
【0014】
RAM2は、画像データ等を記憶する記憶領域を有すると共に、CPU1に対してワークエリアを提供できるようになっている。RAM2は、例えば、A3サイズの原稿等の1枚分の画像データを格納できる程度の記憶容量を有している。
【0015】
スキャナインターフェイス4は、スキャナ装置8をシステムバス9に接続する回路を有している。
【0016】
プリンタインターフェイス5は、プリンタ装置7をシステムバス9に接続する回路を有している。
【0017】
IO装置6は、外部の各種の端末装置、パーソナルコンピュータ等に接続するための入出力装置であり、例えばLANポートからなる。
【0018】
プリンタ装置7は、RAM2に記憶された画像データに基づいて用紙にトナー像を形成できるようになっている。
【0019】
スキャナ装置8は、原稿読取装置であり、原稿を読取位置へ搬送し、読取位置における原稿を光学的に読み取る構成になっている。
【0020】
操作表示部10は、画像形成装置100に対する各種の指示、印刷枚数、用紙サイズ等の設定の入力に用いられる図示しない複数の押しボタンスイッチ(例えば、スタートボタン、ストップボタン、アップダウンボタン、テンキー等)と、入力された設定値、動作状態、エラー等を表示する液晶、7セグメントLED等による表示器とを備えてスキャナ装置8の前部に設けられている。
【0021】
(プリンタ装置の構成)
図2は、プリンタ装置の概略構成を示す図である。プリンタ装置7は、プリンタ装置本体700と、プリンタ装置本体700内に設けられ、像保持体として用いられる感光体ドラム701と、感光体ドラム701の表面を画像形成の前に帯電する帯電装置702と、帯電装置702によって帯電された感光体ドラム701の表面に画像データに応じた光を照射して静電潜像を形成する潜像形成装置703と、潜像形成装置703によって感光体ドラム701の表面に形成された静電潜像をトナーにより顕像化する現像装置704と、感光体ドラム701から用紙上にトナー像を転写する転写装置705と、転写終了後の感光体ドラム701の表面をクリーニングするクリーニング装置706と、感光体ドラム701へ給紙される用紙200を収納する用紙収納部材707と、用紙収納部材707から払い出された用紙の搬送通路となる搬送路708と、搬送路708の途中に設けられると共に感光体ドラム701による画像形成のタイミングに合せて給紙するレジストロール709と、感光体ドラム701からの用紙の表面に付着しているトナー像を紙面に定着させる定着装置710と、定着装置710からの印刷済みの用紙を搬送する排出ロール711と、排出ロール711からの用紙を受け入れる排出部712と、用紙収納部材707内の用紙200を1枚ずつ払い出す給紙ロール713とを有する。
【0022】
(スキャナ装置の構成)
図3は、スキャナ装置の内部構成を示す図である。このスキャナ装置8は、プリンタ装置7の上部に設置されている。スキャナ装置8は、図3に示すように、スキャナ装置本体800と、読み取り対象の原稿が置かれる原稿台801と、読み取りが終わった原稿が排出される排出台802と、原稿台801の下端に接するように設けられて多数枚の原稿の内の最上面の1枚を他と分離する分離部材803と、原稿を原稿台801からスキャナ装置本体800内に引き入れながら搬送する原稿搬送装置804と、原稿搬送装置804によって読取位置に到着した原稿を読み取って画像データを生成する原稿読取部811とを備えている。
【0023】
原稿搬送装置804は、原稿台801上の原稿に当接して回転(図3の時計方向)することにより原稿1枚を分離部材803上へ送り出す送り出しロール805と、分離部材803の上面に到達した原稿を送り出す搬送ロール806と、分離部材803からの原稿をその回転により搬送する搬送ロール807と、分離部材803からの原稿の通路を形成する搬送路808と、搬送路808と原稿読取部811との間に設けられて原稿を搬送する搬送ロール809と、読み取りが終了した原稿を排出台802へ排出する排出ロール810とを備えている。
【0024】
原稿読取部811は、光透過性を有したガラス板からなる光透過部材812と、光透過部材812に向け照明光を照射する光照射部813と、光透過部材812上の原稿からの反射光を予め定めた位置に合焦させる光学系814と、光学系814の結像位置に配設されて入射光を光電変換する画像読取センサ815とを有する。
【0025】
(ソフトウェアの構成)
図4は、画像形成装置のソフトウェアを機能別に示した図である。ここでは、図4に示すソフトウェアの全体を制御系20としている。この制御系20は、スキャナ装置8を制御するスキャナ制御部11と、画像処理部としての主制御部12と、入出力動作調停部13と、プリンタ装置7を制御する画像印刷処理部14と、操作表示部10を制御するユーザインターフェイス制御部15と、IO装置6を制御する外部インターフェイス制御部16と、原稿の読み取り及び画像形成のジョブを制御するジョブ制御部17とを有している。
【0026】
主制御部12は、画像形成装置100内の各ソフトウェアを制御すると共に、後述する画像処理を制御するもので、CPU1が実行するようになっている。
【0027】
入出力動作調停部13は、スキャナ装置8に対し、原稿の引き込みの停止、原稿の引き込みの再開、原稿の読み取りの停止、原稿の読み取りの再開等を制御する機能を有している。また、後述する時間判定処理及び画像印刷処理部14に対して各種の通知を行う機能を有している。
【0028】
(画像形成装置の動作)
図5は、画像形成装置の動作を示すフローチャートである。図1〜図5を参照し、以下に画像形成装置100の動作について説明する。まず、ユーザは、図3に示すスキャナ装置8の原稿台801にプリントしたい原稿束(原稿1枚のみの場合を含む)をセットする。次に、ユーザは、図1及び図2に示す操作表示部10を操作してコピー条件を指定(選択)する(S101)。このコピー条件は、例えば、画像の拡大/縮小処理、文字と写真といずれを主とする原稿であるか等のモード選択、プリント用の用紙のサイズ、印刷部数等の選択、1枚の用紙に何枚の原稿の画像を形成するかの選択(N−Up)等である。
【0029】
次に、ユーザは、画像形成装置100にコピー動作を行わせるために、操作表示部10のスタートボタンを押下する。このスタートボタンの押下の有無は、図1に示すCPU1によって判定される(S102)。押下有りが判定されると(S102:Yes)、図4に示す主制御部12は、上記ステップS101において入力されたコピー条件を図2に示すRAM2に記憶させる(S103)。
【0030】
スタートボタンの押下により、スキャナ制御部11の制御の下でスキャナ装置8が動作を開始する。図3の原稿台801にセットされた原稿束は、最上面の1枚が原稿搬送装置804によって払い出される。即ち、送り出しロール805が降下して原稿面に当接し、その回転により最上面の原稿が分離部材803へ送り出される。原稿は、分離部材803と搬送ロール806との間に挟まれることにより搬送ロール806の摩擦力で搬送路808内へ送り出される。更に、原稿は、搬送ロール807,809によって光透過部材812上に到達する。光透過部材812上に到達した原稿は、原稿読取部811によって原稿読み取りが行われる。
【0031】
原稿読取部811においては、まず、光照射部813が原稿の到着前に点灯し、その照明光は光透過部材812上を一定速度で移動する原稿を下側から照明する。この照明光は原稿の下面で反射し、反射光が光透過部材812及び光学系814を通して画像読取センサ815にライン状に入射する。画像読取センサ815は、入射光を光電変換し、その電気信号(画像データ)をスキャナインターフェイス4及びシステムバス9を介してRAM2へ転送する。
【0032】
この様な処理は、原稿が光透過部材812を通過し終わるまで連続的に行われ、それにより原稿1枚分の読み取り処理が完了する。また、RAM2に格納された画像データに対し、図4に示す主制御部12により、上記ステップS101で指定した条件に従って拡大/縮小等の画像処理がなされる。
【0033】
上記スキャナ装置8の動作と並行して、図4に示す入出力動作調停部13によって、コピーモードの条件がRAM2から取得され、「読取時間」、「画像処理時間」及び「印刷時間」がコピーモードの条件から演算により算出される(S104)。算出された時間データから、式(1)が成立するか否かを判定する(S105)。
(読取時間+画像処理時間)>印刷時間 ・・・(1)
【0034】
この関係が成立した場合(S105:Yes)、入出力動作調停部13は画像形成装置100の印刷処理を一旦停止させる決定をし、この決定を図4に示す画像印刷処理部14に通知する(S106)。また、上記ステップS105において上記(1)式が不成立であった場合(S102:No)、即ち、下記の式(2)であった場合、入出力動作調停部13は画像形成装置100の印刷処理を継続動作させる決定をし、画像印刷処理部14に通知する(S112)。
(読取時間+画像処理時間)≦印刷時間 ・・・(2)
【0035】
上記ステップS106,S112の処理が終了し、かつスキャナ装置8による画像読み取り処理が終了すると、主制御部12はコピー条件に従った画像処理を開始する。主制御部12による画像処理が終了すると、入出力動作調停部13は実画像処理時間を計算して事前計算結果を得る(S107)。この実画像処理時間は、主制御部12による画像処理に実際に要した時間である。次に、「事前計算結果=実処理時間(実画像処理時間)」でない場合(S108:No)、処理は終了する。事前計算結果とは、用紙サイズ、画像処理の内容(コピーモード)等に基づいてステップS104で計算した計算上の時間である。実画像処理時間は、例えば、ジョブ制御部17によって計測され、「実画像処理時間」としてRAM2に記録される。次に、スキャナ装置8、スキャナ制御部11及び主制御部12は、次の原稿(2枚目)の読み取り及び画像処理に移る。
【0036】
上記ステップS108において、「事前計算結果=実処理時間」で(S108:Yes)、かつ「(読取時間+画像処理時間)>印刷時間」であり(S109:Yes)、画像印刷処理部14に継続動作を既に通知している場合(S110:Yes)、入出力動作調停部13は画像形成装置100の印刷処理を一旦停止させる決定をし、これを画像印刷処理部14に通知する(S111)。なお、上記ステップS110で継続動作の通知をしていない場合(S110:No)、処理は終了する。次に、スキャナ装置8、スキャナ制御部11及び主制御部12は、次の原稿(2枚目)の読み取り及び画像処理に移る。
【0037】
また、上記ステップS108において、「事前計算結果=実処理時間」で(S108:yes)、かつ「(読取時間+画像処理時間)≦印刷時間」であり(S109:No)、画像印刷処理部14に一旦停止を既に通知している場合(S113:Yes)、入出力動作調停部13は画像形成装置100の印刷処理を継続動作させるため、画像印刷処理部14に継続動作を通知する(S114)。これにより、印刷処理に時間の空きを生じることなく連続的に用紙にプリントされる。一方、画像印刷処理部14に継続動作を通知していない場合(S113:No)、処理は終了する。次に、スキャナ装置8、スキャナ制御部11及び主制御部12は、次の原稿(2枚目)の読み取り及び画像処理に移る。
【0038】
上記ステップS112,S114で印刷処理を継続動作させることが通知された画像印刷処理部14は、印刷処理を継続する。印刷処理は、図1及び図2に示すプリンタ装置7が図4に示す画像印刷処理部14の制御により起動することで開始する。まず、図2に示す感光体ドラム701が回転すると共に帯電装置702が帯電を開始すると、主制御部12により処理された画像データがRAM2から読み出される。潜像形成装置703が画像データに応じて駆動されることにより、画像データに応じた静電潜像が順次感光体ドラム701上に形成される。
【0039】
感光体ドラム701上の静電潜像に対し、現像装置704によりトナー像が形成される。このトナー像が転写装置705に到着するタイミングで用紙収納部材707から1枚の用紙が払い出される。トナー像が転写装置705に到着するのに合せて用紙収納部材707からの用紙が転写装置705に到着し、転写装置705によってトナー像が感光体ドラム701から用紙の片面に転写される。この状態で用紙は搬送路708を搬送されて定着装置710へ送られる。定着装置710は、トナー像を用紙に定着させる。トナー像の定着が済んだ用紙は、排出ロール711により排出部712へ排出される。感光体ドラム701では、次の画像形成が良好に行われるように、トナー像の形成された表面がクリーニング装置706によってクリーニングされる。
【0040】
以後、同様にして2枚目以降の原稿に対して、原稿読取部811による読み取り、主制御部12による画像処理が図5に従って実行され、その処理が終了する毎にプリンタ装置7によるプリント(画像印刷)が行われる。
【0041】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、その要旨を変更しない範囲内で種々な変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、プリンタ装置の概略構成を示す図である。
【図3】図3は、スキャナ装置の内部構成を示す図である。
【図4】図4は、画像形成装置のソフトウェアを機能別に示した図である。
【図5】図5は、画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
1…CPU、2…RAM、3…ROM、4…スキャナインターフェイス、5…プリンタインターフェイス、6…IO装置、7…プリンタ装置、8…スキャナ装置、9…システムバス、10…操作表示部、11…スキャナ制御部、12…主制御部、13…入出力動作調停部、14…画像印刷処理部、15…ユーザインターフェイス制御部、16…外部インターフェイス制御部、17…ジョブ制御部、20…制御系、100…画像形成装置、200…用紙、700…プリンタ装置本体、701…感光体ドラム、702…帯電装置、703…排出部、703…潜像形成装置、704…現像装置、705…転写装置、706…クリーニング装置、707…用紙収納部材、708…搬送路、709…レジストロール、710…定着装置、711…排出ロール、712…排出部、713…給紙ロール、800…スキャナ装置本体、801…原稿台、802…排出台、803…分離部材、804…原稿搬送装置、805……送り出しロール、806…搬送ロール、807…搬送ロール、808…搬送路、809…搬送ロール、810…排出ロール、811…原稿読取部、812…光透過部材、813…光照射部、814 …光学系、815…画像読取センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿から画像データを光学的に読み取る読取部と、
前記読取部により得られた画像データに対して画像処理を行う画像処理部と、
前記画像処理部により処理された画像データに基づいて用紙上に画像を印刷する制御を行う画像印刷処理部と、
印刷条件に応じて前記読取部による前記原稿の読取時間、前記画像処理部による画像処理時間及び前記印刷部による印刷時間を取得し、前記読取時間と前記画像処理時間との和が前記印刷時間を超過したか否かを判定し、この判定結果に基づいて前記画像印刷処理部に対して印刷処理の停止又は印刷処理の継続動作の指令を通知する入出力動作調停部とを備えた画像形成装置。
【請求項2】
前記入出力動作調停部は、前記通知を行った後、前記予め定めた画像処理時間と前記画像処理部による実際の画像処理時間とがほぼ等しく、かつ「(前記読取時間+前記画像処理時間)>前記印刷時間」となり、更に前記画像印刷処理部に印刷処理の継続動作を既に通知済みであるとき、印刷処理の停止を前記画像印刷処理部に通知する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記入出力動作調停部は、前記通知を行った後、前記予め定めた画像処理時間と前記画像処理部による実際の画像処理時間とがほぼ等しく、かつ「(前記読取時間+前記画像処理時間)≦前記印刷時間」となり、更に前記画像印刷処理部に印刷処理の一旦停止を既に通知済みであるとき、印刷処理の継続動作を前記画像印刷処理部に通知する請求項1に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−151991(P2010−151991A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−328454(P2008−328454)
【出願日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】