画像形成装置
【課題】複数個のイメージングカートリッジを備えた画像形成装置において、装置の複雑化・大型化を招くことなく、必要とするイメージングカートリッジを簡単に着脱できるようにする。
【解決手段】前扉12を軸24Lを中心として時計回りに回転させて開状態とすると、前扉12の回転によって連結板22Lが図の右方へ引っ張られる。これによって、レバー16Lが軸17Lを中心として反時計回りに回転し、レバー16Lのピン19Lは、スライド板14Lの長孔19L内を滑りながら移動すると同時にスライド板14Lを斜め下方へ移動させる。スライド板14Lが斜め下方へ移動すると、突部15La,15Lcの傾斜面によって感光体ドラムの回転軸13La,13Lcは、斜め右上方へ押し出され、イメージングカートリッジ5a,5cは押し出される。
【解決手段】前扉12を軸24Lを中心として時計回りに回転させて開状態とすると、前扉12の回転によって連結板22Lが図の右方へ引っ張られる。これによって、レバー16Lが軸17Lを中心として反時計回りに回転し、レバー16Lのピン19Lは、スライド板14Lの長孔19L内を滑りながら移動すると同時にスライド板14Lを斜め下方へ移動させる。スライド板14Lが斜め下方へ移動すると、突部15La,15Lcの傾斜面によって感光体ドラムの回転軸13La,13Lcは、斜め右上方へ押し出され、イメージングカートリッジ5a,5cは押し出される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機やプリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に関し、より詳細には複数個のイメージングカートリッジを備えた画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、カラー画像形成可能な装置が広く使用されつつある。カラー画像形成装置には、通常、4つのイメージングカートリッジが着脱可能に内蔵されいる。画像形成の高速化の観点からは、前記複数のイメージングカートリッジを並置するいわゆるタンデム方式が採用され、装置設置面積を小さく抑える観点からは、前記複数のイメージングカートリッジの並置方向は略鉛直方向とされる。
【0003】
このような画像形成装置では、鉛直方向の高さを抑えるため、隣接するイメージングカートリッジ間の間隔を極力小さくしている。このため、トナーが消費された場合や感光体の使用寿命となった場合などイメージングカートリッジを新しいものに交換するときに、イメージングカートリッジを把持する部分がなく、装置本体から引き出しにくいという問題があった。
【0004】
そこで例えば特許文献1では、図13に示すような、イメージングカートリッジ5の感光体ドラムの軸方向両端部に、外方に突出する一対の把手部9を形成し、この一対の把手部9を利用者が把持することによって、イメージングカートリッジ5を装置本体から脱着できるようにする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006-71807
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このようなイメージングカートリッジ5に一対の把手部9を設けた構成にすると、イメージングカートリッジ5の装置本体からの着脱に両手を使う必要があり作業性が悪い。特に、装置の横面からイメージングカートリッジ5を着脱する装置の場合には、一方の手を装置の側面奥まで差し入れなければならず、作業性が著しく悪くなる。
【0007】
また、専用レバーなどを操作することによって、交換対象のイメージングカートリッジのみを移動させて、利用者が取り出しやすくする技術も提案されているが、装置が複雑化・大型化するおそれがある。
【0008】
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数個のイメージングカートリッジを備えた画像形成装置において、装置の複雑化・大型化を招くことなく、必要とするイメージングカートリッジを簡単に着脱できる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成する本発明に係る画像形成装置は、像担持体を少なくとも備えた複数個のイメージングカートリッジが装置本体に対して着脱可能に並置された画像形成装置において、前記イメージングカートリッジを装置本体から脱着する際、隣り合うイメージングカートリッジを異なる方向又は同方向で異なる距離相対的に移動させる移動手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
ここで、前記複数個のイメージングカートリッジは略鉛直方向に並置されていてもよい。
【0011】
また、前記移動手段は、前記複数個のイメージングカートリッジを同時に移動させるものであるのが好ましい。
【0012】
さらに、前記移動手段は装置本体の扉の開閉と連動して駆動するものであってもよい。
【0013】
前記移動手段が、イメージングカートリッジの着脱方向に対して略垂直方向に移動し、前記移動によってイメージングカートリッジを脱着させる方向に押圧する突部が形成されたスライド板と、このスライド板に連結し、前記スライド板を移動させるレバーとを有するものであってもよい。また、前記レバーを前記装置本体の開閉自在の扉に連結させ、前記扉が開くと前記レバーが動作して前記スライド板が移動するようにして、イメージングカートリッジを移動させてもよい。
【0014】
あるいは前記移動手段が、操作レバーと、この操作レバーによって揺動する揺動板と、この揺動板に連結し、イメージングカートリッジの脱着の際、前記揺動板の揺動によってイメージングカートリッジに当接して移動させる押出板とを有するものであってもよい。ここで、前記操作レバーを前記装置本体の開閉自在の扉に連結し、前記扉が開くと前記操作レバーが動作して前記揺動板が揺動し、前記押出板によってイメージングカートリッジが移動するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の画像形成装置によれば、装置の複雑化・大型化を招くことなく、必要とするイメージングカートリッジを簡単に着脱できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例を示す概説図である。
【図2】図1の画像形成装置の前扉を開いた状態の図である。
【図3】イメージングカートリッジの移動後の状態例を示す斜視図である。
【図4】図3の、移動後のイメージングカートリッジの平面図である。
【図5】本発明における移動手段の一実施例を示す構成図である。
【図6】図5に示す移動手段を操作したときの構成図である。
【図7】図5と対称位置に設けた移動手段の構成図である。
【図8】図6の移動手段を操作したときの構成図である。
【図9】イメージングカートリッジの移動後の他の状態例を示す斜視図である。
【図10】図9のイメージングカートリッジを平面図である。
【図11】本発明の移動手段の他の実施例を示す構成図である。
【図12】図11の移動手段を操作した場合の構成図である。
【図13】従来のイメージングカートリッジを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る画像形成装置について図に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
【0018】
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例であるプリンタの概略断面図を示す。この図のプリンタ(画像形成装置)は、4つのイメージングカートリッジが鉛直方向から傾斜して積層並置されたタンデム方式のカラープリンタである。イメージングカートリッジ5aはイエロー画像、イメージングカートリッジ5bはマゼンダ画像、イメージングカートリッジ5cはシアン画像、イメージングカートリッジ5dはブラック画像をそれぞれ形成する。以下、イメージングカートリッジをそれぞれ区別する必要がある場合を除き、「イメージングカートリッジ5」と総称する。また、このイメージングカートリッジ5の配置順序はこれに限定されるものではない。イメージングカートリッジには、少なくとも感光体ドラム(像担持体)D(図2に図示)を備えていればよく、例えば感光体ドラムDと現像装置、トナー収納部とから構成されるもの等が挙げられる。この図のプリンタでは、露光装置10はイメージングカートリッジ5とは別に装置本体内に配置されているが、イメージングカートリッジ5に露光装置が設けられていてもよい。
【0019】
この図のプリンタでは、給紙カセット6から引き出された用紙は用紙搬送経路7に導かれ、搬送ベルト11によって、各感光体と転写ローラとのニップ部に搬送される。ニップ部を用紙が通過する際、各感光体から用紙に各色のトナー画像が転写され重ね合わされて、用紙上にカラートナー画像が形成される。そして、用紙は定着ユニット4に搬送され、ここで加熱・加圧されてトナー画像は用紙に溶融定着し装置外へ排出される。
【0020】
このような構成のプリンタにおいて、イメージングカートリッジ5に収納されているトナーが消費されると、イメージングカートリッジ5を交換しなければならない。図2に示すように、イメージングカートリッジ5を交換する場合には、装置本体1に設けられている前扉12をまず開ける。前扉12には搬送ベルト11及びその駆動機構が設けられているので、前扉12を開くと、イメージングカートリッジ5の感光体ドラムDが露出する。なお、感光体ドラムDは、前扉12の開閉動作によって動作する不図示の保護カバーで覆われるので直接露出することはない。
【0021】
この前扉12の開動作によって、隣り合うイメージングカートリッジ5は異なる方向に移動し、利用者がイメージングカートリッジ5を把持できる部分が形成される。以下、このイメージングカートリッジ5を移動させる機構について説明する。
【0022】
図3及び図4は、イメージングカートリッジ5が移動した後の状態図である。図3は、移動後のイメージングカートリッジ5の状態を示す斜視図であり、図4は、移動後のイメージングカートリッジ5の平面図である。なお、図4の破線で示した位置Aは、イメージングカートリッジ5が装置本体1内で稼働状態にあるときの位置(通常位置)を示すものである。
【0023】
図4から理解されるように、イメージングカートリッジ5a,5cは通常位置Aから、イメージングカートリッジの幅方向中央を中心として反時計周りに所定角度回転し、イメージングカートリッジ5b,5dは通常位置Aから時計周りに所定角度回転する。これによって、各イメージングカートリッジ5に利用者が把持できる部分が同時に形成され、イメージングカートリッジ5を装置本体1から容易に取り出せるようになる。
【0024】
図5〜図8に、イメージングカートリッジ5をこのように移動させる移動手段20L,20Rについて説明する。図5及び図6は装置本体の左側面図であって、図5は前扉12が閉状態、図6は前扉が開状態のときの図である。図7及び図8は装置本体の右側面図であって、図7は前扉12が閉状態、図8は前扉が開状態のときの図である。
【0025】
図5及び図6に示すように、イメージングカートリッジ5の側面に沿って長板状のスライド板14Lが設けられている。スライド板14Lの上下部は、ガイド部16Lイとガイド部16Lロとによってスライド自在に挟持されている。スライド板14Lには、下側が傾斜面となった突部15La,15Lcが形成されている。そして、スライド板14Lの、突部15La,15Lcの下側の根元付近に、イメージングカートリッジ5a,5cの側面から突出した、感光体ドラムの回転軸13La,13Lcが位置している。
【0026】
スライド板14Lの下端部には、スライド方向に対して略垂直方向に長孔14Lが形成されている。一方、スライド板14Lの下端近傍に、略「く」字状のレバー16Lが軸17Lを中心として揺動自在に設けられている。レバー16Lの一方端部にはピン19Lが形成されており、このピン19Lが、スライド板14Lの長孔18Lに係合している。また、レバー16Lのもう一方端には連結板22Lの端部が回動自在に取り付けられており、連結板22Lの他端は前扉12の下部に回動自在に取り付けられている。
【0027】
次に、図6に示すように、前扉12を軸24Lを中心として時計回りに回転させて開状態とすると、前扉12の回転によって連結板22Lが図の右方へ引っ張られる。これによって、レバー16Lが軸17Lを中心として反時計回りに回転し、レバー16Lのピン19Lは、スライド板14Lの長孔18L内を滑りながら移動すると同時にスライド板14Lを斜め下方へ移動させる。スライド板14Lが斜め下方へ移動すると、突部15La,15Lcの傾斜面によって感光体ドラムの回転軸13La,13Lcは、斜め右上方へ押し出され、イメージングカートリッジ5a,5cは図3及び図4に示した状態となる。
【0028】
図7及び図8に示すように、イメージングカートリッジ5の右側面においても、右側面とほぼ同様の移動手段が設けられている。右側面の移動手段と異なる点は、スライド板14Rに形成された突部15Rd,15Rbの形成位置が、イメージングカートリッジ5d,5bの側面である点である。図8に示すように、前扉12を軸24Rを中心として反時計回りに回転させて開状態とすると、前記と同様にして、スライド板14Rが斜め下方へ移動し、これによって、突部15Rb,15Rdの傾斜面によって感光体ドラムの回転軸13Rb,13Rdが、斜め左上方へ押し出され、イメージングカートリッジ5b,5dは図3及び図4に示した状態となる。
【0029】
以上説明したように、前扉12を開状態とすることによってイメージングカートリッジ5は図3に示す状態となるので、利用者は、交換が必要なイメージングカートリッジを把持して装置本体1から取り外し、新しいイメージングカートリッジを装置本体1に装着する。装置本体1又は前扉12に、イメージングカートリッジ5を装置本体1の内方に付勢するバネなどの付勢手段を設けておけば、イメージングカートリッジを装着する際には、図3に示す移動後の位置にイメージングカートリッジを仮装着した後、前扉12を閉じることによりイメージングカートリッジを通常位置に移動させることができる。
【0030】
図9〜図12に、イメージングカートリッジの移動手段の他の実施形態を示す。これらの図に示す実施形態は、隣り合うイメージングカートリッジが同方向で異なる距離移動する形態である。図9及び図10は、イメージングカートリッジ5が移動した後の状態図である。図9は、移動後のイメージングカートリッジ5の状態を示す斜視図であり、図10は、移動後のイメージングカートリッジ5の平面図である。なお、図10の破線で示した位置Aは、イメージングカートリッジ5が装置本体1内で稼働状態にあるときの通常位置を示すものである。
【0031】
図9から理解されるように、イメージングカートリッジ5のそれぞれは、通常位置Aから一つの角部近傍(図10では右上角部)を中心として、イメージングカートリッジ5aの回転角度が最も大きく、イメージングカートリッジ5dの回転角度が最も小さくなるように同方向で且つ異なる角度回転したものである。これによって、イメージングカートリッジ5は螺旋階段状となり、各イメージングカートリッジ5に利用者が把持できる部分が形成される。
【0032】
イメージングカートリッジ5のそれぞれを、前記ように回転させる機構について説明する。図11及び図12は装置本体の左側面図であって、図11は移動前の状態、図12は移動後の状態を示す図である。
【0033】
略鉛直方向に積層配置されたイメージングカートリッジ5の側面に沿って、軸25を中心として揺動自在に長板状の揺動板26が設けられている。揺動板26の下端部は、操作レバー28の奥側端部と軸27によって回動自在に連結されている。
【0034】
イメージングカートリッジ5の側面からは、感光体ドラムの回転軸13a,13b,13c,13d(以下、総称して「回転軸13」と記す)が突出し、この回転軸13と同心円状に円弧状突部である当接部32a,32b,32c,32d(以下、総称して「当接部32」と記す)がイメージングカートリッジ5の各側面に形成されている。そして装置本体側には、この当接部32に一方端が当接し、イメージングカートリッジ5の着脱方向に移動可能な細板状の押出板29a,29b,29c,29d(以下、総称して「押出板29」と記すことがある)が設けられている。これらの押出板29のイメージングカートリッジ5の着脱方向への移動は、ガイド部材30a〜30d、31a〜31dによって案内される。
【0035】
押出板29にはピン34a,34b,34c,34d(以下、総称して「ピン34」と記す)が突出形成されており、このピン34は、揺動板26に形成された長孔33a,33b,33c,33d(以下、総称して「長孔33」と記す)に係入している。これによって、操作レバー28の動きが押出板29へ伝わるようになる。
【0036】
これらの揺動板26と操作レバー28、押出板29とが本実施形態における移動手段20を構成する。これらは、装置本体1側に取り付けられるもので、前扉12から見て装置本体の左内側面に設けられる。もちろん、装置本体の右内側面に設けても構わない。
【0037】
このような構成の装置において、イメージングカートリッジ5を交換する場合には、利用者は前扉12を開き、装置本体の下側部に設けられた操作レバー28を手前側(図11の右上方)に引く。すると、図12に示すように、揺動板26は軸25を中心として手前側(図11の右方)に揺動し、揺動板26の長孔33に係入しているピン34によって押出板29も手前側に移動する。移動する押出板29の端部によって当接部32が押され、イメージングカートリッジ5は装置本体から押し出される。このとき、揺動板26の軸25から押出板29の各ピン34までの長さすなわち揺動半径が異なるので、揺動半径の最も長いイメージングカートリッジ5aの押出量が最も長く、揺動半径の最も短いイメージングカートリッジ5dの押出量が最も短くなる。また、この移動手段20は装置本体1の片側面にのみ設けているので、イメージングカートリッジ5は、図9に示すような、螺旋階段状に押し出され、各イメージングカートリッジ5に利用者が把持できる部分が形成されるようになる。
【0038】
図12に示す点線Bは、通常位置Aにおけるイメージングカートリッジ5の前端位置を示すものであり、イメージングカートリッジ5が装置本体から同方向で異なる量だけ押し出されていることがわかる。
【0039】
新しいイメージングカートリッジを装置本体に取り付けた後は、例えば前扉12を閉めることによって各イメージングカートリッジが装置本体内方向に押圧され、通常位置に装着されるようにすればよい。
【0040】
以上示した実施形態において、例えば図5〜図8の実施形態例で前扉12の開閉と移動手段20L,20Rを連動させずに、図11及び図12で示したような操作レバーによってイメージングカートリッジを引き出すようにしてもよい。また、図11及び図12の実施形態例で操作レバー28を用いずに、前扉12の開閉に連動させてイメージングカートリッジを引き出すようにしてもよい。
【0041】
また、本発明は、複数個のイメージングカートリッジが略鉛直方向に並置された装置の他、複数個のイメージングカートリッジが略水平方向に並置された装置にももちろん適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明に係る画像形成装置では、装置の複雑化・大型化を招くことなく、所望のイメージングカートリッジを簡単に着脱できるので有用である。
【符号の説明】
【0043】
1 装置本体
5,5a、5b、5c、5d イメージングカートリッジ
6 給紙カセット
D 感光体ドラム(像担持体)
12 前扉
14L,14R スライド板
15La,15Rb,15Lc,15Rd 突部
16L,16R レバー
20、20L、20R 移動手段
26 揺動板
28 操作レバー
29a,29b,29c,29d 押出板
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機やプリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に関し、より詳細には複数個のイメージングカートリッジを備えた画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、カラー画像形成可能な装置が広く使用されつつある。カラー画像形成装置には、通常、4つのイメージングカートリッジが着脱可能に内蔵されいる。画像形成の高速化の観点からは、前記複数のイメージングカートリッジを並置するいわゆるタンデム方式が採用され、装置設置面積を小さく抑える観点からは、前記複数のイメージングカートリッジの並置方向は略鉛直方向とされる。
【0003】
このような画像形成装置では、鉛直方向の高さを抑えるため、隣接するイメージングカートリッジ間の間隔を極力小さくしている。このため、トナーが消費された場合や感光体の使用寿命となった場合などイメージングカートリッジを新しいものに交換するときに、イメージングカートリッジを把持する部分がなく、装置本体から引き出しにくいという問題があった。
【0004】
そこで例えば特許文献1では、図13に示すような、イメージングカートリッジ5の感光体ドラムの軸方向両端部に、外方に突出する一対の把手部9を形成し、この一対の把手部9を利用者が把持することによって、イメージングカートリッジ5を装置本体から脱着できるようにする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006-71807
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このようなイメージングカートリッジ5に一対の把手部9を設けた構成にすると、イメージングカートリッジ5の装置本体からの着脱に両手を使う必要があり作業性が悪い。特に、装置の横面からイメージングカートリッジ5を着脱する装置の場合には、一方の手を装置の側面奥まで差し入れなければならず、作業性が著しく悪くなる。
【0007】
また、専用レバーなどを操作することによって、交換対象のイメージングカートリッジのみを移動させて、利用者が取り出しやすくする技術も提案されているが、装置が複雑化・大型化するおそれがある。
【0008】
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数個のイメージングカートリッジを備えた画像形成装置において、装置の複雑化・大型化を招くことなく、必要とするイメージングカートリッジを簡単に着脱できる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成する本発明に係る画像形成装置は、像担持体を少なくとも備えた複数個のイメージングカートリッジが装置本体に対して着脱可能に並置された画像形成装置において、前記イメージングカートリッジを装置本体から脱着する際、隣り合うイメージングカートリッジを異なる方向又は同方向で異なる距離相対的に移動させる移動手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
ここで、前記複数個のイメージングカートリッジは略鉛直方向に並置されていてもよい。
【0011】
また、前記移動手段は、前記複数個のイメージングカートリッジを同時に移動させるものであるのが好ましい。
【0012】
さらに、前記移動手段は装置本体の扉の開閉と連動して駆動するものであってもよい。
【0013】
前記移動手段が、イメージングカートリッジの着脱方向に対して略垂直方向に移動し、前記移動によってイメージングカートリッジを脱着させる方向に押圧する突部が形成されたスライド板と、このスライド板に連結し、前記スライド板を移動させるレバーとを有するものであってもよい。また、前記レバーを前記装置本体の開閉自在の扉に連結させ、前記扉が開くと前記レバーが動作して前記スライド板が移動するようにして、イメージングカートリッジを移動させてもよい。
【0014】
あるいは前記移動手段が、操作レバーと、この操作レバーによって揺動する揺動板と、この揺動板に連結し、イメージングカートリッジの脱着の際、前記揺動板の揺動によってイメージングカートリッジに当接して移動させる押出板とを有するものであってもよい。ここで、前記操作レバーを前記装置本体の開閉自在の扉に連結し、前記扉が開くと前記操作レバーが動作して前記揺動板が揺動し、前記押出板によってイメージングカートリッジが移動するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の画像形成装置によれば、装置の複雑化・大型化を招くことなく、必要とするイメージングカートリッジを簡単に着脱できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例を示す概説図である。
【図2】図1の画像形成装置の前扉を開いた状態の図である。
【図3】イメージングカートリッジの移動後の状態例を示す斜視図である。
【図4】図3の、移動後のイメージングカートリッジの平面図である。
【図5】本発明における移動手段の一実施例を示す構成図である。
【図6】図5に示す移動手段を操作したときの構成図である。
【図7】図5と対称位置に設けた移動手段の構成図である。
【図8】図6の移動手段を操作したときの構成図である。
【図9】イメージングカートリッジの移動後の他の状態例を示す斜視図である。
【図10】図9のイメージングカートリッジを平面図である。
【図11】本発明の移動手段の他の実施例を示す構成図である。
【図12】図11の移動手段を操作した場合の構成図である。
【図13】従来のイメージングカートリッジを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る画像形成装置について図に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
【0018】
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例であるプリンタの概略断面図を示す。この図のプリンタ(画像形成装置)は、4つのイメージングカートリッジが鉛直方向から傾斜して積層並置されたタンデム方式のカラープリンタである。イメージングカートリッジ5aはイエロー画像、イメージングカートリッジ5bはマゼンダ画像、イメージングカートリッジ5cはシアン画像、イメージングカートリッジ5dはブラック画像をそれぞれ形成する。以下、イメージングカートリッジをそれぞれ区別する必要がある場合を除き、「イメージングカートリッジ5」と総称する。また、このイメージングカートリッジ5の配置順序はこれに限定されるものではない。イメージングカートリッジには、少なくとも感光体ドラム(像担持体)D(図2に図示)を備えていればよく、例えば感光体ドラムDと現像装置、トナー収納部とから構成されるもの等が挙げられる。この図のプリンタでは、露光装置10はイメージングカートリッジ5とは別に装置本体内に配置されているが、イメージングカートリッジ5に露光装置が設けられていてもよい。
【0019】
この図のプリンタでは、給紙カセット6から引き出された用紙は用紙搬送経路7に導かれ、搬送ベルト11によって、各感光体と転写ローラとのニップ部に搬送される。ニップ部を用紙が通過する際、各感光体から用紙に各色のトナー画像が転写され重ね合わされて、用紙上にカラートナー画像が形成される。そして、用紙は定着ユニット4に搬送され、ここで加熱・加圧されてトナー画像は用紙に溶融定着し装置外へ排出される。
【0020】
このような構成のプリンタにおいて、イメージングカートリッジ5に収納されているトナーが消費されると、イメージングカートリッジ5を交換しなければならない。図2に示すように、イメージングカートリッジ5を交換する場合には、装置本体1に設けられている前扉12をまず開ける。前扉12には搬送ベルト11及びその駆動機構が設けられているので、前扉12を開くと、イメージングカートリッジ5の感光体ドラムDが露出する。なお、感光体ドラムDは、前扉12の開閉動作によって動作する不図示の保護カバーで覆われるので直接露出することはない。
【0021】
この前扉12の開動作によって、隣り合うイメージングカートリッジ5は異なる方向に移動し、利用者がイメージングカートリッジ5を把持できる部分が形成される。以下、このイメージングカートリッジ5を移動させる機構について説明する。
【0022】
図3及び図4は、イメージングカートリッジ5が移動した後の状態図である。図3は、移動後のイメージングカートリッジ5の状態を示す斜視図であり、図4は、移動後のイメージングカートリッジ5の平面図である。なお、図4の破線で示した位置Aは、イメージングカートリッジ5が装置本体1内で稼働状態にあるときの位置(通常位置)を示すものである。
【0023】
図4から理解されるように、イメージングカートリッジ5a,5cは通常位置Aから、イメージングカートリッジの幅方向中央を中心として反時計周りに所定角度回転し、イメージングカートリッジ5b,5dは通常位置Aから時計周りに所定角度回転する。これによって、各イメージングカートリッジ5に利用者が把持できる部分が同時に形成され、イメージングカートリッジ5を装置本体1から容易に取り出せるようになる。
【0024】
図5〜図8に、イメージングカートリッジ5をこのように移動させる移動手段20L,20Rについて説明する。図5及び図6は装置本体の左側面図であって、図5は前扉12が閉状態、図6は前扉が開状態のときの図である。図7及び図8は装置本体の右側面図であって、図7は前扉12が閉状態、図8は前扉が開状態のときの図である。
【0025】
図5及び図6に示すように、イメージングカートリッジ5の側面に沿って長板状のスライド板14Lが設けられている。スライド板14Lの上下部は、ガイド部16Lイとガイド部16Lロとによってスライド自在に挟持されている。スライド板14Lには、下側が傾斜面となった突部15La,15Lcが形成されている。そして、スライド板14Lの、突部15La,15Lcの下側の根元付近に、イメージングカートリッジ5a,5cの側面から突出した、感光体ドラムの回転軸13La,13Lcが位置している。
【0026】
スライド板14Lの下端部には、スライド方向に対して略垂直方向に長孔14Lが形成されている。一方、スライド板14Lの下端近傍に、略「く」字状のレバー16Lが軸17Lを中心として揺動自在に設けられている。レバー16Lの一方端部にはピン19Lが形成されており、このピン19Lが、スライド板14Lの長孔18Lに係合している。また、レバー16Lのもう一方端には連結板22Lの端部が回動自在に取り付けられており、連結板22Lの他端は前扉12の下部に回動自在に取り付けられている。
【0027】
次に、図6に示すように、前扉12を軸24Lを中心として時計回りに回転させて開状態とすると、前扉12の回転によって連結板22Lが図の右方へ引っ張られる。これによって、レバー16Lが軸17Lを中心として反時計回りに回転し、レバー16Lのピン19Lは、スライド板14Lの長孔18L内を滑りながら移動すると同時にスライド板14Lを斜め下方へ移動させる。スライド板14Lが斜め下方へ移動すると、突部15La,15Lcの傾斜面によって感光体ドラムの回転軸13La,13Lcは、斜め右上方へ押し出され、イメージングカートリッジ5a,5cは図3及び図4に示した状態となる。
【0028】
図7及び図8に示すように、イメージングカートリッジ5の右側面においても、右側面とほぼ同様の移動手段が設けられている。右側面の移動手段と異なる点は、スライド板14Rに形成された突部15Rd,15Rbの形成位置が、イメージングカートリッジ5d,5bの側面である点である。図8に示すように、前扉12を軸24Rを中心として反時計回りに回転させて開状態とすると、前記と同様にして、スライド板14Rが斜め下方へ移動し、これによって、突部15Rb,15Rdの傾斜面によって感光体ドラムの回転軸13Rb,13Rdが、斜め左上方へ押し出され、イメージングカートリッジ5b,5dは図3及び図4に示した状態となる。
【0029】
以上説明したように、前扉12を開状態とすることによってイメージングカートリッジ5は図3に示す状態となるので、利用者は、交換が必要なイメージングカートリッジを把持して装置本体1から取り外し、新しいイメージングカートリッジを装置本体1に装着する。装置本体1又は前扉12に、イメージングカートリッジ5を装置本体1の内方に付勢するバネなどの付勢手段を設けておけば、イメージングカートリッジを装着する際には、図3に示す移動後の位置にイメージングカートリッジを仮装着した後、前扉12を閉じることによりイメージングカートリッジを通常位置に移動させることができる。
【0030】
図9〜図12に、イメージングカートリッジの移動手段の他の実施形態を示す。これらの図に示す実施形態は、隣り合うイメージングカートリッジが同方向で異なる距離移動する形態である。図9及び図10は、イメージングカートリッジ5が移動した後の状態図である。図9は、移動後のイメージングカートリッジ5の状態を示す斜視図であり、図10は、移動後のイメージングカートリッジ5の平面図である。なお、図10の破線で示した位置Aは、イメージングカートリッジ5が装置本体1内で稼働状態にあるときの通常位置を示すものである。
【0031】
図9から理解されるように、イメージングカートリッジ5のそれぞれは、通常位置Aから一つの角部近傍(図10では右上角部)を中心として、イメージングカートリッジ5aの回転角度が最も大きく、イメージングカートリッジ5dの回転角度が最も小さくなるように同方向で且つ異なる角度回転したものである。これによって、イメージングカートリッジ5は螺旋階段状となり、各イメージングカートリッジ5に利用者が把持できる部分が形成される。
【0032】
イメージングカートリッジ5のそれぞれを、前記ように回転させる機構について説明する。図11及び図12は装置本体の左側面図であって、図11は移動前の状態、図12は移動後の状態を示す図である。
【0033】
略鉛直方向に積層配置されたイメージングカートリッジ5の側面に沿って、軸25を中心として揺動自在に長板状の揺動板26が設けられている。揺動板26の下端部は、操作レバー28の奥側端部と軸27によって回動自在に連結されている。
【0034】
イメージングカートリッジ5の側面からは、感光体ドラムの回転軸13a,13b,13c,13d(以下、総称して「回転軸13」と記す)が突出し、この回転軸13と同心円状に円弧状突部である当接部32a,32b,32c,32d(以下、総称して「当接部32」と記す)がイメージングカートリッジ5の各側面に形成されている。そして装置本体側には、この当接部32に一方端が当接し、イメージングカートリッジ5の着脱方向に移動可能な細板状の押出板29a,29b,29c,29d(以下、総称して「押出板29」と記すことがある)が設けられている。これらの押出板29のイメージングカートリッジ5の着脱方向への移動は、ガイド部材30a〜30d、31a〜31dによって案内される。
【0035】
押出板29にはピン34a,34b,34c,34d(以下、総称して「ピン34」と記す)が突出形成されており、このピン34は、揺動板26に形成された長孔33a,33b,33c,33d(以下、総称して「長孔33」と記す)に係入している。これによって、操作レバー28の動きが押出板29へ伝わるようになる。
【0036】
これらの揺動板26と操作レバー28、押出板29とが本実施形態における移動手段20を構成する。これらは、装置本体1側に取り付けられるもので、前扉12から見て装置本体の左内側面に設けられる。もちろん、装置本体の右内側面に設けても構わない。
【0037】
このような構成の装置において、イメージングカートリッジ5を交換する場合には、利用者は前扉12を開き、装置本体の下側部に設けられた操作レバー28を手前側(図11の右上方)に引く。すると、図12に示すように、揺動板26は軸25を中心として手前側(図11の右方)に揺動し、揺動板26の長孔33に係入しているピン34によって押出板29も手前側に移動する。移動する押出板29の端部によって当接部32が押され、イメージングカートリッジ5は装置本体から押し出される。このとき、揺動板26の軸25から押出板29の各ピン34までの長さすなわち揺動半径が異なるので、揺動半径の最も長いイメージングカートリッジ5aの押出量が最も長く、揺動半径の最も短いイメージングカートリッジ5dの押出量が最も短くなる。また、この移動手段20は装置本体1の片側面にのみ設けているので、イメージングカートリッジ5は、図9に示すような、螺旋階段状に押し出され、各イメージングカートリッジ5に利用者が把持できる部分が形成されるようになる。
【0038】
図12に示す点線Bは、通常位置Aにおけるイメージングカートリッジ5の前端位置を示すものであり、イメージングカートリッジ5が装置本体から同方向で異なる量だけ押し出されていることがわかる。
【0039】
新しいイメージングカートリッジを装置本体に取り付けた後は、例えば前扉12を閉めることによって各イメージングカートリッジが装置本体内方向に押圧され、通常位置に装着されるようにすればよい。
【0040】
以上示した実施形態において、例えば図5〜図8の実施形態例で前扉12の開閉と移動手段20L,20Rを連動させずに、図11及び図12で示したような操作レバーによってイメージングカートリッジを引き出すようにしてもよい。また、図11及び図12の実施形態例で操作レバー28を用いずに、前扉12の開閉に連動させてイメージングカートリッジを引き出すようにしてもよい。
【0041】
また、本発明は、複数個のイメージングカートリッジが略鉛直方向に並置された装置の他、複数個のイメージングカートリッジが略水平方向に並置された装置にももちろん適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明に係る画像形成装置では、装置の複雑化・大型化を招くことなく、所望のイメージングカートリッジを簡単に着脱できるので有用である。
【符号の説明】
【0043】
1 装置本体
5,5a、5b、5c、5d イメージングカートリッジ
6 給紙カセット
D 感光体ドラム(像担持体)
12 前扉
14L,14R スライド板
15La,15Rb,15Lc,15Rd 突部
16L,16R レバー
20、20L、20R 移動手段
26 揺動板
28 操作レバー
29a,29b,29c,29d 押出板
【特許請求の範囲】
【請求項1】
像担持体を少なくとも備えた複数個のイメージングカートリッジが装置本体に対して着脱可能に並置された画像形成装置において、
前記イメージングカートリッジを装置本体から脱着する際、隣り合うイメージングカートリッジを異なる方向又は同方向で異なる距離相対的に移動させる移動手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記複数個のイメージングカートリッジが略鉛直方向に並置されている請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記移動手段は、前記複数個のイメージングカートリッジを同時に移動させるものである請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記移動手段は装置本体に設けられた扉の開閉と連動して駆動するものである請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記移動手段が、イメージングカートリッジの着脱方向に対して略垂直方向に移動し、前記移動によってイメージングカートリッジを脱着させる方向に押圧する突部が形成されたスライド板と、このスライド板に連結し、前記スライド板を移動させるレバーとを有するものである請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記レバーが前記装置本体の開閉自在の扉に連結し、前記扉が開くと前記レバーが動作して前記スライド板が移動し、イメージングカートリッジが脱着させる方向に押圧される請求項5記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記移動手段が、操作レバーと、この操作レバーによって揺動する揺動板と、この揺動板に連結し、イメージングカートリッジの脱着の際、前記揺動板の揺動によってイメージングカートリッジに当接して移動させる押出板とを有するものである請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記操作レバーが前記装置本体の開閉自在の扉に連結し、前記扉が開くと前記操作レバーが動作して前記揺動板が揺動し、前記押出板によってイメージングカートリッジが移動する請求項7記載の画像形成装置。
【請求項1】
像担持体を少なくとも備えた複数個のイメージングカートリッジが装置本体に対して着脱可能に並置された画像形成装置において、
前記イメージングカートリッジを装置本体から脱着する際、隣り合うイメージングカートリッジを異なる方向又は同方向で異なる距離相対的に移動させる移動手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記複数個のイメージングカートリッジが略鉛直方向に並置されている請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記移動手段は、前記複数個のイメージングカートリッジを同時に移動させるものである請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記移動手段は装置本体に設けられた扉の開閉と連動して駆動するものである請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記移動手段が、イメージングカートリッジの着脱方向に対して略垂直方向に移動し、前記移動によってイメージングカートリッジを脱着させる方向に押圧する突部が形成されたスライド板と、このスライド板に連結し、前記スライド板を移動させるレバーとを有するものである請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記レバーが前記装置本体の開閉自在の扉に連結し、前記扉が開くと前記レバーが動作して前記スライド板が移動し、イメージングカートリッジが脱着させる方向に押圧される請求項5記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記移動手段が、操作レバーと、この操作レバーによって揺動する揺動板と、この揺動板に連結し、イメージングカートリッジの脱着の際、前記揺動板の揺動によってイメージングカートリッジに当接して移動させる押出板とを有するものである請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記操作レバーが前記装置本体の開閉自在の扉に連結し、前記扉が開くと前記操作レバーが動作して前記揺動板が揺動し、前記押出板によってイメージングカートリッジが移動する請求項7記載の画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−190930(P2010−190930A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−32219(P2009−32219)
【出願日】平成21年2月16日(2009.2.16)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月16日(2009.2.16)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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