説明

画像形成装置

【課題】 印刷処理が実行中であっても、入力表示部の動作や操作性を向上させる。
【解決手段】 印刷部11は画像データを画像形成して印刷処理する。入力表示部9は当該装置Aへの操作指示を受けるとともに当該装置Aの動作状態を表示する。画像データ処理部3、7は画像データの処理を行う。制御部1は入力表示部9、画像データ処理部3、7を制御する。制御部1は、印刷部11に対する印刷制御中に入力表示部9への操作指示があったとき、その印刷処理よりも入力表示処理、操作指示に基づくスキャナ処理又はファクシミリ送受信処理を優先制御し、印刷処理を停止又は減速させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に係り、例えば電子写真方式の複写機、ファクシミリ機、プリンタ又はこれらの機能を搭載した複合機(MFP:Multi Function Peripheral)等の画像形成装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の複合機にあっては、一般に、原稿上の画像情報から画像データを光学的に読み取り、その画像データに基づきトナー像を形成して用紙に転写定着させて印刷する印刷(印字)機能の他、画像データをファクシミリ送受信するファクシミリ機能、その他種々の画像データ処理機能を有している。
【0003】
そして、それら諸機能の選択や実行は、複合機本体に配置されたタッチパネル部に対する操作によってなされるが、連続印刷や写真等の画像データ処理時にはそれらを実行制御するCPU(central processing unit)の負荷が大きくなり、タッチパネル部の動作速度が遅れ、タッチパネル部の操作性に支障を来す心配がある。
【0004】
これに対応するため、例えば特開平5−113842号公報(特許文献1)のようなタッチパネル入力装置が提案されている。
【0005】
この特許文献1は、表示手段と、この表示手段の表示画面上に配置された透明なタッチパネルと、CPUと周辺回路で構成された表示手段とタッチパネルを制御する制御手段を備えたタッチパネル入力装置において、画面上のキーをキー属性によってグループ化し、タッチ入力があった場合に、タッチ入力のアドレスからグループのキー入力デコード情報を調べタッチ入力位置で有効となるキーを判断する構成を有し、タッチパネル入力処理によるCPUの負荷低減を図って処理速度を改善するものである。
【0006】
さらに、特開平10−105794号公報(特許文献2)のような制御方法も提案されている。
【0007】
この特許文献2は、主制御部によってガイダンスを表示し、利用者が入力を行うまでの時間を入力時間測定部で測定し、入力時間に対応する各処理速度指示コードを処理テーブルから選択して機構制御部を動作指示し、指定された速度で紙幣入出金口のふた部等の機構部を機構制御部が制御することにより、利用者が操作させたい速度に応じて機構部を動作させるようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平5−113842号公報
【特許文献2】特開平10−105794号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述した特許文献1は、1画面上に多数のキーが配置されている場合、キー郡をグループ分けして少ない実行プログラムによってタッチパネルの操作性を向上させるものであり、制御部としてCPUの負荷軽減を図るものではなく、CPUの負荷軽減を図るには依然として改善の余地がある。
【0010】
また、特許文献2は、利用者によるタッチパネル操作速度から機構部の適切な速度を見出すもので、タッチパネルの操作性向上には直接的に結びつかず、同様に、タッチパネルの操作性を向上するために改善の余地がある。
【0011】
本発明はそのような課題を解決するためになされたもので、入力表示部の動作速度を低下させ難いうえ、操作性を向上させることも容易な画像形成装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
そのような課題を解決するために本発明の請求項1に係る画像形成装置は、画像データを画像形成して印刷処理する印刷部と、当該装置に対する操作指示の入力を受けるとともに当該装置の動作状態を表示する入力表示部と、その印刷処理以外の画像データ処理をする画像データ処理部と、その印刷部の印刷処理、入力表示部の入力表示処理又は画像データ処理部の画像データ処理を制御する制御部とを具備し、上記制御部が、その印刷部に対する印刷制御中に入力表示部への操作指示があったとき、その印刷処理よりも入力表示処理又はその操作指示に基づく画像データ処理を優先制御する構成である。
【0013】
本発明の請求項2に係る画像形成装置は、上記制御部が、その入力表示処理又は画像データ処理を優先制御するとき、その印刷処理を遅延制御する構成である。
【0014】
本発明の請求項3に係る画像形成装置は、上記入力表示部が、タッチ操作によって操作指示の入力を受けるとともに動作状態を表示するタッチパネル部である構成を有している。
【0015】
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、上記入力表示部が当該装置に対する被接近物の接近が検出された検出センサを有し、上記制御部が、その入力表示部が被接近物の接近を検出したとき、それら入力表示処理又は画像データ処理に対する優先制御に切換える構成である。
【0016】
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、上記画像データ処理部が、その画像データを読み取るスキャナ処理を行うスキャナ部又は画像データをファクシミリ送受信処理するファクシミリ送受信部である構成を有している。
【発明の効果】
【0017】
このような本発明の請求項1に係る画像形成装置では、印刷部による印刷制御中の状況下で、入力表示部への操作指示があったとき、その操作指示に基づく制御部の制御である入力表示処理又は画像データ処理を印刷処理よりも優先するから、入力表示部の動作速度や操作性を低下させ難いうえ、操作指示に基づく画像データ処理の動作速度も低下させ難く、操作性を向上させることが容易となる。
【0018】
本発明の請求項2に係る画像形成装置では、その入力表示処理又は画像データ処理を優先制御するとき、その印刷処理を遅延制御するから、確実に、入力表示部の動作速度や操作性、画像データ処理の動作速度を低下させ難くなる。
【0019】
本発明の請求項3に係る画像形成装置では、その入力表示部が、タッチ操作によって操作指示の入力を受けるとともに動作状態を表示するタッチパネル部であるから、特に、制御部に負荷がかかり易いタッチパネル部を入力表示部に用いても、入力表示部の動作速度や操作性を確実に向上させることが可能である。
【0020】
本発明の請求項4に係る画像形成装置では、上記入力表示部が当該装置に対する被接近物の接近を検出する検出センサを有し、その被接近物の接近が検出されたとき、上記制御部が、それら入力表示処理又は画像データ処理に対する優先制御に切換えるから、ユーザが当該装置に接近すれば、入力表示部への操作を予測して入力表示処理又は画像データ処理を優先させることが可能である。
【0021】
本発明の請求項5に係る画像形成装置では、上記画像データ処理部が、その画像データを読み取るスキャナ処理を行うスキャナ部又は画像データをファクシミリ送受信処理するファクシミリ送受信部であるから、制御部に負荷がかかり易いスキャナ部又はファクシミリ送受信部を用いても、入力表示部の動作速度や操作性を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係る画像形成装置の実施の形態を示す概略ブロック図である。
【図2】図1の画像形成装置の内部構成を示す概略構成図である。
【図3】図1の画像形成装置におけるタッチパネル部を説明する図である。
【図4】本発明に係る画像形成装置の動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0024】
図1は本発明に係る画像形成装置の実施の一形態を示す概略ブロック図である。
【0025】
画像形成装置Aは、制御部1を中心にしてスキャナ部3、記憶部5、ファクシミリ送受信部(図ではFAX送受信部と略す。)7、タッチパネル部9および印刷部11を有し、例えば複合機を構成している。なお、画像形成装置Aとしてはこれ以外にも種々の構成を有するが、本発明の要部ではないので説明および図示を省略する。
【0026】
制御部1は、スキャナ部3、記憶部5、ファクシミリ送受信部7、タッチパネル部9および印刷部11を制御する主制御部であるが、詳細は後述する。
【0027】
スキャナ部3は、例えば図2の画像形成装置Aにおいて、本体ケース13の上部に配置され、制御部1の制御の下、原稿画像の表示された原稿用紙から当該紙面の画像状態を光学的に読み取り、フィルタ処理等をして電子的画像データを生成する画像データ処理部としての機能を有し、生成した紙面画像データが原稿の頁毎に記憶部5に順次記憶されるようになっている。画像形成装置Aの内部構成については後述する。
【0028】
図1に戻って、記憶部5は、スキャナ部3から読取り画像データ、ファクシミリ送受信部7で受信した受信画像データ、ファクシミリ送受信部7から送信する送信画像データ、制御部1の動作プログラムおよび動作画面等を格納する読み書き可能な例えばハードディスク(HDD)である。
【0029】
ファクシミリ送受信部7は、制御部1の制御の下、電話回線等のネットワークNTを介して画像データを符号化して送信するとともに、ネットワークNTを介して受信した画像データを復号化して制御部1から記憶部5に出力する画像データ処理部としての機能を有する。
【0030】
タッチパネル部9は、図2の画像形成装置Aの本体ケース13の上部に配置され、当該装置Aに対する操作指示の入力を受けるとともに当該装置の動作状態を表示する入力表示部であり、制御部1によって制御される。
【0031】
すなわち、タッチパネル部9は、例えば図3に示すように、画像形成装置Aの動作状態および入力キーを表示する液晶形の表示パネル部9aとして機能するとともに、その表示パネル部9aの上に重ねられた透過性を有するタッチスイッチ形の入力部9bとしての機能を有している。
【0032】
表示パネル部9aは、画像形成装置Aの動作状態を表示する動作表示部9cと、コピー(画像読取)キーやファクシミリ送受信キーの選択キー9d、印刷枚数等を設定するテンキー9e、スタートキー9f、ストップキー9gおよびリセットキー9h等を表示する機能を有しており、制御部1によって該当するキーアイコンが描画される。
【0033】
入力部9bは、表示パネル部9aの上に重ねられた透過性を有するシー形のタッチスイッチであり、選択キー9d、テンキー9e、スタートキー9f、ストップキー9g等の表示領域をタッチ押下することにより、該当する操作指示が制御部1に出力されるようになっている。
【0034】
タッチパネル部9は、当該装置Aに対する被接近物、例えばユーザの接近を検出する一対の検出センサ9iを有し、検出センサ9iが被接近物の接近を検出したとき、その検出信号を制御部1に出力する機能を有している。
【0035】
印刷部11は、図2の画像形成装置Aの本体ケース13内に配置され、上述した用紙のセットされる給紙段15a、15bから用紙を給紙し、記憶部5の画像データに基づき画像形成して用紙に対して印刷処理する機能を有している。詳細は後述する。
【0036】
制御部1は、CPU、このCPUの起動プログラムを格納したメモリ部、入出力インターフェース(いずれも図示せず。)を有し、上述したスキャナ部3、記憶部5、ファクシミリ送受信部7、タッチパネル部9および印刷部11を制御するとともにその一部を担っている。
【0037】
制御部1は、印刷部11の印刷処理、タッチパネル部9の操作指示の入力表示処理、スキャナ部3又はファクシミリ送受信部7における画像データ処理を制御する機能他、印刷部11に対する印刷制御中にタッチパネル部9への操作指示があったとき、入力表示処理、その操作指示に基づくスキャナ読取処理又はファクシミリ送受信処理をその印刷処理よりも優先制御する機能を有している。
【0038】
制御部1は、タッチパネル部9における検出センサ9iが被接近物の接近を検出したとき、優先制御に切換える準備をし、タッチパネル部9への操作指示があったときその優先制御をしたり、直接、優先制御に切換える機能を有している。
【0039】
入力表示処理、スキャナ読取処理又はファクシミリ送受信処理をその印刷処理よりも優先制御するとき、制御部1は印刷部11を制御して、処置時間当たりの印刷速度を低下させたり、印刷動作を一時的に停止制御する機能を有している。
【0040】
印刷速度の低下と印刷動作の一時的停止の選択は、例えば、制御部1によるタッチパネル部9、スキャナ部3又はファクシミリ送受信部7における画像データ処理に印刷部11が振り向ける負荷率によって自己判別し、制御部1がタッチパネル部9、スキャナ部3又はファクシミリ送受信部7に対して制御に振り向ける負荷率が所定値より大きければ印刷動作を停止制御する。
【0041】
図2は、上述した画像形成装置Aの内部構成を示す概略図である。
【0042】
図2において、画像形成装置Aの本体ケース13の下部には、複数の給紙段15a、15bに加え、これらの給紙段15a、15bから1次給紙された用紙を2次給紙する搬送部に、画像データから展開形成された印刷イメージデータ基づきトナー像を用紙に転写する画像形成部としての転写部17が配置され、この転写部17の下流側にトナー像を加熱定着する定着部19を配置して上述した印刷部11が形成されている。
【0043】
次に、本発明に係る画像形成装置Aの動作を図4を参照して説明する。
【0044】
なお、印刷部11において、多量の画像データが印刷処理されており、画像データ処理としてスキャナ動作処理を例にして説明する。
【0045】
印刷動作が開始され、ステップS1にてタッチパネル部9が画像形成装置Aの前にユーザの接近が検出されると、制御部1がタッチパネル優先モード準備をし、ステップS2にて原稿がセットされてタッチパネル部9の選択キー(コピー)9dがタッチ押下されてスキャナ部3で受付されると、ステップS3にて制御部1がタッチパネル優先モードに移行する。
【0046】
続く、ステップS4にて制御部1がその時点で印刷部11の連続印刷中か否か判別し、印刷が終了してステップS3がNOであれば、ステップS5にてタッチパネル部9からの操作指示に従った動作がなされ、所定の動作を経て図4の処理ループを抜ける。
【0047】
連続印刷中であってステップS3がYESであれば、ステップS6にて制御部1が印刷部11の連続印刷スピードを低下処理し、ステップS7にてスキャン動作が終了したか否かが判別され、スキャン動作が終了してステップS7がYESであれば通常動作に移り、スキャン動作が終了せずにステップS7がNOであればステップS8にてスキャン動作中に連続印刷が終了したか否か判別する。
【0048】
印刷スピードの低下処理としては、例えば100枚の印刷処理を30枚ずつインターバルを設けて印刷することが考えられる。
【0049】
スキャン動作が終了せずにステップS8がNOであればステップS7に移り、ステップS8がYESになるまでステップS7、8を繰り返す。
【0050】
スキャン動作が終了してステップS8がYESになれば、ステップS9にて印刷部11における待機印刷処理の要否が判別され、次の印刷処理があってステップS9がYESであれば、ステップS7に移り、ステップS9がNOになるまでステップS7〜9を繰り返し、次の印刷処理がなくてステップS9がNOであれば通常動作に移る。
【0051】
このように本発明に係る画像形成装置Aでは、画像データを画像形成して印刷処理する印刷部11と、当該装置に対する操作指示の入力を受けるとともに当該装置の動作状態を表示するタッチパネル部(入力表示部)9と、画像データを光学的に読み取るスキャナ部(画像データ処理部)3と、画像データのファクシミリ送受信を行うファクシミリ送受信部(画像データ処理部)7と、その印刷部11の印刷処理、タッチパネル部9の入力表示処理、スキャナ部3のスキャナ処理又はファクシミリ送受信部7のファクシミリ送受信処理を制御する制御部1とを具備し、この制御部1が、その印刷部11に対する印刷制御中にタッチパネル部9への操作指示があったとき、その印刷処理よりも入力表示処理、操作指示に基づくスキャナ処理又はファクシミリ送受信処理を優先制御し、その印刷処理を停止又は減速する構成である。
【0052】
そのため、その印刷部11の印刷処理に振り分けられて制御動作が、入力表示処理、スキャナ処理又はファクシミリ送受信処理に優先的に振り分けられ、タッチパネル部9の表示動作、操作指示に基づくスキャナ部3のスキャナ動作又はファクシミリ送受信部7のファクシミリ送受信動作を遅延させず、それらの速やかな動作の確保が容易である。
【0053】
特に、連続印刷、写真データの処理中にタッチパネル部9の入力表示処理を実行する場合、タッチパネル部9の操作性が向上し、ユーザの使い勝手も向上する。
【0054】
しかも、印刷部11の印刷処理を遅延制御するから、タッチパネル部9の表示動作、スキャナ部3のスキャナ動作又はファクシミリ送受信部7のファクシミリ送受信動作を確実に向上させることが可能である。
【0055】
特に、タッチパネル部9は、制御部1に対して負荷をかけ易いから、タッチパネル部9の迅速な操作性を確実に向上させることが可能である。
【0056】
もっとも、本発明の画像形成装置Aは、操作表示部としてタッチパネル部9に限定されず、当該装置に対する操作指示の入力を受けるとともに当該装置の動作状態を表示する入力表示部であれば、本発明の目的達成が可能である。
【0057】
また、本発明の画像形成装置Aでは、タッチパネル部9にユーザの接近を検出する検出センサ9iを設け、そのユーザの接近が検出されたとき、制御部1が、それらタッチパネル部9の表示動作、スキャナ部3のスキャナ動作又はファクシミリ送受信部7のファクシミリ送受信動作を優先制御するから、ユーザが当該装置に接近すれば、ユーザによるタッチパネル部9への操作を予測して表示動作、スキャナ動作又はファクシミリ送受信動作を優先させ、より速やかな優先制御を確保することが可能である。
【0058】
さらに、上述した本発明の画像形成装置では、印刷部11の印刷制御に優先させる処理として、タッチパネル部9の表示動作、スキャナ部3のスキャナ動作又はファクシミリ送受信部7のファクシミリ送受信動作を例として説明したが、これらに限定されず、印刷部11による印刷処理以外の画像データ処理をする画像データ処理部において実施する構成が可能である。
【0059】
本発明の画像形成装置Aは、複写機、ファクシミリ機、複合機等の種々の画像形成装置において実施可能である。
【0060】
複写機、ファクシミリ機、複合機等の画像形成装置においては、大量の画像データを印刷中にスキャナ動作やファクシミリ送受信動作が発生することが多々ある一方、コストダウンの観点から、制御部1を形成する主要要素であるCPUに安価で処理能力の低いものを使用する必要性があり、印刷処理を多少遅くしても入力表示部の表示速度や操作性を向上させることが容易である。
【0061】
さらに、同様の観点から入力表示部としてタッチパネル部9を使用することが考えられるが、タッチパネル部9は制御部1の動作負荷を大きくし易くて動作が遅くなりがちであるが、本発明によれば、動作速度および操作性を維持向上可能である。
【符号の説明】
【0062】
1 制御部(主制御部)
3 スキャナ部(画像データ処理部)
5 記憶部
7 ファクシミリ送受信部(画像データ処理部)
9 タッチパネル部(画像データ処理部)
9a 表示パネル部
9b 入力部
9c 動作表示部
9d 選択キー
9e テンキー
9f スタートキー
9g ストップキー
9h リセットキー
9i 検出センサ
11 印刷部
13 本体ケース
15a、15b 給紙段
17 転写部(画像形成部)
19 定着部
A 画像形成装置
NT ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを画像形成して印刷処理する印刷部と、
当該装置に対する操作指示の入力を受けるとともに当該装置の動作状態を表示する入力表示部と、
前記印刷処理以外の画像データ処理をする画像データ処理部と、
前記印刷部の印刷処理、前記入力表示部の入力表示処理又は前記画像データ処理部の画像データ処理を制御する制御部と、
を具備し、
前記制御部は、前記印刷部に対する印刷制御中に前記入力表示部への前記操作指示があったとき、前記印刷処理よりも前記入力表示処理又は前記操作指示に基づき前記画像データ処理を優先制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記入力表示処理又は前記画像データ処理を優先制御するとき、前記印刷処理を遅延制御する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記入力表示部は、タッチ操作によって前記操作指示の入力を受けるとともに前記動作状態を表示するタッチパネル部である請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記入力表示部は当該装置に対する被接近物の接近を検出する検出センサを有し、前記制御部は、前記被接近物の接近が検出されたとき、前記入力表示処理又は前記画像データ処理に対する前記優先制御に切換える請求項1〜3いずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像データ処理部は、前記画像データを読み取るスキャナ処理を行うスキャナ部又は前記画像データをファクシミリ送受信処理するファクシミリ送受信部である請求項1〜4いずれか1項記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−160057(P2011−160057A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−18108(P2010−18108)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】