説明

画像形成装置

【課題】環境情報の検出手段が無い場合、又は環境情報の検出手段の異常により環境情
報を取得できない場合であっても、環境情報を用いた画像形成を行う。
【解決手段】画像形成装置は、環境情報を応答する応答手段を有する他装置とネットワ
ークを介して接続される。ここで、画像形成装置は、他装置に環境情報を要求して取得し
、取得した環境情報を用いて画像形成処理を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、環境情報を用いた画像形成技術に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンター、複合機、コピー機、ファクシミリ等の印刷装置を含む画像形成装置には、
自身の備えるセンサー等の検出手段により温度や湿度等の環境情報を検出し、検出した環
境情報に基づいて画像形成の制御を行う装置がある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−161469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、画像形成装置の中には、環境情報の検出手段を有さないものがある。例えば
、モノクロプリンター等の比較的安価な装置は、検出手段を有さないことが多い。このよ
うな画像形成装置は、環境情報に基づいて画像形成の制御を行うことができない。そのた
め、印字画質の安定性を向上したり、紙詰まり(紙ジャム)などのエラーの発生を低減さ
せたりすることができない。
【0005】
また、環境情報の検出手段を有する画像形成装置であっても、検出手段に異常が発生す
る(例えば、センサーが壊れる)ことがある。この場合、画像形成装置は、環境情報を取
得することができず、環境情報に基づいた画像形成制御を行うことができない。なお、検
出手段の異常が発生する前に記録された環境情報を利用する方法が考えられるが、当該環
境情報は古い情報であるため適切でない。
【0006】
そこで、本発明は、環境情報の検出手段が無い場合、又は環境情報の検出手段の異常に
より環境情報を取得できない場合であっても、環境情報を用いた画像形成を行うことを目
的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するための本発明の第一態様は、環境情報を応答する応答手段を有す
る他装置とネットワークを介して接続される画像形成装置であって、前記他装置に環境情
報を要求して取得する取得手段と、前記取得手段により取得された環境情報を用いて画像
形成処理を制御する制御手段と、を有する、ことを特徴とする。
【0008】
ここで、上記の画像形成装置であって、前記取得手段は、自装置から環境情報を取得で
きない場合に、前記他装置に環境情報を要求して取得する、ことを特徴としていてもよい

【0009】
また、上記の画像形成装置であって、環境情報の取得先の他装置ごとに当該装置を特定
する取得先情報を格納する記憶手段と、前記取得先情報の少なくとも一部を定期的に更新
して前記記憶手段に格納する更新手段と、を有し、前記取得手段は、所定の優先順序に従
って前記取得先情報を選択して当該取得先情報により特定される他装置に環境情報を要求
し、環境情報の取得に失敗した場合は次の前記取得先情報を選択する、ことを特徴として
いてもよい。
【0010】
また、上記の画像形成装置であって、前記記憶手段は、環境情報の取得先の他装置ごと
に当該装置の環境情報及び自装置の環境情報の差分を示す差分情報を格納することができ
、前記更新手段は、環境情報の取得先の他装置ごとに当該装置の環境情報及び自装置の環
境情報の差分を算出して、前記記憶手段に格納し、前記取得手段は、前記差分情報に基づ
いて前記他装置から取得した環境情報を補正する、ことを特徴としていてもよい。
【0011】
また、上記の画像形成装置であって、前記所定の優先順序は、前記更新手段による前記
取得先情報の更新の際に、応答が早い他装置の順序である、ことを特徴としていてもよい
。又は、前記所定の優先順序は、前記更新手段による前記差分情報の更新の際に、差分が
小さい他装置の順序である、ことを特徴としていてもよい。
【0012】
また、上記のいずれかの画像形成装置であって、ユーザーから取得先情報の設定を受け
付けて前記記憶手段に格納する受付手段を、有し、前記取得手段は、前記更新手段により
格納される取得先情報よりも前記ユーザーにより設定された取得先情報を優先的に選択す
る、ことを特徴としていてもよい。
【0013】
また、上記のいずれかの画像形成装置であって、画像形成処理のエラー情報を記憶する
エラー記憶手段を有し、前記制御手段は、画像形成処理のエラーを検出した場合、前記取
得手段により環境情報を取得し、検出したエラーを特定するエラー情報に取得した環境情
報を関連付けて前記エラー記憶手段に格納する、ことを特徴としていてもよい。
【0014】
上記の課題を解決するための本発明の第二態様は、環境情報の取得を要求する取得手段
を有する他の画像形成装置とネットワークを介して接続される画像形成装置であって、自
装置の環境情報を取得する取得手段と、前記他の画像形成装置からの要求を受信した場合
に、前記取得手段により取得された環境情報を前記他の画像形成装置へ送信する応答手段
と、を有する、ことを特徴としていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第一実施形態の一例に係る印刷システム3のハードウェア構成の概略を示すブロック図。
【図2】印刷装置2の機能構成の一例を示すブロック図。
【図3】環境情報管理テーブル230の構成の一例を示す図。
【図4】環境情報管理テーブル230の更新処理の一例を示すフロー図。
【図5】環境情報を用いた印刷処理の一例を示すフロー図。
【図6】環境情報の取得処理の一例を示すフロー図。
【図7】第一実施形態の変形例に係る、エラー情報の記録処理の一例を示すフロー図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の第一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1は、本発明の第一実施形態の一例に係る印刷システム3のハードウェア構成の概略
を示すブロック図である。
【0018】
画像形成システムとしての印刷システム3は、画像形成装置としての複数の印刷装置2
と、印刷装置2を制御するホストコンピューターである複数のPC1とを備える。PC1
と印刷装置2は、例えば、LANなどのネットワークを介して通信することができる。P
C1は、例えば、プリンタードライバープログラムがインストールされ、当該プログラム
により印刷装置2を制御する。
【0019】
本実施形態では、各印刷装置2は、自機器の環境情報又は他機器の環境情報を用いて、
環境情報に基づいた印刷処理を実行する。各印刷装置2は、温度や湿度等の環境情報を検
知するためのセンサー50を、備えていても備えていなくてもよい。なお、印刷システム
3の少なくとも一台の印刷装置2は、センサーを備え、自装置の環境情報を検出するもの
とする。
【0020】
PC1は、例えば、各種演算を行うCPUと、各種プログラムやデータを格納するHD
D(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置と、LANなどのネットワークを介して外部装
置と通信を行うネットワークインターフェイス(I/F)と、USB(Universal Serial
Bus)により外部装置と通信を行うUSBインターフェイス(I/F)と、起動に必要な
プログラムやデータを予め格納するROMと、CPUが実行するプログラムやデータを格
納するRAMと、キーボードやマウス等の入力装置と、ユーザーインターフェイス画面な
どを表示するLCDなどのディスプレイとを備える、一般的なコンピューターである。
【0021】
印刷装置2は、例えば、コントローラー20と、印刷エンジン30と、操作パネル40
とを備える。上述したように、印刷装置2は、センサー50を備えていても備えていなく
てもよい。
【0022】
コントローラー20は、例えば、CPU21と、ROM22と、RAM23と、メモリ
ー制御ASIC(Application Specific Integrated Circuit)24と、印刷制御ASI
C25と、入出力(I/O)制御ASIC26と、ネットワークインターフェイス(I/
F)27と、USBインターフェイス(I/F)28とを備える。
【0023】
CPU21は、所定のプログラムを実行して、印刷装置2を統合的に制御する演算装置
である。ROM22は、データやプログラム等を格納する不揮発性メモリーであり、例え
ば、フラッシュメモリーである。ROM22は、メモリー制御ASIC24ではなく、I
/O制御ASIC26に接続されていてもよい。RAM23は、データおよびプログラム
等を一時的に記憶する揮発性メモリーであり、例えば、DDR−SDRAMである。
【0024】
メモリー制御ASIC24は、ROM22およびRAM23へのアクセスを制御するユ
ニットである。メモリー制御ASIC24は、例えば、ネットワークI/F27およびI
/O制御ASIC26、又はUSB I/F28およびI/O制御ASIC26を介して
、外部装置から送られてきた印刷対象の画像データをRAM23に格納する。また、例え
ば、RAM23に格納された画像データを、印刷制御ASIC25に出力する。また、例
えば、センサー50から出力される信号を、A/D変換して、RAM23に格納したりC
PU21に送ったりする。
【0025】
印刷制御ASIC25は、印刷エンジン30において処理可能な印刷データを生成し、
印刷エンジン30による印刷を制御するユニットである。印刷制御ASIC25は、例え
ば、RAM23から画像データを読み出し、所定の画像処理(例えば、色変換、圧縮、伸
張、2値化)を施して印刷データを生成する。そして、生成した印刷データを印刷エンジ
ン30に出力して印刷を実行させる。
【0026】
I/O制御ASIC26は、入出力装置やインターフェイス装置を制御するユニットで
ある。本実施形態では、I/O制御ASIC26は、I/O装置としての操作パネル40
と、I/F装置としてのネットワークI/F27及びUSB I/F28と接続されてい
る。もちろん、ハードディスクドライブ、パラレルI/F等が接続されていてもよい。I
/O制御ASIC26は、例えば、ネットワークI/F27もしくはUSB I/F28
を介して、外部装置から送信されたデータをRAM23やCPU21に転送したり、RA
M23やCPU21から送信されたデータを外部装置に転送したりする。また、例えば、
操作パネル40から出力される信号をRAM23やCPU21に転送したり、RAM23
やCPU21から送られた描画データを操作パネル40に転送したりする。
【0027】
ネットワークI/F27は、PC1や印刷装置2などのネットワーク上の外部装置と通
信を行うユニットである。ネットワークI/F27は、例えば、ネットワークコントロー
ラー、ネットワークコネクタ等を含む。
【0028】
USB I/F28は、PC1などの外部装置とUSBによる通信を行うユニットであ
る。USB I/F28は、例えば、USBコントローラー、USBコネクタ等を含む。
【0029】
印刷エンジン30は、印刷制御ASIC25から供給された印刷データを、印刷媒体に
印刷するユニットである。印刷エンジン30は、例えば、トナーカートリッジ、感光体ド
ラム、レーザー光照射機構、転写機構、紙送り機構、給紙機構、排紙機構などを有するレ
ーザー方式のエンジンである。もちろん、印刷エンジン30は、レーザー方式に限られず
、インクジェット方式などの他の方式であってもよい。
【0030】
操作パネル40は、ユーザーと印刷装置2との間の入出力インターフェイスとして、印
刷装置2の筐体に設けられているユニットである。操作パネル40は、例えば、液晶ディ
スプレイ(Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Electro-Luminescence D
isplay)などのディスプレイと、タッチパネルと、ハードスイッチ等を有する。
【0031】
センサー50は、環境情報を検出するユニットである。本実施形態では、センサー50
は、印刷装置2内の環境の温度及び湿度を検出するための複数のセンサー群である。セン
サー50は、これらの環境情報を検出すると、メモリー制御ASIC24を介してRAM
23やCPU21に転送する。もちろん、センサー50の構成は上記に限られず、検出す
る環境情報の種類や数は様々であってよい。なお、以下では、環境情報は、温度及び湿度
であるものとして説明する。
【0032】
上記の印刷システム3、PC1および印刷装置2の構成は、本願発明の特徴を説明する
にあたって主要構成を説明したのであって、上記に限られない。また、一般的な印刷シス
テム、PCおよび印刷装置が備える他の構成を排除するものではない。
【0033】
図2は、印刷装置2の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0034】
印刷装置2は、印刷制御部200と、設定受付部210と、環境情報記憶部220と、
環境情報更新部240と、環境情報取得部250と、環境情報応答部260とを有する。
【0035】
これらの機能部は、例えば、CPU21がROM22からRAM23にロードした所定
のプログラム(例えば、「ファームウェア」と呼ばれる。)を実行することにより実現さ
れる。もちろん、各機能部の一部の処理は、ASIC等により実現されてもよい。
【0036】
所定のプログラムは、例えば、製造時にROM22に書き込まれ、製造後はネットワー
ク上のサーバーからダウンロードされて更新される。もちろん、持ち運び可能な記録媒体
に予め記録されており、当該記録媒体から読み取られて、印刷装置2にインストールされ
たり更新されたりしてもよい。
【0037】
印刷制御部200は、環境情報を用いた印刷処理を制御する。印刷制御部200は、例
えば、ネットワークI/F27を介してPC1から印刷指示を受け付けると、環境情報取
得部250を介して環境情報を取得する。また、取得した環境情報に基づいて、予め定め
られた手順に従って印刷データの生成、印刷エンジン30の制御等を行う。例えば、印刷
制御部200は、温度及び湿度に応じて、画像形成媒体の使用量の調整、各種機構(モー
ター、ヘッド等)の動作量の調整等を行う。本実施形態では、環境情報に基づく印刷制御
の方法は主要ではないため、詳細に説明しない。なお、環境情報を取得できなかった場合
は、印刷制御部200は、環境情報を用いない通常の印刷制御を実行する。
【0038】
設定受付部210は、印刷装置2の各種設定を受け付けて管理する。設定受付部210
は、例えば、操作パネル40を介して、印刷、ネットワーク等に関する各種設定をユーザ
ーから受け付ける。また、ネットワークI/F27やUSB I/F28を介して、PC
1から各種設定を受け付ける。
【0039】
また、設定受付部210は、環境情報の取得先に関する設定を受け付ける。設定受付部
210は、例えば、環境情報の取得先、環境情報を取得する優先度の設定をユーザーから
受け付ける。そして、取得先ごとにレコードを作成し、環境情報記憶部220に記憶させ
る。
【0040】
環境情報記憶部220は、環境情報の取得先に関する情報を記憶し、他の機能部の要求
に応じて情報の追加、変更、削除等を行う。そのため、環境情報記憶部220は、例えば
、図3に示すような環境情報管理テーブル230を有する。
【0041】
環境情報管理テーブル230は、環境情報の取得先の機器ごとに、取得先の機器を識別
する取得先情報231(例えば、IPアドレスや製品コード)と、環境情報を取得する優
先順位を示す優先度情報232(例えば、1以上の整数値(値が小さい方が優先順位が上
))と、自機器の温度と取得先の機器の温度との差分を示す誤差温度情報233と、自機
器の湿度と取得先の機器の湿度との差分を示す誤差湿度情報234とが関連付けらたレコ
ードを格納する。
【0042】
なお、環境情報記憶部220は、優先度順にレコードを並び替えて保持するものとする

【0043】
本実施形態では、初期化状態において、印刷装置2にセンサー50が設けられている場
合、環境情報管理テーブル230には自機器のレコード(自機器、1、0、0)が格納さ
れる。印刷装置2にセンサー50が設けられていない場合、自機器のレコードは格納され
ない。なお、自機器の優先度は、原則として最上位に設定されるが、ユーザーにより変更
可能としてもよい。
【0044】
また、設定受付部210を介して環境情報の取得先の機器がユーザーにより設定された
場合、環境情報記憶部220は、当該機器に対応するレコードを追加する(図中の「ユー
ザー設定」のレコード)。当該機器の優先度もユーザーにより設定された場合は、その優
先度を優先度情報232として格納し、優先度が設定されていない場合は、例えば、レコ
ードを追加した順序に従った優先度を優先度情報232として格納する。なお、ユーザー
設定レコードの誤差温度情報233及び誤差湿度情報234は、環境情報更新部240に
より設定されまで、初期値0を設定しておく。
【0045】
また、環境情報更新部240により、環境情報の取得先の機器が発見され、対応するレ
コードを追加する要求を受け付けた場合は、環境情報記憶部220は、当該機器に対応す
るレコードを追加する(図中の「自動設定」のレコード)。なお、自動設定レコードの優
先度情報232、環境情報更新部240及び誤差湿度情報234は、環境情報更新部24
0により設定される。
【0046】
上記の環境情報管理テーブル230の構成は上記に限られない。また、環境情報の取得
先に関する情報は、テーブル以外の方法で管理されてもよい。
【0047】
図2に戻って、環境情報更新部240は、環境情報管理テーブル230を更新する処理
を行う。更新処理は、所定の周期で、例えば、15分に1回行うことができる。更新処理
では、ユーザー設定レコード及び自動設定レコードが対象となる。なお、自動設定レコー
ドは、更新処理の度に削除され、新しく追加されるものとする。
【0048】
更新処理を開始すると、環境情報更新部240は、例えば、環境情報管理テーブル23
0に登録されているユーザー設定レコードを参照し、各レコードの取得先情報231が示
す機器に対して環境情報を要求する。また、自機器の環境情報を取得し、自機器の環境情
報と各取得先の他機器の環境情報との差分を算出し、各レコードの誤差温度情報233及
び誤差湿度情報234として設定する。なお、自機器にセンサー50が無い場合や、取得
先の機器からの環境情報の取得に失敗した場合、各レコードの誤差温度情報233及び誤
差湿度情報234には無効な値を設定する。
【0049】
また、環境情報更新部240は、ネットワークI/F27を介してネットワーク上を検
索し、環境情報を取得可能な他の印刷装置2を発見する。また、発見した印刷装置2を環
境情報の取得先の機器として、対応するレコード(自動設定レコード)を環境情報管理テ
ーブル230に追加する。そして、自機器の環境情報を取得し、自機器の環境情報と取得
先の環境情報との差分を算出し、各レコードの誤差温度情報233及び誤差湿度情報23
4として設定する。なお、自機器にセンサー50が無い場合は、各レコードの誤差温度情
報233及び誤差湿度情報234には無効な値を設定する。
【0050】
ここで、自動設定レコードの優先度情報232に、環境情報更新部240は、所定の手
順により優先度を設定する。例えば、環境情報更新部240は、検索処理において応答が
早かった機器の順で優先度を設定する。自動設定レコードの優先度は、原則、ユーザー設
定レコードの優先度よりも低く設定されるが、高く設定されてもよい。なお、応答の順序
に限られず、例えば、誤差温度情報233や誤差湿度情報234の絶対値が小さい順序で
優先度を設定してもよい。
【0051】
環境情報取得部250は、更新処理以外のタイミングで、他の機能部の要求に応じて環
境情報を取得する。例えば、環境情報取得部250は、印刷制御部200の要求に応じて
、環境情報の取得を開始する。取得処理を開始すると、環境情報取得部250は、環境情
報管理テーブル230を参照し、優先度の高い順序で、自機器のセンサー50から、又は
取得先の他の機器からネットワークI/F27を介して、環境情報を取得する。
【0052】
1台の機器から環境情報を取得できた場合は、環境情報取得部250は、当該機器のレ
コードに誤差温度情報233及び誤差湿度情報234が設定されている場合はこれらの誤
差情報を用いて環境情報を補正する(差し引く)。そして、補正後の環境情報を、要求元
である印刷制御部200の要求に応じて渡す。
【0053】
環境情報応答部260は、他の機器からの要求に応じて、自機器の環境情報を応答する
。例えば、環境情報応答部260は、ネットワークI/F27を介して、環境情報の要求
を受信する。そして、センサー50から自機器の環境情報を取得し、当該環境情報を要求
元の印刷装置2にネットワークI/F27を介して送信する。なお、センサー50が無い
場合、環境情報を応答できない旨を応答すればよい。
【0054】
以上の各構成要素は、印刷装置2の構成を理解容易にするために、主な処理内容に応じ
て分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されるこ
とはない。印刷装置2の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類するこ
ともできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することも
できる。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数の
ハードウェアで実行されてもよい。
【0055】
図4は、環境情報管理テーブル230の更新処理の一例を示すフロー図である。本フロ
ーは、環境情報管理テーブル230が初期化された後、例えば、所定の周期で開始される

【0056】
なお、S1〜S6は、自機器及びユーザー設定レコードを対象とした処理である。S1
1〜S13は、自動設定レコードを対象とした処理である。また、自機器又はユーザー設
定の少なくともいずれか一つのレコードが環境情報管理テーブル230に登録済であるも
のとする。いずれも登録されていない場合は、環境情報更新部240は、S11から処理
を開始する。また、前回の更新処理で登録されている古い自動設定レコードは、例えば、
本フローの開始のタイミング、S11のタイミング等で、環境情報更新部240が削除す
るようにすればよい。
【0057】
S1では、環境情報更新部240は、レコード番号カウンターiを0に設定する。そし
て、処理をS2に進める。なお、本フローにおいて、レコード番号とは、環境情報管理テ
ーブル230に格納されているレコード(自機器及びユーザー設定レコード)に、優先度
の高い順に0から順に付される整数の番号である。
【0058】
S2では、環境情報更新部240は、更新対象のレコードが自機器のレコードであるか
否かを判定する。具体的には、環境情報更新部240は、設定されているレコード番号カ
ウンター値に対応する、環境情報管理テーブル230のレコードを参照する。参照したレ
コードの取得先情報231が自機器を示している場合(S2:YES)、処理をS5に進
める。参照したレコードの取得先情報231が自機器を示していない場合、すなわち、ユ
ーザー設定レコードである場合(S2:NO)、処理をS3に進める。
【0059】
S3では、環境情報更新部240は、他機器から環境情報を取得する。具体的には、環
境情報更新部240は、S2で参照したレコードの取得先情報231が示す機器に、ネッ
トワークI/F27を介して環境情報(温度情報及び湿度情報)を要求し、取得する。そ
して、処理をS4に進める。
【0060】
S4では、環境情報更新部240は、更新対象のレコードの誤差情報を更新する。具体
的には、環境情報更新部240は、自機器のセンサー50から温度情報及び湿度情報を取
得する。また、自機器の温度情報及び湿度情報と、S3で取得した他機器の温度情報及び
湿度情報との差分を算出し、S2で参照したレコードの誤差温度情報233及び誤差湿度
情報234として環境情報管理テーブル230に記録する。なお、自機器のセンサー50
が無い場合、誤差温度情報233及び誤差湿度情報234として無効な値を設定する。そ
して、処理をS5に進める。
【0061】
S5では、環境情報更新部240は、更新対象のレコードが最後のレコードであるか否
かを判定する。具体的には、環境情報更新部240は、レコード番号カウンターが、環境
情報管理テーブル230に格納されている自機器レコード及びユーザー設定レコードのう
ち最後のレコード番号を示しているか否かを判定する。図3の例では、取得先Cのレコー
ドが最後である。更新対象のレコードが最後のレコードである場合(S5:YES)、環
境情報更新部240は、処理をS11に進める。更新対象のレコードが最後のレコードで
ない場合(S5:NO)、処理をS6に進める。
【0062】
S6では、環境情報更新部240は、レコード番号カウンターiを1カウントアップす
る。そして、処理をS1に戻す。
【0063】
S11では、環境情報更新部240は、機器の検索及び環境情報の要求を行う。具体的
には、環境情報更新部240は、環境情報の要求を示すデータを、例えば、ブロードキャ
ストパケットとして、ネットワークI/F27を介して送信し、応答を待つ。そして、処
理をS12に進める。
【0064】
S12では、環境情報更新部240は、環境情報の取得に成功したか否かを判定する。
具体的には、環境情報更新部240は、S11で送信した要求に応答する機器が少なくと
も1以上あった場合(S12:YES)、取得成功と判断して処理をS13に進める。一
方、応答がなかった場合(S12:NO)、取得失敗と判断して本フローを終了する。
【0065】
S13では、環境情報更新部240は、レコード(自動設定レコード)を登録する。具
体的には、環境情報更新部240は、S12で環境情報の取得に成功した機器ごとに、環
境情報管理テーブル230にレコードを追加する。なお、ユーザー設定レコードと取得先
が同じ場合は、レコードを追加しなくてもよい。取得先情報231には、機器の識別情報
を設定する。また、優先度情報232には、S12で環境情報の応答を受信した順序で、
優先度を設定する。また、自機器のセンサー50から温度情報及び湿度情報を取得し、S
12で取得した各機器の温度情報及び湿度情報との差分を算出し、各レコードの誤差温度
情報233及び誤差湿度情報234として設定する。なお、自機器のセンサー50が無い
場合、誤差温度情報233及び誤差湿度情報234として無効な値を格納する。環境情報
を取得した機器のレコードを全て登録した場合、本フローを終了する。
【0066】
図5は、環境情報を用いた印刷処理の一例を示すフロー図である。本フローは、印刷制
御部200が印刷指示を受け付けた場合に開始される。
【0067】
S20では、印刷制御部200は、環境情報取得部250に環境情報の取得を要求する
。そして、処理をS21に進める。S20については図6を参照して後述する。
【0068】
S21では、印刷制御部200は、環境情報の取得に成功したか否かを判定する。具体
的には、環境情報取得部250から環境情報の取得結果を受け取り、成功か否かを判定す
る。環境情報の取得に成功した場合(S21:YES)、処理をS22に進める。環境情
報の取得に失敗した場合(S21:NO)、処理をS23に進める。
【0069】
S22では、印刷制御部200は、環境情報に基づく印刷処理を実行する。具体的には
、印刷制御部200は、取得に成功した環境情報を環境情報取得部250から取得する。
また、取得した環境情報に基づいて、予め定められた手順に従って印刷データの生成、印
刷エンジン30の制御等を行う。そして、本フローを終了する。
【0070】
S23では、印刷制御部200は、通常の印刷処理を実行する。具体的には、環境情報
を用いずに、印刷データの生成、印刷エンジン30の制御等を行う。そして、本フローを
終了する。
【0071】
図6は、環境情報の取得処理の一例を示すフロー図である。なお、本フローでは、自機
器、ユーザー設定、及び自動設定の少なくともいずれか一つのレコードが登録済であるも
のとする。いずれも登録されていない場合は、S206から処理を開始する。
【0072】
S201では、環境情報取得部250は、レコード番号カウンターiを0に設定する。
そして、処理をS202に進める。なお、本フローにおいて、レコード番号とは、環境情
報管理テーブル230に格納されている全レコードに、優先順位の高い順に0から順に付
される整数の番号である。
【0073】
S202では、環境情報取得部250は、環境情報を取得する。具体的には、設定され
ているレコード番号カウンター値に対応する、環境情報管理テーブル230のレコードの
取得先情報231が示す機器(自機器を含む)から環境情報の取得を試みる。自機器の場
合は、環境情報取得部250は、センサー50に環境情報の取得を要求する。他機器の場
合は、環境情報取得部250は、ネットワークI/F27を介して環境情報の要求を送信
する。そして、処理をS203に進める。
【0074】
S203では、環境情報取得部250は、環境情報の取得に成功したか否かを判定する
。具体的には、環境情報取得部250は、自機器のセンサー50又は要求を送信した他機
器からの応答があったか否かを判定する。応答があった場合(S203:YES)、取得
成功と判断して処理をS207に進める。一方、応答がなかった場合(S203:NO)
、処理をS204に進める。
【0075】
S204では、環境情報取得部250は、環境情報の取得対象の機器のレコードが最後
のレコードであるか否かを判定する。具体的には、環境情報取得部250は、レコード番
号カウンターが、環境情報管理テーブル230に格納されている全レコードのうち最後の
レコードの番号を示しているか否かを判定する。図3の例では、取得先Fのレコードが最
後のレコードである。環境情報の取得対象の機器のレコードが最後のレコードである場合
(S204:YES)、環境情報取得部250は、処理をS206に進める。環境情報の
取得対象の機器のレコードが最後のレコードでない場合(S204:NO)、処理をS2
05に進める。
【0076】
S205では、環境情報取得部250は、レコード番号カウンターiを1カウントアッ
プする。そして、処理をS202に戻す。
【0077】
S206では、環境情報取得部250は、取得失敗を返す。具体的には、環境情報取得
部250は、取得失敗を示す取得結果を印刷制御部200に通知する。そして、本フロー
を終了する。
【0078】
S207では、環境情報取得部250は、環境情報の取得対象の機器のレコードが自機
器のレコードであるか否かを判定する。具体的には、環境情報取得部250は、設定され
ているレコード番号カウンター値に対応する、環境情報管理テーブル230のレコードを
参照する。参照したレコードの取得先情報231が自機器を示している場合(S207:
YES)、処理をS210に進める。参照したレコードの取得先情報231が自機器を示
していない場合、すなわち、ユーザー設定又は自動設定レコードである場合(S207:
NO)、処理をS208に進める。
【0079】
S208では、環境情報取得部250は、環境情報の取得対象の機器のレコードに誤差
情報が設定されているか否かを判定する。具体的には、環境情報取得部250は、設定さ
れているレコード番号カウンター値に対応する、環境情報管理テーブル230のレコード
を参照する。参照したレコードに誤差温度情報233及び誤差湿度情報234が設定され
ている場合(S208:YES)、処理をS209に進める。参照したレコードに誤差温
度情報233及び誤差湿度情報234が設定されていない(無効な値である)場合(S2
08:NO)、処理をS210に進める。
【0080】
S209では、環境情報取得部250は、取得した環境情報を補正する。具体的には、
環境情報取得部250は、設定されているレコード番号カウンター値に対応する、環境情
報管理テーブル230のレコードの誤差温度情報233及び誤差湿度情報234を取得す
る。そして、S203で取得した環境情報(温度情報及び湿度情報)と、誤差温度情報2
33及び誤差湿度情報234とに基づいて、環境情報を補正する(環境情報から誤差情報
を差し引く)。そして、処理をS210に進める。
【0081】
S210では、環境情報取得部250は、取得成功を返す。具体的には、環境情報取得
部250は、S203で取得した環境情報(補正なし)、又はS209で補正した環境情
報を保存し、取得成功を示す取得結果を印刷制御部200に通知する。そして、本フロー
を終了する。
【0082】
以上の図4〜図6の各処理単位は、印刷装置2の処理を理解容易にするために、主な処
理内容に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって、本願発明が
制限されることはない。印刷装置2の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位
に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割す
ることもできる。
【0083】
以上、本発明の第一実施形態について説明した。本実施形態によれば、環境情報の検出
手段が無い場合、又は環境情報の検出手段の異常により環境情報を取得できない場合であ
っても、環境情報を用いた画像形成を行うことができる。
【0084】
すなわち、本実施形態では、自機器の環境情報を取得できない場合において、他機器の
環境情報が取得される。そして、この環境情報を用いて画像形成の制御が実行される。こ
のような構成により、環境情報の検出手段を有さない場合又は環境情報の検出手段に異常
が発生している場合であっても、環境情報を用いた画像形成の制御を実現することができ
る。
【0085】
また、本実施形態では、他機器の環境情報は、予め設定された誤差情報に基づいて補正
される。そして、補正後の環境情報を用いて画像形成の制御が実行される。このような構
成により、他機器の環境情報が自機器の環境に近い環境情報に補正されるため、より適切
に画像形成の制御を実現することができる。
【0086】
以上の本発明の実施形態は、本発明の要旨と範囲を例示することを意図し、限定するも
のではない。多くの代替物、修正および変形例が当業者にとって明らかである。
【0087】
例えば、印刷処理にエラー(例えば、紙ジャム)が発生した場合に、当該エラーに関す
る環境情報を記録するようにしてもよい。
【0088】
具体的には、印刷制御部200は、印刷処理における印刷エンジン30のエラーを検出
する。また、エラーを検出した場合、環境情報を取得し、当該エラーを特定するエラー情
報(例えば、日時、エラー内容など)と環境情報とを関連付けて、ROM22やRAM2
3に記録する。
【0089】
図7は、第一実施形態の変形例に係る、エラー情報の記録処理の一例を示すフロー図で
ある。本フローは、印刷制御部200が印刷指示を受け付けた場合に開始される。S20
〜S23は、図5と同様なので説明を省略する。
【0090】
S24では、印刷制御部200は、印刷処理においてエラーが発生したか否かを判定す
る。例えば、印刷制御部200は、印刷エンジン30から出力されるエラー情報を検出す
る。エラーが発生した場合(S24:YES)、処理をS25に進める。エラーが発生し
ていない場合(S24:NO)、本フローを終了する。
【0091】
S25はS20と、S26はS21と同様の処理なので説明を省略する。印刷制御部2
00は、S25が終了すると処理をS26に進める。また、印刷制御部200は、環境情
報の取得に成功した場合(S26:YES)、処理をS27に進める。環境情報の取得に
失敗した場合(S26:NO)、処理をS28に進める。
【0092】
S27では、印刷制御部200は、環境情報およびエラー情報を記録する。具体的には
、印刷制御部200は、取得に成功した環境情報を環境情報取得部250から取得する。
また、S24で検出したエラーに対応するエラー情報を予めた手順に従って取得する。ま
た、印刷制御部200は、エラー情報と環境情報とを関連付けて記録する。そして、本フ
ローを終了する。
【0093】
S28では、印刷制御部200は、エラー情報を記録する。具体的には、印刷制御部2
00は、S24で検出したエラーに対応するエラー情報を予めた手順に従って取得する。
また、印刷制御部200は、エラー情報を記録する。そして、本フローを終了する。
【0094】
以上の変形例によれば、環境情報の検出手段が無い場合、又は環境情報の検出手段の異
常により環境情報を取得できない場合であっても、印刷時のエラー内容が環境情報と関連
付けて記録される。そして、ユーザーは、環境情報を参照しながらエラーの解析できるよ
うになるため、より詳細な解析をすることができる。
【0095】
他の変形例としては、例えば、環境情報取得部250は、所定の複数の他機器から環境
情報を取得し、各環境情報の誤差を補正し、補正後の各環境情報の平均値を算出して、印
刷制御部200に渡すようにしてもよい。このようにすれば、状況によってはより正確な
環境情報を得ることができる。
【0096】
なお、本発明は、プリンター、コピー機、複合機等の各種の画像形成装置に適用可能で
ある。
【符号の説明】
【0097】
1:PC、2:印刷装置、3:印刷システム、20:コントローラー、21:CPU、2
2:ROM、23:RAM、24:メモリー制御ASIC、25:印刷制御ASIC、2
6:I/O制御ASIC、27:ネットワークI/F、28:USB I/F、30:印
刷エンジン、40:操作パネル、50:センサー、
200:印刷制御部、210:設定受付部、220:環境情報記憶部、230:環境情報
管理テーブル、231:取得先情報、232:優先度情報、233:誤差温度情報、23
4:誤差湿度情報、240:環境情報更新部、250:環境情報取得部、260:環境情
報応答部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
環境情報を応答する応答手段を有する他装置とネットワークを介して接続される画像形
成装置であって、
前記他装置に環境情報を要求して取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された環境情報を用いて画像形成処理を制御する制御手段と、
を有する、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記取得手段は、自装置から環境情報を取得できない場合に、前記他装置に環境情報を
要求して取得する、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像形成装置であって、
環境情報の取得先の他装置ごとに当該装置を特定する取得先情報を格納する記憶手段と

前記取得先情報の少なくとも一部を定期的に更新して前記記憶手段に格納する更新手段
と、を有し、
前記取得手段は、所定の優先順序に従って前記取得先情報を選択して当該取得先情報に
より特定される他装置に環境情報を要求し、環境情報の取得に失敗した場合は次の前記取
得先情報を選択する、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像形成装置であって、
前記記憶手段は、環境情報の取得先の他装置ごとに当該装置の環境情報及び自装置の環
境情報の差分を示す差分情報を格納することができ、
前記更新手段は、環境情報の取得先の他装置ごとに当該装置の環境情報及び自装置の環
境情報の差分を算出して、前記記憶手段に格納し、
前記取得手段は、前記差分情報に基づいて前記他装置から取得した環境情報を補正する

ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像形成装置であって、
前記所定の優先順序は、前記更新手段による前記取得先情報の更新の際に、応答が早い
他装置の順序である、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項4に記載の画像形成装置であって、
前記所定の優先順序は、前記更新手段による前記差分情報の更新の際に、差分が小さい
他装置の順序である、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項3〜6いずれか一項に記載の画像形成装置であって、
ユーザーから取得先情報の設定を受け付けて前記記憶手段に格納する受付手段を、有し

前記取得手段は、前記更新手段により格納される取得先情報よりも前記ユーザーにより
設定された取得先情報を優先的に選択する、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項1〜7いずれか一項に記載の画像形成装置であって、
画像形成処理のエラー情報を記憶するエラー記憶手段を有し、
前記制御手段は、画像形成処理のエラーを検出した場合、前記取得手段により環境情報
を取得し、検出したエラーを特定するエラー情報に取得した環境情報を関連付けて前記エ
ラー記憶手段に格納する、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
環境情報の取得を要求する取得手段を有する他の画像形成装置とネットワークを介して
接続される画像形成装置であって、
自装置の環境情報を取得する取得手段と、
前記他の画像形成装置からの要求を受信した場合に、前記取得手段により取得された環
境情報を前記他の画像形成装置へ送信する応答手段と、を有する、
ことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−189601(P2011−189601A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−57145(P2010−57145)
【出願日】平成22年3月15日(2010.3.15)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】