画像形成装置
【課題】画像形成部を駆動する駆動源から記録媒体を搬送する記録媒体搬送部に伝達される振動を低減させる。
【解決手段】画像形成部100が、記録媒体搬送部200に板バネ500、510を蚊介さないで支持される構造、例えば、画像形成部100の側板112、114と記録媒体搬送部200の支持板300とが、直接ビスで締結された構造と比較し、画像形成部100を駆動する駆動モータ152から記録媒体搬送部200に伝達する振動が低減する。
【解決手段】画像形成部100が、記録媒体搬送部200に板バネ500、510を蚊介さないで支持される構造、例えば、画像形成部100の側板112、114と記録媒体搬送部200の支持板300とが、直接ビスで締結された構造と比較し、画像形成部100を駆動する駆動モータ152から記録媒体搬送部200に伝達する振動が低減する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、設置面に当接する装置本体下部に設けられた本体下部フレームと、像担持体と書き込み手段を位置決めすべく支持するサブフレームと、を別体に設け、本体下部フレームとサブフレームとを三点連結とし、設置面のゆがみが本体下部フレームを介してサブフレームに伝達し難い構造とした画像形成装置のフレーム連結構造が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献2には、第2の装置本体が第1の装置本体の上部に3点支持されるように構成することで、第1の装置本体を複数のブロックに分割しその複数のブロックで第2の装置本体を支持しても、第2の装置本体に問題となるような歪みを生じさせることを防止した画像形成装置が提案されている(特許文献2参照)。
【0004】
特許文献3には、中間転写部材及び画像形成ユニットを支持するサブフレームをメインフレームが弾性部材を介して弾性的に支持することで、サブフレームがメインフレームの変形の影響を受けずに、高品質の画像を得ることができる画像形成装置が提案されている(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−290322号公報
【特許文献2】特開2002−77486号公報
【特許文献3】特開2006−84780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、画像形成部を駆動する駆動源側から、記録媒体を搬送する記録媒体搬送部に伝達される振動を、低減させることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、記録媒体を搬送する記録媒体搬送部と、前記記録媒体搬送部の上に配置されるとともに一端側において相対移動可能に支持され、前記記録媒体搬送部によって搬送された前記記録媒体に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部における前記記録用紙の搬送方向と交差する幅方向の側面部を構成するとともに、前記画像形成部を駆動する駆動源を支持する側板と、側面視において前記記録媒体搬送部と前記画像形成部との間に、前記画像形成部の下側を覆うように設けられ、前記記録媒体搬送部の他端側に設けられた支持部に支持された支持板と、前記支持板に対して前記側板を弾性的に支持する弾性部材と、を備える。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記画像形成部は、前記記録媒体搬送部の一端部に設けられ前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に沿って配置された回転軸を回転中心として回転可能に支持されることによって、相対移動可能に支持されている。
【0009】
請求項3の発明は、前記画像形成部が相対変位可能に支持された前記記録媒体搬送部の一端側から、前記画像形成部の前記駆動源の駆動力が前記記録媒体搬送部に伝達され、前記記録媒体搬送部が駆動する。
【0010】
請求項4の発明は、前記弾性部材は、金属で構成され、前記支持板と前記側板と電気的に接続する。
【0011】
請求項5の発明は、前記記録媒体搬送部が、当該画像形成装置を設置する設置面に当る装置底部を構成する。
【0012】
請求項6の発明は、前記駆動源の直下又はその近傍に、前記弾性部材が配置されている。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、画像形成部が記録媒体搬送部に弾性部材を介さないで支持される構造と比較し、画像形成部を駆動する駆動源側から記録媒体搬送部に伝達する振動が低減する。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、画像形成部が記録媒体搬送部に対して弾性的に支持されていても、画像形成部の一端側と記録媒体搬送部との相対移動量が低減する。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、画像形成部が相対変位可能に支持された記録媒体搬送部の一端側以外から画像形成部の駆動源の駆動力が記録媒体搬送部に伝達される構造と比較し、画像形成部を駆動する駆動源から記録媒体搬送部に伝達する振動が低減する。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、弾性部材によって接地することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、画像形成部の側板に伝達される設置面の歪みを、弾性部材が弾性変形することによって吸収することができる。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、駆動源の直下又はその近傍以外に弾性部材が配置されている構成と比較し、画像形成部を駆動する駆動源から記録媒体搬送部に伝達する振動が低減する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を模式的に示す全体図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置を構成する画像形成部を模式的に示す斜視図である。
【図3】駆動ユニットが設けられていない状態の画像形成部を示す図2に対応する斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る画像形成装置を構成する記録媒体搬送部を模式的に示す斜視図である。
【図5】画像形成装置の位置決め軸の周囲と駆動系を模式的に示す側面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る画像形成装置を構成する画像形成部と記録媒体搬送部とが組み付けられた状態を模式的に示す斜視図である。
【図7】駆動ユニットが設けられていない状態の画像形成部を示す図6に対応する斜視図である。
【図8】本発明の実施形態に係る画像形成装置を構成する記録媒体部と駆動ユニットが設けられていない状態の画像形成部とが組み付けられた状態の要部を、斜め下から見た斜視図である。
【図9】本発明の実施形態に係る画像形成装置を構成する記録媒体搬送部と画像形成部とが組み付けられた状態の要部を拡大し斜め下から見た斜視図である。
【図10】本発明の実施形態に係る画像形成装置を構成する記録媒体搬送部と画像形成部とが組み付けられた状態の要部を拡大した側面図である。
【図11】本発明の実施形態の変形例の要部を示す図10に対応した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1〜図10を用いて、本発明の実施形態に係る画像形成装置について説明する。
【0021】
なお、本実施形態においては、記録用紙(記録媒体)の搬送方向と直交する方向を幅方向とするとともに、図1における左側を一端側、右側を他端側とする。
【0022】
<画像形成装置の全体構成の説明>
まず、画像形成装置の全体構成について、図1を用いて説明する。
【0023】
図1に示すように、画像形成装置10は、一例として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナー(現像剤)による画像形成を行う画像形成手段の一例としての画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kが、中央で斜め方向(図示の左下方向)に配列されている。画像形成ユニット12の配置順は、図示の右上から左下に向けて、Y、M、C、Kとなっている。
【0024】
各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kは、収容されるトナーを除いて同様の構成となっている。なお、以後の説明では、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色を区別するときには、数字の後にY、M、C、Kの英字を付加した符号で説明するが、各色を区別する必要がない場合は、数字の後のY、M、C、Kの英字は省略する。各トナーY、M、C、Kは、特に製造方法により限定されるものではない。
【0025】
各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの上方には、各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kで形成されたトナー像(画像)を記録用紙Pに転写させる転写ユニット14が設けられている。転写ユニット14は、筒状の中間転写ベルト16と、中間転写ベルト16の内側に配置され、各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの各トナー像を中間転写ベルト16に多重転写させる4つの一次転写ロール18Y、18M、18C、18Kと、中間転写ベルト16上で重ねられたトナー像を、記録用紙Pに転写させる二次転写ロール20とを含んで構成されている。
【0026】
中間転写ベルト16は、二次転写ロール20と対向配置され駆動ロール26と、回転可能に支持された支持ロール22とに巻き掛けられており、後述する駆動ユニット150(図2参照)によって駆動ロール26が駆動され回転することにより、矢印A方向(図示の時計回り方向)に循環移動されるようになっている。
【0027】
一次転写ロール18Y、18M、18C、18Kは、中間転写ベルト16を挟んでそれぞれの画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの後述する被露光体の一例としての感光体28と対向配置されている。一次転写ロール18Y、18M、18C、18Kには、トナー極性とは逆極性(本実施形態では一例として正極性)の転写電圧が印加されるようになっている。また、二次転写ロール20にも、トナー極性とは逆極性の転写電圧が付与されるようになっている。なお、中間転写ベルト16の支持ロール22が設けられている位置の外周面には、図示しないクリーニング装置が設けられており、このクリーニング装置によって、中間転写ベルト16上の残留トナーや紙粉等が除去されるようになっている。
【0028】
一方、画像形成ユニット12の下方には、記録用紙Pが収納された給紙部46が設けられている。また、給紙部46の端部(図示の右端部)から鉛直方向(矢印Z方向)上方には、記録用紙Pが搬送される用紙搬送路50が設けられている。
【0029】
用紙搬送路50には、記録用紙Pを給紙部46の一端側から送り出す送出ロール48と、記録用紙Pを搬送する一対のロールで構成された搬送ロール52と、中間転写ベルト16上の画像の移動タイミングと記録用紙Pの搬送タイミングとを合わせる一対のロールで構成された位置合せロール54とが設けられている。
【0030】
なお、給紙部46から送出ロール48によって順次送り出された記録用紙Pは、用紙搬送路50を経由して、位置合わせロール54によって中間転写ベルト16の二次転写位置まで搬送されるようになっている。
【0031】
用紙搬送路50上で二次転写ロール20の下流側(上方)には、定着ユニット60が設けられている。定着ユニット60は、図示しない加熱源(例えば、ハロゲンヒータ)で加熱される加熱ロール62と、加熱ロール62とで記録用紙Pを挟んでトナー像を加圧する加圧ロール64とを有している。また、用紙搬送路50上で定着ユニット60の下流側には、定着後の記録用紙Pを排出する一対のロールで構成された排出ロール66が設けられており、排出ロール66で排出された記録用紙Pは、上面に形成された排出部67に載るようになっている。なお、用紙搬送路50と反対側には、画像形成装置10の各部の駆動制御を行う制御部36が設けられている。
【0032】
なお、本実施形態においては、後述する画像形成装置10の底部を構成する記録媒体搬送部200の底板202の四隅部分に脚部203が設けられている。そして、机や床などの設置面99に底板202の脚部203が置かれ、画像形成装置10が設置される。なお、本実施形態では、脚部203は、底板202の四隅部分の上面を凹ませて下向きに凸状の脚部203を形成している。
【0033】
<画像形成ユニットの説明>
次に、各色の画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kについて説明する。ここでは、トナー各色を区別せずに説明する。
【0034】
画像形成ユニット12は、矢印B方向(図示の時計回り方向)に回転駆動される感光体28と、感光体28の外周面に接触して帯電させる帯電ロール72と、感光体28の外周面に露光光を照射して静電潜像を形成する露光手段の一例としての露光ユニット73と、感光体28の外周面の静電潜像をトナーで現像する現像ロール78と、転写後の感光体28の外周面に光を照射して除電を行う除電ランプ74と、除電後の感光体28の外周面を清掃するクリーニングブレード76とを有している。
【0035】
なお、帯電ロール72、露光ユニット73、現像ロール78、除電ランプ74、及びクリーニングブレード76は、感光体28の外周面と対向して、感光体28の回転方向上流側から下流側へ向けてこの順番で配置されている。また、帯電ロール72の外周面で感光体28と反対側には、帯電ロール72外周面に付着したトナーの外添剤などを取り除くためのクリーニングロール79が回転可能に設けられている。帯電ロール72は、図示しない通電手段に接続されており、従動回転しながら画像形成時に通電され感光体28の外周面を帯電させるようになっている。
【0036】
現像ロール78の下側には、図示しないトナー供給部から供給された現像剤(一例として、樹脂製のトナーと金属製のキャリアの混合物)を攪拌(混合)して現像ロール78に供給する螺旋状の2本の搬送部材81が設けられている。また、現像ロール78の外周面と対向して薄層形成ロール97が設けられている。薄層形成ロール97は、現像ロール78の回転方向の感光体28よりも上流側で、現像ロール78の外周面と間隔をあけて配置されており、現像ロール78外周面上の現像剤の通過量を規制して、現像ロール78上に予め決められた厚さの現像剤層(薄層)を形成するようになっている。
【0037】
現像ロール78は、固定されたマグネットロール(図示省略)と、マグネットロールの外側で回転可能に設けられた筒状の現像スリーブ(図示省略)とで構成されている。なお、現像ロール78と感光体28との間には現像時に電圧が付与されて電界が形成され、現像ロール78は、回転しながら現像剤中のトナーを感光体28の静電潜像に向けて移動させるようになっている。
【0038】
<画像形成工程の説明>
つぎに、画像形成装置10の画像形成工程について図1を用いて説明する。
【0039】
図1に示すように、画像形成装置10が作動状態になると、制御部36で画像処理が施された画像データが、各色の色材階調データに変換され露光装置30に順次出力される。露光装置30では、各色の色材階調データに応じて露光ユニット73が各露光光を出射して、帯電ロール72によって帯電した各感光体28の外周面に露光を行い、各感光体28に静電潜像が形成される。
【0040】
各感光体28に形成された静電潜像は、現像ロール78によってそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像(画像)として現像(顕像化)される。そして、各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの感光体28上に順次形成された各色のトナー像は、4つの一次転写ロール18Y、18M、18C、18Kによって中間転写ベルト16上に順次多重転写される。
【0041】
中間転写ベルト16上に多重転写された各色のトナー像は、給紙部46から搬送されてきた記録用紙P上に、画像形成部100の一端側に設けられた二次転写ロール20によって二次転写される。そして、記録用紙P上の各色のトナー像が定着ユニット60で加熱ロール62及び加圧ロール64で定着され、定着後の記録用紙Pは排出ロール66によって排出部67に排出される。また、トナー像の一次転写が終了した後の感光体28の外周面は、クリーニングブレード76によって残留トナーや紙粉等が除去される。
【0042】
<画像形成部の説明>
つぎに画像形成部について、図2と図3とを用いて説明する。
【0043】
図2と図3とに示すように画像形成部100は、矢印X方向に見て、右側に配置された板状の金属製の側板112と左側に配置された板状の金属製の側板114とを有している。つまり、側板112と側板114とが、画像形成部100の幅方向の側面部を構成する。
【0044】
そして、側板112と側板114との間に各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12K(図1参照)と転写ユニット14とが配置され、各画像形成ユニット12及び転写ユニット14を構成する部材(例えば、感光体28)等が、側板112と側板114とに支持されることによって、ユニット化されている。
【0045】
また、図2に示すように、側板112には、駆動ユニット150が固定さている。駆動ユニット150は、感光体28や現像ロール78等を駆動する駆動源の一例としての駆動モータ152を有する。駆動ユニット150内には、駆動モータ152の駆動力を感光体28等に伝達する複数の歯車や伝達と切断を制御するクラッチ等を有する図示しない駆動伝達系が収容されている。
【0046】
図3に示すように、側板112の一端部には、被支持部116が形成されている。被支持部116には、一端側から他端側に向かって斜め上方に延びるU字状の位置決め溝130が形成されている。
【0047】
なお、図3では図示されていないが、側板114の一端部にも、側板112と同様に構成された被支持部116が形成されており、位置決め溝130が形成されている。
【0048】
また、本実施形態においては、露光ユニット73及び感光体28は、側板112、114に接地(アース接続)されている。
【0049】
また、図2と図3とに示すように、画像形成部100の他端側の上部を構成する天板120の他端部には、他端部側に突出する位置決め片122、123が形成されている。
【0050】
<記録媒体搬送部の説明>
つぎに記録媒体搬送部200について、図1、図4、及び図5を用いて説明する。
【0051】
図1に示すように、記録媒体搬送部200は、画像形成装置10の底部を構成している。そして、記録媒体搬送部200の底面を構成する底板202が、画像形成装置10の底面を構成する。前述したように、この底板202の四隅部分に脚部203が設けられおり、机や床などの設置面99に、画像形成装置10が設置される。
【0052】
図4とに示すように、底板202の他端部の幅方向(Y方向)の両端部には、上側方向に延びる支柱部212、214が設けられている。底板202の幅方向両側部には、給紙部46が収まる空間204の両側壁を構成する側壁222、224が設けられている。また、側壁222、224の他端部は支柱部212、214に接合されている。
【0053】
支柱部212、214の上端部における他端部側の面には、支柱部212、214を連結するように横ガイド部材230が締結されている。
【0054】
底板202の上方の空間204の上には、金属製の板で構成された支持板300が設けられている。支持板300は平面視において空間204を覆うように設けられている。また、支持板300の幅方向両側部は下側に折り曲げられた側面302が形成されている(図8も参照)。そして、側面302は側壁222、224に締結されている。また支持板の他端部は、上側に折り曲げられ縦面304が形成されている(図8も参照)。そして、この縦面304が、支柱部212、214の他端部側の面における横ガイド部材230の下側に締結されることによって、支持板300の他端部が支柱部212、214に支持されている。
【0055】
なお、本実施形態においては、支持板300の空間204を覆う上面306は、他端側に向かって上り勾配となるように配置されている。
【0056】
側壁222、224の一端部の幅方向(Y方向)両端部に、被支持部116を支持する支持受部245が設けられている。支持受部245には、幅方向外側(Y方向外側)に向けて突出する位置決め軸238が設けられている。つまり、位置決め軸238は、記録用紙Pの搬送方向と直交する方向に沿って突出(配置)している。
【0057】
なお、図4では図示されていないが、反対側の支持受部245にも同様に幅方向外側に向かって突出する位置決め軸238が設けられている。
【0058】
支持受部245には、位置合せロール54(図1も参照)が支持されている。位置合せロール54の一方の軸端部には、クラッチが内蔵された歯車241が設けられている。
【0059】
位置合せロール54の他端側斜め下方には、搬送ロール52(図1参照)が支持されている。搬送ロール52の一方の軸端部には歯車242が設けられている。
【0060】
図5に示すように、画像形成部100の駆動ユニット150の駆動モータ152(図2参照)から駆動力が伝達され歯車244が、位置決め軸238に回転可能に支持された中間歯車43に噛合っている。中間歯車243は、記録媒体搬送部200に回転可能に支持された中間歯車245に噛合っている。そして、中間歯車245は位置合せロール254の軸端部の歯車241に噛み合っている。よって、駆動モータ152(図2参照)が駆動すると、駆動力が歯車244に伝達され、中間歯車243と中間歯車245を介して、歯車241に伝達される。
【0061】
また、歯車241から図示しない複数の歯車などを介して、搬送ロール52の軸端部の歯車242等も駆動するように構成されている。
【0062】
<画像形成部と記録媒体搬送部との組み付け>
つぎに画像形成部100の記録媒体搬送部200への組み付け(結合)について図5〜図9を用いて説明する。
【0063】
図5と図7とに示すように、画像形成部100の一端部の被支持部116に形成された位置決め溝130が、記録媒体搬送部200の一端部の支持受部245の位置決め軸238に嵌められることで位置決めされるとともに、位置決め軸238を回転中心として、画像形成部100が回転可能に支持される。
【0064】
そして、図6と図7とに示すように、画像形成部100の他端部の上部に形成された位置決め片122、124が、記録媒体搬送部200の他端部の支柱部212、214に締結された横ガイド部材230の上面を構成する位置決め面232に接触させることで(載せることで)、画像形成部100の他端部が位置決めされる。
【0065】
なお、図6〜図8に示すように、画像形成部100が記録媒体搬送部200に組み付けられる(結合されると)、記録媒体搬送部200の他端部の支柱部212、214に支持された支持板300は、側面視において(Y方向に見て)、記録媒体搬送部200と画像形成部100との間に設けられることになる。また、底面視において(Z方向に見て)、画像形成部100の下側を覆うように設けられることになる。
【0066】
図8〜図10に示すように、画像形成部100の側板112の一端部と、記録媒体搬送部200の支持板300の一端部に形成されたステー308と、が板バネ510で締結されている。板バネ510の両端部は、ビス95によって締結されている。
【0067】
更に、板バネ510の締結位置よりも他端部側における側板112と支持板300の側面302とが板バネ500で締結されている。板バネ500も両端部がビス95によって締結されている。
【0068】
本実施形態においては、板バネ500、510は、バネ性と導電性とを有する金属材料で構成されている。
【0069】
なお、反対側の側板114と支持板300とも同様に板バネ500、510によって締結されている。
【0070】
また、本実施形態においては、図10に示すように、側面視において(Y方向に見ると)、板バネ500と板バネ510の間の上方に駆動モータ152が側板112に固定されている。
【0071】
このように、画像形成部100の一端側が、板バネ500、510によって、支持板300(記録媒体搬送部200)に弾性的に支持されている。
【0072】
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
【0073】
画像形成部100が、記録媒体搬送部200に板バネ500、510を介さないで支持された構造、例えば、画像形成部100の側板112、114と記録媒体搬送部200の支持板300とが、直接ビス等で締結された構造と比較し、画像形成部100を駆動する駆動モータ152から記録媒体搬送部200に伝達する振動が低減する。
【0074】
また、画像形成部100は、記録媒体搬送部200の一端部に設けられ、記録用紙Pの搬送方向と直交する方向に沿って突出(配置)された位置決め軸238を回転軸として、回転可能に支持されている。よって、画像形成部100が記録媒体搬送部200に対して、弾性的に支持されていても、記録用紙Pにトナー像を転写して形成する画像形成部100の一端側と記録媒体搬送部200との相対移動量が低減する。
【0075】
また、金属製の側板112、114と金属製の支持板300とが、金属製の板バネ500、510で締結されているので、電気的に接続する部材(アース線等)を別途設けことなく、側板112、114と支持板300とを同電位にすることができる。
【0076】
つまり、本実施形態においては、露光ユニット73及び感光体28が接地された側板112、114と支持板300とが同電位となる。つまり、側板112、114と支持板300とが基準電位点(グランド(0V))となる。更に、支持板300と締結された支柱部212、214、底板202等も導電位となる。よって、画像形成装置100を構成する骨格部材(筐体)全体が基準電位点(グランド)となる。
【0077】
また、本実施形態では、画像形成装置10の底部を記録媒体搬送部200が構成し、記録媒体搬送部200の底板202(の脚部203)が、机や床などの設置面99に置かれることで、画像形成装置10が設置される(図1参照)。よって、画像形成部100の側板112、114に伝達される設置面99の歪みが、板バネ500、510が弾性変形することで吸収される。
【0078】
また、図5に示すように、画像形成部100が回転可能に支持された記録媒体搬送部200の一端側から画像形成部100の駆動モータ152の駆動力が記録媒体搬送部200に伝達されるので、記録媒体搬送部200に伝達する振動が低減する。
【0079】
なお、本実施形態においては、画像形成部100の回転軸である位置決め軸238に回転可能に支持された中間歯車243を介して、駆動力が伝達されるので、より記録媒体搬送部200に伝達する振動が低減する。
【0080】
ここで、一般に、歯車同士が噛み合って回転すると、噛み合い時の反力(駆動反力)で、歯車同士が離れる方向の力が作用する。仮に、中間歯車243が位置決め軸238(回転軸)とは異なる軸に支持されている場合、回転軸である位置決め軸238からの中間歯車243の距離や位置によっては、反力(駆動反力)が作用すると、画像形成部100が記録媒体搬送部200から離れる方向、すなわち、画像形成部100が浮き上がる方向の力を受け、この結果、画像形成部100が歪んだり上下に振動したりする虞がある。これに対して、本実施形態では、回転軸である位置決め軸238に中間ギア243が支持されており、反力(駆動反力)にって画像形成部100が歪んだり上下に振動したりする悪影響を受けにくい構造とされている。
【0081】
<変形例>
本実施形態においては、図10に示すように、側面視において、板バネ500と板バネ510との間における上方に、駆動モータ152が固定されているたが、これに限定されない。
【0082】
例えば、図11に示す変形例のように、駆動モータ152の直下又はその近傍に板バネ520を配置してもよい。
【0083】
なお、このように板バネ520を駆動モータ152の直下又はその近傍に配置することで、振動吸収効果が向上する。
【0084】
<その他>
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
【0085】
例えば、上記実施形態では、画像形成部100の側板112、114と記録媒体搬送部200の支持板300とが、四つの板バネ500、510で締結されていたがこれに限定されない。三つ以下の板バネ(弾性部材)で締結されていてもよいし、五つ以上の板バネ(弾性部材)で締結されていてもよい。また、画像形成部200の一端側だけでなく他端側も板バネなどで弾性的に支持されていてもよい。
【0086】
また、例えば、上記実施形態では、画像形成部100の側板112、114と記録媒体搬送部200の支持板300とが板バネ500、510、520で締結されていたがこれに限定されない。画像形成部100の側板112、114の一端側が記録媒体搬送部200の支持板300に弾性的に支持されることが可能であれば、弾性部材の材料、形状等は問わない。
【0087】
例えば、側板112、114及び支持板300よりも低剛性の金属、合成樹脂等のバネ、ゴム等のエラストマー等を用いてもよい。なお、ゴム製や樹脂製など絶縁性の弾性部材で支持する場合は、別途、側板112、114と支持板300とをアース線等で電気的に接続してもよい。
また、側板112、114及び支持部材を樹脂で構成し、弾性部材のみを金属としてもよい。この場合、側板112、114及び支持板300の弾性部材と接触する部位には、電気的に接続するアース線等を配設すればよい。
また、底板202及び側壁222、224は樹脂で一体成型してもよい。この場合、底板202と側壁222、224を連結する必要がなく、別体とする構成と比べて、コストダウンが可能となる。
【0088】
また、例えば、駆動モータ152の駆動力は、一端側から記録媒体搬送部200に伝達されていたが、これに限定されない。他端側や或いは中央部分から駆動力が記録媒体搬送部200に伝達されるように構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0089】
10 画像形成装置
99 設置面
100 画像形成部
112 側板
114 側板
152 駆動モータ(駆動源の一例)
200 記録媒体搬送部
212 支柱部(支持部の一例)
214 支柱部(支持部の一例)
238 位置決め軸(回転軸の一例)
300 支持板
500 板バネ(弾性部材の一例)
510 板バネ(弾性部材の一例)
520 板バネ(弾性部材の一例)
P 記録用紙(記録媒体の一例)
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、設置面に当接する装置本体下部に設けられた本体下部フレームと、像担持体と書き込み手段を位置決めすべく支持するサブフレームと、を別体に設け、本体下部フレームとサブフレームとを三点連結とし、設置面のゆがみが本体下部フレームを介してサブフレームに伝達し難い構造とした画像形成装置のフレーム連結構造が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献2には、第2の装置本体が第1の装置本体の上部に3点支持されるように構成することで、第1の装置本体を複数のブロックに分割しその複数のブロックで第2の装置本体を支持しても、第2の装置本体に問題となるような歪みを生じさせることを防止した画像形成装置が提案されている(特許文献2参照)。
【0004】
特許文献3には、中間転写部材及び画像形成ユニットを支持するサブフレームをメインフレームが弾性部材を介して弾性的に支持することで、サブフレームがメインフレームの変形の影響を受けずに、高品質の画像を得ることができる画像形成装置が提案されている(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−290322号公報
【特許文献2】特開2002−77486号公報
【特許文献3】特開2006−84780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、画像形成部を駆動する駆動源側から、記録媒体を搬送する記録媒体搬送部に伝達される振動を、低減させることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、記録媒体を搬送する記録媒体搬送部と、前記記録媒体搬送部の上に配置されるとともに一端側において相対移動可能に支持され、前記記録媒体搬送部によって搬送された前記記録媒体に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部における前記記録用紙の搬送方向と交差する幅方向の側面部を構成するとともに、前記画像形成部を駆動する駆動源を支持する側板と、側面視において前記記録媒体搬送部と前記画像形成部との間に、前記画像形成部の下側を覆うように設けられ、前記記録媒体搬送部の他端側に設けられた支持部に支持された支持板と、前記支持板に対して前記側板を弾性的に支持する弾性部材と、を備える。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記画像形成部は、前記記録媒体搬送部の一端部に設けられ前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に沿って配置された回転軸を回転中心として回転可能に支持されることによって、相対移動可能に支持されている。
【0009】
請求項3の発明は、前記画像形成部が相対変位可能に支持された前記記録媒体搬送部の一端側から、前記画像形成部の前記駆動源の駆動力が前記記録媒体搬送部に伝達され、前記記録媒体搬送部が駆動する。
【0010】
請求項4の発明は、前記弾性部材は、金属で構成され、前記支持板と前記側板と電気的に接続する。
【0011】
請求項5の発明は、前記記録媒体搬送部が、当該画像形成装置を設置する設置面に当る装置底部を構成する。
【0012】
請求項6の発明は、前記駆動源の直下又はその近傍に、前記弾性部材が配置されている。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、画像形成部が記録媒体搬送部に弾性部材を介さないで支持される構造と比較し、画像形成部を駆動する駆動源側から記録媒体搬送部に伝達する振動が低減する。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、画像形成部が記録媒体搬送部に対して弾性的に支持されていても、画像形成部の一端側と記録媒体搬送部との相対移動量が低減する。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、画像形成部が相対変位可能に支持された記録媒体搬送部の一端側以外から画像形成部の駆動源の駆動力が記録媒体搬送部に伝達される構造と比較し、画像形成部を駆動する駆動源から記録媒体搬送部に伝達する振動が低減する。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、弾性部材によって接地することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、画像形成部の側板に伝達される設置面の歪みを、弾性部材が弾性変形することによって吸収することができる。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、駆動源の直下又はその近傍以外に弾性部材が配置されている構成と比較し、画像形成部を駆動する駆動源から記録媒体搬送部に伝達する振動が低減する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を模式的に示す全体図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置を構成する画像形成部を模式的に示す斜視図である。
【図3】駆動ユニットが設けられていない状態の画像形成部を示す図2に対応する斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る画像形成装置を構成する記録媒体搬送部を模式的に示す斜視図である。
【図5】画像形成装置の位置決め軸の周囲と駆動系を模式的に示す側面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る画像形成装置を構成する画像形成部と記録媒体搬送部とが組み付けられた状態を模式的に示す斜視図である。
【図7】駆動ユニットが設けられていない状態の画像形成部を示す図6に対応する斜視図である。
【図8】本発明の実施形態に係る画像形成装置を構成する記録媒体部と駆動ユニットが設けられていない状態の画像形成部とが組み付けられた状態の要部を、斜め下から見た斜視図である。
【図9】本発明の実施形態に係る画像形成装置を構成する記録媒体搬送部と画像形成部とが組み付けられた状態の要部を拡大し斜め下から見た斜視図である。
【図10】本発明の実施形態に係る画像形成装置を構成する記録媒体搬送部と画像形成部とが組み付けられた状態の要部を拡大した側面図である。
【図11】本発明の実施形態の変形例の要部を示す図10に対応した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1〜図10を用いて、本発明の実施形態に係る画像形成装置について説明する。
【0021】
なお、本実施形態においては、記録用紙(記録媒体)の搬送方向と直交する方向を幅方向とするとともに、図1における左側を一端側、右側を他端側とする。
【0022】
<画像形成装置の全体構成の説明>
まず、画像形成装置の全体構成について、図1を用いて説明する。
【0023】
図1に示すように、画像形成装置10は、一例として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナー(現像剤)による画像形成を行う画像形成手段の一例としての画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kが、中央で斜め方向(図示の左下方向)に配列されている。画像形成ユニット12の配置順は、図示の右上から左下に向けて、Y、M、C、Kとなっている。
【0024】
各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kは、収容されるトナーを除いて同様の構成となっている。なお、以後の説明では、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色を区別するときには、数字の後にY、M、C、Kの英字を付加した符号で説明するが、各色を区別する必要がない場合は、数字の後のY、M、C、Kの英字は省略する。各トナーY、M、C、Kは、特に製造方法により限定されるものではない。
【0025】
各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの上方には、各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kで形成されたトナー像(画像)を記録用紙Pに転写させる転写ユニット14が設けられている。転写ユニット14は、筒状の中間転写ベルト16と、中間転写ベルト16の内側に配置され、各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの各トナー像を中間転写ベルト16に多重転写させる4つの一次転写ロール18Y、18M、18C、18Kと、中間転写ベルト16上で重ねられたトナー像を、記録用紙Pに転写させる二次転写ロール20とを含んで構成されている。
【0026】
中間転写ベルト16は、二次転写ロール20と対向配置され駆動ロール26と、回転可能に支持された支持ロール22とに巻き掛けられており、後述する駆動ユニット150(図2参照)によって駆動ロール26が駆動され回転することにより、矢印A方向(図示の時計回り方向)に循環移動されるようになっている。
【0027】
一次転写ロール18Y、18M、18C、18Kは、中間転写ベルト16を挟んでそれぞれの画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの後述する被露光体の一例としての感光体28と対向配置されている。一次転写ロール18Y、18M、18C、18Kには、トナー極性とは逆極性(本実施形態では一例として正極性)の転写電圧が印加されるようになっている。また、二次転写ロール20にも、トナー極性とは逆極性の転写電圧が付与されるようになっている。なお、中間転写ベルト16の支持ロール22が設けられている位置の外周面には、図示しないクリーニング装置が設けられており、このクリーニング装置によって、中間転写ベルト16上の残留トナーや紙粉等が除去されるようになっている。
【0028】
一方、画像形成ユニット12の下方には、記録用紙Pが収納された給紙部46が設けられている。また、給紙部46の端部(図示の右端部)から鉛直方向(矢印Z方向)上方には、記録用紙Pが搬送される用紙搬送路50が設けられている。
【0029】
用紙搬送路50には、記録用紙Pを給紙部46の一端側から送り出す送出ロール48と、記録用紙Pを搬送する一対のロールで構成された搬送ロール52と、中間転写ベルト16上の画像の移動タイミングと記録用紙Pの搬送タイミングとを合わせる一対のロールで構成された位置合せロール54とが設けられている。
【0030】
なお、給紙部46から送出ロール48によって順次送り出された記録用紙Pは、用紙搬送路50を経由して、位置合わせロール54によって中間転写ベルト16の二次転写位置まで搬送されるようになっている。
【0031】
用紙搬送路50上で二次転写ロール20の下流側(上方)には、定着ユニット60が設けられている。定着ユニット60は、図示しない加熱源(例えば、ハロゲンヒータ)で加熱される加熱ロール62と、加熱ロール62とで記録用紙Pを挟んでトナー像を加圧する加圧ロール64とを有している。また、用紙搬送路50上で定着ユニット60の下流側には、定着後の記録用紙Pを排出する一対のロールで構成された排出ロール66が設けられており、排出ロール66で排出された記録用紙Pは、上面に形成された排出部67に載るようになっている。なお、用紙搬送路50と反対側には、画像形成装置10の各部の駆動制御を行う制御部36が設けられている。
【0032】
なお、本実施形態においては、後述する画像形成装置10の底部を構成する記録媒体搬送部200の底板202の四隅部分に脚部203が設けられている。そして、机や床などの設置面99に底板202の脚部203が置かれ、画像形成装置10が設置される。なお、本実施形態では、脚部203は、底板202の四隅部分の上面を凹ませて下向きに凸状の脚部203を形成している。
【0033】
<画像形成ユニットの説明>
次に、各色の画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kについて説明する。ここでは、トナー各色を区別せずに説明する。
【0034】
画像形成ユニット12は、矢印B方向(図示の時計回り方向)に回転駆動される感光体28と、感光体28の外周面に接触して帯電させる帯電ロール72と、感光体28の外周面に露光光を照射して静電潜像を形成する露光手段の一例としての露光ユニット73と、感光体28の外周面の静電潜像をトナーで現像する現像ロール78と、転写後の感光体28の外周面に光を照射して除電を行う除電ランプ74と、除電後の感光体28の外周面を清掃するクリーニングブレード76とを有している。
【0035】
なお、帯電ロール72、露光ユニット73、現像ロール78、除電ランプ74、及びクリーニングブレード76は、感光体28の外周面と対向して、感光体28の回転方向上流側から下流側へ向けてこの順番で配置されている。また、帯電ロール72の外周面で感光体28と反対側には、帯電ロール72外周面に付着したトナーの外添剤などを取り除くためのクリーニングロール79が回転可能に設けられている。帯電ロール72は、図示しない通電手段に接続されており、従動回転しながら画像形成時に通電され感光体28の外周面を帯電させるようになっている。
【0036】
現像ロール78の下側には、図示しないトナー供給部から供給された現像剤(一例として、樹脂製のトナーと金属製のキャリアの混合物)を攪拌(混合)して現像ロール78に供給する螺旋状の2本の搬送部材81が設けられている。また、現像ロール78の外周面と対向して薄層形成ロール97が設けられている。薄層形成ロール97は、現像ロール78の回転方向の感光体28よりも上流側で、現像ロール78の外周面と間隔をあけて配置されており、現像ロール78外周面上の現像剤の通過量を規制して、現像ロール78上に予め決められた厚さの現像剤層(薄層)を形成するようになっている。
【0037】
現像ロール78は、固定されたマグネットロール(図示省略)と、マグネットロールの外側で回転可能に設けられた筒状の現像スリーブ(図示省略)とで構成されている。なお、現像ロール78と感光体28との間には現像時に電圧が付与されて電界が形成され、現像ロール78は、回転しながら現像剤中のトナーを感光体28の静電潜像に向けて移動させるようになっている。
【0038】
<画像形成工程の説明>
つぎに、画像形成装置10の画像形成工程について図1を用いて説明する。
【0039】
図1に示すように、画像形成装置10が作動状態になると、制御部36で画像処理が施された画像データが、各色の色材階調データに変換され露光装置30に順次出力される。露光装置30では、各色の色材階調データに応じて露光ユニット73が各露光光を出射して、帯電ロール72によって帯電した各感光体28の外周面に露光を行い、各感光体28に静電潜像が形成される。
【0040】
各感光体28に形成された静電潜像は、現像ロール78によってそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像(画像)として現像(顕像化)される。そして、各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの感光体28上に順次形成された各色のトナー像は、4つの一次転写ロール18Y、18M、18C、18Kによって中間転写ベルト16上に順次多重転写される。
【0041】
中間転写ベルト16上に多重転写された各色のトナー像は、給紙部46から搬送されてきた記録用紙P上に、画像形成部100の一端側に設けられた二次転写ロール20によって二次転写される。そして、記録用紙P上の各色のトナー像が定着ユニット60で加熱ロール62及び加圧ロール64で定着され、定着後の記録用紙Pは排出ロール66によって排出部67に排出される。また、トナー像の一次転写が終了した後の感光体28の外周面は、クリーニングブレード76によって残留トナーや紙粉等が除去される。
【0042】
<画像形成部の説明>
つぎに画像形成部について、図2と図3とを用いて説明する。
【0043】
図2と図3とに示すように画像形成部100は、矢印X方向に見て、右側に配置された板状の金属製の側板112と左側に配置された板状の金属製の側板114とを有している。つまり、側板112と側板114とが、画像形成部100の幅方向の側面部を構成する。
【0044】
そして、側板112と側板114との間に各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12K(図1参照)と転写ユニット14とが配置され、各画像形成ユニット12及び転写ユニット14を構成する部材(例えば、感光体28)等が、側板112と側板114とに支持されることによって、ユニット化されている。
【0045】
また、図2に示すように、側板112には、駆動ユニット150が固定さている。駆動ユニット150は、感光体28や現像ロール78等を駆動する駆動源の一例としての駆動モータ152を有する。駆動ユニット150内には、駆動モータ152の駆動力を感光体28等に伝達する複数の歯車や伝達と切断を制御するクラッチ等を有する図示しない駆動伝達系が収容されている。
【0046】
図3に示すように、側板112の一端部には、被支持部116が形成されている。被支持部116には、一端側から他端側に向かって斜め上方に延びるU字状の位置決め溝130が形成されている。
【0047】
なお、図3では図示されていないが、側板114の一端部にも、側板112と同様に構成された被支持部116が形成されており、位置決め溝130が形成されている。
【0048】
また、本実施形態においては、露光ユニット73及び感光体28は、側板112、114に接地(アース接続)されている。
【0049】
また、図2と図3とに示すように、画像形成部100の他端側の上部を構成する天板120の他端部には、他端部側に突出する位置決め片122、123が形成されている。
【0050】
<記録媒体搬送部の説明>
つぎに記録媒体搬送部200について、図1、図4、及び図5を用いて説明する。
【0051】
図1に示すように、記録媒体搬送部200は、画像形成装置10の底部を構成している。そして、記録媒体搬送部200の底面を構成する底板202が、画像形成装置10の底面を構成する。前述したように、この底板202の四隅部分に脚部203が設けられおり、机や床などの設置面99に、画像形成装置10が設置される。
【0052】
図4とに示すように、底板202の他端部の幅方向(Y方向)の両端部には、上側方向に延びる支柱部212、214が設けられている。底板202の幅方向両側部には、給紙部46が収まる空間204の両側壁を構成する側壁222、224が設けられている。また、側壁222、224の他端部は支柱部212、214に接合されている。
【0053】
支柱部212、214の上端部における他端部側の面には、支柱部212、214を連結するように横ガイド部材230が締結されている。
【0054】
底板202の上方の空間204の上には、金属製の板で構成された支持板300が設けられている。支持板300は平面視において空間204を覆うように設けられている。また、支持板300の幅方向両側部は下側に折り曲げられた側面302が形成されている(図8も参照)。そして、側面302は側壁222、224に締結されている。また支持板の他端部は、上側に折り曲げられ縦面304が形成されている(図8も参照)。そして、この縦面304が、支柱部212、214の他端部側の面における横ガイド部材230の下側に締結されることによって、支持板300の他端部が支柱部212、214に支持されている。
【0055】
なお、本実施形態においては、支持板300の空間204を覆う上面306は、他端側に向かって上り勾配となるように配置されている。
【0056】
側壁222、224の一端部の幅方向(Y方向)両端部に、被支持部116を支持する支持受部245が設けられている。支持受部245には、幅方向外側(Y方向外側)に向けて突出する位置決め軸238が設けられている。つまり、位置決め軸238は、記録用紙Pの搬送方向と直交する方向に沿って突出(配置)している。
【0057】
なお、図4では図示されていないが、反対側の支持受部245にも同様に幅方向外側に向かって突出する位置決め軸238が設けられている。
【0058】
支持受部245には、位置合せロール54(図1も参照)が支持されている。位置合せロール54の一方の軸端部には、クラッチが内蔵された歯車241が設けられている。
【0059】
位置合せロール54の他端側斜め下方には、搬送ロール52(図1参照)が支持されている。搬送ロール52の一方の軸端部には歯車242が設けられている。
【0060】
図5に示すように、画像形成部100の駆動ユニット150の駆動モータ152(図2参照)から駆動力が伝達され歯車244が、位置決め軸238に回転可能に支持された中間歯車43に噛合っている。中間歯車243は、記録媒体搬送部200に回転可能に支持された中間歯車245に噛合っている。そして、中間歯車245は位置合せロール254の軸端部の歯車241に噛み合っている。よって、駆動モータ152(図2参照)が駆動すると、駆動力が歯車244に伝達され、中間歯車243と中間歯車245を介して、歯車241に伝達される。
【0061】
また、歯車241から図示しない複数の歯車などを介して、搬送ロール52の軸端部の歯車242等も駆動するように構成されている。
【0062】
<画像形成部と記録媒体搬送部との組み付け>
つぎに画像形成部100の記録媒体搬送部200への組み付け(結合)について図5〜図9を用いて説明する。
【0063】
図5と図7とに示すように、画像形成部100の一端部の被支持部116に形成された位置決め溝130が、記録媒体搬送部200の一端部の支持受部245の位置決め軸238に嵌められることで位置決めされるとともに、位置決め軸238を回転中心として、画像形成部100が回転可能に支持される。
【0064】
そして、図6と図7とに示すように、画像形成部100の他端部の上部に形成された位置決め片122、124が、記録媒体搬送部200の他端部の支柱部212、214に締結された横ガイド部材230の上面を構成する位置決め面232に接触させることで(載せることで)、画像形成部100の他端部が位置決めされる。
【0065】
なお、図6〜図8に示すように、画像形成部100が記録媒体搬送部200に組み付けられる(結合されると)、記録媒体搬送部200の他端部の支柱部212、214に支持された支持板300は、側面視において(Y方向に見て)、記録媒体搬送部200と画像形成部100との間に設けられることになる。また、底面視において(Z方向に見て)、画像形成部100の下側を覆うように設けられることになる。
【0066】
図8〜図10に示すように、画像形成部100の側板112の一端部と、記録媒体搬送部200の支持板300の一端部に形成されたステー308と、が板バネ510で締結されている。板バネ510の両端部は、ビス95によって締結されている。
【0067】
更に、板バネ510の締結位置よりも他端部側における側板112と支持板300の側面302とが板バネ500で締結されている。板バネ500も両端部がビス95によって締結されている。
【0068】
本実施形態においては、板バネ500、510は、バネ性と導電性とを有する金属材料で構成されている。
【0069】
なお、反対側の側板114と支持板300とも同様に板バネ500、510によって締結されている。
【0070】
また、本実施形態においては、図10に示すように、側面視において(Y方向に見ると)、板バネ500と板バネ510の間の上方に駆動モータ152が側板112に固定されている。
【0071】
このように、画像形成部100の一端側が、板バネ500、510によって、支持板300(記録媒体搬送部200)に弾性的に支持されている。
【0072】
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
【0073】
画像形成部100が、記録媒体搬送部200に板バネ500、510を介さないで支持された構造、例えば、画像形成部100の側板112、114と記録媒体搬送部200の支持板300とが、直接ビス等で締結された構造と比較し、画像形成部100を駆動する駆動モータ152から記録媒体搬送部200に伝達する振動が低減する。
【0074】
また、画像形成部100は、記録媒体搬送部200の一端部に設けられ、記録用紙Pの搬送方向と直交する方向に沿って突出(配置)された位置決め軸238を回転軸として、回転可能に支持されている。よって、画像形成部100が記録媒体搬送部200に対して、弾性的に支持されていても、記録用紙Pにトナー像を転写して形成する画像形成部100の一端側と記録媒体搬送部200との相対移動量が低減する。
【0075】
また、金属製の側板112、114と金属製の支持板300とが、金属製の板バネ500、510で締結されているので、電気的に接続する部材(アース線等)を別途設けことなく、側板112、114と支持板300とを同電位にすることができる。
【0076】
つまり、本実施形態においては、露光ユニット73及び感光体28が接地された側板112、114と支持板300とが同電位となる。つまり、側板112、114と支持板300とが基準電位点(グランド(0V))となる。更に、支持板300と締結された支柱部212、214、底板202等も導電位となる。よって、画像形成装置100を構成する骨格部材(筐体)全体が基準電位点(グランド)となる。
【0077】
また、本実施形態では、画像形成装置10の底部を記録媒体搬送部200が構成し、記録媒体搬送部200の底板202(の脚部203)が、机や床などの設置面99に置かれることで、画像形成装置10が設置される(図1参照)。よって、画像形成部100の側板112、114に伝達される設置面99の歪みが、板バネ500、510が弾性変形することで吸収される。
【0078】
また、図5に示すように、画像形成部100が回転可能に支持された記録媒体搬送部200の一端側から画像形成部100の駆動モータ152の駆動力が記録媒体搬送部200に伝達されるので、記録媒体搬送部200に伝達する振動が低減する。
【0079】
なお、本実施形態においては、画像形成部100の回転軸である位置決め軸238に回転可能に支持された中間歯車243を介して、駆動力が伝達されるので、より記録媒体搬送部200に伝達する振動が低減する。
【0080】
ここで、一般に、歯車同士が噛み合って回転すると、噛み合い時の反力(駆動反力)で、歯車同士が離れる方向の力が作用する。仮に、中間歯車243が位置決め軸238(回転軸)とは異なる軸に支持されている場合、回転軸である位置決め軸238からの中間歯車243の距離や位置によっては、反力(駆動反力)が作用すると、画像形成部100が記録媒体搬送部200から離れる方向、すなわち、画像形成部100が浮き上がる方向の力を受け、この結果、画像形成部100が歪んだり上下に振動したりする虞がある。これに対して、本実施形態では、回転軸である位置決め軸238に中間ギア243が支持されており、反力(駆動反力)にって画像形成部100が歪んだり上下に振動したりする悪影響を受けにくい構造とされている。
【0081】
<変形例>
本実施形態においては、図10に示すように、側面視において、板バネ500と板バネ510との間における上方に、駆動モータ152が固定されているたが、これに限定されない。
【0082】
例えば、図11に示す変形例のように、駆動モータ152の直下又はその近傍に板バネ520を配置してもよい。
【0083】
なお、このように板バネ520を駆動モータ152の直下又はその近傍に配置することで、振動吸収効果が向上する。
【0084】
<その他>
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
【0085】
例えば、上記実施形態では、画像形成部100の側板112、114と記録媒体搬送部200の支持板300とが、四つの板バネ500、510で締結されていたがこれに限定されない。三つ以下の板バネ(弾性部材)で締結されていてもよいし、五つ以上の板バネ(弾性部材)で締結されていてもよい。また、画像形成部200の一端側だけでなく他端側も板バネなどで弾性的に支持されていてもよい。
【0086】
また、例えば、上記実施形態では、画像形成部100の側板112、114と記録媒体搬送部200の支持板300とが板バネ500、510、520で締結されていたがこれに限定されない。画像形成部100の側板112、114の一端側が記録媒体搬送部200の支持板300に弾性的に支持されることが可能であれば、弾性部材の材料、形状等は問わない。
【0087】
例えば、側板112、114及び支持板300よりも低剛性の金属、合成樹脂等のバネ、ゴム等のエラストマー等を用いてもよい。なお、ゴム製や樹脂製など絶縁性の弾性部材で支持する場合は、別途、側板112、114と支持板300とをアース線等で電気的に接続してもよい。
また、側板112、114及び支持部材を樹脂で構成し、弾性部材のみを金属としてもよい。この場合、側板112、114及び支持板300の弾性部材と接触する部位には、電気的に接続するアース線等を配設すればよい。
また、底板202及び側壁222、224は樹脂で一体成型してもよい。この場合、底板202と側壁222、224を連結する必要がなく、別体とする構成と比べて、コストダウンが可能となる。
【0088】
また、例えば、駆動モータ152の駆動力は、一端側から記録媒体搬送部200に伝達されていたが、これに限定されない。他端側や或いは中央部分から駆動力が記録媒体搬送部200に伝達されるように構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0089】
10 画像形成装置
99 設置面
100 画像形成部
112 側板
114 側板
152 駆動モータ(駆動源の一例)
200 記録媒体搬送部
212 支柱部(支持部の一例)
214 支柱部(支持部の一例)
238 位置決め軸(回転軸の一例)
300 支持板
500 板バネ(弾性部材の一例)
510 板バネ(弾性部材の一例)
520 板バネ(弾性部材の一例)
P 記録用紙(記録媒体の一例)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体を搬送する記録媒体搬送部と、
前記記録媒体搬送部の上に配置されるとともに一端側において相対移動可能に支持され、前記記録媒体搬送部によって搬送された前記記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部における前記記録用紙の搬送方向と交差する幅方向の側面部を構成するとともに、前記画像形成部を駆動する駆動源を支持する側板と、
側面視において前記記録媒体搬送部と前記画像形成部との間に、前記画像形成部の下側を覆うように設けられ、前記記録媒体搬送部の他端側に設けられた支持部に支持された支持板と、
前記支持板に対して前記側板を弾性的に支持する弾性部材と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記画像形成部は、前記記録媒体搬送部の一端部に設けられ前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に沿って配置された回転軸を回転中心として回転可能に支持されることによって、相対移動可能に支持されている、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像形成部が相対変位可能に支持された前記記録媒体搬送部の一端側から、前記画像形成部の前記駆動源の駆動力が前記記録媒体搬送部に伝達され、前記記録媒体搬送部が駆動する、
請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記弾性部材は、金属で構成され、前記支持板と前記側板とを電気的に接続する、
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記記録媒体搬送部が、当該画像形成装置を設置する設置面に当る装置底部を構成する、
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記駆動源の直下又はその近傍に、前記弾性部材が配置されている、
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項1】
記録媒体を搬送する記録媒体搬送部と、
前記記録媒体搬送部の上に配置されるとともに一端側において相対移動可能に支持され、前記記録媒体搬送部によって搬送された前記記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部における前記記録用紙の搬送方向と交差する幅方向の側面部を構成するとともに、前記画像形成部を駆動する駆動源を支持する側板と、
側面視において前記記録媒体搬送部と前記画像形成部との間に、前記画像形成部の下側を覆うように設けられ、前記記録媒体搬送部の他端側に設けられた支持部に支持された支持板と、
前記支持板に対して前記側板を弾性的に支持する弾性部材と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記画像形成部は、前記記録媒体搬送部の一端部に設けられ前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に沿って配置された回転軸を回転中心として回転可能に支持されることによって、相対移動可能に支持されている、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像形成部が相対変位可能に支持された前記記録媒体搬送部の一端側から、前記画像形成部の前記駆動源の駆動力が前記記録媒体搬送部に伝達され、前記記録媒体搬送部が駆動する、
請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記弾性部材は、金属で構成され、前記支持板と前記側板とを電気的に接続する、
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記記録媒体搬送部が、当該画像形成装置を設置する設置面に当る装置底部を構成する、
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記駆動源の直下又はその近傍に、前記弾性部材が配置されている、
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−209311(P2011−209311A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−73719(P2010−73719)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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