説明

画像形成装置

【課題】 電源オフ処理中またはプリント中に、タイマーによる自動電源オンおよびオフが発生した場合、タイマーに従った処理が実行できないという課題があった。
【解決手段】 電源オフ処理中にタイマーによる自動電源オンが発生すると判断した場合は、電源オフを実行せずに低消費電力状態で待機する。もしくはユーザに対し電源オフを実行するかどうか報知する。また、プリント中にタイマーによる自動電源オフが発生すると判断した場合、プリント終了後に低消費電力状態で待機する。もしくはユーザに対し、自動電源オフを実行するかどうか放置する。もしくは、プリント終了後に規定時間の間、ホストコンピュータから画像信号がない場合において電源オフを実行するよう制御する。以上の制御により、タイマーに従った自動電源オンオフ制御ができかったとしても、待機電力の削減およびユーザビリティーの向上を実現可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複写機、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複写機やプリンタ等の画像形成装置においては装置の電源をオン状態にする時刻と、オフ状態にする時刻をそれぞれ曜日毎に設定しておくことによって、自動的に電源オンオフ制御を行うウィークリータイマー機能を備えているものがある。電源オン時刻およびオフ時刻は装置の管理者が装置の利用状況に応じて設定する。例えば朝の始業時刻にあらかじめタイマーオンの時刻を設定しておき、夕方の終業時刻にタイマーオフ時刻を設定しておくと、始業時に設定時刻になると自動的に画像形成装置をオンに、また、終業時の設定時刻になると自動オフすることから画像形成装置をオンおよびオフさせる手間が省けるとともに、例えば、終業時に画像形成装置をオフし忘れた場合については管理面でも優れていた。
【0003】
上記の機能によって、装置を使用しない時間帯には電源が自動的にオフされるため無駄な電力消費がなくなり、装置を使用する時間帯になる前に電源が自動的にオンされるため無駄な待ち時間を削減し省電力と生産性の向上に寄与する機能である。
【0004】
さらには特許文献1にはウィークリータイマーを使用した場合の制御としてユーザにより設定された自動電源オンのタイミングまでに画像形成装置の初期化処理を終了させる技術について記載されている。この制御により初期化処理時間を待つことなくユーザが設定した時刻には画像形成することを可能とし、待機時間の減少、ひいては印刷効率の向上を実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−20165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年の画像形成装置においては画像形成装置の終了時において定着ローラと加圧ローラの離間、メモリ内容をハードディスクに退避するなど多くの電源オフ処理を行う。つまり、近年の画像形成装置においてはユーザが電源スイッチをオフしてから実際に画像形成装置が電源オフ状態に入るまでの時間が長くなりつつある。そのため、電源オフ処理中にウィークリータイマーによる自動電源オンが実行されてしまう可能性が考えられ、その場合の画像形成装置の制御手法が課題となっている。
【0007】
また、ウィークリータイマーによる自動電源オフがプリント中に発生する場合も考えられる。その場合、プリント終了直後にウィークリータイマーによる自動電源オフを実行すると、プリントを実行したユーザが引き続きプリントを実行する可能性があるにも係わらず、電源オフを実行することになる。つまり、プリント中に自動電源オフ時刻に到達した場合の画像形成装置の制御手法が課題となっている。
【0008】
さらには特許文献1では、ユーザによる電源オフが、初期化開始タイミングから使用可能時刻の間に発生した場合の制御が課題として残る。つまり、初期化開始タイミングから使用可能タイミングの間にユーザにより電源オフを実行された場合、ユーザからの指示通り電源オフを実行すると、使用可能タイミングで使用可能状態が維持できなくなる可能性が考えられ課題となっている。
【0009】
本発明においては上記課題を鑑みてなされたものであり、特にウィークリータイマーによる電源オフや電源オンが、設定時刻に実行できない場合における画像形成装置の制御を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、
本出願に関わる第1の発明は、ホストコンピュータからの画像信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した画像信号に基づき画像形成を行う画像形成手段と、ユーザが画像形成装置本体のオフオン状態を切り替えるスイッチ手段と、前記スイッチ手段の状態を検出するスイッチ状態検出手段と、画像形成装置本体を電源オフ状態へと移行させる電源オフ処理と、所定時間、待機状態が続くと、消費電力が待機状態より少ない低消費電力待機状態へ移行する機能と、所定時間単位の計時が行える時計手段と、ユーザにより設定された前記画像形成装置の起動時刻を記憶する起動時刻記憶手段と、前記起動時刻記憶手段に格納された時刻と前記時計手段から読み出した時刻が合致した場合に前記画像形成装置をオン状態に移行させる自動電源オン手段とを備えた画像形成装置において、前記スイッチ状態検出手段により、ユーザによる前記画像形成装置のオフ操作を検出した電源オフ時刻から、前記電源オフ処理が完了する電源オフ処理完了時刻を算出し、前記電源オフ時刻から前記電源オフ処理完了時刻までの間に、前記起動時刻記憶手段に格納された時刻を経過する場合、前記電源オフ処理を実行せず、前記低消費電力待機状態で待機させる制御を行うことを特徴とする。
【0011】
本出願に関わる第2の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、ユーザに前記画像形成装置本体が電源オン状態か電源オフ状態かを判別可能にする表示手段を備え、前記電源オフ検知時刻から前記電源オフ処理終了時刻までの間に、前記起動時刻記憶手段に格納された時刻を経過する場合、前記表示手段の表示を電源オフ状態に制御することを特徴とする。
【0012】
本出願に関わる第3の発明は、ホストコンピュータからの画像信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した画像信号に基づき画像形成を行う画像形成手段と、ユーザが画像形成装置本体のオフオン状態を切り替えるスイッチ手段と、前記スイッチ手段の状態を検出するスイッチ状態検出手段と、画像形成装置本体を電源オフ状態へと移行させる電源オフ処理と、所定時間、待機状態が続くと、消費電力が待機状態より少ない低消費電力待機状態へ移行する機能と、所定時間単位の計時が行える時計手段と、ユーザにより設定された前記画像形成装置の起動時刻を記憶する起動時刻記憶手段と、前記起動時刻記憶手段に格納された時刻と前記時計手段から読み出した時刻が合致した場合に前記画像形成装置をオン状態に移行させる自動電源オン手段とを備えた画像形成装置において、前記スイッチ状態検出手段により、ユーザによる前記画像形成装置のオフ操作を検出した電源オフ時刻から、前記電源オフ処理が完了する電源オフ処理完了時刻を算出し、前記電源オフ時刻から前記電源オフ処理完了時刻までの間に、前記起動時刻記憶手段に格納された時刻を経過する場合、前記電源オフ処理を実行せず、ユーザに警告を報知することを特徴とする。
【0013】
本出願に関わる第4の発明は、ホストコンピュータからの画像信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した画像信号に基づき画像形成を行う画像形成手段と、所定時間、待機状態が続くと、消費電力が待機状態より少ない低消費電力待機状態へ移行する機能と、所定時間単位の計時が行える時計手段と、ユーザにより設定された画像形成装置の停止時刻を記憶する停止時刻記憶手段と、前記停止時刻記憶手段に格納された時刻と前記時計手段から読み出した時刻が合致した場合に前記画像形成装置をオフ状態に移行させる自動電源オフ手段とを有する画像形成装置において、前記画像形成装置本体が画像形成を行っている時刻内に、前記停止時刻記憶手段に格納された時刻を経過する場合、前記画像形成装置本体が画像形成を終了させた後に、前記電源オフ処理を実行せず、前記低消費電力待機状態で待機することを特徴とする。
【0014】
本出願に関わる第5の発明は、請求項4記載の画像形成装置において、ユーザに前記画像形成装置本体が電源オン状態か電源オフ状態かを判別可能にする表示手段を備え、前記画像形成装置本体が画像形成を行っている時刻内に、前記停止時刻記憶手段に格納された時刻を経過する場合、前記画像形成装置本体が画像形成を終了させた後に、前記電源オフ処理を実行せず、前記表示手段の表示を電源オフ状態に制御することを特徴とする。
【0015】
本出願に関わる第6の発明は、ホストコンピュータからの画像信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した画像信号に基づき画像形成を行う画像形成手段と、所定時間、待機状態が続くと、消費電力が待機状態より少ない低消費電力待機状態へ移行する機能と、所定時間単位の計時が行える時計手段と、ユーザにより設定された画像形成装置の停止時刻を記憶する停止時刻記憶手段と、前記停止時刻記憶手段に格納された時刻と前記時計手段から読み出した時刻が合致した場合に前記画像形成装置をオフ状態に移行させる自動電源オフ手段とを有する画像形成装置において、前記画像形成装置本体が画像形成を行っている時刻内に、前記停止時刻記憶手段に格納された時刻を経過する場合、前記画像形成装置本体が画像形成を終了させた後に、前記受信部が前記ホストコンピュータから規定した時間、画像信号を受信しなかった場合に、前記自動電源オフ手段を実行することを特徴とする。
【0016】
本出願に関わる第7の発明は、ホストコンピュータからの画像信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した画像信号に基づき画像形成を行う画像形成手段と、所定時間、待機状態が続くと、消費電力が待機状態より少ない低消費電力待機状態へ移行する機能と、所定時間単位の計時が行える時計手段と、ユーザにより設定された画像形成装置の停止時刻を記憶する停止時刻記憶手段と、前記停止時刻記憶手段に格納された時刻と前記時計手段から読み出した時刻が合致した場合に前記画像形成装置をオフ状態に移行させる自動電源オフ手段とを有する画像形成装置において、前記画像形成装置本体が画像形成を行っている時刻内に、前記停止時刻記憶手段に格納された時刻を経過する場合、前記画像形成装置本体が画像形成を終了させた後に、前記電源オフ処理を実行せず、ユーザに警告を報知することを特徴とする。
【0017】
本出願に関わる第8の発明は、ホストコンピュータからの画像信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した画像信号に基づき画像形成を行う画像形成手段と、画像形成装置本体の制御を行う主制御部と、ユーザが画像形成装置本体のオフオン状態を切り替えるスイッチ手段と、前記スイッチ手段の状態を検出するスイッチ状態検出手段と、ユーザに前記画像形成装置本体が電源オン状態か電源オフ状態かを判別可能にする表示手段と、画像形成装置本体を電源オフ状態へと移行させる電源オフ処理と、前記画像形成装置本体をオンした場合、画像形成装置本体を待機状態へと移行させる電源オン処理と、所定時間単位の計時が行える時計手段と、ユーザにより設定された使用開始時刻を記憶する使用開始時刻記憶手段と前記使用開始時刻には前記画像形成装置が前記待機状態になるよう、前記電源オン処理に必要となる時間を鑑みて、前記画像形成装置の起動開始時刻を算出し、前記起動開始時刻と前記時計手段から読み出した時刻が合致した場合に前記画像形成装置をオン状態に移行させる自動電源オン手段とを備える画像形成装置において、前記起動開始時刻から前記使用開始時刻の間に、前記スイッチ状態検出手段により電源オフを検知した場合、前記電源オフ処理を実行せず、ユーザに警告を報知することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
以上、説明したように、
第一の発明によれば、ユーザが電源スイッチをOFFした時点で、電源オフ処理中にタイマーによる自動電源ONが実行されると判断した場合、電源オフせずに低消費電力状態で待機する制御を行う。本制御により、タイマーによる自動電源オンを設定したユーザに対して、電源オンできていない状況を回避する。また、電源オフ直後にはプリントされる可能性が少ないと考えられるのでプリント信号が来るまで低消費電力状態で待機することにより消費電力削減を図る。
【0019】
第二の発明によれば、第一の発明に加え、オペレーションパネルを電源オフ時の表示状態とすることで、更なる消費電力の削減と共に、電源スイッチをオフしたユーザに対し「プリンタを電源オフできない」と誤認識させることを防止する。
【0020】
第三の発明によれば、ユーザが電源スイッチをOFFした時点で、電源オフ処理中にタイマーによる自動電源ONが実行されると判断した場合、ユーザに警告を報知し「電源オフを実行するかどうか」を選択可能にする。本制御により、ユーザにより選択された結果に応じて最適な制御を行うことが可能になる。
【0021】
第四の発明によれば、プリントジョブ中にユーザによって設定された自動電源オフが実行される場合、プリントジョブ終了後に低消費電力状態で待機する制御を行う。前述した制御によりプリントジョブ中に自動電源オフが実行されたとしても電源オフせずにプリント可能状態を維持する。この制御によりプリントジョブを実行したユーザが、再びプリントをしようとした場合において「プリントができない」という状況を回避する。さらに、低消費電力状態で待機することによりプリントジョブの発生が少ないと予想される「自動電源オフが実行されている時間帯」において消費電力の削減を実現する。
【0022】
第五の発明によれば、第四の発明の制御に加え、ペレーションパネルの表示を電源オフ状態とすることで更なる消費電力の削減と、ユーザが「タイマーによる自動電源オフを実行できていない」と誤認識することを防止する。
【0023】
第六の発明によれば、タイマーによる自動電源オフがプリントジョブ中に発生する場合、プリント直後に電源オフを実行せずに、規定した時間、待機状態を維持する制御を行う。この制御によりプリントジョブを実行したユーザが、引き続きプリントを実行しても、規定時間以内であれば画像形成可能となる。
【0024】
第七の発明よれば、プリントジョブ中にユーザによって設定された自動電源オフが実行される場合、プリントジョブ終了後にユーザに「電源オフするかどうか」を選択可能にする。この制御により、ユーザにより選択された結果に応じて最適な制御を行うことが可能になる。
【0025】
第八の発明によれば、ユーザが電源スイッチをOFFしたタイミングが、タイマーによる初期化開始時刻〜使用可能時刻までの間であった場合にユーザに警告を報知し「電源オフを実行するかどうか」を選択可能にする。前述した制御により、ユーザにより選択された結果に応じて最適な制御を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明における回路構成を説明する図
【図2】実施例1にかかわるフローチャート
【図3】実施例2にかかわるフローチャート
【図4】実施例3にかかわるフローチャート
【図5】実施例4にかかわるフローチャート
【図6】実施例5にかかわるフローチャート
【図7】実施例6にかかわるフローチャート
【図8】レーザビームプリンタの構成図
【発明を実施するための形態】
【0027】
[実施例1]
図8は本実施例の画像形成装置であるオプション装置付きのカラーレーザプリンタの構成図である。
【0028】
401はカラーレーザプリンタ、402は記録紙32を収納する給紙カセット、404は給紙カセット402から記録紙32を繰り出すピックアップローラ、405は前記ピックアップローラ404によって繰り出された記録紙32を搬送する給紙ローラ、406は前記給紙ローラ405と対をなし記録紙32の重送を防止するためのリタードローラ、407はレジストローラ対である。
【0029】
409は静電吸着搬送転写ベルト(以下ETBと記す)であり、記録紙32を静電吸着させて搬送する。410はプロセスカートリッジであり、感光ドラム305、感光ドラム305上のトナーを除去するクリーニング手段306、帯電ローラ303と現像ローラ302、トナー格納容器411を備えており、カラーレーザプリンタ401に対し着脱可能となっている。
【0030】
420はスキャナユニットであり、プリンタ制御CPU207から送出される各画像信号に基づいて変調されたレーザ光を発光するレーザユニット421、各レーザユニット421からのレーザ光を各感光ドラム305上に走査するためのポリゴンミラー422とスキャナモータ423、結像レンズ群424により構成されている。なお、前記プロセスカートリッジ410とスキャナユニット420は、4色(イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックB)分存在する。
【0031】
431は定着器であり、内部に加熱用のヒータ432を備えた定着ローラ433と加圧ローラ434、定着ローラからの記録紙32を搬送するための定着排紙ローラ対435により構成されている。
【0032】
451、452、453はDCブラシレスモータであり、451はプロセスカートリッジ410を駆動するメインモータ、452はETBを駆動するETBモータ、453は定着器を駆動する定着モータである。
【0033】
201はレーザプリンタ401の制御手段であるエンジンコントローラであり、プリンタ制御CPU207、及び各種入出力制御回路(不図示)等で構成されている。
【0034】
202は電源回路であり、1次AC電流を平滑後に降圧し、各DCブラシレスモータ451,452,453や、エンジンコントローラ201などに電力を供給する。
【0035】
440は受信制御ICであり、パーソナルコンピュータ等のホストコンピュータ441から送出される画像データを受け取る。
【0036】
651は異なる記録紙に対応するためのオプション給紙ユニットであり、記録紙32を収納する給紙カセット652、給紙カセット652から記録紙32を繰り出すピックアップローラ654とを有する。
【0037】
801はカラーレーザプリンタ401から排出された記録紙を所定枚数毎に排紙トレイにソートするオプション排紙ユニットであり、搬送ローラ対804、805を駆動するモータ802と、排紙トレイ806を昇降動作させるモータ803とを有する。
【0038】
701はカラーレーザプリンタ401から排出された記録紙をオプション排紙ユニット801に搬送するオプション搬送ユニットであり、搬送ローラ対703、704を駆動するモータ702を有する。
【0039】
901は原稿搬送部930と原稿読み込み部931とからなるオプションイメージスキャナである。902は原稿932を搬送する原稿搬送モータ、904は露光ユニット、905は露光手段、906はミラー、903は露光ユニット904を水平移動させるスキャナ駆動モータ、907は反射装置、908、909はミラー、910は受光装置、940はオプションイメージスキャナ901の動作を制御するとともに、受光装置910で受光した信号を画像データ化するイメージスキャナコントローラユニットである。
【0040】
次に画像形成動作を説明する。
【0041】
まず、ホストコンピュータ441から受信制御IC440に画像データが送信される。画像受信したエンジンコントローラ201は、所定のタイミングでスキャナモータ423、及びメインモータ451,ETBモータ452,定着モータ453の駆動を開始するとともに、ピックアップローラ404、給紙ローラ405、リタードローラ406を駆動して給紙カセット402から記録紙32を繰り出す。その後、坪量判別手段323で記録紙の厚みを判別し、記録紙に応じた画像形成速度及び画像形成条件を選択し、記録紙の判別結果により画像形成速度の変更が必要な場合はメインモータ451,ETBモータ452,定着モータ453の回転速度を変更する。また、温度検知センサ324で画像形成装置401の周囲温度を検知し、検知結果に応じて選択した画像形成条件の補正を行う。記録紙は、レジストローラ対407まで搬送して一旦停止する。次に、ビットマップデータに依存した画像信号に応じてレーザユニット421をON/OFF制御し、ポリゴンミラー422、結像レンズ群424を介して帯電ローラ303により所定電位に帯電した感光ドラム305上に静電画像を形成する。その後、現像ローラ302でトナー像に現像する。上記、トナー像形成動作は所定のタイミングでイエローY、マゼンタM、シアンC,ブラックKに対し行う。一方、レジストローラ対407で一旦停止していた記録紙32を、上記トナー像形成動作に応じた所定のタイミングでETB409に再給紙し、転写ローラ430で感光ドラム305上のトナー像を順次記録紙32上に転写してカラー像を形成する。記録紙32上に形成されたカラートナー像は定着器431に搬送され、所定温度に加熱された定着ローラ433と加圧ローラ434によって加熱、加圧され記録紙に定着されたのち、定着排紙ローラ対435により画像形成装置401外に排出される。
【0042】
なお、電源オフ時においてはプリンタ制御CPU207の制御により離間機構(不図示)を用いて定着ローラ433と加圧ローラ434に加える圧力を減圧する。前述した離間制御により長期間未使用時における加圧ローラのゴム変形が生じるのを防止する。
【0043】
また、電源オン時には離間機構(不図示)を解除することで定着ローラ433と加圧ローラ434を当接し、定着ローラ433と加圧ローラ434の間に規定の圧力を加える。
【0044】
排出された記録紙32は、オプション搬送ユニット701を経由してオプション排紙ユニット801に搬送される。オプション排紙ユニット801では、所定枚数毎に記録紙32が排紙トレイ806に排出される。
【0045】
次にオプションイメージスキャナの動作について説明する。原稿搬送部930に原稿932をセット後、コピーモードか、読み取りデータを電子ファイル化するだけのスキャナモードかをオペレーションパネルより選択する。
【0046】
コピーモードを選択した場合、原稿搬送モータ902により所定のタイミングで原稿932を原稿読み込み部931に搬送する。そして、スキャナ駆動モータ903により露光ユニット904を水平移動させ露光手段905の光を原稿932に照射する。原稿からの反射光はミラー906、及び反射手段907内のミラー908、909を経由して受光装置910で受光され、受光信号はイメージスキャナコントローラユニット940に送信される。イメージスキャナコントローラユニット940は受信した信号を画像データ化し、エンジンコントローラ201に送信する。その後は、ホストコンピュータ441からの画像形成と同様の動作で画像形成を行う。
【0047】
一方、スキャナモードを選択した場合、イメージスキャナコントローラユニット940は受信した信号を所定のファイル形式で電子ファイル化し、受信制御IC440経由でホストコンピュータ441に送信する。
【0048】
なお、通常、オプションイメージスキャナの動作は、カラーレーザプリンタ701の画像形成動作とは独立に動作する。
【0049】
図1は本実施例における画像形成装置をより詳しく説明する図である。
【0050】
202は電源、503はスイッチ、201はエンジンコントローラ、441はホストコンピュータ、501はオペレーションパネルである。また、204は交流電源から3.3Vを生成する3.3V電源回路、205は交流電源から24Vを生成しDCブラシレスモータ451等の駆動系負荷に電力を供給する24V電源回路である。なお、24V電源回路205はプリンタ制御CPU207によりON/OFF制御される。
【0051】
メインスイッチ503がONされると、MOSFET209のゲートがダイオード210を介してほぼ0.6Vに引き下げられる。するとMOSFET209がオンし、プリンタ制御CPU207およびホストコンピュータ441との画像データの送受信を司る受信制御IC440、オペレーションパネル215を制御するパネル制御IC216が起動する。受信制御IC440は起動後ホストコンピュータ441に対し、プリンタが起動したことを通知する。また、パネル制御IC216は通信ポートP8を使用してプリンタ制御CPU207と通信を行いオペレーションパネル215上に配されたバックライト(不図示)の点灯、表示部にプリンタを初期化中であることを表示する。
【0052】
プリンタ制御CPU207は起動後、P1をLowレベルに設定することでダイオード211を介しMOSFET209のオン状態を維持する。さらにP3をHighにすることで24V電源回路をONさせる。その後、プリンタ制御CPU207は画像形成装置の初期化処理を行う。初期化処理の具体的項目としては給排紙オプションの使用有無の検知、給排紙オプションの使用有無初期化制御、各センサの出力状態の確認、定着ローラ433と加圧ローラ434の離間解除、定着器431のウォームアップ、DCブラシレスモータ451等の起動確認、画像補正処理等を行う。画像補正処理は例えば、起動時にETB409に転写された各色の画像の位置ズレおよび濃度を補正する。
【0053】
ユーザによる電源オフはプリンタ制御CPU207のP2の状態変化によって検出する。メインスイッチ503はノンロックタイプのプッシュスイッチを使用しており、ユーザがスイッチボタンを離した状態では抵抗208によって3.3Vにプルアップされている。そのため、プリンタ制御CPU207のP2端子には通常状態ではHighが入力されている。ユーザによりスイッチ503が押された場合、プリンタ制御CPU207のP2端子はLowレベルへの遷移する。プリンタ制御CPU207はこのHighからLowへの状態遷移を検知することで、ユーザによるスイッチオフを検出する。
【0054】
スイッチオフされたことをプリンタ制御CPU207が検知した場合、電源オフ処理を行う。電源オフ処理の具体的項目としては以下の項目が挙げられる。
【0055】
電源オフされたことをオペレーションパネル215に表示する。
不揮発性メモリ(不図示)へ制御パラメータ等を退避する。
定着ローラ433と加圧ローラ434の離間を行う。
P3をLowにし24V電源回路をオフする。
【0056】
上記の電源オフ処理が終了した時点でプリンタ制御CPU207はP1をHighに設定することでMOSFET209をOFFさせ、プリンタ制御CPU207および受信制御IC440、パネル制御IC216への給電を遮断し電源OFF状態となる。
【0057】
本実施例におけるプリンタにはユーザにより設定された時刻に自動で電源オンを実行するタイマー機能が備わっている。タイマー機能は現在時刻を計時する時計機能を有するタイマー制御IC213によって実行される。オペレーションパネル215から入力された設定時刻はプリンタ制御CPU207によりタイマー制御IC213に通信ポートP5を用いて通知される。タイマー制御IC213は通知された設定時刻をタイマー制御IC213内部の不揮発性メモリに格納し、格納された設定時刻と現在時刻とを定期的に比較する。タイマー制御IC213が現在時刻と設定時刻が合致したと判断した場合、P7端子をLowに設定することでMOSFET209のゲートを、ダイオード212を介して約0.6Vまで引き下げる。するとMOSFET209がONしプリンタ制御CPU207および受信制御IC440、パネル制御IC216へ3.3V電源回路204から給電が行われ電源ON状態へと移行する。
【0058】
本実施例においてはユーザによりスイッチオフされたことをプリンタ制御CPU207が検知した時点で、電源オフ処理実行中に、タイマーによる電源自動オンが実行されるかどうかを判断する。その結果、電源オフ処理実行中にタイマーによる電源自動オンが実行されると判断した場合、オペレーションパネルの表示をオフ状態にし、かつ、画像形成装置を低消費電力モードで電源オンしつづける制御を行う。
【0059】
以下に図2のフローチャートを使用して本実施例におけるスイッチOFF時のプリンタ制御CPUの制御について説明を加える。
【0060】
まず、ステップ4001によりプリンタ制御CPU207のP2がHighからLowに遷移したかどうかを判断する。P2がHighからLowに遷移したと判断した場合(ステップ4001:Yes)、ユーザにより電源オフが実行されたと判断し、ステップ4001以降の電源オフ処理を実行する。またステップ4001でP2がHighからLowに遷移していない判断した場合(ステップ4001:No)、ユーザにより電源オフされていないと判断し、再度P2の状態をモニタしつづける。
【0061】
ステップ4001でYesと判断した場合、ステップ4002で電源オフ処理に必要な時間(T1)をプリンタ制御CPU207内部のメモリから読み出す。次にユーザにより設定されたタイマー制御IC213による自動電源オンの実行時刻(T2)をタイマー制御IC213内部の不揮発性メモリからタイマー制御IC213との通信により取得する(ステップ4003)。続いてステップ4004で現在時刻(T3)をタイマー制御IC213から取得し、ステップ4005で現在時刻(T3)に電源オフ処理に必要とされる時間(T1)を足し合わせることで、実際にプリンタが電源オフされる時刻(T4)を算出する。
【0062】
ステップ4006では現在時刻(T3)から電源オフ実行時刻(T4)の間にタイマーによる自動電源ON時刻(T2)が含まれているかを判断する。自動電源ON時刻(T2)が現在時刻(T3)から電源オフ実行時刻(T4)の間に含まれていた場合(ステップ4006:Yes)、ステップ4007以降の処理を行い、逆に自動電源ON時刻(T2)が現在時刻(T3)から電源オフ実行時刻(T4)の間に含まれていない場合(ステップ4006:No)、ステップ4012以降の処理を行う。
【0063】
例えば、電源オフ処理に必要な時間(T1)が5分に設定されており、ユーザによる電源スイッチオフされた時刻(T3)が6:58分であった場合、実際に電源オフされる時刻(T4)はT1+T3で算出され7:03分となる。それに対し、タイマーによる電源ONの設定時刻(T2)が7:00分に設定されていたとすると、電源オフ処理を実行している間(6:58分から7:03分の間)にタイマーによる自動電源ON(7:00分)が実行されると判断できる。
【0064】
そのような場合、本実施例においてはステップ4012以降を実行することで、電源オフせずに低消費電力状態で待機する制御を行う。具体的な処理は以下の通りである。
【0065】
ステップ4012:オペレーションパネル215に電源オフ処理中であることを表示する。
【0066】
ステップ4013:定着ローラ433と加圧ローラ434を離間制御する。
【0067】
ステップ4014:画像形成装置の制御パラメータをプリンタ制御CPU207内部の不揮発性メモリに退避させる。
【0068】
ステップ4015:プリンタ制御CPU207のP3をLowにすることで24V電源回路205をオフする。
【0069】
ステップ4016:オペレーションパネル215のバックライトをOFF、表示部への表示をOFFする。
【0070】
またタイマーによる電源ONの設定時間(T2)が8:00に設定されていた場合においては、電源オフ処理を実行している間(6:58分から7:03分の間)にタイマーによる自動電源ON(8:00分)が実行されないと判断できる。
【0071】
そのような場合、本実施例においてはステップ4007以降を実行することで、通常の電源オフ処理を行う。具体的な処理は以下の通りである。
【0072】
ステップ4007:オペレーションパネル215に電源オフ処理中であることを表示する。
【0073】
ステップ4008:定着ローラ433と加圧ローラ434を離間制御する。
【0074】
ステップ4009:画像形成装置の制御パラメータをプリンタ制御CPU207内部の不揮発性メモリに退避させる。
【0075】
ステップ4010:プリンタ制御CPU207のP3をLowにすることで24V電源回路205をオフする。
【0076】
ステップ4011:プリンタ制御CPU207のP1をHighに維持し、MOSFET209をオフすることで電源オフを実行する。
【0077】
以上、本実施例においてはユーザが電源スイッチをOFFした時点で、電源オフ処理中にタイマーによる自動電源ONが実行されると判断した場合、電源オフせずに低消費電力状態で待機する制御を行う。前述した制御により、タイマーによる自動電源オンを設定したユーザに対して、電源オンできていない状況を回避する。また、電源オフ直後にはプリントされる可能性が少ないと考えられるのでプリント信号が来るまで低消費電力状態で待機することにより消費電力削減を図る。
【0078】
また、オペレーションパネルを電源オフ時の表示状態とすることで、さらなる消費電力の削減を実現すると共に電源スイッチをオフしたユーザに対し「プリンタを電源オフできない」と誤認識させることを防止する。
【0079】
[実施例2]
本実施例においてはユーザが電源スイッチをOFFした時点で、電源オフ処理中にタイマーによる自動電源ONが実行されると判断した場合、ユーザに警告を報知し「電源オフを実行するかどうか」を選択可能にする。なお、本実施例における要部構成は実施例1と同じであるため、説明は省略する。
【0080】
以下、図3に示すフローチャートを使用して本実施例におけるスイッチOFF時のプリンタ制御CPUの制御について説明を加える。
【0081】
まず、ステップ5001によりプリンタ制御CPU207のP2がHighからLowに遷移したかどうかを判断する。P2がHighからLowに遷移したと判断した場合(ステップ5001:Yes)、ユーザにより電源オフが実行されたと判断し、ステップ5002以降の電源オフ処理を実行する。またステップ5001でP2がHighからLowに遷移していない判断した場合(ステップ5001:No)、ユーザにより電源オフされていないと判断し、再度P2の状態をモニタしつづける。
【0082】
ステップ5001でYesと判断した場合、ステップ5002で電源オフ処理に必要な時間(T1)をプリンタ制御CPU207内部のメモリから読み出す。次にユーザにより設定されたタイマー制御IC213による自動電源オンの実行時刻(T2)をタイマー制御IC213内部の不揮発性メモリからタイマー制御IC213との通信により取得する(ステップ5003)。続いてステップ5004で現在時刻(T3)をタイマー制御IC213から取得し、ステップ5005で現在時刻(T3)に電源オフ処理に必要とされる時間(T1)を足し合わせることで、実際にプリンタが電源オフされる時刻(T4)を算出する。
【0083】
ステップ5006では現在時刻(T3)から電源オフ実行時刻(T4)の間にタイマーによる自動電源ON時刻(T2)が含まれているかを判断する。自動電源ON時刻(T2)が現在時刻(T3)から電源オフ実行時刻(T4)の間に含まれていた場合(ステップ5006:Yes)、ステップ5007以降の処理を行い、逆に自動電源ON時刻(T2)が現在時刻(T3)から電源オフ実行時刻(T4)の間に含まれていない場合(ステップ5006:No)、ステップ5012以降の処理を行う。
【0084】
例えば、電源オフ処理に必要な時間(T1)が5分に設定されており、ユーザによる電源スイッチオフされた時刻(T3)が6:58分であった場合、実際に電源オフされる時刻(T4)はT1+T3で算出され7:03分となる。それに対し、タイマーによる電源ONの設定時刻(T2)が7:00分に設定されていたとすると、電源オフ処理を実行している間(6:58分から7:03分の間)にタイマーによる自動電源ON(7:00分)が実行されると判断できる。
【0085】
そのような場合、本実施例においてはステップ5012を実行することで、ユーザに対し「電源オフを継続して実行するかどうか」を通知する制御を行う。その後、ユーザが電源オフを継続することを選択した場合(ステップ5013:Yes)、ステップ5007以降の電源オフ処理を実行する。ステップ5013でユーザが電源オフを実行しないことを選択した場合(ステップ5013:No)、電源オフ処理を実行せず、電源オフ制御を終了させる。
【0086】
またタイマーによる電源ONの設定時間(T2)が8:00に設定されていた場合においては、電源オフ処理を実行している間(6:58分から7:03分の間)にタイマーによる自動電源ON(8:00分)が実行されないと判断できる。
【0087】
そのような場合、本実施例においてはステップ5007以降を実行することで、電源オフ処理を行う。具体的な処理は以下の通りである。
【0088】
テップ5007:オペレーションパネル215に電源オフ処理中であることを表示する。
【0089】
ステップ5008:定着ローラ433と加圧ローラ434を離間制御する。
【0090】
ステップ5009:画像形成装置の制御パラメータをプリンタ制御CPU207内部の不揮発性メモリに退避させる。
【0091】
ステップ5010:プリンタ制御CPU207のP3をLowにすることで24V電源回路205をオフする。
【0092】
ステップ5011:プリンタ制御CPU207のP1をHighに維持し、MOSFET209をオフすることで電源オフを実行する。
【0093】
以上、本実施例においてはユーザが電源スイッチをOFFした時点で、電源オフ処理中にタイマーによる自動電源ONが実行されると判断した場合、ユーザに警告を報知し「電源オフを実行するかどうか」を選択可能にする。前述した制御により、ユーザにより選択された結果に応じて最適な制御を行うことが可能になる。
【0094】
[実施例3]
本実施例においては画像形成装置がプリント中であるタイミングにおいて、ユーザにより設定されたタイマーによる自動OFFが実施されることを検知した場合、プリント終了後から低消費電力状態で待機する制御を行う。なお、本実施例における要部構成は実施例1と同じであるため、説明は省略する。
【0095】
以下、図4に示すフローチャートを使用して本実施例におけるプリント時におけるプリンタ制御CPU207の制御について説明を加える。
【0096】
まず、ステップ6001で受信制御IC440がホストコンピュータ441から画像データを受け取ったかどうか判断する。受信制御IC440が画像データを受け取ったと判断した場合(ステップ6001:Yes)、ステップ6002からの画像形成処理を行う。ステップ6001で画像データを受け取っていないと判断した場合、受信制御IC440からの画像データを待機し続ける。
【0097】
ステップ6001でYesと判断した場合、ステップ6002でプリントを開始するプリント開始時刻(T5)をタイマー制御IC213から取得しメモリに格納する。次にステップ6003でホストコンピュータ441から受け取った画像データにしたがって画像形成処理を行う。画像形成処理が終了したらステップ6004でプリントジョブが終了した時刻(プリント終了時刻:T6)をタイマー制御IC213から取得しメモリに格納する。続いてステップ6005でユーザにより設定されたタイマーによる自動電源オフの時刻(タイマーオフ時刻:T7)をタイマー制御IC213から取得する。
【0098】
ステップ6006ではプリント開始時刻時刻(T6)からプリント終了時刻(T7)までの間にタイマーオフ時刻(T7)を経過するかどうかを判断する。ステップ6006でプリント開始時刻時刻(T6)からプリント終了時刻(T7)までの間にタイマーオフ時刻(T7)を経過すると判断した場合、ステップ6007以降の制御を行いプリント終了後に低消費電力状態で待機する制御を行う。逆にステップ6006でプリント開始時刻時刻(T6)からプリント終了時刻(T7)までの間にタイマーオフ時刻(T7)を経過しないと判断した場合、(ステップ6006:No)、画像形成処理を終了させる。
【0099】
例えば、プリントを開始されたプリント開始時刻(T6)が6:58分であり、プリントジョブを終了させた時刻(T7)が7:03分であった場合、タイマーによる電源オフの設定時刻(T8)が7:00分に設定されていたとすると、画像形成処理を実行している間(6:58分から7:03分の間)にタイマーによる自動電源オフ(7:00分)が実行されたと判断できる。
【0100】
そのような場合、本実施例においてはステップ6007以降を実行することで、プリントジョブ終了後に低消費電力状態で待機する制御を行う。具体的な制御は以下のとおりである。
【0101】
ステップ6007:オペレーションパネル215に電源オフ処理中であることを表示する。
【0102】
ステップ6008:定着ローラ433と加圧ローラ434を離間制御する。
【0103】
ステップ6009:画像形成装置の制御パラメータをプリンタ制御CPU207内部の不揮発性メモリに退避させる。
【0104】
ステップ6010:プリンタ制御CPU207のP3をLowにすることで24V電源回路205をオフする。
【0105】
ステップ6011:オペレーションパネル215のバックライトをOFF、表示部への表示をOFFする。
【0106】
またタイマーによる電源オフの設定時間(T6)が8:00に設定されていた場合においては、プリントジョブを実行している間(6:58分から7:03分の間)にタイマーによる自動電源オフ(8:00分)が実行されないと判断できる。
【0107】
そのような場合、本実施例においては画像形成処理を終了させ待機状態へと移行する。
【0108】
以上、本実施例においてはプリントジョブ中にユーザによって設定された自動電源オフが実行される場合、プリントジョブ終了後に低消費電力状態で待機する制御を行う。前述した制御によりプリントジョブ中に自動電源オフが実行されたとしても電源オフせずにプリント可能状態を維持する。この制御によりプリントジョブを実行したユーザが、再びプリントをしようとした場合において「プリントができない」という状況を回避する。さらに、低消費電力状態で待機することによりプリントジョブの発生が少ないと予想される「自動電源オフが実行されている時間帯」において消費電力の削減を実現する。
【0109】
また、オペレーションパネルの表示を電源オフ状態とすることで更なる消費電力の削減と、ユーザが「タイマーによる自動電源オフを実行できていない」とご認識させることを防止する。
【0110】
[実施例4]
本実施例においては画像形成装置がプリント中であるタイミングにおいて、ユーザにより設定されたタイマーによる自動OFFが実施されることを検知した場合、プリント終了後から規定時間の間にホストコンピュータから画像信号が送付されない場合にのみ電源オフを実行する制御を行う。
【0111】
以下、図5に示すフローチャートを使用して本実施例におけるプリント時におけるプリンタ制御CPU207の制御について説明を加える。
【0112】
まず、ステップ9001で受信制御IC440がホストコンピュータ441から画像データを受け取ったかどうか判断する。受信制御IC440が画像データを受け取ったと判断した場合(ステップ9001:Yes)、ステップ9002からの画像形成処理を行う。ステップ9001で画像データを受け取っていないと判断した場合、受信制御IC440からの画像データを待機し続ける。
【0113】
ステップ9001でYesと判断した場合、ステップ9002でプリントを開始するプリント開始時刻(T5)をタイマー制御IC213から取得しメモリに格納する。次にステップ9003でホストコンピュータ441から受け取った画像データにしたがって画像形成処理を行う。画像形成処理が終了したらステップ9004でプリントジョブが終了した時刻(プリント終了時刻:T6)をタイマー制御IC213から取得しメモリに格納する。続いてステップ9005でユーザにより設定されたタイマーによる自動電源オフの時刻(タイマーオフ時刻:T7)をタイマー制御IC213から取得する。
【0114】
ステップ9006ではプリント開始時刻時刻(T6)からプリント終了時刻(T7)までの間にタイマーオフ時刻(T7)を経過するかどうかを判断する。ステップ9006でプリント開始時刻時刻(T6)からプリント終了時刻(T7)までの間にタイマーオフ時刻(T7)を経過すると判断した場合、ステップ9007以降の制御を行いプリント終了後に電源オフを実行せずに規定時間、画像信号を待機し続ける制御を行う。逆にステップ9006でプリント開始時刻時刻(T6)からプリント終了時刻(T7)までの間にタイマーオフ時刻(T7)を経過しないと判断した場合、(ステップ9006:No)、画像形成処理を終了させる。
【0115】
例えば、プリントを開始されたプリント開始時刻(T6)が6:58分であり、プリントジョブを終了させた時刻(T7)が7:03分であった場合、タイマーによる電源オフの設定時刻(T8)が7:00分に設定されていたとすると、画像形成処理を実行している間(6:58分から7:03分の間)にタイマーによる自動電源オフ(7:00分)が実行されたと判断できる。
【0116】
そのような場合、本実施例においてはステップ9007以降を実行することで、規定した時間の間、電源オフを実行せずに待機する制御を行う。ステップ9006で、画像形成処理を実行している間(6:58分から7:03分の間)にタイマーによる自動電源オフ(7:00分)が実行したと判断した場合、ステップ9007でプリント終了時刻から規定時間の間、受信制御IC440がホストコンピュータ441から画像信号を受信したかどうかを検知し続ける。ステップ受信制御IC440がホストコンピュータから画像信号を受信したと判断した場合(ステップ9007:No)、ステップ9003に戻り、画像形成処理を行う。
【0117】
ステップ9007で規定時間ホストコンピュータから画像信号が送信されなかったと判断した場合(ステップ9007:Yes)、ステップ9008以降の制御を行い画像形成装置の電源をオフにする。
【0118】
具体的な制御は以下のとおりである。
【0119】
ステップ9008:オペレーションパネル215に電源オフ処理中であることを表示する。
【0120】
ステップ9009:定着ローラ433と加圧ローラ434を離間制御する。
【0121】
ステップ9010:画像形成装置の制御パラメータをプリンタ制御CPU207内部の不揮発性メモリに退避させる。
【0122】
ステップ9011:プリンタ制御CPU207のP3をLowにすることで24V電源回路205をオフする。
【0123】
ステップ9012:プリンタ制御CPU207のP1をHighに維持し、MOSFET209をオフすることで電源オフを実行する。
【0124】
またタイマーによる電源オフの設定時間(T6)が8:00に設定されていた場合においては、プリントジョブを実行している間(6:58分から7:03分の間)にタイマーによる自動電源オフ(8:00)が実行されないと判断できる。そのような場合、本実施例においては画像形成処理を終了させ待機状態へと移行する。
【0125】
以上、本実施例においてはタイマーによる自動電源オフがプリントジョブ中に発生する場合、プリント直後に電源オフを実行せずに、規定した時間、待機状態を維持する制御を行う。この制御によりプリントジョブを実行したユーザが、引き続きプリントを実行しても、規定時間以内であれば画像形成可能となる。
【0126】
[実施例5]
本実施例においては画像形成装置がプリント中であるタイミングにおいて、ユーザにより設定されたタイマーによる自動OFFが実施されることを検知した場合、ユーザに対し警告を報知し「電源オフするかどうか」を選択可能にする制御を行う。
【0127】
以下、図6に示すフローチャートを使用して本実施例におけるプリント時におけるプリンタ制御CPU207の制御について説明を加える。
【0128】
まず、ステップ7001で受信制御IC440がホストコンピュータ441から画像データを受け取ったかどうか判断する。受信制御IC440が画像データを受け取ったと判断した場合(ステップ7001:Yes)、ステップ7002からの画像形成処理を行う。ステップ7001で画像データを受け取っていないと判断した場合、受信制御IC440からの画像データを待機し続ける。
【0129】
ステップ7001でYesと判断した場合、ステップ7002でプリントを開始するプリント開始時刻(T5)をタイマー制御IC213から取得しメモリに格納する。次にステップ7003でホストコンピュータ441から受け取った画像データにしたがって画像形成処理を行う。画像形成処理が終了したらステップ7004でプリントジョブが終了した時刻(プリント終了時刻:T6)をタイマー制御IC213から取得しメモリに格納する。続いてステップ7005でユーザにより設定されたタイマーによる自動電源オフの時刻(タイマーオフ時刻:T7)をタイマー制御IC213から取得する。
【0130】
ステップ7006ではプリント開始時刻時刻(T6)からプリント終了時刻(T7)までの間にタイマーオフ時刻(T7)を経過するかどうかを判断する。ステップ7006でプリント開始時刻時刻(T6)からプリント終了時刻(T7)までの間にタイマーオフ時刻(T7)を経過すると判断した場合、ステップ7007以降の制御を行いプリント終了後に低消費電力状態で待機する制御を行う。逆にステップ7006でプリント開始時刻時刻(T6)からプリント終了時刻(T7)までの間にタイマーオフ時刻(T7)を経過しないと判断した場合、(ステップ7006:No)、画像形成処理を終了させる。
【0131】
例えば、プリントを開始されたプリント開始時刻(T6)が6:58分であり、プリントジョブを終了させた時刻(T7)が7:03分であった場合、タイマーによる電源オフの設定時刻(T8)が7:00分に設定されていたとすると、画像形成処理を実行している間(6:58分から7:03分の間)にタイマーによる自動電源オフ(7:00分)が実行されたと判断できる。
【0132】
そのような場合、本実施例においてはステップ7007以降を実行することで、ユーザにタイマーによる自動電源オフを実行するかどうか報知する。ステップ7006で、画像形成処理を実行している間(6:58分から7:03分の間)にタイマーによる自動電源オフ(7:00分)が実行したと判断した場合、ステップ7007でユーザに対しオペレーションパネル215に「タイマーによる電源オフ処理を実行するかどうか」を表示する。次にステップ7008でユーザが電源オフを選択したかどうかを判断する。ユーザが電源オフを選択しなかった場合(ステップ7007:No)、そのまま画像形成処理を終了し待機する。また、ステップ7008でユーザが電源オフを選択した場合(ステップ7007:Yes)、ステップ7009以降の処理を行い画像形成装置の電源をオフさせる。
【0133】
具体的な制御は以下のとおりである。
【0134】
ステップ7009:オペレーションパネル215に電源オフ処理中であることを表示する。
【0135】
ステップ7010:定着ローラ433と加圧ローラ434を離間制御する。
【0136】
ステップ7011:画像形成装置の制御パラメータをプリンタ制御CPU207内部の不揮発性メモリに退避させる。
【0137】
ステップ7012:プリンタ制御CPU207のP3をLowにすることで24V電源回路205をオフする。
【0138】
ステップ7013:プリンタ制御CPU207のP1をHighに維持し、MOSFET209をオフすることで電源オフを実行する。
【0139】
またタイマーによる電源オフの設定時間(T6)が8:00に設定されていた場合においては、プリントジョブを実行している間(6:58分から7:03分の間)にタイマーによる自動電源オフ(8:00分)が実行されないと判断できる。そのような場合、本実施例においては画像形成処理を終了させ待機状態へと移行する。
【0140】
以上、本実施例においてはプリントジョブ中にユーザによって設定された自動電源オフが実行される場合、プリントジョブ終了後にユーザに「電源オフするかどうか」を選択可能にする。この制御により、ユーザにより選択された結果に応じて最適な制御を行うことが可能になる。
【0141】
[実施例6]
本実施例においてはユーザによって設定された時刻にはプリントができるように、プリンタの初期化処理に必要とする時間をタイマー設定時刻より前倒して起動させておく制御を有するプリンタに関するものである。具体的には「前倒し起動時刻〜ユーザ設定時刻」までの間にユーザにより電源オフされた場合、ユーザに対し警告を報知し「電源オフするかどうか」を選択可能にする制御を行う。
【0142】
「ユーザによって設定された時刻より初期化処理に必要な時間を前倒して起動するプリンタ」とは、例えば、ユーザがタイマーによる自動電源オンを7:00に設定していたとする。プリンタの初期化処理に10分必要だとすると、プリンタは6:50から自動電源オンを実行し、7:00にはプリントができる状態となっている。この制御によりユーザが設定した時刻には確実にプリントができるため、ユーザにとっての利便性向上が実現できる。
【0143】
以下に図7に示すフローチャートを使用して本実施例における電源オフ時におけるプリンタ制御CPU207の制御について説明を加える。
【0144】
まず、ステップ8001によりプリンタ制御CPU207のP2ポートがHighからLowに遷移したかどうかを判断する。P2ポートがHighからLowに遷移したと判断した場合(ステップ8001:Yes)、ユーザにより電源オフが実行されたと判断し、ステップ8002以降の電源オフ処理を実行する。またステップでP2ポートがHighからLowに遷移していない判断した場合(ステップ8001:No)、ユーザにより電源オフされていないと判断し、再度P2ポートの状態をモニタしつづける。
【0145】
ステップ8001でYesと判断した場合、ステップ8002で初期化時間を設定時刻から前倒して電源オンする時刻(T9)をプリンタ制御CPU207内部のメモリから読み出す。次にユーザにより設定されたプリンタが使用可能となる時刻(T10)を不揮発性メモリから読み出す(ステップ8003)。続いてステップ8004で現在時刻(T11)をタイマー制御IC213から取得する。
【0146】
ステップ8005では初期化開始時刻(T9)からユーザにより設定された使用可能時刻(T10)の間に現在時刻(T11)が含まれているかどうかを判断する。現在時刻(T11)がT9〜T10の間に含まれている場合(ステップ8005:Yes)、ステップ8011以降の処理を行い、逆に現在時刻(T11)がT9〜T10の間に含まれていない場合(ステップ8005:No)、ステップ8006以降の処理を行う。
【0147】
例えば、前倒して電源オンする初期化開始時刻(T9)が6:58分であり、ユーザにより設定された使用可能時刻(T10)が7:03分であった場合、ユーザによる電源オフの時刻(T11)が7:00分であったとすると、初期化開始時刻〜使用可能時刻までの間(6:58分から7:03分の間)にユーザによる電源オフ(7:00分)が実行されたと判断できる。
【0148】
そのような場合、本実施例においてはステップ8011でオペレーションパネル215に電源オフを実行するかどうかを表示させる。その後、ステップ8012でユーザが電源オフを選択したかどうかを判断する。ステップ8012でユーザが電源オフを選択した場合、以下の処理を行い画像形成装置の電源をオフさせる。
【0149】
ステップ8006:オペレーションパネル215に電源オフ処理中であることを表示する。
【0150】
ステップ8007:定着ローラ433と加圧ローラ434を離間制御する。
【0151】
ステップ8008:画像形成装置の制御パラメータをプリンタ制御CPU207内部の不揮発性メモリに退避させる。
【0152】
ステップ8009:プリンタ制御CPU207のP3をLowにすることで24V電源回路205をオフする。
【0153】
ステップ8010:プリンタ制御CPU207のP1をHighに維持し、MOSFET209をオフすることで電源オフを実行する。
【0154】
また、ステップ8012でユーザが電源オフを選択しなかった場合、そのまま処理を終了させ画像形成装置を待機させる。
【0155】
ユーザによる電源オフの時刻(T11)が8:00に設定されていた場合においては、初期化開始時刻〜使用可能時刻までの間(6:58分から7:03分の間)にユーザによる電源オフ(8:00分)が実行されないと判断できる。
【0156】
そのような場合、本実施例においてはステップ8006以降を実行することで、通常の電源オフ処理を行う。
【0157】
以上、本実施例においてはユーザが電源スイッチをOFFしたタイミングが、タイマーによる初期化開始時刻〜使用可能時刻までの間であった場合にユーザに警告を報知し「電源オフを実行するかどうか」を選択可能にする。前述した制御により、ユーザにより選択された結果に応じて最適な制御を行うことが可能になる。
【符号の説明】
【0158】
401:カラーレーザプリンタ、402:給紙カセット、404:ピックアップローラ、405:給紙ローラ、406:リタードローラ、407:レジストローラ対、409:静電吸着搬送転写ベルト、410:プロセスカートリッジ、305:感光ドラム、306:クリーニング手段、303:帯電ローラ、304:現像ローラ、411:トナー格納容器、420:スキャナユニット、421:レーザユニット、422:ポリゴンミラー、423:スキャナモータ、424:結像レンズ群、431:定着器、432:加熱用のヒータ、433:定着ローラ、434:加圧ローラ、435:定着排紙ローラ対、451、452、453:DCブラシレスモータ、201:エンジン制御基板、202:マイクロコンピュータ、202:電源回路、441:ホストコンピュータ、323:坪量判別手段、324:周囲温度検知センサ:501:インレット、502:ACフィルタ、503:メインスイッチ、504:ダイオードブリッジ、505:24Vを生成するコンバータ、506:コンバータ制御回路、507:ダイオード、508:コンデンサ、509:定電圧制御回路、510:フォトカプラ、511:24Vから3Vを生成するDC/DCコンバータ、512:カレントトランス、513:抵抗、514:電流検知回路、515:ゼロクロス検知回路、521:インタロックスイッチ、522:リレー、523:トライアック、524,525、527:抵抗、526:フォトトライアックカプラ、528:トランジスタ、529:サーモスイッチ、530:サーミスタ、531:抵抗、561:光照射手段、563:透過光量検出手段、581:コンデンサ、601:カレントトランス、602:抵抗、651:オプション給紙ユニット:652:給紙カセット、654:ピックアップローラ、801:オプション排紙ユニット、802、803:モータ、804、805:搬送ローラ対、701:オプション搬送ユニット、702:モータ、703、704:搬送ローラ対、901:オプションイメージスキャナ、930:原稿搬送部、931:原稿読み込み部931、902:モータ、904:露光ユニット、905:露光手段、906:ミラー、903:モータ、907:反射装置、908、909:ミラー、910:受光装置、940:イメージスキャナコントローラユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホストコンピュータからの画像信号を受信する受信部と、
前記受信部が受信した画像信号に基づき画像形成を行う画像形成手段と、
ユーザが画像形成装置本体のオフオン状態を切り替えるスイッチ手段と、
前記スイッチ手段の状態を検出するスイッチ状態検出手段と、
画像形成装置本体を電源オフ状態へと移行させる電源オフ処理と、
所定時間、待機状態が続くと、消費電力が待機状態より少ない低消費電力待機状態へ移行する機能と、
所定時間単位の計時が行える時計手段と、
ユーザにより設定された前記画像形成装置の起動時刻を記憶する起動時刻記憶手段と、
前記起動時刻記憶手段に格納された時刻と前記時計手段から読み出した時刻が合致した場合に前記画像形成装置をオン状態に移行させる自動電源オン手段とを備えた画像形成装置において、
前記スイッチ状態検出手段により、ユーザによる前記画像形成装置のオフ操作を検出した電源オフ時刻から、前記電源オフ処理が完了する電源オフ処理完了時刻を算出し、
前記電源オフ時刻から前記電源オフ処理完了時刻までの間に、前記起動時刻記憶手段に格納された時刻を経過する場合、
前記電源オフ処理を実行せず、前記低消費電力待機状態で待機させる制御を行うことを特徴とした画像形成装置。
【請求項2】
ユーザに前記画像形成装置本体が電源オン状態か電源オフ状態かを判別可能にする表示手段を備え、
前記電源オフ検知時刻から前記電源オフ処理終了時刻までの間に、前記起動時刻記憶手段に格納された時刻を経過する場合、前記表示手段の表示を電源オフ状態に制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
ホストコンピュータからの画像信号を受信する受信部と、
前記受信部が受信した画像信号に基づき画像形成を行う画像形成手段と、
ユーザが画像形成装置本体のオフオン状態を切り替えるスイッチ手段と、
前記スイッチ手段の状態を検出するスイッチ状態検出手段と、
画像形成装置本体を電源オフ状態へと移行させる電源オフ処理と、
所定時間、待機状態が続くと、消費電力が待機状態より少ない低消費電力待機状態へ移行する機能と、
所定時間単位の計時が行える時計手段と、
ユーザにより設定された前記画像形成装置の起動時刻を記憶する起動時刻記憶手段と、
前記起動時刻記憶手段に格納された時刻と前記時計手段から読み出した時刻が合致した場合に前記画像形成装置をオン状態に移行させる自動電源オン手段とを備えた画像形成装置において、
前記スイッチ状態検出手段により、ユーザによる前記画像形成装置のオフ操作を検出した電源オフ時刻から、前記電源オフ処理が完了する電源オフ処理完了時刻を算出し、
前記電源オフ時刻から前記電源オフ処理完了時刻までの間に、前記起動時刻記憶手段に格納された時刻を経過する場合、
前記電源オフ処理を実行せず、ユーザに警告を報知することを特徴とした画像形成装置。
【請求項4】
ホストコンピュータからの画像信号を受信する受信部と、
前記受信部が受信した画像信号に基づき画像形成を行う画像形成手段と、
所定時間、待機状態が続くと、消費電力が待機状態より少ない低消費電力待機状態へ移行する機能と、
所定時間単位の計時が行える時計手段と、
ユーザにより設定された画像形成装置の停止時刻を記憶する停止時刻記憶手段と、
前記停止時刻記憶手段に格納された時刻と前記時計手段から読み出した時刻が合致した場合に前記画像形成装置をオフ状態に移行させる自動電源オフ手段とを有する画像形成装置において、
前記画像形成装置本体が画像形成を行っている時刻内に、前記停止時刻記憶手段に格納された時刻を経過する場合、前記画像形成装置本体が画像形成を終了させた後に、前記電源オフ処理を実行せず、前記低消費電力待機状態で待機することを特徴とした画像形成装置。
【請求項5】
ユーザに前記画像形成装置本体が電源オン状態か電源オフ状態かを判別可能にする表示手段を備え、
前記画像形成装置本体が画像形成を行っている時刻内に、前記停止時刻記憶手段に格納された時刻を経過する場合、前記画像形成装置本体が画像形成を終了させた後に、前記電源オフ処理を実行せず、前記表示手段の表示を電源オフ状態に制御することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
ホストコンピュータからの画像信号を受信する受信部と、
前記受信部が受信した画像信号に基づき画像形成を行う画像形成手段と、
所定時間、待機状態が続くと、消費電力が待機状態より少ない低消費電力待機状態へ移行する機能と、
所定時間単位の計時が行える時計手段と、
ユーザにより設定された画像形成装置の停止時刻を記憶する停止時刻記憶手段と、
前記停止時刻記憶手段に格納された時刻と前記時計手段から読み出した時刻が合致した場合に前記画像形成装置をオフ状態に移行させる自動電源オフ手段とを有する画像形成装置において、
前記画像形成装置本体が画像形成を行っている時刻内に、前記停止時刻記憶手段に格納された時刻を経過する場合、前記画像形成装置本体が画像形成を終了させた後に、前記受信部が前記ホストコンピュータから規定した時間、画像信号を受信しなかった場合に、前記自動電源オフ手段を実行することを特徴とした画像形成装置。
【請求項7】
ホストコンピュータからの画像信号を受信する受信部と、
前記受信部が受信した画像信号に基づき画像形成を行う画像形成手段と、
所定時間、待機状態が続くと、消費電力が待機状態より少ない低消費電力待機状態へ移行する機能と、
所定時間単位の計時が行える時計手段と、
ユーザにより設定された画像形成装置の停止時刻を記憶する停止時刻記憶手段と、
前記停止時刻記憶手段に格納された時刻と前記時計手段から読み出した時刻が合致した場合に前記画像形成装置をオフ状態に移行させる自動電源オフ手段とを有する画像形成装置において、
前記画像形成装置本体が画像形成を行っている時刻内に、前記停止時刻記憶手段に格納された時刻を経過する場合、前記画像形成装置本体が画像形成を終了させた後に、前記電源オフ処理を実行せず、ユーザに警告を報知することを特徴とした画像形成装置。
【請求項8】
ホストコンピュータからの画像信号を受信する受信部と、
前記受信部が受信した画像信号に基づき画像形成を行う画像形成手段と、
画像形成装置本体の制御を行う主制御部と、
ユーザが画像形成装置本体のオフオン状態を切り替えるスイッチ手段と、
前記スイッチ手段の状態を検出するスイッチ状態検出手段と、
ユーザに前記画像形成装置本体が電源オン状態か電源オフ状態かを判別可能にする表示手段と、
画像形成装置本体を電源オフ状態へと移行させる電源オフ処理と、
前記画像形成装置本体をオンした場合、画像形成装置本体を待機状態へと移行させる電源オン処理と、
所定時間単位の計時が行える時計手段と、
ユーザにより設定された使用開始時刻を記憶する使用開始時刻記憶手段と
前記使用開始時刻には前記画像形成装置が前記待機状態になるよう、前記電源オン処理に必要となる時間を鑑みて、前記画像形成装置の起動開始時刻を算出し、
前記起動開始時刻と前記時計手段から読み出した時刻が合致した場合に前記画像形成装置をオン状態に移行させる自動電源オン手段とを備える画像形成装置において、
前記起動開始時刻から前記使用開始時刻の間に、前記スイッチ状態検出手段により電源オフを検知した場合、前記電源オフ処理を実行せず、ユーザに警告を報知することを特徴とした画像形成装置。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2012−139978(P2012−139978A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−1138(P2011−1138)
【出願日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】