説明

画像形成装置

【課題】本発明は、エンドユーザが画像形成装置本体の手掛け部を全く持つことが出来ないようにし、移動等の際には必ずオプショントレイ装置側の一番下の手掛け部分を持つよう促し、誤解を招くことなくより操作性を向上させることを目的とする。
【解決手段】本発明の画像形成装置は、本体装置としてのプリンタ1と当該本体装置に追加して設置されるオプション装置としてのオプショントレイ装置42からなる画像形成装置において、プリンタ1に設けられた手掛け部40と、オプショントレイ装置42に設けられ手掛け部40を被覆する被覆部材としてのブランクカバー43,44とを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿読取部と画像形成部とから構成され、オプショントレイ装置が装着され得る画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置においては、一般的に画像形成部(プリンタ部)の上部に画像読取部(スキャナ部)が配設されていることが多く、また、増設用オプショントレイは、その画像形成装置本体の下部に装着することが出来る状態になっており、さらに画像形成装置本体の下部に多段に単純に載せる構造となっている。
【0003】
ここで、例えば、特許文献1では、画像形成装置のオプションとして、補助トレイとしての補助カセットが配設され、該補助カセットを画像形成装置の下部に取り付けることによって多段トレイを構成する例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−96889号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、以上述べたように従来の画像形成装置においては、画像形成装置を設置場所から移動する必要がある場合等、画像形成装置本体の手掛け部を持つと画像形成装置本体とオプショントレイ装置が離れてしまう場合があった。
【0006】
そこで、本発明は上述の技術的な課題に鑑み、オプショントレイ装置側にブランクカバーを構成として追加して、当該ブランクカバーにより画像形成装置本体の手掛け部を完全に覆うことによって、エンドユーザが画像形成装置本体の手掛け部を全く持つことが出来ないようにし、誤解を招くことなく、より操作性を向上させることを可能とした画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述したような技術的な課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る画像形成装置は、本体装置と当該本体装置に追加して設置されるオプション装置からなる画像形成装置において、前記本体装置に設けられた手掛け部と、前記オプション装置に設けられ前記手掛け部を被覆する被覆部材と、を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の第2の態様に係る画像形成装置は、本体装置と当該本体装置に追加して設置されるオプション装置とからなる画像形成装置において、前記本体装置に設けられた第1の手掛け部と、前記オプション装置に設けられた第2の手掛け部と、を有し、前記オプション装置の前記本体装置への設置後、前記第1の手掛け部と第2の手掛け部とが係合することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る画像形成装置によれば、オプショントレイ装置側にブランクカバーを構成として追加して、当該ブランクカバーにより画像形成装置本体の手掛け部を完全に覆うことによって、エンドユーザが画像形成装置本体の手掛け部を全く持つことが出来ないようにし、誤解を招くことなくより操作性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。
【図2】図1の複合装置の画像読取装置部分の構成を更に詳細に示す図である。
【図3】(a)乃至(c)は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の特徴部分の構成を詳細に示す図である。
【図4】(a)乃至(d)は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の特徴部分の構成を詳細に示す図である。
【図5】小さい用紙(A5等)に印刷して用紙先端が見えない際に、スキャナユニットを回転させて上げて、印刷した用紙を取り出す様子を示す図である。
【図6】トナー補充をする際に、スキャナユニットとプリンタのスタッカカバーを開けて空のトナーカートリッジを交換する様子を示す図である。
【図7】(a)乃至(c)は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の特徴部分の構成を詳細に示す図である。
【図8】(a)乃至(d)は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の特徴部分の構成を詳細に示す図である。
【図9】小さい用紙(A5等)に印刷して用紙先端が見えない際に、スキャナユニットを回転させて上げて、印刷した用紙を取り出す様子を示す図である。
【図10】トナー補充をする際に、スキャナユニットとプリンタのスタッカカバーを開けて空のトナーカートリッジを交換する様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の画像形成装置に係る好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明の画像形成装置は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。
【0012】
(第1の実施形態)
【0013】
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0014】
図1には、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置としての複合装置の構成を示す断面図を示し説明する。同図において、符号1はプリンタ(画像印刷装置本体)、符号2〜11は画像印刷装置本体の構成部材、符号13〜15は画像読取装置であり、画像印刷装置本体と画像読取装置とが接続されて複合装置となっている。符号31はオプション装置としてのオプショントレイ装置の用紙カセットであり、符号32乃至36はその構成部材を示す。以下、各構成について更に詳述する。
【0015】
プリンタ1は、用紙を画像印刷装置本体に供給する用紙カセット2を備えている。給紙ローラ3は、用紙カセット2から用紙を1枚ずつ画像印刷装置本体へ給紙する役割を担っており、ワンウェイクラッチ(一方向のみ駆動力を伝達し、反転すると空転する方式)機能を内蔵している。そして、給紙ローラ3の搬送路の先には、用紙の通過を検知するセンサ4,7、用紙カセット2からの用紙をスキュー矯正手段へ搬送しイメージドラムへも送り込むための搬送ローラ5、用紙カセット2からのスキュー矯正手段を有し用紙をイメージドラムに送り込むための用紙搬送ローラ6、用紙に画像を形成するイメージドラムと転写ローラとからなる画像形成ユニット8、この画像形成ユニット8で形成された画像を用紙に定着させるためのものでヒータと加圧ローラとにより構成された定着ユニット9、この定着ユニット9で定着した用紙を画像印刷装置本体から外部へ送り出すための排出ローラ10が配設されている。この他、プリンタカバー12も設けられている。そして、画像印刷装置本体1に実装されている用紙カセット2から給紙された用紙の走行ルートが用紙走行ルート11に相当する。
【0016】
オプショントレイ装置では、画像印刷装置本体1と同様に、用紙カセット31から用紙を1枚ずつ画像印刷装置本体1へ給紙する為の給紙ローラ32が設けられており、ワンウェイクラッチ(一方向のみ駆動力を伝達し、反転すると空転する方式)機能を内蔵している。その搬送路の先には、用紙の通過を検知するセンサ33が設けられており、更に用紙カセット31からのスキュー矯正手段を有する用紙搬送ローラ34,35がある。オプショントレイ装置に実装されている用紙カセット31から給紙された用紙の走行ルートが用紙走行ルート36に相当する。
【0017】
また、画像読取装置は、スキャナユニット13(画像読取装置本体)、フラットベット部分を覆うスキャナカバー14、このスキャナカバー14の一部分を利用して多数枚原稿を自動的に順次送るADF(自動原稿給紙装置)ユニット15で構成されている。
【0018】
ここで、図2には、図1の複合装置の画像読取装置部分の構成を更に詳細に示して説明する。同図に示されるように、ADFユニット15は、読取原稿をセットする原稿トレイ16と原稿サブトレイ17、その読取原稿の有無を判断する用紙有無センサ19、原稿を分離するADFローラ18、原稿搬送ローラ20、用紙の通過を検知するセンサ21、原稿排出ローラ22で構成されおり、スキャナユニット13側にある可動式の画像読取ユニット23aの位置でADFユニット15にセットした原稿を読み取る。ADFユニット15に読取原稿をセットして、当該原稿が排出されるまでのルートが原稿走行ルート24である。また、画像読取ユニットは、可動式であり画像読取ユニット23bの位置に移動すると、フラットベット方式で原稿を読み取ることが可能になる。
【0019】
以下、図3、4には、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の特徴部分を詳細に図示し説明する。尚、通常、図3(a)のような状態がユーザの購入形態である。
【0020】
先ず、図3(a)の斜視図に示されるように、本体装置としてのプリンタ1には、その上部にスキャナユニット(画像読取装置本体)13が配設されている。そして、プリンタ1の下方左右に設けられた手掛け部40の内側に、各々係合部としての凹部41a(詳細−A参照)、凹部41b(詳細−B参照)が形成されている。この凹部41a,41bの形状は、同形状であってもよい。また、図3(a)の斜視図には、オプション装置としてのオプショントレイ装置42の構成も示されている。オプショントレイ装置42には、その上面に、プリンタ1からの指示に基づく用紙の給紙開始/停止の指令の送受信やモータやセンサ動作用の信号の送受信を行うコネクタ45が配設されており、更に上方左右側面には被覆部材としてのブランクカバー43,44が設けられている。
【0021】
このオプショントレイ装置42の上にプリンタ1を配設すると、その状態は、図3(b)に示されるようになる。被覆部材としてのブランクカバー43,44は、この状態ではまだオプション装置としてのオプショントレイ装置1の側面及び上面から突出しない態様で収容されている(詳細−C参照)。
【0022】
図3(c)には、オプショントレイ装置42をプリンタ1に搭載して両側のブランクカバー43,44を回動し、当該ブランクカバー43,44をプリンタ1側の手掛け部40の凹部41a,41bに取り付け、ロックした状態の斜視図を示している。なお、ブランクカバー43,44を回動させると、当該ブランクカバー43,44はオプショントレイ装置42の上面からは突出するが、プリンタ1及びオプショントレイ装置42の側面とは平行となる(詳細−D参照)。
【0023】
図4(a)には、プリンタ1にオプショントレイ装置42を搭載した状態での、ブランクカバー43,44のロック前の状態を拡大して示している。オプショントレイ装置42は、ブランクカバー43,44の取り付け部内側にブランクカバー43,44の回転支軸48が回動する不図示の孔を前後に有している。
【0024】
図4(b)乃至(d)に示されるように、ブランクカバー43,44は、プリンタ1側の凹部41a,41bに係合するロック部材としてのロックレバー46とその各々のロックレバー46を付勢させるスプリング47を備えている。なお、図4(c)は図4(b)の矢印(E)から見た様子を示す斜視図であり、図4(d)は図4(b)の矢印(F)から見た様子を示す斜視図である。
【0025】
以上のような構成において、本体装置としてのプリンタ1(スキャナユニット13付)をオプション装置としてのオプショントレイ装置42の上に乗せて被覆部材としてのブランクカバー43,44を(ア)方向に回転させることによって、プリンタ1の手掛け部40の係合部としての凹部41a,41bにブランクカバー43,44のロック部材としてのロックレバー46がスプリング47の付勢力によって入り込み、プリンタ1側にロックされることになる(図3(c)は、ブランクカバー43,44が、オプショントレイ装置42から回動してプリンタ1に入り込んだところを示している)。
【0026】
また、小さい用紙(A5等)に印刷して用紙先端が見えない際には、図5に示されるようにスキャナユニット13を回転させて上げて、印刷した用紙を取り出す。また、トナー補充をする際には、図6に示されるようにスキャナユニット13とプリンタ1のスタッカカバーを開けて空のトナーカートリッジを交換する。
【0027】
オプショントレイ装置42を取り外す際には、ブランクカバー43,44を(イ)方向(図3詳細−D参照)に回転させることによって(ア)方向と逆方向に回転させて、ロックレバー46をプリンタ1側の凹部41a,41b(詳細−A/詳細−B参照)から外すことになる。
【0028】
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、本体装置としてのプリンタ1と当該本体装置に追加して設置されるオプション装置としてのオプショントレイ装置42からなる画像形成装置において、本体装置に設けられた手掛け部40と、オプション装置に設けられ手掛け部40を被覆する被覆部材としてのブランクカバー43,44とを有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0029】
ここで、オプション装置の被覆部材としてのブランクカバー43,44が、本体装置の下側の左右両側に配設され、回動することを特徴としてよい。更に、本体装置側の手掛け部40は係合部としての凹部41a,41bを有し、オプション装置の被覆部材としてのブランクカバー43,44が回動可能で、本体装置側の手掛け部40に設けられた係合部としての凹部41a,41bに係合することを特徴としてよい。さらに、被覆部材としてのブランクカバー43,44は、回動の中心となる回転支軸48と、ロック部材としてのロックレバー46を有しており、回転支軸48を中心に回動し、本体装置側の手掛け部40に設けられた係合部としての凹部41a,41bに当該ロック部材としてのロックレバー46が係合することを特徴としてよい。
【0030】
従って、本発明の第1の実施形態によれば、オプショントレイ装置42側にブランクカバー43,44を追加して装置本体の手掛け部40を完全に覆うことによって、エンドユーザが全く持つことが出来ないようにして、移動等の際には必ずオプショントレイ側の一番下の手掛け部分を持つように促すことにより、誤解を招くことなくより操作性を向上させることが可能になる。
【0031】
また、保守点検の際には、サービスマンがブランクカバー43,44を(イ)方向に回動させ、オプショントレイ装置42のみを、交換することも可能となる。
【0032】
さらに、画像形成装置において、オプショントレイ装置42に回転可能で尚且つロック部材としてのロックレバー46を内蔵しているブランクカバー43,44を追加することによって、トナー補充による交換や用紙ジャム発生時、ユーザの多少手荒な扱いの際にもプリンタ1側とオプショントレイ装置42側とを確実に接続することが出来て、所謂活線挿抜の発生を防止することも可能となる。
【0033】
(第2の実施形態)
【0034】
次に本発明の第2の実施形態について説明する。
【0035】
第2の実施形態に係る画像形成装置の基本的な構成は図1,2と略同様であるので、ここでは、重複した説明は省略し、図7,8を参照して特徴部分を中心に説明する。
【0036】
尚、前述した第1の実施形態と同様に、通常、図7(a)に示されるような状態が、エンドユーザの購入形態である。
【0037】
先ず、図7(a)の斜視図に示されるように、本体装置としてのプリンタ1には、その上部にスキャナユニット(画像読取装置本体)13が配設されている。そして、プリンタ1の下方左右に設けられた第1の手掛け部としての手掛け部50の内側に、各々係合部としての凹部51a(詳細−G参照)、凹部51b(詳細−H参照)が形成されている。この凹部51a,51bの形状は、同形状であってもよい。図7(a)の斜視図には、オプション装置としてのオプショントレイ装置52の構成も示されている。オプショントレイ装置52には、その上面に、プリンタ1からの指示に基づく用紙の給紙開始/停止の指令の送受信やモータやセンサ動作用の信号の送受信を行うコネクタ55が配設されている。さらに、オプショントレイ装置52の上方左右側面には、第2の手掛け部としてのブランクカバー53,54が設けられている。
【0038】
このオプションプレイ装置52の上にプリンタ1を配設すると、その状態は、図7(b)に示されるようになる。第2の手掛け部としてのブランクカバー53,54は、この状態では、まだオプション装置としてのオプショントレイ装置1の側面及び上面から突出しない態様で収容されている(詳細−J参照)。
【0039】
図7(c)の斜視図は、オプショントレイ装置52を搭載して両側の第2の手掛け部としてのブランクカバー53,54を(ウ)方向に移動し、当該ブランクカバー53,54をプリンタ1側の第1の手掛け部としての手掛け部50の係合部としての凹部51a,51bに取り付け、ロックした状態を示している。即ち、第2の手掛け部としてのブランクカバー53,54は、(ウ)方向、(エ)方向に、つまり上下方向にスライド自在となっている(詳細−K参照)。
【0040】
図8(a)には、プリンタ1にオプショントレイ装置42を搭載した状態での、ブランクカバー53,54のロック前の状態を拡大して示している。図8(a)に示されるように、オプショントレイ装置52は、内部にブランクカバー53,54を上下に移動させる不図示のガイドを有している。
【0041】
さらに、図8(b),(c)に示されるように、ブランクカバー53,54は、プリンタ1側の凹部51a,51bに係合するロック部材としてのロックレバー56と、その各々のロックレバー56を付勢させるスプリング57を備えている。
【0042】
尚、図8(b)は第2の手掛け部としてのブランクカバー53,54を拡大して示した図であり、図8(c)は第2の手掛け部としてのブランクカバー53,54の内部構造を拡大して示した図である。
【0043】
以上の構成において、本体装置としてのプリンタ1(スキャナユニット13付)をオプション装置としてのオプショントレイ装置52の上に搭載して第2の手掛け部としてのブランクカバー53,54を(ウ)方向にスライド移動させることによって、プリンタ1の第1の手掛け部としての手掛け部50の係合部としての凹部51a,51bにロック部材としてのロックレバー56がスプリング57の付勢力によって入り込み、プリンタ1側の凹部51a,51b(詳細−G/詳細−H参照)にロックされることになる。前述したように、図7(c)は、ブランクカバー53,54が、オプショントレイ装置52からスライドしてプリンタ1に入り込んだところを示している。
【0044】
また、小さい用紙(A5等)にて印刷して用紙先端が見えない際には、図9に示されるように、スキャナユニット13を上げて、印刷した用紙を取り出す。また、トナー補充をする際には、図10に示されるように、スキャナユニット13とプリンタ1のスタッカカバーを開けて空のトナーカートリッジを交換する。
【0045】
さらに、オプショントレイ装置52をプリンタ1から取り外す際には、ブランクカバー53,54を(エ)方向、即ち下方向に押すことによって(ウ)方向、即ち上方向と逆方向にスライドさせてロックレバー56を外すことになる。
【0046】
以上説明したように、本発明の第2の実施形態によれば、本体装置としてのプリンタ1と当該本体装置に追加して設置されるオプション装置としてのオプショントレイ装置52とからなる画像形成装置において、本体装置に設けられた第1の手掛け部としての手掛け部50と、オプション装置に設けられた第2の手掛け部としてのブランクカバー53,54とを有し、オプション装置の本体装置への設置後、第1の手掛け部としての手掛け部50と第2の手掛け部としてのブランクカバー53,54とが係合することを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0047】
また、オプション装置側の第2の手掛け部としてのブランクカバー53,54が、本体装置の第1の手掛け部としての手掛け部50の下側に位置し、上方向に引き出し自在であることとしてよい。さらに、第2の手掛け部としてのブランクカバー53,54を上方向に引き出すことにより、本体装置の手掛け部として機能させてよい。また、第1の手掛け部としての手掛け部50には、係合部としての凹部51a,51bが設けられており、第2の手掛け部としてのブランクカバー53,54は、ロック部材としてのロックレバー56を有しており、第2の手掛け部としてのブランクカバー53,54を上方向に引き出すことで、ロック部材としてのロックレバー56を第1の手掛け部の係合部としての凹部51a,51bに係合させることとしてよい。
【0048】
従って、第2の実施形態によれば、ブランクカバー53,54の手掛け形状が移動して装置本体の手掛け部分を完全に覆うことによって、エンドユーザがブランクカバーの手掛け形状を持つことになり、装置本体側とオプショントレイ装置の各重量を支え、移動等の際にはブランクカバー53,54の手掛け形状もしくは、オプショントレイ装置52側の一番下の手掛け部分のどちらでも持つことが可能になり、利便性が上がる。また、保守点検の際には、サービスマンがブランクカバー53,54を(エ)方向にスライドさせることによって、オプショントレイ装置52のみを交換することも可能となる。
【0049】
さらに、画像形成装置において、オプショントレイ装置52に上下方向にスライド可能でかつロックさせるロック部材としてのロックレバー56を内蔵しているブランクカバー53,54を追加することによって、トナー交換やジャム発生時、ユーザの多少手荒な扱いの際にも、プリンタ1側とオプショントレイ装置52側とを確実に接続することが出来て、所謂活線挿抜を防止することが可能になる。
【0050】
尚、本画像形成装置は、原稿読取装置や画像形成装置(プリンタ、ファクシミリ装置やプリンタ機能及びスキャナ機能等を備えた複合機など)の装置本体に対して着脱可能に装着されるオプショントレイ装置を有しているものである。
【符号の説明】
【0051】
1 プリンタ
2 用紙カセット
3 給紙ローラ
4 センサ
5 搬送ローラ
6 用紙搬送ローラ
7 センサ
8 画像形成ユニット
9 定着ユニット
10 排出ローラ
11 用紙走行ルート
12 プリンタカバー
13 スキャナユニット
14 スキャナカバー
15 ADFユニット
16 原稿トレイ
17 原稿サブトレイ
18 ADFローラ
19 用紙有無センサ
20 原稿搬送ローラ
21 センサ
22 原稿排出ローラ
23a,23b 画像読取ユニット
31 用紙カセット
32 給紙ローラ
33 センサ
34 用紙搬送ローラ
35 用紙搬送ローラ
36 用紙走行ルート
40 手掛け部
41a,41b 凹部
42 オプショントレイ装置
43 ブランクカバー
44 ブランクカバー
45 コネクタ
46 ロックレバー
47 スプリング
50 手掛け部
51a,51b 凹部
52 オプショントレイ装置
53 ブランクカバー
54 ブランクカバー
55 コネクタ
56 ロックレバー
57 スプリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体装置と当該本体装置に追加して設置されるオプション装置からなる画像形成装置において、
前記本体装置に設けられた手掛け部と、
前記オプション装置に設けられ前記手掛け部を被覆する被覆部材と、を有すること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記オプション装置の前記被覆部材が、前記本体装置の下側の左右両側に配設され、回動することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記本体装置側の前記手掛け部は係合部を有し、
前記オプション装置の前記被覆部材が回動可能で、前記本体装置側の前記手掛け部に設けられた係合部に係合することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記被覆部材は、前記回動の中心となる回転支軸と、ロック部材を有しており、前記回転支軸を中心に回動し、前記本体装置側の前記手掛け部に設けられた係合部に当該ロック部材が係合することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
本体装置と当該本体装置に追加して設置されるオプション装置とからなる画像形成装置において、
前記本体装置に設けられた第1の手掛け部と、
前記オプション装置に設けられた第2の手掛け部と、
を有し、
前記オプション装置の前記本体装置への設置後、前記第1の手掛け部と第2の手掛け部とが係合すること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
前記オプション装置側の前記第2の手掛け部が、前記本体装置の前記第1の手掛け部の下側に位置し、上方向に引き出し自在であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第2の手掛け部を上方向に引き出すことにより、前記本体装置の手掛け部として機能させることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第1の手掛け部には、係合部が設けられており、
前記第2の手掛け部は、ロック部材を有しており、
前記第2の手掛け部を上方向に引き出すことで、前記ロック部材を前記第1の手掛け部の係合部に係合させることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−150151(P2012−150151A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−6766(P2011−6766)
【出願日】平成23年1月17日(2011.1.17)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】