説明

画像形成装置

【課題】認証印刷機能を搭載した画像形成装置における操作の煩わしさを解消すると共に省電力効果を高める手段を提供する。
【解決手段】 ICカードに記録された認証情報を読取る媒体情報読取部と、媒体情報読取部の周辺の照度レベルを検出する光センサと、媒体情報読取部に電力を供給する電源部と、電源部を制御する制御部と、を有し、制御部は、媒体情報読取部への電力の供給を停止した省電力モードによる稼働中に、光センサによって検出した照度レベルが所定の照度判定値以下であるときに、媒体情報読取部への電力の供給を開始させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ICカードに記録された認証情報に基づいて印刷の実行を許可する認証印刷機能を搭載した画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の認証印刷機能を搭載したプリンタは、無線通信によりICカードに記録されたID番号を読取るカードリーダと、ICカードがカードリーダに装着された否かを検出するICカード検出部とを備え、パーソナルコンピュータから利用者のID番号が付された認証印刷ジョブを受信すると、その認証印刷ジョブをデータ格納部に一旦格納しておき、ICカード検出部がカードリーダとICカードとの間で通信を検出しない場合は、カードリーダを待機させ、カードリーダとICカードとの間の通信を検出した場合は、オペレーションパネルにICカード読取要求画面を表示し、利用者が持参したICカードをカードリーダに装着すると、そのICカードからID番号を読取り、読取ったID番号と認証印刷ジョブに付されたID番号とが一致した場合に、当該認証印刷ジョブの印刷を実行している(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−246869号公報(段落0009、0012、0013、0027、0033−0045、第3図、第5図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の技術においては、ICカード検出部やカードリーダの電源がオンになっているときは認証印刷ジョブの印刷を行うことができるが、通常、省電力モードでの稼働中は、カードリーダ等の電源がオフになっているため、ICカードを装着しても印刷を実行させることができないという問題がある。
また、省電力モード中に印刷を実行するためには、通常、利用者は省電力モード解除の操作を操作パネルで行わなければならず、認証印刷機能を搭載したプリンタの操作に煩わしさがあるという問題がある。
【0005】
このため、省電力モード中に、カードリーダ等の電源をオンしたままにすると、省電力効果が減少してしまうという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、認証印刷機能を搭載した画像形成装置における操作の煩わしさを解消すると共に省電力効果を高める手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために、 ICカードに記録された認証情報を読取る媒体情報読取部と、前記媒体情報読取部の周辺の照度レベルを検出する光センサと、
前記媒体情報読取部に電力を供給する電源部と、前記電源部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記媒体情報読取部への電力の供給を停止した省電力モードによる稼働中に、前記光センサによって検出した照度レベルが所定の照度判定値以下であるときに、前記媒体情報読取部への電力の供給を開始させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
これにより、本発明は、省電力モードの解除操作を操作パネルで行うことなく自動的に印刷可能モードへ復旧させることができ、利用者の操作の煩わしさを解消して利便性を向上させることができると共に、光センサが紙や手等で遮光されたことによって照度レベルが照度判定値以下になった場合でも媒体情報読取部の電源を短時間でオフさせることができ、省電力モードにおける消費電力の低減効果を高めることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施例1のプリンタを示すブロック図
【図2】実施例1のプリンタの外観を示す説明図
【図3】実施例1の光センサの配置を示す説明図
【図4】実施例1の省電力モード解除処理を示すフローチャート
【図5】実施例2のプリンタを示すブロック図
【図6】実施例1の光センサの照度レベルの推移を示す説明図
【図7】実施例2の省電力モード解除処理を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、図面を参照して本発明による画像形成装置の実施例について説明する。
【実施例1】
【0010】
図1において、1は画像形成装置としてのプリンタであり、媒体情報読取部2、光センサ3、制御部4、印刷データの印刷を行う印刷部5、前記各部へ電力を供給する電源部6等で構成され、制御部4は、LAN等の通信回線8を介してパーソナルコンピュータ等の上位装置9と接続している。
【0011】
11は電源制御線であり、制御部4から各部の電源のオン、オフ制御を行うための制御信号を電源部6へ伝送する配線である。
12は検出信号線であり、光センサ3からの検出信号を媒体情報読取部2および制御部4へ伝送する配線である。
13は通信線であり、通信線13aは媒体情報読取部2と制御部4との間の通信を行う配線、通信線13bは制御部4と印刷部5との間の、主に印刷データの通信を行う配線である。
【0012】
15は電源線であり、電源先15aは電源部6から光センサ3へ電力を供給する配線、電源線15bは電源部6から媒体情報読取部2へ電力を供給する配線、電源線15cは電源部6から制御部4へ電力を供給する配線、電源線15dは電源部6から印刷部5へ電力を供給する配線である。
【0013】
媒体情報読取部2は、非接触ICカード20に格納された利用者の認証情報としてのID番号等からなるカード情報を読取る非接触ICリーダ等であって、非接触ICカード20(以下単に、ICカード20という。)と無線により通信を行うためのアンテナを有するアンテナ部21、アンテナ部21を介してICカード20との情報の送受を制御する無線制御回路22、ICカード20との通信のリトライ回数を計数するカウンタ部23、通信線13aを介して無線制御回路22と制御部4との間の通信を行う通信部24等で構成される。
【0014】
光センサ3は、プリンタ1の媒体情報読取部2の周辺の光の照度を検出するセンサであって、検出した照度レベルと予め設定された照度判定値とを比較して、媒体情報読取部2にICカード20がかざされたか否かを判定する受光処理部31等を備えており、受光処理部31は検出した照度レベルが照度判定値以下のときに、検出信号線12へ検出信号を送信してICカード20を検知したことを媒体情報読取部2へ通知する。なお、照度レベルが照度判定値を超えているときは通知されない。
【0015】
制御部4は、上位装置9からの利用者のID番号を付した認証印刷ジョブの受信の有無を監視するデータ監視部41、媒体情報読取部2で読取ったICカード20に格納されたカード情報のID番号と認証印刷ジョブに付されたID番号とを照合する照合部42、上位装置9から受信した認証印刷ジョブを格納するデータ格納部43等で構成される。
【0016】
本実施例の媒体情報読取部2は、図2に破線で示すように、プリンタ1の一の隅部に設定された、カード読取位置の下に内蔵され、光センサ3は、図3に示すように、破線で示すカードサイズより小さい媒体情報読取部2のアンテナ21の中央部に配置されている。これにより、アンテナ通信が可能な範囲であるカード読取位置にICカード20をかざすと、光センサ3への光がICカード20により遮光され、光センサ3によってICカード20の存在が検知される。
【0017】
以下に、本実施例のプリンタ1による、省電力モードへ移行する前の印刷可能モードについて説明する。
プリンタ1の電源をオンすると、電源部6が立上り、媒体情報読取部2、制御部4、印刷部5の電源がオンされ、媒体情報読取部2および制御部4の各部には、電源部6から電力が供給されたオン状態になっている。
【0018】
上位装置9からの認証印刷ジョブをデータ監視部41で受信すると、制御部4は上位装置9から受信した認証印刷ジョブはデータ格納部43に一旦格納し、上位装置9からID番号を付した認証印刷ジョブを送信した利用者が、プリンタ1のカード読取位置に持参したICカード20をかざすと、媒体情報読取部2の無線制御回路22は、アンテナ部21を介して無線によりICカード20に記録されているカード情報を読取り、読取ったカード情報のID番号を通信部24によって通信線13aを介して制御部4へ送信する。
【0019】
ICカード20から読取ったID番号を受信した制御部4は、照合部42によって、データ格納部43に格納されている認証印刷ジョブのID番号と受信したID番号とを照合し、ID番号が一致する認証印刷ジョブが存在する場合は、電源制御線11によって電源部6に印刷部5への電源オンを指示すると共に、データ格納部43から読出した当該認証印刷ジョブの印刷データを生成し、その印刷データの印刷指示を通信線13bによって印刷部5へ送信し、印刷部5は、受信した印刷データの印刷を開始する。
【0020】
このようにして、印刷可能モードによる印刷が実行され、電源投入後に印刷可能モードによる稼働を開始したときから、または最後の印刷を終えたときから、所定時間経過したことを省電力モードへの移行の判定条件として、制御部4は、プリンタ1の稼働モードを省電力モードへ移行させる。
【0021】
本実施例の省電力モードでは、制御部4のデータ監視部41の電源はオン状態、制御部4の照合部42、データ格納部43、印刷部5、媒体情報読取部2の電源はオフ状態、光センサ3の電源はオン状態とされる。また、省電力モードが解除されたときは、光センサ3の電源はオフ状態になる。
【0022】
以下に、図4に示すフローチャートを用い、Sで示すステップに従って、本実施例の省電力モード解除処理について説明する。
本説明においては、上位装置9から受信した認証印刷ジョブがデータ格納部43に格納された後に、その認証印刷ジョブの印刷が行われないまま、制御部4が省電力モードへの移行を判定した場合について説明する。
【0023】
S1:省電力モードへの移行を判定すると、制御部4は、データ監視部41の電源をオン状態のままとし、制御部4内の照合部42、データ格納部43、印刷部5、媒体情報読取部2の電源をオフとし、光センサ3の電源をオンとするように、電源制御線11によって電源部6へ指示する。
S2:電源部6から電力線15aを介して電力が供給されると、光センサ3は、プリンタ1のカード読取位置周辺の照度レベルの検出を開始する。
【0024】
S3:カード読取位置周辺の照度レベルの検出を開始すると、光センサ3の受光処理部31は、周辺照度を検出しながらその照度レベルを監視し、ICカード20がカード読取位置にかざされたこと等によって周辺が急に暗くなったことにより照度レベルが照度判定値以下になったときにステップS4へ移行する。照度レベルが照度判定値を超えている場合は、前記の監視を継続する。
【0025】
S4:照度レベルが照度判定値以下になったことにより、ICカード20が媒体情報読取部2にかざされたと判定した受光処理部31は、検出信号線12へ検出信号を出力し、この出力を検出信号線12を介して受信した制御部は、電源部6へ電源制御線11によって媒体情報読取部2の電源オンの指示を送信し、電源部6は、電力線15bを介して媒体情報読取部2へ電力を供給する。
媒体情報読取部2の電源がオン状態になると、媒体情報読取部2の無線制御回路22は、ICカード20からの無線によるカード情報の読取りを開始する。
【0026】
S5:媒体情報読取部2の無線制御回路22は、アンテナ部21で受信したカード情報を読取る。
S6:無線制御回路22は、読取ったカード情報が、ICカード20から送信されたID番号を含む有効なカード情報である場合はステップS9へ移行する。読取ったカード情報が不鮮明または不明であって無効な情報の場合はカード情報の読取失敗を判定してステップS7へ移行する。
【0027】
S7:カード情報の読取失敗を判定した無線制御回路22は、カウンタ部23のリトライ回数をインクリメントしてリトライ回数を計数し、そのリトライ回数が予め設定された所定回数を超えた場合はステップS8へ移行する。リトライ回数が所定回数以下の場合はステップS5へ戻り、読取ったカード情報の有効性の判定を継続する。
【0028】
S8:リトライ回数が所定回数を超えたことにより、今回の照度判定値以下の照度レベルがICカード20によるものではないことを判定した無線制御回路22は、その旨の信号を通信線13aによって制御部4へ送信し、制御部4は電源制御線11によって媒体情報読取部2の電源オフの指示を電源部6へ送信して媒体情報読取部2の電源を再度オフ状態にして媒体情報読取部2への電力の供給を停止し、ステップS3へ戻って光センサ3による照度レベルの監視を継続する。
これにより、光センサ3が紙や手等で遮光されたことによって照度判定値以下の照度レベルを検出した場合であっても、媒体情報読取部2の電源を短時間でオフさせることが可能となる。
【0029】
S9:ステップS6において読取ったカード情報が有効であることを判定した無線制御回路22は、読取ったカード情報のID番号を、通信線13aを介して制御部4へ送信し、制御部4は電源制御線11によって照合部42、データ格納部43の電源オンの指示を電源部6へ送信して照合部42、データ格納部43の電源をオン状態にする。
S10:照合部42、データ格納部43の電源をオン状態にした制御部4は、照合部42によって、媒体情報読取部2からのID番号とデータ格納部43に格納されている認証印刷ジョブのID番号との照合を行い、ID番号が一致する認証印刷ジョブをデータ格納部43から読出してその印刷データを生成する。
【0030】
S11:印刷データを生成した制御部4は、電源制御線11によって印刷部5の電源オンおよび光センサ3の電源オフの指示を電源部6へ送信して印刷部5の電源をオン状態にすると共に光センサ3の電源をオフ状態にして省電力モードを解除し、制御部4の照合部42、データ格納部43、媒体情報読取部2、印刷部5の電源をオン状態にし(ステップS4、S9、S10参照)、光センサ3の電源をオフ状態(ステップS10参照)にした印刷可能モードへ移行させる。
そして、制御部4は、生成した印刷データを印刷部5へ送信して、認証印刷ジョブの印刷を実行させる。
【0031】
以上説明したように、本実施例では、プリンタの媒体情報読取部に非接触ICカードがかざされたことを検知する光センサを設け、光センサが検出した照度レベルが所定の照度判定値以下のときに媒体情報読取部の電源をオン状態としてそこで読取ったカード情報が有効である場合に、プリンタの稼働モードを省電カモードから印刷可能モードへ復旧させるので、省電力モードの解除操作を操作パネルで行うことなく自動的に印刷可能モードへ復旧させることができ、利用者の操作の煩わしさを解消して利便性を向上させることができる。
【0032】
また、電源をオン状態とした媒体情報読取部で読取ったカード情報が無効であってリトライを行った場合は、そのリトライ回数が所定回数を超えたときに、媒体情報読取部の電源をオフさせるので、光センサが紙や手等で遮光されたことによって照度レベルが照度判定値以下になった場合でも媒体情報読取部の電源を短時間でオフさせることができ、省電力モードにおける消費電力の低減効果を高めることができる。
【実施例2】
【0033】
以下に、図5ないし図7を用いて本実施例の画像形成装置について説明する。なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例のプリンタ1に設けられた光センサ3には、図5に示すように、検出した照度レベルを所定のサンプリングタイムで時系列に記録するセンサ記憶部50が設けられている。
【0034】
このセンサ記憶部50を設けることによって、本実施例では光センサ3で検出した照度レベルの時間的な変化率(照度変化率という。)を算出することが可能になり、夕方等の媒体情報読取部2の周辺の照度がゆっくり変化した場合において、照度レベルが上記実施例1の照度判定値以下になったとしても、その照度変化率が、予め設定された変化率判定値より小さい場合は、自然現象による照度レベルの低下と判定して、媒体情報読取部2への電力の供給を停止したままとすることが可能になる。
なお、照度変化率の算出は、センサ記憶部50に時系列で記録されたレベルデータを順番に2つずつ読出し、例えば、図6に示すレベルデータ1、レベルデータ2が読みだされたとすれば、これら2つのレベルデータの差分をその間の時間で除して算出する。
【0035】
以下に、図7に示すフローチャートを用い、SAで示すステップに従って、本実施例の省電力モード解除処理について説明する。
本実施例のステップSA1〜SA2の処理動作は、上記実施例1のステップS1〜S2の処理動作と同様であるので、その説明を省略する。
【0036】
SA3:カード読取位置周辺の照度の検出を開始すると、光センサ3の受光処理部31は、周辺照度を所定の時間間隔で定期的に検出しながら、検出した照度レベルをセンサ記憶部50に格納して記録する。
【0037】
SA4:照度レベルを記録した受光処理部31は、センサ記憶部50に時間的に連続した2つの照度レベルが記録されているか否かを判定し、連続した2つの照度レベルが記録されていない場合(照度レベルの検出開始直後等の場合)はステップSA3へ戻って、次のサンプリングタイムにおける照度レベルの記録を行う。連続した2つの照度レベルが記録されている場合はステップSA5へ移行する。
【0038】
SA5:連続した2つの照度レベルが記録されていることを判定した受光処理部31は、直近の連続した2つの照度レベルを読出して照度変化率を算出し、算出した照度変化率が所定の変化率判定値以上のときは、ICカード20が媒体情報読取部2にかざされたと判定してステップSA6へ移行する。算出した照度変化率が所定の変化率判定値未満の場合は、ステップSA3へ戻ってステップSA3〜SA5による照度変化率の監視を継続する。
その後のステップSA6〜SA13の処理動作は、上記実施例1のステップS4〜S11の処理動作と同様であるので、その説明を省略する。
【0039】
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1と同様の効果に加えて、光センサにセンサ記憶部を設けて、照度変化率を算出し、照度レベルの変化が急激であって照度変化率が所定の変化率以上のときは、ICカードによる遮光と判定して媒体情報処理部の電源をオンし、照度変化率が所定の変化率未満のときは、媒体情報処理部の電源をオフ状態のままとするので、ゆっくりと周辺が暗くなった場合に、媒体情報読取部の電源がオンすることはなく、省電力モードにおける消費電力を更に低減することができる。
【0040】
なお、上記各実施例においては、画像形成装置として認証機能付きプリンタを用いた実施形態について説明したが、これらは、本発明のための例示であり、画像形成装置はプリンタに限らず、認証機能付きファクシミリ装置や複写機等であってもよく、認証機能付き開閉ドア等であってもよい。要は、非接触ICカードを用いた認証機能付き機器に本発明を適用すれば上記と同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0041】
1 プリンタ
2 媒体情報読取部
3 光センサ
4 制御部
5 印刷部
6 電源部
8 通信回線
9 上位装置
11 電源制御線
12 検出信号線
13、13a、13b 通信線
15、15a〜15d 電源線
21 アンテナ部
22 無線制御回路
23 カウンタ部
24 通信部
31 受光処理部
41 データ監視部
42 照合部
43 データ格納部
50 センサ記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ICカードに記録された認証情報を読取る媒体情報読取部と、
前記媒体情報読取部の周辺の照度レベルを検出する光センサと、
前記媒体情報読取部に電力を供給する電源部と、
前記電源部を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、
前記媒体情報読取部への電力の供給を停止した省電力モードによる稼働中に、前記光センサによって検出した照度レベルが所定の照度判定値以下であるときに、前記媒体情報読取部への電力の供給を開始させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
ICカードに記録された認証情報を読取る媒体情報読取部と、
前記媒体情報読取部の周辺の照度レベルを検出する光センサと、
前記媒体情報読取部に電力を供給する電源部と、
前記電源部を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、
前記媒体情報読取部への電力の供給を停止した省電力モードによる稼働中に、前記光センサによって検出した照度レベルの時間的な変化率が所定の変化率判定値以上であるときに、前記媒体情報読取部への電力の供給を開始させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、
前記媒体情報読取部への電力の供給の開始後に、前記媒体情報読取部によって前記ICカードから前記認証情報を読取り、
前記読取った認証情報が無効の場合に、前記媒体情報読取部への電力の供給を停止し、
前記読取った認証情報が有効の場合に、前記省電力モードを解除することを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記ICカードが、非接触ICカードであることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−201040(P2012−201040A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−69021(P2011−69021)
【出願日】平成23年3月26日(2011.3.26)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】