説明

画像形成装置

【課題】ジョブの実行に使用される給紙トレイの給紙トレイ情報、ジョブ実行時間又は用紙枚数情報を知ることのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】複数のジョブに基づいて画像形成を行う画像形成装置の表示部に表示されるジョブスケジューリング画面71において、縦軸表示部71Bには給紙トレイ情報が表示され、横軸表示部71Cにはジョブ実行時間又は使用する用紙枚数情報が表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成作業を行う現場では、複数の給紙トレイを備えた画像形成装置により多種多用な紙種又はサイズ等の仕様の異なる用紙を使用して画像形成作業が行われる。
このような画像形成作業の現場のユーザは、画像形成装置の各種調整、用紙の補給等を行う。画像形成作業を円滑に行うためには、ユーザがジョブ実行前にそのジョブでどのような給紙トレイが使用されるかを知り、事前に給紙トレイの調整や用紙の補給等をすることが必要である。
【0003】
従来、ユーザの用紙補給作業等の利便に供するために、ジョブごとのスケジュールを表示ユニットに表示するようにした印刷システムが開示されている(特許文献1参照)。この特許文献1の例は、表示ユニットのスクリーン上に縦軸に沿って用紙の種類を並べ、横軸に稼働時間/使用枚数をとり、グラフ上のスケジュール表示を行うものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−348713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
画像形成作業を行う現場では、使用する用紙の枚数が多いジョブ(大容量ジョブ)を実行する場合がある。この場合、1つの給紙トレイに格納された用紙だけでは枚数が足りないため、複数の給紙トレイに格納された用紙が使用される。このとき、ジョブに使用される給紙トレイは、自動的に切り替えられる。
このような大容量ジョブを実行する場合、上記特許文献1に開示された技術では、どのタイミングでどの給紙トレイの用紙がなくなり、どの給紙トレイに切り替わるのかについての情報(切り替わり情報)を表示できない。すなわち、上記特許文献1に開示された技術では、ユーザは、切り替わり情報をジョブの実行前に知ることができなかった。
また、画像形成装置を安定的に稼働させるため、表裏調整等(用紙の表面と裏面の画像形成位置の調整)が未調整の給紙トレイ等に対して自動切り替えが実行されないように、未調整の給紙トレイ等に対する自動切り替えを無効にしたい場合がある。しかし、特許文献1に開示された技術では、切り替わり情報を表示できないので、自動切り替えを無効にすることが困難であった。
また、画像形成装置を安定的に稼働させるため、複数の給紙トレイのうち用紙残量の少ない給紙トレイ等に対して自動切り替えの優先順位を変更したい場合もある。しかし、特許文献1に開示された技術では、切り替わり情報を表示できないので、切り替えの優先順位を変更することが困難であった。
【0006】
本発明の課題は、ジョブの実行に使用される給紙トレイの給紙トレイ情報、ジョブ実行時間又は用紙枚数情報を知ることのできる画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
複数のジョブに基づいて画像形成を行う画像形成部を備えた画像形成装置において、
前記複数のジョブを表示する表示部と、
前記表示部の表示画面の縦軸又は横軸のいずれか一方の軸に沿って配置された給紙トレイ情報、他方の軸に沿って配置されたジョブ実行時間又は使用する用紙枚数情報を表示させるように制御する制御部と、
を有することを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記表示部の表示画面の縦軸に給紙トレイ情報を配置し、横軸にジョブ実行時間又は使用する用紙枚数情報を配置するように制御することを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、
前記表示部の表示画面の横軸がジョブ実行時間であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザは、ジョブの実行に使用される給紙トレイの給紙トレイ情報、ジョブ実行時間又は用紙枚数情報を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略断面構成図である。
【図2】画像形成装置の制御ブロック図である。
【図3】ATS設定画面の一例を示す図である。
【図4】ATS設定画面の一例を示す図である。
【図5】自動選択設定画面及び優先順位の設定画面の一例を示す図である。
【図6】自動選択設定画面及び優先順位の設定画面の一例を示す図である。
【図7】ジョブスケジューリング画面の一例を示す図である。
【図8】(A)は、ATS設定がされていない場合における横バーの表示の一例を示した図である。(B)は、ATS設定がされており、ATSの可能な場合における横バーの表示の一例を示した図である。(C)は、ATS設定がされており、ATSの不可能な場合における横バーの表示の一例を示した図である。
【図9】ジョブスケジューリング画面の一例を示す図である。
【図10】表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】表示処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を説明する。先ず、図1を参照して画像形成装置1の概略断面構成図を説明する。
【0013】
図1に示すように、画像形成装置1は、原稿から画像を読み取り、読み取った画像を用紙Pに画像形成したり、外部装置等から画像データを含むページデータや各画像データの画像形成条件等の設定情報を含むジョブのジョブ情報を受信し、受信したジョブ情報に基づいて画像を用紙P上に形成したりする本体部1aと、画像が形成された用紙に後処理を施す後処理部50等を備えたデジタル複合機である。本体部1aは、画像読取部20と、操作表示部30と、プリント部40と等を備えて構成される。
【0014】
画像読取部20は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿送り部21と読取部22とを備え、操作表示部30により受け付けられた設定情報に基づいて複数の原稿の画像を読み取る機能を実現する。自動原稿送り部21の原稿トレイT1に載置された原稿dは、読取個所であるコンタクトガラスに搬送され、光学系により原稿dの片面又は両面の画像が読み取られ、CCD(Charge Coupled Device)22aにより原稿dの画像が読み取られる。ここで、画像とは、図形や写真等のイメージデータに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含む意である。
【0015】
画像読取部20により読み取られた画像の画像データ(アナログ画像信号)は、後述する画像制御基板の読取処理部140に出力され、読取処理部140においてA/D変換され各種画像処理が施された後、プリント部40に出力される。
【0016】
操作表示部30は、LCD(Liquid Crystal Display)31、LCD31を覆うように設けられたタッチパネル32、その他図示しない操作キー群から構成され、ユーザからの指示を受け付けその操作信号を制御部110に出力し、また、制御部110から入力される表示信号に従って、各種操作指示や設定情報を入力するための各種設定画面や各種処理結果等を表示する。
【0017】
LCD31は、各種操作指示を示すボタンを複数有する操作画面を表示する表示部として機能し、当該各画面により受け付けられた指示を示す操作信号を後述する制御部110に出力する。
【0018】
また、タッチパネル32は、操作画面上の押下信号に基づいて操作画面上のボタンの選択指示を受け付ける。
【0019】
プリント部40は、入力されたプリントデータに基づいて、電子写真方式の画像形成処理を行うものであり、積載部41、用紙搬送部42、画像形成部43、搬出部44を備えて構成される。
【0020】
積載部41は、複数の給紙トレイ411a,411b,411c、給紙手段41b、手差しトレイT2等を備える。図1では、複数の給紙トレイとして給紙トレイ411a、411b、411cの3つの給紙トレイを備える構成としているが、3つ以上の給紙トレイ(図示省略)を備える構成としてもよい。各給紙トレイは、給紙トレイごとに用紙の種類毎に予め識別された用紙Pが収納されており、給紙手段41bによって用紙Pを最上部から一枚ずつ用紙搬送部42に向けて搬送する。
手差しトレイT2は、ユーザのニーズに合わせて様々な種類の用紙Pを積載可能となっており、給紙ローラによって積載された用紙Pを最上部から一枚ずつ用紙搬送部42に向けて搬送する。
【0021】
用紙搬送部42は、各給紙トレイ又は手差しトレイT2から搬送された用紙Pを、複数の中間ローラ、レジストローラ42a等を経て転写装置43aへと搬送する。また、用紙搬送部42は、搬送路切換板により、片面画像形成処理済みの用紙Pを両面搬送路に搬送し、再び中間ローラ、レジストローラ42aを経て転写装置43aへと搬送する。
【0022】
画像形成部43は、感光体ドラム、帯電装置、画像データに基づくレーザ光を出力するレーザ出力部とレーザ光を主走査方向に走査させるポリゴンミラーとを有する露光装置、現像装置、転写装置43a、クリーニング部、定着装置43bを備え、ジョブ情報に基づいて、用紙に画像を形成する機能を有する。具体的には、帯電装置により帯電された感光体ドラムに露光装置でレーザ光を照射して静電潜像を形成する。そして、現像装置は、静電潜像が形成された感光体ドラムの表面に帯電したトナーを付着させて静電潜像を現像する。現像装置により感光体ドラム上に形成されたトナー像は、転写装置43aにおいて用紙Pに転写される。また、用紙Pにトナー像が転写された後、感光体ドラムの表面の残留トナー等は、クリーニング部により除去される。
【0023】
定着装置43bは、用紙搬送部42によって搬送された用紙Pに転写されたトナー像を熱定着する。定着処理された用紙Pは、搬出部44の排紙ローラに挟持されて搬出口から後処理部50へ搬送される。
【0024】
後処理部50は、画像形成された用紙Pのソート処理を行うソートユニット、折処理を行う折ユニット、パンチ処理を行うパンチユニット、設定された綴じ位置に用紙Pの束を綴じるステイプル処理を行うステイプルユニット等の各種後処理ユニット、本体部1aにより画像形成された用紙Pや各種後処理が施された用紙Pが排紙され積載される排紙トレイT3等を備える。
【0025】
図2に、画像形成装置1の制御ブロック図を示す。
図2に示すように、画像形成装置1は、本体部1aとプリンタコントローラ1bと、本体部1aに接続された後処理部50から構成されている。画像形成装置1は、プリンタコントローラ1bの受信部としてのLANIF(Local Area Network InterFace)14を介してネットワーク3上のPC2と相互に情報の送受信が可能に接続されている。
【0026】
本体部1aは、画像読取部20、操作表示部30、プリント部40、画像制御基板100を備えて構成される。なお、図1で説明した各部と同一の構成には、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0027】
画像制御基板100は、切り替え部、制御部としての制御部110、不揮発メモリ120、RAM(Random Access Memory)130、読取処理部140、圧縮IC150、DRAM(Dynamic Random Access Memory)制御IC160、画像メモリ170、伸長IC180、書込処理部190、から構成される。
【0028】
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、不揮発メモリ120に格納されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムを読み出してRAM130に展開し、RAM130に展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行し、画像形成装置1の各部を集中制御する。
【0029】
具体的には、制御部110は、複数のジョブに基づいて画像形成を行う場合、複数のジョブの実行前に、ジョブの実行に使用される給紙トレイが切り替わることを示す切り替わり情報をLCD31に表示させる。
ここで、切り替わり情報は、後述する給紙トレイ情報、ジョブ実行時間又は使用する用紙枚数情報、用紙の推定残量を示す情報、切り替わりのタイミングを示す情報、及び切り替わる給紙トレイを示す情報を含む。
給紙トレイ情報は、後述する縦軸表示部71Bに表示される情報である。ジョブ実行時間又は使用する用紙枚数情報は、後述する横軸表示部71Cに表示される情報である。用紙の推定残量を示す情報は、後述する横バー71E〜71Mに表示される表示模様である。切り替わりのタイミングを示す情報は、後述する線Aである。切り替わる給紙トレイを示す情報は、後述するATS表示部71O(又はATSボタンアイコン91A)である。
【0030】
次いで、ジョブの実行中に、ジョブの実行に使用される給紙トレイに格納された用紙の残量がなくなった場合における制御部110の動作について説明する。この場合、制御部110は、ジョブの実行に使用される給紙トレイを切り替える優先順位に従い、当該用紙の残量がなくなった給紙トレイに格納されていた用紙と同サイズの用紙が格納された給紙トレイをジョブの実行に使用される給紙トレイに自動的に切り替える。
例えば、給紙トレイ1(後述する給紙トレイ番号情報1の給紙トレイ。以下、給紙トレイの名称は給紙トレイ番号情報に応じた名称とする)でジョブを実行中に、給紙トレイ1に格納されたA4用紙の残量がなくなったとする。また、給紙トレイ2の優先順位が高く、A4用紙が格納されているとする。この場合、制御部110は、給紙トレイ1から給紙トレイ2にジョブに使用される給紙トレイを切り替える。
【0031】
不揮発メモリ120は、本実施の形態に係る表示プログラムを記憶する。
【0032】
RAM130は、制御部110により実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係る各種データ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
【0033】
読取処理部140は、画像読取部20の画像読取制御部200から入力されるアナログ画像信号に、アナログ処理、A/D変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施した後、デジタル画像データを生成する。生成された画像データは、圧縮IC150に出力される。
【0034】
圧縮IC150は、入力されたデジタル画像データに圧縮処理を施してDRAM制御IC160に出力する。
【0035】
DRAM制御IC160は、制御部110からの指示に従って、圧縮IC150による画像データの圧縮処理及び伸長IC180による圧縮画像データの伸長処理を制御するとともに、画像メモリ170への画像データの入出力制御を行う。
例えば、画像読取部20により読み取られた画像信号の保存が指示されると、読取処理部140から入力された画像データの圧縮処理を圧縮IC150により実行させて、圧縮画像データを画像メモリ170の圧縮メモリ171に格納させる。また、圧縮メモリ171に格納された圧縮画像データのプリント出力が指示されると、圧縮メモリ171から圧縮画像データを読み出し、伸長IC180により伸長処理を施してページメモリ172に格納させる。さらに、ページメモリ172に格納された画像データのプリント出力が指示されると、ページメモリ172から画像データを読み出して書込処理部190に出力する。
【0036】
画像メモリ170は、DRAM(Dynamic RAM)から構成される圧縮メモリ171とページメモリ172とを備える。圧縮メモリ171は、圧縮画像データを格納するためのメモリであり、ページメモリ172は、プリント出力用の画像データ(プリントデータ)を一時的に格納するためのメモリである。
【0037】
伸長IC180は、圧縮画像データに伸長処理を施す。
【0038】
書込処理部190は、DRAM制御IC160から入力された画像データに基づいて、画像形成のためのプリントデータを生成し、プリント部40に出力する。
【0039】
画像読取部20は、CCD22a、画像読取制御部200、その他ここでは図示しないが図1に示した自動原稿送り部21、読取部22等から構成される。画像読取制御部200は、自動原稿送り部21、読取部22等を制御して、原稿面の露光走査を実行させ、光の反射光をCCD22aにより光電変換を行わせて画像を読み取る。読み取られたアナログ画像信号は読取処理部140に出力される。
【0040】
操作表示部30は、LCD31、タッチパネル32、操作表示制御部300、その他テンキー等の操作キー群から構成される。操作表示制御部300は、制御部110から入力される表示信号に従って、各種設定条件を入力するための各種画面や各種処理結果等をLCD31に表示させる。また、操作表示制御部300は、各種スイッチやボタン、テンキー、操作キー群又はタッチパネル32等から入力される操作信号を制御部110に出力する。
【0041】
プリント部40は、図1に示した画像形成部43等のプリント出力に係る各部やプリント制御部400を備えて構成される。プリント制御部400は、制御部110からの指示に従って画像形成部43等のプリント部40の各部の動作を制御し、書込処理部190から入力されたプリントデータに基づいて用紙Pに画像形成を行わせると共に、制御部110からの指示に従って後処理部50の各部を動作させる指示信号を後処理制御部500に出力する。
【0042】
後処理部50は、各種後処理ユニット、各種後処理ユニットへ用紙Pを搬送する搬送ローラ等の搬送手段、各種後処理ユニットから搬送された用紙Pが排紙される排紙トレイT3等が設けられており、各種後処理ユニットは後処理制御部500により統括的に制御されている。後処理制御部500は、制御部110からプリント制御部400を介して入力される後処理の指示信号に応じて、用紙Pを搬送経路に沿って所定の後処理ユニットに搬送し、各部を駆動制御して用紙Pに所定の後処理を行わせ、排紙トレイT3に排紙させる制御を行う。
【0043】
次に、プリンタコントローラ1bの各部について説明する。プリンタコントローラ1bは、画像形成装置1をネットワークプリンタとして使用する場合に、ネットワーク3に接続されるPC2から画像形成装置1に入力される画像データやジョブの管理及び制御を行うものであり、PC2からデータを受信し、当該データを操作マニュアルに関連付けられる画像データやジョブとして本体部1aへ送信する。
【0044】
プリンタコントローラ1bは、コントローラ制御部11、DRAM制御IC12、画像メモリ13、LANIF14から構成される。
【0045】
コントローラ制御部11は、プリンタコントローラ1b各部の動作を統括的に制御し、LANIF14を介して、PC2から入力されるデータをジョブとして本体部1aへ送信する。
【0046】
DRAM制御IC12は、LANIF14により受信されたデータの画像メモリ13への格納や、画像メモリ13からのデータの読み出しを制御する。また、DRAM制御IC12は、画像制御基板100のDRAM制御IC160とPCI(Peripheral Components Interconnect)バスで接続されており、コントローラ制御部11からの指示に従って、プリント対象のデータを画像メモリ13から読み出してDRAM制御IC160に出力する。
【0047】
画像メモリ13は、DRAMから構成され、入力された出力データを一時的に格納する。
【0048】
LANIF14は、NIC(Network Interface Card)やモデム等のLAN等のネットワーク3に接続するための通信インターフェイスであり、PC2からデータを受信する。受信されたデータは、DRAM制御IC12に出力される。
【0049】
次に、図3及び図4を参照して、ATS設定画面の一例を説明する。ATSとは、ジョブの実行に使用される給紙トレイを自動的に切り替えることである。図3に示す表示画面31Aは、ATS設定を行う際にLCD31に表示される画面の一例である。表示画面31Aにおいて、ユーザにより、ATS許可設定ボタン31Bが押下されると、図4に示す表示画面41AがLCD31に表示される。表示画面41Aは、ATS設定を実行するか否かを設定するための画面である。ユーザにより、ONボタン41Bが押下され、さらに、OKボタン41Dが押下されると、ATSが設定される。OFFボタン41Cが押下されると、ATSは設定されない。
【0050】
次に、図5及び図6を参照して、ジョブの実行に使用される給紙トレイの自動選択設定画面及び優先順位の設定画面の一例を説明する。図5に示す表示画面は、図3と同様の表示画面31Aである。表示画面31Aにおいて、ユーザにより、給紙トレイ自動選択ボタン31Cが押下されると、図6に示す表示画面61AがLCD31に表示される。表示画面61Aは、自動選択有無設定部61Bと、トレイ優先順位設定部61Cと、を表示する。自動選択有無設定部61Bは、複数の給紙トレイの中から、ジョブの実行に使用される給紙トレイを自動選択設定するための設定部である。トレイ優先順位設定部61Cは、優先順位を設定するための設定部である。
【0051】
例えば、自動選択有無設定部61Bにおいて、トレイ1ボタン61D、トレイ2ボタン61E、トレイ3ボタン61Fが押下されると、給紙トレイ1、給紙トレイ2、及び給紙トレイ3は、自動選択される給紙トレイに設定される。また、トレイ優先順位設定部61Cにおいて、自動選択有無設定部61Bで設定された給紙トレイ(トレイ1、トレイ2、トレイ3)の優先順位が上ボタン61G、下ボタン61Hを押下することにより設定される。例えば、ユーザがトレイ3の優先順位を高くしたい場合は、トレイ3ボタン61Kを押下し、上ボタン61Gを押下することにより、トレイ3の優先順位を高く設定することができる。
【0052】
次いで、図7を参照して、LCD31に表示されるジョブスケジューリング画面71Aの一例を説明する。
【0053】
ジョブスケジューリング画面71は、ATS設定、自動選択設定及び優先順位の設定が実行された後、制御部110の指示によりジョブの実行前にLCD31に表示される画面である。ジョブスケジューリング画面71は、ジョブの実行スケジュールを示すジョブスケジュール表71Aを表示する。ジョブスケジュール表71Aは、縦軸表示部71Bと、横軸表示部71Cと、縦線71Dと、横バー71E〜71Mと、切り替わり状態表示部71Nと、を有する。
【0054】
縦軸表示部71Bは、複数の給紙トレイの情報を表示する。給紙トレイの情報とは、例えば、給紙トレイを識別するための給紙トレイ番号情報、用紙のサイズ情報、用紙の種類情報、用紙の残量情報のことをいう。例えば、縦軸表示部71Bの給紙トレイ表示部711は、給紙トレイ番号情報「1」、用紙のサイズ情報「A4」、用紙の種類情報「普通紙」、現時点の用紙残量情報(残量表示部712に該当)を表示する。
【0055】
横軸表示部71Cは、ジョブに使用する用紙の枚数情報を示す。縦線71Dは、ジョブの区切り毎に表示される線である。
【0056】
横バー71E〜71Mは、ジョブの実行に使用される給紙トレイに格納された用紙の推定残量を示す情報を表すバーである。用紙の推定残量を示す情報とは、用紙の推定残量のレベルを示す表示模様のことをいう。具体的には、横バー71E〜71Mは、用紙の推定残量のレベルに応じて表示模様が変化する。例えば、横バー71Eは、同一の模様(斜線)で表示される。この表示模様は、給紙トレイ1に格納された用紙の推定残量が十分多い(用紙の推定残量あり)レベルであることを示している。一方、例えば、横バー71Gは、模様が3種類で表示されている。この表示模様は、ジョブの実行に従って、給紙トレイ2に格納された用紙の推定残量が徐々に減少していくことを示している。例えば、左の模様は、給紙トレイ2に格納された用紙の推定残量が十分多い(用紙の推定残量あり)レベルであることを示している。真ん中の模様は、ジョブの実行に従って、給紙トレイ2に格納された用紙の推定残量が残りわずか(用紙の推定残量少)となるレベルであることを示している。右の模様は、ジョブの実行に従って、給紙トレイ2に格納された用紙の推定残量がなくなる(用紙の推定残量なし)レベルであることを示している。
【0057】
切り替わり状態表示部71Nは、横バー71H,71I,71Jと、線Aと、ATS文字71Oと、を表示する。線Aは、切り替わりのタイミングを示すための線である。具体的には、線Aは、切り替わり前の給紙トレイの横バーと切り替わり後の給紙トレイの横バーとを接続する。ATS文字71Oは、ジョブに使用される給紙トレイとして切り替わる給紙トレイを示すための文字である。具体的には、ATS文字71Oは、切り替わる給紙トレイの横バーの隣に表示される。例えば、給紙トレイ4がジョブ実行に使用される給紙トレイに選択され、給紙トレイ5には、給紙トレイ4に格納されている用紙(A4の上質紙)と同サイズの用紙(A4の普通紙)が格納されていたとする。また、給紙トレイ5は、ジョブに使用する給紙トレイとして給紙トレイ4の次に優先順位が高く設定されていたとする。この場合、ジョブの実行時に給紙トレイ4に格納されている用紙の残量がなくなると、ジョブの実行に使用する給紙トレイは、給紙トレイ4から給紙トレイ5に切り替えられることとなる。この場合、切り替え情報表示部71Nには、図7に示すように、線A及びATS文字71Oが表示される。
【0058】
また、ジョブスケジューリング表71Aは、ジョブの実行中に、所定の周期で更新される。例えば、ジョブの実行中に新たなジョブが発生した場合は、新たなジョブが追加されてジョブスケジューリング表71Aに表示される。
【0059】
次に、図8(A)を参照して、ATSの設定がされていない場合における横バーの表示の一例を説明する。図8(A)は、図7の横バー71Gを詳細に示した図に該当する。ATSの設定がされていない場合、横バーには、例えば、用紙の推定残量が十分であることを示す模様、用紙の推定残量が残りわずかであることを示す模様、用紙の推定残量がないことを示す模様が表示される。この場合、ATSの設定がされていないので、ATS文字は表示されない。
【0060】
次に、図8(B)を参照して、ATSの設定がされており、ATSの可能な場合における横バーの表示の一例を説明する。図8(B)は、図7の切り替え状態表示部71Nを詳細に示した図に該当する。この場合、給紙トレイ4の横バー71Hの用紙の推定残量ありを示す模様が用紙の推定残量残りわずか(用紙の推定残量小)を示す模様に変化する時点で、線Aが給紙トレイ4の横バー71Hから給紙トレイ5の横バー71Iに接続されて表示される。また、ATS文字71O(又は後述するATSボタンアイコン91A)が給紙トレイ5の横バー71Iの隣に表示される。また、給紙トレイ4の横バー71Hは、ATS後に用紙の推定残量分だけ伸ばされて表示される。さらに、給紙トレイ5の横バー71Iは、用紙の推定残量有りを示す模様が表示される。図8(B)を参照することにより、ユーザは、給紙トレイ4から給紙トレイ5へATSは可能であり、且つ、給紙トレイ4から給紙トレイ5への切り替わりタイミングを把握することができる。
【0061】
次に、図8(C)を参照して、ATS設定がされており、ATSの不可能な場合における横バーの表示の一例を説明する。例えば、給紙トレイ4から給紙トレイ5への切り替わり予定されており、給紙トレイ5には用紙の推定残量がないとする。この場合、線A及びATS文字71Oは表示されるが、給紙トレイ5の横バー71Hには、用紙の推定残量がないことを示す模様が表示される。図8(C)を参照することにより、ユーザは、給紙トレイ4から給紙トレイ5へのATSは不可能であることを把握することができる。
【0062】
次に、図9を参照して、操作表示部30に表示されるジョブスケジューリング画面91の一例を説明する。以下、ジョブスケジューリング画面71と同様な部分には同一の符合を付し、その詳細な説明を援用し、異なる部分を主として説明する。
【0063】
図9に示すジョブスケジュール表71Aは、ATSボタンアイコン91Aと、ATS設定部91Bと、を表示する。ATSボタンアイコン91Aは、ATS設定における各種設定を実行するための押下操作可能なボタンアイコンである。各種設定とは、優先順位を変更する設定やATSを無効にする設定のことをいう。ユーザによりATSボタンアイコン91Aが押下されると、制御部110の指示によりATS設定部91Bが表示される。ATS設定部91Bは、優先順位変更ボタン91C,91Dと、ATS無効ボタン91Eと、を表示する。優先順位変更ボタン91C,91Dは、設定された優先順位を変更するためのボタンである。例えば、ユーザにより優先順位設定ボタン91C又は91Dが押下されると、制御部110の指示により給紙トレイ4の優先順位が変更される。ATS無効ボタン91Eは、ATS設定を無効にするためのボタンである。例えば、ユーザによりATS無効ボタン91Eが押下されると、制御部110の指示により給紙トレイ4はATSが無効に設定される。
【0064】
次いで、画像形成装置1の動作を説明する。図10に画像形成装置1で実行される表示処理の流れを示す。
【0065】
画像形成装置1において、例えば、ユーザにより操作表示部30を介して表示処理の実行指示が押下されたこと等をトリガとして、不揮発メモリ120から読み出されて適宜RAM130に展開された表示プログラムと、CPUとの協働により表示処理が実行される。
【0066】
予め、ジョブの設定情報を含んだジョブ情報がPC2からLANIF14を介して受信されているものとする。また、操作表示部30を介して、表示画面31A及び表示画面41AにおいてATSが設定されているものとする。さらに、表示画面31A及び表示画面61Aにおいて給紙トレイの自動選択の有無が設定され、給紙トレイの優先順位が設定されているものとする。
【0067】
先ず、受信されたジョブ情報が参照され、ジョブ実行に必要な用紙枚数が算出される(ステップS11)。具体的には、ジョブ情報に含まれている部数当りの用紙の枚数情報、部数情報、両面又は片面に画像形成するか否かの情報等に基づいて、ジョブ実行に必要な用紙枚数が算出される。そして、選択トレイの用紙の推定残量が算出される(ステップS12)。選択トレイとは、例えば、トレイ優先順位設定部91Cで優先順位が1番高く設定された給紙トレイのことをいう。例えば、表示画面61Aの設定の場合、給紙トレイ1が選択トレイに該当する。また、用紙の推定残量は、給紙トレイに備えられている用紙の残量を検出するセンサ(図示省略)により検出された用紙の残量に基づいて算出される。例えば、センサにより用紙残量が1000枚であると検出され、本処理で対象としているジョブよりも前に実行が予定されているジョブにおいて選択トレイの用紙を300枚使用するジョブがある場合、1000−300=700枚が用紙の推定残量として算出される。このとき、本処理で対象としているジョブよりも前に実行が予定されているジョブがない場合は、1000枚が用紙の推定残量として算出される。
【0068】
そして、ステップS12で算出された用紙の推定残量からステップS11で算出された用紙枚数の引き算(用紙残量−用紙枚数)が算出される(ステップS13)。そして、用紙の推定残量がジョブ途中で残りわずかとなるか否かが判別される(ステップS14)。例えば、ステップS13で算出された値(用紙の推定残量−用紙枚数)と、用紙の推定残量が残りわずかとなるしきい枚数と、が参照されることにより本ステップの判別が行われる。例えば、ステップS13で算出された値が、しきい枚数よりも小さい値である場合、本ステップにおいて、用紙の推定残量がジョブ途中で残りわずかと判別される。
【0069】
ステップS14において、用紙の推定残量がジョブ途中で残りわずかとならないと判別された場合(ステップS14;NO)、選択トレイのバー表示が用紙の推定残量ありの模様で表示される(ステップS15)。ステップS15の実行後、表示処理は終了される。
【0070】
ステップS14において、用紙残量がジョブ途中で残りわずかとなると判別された場合(ステップS14;YES)、選択トレイのバー表示が、用紙の推定残量残りわずかの時点で、用紙の推定残量ありの模様から用紙の推定残量残りわずかの模様に変更される(ステップS16)。そして、優先順位の設定に従い、同サイズの給紙トレイがサーチされる(ステップS17)。具体的には、選択トレイに格納されている用紙のサイズと同サイズの用紙が格納されている給紙トレイがトレイ優先順位設定部91Cにより設定された優先順位の高い順から検索される。
【0071】
ステップS17の実行後、ステップS17でサーチされたトレイ(該当トレイ)がないか否かが判別される(ステップS18)。ステップS18において、該当トレイがないと判別された場合(ステップS18;YES)、該当用紙なし部に用紙の推定残量がないことを示す模様が表示される(ステップS19)。該当用紙なし部は、ジョブスケジュールの縦軸の項目における1つの項目であり、例えば、図7のジョブスケジューリング画面71における該当用紙なし部713に該当する。ステップS19の実行後、表示処理は終了される。
【0072】
ステップS18において、該当トレイがあると判別された場合(ステップS18;NO)、該当トレイが全て用紙なしか否かが判別される(ステップS20)。すなわち、サーチされた給紙トレイの全てにおいて用紙がないか否かが判別される。該当トレイが全て用紙なしと判別された場合(ステップS20;YES)、優先順位が高い給紙トレイに用紙の推定残量なしの模様+ATSが表示される(ステップS21)。例えば、給紙トレイ4が選択トレイとして選択され、給紙トレイ4の次に給紙トレイ5の優先順位が高い場合、給紙トレイ5の横バーを用紙の推定残量なしの模様で表示し、当該横バーの隣にATS文字71Oが表示される。具体的には、図8(C)に示すように、給紙トレイ5の横バーに用紙の推定残量なしの模様とATS文字71Oとが表示される。
【0073】
ステップS20において、該当トレイが全て用紙なしでないと判別された場合(ステップS20;NO)、切り替え先トレイの用紙の推定残量が算出される(ステップS22)。切り替え先トレイとは、ジョブに使用する給紙トレイとして切り替えられる給紙トレイのことをいう。例えば、給紙トレイ4が選択トレイとして選択され、給紙トレイ4に格納されている用紙のサイズと同サイズの用紙が給紙トレイ5に格納されており、さらに、給紙トレイ4の次に給紙トレイ5の優先順位が高いとする。この場合、優先順位の高い給紙トレイ5が切り替え先トレイとして決定され、給紙トレイ5の用紙残量が算出される。
【0074】
ステップS22の実行後、残り必要枚数が再算出される(ステップS23)。残り必要枚数とは、ジョブ実行に必要な残りの用紙枚数のことをいう。例えば、ステップS11において、必要用紙枚数が1000枚、選択トレイに500枚の用紙が格納されていた場合、残り必要枚数は1000−500=500枚となる。ステップS23の実行後、切り替え先トレイに用紙の推定残量ありの模様+ATSが表示される(ステップS24)。例えば、給紙トレイ5が切り替え先トレイである場合、給紙トレイ5の横バーを用紙の推定残量有りの模様で表示し、当該横バーの隣にATS文字71Oが表示される。具体的には、図8(B)に示すように、給紙トレイ5の横バーに用紙の推定残量有りの模様が表示され、当該横バーの隣にATS文字71Oが表示される。また、給紙トレイ4の横バーの表示模様が用紙の推定残量有りから用紙の推定残量残りわずかとなった時点で、線Aが給紙トレイ4の横バーから給紙トレイ5の横バーに接続される。さらに、給紙トレイ4の横バーが用紙の推定残量分伸ばされて表示される。ステップS24の実行後、ステップS13に移行される。
【0075】
以上、本実施の形態によれば、ユーザは、切り替わり情報(例えば、縦軸表示部71Bの給紙トレイ番号情報4〜給紙トレイ番号情報6、横軸表示部71Cのジョブの実行に使用される用紙枚数、横バー71H〜71J、線A、ATS文字71O)をジョブの実行前に参照することができるので、どのタイミングでどの給紙トレイの用紙がなくなり、どの給紙トレイに切り替わるのかについてジョブの実行前に知ることができる。これにより、例えば、給紙トレイ4〜給紙トレイ6のいずれかの給紙トレイの用紙の推定残量がない場合(例えば、図8(C)の場合)、用紙の推定残量のない給紙トレイに対してジョブの実行前に用紙を補給することができるので、適切なタイミングで用紙を給紙トレイに補給することが可能となる。
また、ユーザは、切り替わる給紙トレイ(給紙トレイ5、給紙トレイ6)をジョブの実行前に知ることができるので、ジョブの実行前に、給紙トレイ5、給紙トレイ6の表裏調整等の調整作業を行うことができる。
【0076】
また、ユーザは、用紙の推定残量レベルを示す横バー71E〜71Mを参照できるので、ジョブに使用する給紙トレイに格納された用紙の推定残量を把握することができる。
【0077】
また、ユーザは、例えば、横バー71Hと横バー71Iとを接続する線Aを参照することができるので、給紙トレイ4から給紙トレイ5への切り替えのタイミングを知ることができる。
【0078】
また、ユーザは、ジョブの実行に使用する給紙トレイの切り替えを無効にするか否かをATS無効ボタン91Eを介して指示することができる。これにより、例えば、未調整の給紙トレイを、ジョブに使用する給紙トレイに切り替えないように指示することが可能となる。したがって、装置の状況に応じた自由度の高い設定が可能となり、効率的な装置稼働を実現することができる。
【0079】
また、ユーザは、優先順位変更ボタン91C、91Dを介して優先順位を変更することができる。これにより、例えば、用紙残量がわずかな給紙トレイの優先順位を下げることが可能となる。したがって、装置の状況に応じた自由度の高い設定が可能となり、効率的な装置稼働を実現することができる。
【0080】
また、ユーザは、縦線71Dを参照することにより、ジョブの実行に使用される給紙トレイや用紙の推定残量をジョブ単位で知ることができる。
【0081】
また、ユーザは、給紙トレイに格納された現時点の用紙残量情報(例えば、残量表示部712)を参照することにより、給紙トレイの用紙残量を知ることができる。
【0082】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る画像形成装置1の一例であり、これに限定されるものではない。
【0083】
例えば、横軸表示部71Cは、ジョブの使用枚数を表示することとしたがこれに限定されるものではない。例えば、横軸表示部71Cに、ジョブ実行に要するジョブ実行時間を表示することとしてもよい。
【0084】
また、横バー71E〜71Mに用紙の推定残量ありを示す表示模様、用紙の推定残量少を示す表示模様、及び用紙の推定残量なしを示す表示模様の少なくとも3つを表示することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、3つ以上の表示模様を表示することとしてもよい。
【0085】
また、優先順位が一番高く設定されている給紙トレイを選択トレイとして選択することとしたがこれに限定されるものではない。例えば、ユーザがジョブに使用する給紙トレイを指定する設定を行っていた場合、ユーザにより指定された給紙トレイを選択トレイとして選択することとしてもよい。
【0086】
以下の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として不揮発メモリ120を使用した例を開示したが、この例に限定されない。
その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の過般型記録媒体を適用することが可能である。
また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0087】
その他、上記実施の形態における画像形成装置1の細部構成及び詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0088】
1 画像形成装置
1a 本体部
1b プリンタコントローラ
2 PC
3 ネットワーク
11 コントローラ制御部
13 画像メモリ
20 画像読取部
21 自動原稿送り部
22 読取部
22a CCD
30 操作表示部
31 LCD
32 タッチパネル
40 プリント部
41 積載部
41a 給紙トレイ
41b 給紙手段
42 用紙搬送部
42a レジストローラ
43 画像形成部
43a 転写装置
43b 定着装置
44 搬出部
50 後処理部
100 画像制御基板
110 制御部
120 不揮発メモリ
130 RAM
140 読取処理部
150 圧縮IC
160 DRAM制御IC
170 画像メモリ
171 圧縮メモリ
172 ページメモリ
180 伸長IC
190 書込処理部
200 画像読取制御部
300 操作表示制御部
400 プリント制御部
500 後処理制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のジョブに基づいて画像形成を行う画像形成部を備えた画像形成装置において、
前記複数のジョブを表示する表示部と、
前記表示部の表示画面の縦軸又は横軸のいずれか一方の軸に沿って配置された給紙トレイ情報、他方の軸に沿って配置されたジョブ実行時間又は使用する用紙枚数情報を表示させるように制御する制御部と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記表示部の表示画面の縦軸に給紙トレイ情報を配置し、横軸にジョブ実行時間又は使用する用紙枚数情報を配置するように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記表示部の表示画面の横軸がジョブ実行時間であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−256060(P2012−256060A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−165693(P2012−165693)
【出願日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【分割の表示】特願2008−206661(P2008−206661)の分割
【原出願日】平成20年8月11日(2008.8.11)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】