説明

画像形成装置

【課題】接地用の専用部材を別途設けることなく、原稿供給部を確実に接地することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】原稿の画像を読み取る原稿読取部3と、読み取った画像を記録紙Pに形成する画像形成部4と、原稿読取部3と画像形成部4を内部に収容している筐体1aと、筐体1aの上面の一辺S側を中心に回転し、上面を開放する開状態と上面を覆う閉状態とに移動可能であって、原稿読取部3に原稿を搬送して供給するADF2と、開状態において筐体1aから上方に突出し、閉状態においてADF2に押し下げられることでADF2の開閉状態を検出する検出部材71を有する開閉センサ7と、を備える画像形成装置1であって、検出部材71は導電材料で構成され、ADF2の開閉に伴い、検出部材71の先端部71aがADF2の板金部品21と接触することでADF2と筐体1aとを導通させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿読取部と画像形成部を内部に収容している筐体と、筐体の上面を開放する開状態と上面を覆う閉状態とに移動可能である原稿供給部と、原稿供給部の開閉状態を検出する開閉センサと、を備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機などの画像形成装置には、原稿の画像を読み取るための原稿読取装置が備えられている。この種の原稿読取装置は、原稿に向けて光を照射する光源、及び、原稿からの反射光を受光する受光部などからなる原稿読取部が、筐体内に収容されることにより構成されている。
【0003】
上記筐体の上面には、例えばガラス板が形成されており、当該ガラス板上に置かれた原稿に対して、筐体内の光源から光が照射され、原稿からの反射光が受光部により受光される。また、上記筐体には、ガラス板に対向する閉状態と、ガラス板に対向しない開状態との間で開閉可能な開閉カバーが取り付けられている。当該開閉カバーには、両端部にヒンジが固定され、それらの2つのヒンジが筐体に取り付けられることにより、当該ヒンジを中心に開閉カバーが回転可能となる。
【0004】
上記開閉カバーには、原稿読取部に原稿を供給するための原稿供給装置(ADF)が設けられる。原稿供給装置は、原稿を搬送するための各種のローラ、及びこれらのローラを回転させるためのモータ及びギアなどの駆動部品で構成されている。そのため、原稿読取部に原稿を供給する際、駆動部品及び原稿が互いに擦れ、原稿供給装置では静電気が発生しやすくなっている。静電気は、装置に悪影響を与え、例えば、読み込んだ画像が歪む、或いは装置が停止するといった不具合の原因となる。
【0005】
したがって、このような静電気に対する対策として、原稿供給装置が適切に接地されることが求められる。原稿供給装置を接地する方法としては、原稿供給装置を筐体にワイヤで接続する方法が公知である。また、下記特許文献1には、画像形成装置本体に出没自在の接地用導電部を設け、自動原稿搬送装置の導電部と接触させることにより自動原稿搬送装置の接地強化を図るようにした画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−158743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、ワイヤを用いる公知の方法、接地用導電部を設ける特許文献1の方法のいずれの場合にも、接地用の専用部材を別途設ける必要があり、コストの増加、及び組立工程の複雑化に繋がっていた。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、接地用の専用部材を別途設けることなく、原稿供給部を確実に接地することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため本発明に係る画像形成装置は、
原稿の画像を読み取る原稿読取部と、
読み取った画像を記録紙に形成する画像形成部と、
前記原稿読取部と前記画像形成部を内部に収容している筐体と、
前記筐体の上面の一辺側を中心に回転し、前記上面を開放する開状態と前記上面を覆う閉状態とに移動可能であって、前記原稿読取部に原稿を搬送して供給する原稿供給部と、
前記開状態において前記筐体から上方に突出し、前記閉状態において前記原稿供給部に押し下げられることで前記原稿供給部の開閉状態を検出する検出部材を有する開閉センサと、を備える画像形成装置であって、
前記検出部材は導電材料で構成され、前記原稿供給部の開閉に伴い、前記検出部材の先端部が前記原稿供給部の導電部と接触することで前記原稿供給部と前記筐体とを導通させることを特徴とする。
【0010】
本発明の画像形成装置は、原稿供給部の開閉状態を検出するための開閉センサを備えている。開閉センサは検出部材を有しており、この検出部材は、原稿供給部の開状態において筐体から上方に突出し、原稿供給部の閉状態において原稿供給部に押し下げられることで原稿供給部の開閉状態を検出することができる。本発明では、検出部材を導電材料で構成しているため、原稿供給部を開状態から閉状態へ移動させることで、検出部材の先端部が原稿供給部の導電部と接触し、原稿供給部と筐体とを導通させることができる。これにより、通常、筐体は接地されているため、原稿供給部で発生した静電気は、導電部、検出部材、筐体を介して大地へ逃げていき、原稿供給部を確実に接地することができる。さらに、原稿供給部の開閉状態を検出する開閉センサが、原稿供給部を接地する役割も兼ねており、本発明によれば、接地用の専用部材を別途設ける必要はない。
【0011】
本発明の画像形成装置において、前記開閉センサは前記筐体の一辺側に設けられ、前記原稿供給部は、前記閉状態で前記開閉センサに対向する位置に電子回路基板を内蔵することが好ましい。
【0012】
開閉センサを筐体の一辺側に設けることで、開閉センサの配線を簡素化することができる。また、開閉センサと原稿供給部の電子回路基板とを近くに配置することで、接地のための配線を短くできる。
【0013】
本発明の画像形成装置において、前記導電部は、原稿を搬送するための搬送用駆動ユニットが固定された板金部品であり、前記原稿供給部の本体カバーは、前記板金部品を露出させる開口部を備えることが好ましい。
【0014】
この構成によれば、検出部材が、原稿供給部の本体カバーに設けられた開口部を通して、搬送用駆動ユニットが固定された板金部品と接触するので、原稿供給部で発生する静電気を確実に筐体側に逃がすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】画像形成装置の内部構成を示す概略断面図である。
【図2】原稿供給部を開状態にした画像形成装置の斜視図である。
【図3】開閉センサ付近の斜視断面図である。
【図4】開閉センサ付近の縦断面図である。
【図5】検出部材とセンサ部の詳細な構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構成を示す概略断面図である。図2は、原稿供給部を開状態にした画像形成装置の斜視図である。
【0017】
本実施形態の画像形成装置1は、大きく分けて、筐体1aと、筐体1aの上方に配置されるADF2(原稿供給部に相当)とにより構成されている。筐体1aは、後述する原稿の画像を読み取る原稿読取部3と、読み取った画像を記録紙に形成する画像形成部4を内部に収容している。
【0018】
筐体1aは、外形が略直方体形状をしており、樹脂製の成形品、及び金属製の板金部品などで構成されている。
【0019】
ADF2は、原稿トレイ2aを備えており、当該原稿トレイ2a上に1枚の原稿を置き、又は、2枚以上の原稿を積層した状態で置くことができるようになっている。ADF2は、ピックアップローラ2b及び分離手段(分離ローラとリタードローラの対)2cにより、原稿トレイ2a上に置かれた原稿を1枚ずつ送り出す。送り出された原稿は、複数の搬送ローラ2d、2e、2fにより搬送路2gを搬送され、当該搬送路2gの途中に位置する読取ポイントAにおいて、静止したスキャナ3aにより画像が読み取られる。また、ADF2の内部には、上記の各種ローラを回転させるためのモータ及びギアのほか、電子回路基板が設けられている。ADF2の上面には原稿排出トレイ2iが形成されており、当該原稿排出トレイ2iの上方に原稿トレイ2aが設けられている。
【0020】
図1に示した画像形成装置1に設けられているADF2は、原稿の片面の画像のみを読み取ることができる片面読取タイプであり、片面の画像が読み取られた後の原稿は、排出ローラ2hにより原稿排出トレイ2i上に順次排出される。なお、ADF2は、図1のような片面読取タイプのほか、原稿の表裏を反転させて、原稿の両面を読み取らせることができる両面読取機構を備えた両面読取タイプであってもよい。このような両面読取タイプのADF2の構成は公知であるため、その詳細な説明は省略する。
【0021】
原稿読取部3には、いわゆるCCD方式が採用され、複数のCCD(Charge Coupled Devices)が、原稿の搬送方向に対して直交する水平方向(図1における紙面の前後方向)である主走査方向に並べて配置されている。原稿読取部3には、ADF2により搬送される原稿をスキャナ3aが静止した状態で読み取る静止読取領域3bと、ガラス板3d上に置かれた原稿をスキャナ3aが移動しながら読み取る移動読取領域3cとが備えられている。
【0022】
図1では、スキャナ3aが読取ポイントAの直下の静止読取領域3bに静止し、ADF2により1枚ずつ搬送される原稿の画像を読み取る状態が示されている。この静止読取領域3bで原稿を読み取る場合には、各CCDで原稿からの反射光を受光することにより主走査が行われるとともに、読取ポイントAを原稿が搬送されることにより副走査が行われる。一方、移動読取領域3cで原稿を読み取る場合には、各CCDで原稿からの反射光を受光することにより主走査が行われるとともに、スキャナ3aが主走査方向に直交する水平方向(副走査方向)に移動することにより副走査が行われる。
【0023】
画像形成部4は、感光体ドラム4a、帯電器4b、光書込みユニット4c、現像器4d、転写器4e及び定着器4fを備え、電子写真方式により記録紙Pに画像を形成する。感光体ドラム4aの表面には感光体が形成されており、画像形成時には、回転駆動される感光体ドラム4aの表面が帯電器4bにより一様に帯電される。光書込みユニット4cは、スキャナ3aで読み取った原稿の画像データなどに基づいて、LED(Light-Emitting Diode)又はレーザ光源から光を出力する。帯電器4bにより一様に帯電された感光体ドラム4aの表面には、光書込みユニット4cから出力される光で露光されることにより、静電潜像が形成される。
【0024】
静電潜像が形成された感光体ドラム4aの表面には、現像器4dから供給されるトナーが付着することによりトナー像が形成され、このトナー像が転写器4eを用いて記録紙Pに転写される。トナー像が転写された記録紙Pは、定着器4fにより加熱処理及び加圧処理が施された後、排出ローラ4gから排出トレイ4h上に排出される。
【0025】
給紙部5は、記録紙Pを収容するための記録紙カセット6を備えており、この記録紙カセット6内に設けられた支持板9上に、記録紙Pを積層した状態で収容することができるようになっている。支持板9は、その一端部に設けられた支軸9aを中心に回転可能となっており、支軸9a側とは反対側の端部が圧縮ばね9bによって上方へ付勢されることにより、最上部の記録紙Pが給紙ローラ8に対して押圧される。この状態で給紙ローラ8が回転駆動されることにより、記録紙カセット6内に収容されている記録紙Pが、搬送路12に1枚ずつ送り出される。
【0026】
搬送路12には、1つ又は複数の搬送ローラ13が設けられている。記録紙カセット6から1枚ずつ送り出される記録紙Pは、搬送ローラ13により搬送路12内を搬送され、画像形成部4へと送られる。そして、記録紙Pは感光体ドラム4aの直前で一旦停止され、感光体ドラム4aに形成されるトナー像を転写させるタイミングに合わせてレジストローラ14により送り出される。
【0027】
上記のような原稿読取部3、画像形成部4及び給紙部5は、筐体1a内に配置されており、当該筐体1aの上面に上記ガラス板3dが形成されている。筐体1aの上方には、ADF2が設けられている。
【0028】
筐体1aとADF2は、筐体1aの一辺Sに沿って設けられた複数のヒンジにより連結されている。ヒンジの一端部は、筐体1aの上面における前後方向(主走査方向)の後端部に取り付けられ、ヒンジの他端部は、ADF2の下面に取り付けられている。ADF2は、筐体1aの上面の一辺S側を中心に回転し、上面を開放する開状態と上面を覆う閉状態とに移動可能である。
【0029】
ADF2を使用する場合には、ADF2を図1に示すような閉状態とし、この状態で原稿トレイ2a上に置かれた原稿が1枚ずつ原稿読取部3に供給される。一方、ADF2を使用しない場合、すなわちガラス板3d上に原稿を置いて読み取らせる場合には、ADF2を図2に示すような開状態でガラス板3d上に原稿を置いた後、ADF2を閉じることにより、原稿がADF2の下面とガラス板3dとの間に挟まれた状態で読み取られる。
【0030】
画像形成装置1は、ADF2の開閉状態を検出するための開閉センサ7を備えている。開閉センサ7は、筐体1aの一辺S側に設けられている。また、開閉センサ7は、原稿読取部3に干渉しないように、副走査方向の一端部に設けられている。
【0031】
図3は開閉センサ7付近の斜視断面図、図4は開閉センサ7付近の縦断面図である。図3、図4のいずれもADF2は開状態である。開閉センサ7は、ADF2の開状態において筐体1aから上方に突出し、ADF2の閉状態においてADF2に押し下げられることでADF2の開閉状態を検出する検出部材71を有する。
【0032】
検出部材71は、断面が四角形の棒状であり、筐体1a内に固定された筒状フレーム72の内部を上下方向にスライドすることができる。検出部材71は、金属、導電性樹脂などの導電材料で構成されている。本実施形態の検出部材71は、金属材料で構成された板金部品となっている。検出部材71の金属材料としては、電気亜鉛めっき鋼板(SECC)、ステンレス鋼板などが例示される。検出部材71の先端部71aは、副走査方向から見て三角形となるように板金加工され、最先端は少し丸みを帯びている。ただし、検出部材71の先端部71aは、半球状などとしてもよい。
【0033】
検出部材71はコイルばね73により上方に押し上げられている。コイルばね73は、一端が筒状フレーム72に固定され、他端が検出部材71の下部に固定されている。コイルばね73は、導電性の金属製となっており、接地された筐体1aと導通している。検出部材71の下部には、棒状部分よりも少し大きいストッパ71dが設けられており、検出部材71の上方への移動は筒状フレーム72により規制され、ADF2の開状態において検出部材71の先端の一部が筐体1aの上面から突出する。一方、ADF2の閉状態においては、検出部材71は、ADF2の下面により押し下げられ、筐体1aに略全体が埋没する。
【0034】
図5は、検出部材71とセンサ部74の詳細な構成を示す図である。(a)〜(c)は、検出部材74がADF2の下面により押し下げられていくときの状態を示し、(d)は、検出部材71とセンサ部74の平面図である。
【0035】
検出部材71の下部にはセンサ部74が設けられており、検出部材71の上下位置を検出することができる。検出部材71には、第1プレート71aと第2プレート71bが一体となっており、これらプレート71a,71bも検出部材71と一体に上下動する。第1プレート71aの鉛直方向の長さは、第2プレート71bの鉛直方向の長さよりも短く設定されている。
【0036】
センサ部74は、第1プレート71a側に第1検出センサ75、第2プレート71b側に第2検出センサ76を備えている。第1検出センサ75は、発光部75aと受光部75bで構成され、第1プレート71aを挟むような位置関係にある。また、第2検出センサ76は、発光部76aと受光部76bで構成され、第2プレート71bを挟むような位置関係にある。
【0037】
プレート71a,71bが、発光部75a,76aと受光部75b,76bの間に位置している時は、光が遮断されている状態であるが、プレート71a,71bが下がると、受光部75b,76bに光が到達する。これにより、タイミングを検出することができる。
【0038】
第1検出センサ75は、ADF2が所定角度開いた状態か否かを検出する。すなわち、ADF2を大きく開いた状態から徐々に閉じていく時に、所定角度になったときに、第1検出センサ75から第1プレート71aが退避し、光を受光可能になる(図5(b)参照)。所定角度は、例えば、15°〜25°の範囲で適宜設定できる。
【0039】
第2検出センサ76は、ADF2が閉じる直前、または閉じた状態を検出する(図4(c)参照)。閉じる直前とは、例えば、ADF2と原稿読取部3のガラス板3dとの角度が5゜以下であり、閉じた状態とは0°である。すなわち、第2検出センサ76は、ADF2が閉じているか閉じているかを検出する機能を有する。
【0040】
なお、上記実施形態では、遮光状態から光通過状態へ移行することでタイミングの検出を行っているが、光通過状態から遮光状態へ移行することでタイミングの検出を行ってもよい。
【0041】
検出部材71の先端部71aは、ADF2の開閉に伴い、ADF2の導電部と接触する。本実施形態の導電部は、原稿を搬送するための搬送用駆動ユニットが固定された板金部品21である。搬送用駆動ユニットは、原稿を搬送するためのローラ、ギア、モータ、電子回路基板などを含み、ADF2に内蔵される。電子回路基板は、ADF2の閉状態で開閉センサ7に対向する位置に配置されるのが好ましい。板金部品21の材料は、電気亜鉛めっき鋼板(SECC)、ステンレス鋼板などが例示される。
【0042】
ADF2の本体カバー22は、通常、樹脂成形品となっている。そのため、検出部材71の先端部71aと板金部品21が直接接触することができるように、本体カバー22は、板金部品21を露出させる開口部22aを備える。開口部22aは、ADF2の閉状態で検出部材71に対向する位置に設けられている。
【0043】
ADF2の開閉に伴い、検出部材71の先端部71aとADF2の板金部品21とが接触することで、ADF2で発生した静電気は、板金部品21、検出部材71、コイルばね73、筐体1aを介して大地へ逃げていく。ADF2の開閉状態を検出する開閉センサ7が、ADF2を接地する役割も兼ねており、本発明によれば、接地用の専用部材を別途設ける必要はない。また、ADF2は閉状態で使用され、すなわち、ADF2は、閉状態で搬送用駆動ユニットを駆動させて原稿を搬送する。閉状態においては検出部材71の先端部71aとADF2の板金部品21が必ず接触するため、ADF2を確実に接地し、原稿を搬送する際に発生する静電気を確実に除去することができる。
【0044】
<別実施形態>
本実施形態では、ADF2で発生した静電気をコイルばね73を介して筐体1aへ逃がしているが、コイルばね73を介さずに検出部材71から直接筐体1aへと逃がすように構成してもよい。
【符号の説明】
【0045】
1 画像形成装置
1a 筐体
2 ADF
3 原稿読取部
3d ガラス板
4 画像形成部
7 開閉センサ
21 板金部品
22 本体カバー
22a 開口部
71 検出部材
71a 先端部
71d ストッパ
72 筒状フレーム
73 コイルばね
74 センサ部
P 記録紙
S 筐体の上面の一辺


【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿の画像を読み取る原稿読取部と、
読み取った画像を記録紙に形成する画像形成部と、
前記原稿読取部と前記画像形成部を内部に収容している筐体と、
前記筐体の上面の一辺側を中心に回転し、前記上面を開放する開状態と前記上面を覆う閉状態とに移動可能であって、前記原稿読取部に原稿を搬送して供給する原稿供給部と、
前記開状態において前記筐体から上方に突出し、前記閉状態において前記原稿供給部に押し下げられることで前記原稿供給部の開閉状態を検出する検出部材を有する開閉センサと、を備える画像形成装置であって、
前記検出部材は導電材料で構成され、前記原稿供給部の開閉に伴い、前記検出部材の先端部が前記原稿供給部の導電部と接触することで前記原稿供給部と前記筐体とを導通させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記開閉センサは前記筐体の一辺側に設けられ、
前記原稿供給部は、前記閉状態で前記開閉センサに対向する位置に電子回路基板を内蔵することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記導電部は、原稿を搬送するための搬送用駆動ユニットが固定された板金部品であり、
前記原稿供給部の本体カバーは、前記板金部品を露出させる開口部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−98607(P2012−98607A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−247529(P2010−247529)
【出願日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】