説明

画像編集方法及び装置

【課題】 文書検索を容易とするインターフェースを提供する。
【解決手段】 最初のページだけでなく、以降のページのサムネイル画像を表示可能とする手段を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像及び文書を扱う画像編集方法及び装置、詳しくは入力された文書に対し、予めサムネイルを作成及び登録し、サムネイル表示領域に一覧表示する画像編集方法及び装置に関する。また、画像の出力方法及び装置に対し、作成したサムネイルをアイコンとして表示するソフトウェア、携帯デバイスのビューア等の画像編集方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来この種の画像編集方法及び装置において、画像検索の容易化を図る手段として提案されているのは、特開平10−269053公報や特開2002−41019公報等で開示されている様に、1つの文書に対し、その文書の1ページ目を代表として1つのサムネイルを作成し、ビジュアルに画像一覧を表示することにより画像検索を行うサムネイル検索である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の技術では、複数ページに渡る文書においても最初のページのみが表示され、内容がわかり難くなるという問題点があった。また、サムネイルでは縮小表示が行われる為、テキストを含む文書に対しては、文字が小さくなるために、文書の内容がわかり難くなるという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1記載の画像編集方法は、文書を入力し、サムネイル作成及び表示を行う際、サムネイル表示領域に複数ページのサムネイルを表示することを特徴とするものである。
【0005】
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項2記載の画像編集方法は、前記請求項1記載の画像編集方法において、前記文書を入力し、サムネイル作成及び表示を行う際、前記文書の最初のページを前記サムネイル表示領域の矩形の縦もしくは横に最大表示になる様、縮小率を調整して、前期サムネイル表示領域の縦もしくは横に空白領域が生じない様に表示し、2ページ目以降も空白の領域に対し縮小率を調整して表示する事を特徴とするものである。
【0006】
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項3記載の画像編集方法は、前記請求項1記載の画像編集方法において、前記文書を入力し、サムネイル作成及び表示を行う際、前記文書の見出しを含む最初のページを前記サムネイル表示領域の矩形の縦もしくは横に最大表示になる様、縮小率を調整して、前期サムネイル表示領域の縦もしくは横に空白領域が生じない様に表示し、2ページ目以降も空白の領域に対し縮小率を調整して表示する事を特徴とするものである。
【0007】
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項4記載の画像編集方法は、前記請求項1記載の画像編集方法において、前記文書を入力し、サムネイル作成及び表示を行う際、前記文書のテキストのみのページの内最初のページを前記サムネイル表示領域の矩形の縦もしくは横に最大表示になる様、縮小率を調整して、前期サムネイル表示領域の縦もしくは横に空白領域が生じない様に表示し、2ページ目以降も空白の領域に対し縮小率を調整して表示する事を特徴とするものである。
【0008】
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項5記載の画像編集方法は、前記請求項1記載の画像編集方法において、前記文書を入力し、サムネイル作成及び表示を行う際、前記文書の画像もしくは図表を含むページの内最初のページを前記サムネイル表示領域の矩形の縦もしくは横に最大表示になる様、縮小率を調整して、前期サムネイル表示領域の縦もしくは横に空白領域が生じない様に表示し、2ページ目以降も空白の領域に対し縮小率を調整して表示する事を特徴とするものである。
【0009】
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項6記載の画像編集方法は、前記請求項1記載の画像編集方法において、前記文書を入力し、サムネイル作成及び表示を行う際、前記文書の画像ページの、ユーザ指定の任意のページを前記サムネイル表示領域の矩形の縦もしくは横に最大表示になる様、縮小率を調整して、前期サムネイル表示領域の縦もしくは横に空白領域が生じない様に表示し、2ページ目以降も空白の領域に対し縮小率を調整して表示する事を特徴とするものである。
【0010】
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項7記載の画像編集方法は、前記請求項2から請求項6いずれかに記載の画像編集方法において、文書を入力し、サムネイル作成及び表示を行う際、前記文書のページの属性より矩形の縦横の比率を求め、サムネイルを作成し、サムネイルに表示する1ページ目を1つのサムネイル表示領域に対し最大に表示し、該サムネイル表示領域の残りの空白に該サムネイルの2ページ目を最大表示し、2ページ目以降、該サムネイル表示領域に空白の領域がなくなるかあるいは該文書のページがなくなるかまで同様に各サムネイルの縮小率を求めて表示する事を特徴とするものである。
【0011】
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項8記載の画像編集方法は、前記請求項2から請求項6いずれか記載の画像編集方法において、文書を入力し、サムネイル作成及び表示を行う際、前記文書のページの属性より矩形の縦横の比率を求め、サムネイルを作成し、サムネイルに表示する1ページ目を1つのサムネイル表示領域に対し最大に表示し、該サムネイル表示領域の残りの空白の領域に該サムネイルの2ページ目を最大表示し、該サムネイル表示領域の残りの空白の領域に対し、2ページ目と同じ縮小率で表示が続けられる限り、該2ページ目と同じ縮小率で表示できれば表示し、2ページ目以降、該サムネイル表示領域に空白の領域がなくなるか或いは該文書のページがなくなるかまで同様に各サムネイルの縮小率を求めて表示する事を特徴とするものである。
【0012】
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項9記載の画像編集方法は、前記請求項2から請求項6いずれかに記載の画像編集方法において、サムネイル表示領域に表示するサムネイルのページ数を、ユーザが前記文書より任意のページ数を選択して指定できることを特徴とするものである。
【0013】
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項10記載の画像編集装置は、前記請求項9に記載の画像編集方法において、文書を入力し、前記文書の文書属性より矩形の縦横の比率を求め、サムネイルを作成し、サムネイルに表示する1ページ目を1つのサムネイル表示領域に対し最大に表示し、該サムネイル表示領域の残りの空白に該サムネイルの2ページ目を最大表示し、以降、該サムネイル表示領域の残りの空白の領域に対して最大表示となる縮小率でページを表示し、2ページ目以降、該サムネイル表示領域に空白の領域がなくなるか或いはユーザの指定したページに達するまで同様にサムネイルの縮小率を求めて表示する事を特徴とする画像編集方法。
【0014】
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項11記載の画像編集装置は、前記請求項9に記載の画像編集方法において、文書を入力し、前記文書のページ属性より矩形の縦横の比率を求め、サムネイルを作成し、サムネイルに表示する1ページ目を1つのサムネイル表示領域に対し最大に表示し、該サムネイル表示領域の残りの空白に該サムネイルの2ページ目を最大表示し、該サムネイル表示領域の残りの空白領域に対し、2ページ目と同じ縮小率で表示が続けられる限り、該サムネイル表示領域に空白がなくなるか或いはユーザの指定したページ数に達するまで同様にサムネイルの縮小率を求めて表示する事を特徴とする画像編集方法。
【0015】
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項12記載の画像編集装置は、文書を入力し、サムネイル作成及び表示を行う際、サムネイル表示領域に複数ページのサムネイルを表示することを特徴とするものである。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項13記載の記録媒体は、文書を入力し、サムネイル作成及ステップ及び表示ステップをプログラムコードが実行する際、サムネイル表示領域に複数ページのサムネイルを表示するステップのコードを有することを特徴とすることを特徴とするものである。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項14記載の画像編集方法は、前記請求項1から11の内いずれかに記載の画像編集方法において、サムネイル作成を行う際、前記文書のページの属性より、前記文書の代表ページの矩形の縦横の比率を求め、前記サムネイルをアイコン表示領域の端に寄せて、前記サムネイルをアイコンとして使用し、画像表示領域上に表示する特徴とするものである。
【0018】
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項15記載の画像編集装置は、文書を入力し、サムネイル作成及び表示を行う際、1つのアイコン表示領域に複数のサムネイルを表示することを特徴とするものである。
【0019】
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項16記載の記録媒体は、文書を入力し、サムネイル作成及ステップ及び表示ステップをプログラムコードが実行する際、プログラムコードが少なくとも、1つのアイコン表示領域に複数のサムネイルを表示するステップを含むコードを有することを特徴とするものである。
【0020】
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項17記載の画像編集方法は、文書を入力し、サムネイル作成及び表示を行う際、前記文書に対しレイアウト解析を実施し、前記文書のタイトルを含む領域を判別し、抽出した後、タイトル領域のサムネイルを作成し、抽出したタイトル領域のサムネイルの縮小率と前記文書のサムネイルの縮小率を異なる縮小率とし、前記2つのサムネイルを合成して表示する事を特徴とするものである。
【0021】
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項18記載の画像編集方法は、前記請求項17に記載の画像編集方法において、前記サムネイルの合成時に、抽出したタイトルのサムネイルの表示位置を、前記文書のサムネイルに重ね合わせて表示する事を特徴とするものである。
【0022】
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項19記載の画像編集方法は、前記請求項17に記載の画像編集方法において、前記サムネイルの合成時に、抽出したタイトルのサムネイルの表示位置を、前記文書のサムネイルの吹き出しとして、文書のサムネイルと重ねることなく表示する事を特徴とするものである。
【0023】
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項20記載の画像編集装置は、文書を入力し、サムネイル作成及び表示を行う際、前記文書に対しレイアウト解析を実施し、前記文書のタイトルを含む領域を判別し、抽出した後、タイトル領域のサムネイルを作成し、抽出したタイトル領域のサムネイルの縮小率と前記文書のサムネイルの縮小率を異なる縮小率とし、前記2つのサムネイルを合成して表示する事を特徴とするものである。
【0024】
また、上記課題を解決するために、本発明の請求項21記載の記録媒体は、文書を入力し、サムネイル作成及び表示を行う際、前記文書に対しレイアウト解析を実施するプログラムコードと、前記文書のタイトル領域を判別して抽出するプログラムコードとを有する記録媒体であって、前記プログラムコードは少なくとも、抽出したタイトルのサムネイルと前記文書のサムネイルを合成して表示するステップのコードを有する事を特徴とするものである。
【発明の効果】
【0025】
本発明は上述した従来技術の有する問題点を解消するためになされたもので、その目的とするところは、サムネイルの元の文書が1ページの情報か複数ページの情報か判り易くなる画像編集方法及び装置を提供することにある。また、入力文書のタイトルを拡大表示することにより、文書検索が容易に行える画像編集方法及び装置を提供することにある。
【0026】
入力した文書からサムネイルに複数ページを表示できる様、サムネイル表示領域の大きさに合わせてサムネイルの大きさを決定し、サムネイルの配置を空白が少ない様に配置することにより、元文書の1ページ目のみサムネイルとして表示するよりもサムネイルに含まれる情報が多いため、文書全体を縮小したサムネイルの検索の場合に生じる、文書の内容がわかり難くなるという問題点を解消することができ、文書の検索が容易に行える等の効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の各実施の形態を図面に基づき説明する。
【0028】
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態を図1〜図2及び図5に基づき説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る画像編集装置の全体構成を示すブロック図である。
【0029】
図5は、本発明の実施の形態に係るサムネイルの表示の例である。
【0030】
図1において、1は文書及びサムネイルを格納している記憶装置、2はサムネイルを作成するページを指示するページ指示装置、3はサムネイルを作成するページを指示する際にページ指示装置に対しページを指定する入力に用いる入力デバイス、4はページ指示装置の指示に基づきサムネイルを作成するサムネイル作成装置、5は記憶装置からサムネイルを読み込み、サムネイルを出力するサムネイル表示部、6はサムネイル表示部からの出力を受け取り、サムネイルを表示するサムネイル出力デバイスである。
【0031】
記憶装置1は、入力された文書を格納する文書記憶部11、作成するサムネイルに対応する入力文書のページ情報及び該ページの縮小率と縮小済みフラグを格納するサムネイルページ情報保持部12、合成されたサムネイルを格納するサムネイル記憶部18から構成される。
【0032】
ページ指示装置2は、サムネイルを作成するページを指定に基づき決定する、もしくはサムネイルを作成するページを自動的に決定するサムネイルページ決定部13、サムネイルページ決定部に、サムネイルを作成するページを指示するサムネイルページ指示部14から構成される。
【0033】
サムネイル作成装置4は、サムネイルを作成するページの形状を解析するページ情報解析部15、ページのサムネイルを作成する圧縮部16、圧縮部16により生成されたサムネイルを合成し、目的のサムネイルを作成するサムネイル合成部17から構成される。
【0034】
図2は、本実施の形態に係る画像編集装置の動作を示すフローチャートであり、同図により動作概要を説明する。
【0035】
まず、入力された文書を文書記憶部11よりサムネイル作成の為に読み込む(ステップS101)。
【0036】
ここで、入力デバイス3を通じてユーザから指定が無い限り、サムネイルにするページを指定しないものとする。文書に対し、サムネイルにするページをユーザから指定されるならば(ステップS102)、入力デバイス3よりサムネイルページ指示部14でサムネイルページ指示を受け取る(ステップS103)。指示の内容は、サムネイルにするページの指定である。文書に対し、サムネイルにするページを指定しないならば(ステップS102)、そのまま次のステップに進む。
【0037】
ここで、サムネイルページ決定部13にてサムネイルにするページを決定する。サムネイルは入力文書の1ページ目からサムネイル表示領域に表示できる限りとする。サムネイルに指定するページの情報はサムネイルページ情報保持部12に格納する(ステップS104)。
【0038】
ページ情報解析部15において、文書のページ属性より、サムネイルにするページの矩形の縦横の比率を求める。サムネイル表示領域の大きさ及びサムネイルにするページの数より、サムネイル作成時の、サムネイルの元の文書に対する縮小率を、サムネイル表示領域の空白領域が最小になるように求める。サムネイルにするページの指示がステップS102で行われなければ、サムネイルは1ページ目をサムネイル表示領域に対し最大で求め、残りの空白領域に2ページ目を最大で求め、以下、残りの表示領域に対し最大となる様、求めて行き、空白領域が表示できなくなるまで繰り返す。(ステップS105)。
【0039】
前記入力文書のサムネイルに指定するページ情報をサムネイルページ情報保持部12から取り出し、前記入力文書の該当ページを、圧縮部18にて、ステップS105で求めた縮小率に基づき圧縮、縮小する(ステップS106)。
【0040】
ステップS106で作成したサムネイルを、その後の合成用に一時保存する。サムネイルページ情報保持部12にページのサムネイル作成済みフラグを格納する(ステップS107)。
【0041】
サムネイルページ情報保持部12の作成済みフラグの情報より、サムネイルにするページのサムネイル作成が全て終了したならば(ステップS108)、次のステップに進む。サムネイルページ情報保持部12の作成済みフラグの情報より、サムネイルにするページのサムネイル作成が完了していないならば(ステップS108)、ステップS105に戻り、サムネイル作成を繰り返す。
【0042】
サムネイルにするページのサムネイル作成が全て終了したならば、サムネイルを、サムネイル表示領域にサムネイルを表示するにあたり、図5の様に、1ページ目のサムネイルをサムネイル表示領域の端に寄せ、2ページ目のサムネイルはサムネイル情報保持部12の情報に基づきサムネイル表示領域もしくはサムネイルの端に寄せ、以下同様にして、サムネイル表示領域の空白領域が最小になるようサムネイル合成部17にて合成し、サムネイル記憶部18にサムネイルを保存する(ステップS109)。
【0043】
本実施の形態においては、入力文書の複数ページに対応するサムネイルが生成できるという効果を奏する。
【0044】
なお、本実施の形態ではステップS104にて、サムネイルページ決定部13において、サムネイルにするページを1ページ目からとしたが、入力文書のうち見出しを含むページの1ページ目からとしてもよい。
【0045】
また、本実施の形態ではステップS104にて、サムネイルページ決定部13において、サムネイルにするページを1ページ目からとしたが、入力文書のうちテキストのみのページの1ページ目からとしてもよい。
【0046】
また、本実施の形態ではステップS104にて、サムネイルページ決定部13において、サムネイルにするページを1ページ目からとしたが、入力文書のうち画像または図表を含むページの1ページ目からとしてもよい。
【0047】
また、本実施の形態ではステップS104にて、サムネイルページ決定部13において、サムネイルにするページを1ページ目からとしたが、入力文書のうちユーザ指定の任意のページの1ページ目からとしてもよい。
【0048】
また、本実施の形態ではステップS105にて、サムネイルは1ページ目をサムネイル表示領域に対し最大で求め、残りの空白領域に2ページ目を最大で求め、以下、残りの表示領域に対し最大となる様、求めて行き、空白領域が表示できなくなるまで繰り返す、としたが、サムネイルの1ページ目をサムネイル表示領域に対し最大で求め、残りの空白領域に2ページ目を最大で求め、2ページ目のサムネイルと同じ縮小率で3ページ目を求め、2ページ目以降表示できなくなるまで繰り返すとしてもよい。
【0049】
また、本実施の形態ではステップS105にて、サムネイルは1ページ目をサムネイル表示領域に対し最大で求め、残りの空白領域に2ページ目を最大で求め、以下、残りの表示領域に対し最大となる様、求めて行き、空白領域が表示できなくなるまで繰り返す、としたが、サムネイルの1ページ目をサムネイル表示領域に対し最大で求め、残りの空白領域に2ページ目を最大で求め、残りの空白領域に3ページ目を最大で求め、2ページ目以降、ユーザが指定するページ数まで繰り返すとしてもよい。
【0050】
また、本実施の形態ではステップS105にて、サムネイルは1ページ目をサムネイル表示領域に対し最大で求め、残りの空白領域に2ページ目を最大で求め、以下、残りの表示領域に対し最大となる様、求めて行き、空白領域が表示できなくなるまで繰り返す、としたが、サムネイルの1ページ目をサムネイル表示領域に対し最大で求め、残りの空白領域に2ページ目を最大で求め、2ページ目のサムネイルと同じ縮小率で3ページ目を求め、2ページ目以降、ユーザが指定するページ数まで繰り返すとしてもよい。
【0051】
(第2の実施の形態)
まず、第2の実施の形態を図3〜図4及び図6に基づき説明する。
【0052】
図3は、本発明の実施の形態に係る画像編集装置の全体構成を示すブロック図である。
【0053】
図3において、51は文書及びサムネイルを格納している記憶装置、52はサムネイルを作成するサムネイル作成装置、53は記憶装置からサムネイルを読み込み、サムネイルを出力するサムネイル表示部、54はサムネイル表示部からの出力を受け取り、サムネイルを表示するサムネイル出力デバイスである。
【0054】
記憶装置51は、入力された文書を格納する文書記憶部61、作成するサムネイルのタイトルの領域情報を格納するタイトル情報保持部63、合成されたサムネイルを格納するサムネイル記憶部67から構成される。
【0055】
サムネイル作成装置52は、サムネイルを作成するページのレイアウトを解析しタイトル領域を判別するレイアウト解析部62、タイトルを含む矩形を抽出するタイトル抽出部64、ページのサムネイル及びタイトルのサムネイルを作成する圧縮部65、圧縮部65により生成されたサムネイルを合成し、目的のサムネイルを作成するサムネイル合成部66から構成される。
【0056】
図6は本発明の実施の形態に係るサムネイルの表示の例である。
【0057】
図4は、本実施の形態に係る画像編集装置の動作を示すフローチャートであり、同図により動作概要を説明する。
【0058】
まず、入力された文書を文書記憶部61よりサムネイル作成の為に読み込む(ステップS121)。
【0059】
レイアウト解析部62にて、前記文書に対しレイアウト解析を行うことで、前記文書のタイトルを判別する。レイアウト解析の手法は特開平9−274619公報に開示されている方法等を用いることができる。タイトルを含む領域の情報はタイトル情報保持部63に保存される(ステップS122)。
【0060】
タイトル情報保持部63より、タイトル領域の情報を得て、タイトル抽出部64にて、タイトルを含む領域を矩形として切り出す(ステップS123)。
【0061】
圧縮部65にて、前記入力文書、またはタイトル領域を圧縮、縮小する。タイトルがサムネイル表示領域にて最大に表示され、また、サムネイル表示領域の残りの空白領域にて前記入力文書のサムネイルが最大に表示されるよう縮小する(ステップS124)。
【0062】
ステップS124で作成した前記入力文書、及び前記タイトル領域のサムネイルを、その後の合成用に一時保存する。(ステップS125)。
【0063】
ステップS125で一時保存された前記文書のサムネイルとタイトル領域のサムネイルを合成する。
【0064】
図6にて示す様に、タイトル領域のサムネイルをサムネイル表示領域の端に寄せ、入力文書のサムネイルはサムネイル表示領域とタイトル領域のサムネイルの端に寄せ、サムネイル表示領域の空白領域が最小になるよう合成し、サムネイル記憶部67にサムネイルを保存する(ステップS127)。
【0065】
本実施の形態においては、タイトル領域を拡大したサムネイルが生成できるという効果を奏する。
【0066】
また、本実施の形態では、タイトル領域の切り出し時にレイアウト解析を行うが、文書がタグを持ち、かつタイトルを識別できるタグを持っていた場合、レイアウト解析結果より前記タグを含む領域をイメージとして抽出し、サムネイルに埋め込む形態でもよい。
【0067】
更に、本実施の形態では、文書がタイトルを持つ場合のみタイトル領域を元文書より切り出しているが、文書がタイトルに該当する箇所を持たぬ場合、前記文書の先頭をタイトルとし、前記文書の先頭を含む矩形をサムネイル表示領域に表示する形態でもよい。
【0068】
更に、本実施の形態では、文書がタイトルを持つ場合のみタイトル領域を元文書より切り出しているが、文書がタイトルに該当する箇所を持たぬ場合、前記文書の先頭をタイトルとし、前記文書の先頭を含む矩形を元文書のサムネイル上に重ねて表示する形態でもよい。
【0069】
更に、本実施の形態では、ステップS124にてタイトルがサムネイル表示領域にて最大に表示され、また、サムネイル表示領域の残りの空白領域にて前記入力文書のサムネイルが最大に表示されるよう縮小するが、ステップS126にてタイトルのサムネイルを前記入力文書のサムネイル上に重ねて合成するものとし、前記入力文書のサムネイルがサムネイル表示領域に対し最大に表示される様にしてもよい。
【0070】
上記実施例においては、各部を同一の計算機上で構成する場合について説明したが,これに限定されるものではなく,複数の計算機上で実現してもよい。
【0071】
なお、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0072】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0073】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0074】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0075】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像編集装置の全体構成を示す図である。
【図2】同画像編集装置における動作のフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る画像編集装置の全体構成を示す図である。
【図4】同画像編集装置におけるフローチャートである。
【図5】同画像編集装置における実施例1のサムネイルの表示例である。
【図6】同画像編集装置における実施例2のサムネイルの表示例である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書を入力し、サムネイルを作成する画像編集方法であって、サムネイル表示領域に複数ページのサムネイルを表示することを特徴とする画像編集方法。
【請求項2】
請求項1記載の画像編集方法において、前記文書の最初のページを前記サムネイル表示領域の矩形の縦もしくは横に最大表示になる様、縮小率を調整して表示し、2ページ目以降も空白の領域に対し縮小率を調整して表示する事を特徴とする画像編集方法。
【請求項3】
請求項1記載の画像編集方法において、前記文書の見出しを含む最初のページを前記サムネイル表示領域の矩形の縦もしくは横に最大表示になる様、縮小率を調整して表示し、見出しを含むページの2ページ目以降も空白の領域に対し縮小率を調整して表示する事を特徴とする画像編集方法。
【請求項4】
請求項1記載の画像編集方法において、前記文書のテキストのみのページの内最初のページを前記サムネイル表示領域の矩形の縦もしくは横に最大表示になる様、縮小率を調整して表示し、テキストのみのページの2ページ目以降も空白の領域に対し縮小率を調整して表示する事を特徴とする画像編集方法。
【請求項5】
請求項1記載の画像編集方法において、前記文書の画像もしくは図表を含むページの内最初のページを前記サムネイル表示領域の矩形の縦もしくは横に最大表示になる様、縮小率を調整して表示し、画像もしくは図表を含むページの2ページ目以降も空白の領域に対し縮小率を調整して表示する事を特徴とする画像編集方法。
【請求項6】
請求項1記載の画像編集方法において、前記文書の内、ユーザ指定の任意のページを前記サムネイル表示領域の矩形の縦もしくは横に最大表示になる様、縮小率を調整して表示し、ユーザ指定の2ページ目以降も空白の領域に対し縮小率を調整して表示する事を特徴とする画像編集方法。
【請求項7】
請求項2から請求項6いずれかに記載の画像編集方法において、文書を入力し、前記文書の文書属性より矩形の縦横の比率を求め、サムネイルを作成し、サムネイルに表示する1ページ目を1つのサムネイル表示領域に対し最大に表示し、該サムネイル表示領域の残りの空白に該サムネイルの2ページ目を最大表示し、以降、該サムネイル表示領域の残りの空白領域に対して最大表示となる縮小率でページを表示し、2ページ目以降、該サムネイル表示領域に空白がなくなるか或いは該文書のページがなくなるかまで同様に各サムネイルの縮小率を求めて表示する事を特徴とする画像編集方法。
【請求項8】
請求項2から請求項6いずれかに記載の画像編集方法において、文書を入力し、前記文書のページ属性より矩形の縦横の比率を求め、サムネイルを作成し、サムネイルに表示する1ページ目を1つのサムネイル表示領域に対し最大に表示し、該サムネイル表示領域の残りの空白に該サムネイルの2ページ目を最大表示し、該サムネイル表示領域の残りの空白領域に対し、2ページ目と同じ縮小率で表示が続けられる限り、該サムネイル表示領域に空白がなくなるか或いは該文書のページがなくなるかまで同様に各サムネイルの縮小率を求めて表示する事を特徴とする画像編集方法。
【請求項9】
請求項2から請求項6いずれかに記載の画像編集方法において、サムネイル表示領域に表示するサムネイルのページ数を前記文書のページ数よりユーザが任意に選べることを特徴とする画像編集方法。
【請求項10】
請求項9に記載の画像編集方法において、文書を入力し、前記文書の文書属性より矩形の縦横の比率を求め、サムネイルを作成し、サムネイルに表示する1ページ目を1つのサムネイル表示領域に対し最大に表示し、該サムネイル表示領域の残りの空白に該サムネイルの2ページ目を最大表示し、以降、該サムネイル表示領域の残りの空白領域に対して最大表示となる縮小率でページを表示し、2ページ目以降、該サムネイル表示領域に空白がなくなるか或いはユーザの指定したページ数に達するまで同様にサムネイルの縮小率を求めて表示する事を特徴とする画像編集方法。
【請求項11】
請求項9に記載の画像編集方法において、文書を入力し、前記文書のページ属性より矩形の縦横の比率を求め、サムネイルを作成し、サムネイルに表示する1ページ目を1つのサムネイル表示領域に対し最大に表示し、該サムネイル表示領域の残りの空白に該サムネイルの2ページ目を最大表示し、該サムネイル表示領域の残りの空白領域に対し、2ページ目と同じ縮小率で表示が続けられる限り、該サムネイル表示領域に空白がなくなるか或いはユーザの指定したページ数に達するまで同様にサムネイルの縮小率を求めて表示する事を特徴とする画像編集方法。
【請求項12】
文書を入力し、サムネイルを作成する画像編集装置であって、サムネイル表示領域に複数ページのサムネイルを表示することを特徴とする画像編集装置。
【請求項13】
文書を入力し、サムネイルを作成するためのプログラムコードが記録された記憶媒体であって、前記プログラムコードは少なくとも、サムネイル表示領域に複数ページのサムネイルを表示するステップのコードを有することを特徴とする記録媒体。
【請求項14】
請求項1から請求項11記載の内いずれかの画像編集方法であって、サムネイル表示領域に複数ページのサムネイルを表示し、サムネイルを画面表示領域上にアイコンとして表示する事を特徴とする画像編集方法。
【請求項15】
サムネイル表示領域に複数ページのサムネイルを表示し、サムネイルを画面表示領域上にアイコンとして表示する事を特徴とする画像編集装置。
【請求項16】
サムネイル表示領域に複数ページのサムネイルを表示するためのプログラムコードが記録された記録媒体であって、前記プログラムコードは少なくとも、前記サムネイルを画面表示領域上にアイコンとして表示するステップのコードとを有する事を特徴とする記録媒体。
【請求項17】
文書を入力し、前記文書のレイアウト解析により前記文書のタイトルを抽出する画像編集方法であって、抽出したタイトルのサムネイルの縮小率と前記文書のサムネイルの縮小率を異なる縮小率とし、前記2つのサムネイルを合成して表示する事を特徴とする画像編集方法。
【請求項18】
請求項17に記載の画像編集方法であって、抽出したタイトルのサムネイルを前記文書のサムネイルに重ねて表示する事を特徴とする画像編集方法。
【請求項19】
請求項17に記載の画像編集方法であって、抽出したタイトルのサムネイルを前記文書のサムネイルの吹き出しとして表示する事を特徴とする画像編集方法。
【請求項20】
文書を入力し、前記文書のレイアウト解析により前記文書のタイトルを抽出する画像編集装置であって、抽出したタイトルのサムネイルの縮小率と前記文書のサムネイルの縮小率を異なる縮小率とし、前記2つのサムネイルを合成して表示する事を特徴とする画像編集装置。
【請求項21】
文書を入力し、前記文書のレイアウト解析を行うプログラムコードと、前記文書のタイトルを抽出するプログラムコードとを有する記録媒体であって、前記プログラムコードは少なくとも、抽出したタイトルのサムネイルと前記文書のサムネイルを合成して表示するステップのコードを有する事を特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−79424(P2006−79424A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−263859(P2004−263859)
【出願日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】