説明

画像表示システム

【課題】効率的に読影でき、かつ注目箇所の見落としを抑制する。
【解決手段】各々異なる撮影位置から被写体を撮影手段としての放射線照射部24により放射線を照射して撮影することにより所定数の画像を取得する放射線検出器42によって取得された所定数の画像の各々から、所定の注目箇所を表す注目領域を検出し(100)、所定数の画像から、検出された注目領域によって表わされた全ての注目箇所を有する、画像の組み合わせのうち、画像の枚数が最も少ない組み合わせの画像を表示手段80に表示させるための画像として選択する(104)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医療診断を目的とした放射線撮影を行なう放射線画像撮影装置(撮像装置)が知られている。この種の放射線画像撮影装置として、例えば、乳がんの早期発見などを目的として被験者の乳房を複数の角度から撮影するトモシンセシス撮影を行う技術が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、及び特許文献3参照)。
【0003】
この複数の角度から画像取得するトモシンセシス撮影により取得された乳房のスライス画像は高濃度(乳腺が多い)な乳房(いわゆるDense乳房)に対して特に有効であるとされている。この理由として、1つの角度から撮影された場合には、乳腺は透過率が低く、例えば腫瘤などが乳腺の存在によって隠れてしまい画像に反映されずに誤診につながるおそれがあるが、複数の角度から撮影することによりこの腫瘤が画像に反映されやすくなることが挙げられる。
【0004】
また、従来、乳房全体を一度に把握することができる立体視システムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−067933号公報
【特許文献2】特開2007−325796号公報
【特許文献3】特開2007−050264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、スライス画像の表示では断片的な情報の提示であり、乳房の立体像については、各スライス画像を結合させたものを考えなければならなく、腫瘤などを見落としてしまう可能性などがある。また、複数のスライス画像を全て確認する必要があり、読影時間が従来に比べて長くなってしまう可能性がある。
【0007】
また、立体視システムでは、乳房全体を一度に把握する手段としては有効であるが、この乳房全体を表す情報量は4〜10度程度の限られた視野角度における2枚の画像からの情報に基づいて得られるものであり、トモシンセシス撮影により取得される多数の画像から得られる情報量と比較すると充分でなく、特にDense乳房に対しては腫瘤などを発見するためには充分ではない。
【0008】
なお、トモシンセシス撮影により得られた各スライス画像の読影時間を短縮するための手段としてCAD(computer aided detection)によって関心領域を検出する技術があるが、やはり判定を下す上で、乳房の立体像を考えなければならず、やはり読影に時間がかかってしまう。なお、関心領域としては、例えば、画像上での注目箇所を表す注目領域のことを指す。また、この注目箇所として石灰化された箇所が挙げられる。
【0009】
本発明は上記事実を鑑みて成されたものであり、効率的に読影でき、かつ注目箇所の見落としを抑制することができる画像表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明の画像表示システムは、各々異なる撮影位置から被写体を撮影手段により撮影することにより所定数の画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段で取得された前記所定数の画像の各々から、所定の注目箇所を表す注目領域を検出する検出手段と、前記所定数の画像から、前記検出手段により検出された注目領域によって表わされた全ての注目箇所を有する、前記画像の組み合わせのうち、画像の枚数が最も少ない組み合わせの画像を表示手段に表示させるための画像として選択する選択手段と、を備えている。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、選択手段により、所定数の画像から、検出された注目領域によって表わされた全ての注目箇所を有する、画像の組み合わせのうち、画像の枚数が最も少ない組み合わせの画像が表示手段に表示させるための画像として選択される。従って、本発明によれば、最も少ない枚数の画像で全ての注目箇所が表示されるので、効率的に読影でき、かつ注目箇所の見落としが抑制される。
【0012】
また、本発明は、請求項2記載の発明のように、前記所定数の画像の各々の前記撮影手段の撮影位置及び各画像上での前記検出された注目領域の位置に基づいて、各画像間で、同一の注目箇所を表す注目領域の対応付けを行う対応付け手段を更に備え、前記選択手段は、前記対応付け手段による前記同一の注目箇所を表す注目領域の対応付けに基づいて、前記所定数の画像から、前記検出手段により検出された注目領域によって表わされた全ての注目箇所を有する、前記画像の組み合わせのうち、画像の枚数が最も少ない組み合わせの画像を表示手段に表示させるための画像として選択するようにしてもよい。
【0013】
また、上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明の画像表示システムは、各々異なる撮影位置から被写体を撮影手段により撮影することにより所定数の画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段で取得された前記所定数の画像の各々から、所定の注目箇所を表す注目領域を検出する検出手段と、前記撮影手段により撮影された前記所定数の画像から2枚の画像を1つの組とした画像ペアを複数組定めた場合に、前記所定数の画像から、前記検出手段により検出された注目領域によって表わされた全ての注目箇所を有する、前記画像ペアの組み合わせのうち、画像ペアの数が最も少ない組み合わせの画像ペアの画像を表示手段に表示させるための画像として選択する選択手段と、を備えている。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、選択手段により、所定数の画像から2枚の画像を1つの組とした画像ペアを複数組定めた場合に、所定数の画像から、検出された注目領域によって表わされた全ての注目箇所を有する、画像ペアの組み合わせのうち、画像ペアの数が最も少ない組み合わせの画像ペアの画像が表示手段に表示させるための画像として選択される。従って、本発明によれば、最も少ない枚数の画像で全ての注目箇所が表示されるので、効率的に読影でき、かつ注目箇所の見落としが抑制される。
【0015】
また、本発明は、請求項4記載の発明のように、前記所定数の画像の各々の前記撮影手段の撮影位置及び各画像上での前記検出された注目領域の位置に基づいて、各画像間で、同一の注目箇所を表す注目領域の対応付けを行う対応付け手段を更に備え、前記選択手段は、前記対応付け手段による前記同一の注目箇所を表す注目領域の対応付けに基づいて、前記所定数の画像から、前記検出手段により検出された注目領域によって表わされた全ての注目箇所を有する、前記画像ペアの組み合わせのうち、画像ペアの数が最も少ない組み合わせの画像ペアの画像を表示手段に表示させるための画像として選択するようにしてもよい。
【0016】
また、本発明は、請求項5記載の発明のように、前記画像ペアの各々は前記撮影手段によって所定の視差角となる異なる撮影位置で撮影されることにより取得された2枚の画像であって、前記表示手段は、前記選択された組み合わせの画像ペアの各々の画像を立体画像として表示するようにしてもよい。これにより、乳房全体の立体像を考える時間が省略され、より効率的に読影でき、かつ注目箇所の見落としが抑制される。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、効率的に読影でき、かつ注目箇所の見落としを抑制することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】第1の実施の形態に係る放射線画像撮影装置の構成を示す平面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る放射線画像撮影装置の撮影時における構成を示す図である。
【図3】第1の実施の形態に係る放射線画像撮影装置の撮影時の説明を行うための図である。
【図4】第1の実施の形態に係る放射線画像撮影システムの構成を示すブロック図である。
【図5】第1の実施の形態に係る第1の表示制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態に係るチャート作成処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】チャート作成処理を説明するための図である。
【図8】チャート作成処理を説明するための図である。
【図9】作成されたチャートの模式図である。
【図10】第1の実施の形態に係る第1の画像選択処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】第2の実施の形態に係る放射線画像撮影システムの構成を示すブロック図である。
【図12】第2の実施の形態に係るステレオ表示装置の構成を示すブロック図である。
【図13】第2の実施の形態に係るステレオ表示装置の構成を示すブロック図である。
【図14】第2の実施の形態に係る第2の表示制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】第2の実施の形態に係る第2の画像選択処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】作成されたチャートの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、各図面を参照して本発明を、各々異なる撮影位置から被写体を撮影することが可能な放射線画像撮影装置(撮像装置)に適用した一例について説明する。
【0020】
[第1の実施の形態]
【0021】
まず、第1の実施の形態について説明する。図1〜図2に示すように、本実施の形態に係る放射線画像撮影装置10は、被験者Wが立った立位状態において、その被験者Wの乳房Nを放射線(例えば、X線)により撮影する装置であり、例えば、マンモグラフィと称される。なお、以下では、撮影の際に放射線画像撮影装置10に被験者Wが対面した場合の被験者Wに近い手前側を放射線画像撮影装置10の装置前方側とし、放射線画像撮影装置10に被験者Wが対面した場合の被験者Wから離れた奥側を放射線画像撮影装置10の装置後方側とし、放射線画像撮影装置10に被験者Wが対面した場合の被験者Wの左右方向を放射線画像撮影装置10の装置左右方向として説明する(図1、2の各矢印参照)。
【0022】
また、放射線画像撮影装置10の撮影対象である被写体は、乳房Nに限られず、例えば、身体の他の部位、物体であっても良い。また、放射線画像撮影装置10としては、被験者Wがいす等に座った座位状態において、その被験者Wの乳房Nを撮影する装置であってもよく、少なくとも被験者Wの上半身が立位した状態でその被験者Wの乳房Nが撮影される装置であればよい。
【0023】
放射線画像撮影装置10は、図1に示すように、装置前方側に設けられた側面視略C字状(コの字状)の測定部12と、測定部12を装置後方側から支える基台部14と、を備えている。
【0024】
測定部12は、立位状態にある被験者Wの乳房Nと当接する平面状の撮影面20が形成された撮影台22と、乳房Nを撮影台22の撮影面20との間で圧迫するための圧迫板26と、撮影台22と圧迫板26とを保持する保持部28と、を備えている。なお、圧迫板26には、放射線を透過する材質が用いられる。
【0025】
また、測定部12は、管球などの放射線源30(図4参照。)が設けられその放射線源30から撮影面20に向けて検査用の放射線を照射する放射線照射部24と、保持部28とは分離され放射線照射部24を支持する支持部29とを備えている。
【0026】
測定部12には、基台部14に回動可能に支えられている回動軸16が設けられている。回動軸16は、支持部29に対して固定されており、回動軸16と支持部29は一体に回動するようになっている。
【0027】
保持部28に対しては、回動軸16が連結されて一体に回動する状態と、回動軸16が分離されて空転する状態とに切り替え可能とされている。具体的には、回動軸16及び保持部28にそれぞれギアが設けられ、このギア同士の噛合状態・非噛合状態を切替えるようになっている。
【0028】
なお、回動軸16の回動力の伝達・非伝達の切替えは、種々の機械要素を用いることができる。
【0029】
保持部28は、撮影面20と放射線照射部24とが所定間隔離れるように撮影台22と放射線照射部24とを保持するとともに、圧迫板26と撮影面20との間隔が可変であるように圧迫板26をスライド移動可能に保持している。
【0030】
乳房Nが当接する撮影面20は、放射線透過性や強度の観点から、例えば、カーボンで形成されている。撮影台22の内部には、乳房N及び撮影面20を通過した放射線が照射され、その放射線を検出する放射線検出器42が配置されている。放射線検出器42が検出した放射線が可視化されて放射線画像が生成される。すなわち、放射線検出器42によって放射線画像を取得することができる。なお、放射線照射部24及び放射線検出器42は、それぞれ撮影手段、画像取得手段に対応する。
【0031】
本実施形態に係る放射線画像撮影装置10は、少なくとも、被写体としての乳房Nに対して複数の方向から撮影を行うことができる装置とされている。図2、図3は、それぞれ、当該撮影時における放射線画像撮影装置10の姿勢、当該撮影時における放射線照射部24の位置を示している。図2及び図3に示すように、当該撮影は、放射線照射部24を支持するとともに、保持部28を介して撮影台22を支持する支持部29を傾けて撮影を行うものである。
【0032】
放射線撮影装置10では、図3に示すように、乳房Nに対して複数の方向から撮影を行う場合、保持部28に対して回動軸16が空転して撮影台22と圧迫板26が動かず、支持部29が回動することにより放射線照射部24のみが円弧状に移動する。なお、本実施の形態では、図3に示すように角度αから所定角度θずつ撮影位置を移動させて、放射線照射部24の位置がP〜PのN箇所で撮影が行われる。
【0033】
このように、放射線照射部24のみを回動させることにより、複数位置に放射線照射部24を位置させることが可能となる。
【0034】
本実施の形態に係る放射線照射部24は、複数の放射線源30を内蔵しており、切替機構により選択的に使用する放射線源30を切替えることが可能とされている。
【0035】
なお、撮影台22の装置前方側の面には、撮影時において、被験者Wの乳房Nよりも下方の胸部分を当接させる胸壁面25が形成されている。胸壁面25は平面状とされている。
【0036】
図4には、本実施の形態に係る放射線画像表示システム5の詳細な構成を示すブロック図が示されている。
【0037】
放射線画像表示システム5は、上述した放射線画像撮影装置10と、撮影した放射線画像に対してシェーディング補正や、詳細を以下で説明する第1の表示制御処理や、チャート作成処理、画像選択処理等の所定の画像処理を行なう画像処理装置50と、画像処理装置50によって所定の画像処理が行われた画像の表示を行なう表示装置80と、を備えている。
【0038】
放射線画像撮影装置10は、放射線検出器42と、撮影条件、姿勢情報などの各種の操作情報や各種の操作指示が入力される操作パネル44と、装置全体の動作を制御する撮像装置制御部46と、LAN等のネットワーク56に接続され、当該ネットワーク56に接続された他の機器との間で各種情報を送受信する通信I/F部48と、を備えている。
【0039】
撮像装置制御部46は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含むメモリ、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等から成る不揮発性の記憶部(記憶手段)を備えており、放射線照射部24、放射線検出器42、操作パネル44、及び通信I/F部48と接続されている。
【0040】
操作パネル44で指定される撮影条件には、管電圧、管電流、照射時間等の情報が含まれており、姿勢情報には、乳房Nに対して複数の方向から撮影を行う場合の撮影位置(撮影姿勢、角度)を表す情報が含まれている。なお、この撮影条件、姿勢情報などの各種の操作情報や各種の操作指示は、他の制御装置から得るようにしてもよい。
【0041】
撮像装置制御部46は、複数の方向から撮影を行う場合には、撮影面20が上方を向いた状態に保持部28の姿勢を調整すると共に放射線照射部24が撮影面20に対して上方に位置する状態に支持部29の姿勢を調整する。そして、撮像装置制御部46は、図3に示すように、支持部29を回動させて放射線照射部24を円弧状に角度αから角度θずつ移動させて撮影条件に基づいて放射線照射部24に設けられた放射線源30から撮影面20に対して異なる角度で個別に放射線Xを照射させる。これによりN枚の放射線画像が得られる。
【0042】
放射線検出器42は、画像情報を担持する放射線の照射を受けて画像情報を記録し、記録した画像情報を出力するものであり、例えば、放射線感応層を配置し、放射線をデジタルデータに変換して出力するFPD(Flat Panel Detector)として構成されている。放射線検出器42は、放射線が照射されると、照射された放射線画像を示す画像情報を撮像装置制御部46へ出力する。
【0043】
撮像装置制御部46は、通信I/F部48及びネットワーク56を介して画像処理装置50と通信が可能とされており、画像処理装置50との間で各種情報の送受信を行なう。
【0044】
一方、画像処理装置50は、サーバ・コンピュータとして構成されており、操作メニューや各種情報等を表示するディスプレイ52と、複数のキーを含んで構成され、各種情報や操作指示が入力される操作入力部54と、を備えている。
【0045】
また、画像処理装置50は、装置全体の動作を司るCPU60と、制御プログラムを含む各種プログラム等が予め記憶されたROM62と、各種データを一時的に記憶するRAM64と、各種データを記憶して保持するHDD66と、ディスプレイ52への各種情報の表示を制御するディスプレイドライバ68と、操作入力部54に対する操作状態を検出する操作入力検出部70と、ネットワーク56を介して撮像装置10に接続され、撮像装置10との間で各種情報の送受信を行う通信I/F部72と、ディスプレイケーブル58を介して表示装置80に対して画像信号を出力する画像信号出力部74と、を備えている。
【0046】
CPU60、ROM62、RAM64、HDD66、ディスプレイドライバ68、操作入力検出部70、通信I/F部72、及び画像信号出力部74は、システムバスBUSを介して相互に接続されている。従って、CPU60は、ROM62、RAM64、HDD66へのアクセスを行うことができる。また、CPU60は、ディスプレイドライバ68を介したディスプレイ52への各種情報の表示の制御、通信I/F部72を介した撮像装置10との各種情報の送受信の制御、及び画像信号出力部74を介した表示装置80に表示される画像の制御、を行うことができる。さらに、CPU60は、操作入力検出部70を介して操作入力部54に対するユーザの操作状態を把握することができる。
【0047】
表示装置80は、入力された画像信号に基づいた画像をディスプレイに表示する。
【0048】
次に、本実施の形態に係る放射線画像表示システム5の作用について説明する。
【0049】
放射線画像の撮影を行なう場合、撮像装置10の操作パネル44には、撮影指示、撮影条件、姿勢情報が入力される。
【0050】
放射線撮影装置10は、乳房Nに対して複数の方向から撮影を行う撮影指示が入力された場合、図2に示すように、撮影面20が上方を向いた状態に保持部28の姿勢を調整すると共に放射線照射部24が撮影面20に対して上方に位置する状態に支持部29の姿勢を調整する。
【0051】
被験者Wは、撮像装置10の撮影面20に乳房Nを当接させる。撮像装置10は、この状態で操作パネル44に対して圧迫開始の操作指示が行なわれると、押圧板26が撮影面20に向けて移動する。押圧板26が乳房Nに当接して更に押圧し、押圧板26の押圧力が設定押圧力に到達すると、撮像装置制御部46の制御により押圧板26の移動が停止する。
【0052】
本実施形態に係る放射線撮影装置10は、この状態で操作パネル44に、乳房Nに対して複数の方向から撮影を行う撮影指示が入力された場合、支持部29のみを回動させて放射線照射部24を円弧状に移動させて、図3に示すように、角度αから所定角度θずつ撮影位置を移動させて、放射線照射部24の位置がP〜PのN箇所で各々撮影条件に基づいた放射線の照射を行う。放射線照射部24から個別に照射された放射線は、それぞれ乳房Nを透過した後に放射線検出器42に到達する。
【0053】
放射線検出器42は、放射線が照射されると、照射された放射線画像を示す画像情報をそれぞれ撮像装置制御部46へ出力する。上記のように、放射線照射部24の位置がP〜PのN箇所で放射線の照射が行われた場合には、N枚の画像の画像情報を撮像装置制御部46へ出力することとなる。
【0054】
撮像装置制御部46は、入力された各画像情報を画像処理装置50へ出力する。なお、上記のように、放射線照射部24の位置がP〜PのN箇所で放射線の照射が行われた場合には、撮像装置制御部46のCPUは、N枚の画像の画像情報を画像処理装置50へ出力すると共に、第1の表示制御処理を実行させるための所定指示を画像処理装置50へ出力する。
【0055】
画像処理装置50のCPU60は、まず、入力された画像情報に対してシェーディング補正などの所定の画像処理を行い、所定の画像処理が行われた画像の表示を行なうように表示装置80を制御する。
【0056】
また、画像処理装置50のCPU60は、上記所定指示を受信すると、図5に示す第1の表示制御処理を実行する。図5には、所定指示を受信した場合にCPU60により実行される第1の表示制御処理プログラムの第1の表示制御処理の流れを示すフローチャートが示されている。なお、当該プログラムはROM62の所定の領域に予め記憶されている。
【0057】
まず、ステップ100では、CAD(computer aided detection)によって入力されたN枚の画像の各々について、検査対象の関心領域(ROI)を検出する。これにより、各画像から関心領域が検出される。なお、関心領域とは、画像上での所定の注目箇所を表す注目領域である。例えば、所定の注目箇所として石灰化された箇所が挙げることができ、また、注目領域としてその石灰化された画像上での領域を指す。
【0058】
次のステップ102では、チャート作成処理を実行する。図6には、ステップ102で実行されるチャート作成処理のフローチャートが示されている。なお、以下で示すチャート作成処理は、各画像の注目箇所の対応付けを行い、チャートに登録するための処理の一例である。
【0059】
まず、ステップ200では、放射線照射部24の位置がP(2≦K≦N−2)で放射線を照射したことにより得られた画像(以下第1の画像と称する)及びPk+1で放射線を照射したことにより得られた画像(以下第2の画像と称する)を選択する。
【0060】
次のステップ202では、図7に示すように第1の画像を撮影した際の撮影方向と第2の画像を撮影した際の撮影方向とが成す角度(本実施の形態ではθ)と、乳房厚90と、放射線照射部24の回転中心位置91、放射線源30の焦点の位置92、撮影台20の表面の位置93、及び放射線検出器42の位置94の位置関係とが予め既知であることから、第1の画像から任意の関心領域を1つ注目し、図8(A)、図8(B)に示すように、第1の画像から第2の画像上でのX方向の変位を予測する。なお、図8(A)、図8(B)に示す例では、第1の画像上の注目された関心領域から矢印が示す範囲内が、第2の画像上で今回注目した関心領域が位置すると考えられる範囲内である。そして、この範囲内で第2の画像上で関心領域があるか無いかを判定する。関心領域があると判定された場合には、今回注目した第1の画像上での関心領域と、判定によってあるとされた第2の画像上での関心領域とが「相関あり」と判定する。そして、第1の画像上のまだ注目されていない関心領域(未注目の関心領域)に対して上記と同様の処理を行い、未注目の関心領域が存在しなくなるまで(すなわち第1の画像上の全ての関心領域に対して)上記の処理を繰り返し行う。また、回帰的に第2の画像の全ての関心領域に対しても上記と同様の処理を行う。なお、このとき第1の画像の関心領域と第2の画像の関心領域とで、1対多の相関がでる場合があり得る。
【0061】
次のステップ204では、「相関あり」と判定された第1の画像上での関心領域の位置情報及び第2の画像上での関心領域の位置情報から、この関心領域のZ平面(本実施の形態では垂直平面)上での位置の範囲を予測する。そして、この予測したZ平面上での位置の範囲から、放射線照射部24の位置がPk−1(2≦K≦N−2)で放射線を照射したことにより得られた画像(以下第3の画像と称する)及びPk+2で放射線を照射したことにより得られた画像(以下第4の画像と称する)での上記第1の画像及び上記第2の画像間で「相関あり」と判定された関心領域の位置の範囲を予測する。そして、第3の画像及び第4の画像で、予測した位置の範囲内に関心領域が存在した場合には、第1の画像及び第2の画像間で「相関あり」と判定された関心領域の「相関」を確定する。すなわち、第1の画像及び第2の画像間で「相関あり」と判定された関心領域が表す注目箇所を同一の注目箇所として仮に対応付ける。なお、1対多の相関の場合には、第3の画像及び第4の画像で、予測した位置の範囲内に関心領域が存在したときには、第1の画像及び第2の画像間で「相関あり」と判定された関心領域の「相関」を確定すると共に、1対1の相関の場合には、当該ステップ204を行わずに「相関」を確定するようにしてもよい。
【0062】
次のステップ206では、上記ステップ200で未選択のP(2≦K≦N−2)及びPk+1の組み合わせがあるか否かを判定する。ステップ206で肯定判定された場合には、上記ステップ200に戻り、未選択のP(2≦K≦N−2)及びPk+1の組み合わせの画像を選択する。一方、ステップ206で否定判定された場合には、次のステップ208へ進む。
【0063】
ステップ208では、「相関あり」の関心領域のZ軸の座標が所定の誤差の範囲内にあるか否かを検証し、この誤差の範囲内にあれば、同一の関心領域であると判断し、同一の関心領域と判断された関心領域が表す注目箇所を正式に対応付けると共に、この誤差の範囲内になく2郡以上に分かれる場合には別の関心領域であると判断し、仮の対応付けを解消する。
【0064】
次のステップ210では、図9に示すように、上記ステップ200〜208で対応付けされた(より具体的には正式に対応付けられた)各注目箇所が、N枚の画像の各々にあるか無いかを示すチャート99を作成しHDD66に記憶して、チャート作成処理を終了する。なお、図9の例では、チャート99は、対応付けされた各注目箇所A〜Hの各々が1枚目の画像からN枚目の画像までの各々の画像にあるかないかを示している。ここで、「あり」は対応する画像に対応する注目箇所があることを示し、「なし」は対応する画像に対応する注目箇所がないことを示している。図9の例では、1枚目の画像には注目箇所Aが存在するが、1枚目の画像には注目箇所Cは存在しないことを示している。
【0065】
なお、ステップ200〜208は、各画像間で注目箇所を対応付けるための処理であり、上記のステップ200〜208の処理に限られず、ステップ210でのチャート99の作成の前に、各画像間で注目箇所を対応付けるための処理を行うようにしてもよい。例えば、2つの放射線画像は、それぞれ乳房Nを異なる角度から撮影したものであるため、対応する関心領域が含まれる。従って、例えば、2つの放射線画像のうち一方の放射線画像の関心領域が存在する位置を基準位置として、他方の放射線画像の当該基準位置から押圧板26と撮影面20との厚さDに応じて定めた範囲内をマッチングによって検索することにより、対応点を検出することができる。また、対応関係を精度良く求めるには、例えば、一方の放射線画像の関心領域を他方の放射線画像内で検索すると共に、他方の放射線画像の関心領域を一方の放射線画像内で検索して、両方で対応点を見つけるようにしてもよい。このようにして、CAD(computer aided detection)によって乳房N内の特定の部位(例えば、微小石灰化クラスタ)による2つの放射線画像の関心領域を特定し、特定した関心領域について対応関係を求めることができる。
【0066】
ここで、図5の説明に戻る。次のステップ104では、第1の画像選択処理を実行する。図10には、ステップ104で実行される第1の画像選択処理のフローチャートが示されている。なお、本第1の画像選択処理によって、N枚の画像から、検出された関心領域(注目領域)によって表わされた全ての注目箇所を有する、画像の組み合わせのうち、画像の枚数が最も少ない組み合わせの画像が表示装置80に表示させるための画像として選択される。
【0067】
まず、ステップ300では、N枚の画像の中から、最も多くの注目箇所を含む画像を選択する。
【0068】
次のステップ302では、これまでに選択された画像に含まれない注目箇所を特定し、特定された注目箇所を最も多く含む画像を選択する。
【0069】
次のステップ304では、上記ステップ302で特定された注目箇所の数が0であるか否かを判定する。ステップ304で0でない(すなわち1以上である)と判定された場合には、上記ステップ302へ戻る。一方、ステップ304で、0であると判定された場合には、次のステップ306で、上記ステップ300及びステップ302で選択された画像を表示装置80に表示させるための画像として決定し、第1の画像選択処理を終了する。図9に示すチャート99から、例えば、ステップ300及びステップ302で「1枚目の画像」、「M枚目の画像」、「N−1枚目の画像」が選択され、表示装置80に表示させるための画像としてこれらの画像が決定される。
【0070】
そして、ステップ106では、上記第1の画像選択処理の上記ステップ300及びステップ302で選択された画像を表示するように表示手段80を制御する。これにより、最も少ない枚数の画像で全ての注目箇所が表示されるので、効率的に読影でき、かつ注目箇所の見落としが抑制される画像が表示される。
【0071】
[第2の実施の形態]
【0072】
次に第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成及び処理については同一の符号を付して説明を省略する。第1の実施の形態では表示手段として表示装置80を用いたが、本実施の形態の放射線画像表示システム5´では、図11に示すように、表示手段としてステレオ表示装置82を用いる。また、画像処理装置50のCPU60は、第1の実施の形態では、所定指示を受信すると第1の表示制御処理を実行したが、本実施の形態では、所定指示を受信すると第2の表示制御処理を実行する。
【0073】
図12には、本実施の形態に係るステレオ表示装置82の構成の一例が示されている。
【0074】
同図に示すように、ステレオ表示装置82は、2つの表示部84が上下に並んで配置されており、上側に表示部84が前方に傾斜して固定されている。2つの表示部84は、表示光の偏光方向が直交しており、上側の表示部84が右目用の画像を表示する表示部84Rとされ、下側の表示部84が左目用の画像を表示する表示部84Lとされている。この表示部84L、84Rの間には、表示部84Lからの表示光を透過し、表示部84Rからの表示光を反射するビームスプリッターミラー86が設けられている。ビームスプリッターミラー86は、観察者が正面からステレオ表示装置82を見た際に、表示部84Lに表示される画像と表示部84Rに表示される画像が重なるように角度が調整されて固定されている。
【0075】
観察者は、図13に示すように、右のレンズと左のレンズで偏光方向を直交させた偏光メガネ85をかけてステレオ表示装置82を見ることにより、右目と左目で表示部84Lに表示された画像と表示部84Rに表示された画像を別々に見ることができる。
【0076】
図14には、所定指示を受信した場合にCPU60により実行される第2の表示制御処理プログラムの第2の表示制御処理の流れを示すフローチャートが示されている。なお、当該プログラムはROM62の所定の領域に予め記憶されている。
【0077】
ステップ100及びステップ102については上記で説明した第1の実施の形態と同様の処理であるため説明を省略する。
【0078】
ステップ102の次のステップ105では、第2の画像選択処理を実行する。図15には、ステップ105で実行される第2の画像選択処理のフローチャートが示されている。なお、本第2の画像選択処理によって、N枚の画像から2枚の画像を1つの組とした画像のペア(画像ペア)を複数組定めた場合に、N枚の画像から、検出された全ての関心領域(注目領域)によって表わされた注目箇所を有する、画像ペアの組み合わせのうち、画像ペアの数が最も少ない組み合わせの画像ペアの画像がステレオ表示装置82に表示させるための画像として選択される。
【0079】
まず、ステップ400では、N枚の画像の中から、2枚の画像を1つの組とした画像ペアを複数組定めて、最も多くの注目箇所を表す(含む)画像ペアを選択する。なお、本実施の形態では、画像ペアの各々は放射線源24によって所定の視差角となる異なる位置から放射線を放射することにより得られた2枚の画像である。すなわち、画像ペアの各々は放射線画像撮影装置10によって所定の視差角となる異なる撮影位置で撮影されることにより取得された2枚の画像である。
【0080】
次のステップ402では、これまでに選択された画像ペアに含まれない注目箇所を特定し、特定された注目箇所を最も多く含む画像ペアを選択する。
【0081】
次のステップ404では、上記ステップ402で特定された注目箇所の数が0であるか否かを判定する。ステップ404で0でない(すなわち1以上である)と判定された場合には、上記ステップ402へ戻る。一方、ステップ404で、0であると判定された場合には、次のステップ406で、上記ステップ400及びステップ402で選択された画像ペアの画像をステレオ表示装置82に表示させるための画像として決定し、第2の画像選択処理を終了する。図16には、本実施の形態のステップ102で生成されたチャート99´が示されている。チャート99´の例では、例えば、ステップ400及びステップ402で「1枚目の画像と2枚目の画像との画像ペア」、「M枚目の画像とM+1枚目の画像との画像ペア」、「N−1枚目の画像とN枚目の画像ペア」が選択され、ステレオ表示装置82に表示させるための画像としてこれらの画像ペアの画像が決定される。
【0082】
そして、ステップ107では、上記第2の画像選択処理の上記ステップ400及びステップ402で選択された画像ペアの各々の画像を順次表示するようにステレオ表示装置82を制御する。これにより、最も少ない枚数の画像で全ての関心領域が表示されるので、効率的に読影でき、かつ関心領域の見落としが抑制される画像が表示される。また、立体視されるため、乳房N全体の立体像を考える時間が省略され、より効率的に読影でき、かつ関心領域の見落としが抑制される。
【0083】
なお、上記実施の形態では、マンモグラフィにより撮影された放射線画像に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の放射線画像撮影装置に適用してもよい。
【0084】
また、上記実施の形態では、放射線検出器42によって放射線画像を示すデジタルの画像情報を直接得る場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、イメージングプレートやX線フィルム等を内蔵したカセットなどに放射線を照射し、カセットに内蔵されたイメージングプレートやX線フィルムを読み取ることにより、デジタルの画像情報を得るようにしてもよい。
【0085】
その他、上記実施の形態で説明した放射線画像表示システム5,5´、放射線画像撮影装置10、表示装置80、ステレオ表示装置82の構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更可能であることは言うまでもない。
【0086】
また、上記実施の形態で説明した各処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0087】
5 放射線画像表示システム
10 放射線画像撮影装置
24 放射線照射部
30 放射線源
42 放射線検出器
46 撮像装置制御部
50 画像処理装置
80 表示装置
N 乳房
W 被験者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々異なる撮影位置から被写体を撮影手段により撮影することにより所定数の画像を取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段で取得された前記所定数の画像の各々から、所定の注目箇所を表す注目領域を検出する検出手段と、
前記所定数の画像から、前記検出手段により検出された注目領域によって表された全ての注目箇所を有する、前記画像の組み合わせのうち、画像の枚数が最も少ない組み合わせの画像を表示手段に表示させるための画像として選択する選択手段と、
を備えた画像表示システム。
【請求項2】
前記所定数の画像の各々の前記撮影手段の撮影位置及び各画像上での前記検出された注目領域の位置に基づいて、各画像間で、同一の注目箇所を表す注目領域の対応付けを行う対応付け手段を更に備え、
前記選択手段は、前記対応付け手段による前記同一の注目箇所を表す注目領域の対応付けに基づいて、前記所定数の画像から、前記検出手段により検出された注目領域によって表された全ての注目箇所を有する、前記画像の組み合わせのうち、画像の枚数が最も少ない組み合わせの画像を表示手段に表示させるための画像として選択する請求項1記載の画像表示システム。
【請求項3】
各々異なる撮影位置から被写体を撮影手段により撮影することにより所定数の画像を取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段で取得された前記所定数の画像の各々から、所定の注目箇所を表す注目領域を検出する検出手段と、
前記撮影手段により撮影された前記所定数の画像から2枚の画像を1つの組とした画像ペアを複数組定めた場合に、前記所定数の画像から、前記検出手段により検出された注目領域によって表わされた全ての注目箇所を有する、前記画像ペアの組み合わせのうちの画像ペアの数が最も少ない組み合わせの画像ペアの画像を表示手段に表示させるための画像として選択する選択手段と、
を備えた画像表示システム。
【請求項4】
前記所定数の画像の各々の前記撮影手段の撮影位置及び各画像上での前記検出された注目領域の位置に基づいて、各画像間で、同一の注目箇所を表す注目領域の対応付けを行う対応付け手段を更に備え、
前記選択手段は、前記対応付け手段による前記同一の注目箇所を表す注目領域の対応付けに基づいて、前記所定数の画像から、前記検出手段により検出された注目領域によって表わされた全ての注目箇所を有する、前記画像ペアの組み合わせのうち、画像ペアの数が最も少ない組み合わせの画像ペアの画像を表示手段に表示させるための画像として選択する請求項3記載の画像表示システム。
【請求項5】
前記画像ペアの各々は前記撮影手段によって所定の視差角となる異なる撮影位置で撮影されることにより取得された2枚の画像であって、
前記表示手段は、前記選択された組み合わせの画像ペアの各々の画像を立体画像として表示する請求項3または4記載の画像表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−206437(P2011−206437A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−79516(P2010−79516)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】