説明

画像表示プログラム、画像表示装置及びアバター提供システム

【課題】ユーザが任意に入力した文字情報を静止画像や動画像に好適に重畳させて表示することが可能な画像表示プログラム、画像表示装置及びアバター提供システムを提供する。
【解決手段】入力手段を介して入力又は選択された文字情報と画像データとを重畳させて表示する機能をコンピュータに実現させるための画像表示プログラムは、文字情報を所定のアニメーション表示画面にアニメーション動作可能に表示する第1機能と、画像データが表示される表示領域にアニメーション表示画面が重畳配置された表示画面を生成するとともに、表示画面の表示領域に画像データを表示する第2機能と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データにテキスト情報(文字情報)を重畳して表示する画像表示装置に関し、特に、ユーザが任意に入力したテキスト情報を画像データ(静止画像や動画像)に重畳させて表示する画像表示プログラム及び画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からスーパーインポーズ技術など、静止画像又は動画像に対して文字情報を挿入し、画像データに文字情報を含ませて表示させる技術が多数提案されている。例えば、特許文献1では、予め用意されている複数パターンの動画像をユーザが指定し、指定された動画像を静止画像に重畳させて表示する画像表示装置が提案されている。また、特許文献2では、ユーザが任意に指定した画像エフェクトをビットマップ画像で生成し、所定の映像等に重畳させて表示する技術を提案している。
【0003】
これらの技術は、サービスを提供する側が予め用意した画像データ(文字画像データ)を所望する静止画像や動画像に重畳させて表示したり、ユーザが任意に入力した文字情報を一度画像データとして生成し、文字画像データを静止画像等に重畳させて表示させている。このため、ユーザが任意に入力した文字情報を一度画像データとして生成する処理や画像データに文字情報を合成する処理が必要であり、処理負担が大きくなる。
【0004】
すなわち、サービス提供側は、ユーザに提供するための文字画像データを多数保持する必要があるとともに、文字情報を合成した静止画像や動画像はデータ容量が大きく、データ通信のネットワーク負荷が増大することになる。また、ユーザ側も合成処理や文字画像データ生成処理の負担、及び文字画像データ等を保持する負担が生じることになる。このため、文字情報を静止画像に合成したり、文字画像データとして画像重畳させる従来の技術は、ユーザが任意に入力する文字情報を静止画像等に重畳させて表示するには、不向きであった。
【0005】
一方、スーパーインポーズ技術のように文字情報を文字画像データとして生成せず、所定の表示領域の各ピクセルに、文字情報を構成するピクセル値を表示させるテロップ技術がある。このテロップ技術は、ユーザが任意に入力した文字情報が所定の表示領域にピクセル単位で表示されるため、処理負担は小さく、ユーザが任意に入力した文字情報を円滑に表示させることができる。しかしながら、このテロップ技術は、テロップ表示機能(プログラム)をユーザ側の端末装置にインストールし、表示領域に文字情報を表示するための特別な環境を別途設ける必要がある。また、このテロップ技術は、WEBブラウザでの動作環境に対応しておらず、汎用性が要求されるWEB画面での文字情報表示には適していない。さらには、表示可能な文字情報や文字情報の表示動作にも制限があり、文字をアニメーション動作等させながら表示することはできない。
【特許文献1】特開平10−27082号公報
【特許文献2】特開2003−92706号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来技術の問題に鑑みて成されたものであり、ユーザが任意に入力した文字情報を静止画像や動画像に好適に重畳させて表示することが可能な画像表示プログラム、画像表示装置及びアバター提供システムを提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明の他の目的としては、ユーザが任意に入力した文字情報がアニメーション動作しながら静止画像等上に重畳表示される画像表示装置及び画像表示プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の1つの観点としての画像表示プログラムは、コンピュータの入力手段を介して入力又は選択された文字情報と画像データとを重畳させて表示する画像表示プログラムであって、上記コンピュータに、文字情報を所定のアニメーション表示画面にアニメーション動作可能に表示する第1機能と、画像データが表示される表示領域にアニメーション表示画面が重畳配置された表示画面を生成するとともに、表示画面の上記表示領域に画像データを表示する第2機能と、を実現させることを特徴とする。
【0009】
また、上記第2機能は、画像データが表示される表示領域を含む画像表示レイヤとアニメーション表示画面が配置される文字表示レイヤとを形成し、表示領域の少なくとも一部にアニメーション表示画面が重畳して配置される画像表示レイヤ及び文字表示レイヤで構成された表示画面を生成する機能をさらに含むことができる。
【0010】
また、上記第1機能は、画像データがアニメーション表示画面を通じて表示画面に表示可能にするために、アニメーション表示画面を透過性を有する表示画面に制御するとともに、透過性を有する表示画面上での文字情報のアニメーション動作制御を遂行する機能をさらに含むことができる。
【0011】
また、上記文字情報は、文字テキスト情報及び文字アニメーション制御情報を含むことができ、上記第1機能は、文字アニメーション制御情報を用いて文字テキスト情報のアニメーション表示を制御する機能をさらに含むことができる。また、画像表示プログラムは、ユーザが任意に文字テキスト情報及びアニメーション制御情報を入力又は設定するための文字情報設定画面を通じた文字設定機能を実現させることが好ましい。
【0012】
また、本発明の他の観点としての画像表示方法は、入力手段を介して入力又は選択された文字情報と画像データとを重畳させて表示する画像表示方法であって、画像データの表示領域にアニメーション表示制御手段により表示制御される所定のアニメーション表示画面が重畳配置された表示画面を生成するステップと、画像データを表示画面の表示領域に表示させるとともに、文字情報をアニメーション表示制御手段によってアニメーション表示画面に表示させるステップと、を含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明のさらに他の観点としての画像表示装置は、入力手段を介して入力又は選択された文字情報と画像データとを重畳させて表示する画像表示装置であって、文字情報を所定のアニメーション表示画面にアニメーション動作可能に表示するアニメーション表示制御部と、画像データが表示される表示領域にアニメーション表示画面が重畳配置された表示画面を生成するとともに、表示画面の表示領域に画像データを表示する表示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の1つの観点としてのアバター提供システムは、ネットワークを通じて接続されるユーザ端末にアバターサービスを提供するアバター提供システムであって、ユーザ端末を通じてユーザが任意に入力した又は選択した文字情報をユーザのアバター画像と関連付けて格納する第1記憶部と、アバター画像をユーザ毎に格納する第2記憶部と、ユーザ端末からの要請に応じて、ユーザ端末のWEBブラウザにプラグインされたアニメーション表示制御手段により読み込まれ、所定のアニメーション表示画面に文字情報を表示するためのアニメーション動作プログラムをユーザ端末に提供するとともに、アニメーション表示画面とアバター画像の表示領域とが重畳配置されたWEB画面をWEBブラウザが生成するための画面情報をユーザ端末に提供する画面制御部と、を有することを特徴とする。
【0015】
また、上記画面制御部は、文字情報を構成する文字テキスト情報、文字エフェクト情報及びアニメーション制御情報を設定するための文字情報設定画面をユーザ端末に提供することができる。
【0016】
また、上記アバター提供システムは、文字情報設定画面を通じてユーザ端末から入力された文字情報を受信し、受信した文字情報に含まれる文字テキスト情報が、予め設定された禁止文字データに該当するか否かを判別する禁止文字判別部をさらに有することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、文字情報がアニメーション表示されるアニメーション表示画面を画像データに重畳して配置した表示画面により、画像データと文字情報とを重畳表示するため、ユーザが任意に入力した文字情報を静止画像や動画像に好適に重畳させて表示することが可能となる。
【0018】
また、ユーザが任意に入力した文字情報は、文字情報を表示させるために独立して設けられたアニメーション表示画面でアニメーション表示制御されるため、静止画像等上に文字情報を好適にアニメーション動作させながら表示することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の画像表示方法(画像表示プログラム)は、ユーザが任意に入力した文字情報(テキスト情報)を画像データに重畳させてWEBブラウザ等の表示画面に表示することで、メッセージ性のある画像表示を提供する。
【0020】
このため、本発明の画像表示方法は、画像データにアニメーション表示画面が重畳配置された表示画面を生成し、文字情報をこの画像データが表示される表示画面と独立させてアニメーション表示する。つまり、画像データが表示される表示領域を含む画像表示レイヤとアニメーション表示画面が配置される文字表示レイヤとを形成し、表示領域の少なくとも一部にアニメーション表示画面が重畳して配置される画像表示レイヤ及び文字表示レイヤで構成された表示画面を提供することで、ユーザによる文字情報の重畳表示の自由度を向上させる。
【0021】
本発明の画像表示方法は、例えば、アバターやWEB広告などのインターネットを通じて第3者に閲覧可能な画像データに対して適用することができる。本発明の実施形態では、アバターを一例に説明するが、WEBブラウザ上に表示される全ての画像データに対して適用することが可能である。以下、本発明の好適な実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0022】
(第1実施形態)
図1は、本発明の画像表示方法(画像表示プログラム)が適用されたアバター提供システムの概略構成図であり、本実施形態のアバター提供システムは、ユーザ端末100と、ユーザ端末100を通じてユーザにWEBサービスを提供するとともに、WEBサービスと付随して若しくは独立してアバターサービスを提供するWEBサービス提供サーバ200とで構成されている。
【0023】
本実施形態では、ユーザがユーザ端末100を通じてWEBサービス提供サーバ200にアクセスすると、WEBサービス提供サーバ200が所定のサービスログイン画面をユーザ端末100に提供する。ユーザは、WEBサービス提供サーバ200に登録されているユーザID及びパスワードをサービスログイン画面から入力し、WEBサービスにログインすることができる。
【0024】
そして、ユーザのログイン処理が正常に完了した場合、WEBサービス提供サーバ200は、ユーザにアバターサービスを提供するために各ユーザのアバター画像データを含むアバター情報を後述するアバターDB204から取得し、取得したアバター画像データを所定の表示領域に表示させたWEB画面をユーザ端末100に提供する。本実施形態のWEBサービス提供サーバ200は、ユーザ端末100に、コミュニティサービス、チャットサービス、ゲームサービス、掲示板サービス等の各種サービス(各種サービス画面)を提供することができ、各種サービス画面に各ユーザのアバターを表示するアバターサービスを提供する。
【0025】
アバターは、インターネット上で提供されるウェブサービスにおいて、ウェブ画面にユーザの分身として2次元画像又は3次元画像で表示されるキャラクタであり、ユーザは、アバター画像を構成する洋服やアクセサリ(アバターアイテム)を所定の画面を通じて購入等することができ、自身のアバターを任意にアレンジすることができる。言い換えれば、このアバターは、WEB上でユーザ自身を表現する手段として用いられ、他のユーザは、各ユーザのアバターを自由に閲覧することができる。アバターは、静止画像又はGIFアニメーション画像、動画像などのアバター画像データとして各ユーザのWEB画面に表示される。
【0026】
そして、本実施形態のアバター提供システムは、アバター画像にアニメーション動作を伴った文字情報を重畳して表示する機能を提供する。なお、本実施形態では、文字情報が重畳される画像データとしてアバター画像を一例に説明しているが、アバター画像以外にも、当該サービスにおいてユーザが任意に取得した画像データやサービス提供側が提供する他の画像データ等にも適用可能である。例えば、アバター提供システムが提供するユーザマイページ等にユーザがデジタルカメラ等で撮影した画像データをアップロードし、そのアップロードした画像データに対し、ユーザが任意に入力した文字情報を重畳して表示する際にも、本発明の画像表示方法を適用することが可能である。
【0027】
また、本実施形態のWEBサービス提供サーバ200は、コミュニティサービス、チャットサービス、ゲームサービス、掲示板サービス等の各種サービスとアバターサービスを共にユーザに提供しているが、アバター提供サーバを別途設け、WEBサービス提供サーバ200と共同したシステム構成とすることも可能である。
【0028】
次に、本実施例のアバター提供システムを構成するユーザ端末100の具体的な構成を説明する。
【0029】
図2は、ユーザ端末100の構成を示すブロック図である。ユーザ端末100は、ネットワークNを通じたWEBサービス提供サーバ200との間の通信制御を遂行する通信制御部106と、WEBサービス提供サーバ200から受信したWEBページ情報(画面情報)に基づいてディスプレイ118に所定のWEB画面を表示する表示制御部102と、メモリ108と、キーボードなどの入力手段112とマウスなどのポインティングデバイスである操作部114が接続される外部インターフェース110と、ディスプレイ118が接続される表示インターフェース116とを含み、これら各部の全体の制御を司る制御部(CPU)104を備えている。
【0030】
本実施形態の表示制御部102は、具体的には、インターネット上のウェブページを表示するソフトウェアであるウェブブラウザであり、ネットワークNを通じてWEBサービス提供サーバ200から提供されるWEBページ情報(HTML、XML等の画面情報)に基づいてディスプレイ118に表示されるWEB画面の表示制御を行う。例えば、表示制御部102は、WEBページ情報に含まれる表示内容、表示位置やテキスト情報、リンク情報などに従って、所定の表示領域に画像データ、テキストデータ等が表示されたWEB画面(表示画面)を生成し、表示インターフェース116を介してディスプレイ118に表示する。
【0031】
また、表示制御部102には、WEB画面上でのアニメーション表示機能を提供するためのアニメーション表示制御部102Fを含み、表示制御部102は、WEBページ情報に含まれる表示位置情報に基づいて、アニメーション表示制御部102Fのアニメーション表示画面を所定の位置に配置したWEB画面を生成することができる。ここで、アニメーション表示制御部102Fは、WEBブラウザにプラグインされたアニメーションPlayerであり、例えば、FlashPlayerを適用することができる。すなわち、本実施形態の表示制御部102は、WEBブラウザにプラグインして機能するFlashPlayerとしてのアニメーション表示制御部102Fを備え、Flash画面をWEB画面の所定の位置に組み込んだ表示画面を生成する。なお、このWEBブラウザにFlashPlayerをプラグインさせ、WEB画面の所定の表示位置にFlashPlayerの画面を表示する技術については、従来技術を適用することができるため、詳細な説明は省略する。
【0032】
このように表示制御部102は、WEBページ情報に基づいて画像データ等が表示される所定のWEB画面を生成するとともに、アニメーション表示制御部102Fのアニメーション表示画面を所定のWEB画面の表示領域に配置する表示画面制御を遂行し、アニメーション表示制御部102Fは、WEB画面に配置されたアニメーション表示画面への各種コンテンツの再生表示制御を遂行する。
【0033】
そして、本実施形態の表示制御部102は、WEB画面上のアバター画像が表示される表示位置に、アニメーション表示制御部102Fにより表示制御されるアニメーション画面を重畳させ、ユーザが任意に入力又は選択した文字情報をアニメーション表示制御部102Fで表示再生することで、アバター画像と文字情報とを重畳表示させる。
【0034】
具体的には、本実施形態の表示制御部102は、WEBページ情報に含まれる位置情報に基づいて、アバター画像が表示される画像表示レイヤとアニメーション表示制御部102Fの再生画面を含む文字表示レイヤ(Flash画面)とを重畳配置した表示領域をWEB画面上に形成する。
【0035】
つまり、表示制御部102は、当該表示制御部102がHTML等のWEBページ情報に基づいてアバター画像を表示する画像表示領域に、表示制御部102の画像表示制御と独立したアニメーション表示を行うアニメーション表示制御部102Fのアニメーション表示画面を文字表示レイヤとして重畳配置し、画像表示と文字表示とが各々個別の異なる表示レイヤで構成された表示領域を形成する。言い換えれば、表示制御部102は、表示制御部102により表示制御されるWEB画面の画像表示レイヤと、アニメーション表示制御部102Fにより表示制御されるFlash画面の文字表示レイヤとを重畳して配置した表示領域を形成する。
【0036】
図4は、本実施形態のアバター画像が表示されたWEB画面の一例である。WEB画面(ウェブページ)10は、インターネット上のコミュニティサービスにおいて各ユーザに割当てられるウェブページ(以下、「マイページ」とする)である。アバターは、このマイページの特定の表示領域であるアバター画像表示領域20に表示され、その他の表示領域には、例えばプロフィールなどの情報が表示される。ユーザはこのページから、日記の書き込みを行ったり、アバターの設定変更をするなどの操作を行うことができる。また、他のユーザがこのウェブページにアクセスすることにより、このページのユーザのアバターやプロフィール情報或いは日記などの情報を閲覧でき、そのユーザに対してメッセージを残したりすることにより、インターネット上でユーザ同士がコミュニケーションを行うことができる。
【0037】
アバター画像表示領域20は、基本となるキャラクタ画像に洋服や髪形などのアバターアイテム画像や背景画像などを組み合わせて構成されるアバター画像22(Gif形式などの画像ファイルで記憶されるキャラクタ画像や洋服画像などの複数の画像が重畳して表示されている画像データの集合体)と、このアバター画像22に重畳して文字情報24が表示される。上述のように、アバター画像22と文字情報24とは一つの画像ではなく、画像データとしてのアバター画像22が表示される画像表示レイヤと文字情報24が表示される当該画像表示レイヤとは独立した文字表示レイヤとが重なって表示され、文字情報24とアバター画像22とが一つのアバター画像表示領域20に重畳表示される。そして、この文字情報24の文字表示レイヤは、Flash(登録商標)画面であり、FlashPlayerがこの文字情報24をFlash(登録商標)画面に表示している。
【0038】
また、文字情報24を表示するFlash画面の背景は、アバター画像22がWEB画面上で表示されるように透明に設定されている。つまり、文字表示レイヤは、透過性を有する表示レイヤとして構成され、Flash画面を透過してアバター画像22が表示されることになる。なお、Flash画面の背景の透過性は、任意に設定することが可能であり、アバター画像22がFlash画面の文字表示レイヤを透過してユーザに表示される程度の透明度に設定することが可能である。
【0039】
図5は、本実施形態のアバター画像22と文字情報24とがWEB画面上で重畳して表示されている状態を示した模式図である。図5に示すように、アバター画像22と文字情報24は、それぞれ画像表示レイヤ22L(WEB画面)と文字表示レイヤ24L(Flash画面)に個別に表示されている。この文字表示レイヤ24Lは、背景色が透明な表示レイヤに設定され、階層として文字表示レイヤよりも下位層に位置するアバター画像22が、透明な文字表示レイヤ24Lを透過してWEB画面上に表示される。そして、文字情報24は、アニメーション動作可能に表示制御するFlash画面(文字表示レイヤ)に表示されるため、文字情報レイヤ24L上において文字列がアニメーション動作させながら表示することができる。
【0040】
また、文字情報24は、ユーザが後述する画面から任意に入力したテキスト情報(図4において「友だち募集中」の文字)と、そのテキストの表示方式としてのフォント、文字の色、文字の光彩や縁取りの有無などの文字飾り等の文字エフェクト情報と、文字列のアニメーション動作制御情報とが含む。本実施形態では、FlashPlayerとしてのアニメーション表示制御部102Fにより読み込まれるアニメーション動作プログラム(SWFファイル等)がユーザ端末100に提供され、FlashPlayerとしてのアニメーション表示制御部102Fは、文字情報24に含まれるテキスト情報、文字エフェクト情報及びアニメーション動作制御情報を制御パラメータとしてアニメーション動作プログラムに与え、当該文字情報24をアニメーション表示させる。
【0041】
次に、アバター提供システムのWEBサービス提供サーバ200の構成について説明する。図3は、WEBサービス提供サーバ200の構成ブロック図であり、ユーザ端末100との間の通信制御を遂行する通信制御部202と、ユーザ端末100に提供するWEBページ情報を生成する画面制御部203と、アバター画像22などのアバター情報を記憶するアバター記憶部204a及びアバター画像に重畳表示する文字情報24を記憶する文字情報記憶部204bを含むアバターDB204と、文字情報設定画面を通じてユーザ端末100から入力された文字情報を受信し、受信した文字情報に含まれる文字テキスト情報が、予め設定された禁止文字に該当するか否かを判別する禁止文字判別部205と、これら各部の全体の制御を司る制御部(CPU)206とを備えている。
【0042】
アバター記憶部204aには、アバター画像22を構成する各パーツの画像がユーザIDと紐付けられてアバター情報として記憶され、文字情報記憶部204bには、ユーザID毎に文字IDが付与されたユーザが任意に入力又は選択した文字情報が記憶されている。
【0043】
本実施形態のアバター情報は、アバターの画像データに関する情報以外に文字IDを含むように構成することができる。例えば、各ユーザIDに対応したアバター情報は、アバターアイテム1(洋服)_アバターアイテム2(アクセサリ)_・・・・_文字IDで構成することができる。
【0044】
図6は、本実施形態のアバター提供システムがユーザ端末100に提供する文字情報作成画面の一例である。図6に示すように、文字情報作成画面30は、テキスト情報を入力するテキスト入力欄(入力もじ欄)32と、文字の色、文字のふちどりの色、文字の光彩の色、フォント(もじの種類)、文字方向(縦書き、横書き)、影、太字等の文字飾りに関する文字エフェクト情報を選択(又は入力)する文字エフェクト選択欄34と、文字列をアニメーション動作させて表示させる場合のアニメーションの種類、アニメーションの速さ、アニメーション動作の間隔等を選択するアニメーション制御情報選択欄36とを含む。そして、文字情報作成画面30の右側には、画像表示レイヤ22Lと文字表示レイヤ24Lとで構成されるアバター画像表示領域20を含むプレビュー画面40が設けられている。なお、文字の色等は、別途のカラーパレットからユーザが任意に選択することができる。また、本実施形態では、アバターを避けた文字表示を行うための設定項目を含んでいる。
【0045】
表示制御部102は、ユーザによりプレビューボタン42が押下されると、テキスト入力欄32、文字エフェクト選択欄34及びアニメーション制御情報選択欄36で任意に入力又は選択された各種情報を、制御パラメータとしてアニメーション表示制御部102Fに出力する。アニメーション表示制御部102Fは、受け取った制御パラメータを用いてアニメーション動作プログラムに従い、文字表示レイヤ24L上のFlash画面でアニメーション表示させる。このとき、上述のようにデフォルトとして、文字表示レイヤ24L上のFlash画面の背景は透明に設定されている。
【0046】
ユーザは、文字情報作成画面30に含まれるプレビュー画面40を通じて、任意に入力したテキスト情報、設定した文字エフェクト、及び文字のアニメーション動作を確認しながら、テキスト入力欄32、文字エフェクト選択欄34及びアニメーション制御情報選択欄36の入力又は設定した項目を任意に変更することができる。
【0047】
その後、ユーザは、他のユーザにユーザ自身のアバター画像22が表示される際に文字情報作成画面30で入力設定した文字情報24を重畳して表示させるために、プレビュー画面40を通じて確認した文字情報24をWEBサービス提供サーバ200に登録する。すなわち、ユーザが登録ボタン44を押下すると、WEBサービス提供サーバ200に文字情報24が送信され、WEBサービス提供サーバ200では、受信した文字情報24に文字IDを付与して文字情報記憶部204bに記憶するとともに、対応するユーザのアバター情報にこの文字IDを含ませるアバター情報更新処理を行う。
【0048】
図7は、文字情報作成画面30において選択できる文字エフェクト及びアニメーション動作の設定項目の一例を示す図であり、文字エフェクトとして、文字の色、サイズ、フォント、文字方向(縦書き、横書き)、文字の陰影、文字の光彩の色、文字のふちどりの色などの設定することができる。また、アニメーション動作として、文字のアニメーションの種類、アニメーション動作の速さ、アニメーションの間隔時間などの設定をすることができる。例えば、文字の縁取りや文字が光っているように表示する等の文字エフェクトや文字が点滅するように表示したり、文字を回転させたりするなどのアニメーション動作を設定することが可能である。
【0049】
文字IDは、文字情報作成画面30のテキスト入力欄32に入力されたテキスト情報と図7に示した設定項目の複数の設定情報を含んで構成され、文字情報記憶部204bに格納される。例えば、ユーザが入力及び設定した情報に基づいて、文字ID_テキスト情報(文字列)_文字色(赤)_サイズ(大)_・・・_アニメーション動作の速さ(普通)_・・・と構成され、各情報は、アニメーション動作プログラム(SWFファイル)の制御パラメータ情報となる。
【0050】
画面制御部203は、ユーザ端末100でのWEB画面表示のための各種サービスに応じた画面情報を生成してユーザ端末100に提供する。具体的には、図4に示したアバター画像表示領域20を含むWEB画面(画面情報)、図6に示した文字情報設定画面30とアバター画像表示領域20とを含むWEB画面(画面情報)を提供する。また、本実施形態の画面制御部203は、ユーザ端末100のWEBブラウザにプラグインされたFlashにより読み込まれ、Flash画面に文字情報を表示するためのアニメーション動作プログラム(SWFファイル)を画面情報とともに、ユーザ端末100に提供する。
【0051】
禁止文字判別部205は、文字情報設定画面30を通じて入力された文字情報のうち、テキスト情報に禁止文字が含まれているか否かのチェックを行う。例えば、テキスト情報が卑猥な言葉や、インターネット上において公開されることが不適切な言葉であるか否かの判断をおこなう。不適切な言葉であると判断した場合には、その作成した文字情報を文字情報記憶部204bに記憶せずに、ユーザ端末100に禁止文字が含まれている旨の通知を行う。登録を禁止する文字は、サービス提供者が予め設定しておくことができる。
【0052】
次に、図8を参照しながら、本実施形態のアバター提供システムの処理フローを詳細に説明する。
【0053】
まず、ユーザがユーザ端末100を通じて所定のWEB画面からアバター画像22に文字重畳表示する旨を選択すると、アバター提供システムの画面制御部203は、図6に示した文字情報設定画面30及びアバター画像表示領域20を含むWEB画面(画面情報)をユーザ端末100に送信する。ステップS201においてユーザ端末100は、画面制御部203から受信した画面情報に基づいて、文字情報設定画面30を生成するとともに、アバター画像22が表示された画像表示レイヤとアニメーション表示制御部102Fの文字表示レイヤ(Flash画面)とを重畳配置したアバター画像表示領域20を生成して、1つのWEB画面を構成する。このとき、アニメーション動作プログラム(SWFファイル)も画面制御部203から提供される。そして、ユーザは、ユーザ端末100に表示された文字情報作成画面30のテキスト入力欄32に、表示したいテキストを入力するとともに、文字エフェクトとアニメーション制御の選択を行う。
【0054】
そして、ステップ202において、ユーザがプレビューボタン42をクリックすると、入力したテキスト情報と選択したエフェクト情報、アニメーション制御情報がFlashPlayerに読み込まれ、文字情報24がアバター画像22の上に重畳して表示される。
【0055】
具体的には、ユーザによりプレビューボタン42がクリックされると、文字情報設定画面30に入力されたテキスト情報、選択された文字エフェクト情報及びアニメーション制御情報からなる文字情報24を表示制御部102が取得する。次に、表示制御部102は、取得した文字情報24を制御パラメータとしてアニメーション表示制御部102Fに出力するとともに、FlashPlayerが、WEBサービス提供サーバ200から提供されたアニメーション動作プログラムを読み込み、文字情報24を制御パラメータとする文字アニメーションをFlash画面に表示させる。なお、上記説明では、文字情報設定画面30を含むWEB画面がユーザ端末100に提供される際に、アバター画像表示領域20を形成しているが、例えば、ユーザによるプレビューボタン42の押下をトリガーに、WEB画面に表示されたアバター画像22の表示位置に、Flash画面を重畳して配置するように表示制御を行うことも可能である。
【0056】
プレビューの後、ユーザは、作成した文字情報24をWEBサービス提供サーバ200に登録するか否かを選択し、ステップS203において登録ボタン44をクリックすることでアバター画像22に重畳表示される文字情報24を登録する。ステップS203において、登録ボタン44がユーザにより押下されると、ユーザ端末100は、ユーザIDとともにテキスト情報、文字エフェクト情報及びアニメーション制御情報を含む文字情報24を、WEBサービス提供サーバ200に送信する。
【0057】
WEBサービス提供サーバ200は、ユーザ端末100から文字情報24を受信すると、禁止文字判別部205による禁止文字チェック処理を遂行し、禁止文字判別部205は、禁止文字が含まれると判別した場合、文字情報記憶部204bへの登録を行わずにユーザ端末100に禁止文字を含む旨の通知を行い、禁止文字が含まれていないと判別した場合には、ステップS204にて、WEBサービス提供サーバ200の文字情報記憶部204bに所定の文字IDを付与し、かつユーザIDと関連付けて保存する。これによって、登録した文字情報24が、ウェブサービス上においてそのユーザの所有するパーツとしての文字情報として登録される。
【0058】
その後、ステップS205にて、WEBサービス提供サーバ200からユーザ端末100に文字情報24の登録結果などの情報を送信するとともに、文字情報24を現在のアバター画像22に装着するか否かを問い合わせる表示を行う。ユーザは、作成した文字情報24を装着する場合には、文字情報の重畳表示の要求をWEBサービス提供サーバ200に対して行う(ステップS206、S207)。WEBサービス提供サーバ200の画面制御部203は、要求のあった文字情報24を文字情報記憶部204bから読み出して(ステップS208)、ユーザ端末100に送信する(ステップS209)。そして、ユーザ端末100は、取得した文字情報24をアニメーション表示制御部102Fによってアバター画像22上に重畳して表示する(ステップS210)。なお、ステップS206において、文字情報24の表示を行わないことを選択した場合には、以降の文字情報24のデータの取得処理は行わない。この場合、アバター情報は、文字IDとともにユーザが設定した文字表示可否の判別フラグ等を含む。
【0059】
図9は、本実施形態のアバター提供システムのアバター表示処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【0060】
まず、ステップS301にてユーザがユーザ端末100を通じて本実施形態のアバター提供システムに接続し、ウェブサービスにログインすると、ユーザIDがWEBサービス提供サーバ200に送信される。WEBサービス提供サーバ200の画面制御部203は、受信したユーザIDにより、アバター記憶部204aから当該ユーザIDに紐付けされたアバター情報を取得するとともに、アバター情報に紐付けされているアバター画像22を構成する各パーツ画像を取得する(ステップS302)。
【0061】
アバター情報には、上述のように、アバター画像22に重畳して表示する文字情報24を示す情報(文字ID)と文字表示可否フラグが含まれており、ステップS303において、画面制御部203は、アバター情報に含まれる文字IDの有無を判別し、さら文字表示可否フラグに基づいて文字情報24をアバター画像22に重畳表示するか否かの判別処理を遂行する。文字表示可否フラグが文字表示否である場合には、アバター情報に文字IDが含まれていても、文字情報記憶部204bから該当する文字情報24を取得せずに、アバター画像22のみをアバター記憶部204aから取得する。一方、アバター情報に文字IDが含まれ、かつ文字表示可否フラグが文字表示可であれば、画面制御部203は、文字情報記憶部204bから該当する文字情報24を取得するとともに、アバター画像22をアバター記憶部204aから取得する(ステップS304)。
【0062】
次に、ステップS305において、アバター画像表示領域20を含むWEB画面の画面情報とともに、取得したアバター画像22及び文字情報24をユーザ端末100に送信する。なお、ステップS303において、アバター情報に文字情報が含まれていない場合には、ステップS305においてアバター画像22のみをユーザ端末100に送信するとともに、文字情報24を重畳して表示しないため、アバター画像表示領域20の文字表示レイヤを含まないWEB画面の画面情報を送信することができる。つまり、アバター画像22のみを表示したWEB画面を構成する場合、画面情報に文字表示レイヤとしてのFlash画面を起動及びWEB画面に重畳配置しない画面情報をユーザ端末100に提供することができる。
【0063】
ステップS306において、ユーザ端末100は、アバター画像22及び文字情報24を受信すると、ステップS307において、受信したアバター情報に文字情報24が含まれているか否かを判別する。文字情報24が含まれている場合には、ステップS308において、受信した画面情報に従い、文字情報を重畳表示するためのFlash画面を起動し、当該Flash画面をアバター画像22に重畳表示する。そして、ステップS309及びS310において、Flash画面でのアニメーション表示制御が遂行される。
【0064】
なお、ステップS303において文字情報24が含まれておらず、ステップS307において受信したアバター情報に文字情報24が含まれていないと判断された場合には、ステップS311に進み、表示制御部102が文字情報を重畳表示するためのFlash画面を起動せずに、言い換えれば、アバター画像22に重畳してFlash画面を配置する画面制御を行わずに、アバター画像22の表示処理のみを行うように構成することができる。また、文字情報24を受信したか否かに関わらず、アバター提供システムの画面制御部203から、常にFlash画面を文字表示レイヤとして含むアバター画像表示領域20が形成されたWEB画面の画面情報をユーザ端末100に提供することも可能である。
【0065】
また、図9では、アバター提供システム側で、ユーザのアバター画像22に文字情報24が含まれるか否かを判別し、一度にアバター画像22と文字情報24とをユーザ端末100に提供しているが、ユーザ端末100側で文字IDや文字表示可否フラグを判別して必要に応じてユーザ端末100から文字情報24の提供をアバター提供システムに要求するように構成することもできる。例えば、アバター提供システムは、ログイン処理後、ユーザIDに関連するアバター情報をアバター記憶部204aから取得するとともに、アバター画像22と文字表示可否フラグとをユーザ端末100に提供する。ユーザ端末100は、受信した文字表示可否フラグを判別し、文字表示可否フラグが可(ON)である場合に、表示制御部102がアバター提供システムに文字情報24を要求することができる。この場合、文字表示可否フラグは、文字情報24を含まないアバター情報に対してはデフォルトで否(OFF)に設定して、ユーザ端末100に提供される。また、ユーザ端末100の表示制御部102は、アバター提供システムに要求して文字情報を受信した後に、文字表示レイヤ24Lをアバター画像22の画像表示レイヤ22Lに重畳配置したアバター画像表示領域20を形成するように構成することができ、また、文字情報24の要求に関係なく、アバター画像22をWEB画面に表示する際に自動的に文字表示レイヤ24Lを形成し、アバター画像22のみであっても常時透明な文字表示レイヤ24Lがアバター画像22に重畳配置されるように構成してもよい。
【0066】
このように本実施形態のアバター提供システムは、文字情報がアニメーション表示されるアニメーション表示画面を画像データに重畳して配置した表示画面を提供して画像データと文字情報とを重畳表示する。このため、従来のように文字情報を画像データとして生成し、静止画像や動画像に合成するなどの処理が必要なく、ユーザによる画像データへの文字情報の重畳表示の自由度を格段に向上させることが可能となる。
【0067】
さらには、ユーザが任意に入力した文字情報が、WEBブラウザにプラグインされたFlashによりアニメーション表示されるため、別途の文字表示プログラムなどをインストール等して特別な環境を設ける必要がない。このため、WEBブラウザを使用する汎用ユーザ全体に、静止画像等上に文字情報を好適にアニメーション動作させながら表示することが可能となる。
【0068】
より具体的には、第1ユーザが、WEBサービスを通じて第2ユーザのユーザマイページ等を閲覧した際、この第2ユーザのアバター画像が文字情報を含む場合、第2ユーザのWEB画面に対して、文字情報がアニメーション表示されるアニメーション表示画面を画像データに重畳して配置した表示画面(アバター画像表示領域20)を提供し、WEBブラウザを使用するインターネットユーザ全般に、好適にアバター画像上に文字情報をアニメーション動作させながら表示することが可能となる。
(第2実施形態)
図10は、本発明の画像表示方法(画像表示プログラム)が適用された画像表示装置の構成ブロック図である。図10に示すように、本実施形態の画像表示装置は、上記第1実施形態のユーザ端末100の変形例であり、ユーザ端末100に格納されている画像データに、ユーザが入力した文字情報を任意に表示させる単独の画像表示装置400として構成されている。なお、上記第1実施形態のユーザ端末100と同様の構成については、同符号を付して説明を省略し、相違する点を中心に説明する。
【0069】
画像表示装置400は、デジタルカメラ等で撮影した画像データやインターネット上からダウンロードした画像データを格納する画像記憶部420aと、図6に示した文字情報設定画面30から入力された文字情報24を記憶する文字情報記憶部420bと、画像表示装置のディスプレイ118に表示する表示画面の画面情報及びアニメーション動作プログラムを格納する画面情報記憶部420cとを含む記憶部420を備え、表示制御部402は、画像表示装置400のディスプレイ118に、画面情報記憶部420cに記憶された各画面情報に基づく表示画面を生成して表示する。当該表示制御部402は、上記第1実施形態同様に、アニメーション表示制御部402Fを含む。
【0070】
したがって、ユーザが画像表示装置の所定の画面から文字重畳処理を選択すると、画像表示装置400の表示制御部402は、画面情報記憶部420cから文字情報設定画面30及び画像表示領域20a(上記第1実施形態のアバター画像表示領域20に対応)の各画面情報を抽出し、図6と同様の表示画面を生成して、ディスプレイ118に表示する。ユーザは、不図示の画像データ選択画面から文字を重畳させる画像データを選択し、表示制御部402は、選択された画像データを画像表示領域20aに表示する。
【0071】
このとき、画像表示領域20aは、上記第1実施形態と同様に画像データが表示された画像表示レイヤとアニメーション表示制御部402Fの文字表示レイヤ(例えば、Flash画面)と重畳配置した画像表示領域20aとで構成する。そして、ユーザは、画像表示装置400に表示された文字情報作成画面30のテキスト入力欄32に、表示したいテキストを入力するとともに、文字エフェクトとアニメーション制御の選択を行う。
【0072】
ユーザが不図示のプレビューボタン42をクリックすると、入力したテキスト情報24と選択したエフェクト情報、アニメーション制御情報がFlashPlayerに読み込まれ、入力した文字情報24が画像データの上に重畳して表示される。
【0073】
具体的には、ユーザによりプレビューボタン42がクリックされると、文字情報設定画面30に入力されたテキスト情報、選択された文字エフェクト情報及びアニメーション制御情報からなる文字情報24を表示制御部402が取得する。次に、表示制御部402は、取得した文字情報24を制御パラメータとしてアニメーション表示制御部402Fに出力するとともに、FlashPlayerが、画面情報記憶部420cに格納された所定のアニメーション動作プログラムを読み込み、入力等された文字情報24を制御パラメータとする文字アニメーションをFlash画面に表示させる。
【0074】
プレビューの後、ユーザは、作成した文字情報24を文字情報記憶部420bに保存するか否かを選択し、保存ボタン(登録ボタン44)をクリックすることで画像データに重畳表示される文字情報24を保存することができる。画像データ及び文字情報は、上述の第1実施形態同様に各々画像ID、文字IDで関連づけられて各記憶部に保存される。
【0075】
その他の構成は、上記第1実施形態と同様の構成を適用することができるため、説明を省略する。
【0076】
以上、本発明を好適な実施形態に則して説明したが、上記実施形態においてアニメーション表示制御部102F、402Fに、Flashを適用しているが、これに限られるものではなく、アニメーション動作可能に表示するアニメーションソフトウェア(アニメーション再生Player)であってもよく、例えば、Microsoft社のsilverlightやAdobe社のshockwaveなどのWEBブラウザ上でマルチメディアコンテンツを再生可能なソフトウェアを利用することができる。特に、WEBブラウザにプラグインされて動作するソフトウェアを適用することが好ましい。
【0077】
以上、上記実施形態におけるサーバ等は、ハードウェア構成として上述以外にも、キーボード、マウス、スキャナー等の操作入力手段、液晶ディスプレイ等の表示手段、プリンタ、スピーカなどの出力手段、主記憶装置(メモリ)、補助記憶装置(ハードディスク等)等を備えることが可能であり、ユーザ端末においてもこれらの手段を備えることができる。各手段の制御は、サーバ又はコンピュータ全体の制御を司る制御手段(CPU)により遂行される(不図示)。
【0078】
また、本発明の画像表示方法は、コンピュータを機能させるプログラムとして実現され、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された状態で、又はインターネット等のネットワークを通じて利用者端末に提供される。コンピュータ読取可能な記録媒体としては、CD−ROM等の光ディスク、DVD−ROM等の相変化型光ディスク、MO(Magnet Optical)やMD(Mini Disk)などの光磁気ディスク、フロッピー(登録商標)ディスクやリムーバブルハードディスクなどの磁気ディスク、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、SDメモリカード、メモリスティック等のメモリカードが挙げられる。
【0079】
なお、本発明の詳細な説明では具体的な実施形態について説明したが、本発明の要旨から逸脱しない範囲内で多様に変形できる。よって、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の第1実施形態に係るアバター提供システムの構成を示す概略図
【図2】本発明の第1実施形態に係るユーザ端末のブロック図
【図3】本発明の第1実施形態に係るWEBサービス提供サーバのブロック図
【図4】本発明の第1実施形態に係るWEBページ表示画面例
【図5】本発明の第1実施形態に係るアバター画像と文字情報の重畳表示の模式図
【図6】本発明の第1実施形態に係る文字情報作成画面例
【図7】本発明の第1実施形態に係る文字情報の設定項目例
【図8】本発明の第1実施形態に係るアバター提供システムの処理遷移を示すフローチャート
【図9】本発明の第1実施形態に係るアバター提供システムの処理遷移を示すフローチャート
【図10】本発明の第2実施形態に係るユーザ端末のブロック図
【符号の説明】
【0081】
10 ウェブページ(WEB画面)
20 アバター画像表示領域
22 アバター画像
22L 画像表示レイヤ
24 文字情報
24L 文字表示レイヤ
30 文字情報設定画面
32 テキスト入力欄
34 文字エフェクト選択欄
36 アニメーション制御情報選択欄
40 プレビュー画面
42 プレビューボタン
44 登録ボタン
100 ユーザ端末
102 表示制御部(WEBブラウザ)
102F アニメーション表示制御部(Flash)
104 制御部
106 通信制御部
108 記憶部
110 外部インターフェース
112 入力部
114 操作部
116 表示インターフェース
118 ディスプレイ
200 WEBサービス提供サーバ
202 通信制御部
203 画面制御部
204 アバターDB
204a アバター記憶部
204b 文字情報記憶部
205 禁止文字判別部
206 制御部
400 画像表示装置(ユーザ端末)
402 表示制御部
402F アニメーション表示制御部
420 記憶部
420a 画像記憶部
420b 文字情報記憶部
420c 画面情報記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータの入力手段を介して入力又は選択された文字情報と画像データとを重畳させて表示する画像表示プログラムであって、前記コンピュータに、
前記文字情報を所定のアニメーション表示画面にアニメーション動作可能に表示する第1機能と、
前記画像データが表示される表示領域に前記アニメーション表示画面が重畳配置された表示画面を生成するとともに、前記表示画面の前記表示領域に前記画像データを表示する第2機能と、
を実現させるための画像表示プログラム。
【請求項2】
前記第2機能は、前記画像データが表示される前記表示領域を含む画像表示レイヤと前記アニメーション表示画面が配置される文字表示レイヤとを形成し、前記表示領域の少なくとも一部に前記アニメーション表示画面が重畳して配置される前記画像表示レイヤ及び前記文字表示レイヤで構成された前記表示画面を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像表示プログラム。
【請求項3】
前記第1機能は、前記画像データが前記アニメーション表示画面を通じて前記表示画面に表示可能にするために、前記アニメーション表示画面を透過性を有する表示画面に制御するとともに、前記透過性を有する表示画面上での前記文字情報のアニメーション動作制御を遂行することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示プログラム。
【請求項4】
前記文字情報は、文字テキスト情報及び文字アニメーション制御情報を含み、
前記第1機能は、前記文字アニメーション制御情報を用いて前記文字テキスト情報のアニメーション表示を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の画像表示プログラム。
【請求項5】
入力手段を介して入力又は選択された文字情報と画像データとを重畳させて表示する画像表示方法であって、
前記画像データの表示領域にアニメーション表示制御手段により表示制御される所定のアニメーション表示画面が重畳配置された表示画面を生成するステップと、
前記画像データを前記表示画面の前記表示領域に表示させるとともに、前記文字情報を前記アニメーション表示制御手段によって前記アニメーション表示画面に表示させるステップと、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項6】
入力手段を介して入力又は選択された文字情報と画像データとを重畳させて表示する画像表示装置であって、
前記文字情報を所定のアニメーション表示画面にアニメーション動作可能に表示するアニメーション表示制御部と、
前記画像データが表示される表示領域に前記アニメーション表示画面が重畳配置された表示画面を生成するとともに、前記表示画面の前記表示領域に前記画像データを表示する表示制御部と、を備えることを特徴とする画像表示装置。
【請求項7】
ネットワークを通じて接続されるユーザ端末にアバターサービスを提供するアバター提供システムであって、
前記ユーザ端末を通じてユーザが任意に入力した又は選択した文字情報を前記ユーザのアバター画像と関連付けて格納する第1記憶部と、
前記アバター画像を前記ユーザ毎に格納する第2記憶部と、
前記ユーザ端末からの要請に応じて、前記ユーザ端末のWEBブラウザにプラグインされたアニメーション表示制御手段により読み込まれ、所定のアニメーション表示画面に前記文字情報を表示するためのアニメーション動作プログラムを前記ユーザ端末に提供するとともに、前記アニメーション表示画面と前記アバター画像の表示領域とが重畳配置されたWEB画面を前記WEBブラウザが生成するための画面情報を前記ユーザ端末に提供する画面制御部と、
を有することを特徴とするアバター提供システム。
【請求項8】
前記画面制御部は、前記文字情報を構成する文字テキスト情報、文字エフェクト情報及びアニメーション制御情報を設定するための文字情報設定画面を前記ユーザ端末に提供することを特徴とする請求項7に記載のアバター提供システム。
【請求項9】
前記アバター提供システムは、
前記文字情報設定画面を通じて前記ユーザ端末から入力された前記文字情報を受信し、受信した前記文字情報に含まれる文字テキスト情報が、予め設定された禁止文字データに該当するか否かを判別する禁止文字判別部をさらに有することを特徴とする請求項8に記載のアバター提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−258918(P2009−258918A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−106136(P2008−106136)
【出願日】平成20年4月15日(2008.4.15)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【出願人】(501333021)NHNJapan株式会社 (29)
【Fターム(参考)】