説明

画像表示機能付きデバイス、画像表示付デバイスの表示方法、及びコンピュータ読み取り可能なプログラム

【課題】 画像表示機能が付いた製品(例えばマルチファンクションプリンタ等のデバイス)では、画像データを表示する場合に、デバイスを操作するためのボタンや状態を表示するためのオブジェクトが、画像表示領域に重なって表示され、動画などの画像の視聴妨害が発生していた。
【解決手段】 本発明は、上記課題を解決するため、画像表示領域を表示する際に、自動的に操作部に表示するオブジェクトを再配置することで、画像表示領域と操作部に表示するオブジェクトの重なりを回避し、画像表示領域の欠損、視聴妨害を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を表示する機能を有する画像表示機能付デバイス、画像表示付デバイスの表示方法、そのためのコンピュータ読み取り可能なプログラムに関する発明である。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーションや携帯電話、マルチファンクションプリンタ(以下、MFPと記載する)等、本来の用途とは別に、画像表示機能が付いた製品がある。しかしそれらの機種で画像を見る場合は、画面表示全てが画像表示に切り替わるか、デバイス操作入力部(以下、操作部と記載する)を表示する為に画像表示領域が固定されてしまう方式が多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−21930号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、MFP等のデバイスでは、機能の追加やエラーの発生等により操作部のレイアウト変更や表示内容の追加等が発生する場合がある。その場合、画像表示領域の上に追加表示された内容が重なってしまっていた。
【0005】
先行技術として特開2003−21930等があるが、画像表示領域に重なっているオブジェクトを半透明にするものである為、その効果は視聴妨害軽減に留まっている。以上の事を鑑みても、依然として画像表示の視聴妨害を防止することはできていない。
【0006】
本発明は、従来技術の問題点を鑑み、映像表示領域を表示する際に、操作部に表示するオブジェクトを再配置し、画像表示領域と表示オブジェクトの重なりを回避し、画像表示領域の欠損、視聴妨害を防止する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するため、
デバイスに対して操作入力を行うための操作画面と、画像データを蓄積する蓄積手段と、前記操作画面に、前記デバイスを操作するための複数の表示オブジェクトを配置する配置手段と、前記蓄積手段に蓄積された前記画像データを前記操作画面に表示するための画像表示領域を決定するための画像表示領域決定手段と、前記複数の表示オブジェクトの表示優先順位を決定する表示優先順位決定手段と、前記表示優先順位決定手段によって決定された表示優先順位に基づいて、前記配置手段は前記表示オブジェクトを前記画像表示領域と重ならないように配置することを有することを特徴とする。
【0008】
さらに、操作画面を有する画像表示機能付デバイスの表示方法であって、前記操作画面に、前記デバイスを操作するための複数の表示オブジェクトを配置する配置工程と、前記表示オブジェクトとは異なる画像データを前記操作画面に表示するための画像表示領域を決定するための画像表示領域決定工程と、前記複数の表示オブジェクトの表示優先順位を決定する表示優先順位決定工程と、前記表示優先順位決定手段によって決定された表示優先順位に基づいて、前記配置工程は前記表示オブジェクトを前記画像表示領域と重ならないように配置することを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、上記対応を行う事により、下記の効果が得られる。
1.操作部が、入力画像データとともに操作用ボタンまたは表示項目などのオブジェクトを表示することにより、画像を視聴しつつ、デバイスの操作を行うことができる。
2.2.操作部が、画像表示領域と操作用ボタンまたは表示項目などのオブジェクトを重なること無くともに表示することにより画像表示の視聴妨害を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】画像表示機能付デバイスの構成例
【図2】待機状態のデバイスの表示と画像表示時のデバイスの表示の例
【図3】デバイスで表示するオブジェクト(ボタンまたは表示項目)の表示優先順位
【図4】メインフローチャート
【図5】画像データ受信時の動作の例
【図6】表示動作の一例
【図7】オブジェクトの再配置動作の一例
【図8】デバイスの状態表示の一例
【図9】操作履歴情報による表示動作の一例
【図10】デバイス状態を表示する時の画像表示領域を縮小する場合の例
【図11】デバイス状態を表示する時の一部のオブジェクトを非表示にする動作の一例
【図12】新しい機能を追加する場合の表示動作の一例
【図13】画像表示領域とデバイス状態を並列して表示する例
【図14】デバイス操作ボタンと入力画像用の操作ボタンを表示した例
【図15】操作ボタンを属性により優先表示した例
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の具体的な実施形態の一例について説明する。
【0012】
図1は本発明における、画像表示機能付きデバイスの構成例を示す。ここでは具体的なデバイスとしてコピー機能、印刷機能を有するMuulti Function Printer(多機能プリンタ、MFPと略す)の例を記載する。なお、ここではMuulti Function Printer(多機能プリンタ、MFPと略す)について説明するが、これに限らない。単機能のプリンタ装置や、スキャナ装置、ファクシミリなどデータ送受信装置、携帯電話端末、ビデオデータの表示装置などであってもよい。図への付与番号順に従い、説明する。
【0013】
101は、本発明におけるデバイス本体101を示す。本実施例では、デバイスとしてMFPを例として動作説明する。
【0014】
102は、本発明における操作入力部を示す。
【0015】
105は、外部インターフェース108を介して、デバイスに入力される画像データを示す。この場合の画像データは、静止画、動画、TV映像データを示し、特にその画像の種類を限定するものではない。
【0016】
108は、当該デバイスと外部の装置と通信するための外部インターフェースを示す。この外部インターフェースは、無線インターフェース、有線インターフェースのいずれであってもよい。詳述すると外部インターフェース108は、外部の装置との間で操作指示、装置のステータス情報、画像を含むデータの送受信をするためのインターフェースである。また、外部インターフェース108はデバイスが画像データ等の入力を受け付ける為のメディアスロット等としての機能を含んでもよい。
【0017】
109は、当該デバイスにおける、音声出力部を示す。音声出力部109は、当該デバイスの機能の説明、使用方法、装置の状態、送受信された画像データなどに含まれる音声情報などを音声や音などで出力する。具体的には、スピーカ、公知の音声コーデックなどにより構成される。
【0018】
110は、メインバスを示す。メインバス110は、当該デバイス内で、データを送受信するためのデータ通信経路である。
【0019】
111は、当該デバイスにおける、画像データ制御部を示す。当該デバイスが入力を受け付けた画像データの画素情報、形式等を検出し、且つ表示に関する制御(動画像、TV画像の受信画像のデコード等)を行う。具体的には、画像解析モジュール、動画像でコードモジュール、TV画像チューナー、等を備える。
【0020】
112は、画像データ制御部111が画像データを展開、操作等を行うためのワークメモリである。具体的には、RAMで構成される。
【0021】
113は、当該デバイスの全体を制御するMFP制御部である。具体的には、CPU、画像データ制御部111、ワークメモリ112を備える。
【0022】
114は、当該デバイス内に格納されている、表示優先順位を示すテーブルを示す。具体的には、受信した画像データを操作入力部102に画像表示領域202を形成する際に、各種ボタンまたは表示項目などのオブジェクトの表示優先順位が記載されている。すなわち、各表示オブジェクトを表示するか/非表示にするかを示す表示優先順位が記載されている。詳細は後述の図3で説明する。
【0023】
115は、操作入力部101介して入力された操作入力の履歴や外部インターフェース108を介して受信した指示情報の受信履歴を、記憶するための操作履歴情報記憶部である。
【0024】
116は、MFP制御部113で実行されるプログラムを格納するプログラム格納部である。
【0025】
117は、外部インターフェース108、スキャナ部118から入力される画像データやプリンタ部120に出力される画像データを蓄積する画像データ蓄積部である。
【0026】
118は、記憶部である。記憶部118は、表示優先順位テーブル114、操作履歴情報記憶部115、プログラム格納部116、画像データ格納部117を含み、具体的にはハードディスクにより構成される。
【0027】
ここでは、ハードディスクで構成される例について説明するが、これに限らない。ROM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ、USBメモリなどの着脱可能なメモリ、半導体メモリとハードディスクの組合せなどで構成してもよい。
【0028】
119は、原稿を読み取るためのスキャナ部、120は、画像データを印刷するためのプリンタ部である。
【0029】
図2について説明する。図2は本発明において想定される代表的な実施例を示す。
【0030】
201は、操作入力部102に表示される操作画面を示す。操作画面201は、タッチパネル式の液晶ディスプレイで構成され、複数の表示オブジェクトが表示されている。MFP制御部113は、デバイスを制御するか、デバイスの状態を示す各種のオブジェクトを表示させ、ユーザが表示されているボタンを操作でき、表示されている項目を確認できるように構成されている。ここでは、操作画面201が、タッチパネル式の液晶ディスプレイで構成されている例に説明するが、これに限らない。タッチパネル式でない液晶ディスプレイ、CRTなどのディスプレイであってもよい。その場合、マウス、などのポインティングデバイスが、表示されているオブジェクトを指定する。202は、デバイスに画像データが入力された際に形成される画像表示領域を示す。
【0031】
203は、操作画面201にメッセージを表示するためのメッセージ表示部を示す。メッセージ表示部は、当該デバイスの動作状態、用紙設定情報、各種設定情報などを表示する部分である。
【0032】
204は、スキャナ部119で原稿をカラー画像として読み取るかモノクロ画像として読み取るかを選択するためのボタンを示す。205は、サービスマンやデバイス102の管理者が保守をするためのモードを設定するためのボタンである。206は、両面コピー、ステープル、製本、縮小レイアウトなどを設定するためのボタンである。207は、スキャナ部119で読み取る原稿の解像度を指定するためのボタンである。208は、ユーザによる各種設定をするためのボタンである。209は、ユーザがよく用いる機能を登録するためのボタンである。210は、電話回線に対してリダイヤルするためのリダイヤルボタンである。211は、デバイス103の動作モードをCopyモードに設定するためのコピーキー(コピーボタン)である。Copyモードで、デバイス101は、コピー機能に関する各種設定ができる。212は、デバイス103の動作モードをFAXモードに設定する為のFAXボタンである。FAXモードで、デバイスはファクシミリ機能に関する各種設定ができる。213は、デバイス103の動作モードをSendモードに設定するためのSendボタンである。Sendモードで、Sendモードで、デバイスはスキャナ部119によって読み取った画像データ、または画像データ格納部117された画像データを所定の宛先に送信するための各種設定を行うことができる。214は、原稿の読み取りを指示するためのStartキーである。この他、ビデオデータの再生時に用いる「再生ボタン」、「早送りボタン」、「巻き戻しボタン」など(不図示)を有する。また、テレビジョンの視聴に用いる「チャネルボタン」、音量の調整に用いる「ボリュームボタン」(不図示)なども有する。ここでは、操作を指示するためのボタンについて説明したが、必ずしもこれに限られない。日時情報、時刻情報、装置の状態を表す表示項目をオブジェクトとして表示してもよい。
【0033】
デバイス本体102が画像データ105を受信し、受信した画像データ105の縦横のサイズに基づいて、画像データ105を画像データ105操作入力部102に表示する。図中の矢印は、メッセージ表示部203を表示している状態から、画像表示領域202を形成した状態に表示形態が遷移したことを示している。具体的には、画像表示領域202を形成する際に、MFP制御部113は、操作入力部102は、幾つかのボタンを示す表示オブジェクトを非表示とし、画像表示領域202を確保する。このように、いくつかのボタンを示す表示オブジェクトは非表示となる。しかしながら、受信した画像データを表示している場合でも、コピーボタン211や、FAXボタン212、SENDボタン213等の表示オブジェクトは表示されている。これによって、あるユーザが受信した画像/動画を視聴している場合であっても、画像データの視聴を邪魔されることがない。しかも、別のユーザがコピー、FAX、SENDなどのデバイスの機能を使用することができるという顕著な効果を有する。さらに、あまり使われないボタン(または項目)については非表示とするため、受信した画像データを表示する領域を大きくすることができるという顕著なメリットを有する。
【0034】
図3は本発明における、画像データ105を操作入力部102で表示する場合、表示するオブジェクト(ボタンまたは表示項目)の表示優先順位を示すテーブル114の1例を示す。図について以下に説明する。
【0035】
301.優先表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)
この欄は、MFP制御部113が画像表示領域202を形成する際に、当該操作入力部101における個々のオブジェクト(ボタンまたは表示項目)などのオブジェクトに対する表示する優先順位を示す。本実施例の場合、優先順位の低い項目から、優先的に非表示状態にされること、つまり優先順位後の数字が小さいほど、非表示の対象になりにくいことを示す。従って、ここでは、よく用いられる機能(例えば応用設定機能ボタン)に、高い優先順位を設定している。これによって、受信した画像を表示している状態でも、ユーザはよく使われる機能をいつでも利用することができる。登録されているオブジェクト(ボタンまたは表示項目)は、オブジェクトと属性によって成り立つ。オブジェクトは、実際に操作部に表示される文字/絵柄となっている。属性は、オブジェクトが作用する対象を示す。308は、オブジェクトが作用する対象がデバイスであることを示す。309は、オブジェクトが作用する対象が音声データであることを示している。310は、オブジェクトが作用する対象がビデオなどの画像データであることを示している。図の例としては、優先順位(1)に登録されている表示項目は、項目本体が「応用設定」であり、属性が「デバイス」となる。
【0036】
302.必須表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)
この欄は、当該操作部が画像表示領域202を形成する際に、必ず画像表示領域202と同時に、並立して表示されるオブジェクト(ボタンまたは表示項目)を示す。
【0037】
303.非表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)
この欄は、操作入力部102が画像表示領域202を形成する際に、操作入力部101上において非表示となるオブジェクト(ボタンまたは表示項目)を示す。
【0038】
304.表示位置設定
この項目は、操作入力部112上における、ボタン(項目)などのオブジェクトの表示位置を設定する。
【0039】
310a.画像表示
ここで設定されるのは、画像表示領域202が、操作入力部上のどの部分に配置されるか、である。本実施例では「上左端」となっている。これは、画像表示領域202が、操作入力部102の上左端部に接する様に配置されることを示す。
【0040】
310b.オブジェクト(ボタンまたは表示項目)表示開始位置
ここでは、オブジェクト(ボタンまたは表示項目)が再配置される場合に、その再配置後のオブジェクト(ボタンまたは表示項目)の表示を開始する位置を示す。
【0041】
305.デバイス操作履歴参照
この欄は、操作入力部102が画像表示領域202を形成する際に、操作履歴情報記憶部115に蓄積されている履歴情報を参照することを示す。この履歴情報に基づいて、MFP制御部113は、表示あるいは非表示にするオブジェクト(ボタンまたは表示項目)を決定する。ここでは、記憶されている履歴情報の中から使用頻度の高い上位n位までを必須の表示にするかのn値が設定されている。
【0042】
306.優先表示
この欄は、操作入力部102が画像表示領域202形成に伴って、オブジェクト(ボタンまたは表示項目)の再配置を行う場合、示するオブジェクト(ボタンまたは表示項目)を選択する基準を決める設定である。
【0043】
本実施例の条件としては、必須表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)に引き続いて、どのオブジェクトを表示するかを選択的に設定する。具体的には、優先表示オブジェクトを表示する設定311aと属性の一致するオブジェクトを表示する設定311bと履歴の上位オブジェクトを表示する設定311cのいずれのオブジェクトを表示するかを選択的に設定する。個々の具体的な意味としては、以下の通りである。
【0044】
311a.優先表示:操作部は、優先表示オブジェクト301を参照し、表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)の再配置を行う。
【0045】
311b.属性優先:操作部は、個々のオブジェクト(ボタンまたは表示項目)が有する属性を参照し、優先順位の高い表示オブジェクト302、301と属性の一致するオブジェクトを優先的に表示する。同じ属性内での優先順位は、優先表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)301の優先順位を参照している。
【0046】
具体的には、必須表示のオブジェクト(ボタンまたは表示項目)、優先表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)という順で表示する。
【0047】
311c.履歴優先:操作部は、履歴情報の上位のオブジェクトを優先的に表示する。例えば、操作部は、各ボタン(または各項目)の操作回数の履歴から表示とするオブジェクト(ボタンまたは表示項目)の再配置を行う。
【0048】
307.デバイスの状態を表示する場合の設定
この欄は、画像表示領域202が形成されている状態において、デバイス状態を示すウィンドウが操作入力部102に表示された場合の動作を規定する。デバイスの状態を示すウインドウ領域をどのように確保するかが設定されている。
【0049】
ここでは、画像表示領域202側を縮小する、もしくは操作入力部内の表示されているオブジェクト(ボタンまたは表示項目)のいくつかを更に非表示にする。これによって、デバイスの状態を示すウインドウ領域を確保することができる。
【0050】
図4は本発明における、メインフローチャートを示す。このメインフローチャートは、プログラム格納部117に格納されている。MFP制御部113はプログラム格納部117に格納されているプログラムに従っての図4に示すフローチャートを実行する。図4に従ってMFP制御部113の動作を説明する。
【0051】
S401は、デバイス101が、外部インターフェース108を通じて、画像データ105を受信したことを示す。画像データを受信すると、MFP制御部113はS402に進む。S402では、画像データ制御部111が、当該デバイスに入力された画像データの縦横それぞれの解像度、縦横それぞれの画素数に基づいて縦横比率を算出する。これによって、画像表示領域202のサイズを決定する。
【0052】
このように、MFP制御部113を構成する画像データ制御部111は、画像表示領域決定手段として機能している。
【0053】
S403において、MFP制御部113は操作入力部102は、デバイスが画像データを受信した場合の設定を確認する。具体的には、図3において説明した表示優先順位テーブル114を確認する。また、表示優先順位を示すテーブル114以外にもデバイス表示設定を別に持っていても良い。
【0054】
このように、MFP制御部113は、表示優先順位テーブル114を参照し、プログラム格納部116に格納されているプログラムに従って動作することで、表示優先順位決定手段として機能する。
【0055】
S404において、MFP制御部113は、画像表示領域202を形成すること。MFP制御部113は、S402で計算した画像表示領域202のサイズ、S403で確認した310aの設定値に基づいてワークメモリ112に画像表示領域202を形成する。
【0056】
S405では、MFP制御部113は、S404で形成した画像表示領域202とS403で確認した表示設定に従い、操作入力部102内の該当するオブジェクト(ボタンまたは表示項目)を非表示にする。
【0057】
S406は、MFP制御部113は、画像表示領域202を、S405において表示されている各種表示するオブジェクト(ボタンまたは表示項目)に重ならない範囲において、拡大し、表示するオブジェクト(ボタンまたは表示項目)を再配置する。この際、MFP制御部113は、画像表示領域202の縦横比は変らないようにする。これによってI、変倍する場合でも、画像の歪の少ない画像を鑑賞できるという顕著なメリットを有する。ここでは、画像表示領域202を拡大しているが、表示する画像データサイズが大きい場合は、等倍や、縮小処理を施してもよい。これによって、画像表示領域202は、MFPデバイスの各種設定、状態の確認を行うためのメッセージ表示部203の領域よりも広い領域を確保することができるという顕著なメリットを有する。また、画像の横と縦の比率が16対9であるハイビジョン放送などの横の長い画像に適した位置にオブジェクト(操作ボタンまたは表示オブジェクト)を配置することができるようになるという顕著なメリットを有す。
【0058】
このように、MFP制御部113は、表示優先順位テーブル114を参照し、プログラム格納部116に格納されているプログラムに従って動作することで、配置手段として機能する。
【0059】
S407において、MFP制御部113は、S406において拡大した画像表示領域202に、入力画像データ105を表示する。
【0060】
ここでは、MFP制御部113がプログラム格納部117に格納されているプログラムに従って図4のフローを実行することについて説明したが、これに限らない。操作入力部102が、プロセッサ、プログラム格納部を有して実行してもよい。図5は本発明における、デバイスが画像データを受信した場合の動作の一例を示す。本実施例は、図4のS402を詳細に記載したものである。図5のフローチャートを示すプログラムは、プログラム格納部117に格納されている。MFP制御部113プログラム格納部117に格納されているプログラムに従っての図5に示すフローチャートを各部に実行させる。図について以下に説明する。
【0061】
S401は、図4のS401と同等である。
【0062】
S501において、MFP制御部113は画像制御部111に、デバイスが受信した画像データの形式を検出させる。具体的には、受信多画像データが静止画かと動画かを判別し、画像データのサイズ、デコード形式など画像データの形式、属性などを検出する。
【0063】
S502において、MFP制御部113は画像制御部111に、当該入力画像データ105の縦横それぞれの解像度、縦横それぞれの縦横画素数を検出することを示す。
【0064】
S503は、MFP制御部113は画像制御部111に、当該受信画像データ105の縦横の画素数、縦横の解像度などによって縦横比を検出することを示す。
【0065】
S504は、MFP制御部113は、画像制御部111がS501からS503において検出した結果を、ワークメモリ112内に保持する。
【0066】
S505は、MFP制御部113は、画像制御部111に、ワークメモリ112内に保持した当該入力データの内容から、当該操作部に形成する画像表示領域202の最大サイズを導出させる。最大画像表示領域202の決定する理由は、当該入力画像データ105の画素数を超える画像表示領域202を形成した場合、当該入力画像データ105の画素間補間を行う必要が生じ、入力画像を表示する時の品位が低下してしまうからである
S403は、図4のS403と同等である。
【0067】
ここでは、MFP制御部113がプログラム格納部117に格納されているプログラムに従って図5のフローを実行することについて説明したが、これに限らない。画像制御部111が、MFP制御部113のかわりに実行するように構成してもよい。操作入力部102が、プロセッサ、プログラム格納部、画像データ制御部等を有し、操作入力部で実行してもよい。
【0068】
図6は本発明における、操作入力部102の表示動作の一例を示す。本実施例は、図4のS405を詳細に記載したものである。ここでは、MFP制御部113がプログラム格納部117に格納されているプログラムに従って図6のフローを実行する。図について以下に説明する。
【0069】
S404は、図4のS404と同等である。
【0070】
S601において、MFP制御部113が、図3において示した表示優先順位テーブル114の 設定を確認する。具体的には、優先表示オブジェクト301、必須表示オブジェクト302、非表示オブジェクト303、表示位置設定304、操作履歴情報305、優先表示設定306、デバイス状態表示設定307等の情報を確認する。 S602において、MFP制御部113が、表示優先順位テーブル114中の必須表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)を確認する。
【0071】
S603は、S602において、必須表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)の設定が存在した場合の制御である。この場合は、MFP制御部113は、表示優先順位テーブル114中に登録されている必須表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)を、ワークメモリ112内で再配置することを示す。
【0072】
S604において、MFP制御部113は、表示優先順位テーブル114中の非表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)に、設定があるかを確認している。
【0073】
S605は、S604において、非表示オブジェクトの設定が存在した場合の制御である。この場合は、MFP制御部が、表示優先順位テーブル114中に登録されている非表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)を、操作入力部102内で非表示にすることを示す。
【0074】
S606は、MFP制御部113が、表示優先順位テーブル114中の優先表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)に登録されているオブジェクト(ボタンまたは表示項目)を、操作部に再配置することを示している。
【0075】
具体的には、画像表示領域202としてのワークメモリ上の仮想領域と重ならない場所において再配置を行う。ここでいう仮想画像表示領域202は、画像表示領域202を確保するたに用いられ、画像表示領域202形成可否を確認するための仮想領域である。
【0076】
S406は、図4のS406と同等である。
【0077】
ここでは、MFP盛業113は、表示優先順位テーブル114の301、302、303欄に設定されている設定に従ってオブジェクトの表示または非表示を選択した。しかし、これに限らず、MFP制御部113が、操作履歴情報305、優先表示設定306、デバイス状態表示設定307等の設定に基づいてオブジェクトの表示/非表示を選択してもよい。
【0078】
ここでは、MFP制御部113がプログラム格納部117に格納されているプログラムに従って図6のフローを実行することについて説明したが、これに限らない。操作入力部102が、プロセッサ、プログラム格納部を有して実行してもよい。
【0079】
図7は本発明における、各種オブジェクト(ボタンまたは表示項目)の再配置動作の例を示す。ここでは、MFP制御部113がプログラム格納部117に格納されているプログラムに従って図7のフローを実行する。図について以下に説明する。本図は、図6の図6 S603からS606の処理の詳細図である。
【0080】
S701は、MFP制御部113が、画像表示領域202形成の為、操作画面201内のオブジェクト(ボタンまたは表示項目)の配置処理を開始することを示す。
【0081】
S702は、MFP制御部113が、最大仮想画像表示領域202を表示優先順位テーブル114に従って配置することを示す。
【0082】
S703は、MFP制御部113は、表示優先順位テーブルの必須表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)の一つを、表示優先順位テーブルに設定されている第一配置開始点310bに基づいて配置することを示す。
【0083】
S704は、MFP制御部113が、すでに配置された必須表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)と仮想画像表示領域202の重なりを判定している。
【0084】
S705は、S704において、必須表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)と仮想画像表示領域202が重なっていた場合の動きである。その場合は、MFP制御部113は、仮想画像表示領域202を縦横比を保持しつつ、重ならない大きさまで縮小することを示す。
【0085】
S706は、MFP制御部113が、表示優先順位テーブル113の必須表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)のうち未配置のオブジェクトを表示画面201内に配置することを示す。
【0086】
S707は、MFP制御部113が、すでに配置された必須表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)が、仮想画像表示領域202と重なっているかを判定している。
【0087】
S708は、MFP制御部113が、表示優先順位テーブル114中の必須表示のオブジェクト(ボタンまたは表示項目)において、未配置のオブジェクト(ボタンまたは表示項目)があるかどうかを確認していることを示す。
【0088】
S709は、S708において、必須表示のオブジェクト(ボタンまたは表示項目)において未配置のオブジェクト(ボタンまたは表示項目)が無い場合の動作である。ここでは、MFP制御部113が表示優先順位テーブル114中の優先表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)において、未配置の優先表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)の存在を確認していることを示す。
【0089】
S710は、S709において、優先表示するオブジェクト(ボタンまたは表示項目)で未配置のオブジェクト(ボタンまたは表示項目)が存在した場合の項目である。表示優先順位テーブルの優先表示するオブジェクト(ボタンまたは表示項目)のうち、残っているオブジェクト(ボタンまたは表示項目)を操作画面201内に配置することを示す。
【0090】
S711は、MFP制御部113が、すでに配置された優先表示するオブジェクト(ボタンまたは表示項目)が、仮想画像表示領域202と重なっているかを判定している。
【0091】
S712は、S711において、直前に配置した優先表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)が、仮想画像表示領域202と重なった場合に行われる処理である。
【0092】
ここでは、S711判定直前に配置した、仮想画像表示領域202と重なっている優先表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)を、非表示にすることを示す。
【0093】
S713は、再配置が終了することを示す。
【0094】
S714は、S707において、MFP制御部113が再配置した必須表示のオブジェクト(ボタンまたは表示項目)が、仮想画像表示領域202と重なること場合の動作である。
【0095】
ここでは、必須表示項目と重ならない位置まで画像表示領域202の縦横比を保持しつつ縮小することを示す。
【0096】
S715は、MFP制御部114がS714において、画像表示領域202が縮小されたことを受けて行う動作である。具体的には、操作部表示優先順位テーブル114で設定されている第一配置開始点の操作部において対角の位置に、必須表示するオブジェクト(ボタンまたは表示項目)の配置の可否を確認を示す。
【0097】
S716は、MFP制御部113が、S715において必須表示するオブジェクト(ボタンまたは表示項目)の配置が可能である場合、第一配置開始点の操作部において対角の位置にもオブジェクト(ボタンまたは表示項目)の配置を行うことを示す。
【0098】
必須表示オブジェクトと画像表示領域画像表示202が重なる場合には、画像表示領域を縮小することで、画像の視聴を妨げることなくデバイスの操作することができるという顕著な効果を有する。
【0099】
一方、優先表示オブジェクトについては、画像表示領域画像表示202と重なる場合は非表示のオブジェクトとすることにより、画像表示領域を箇条に縮小せず画像の視聴を妨げないという顕著な効果を有する。
【0100】
ここでは、優先表示オブジェクトについては、画像表示領域画像表示202と重なる場合は非表示のオブジェクトとすることを説明したがこれに限らない。画像表示領域画像表示202に表示される画像の視聴が困難にならない範囲で、画像表示領域画像表示202を縮小するようにしてもよい。
【0101】
ここでは、MFP制御部113がプログラム格納部117に格納されているプログラムに従って図7のフローを実行することについて説明したが、これに限らない。操作入力部102が、プロセッサ、プログラム格納部を有して実行してもよい。
【0102】
図8は本発明における、デバイス状態表示の一例を示す。図について以下に説明する。
【0103】
ここでは、MFP制御部113がプログラム格納部117に格納されているプログラムに従って図8のフローを実行する例について説明する。
【0104】
S801は、ここでは、デバイス本体101に状態異常が発生した場合を示す。本実施例における具体例としては、MFP内での用紙詰まり、トナー、インクの残量切れ等を想定している。MFP制御部113は、デバイス101内の異常を検出すると、S802は、現在画像表示領域202を形成しているかどうかを確認することを示す。
【0105】
画像表示領域が形成されていない場合は、S812に進む。
【0106】
S812では、通常の表示領域(メッセージウインドゥ203)にデバイスの異常を表示する。
【0107】
S802において、画像表示領域が形成されている場合はS803に進む。
【0108】
S803は、MFP制御部113が、デバイスの状態を表示するための領域の表示サイズを確認することを示す。
【0109】
S804は、MFP制御部113が、現在の操作部内において、デバイスの状態表示するための領域を確保できるかどうかを確認することを示す。
【0110】
S804で、デバイスの状態を表示する領域がある場合は、空きスペースにデバイスの状態を表示するためのオブジェクトを表示し、S808に進む。
【0111】
一方、S805は、S804において、デバイスの状態を表示する領域の表示スペースがない場合の動作である。表示優先順位テーブル114内のデバイスの状態を表示に関する設定307を確認することを示す。この場合、図2の実施例としては、画像表示領域202の縮小が設定されている。
【0112】
S806は、当該操作部が、S807の確認結果を受けて、縦横比を維持しつつ画像表示領域202を縮小し、デバイス状態表示領域の確保を行っていることを示す。
【0113】
S807は、MFP制御部113が、S806の動作により発生した操作画面201内のスペースにデバイスの状態を表示するためのオブジェクト(領域)を形成し、デバイスの状態を表示することを示す。
【0114】
S808は、MFP制御部113が、デバイスの状態を表示するオブジェクト(領域)に、デバイスの状態の異常を解除する方法をあわせて表示することを示す。
【0115】
S809は、MFP制御部113が、デバイスの異常状態の解除が行われたかどうかを定期的に確認することを示す。
【0116】
S810は、MFP制御部113が、S810のデバイスの異常状態の解除の確認結果を受けて、デバイスの状態の表示するためのオブジェクトを非表示にする。すなわちデバイスの状態を表示するオブジェクトを非表示とする。この場合のMFP制御部113は、デバイスの状態を表示する領域を非表示に戻すと共に、S801時点の操作部レイアウトへの表示に復帰することを示す。
【0117】
ここでは、S804でデバイスの状態を表示する領域がない場合に、画像表示領域を縮小する例についてのべたが、これに限らない。デバイスの状態の表示に関する設定307において、表示するオブジェクトの数を減らすように設定されている場合は、画像表示領域を縮小せずに、表示するオブジェクトの数を減らすように変更してもよい。
【0118】
ここでは、デバイスの異常が解除された場合に、デバイスの状態を表示するオブジェクトを非表示にする場合について説明したが、これに限らない。図13に示すように、デバイスの異常が解除されたあとも、デバイスの状態を表示するためのオブジェクトの表示を継続してもよい。
【0119】
ここでは、MFP制御部113がプログラム格納部117に格納されているプログラムに従って図8のフローを実行することについて説明したが、これに限らない。操作入力部102が、プロセッサ、プログラム格納部を有して実行してもよい。
【0120】
図9は本発明における、デバイスの操作履歴による表示処理の一例を示す。本実施例は、図4のS405の他の実施例となるものである。図について以下に説明する。
【0121】
ここでは、MFP制御部113がプログラム格納部117に格納されているプログラムに従って図9のフローを実行する例について説明する。
【0122】
S404は、図4のS404と同等である。
【0123】
S901は、MFP制御部113が、表示優先順位テーブル114内における、デバイス操作履歴参照欄305の設定を確認することを示す。MFP制御部113は、操作履歴参照欄305の設定を確認すると操作歴情報記憶部115に記憶されている操作履歴情報を読み出す。
【0124】
S902は、MFP制御部113が、S901においてデバイスの操作履歴情報を確認すると、操作履歴情報にある操作頻度の高いの上位n位までを、必須表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)とし、それ以降を優先表示項目へ分類することを示す。ここで、nは記憶部118にあらかじめ登録されていてもよいし、ユーザが任意の数字を設定できるようにしてもよい。
【0125】
S903は、MFP制御部113が、S902で表示オブジェクトとして選択されなかったオブジェクトを非表示とすることを示す。具体的には、図7と同様の動作を行う。
【0126】
S406は、図4のS406と同等である。
【0127】
ここでは、MFP制御部113がプログラム格納部117に格納されているプログラムに従って図8のフローを実行することについて説明したが、これに限らない。操作入力部102が、プロセッサ、プログラム格納部を有して実行してもよい。図10は、デバイス状態を表示する時の画像表示領域202を縮小する動作の例を図示したものである。これについては、図8のフローにおいて説明した動作に従う。
【0128】
1000は、操作入力部112にデバイスの状態を表示するオブジェクト(例えば、「JAM発生!」と表示されるオブジェクト)を表示するための領域があるかどうかを確認している状態を概念的に示している。ここで、MFP制御部113は、デバイスの状態を表示するオブジェクトを表示するためのスペースを確保できるかを確認する。ここでは、画像表示領域202が、デバイスの状態を表示する領域と重なっていることがわかる。これによって、MFP制御部113は、デバイスの状態を表示する領域のスペースが不足していることを確認する。
【0129】
1001は、MFP制御部113は、画像表示領域202を縮小し、それによってデバイスの状態を表示する領域を確保し表示したことを示す。
【0130】
図11は、デバイスの状態を表示する場合に、一部のオブジェクトを非表示する動作の例を図示したものである。これについては、図8のフローにおいて説明した動作に従う。
【0131】
1100は、1000と同様に、操作入力部102にデバイスの状態を表示するオブジェクト(例えば、「JAM発生!」と表示されるオブジェクト)を表示するための領域があるかどうかを確認している状態を概念的に示している。MFP制御部113がデバイスの状態を表示する領域を表示するスペースを確認することを示す。ここでは、操作ボタン(「Sendボタン、FAXボタン、COPYボタン、応用設定ボタン」)が、とデバイスの状態を表示する領域と重なっていることがわかる。これによって、MFP制御部113は、デバイスの状態を表示する領域が不足していることを確認する。
【0132】
1101は、MFP制御部113が、オブジェクト(操作ボタンまたは表示項目)を非表示とし、デバイスの状態を表示する領域を確保したことを示す。
【0133】
図12は、デバイスに新しい機能プログラムをインストールすることで、操作入力部に新しいオブジェクトが追加された場合に、オブジェクトの再配置を行う例を図示したものである。
【0134】
1200は、MFP制御部113が、デバイスに新規に追加された機能に関する表示オブジェクト(ICカード機能)を、操作入力部102上に表示することを示す。ここでは、操作入力部102の画像表示領域202が、新規に追加された機能に関する表示オブジェクトと重なっているため、新規に追加された機能に関する表示オブジェクトは、半透明表示となっている。
【0135】
1201は、MFP制御部113が、新規に追加された機能に関するオブジェクトを表示するために、画像表示領域を拡大し、オブジェクトを再配置したことを示す。
【0136】
ここでは、MFP制御部113がプログラム格納部117に格納されているプログラムに従って動作を実行する。
【0137】
デバイスに新しい機能プログラム(例えば、IDカードアプリケーション)をインストールすると、MFP制御部113は表示優先順位テーブル114を更新する。IDカードアプリケーションを示すオブジェクトは、必須表示オブジェクトとして登録される。必須オブジェクトとして登録されると、MFP制御部113は、他のオブジェクトや画像表示領域との関係に基づいて、各オブジェクトの配置、画像表示領域の拡大あるいは縮小を行う(図6、7、8を参照)。
【0138】
また、S801からS807までの処理を以下のように読み替えて処理をするようにしてもよい。即ち、図8のS801の「デバイス内に状態異常が発生」を「デバイスに新しい機能プログラム(例えば、IDカードアプリケーション)をインストールする」に読み替える。さらに、S802からS807までの「デバイスの状態を表示する領域」に関する処理を「新しい機能プログラム(例えば、IDカードアプリケーション)を示すオブジェクト」に関する処理と読み替える。尚、この際、新しい機能プログラムのインストールとは無関係なので、S808からS811の処理は、実行されない。
【0139】
図13は、画像表示領域202とデバイスの状態を並列に表示する場合の例を図示している。これは、図8のフローにおいて、デバイス異常状態が解除された後も、デバイスの状態表示を維持する様に設定されていることを示す。ここでは、MFP制御部113がプログラム格納部117に格納されているプログラムに従って、図8のデバイス異常状態が解除された後も、デバイスの状態表示を維持する様に表示処理を実行している。ここで「COPY/A4 GREEN」は異常のない状態を示している。図14は、操作入力部102におけるデバイス操作ボタンと入力画像データ105操作ボタンとともに表示している例を示す。これは、図6のフローにより発生するオブジェクトの配置例である。ここでは、表示優先順位テーブル114に設定されている優先表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)に、画像表示領域に表示されている動画像や音声データのための操作ボタンも設定されている。「−Ch+」ボタンは、地上波テレビジョンや有線放送などのためのチャネルの選択するためのボタンを表す。「−Vo+」ボタンは、動画に伴って出力される音声データの音量を選択するためのボタンである。MFP制御部113は、デバイスに関する操作オブジェクト(「COPY」ボタン、「FAX」ボタンなど)と入力画像データ105に関する操作オブジェクト(「−Ch+」ボタン、「−Vo+」ボタン)を、ともに表示している。これによって、受信した画像の視聴に関する操作をしている場合であっても、操作画面の切り替えなどをすることなく、コピー、FAX、SENDなどのデバイスの機能を使用することができるという顕著な効果を有する。図15は、当該操作部における表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)の属性による優先表示の一例を図示したものである。これは、図9のフローにおいて、操作入力部102で表示されるオブジェクト(ボタンまたは表示項目)の表示設定が、表示オブジェクトの属性優先に設定された場合の動作の例を示す。ここでは、音声や画像データに関するオブジェクト(ボタンまたは表示項目)は、デバイス(COPY、Send、Faxなど)に関するオブジェクトよりも優先している。
【0140】
1500は、MFP制御部113が、画像データを受信していない、デバイス通常の待機状態を示す。
【0141】
1501は、必須表示オブジェクト(ボタンまたは表示項目)として、画像表示領域202に関するオブジェクト(再生/一時停止ボタン)を加えている。以上述べてきたとおり、ここでは受信画像データ105を操作入力部102に表示する場合に、「非表示」とするオブジェクト(ボタンまたは表示項目)を定義したが、これに限らない。「非表示」とするかわりに、それらのオブジェクトについては「縮小表示する」オブジェクトと定義してもよい。この場合、それらのオブジェクトは画像表示領域202、必須表示オブジェクト、優先表示オブジェクトの表示を邪魔することなく縮小表示されたオブジェクトが再配置される。具体的には、図4から図9までのフローについて、オブジェクトを非表示にする処理に関する部分を縮小表示に読み替えればよい。ここでは、MFP制御部113がプログラム格納部117に格納されているプログラムに従って以上の処理を実行するようにすればよい。また、これに限らず、操作入力部102が、プロセッサ、プログラム格納部を有して以上の処理を実行してもよい。
【0142】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0143】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0144】
本実施形態における機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0145】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を装置に供給することによっても、本発明の目的が達成される。
【0146】
その場合、装置のコンピュータ(CPUまたはMPU)が、供給された記憶媒体に記録されたプログラムコードを読出し実行する。
【0147】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0148】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いることができる。
【0149】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0150】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0151】
101 デバイス本体101
102 操作入力部
111 当該デバイスにおける、画像データ制御部
112 ワークメモリ
113 当該デバイスの全体を制御するMFP制御部
114 当該デバイス内に格納されている、表示優先順位を示すテーブル
115 操作履歴情報記憶部
116 MFP制御部113で実行されるプログラムを格納するプログラム格納部
117 外部インターフェース108、スキャナ部118から入力される画像データやプリンタ部120に出力される画像データを蓄積する画像データ蓄積部
118 記憶部である。記憶部118は、表示優先順位テーブル114、操作履歴情報記憶部115、プログラム格納部116、画像データ格納部117を含む
119 原稿を読み取るためのスキャナ部
120 画像データを印刷するためのプリンタ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部に複数の表示オブジェクトを表示する画像表示装置であって、
複数の表示オブジェクトに対して、表示の優先度を複数のレベルに分けた優先順位を決定する決定手段と、
前記複数の表示オブジェクトとは異なる画像を表示するか否かによって、前記複数の表示オブジェクトの表示を前記決定手段によって決定された優先順位に従って変更するよう制御する表示制御手段と、を有することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記複数の表示オブジェクトとは異なる画像を表示するか否かによって、前記複数の表示オブジェクトを前記決定手段によって決定された優先順位に従って、前記画像の表示領域が前記表示オブジェクトと重ならないように表示することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記表示部に表示された画像の表示領域が拡大された場合に、前記表示部に表示された表示オブジェクトの表示を、前記決定手段によって決定された優先順位に従って、前記表示オブジェクトが当該拡大された画像の表示領域に重ならないように変更することを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記複数の表示オブジェクトは、前記画像表示装置に関する操作を行うための表示オブジェクトと、前記画像に関する操作を行うための表示オブジェクトとを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記表示オブジェクトは、前記画像表示装置の状態を示す表示画面であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに1項に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記画像の表示領域は、前記表示部に表示されるべき画像の縦横比に基づいて決定されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記画像表示装置は、コピー機能及びプリント機能の少なくとも1つの機能を実行可能であり、
前記表示オブジェクトは、前記コピー機能及びプリント機能の少なくとも1つの機能に関する操作を行うための操作キーであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項8】
表示部に複数の表示オブジェクトを表示する画像表示装置の制御方法であって、複数の表示オブジェクトに対して、表示の優先度を複数のレベルに分けた優先順位を決定し、
前記複数の表示オブジェクトとは異なる画像を表示するか否かによって、前記複数の表示オブジェクトの表示を前記決定された優先順位に従って変更するよう制御する表示制御手段とを有することを特徴とする画像表示装置の制御方法。
【請求項9】
請求項8に記載の画像表示装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−41595(P2013−41595A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−212543(P2012−212543)
【出願日】平成24年9月26日(2012.9.26)
【分割の表示】特願2007−162494(P2007−162494)の分割
【原出願日】平成19年6月20日(2007.6.20)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】