説明

画像表示装置、画像表示制御方法及びプログラム

【課題】日付等で所定単位でグルーピングされた画像、お気に入り登録された画像、更にはシェアしたい画像の各表示の切り替えを簡易な操作で迅速に行うこと。
【解決手段】画像表示装置は、記憶部4と、複数の画像データのうち撮影した日時が近い画像データ群をイベントにグルーピングするイベントクラスタリング機能2a、複数の画像データのうちの少なくとも一つの画像データをお気に入り登録するお気に入り登録機能2b、シェアマーク登録をするシェアマーク登録機能2c、所定の属性情報を生成する属性情報生成機能2d、属性情報に基づいて、イベント表示モード、お気に入り表示モード、シェアマーク表示モードの各モードに基づいて表示制御を行う表示制御機能2eを奏する制御部1と、上記各モード下での表示を行なう表示部5と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、画像を表示する画像表示装置等に係り、特に画像を表示する際に所定単位で画像群を再生可能とする技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像表示装置としての、デジタルカメラ等の撮像装置では、大容量のメモリを搭載しており、大量の画像を他の記録媒体に保存するまでもなく、該メモリに多数の画像データを保存することが可能となってきている。このように多数の画像データを保存できる結果、該画像データの管理に手間がかかるといった状況も生まれている。
【0003】
即ち、大容量の内蔵メモリに保存された大量の画像データを自動的にグルーピングしたり、大量の画像の中からお気に入りの画像だけを表示したり、日付ごとの画像表示機能が必要不可欠となってきており、その実現が嘱望されるようになっている。
【0004】
このような状況に鑑みて、今日では、撮影時刻が比較的近いものをまとめてイベントと称される単位で自動的にグルーピングし、該イベント毎に画像を並べて表示する機能を実装し、それぞれの画像に予めメタ情報を付加し、該メタ情報に基づいて検索を実行し、大量の画像の中から所望とする画像を絞り込むことも可能となってきている。
【0005】
ここで、特許文献1では、撮影画像とお気に入りの画像として別途登録された画像とを容易に区別可能な状態にし、区別して登録された画像がフォーマットによって簡単に消去されることを防止するデジタルカメラが開示されている。
【0006】
【特許文献1】特開2004−274471号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、実装するメモリの大容量化に伴って、撮影者がメモリの画像データを他に保存することなく継続使用する期間が一層長期間に亘ってくると、日付を指定して所定の日に撮影した画像を確認したい、或いは月毎に日付単位の代表画像を一覧表示したい等といった、日付毎に画像を並べて表示することが要求されるようになった。
【0008】
また、従来技術では、大量のコンテンツの中から、「撮影者個人のとっておきお気に入り画像」だけを表示したり、「インターネットを介して不特定多数の人同士でシェアしたい画像」だけを表示したりするためには、各画像に対して予めそれぞれのラベルを貼った状態で、検索機能を実行して絞り込む手法が採られるが、処理の負荷が大きい。
【0009】
また、従来技術では、例えば電源オフや画像再生モードを抜ける等するだけで、その「お気に入りの画像」だけを絞り込んで表示した状態は解除されてしまうので、解除される度に検索機能を再度実行しなければならないという手間が発生していた。
【0010】
このように、従来技術では、全画像を並べて表示する状態と、「お気に入り画像」だけを表示する状態、若しくは「シェアしたい画像」だけを表示する状態との切り替えは、ユーザにとって非常に煩雑なものであった。
【0011】
そこで、本発明は、日付等の所定単位でグルーピングされた画像、お気に入り登録された画像、更にはシェアしたい画像の各表示の切り替えを簡易な操作で迅速に行うことを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の観点に係る画像表示装置は、複数の画像データを記憶する記憶手段と、上記複数の画像データのうち撮影した日時が近い画像データ群をイベントにグルーピングするイベントクラスタリング手段と、上記複数の画像データのうちの少なくとも一つの画像データをお気に入り登録するお気に入り登録手段と、上記複数の画像データのうち少なくとも一つの画像データを外部とシェア可能なシェアマーク登録をするシェアマーク登録手段と、上記イベントにグルーピングされたとき、上記お気に入り登録されたとき、上記シェアマーク登録されたときには、所定の属性情報を生成する属性情報生成手段と、上記属性情報に基づいて、上記イベント単位での表示を行なうイベント表示モード、上記お気に位置登録された画像データ単位での表示を行なうお気に入り表示モード、上記シェアマーク登録された画像データ単位で表示を行なうシェアマーク表示モードの各モードに基づいて表示制御を行う表示制御手段と、上記表示制御に基づいて所定の表示を行なう表示手段とを備える。
【0013】
従って、イベント表示モード、お気に入り表示モード、シェアマーク表示モードの各モードの表示切替が簡易且つ迅速に行われる。
【0014】
本発明の第2の観点による画像表示制御方法は、複数の画像データを記憶するステップと、上記複数の画像データのうち撮影した日時が近い画像データ群をイベントにグルーピングするイベントクラスタリングを行うステップと、上記複数の画像データのうちの少なくとも一つの画像データをお気に入り登録するステップと、上記複数の画像データのうち少なくとも一つの画像データを外部とシェア可能なシェアマーク登録するステップと、上記イベントにグルーピングされたとき、上記お気に入り登録されたとき、上記シェアマーク登録されたときには、所定の属性情報を生成するステップと、上記属性情報に基づいて、上記イベント単位での表示を行なうイベント表示モード、上記お気に位置登録された画像データ単位での表示を行なうお気に入り表示モード、上記シェアマーク登録された画像データ単位で表示を行なうシェアマーク表示モードの各モードに基づいて表示制御を行うステップと、上記表示制御に基づいて表示を行なうステップとを有する。
【0015】
従って、イベント表示モード、お気に入り表示モード、シェアマーク表示モードの各モードの表示切替が簡易且つ迅速に行われる。
【0016】
本発明の第3の観点によるプログラムは、コンピュータが、複数の画像データのうち撮影した日時が近い画像データ群をイベントにグルーピングするイベントクラスタリング機能と、上記複数の画像データのうちの少なくとも一つの画像データをお気に入り登録するお気に入り登録機能と、上記複数の画像データのうち少なくとも一つの画像データを外部とシェア可能なシェアマーク登録をするシェアマーク登録機能と、上記イベントにグルーピングされたとき、上記お気に入り登録されたとき、上記シェアマーク登録されたときには、所定の属性情報を生成する属性情報生成機能と、上記属性情報に基づいて、上記イベント単位での表示を行なうイベント表示モード、上記お気に位置登録された画像データ単位での表示を行なうお気に入り表示モード、上記シェアマーク登録された画像データ単位で表示を行なうシェアマーク表示モードの各モードに基づいて表示制御を行う表示制御機能とを奏する。
【0017】
従って、プログラムに基づくソフトウェア処理により、イベント表示モード、お気に入り表示モード、シェアマーク表示モードの各モードの表示切替が簡易且つ迅速に行われることになる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、日付等の所定単位でグルーピングされた画像、お気に入り登録された画像、更にはシェアしたい画像の各表示の切り替えを簡易な操作で迅速に行うことが可能な画像表示装置、画像表示制御方法、プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、単に実施の形態という)について詳細に説明する。
【0020】
図1には本発明の第1の実施の形態に係る画像表示装置の構成を示し説明する。
【0021】
この図1に示されるように、画像表示装置は、全体の制御を司る制御部1と操作入力部3、記憶部4、表示部5からなる。そして、この制御部1は、記憶部4に格納されている制御プログラム2を読み出し実行することで、イベントクラスタリング機能2a、お気に入り登録機能2b、シェアマーク登録機能2c、属性情報生成機能2d、表示制御機能2eを奏する。尚、制御部1が、各機能2a乃至2eの機能を奏するとき、イベントクラスタリング手段、お気に入り登録手段、シェアマーク登録手段、属性情報生成手段、表示制御機能手段としての役割を果たすことになる。また、記録部4には、後述するデータベースや内蔵メモリが概念上含まれるものとする。
【0022】
このような構成において、制御部1は、記憶部4に格納されている制御プログラム2に基づいて後述するイベントクラスタリング、お気に入り登録、シェアマーク登録等に係る処理を実行する。その過程では、属性情報生成機能2dにより、図2に示されるような属性情報が生成され、画像データと対応付けられて併せて記憶部4に記憶される。
【0023】
即ち、記録部4には、少なくとも、撮影日時100a、ファイル番号100b、フォルダ番号100cに加えて、お気に入り情報100d、シェアマーク情報100c、画像ID100f、イベントID100gが属性情報100として生成され、記憶部4に記憶されることになる。即ち、この実施の形態では、後述するGUI(Graphical User Interface)を実現するために、ソフトウェアで画像を管理する上で、データベースを導入し、該データベースに図2に示されるようなレコードのエントリを登録する。該レコードは1つの画像につき必ず1レコード存在し、該データベースに登録されている。
【0024】
属性情報に含まれる各情報100a乃至100gについて更に詳述すると、撮影日時100aとは、該画像の撮影日時そのものであり、後述する「カレンダー表示モード」で使用する情報である。ファイル番号100bとは、フォルダ番号と相俟って記録部4(内蔵メモリ)上に記録されている画像ファイルを特定するために使用する情報である。フォルダ番号100cとは、前のファイル番号と合わせて記録部4(内蔵メモリ)上に記録されている画像ファイルを特定するために使用する情報である。お気に入り情報とは、その画像が、お気に入り登録されているかどうか、されているならばどのグループに登録さているかを示す情報である。シェアマーク情報とは、お気に入り情報と同様に、シェアマーク登録されているかを示す情報である。画像IDとは、イベントIDが示すイベント内におけるどの画像かを特定するのに使用する情報である。そして、イベントIDとはその画像が属するイベントを示すIDとして使用する情報である。
【0025】
この実施の形態では、イベント表示モード、お気に入り表示モード、シェアマーク表示モードのそれぞれのモードの選択に基づいて、イベント表示モードの画面遷移50、お気に入り表示モードの画面遷移51、シェアマーク表示モードの画面遷移52の相互間で表示を切り替えることが可能となっている。より詳細には、イベント表示モードの画面遷移50では、リスト表示50a、インデックス表示50b、1枚再生表示50cの間で画面遷移がなされる。お気に入り表示モードの画面遷移51では、リスト表示51a、インデックス表示51b、1枚再生表示51cの間で画面遷移がなされる。同様に、シェアマーク表示モードの画面遷移52では、リスト表示52a、インデックス表示52b、1枚再生表示52cの間で画面遷移がなされる。これらの詳細は後述する。
【0026】
これらは、GUIのタブ切り替えにより適宜切り替え可能となっている。
【0027】
尚、ここでは、イベント単位での表示を行なうのが「イベント表示モード」、「お気に入り登録された画像を表示するのが「お気に入り表示モード」、インターネット等を介して不特定多数の人とシェアしたい画像登録(以降、シェアマーク登録と呼ぶ)がなされた画像を表示するのが「シェアマーク表示モード」であるものとする。
【0028】
イベントクラスタリング機能2aとは、図3に示されるように、「イベント」と称される単位で撮影時刻の近い画像データを自動的にグルーピングする機能である。即ち、この図3の例では、「6月5日(日)」に撮影された画像群を「サッカー観戦にて」とのタイトルでイベントE1としてグルーピングし、「6月11日(土)」に撮影された画像群を「BBQ行った」とのタイトルでイベントE2としてグルーピングし、「6月15日(水)」に撮影された画像群を「先輩結婚式」とのタイトルでイベントE3としてグルーピングする。タイトルは操作入力部3の操作によりユーザにより任意に付される。尚、使用期間が長くなればなるほど、このイベントの数が多くなってくる。
【0029】
イベント表示モードが選択された場合の画面遷移の一例は、詳細には図4に示される通りである。即ち、先ず、各イベントを列挙したリスト画面60が表示部5に表示され、この画面60にて所望とするイベントが選択されると、該イベントに属する画像のインデックス画面61が表示され、該画面61にて所望とする画像が選択されると、該画像の一枚再生画面62が表示部5に表示されるようになっている。以上の画面遷移は、制御部1が制御プログラム2の表示制御機能2eに基づいて実行する。
【0030】
お気に入り登録機能2bとは、前述したイベント表示モードでのインデックス画面61や1枚再生画面62にて選択された画像をお気に入り画像として登録する機能である。このように、お気に入り登録された場合には、先に図2に示した属性情報の中のお気に入り情報として、所属するお気に入りグループの情報が属性情報生成機能2dにより付与されることになる。この例では、6つのグループの中から登録先を選ぶことができるが、登録先は、これらグループに限定されないことは勿論である。
【0031】
シェアマーク登録機能2cとは、前述したイベント表示モードでのインデックス画面61や1枚再生画面62にて選択された画像をシェアマーク登録する機能である。このように、シェアマーク登録された場合には、先に図2に示した属性情報の中のシェアマーク情報として、所属するシェアマークに係るグループの情報が属性情報生成機能2dにより付与されることになる。この例では、6つのグループの中から登録先を選ぶことができるが、登録先は、これらグループに限定されないことは勿論である。
【0032】
ここで、図5には、イベント表示モード、お気に入り表示モード、シェアマーク表示モードの間の表示の切り替えを概念的に示し説明する。アイコン70aが選択されると、イベント表示モードに移行し、イベントを列挙した画面70が表示部5に表示される。そして、アイコン70bが選択されると、お気に入り表示モードに移行し、お気に入り登録に係る6つのグループを列挙した画面71が表示部5に表示される。そして、アイコン70cが選択されると、シェアマーク登録に係る6つのグループを列挙した画面72が表示部5に表示される。以上の表示切替は、制御部1が、制御プログラム2の表示制御機能2eに基づいて実行することになる。尚、各モード間は、アイコン70a、70b、70cを適宜選択するだけで、簡易且つ迅速に相互に切り替え可能となっている。
【0033】
お気に入り表示モードが選択されている場合には、更に図6に示されるように画面を切り替えることが可能となっている。即ち、お気に入り登録に係る6つのグループが列挙されたリスト画面80において、6つのグループのうち、所望とする任意の一つが選択されると、該グループに登録されている画面のインデックス表示画面81が表示部5に表示される。そして、更に該インデックス表示画面81の表示画像の中から所望とする1つの画像が選択されると、該画像の1枚再生表示画面82が表示部5に表示される。
【0034】
尚、シェアマーク表示モード時の画面切り替えも、この図6で説明したお気に入り表示モードに係る画面遷移と基本的には同様であるので、重複説明は省略する。
【0035】
このように、それぞれの表示モードにおけるリスト表示で、GUIのタブ切り替えによりイベント表示モードのリスト表示、お気に入り表示モードのリスト表示、シェアマーク表示モードのリスト表示に切り替えた際には、表示制御機能2eにより、記憶部4(データベース)に登録されているレコードを全て検索し、イベントID、お気に入り情報、シェアマーク情報の各項目を取得し、リスト表示を実現している。
【0036】
次に、図7の画面遷移図、及び図8のフローチャートを参照して、お気に入り登録の手順について詳細に説明する。これは、画像表示方法の一部にも相当する。
【0037】
イベント表示モードの1枚再生画面90にて、お気に入り登録/解除を選択すると、制御部1は、お気に入り登録機能2bに基づいて再生対象の画像の属性情報(レコード)を取得する(ステップS1)。そして、お気に入り情報の登録があるか否かを判断し(ステップS2)、該登録がある場合には、全てのグループ番号のダイアログからチェックマークを外し(ステップS3)、一方、該登録がない場合には登録されているグループ番号のダイアログにチェックマークを入れる(ステップS4)。次いで、実行コマンドが発行されたか否かを判断し(ステップS5)、発行されるまで、待機し、発行されると、チェックマークの付されているグループ番号をお気に入り情報に追加し(ステップS6)、修正したレコードを記憶部4(データベース)に保存し、処理を終了する。
【0038】
即ち、お気に入り登録/解除が選択されると画面91が表示部5に表示され、お気に入り登録/解除を所望とするチェックボックス(この例ではチェックボックス5)が選択されると、画面92のように該ダイアログにチェックマークが付され(この例ではチェックボックス5)、OKが選択されると、確認画面93が表示部5に表示される。そして、この確認画面93にて「実行」が選択されると、実行コマンドが発行され、チェックマークの付されているグループ番号がお気に入り情報に追加される。
【0039】
以上のほか、この第1の実施の形態では、イベント表示モードにおいて、選択されている画像の撮影日時に該当する年、月のカレンダー表示モードへ遷移することができる。図9はカレンダー表示モードが選択された際の表示画面200を示しており、それぞれの日付上には、その日の撮影した画像の最も古いものが表示される。カレンダーの日付上の画像を選択することで、該画像が含まれるイベントのインデックス表示画面へ遷移するようになっている。この場合の表示制御も、制御部1が制御プログラム2の表示制御機能2eに基づいて実行することになる。
【0040】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0041】
図10には本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置の構成を示し説明する。
【0042】
これは、前述した第1の実施の形態に係る画像表示装置をデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置に適用したものである。以下、詳述する。
【0043】
この図10に示されるように、第1の実施の形態に係る撮像装置には、撮影レンズ、絞り、フォーカスレンズ等を概念上含むレンズ部101が配設されている。そして、このレンズ部101を介して入射する被写体光の光路上には、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子121が配置されている。この撮像素子121の出力は、アナログ信号処理部122、アナログ/ディジタル(A/D; Analog/Digital)変換部123を介してディジタル信号処理部124の入力に接続されている。そして、このディジタル信号処理部124の出力は、液晶パネル111、記録部125の入力に電気的に接続されている。
【0044】
レンズ部101には、それを構成する絞りの調整やフォーカスレンズの移動を行うためのアクチュエータ133が機械的に接続されている。そして、このアクチュエータ133は、その駆動制御を行うためのモータドライバ132に接続されている。
【0045】
さらに、この撮像装置には、全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)126が配設されており、該CPU126は、モータドライバ132、タイミングジェネレータ(TG; Timing Generator)131、操作部127、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)128、プログラムROM(Read Only Memory)129、RAM(Random Access Memory)130、タッチパネル112と接続されている。
【0046】
尚、CPU126がプログラムROM129に格納された制御プログラムを読み出し実行することで、制御手段、特にイベントクラスタリング手段、シーン変更検出手段、サブイベントクラスタリング手段、表示制御手段等として機能する。
【0047】
タッチパネル112と液晶パネル111とでタッチスクリーン110が構成される。
【0048】
記録部125は、例えばフラッシュメモリ等の大容量メモリである。
【0049】
EEPROM128は、設定された各種情報その他の電源がオフにされたときも保持すべきデータ等を記憶する為のものである。プログラムROM129は、CPU126が実行するプログラム、該プログラムを実行する上で必要なデータを記憶するものである。そして、RAM130は、CPU126が各種処理を実行する際のワークエリアとして必要なプログラムやデータを一時記憶する為のものである。
【0050】
このような構成において、CPU126は、プログラムROM129に記録されているプログラムを実行することにより撮像装置を構成する各部を制御し、タッチパネル112からの信号や、操作部127からの信号に応じて、所定の処理を実行する。操作部127は、ユーザによって操作され、該操作に対応した信号をCPU23に供給する。
【0051】
即ち、タッチパネル112の任意の位置に指が触れる等して押下されると、つまりユーザにより所定の操作入力がなされると、該タッチパネル112より押下された位置の座標が検出され、当該座標に係る信号がCPU126に送出され、該CPU126は該座標に対応する所定の情報を取得し、該情報に基づいて所定の処理を実行する。
【0052】
レンズ部101を介して被写体光が入射すると、撮像素子121は被写体光を撮像して光電変換し、アナログの画像信号を出力する。このとき、モータドライバ132は、CPU126の制御に基づきアクチュエータ133を駆動する。この駆動により、レンズ部101は、撮像装置の筐体から露出/収納される。また、レンズ部101を構成する絞りの調整や、レンズ部101を構成するフォーカスレンズの移動が行われる。
【0053】
さらに、タイミングジェネレータ131は、CPU126の制御に基づいて、タイミング信号を撮像素子121に供給する。このタイミング信号により撮像素子121における露出時間等が制御される。撮像素子121は、このタイミングジェネレータ131から供給されるタイミング信号に基づいて動作することにより、レンズ部101を介して入射する被写体からの光を受光して光電変換を行い、受光量に応じた電気信号としてのアナログの画像信号を、アナログ信号処理部122に供給する。
【0054】
アナログ信号処理部122は、CPU126の制御に基づいて、撮像素子121から送出されたアナログの画像信号に対してアナログ信号処理(増幅等)を行い、その結果得られる画像信号を、A/D変換部123に供給する。
【0055】
その後、A/D変換部123は、CPU126の制御に基づいて、アナログ信号処理部122からのアナログの画像信号をA/D変換し、その結果得られるディジタルの画像データをディジタル信号処理部124に供給する。ディジタル信号処理部124は、CPU126の制御に基づいてA/D変換部123からのディジタルの画像信号に対し、ノイズ除去処理等のディジタル信号処理を施し、液晶パネル111に供給して表示させる。
【0056】
ディジタル信号処理部124は、A/D変換部123からのディジタルの画像信号を例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式等で圧縮し、その結果、得られる圧縮されたディジタルの画像信号を、記録部125に供給して記録させる。
【0057】
更に、ディジタル信号処理部124は、記録部125に記録された圧縮された画像データを伸張し、その結果得られる画像データを液晶パネル111に供給して表示させる。つまり、ディジタル信号処理部124は、A/D変換部123からの画像データを、液晶パネル111に供給し、液晶パネル111では所謂スルー画が表示される。
【0058】
その後、ユーザが操作部127に概念上含まれるシャッタボタンを押下すると、操作部127からレリーズ信号がCPU126に供給される。こうして、レリーズ信号がCPU126に供給されると、該CPU126はディジタル信号処理部124を制御し、A/D変換部123からディジタル信号処理部124に供給された画像データを圧縮させ、この圧縮された画像データを記録部125に記録させる。
【0059】
ここで、特徴的なのは、以下の作用である。
【0060】
即ち、CPU126は、プログラムROM129に格納されている制御プログラムに基づいて、記録部125に格納されている画像データを読み出し、該画像データを撮影日付に基づいてイベントにグルーピングする。更に、お気に入り登録、シェアマーク登録を受け付け、このイベント表示モード、お気に入り表示モード、シェアマーク表示モードの間の表示の切り替えの詳細については、前述した第1の実施の形態と同様であるので、ここでは重複した説明は省略する。
【0061】
以上説明したように、本発明の第1及び第2の実施の形態によれば、記録部(内蔵メモリ)に記録された画像に対して、イベントごとに撮影した画像を並べて表示するイベント表示モードで画像を閲覧(確認)することができる。お気に入り登録した画像だけを並べて表示するお気に入り表示モードで画像を閲覧(確認)することができる。インターネットを介して転送したい画像を所望とするシェアマーク登録をした画像だけを並べて表示するシェアマーク表示モードで画像を閲覧(確認)することができる。その日に撮影した代表画像を1つ表示するカレンダー表示モードで画像を閲覧(確認)することができる。特に、これら各モードでの閲覧は、同一の画像をそれぞれの表示モードで表示するために複製しておくのではなく、記録部(データベース)に登録するレコードによって実現するため、記録部(内蔵メモリ)の容量を有効に使用することができる。このように、画像の複製を保持しておくものではないため、不要になった画像を一旦削除すれば、どの表示モードからも見えなくなることになる。更に、表示モードの切り替えは、GUI上でタブを切り替えるだけの簡単な方法で簡易且つ迅速に行うことができる。
【0062】
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能である。
【0063】
例えば、イベントクラスタリングによりグルーピングされた画像データのうち、先頭画像(最も撮影日時の古いもの)等の代表画像に係る画像データを、自動的に、お気に入り登録、シェアマーク登録するようにしてもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像表示装置の構成図。
【図2】属性情報の構造の一例を示す図。
【図3】イベントクラスタリングについて説明する概念図。
【図4】イベント表示モードでの画面遷移を示す図。
【図5】イベント表示モード、お気に入り表示モード、シェアマーク表示モードの各モード間での表示の切り替えについて説明する概念図。
【図6】お気にリ表示モードでの画面遷移を示す図。
【図7】お気に入り登録の手順について説明するための画面遷移図。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る画像表示装置によるお気に入り登録の手順を説明するためのフローチャート。
【図9】カレンダー表示モードでの画面の表示例を示す図。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る画像表示装置の構成図。
【符号の説明】
【0065】
1…制御部、2…制御プログラム、2a…イベントクラスタリング機能、2b…お気に入り登録機能、2c…シェアマーク登録機能、2d…属性情報生成機能、2e…表示制御機能、3…操作入力部、4…記憶部、5…表示部、101…レンズ部、110…タッチスクリーン、111…タッチパネル、112…液晶パネル、121…撮像素子、122…アナログ信号処理部、123…A/D変換部、124…ディジタル信号処理部、125…記録部、126…CPU、127…操作部、128…EEPROM、129…プログラムROM、130…RAM、131…タイミングジェネレータ、132…モータドライバ、133…アクチュエータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像データを記憶する記憶手段と、
上記複数の画像データのうち撮影した日時が近い画像データ群をイベントにグルーピングするイベントクラスタリング手段と、
上記複数の画像データのうちの少なくとも一つの画像データをお気に入り登録するお気に入り登録手段と、
上記複数の画像データのうち少なくとも一つの画像データを外部とシェア可能なシェアマーク登録をするシェアマーク登録手段と、
上記イベントにグルーピングされたとき、上記お気に入り登録されたとき、上記シェアマーク登録されたときには、所定の属性情報を生成する属性情報生成手段と、
上記属性情報に基づいて、上記イベント単位での表示を行なうイベント表示モード、上記お気に位置登録された画像データ単位での表示を行なうお気に入り表示モード、上記シェアマーク登録された画像データ単位で表示を行なうシェアマーク表示モードの各モードに基づいて表示制御を行う表示制御手段と、
上記表示制御に基づいて所定の表示を行なう表示手段とを備えた
ことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
上記表示制御手段は、上記イベント表示モードに基づいて表示制御するときは、該イベントを列挙したリストを表示するよう制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
上記表示制御手段は、上記リストにおいて、1つのイベントを選択すると、該イベントに属する画像を並べてインデックス表示し、該インデックス表示された画像のうち一つの画像を選択すると、該画像の1枚再生を行うよう制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
上記表示制御手段は、上記お気に入り表示モードに基づいて表示制御するときは、登録先の複数のグループを列挙したリストを表示するよう制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項5】
上記表示制御手段は、上記リストにおいて、1つのグループを選択すると、該グループに属する画像を並べてインデックス表示し、該インデックス表示された画像のうち一つの画像を選択すると、該画像の1枚再生を行うよう制御する
ことを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項6】
上記イベント表示モード、上記お気に入り表示モード、上記シェアマーク表示モードの各モードに基づく表示制御は、グラフィカルユーザインタフェース上のタブ切り替えに基づいて実行される
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項7】
複数の画像データを記憶するステップと、
上記複数の画像データのうち撮影した日時が近い画像データ群をイベントにグルーピングするイベントクラスタリングを行うステップと、
上記複数の画像データのうちの少なくとも一つの画像データをお気に入り登録するステップと、
上記複数の画像データのうち少なくとも一つの画像データを外部とシェア可能なシェアマーク登録するステップと、
上記イベントにグルーピングされたとき、上記お気に入り登録されたとき、上記シェアマーク登録されたときには、所定の属性情報を生成するステップと、
上記属性情報に基づいて、上記イベント単位での表示を行なうイベント表示モード、上記お気に位置登録された画像データ単位での表示を行なうお気に入り表示モード、上記シェアマーク登録された画像データ単位で表示を行なうシェアマーク表示モードの各モードに基づいて表示制御を行うステップと、
上記表示制御に基づいて表示を行なうステップとを有する
ことを特徴とする画像表示制御方法。
【請求項8】
コンピュータが、
複数の画像データのうち撮影した日時が近い画像データ群をイベントにグルーピングするイベントクラスタリング機能と、
上記複数の画像データのうちの少なくとも一つの画像データをお気に入り登録するお気に入り登録機能と、
上記複数の画像データのうち少なくとも一つの画像データを外部とシェア可能なシェアマーク登録をするシェアマーク登録機能と、
上記イベントにグルーピングされたとき、上記お気に入り登録されたとき、上記シェアマーク登録されたときには、所定の属性情報を生成する属性情報生成機能と、
上記属性情報に基づいて、上記イベント単位での表示を行なうイベント表示モード、上記お気に位置登録された画像データ単位での表示を行なうお気に入り表示モード、上記シェアマーク登録された画像データ単位で表示を行なうシェアマーク表示モードの各モードに基づいて表示制御を行う表示制御機能とを奏する、
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−49863(P2009−49863A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−215674(P2007−215674)
【出願日】平成19年8月22日(2007.8.22)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】