説明

画像表示装置、画像表示方法、サーバー装置およびサーバー制御方法

【課題】視覚的に楽しむことができるのみならず、聴覚的にも楽しむことができ、さらに、実用性をも備える画像表示装置等を提供する。
【解決手段】撮影された時計台の撮影画像を絵画風画像52に変換する(a)。撮影画像のうち、時刻表示部画像53を認識し、この認識された時刻表示部画像53の位置を表す座標位置を記憶した上で、時刻表示部画像53に対応する内蔵時刻表示部画像N1を、予めROMに記憶されている複数の内蔵時刻表示部画像の中から選択する。この選択された内蔵時刻表示部画像N1を絵画風画像52の前記座標位置に貼り付け合成したあと、この貼り付け合成された内蔵時刻表示部画像N1を、現在時刻に従って、順次、差替えて表示させる。また、撮影された前記時計台の鐘の音をサーバーからダウンロードし、予め定められた時刻となった際に、スピーカ15から前記鐘の音を発生させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影された画像を表示する画像表示装置、画像表示方法、これらに用いられるサーバー装置およびサーバー制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、人的コストと時間的コストを多くかけることなく、画家の描いた絵画に見られる特徴を擬似的に再現した絵画風画像を容易に作成する絵画風画像変換方法が知られている。
【0003】
この絵画風画像変換方法は、処理対象である原画像の他に、実際の画家が描いた絵画の画像も入力し、画家の画像から色彩情報と筆触情報を解析する。そして、解析した情報をもとに原画像の色彩を疑似化させ、筆触を配置することにより、絵画風画像を生成するようにするものである(例えば下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−213598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来技術にあっては、生成された絵画風画像を鑑賞して楽しむことができるものの、つまり視覚的には楽しむことができるものの、聴覚的に楽しむことはできない。
【0006】
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、視覚的に楽しむことができるのみならず、聴覚的にも楽しむことができ、さらに、実用性をも備える画像表示装置、画像表示方法、これらとともに用いるサーバー装置およびサーバー制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明に係る画像表示装置にあっては、記憶部、時計部、表示部および放音部を備えている画像表示装置であって、撮影手段と、この撮影手段により撮影された建造物の撮影画像を絵画風画像に変換する画像変換手段と、前記撮影手段による前記撮影画像の撮影位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、この位置情報取得手段により取得した位置情報をサーバー装置に送信する送信手段と、この送信手段が前記位置情報を送信した後に、前記サーバー装置から送信されてくる前記建造物が発生させる鐘の音の音データを受信する受信手段と、この受信手段により受信された前記音データを前記記憶部に記憶する記憶制御手段と、前記画像変換手段により変換された絵画風画像を前記表示部に表示させた状態の下で、前記時計部により計時された現在時刻が予め定められている時刻になった際に、前記記憶部から前記音データを読み出し、この読み出した音データに基づき前記放音部による鐘の音の発生を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2記載の発明に係る画像表示装置にあっては、前記撮影位置から前記建造物の位置までの距離を測定する距離測定手段をさらに備え、前記記憶手段は、前記距離測定手段により測定された前記距離をさらに記憶し、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記距離に応じた音量で、前記放音部による鐘の音の発生を制御することを特徴とする。
【0009】
また、請求項3記載の発明に係る画像表示装置にあっては、前記撮影画像は、時計台、寺院などの鐘の音を発生させる建造物の画像であることを特徴とする。
【0010】
また、請求項4記載の発明に係る画像表示装置にあっては、記憶部、時計部と表示部、および放音部を備えている画像表示装置であって、撮影手段と、この撮影手段により撮影された建造物の撮影画像の撮影位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、この位置情報取得手段により取得した位置情報をサーバー装置に送信する送信手段と、この送信手段が前記位置情報を送信した後に、前記サーバー装置から送信されてくる前記建造物が発生させる鐘の音の音データを受信する受信手段と、この受信手段により受信された前記音データを前記記憶部に記憶する記憶制御手段と、前記撮影手段により撮影された画像を前記表示部に表示させた状態の下で、前記時計部により計時された現在時刻が予め定められている時刻になった際に、前記記憶部から前記音データを読み出し、この読み出した音データに基づき前記放音部による鐘の音の発生を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、請求項5記載の発明に係るサーバー装置にあっては、時計部、表示部、放音部および撮影手段を備えている外部機器とネットワークを介して接続されるサーバー装置であって、前記外部機器から送信された前記撮影手段の撮影位置を示す位置情報を受信する受信手段と、位置情報と建造物が発生させる鐘の音の音データとを対応付けて複数組記憶している記憶手段と、前記受信手段により受信した位置情報に対応する鐘の音の音データを前記記憶手段から読み出し、この読み出された前記鐘の音の音データを前記外部機器に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
また、請求項6記載の発明に係るサーバー装置にあっては、前記記憶手段は、前記位置情報と対応付けて前記建造物の名称をさらに記憶し、前記送信手段は、前記受信手段により受信した位置情報に対応する鐘の音の音データと建造物の名称とを前記記憶手段から読み出し、この読み出された前記鐘の音の音データ建造物の名称とを前記外部機器に送信することを特徴とする。
【0013】
また、請求項7記載の発明に係るサーバー装置にあっては、時計部、表示部、放音部および撮影手段を備えている外部機器とネットワークを介して接続されるサーバー装置であって、前記外部機器から送信される前記撮影手段により撮影された建造物の撮影画像とその撮影位置を示す位置情報とを受信する受信手段と、この受信手段により受信された建造物の撮影画像を絵画風画像に変換する画像変換手段と、位置情報と建造物が発生させる鐘の音の音データとを対応付けて複数組記憶している記憶手段と、前記受信手段により受信した位置情報に対応する鐘の音の音データを前記記憶手段から読み出し、この読み出された前記鐘の音の音データと、前記画像変換手段により変換された絵画風画像とを前記外部機器に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、請求項8記載の発明に係る画像表示方法にあっては、記憶部、時計部、表示部および放音部を備えている装置における画像表示方法であって、撮影ステップと、この撮影ステップにより撮影された建造物の撮影画像を絵画風画像に変換する画像変換ステップと、前記撮影ステップによる前記撮影画像の撮影位置を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、この位置情報取得ステップにより取得した位置情報をサーバー装置に送信する送信ステップと、この送信ステップで前記位置情報を送信した後に、前記サーバー装置から送信されてくる前記建造物が発生させる鐘の音の音データを受信する受信ステップと、この受信ステップにより受信された前記音データを前記記憶部に記憶する記憶制御ステップと、前記画像変換ステップにより変換された絵画風画像を前記表示部に表示させた状態の下で、前記時計部により計時された現在時刻が予め定められている時刻になった際に、前記記憶部から前記音データを読み出し、この読み出した音データに基づき前記放音部による鐘の音の発生を制御する制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0015】
また、請求項9記載の発明に係る画像表示方法にあっては、記憶部、時計部と表示部、および放音部を備えている装置における画像表示方法であって、撮影ステップと、この撮影ステップにより撮影された建造物の撮影画像の撮影位置を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、この位置情報取得ステップにより取得した位置情報をサーバー装置に送信する送信ステップと、この送信ステップで前記位置情報を送信した後に、前記サーバー装置から送信されてくる前記建造物が発生させる鐘の音の音データを受信する受信ステップと、この受信ステップにより受信された前記音データを前記記憶部に記憶する記憶制御ステップと、前記撮影ステップにより撮影された画像を前記表示部に表示させた状態の下で、前記時計部により計時された現在時刻が予め定められている時刻になった際に、前記記憶部から前記音データを読み出し、この読み出した音データに基づき前記放音部による鐘の音の発生を制御する制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0016】
また、請求項10記載の発明に係るサーバー装置の制御方法にあっては、時計部、表示部、放音部および撮影手段を備えている外部機器とネットワークを介して接続されるサーバー装置の制御方法であって、前記外部機器から送信された前記撮影ステップの撮影位置を示す位置情報を受信する受信ステップと、位置情報と建造物が発生させる鐘の音の音データとを対応付けて複数組記憶している記憶手段から、前記受信ステップにより受信した位置情報に対応する鐘の音の音データを読み出し、この読み出された前記鐘の音の音データを前記外部機器に送信する送信ステップと、を含むことを特徴とする。
【0017】
また、請求項11記載の発明に係るサーバー装置の制御方法にあっては、時計部、表示部、放音部および撮影ステップを備えている外部機器とネットワークを介して接続されるサーバー装置の制御方法であって、前記外部機器から送信される前記撮影ステップにより撮影された建造物の撮影画像とその撮影位置を示す位置情報とを受信する受信ステップと、この受信ステップにより受信された建造物の撮影画像を絵画風画像に変換する画像変換ステップと、位置情報と建造物が発生させる鐘の音の音データとを対応付けて複数組記憶している記憶手段から、前記受信ステップにより受信した位置情報に対応する鐘の音の音データを読み出し、この読み出された前記鐘の音の音データと、前記画像変換ステップにより変換された絵画風画像とを前記外部機器に送信する送信ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、視覚的に楽しむことができるのみならず、聴覚的にも楽しむことができ、さらに、実用性をも備える画像表示装置および画像表示方法を提供することができる。
【0019】
より具体的には、たとえば、時計台等の鐘の音を発生させる建造物を撮影すると、撮影された建造物の撮影画像を自動的に絵画風画像に変換して表示することができ、かつ、絵画風画像を表示させた状態の下で、計時された現在時刻が予め定められている時刻になった際に、撮影された建造物の鐘の音を発生させることができ、撮影され絵画風画像に変換された建造物と関連させながら時刻を知ることができる。
【0020】
あるいは、時計台等の鐘の音を発生させる建造物を撮影すると、撮影された建造物の撮影画像を表示することができ、かつ、撮影された建造物の撮影画像を表示させた状態の下で、計時された現在時刻が予め定められている時刻になった際に、撮影された建造物の鐘の音を発生させることができ、撮影された建造物と関連させながら時刻を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】(a)は本発明の一実施の形態にかかる置時計の外観を示す正面図、(b)は背面図である。
【図2】(a)は同置時計の機能ブロック図であり、(b)はサーバーの機能ブロック図である。
【図3】(a)はサーバーのROMに記憶されたテーブルの概念図であり、(b)は置時計のRAMのメモリ構成図である。
【図4】置時計のROMに記憶されたテーブルの概念図である。
【図5】(a)は置時計側の処理手順を示すフローチャートであり、(b)はサーバー側の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】絵画風画像変換表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】(a)は撮影画像の一例を示す図であり、(b)は撮影画像を変換したあとの絵画風画像の一例を示す図である。
【図8】時刻表示部画像の認識処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】(a)および(b)は時刻表示部画像の抽出手順を示す説明図である。
【図10】(a)はデジタル表示の時刻表示部画像を示す図であり、(b)はデジタル表示の内蔵時刻表示部画像を示す図である。
【図11】(a)〜(c)は絵画風画像への変換手順を示す説明図である。
【図12】置時計側の情報取得・データ送信処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】サーバー側の処理手順を示すフローチャートであり、(a)は情報取得・データ受信処理、(b)はデータ編集処理、(c)はデータ送信処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】置時計側の処理手順を示すフローチャートであり、(a)はデータ受信処理、(b)は鐘音発生等処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第2の実施の形態を示し、(a)は置時計側の処理手順を示すフローチャートであり、(b)はサーバー側の処理手順を示すフローチャートである。
【図16】同実施の形態に係る置時計における撮影・表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第3の実施の形態を示し、(a)は置時計側の処理手順を示すフローチャートであり、(b)はサーバー側の処理手順を示すフローチャートである。
【図18】同実施の形態に係る置時計における撮影・表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図19】同実施の形態における絵画風画像受信・表示処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施形態について説明する。図1(a)は、本発明の一実施の形態に係る置時計1の外観を示す正面図であり、図1(b)は、同置時計1の外観を示す背面図である。
【0023】
この置時計1は、撮影機能と放音機能とを備え、正面部には液晶表示部2が設けられ、その下部にはスピーカ15が配置されている。また、背面部には後述する撮像部のレンズ部3が設けられているとともに、機能キー5、スライドスイッチ6等が設けられている。また、上面部にはシャッターキー4が設けられている。
【0024】
図2(a)は、置時計1の機能構成図であり、同図(b)はこの置時計1とインターネットを介して接続されるサーバー(サイト)500の機能構成図である。置時計1は、CPU7、このCPU7の各種機能を実現するためのプログラムなどを記憶したROM8、撮像部9、RAM10、入力部11、分割画像RAM12、送受信部19、時計部13、画像合成部14を備えるとともに、距離測定部16、GPS受信部17、前記スピーカ15を有する放音部18および前記液晶表示部2を備える。また、CPU7は、後述する時刻表示部画像を検出する時刻表示部用検出部71、および撮影画像を取得する画像取得部72を備える。なお、時刻表示部用検出部71、および画像取得部72は、ROM8に記憶されたプログラムを実行することによりCPU7で機能するものとする。
【0025】
入力部11は、前記シャッターキー4、機能キー5、スライドスイッチ6等を有し、これらキーおよびスイッチに対するユーザーの操作を検出する。
【0026】
送受信部19には、インターネットを介してサーバー500にデータを送信する送信部191、サーバー500からインターネットを介して送信されるデータを受信する受信部192が設けられている。GPS受信部17は、測地衛星からのL1帯のC/Aコードを受信して復調・解読し現在位置の緯度・経度を割り出すものであり、GPS受信部17により割り出された緯度・経度の情報はCPU7に取り込まれる。距離測定部16は、撮像部9が建造物等の被写体を撮像する際に、撮影機能を備えている置時計1から撮影された被写体までの距離を測定するものである。
【0027】
分割画像RAM12には、時刻表示部画像メモリ121と背景画像メモリ122とが設けられている。時刻表示部画像メモリ121は、撮影された画像(撮影画像)に含まれている時刻表示部画像を記憶するとともに、撮影画像中における時刻表示部画像の位置を示す座標を記憶する。背景画像メモリ122は、撮影画像から前記時刻表示部画像を除いた背景画像を記憶する。
【0028】
撮像部9は、前記レンズ部3、およびレンズ部3の光軸上に配置されたCCDまたはCMOS等を有し、レンズ部3により被写体画像(イメージ)を結像し、RGBの各色の光の強さを、電流値に変換して画像データを生成する。RAM10は、撮像部9により撮像されて取得された画像データを記憶するとともに、CPU7のワークエリアとして使用される。
【0029】
CPU7は、ROM8に記憶されたプログラムを実行して、単独で、または他の構成部と協働して様々な処理を行い、置時計1の各種手段、各種構成部および各種機能を実現する。
【0030】
時刻表示部用検出部71は、CPU7がRAM10から取得した撮影画像中における時刻表示部の画像である前記時刻表示部画像の検出を行う。画像取得部72は、CPU7により取得されて時刻表示部用検出部71により検出が行われた画像を、時刻表示部画像と、時刻表示部画像を除去した文字板の画像とに分割させて取得する。
【0031】
分割画像RAM12は、画像取得部72により取得された時刻表示部画像を時刻表示部画像メモリ121に記憶し、一方、時刻表示部画像を除去した背景画像を背景画像メモリ122に記憶する。計時手段として機能する時計部13は、CPU7の指示に応じて現在の時刻を計時する。
【0032】
合成手段として機能する画像合成部14は、後述するようにCPU7により生成されるRAM10に記憶されている内蔵時刻表示部画像を差し替える画像合成を行う。表示手段として機能するCPU7は、画像合成部14によって合成された画像を、表示部としての液晶表示部2に表示する。
【0033】
一方、図2(b)に示すように、サーバー500は、CPU501、このCPU501の各種機能を実現するためのプログラムなどを記憶したROM502、RAM503、入力部504、受信部505、送信部506、データ編集部507および液晶表示部508を備える。
【0034】
受信部505は、インターネットを介して置時計1の送信部191から送信されるデータを受信する。送信部506は、インターネットを介して置時計1の受信部192にデータを送信する。データ編集部507は、これら送受信を行うデータの編集処理を行うものである。
【0035】
図3(a)は、サーバー500が有するROM502のメモリ構成図であり、同図(b)は置時計1が有するRAM10のメモリ構成図である。図3(a)に示すように、サーバー500が有するROM502には、時計台の名称欄521、時計台の画像欄522、時計台の場所の範囲欄523、および鐘の音(波形)欄524が対応して設けられている。時計台の名称欄521には、日本国内の各地に存在する時計台の名称が記憶されている。
【0036】
時計台の画像欄522には、当該時計台の画像が記憶されている。時計台の場所の範囲欄523には、当該範囲内で撮影された建造物は対応する時計台であると判定する住所の範囲が記憶されている。また、鐘の音欄524には、対応する時計台が発生する鐘の音の波形データ(音データ)が記憶されている。
【0037】
他方、図3(b)に示すように、置時計1のRAM10には、時計台の名称欄101、時計台の画像欄102、時計台の場所欄103、時計台までの距離欄104、および鐘の音(波形)欄105が対応して設けられている。時計台の名称欄521には、撮像部9により撮像された画像に基づいてサーバー500から送信された時計台の名称が記憶される。時計台の画像欄102には撮像部9により撮像された時計台の画像が記憶される。時計台の場所欄103には、撮像部9により撮像された時計台の場所が、GPS受信部17により取得された撮影位置の経度・緯度により記憶される。また、時計台までの距離欄104には、撮像部9による撮像時において、距離測定部16によって測定された前記撮影位置から時計台までの距離が記憶される。また、鐘の音(波形)欄105には、サーバー500のROM502における鐘の音欄524からダウンロードした対応する時計台が発生する鐘の音の波形データ(音データ)が記憶される。
【0038】
また、置時計1側のROM8には、図4に示すテーブル801が記憶されている。このテーブル801には、針式(アナログ)欄802と、数字式(デジタル)欄803とが設けられている。
【0039】
針式(アナログ)欄802には、パターン1、2、3に対応して、時針(H1)の長さL1と分針(H2)の長さL2の比率に対応した針画像が記憶されている。
【0040】
たとえば、針式(アナログ)のパターン1は、時針の長さ「2」に対して分針の長さの比率が「8」である針式で時刻を表示する針画像である。パターン2は、時針の長さ「3」に対して分針の長さの比率が「7」である針式で時刻を表示する針画像あり、パターン3は、時針の長さ「4」に対して分針の長さの比率が「6」である針式で時刻を表示する針画像ある。
【0041】
また、各パターン1、2、3には、当該比率の長さからなる時針と分針との針画像を含み、12時0分から11時59分までの時刻を表す内蔵時刻表示部画像、つまり12×60=720種の、分単位での時刻別の内蔵時刻表示部画像が各々記憶されている。
【0042】
数字式(デジタル)欄102には、パターン1、2、3・・・24に対応して、時を表す数字「00」〜「23」が記憶され、かつパターン1、2、3・・・60に対応して、分を表す数字「00」〜「59」の時刻画像が記憶されている。したがって、時を表す数字「00」〜「23」と、分を表す数字「00」〜「59」との時刻画像の組合せにより、「00:00」から「23:59」までの、24×60=1440種の時刻を表すことが可能である。
【0043】
以上の構成に係る本実施の形態において、置時計1はCPU7がRAM10に格納されているプログラムに従って処理を実行することにより、図5(a)のフローチャートに示す処理を実行する。すなわち、撮影・絵画風変換表示処理(ステップA1)、情報取得・データ送信処理(ステップA2)、データ受信処理(ステップA3)、および鐘音発生等処理(ステップA4)を順次実行する。
【0044】
また、サーバー500は、図5(b)のフローチャートに示すように、情報取得・データ受信処理(ステップB1)、データ編集処理(ステップB2)、およびデータ送信処理(ステップB3)を順次実行する。
【0045】
図6は、置時計1側で実行される前記撮影・絵画風変換表示処理(ステップA1)の詳細を示すフローチャートである。すなわち、ユーザーがこの置時計1を携帯して、例えば図7(a)に示す時計台50にレンズ部3を向けてシャッターキー4を押下すると、CPU7は撮影処理を実行する(ステップA11)。この撮影処理より、撮像部9はレンズ部3により結像されている被写体画像を取り込んで撮影画像とし、この撮影画像をRAM10に格納する(ステップA12)。
【0046】
これにより、図3(b)に示すように、例えば時計台の画像AG2がRAM10の時計台の画像欄102に格納される。
【0047】
引き続き、CPU7は液晶表示部2を駆動して、撮影画像を液晶表示部2に表示させる(ステップA13)。このステップA13での処理により、図7(a)に示すように、時計台50を主要被写体とする撮影画像51が液晶表示部2に表示される。
【0048】
次に、この撮影画像51を絵画風画像に変換する変換処理を実行する(ステップA14)。このステップA14における絵画風画像への撮影画像の変換処理は、従来周知のいずれの変換処理方法を用いてもよい。
【0049】
例えば、特開2004−213598号に開示されている技術を採用することにより、予めROM8に記憶しておいた特定の画家の画像である画家画像の色彩や筆触を抽出して、それを撮影画像51に付与し、絵画風画像に変換する。絵画風画像への変換は、撮影画像51を画家画像の色彩に疑似させる手順と、画家画像から、その筆触特徴を抽出する手順と、色彩を疑似させた画像からテクスチャの方向や強さを解析する手順と、解析結果に基づいて抽出した筆触を配置する手順と、を含む。
【0050】
色彩を疑似させる手順は、画家画像から代表的な色の集合を作成し、また撮影画像51からも代表的な色の集合を作成する。前記色の集合作成とは、色彩情報を色空間上にプロットし、画像に使用されているすべての色の中から多く使用されているものを選択し取り出すことである。撮影画像51の色集合と、画家画像の色集合を比較し、疑似化して再彩色を行う事で、撮影画像51を、色彩を模した絵画風画像に変換する。
【0051】
あるいは、特開昭60−198687号の開示されている技術や特開昭61−150077号公報に開示されている技術を用いて、撮影画像51を油絵のような画像に変換してもよいし、特開昭61−221878号公報に開示されている技術を用いて、撮影画像51を水墨画のような画像に変換してもよい。
【0052】
このステップA14での変換処理により、図7(b)に示すように、絵画風画像52が生成され、液晶表示部2に表示されることとなる。
【0053】
次に、時刻表示部画像の認識処理を実行する(ステップA15)。 図8は、このステップA15での時刻表示部画像の認識処理の詳細を示すフローチャートである。
【0054】
先ず、撮影画像51中に円画像があるか否かを判断する(ステップA21)。図9(b)の部分拡大図に示すように、撮影画像51中に円画像Rがある場合には、ステップA21の判断がYESとなる。したがって、ステップA21からステップA22に進み、円画像の内側に長さの異なる2本の針画像(H1、H2)があるか否かを判断する。
【0055】
図9(b)の部分拡大図に示すように、円画像Rの内側に長さの異なる2本の針画像H1、H2がある場合には、ステップA22の判断がYESとなる。したがって、ステップA22からステップA23に進み、2本の針画像H1、H2の比率を算出する。しかる後に、この算出した2本の針画像H1、H2の長さの比率に対応するROM8に記憶されている円画像の内蔵時刻表示画像を特定する。
【0056】
すなわち、図9(b)に示すように、時針H1の長さがL1であり、分針H2の長さがL2であり、時針の長さL1に対する分針の長さL2の比が2:8であったとすると、この比率は、図4に示したテーブル801において、パターン1の内部時刻表示部画像に対応する。したがって、ステップA24においては、このパターン1である内部時刻表示部画像(N1)を、使用する時刻表示部画像として特定する。
【0057】
他方、ステップA21の判断がNOであって、撮影画像中に円画像がない場合には、ステップA21からステップA25に進み、撮影画像中に枠画像があるか否かを判断する。図10(a)に示すように、撮影画像中に枠画像Wがある場合には、枠画像Wの内側に、複数の数字S1、S2、S3と当該数字の間に、「:」のコロンC1とがあるか否かを判断する(ステップA26)。
【0058】
図10(a)に示した例の場合、枠画像Wの内側に、複数の数字S1、S2、S3と当該数字の間に、コロンC1とがあるので、ステップA26の判断はYESとなる。したがって、ステップA26からステップA27に進み、数字S1、S2、S3、コロンC1に対応するROM8の内蔵時刻表示部画像を、使用する時刻表示部画像として特定する。つまり、テーブル801において、数字式(デジタル)欄103に記憶されている内蔵時刻表示部画像を使用する時刻表示部画像として特定する。これにより、図10(b)に示すように、時刻をデジタル表示する内蔵時刻表示部画像M1が使用する時刻表示部画像として決定されることとなる。
【0059】
他方、図6のフローチャートにおいて、ステップA15に続くステップA16では、撮影画像中における認識した時刻表示部画像の位置を示す位置座標を検出してRAM10に記憶する。このとき時刻表示部画像の位置座標は、時刻表示部画像が円画像を有するものである場合には(ステップA21;YES)、円画像の上下左右の4点の位置座標を検出して記憶し、時刻表示部画像が枠画像を有するものである場合には(ステップA25;YES)、枠画像の四隅の4点の位置座標を検出して記憶する。
【0060】
なお、円画像の中心部の位置座標のみ、あるいは枠画像の中心部の位置座標のみを検出して記憶するようにしてもよい。
【0061】
次に、このステップA16でRAM10に記憶した位置座標に基づき、絵画風画像の時刻表示部画像を、前記ステップA24またはステップA27で特定した内蔵時刻表示部画像に差し替える(ステップA17)。したがって、このステップA17での処理により、図11(a)(b)に示すように、例えば内部時刻表示部画像N1が、絵画風画像52の時刻表示部画像53に差し替えられる。
【0062】
さらに、内部時刻表示部画像(N1)を時計部13が計時する現在時刻に従って順次差し替えつつ、絵画風画像を液晶表示部2の上部の領域であるクロック表示部に貼り付けて表示させる(ステップA18、19)。これにより、図11(c)および図1(a)に示すように、液晶表示部2には、現在時刻に従って時針H1と分針H2とが運針する状態を示す時刻表示部画像53を含む絵画風画像52が表示され続けられる。
【0063】
したがって、原画像である撮影画像の一部に時間の経過に従って動く動的部分が存在する場合、当該動的部分が時間の経過に従って変化する絵画風画像であって、静止画としても、動画としても鑑賞して楽しむことができ、面白みがある画像を生成して、表示することができる。しかも、時刻表示部画像53は時針H1と分針H2とを含む針画像N1を順次差替えて表示することにより、現在時刻を表示することから、電子時計機能を備え、実用的にも充分な絵画風画像を表示することができる。
【0064】
より具体的には、アナログ時計を有する時計台を撮影すると、撮影された撮影画像を自動的に絵画風画像に変換することができ、かつ、変換された絵画風画像の中で実時刻を刻む実時間時刻表示部(クロック)を得ることができる。
【0065】
しかも、絵画の中で実時刻を刻む実時間時刻表示部(クロック)における時針H1と分針H2との長さの比率は、撮影画像における時刻表示部画像の時針H1と分針H2との長さの比率と対応する。よって、絵画風画像において、違和感なく実時刻を刻むアナログ方式の実時間時刻表示を行うことができる。
【0066】
無論、時刻表示部画像がデジタル表示であった場合も同様であり、原画像である撮影画像の一部に時間の経過に従って動く動的部分が存在する場合、当該動的部分が時間の経過に従って変化する絵画風画像であって、静止画としても、動画としても鑑賞して楽しむことができ、面白みがある画像を生成して、表示することができる。このとき、時刻表示部画像は数値により、現在時刻を表示することから、実用的にも充分な絵画風画像を生成して表示することができる。
【0067】
より具体的には、デジタル時計を有するタワーやビルを撮影すると、撮影された撮影画像を自動的に絵画風画像に変換することができ、かつ、変換された絵画風画像の中で実時刻を刻むデジタル方式の実時間時刻表示部(クロック)を得ることができる。
【0068】
なお、本実施の形態においては、図4のフローチャートにおいてステップA13に次いでステップA14の絵画風画像への撮影画像の変換処理を行うようにした。しかし、ステップA19の処理に次いでステップA14の絵画風画像への撮影画像の変換処理を行うようにしてもよい。つまり、ステップA19で撮影画像の時刻表示部画像を現在時刻に従って順次差し替え、差し替えた後に、撮影画像を風景画像に変換して表示するようにしてもよい。
【0069】
図12は、置時計1側で実行される前記情報取得・データ送信処理(ステップA2)の詳細を示すフローチャートである。
【0070】
すなわち、前記ステップA11で撮影処理を実行した際にGPS受信部17により取得した撮影位置をRAM10の時計台の場所欄103に格納する(ステップA31)。また、前記ステップA11で撮影処理を実行した際に距離測定部16での測定により取得した撮影位置から時計台までの距離をRAM10の時計台までの距離欄104に格納する。
【0071】
したがって、ステップA11での撮影処理、ステップA31でのGPS情報取得処理、ステップA32でのH9距離情報取得処理が完了することにより、図3(b)に示すように、置時計1のRAM10には、
・時計台の画像欄102には時計台の画像「AG2」格納され、
・時計台の場所欄103には撮影位置を示す「札幌市AAA番地(経度・緯度)」が格納され、
・時計台までの距離欄104には、撮影位置から当該時計台までの距離「10m」が格納されることとなる。
【0072】
そして、ステップA32に続くステップA33においては、
(1)RAM10内の時計台の場所欄103に格納された位置情報「札幌市AAA番地(経度・緯度)」と、
(2)時計台までの距離欄104に格納された撮影位置から当該時計台までの距離情報「10m」と、
をサイト(サーバー500)に送信する。
【0073】
図13(a)は、サーバー500側で実行される前記情報取得・データ受信処理(ステップB1)の詳細を示すフローチャートである。すなわち、サーバー500は、前述のステップA33で置時計1から送信されてきた(1)GPS位置情報(「札幌市AAA番地(経度・緯度)」)と、(2)距離情報(「10m」)とを受信して、RAM503に記憶する。
【0074】
図13(b)は、サーバー500側で実行される前記データ編集処理(ステップB2)の詳細を示すフローチャートである。
【0075】
すなわち、サーバー500は、受信済みのGPS位置情報、距離情報(「10m」)とに対応する時計台の名称、鐘の音の音データなどをROM502から読み出す(ステップB21)。
【0076】
ここで、前述のようにサーバー500がGPS位置情報として「札幌市AAA番地(経度・緯度)」を受信し、距離情報として「10m」を受信したとする。すると、図3(a)のROM502において、これらGPS位置情報と距離情報とに対応する時計台は、「「札幌市AAA番地(経度123−緯度456)から半径1km以内」である時計台の名称「A(札幌の時計台)」である。また、「A(札幌の時計台)」の鐘の音(波形)として「AF」が記憶されている。したがって、サーバー500は、これら対応する時計台の名称「A(札幌の時計台)」や鐘の音(波形)「AF」を読み出す。
【0077】
図13(c)は、サーバー500側で実行される前記データ送信処理(ステップB3)の詳細を示すフローチャートである。すなわち、サーバー500は、前記ステップB21で読み出された時計台の名称、鐘の音などをユーザの置時計1へ送信する(ステップB31)。したがって、前述した例の場合、時計台の名称「A(札幌の時計台)」、鐘の音(波形)「AF」等がユーザの置時計1に送信されることとなる。
【0078】
図14(a)は、置時計1側で実行される前記データ受信処理(ステップA3)の詳細を示すフローチャートである。
【0079】
すなわち、前記ステップB31でサーバー500側から送信された時計台の名称、鐘の音などを受信する(ステップA41)。したがって、前述した例の場合、サーバー500側から送信された時計台の名称「A(札幌の時計台)」、鐘の音(波形)「AF」等がユーザの置時計1により受信されることとなる。
【0080】
図14(b)は、置時計1側で実行される前記鐘音発生等処理(ステップA4)の詳細を示すフローチャートである。
【0081】
すなわち、時計部13が計時している現在時刻を取得して、RAM10に格納する(ステップA51)。これにより、図3(b)の最下欄に示すように現在時刻として、例えば「AM10:00」が書き込まれることとなる。
【0082】
次に、RAM10内に格納した時計台の名称などを液晶表示部2の下部に表示させる(ステップA52)。これにより、図1(a)に示すように、液晶表示部2の上部には、例えば内部時刻表示部画像N1が、時刻表示部画像53に差し替えられた絵画風画像52が表示される一方、液晶表示部2の下部には、例えば「名称:札幌の時計台」「時計台までの距離:10m」「撮影日2010.09.01」が表示されることとなる。
【0083】
したがって、鑑賞者は、これら表示による情報を参照しながら絵画風画像52を観賞することができる。
【0084】
次に、時計部13から取得した現在時刻が予め定められている時刻になったか否かを判断する(ステップA53)。ここで、予め定められている時刻とは、1時、2時、3時・・・等の正時である。そして、現在時刻が予め定められている時刻(例えば正時)となったならば、鐘の音を発生させる(ステップA54)。
【0085】
このステップA54での鐘の音の発生処理に際しては、RAM10に読み込んである鐘の音の波形データを読み出し、この波形データに基づく音を放音部18にて再生し、これを増幅してスピーカ15から時刻に応じた数で発生させる。したがって、本実施の形態によれば、視覚的に楽しむことができるのみならず、聴覚的にも楽しむことができ、さらに、実用性をも備える画像表示装置および画像表示方法を提供することができる。
【0086】
より具体的には、鐘の音を発生させる時計台を撮影すると、撮影された時計台の撮影画像を自動的に絵画風画像に変換して表示することができ、かつ、撮影された時計台が発生させる鐘の音で時刻を報知することができる。
【0087】
また、ステップA54での鐘の音の発生処理に際しては、時計台までの距離欄104に記憶されている距離に反比例した音量で、スピーカ15から鐘の音を発生させる。したがって、時計台の近くで当該時計台を撮影した場合には、大きな音量で鐘の音が発生し、時計台の遠くで当該時計台を撮影した場合には、小さな音量で鐘の音が発生する。これによりユーザは、恰も自己が撮影時の場所にいるような臨場感を得ることができる。
【0088】
(第2実施の形態)
図15は、本発明の第2の実施の形態における置時計1とサーバー500の処理手順を示すフローチャートである。
【0089】
前述した第1の実施の形態が撮影された時計台の画像を絵画風画像に変換して表示する構成であるのに対し、この第2の実施の形態は撮影された時計台の画像を絵画風画像に変換することなく表示するようにしたものである。
【0090】
置時計1は、CPU7がRAM10に格納されているプログラムに従って処理を実行することにより、図15(a)のフローチャートに示す処理を実行する。図15(a)のフローチャートにおいて、ステップA101を除く他のステップA102〜A104は、図5に示した第1の実施の形態におけるステップA2〜A4と同一である。また、サーバー500は、図15(b)のフローチャートに示すように、ステップB101〜B103の処理を実行するが、これら図5に示した第1の実施の形態におけるステップB1〜B3と同一である。
【0091】
つまり、図15のフローチャートにおいては、ステップA101のみが第1の実施の形態におけるステップA1とは異なり、絵画変換処理を行うことなく、撮影・表示処理のみを行う。
【0092】
図16は、第2の実施の形態で実行される前記撮影・表示処理(ステップA101)の詳細を示すフローチャートである。
【0093】
すなわち、ユーザーがこの置時計1を携帯して、例えば図7に示す時計台50にレンズ部3を向けてシャッターキー4を押下すると、CPU7は撮影処理を実行する(ステップA111)。この撮影処理より、撮像部9はレンズ部3により結像されている被写体画像を取り込んで撮影画像とし、この撮影画像をRAM10に格納する(ステップA112)。
【0094】
これにより、図3(b)に示すように、例えば時計台の画像AG2がRAM10の時計台の画像欄102に格納される。
【0095】
引き続き、CPU7は液晶表示部2を駆動して、撮影画像を液晶表示部2に表示させる(ステップA113)。このステップA13での処理により、図7(a)に示すように、時計台50を主要被写体とする撮影画像51が液晶表示部2に表示される。
【0096】
次に、時刻表示部画像の認識処理を実行する(ステップA114)。なお、このこのステップA114での時刻表示部画像の認識処理の詳細は、図8に示した第1の実施の形態と同様の処理である。
【0097】
また、図16のフローチャートにおいて、ステップA114に続くステップA115では、撮影画像中における認識した時刻表示部画像の位置を示す位置座標を検出してRAM10に記憶する。このとき時刻表示部画像の位置座標は、時刻表示部画像が円画像を有するものである場合には(ステップA21;YES)、円画像の上下左右の4点の位置座標を検出して記憶し、時刻表示部画像が枠画像を有するものである場合には(ステップA25;YES)、枠画像の四隅の4点の位置座標を検出して記憶する。
【0098】
なお、円画像の中心部の位置座標のみ、あるいは枠画像の中心部の位置座標のみを検出して記憶するようにしてもよい。
【0099】
次に、このステップA16でRAM10に記憶した位置座標に基づき、撮影画像の時刻表示部画像を、前記ステップA24またはステップA27で特定した内蔵時刻表示部画像に差し替える(ステップA116)。
【0100】
さらに、内部時刻表示部画像(N1)を時計部13が計時する現在時刻に従って順次差し替えつつ、絵画風画像を液晶表示部2の上部の領域であるクロック表示部に貼り付けて表示させる(ステップA117、A118)。これにより、液晶表示部2には、現在時刻に従って時針H1と分針H2とが運針する状態を示す時刻表示部画像53を含む撮影風画像が表示され続けられる。
【0101】
そして、前述のように第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の置時計1側ではステップA102〜A104が実行され、サーバー500側ではステップB101〜B103の処理が実行される。したがって、ステップA104で鐘音発生等処理が実行されると、RAM10に読み込んである鐘の音の波形データを読み出し、この波形データに基づく音を放音部18にて再生し、これを増幅してスピーカ15から時刻に応じた数で発生させる。よって、本実施の形態によれば、視覚的に楽しむことができるのみならず、聴覚的にも楽しむことができ、さらに、実用性をも備える画像表示装置および画像表示方法を提供することができる。
【0102】
より具体的には、鐘の音を発生させる時計台を撮影すると、撮影された時計台の撮影画像を表示することができ、かつ、撮影された時計台が発生させる鐘の音で時刻を報知することができる。
【0103】
(第3の実施の形態)
図17は、本発明の第3の実施の形態における置時計1とサーバー500の処理手順を示すフローチャートである。
【0104】
前述した第1の実施の形態が、置時計1側で撮影された時計台の画像を絵画風画像に変換するのに対し、この第3の実施の形態はサーバー500側で時計台の画像を絵画風画像に変換して、置時計1に送信するようにしたものである。
【0105】
置時計1はCPU7がRAM10に格納されているプログラムに従って処理を実行することにより、図17(a)のフローチャートに示す処理を実行する。図17(a)のフローチャートにおいて、ステップA201〜A203を除く他のステップA204〜A206は、図5に示した第1の実施の形態におけるステップA2〜A4と同一である。また、サーバー500は、図17(b)のフローチャートに示す処理を実行する。図17(b)のフローチャートにおいて、ステップB201およびB202を除く他のステップB203〜A205は、図5に示した第1の実施の形態におけるステップB1〜B3と同一である。
【0106】
すなわち、本実施の形態において置時計1側では、撮影・表示処理(ステップA201)、撮影画像送信処理(ステップA202)、絵画風画像受信・表示処理を実行した後、前述の第1の実施の形態と同様の情報取得・データ送信処理(ステップA204)、データ受信処理(ステップA205)、および鐘音発生等処理(ステップA206)を順次実行する。
【0107】
図18は、第3の実施の形態で実行される前記撮影・表示処理(ステップA201)の詳細を示すフローチャートである。
【0108】
すなわち、ユーザーがこの置時計1を携帯して、例えば図7(a)に示す時計台50にレンズ部3を向けてシャッターキー4を押下すると、CPU7は撮影処理を実行する(ステップA211)。この撮影処理より、撮像部9はレンズ部3により結像されている被写体画像を取り込んで撮影画像とし、この撮影画像をRAM10に格納する(ステップA212)。
【0109】
これにより、図3(b)に示すように、例えば時計台の画像AG2がRAM10の時計台の画像欄102に格納される。
【0110】
引き続き、CPU7は液晶表示部2を駆動して、撮影画像を液晶表示部2に表示させる(ステップA213)。このステップA13での処理により、図7(a)に示すように、時計台50を主要被写体とする撮影画像51が液晶表示部2に表示される。
【0111】
次いで、置時計1はステップA202の撮影画像送信処理により、前記撮影画像51をサーバー500に送信する。すると、サーバー500は、撮影画像受信処理を行って(ステップB201)、置時計1から送信された撮影画像51を受信する。
【0112】
しかる後に、サーバー500を絵画風変換・送信処理を実行する(ステップB202)。このステップ8202における絵画風画像への撮影画像の変換処理は、第1の実施の形態と同様に、従来周知のいずれの変換処理方法を用いてもよい。
【0113】
例えば、特開2004−213598号に開示されている技術を採用することにより、予めROM8に記憶しておいた特定の画家の画像である画家画像の色彩や筆触を抽出して、それを撮影画像51に付与し、絵画風画像に変換する。絵画風画像への変換は、撮影画像51を画家画像の色彩に疑似させる手順と、画家画像から、その筆触特徴を抽出する手順と、色彩を疑似させた画像からテクスチャの方向や強さを解析する手順と、解析結果に基づいて抽出した筆触を配置する手順と、を含む。
【0114】
色彩を疑似させる手順は、画家画像から代表的な色の集合を作成し、また撮影画像51からも代表的な色の集合を作成する。前記色の集合作成とは、色彩情報を色空間上にプロットし、画像に使用されているすべての色の中から多く使用されているものを選択し取り出すことである。撮影画像51の色集合と、画家画像の色集合を比較し、疑似化して再彩色を行う事で、撮影画像51を、色彩を模した絵画風画像に変換する。
【0115】
あるいは、特開昭60−198687号の開示されている技術や特開昭61−150077号公報に開示されている技術を用いて、撮影画像51を油絵のような画像に変換してもよいし、特開昭61−221878号公報に開示されている技術を用いて、撮影画像51を水墨画のような画像に変換してもよい。
【0116】
このステップA14での変換処理により、図7(b)に示すように、絵画風画像52が生成され、置時計1に送信されることとなる。すると、置時計1は、絵画風画像受信・表示処理を実行する(ステップA203)。
【0117】
図19は、絵画風画像受信・表示処理(ステップA203)の詳細を示すフローチャートである。置時計1は、サーバー500から送信されてくる前記絵画風画像52を受信して液晶表示パネル31に表示する(ステップA221)。
【0118】
次に、時刻表示部画像の認識処理を実行する(ステップA222)。なお、このステップA222での時刻表示部画像の認識処理の詳細は、図8に示した第1の実施の形態と同様の処理である。
【0119】
そして、図19のフローチャートにおいて、ステップA222に続くステップA223では、撮影画像中における認識した時刻表示部画像の位置を示す位置座標を検出してRAM10に記憶する。このとき時刻表示部画像の位置座標は、時刻表示部画像が円画像を有するものである場合には(ステップA21;YES)、円画像の上下左右の4点の位置座標を検出して記憶し、時刻表示部画像が枠画像を有するものである場合には(ステップA25;YES)、枠画像の四隅の4点の位置座標を検出して記憶する。
【0120】
なお、円画像の中心部の位置座標のみ、あるいは枠画像の中心部の位置座標のみを検出して記憶するようにしてもよい。
【0121】
次に、このステップA16でRAM10に記憶した位置座標に基づき、絵画風画像の時刻表示部画像を、前記ステップA24またはステップA27で特定した内蔵時刻表示部画像に差し替える(ステップA224)。したがって、このステップA224での処理により、図11(a)(b)に示すように、例えば内部時刻表示部画像N1が、絵画風画像52の時刻表示部画像53に差し替えられる。
【0122】
さらに、内部時刻表示部画像(N1)を時計部13が計時する現在時刻に従って順次差し替えつつ、絵画風画像を液晶表示部2の上部の領域であるクロック表示部に貼り付けて表示させる(ステップA225、226)。これにより、図11(c)および図1(a)に示すように、液晶表示部2には、現在時刻に従って時針H1と分針H2とが運針する状態を示す時刻表示部画像53を含む絵画風画像52が表示され続けられる。
【0123】
そして、この第3の実施の形態においても、前述のように第1の実施の形態と同様の置時計1側ではステップA204〜A206が実行され、サーバー500側ではステップB203〜B206の処理が実行される。したがって、ステップA206で鐘音発生等処理が実行されると、RAM10に読み込んである鐘の音の波形データを読み出し、この波形データに基づく音を放音部18にて再生し、これを増幅してスピーカ15から時刻に応じた数で発生させる。したがって、本実施の形態によれば、視覚的に楽しむことができるのみならず、聴覚的にも楽しむことができ、さらに、実用性をも備える画像表示装置および画像表示方法を提供することができる。
【0124】
より具体的には、たとえば、時計台等の鐘の音を発生させる建造物を撮影すると、撮影された建造物の撮影画像を自動的に絵画風画像に変換して表示することができ、かつ、撮影された建造物が発生させる鐘の音で時刻を報知することができる。
【0125】
あるいは、時計台等の鐘の音を発生させる建造物を撮影すると、撮影された建造物の撮影画像を表示することができ、かつ、撮影された建造物が発生させる鐘の音で時刻を報知することができる。
【0126】
しかも、絵画風画像への変換は、置時計1側で行われることなく、サーバー500側で行われることから、置時計1の処理負担を少なくすることもできる。
【0127】
なお、本実施の形態においては、本発明を置時計に適用した場合を示したが、置時計に限らず、携帯電話、デジタルカメラ等の他の機器に適用するようにしてもよい。
【0128】
また、本実施の形態においては、機器である置時計が撮像部を有するものとしたが、機器自体は撮像部を有することなく、他の機器で撮像された画像を取得して記憶する構成であってもよい。さらに、実施の形態においては、鐘の音を発生させる建造物として時計台を例にして説明したが、これに限ることなく寺院、礼拝堂等,鐘の音を発生させる他の建造物を撮影対象し得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0129】
1 置時計
2 液晶表示部
4 シャッターキー
5 機能キー
6 スライドスイッチ
7 CPU
8 ROM
9 撮像部
10 RAM
11 入力部
12 分割画像RAM
13 時計部
14 画像合成部
15 スピーカ
16 距離測定部
17 GPS受信部
18 放音部
19 送受信部
31 液晶表示パネル
50 時計台
51 撮影画像
52 絵画風画像
500 サーバー
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 入力部
505 受信部
506 送信部
507 データ編集部
508 液晶表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部、時計部、表示部および放音部を備えている画像表示装置であって、
撮影手段と、
この撮影手段により撮影された建造物の撮影画像を絵画風画像に変換する画像変換手段と、
前記撮影手段による前記撮影画像の撮影位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
この位置情報取得手段により取得した位置情報をサーバー装置に送信する送信手段と、
この送信手段が前記位置情報を送信した後に、前記サーバー装置から送信されてくる前記建造物が発生させる鐘の音の音データを受信する受信手段と、
この受信手段により受信された前記音データを前記記憶部に記憶する記憶制御手段と、
前記画像変換手段により変換された絵画風画像を前記表示部に表示させた状態の下で、前記時計部により計時された現在時刻が予め定められている時刻になった際に、前記記憶部から前記音データを読み出し、この読み出した音データに基づき前記放音部による鐘の音の発生を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記撮影位置から前記建造物の位置までの距離を測定する距離測定手段をさらに備え、
前記記憶手段は、前記距離測定手段により測定された前記距離をさらに記憶し、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記距離に応じた音量で、前記放音部による鐘の音の発生を制御することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記撮影画像は、時計台、寺院などの鐘の音を発生させる建造物の画像であることを特徴とする請求項1または2記載の画像表示装置。
【請求項4】
記憶部、時計部と表示部、および放音部を備えている画像表示装置であって、
撮影手段と、
この撮影手段により撮影された建造物の撮影画像の撮影位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
この位置情報取得手段により取得した位置情報をサーバー装置に送信する送信手段と、
この送信手段が前記位置情報を送信した後に、前記サーバー装置から送信されてくる前記建造物が発生させる鐘の音の音データを受信する受信手段と、
この受信手段により受信された前記音データを前記記憶部に記憶する記憶制御手段と、
前記撮影手段により撮影された画像を前記表示部に表示させた状態の下で、前記時計部により計時された現在時刻が予め定められている時刻になった際に、前記記憶部から前記音データを読み出し、この読み出した音データに基づき前記放音部による鐘の音の発生を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする画像表示装置。
【請求項5】
時計部、表示部、放音部および撮影手段を備えている外部機器とネットワークを介して接続されるサーバー装置であって、
前記外部機器から送信された前記撮影手段の撮影位置を示す位置情報を受信する受信手段と、
位置情報と建造物が発生させる鐘の音の音データとを対応付けて複数組記憶している記憶手段と、
前記受信手段により受信した位置情報に対応する鐘の音の音データを前記記憶手段から読み出し、この読み出された前記鐘の音の音データを前記外部機器に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするサーバー装置。
【請求項6】
前記記憶手段は、前記位置情報と対応付けて前記建造物の名称をさらに記憶し、
前記送信手段は、前記受信手段により受信した位置情報に対応する鐘の音の音データと建造物の名称とを前記記憶手段から読み出し、この読み出された前記鐘の音の音データ建造物の名称とを前記外部機器に送信することを特徴とする請求項5記載のサーバー装置。
【請求項7】
時計部、表示部、放音部および撮影手段を備えている外部機器とネットワークを介して接続されるサーバー装置であって、
前記外部機器から送信される前記撮影手段により撮影された建造物の撮影画像とその撮影位置を示す位置情報とを受信する受信手段と、
この受信手段により受信された建造物の撮影画像を絵画風画像に変換する画像変換手段と、
位置情報と建造物が発生させる鐘の音の音データとを対応付けて複数組記憶している記憶手段と、
前記受信手段により受信した位置情報に対応する鐘の音の音データを前記記憶手段から読み出し、この読み出された前記鐘の音の音データと、前記画像変換手段により変換された絵画風画像とを前記外部機器に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするサーバー装置。
【請求項8】
記憶部、時計部、表示部および放音部を備えている装置における画像表示方法であって、
撮影ステップと、
この撮影ステップにより撮影された建造物の撮影画像を絵画風画像に変換する画像変換ステップと、
前記撮影ステップによる前記撮影画像の撮影位置を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
この位置情報取得ステップにより取得した位置情報をサーバー装置に送信する送信ステップと、
この送信ステップで前記位置情報を送信した後に、前記サーバー装置から送信されてくる前記建造物が発生させる鐘の音の音データを受信する受信ステップと、
この受信ステップにより受信された前記音データを前記記憶部に記憶する記憶制御ステップと、
前記画像変換ステップにより変換された絵画風画像を前記表示部に表示させた状態の下で、前記時計部により計時された現在時刻が予め定められている時刻になった際に、前記記憶部から前記音データを読み出し、この読み出した音データに基づき前記放音部による鐘の音の発生を制御する制御ステップと、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項9】
記憶部、時計部と表示部、および放音部を備えている装置における画像表示方法であって、
撮影ステップと、
この撮影ステップにより撮影された建造物の撮影画像の撮影位置を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
この位置情報取得ステップにより取得した位置情報をサーバー装置に送信する送信ステップと、
この送信ステップで前記位置情報を送信した後に、前記サーバー装置から送信されてくる前記建造物が発生させる鐘の音の音データを受信する受信ステップと、
この受信ステップにより受信された前記音データを前記記憶部に記憶する記憶制御ステップと、
前記撮影ステップにより撮影された画像を前記表示部に表示させた状態の下で、前記時計部により計時された現在時刻が予め定められている時刻になった際に、前記記憶部から前記音データを読み出し、この読み出した音データに基づき前記放音部による鐘の音の発生を制御する制御ステップと、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項10】
時計部、表示部、放音部および撮影手段を備えている外部機器とネットワークを介して接続されるサーバー装置の制御方法であって、
前記外部機器から送信された前記撮影ステップの撮影位置を示す位置情報を受信する受信ステップと、
位置情報と建造物が発生させる鐘の音の音データとを対応付けて複数組記憶している記憶手段から、前記受信ステップにより受信した位置情報に対応する鐘の音の音データを読み出し、この読み出された前記鐘の音の音データを前記外部機器に送信する送信ステップと、
を含むことを特徴とするサーバー装置の制御方法。
【請求項11】
時計部、表示部、放音部および撮影ステップを備えている外部機器とネットワークを介して接続されるサーバー装置の制御方法であって、
前記外部機器から送信される前記撮影ステップにより撮影された建造物の撮影画像とその撮影位置を示す位置情報とを受信する受信ステップと、
この受信ステップにより受信された建造物の撮影画像を絵画風画像に変換する画像変換ステップと、
位置情報と建造物が発生させる鐘の音の音データとを対応付けて複数組記憶している記憶手段から、前記受信ステップにより受信した位置情報に対応する鐘の音の音データを読み出し、この読み出された前記鐘の音の音データと、前記画像変換ステップにより変換された絵画風画像とを前記外部機器に送信する送信ステップと、
を含むことを特徴とするサーバー装置の制御方法。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図1】
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【図7】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−93923(P2012−93923A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−240228(P2010−240228)
【出願日】平成22年10月27日(2010.10.27)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】