説明

画像表示装置

【課題】光源の発光時間の減少を抑えながらも、ライトバルブへの画像データの書き込み時間を十分確保する。
【解決手段】第1及び第2の光源11A,11Bにそれぞれ設けられた第1の発光手段14A,14Bは、第1組の複数色の発光体16A,16Bと、それらの複数色の発光体からの光を混合する第1の混色導光部材17A,17Bとを備え、第2の発光手段15A,15Bは、第2組の複数色の発光体18A,18Bと、複数色の発光体からの光を混合する第2の混色導光部材19A,19Bを備え、制御手段25,26は、第1光源11Aの第1の発光体14A、第2光源11Bの第1の発光体14B、第1光源11Aの第2の発光体15A、第2光源11Bの第2の発光体15Bをそれぞれ異なるタイミングにて発光させ、各光源の非点灯時に各光源近傍の画素に対する画像データをライトバルブ13に書き込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は画像表示装置に関し、特に、色再現域を拡大することが可能な多原色の画像表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の多原色画像表示装置では、1色のカラーフィルタにより最大2色の原色を選択することから、1フレームを2つのサブフレームに分割し、第1サブフレームと第2サブフレームとし、夫々のサブフレームにおいて液晶表示部への画像信号の書き込み時間を設け、サブフレーム時間から画像信号の書き込み時間を差し引いた時間を光源の点灯時間としていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開2004−118133号公報(9頁1〜17行、図4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来の画像表示装置では、ライトバルブの行数を増やした場合に、画像信号の書き込み期間が短いために、ライトバルブ内の全画素に画像信号を入力できないという問題点があった。
【0005】
また、光源が発光していない期間が存在するため、光源の発光期間が減少し、ライトバルブ上にフリッカが発生するという問題点もあった。
【0006】
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、光源の発光時間の減少(表示輝度の減少)を抑えながらも、ライトバルブへの画像データの書き込み時間を十分確保することが可能な画像表示装置を得ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、互いに反対側に位置する第1および第2の光源と、上記第1の光源の近傍に位置し、上記第1の光源から入射端面を介して入射する光を拡散して照明光を生成する第1の拡散導光部材と、上記第2の光源の近傍に位置し、上記第2の光源から入射端面を介して入射する光を拡散して照明光を生成する第2の拡散導光部材と、上記第1および第2の光源の発光を制御する制御手段と、それぞれ複数の副画素を含む複数の画素を有し、上記第1および第2の光源の発光に同期して、書き込まれた画像信号を構成する色信号に応じて、上記複数の副画素における上記照明光に対する透過率又は反射率を制御するライトバルブとを備え、上記第1および第2の光源は、ともに、第1の分光特性を有する光を発する第1の発光手段と、上記第1の分光特性とは異なる第2の分光特性を有する光を発する第2の発光手段とをそれぞれ備え、上記第1の発光手段は、第1組の複数色の発光体と、上記複数色の発光体からの光を混合する第1の混色導光部材を備え、上記第2の発光手段は、第2組の複数色の発光体と、上記複数色の発光体からの光を混合する第2の混色導光部材を備え、上記制御手段は、上記第1光源に備える第1の発光体、上記第2光源に備える第1の発光体、上記第1光源に備える第2の発光体、上記第2光源に備える第2の発光体をそれぞれ異なるタイミングにて発光させる画像表示装置である。
【発明の効果】
【0008】
この発明は、互いに反対側に位置する第1および第2の光源と、上記第1の光源の近傍に位置し、上記第1の光源から入射端面を介して入射する光を拡散して照明光を生成する第1の拡散導光部材と、上記第2の光源の近傍に位置し、上記第2の光源から入射端面を介して入射する光を拡散して照明光を生成する第2の拡散導光部材と、上記第1および第2の光源の発光を制御する制御手段と、それぞれ複数の副画素を含む複数の画素を有し、上記第1および第2の光源の発光に同期して、書き込まれた画像信号を構成する色信号に応じて、上記複数の副画素における上記照明光に対する透過率又は反射率を制御するライトバルブとを備え、上記第1および第2の光源は、ともに、第1の分光特性を有する光を発する第1の発光手段と、上記第1の分光特性とは異なる第2の分光特性を有する光を発する第2の発光手段とをそれぞれ備え、上記第1の発光手段は、第1組の複数色の発光体と、上記複数色の発光体からの光を混合する第1の混色導光部材を備え、上記第2の発光手段は、第2組の複数色の発光体と、上記複数色の発光体からの光を混合する第2の混色導光部材を備え、上記制御手段は、上記第1光源に備える第1の発光体、上記第2光源に備える第1の発光体、上記第1光源に備える第2の発光体、上記第2光源に備える第2の発光体をそれぞれ異なるタイミングにて発光させる画像表示装置であるので、光源の発光時間の減少(表示輝度の減少)を抑えながらも、ライトバルブへの画像データの書き込み時間を十分確保することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る画像表示装置を示したものである。図示の画像表示装置は、互いに反対側に位置する第1の光源11Aおよび第2の光源11Bと、第1の光源11Aの近傍に位置し、第1の光源11Aから入射端面を介して入射する光を拡散して照明光を生成する第1の拡散導光部材12Aと、第2の光源11Bの近傍に位置し、第2の光源11Bから入射端面を介して入射する光を拡散して照明光を生成する第2の拡散導光部材12Bと、それぞれ複数の副画素を含む複数の画素を有し、第1および第2の光源11Aおよび11Bの発光に同期して、複数の副画素における照明光に対する透過率又は反射率を、書き込まれた画像信号を構成する色信号に応じて制御するライトバルブ13と、色変換器21と、第1及び第2のフィールドメモリ22及び23と、信号切替器24と、光源駆動器25と、照明光切替え器26と、切替え制御器27とを有する。
【0010】
第1の光源11Aは、第1の発光手段14Aと第2の発光手段15Aとを含むものであり、第2の光源11Bは、第1の発光手段14Bと第2の発光手段15Bとを含むものである。
第1の発光手段14Aは、第1組の複数色の発光体16Aと、それらの複数色の発光体16Aからの光を混合する第1の混色導光部材17Aとを含むものであり、第2の発光手段15Aは、第2組の複数色の発光体18Aと、それらの複数色の発光体からの光を混合する第2の混色導光部材19Aとを含むものである。
また、第1の発光手段14Bは、同様に、第1組の複数色の発光体16Bと、それらの複数色の発光体からの光を混合する第1の混色導光部材17Bとを含むものであり、第2の発光手段15Bは、第2組の複数色の発光体18Bと、それらの複数色の発光体からの光を混合する第2の混色導光部材19Bとを含むものである。
【0011】
第1組の複数色の発光体16A及び16Bは、例えば、図2に示すように、赤、緑、青の三色の発光体、例えばLED(発光ダイオード)のアレイ31r1(赤)、31g1(緑)、31b1(青)であり、第2組の複数色の発光体18A及び18Bは、例えば、図3に示すように、第1組の複数色の発光体16A及び16Bとは分光分布が異なる赤、緑、青の三色の発光体、例えばLEDのアレイ31r2(赤)、31g2(緑)、31b2(青)である。LEDのアレイ31r1、31g1、31b1、31r2、31g2、31b2においては、図4に示すように、その分光特性(発光スペクトル)C31r1、C31g1、C31b1、C31r2、C31g2、C31b2は、互いに異なり、そのピークが互いにずれ、その発光帯域が狭く(色純度が高く)、発光帯域の重なりが少ないことが、表示画像の色再現域を拡大する上で望ましい。
【0012】
第1の光源11Aに備える第1組の複数色の発光体16A、第2の光源11Bに備える第1組の複数色の発光体16B、第1の光源11Aに備える第2組の複数色の発光体18A、第2の光源11Bに備える第2組の複数色の発光体18Bの4つの発光体は、照明光切替え器26により、それぞれ異なるタイミングにて光源駆動器25に接続され、光源駆動器25により駆動される。このように、光源駆動器25と照明光切替え器26とで、第1の光源11Aに備える第1組の複数色の発光体16A、第2の光源11Bに備える第1組の複数色の発光体16B、第1の光源11Aに備える第2組の複数色の発光体18A、第2の光源11Bに備える第2組の複数色の発光体18Bの4つの発光体を異なるタイミングにて発光させるための制御手段が構成されている。
【0013】
第1組の複数色の発光体16A及び16Bからの光は第1の混色導光部材17A及び17Bで混色され均質化されて、出射される。第1の混色導光部材17A及び17Bから出射される光の分光特性(発光スペクトル)は、第1組の複数色の発光体16A及び16Bの三色のLEDの分光特性C31r1、C31g1、C31b1を合成したものに対応し、それぞれLEDアレイC31r1、C31g1、C31b1の分光特性のピークに対応するピークを有する。
同様に、第2組の複数色の発光体18A及び18Bからの光は第2の混色導光部材19A及び19Bで混色され均質化されて、出射される。第2の混色導光部材19A及び19Bから出射される光の分光特性は、第2組の複数色の発光体18A及び18Bの三色のLEDの分光特性C31r2、C31g2、C31b2を合成したものに対応し、それぞれLEDアレイC31r2、C31g2、C31b2の分光特性のピークに対応するピークを有する。
【0014】
このように、第1の発光手段14Aと第2の発光手段15Aの組合せは、第1の分光特性の第1の照明光L1Aと、第1の分光特性とは異なる第2の分光特性の第2の照明光L2Aを発する第1の光源11Aを構成し、第1の発光手段14Bと第2の発光手段15Bの組合せは、第1の分光特性の第1の照明光L1Bと第1の分光特性とは異なる第2の分光特性の第2の照明光L2Bを発する第2の光源11Bを構成する。
なお、第1の照明光L1Aと第1の照明光L1Bの分光特性は同じであり、第2の照明光L2Aと第2の照明光L2Bの分光特性は同じである。
【0015】
第1の光源11A及び第2の光源11Bから出射された光は第1の拡散導光部材12A及び第2の拡散導光部材12Bに入射される。第1の拡散導光部材12Aは、入射された光をライトバルブ13の第1の光源11A近傍に、第2の拡散導光部材12Bは、入射された光をライトバルブ13の第2の光源11B近傍にそれぞれ拡散する。上記のように、第1の光源11Aに備える第1組の複数色の発光体16A、第2の光源11Bに備える第1組の複数色の発光体16B、第1の光源11Aに備える第2組の複数色の発光体18A、第2の光源11Bに備える第2組の複数色の発光体18Bの4つの発光体は、照明光切替え器26で異なるタイミングにて切替えられるので、第1の拡散導光部材12A及び第2の拡散導光部材12Bからは、第1の照明光L1A及びL1Bと第2の照明光L2A及びL2Bが異なるタイミングにて出射される。即ち、第1の光源11A及び第2の光源11Bと、第1の拡散導光部材12A及び第2の拡散導光部材12Bの組合せにより、分光特性が互いに異なる第1の照明光L1A及びL1Bと第2の照明光L2A及びL2Bを異なるタイミングにて拡散し、出射する照明手段が構成されている。
【0016】
ライトバルブ13は、それぞれ複数の副画素を含む複数の画素を有し、第1の光源11A及び第2の光源11Bの発光に同期して、複数の副画素の、第1の光源11A及び第2の光源11Bから第1の拡散導光部材12A及び第2の拡散導光部材12Bを介して供給される照明光に対する透過率または反射率を、画像信号を構成する色信号に応じて制御する。ライトバルブ13は、例えば、図5(a)に示すようにマトリクス状に配列された複数の画素Pxを有する液晶パネルで構成されている。各画素は、例えば図5(b)に示すように複数の副画素Pr、Pg、Pbを含む。各画素の複数の副画素Pr、Pg、Pbは互いに異なる色、例えば赤、緑、青のフィルタで覆われており、副画素Pr、Pg、Pbはそれぞれ後述の画像信号の異なる色信号によって制御されて、第1の拡散導光部材12A及び第2の拡散導光部材12Bからの光を画像信号に対応した画像光に変換する。
【0017】
一方、外部から供給される画像信号PSは、色変換器21に導かれる。色変換器21は、画像信号PSを、第1の照明光L1A及びL1Bに対応する第1の画像信号S1と、第2の照明光L2A及びL2Bに対応する第2の画像信号S2とに変換する。第1の画像信号S1は、第1の発光手段14A及び14BのLEDのアレイ31r1、31g1、31b1の分光特性に対応した3つの色信号を含む。第2の画像信号S2は、第2の発光手段15A及び15BのLEDのアレイ31r2、31g2、31b2の分光特性に対応した3つの色信号を含む。
【0018】
第1の画像信号S1と第2の画像信号S2はそれぞれフィールドメモリ22及び23に蓄積される。フィールドメモリ22及び23に蓄積された画像信号は、所定のタイミングで読み出されて信号切替え器24でフィールド毎に交互に選択されて、ライトバルブ13に入力される。
ライトバルブ13は、上記のように各画素につき複数の例えば3つの副画素を有し、それぞれの副画素が第1の画像信号S1又は第2の画像信号S2の、対応する色信号により制御される。例えば各画素Pxは赤、緑、青の副画素Pr,Pg,Pbを有し、信号切替え器24により第1の画像信号S1が選択されている時は、赤、緑、青の副画素がそれぞれ第1の画像信号S1の赤、緑、青の色信号により駆動され、第2の画像信号S2が選択されている時は、赤、緑、青の副画素がそれぞれ第2の画像信号S2の赤、緑、青の色信号により駆動される。
【0019】
照明光切替え器26と信号切替え器24とはともに、切替え制御器27によって、互いに同期して、切替え動作を行うように制御される。具体的な動作タイミングを図6に示す。図6で、(1)は画像信号書込み期間を、(2)は画像信号保持期間を、(3)は第1の光源11Aの発光期間を、(4)は第2の光源11Bの発光期間をそれぞれ示している。
【0020】
本実施の形態では、1フレームを描写するために、1フレームを2つのフィールド期間に分割し、第1フィールド期間と第2フィールド期間とする。図6(1)および(2)に示すように、第1のフィールド期間においては、信号切替え器24は、第1の画像信号S1を選択し、第1の光源11A側から第2の光源11B側に向けて順番に第1の画像信号S1をライトバルブ13に入力する。ライトバルブ13に入力された第1の画像信号S1は、入力時から1フィールド期間分だけライトバルブ13内部に保持される。第2のフィールド期間においては、信号切替え器24は、第2の画像信号S2を選択し、第1の光源11A側から第2の光源11B側に向けて順番に第2の画像信号S2をライトバルブ13に入力する。ライトバルブ13に入力された第2の画像信号S2は、入力時から1フィールド期間分だけライトバルブ13内部に保持される。
【0021】
図6(3)および(4)に示すように、第1フィールド期間の前半においては、照明光切替え器26は第2の光源11Bに備える第2組の複数色の発光体18Bを選択し、第1フィールド期間の後半においては、第1の光源11Aに備える第1組の複数色の発光体16Aを選択する。第2のフィールド期間の前半においては、照明光切替え器26は第2の光源11Bに備える第1組の複数色の発光体16Bを選択し、第2のフィールド期間の後半では第1の光源11Aに備える第2組の複数色の発光体18Aを選択するように制御される。以下、第1の光源11Aに備える第1組の複数色の発光体16A、第2の光源11Bに備える第1組の複数色の発光体16B、第1の光源11Aに備える第2組の複数色の発光体18A、第2の光源11Bに備える第2組の複数色の発光体18Bの4つの発光体が異なるタイミングで選択されるとともに、これと同期して第1の画像信号S1及び第2の画像信号S2が交互に選択される。
【0022】
以上に示した動作タイミングにより、第1の画像信号S1がライトバルブ13内部の第1の光源11A側半分に保持されている時に、第1の光源11Aに備える第1組の複数色の発光体16Aが発光し、第1の画像信号S1がライトバルブ13内部の第2の光源11B側半分に保持されている時に、第2の光源11Bに備える第1組の複数色の発光体16Bが発光し、第2の画像信号S2がライトバルブ13内部の第1の光源11A側半分に保持されている時に、第1の光源11Aに備える第2組の複数色の発光体18Aが発光し、第2の画像信号S2がライトバルブ13内部の第2の光源11B側半分に保持されている時に、第2の光源11Bに備える第2組の複数色の発光体18Bが発光する。
【0023】
このような制御を行う結果、第1組の複数色の発光体16A及び16Bの何れかが発光する期間においては、第1の画像信号S1に対応する画像がライトバルブ13の出力側に現われ、第2組の複数色の発光体18A及び18Bの何れかが発光する期間においては、第2の画像信号S2に対応する画像がライトバルブ13の出力側に現われる。これらは視聴者の目で時間的に合成されるので、第1組の複数色の発光体16A及び16Bのみでライトバルブ13を照射する場合や、第2組の複数色の発光体18A及び18Bのみでライトバルブ13を照射する場合と比べ色再現範囲の広い画像を得ることができる。
【0024】
また、第1の光源11Aに備える第1組の複数色の発光体16A、第2の光源11Bに備える第1組の複数色の発光体16B、第1の光源11Aに備える第2組の複数色の発光体18A、第2の光源11Bに備える第2組の複数色の発光体18Bの4つの発光体の内、常に何れかが発光している。なおかつ、1フィールド期間内で、第1の画像信号S1及び第2の画像信号S2は、1フィールド期間全体にわたってライトバルブ13に書き込まれる。一方、上記の特許文献1に記載された画像表示装置では、1フィールド内に光源の点灯しない期間が存在し、なおかつ、1フィールド期間内で光源の点灯しない期間の一部の期間に画像信号がライトバルブ13に書き込まれていた。以上から、特許文献1の画像表示装置と比較して、本実施の形態では、第1の光源11A及び第2の光源11Bの発光時間の減少(表示輝度の減少)を抑えながらも、ライトバルブ13への第1の画像信号S1及び第2の画像信号S2の書き込み時間を十分確保することができる。
【0025】
さらに、第1の光源11Aに備える第1組の複数色の発光体16A、第2の光源11Bに備える第1組の複数色の発光体16B、第1の光源11Aに備える第2組の複数色の発光体18A、第2の光源11Bに備える第2組の複数色の発光体18Bの4つの発光体の内、常に何れかが発光しているため、ライトバルブ13上に発生するフリッカを軽減できる。
【0026】
また、第1の光源11A及び第2の光源11Bの近傍に、第1の拡散導光部材12Aと第2の拡散導光部材12Bをそれぞれ別々に設けることで、ライトバルブ13の第2の光源11B近傍では第1の光源11Aから出射した光の影響をより受けにくくなり、ライトバルブ13の第1の光源11A近傍では第2の光源11Bから出射した光の影響をより受けにくくなる。
【0027】
さらに、複数色の発光体16A、16B、18A、18Bからの光をそれぞれ混色導光部材17A、17B、19A、19Bで混色し、均質化した上で拡散導光部材12A、12Bに導いているので、色むらや、輝度むらを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】この発明の実施の形態1に係る画像表示装置を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る画像表示装置で用いられる第1組の複数色の発光体の構成例を示す概略図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係る画像表示装置で用いられる第2組の複数色の発光体の構成例を示す概略図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係る画像表示装置における第1組及び第2組の複数色の発光体を構成するLEDアレイの分光特性を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係る画像表示装置で用いられるライトバルブの構成例を示す概略図である。
【図6】この発明の実施の形態1に係る画像表示装置で用いられる発光体点灯と画像信号表示のタイミング図である。
【符号の説明】
【0029】
11A,11B 光源、12A,12B 拡散導光部材、13 ライトバルブ、14A,15A,14B,15B 発光手段、16,16A,16B,18,18A,18B 複数色の発光体、17A,17B,19A,19B 混色導光部材、21 色変換器、22,23 フィールドメモリ、24 信号切替え器、25 光源駆動器、26 照明光切替え器、27 切替え制御器、31r1,31g1,31b1,31r2,31g2,31b2 LEDアレイ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに反対側に位置する第1および第2の光源と、
上記第1の光源の近傍に位置し、上記第1の光源から入射端面を介して入射する光を拡散して照明光を生成する第1の拡散導光部材と、
上記第2の光源の近傍に位置し、上記第2の光源から入射端面を介して入射する光を拡散して照明光を生成する第2の拡散導光部材と、
上記第1および第2の光源の発光を制御する制御手段と、
それぞれ複数の副画素を含む複数の画素を有し、上記第1および第2の光源の発光に同期して、書き込まれた画像信号を構成する色信号に応じて、上記複数の副画素における上記照明光に対する透過率又は反射率を制御するライトバルブと
を備え、
上記第1および第2の光源は、ともに、第1の分光特性を有する光を発する第1の発光手段と、上記第1の分光特性とは異なる第2の分光特性を有する光を発する第2の発光手段とをそれぞれ備え、
上記第1の発光手段は、第1組の複数色の発光体と、上記複数色の発光体からの光を混合する第1の混色導光部材を備え、
上記第2の発光手段は、第2組の複数色の発光体と、上記複数色の発光体からの光を混合する第2の混色導光部材を備え、
上記制御手段は、上記第1光源に備える第1の発光体、上記第2光源に備える第1の発光体、上記第1光源に備える第2の発光体、上記第2光源に備える第2の発光体をそれぞれ異なるタイミングにて発光させる
ことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
上記第1の光源の非点灯時に、上記第1の拡散導光部材の近傍の画素に対する画像データが書き込まれ、上記第2の光源の非点灯時に、上記第2の拡散導光部材の近傍の画素に対する画像データが書き込まれることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−219070(P2007−219070A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−37864(P2006−37864)
【出願日】平成18年2月15日(2006.2.15)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成17年度、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、「基盤技術研究促進事業(民間基盤技術研究支援制度)/高忠実度標準色再生システムの研究開発」、産業活力再生特別措置法第30条の適用を受ける特許出願
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】