説明

画像表示装置

【課題】 交換レンズ/ズームレンズ/シフトレンズ に対応して、投射領域以外からの光を受光しないようにRGBセンサのセンシングする領域を変更し、最適な投射光の色補正を行う。
【解決手段】 プロジェクタ装置の光センサはセンシング領域を変更可能とするセンシング領域可変機能を有し、ズーム機能に応じて変更される投射画像の大きさ、もしくは、光学シフト機能もしくは電気制御シフト機能に応じて投射画像の位置、もしくは、交換式光学系に応じて変更される投射画像の大きさ/位置に対応するように、前記光センサのセンシング可能領域を制御可能とし、前記光センサ出力に応じて、スクリーン面の色を補正するように制御する事を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像信号を入力し、入力された画像を表示する画像表示装置に関する。特に、表示画像をスクリーン等に投射する表示装置であり、さらに、スクリーンもしくは投射画像の表示エリアの色に応じて、投射画像の補正を行うことを特徴とする画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、PC画像を複数名で視聴するためのモニタ装置として、PCの出力する電気信号であるRGB出力信号を入力可能なプロジェクタ装置が使用されることが多い。また、複数名で視聴する資料をスライド画像データとして作成する場合、プレゼンテーションソフトウェアを用いて作成する場合がほとんどである。プレゼンテーションソフトウェアによるスライド作成はPCモニタで行なわれる事が一般的であり、プレゼンテーションはスライド作成時に使用したPCモニタとは異なるプロジェクタ装置が使用されることが多い。
【0003】
また、プロジェクタ装置の設置環境により、スクリーンを使用せずに、会議室等の壁をあたかもスクリーンであるかのごとく使用する場合も存在し、この場合の壁の色が白色であるとは限らない。このように、スライド作成時に使用されたPCモニタとプレゼンテーション時のプロジェクタ装置では、表示する画像の色が大きく異なる場合が存在する。そのためプレゼンテーション環境での表示に適した色特性になるようにプロジェクタ装置の調整を行う事が望ましく、プロジェクタ装置管理者が画質改善のため、プロジェクタ装置の調整項目の適時調整を行う必要がある。他の手段として、スクリーンや壁などの投射エリアの色をRGBセンサで取得し、プロジェクタ装置内の色補正処理回路により色補正を行う機能の搭載されたプロジェクタ装置も存在する。
【0004】
また、プロジェクタ装置における投射レンズはズーム機能が搭載されていることが多い。ズーム機能は、プロジェクタ装置が投射する表示画像のサイズを変更するものである。さらに、ズーム倍率に応じて複数の投射レンズを選択できるプロジェクタ装置も存在する。さらには、投射レンズにシフト機能が搭載され、投射する表示画像の位置をシフトすることが可能なプロジェクタ装置も存在する。このように、投射位置が変動する場合も、投射エリア外の色情報を含まない投射エリア内のみの色情報を取得し、取得された色情報で、資料製作者が意図している最適な色特性となるように投射画像を補正することが望ましい。
【0005】
RGBセンサ及び色補正処理の搭載されたプロジェクタ装置において、画像投射領域以外からの光が受光素子であるRGBセンサに入射することを極力避けるための手法として特許文献1が知られている。特許文献1では、投射面から入射する光を制限する光制限部材により、RGBセンサ等である受光素子に画像投射領域以外からの入射光が入らないように制限を行い、適切な補正を目的としたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−79003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら特許文献1に記載されている手法では、ズーム機能に関しては、ズーム端での投射領域の入射光に限定しており、ズーム倍率が変動した際の入射光に関しては言及されていない。さらには、交換レンズ、シフト機能に関しても言及されていない。
【0008】
そのため、投射レンズが交換された場合や、シフト機能により投射位置が変化した場合、RGBセンサ等の受光素子が最適な補正を行うことができるとは限らない。もしくは、ズーム機能、交換レンズ、シフト機能で変化する全投射エリアの重なっている領域のみをセンシングすることとなり、誤補正を行う可能性が高まってしまい現実的ではない。
【0009】
そこで、本手法では、プロジェクタ装置におけるズーム機能、交換レンズ、シフト機能に応じて変化する投射エリアに対し、最適な領域のみのセンシングを可能とするよう技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、入力手段から入力されたRGB画像信号により、光源であるランプの発光する光を、前記RGB画像信号により空間光変調素子を制御することにより二次元画像を生成し、前記二次元画像をスクリーン面に投射及び光結像させる事が可能なプロジェクタ装置であって、前記プロジェクタ装置は、投射される二次元画像の大きさを変更可能とするズーム機能、または、投射される二次元画像の位置を変更可能とする光学シフト機能もしくは、RGB画像信号と空間光変調素子の位置を変更し二次元画像の位置を変更可能とする電気制御シフト機能、または、前記スクリーンに結像させるための光学系を変更可能な交換式光学系、およびスクリーン面から入射される光量のセンシングを行う光センサを具備し、
前記光センサはセンシング領域を変更可能とするセンシング領域可変機能を有し、前記ズーム機能に応じて変更される投射画像の大きさ、もしくは、前記光学シフト機能もしくは前記電気制御シフト機能に応じて投射画像の位置、もしくは、交換式光学系に応じて変更される投射画像の大きさ/位置に対応するように、前記光センサのセンシング可能領域を制御可能とし、前記光センサ出力に応じて、スクリーン面の色を補正するように制御する事を特徴とする画像表示装置を提案する。
【発明の効果】
【0011】
本手法を使用することにより、プロジェクタ装置におけるズーム機能、交換レンズ、シフト機能に応じて変化する投射エリアに対し、最適な領域のみのセンシングが可能となる。その結果、プレゼンテーション環境での表示に最適な特性になるようにプロジェクタ装置の自動色調整を行なうことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施例1の液晶プロジェクタ装置の説明図
【図2】実施例のフローチャート
【図3】逆V−T変換処理の説明図
【図4】ズーム機能/シフト機能の説明図
【図5】絞り30の説明図
【図6】絞り30の動作説明図
【図7】絞り30の動作説明図2
【図8】実施例2の液晶プロジェクタ装置の説明図
【図9】二次元RGBセンサの説明図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
[実施例1]
図1は本発明の液晶プロジェクタ装置を用いた第一の実施例である。
【0015】
図1において、1はデジタルRGB入力端子、2はアナログRGB入力端子、3はビデオ入力端子である。4はデジタルRGB入力信号を受け取るレシーバ、5,6はアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換回路(AD変換回路)である。7はAD変換されたディジタルビデオ信号を入力し、輝度を表すデジタル信号及び色を表す2種類のデジタル信号を出力するビデオデコーダであり、ビデオデコーダ出力は、マトリクス回路8に入力され、デジタルRGB信号に変換される。レシーバ4出力、AD変換回路5出力、マトリクス回路8出力は、9で示される入力セレクタ回路に入力される。入力セレクタ回路9により選択されたデジタルRGB信号は、解像度変換回路11に入力され、フレームメモリ10を介して、20で示される液晶パネルの解像度/フレーム表示周波数に変換される。12は画像処理回路であり、制御部26の出力する制御信号に応じて解像度変換回路11の出力するRGB信号に対する台形補正処理/OSD付加、テストパターン出力等が行なわれる。
【0016】
29は色補正処理回路であり、画像処理回路12出力RGB信号を入力し、RGB信号に対しゲイン変換/オフセット変換等の色補正処理を行い出力する。13は逆V−T補正回路であり、色補正処理回路29出力RGB信号を入力し、液晶パネル20の入力電圧−光透過特性(V−T特性)を逆補正するようにRGB信号を出力する。14はムラ補正回路であり、画像内全領域においてRGBデータが均一である画像が入力された時、投射画像が面内で均一に投射され、パネル面内のムラを抑制するように座標毎のパネル駆動電圧の制御を行う。15はパネル出力処理回路であり、ムラ補正回路14出力信号を液晶パネル駆動が可能な信号に変換する。16は電源であり、17は電源16より供給される電力からランプ18に供給する安定した高電圧を発生させるランプ駆動回路(バラスト)である。
【0017】
19はインテグレータ光学系であり、ランプ18の出力する光の均一性を高める。19を通過した均一性を高めた光はパネル出力処理回路15に制御される液晶パネル20を通過し、投射レンズ21を介して、スクリーン22に投射される。図1では記述されていないが、インテグレータ光学系19を通過した光は、RGBに分光され、RGB光源として使用される。前記RGB光源からの光が各々1枚の液晶パネル20を通過し、3枚の液晶パネルを通過したRGB光が集光されることにより、カラー画像となり、投射レンズ21を介して投射される。23はリモコン受光部、24はPC通信端子である。液晶プロジェクタ装置外部のリモコンからの液晶プロジェクタ制御用赤外線光等をリモコン受光部23で受信し、制御部26により液晶プロジェクタ装置を制御する。また、PCからの液晶プロジェクタ装置の制御もしくは逆に液晶プロジェクタ装置からPCの制御を行う制御信号をPC通信端子24で送受信し、PCから液晶プロジェクタ装置が制御された場合には、制御部26によりその制御動作が行なわれる。
【0018】
25は液晶プロジェクタ装置本体に搭載されている制御ボタンであり、制御ボタン25による制御信号は制御部26を経由して、液晶プロジェクタ装置を制御する。27は同期信号入力端子であり、アナログRGB入力端子2からアナログRGB信号の水平/垂直同期信号が入力される。28は同期処理回路であり、ビデオ入力端子3から入力されるビデオ信号からの同期分離処理、デジタルRGB入力端子1から入力されるデジタルRGB信号の同期信号処理を行う。さらには、同期信号入力端子27から入力されるアナログRGB信号の同期信号処理等を行い、同期信号処理回路28は制御部26へ出力する。30は絞り、31は集光レンズ、32はRGBセンサであり、スクリーン22に投射されている液晶プロジェクタ装置の投射光は、絞り30、集光レンズ31を通過しRGBセンサ32に入力される。RGBセンサ32はスクリーン22に投射されている投射光の色情報を制御部26に出力する。
【0019】
図2は本発明の実施例の動作を示すフローチャートである。
【0020】
液晶プロジェクタ装置が、(21)投射光色補正状態となった時、(22)画像処理回路12は、現在入力されている入力画像信号を無視し、白色画像を出力する。画像処理回路12の出力する白色画像は、逆V−T補正回路13、ムラ補正回路14、パネル出力処理回路15により、液晶パネル20を駆動し、白光を投射する。(23)スクリーン22に投射された白色光は、絞り30、集光レンズ31を通して、RGBセンサ32により、投射された白色光のR成分、G成分、B成分の強度が制御部26に伝送される。(24)制御部26は、RGBセンサ32から入力される前記R/G/Bセンサ出力比と、補正を必要としない状態であるプロジェクタ装置固有の基準RGBセンサ出力比を比較し、投射光補正の必要性を判断する。投射光補正が必要であると判断された場合、(25)制御部26は、前記R/G/Bセンサ出力値が基準RGBセンサ出力比となるように、液晶パネル20のV−T特性を考慮し、補正量であるRGBゲイン設定値を演算する。(26)制御部26で演算された前記補正量は、色補正処理回路29に入力され、画像処理回路12の出力するRGB信号に対しゲイン処理が施され、(27)投射光補正状態を終了する。
【0021】
図3は、補正量であるRGBゲイン補正値演算の説明図である。図3(A)は液晶パネル20のV−T特性であり、液晶パネル20に印加される入力電圧に対し、投射光量に比例する液晶パネル透過率は図3(A)に示されるような特性があるとする。つまり、入力電圧aの時、透過率=0%、同様に入力電圧b,c,d,eの時、透過率=25,50,75,100%となる。
【0022】
図3(B)は逆V−T補正回路13で施される逆V−T変換処理の説明図である。逆V−T補正回路13の入力レベルが図3(B)におけるIcであるとき、図3(B)の特性を持つ逆V−T補正回路13はレベルcを出力する。出力レベルcは、図3(A)のV−R特性である液晶パネル20に入力され、液晶パネル20は透過率=50%となるように駆動される。つまり、入力レベルIa=0、Ib=0.5、Ic=0.75、Id=0.875、Ie=1.0とすると、入力レベル{0,0.5,0.75,0.875,1.0}に対し、透過率{0%,25%,50%,75%,100%}となる。
【0023】
例として、補正を必要としない状態であるプロジェクタ装置固有の基準RGBセンサ出力比が
R:G:B = 1.00:1.00:1.00
とする。
【0024】
青色系のスクリーンもしくは壁等に投射されている環境において、投射光色補正処理が選択された時、取得される受光RGBセンサ出力比が
R:G:B = 0.75:0.75:1.00
であった場合、白色投射に対し、表示色は青色系に変化してしまっている。
【0025】
そこで、B光量を0.75倍に補正し、投射光の色特性を改善する必要がある。つまり、図3(A)に記されている液晶パネル20の透過率を75%にするために、図3(B)で示されるように、逆V−T補正回路13に入力される入力レベルは0.875倍する必要がある。この例では、RGBゲイン補正値は、
R:G:B = 1.00:1.00:0.875
となる。制御部26の出力するRGBゲイン補正値は色補正処理回路29に入力され、RGB信号に対し、ゲイン処理が施される。
【0026】
図4は、液晶プロジェクタ装置の(A)ズーム機能/(B)シフト機能の説明図である。図4(A)は、ズーム機能を表しており、投射ズームレンズをテレ側で投射したときの表示エリアが白色四角で示されており、投射ズームレンズをズーム側で投射したときの表示エリアがグレー四角で示されている。図4(B)は、シフト機能を表しており、投射シフトレンズをシフト中心で投射したときの表示エリアが白色四角で示されており、投射シフトレンズをシフト状態で投射したときの表示エリアがグレー四角で示されている。図4(B)では、シフト状態は、左右および上方向の3方向にシフトした際の説明図を示している。また、シフト機能は上述のシフトレンズを用いたシフトのみでなく、液晶パネル20への転送データ位置を水平もしくは垂直方向へ移動させることにより構成することも可能である。
【0027】
図5は、絞り30の説明図である。ここで、絞り30は液晶絞りであり、8×8に分割され、領域毎に透過光を制御可能である。
【0028】
図6は絞り30の動作説明図である。図6(A)は液晶プロジェクタ装置の投射ズームレンズがテレ側で投射している場合を示しており、投射エリアのみからの反射光を受光するように、絞り30の光通過領域は狭まっている。一方、図6(B)では、液晶プロジェクタ装置の投射ズームレンズがズーム側で投射している場合を示しており、この場合においても投射エリアのみからの反射光を受光するように、絞り30の光通過領域は拡がっている。
【0029】
図7は絞り30の動作説明図2である。図7(A)は液晶プロジェクタ装置の投射シフトレンズがシフト中心で投射している場合を示しており、投射エリアのみからの反射光を受光するように、絞り30の光通過領域は中央である。一方、図7(B)では、液晶プロジェクタ装置の投射シフトレンズが右側にシフトして投射している場合を示しており、この場合においても投射エリアのみからの反射光を受光するように、絞り30の光通過領域は右側に変化している。
【0030】
ここでは、特に記していいないが、交換用投射レンズを用いる際には、交換用投射レンズに対応して、絞り30の液晶絞りを変化させても良い。さらには、本実施例では、絞り30の構成として、液晶絞りを記しているが、メカ的な駆動により絞り30の通過光量域を変更する機構を持ったものでもかまわないし、投射レンズのシフト機構に連動して絞り30の通過光量域を変動させてもかまわない。
【0031】
[実施例2]
図8の第2の実施例である。図8において、801はデジタルRGB入力端子、802はアナログRGB入力端子、803はビデオ入力端子である。804はデジタルRGB入力信号を受け取るレシーバ、805,806はアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換回路(AD変換回路)である。807はAD変換されたディジタルビデオ信号を入力し、輝度を表すデジタル信号及び色を表す2種類のデジタル信号を出力するビデオデコーダであり、ビデオデコーダ出力は、マトリクス回路808に入力され、デジタルRGB信号に変換される。レシーバ804出力、AD変換回路805出力、マトリクス回路808出力は、809で示される入力セレクタ回路に入力される。入力セレクタ回路809により選択されたデジタルRGB信号は、解像度変換回路811に入力され、フレームメモリ810を介して、820で示される液晶パネルの解像度/フレーム表示周波数に変換される。812は画像処理回路であり、制御部826の出力する制御信号に応じて解像度変換回路811の出力するRGB信号に対する台形補正処理/OSD付加、テストパターン出力等が行なわれる。
【0032】
829は色補正処理回路であり、画像処理回路812出力RGB信号を入力し、RGB信号に対しゲイン変換/オフセット変換等の色補正処理を行い出力する。813は逆V−T補正回路であり、色補正処理回路829出力RGB信号を入力し、液晶パネル820の入力電圧−光透過特性(V−T特性)を逆補正するようにRGB信号を出力する。814はムラ補正回路であり、画像内全領域においてRGBデータが均一である画像が入力された時、投射画像が面内で均一に投射され、パネル面内のムラを抑制するように座標毎のパネル駆動電圧の制御を行う。815はパネル出力処理回路であり、ムラ補正回路814出力信号を液晶パネル駆動が可能な信号に変換する。
【0033】
816は電源であり、817は電源816より供給される電力からランプ818に供給する安定した高電圧を発生させるランプ駆動回路(バラスト)である。819はインテグレータ光学系であり、ランプ818の出力する光の均一性を高める。819を通過した均一性を高めた光はパネル出力処理回路815に制御される液晶パネル820を通過し、投射レンズ821を介して、スクリーン822に投射される。図8では記述されていないが、インテグレータ光学系819を通過した光は、RGBに分光され、RGB光源として使用される。前記RGB光源からの光が各々1枚の液晶パネル820を通過し、3枚の液晶パネルを通過したRGB光が集光されることにより、カラー画像となり、投射レンズ821を介して投射される。
【0034】
823はリモコン受光部、824はPC通信端子である。液晶プロジェクタ装置外部のリモコンからの液晶プロジェクタ制御用赤外線光等をリモコン受光部823で受信し、制御部826により液晶プロジェクタ装置を制御する。また、PCからの液晶プロジェクタ装置の制御もしくは逆に液晶プロジェクタ装置からPCの制御を行う制御信号をPC通信端子824で送受信し、PCから液晶プロジェクタ装置が制御された場合には、制御部826によりその制御動作が行なわれる。825は液晶プロジェクタ装置本体に搭載されている制御ボタンであり、制御ボタン825による制御信号は制御部826を経由して、液晶プロジェクタ装置を制御する。827は同期信号入力端子であり、アナログRGB入力端子802からアナログRGB信号の水平/垂直同期信号が入力される。828は同期処理回路であり、ビデオ入力端子803から入力されるビデオ信号からの同期分離処理、デジタルRGB入力端子801から入力されるデジタルRGB信号の同期信号処理を行う。さらには、同期信号入力端子827から入力されるアナログRGB信号の同期信号処理等を行い、同期信号処理回路828は制御部826へ出力する。
【0035】
830は絞り、831は集光レンズ、832は二次元RGBセンサ、833はタイミングジェネレータであり、スクリーン822に投射されている液晶プロジェクタ装置の投射光は、絞り830、集光レンズ831を通過しRGBセンサ832に入力される。RGBセンサ832は、タイミングジェネレータ833に出力するタイミング信号に同期して、スクリーン822に投射されている投射光の二次元位置情報に応じた色情報を制御部826に出力する。
【0036】
図9は、二次元RGBセンサ832の説明図であり、8×8に分割された位置のRGB情報をタイミングジェネレータ833の出力するタイミング信号に応じて、制御部826に出力する。制御部826では、液晶プロジェクタ装置の投射レンズのズーム機能/シフト機能もしくは交換レンズに応じて、第一の実施例に記載している液晶絞り動作に準じた動作を行う、つまり、図6もしくは図7に記されている液晶絞りの動作説明図でセンシングされている位置に相当する二次元RGBセンサ情報を用いて、投射光補正演算を行う。
【符号の説明】
【0037】
1…デジタルRGB入力端子、2…アナログRGB入力端子、3…ビデオ入力端子、4…レシーバ、5,6…アナログデジタル変換回路、7…ビデオデコーダ、8…マトリクス回路、9…入力セレクタ回路、10…フレームメモリ、11…解像度変換回路、12…画像処理回路、13…逆V−T補正回路、14…ムラ補正回路、15…パネル出力処理回路、16…電源、17…ランプ駆動回路(バラスト)、18…ランプ、19…インテグレータ光学系、20…液晶パネル、21…投射レンズ、22…スクリーン、23…リモコン受光部、24…PC通信端子、25…制御ボタン、26…制御部、27…同期信号入力端子、28…同期処理回路、29…色補正処理回路、30…絞り、31…集光レンズ、32…RGBセンサ。801…デジタルRGB入力端子、802…アナログRGB入力端子、803…ビデオ入力端子、804…レシーバ、805,806…アナログデジタル変換回路、807…ビデオデコーダ、808…マトリクス回路、809…入力セレクタ回路、810…フレームメモリ、811…解像度変換回路、812…画像処理回路、813…逆V−T補正回路、814…ムラ補正回路、815…パネル出力処理回路、816…電源、817…ランプ駆動回路(バラスト)、818…ランプ、819…インテグレータ光学系、820…液晶パネル、821…投射レンズ、822…スクリーン、823…リモコン受光部、824…PC通信端子、825…制御ボタン、826…制御部、827…同期信号入力端子、828…同期処理回路、829…色補正処理回路、830…絞り、831…集光レンズ、832…二次元RGBセンサ、833…タイミングジェネレータ。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力手段から入力されたRGB画像信号により、光源であるランプの発光する光を、前記RGB画像信号により空間光変調素子を制御することにより二次元画像を生成し、前記二次元画像をスクリーン面に投射及び光結像させる事が可能なプロジェクタ装置であって、
前記プロジェクタ装置は、投射される二次元画像の大きさを変更可能とするズーム機能、または、投射される二次元画像の位置を変更可能とする光学シフト機能もしくは、RGB画像信号と空間光変調素子の位置を変更し二次元画像の位置を変更可能とする電気制御シフト機能、または、前記スクリーンに結像させるための光学系を変更可能な交換式光学系、
およびスクリーン面から入射される光量のセンシングを行う光センサを具備し、
前記光センサはセンシング領域を変更可能とするセンシング領域可変機能を有し、
前記ズーム機能に応じて変更される投射画像の大きさ、もしくは、前記光学シフト機能もしくは前記電気制御シフト機能に応じて投射画像の位置、もしくは、交換式光学系に応じて変更される投射画像の大きさ/位置に対応するように、前記光センサのセンシング可能領域を制御可能とし、
前記光センサ出力に応じて、スクリーン面の色を補正するように制御する事を特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記センシング領域可変機構は、前記光センサの集光領域を制御可能な液晶絞りであることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記センシング領域可変機構は、前記光センサの集光領域を制御可能な液晶絞りであり、二次元方向の複数領域を独立に光を透過もしくは遮断することにより、センシング領域を変更することを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
入力手段から入力されたRGB画像信号により、光源であるランプの発光する光を、前記RGB画像信号により空間光変調素子を制御することにより二次元画像を生成し、前記二次元画像をスクリーン面に投射及び光結像させる事が可能なプロジェクタ装置であって、
前記プロジェクタ装置は、投射される二次元画像の大きさを変更可能とするズーム機能、または、投射される二次元画像の位置を変更可能とする光学シフト機能もしくは、RGB画像信号と空間光変調素子の位置を変更し二次元画像の位置を変更可能とする電気制御シフト機能、または、前記スクリーンに結像させるための光学系を変更可能な交換式光学系、
およびスクリーン面から入射される水平及び垂直方向の位置における光量のセンシングを行う二次元光センサを具備し、
前記ズーム機能に応じて変更される投射画像の大きさ、もしくは、前記光学シフト機能もしくは前記電気制御シフト機能に応じて投射画像の位置、もしくは、交換式光学系に応じて変更される投射画像の大きさ/位置に対応する、前記二次元光センサの既定位置のセンサ出力に応じて、スクリーン面の色を補正するように制御する事を特徴とする画像表示装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−110612(P2013−110612A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−254596(P2011−254596)
【出願日】平成23年11月22日(2011.11.22)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】