説明

画像記録装置

【課題】 簡単な制御でメンテナンス作業時の騒音の発生を防止し、且つ消費エネルギーを少なくする。
【解決手段】 記録ヘッドが備えられたキャリッジを用紙の主走査方向に往復動可能に設け、主走査方向に沿う移動方向の一端部に、記録ヘッドのメンテナンス部を設け、給紙部から搬送されきた用紙を記録ヘッド12の下面側に搬送するためのレストローラ対20における駆動ローラ20aと、メンテナンス部36とを1つの共通駆動モータであるLFモータ42で駆動するように構成されており、駆動ローラ20aに対して従動ローラ20bを押圧する付勢バネ65と、従動ローラ20bを駆動ローラ20aに対して離間させるアクチュエータ66とを備え、キャリッジ13がメンテナンス部に位置してメンテナンス作業を実行するときのみ、アクチュエータ66をON作動させて、従動ローラ20bを駆動ローラ20aに対して離間させるように制御した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙(被記録媒体)に画像記録(印刷)することができる画像記録装置の構成に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、主走査方向に往復移動可能なキャリッジの下面に記録ヘッドを備え、主走査方向と直交する副走査方向に用紙(被記録媒体)を記録ヘッドの下面に沿うように搬送する搬送装置を備えて、用紙に画像記録(印刷)することができるインクジェット式の画像記録装置では、上記搬送装置は、キャリッジを挟んで副走査方向(搬送方向)の上流側に備えられるレジストローラ対と、下流側に画像記録後の用紙を排出する備えられる排紙ローラ手段とからなっている。
【0003】
そして、従来、例えば、特許文献1などに開示されているように、主走査方向の一端部にメンテナンス部を備え、このメンテナンス部の動作と搬送手段(レジストローラ対)と排紙ローラ手段とが、1つの共通駆動モータ(駆動源)により回転駆動される構成を採用することにより、装置の簡略化を図ることが行われている。
【0004】
そして、特許文献1に示すように、メンテナンス実行時に共通駆動モータの負荷が過大になることを防止するため、共通駆動モータからの動力は、歯車列を介して常に搬送装置に伝達される一方、メンテナンス部には、クラッチ手段を介して選択的に動力伝達されるように構成する。この構成において、メンテナンス開始時に、搬送装置に用紙が残っている場合には、まず搬送装置のみを駆動して、その用紙を排出し、その後に、キャリッジをメンテナンス部に移動させて、当該メンテナンス部への動力伝達されるようにクラッチが切り替わるように構成されている。
【特許文献1】特開平9−295412号公報(図2参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1のような構成では、次のような不都合が発生する。その一つは、搬送装置のうち特に、上流側のレジストローラ対では、共通駆動モータにより駆動される駆動ローラに対して従動ローラが常に押圧されているため、その押圧力による抵抗が大きいから、搬送装置とメンテナンス部とを同時に共通駆動モータにて駆動すると、そのモータの消費電力(消費エネルギー)が大きくなるという問題がある。その2つめとしては、駆動ローラに対して従動ローラが常に押圧されているため、例えば、給紙カセットから、記録ヘッドの下方までの用紙の搬送中や、メンテナンス作業中であっても、駆動ローラに対する従動ローラが接触して従動するときのこすれ音が発生し、それがノイズ(騒音)となるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の従来の課題を解決すべくなされたものであり、メンテナンス作業中に、従動ローラを駆動ローラから離間させることにより、消費エネルギーの軽減とノイズの発生をなくした画像記録装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の画像記録装置は、記録ヘッドが備えられたキャリッジを被記録媒体の搬送方向と交差する主走査方向に往復移動可能に設け、前記キャリッジの移動方向の一端部に、前記記録ヘッドのメンテナンス部を設けた画像記録装置において、給紙部から搬送されきた被記録媒体を前記キャリッジにおける記録ヘッドによる画像記録部に搬送するためのレストローラ対における駆動ローラと、前記メンテナンス部とを1つの共通駆動モータで駆動するように構成されており、前記レジストローラ対における駆動ローラに対して従動ローラを押圧する付勢手段と、前記従動ローラを駆動ローラに対して離間させるか、または駆動ローラに対する従動ローラの押圧力を弱化させるためのアクチュエータとを備え、前記キャリッジがメンテナンス部に位置して、メンテナンス作業を実行するときのみ、前記アクチュエータを作動させるように制御するものである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像記録装置において、前記従動ローラはローラホルダに取付けられており、前記アクチュエータにて前記ローラホルダを移動させて、前記従動ローラが前記駆動ローラから離間し、もしくは前記押圧力を弱化させるように構成したものである。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像記録装置において、前記キャリッジが前記メンテナンス部から画像記録領域に移動したときには、前記アクチュエータを作動させないように制御するものである。
【0010】
そして、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像記録装置において、前記キャリッジより被記録媒体の搬送方向下流側には、排紙ローラ手段が配置されており、前記レジストローラ対と前記排紙ローラ手段とは、前記共通駆動モータにより同方向に回転駆動するものである。
【発明の効果】
【0011】
上述のように、請求項1に記載の発明によれば、キャリッジがメンテナンス部に位置して、メンテナンス作業を実行するときのみ、アクチュエータをON作動させて、前記従動ローラを駆動ローラに対して離間させるか、または駆動ローラに対する従動ローラの押圧力を弱化させるように制御したから、従動ローラが駆動ローラに強く押圧されて回転するときのような騒音(ノイズ)が発生せず、静粛なメンテナンス作業が実行できるとともに、従動ローラが駆動ローラに強く押圧された状態で回転するときのような回転抵抗もなくなるので、共通駆動モータの消費電力(消費エネルギー)も少なくて済むという顕著な効果を奏する。
【0012】
そして、請求項2に記載の発明によれば、前記従動ローラはローラホルダに取付けられており、前記アクチュエータにて前記ローラホルダを移動させて、前記従動ローラが前記駆動ローラから離間し、もしくは前記押圧力を弱化させるように構成したものであるから、制御の態様が極めて簡単になるという効果を奏する。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、キャリッジがメンテナンス部から画像記録領域に移動したときには、アクチュエータを作動させない(ON作動させない)ように制御することで、画像記録作業時に自動的にレジスト作用及び用紙送りが可能になる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、キャリッジよりも被記録媒体の搬送方向上流側には、レジストローラ対が配置されており、下流側には排紙ローラ手段が配置され、このレジストローラ対と排紙ローラ手段とは、1つの共通駆動モータにより同方向に回転駆動する構成であるので、用紙搬送の構成が簡単になるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明を具体化した実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態である多機能型の画像記録装置1の全体斜視図、図2は画像記録装置1の左右中央部の側断面図、図3は上部ケースを除去した本体ケースの斜視図、図4は記録部ユニットに給紙カセットを装着した状態の平面図、図5は下流側のガイドプレート及びプラテンを除いた状態の記録部ユニットの斜視図、図6は図3のVI−VI線矢視で示す本体ケース2内の記録部ユニットの構造を示す一部側断面図、図7は図4及び図5のVII −VII 線矢視側面図、図8はキャリッジがメンテナンス部に位置した状態のレジストローラ対側から見た斜視図、図9は制御装置の機能ブロック図、図10は制御のフローチャートである。
【0016】
図1に示す多機能型の画像記録装置1は、ファクシミリ機能、プリンタ機能、複写機能、スキャナ機能等を備えている。多機能型(Multi Function Device )の画像記録装置1は、上面開放の略箱状の本体ケース2と、この本体ケース2の一側(図1の実施形態では左側)に対して、蝶番、ヒンジ部等の回動軸線部(図示せず)を介して上下回動可能に枢着された上部ケース3とを有する。なお、以下の説明において、図1の画像記録装置1の手前側を前側とし、左右方向(主走査方向、Y軸方向)や、前後方向(副走査方向、X軸方向)、上下方向に関しても図1の画像記録装置1の向きを基準に説明する。本体ケース2及び上部ケース3は合成樹脂製の射出成形品である。
【0017】
上部ケース3の上面前部には操作パネル30が配置されている。操作パネル30には、数字ボタンやスタートボタン、機能操作ボタン等の各種のボタンが設けられており、これらのボタンを押下することにより、各種の操作が行われる。操作パネル30には液晶(LCD)等のディスプレイ部31が設けられ、画像記録装置1の設定状態や各種の操作メッセージ等が必要に応じて表示される。
【0018】
上部ケース3には、操作パネル30の後部側にスキャナ装置(画像読取部)33が配置されている。即ち、ファクシミリ機能時に相手ファクシミリ装置に送信すべきファクシミリ原稿や、複写機能時に複写すべき原稿の画像を読取るためのスキャナ装置33は、大判のガラス板上の原稿の画像を読取るフラットベッド読取部と、このフラットベッド読取部の上面を覆う回動可能なカバー体34とからなる。
【0019】
図示しないが、フラットベッド読取部におけるガラス板の直下には、ガラス板に当接させた原稿の画像面を読取るための光電変換素子の一例としてのライン型の密着型のイメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor) 36が、後述するキャリッジの移動方向(主走査方向、Y軸方向)と直交する方向(副走査方向、X軸方向)に延びるガイド軸に沿って往復移動可能に設けられている。
【0020】
なお、カバー体34は、画像記録装置1の背面側(図1の奥側)を中心にしてヒンジを介して開閉回動可能に構成されている。
【0021】
本体ケース2に対して上部ケース3を、図1の左側端部を中心にして上向きに大きく開くことができ、且つその開いた姿勢を保持するための開き姿勢保持手段として、上部ケース3の下面側の一側(画像記録装置1の背面側に近い部分)には、前記イメージセンサ36の移動方向と平行であってその方向に延びるように案内溝孔を有するガイドレール(図示せず)を固定し、本体ケース2における回動軸線部から遠い側にて基端を回動可能に枢着させた支持棒(図示せず)の先端(上端)のガイドピンをガイドレールに移動可能に嵌挿する。そして、案内溝孔のうち回動軸線部から遠い側にて上向きに切欠き形成された係合部(図示せず)に前記ガイドピンが嵌まった状態で、上部ケース3を本体ケース2に対して所定の大きい開き角度で保持できるように構成するものである。
【0022】
次に、プリンタ装置(記録部)の構成について説明する。図1に示すように、本体ケース2内の左右方向中央部には、その底部に複数枚の被記録媒体としての用紙Pをほぼ水平状にて堆積状態で載置する給紙カセット5が配置され、この給紙カセット5は本体ケース2の前面の開口部2aに対して引き出し動可能に構成されている。
【0023】
さらに、本体ケース2内には、給紙カセット5より上部に給紙ローラ7を備えた給送手段としての給送ユニット6と、本体ケース2内の後端部で上向きU字状のUターン搬送路9を介して前向きほぼ水平状に用紙Pを搬送する搬送経路と、この搬送経路中に配置された平板状の用紙支持部としてのプラテン11上の用紙Pの表面にインクを吐出して画像記録するインクジェット方式の記録ヘッド12を備えた記録部ユニット10とが配置されている(図2、図3参照)。
【0024】
カラー記録用の記録ヘッド12にインクを供給するためのインクカートリッジ26は、本体ケース2内であって、前記回動軸線部を有する側面板と対峙して最も離間した位置の側面板の内面に接近した位置の収容部27(図3参照)に対して上方から着脱可能に構成されている。インクカートリッジ26は、複数色毎のインクが収納されており、実施形態ではブラック、シアン、マゼンタ、イエローの四色であるが、それ以上の色のインクを収納しても良い。各インクカートリッジ26から記録ヘッド12へは可撓性を有するインクチューブ28を接続してインク供給する。
【0025】
図2〜図5に示すように、記録部ユニット10は記録ヘッド12を有するキャリッジ13、合成樹脂製の板状のプラテン11、キャリッジ13を往復移動させるためのCR(キャリッジ)モータ24及びこのCRモータ24に接続されたタイミングベルト25、並びにこれらを支持するための金属板製のエンジンフレーム39を主体として構成されている。エンジンフレーム39は本体ケース2の後部側であって供給カセット5の上方に配されている。支持フレームとしてのエンジンフレーム39は金属製であって、図2〜図5に示すように箱型をなす本体部39aの上部側に本体ケース2の左右方向(主走査方向、Y軸方向)に伸びて、キャリッジ13を摺動可能に支持する一対のガイドプレート40、41を装着してなる。本体部39aには、駆動軸14及び給送ユニット6のアーム6aが回動自在に軸止されるとともに記録ヘッド12の下面と対向して用紙Pを支持するための平板状のプラテン11が配置されている。なお、図示しないねじりバネ等の付勢手段により、アーム6aが常時上向き回動方向に付勢されている。
【0026】
また、プラテン11を挟んで搬送方向上流側に配置されて用紙Pを記録ヘッド12の下面に送るためのレジストローラ(搬送ローラ)対20のうち、駆動ローラ20aの両端部と、プラテン11より搬送方向下流側にて配置され、記録済みの用紙Pを排紙部22に向かって(図1、図2及び図4の矢印B方向参照)搬送するための排紙ローラ対21のうち、駆動する排紙ローラ21aの両端部とが、エンジンフレーム39における一対の側板39b,39cに設けられた軸支部に回転可能に軸支されている。上記搬送される用紙Pは、その上位置の駆動する駆動ローラ20aと、下位置の従動ローラ20bと間にニップ(挟持)される。また、排紙ローラ対21における駆動する排紙ローラ21aは排出される用紙Pの下面に当接し、拍車21bは用紙Pの上面に当接するようにしてニップ(挟持)する。
【0027】
そして、上記駆動ローラ20a及び排紙ローラ21a及びメンテナンス部36には、当該メンテナンス部36の配置側と反対側の側板39b近傍に配置された1つの共通駆動モモータ(LFモータ)42からの動力を所定の歯車伝動機構43を介して伝達される(図3、図5及び図7参照)。図7に示すように、歯車伝動機構43は、正逆回転可能な(用紙搬送用)LFモータ42の駆動軸に取付けられたピニオン43aと、これに左右で噛合う伝動ギヤ43b及び中間ギヤ43cと、この中間ギヤ43cに噛合う伝動ギヤ43dとからなり、伝動ギヤ43bはレジストローラ対20における駆動ローラ20aの一側(左端部)に取り付けられている。他方の伝動ギヤ43dは排紙ローラ対21における排紙ローラ21aの一端(左端部)に取付けられている。
【0028】
また、実施形態では、DCモータであるLFモータ42からの回転力が、駆動ローラ20aの他端部から、後述するメンテナンス部36への動力伝達切換部を介して給送ユニット6に動力伝達される。
【0029】
なお、上述したように、駆動ローラ20aと排紙ローラ21aとは、用紙搬送経路を挟んで上下に位置するので、LFモータ42の所定方向の回転駆動により、駆動ローラ20aと排紙ローラ21aとは、互いに逆向きに回転することになる。
【0030】
また、歯車伝動機構43の一部には、搬送ローラ対20aによる用紙Pの搬送量を検知するためのロータリエンコーダ44が設けられている。CRモータ24及びLFモータ42は共に正逆回転可能に構成されている。
【0031】
給紙カセット5から用紙Pを1枚ずつ分離にして給送するときには、LFモータ42が逆回転し、後に詳述するメンテナンス部36を介して駆動軸14が正回転する。これによってつれ廻りするアーム6aは、このアーム6aに対する上述の付勢力に抗して下向き回動して給紙ローラ7が給紙カセット5に堆積された用紙Pの最上面に当接でき、且つ給紙ローラ7は給送方向に回転する。
【0032】
給紙カセット5から用紙Pを分離給送しないときには、LFモータ42は正回転して、駆動軸14が逆回転する。これによってつれ廻りするアーム6aは上向き(給紙カセット5の下面から離れる方向)に回動し、アーム6aに設けられた歯車伝動機構を介して給紙ローラ7が逆回転する。
【0033】
搬送される用紙Pの幅(用紙Pの短辺)より外側には、その一端側(実施形態では、図4及び図5でエンジンフレーム39の本体部39aで、用紙Pの給送方向から見て左側の側板39bに近い部位)にインク受け部35が、また、他端側(図4及び図5で右側の側板39cに近い部位)にメンテナンスユニットからなるメンテナンス部36がそれぞれ配置されている。これにより、記録ヘッド12はインク受け部35に設けられたフラッシング位置にて記録動作中に定期的にノズルの目詰まり防止のためのインク吐出を行い、インク受け部35にてインクを受ける。
【0034】
メンテナンス部36では、キャリッジ13が主走査方向(Y軸方向)であって、図4及び図5で最も右端に位置するときを原点位置とし、原点位置からY軸方向に沿って左側にキャリッジ13を移動させた位置を待機位置兼用のメンテナンス位置とする。待機位置兼用のメンテナンス位置では、メンテナンス部36におけるキャップ部36aが記録ヘッド12のノズル面を下方から覆っている。LFモータ42が駆動し、吸引ポンプ(図示せず)を作動させてノズルからインクを選択的に吸引したり、記録ヘッド12上の図示しないバッファタンク内の気泡を除去するための回復処理等を行う。なお、キャリッジ13がメンテナンス部36から、画像記録領域に横方向に移動するとき、クリーナ(ワイパブレード)36bでノズル面を拭いてクリーニングを行う。
【0035】
記録ヘッド12が搭載されたキャリッジ13を往復移動させるために、用紙給送方向(図1及び図3の矢印A方向参照)の下流側に配置されたガイドプレート41の上面には、主走査方向(Y軸方向)に延びるように配置されたタイミングベルト25がプーリ25a,25bに巻回されている。そのタイミングベルト25を駆動するCR(キャジッジ)モータ24(実施形態ではDCモータであるが、ステッピングモータ等他のモータでもよい。)はガイドプレート41の下面に固定されている(図3参照)。ガイドプレート41には、その長手方向(主走査方向)に沿って延びるようにリニアエンコーダ(エンコーダストリップ)37が配置されて、キャリッジ13のY軸方向(主走査方向)の位置やその移動方向を検知する。この帯状のリニアエンコーダ(エンコーダストリップ)37は検査面(Y軸方向に一定間隔で配置されたスリットの形成面)が垂直方向に沿うように配置されている。
【0036】
なお、記録ヘッド12のノズル面による画像記録領域より下流側であって、排紙ローラ対21との間の部位には、プラテン11の上面に近接させた部位に、拍車51を配置する(図8(a)及び図8(b)参照)。これにより、画像記録済の用紙Pが浮き上がってノズル面に摺接せず、インクの汚れで画像品質を悪化させないようにしている。
【0037】
次に、レジストローラ対20における従動ローラ20bを駆動ローラ20aに対して接離可能となる構成について説明する。図5に示す第1実施形態では、駆動ローラ20aはエンジンフレーム39の上流側ガイドプレート40の下方に高さ位置固定的に設けられ、その下方に複数の従動ローラ20bをそれぞれ支持するためのローラホルダ60が上下動可能に配置されている。合成樹脂製の平板状のローラホルダ60と、その下方の平板状の支持板62との間には、各従動ローラ20bを上向きに付勢する付勢バネ61が配置されており、長い駆動ローラ20aの下面に各従動ローラ20bが押圧付勢される。そして、図5に図示しない電磁ソレノイド等のアクチュエータ63(図9の機能ブロック図参照)をON作動させると、全てのローラホルダ60が一斉に下向きに移動し、全ての従動ローラ20bが駆動ローラ20aから離間するか、もしくは駆動ローラ20aに対する従動ローラ20bの押圧力が弱化するように構成する。なお、平板状の支持板62を上下動可能に構成し、アクチュエータ63のON作動にて支持板62を下降動させることにより、全ての従動ローラ20bが駆動ローラ20aから離間するように構成しても良い。その場合には、支持板62が請求項におけるローラホルダとなる。
【0038】
図6に示す第2実施形態では、1乃至複数の従動ローラ20bをローラホルダとしての側面視L型等の可動アーム64の一端側に支持させる。回動軸67を中心に回動する可動アーム64の他端側には、従動ローラ20bを長い駆動ローラ20aの下面に押圧付勢させる付勢バネ65と、電磁ソレノイド等のアクチュエータ66とを設け、付勢バネ65の付勢力にて常時従動ローラ20bを駆動ローラ20aに当接押圧する方向に可動アーム64を回動させる。他方、アクチュエータ66のON作動にて、前記付勢バネ65の付勢力に抗して従動ローラ20bを駆動ローラ20aから離間させるように構成するものである。
【0039】
次に、図5及び図8を参照しながら、給送ユニット6及びメンテナンス部36に対するそれぞれの駆動力の動力伝達部及び伝達切り替え手段100の構成について説明する。図5及び図7に示し、且つ上述したように、正逆回転可能なLFモータ42からの回転力は、歯車伝動機構43におけるピニオン43a及びレジストローラ対20における駆動ローラ20aに取り付けられた減速ギヤ43bに伝達される一方、ピニオン43aから中間ギヤ43bを介して排紙ローラ対21における排紙ローラ21aに取付けられたギヤ43cに伝達され、駆動ローラ20aと排紙ローラ21aとが同時に回転する。
【0040】
そして、駆動ローラ20aの右端部(メンテナンス部36)には1つの駆動ギヤ101が一体的に回転するように設けられている。この駆動ギヤ101に常時噛み合い、且つ駆動ローラ20aの軸線と並行状にスライド可能な1つの中間歯車である切り換えギヤ109を備えた伝達切り換え手段100は、給送ユニット6への第1動力伝達部と、メンテナンス部36への第2動力伝達部とに選択に動力伝達するように構成されている。
【0041】
伝達切り換え手段100は、図8に示すごとく、駆動ローラ20aの軸線と並行に摺動自在なブロック部105aと、このブロック部105aと切り離し可能であって支軸105bに摺動自在な切り換えギヤ109と、ブロック部105aから上向きに一体的に突出する当接部110と、ブロック部105aを側板39cの外面方向に弾力付勢するための第1付勢バネ105cと、側板39cの外面と切り換えギヤ109との間に配置されて、切り換えギヤ109をブロック部105aの一側方向に押圧付勢するための第2付勢バネ105dとにより構成されている。第1付勢バネ105cより第2付勢バネ105dの付勢力は弱く設定されている。
【0042】
そして、メンテナンス部36において、キャリッジ13が図8で左方向(C方向)に移動し、キャリッジ13における押圧部111で当接部110を図8で左方向に押して第1付勢バネ105cの付勢力に抗してブロック部105aを切り換えギヤ109から離間させ、切り換えギヤ109がメンテナンス側ギヤ112に噛合うときには、図示しない歯車群を介して、メンテナンス部36に動力伝達される。一方、図8において、キャリッジ13が所定量だけ右方向(D方向)に移動して第1付勢バネ105cの付勢力にてブロック部105aも側板39cに接近し、切り換えギヤ109が給紙側ギヤ113に噛合うときには、図示しない歯車群を介して給送ユニット6の駆動軸14に動力伝達され、アーム6aは下降し、そのアーム6a先端の給紙ローラ7は給紙カセット5に堆積された用紙Pの最上面に押圧され、且つ給紙ローラ7は給送方向に回転駆動する。
【0043】
次に図9を参照して、この画像記録装置1の制御部(制御手段)について説明する。この制御部は、画像記録装置1の全体的な動作を制御するものである。
【0044】
この制御部は、CPU300、ROM301、RAM302、EEPROM303を中心とするマイクロコンピュータとして構成され、バス305を介してASIC(Application Specific Integrated Circuit )306に接続されている。
【0045】
ROM301には、インクジェットプリンタの各種動作を制御するプログラム等が格納されおり、RAM302は、CPUがこれらのプログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域として、また作業領域として用いられる。
【0046】
ASIC306にはNCU(Network control Unit)317が接続されており、公衆回線からNCU317を介して入力された通信信号はMODEM318によって復調されてからASIC306に入力される。また、ASIC306がファクシミリ送信等で画像データを外部へ送信する場合には、その画像データがMODEM318によって通信信号に変調され、その通信信号がNCU317を介して公衆回線に出力される。
【0047】
また、ASIC306は、CPU300からの指令に従い、例えばLFモータ42に通電する相励磁信号等を生成して、これらの信号をLFモータ42の駆動回路311やCRモータ24の駆動回路312に与え、駆動回路311や駆動回路312等を介してLFモータ42やCRモータ24に駆動信号を通電し、LFモータ42やCRモータ24の回転、停止等の制御を行っている。
【0048】
更に、ASIC306には、原稿の画像や文字を読み取るための、スキャナ装置33(例えば、CISなど)、送受信操作のための操作パネル30のキーボード30aや液晶ディスプレイ(LCD)30bを備えたパネルインターフェース313、パソコンなどの外部機器とパラレルケーブルやUSBケーブルを介してデータの送受信を行うためのパラレルインターフェース315やUSBインターフェース316、などが接続されている。
【0049】
更に、ASIC306には、メンテナンス部36のカム(図示せず)の回転位置を検出するためのリーフスイッチ103、用紙PがUターン搬送路9を介して記録ヘッド2の下方に近づくように給紙されたときに、その用紙Pの先端位置を検出するためにUターン搬送路9の搬送下流側に位置する用紙先端検出体106に関連させて設けられたレジセンサ104、駆動ローラ20aの回転量を検出するためのロータリエンコーダ44、キャリッジ13の主走査方向での移動量及び移動位置(現在位置)を検出するためのリニアエンコーダ37等が接続されている。
【0050】
駆動回路314は、記録ヘッド12から所定のタイミングでインクを用紙Pに対して選択的に吐出させるためのものであり、CPU300から出力される駆動制御手順に基づきASIC306において生成され出力された信号を受けて、記録ヘッド12を駆動制御する。駆動回路319は、上記のレジストローラ対20における従動ローラ20bを駆動ローラ20aに対して離間させる電磁ソレノイド等のアクチュエータ63(66)をON・OFF作動させるためのものである。
【0051】
次に、図10のフローチャートを参照しながら、上述の制御手段による用紙搬送及び画像記録の制御について説明する。画像記録装置1に電源投入されていない状態では、キャリッジ13はメンテナンス部36の上面位置にて停止しており、キャリッジ13における記録ヘッド12のノズル部はメンテナンス部36の上面のキャップ部36aに密着されて覆われている(この状態を待機状態という)(図4参照)。
【0052】
画像記録装置1に電源投入され、制御がスタートする(S1)。次に、例えば長期間の不使用の場合や、画像記録作業の中途でインク残量が少なくなってインクカートリッジの交換の必要が出るなどのメンテナンス作業の要否を判別する(S2)。メンテナンス作業が必要である時には(S2:yes )、キャリッジ13がメンテナンス部36以外の箇所に位置しておれば、CRモータ24を駆動させて、図4に示すように、キャリッジ13を原点位置もしくはその近傍のメンテナンス位置にて停止させる(S3,S4)。キャリッジ13の所定位置への移動及び停止は、リニアエンコーダ37にて検知することができる。キャリッジ13がメンテナンス位置にて停止すると、次いで、アクチュエータ63(66)をON駆動させ、従動ローラ20bを駆動ローラ20aから離間させる(S5)。ついでメンテナンス作業を実行するために、LFモータ42を駆動させる(S6)。この状態では、駆動ローラ20aは回転駆動しているが、従動ローラ20bは駆動ローラ20aから離れているので、従動ローラ20bが駆動ローラ20aに押圧されて回転するときのような騒音(ノイズ)が発生せず、静粛なメンテナンス作業が実行できるとともに、従動ローラ20bが駆動ローラ20aに押圧されて回転するときのような回転抵抗もなくなるので、LFモータ42の消費電力(消費エネルギー)も少なくて済むという顕著な効果を奏する。
【0053】
そして、キャリッジ13がメンテナンス部36に位置しているときには、図8に示すように、上記の切り換えギヤ109とメンテナンス側ギヤ112とが噛み合う一方、切り換えギヤ109と給紙側ギヤ113との噛み合いは外れている。この状態でLFモータ42を駆動させることにより、図示しない吸引ポンプが作動し、記録ヘッド12のノズル面からインクや気泡を吸引してノズル詰まりをなくすることができる。
【0054】
メンテナンス作業が完了すると(S7:yes )、アクチュエータ63(66)をOFF駆動させ、従動ローラ20bを駆動ローラ20aに当接押圧させる(S8)。
【0055】
メンテナンス作業の不要の場合(S2:no)、次いで、図示しない外部コンピュータ等から画像記録指令(S9)があると、まず、上述の待機位置(初期位置)にあるキャリッジ13に対するキャップ部36aが下降するようにLFモータ42が所定ステップ数だけ回転する。
【0056】
次に、CRモータ24を正回転させ、キャリッジ13を図3の左端のインク受け部35(フラッシング位置)の上方へ移動させ(S10)、そのインク受け部35にインクを吐出する(S11)。
【0057】
上述のメンテナンス作業の完了の制御信号に代えて、上述のステップS10でキャリッジ13がメンテナンス部36の部分から離れると、アクチュエータ63(66)をOFF駆動させ、従動ローラ20bを駆動ローラ20aに当接押圧させるように制御しても良い。
【0058】
キャリッジ13がメンテナンス部36の部分から離れるに際して、伝達切り換え手段100の切り換えギヤ109がメンテナンス側ギヤ112との噛合を解除し、さらに、伝達切り換え手段100を横移動させることを円滑に実行するため及び給紙側ギヤ113と噛み合いさせるには、LFモータ42をギヤの歯の1ピッチより少ない位相分だけ、一旦逆回転した後元の位相に戻すべく正回転することを1〜2回繰り返すという切り換え外しのための微小作動を実行する(S12)。
【0059】
次いで、切り換えギヤ109が給紙側ギヤ113と噛合った状態では、給紙ユニット6の駆動軸14への動力伝達が可能である。給紙カセット5からの給紙動作のため、LFモータ42を逆回転させると、アーム6aが下降し、且つ給紙ローラ7を給送方向に回転駆動させる(S13)。
【0060】
この状態では、レジストローラ対20における搬送ローラ(駆動ローラ)20aは、時計周りに回転し、レジストローラ対20では用紙Pを記録ヘッド12の下方には送らない逆回転状態である。そして、給紙カセット5に堆積された用紙Pのうちの最上層の1枚の用紙Pが分離されて、その用紙Pの先端縁が図2に示すUターン搬送路9の搬送下流側に位置する用紙先端検出体106の箇所を通過してから(レジセンサ104で検知してから)所定ステップ数だけ、レジストローラ対20に突き当たる状態までLFモータ42の逆回転が継続される。これにより、その用紙Pの先端縁がレジストローラ対20のローラ軸線と平行状になるように整合される。なお、排紙ローラ対21の排紙ローラ21aは図2で反時計周りに回転している。
【0061】
次いで、LFモータ42を適宜ステップ数だけ正回転させて用紙Pの頭出しを行う(S14)。頭出し動作とは、レジストローラ対20で挟持された用紙Pの先端が、用紙先端検出体106の箇所を通過してから、記録ヘッド12の下方の所定位置まで前進させて画像記録の開始可能位置にセットすることをいう。頭出し動作時には、レジストローラ対20及び排紙ローラ対21は正回転している。また、アーム6aは上向き回動し、給紙ローラ7は給送方向と逆に回転する。
【0062】
続いて、用紙Pを間欠的に前進させながら、キャリッジ13を主走査方向に往復移動させつつ記録ヘッド12のノズルから用紙Pの片面(表面)にインクを吐出させて画像記録を実行する(S15)。用紙Pを間欠的に前進させるときは、レジストローラ対20及び排紙ローラ対21は同方向に回転(正回転)している。また、頭出し動作時及び画像記録のときには、駆動軸14が逆回転することにより、アーム6aが上向き回動すると共に給紙ローラ7は逆回転(6図(a)において、反時計廻りに回転)している。
【0063】
上述のように、記録ヘッドが備えられたキャリッジを用紙Pの搬送方向と交差するに往復動可能に設け、キャリッジ13の主走査方向に沿う移動方向の一端部に、記録ヘッド12のメンテナンス部36を設け、給紙部から搬送されてきた用紙Pを画像記録部であるキャリッジ2の下面側に搬送するためのレストローラ対20における駆動ローラ20aと、メンテナンス部36とを1つの共通駆動モータであるLFモータ42で駆動するように構成されており、駆動ローラ20aに対して従動ローラ20bを押圧する付勢手段である付勢バネ61(65)と、従動ローラ20bを駆動ローラ20aに対して離間させるアクチュエータ63(66)とを備え、キャリッジ13がメンテナンス部36に位置して、メンテナンス作業を実行するときのみ、アクチュエータ63(66)をON作動させて、従動ローラ20bを駆動ローラ20aに対して離間させるように制御したから、従動ローラ20bが駆動ローラ20aに押圧されて回転するときのような騒音(ノイズ)が発生せず、静粛なメンテナンス作業が実行できるとともに、従動ローラ20bが駆動ローラ20aに押圧された状態のまま回転するときのような回転抵抗もなくなるので、LFモータ42の消費電力(消費エネルギー)も少なくて済むという顕著な効果を奏する。
【0064】
従動ローラ20bはローラホルダ60または回動アーム64に取付けられており、アクチュエータ63(66)にてローラホルダ60または回動アーム64を離間動させるように構成したものであるから、制御の態様が極めて簡単になるという効果を奏する。
【0065】
キャリッジ13がメンテナンス部36から画像記録領域に移動したときには、アクチュエータ63(66)を作動させない(ON作動させない)ように制御することで、画像記録作業時に自動的にレジスト作用及び用紙送りが可能になる。
【0066】
キャリッジ13よりも用紙Pの搬送方向上流側には、レジストローラ対20が配置されており、下流側には排紙ローラ手段21が配置され、このレジストローラ対20と排紙ローラ手段21とは、1つの用紙搬送用駆動モータ(LFモータ)24により同方向に回転駆動する構成であるので、用紙搬送の構成が簡単になるという効果を奏する。
【0067】
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】画像記録装置の全体斜視図である。
【図2】画像記録装置の側断面図である。
【図3】上部ケースを除き、本体ケースを後方から見た斜視図である。
【図4】記録ユニットに給紙カセットを装着した状態の平面図である。
【図5】下流側のガイドプレート及びプラテンを除いた状態の記録部ユニットの斜視図である。
【図6】図3のVI−VI線矢視拡大断面図である。
【図7】図4のVII −VII 線矢視側面図である。
【図8】キャリッジがメンテナンス部に位置した状態の搬送上流側から見た斜視図である。
【図9】制御装置の機能ブロック図である。
【図10】画像記録の制御のフローチャートである。
【符号の説明】
【0069】
1 画像記録装置
2 本体ケース
5 給紙カセット
6 給送手段としての給送ユニット
6a アーム
7 給紙ローラ
10 記録部ユニット
11 プラテン
12 記録ヘッド
13 キャリッジ
20 レジストローラ対
20a 駆動ローラ
20b 従動ローラ
21 排紙ローラ対
24 CRモータ
36 メンテナンス部
39 エンジンフレーム
40、41 ガイドプレート
42 LFモータ
60 ローラホルダ
61、65 付勢バネ
64 可動アーム
63、66 アクチュエータ
100 切り換え手段
300 CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録ヘッドが備えられたキャリッジを被記録媒体の搬送方向と交差する主走査方向に往復移動可能に設け、前記キャリッジの移動方向の一端部に、前記記録ヘッドのメンテナンス部を設けた画像記録装置において、
給紙部から搬送されきた被記録媒体を前記キャリッジにおける記録ヘッドによる画像記録部に搬送するためのレジストローラ対における駆動ローラと、前記メンテナンス部とを1つの共通駆動モータで駆動するように構成されており、
前記レジストローラ対における駆動ローラに対して従動ローラを押圧する付勢手段と、 前記従動ローラを駆動ローラに対して離間させるか、または駆動ローラに対する従動ローラの押圧力を弱化させるためのアクチュエータとを備え、
前記キャリッジがメンテナンス部に位置して、メンテナンス作業を実行するときのみ、前記アクチュエータを作動させるように制御することを特徴とする画像記録装置。
【請求項2】
前記従動ローラはローラホルダに取付けられており、前記アクチュエータにて前記ローラホルダを移動させて、前記従動ローラが前記駆動ローラから離間し、もしくは前記押圧力を弱化させるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項3】
前記キャリッジが前記メンテナンス部から画像記録領域に移動したときには、前記アクチュエータを作動させないように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の画像記録装置。
【請求項4】
前記キャリッジより被記録媒体の搬送方向下流側には、排紙ローラ手段が配置されており、前記レジストローラ対と前記排紙ローラ手段とは、前記共通駆動モータにより同方向に回転駆動することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−8027(P2007−8027A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−192143(P2005−192143)
【出願日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】