説明

画像読み取り装置、原稿サイズ検出方法及び原稿サイズ検出プログラム

【課題】本発明は、原稿サイズを安価かつ高精度に検出する。
【解決手段】カラー複合装置1は、その画像読み取り部10が、原稿読み取り台12上の原稿Gの画像を読み取ってアナログの読み取りデータを出力する走査光学系26と、走査光学系26の出力するアナログの読み取りデータを2値化してデジタル読み取りデータに変換する読み取り信号処理部と、原稿読み取り台12上に載置された原稿Gの原稿サイズ検出時に、走査光学系26が該原稿読み取り台12の所定の大きさの所定数の検知領域を読み取って読み取り信号処理部で2値化された領域デジタル読み取りデータを、少なくとも像域分離処理を含み該原稿の主走査方向端部を該原稿の背景と区別可能な画像特性の領域デジタル読み取りデータに画像処理する画像処理部と、画像処理部で画像処理された領域デジタル読み取りデータに基づいて原稿Gの主走査方向のサイズを検出する原稿検知処理部と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読み取り装置、原稿サイズ検出方法及び原稿サイズ検出プログラムに関し、詳細には、原稿サイズを安価かつ高精度に検出する画像読み取り装置、原稿サイズ検出方法及び原稿サイズ検出プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スキャナ装置、複写装置、ファクシミリ装置、複合装置等のコンタクトガラス(原稿台)上にセットされた原稿の画像を読み取るブック型の画像読み取り装置においては、原稿を読み取る前に、光源等やミラー等の光学部品を搭載する走行体を移動させて、コンタクトガラスの所定領域に読み取り光を照射し、その反射光をCCD(Charge Coupled Device)等の光電変換素子で光電変換した読み取りデータに基づいて、安価に原稿サイズを検出することが行われている。
【0003】
そして、従来、主走査方向の画像データ取得範囲を任意に変更する手段と、画像データ取得の間隔を副走査方向に任意に、かつ主走査方向とは独立に変更する手段とを備えた原稿サイズ検知装置において、前記主走査方向の画像データ取得範囲を変更する手段は、読み取りライン数が増加するに従って前記取得範囲を変更することを特徴とする原稿サイズ検知装置が提案されている(特許文献1参照)。すなわち、この従来技術は、原稿サイズを検出するのに、専用のフォトセンサ等を用いることなく、原稿の読み取りを行うための読み取りセンサを用いるとともに、読み取りライン数が増加するに従って画像データ取得範囲を変更することで、精度の向上を図っている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術にあっては、読み取りライン数が増加するに従って画像データ取得範囲を変更するのみであって、原稿サイズを高精度にかつ安価に検出する上で、改良の必要があった。
【0005】
すなわち、原稿には種々の画像があり、原稿に高濃度網点の画像が広範囲にあると、画像濃度が高いため、原稿なしと、誤判定し、原稿サイズを誤判定するおそれがあった。
【0006】
そこで、本発明は、原稿サイズを安価にかつ高精度に検出することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像読み取り装置は、原稿台上の原稿の画像を読み取ってアナログの読み取りデータを出力する画像読み取り手段と、前記画像読み取り手段の出力するアナログの読み取りデータを2値化してデジタル読み取りデータに変換する2値化処理手段と、前記原稿台上に載置された原稿の原稿サイズ検出時に、前記画像読み取り手段が該原稿台の所定の大きさの所定数の原稿サイズ検出領域を読み取って前記2値化処理手段で2値化された領域デジタル読み取りデータを、少なくとも像域分離処理を含み該原稿の主走査方向端部を該原稿の背景と区別可能な画像特性の領域デジタル読み取りデータに画像処理する画像処理手段と、前記画像処理手段で画像処理された前記領域デジタル読み取りデータに基づいて前記原稿の主走査方向のサイズを検出するサイズ検出手段と、を備えていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、原稿サイズを安価にかつ高精度に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施例を適用したカラー複合装置の画像読み取り部の正面概略構成図。
【図2】SDFユニットの正面概略拡大図。
【図3】画像読み取り部の走査光学系の正面概略拡大図。
【図4】カラー複合装置の要部ブロック構成図。
【図5】読み取り信号処理部のブロック構成図。
【図6】読み取り信号処理分の詳細なブロック構成図。
【図7】画像処理部のブロック構成図。
【図8】前段画像処理部のブロック構成図。
【図9】スルー時とコントラスト強調時のγテーブルの一例を示す図。
【図10】像域分離処理部のブロック構成図。
【図11】ピーク画素の説明図。
【図12】γ変換曲線とγルックアップテーブルの一例を示す図。
【図13】原稿読み取り時に動作するブロックのみを示した前段画像処理部のブロック構成図。
【図14】後段画像処理部のブロック構成図。
【図15】原稿サイズ検出処理を示すフローチャート。
【図16】原稿サイズ検知読み取り処理の説明図。
【図17】原稿サイズ検出用のメモリのデータ保存状態の一例を示す図。
【図18】原稿検知処理を示すフローチャート。
【図19】高濃度網点が検知領域に存在する場合の原稿検知処理の説明図。
【図20】主走査サイズ判定テーブルの一例を示すず。
【図21】原稿サイズ判定処理の説明図。
【図22】原稿サイズ判定テーブルを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
【実施例1】
【0011】
図1〜図22は、本発明の画像読み取り装置、原稿サイズ検出方法及び原稿サイズ検出プログラムの一実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像読み取り装置、原稿サイズ検出方法及び原稿サイズ検出プログラムの一実施例を適用したカラー複合装置1の画像読み取り部10の正面概略構成図である。
【0012】
図1において、画像読み取り部(画像読み取り装置)10は、筐体11の上部に原稿読み取り台(原稿台)12が設けられており、原稿読み取り台12には、通常、コンタクトガラスが配設されている。原稿読み取り台12の上部は、開閉可能な原稿押さえ板13が設けられており、原稿押さえ板13は、原稿読み取り台12上にセットされた原稿Gを原稿読み取り台12のコンタクトガラスに密着させるように押さえつける。
【0013】
図1の筐体11の右側上部には、原稿搬送部14が配設されており、原稿搬送部14は、SDF(シートスルー・ドキュメント・フィーダ)ユニット15と原稿トレイ16とを備えている。SDFユニット15内には原稿搬送ステッピングモータ17が備えられており、原稿トレイ16上には、複数枚の原稿Gが読み取り面を上にして重ねて載置される。
【0014】
原稿搬送部14は、図2に示すように、原稿トレイ16上に載置された複数枚の原稿Gを、SDFユニット15で、1枚ずつ分離して、原稿搬送ステッピングモータ17により回転駆動される分離ローラ18と搬送ローラ19により原稿読み取り台12を通過させて図示しない排紙トレイ上に搬送する。原稿搬送部14は、原稿読み取り台3のSDFユニット6側の端部に、シェーディング補正用の白基準板20が配設されている。また、原稿搬送部14は、原稿押さえ板13と一体構造となっており、原稿押さえ板13を開く際、原稿搬送部14も一緒に開閉動作される。
【0015】
原稿搬送装置5の配設されている本体筐体2の上面の原稿搬送経路には、図2に示すように、SDF窓12aが形成されており、SDF窓12aの形成されている位置の上部のSDFユニット15内には、透過ガラス12bと白板15cが配設されている。この白板15cは、SDF窓12a及び透過ガラス12bを通した光路上、特に、SDF窓12aにゴミ等が付着しているか否かを検出する際に読み取られる。
【0016】
筐体11の内部には、第1走行体21、第2走行体22、レンズ23、CCD(Charge Coupled Device )24及び走行体ステッピングモータ25等からなる走査光学系(画像読み取り手段)26が配設されており、第1走行体21は、光源21aとミラー21bを、また、第2走行体22は、ミラー22a、22bを、それぞれ搭載している。
【0017】
走査光学系26は、第1走行体21と第2走行体22が走行体ステッピングモータ25により水平方向(副走査方向)に移動され、第1走行体21上の光源21a、例えば、蛍光灯等から原稿読み取り台12上に載置された原稿Gに光を照射して、該原稿Gで反射された光の反射光を第1走行体21上のミラー21bで第2走行体22方向に反射し、第2走行体22上のミラー22a及びミラー22bで第1走行体21から入射される光を順次反射して、レンズ23方向に出射させる。レンズ23は、第2走行体22から入射される光をCCD24に集光して照射させる。CCD24は、1次元に複数の光電変換素子として1ライン分のCCD素子が主走査方向にライン状に配列されており、レンズ23から入射される入射光を光電変換して、アナログの画像データ(画像信号)を出力する。また、走査光学系26は、白基準板18に光を照射して、該白基準板18からの反射光を上記同様にCCD24に入射し、CCD24からシェーディング補正用の基準データとして出力する。
【0018】
そして、画像読み取り部10は、原稿読み取りモードとして、図3に示すように、原稿押さえ板13を開いて原稿読み取り台12上に載置された原稿Gの画像を読み取るブックモードと、図2に示したように、原稿搬送部14を用いて、SDFユニット15の原稿搬送ステッピングモータ17により複数のローラ18、19を回転駆動させて原稿トレイ16上に載置された複数枚の原稿Gを1枚ずつSDF窓12aの所定の読み取り位置に搬送し、停止する第1走行体21の光源21aから、搬送される原稿Gに光を照射して、原稿Gの画像を読み取るSDFモードとがある。
【0019】
画像読み取り部10は、ブックモードでは、図3に示したように、原稿押さえ板13を開いて原稿読み取り台12上に原稿Gがセットされると、光源21aを点灯させて、まず、白基準板18の読み取りを行って、シェーディング補正用の基準データを取得し、その後、走行体ステッピングモータ25を駆動させて、第1走行体21及び第2走行体22を、原稿GからCCD24までの光路長が一定となる状態で副走査方向に移動して、原稿サイズを検出した後、原稿読み取り台12上の原稿Gの画像を読み取る。
【0020】
また、画像読み取り部10は、SDFモードでは、図2に示したように、原稿トレイ16上に複数枚の原稿Gがセットされると、まず、光源21aを点灯させて、白基準板18aの読み取りを行った後、ステッピングモータ14を駆動させて、第1走行体21をSDF窓12aの読み取り位置まで移動させて、停止させる。次に、画像読み取り部10は、原稿搬送ステッピングモータ17を駆動させて、原稿トレイ16にセットされた原稿Gを分離ローラ17で1枚ずつ分離して、搬送ローラ18、19で搬送していき、第1走行体21の所定の読み取り位置まで搬送する。このとき、原稿Gは一定速度で搬送され、第1走行体21及び第2走行体22は停止したままで、第1走行体21上の光源21aからSDF窓12aを通して当該搬送される原稿Gに光を照射して、該原稿Gで反射された原稿Gからの光を、再度SDF窓12aを通して、ミラー21b及び第2走行体22上のミラー22a、22bで反射して、レンズ23を通してCCD24に入射させ、CCD24で光電変換して、原稿Gの画像を読み取る。
【0021】
カラー複合装置1は、図4に示すように回路ブロック構成されており、CPU(Central Processing Unit )31、メモリ32、メモリコントローラ33、読み取り信号処理部34、画像処理部35、書き込み信号処理部36、LD(Laser Diode:半導体レーザ)37、LD駆動部38、上記CCD24、CCD駆動回路39、上記光源21a、光源ドライバ40、原稿搬送モータドライバ41、上記原稿搬送用の原稿搬送ステッピングモータ17、走行体モータドライバ42及び上記走行体駆動用の走行体ステッピングモータ25等を備えている。
【0022】
メモリ21内には、画像読み取り部10としての基本処理プログラムや後述する光源サイズ検出プログラム等の各種プログラム及びこれらの各種プログラムを実行するのに必要な各種データが格納されているとともに、CPU31のワークメモリ、画像データの蓄積等に用いられる。
【0023】
CPU(パラメータ切り替え手段)31は、メモリ32内のプログラムに基づいて、メモリ32をワークメモリとして利用しつつ、カラー複合装置1の各部を制御して、カラー複合装置1としての処理を実行するとともに、後述する原稿サイズ検出方法を実行する。
【0024】
上記光源21aは、CPU31の制御下で、光源ドライバ40により点灯・消灯制御され、CCD24は、CPU31の制御下で、CCD駆動部39により駆動されて、光電変換した画像データを読み取り信号処理部34に出力する。
【0025】
上記原稿搬送ステッピングモータ17は、CPU31の制御下で、原稿搬送モータドライバ41により駆動され、走行体ステッピングモータ25は、CPU31の制御下で、走行体モータドライバ42により駆動される。
【0026】
読み取り信号処理部(2値化処理手段)34は、図5に示すように、アナログビデオ処理部51とシェーディング補正処理部52を備えている。
【0027】
アナログビデオ処理部51には、CCD24の出力するアナログのカラー画像信号(アナログの読み取りデータ)Saが入力され、アナログビデオ処理部51は、アナログのカラー画像信号Saをデジタル変換してデジタルのカラー画像データ(デジタル読み取りデータ)としてシェーディング補正処理部52に出力する。
【0028】
シェーディング補正処理部52は、白基準板18を読み取った際のカラー画像データを内部RAMにシェーディング補正用の基準データとして記憶し、原稿Gを読み取った際のアナログビデオ処理部51でデジタル変換されたデジタルカラー画像データに対して、該基準データに基づいてシェーディング補正を施して、シェーディング補正後のデジタルカラー画像データSbを画像処理部35に出力する。
【0029】
上記読み取り信号処理部34のアナログビデオ処理部51及びシェーディング補正処理部52は、詳細には、図6に示すようにブロック構成されている。
【0030】
すなわち、アナログビデオ処理部51は、図6に示すように、プリアンプ回路51a、可変増幅回路51b、A/Dコンバータ51c等を備えており、シェーディング補正処理回路52は、黒演算回路52a、シェーディング補正演算回路52b及びラインバッファ52c等を備えている。
【0031】
画像読み取り部10は、光源21aで原稿読み取り台12上にある原稿Gを照射した反射光を、シェーディング調整板27を通して、レンズ23によってCCD24に集光して結像する。なお、図6では、説明簡単化のために、反射光を折り返すためのミラーは省略している。また、シェーディング調整板27は、CCD24の中央部と端部での反射光量の差を無くすための光量調整の役割を果たすものである。すなわち、シェーディング演算処理において、CCD24の中央部と端部で反射光量の差がありすぎると、歪を多く含んだ演算結果しか得られないため、シェーディング調整板27で、予め反射光量の差を無くした後に、シェーディング演算処理を行う。
【0032】
アナログビデオ処理部51は、CCD24から入力されるアナログのカラー画像信号Saをプリアンプ回路51aと可変増幅回路51bで増幅して、A/Dコンバータ51cでデジタル変換してデジタルのカラー画像データとしてシェーディング補正処理部52の黒演算回路52aに出力する。
【0033】
シェーディング補正処理部52は、アナログビデオ処理部51からのデジタルカラー画像データに対して、黒演算回路52aで、CCD24のチップ間、画素間の黒レベル(光量が少ない場合の電気信号)のばらつきを低減して、画像の黒部にスジやムラが生じることを防止して、シェーディング補正演算回路52bに出力し、シェーディング補正演算回路52bは、ラインバッファ52cの保持している基準データに基づいて、照射系、光学系やCCD24の感度ばらつきを補正するシェーディング補正を施してデジタルカラー画像データSbを画像処理部35に出力する。
【0034】
画像処理部(画像処理手段)35は、図7に示すように、前段画像処理部35aと後段画像処理部35b等を備えており、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成されている。
【0035】
前段画像処理部(画像処理実行手段)35aは、図8に示すように、ライン間補正処理部61、原稿検知補正処理用γ変換処理部62、原稿検知補正処理用フィルタ処理部63、像域分離処理部64、γ変換処理部65、フィルタ処理部66、色変換処理部67及び変倍処理部68を備えており、読み取り信号処理部34からRGB(赤(Red)、緑(Green)、青(Blue))のカラーデジタル画像データがライン間補正処理部61に入力される。
【0036】
ライン間補正処理部61は、カラー画像を読み取るCCD24の各RGBの取り付け位置の差によって生じるそれぞれRGB間のラインずれを補正する。例えば、ライン間補正処理部61は、Bのラインを基準とした場合、RとB、GとBの間のラインずれ量(ライン遅延)を補正する。
【0037】
原稿検知補正用γ変換処理部(γ変換処理手段)62は、原稿サイズ検知時にのみγ補正を行い、原稿読み取り時には、図9(a)に示すようなスルーのγテーブルを設定して、画像データをスルーさせて、原稿検知補正処理用フィルタ処理部63に出力する。すなわち、原稿検知補正用γ変換処理部62は、原稿読み取り時には、図9(a)に示すようなスルーのγテーブル(パラメータ)がCPU31によって設定されて、ライン間補正処理部61からの画像データをデジタルカラー画像データをそのまま原稿検知補正処理用フィルタ処理部63に出力する。そして、原稿検知補正用γ変換処理部62は、原稿サイズ検知時には、図9(b)に示すような画像濃度のコントラスト差を明確にするγテーブル(パラメータ)がCPU31によって設定されて、ライン間補正処理部61からのデジタルカラー画像データにγ補正を施して、網点のピークをより一層検出しやすくするγ補正を行い、γ補正後のデジタル画像データを原稿検知補正処理用フィルタ処理部63に出力する。
【0038】
原稿検知補正処理用フィルタ処理部(フィルタ処理手段)63は、デジタルカラー画像データに対して、原稿サイズ検知時にのみフィルタ補正を行い、原稿読み取り時には、画像データをスルーさせて、像域分離処理部64に出力する。すなわち、原稿検知補正処理用フィルタ処理部63は、スルーのフィルタ係数(パラメータ)がCPU31によって設定されて、原稿検知補正用γ変換処理部62からの画像データをデジタルカラー画像データをそのまま像域分離処理部64に出力する。そして、原稿検知補正処理用フィルタ処理部63は、原稿サイズ検知時には、高濃度網点のピークを精度良く検出するために、鮮鋭度を増加させるフィルタ係数がCPU31によって設定され、原稿検知補正用γ変換処理部62からのデジタルカラー画像データに対して、網点のピーク画像と周囲の画素との濃度レベルの差を強調するフィルタ処理を施して、フィルタ処理後のデジタルから画像データを像域分離処理部64に出力する。
【0039】
像域分離処理部64は、CPU31によって、原稿サイズ検知時と原稿読み取り時とで閾値(像域分離処理パラメータ)が切り替えられて、原稿検知補正処理用フィルタ処理部63からのデジタルカラー画像データに対して像域分離処理を施して、像域分離処理後のデジタルカラー画像データを、原稿サイズ検知時には、メモリ71へ保管させ、原稿読み取り時には、γ変換処理部65に出力する。像域分離部64は、原稿読み取り時には、原稿Gの文字領域、写真領域、網点領域等を抽出し、後段画像処理部35bにおいて各領域に適したパラメータで処理を行なうための像域分離結果を抽出して、RGB画像データの他に、sデータをγ変換処理部65に出力する。
【0040】
具体的には、像域分離処理部64は、図10に示すように、ピーク画素検出部64a、網点領域検出部64b及び網点領域補正部64cを備えており、マトリックスを使用してピークを検出することで、網点であるか否かを判定する(特許3336046号公報、特許3518258号公報参照)。すなわち、ピーク画素検出部64aは、ピーク画素検出部64aは、図11に示すようなピーク画素を検出する。なお、ピーク画素とは、図11に示すように、中心画素の濃度レベルLが周囲の全ての画素の濃度レベルよりも高い、あるいは、低く、かつ、中心画素の濃度レベルLと中心画素を挾んで対角線に存在する4対の対画素の濃度レベルa、bが、4対ともに、|2×L−a−b|>TH(固定のしきい値)であるとき、該中心画素は、ピーク画素であるとする。
【0041】
網点領域検出部64bは、4×4画素を1ブロックとし、4ブロックにおいて、ピーク画素検出部64aの検出したピーク画素を含むブロックが2ブロック以上存在すると、注目ブロックを網点候補領域として判定し、判定結果とデジタルカラー画像データを網点領域補正部64cに出力する。
【0042】
網点領域補正部64cは、注目ブロックを中心とした9個のブロックにおいて、4ブロック以上が網点領域検出部64bの検出した網点候補であると、すなわち、ある程度の大きさを持って網点領域が存在していると、注目ブロックを網点領域とし、該当しない場合には、注目ブロックを非網点領域として、補正処理を行う。
【0043】
そして、像域分離処理部64は、原稿読み取り時には、CPU31によって、原稿Gの読み取りに最適な像域分離処理パラメータが設定されて、該像域分離処理パラメータを用いて像域分離処理を行うが、この原稿読み取り時の像域分離パラメータで像域分離を行うと、原稿サイズを適切に検出する像域分離処理を行うことができない場合がある。
【0044】
そこで、本実施例のカラー複合装置1は、CPU31が、像域分離処理部64における像域分離処理を、原稿読み取り時と原稿サイズ検知時とで、像域分離処理パラメータを、切り替えて行わせる。具体的には、CPU31は、原稿サイズ検知時に、高濃度網点のピークを検出するピーク検出の閾値(像域分離処理パターン)を像域分離処理部64へ設定すると、文字等を網点として誤検出するおそれがあるため、原稿サイズ検知時には、原稿読み取り時よりも小さい閾値を像域分離処理部64へ設定する。
【0045】
そして、前段画像処理部35aは、原稿サイズ検知時おける像域分離処理部64での網点検出をより一層高精度に行えるように、デジタルカラー画像データに対して、原稿検知補正処理用γ変換処理部62及び原稿検知補正処理用フィルタ処理部63において、コントラスト調整やフィルタ処理の補正処理を行なっている。
【0046】
そして、前段画像処理部35aは、像域分離処理部63以下のγ変換処理部65、フィルタ処理部66、色変換処理部67及び変倍処理部68においては、原稿読み取り時にのみ動作を行う。
【0047】
γ変換処理部(γ変換処理手段)65は、CPU31によって、像域分離処理部64での像域分離結果に応じてγテーブルが設定されて、主に濃度調整を行って、処理結果のデジタルカラー画像データ及びsデータをフィルタ処理部66に出力する。この場合、γ変換処理部65は、例えば、図12(a)に示すようなγ変換曲線のγテーブルであり、内部のメモリに保持する図12(b)に示すようなγルックアップテーブルを参照して、濃度調整を行う。図12(b)の場合、γ変換処理部65は、入力が「3」のとき、γルックアップテーブルを参照して、「D003」を出力する。
【0048】
フィルタ処理部(フィルタ処理手段)66は、γ変換処理されたデジタルカラー画像データに対して、sデータに基づいて、MTF補正、鮮鋭化、平滑化を目的としたフィルタ処理演算を行って、色変換処理部67に出力する。
【0049】
色変換処理部67は、カラーデジタル画像データを出力デバイスであるLD37等の色空間、例えば、CMYK色空間への変換処理を行って、CMYK描画データを変倍処理部68に出力し、変倍処理部68は、読み取りの解像度からカラー複合装置1の操作表示部等で設定された所望の解像度に変換するための変倍処理を行って、CMYK描画データを後段画像処理部35bに出力する。
【0050】
すなわち、前段画像処理部35aは、原稿読み取り時には、CPU31の制御下で、図13に示すように、原稿検知補正処理用γ変換処理部62と原稿検知補正処理用フィルタ処理部63は、スルーパスとなって、ライン間補正処理部61、像域分離処理部64、γ変換処理部65、フィルタ処理部66、色変換処理部67及び変倍処理部68のみで画像データの処理を行うこととなる。また、前段画像処理部35aは、画像データがカラー画像データの場合には、RGB各成分に対して上記の処理を行い、モノクロ画像データの場合には、RGBのGデータのパスを使用して一成分だけ上記の処理を行う。
【0051】
そして、カラー複合装置1は、図8に示したように、上記メモリ71にアクセスする原稿検知処理部72を備えており、原稿検知処理部(サイズ検出手段)72は、メモリ71に保存されているデジタルカラー画像データに基づいて、原稿Gの主走査方向サイズを検出する。この原稿検知処理部72については、後で詳細に説明する。
【0052】
後段画像処理部35bは、図14に示すように、階調変換処理部81を備えており、階調変換処理部81には、前段画像処理部35aの変倍処理部68からCMYK画像データが入力される。階調変換処理部81は、後段の書き込み信号処理部36の階調能力に応じて、CMYK、8bit、256階調のCMYK画像データを書き込み信号処理部36に適した階調データに変換して、一旦、メモリコントローラ33を介してメモリ32に保存する。
【0053】
例えば、階調変換処理部81は、後段の書き込み信号処理部36以降の画像書き込み系が、1bit、2階調まで出力可能な場合には、固定閾値2値化による階調変換処理を行う。この場合、例えば、2値化固定閾値が「128」の場合、前段画像処理部35aから入力されるCMYK画像データに対して、下記の条件によって2値化処理を行う。
【0054】
0≦画素データ<128が真であると、「0」
128≦画素データ≦255が真であると、「1」
また、階調変換処理部81は、後段の書き込み信号処理部36以降の画像書き込み系が、2bit、4階調まで出力可能な場合には、固定閾値4値化による階調変換処理を行う。この場合、例えば、4値化固定閾値が「128」の場合、前段画像処理部35aから入力されるCMYK画像データに対して、下記の条件によって4値化処理を行う。
【0055】
0≦画素データ<64が真であると、「0」
64≦画素データ<128が真であると、「1」
128≦画素データ<192が真であると、「2」
192≦画素データ≦255が真であると、「3」
後段画像処理部35bは、処理済みのCMYK画像データをメモリコントローラ33を介してメモリ32に保存する。
【0056】
図4に戻って、書き込み信号処理部36は、メモリ32に保存されている階調処理後のCMYK画像データに対して、LD37を発光させるために、PWM変調してLD駆動部38に出力する。LD駆動部38は、書き込み信号処理部36からの信号に基づいてLD37を点滅駆動させて、図示しない感光体上に静電潜像を形成する。
【0057】
そして、カラー複合装置1、特に、画像読み取り部10は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−RW(Compact Disc Rewritable)、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の原稿サイズ検出方法を実行する原稿サイズ検出プログラムを読み込んでメモリ32等に導入することで、後述する走査光学系26のCCD24を利用して主走査方向の原稿サイズを安価かつ高精度に検出する原稿サイズ検出方法を実行する画像読み取り装置として構築されている。この原稿サイズ検出プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
【0058】
次に、本実施例の作用について説明する。本実施例の画像形成装置1は、原稿Gの画像を読み取る走査光学系26のCCD24を用いて、原稿サイズを安価にかつ高精度に検出する。
【0059】
カラー複合装置1は、ブックモードで原稿Gの画像を読み取る場合、原稿Gの読み取りに使用する走査光学系26のCCD24を用いて、原稿Gの主走査方向のサイズを検出する。
【0060】
すなわち、カラー複合装置1は、原稿Gが原稿読み取り台12にセットされて原稿サイズ検知タイミングになると、すなわち、図示しない開閉センサが、原稿押さえ板13が所定角度、例えば、30°まで閉じられたことを検出すると、図15に示すように、原稿サイズ検知動作を行うための初期設定を行う初期化を行い(ステップS101)、第1走行体21及び第2走行体22を移動させて、原稿サイズ検知読み取り動作を行わせる(ステップS102)。
【0061】
すなわち、カラー複合装置1は、原稿読み取り台12を原稿Gがわから見た図16に示すように、原稿サイズ検知時、原稿読み取り台12の起点側のホームポジション位置HPに位置している第1走行体21を、予め設定されている検知開始位置KPまで移動させた後、原稿読み取り時の走行体21、22の移動方向(図16の右方向)とは、逆方向である原稿サイズ検知時の移動方向(図16の左方向)に移動させながら、予め設定されている検知領域(原稿サイズ検出領域)Ar1、Ar2、Ar3を読み取る。この検知領域Ar1〜Ar3は、標準の原稿サイズを判定するのに原稿Gの有無を検出する必要のある領域として、予め設定されている領域である。なお、図16には、3つの検知領域Ar1、Ar2、Ar3が設けられている場合が示されているが、検知領域は、3つに限るものではない。
【0062】
カラー複合装置1は、原稿サイズ検知読み取り動作を行なって、CCD24によって検知領域Ar1〜Ar3を読み取って、アナログ画像データを読み取り信号処理部34に出力し、画像をアナログビデオ処理部51でデジタルカラー画像データに変換するとともに、必要が信号処理を行なって、画像処理部35に出力する。
【0063】
そして、画像処理部35の前段画像処理部35aは、ライン間補正処理部61が、デジタルカラー画像を読み取るCCD24の各RGBの取り付け位置の差によって生じるそれぞれRGB間のラインずれを補正した後、原稿検知補正用γ変換処理部62が、原稿サイズ検知時には、図9(b)に示したような画像濃度のコントラスト差を明確にするγテーブル(パラメータ)を設定して、ライン間補正処理部61からのデジタルカラー画像データにγ補正を施して、網点のピークをより一層検出しやすくするγ補正を行い、γ補正後のデジタル画像データを原稿検知補正処理用フィルタ処理部63に出力する。原稿検知補正処理用フィルタ処理部63は、原稿サイズ検知時には、高濃度網点のピークを精度良く検出するために、鮮鋭度を増加させるフィルタ係数を設定し、原稿検知補正用γ変換処理部62からのデジタルカラー画像データに対して、網点のピーク画像と周囲の画素との濃度レベルの差を強調するフィルタ処理を施して、フィルタ処理後のデジタルから画像データを像域分離処理部64に出力する。像域分離処理部64は、閾値を、原稿サイズ検知時の閾値(像域分離処理パラメータ)、すなわち、原稿読み取り時よりも小さい閾値に設定して、原稿検知補正処理用フィルタ処理部63からのデジタルカラー画像データに対して、文字等を網点として誤検出することを防止した状態で、像域分離処理を施して、像域分離処理後のデジタルカラー画像データ(領域デジタル読み取りデータ)を、メモリ71へ保管する。
【0064】
したがって、メモリ71には、例えば、図17に示すように、各検知領域Ar1〜Ar3の読み取りデジタルカラー画像データPat1[1]〜Pat1[n+m]、Pat2[1]〜Pat2[n+m]、Pat3[1]〜Pat3[n+m]が格納される。
【0065】
そして、カラー複合装置1は、CPU31の制御下で、原稿検知処理部72が、メモリ71の読み取りデジタルカラー画像データPat1[1]〜Pat1[n+m]、Pat2[1]〜Pat2[n+m]、Pat3[1]〜Pat3[n+m]に対して、原稿検知処理(ステップS103)、主走査原稿サイズ判定処理(ステップS104)及び原稿サイズ判定処理(ステップS105)を順次行う。
【0066】
カラー複合装置1は、上記原稿検知処理を、図18に示すように行い、原稿検知処理としては、大きく分けて、最大ライン数設定処理(ステップS201)、平均値算出処理(ステップS210)、2値化判定処理(ステップS220)、RGB判定処理(ステップS230)及び網点除外判定処理(ステップS240)からなっている。
【0067】
すなわち、カラー複合装置1は、原稿検知処理に入ると、図18に示すように、原稿検知処理部72が、まず、読み取る検知領域Ar1〜Ar3の最大ライン数を設定する最大ライン数設定処理を行い(ステップS201)、次に、各検知領域Ar1〜Ar3のRGBの画素値の平均値を算出する平均値算出処理を行う(ステップS210)。原稿検知処理部72は、この平均値算出処理では、まず、検知領域Ar1、Ar2、Ar3それぞれのR画素を全て加算した後に加算結果を画素数で除算してRの平均値を算出し(ステップS211)、次に、検知領域Ar1、Ar2、Ar3それぞれのG画素を全て加算した後に加算結果を画素数で除算してRの平均値を算出する(ステップS212)。さらに、原稿検知処理部72は、権利領域Ar1、Ar2、Ar3それぞれのB画素を全て加算した後に加算結果を画素数で除算してBの平均値を算出する(ステップS213)。例えば、原稿検知処理部72は、検知領域Ar1のR画素に対して、Pat1AveR←(Pat1[0]〜Pat1[m×n]の総和)÷(m×n)を算出することで、Rの平均値Pat1AveRを算出し、同様に、B、Gの各成分についても同様に算出して、平均値Pat1AveG、Pat1AveBとする。なお、ここで、RGB画像データは、8bitデータであって、0:明るい、255:暗いとする。
【0068】
次に、原稿検知処理部72は、平均値算出処理で算出した各検知領域Ar1〜Ar3の平均値Pat1AveR、Pat1AveG、Pat1AveB〜Pat3AveR、Pat3AveG、Pat3AveBをRGBの各成分に対して、2値化閾値PatThを用いて2値化する2値化判定処理を行う(ステップS220)。原稿検知処理部72は、この2値化判定処理では、RGBそれぞれに対して検知レベルを変える必要がある場合には、2値化閾値をRGB毎に設定してもよいが、本実施例のカラー複合装置1では、RGBで共通の2値化閾値PatThを用いて、各検知領域Ar1〜Ar3の平均値Pat1AveR、Pat1AveG、Pat1AveB〜Pat3AveR、Pat3AveG、Pat3AveBをRGBの各成分に対して2値化する。この2値化閾値PatThとしては、例えば、PatTh=32を用いる。原稿検知処理部72は、2値化閾値PatThを用いて、検知領域Ar1のRGBそれぞれについて2値化した結果を、Result1R、Result1G、Result1Bとし、PatTh≦Pat1AveRであると、Result1R←1:原稿なし(1次判定)、PatTh>Pat1AveRであると、Result1R←0:原稿あり(1次判定)として、2値化する(ステップS221)。検知領域Ar2、Ar3についても同様に、2値化した結果を、Result2R、Result2G、Result2B及びResult3R、Result3G、Result3Bとし、2値化する(ステップS222、S223)。
【0069】
原稿検知処理部72は、2値化判定処理を行うと、R、G、Bで2値化の結果が異なる場合があり、RGBいずれかの1成分で判定すると原稿Gによっては誤判定することがあるため、RGB3成分の2値化結果に対して、以下に説明するRGB判定処理を行って、主走査方向の原稿サイズを決定する(ステップS230)。すなわち、原稿検知処理部72は、検知領域Ar1〜Ar3のR、G、Bの2値化結果の論理積が真(1)であると、R、G、Bのいずれもが暗いデータであるため、「原稿なし」の状態と判定し、R、G、Bのうち1つでも明るいデータがある場合には、論理積の結果が偽(0)になるため、この場合は、「原稿あり」と判定する。
【0070】
すなわち、原稿検知処理部72は、例えば、検知領域Ar1に対して、以下のように2値化判定を行う。
【0071】
(Result1R&Result1G&Result1B)が、Result1RGB:真(1)であると、原稿なし(2次判定)
(Result1R&Result1G&Result1B)が、Result1RGB:偽(0)であると、原稿あり(2次判定)
ここで、&は、論理積を示している。
【0072】
原稿検知処理部72は、上記処理を検知領域Ar2、検知領域Ar3に対しても同様に行う。
【0073】
次に、原稿検知処理部72は、検知領域Ar1〜Ar3上に、濃度の高い画像情報があった場合は、例えば、図19に示すように、原稿Gの検知領域Ar1に対応する領域に濃度の高い画像情報がある場合、上記RGB判定処理までの判定処理では誤判定する場合がある。図19では、原稿GがA4サイズであり、検知領域Ar1を覆う状態の原稿Gの検知領域Ar1に対応する領域に、ハッチングで示す高い画像領域がある場合が示されている。そこで、原稿検知処理部72は、以下のように網点除外判定処理(ステップS240)を行う。
【0074】
具体的には、原稿検知処理部72は、まず、メモリ71に保存されている検知領域Ar1〜Ar3の各画素データの像域分離結果において、非網点と判定された画素の数(NumNotAmiTh)を、以下のようにカウントする(ステップS241)。
【0075】
NumNotAmi←(PatNotAmi[0]〜PatNotAmi[m×n]の非網点と判定された画素の数)
次に、原稿検知処理部72は、全画素数のうち所定数の画素、例えば、30%以上の画素が非網点領域と判断されていると、検知領域Ar1〜Ar3全体を非網点とするような閾値NumNotAmiTh(例えば、m×n×0.3の切捨て)を設定して、以下のように、検知領域Ar1〜Ar3が非網点領域であるか否かを判定する非網点判定処理(3次判定)を行う(ステップS242、S243)。
【0076】
すなわち、原稿検知処理部72は、ステップS242の処理として、以下の処理を、各検知領域Ar1〜Ar3に対して行う。
【0077】
NumNotAmiTh≦NumNotAmiであると、Result1NotAmi←1(非網点領域)
NumNotAmiTh>NumNotAmiであると、Result1NotAmi←0(網点領域)
次に、原稿検知処理部72は、ステップS243の処理として、検知領域Ar1の場合、以下の網点除外判定処理を行って、原稿検知処理を終了する。
【0078】
(Result1RGB&Result1NotAmi)が真(1)であると、Ar1←×原稿なし(3次判定)
(Result1RGB&Result1NotAmi)が偽(0)であると、Ar1←○原稿あり(3次判定)
原稿検知処理部72は、上記処理を他の検知領域Ar2、Ar3に対して行うことで、例えば、図20に示すような主走査サイズ判定テーブルを、原稿Gがあるか、ないかによって参照することで、主走査方向原稿サイズを、「182mm以下」、「210mm以下」、「257mm以下」、「297mm以下]と判定する。
【0079】
図15に戻って、原稿検知処理部72は、主走査原稿サイズ判定処理(ステップS104)の判定処理結果と、図21に示すように、原稿Gの副走査方向の長さを検知する副走査サイズ検知センサ90の検出結果に基づいて、原稿Gのサイズを判定する原稿サイズ判定処理を行う(ステップS105)。
【0080】
副走査サイズ検知センサ(副走査サイズ検出手段)90は、例えば、反射型フォトセンサ等が用いられ、図21に示すように、副走査方向において、最小原稿サイズであるA5サイズよりも原稿基準から離れた位置であって、B5サイズよりも原稿基準側の位置に配設されている。副走査サイズ検知センサ90は、反射型フォトセンサの場合、図示しない光源から検知光を原稿G方向に向かって出射して、原稿Gの有無による反射光の強弱を受光素子で受光することで、原稿Gの有無を検出する。すなわち、原稿検知処理部72は、例えば、図22に示すような原稿サイズ判定テーブルを内部メモリ等に格納しており、CCD24の上記検知領域Ar1〜Ar3の読み取り結果の情報(図22では、○が原稿あり、−が原稿なし)と、副走査サイズ検知センサ90の検知結果の情報(図22では、○が原稿有り、−が原稿なし、aが副走査サイズ検知センサ90の検知結果で、丸が原稿あり、−が原稿なし)とに基づいて、原稿サイズ判定テーブルを参照して、原稿サイズを判定する原稿サイズ判定処理を行う。例えば、原稿検知処理部72は、図22において、検知領域Ar1〜Ar3全てが原稿ありで、副走査サイズ検知センサ90の検知結果が原稿ありであると、原稿Gのサイズが、「A3」であると判定し、検知領域Ar1と検知領域Ar2のみが原稿ありで、副走査サイズ検知センサ90の検知結果が原稿ありであると、原稿Gのサイズが、「B4」であると判定する。
【0081】
このように、本実施例のカラー複合装置1は、その画像読み取り部10が、原稿読み取り台(原稿台)12上の原稿Gの画像を読み取ってアナログの読み取りデータを出力する査光学系(画像読み取り手段)26と、走査光学系26のCCD24の出力するアナログの読み取りデータを2値化してデジタル読み取りデータに変換する読み取り信号処理部(2値化処理手段)34と、原稿読み取り台12上に載置された原稿Gの原稿サイズ検出時に、走査光学系26のCCD24が該原稿読み取り台12の所定の大きさの所定数の検知領域(原稿サイズ検出領域)Ar1、Ar2、Ar3を読み取って読み取り信号処理部34で2値化された領域デジタル読み取りデータを、少なくとも像域分離処理を含み該原稿の主走査方向端部を該原稿の背景と区別可能な画像特性の領域デジタル読み取りデータに画像処理する画像処理部(画像処理手段)35と、画像処理部35で画像処理された領域デジタル読み取りデータに基づいて原稿Gの主走査方向のサイズを検出する原稿検知処理部(サイズ検出手段)72と、を備えている。
【0082】
したがって、原稿Gの画像読み取る走査光学系26を用いて主走査方向の原稿端部を検出するのに必要な検知領域Ar1〜Ar3のみを読み取るとともに、該読み取り画像に原稿端部と背景との区別を可能とする画像処理を施すことができ、原稿サイズを安価にかつ高精度に検出することができる。
【0083】
また、本実施例のカラー複合装置1は、その画像読み取り部10が、原稿読み取り台12上の原稿Gの画像を読み取ってアナログの読み取りデータを出力する画像読み取り処理ステップと、該画像読み取り処理ステップで出力されるアナログの読み取りデータを2値化してデジタル読み取りデータに変換する2値化処理ステップと、原稿読み取り台12上に載置された原稿の原稿サイズ検出時に、該画像読み取り処理ステップで原稿読み取り台12の所定の大きさの所定数の検出領域Ar1〜Ar3を読み取って該2値化処理ステップで2値化された領域デジタル読み取りデータを、少なくとも像域分離処理を含み該原稿の主走査方向端部を該原稿の背景と区別可能な画像特性の領域デジタル読み取りデータに画像処理する画像処理ステップと、該画像処理ステップで画像処理された該領域デジタル読み取りデータに基づいて原稿Gの主走査方向のサイズを検出するサイズ検出処理ステップと、を有する原稿サイズ検出方法を実行している。
【0084】
したがって、原稿Gの画像読み取る走査光学系26を用いて主走査方向の原稿端部を検出するのに必要な検知領域Ar1〜Ar3のみを読み取るとともに、該読み取り画像に原稿端部と背景との区別を可能とする画像処理を施すことができ、原稿サイズを安価にかつ高精度に検出することができる。
【0085】
さらに、本実施例のカラー複合装置1は、その画像読み取り部10が、コンピュータに、原稿読み取り台12上の原稿Gの画像を読み取ってアナログの読み取りデータを出力する画像読み取り処理と、該画像読み取り処理で出力されるアナログの読み取りデータを2値化してデジタル読み取りデータに変換する2値化処理と、原稿読み取り台12上に載置された原稿の原稿サイズ検出時に、該画像読み取り処理で原稿読み取り台12の所定の大きさの所定数の検出領域Ar1〜Ar3を読み取って該2値化処理で2値化された領域デジタル読み取りデータを、少なくとも像域分離処理を含み該原稿の主走査方向端部を該原稿の背景と区別可能な画像特性の領域デジタル読み取りデータに画像処理する画像処理と、該画像処理で画像処理された該領域デジタル読み取りデータに基づいて原稿Gの主走査方向のサイズを検出するサイズ検出処理と、を実行させる原稿サイズ検出プログラムを搭載している。
【0086】
したがって、原稿Gの画像読み取る走査光学系26を用いて主走査方向の原稿端部を検出するのに必要な検知領域Ar1〜Ar3のみを読み取るとともに、該読み取り画像に原稿端部と背景との区別を可能とする画像処理を施すことができ、原稿サイズを安価にかつ高精度に検出することができる。
【0087】
また、本実施例のカラー複合装置1は、前記画像処理部35が、原稿読み取り時に、デジタル読み取りデータに対して、少なくとも像域分離処理を含む画像処理を、像域分離パラメータを含む所定の画像処理パラメータに基づいて施す前段画像処理部(画像処理実行手段)35aと、原稿サイズ検出時と原稿読み取り時とで前段画像処理部35aに設定する像域分離処理パラメータを含む画像処理パラメータを切り替えるとともに、該原稿サイズ検出時には、前記領域デジタル読み取りデータを、原稿Gの主走査方向端部を原稿Gの背景と区別可能な画像特性の領域デジタル読み取りデータに画像処理する画像処理パラメータに切り替えるCPU(パラメータ切り替え手段)31と、を備えている。
【0088】
したがって、画像処理パラメータを切り替えるだけで、原稿読み取り画像に対する画像処理と、原稿サイズ検出時の領域デジタル読み取りデータに対する画像処理とを画像処理部35で行うことができ、原稿サイズをより一層安価にかつ高精度に検出することができる。
【0089】
さらに、本実施例のカラー複合装置1は、前記画像処理部35が、前記画像処理パラメータとしてのフィルタパラメータに基づいて画像を鮮鋭化、平滑化するフィルタ処理を行う原稿検知補正処理用フィルタ処理部63とフィルタ処理部66からなるフィルタ処理手段を備え、原稿サイズ検出時に、前記領域デジタル読み取りデータに対して、該フィルタ手段の原稿検知補正処理用フィルタ処理部63によって画像の鮮鋭度を増加させるフィルタ処理を行っている。
【0090】
したがって、画像処理パラメータを切り替えるだけで、原稿読み取り画像に対する画像処理と、原稿サイズ検出時の領域デジタル読み取りデータに対する画像処理とを画像処理部35で行うことができ、原稿サイズをより一層安価にかつより一層高精度に検出することができる。
【0091】
また、本実施例のカラー複合装置1は、前記画像処理部35が、画像処理パラメータとしてのγパラメータに基づいて画像の濃度調整を行うγ変換処理を行う原稿検知補正処理用γ変換処理部62とγ変換処理部65からなるγ変換処理手段を備え、原稿サイズ検出時に、前記領域デジタル読み取りデータに対して、原稿検知補正処理用γ変換処理部62によって画像の濃度のコントラスト差を明確にするγ変換処理を行っている。
【0092】
したがって、画像処理パラメータを切り替えるだけで、原稿読み取り画像に対する画像処理と、原稿サイズ検出時の領域デジタル読み取りデータに対する画像処理とを画像処理部35で行うことができ、原稿サイズをより一層安価にかつより一層高精度に検出することができる。
【0093】
さらに、本実施例のカラー複合装置1は、原稿検知処理部72が、前記領域デジタル読み取りデータに基づいて検知領域Ar1〜Ar3が網点領域であるか否かを判定して、該判定結果に基づいて原稿Gの主走査方向のサイズを検出している。
【0094】
したがって、網点がある場合にも適切に原稿Gの端部を検出することができ、原稿サイズを安価かつより一層構成度に検出することができる。
【0095】
また、本実施例のカラー複合装置1は、画像処理部45が、像域分離処理部64で、前記像域分離パラメータとして、網点分離のピーク検出の閾値を用いて前記領域デジタル読み取りデータを画像処理し、原稿検知処理部72が、像域分離処理部64で、画像処理した該領域デジタル読み取りデータに基づいて原稿Gの検知領域Ar1〜Ar3が網点領域であるか否か判定して、該判定結果に基づいて原稿Gの主走査方向のサイズを検出している。
【0096】
したがって、網点がある場合にも適切に原稿Gの端部を検出することができ、原稿サイズを安価かつより一層構成度に検出することができる。
【0097】
さらに、本実施例のカラー複合装置1は、その画像読み取り部10が、原稿読み取り台12上の原稿Gの副走査方向の端部位置を検出する副走査サイズ検知センサ(副走査サイズ検出手段)90を備えており、原稿検知処理部72が、前記主走査方向のサイズと、該副走査サイズ検知センサ90の検出した副走査方向の端部位置に基づいて原稿Gのサイズと向きを検出している。
【0098】
したがって、原稿サイズと向きを安価かつ正確に検出することができる。
【0099】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0100】
1 カラー複合装置
10 画像読み取り部
11 筐体
12 原稿読み取り台
12a SDF窓
12b 透過ガラス
13 原稿押さえ板
14 原稿搬送部
15 SDFユニット
15c 白板
16 原稿トレイ
17 原稿搬送ステッピングモータ
18 分離ローラ
19 搬送ローラ
20 白基準板
21 第1走行体
21a 光源
21b ミラー
22 第2走行体
22a、22b ミラー
23 レンズ
24 CCD
25 走行体ステッピングモータ
26 走査光学系
31 CPU
32 メモリ
33 メモリコントローラ
34 読み取り信号処理部
35 画像処理部
35a 前段画像処理部
35b 後段画像処理部
36 書き込み信号処理部
37 LD
38 LD駆動部
39 CCD駆動回路
40 光源ドライバ
41 原稿搬送モータドライバ
42 走行体モータドライバ
51 アナログビデオ処理部
52 シェーディング補正処理部
61 ライン間補正処理部
62 原稿検知補正処理用γ変換処理部
63 原稿検知補正処理用フィルタ処理部
64 像域分離処理部
65 γ変換処理部
66 フィルタ処理部
67 色変換処理部
68 変倍処理部
71 メモリ
72 原稿検知処理部
81 階調変換処理部
90 副走査サイズ検知センサ
G 原稿
【先行技術文献】
【特許文献】
【0101】
【特許文献1】特開2007−60004号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿台上の原稿の画像を読み取ってアナログの読み取りデータを出力する画像読み取り手段と、
前記画像読み取り手段の出力するアナログの読み取りデータを2値化してデジタル読み取りデータに変換する2値化処理手段と、
前記原稿台上に載置された原稿の原稿サイズ検出時に、前記画像読み取り手段が該原稿台の所定の大きさの所定数の原稿サイズ検出領域を読み取って前記2値化処理手段で2値化された領域デジタル読み取りデータを、少なくとも像域分離処理を含み該原稿の主走査方向端部を該原稿の背景と区別可能な画像特性の領域デジタル読み取りデータに画像処理する画像処理手段と、
前記画像処理手段で画像処理された前記領域デジタル読み取りデータに基づいて前記原稿の主走査方向のサイズを検出するサイズ検出手段と、
を備えていることを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項2】
前記画像処理手段は、
原稿読み取り時に、前記デジタル読み取りデータに対して、少なくとも像域分離処理を含む画像処理を、像域分離パラメータを含む所定の画像処理パラメータに基づいて施す画像処理実行手段と、
前記原稿サイズ検出時と原稿読み取り時とで前記画像処理実行手段に設定する前記像域分離処理パラメータを含む前記画像処理パラメータを切り替えるとともに、該原稿サイズ検出時には、前記領域デジタル読み取りデータを、前記原稿の主走査方向端部を原稿の背景と区別可能な画像特性の領域デジタル読み取りデータに画像処理する画像処理パラメータに切り替えるパラメータ切り替え手段と、
を備えていることを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
【請求項3】
前記画像処理手段は、
前記画像処理パラメータとしてのフィルタパラメータに基づいて画像を鮮鋭化、平滑化するフィルタ処理を行うフィルタ処理手段を備え、
前記原稿サイズ検出時に、前記領域デジタル読み取りデータに対して、該フィルタ手段によって画像の鮮鋭度を増加させるフィルタ処理を行うことを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像読み取り装置。
【請求項4】
前記画像処理手段は、
画像処理パラメータとしてのγパラメータに基づいて画像の濃度調整を行うγ変換処理を行うγ変換処理手段を備え、
前記原稿サイズ検出時に、前記領域デジタル読み取りデータに対して、前記γ変換処理手段によって画像の濃度のコントラスト差を明確にするγ変換処理を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像読み取り装置。
【請求項5】
前記サイズ検出手段は、
前記領域デジタル読み取りデータに基づいて前記原稿サイズ検出領域が網点領域であるか否かを判定して、該判定結果に基づいて前記原稿の主走査方向のサイズを検出することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像読み取り装置。
【請求項6】
前記画像処理手段は、
前記像域分離パラメータとして、網点分離のピーク検出の閾値を用いて前記領域デジタル読み取りデータを画像処理し、
前記サイズ検出手段は、
前記画像処理手段の画像処理した前記領域デジタル読み取りデータに基づいて原稿の前記原稿サイズ検出領域が網点領域であるか否か判定して、該判定結果に基づいて前記原稿の主走査方向のサイズを検出することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像読み取り装置。
【請求項7】
前記画像読み取り装置は、
前記原稿台上の原稿の副走査方向の端部位置を検出する副走査サイズ検出手段を備えており、
前記サイズ検出手段は、前記主走査方向のサイズと、前記副走査サイズ検出手段の検出した副走査方向の端部位置に基づいて前記原稿のサイズと向きを検出することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像読み取り装置。
【請求項8】
原稿台上の原稿の画像を読み取ってアナログの読み取りデータを出力する画像読み取り処理ステップと、
前記画像読み取り処理ステップで出力されるアナログの読み取りデータを2値化してデジタル読み取りデータに変換する2値化処理ステップと、
前記原稿台上に載置された原稿の原稿サイズ検出時に、前記画像読み取り処理ステップで該原稿台の所定の大きさの所定数の原稿サイズ検出領域を読み取って前記2値化処理ステップで2値化された領域デジタル読み取りデータを、少なくとも像域分離処理を含み該原稿の主走査方向端部を該原稿の背景と区別可能な画像特性の領域デジタル読み取りデータに画像処理する画像処理ステップと、
前記画像処理ステップで画像処理された前記領域デジタル読み取りデータに基づいて前記原稿の主走査方向のサイズを検出するサイズ検出処理ステップと、
を有していることを特徴とする原稿サイズ検出方法。
【請求項9】
コンピュータに、
原稿台上の原稿の画像を読み取ってアナログの読み取りデータを出力する画像読み取り処理ステップと、
前記画像読み取り処理ステップで出力されるアナログの読み取りデータを2値化してデジタル読み取りデータに変換する2値化処理ステップと、
前記原稿台上に載置された原稿の原稿サイズ検出時に、前記画像読み取り処理ステップで該原稿台の所定の大きさの所定数の原稿サイズ検出領域を読み取って前記2値化処理ステップで2値化された領域デジタル読み取りデータを、少なくとも像域分離処理を含み該原稿の主走査方向端部を該原稿の背景と区別可能な画像特性の領域デジタル読み取りデータに画像処理する画像処理ステップと、
前記画像処理ステップで画像処理された前記領域デジタル読み取りデータに基づいて前記原稿の主走査方向のサイズを検出するサイズ検出処理ステップと、
を実行させることを特徴とする原稿サイズ検出プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2013−102267(P2013−102267A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−243494(P2011−243494)
【出願日】平成23年11月7日(2011.11.7)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】