説明

画像読取装置及び画像形成装置

【課題】簡易な構成で導光部材を高い精度で位置決め可能な画像読取装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】コピー機は、LEDと、端部がLEDに対向して配置される棒状の導光部材340と、LED及び導光部材340を保持する保持部材420であって、光反射部と、光軸AXが主走査方向Yに沿うようにLEDを保持すると第1保持部と、光反射部と所定の位置関係となるよう位置させると共に中心軸が光軸AXと略同軸となるよう導光部材340を保持する第2保持部と、を有する保持部材420と、保持部材420が取り付けられる第1枠体であって、光軸AXを中心に導光部材340が回転されるよう保持部材420を回動可能に保持する第3保持部500を有する第1枠体と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境問題を背景に光源としてLEDが採用された画像読取装置が存在する。光源としてLEDが用いられる場合、例えば、複数のLEDを主走査方向に所定間隔で配置された画像読取装置が存在する。
しかし、この画像読取装置の場合、複数のLEDが必要であり、コスト面からは不利になる場合があった。
【0003】
これに対し、主走査方向の一端側に輝度が高いLEDを配置すると共に主走査方向に長いアクリルやポリカーボネートで構成された棒状の導光部材を有する画像読取装置が存在する(例えば、特許文献1参照)。
この場合、LEDが1つ(又は少数)ですむので、コスト面からは有利になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−75184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示された画像読取装置のタイプにおいて、原稿に均一に光を照射させるためには、棒状の導光部材が関連する部材である反射部材との位置関係を含めて、高い精度で位置決めされる必要がある。
【0006】
本発明は、簡易な構成で導光部材を高い精度で位置決め可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記画像読取装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、発光部と、端部が前記発光部に対向して配置される棒状の導光部材と、前記発光部及び前記導光部材を保持する保持部材であって、光反射部と、光軸が主走査方向に沿うように前記発光部を保持すると第1保持部と、前記光反射部と所定の位置関係となるよう位置させると共に中心軸が前記光軸と略同軸となるよう前記導光部材を保持する第2保持部と、を有する保持部材と、前記保持部材が取り付けられるケース部材であって、前記光軸を中心に前記導光部材が回転されるよう前記保持部材を回動可能に保持する第3保持部を有するケース部材と、を備える画像読取装置に関する。
【0008】
また、前記保持部材は、前記第3保持部に当接配置される被保持部を有することが好ましい。
【0009】
また、前記第3保持部は、前記光軸を中心とする円孤状の曲面を有する凹部であることが好ましい。
【0010】
また、前記被保持部は、前記第3保持部に当接配置され、前記第3保持部に対応した円弧状の曲面を有する凸部であることが好ましい。
【0011】
また、前記第3保持部は、前記ケース部材における上面側に配置され、前記被保持部は、前記保持部材における下面側に形成されることが好ましい。
【0012】
また、前記保持部材を回動移動させる調整機構であって、前記導光部材が前記光軸を中心として回転移動するよう前記保持部材を回動移動させる調整機構を更に備えることが好ましい。
【0013】
また、本発明は、上記のいずれかに記載の画像読取装置を備える画像形成装置に関する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、簡易な構成で導光部材を高い精度で位置決め可能な画像読取装置を提供することができる。
また、本発明によれば、上記画像読取装置を備える画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】画像形成装置としてのコピー機1の各構成要素の配置を説明するための図である。
【図2】画像読取装置300に組み込まれる発光ユニット400の斜視図である。
【図3】図2の状態からカバー部材311b及びカバー部材311cを取り外した発光ユニット400の斜視図である。
【図4】保持部材420が第1枠体311に取り付けられた状態の発光ユニット400を説明する図である。
【図5】保持部材420が取り付けられていない状態の発光ユニット400を説明する図である。
【図6】保持部材420における下面側を説明する図である。
【図7】導光部材340、保持部材420及び第1枠体311の位置関係を説明する図である。
【図8】導光部材340及びLED基板430を保持させた状態の保持部材420における斜視図である。
【図9】保持部材420の先端側部材427とLED基板430との位置決め構造を説明するための図である。
【図10】導光部材340における斜視図である。
【図11】保持部材420の基端側部材425に形成された基端側孔状部423aと導光部材340の基端部との位置決め構造を説明するための図である。
【図12】保持部材420の先端側部材427に形成された先端側孔状部423bと導光部材340の先端部との位置決め構造を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の画像形成装置の実施形態を説明する。
図1により、本実施形態における画像形成装置としてのコピー機1における全体構造を説明する。図1は、画像形成装置としてのコピー機1の各構成要素の配置を説明するための図である。
【0017】
図1に示すように、画像形成装置としてのコピー機1は、コピー機1における上下方向Zの上方側に配置される画像読取装置300と、コピー機1における上下方向Zの下方側に配置され画像読取装置300により読み取られた画像情報に基づいてシート状の被転写材としての用紙Tにトナー画像を形成する装置本体Mと、を備える。
なお、コピー機1の説明において、副走査方向Xをコピー機1の「左右方向」ともいい、主走査方向Y(図1を貫く方向、図2参照)をコピー機1の「前後方向」ともいう。コピー機1の上下方向Zは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する。
【0018】
まず、画像読取装置300について説明する。
図1に示すように、画像読取装置300は、原稿Gの画像を読み取る読取部301と、読取部301の上方側に配置され読取部301に原稿Gを搬送する原稿搬送部70と、を備える。
【0019】
読取部301は、筐体306と、筐体306の上方側に配置される第1読取面302A及び第2読取面302Bと、を備える。また、読取部301は、筐体306の内部空間304に、光源となる発光部から受けた光を第1読取面302A又は第2読取面302Bの原稿Gに照射する導光部材340と、複数のミラー321、322及び323と、副走査方向Xに移動するハウジングである第1枠体311及び第2枠体312と、結像レンズ357と、読取手段としてのCCD358と、CCD358により読み取られた画像情報に対して所定の処理をすると共に該画像情報を装置本体M側に出力させるCCD基板361と、を備える。導光部材340及び第1ミラー321は、第1枠体311に収容される。第2ミラー322及び第3ミラー323は、第2枠体312に収容される。
【0020】
導光部材340や光源となる発光部は、ハウジングである第1枠体311に組み付けられて1つにユニット化された発光ユニット400(図2参照)として、筐体306に取り付けられる。
発光ユニット400の詳細については後述する。
【0021】
原稿搬送部70は、読取部301に対して不図示の連結部により開閉可能に連結されている。原稿搬送部70は、上方側に原稿載置部71を有し、内部に送りローラー(図示せず)を有する。原稿搬送部70は、読取部301の第1読取面302A及び第2読取面302Bを保護する機能を有する。
【0022】
第1読取面302Aは、原稿搬送部70により搬送される原稿Gを読み取る場合に用いられる読取面である。第1読取面302Aは、原稿Gが搬送される第1コンタクトガラス335Aの上面に沿って形成される。第1読取面302Aは、筐体306における左側面近傍に位置する。なお、図1に示すこの位置を「第1読取位置」ともいう。
【0023】
第2読取面302Bは、原稿搬送部70を用いずに原稿Gを読み取る場合に用いられる読取面である。第2読取面302Bは、原稿Gが載置される第2コンタクトガラス335Bの上面に沿って形成される。第2読取面302Bは、第1読取面302Aよりも右側であって、読取部301における副走査方向Xの大部分に亘っている。
第1読取面302A及び第2読取面302Bは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する方向に拡がる。
【0024】
原稿搬送部70により搬送される原稿Gを読み取る場合、原稿Gは、原稿載置部71に載置される。原稿載置部71に載置された原稿Gは、原稿搬送部70の内部に設けられた前記送りローラーにより、読取部301の第1読取面302Aへ搬送される。この場合、第1枠体311及び第2枠体312は、前記第1読取位置に配置され、移動しない。そして、原稿搬送部70により原稿Gが第1読取面302Aの上をスライドするように搬送されることで、CCD358により、原稿Gの表面に形成された画像が読み取られる。
【0025】
また、原稿搬送部70が開状態の場合、原稿Gは、第2読取面302Bに載置される。この場合、第1枠体311及び第2枠体312それぞれは、後述する光路Hの長さ(光路長)を一定に保持しながら副走査方向Xに移動する。これにより、第2読取面302Bに載置された原稿Gの画像が読み取られる。
【0026】
筐体306の内部空間304において、複数のミラー321、322及び323は、原稿Gからの光を結像レンズ357に入光させるための光路Hを形成する。また、第1枠体311が副走査方向Xに一定速度Aで移動すると共に、第2枠体312が副走査方向Xに一定速度A/2で移動するため、画像読み取り動作時においても、光路Hの長さは一定に維持される。
【0027】
次に、装置本体Mについて説明する。
装置本体Mは、所定の画像情報に基づいて用紙Tに所定のトナー画像を形成する画像形成部GKと、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共にトナー画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部KHとを有する。
装置本体Mにおける外形は、筐体としてのケース体BDにより構成される。
【0028】
図1に示すように、画像形成部GKは、像担持体(感光体)としての感光体ドラム2a、2b、2c、2dと、帯電部10a、10b、10c、10dと、露光ユニットとしてのレーザースキャナユニット4a、4b、4c、4dと、現像器16a、16b、16c、16dと、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dと、トナー供給部6a、6b、6c、6dと、ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dと、除電器12a、12b、12c、12dと、中間転写ベルト7と、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dと、2次転写ローラー8と、対向ローラー18と、定着部9と、を備える。
【0029】
図1に示すように、給排紙部KHは、給紙カセット52と、手差し給紙部64と、用紙Tの搬送路Lと、レジストローラー対80と、第1排紙部50aと、第2排紙部50bとを備える。なお、搬送路Lは、後述するように、第1搬送路L1と、第2搬送路L2と、第3搬送路L3と、手差し搬送路Laと、戻り搬送路Lbと、後処理搬送路Lcとの集合体である。
【0030】
以下、画像形成部GK及び給排紙部KHの各構成について詳細に説明する。
まず、画像形成部GKについて説明する。
画像形成部GKにおいては、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に沿って順に、上流側から下流側に順に、帯電部10a、10b、10c、10dによる帯電、レーザースキャナユニット4a、4b、4c、4dによる露光、現像器16a、16b、16c、16dによる現像、中間転写ベルト7及び1次転写ローラー37a、37b、37c、37dによる1次転写、除電器12a、12b、12c、12dによる除電、及びドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dによるクリーニングが行われる。
また、画像形成部GKにおいては、中間転写ベルト7、2次転写ローラー8及び対向ローラー18による2次転写、並びに定着部9による定着が行われる。
【0031】
感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、円筒形状の部材からなり、感光体又は像担持体として機能する。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、中間転写ベルト7の進行方向に対して直交する方向に延びる回転軸を中心に矢印の方向に回転可能に配置される。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面には、静電潜像が形成され得る。
【0032】
帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を一様に負(マイナス極性)又は正(プラス極性)に帯電させる。
【0033】
レーザースキャナユニット4a、4b、4c、4dは、露光ユニットとして機能するものであり、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面から離間して配置される。レーザースキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、不図示のレーザー光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モーター等を有して構成される。
【0034】
レーザースキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、読取部301により読み込まれた画像に関する画像情報に基づいて感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を走査露光する。レーザースキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれにより走査露光されることで、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面の露光された部分の電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に静電潜像が形成される。
【0035】
現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにそれぞれ対応して設けられ、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向して配置される。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成された静電潜像に各色のトナーを付着させて、カラーのトナー画像を感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成する。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの色に対応する。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向配置された現像ローラー、トナー攪拌用の攪拌ローラー等を有して構成される。
【0036】
トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対応して設けられており、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、イエローのトナー、シアンのトナー、マゼンタのトナー、ブラックのトナーを収容する。
【0037】
トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれは、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5d及び現像器16a、16b、16c、16dにそれぞれ対応して設けられており、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれに収容された各色のトナーを、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給する。トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれと現像器16a、16b、16c、16dそれぞれとは、不図示のトナー供給路により結ばれている。
【0038】
中間転写ベルト7には、感光体ドラム2a、2b、2c、2dに形成された各色のトナー画像が順次1次転写される。中間転写ベルト7は、従動ローラー35、駆動ローラーからなる対向ローラー18、テンションローラー36等に掛け渡される。テンションローラー36が中間転写ベルト7を内側から外側に付勢するため、中間転写ベルト7には所定の張力が与えられる。
【0039】
中間転写ベルト7を挟んで感光体ドラム2a、2b、2c、2dと反対の側には、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれが対向して配置される。
【0040】
中間転写ベルト7における所定部分は、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれと、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれとにより挟み込まれる。この挟み込まれた所定部分は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面に押し当てられる。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれと1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれとの間で、それぞれ1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dが形成される。1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dそれぞれにおいて、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに現像された各色のトナー画像が中間転写ベルト7に順次1次転写される。これにより、中間転写ベルト7には、フルカラーのトナー画像が形成される。
【0041】
1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれには、不図示の1次転写バイアス印加部により、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに形成された各色のトナー画像を中間転写ベルト7に転写させるための1次転写バイアスが印加される。
【0042】
除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に光を照射することにより、1次転写が行われた後の感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を除電する(電荷を除去する)。
【0043】
ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に残存したトナーや付着物を除去すると共に、除去されたトナー等を所定の回収機構へ搬送して、回収させる。
【0044】
2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる。2次転写ローラー8には、不図示の2次転写バイアス印加部により、中間転写ベルト7に形成されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに転写させるための2次転写バイアスが印加される。
【0045】
2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に対して当接したり離間したりする。具体的には、2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に当接される当接位置と中間転写ベルト7から離間する離間位置とに移動可能に構成される。詳細には、2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7の表面に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる場合には当接位置に配置され、他の場合には離間位置に配置される。
【0046】
中間転写ベルト7における2次転写ローラー8とは反対側には、対向ローラー18が配置される。中間転写ベルト7における所定部分は、2次転写ローラー8と対向ローラー18とによって挟み込まれる。そして、用紙Tは中間転写ベルト7の外面(トナー画像が1次転写された面)に押し当てられる。中間転写ベルト7と2次転写ローラー8との間で2次転写ニップN2が形成される。2次転写ニップN2において、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像が用紙Tに2次転写される。
【0047】
定着部9は、用紙Tに2次転写されたトナー画像を構成する各色のトナーを溶融及び加圧して、用紙Tに定着させる。定着部9は、ヒーターにより加熱される加熱回転体9aと、加熱回転体9aに圧接される加圧回転体9bと、を備える。加熱回転体9aと加圧回転体9bとは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟み込んで加圧すると共に、搬送する。加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間に挟まれた状態で用紙Tが搬送されることによって、用紙Tに転写されたトナーは、溶融及び加圧されることで用紙Tに定着される。
【0048】
次に、給排紙部KHについて説明する。
図1に示すように、装置本体Mの下部には、用紙Tを収容する2個の給紙カセット52が上下に配列されて配置される。給紙カセット52は、装置本体Mの筐体から水平方向に引き出し可能に構成される。給紙カセット52には、用紙Tが載置される載置板60が配置される。給紙カセット52には、用紙Tが載置板60の上に積層された状態で収容される。載置板60に載置された用紙Tは、給紙カセット52における用紙送り出し側の端部(図1において左側の端部)に配置されるカセット給紙部51により搬送路Lに送り出される。カセット給紙部51は、載置板60上の用紙Tを取り出すための前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すための給紙ローラー対63とからなる重送防止機構を備える。
【0049】
装置本体Mの右側面(図1において右側)には、手差し給紙部64が設けられる。手差し給紙部64は、給紙カセット52にセットされる用紙Tとは異なる大きさや種類の用紙Tを装置本体Mに供給することを主目的として設けられる。手差し給紙部64は、閉状態において装置本体Mの右側面の一部を構成する手差しトレイ65と、給紙コロ66とを備える。手差しトレイ65は、その下端が給紙コロ66の近傍の装置本体Mに回動自在(開閉自在)に取り付けられる。開状態の手差しトレイ65には、用紙Tが載置される。給紙コロ66は、開状態の手差しトレイ65に載置された用紙Tを手差し搬送路Laに給紙する。
【0050】
装置本体Mにおける上方側には、第1排紙部50a及び第2排紙部50bが設けられる。第1排紙部50a及び第2排紙部50bは、用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。第1排紙部50a及び第2排紙部50bの詳細については後述する。
【0051】
用紙Tを搬送する搬送路Lは、カセット給紙部51から2次転写ニップN2までの第1搬送路L1と、2次転写ニップN2から定着部9までの第2搬送路L2と、定着部9から第1排紙部50aまでの第3搬送路L3と、手差し給紙部64から供給される用紙を第1搬送路L1に合流させる手差し搬送路Laと、第3搬送路L3を上流側から下流側へ搬送する用紙を表裏反転させて第1搬送路L1に戻す戻り搬送路Lbと、第3搬送路L3を上流側から下流側へ搬送する用紙を第2排紙部50bに接続された後処理装置(図示せず)に搬送する後処理搬送路Lcとを備える。
【0052】
また、第1搬送路L1の途中には、第1合流部P1及び第2合流部P2が設けられている。第3搬送路L3の途中には、第1分岐部Q1が設けられている。
第1合流部P1は、手差し搬送路Laが第1搬送路L1に合流する合流部である。第2合流部P2は、戻り搬送路Lbが第1搬送路L1に合流する合流部である。
第1分岐部Q1は、後処理搬送路Lcが第3搬送路L3から分岐する分岐部である。第1分岐部Q1には、整流部材58が設けられている。整流部材58は、定着部9から搬出された用紙Tの搬送方向を、第1排紙部50aに向かう第3搬送路L3又は第2排紙部50bに向かう後処理搬送路Lcに整流させる(切り換える)。
【0053】
第1搬送路L1の途中(詳細には、第2合流部P2と2次転写ローラー8との間)には、用紙Tを検出するためのセンサーと、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正や画像形成部GKにおけるトナー画像の形成と用紙Tの搬送のタイミングを合わせるためのレジストローラー対80とが配置される。センサーは、用紙Tの搬送方向におけるレジストローラー対80の直前(搬送方向における上流側)に配置される。レジストローラー対80は、センサーからの検出信号情報に基づいて上述の補正やタイミング調整をして用紙Tを搬送する一対のローラーである。
【0054】
戻し搬送路Lbは、用紙Tに両面印刷を行う際に、既に印刷されている面とは反対面(未印刷面)を中間転写ベルト7に対向させるために設けられる搬送路である。戻し搬送路Lbによれば、第1分岐部Q1から排紙部50側に搬送された用紙Tを表裏反転させて第1搬送路L1に戻して、2次転写ローラー8の上流側に配置されたレジストローラー対80の上流側に搬送させることができる。戻し搬送路Lbにより表裏反転された用紙Tには、2次転写ニップN2において未印刷面に対して所定のトナー画像が転写される。
【0055】
第3搬送路L3における端部には、第1排紙部50aが形成される。第1排紙部50aは、装置本体Mにおける上方側に配置される。第1排紙部50aは、装置本体Mの右側面側(図1において右側、手差し給紙部64側)に向けて開口している。第1排紙部50aは、第3搬送路L3を搬送される用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。
【0056】
第1排紙部50aにおける開口側には、排紙集積部M1が形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面(外面)に形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面が下方に窪んで形成された部分である。排紙集積部M1の底面は、装置本体Mにおける上面の一部を構成する。排紙集積部M1には、所定のトナー画像が形成され第1排紙部50aから排紙された用紙Tが積層して集積される。
【0057】
後処理搬送路Lcにおける端部には、第2排紙部50bが形成される。第2排紙部50bは、装置本体Mにおける上方側に配置される。第2排紙部50bは、装置本体Mの左側面側(図1において左側、後処理装置が連結される側)に向けて開口している。第2排紙部50bは、後処理搬送路Lcを搬送される用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。
第2排紙部50bにおける開口側には、後処理装置(図示せず)が連結される。後処理装置は、画像形成装置(コピー機1)から排出される用紙の後処理(ステープル、パンチ等)を行うものである。
なお、各搬送路の所定位置には用紙検出用のセンサーが配置される。
【0058】
次に、主搬送路L1〜L3(第1搬送路L1、第2搬送路L2及び第3搬送路L3を合わせて以下「主搬送路」ともいう)及び戻り搬送路Lbにおける紙詰まり(JAM)を解消するための構造について簡単に説明する。
図1に示すように、装置本体Mの左側面側(図1において左側)には、主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbが主に上下方向に延びるように並列している。装置本体Mの左側面側(図1において左側)には、装置本体Mの側面の一部を形成するように、カバー体40が設けられている。カバー体40は、その下端部において、支点軸43を介して装置本体Mに連結されている。支点軸43は、その軸方向が主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbを横断する方向に沿って配設されている。カバー体40は、支点軸43を中心として閉位置(図1に示す位置)と開位置(図示せず)との間を回動自在に構成されている。
【0059】
カバー体40は、支点軸43によって装置本体Mに回動自在に連結された第1のカバー部41と、同じ支点軸43によって装置本体Mに回動自在に連結された第2のカバー部42とから構成されている。第1のカバー部41は、第2のカバー部42よりも装置本体Mの外側(側面側)に位置する。なお、図1において、左下がりの破線でハッチングされた部分が第1のカバー部41であり、右下がりの破線でハッチングされた部分が第2のカバー部42である。
【0060】
カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41は、その外面側が装置本体Mの外面(側面)の一部を形成している。
また、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第2のカバー部42は、その内面側(装置本体M側)が主搬送路L1〜L3の一部を形成している。
更に、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41の内面側と第2のカバー部42の外面側とが、戻り搬送路Lbの少なくとも一部を形成している。つまり、戻り搬送路Lbは、第1のカバー部41と第2のカバー部42との間に形成されている。
【0061】
本実施形態のコピー機1は、このような構成のカバー体40を備えることにより、主搬送路L1〜L3で紙詰まり(JAM)が発生した際には、カバー体40を図1に示す閉位置から、開位置(図示せず)に回動して主搬送路L1〜L3を開放することにより、主搬送路L1〜L3に詰まった用紙を処理することができる。一方、戻り搬送路Lbで紙詰まりが発生した際には、カバー体40を開位置に回動した後、支点軸43を中心に第2のカバー部42を装置本体M側(図1において右側)に回動させて戻り搬送路Lbを開放することにより、戻り搬送路Lbに詰まった用紙を処理することができる。
【0062】
次に、図2から図12により、発光ユニット400及び画像読取装置300について説明する。
図2は、画像読取装置300に組み込まれる発光ユニット400の斜視図である。図3は、図2の状態からカバー部材311b及びカバー部材311cを取り外した発光ユニット400の斜視図である。図4は、保持部材420が第1枠体311に取り付けられた状態の発光ユニット400を説明する図である。図5は、保持部材420が取り付けられていない状態の発光ユニット400を説明する図である。図6は、保持部材420における下面側を説明する図である。図7は、導光部材340、保持部材420及び第1枠体311の位置関係を説明する図である。図8は、導光部材340及びLED基板430を保持させた状態の保持部材420における斜視図である。図9は、保持部材420の先端側部材427とLED基板430との位置決め構造を説明するための図である。図10は、導光部材340における斜視図である。図11は、保持部材420の基端側部材425に形成された基端側孔状部423aと導光部材340の基端部との位置決め構造を説明するための図である。図12は、保持部材420の先端側部材427に形成された先端側孔状部423bと導光部材340の先端部との位置決め構造を説明するための図である。
【0063】
発光ユニット400は、発光部としてのLED410と、導光部材340と、保持部材420と、保持部材420を収容する第1枠体311(ケース部材)と、保持部材420を回動移動させる調整機構600とを有する。
【0064】
第1枠体311は、図2及び図3に示すように、上部が開口した略箱状の本体枠311aと、本体枠311aにおける上部の開口を覆う2つのカバー部材311b,311cとを備える。
カバー部材311bとカバー部材311cとは、図2に示すように、第1枠体311の上面に主走査方向Yに沿って延在する開口部311dが形成されるように、副走査方向Xに離間して本体枠311aの上部に取り付けられる。
【0065】
開口部311dは、保持部材420を介して本体枠311aに組み付けられる導光部材340を露出させる開口である。開口部311dは、導光部材340から出射する光を遮蔽せず、第1読取面302A又は第2読取面302B側に照射させるための開口である。
【0066】
本体枠311aは、図3に示すように、主走査方向Yにおける両外側に互いに対向して配置される外側壁部3111,3112を有する。
外側壁部3111及び外側壁部3112における上面には、保持部材420が載置されると共に位置決めされた状態で保持される。
ここで、外側壁部3111は、保持部材420における基端側に対応する部分である。また、外側壁部3112は、保持部材420における先端側に対応する部分である。
【0067】
本体枠311aは、保持部材420を保持する第3保持部500を有する。本体枠311aは、光軸AXを中心に導光部材340が回転されるよう保持部材420を回動可能に保持する第3保持部500を有する。
【0068】
第3保持部500は、外側壁部3111側に形成される回転保持部500aと、外側壁部3112側に形成される回転保持部500bと、を有する。
【0069】
回転保持部500aは、外側壁部3111における上部側に連続して形成される。
回転保持部500aは、後述する光軸AXを中心とする円孤状の曲面を有する凹部である。回転保持部500aは、後述する回転被保持部510a(被保持部510)における突出した曲面に対応する曲面を有する凹部である。
回転保持部500aには、後述する回転被保持部510aが係合するようにして載置される。回転保持部500aは、回転被保持部510aを外曲面方向(外周方向)に摺動可能に保持する。
【0070】
回転保持部500bは、外側壁部3112における上部側に連続して形成される。
回転保持部500bは、後述する光軸AXを中心とする円孤状の曲面を有する凹部である。回転保持部500bは、後述する回転被保持部510b(被保持部510)における突出した曲面に対応する曲面を有する凹部である。
回転保持部500bには、後述する回転被保持部510bが係合するようにして載置される。回転保持部500bは、回転被保持部510bを外曲面方向(外周方向)に摺動可能に保持する。
【0071】
上述より、回転被保持部510aが回転保持部500aに載置されると共に、回転被保持部510bが回転保持部500bに載置されることで、本体枠311aは、光軸AXを中心に導光部材340が回転されるよう保持部材420を回転(回動)可能に保持する。
つまり、発光ユニット400(画像読取装置300)は、保持部材420が本体枠311aに取り付けられた状態において、保持部材420を回動させることで、導光部材340から原稿への光の照射角度(後述する光照射部341の向き)を変更(調整)可能に構成される。
【0072】
保持部材420は、第3保持部500により、本体枠311aに光軸AXを中心に回転可能に保持される。保持部材420は、光軸AXを中心に導光部材340が回転されるよう本体枠311aに回動可能に保持される。
【0073】
保持部材420は、後述の通り、LED基板430を介してLED410を位置決め保持すると共に、導光部材340を位置決め保持する。
また、保持部材420は、下部に形成される被保持部510を有する。被保持部510は、第3保持部500に当接配置される部分である。
【0074】
被保持部510は、回転被保持部510aと、回転被保持部510bとを有する。
回転被保持部510aは、保持部材420における垂直方向下側に形成される。
回転被保持部510aは、回転保持部500aに対応した円弧状の曲面を有する凸部である。回転被保持部510aにおける曲面は、光軸AXを中心にした円弧状の曲面である。
回転被保持部510aは、回転保持部500aに当接して配置される。回転被保持部510aは、回転保持部500aにおける凹状の曲面に外周面が面接触して配置される。回転被保持部510aは、回転保持部500aに外曲面方向(外周方向)に摺動可能に配置される。
【0075】
本実施形態において、回転被保持部510aは、第1回転被保持部511aと第2回転被保持部513aとを有する。
本実施形態において、回転被保持部510aにおける曲面は、連続した曲面ではなく、互いに離間した第1回転被保持部511aの曲面と第2回転被保持部513aの曲面とにより構成される。
ここで、第1回転被保持部511a、第2回転被保持部513aそれぞれの形状等における説明は、回転被保持部510aの説明を援用する。
【0076】
回転被保持部510bは、保持部材420における垂直方向下側に形成される。
回転被保持部510bは、回転保持部500bに対応した円弧状の曲面を有する凸部である。回転被保持部510bにおける曲面は、光軸AXを中心にした円弧状の曲面である。
回転被保持部510bは、回転保持部500bに当接して配置される。回転被保持部510bは、回転保持部500bにおける凹状の曲面に外周面が面接触して配置される。回転被保持部510bは、回転保持部500bに外曲面方向(外周方向)に摺動可能に配置される。
【0077】
本実施形態において、回転被保持部510bは、図6に示すように、第1回転被保持部511bと第2回転被保持部513bとを有する。
本実施形態において、回転被保持部510bにおける曲面は、連続した曲面ではなく、互いに離間した第1回転被保持部511bの曲面と第2回転被保持部513bの曲面とにより構成される。
ここで、第1回転被保持部511b、第2回転被保持部513bそれぞれの形状等における説明は、回転被保持部510bの説明を援用する。
【0078】
ここで、光軸AXから回転保持部500b、回転保持部500aそれぞれにおける曲面(外周面)までの距離は、所定距離以上であることが好ましい。例えば、当該距離は、20mm以上、好ましくは30mm以上である。当該距離が所定距離以上の場合、後述する保持部材420における回転角度を調整する場合において微調整が可能であるため好ましい。
【0079】
本実施形態において、回転被保持部510a、510bにおける曲面は、上記距離を半径とする曲面(凹状)である。また、第3保持部500a、500bにおける曲面も同様に、上記距離を半径とする曲面(凸状)である。
【0080】
ここで、本体枠311aの上面には、保持部材420が取り付けられる。本体枠311aは、保持部材420を所定の位置関係で保持すると共に、光軸AXを中心に回転(回動)移動可能に保持する。
保持部材420には、図8に示すように、導光部材340及びLED基板430(LED410)が所定の位置関係に位置決めされる。そして、保持部材420に位置決めされた導光部材340やLED410は、保持部材420が本体枠311aに位置決め保持されることで、所定の位置に位置決めされる。これにより、保持部材420を回動移動させた場合、LED410及び導光部材340における位置関係が維持された状態で、後述する光照射部341の向きが調整される。
【0081】
上述した保持部材420は、第1保持部422と、第2保持部423と、光反射部421と、回転被保持部510a、510bと、を有する。
保持部材420は、第1保持部422によりLED410を該LED410における光軸AXが主走査方向Yに沿うように保持すると共に、第2保持部423により導光部材340を該導光部材340の中心軸CLが光軸AXと略同軸となるように保持する。
以下、LED410、LED基板430、導光部材340及び保持部材420について詳述する。
【0082】
LED410は、発光部として機能するLED(Light Emitting Diode)である。本実施形態において、LED410は、1つである。
LED410は、導光部材340における先端340b側に配置される。具体的には、LED410は、発光面が導光部材340における先端340bの端面に対向して配置される。LED410は、先端340bの端面に向けて光を照射する。
【0083】
LED410は、図9に示すように、LED基板430上に実装されている。
LED基板430は、保持部材420の一端側に形成される第1保持部422により、保持部材420における所定の位置(所定の向き)に位置決め保持される。
【0084】
第1保持部422は、図9に示すように、一対の位置決め突起422a,422bを有する。位置決め突起422a,422bは、板状の先端側部材427における外表面に突設される。
位置決め突起422a,422bは、LED基板430の位置決め孔435a、435bに嵌入する突起である。位置決め突起422a,422bは、LED基板430の位置決め孔435a、435bに嵌合することで、LED基板430に実装されたLED410を発光面が後述の導光部材340の先端340b側の端面と主走査方向Y方向において対向するように位置決めする。
位置決め突起422a,422b(第1保持部422)は、LED基板430を介して間接的にLED410を位置決め保持する。
【0085】
導光部材340は、図2に示すように、主走査方向Yに沿って配置される棒状の導光性の部材である。導光部材340は、図11及び図12に示すように、横断面形状が略多角形状に形成される。導光部材340は、アクリル樹脂等で構成される導光性の部材である。
【0086】
導光部材340は、保持部材420により両端が位置決め保持される。
具体的には、導光部材340は、保持部材420に形成された第2保持部423(先端側孔状部423b)に先端340bが位置決め保持されると共に、第2保持部423(基端側孔状部423a)に基端340aが位置決め保持されることで、保持部材420に位置決め保持される。
【0087】
導光部材340は、先端340b側の端面がLED410における発光面に対向して配置される。
導光部材340は、先端340b側に配置されたLED410から照射された光を当該導光部材340の長手方向(主走査方向)に導光すると共に、後述する光照射部341に導光する。
【0088】
導光部材340は、外周面の一部に主走査方向Yに沿って形成される光照射部341を有する。光照射部341は、内部で導光した光を外部に光を照射する部分である。
光照射部341は、導光部材340が保持部材420を介して第1枠体311に保持された状態において、第1読取面302A又は第2読取面302Bに光Hを照射可能となるように所定方向を向いて配置される。
【0089】
また、導光部材340は、図10に示すように、外周に長手方向(主走査方向Y)に沿って延びるように形成される凸状部342,343,344を有する。凸状部342,343,344は、導光部材340を保持部材420に保持させる際に、導光部材340が誤った向きで取り付けられることを防止するためのものである。
【0090】
凸状部342は、図11に示すように、外周面において光照射部341とは略反対側(対向する位置)に形成される。
凸状部342は、図10から図12に示すように、導光部材340の長手方向における全域に形成される。凸状部342の先端面342aは、凸状部342の突出方向(図11の矢印R1方向)と直交する平坦面である。
【0091】
凸状部343及び凸状部344は、外周面において光照射部341と凸状部342との間に形成される。凸状部343及び凸状部344は、互いに対向する位置に形成される。凸状部343及び凸状部344の突出方向は、図11に示すように、凸状部342の突出方向(矢印R1方向)とは直交する方向(矢印R2方向)である。
【0092】
凸状部343,344は、図8に示すように、導光部材340における基端340a側に形成される。
具体的には、凸状部343,344は、基端340aを始端として所定長さの範囲のみに形成され、先端340b側には形成されていない。
そして、凸状部343,344それぞれは、図10に示すように、基端340aから離れるに従って、導光部材340の径方向外方への突出長が徐々に減少するテーパー状の隆起構造になっている。また、凸状部343,344の先端面343a,344aは、図11に示した突出方向(矢印R2方向)に直交する平坦面である。
【0093】
保持部材420は、図8に示すように、光反射部421と、第1保持部422と、第2保持部423と、被保持部材510(回転被保持部510a、510b)と、を有する。被保持部材510(回転被保持部510a、510b)は上述の通りである。保持部材420は、LED410及び導光部材340を、所定の位置及び向きに位置決めして保持する部材である。
【0094】
光反射部421は、図8に示すように、導光部材340における光照射部341側と反対側の外周面に対向して配置される部材である。光反射部421は、導光部材340に対して長手方向(主走査方向Y)の全域にわたって対向して配置される。
【0095】
光反射部421は、導光部材340における外周に対向する内面を有する。内面は、光を反射する反射面になっている。内面は、導光部材340の外周面から内面に向かって出射された光(導光部材340から漏れた光)を、導光部材340に向けて反射させる。内面は、導光部材340から漏れた光を光照射部341における光の出射方向と同じ方向に反射して、導光部材340における照射効率を向上させる。
【0096】
第1保持部422は、図9に示すように、先端側部材427に形成された一対の位置決め突起422a,422bを有して構成される。
位置決め突起422a,422bは、LED基板430の位置決め孔435a、435bに嵌合することで、LED基板430を位置決め保持する。
位置決め突起422a,422b(第1保持部422)は、LED基板430を介して、LED基板430に実装されたLED410を導光部材340における先端340b側の端面に対向した状態で位置決め保持する。
位置決め突起422a,422b(第1保持部422)は、光軸AXが主走査方向Yに沿うようにLED410を保持する。
【0097】
ここで、本実施形態において、光軸AXは、発光される光の中心線(軸)をいう。光軸AXは、例えば、発光面に垂直な方向に沿って形成される。光軸AXは、例えば、発光面の平面形状における重心点から発光面に垂直な方向に沿って延びる線(軸)である。
光軸AXは、例えば、発光面における平面形状が正方形や長方形の場合には、対角線の交点から発光面に垂直な方向に延びる線(軸)である。また、光軸AXは、例えば、発光面における平面形状が円形の場合には、中心点から発光面に垂直な方向に延びる線(軸)である。
【0098】
第2保持部423は、基端側孔状部423aと、先端側孔状部423bとを有して構成される。
第2保持部432は、基端側孔状部423aが導光部材340の基端340a側に被嵌すると共に、先端側孔状部423bが導光部材340の先端340b側に被嵌して、導光部材340を位置決め保持する。
【0099】
基端側孔状部423a、先端側孔状部423b(第2保持部432)は、光反射部421と所定の位置関係となるよう位置させると共に中心軸CKが光軸と略同軸となるよう導光部材340を保持する。
【0100】
ここで、本実施形態において、中心軸CLは、導光部材340における長手方向に延びる中心線(軸)をいう。中心軸CLは、例えば、断面における中心を通り、長手方向に延びる線(軸)である。
中心軸CLは、例えば、導光部材340における長手方向に垂直な平面における断面形状の重心を通り、長手方向に延びる線(軸)である。
中心軸CLは、例えば、発光面における平面形状が正方形や長方形の場合には、対角線の交点を通り、長手方向に延びる線(軸)である。また、中心軸CLは、例えば、発光面における平面形状が円形の場合には、中心点を通り、長手方向に延びる線(軸)である。
【0101】
基端側孔状部423aは、図8に示すように、保持部材420の基端側部材425に形成された概略六角形状の貫通孔である。
基端側孔状部423aは、図11に示すように、導光部材340の凸状部342が主走査方向Yに摺動可能に嵌合するガイド溝4231と、凸状部343の先端面343aが主走査方向Yに摺動可能に面接触する第1平坦縁4232と、凸状部344の先端面344aが主走査方向Yに摺動可能に面接触する第2平坦縁4233と、内周縁におけるガイド溝4231と対向する部分であって導光部材340の外周面と非接触となる非接触縁部4234とを備える。
【0102】
基端側孔状部423aは、ガイド溝4231と凸状部342との嵌合、第1平坦縁4232と凸状部342との面接触、及び第2平坦縁4233と凸状部344との面接触により、導光部材340における基端340aを、回転及び主走査方向Yへの移動を規制した状態で位置決めする。
ここで、ガイド溝4231は、導光部材340の移動をガイドすると共に、導光部材340が本来と異なる態様(異なる回転角度)で挿入されることを抑制する機能を奏する。
【0103】
先端側孔状部423bは、図12に示すように、保持部材420の先端側部材427に形成された概略四角形状の貫通孔である。
先端側孔状部423bは、図12に示すように、導光部材340の凸状部342が主走査方向Yに摺動可能に嵌合するガイド溝4236と、導光部材340の外周を形成する第1外周平面346が主走査方向Yに摺動可能に面接触する第3平坦縁4237と、第1外周平面346と対向する第2外周平面347が主走査方向Yに摺動可能に面接触する第4平坦縁4238と、ガイド溝4236と対向する部分であって導光部材340の外周面と非接触となる非接触縁部4239とを備える。
【0104】
先端側孔状部423bは、ガイド溝4236と凸状部342との嵌合、第3平坦縁4237と第1外周平面346との面接触、及び第4平坦縁4238と第2外周平面347との面接触により、導光部材340の先端340bを、回転及び主走査方向Yへの移動を規制した状態で位置決めする。
【0105】
上述の通り、導光部材340は、第2保持部423により主走査方向Yにおける両端部が保持部材420に保持される。保持部材420に保持された導光部材340は、光反射部421とは離間した状態で保持部材420に位置決め保持される。導光部材340は、両端のみが保持部材420に接触し、導光部材340の中間部は保持部材420から離間した状態に維持される。そのため、導光部材340が熱膨張等で変形した場合でも、導光部材340が光反射部421に接触することが抑制される。これにより、導光部材340が熱膨張したことに起因する光反射部421の変形が抑制される。
【0106】
本実施形態において、LED410は、第1保持部422によりLED基板430を介して保持部材420に位置決め保持される。また、導光部材340は、第2保持部423により保持部材420に位置決め保持される。
つまり、保持部材420は、LED410及び導光部材340を位置決め保持する。
そして、保持部材420は、位置決めピン511及び位置決め突起512により、本体枠311a(第1枠体311)に位置決め保持される。
これにより、簡易な構成でLED410及び導光部材340が高精度に位置決めされた画像読取装置300(発光ユニット400)が得られる。
更に、発光ユニット400(画像読取装置300)は、組み立てられた後に、光照射部341(光Hの向き)を調整可能な調整機構600を備える。
【0107】
調整機構600は、保持部材420を回動移動させる。調整機構600は、導光部材340が光軸AXを中心として回転するよう保持部材420を回動移動させる。
調整機構600は、保持部材420に直接又は間接的に連結され、導光部材340が光軸AXを中心として回転するよう保持部材420を回動させる。
【0108】
調整機構600は、保持部材420に対して光軸AXと中心とする円周方向に力を加えることが可能に構成される。
本実施形態において、保持部材420は、凸状であって端面が曲面状の被保持部510が、凹状であって端面が曲面状の第3保持部500に載置された状態で、本体枠311aに取り付けられている。
そのため、調整機構600により保持部材420に対して光軸AXを中心とした円周方向に所定の力が加えられた場合、被保持部510が第3保持部500に対して摺動する。
つまり、調整機構600により所定の力が加えられた保持部材420が光軸AXを中心に回動するので、保持部材420に位置決め保持されたLED410及び導光部材340は、光軸AX(中心軸CL)を中心に回転する。
これにより、LED410は、光軸AXを中心に回転される。また、LED410は、導光部材340との位置関係が維持された状態で回転される。
また、これにより、導光部材340は、光軸AXを中心として回転される。導光部材340は、光軸AXを中心として、光照射部341の向きをかえるように回転される。
【0109】
調整機構600は、図7に示すように、外部に露出して配置される調整操作部610を有する。
調整操作部610は、本体枠311aに形成された円弧状の切り欠き部615から外部に露出して配置されると共に、円弧状の方向(矢印W方向)に移動する(ガイドされる)。
調整操作部610は、不図示の伝達機構により保持部材420に連結される。伝達機構は、例えば、カム、ギアやネジを含んだ機構を例示できる。また、伝達機構は、保持部材420と調整操作部610とを直接連結する棒部材等であってもよい。
【0110】
調整操作部610の移動(ユーザーによる操作)は、伝達機構を介して保持部材420に伝達される。
つまり、ユーザーが調整操作部610を移動させることで、保持部材420は、光軸AXを中心に所定角度だけ回転される。
これにより、保持部材420に位置決め保持された導光部材340が光軸AXを中心に回転され、光照射部341の向きが変更される。
【0111】
ここで、伝達機構が保持部材420と調整操作部610とを直接連結する部材により構成される場合、調整操作部610は、光軸AXを中心とした円周方向に移動するように構成される。また、この場合、調整操作部610は、光軸AXから所定距離だけ離間して配置されていることが好ましい。例えば、調整操作部610は、光軸AXから50mm以上、好ましくは80mm以上、更に好ましくは100mm以上離間して配置されることが好ましい。調整操作部610が光軸AXから所定距離だけ離間して配置されている場合、導光部材340の回転角度(光照射部341の向き)を調整する場合において微調整が可能であるため好ましい。
【0112】
続けて、発光ユニット400の組み立て手順及び導光部材340から照射される光Hの方向を調整する手順について説明する。
まず、図8に示すように、作業者は、先端340bを前側にして導光部材340を保持部材420における基端側孔状部423aに挿入する。具体的には、作業者は、凸状部342がガイド溝4231に嵌入されるようにして先端340bを基端側孔状部423aに挿入する。
【0113】
続けて、作業者は、導光部材340を矢印f方向に更に挿入する。そして、作業者は、導光部材340における先端340bを先端側孔状部423bに嵌合させると共に、基端340aを基端側孔状部423aに嵌合させる。
これにより、導光部材340は、光反射部421との位置関係や光照射部341の向きが調整された状態で保持部材420に位置決め保持される。
【0114】
続けて、作業者は、LED基板430を保持部材420に取り付ける。具体的には、作業者は、LED基板430に形成される位置決め孔435a、435bを保持部材420に形成される位置決め突起422a,422b(第1保持部422)に被嵌させることで、LED基板430を保持部材420に取り付ける。
これにより、LED410は、LED基板430を介して、発光面が導光部材340の基端340a側の端面に対向した状態で位置決め保持される。
【0115】
続けて、作業者は、LED410及び導光部材340を位置決め保持する保持部材420を本体枠311a(第1枠体311)に取り付ける。
具体的には、作業者は、図3に示すように、保持部材420を第1枠体311における本体枠311aの両外側壁部3111,3112に載置する。
作業者は、図8に示すように、保持部材420における先端340b側に形成された位置決め孔426を保持部材420における位置決めピン511に被嵌されると共に、基端340a側に形成された切り欠き部428を位置決め突起512が被嵌させる。
これにより、保持部材420は、本体枠311a(第1枠体311)に位置決め保持される。
【0116】
続けて、作業者は、図2に示すように、本体枠311aの上部開口部を覆うように2つのカバー部材311b,311cを配置する。
これにより、本実施形態における発光ユニット400が組み立てられる。
【0117】
また、続けて、作業者は、導光部材340から照射される光Hが所定角度で照射されるかを確認する。
導光部材340から照射される光Hが所定角度で照射されない(所定位置に照射されない)場合、作用者は、図7に示すように、調整操作部610を矢印W方向に移動させることで、導光部材340から照射される光Hの照射角度を調整する。
詳細には、作業者が調整操作部610を矢印W方向に移動させることで、伝達機構(不図示)を介して調整操作部610の移動が保持部材420に伝達される。これにより、保持部材420は、光軸AXを中心に回動される。また、これにより、保持部材420に位置決め保持された導光部材340が光軸AXを中心に回転されるので、光照射部341の向きが変更(調整)される。そして、これにより、導光部材340から照射された光Hの照射角度が変更(調整)される。
【0118】
本実施形態における発光ユニット400を含む画像読取装置300によれば、例えば、次の効果が奏される。
本実施形態によれば、画像読取装置300を構成する発光ユニット400において、第1枠体311は、保持部材420を光軸AXを中心に回動可能に保持する。具体的には、第1枠体311は、光軸AXを中心に回転可能に導光部材340が回転されるよう保持部材420を回動可能に保持する。
これにより、画像読取装置300は、導光部材340から照射される光の向きを変更できる。
【0119】
また、本実施形態によれば、画像読取装置300を構成する発光ユニット400において、LED410及び導光部材340は、保持部材420に位置決め保持される。発光ユニット400は、LED410及び導光部材340の位置関係を維持した状態で、光軸AXを中心に回動可能に保持部材420を保持する。
これにより、画像読取装置300は、光照射性を損なうことなく、導光部材340から照射される光の向きを変更できる。
つまり、本実施形態によれば、簡易な構成で導光部材340を高い精度で位置決め可能な画像読取装置を提供することができる。
また、本実施形態における画像読取装置300は、特に、導光部材340から照射される光の角度(光照射部341の向き)を変更(調整)した後であっても、導光部材340を高い精度で位置決め保持する。
【0120】
本実施形態よれば、第3保持部500の曲面と被保持部510の曲面との当接面(摺動面)が光軸AXから所定距離だけ離間しているので、発光ユニット400は、導光部材340から照射される光の角度を微調整可能に構成される。
これにより、本実施形態における画像読取装置300は、導光部材340において精度の高い位置決めが可能に構成される。
【0121】
本実施形態によれば、画像読取装置300を構成する発光ユニット400において、第3保持部500は凹部であって光軸AXを中心とする円弧状の曲面を有し、被保持部510は凸部であって光軸AXを中心とする円弧状の曲面を有する。そして、被保持部501が第3保持部500に載置されることで、保持部材420は、第1枠体311に保持される。
これにより、本実施形態における画像読取装置300は、簡易な構成で導光部材340を高い精度で位置決め可能である。
【0122】
また、本実施形態によれば、画像読取装置300は、保持部材420を回動移動させる調整機構であって、導光部材340が光軸AXを中心として回動移動するよう保持部材420を移動させる調整機構を備える。
これにより、ユーザー(作業者)は、導光部材340から照射される光の向き(角度)を容易に調整することができる。
【0123】
また、本実施形態の画像読取装置300を含む画像読取装置も上述の効果と同様の効果を奏する。
【0124】
以上、好適な実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。
例えば、本発明の画像形成装置の種類は、特に限定がなく、コピー機、プリンター、ファクシミリ、又はこれらの複合機等であってもよい。
シート状の被転写材は、用紙に制限されず、例えば、フィルムシートであってもよい。
【符号の説明】
【0125】
1……コピー機(画像形成装置)、300……画像読取装置、311……第1枠体(ケース部材)、340……導光部材、341……光照射部、400……発光ユニット、410……LED(発光部)、420……保持部材、421……光反射部、422……第1保持部、423……第2保持部、430……LED基板、500……第3保持部、510……被保持部、600……調整機構、AX……光軸、CL……中心軸、Y……主走査方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光部と、
端部が前記発光部に対向して配置される棒状の導光部材と、
前記発光部及び前記導光部材を保持する保持部材であって、
光反射部と、
光軸が主走査方向に沿うように前記発光部を保持すると第1保持部と、
前記光反射部と所定の位置関係となるよう位置させると共に中心軸が前記光軸と略同軸となるよう前記導光部材を保持する第2保持部と、を有する保持部材と、
前記保持部材が取り付けられるケース部材であって、前記光軸を中心に前記導光部材が回転されるよう前記保持部材を回動可能に保持する第3保持部を有するケース部材と、を備える
画像読取装置。
【請求項2】
前記保持部材は、前記第3保持部に当接配置される被保持部を有する
請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記第3保持部は、前記光軸を中心とする円孤状の曲面を有する凹部である
請求項2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記被保持部は、前記第3保持部に当接配置され、前記第3保持部に対応した円弧状の曲面を有する凸部である
請求項3記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記第3保持部は、前記ケース部材における上面側に配置され、
前記被保持部は、前記保持部材における下面側に形成される
請求項4に記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記保持部材を回動移動させる調整機構であって、前記導光部材が前記光軸を中心として回転移動するよう前記保持部材を回動移動させる調整機構を更に備える
請求項1から5のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の画像読取装置を備える
画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−213104(P2012−213104A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−78390(P2011−78390)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】