説明

画像読取装置

【課題】原稿のコシやシワ、折れ等に影響されることなく、原稿読取位置近傍のガイド部材の部位にゴミが付着するのを防止して原稿の先端から後端までの全面に渡って高品質な画像を読取ることができる画像読取装置を提供する。
【解決手段】画像読取装置は、搬送される原稿をガイドする透明部を有するガイド部材33と、搬送中の原稿の画像をガイド部材22を介して読取る画像読取手段23と、搬送路34に画像読取手段23よりも上流の位置から放出される気流を発生する気流発生手段22とを備える。ガイド部材33の画像読取手段23より搬送路34の上流側の部分には、凸形状部33bが設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、ファックス、ドキュメントスキャナなどのように、搬送路を搬送される原稿の画像を読取る画像読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像読取装置は、複数の原稿を載置する原稿台と、原稿台の原稿を搬送路に取り込むピックアップローラと、ピックアップローラに続いて原稿を搬送路に給送する給送ローラと、給送ローラと対とされ、給送される原稿を1枚ずつ分離する分離ローラとを備える。
【0003】
搬送路に給送された原稿は、レジストローラ対および搬送ローラ対によって下流側に搬送され、読取センサ付近を搬送されながら該読取センサによって画像が読取られ、その後、搬送ローラ対によってさらに下流側に搬送され、排紙ローラによって装置外に排紙されて、積載部に積載される。
【0004】
読取センサは、原稿を照明する光源と、原稿からの反射光を電気的に変換する受光素子とを備え、該読取センサのコンタクトガラス(ガイド部材)上を搬送される原稿の搬送速度に応じたタイミングで走査されて原稿の画像を読取る。
【0005】
その際、搬送路に原稿と共に運び込まれる原稿自身の削れカスや原稿を搬送するローラの削れカスなどの異物がコンタクトガラスに滞留することがある。
【0006】
原稿を読取る際には読取センサは所定位置にて固定されているため、読取センサに入射する光の光路上にゴミ等の異物が滞留した場合、異物を原稿と共に画像として読取ることになり、異物により読取センサに入射する光が遮られ黒色のスジやカラーのスジとなって画像に表れ、画像品質を低下させる。
【0007】
そのため、画像にスジが発生した場合には、ユーザが画像読取装置内に設けられたコンタクトガラスを清掃し、再度、原稿を読取る必要がある。
【0008】
そこで、読取センサの上流側に設けた気流発生装置によって、搬送中の原稿とコンタクトガラスとの間に気流を送り込むことにより、コンタクトガラスに紙粉等のゴミを付着し難くする技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0009】
また、この提案では、コンタクトガラスより上流の給紙位置および下流の排紙位置にそれぞれ原稿を検知するセンサを配置し、排紙位置で原稿の先端を検知したとき、気流発生装置の駆動を開始し、給紙位置で原稿の後端を検知したとき、気流発生装置の駆動を停止するように制御することで、気流による原稿の先端、後端の暴れを防止して画像の乱れを回避している。
【特許文献1】特開2000−151913号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、上記特許文献1では、コシの強い原稿や、シワや折り目等が付いている原稿を搬送する場合、原稿はコンタクトガラスの読取センサに対向する部分に接触しやすく、該接触によりコンタクトガラスにゴミが付着する。
【0011】
読取センサが原稿を読取る際の光路上の合焦位置である原稿読取位置近傍のコンタクトガラスに付着したゴミはゴミ自身の粘性や静電気等により付着力が大きいため、浮遊するゴミを飛ばすよりも強い気流が必要となる。このため、気流発生装置の風量および風圧を大きくする必要があり、装置の小型化を妨げる原因になる。
【0012】
また、コンタクトガラスより下流の排紙位置に原稿の先端が達するまで気流発生装置の駆動を停止しているため、原稿側のゴミがコンタクトガラスに付着しやすくなる。
【0013】
そこで、本発明は、原稿のコシやシワ、折れ等に影響されることなく、ガイド部材の原稿読取位置近傍にゴミが付着するのを防止することができるとともに、気流による原稿の先端および後端の暴れを防止することができるようにして、原稿の先端から後端までスジの発生しない高品質な画像を読取ることができる画像読取装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、原稿を搬送路に沿って搬送して、搬送中の原稿の画像を読取る画像読取装置において、搬送される原稿をガイドする少なくとも一部が透明なガイド部材と、搬送中の原稿の画像を前記ガイド部材を介して読取る画像読取手段と、前記搬送路に前記画像読取手段よりも上流の位置から放出される気流を発生する気流発生手段とを備え、前記ガイド部材の前記画像読取手段より前記搬送路の上流側の部分に凸形状部を設けたことを特徴とする。
【0015】
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記ガイド部材は、前記凸形状部より前記搬送路の下流側に該搬送路に略平行な平面形状部を有し、該平面形状部を透過する光により原稿の画像を読取ることを特徴とする。
【0016】
請求項3に係る発明は、請求項1において、前記ガイド部材は、前記搬送路の搬送方向に沿って配列された複数個の前記凸形状部と、該凸形状部によって挟まれて、前記搬送路に略平行な平面形状部とを有し、該平面形状部を透過する光により原稿の画像を読取ることを特徴とする。
【0017】
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記凸形状部の頂上部近傍に、シェーディング補正用データの取得に用いる白基準部材を配置したことを特徴とする。
【0018】
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか一項において、複数の前記画像読取手段および複数の前記気流発生手段を有し、原稿の両面の画像を読取り可能であることを特徴とする。
【0019】
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか一項において、前記ガイド部材に、前記気流発生手段が発生する気流の吹出し口を設けたことを特徴とする。
【0020】
請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか一項において、前記ガイド部材は、原稿に照射される照射光および原稿からの反射光が透過する透明部材と、該透明部材とは異なる材料で形成された部材と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、ガイド部材の画像読取手段より搬送路の上流側の部分に凸形状部を設けるとともに、気流発生手段が発生した気流を画像読取手段が原稿の画像を読み取る読取位置に流しているので、原稿のコシやシワ、折れ等に影響されることなく、ガイド部材の原稿読取位置近傍にゴミが付着するのを防止することができるとともに、気流による原稿の先端および後端の暴れを防止することができる。これにより、原稿の先端から後端までスジの発生しない高品質な画像を読取ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態を図を参照して説明する。
【0023】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である画像読取装置を説明するための概略断面図である。
【0024】
本実施形態の画像読取装置1は、図1に示すように、原稿Dが載置される載置台2と、原稿Dを装置内に取り込むためのピックアップローラ13と、ピックアップローラ13によって取り込まれた原稿Dを搬送路34に給送する給送ローラ14と、給送ローラ14と対とされ、原稿Dを一枚ずつ分離する分離ローラ15と、原稿Dが斜行状態で搬送された際には斜行を矯正しつつ搬送するレジストローラ対16と、搬送路34に沿って原稿Dを搬送する搬送ローラ対17a,17b,17c,18と、原稿Dを装置外へと排出する排紙ローラ対19と、を備えている。
【0025】
また、搬送ローラ対17a,17bの間および搬送ローラ対17b,17cの間には、それぞれ原稿Dの画像を読み取る読取ユニット23が配置されている。
【0026】
搬送ローラ対17a,17bの間に配置された読取ユニット23は原稿Dの裏面の画像を読み取り、搬送ローラ対17b,17cの間に配置された読取ユニット23は原稿Dの表面の画像を読み取る。また、読取ユニット23に対して搬送路34を挟んで対向する位置には、原稿Dとともに読み取られて読取画像の背景部を形成するためのプラテンローラ21が配置されている。
【0027】
そして、読取ユニット23に向けて搬送される原稿Dは、読取ユニット23とプラテンローラ21との間を通過する際にライン走査され、読み取られた画像情報は電気信号に変換されて画像処理部(不図示)に出力される。
【0028】
読取ユニット23で画像が読み取られた原稿Dは、搬送路に沿って搬送ローラ対17c、搬送ローラ対18、排紙ローラ対19を経て装置外に排出される。
【0029】
図2は、図1に示す画像読取装置1の読取ユニット23付近の拡大図である。図3は気流発生装置22が取り付けられた読取ユニット23の斜視図、図4は図1の要部拡大図である。
【0030】
図2において、読取ユニット23の上流側(原稿進入側)の側部には気流発生手段としての気流発生装置22が一体に取り付けられている。また、読取ユニット23の内部には、画像読取手段としての読取センサ31が配置され、読取ユニット23の搬送路34に対向する側には、搬送路34を搬送される原稿Dを案内するガイド部材33が配置されている。
【0031】
気流発生装置22は、読取センサ23が原稿Dの画像を読取る際の光路上の合焦位置である原稿読取位置Aよりも上流側に配置された吹き出し口22aを有する。吹き出し口22aは、ガイド部材33の長手方向(図2および図4の紙面と直交する方向)に沿って複数配列されている。
【0032】
そして、ファン等を回転駆動させることにより、各吹き出し口22aから原稿読取位置Aに向かってガイド部材33に沿って流れる気流を、少なくとも原稿Dが搬送されている間は常に発生させている。
【0033】
なお、気流発生装置22は図示の位置に配置される必要はなく、少なくとも気流の吹き出し口22aが略図示の位置にあれば十分であり、例えば離れた位置で発生させた気流を送風管等を介して吹き出し口22aから吹き出すようにしてもよい。
【0034】
ガイド部材33は、透明な材料で形成され、原稿Dの搬送ガイドとして機能すると同時に気流発生装置22の吹き出し口22aから吹き出された気流を原稿読取位置Aの近傍にスムーズに誘導するガイドとして機能する。
【0035】
図2に示すように、ガイド部材33の原稿Dの搬送方向の下流側部位において、読取センサ31が原稿Dを読み取る原稿読取位置A近傍には、搬送路34と略平行な平面である平面形状部33aが形成されている。
【0036】
平面形状部33aの上流側には、搬送路34側に突出する凸形状部33bが形成されている。凸形状部33bの突出高さは、搬送路34に平行なプラテンローラ21の接線と略同一レベルとされている。
【0037】
この凸形状部33bが原稿読取位置Aの直前で原稿Dの端部の動きを規制することで、原稿Dの先端部や後端部の読取り時に発生しやすい原稿Dの暴れを抑えることができる。
【0038】
これにより、少なくとも原稿Dが搬送されている間は、常に気流発生装置22を駆動して、各吹き出し口22aから原稿読取位置Aに向かってガイド部材33に沿って流れる気流を発生させておくことが可能となり、常に気流発生装置22のもつ最大の気流発生能力を活用することが出来る。
【0039】
また、凸形状部33bは、平面形状部33aと段差なく接続されているため、気流の乱れは少ない。この場合、凸形状部33bは、滑らかに連続した曲面(案内面)で平面形状部33aと接続されることが気流を乱さないためにより望ましい。
【0040】
これにより、気流発生装置22で発生した気流を、吹き出し口22aから原稿読取位置Aの近傍までガイド部材33の外形形状に沿って乱れることなく流すことができ、特に原稿後端部で発生しがちな暴れの防止に効果がある。
【0041】
また、コシの弱い原稿Dは、原稿Dとガイド部材33との間に流入した気流と共に搬送されることで、原稿読取位置A近傍においてガイド部材33に触れることがなく、従って、原稿D側のゴミがガイド部材33に付着するのを防止することができる。
【0042】
また、原稿読取位置Aの上流側に凸形状部33aがあるため、コシの強い原稿Dやシワ、折れ等のある原稿Dが原稿読取位置Aの近傍でガイド部材33に触れることもなく、従って、原稿D側のゴミがガイド部材33に付着するのを防止することができる。
【0043】
また、気流発生装置22の吹き出し口22aから原稿読取位置Aの近傍までガイド部材33の外形形状に沿って乱れることなく一様に流れる気流により、搬送時に原稿Dから舞上がる埃や塵等のゴミは、ガイド部材33の原稿読取位置Aの近傍に到達しても、付着することなく吹き飛ばされる。吹き飛ばされたゴミは、搬送路34の搬送ローラ対17c,18間に設けたゴミ排出口34aを通ってゴミ溜まり34bに排出される。
【0044】
また、凸形状部33bの頂上部付近には、白基準部材としての白基準板32が配置されている。読取センサ31の光電変換素子ごとの感度ばらつきや、照射光や光学系等のむらを補正するためのシェーディング補正用データの取得時に、読取センサ31は白基準板32に対向する位置に不図示の移動機構を介して原稿搬送方向に略平行な方向に移動可能とされている。
【0045】
そして、原稿Dを給紙する前に、白基準板32からの反射光を捕捉可能な位置まで読取センサ31を移動させ、読取センサ31に内蔵された光源が透明なガイド部材33を介して白基準板32の裏面(白基準面)に光を照射し、白基準面32からの反射光を読取センサ31が読取る。
【0046】
このように、凸形状部33bの頂上部付近に白基準板32を配置することにより、読取センサ31による原稿Dの読取時の光学的光路長と読取センサ31による白基準板32の読取時の光学的光路長とを略同等とすることができる。また、寸法公差の影響を受けることなく原稿Dの通過位置付近に白基準板32を配置することができるので、精度の高いシェーディング補正が可能となる。
【0047】
また、原稿読取位置Aに近い位置にシェーディング補正用データを取得する際に読み取る白基準板32を配置しているので、装置自体を小型化にすることができる。
【0048】
なお、白基準板32は凸形状部33bの頂上部に露出していなくてもよく、ガイド部材33の内部に埋設されていてもよい。
【0049】
また、ガイド部材33の読取センサ31側を向く面に白基準板32を設けてもよく、この場合は白基準板32の周囲のガイド部材33は透明である必要はない。
【0050】
以上説明したように、本実施形態では、原稿Dのコシやシワ、折れ等に影響されることなく、ガイド部材33の原稿読取位置Aの近傍にゴミが付着するのを防止することができるとともに、気流による原稿Dの先端および後端の暴れを防止することができる。これにより、原稿Dの先端部から後端部までスジの発生しない高品質な画像を読み取ることができる。
【0051】
(第2の実施形態)
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施形態である画像読取装置について説明する。なお、上記第1の実施形態に対して重複または相当する部分については図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0052】
上記第1の実施形態が、読取ユニット23に気流発生装置22を一体に設けたのに対して、本実施形態の画像読取装置は、図5に示すように、読取ユニット23の上流側に気流発生装置22を別体に設けている。その他の構成および作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
【0053】
(第3の実施形態)
次に、図6を参照して、本発明の第3の実施形態である画像読取装置について説明する。なお、上記第1の実施形態に対して重複または相当する部分については図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0054】
上記第1の実施形態では、ガイド部材33は、平面形状部33aの上流側のみに凸形状部33bを配置した場合を例示したが、本実施形態の画像読取装置は、図6に示すように、平面形状部33aの上流側および下流側の両方にそれぞれ凸形状部33bを配置している。
【0055】
これにより、搬送される原稿Dが原稿読取位置Aの近傍にあるガイド部材33の部位に、より接触しにくくなるためゴミの付着防止効果を増すことが可能となる。その他の構成および作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
【0056】
(第4の実施形態)
次に、図7を参照して、本発明の第4の実施形態である画像読取装置について説明する。なお、上記第1の実施形態に対して重複または相当する部分については図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0057】
上記第1の実施形態では、読取センサ31に対して搬送路34を挟んで対向する位置にプラテンローラ21を配置した場合を例示したが、本実施形態の画像読取装置は、図7に示すように、読取センサ31に対して搬送路34を挟んで対向する位置に略平面状の搬送ガイド35を配置して、この搬送ガイド35に、原稿Dとともに読み取られて読取画像の背景部を形成するための異なる色(例えば、白と黒)の背景部材36a,36bを設けている。
【0058】
この場合、それぞれ所望する色の背景部材36a(または36b)に対向する位置に不図示の移動機構を介して読取センサ31を移動させるか、或いは読取センサ31に対して不図示の移動機構を介して搬送ガイド35を原稿Dの搬送方向に移動させることで、それぞれ所望する色の背景部材36a(または36b)を読取センサ31に対向する位置に配置するようにしてもよい。その他の構成および作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
【0059】
(第5の実施形態)
次に、図8を参照して、本発明の第5の実施形態である画像読取装置について説明する。なお、上記第1の実施形態に対して重複または相当する部分については図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0060】
上記第1の実施形態では、ガイド部材33は、透明な樹脂もしくはガラスにて全体を形成したが、本実施形態の画像読取装置は、図8に示すように、読取センサ31が原稿Dの画像を読取る際に読取センサ31内の光源が原稿Dを照射する照射光、および原稿Dからの反射光が透過する部分のみを透明部材33cで形成し、その他の部分は非透明部材33dで形成している。
【0061】
これにより、透明部材33cの形状を簡単化することができ、透明部材33cとしてガラス板などが使えるようになるため、表面精度の向上を図ることができる。
【0062】
なお、本発明は上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0063】
例えば、上記実施形態では、ドキュメントスキャナを例に説明したが、これに限定されず、複写機など、複数枚の原稿を順次給送し読取る機構を有するものであれば、本発明を適用することが可能である。
【0064】
また、上記実施形態では、ガイド部材33の凸形状部33bの上流側に気流発生装置22の吹き出し口22aを配置した場合を例示したが、これに代えて、ガイド部材33の凸形状部33bと原稿読取位置Aとの間に吹き出し口22aを配置するようにしてもよい。
【0065】
このようにすると、吹き出し口22aを原稿読取位置Aに近づけることが可能となり、より強力な気流を原稿読取位置Aの近傍に到達させることができる。
【0066】
これにより、原稿読取位置Aの近傍へのゴミ付着を防止する能力を高めることができ、また、読取ユニット23と気流発生装置22との距離を短くすることができるので、装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の第1の実施形態である画像読取装置を説明するための概略断面図である。
【図2】図1に示す画像読取装置の読取ユニット付近の拡大図である。
【図3】気流発生装置が取り付けられた読取ユニットの斜視図である。
【図4】図1の要部拡大図である。
【図5】本発明の第2の実施形態である画像読取装置を説明するための要部断面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態である画像読取装置を説明するための要部断面図である。
【図7】本発明の第4の実施形態である画像読取装置を説明するための要部断面図である。
【図8】本発明の第5の実施形態である画像読取装置を説明するための要部断面図である。
【符号の説明】
【0068】
1 画像読取装置
2 原稿台
D 原稿
13 ピックアップローラ
14 給送ローラ
15 分離ローラ
16 レジストローラ対
17a,17b,17c,18 搬送ローラ対
19 排紙ローラ対
21 プラテンローラ
22 気流発生装置
22a 吹き出し口
23 読取ユニット
A 原稿読取位置
31 読取センサ
32 白基準板
33 ガイド部材
33a 平面形状部
33b 凸形状部
33c 透明部材
33d 非透明部材
34 搬送路
34a ゴミ排出口
34b ゴミ溜まり
35 搬送ガイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を搬送路に沿って搬送して、搬送中の原稿の画像を読取る画像読取装置において、
搬送される原稿をガイドする少なくとも一部が透明なガイド部材と、
搬送中の原稿の画像を前記ガイド部材を介して読取る画像読取手段と、
前記搬送路に前記画像読取手段より上流側の位置から放出される気流を発生する気流発生手段とを備え、
前記ガイド部材の前記画像読取手段より前記搬送路の上流側の部分に凸形状部を設けたことを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記ガイド部材は、前記凸形状部より前記搬送路の下流側に該搬送路に略平行な平面形状部を有し、該平面形状部を透過する光により原稿の画像を読取ることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記ガイド部材は、前記搬送路の搬送方向に沿って配列された複数個の前記凸形状部と、該凸形状部によって挟まれて、前記搬送路に略平行な平面形状部とを有し、該平面形状部を透過する光により原稿の画像を読取ることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記凸形状部の頂上部近傍に、シェーディング補正用データの取得に用いる白基準部材を配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像読取装置。
【請求項5】
複数の前記画像読取手段および複数の前記気流発生手段を有し、原稿の両面の画像を読取り可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記ガイド部材に、前記気流発生手段が発生する気流の吹出し口を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像読取装置。
【請求項7】
前記ガイド部材は、原稿に照射される照射光および原稿からの反射光が透過する透明部材と、該透明部材とは異なる材料で形成された部材と、を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−297023(P2008−297023A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−141702(P2007−141702)
【出願日】平成19年5月29日(2007.5.29)
【出願人】(000104652)キヤノン電子株式会社 (876)
【Fターム(参考)】